JP2003162206A - ホログラムシート原反および該原反に印刷された印刷物 - Google Patents

ホログラムシート原反および該原反に印刷された印刷物

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JP2003162206A
JP2003162206A JP2001356317A JP2001356317A JP2003162206A JP 2003162206 A JP2003162206 A JP 2003162206A JP 2001356317 A JP2001356317 A JP 2001356317A JP 2001356317 A JP2001356317 A JP 2001356317A JP 2003162206 A JP2003162206 A JP 2003162206A
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JP2001356317A
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Shinji Tajima
真治 田島
Satoshi Inao
聡 稲生
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/10Laminate comprising a hologram layer arranged to be transferred onto a carrier body

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベル類、カード類、その他の被転写材の表
面にホログラム層を含む転写層を転写した場合、該転写
後の転写層の表面に任意の印刷、特にオフセット印刷が
可能なホログラムシート原反および該原反に印刷された
印刷物を提供すること。 【解決手段】 被転写材の一方の面に接着層を介して、
少なくともホログラム効果層、ホログラム形成層および
OP層(保護層)を含む転写層が転写され、転写後の転
写層の最表面がオフセット印刷可能に処理されているこ
とを特徴とするホログラムシート原反および該原反に印
刷された印刷物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムシート
原反および該原反に印刷された印刷物に関し、さらに詳
しくは優れた意匠性を有するラベル類やカード類などの
各種印刷物の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、各種ラベルやカード類には、優れ
た美観や意匠性が益々要求されるようになってきてい
る。例えば、ビールなどの各種飲料のガラス容器、金属
缶、プラスチックボトルなどの容器、各種食品などの容
器、各種化粧品などの容器などには種々のラベルが貼着
されているが、これらのラベルには高級感とともに優れ
た美観や意匠性が要求されるようになっている。
【0003】また、カード類の1種である地下鉄乗車
用、鉄道乗車用、バス乗車用などのプリペイドカード、
ハイウェイカード、テレフォンカード、その他のプリペ
イドカードが広く使用されている。これらのカードは最
近では、図4に示すように、白色基材11の一方の面に
磁気コート層12、バーコード印刷層13、感熱記録層
14、およびその他の保護層15などが設けられ、白色
基材11の他方の表面には、例えば、路線図、会社名、
その他、広告などの各種の絵柄層22が印刷されてお
り、該カードを用いて自動券買機などで乗車券などを購
入すると、該購入の記録が感熱記録層14にサーマルヘ
ッドで記録および表示されるようになっている。
【0004】上記のようなラベル類、カード類、その他
の印刷物の意匠性や装飾性を高めるために、例えば、カ
ードの場合には、ホログラム(なお、本発明では「ホロ
グラム」とは各種回折格子も含む意味で使用している)
を絵柄層22側に表面から見えるように組み込むことが
行なわれている。このホログラムの組み込みには、ホロ
グラム転写箔を用いることが最も工程上有利である。こ
のようなホログラム転写箔は、図1Aに示すように基材
フィルム1の表面に剥離層(離型層)2を介してOP層
(保護層)3、ホログラム形成層4およびホログラム効
果層5および接着層6を積層したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ホログラム転写箔
100を用いて、図1Bに示すようなラベル類、カード
類、その他の被転写材7に、ホログラム層を含む転写層
を転写すると、転写後の転写層の最表面には剥離層2が
位置する。剥離層2は離型剤を含有していることから、
該剥離層2の表面に各種絵柄を印刷することが困難であ
るという問題がある。また、剥離層2の代わりに離型層
2を有するホログラム転写箔100で、ホログラム層を
含む転写層を転写すると、OP層3が最表面になるもの
の、該OP層3の表面には離型剤が残っており、同様に
該OP層3の表面に良好な印刷ができない。従って、本
発明の目的は、ラベル類、カード類、その他の被転写材
の表面にホログラム層を含む転写層を転写した場合、該
転写後の転写層の表面に任意の印刷、特にオフセット印
刷が可能なホログラムシート原反および該原反に印刷さ
れた印刷物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。すなわち、本発明は、被転写材
の一方の面に接着層を介して、少なくともホログラム効
果層、ホログラム形成層およびOP層(保護層)を含む
転写層が転写され、転写後の転写層の最表面がオフセッ
ト印刷可能に処理されていることを特徴とするホログラ
ムシート原反および該原反に印刷された印刷物を提供す
る。なお、本発明において「原反」とは、その表面に印
刷が施される前のホログラム層を有するシートを意味す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳しく説明する。本発明のホログラムシ
ート原反200は、図1Cに示すように、被転写材7の
一方の面に、接着層6を介して少なくともホログラム効
果層5、ホログラム形成層4およびOP層3を含む転写
層が転写され、転写後の転写層の最表面がオフセット印
刷可能に処理されていることを特徴としている。
【0008】上記ホログラムシート原反200は、図1
A〜Dに示すように、図1Bに示す被転写材7に、図1
Aに示すホログラム転写箔を用いてホログラム層を含む
転写層を転写した後、基材フィルム1を剥離し、転写さ
れた転写層の最表面をオフセット印刷可能に処理するこ
とによって得られる。図1Cに示す例は、図1Aに示す
剥離層2を有するホログラム転写箔100を用いた場合
である。この場合には、剥離層2は離型剤を含有してい
るので、その表面にオフセット印刷で各種模様を印刷す
ることが困難である。そこで図1Cに示す例では、剥離
層2の表面にオフセットアンカー層9を設けて、該層9
に所望の絵柄層を印刷できるようにする。なお、図示の
アンカー層8は、オフセットアンカー層9と剥離層2と
の密着性を良好にするものであって、場合によっては省
略してもよい。
【0009】本発明で使用するホログラム転写箔100
が離型層2を有する場合、転写に際しては離型層2とO
P層3との界面で離型し、原反200側には離型層2は
転写されない。しかしながら、転写されたOP層3の表
面には離型層2中の離型剤が付着しており、そのままで
はOP層3の表面に満足できる印刷が行なえない場合が
ある。この場合には、OP層3の表面にオフセットアン
カー層9(およびアンカー層8)を形成するか、あるい
は不図示であるが、例えば、コロナ処理もしくは溶剤拭
きの如き適当な手段でOP層3の表面に付着している離
型剤を失活もしくは除去してもよい。アンカー層8およ
びオフセットアンカー層9については、本発明で使用す
る材料についての説明のところでさらに詳しく説明す
る。
【0010】上記原反200の製造に際しては、ホログ
ラム転写箔100に用いる接着層として、感熱接着剤、
感圧接着剤、2液硬化型接着剤、その他の接着剤が使用
できるが、被転写材が熱によって悪影響を受ける材料、
例えば、感熱記録カードの基材である場合には、接着に
際して加熱を要しない接着剤、例えば、感圧接着剤や2
液硬化型接着剤を用いることが好ましい。例えば、ヒー
トシール剤の如き感熱接着剤を用いたホログラム転写箔
で転写を行なうと、カード基材の原反200の感熱記録
層が加熱によって発色する場合がある。但し、ラベル、
その他の印刷物などの如く、接着に際して熱の問題がな
い場合には感熱接着剤が使用できる。
【0011】ホログラム転写箔100の被転写材7に対
する転写は、ラミネーターなどを用いてホログラム層を
含む転写層を被転写材7に転写することによって行なう
ことができる。本発明で使用する被転写材7は、紙、合
成紙、プラスチックフィルムまたはシート、カード基材
の原反、ラベル用紙の原反などの何れのものでもよく特
に限定されない。特に有用な被転写材は、各種容器に貼
着するラベル用紙の原反およびカード基材の原反などで
ある。なお、カード基材の原反については、その代表例
として感熱記録カード基材を用いた実施例を後述する。
【0012】本発明の好ましい実施形態では、被転写材
7に転写されるホログラム含有層中のホログラム効果層
5は、アルミニウム蒸着層の如き反射性金属薄膜である
場合と、金属酸化物や、他の合成樹脂などの如くホログ
ラム形成層の屈折率と異なる屈折率を有する透明層であ
る場合がある。ホログラム効果層が反射性である場合に
は、高反射性のホログラム像が観察され、一方、ホログ
ラム効果層が透明である場合には、被転写材の色相に基
づく色をバックグラウンドとするホログラム像が観察さ
れ、さらに透明ホログラム効果層と被転写材との間に絵
柄層(不図示)が形成されている場合には、該絵柄と混
合したホログラム像が観察される。
【0013】次に本発明の一実施例として、前記被転写
材が感熱記録カード用原反である場合について説明す
る。本実施例の感熱記録カード用原反200は、図2C
に示すように、白色基材11の一方の面に少なくとも磁
気コート層12および感熱記録層14を有するカード基
材の原反7の白色基材11の他方の面に、感圧接着層6
を介して少なくともホログラム効果層5、ホログラム形
成層4およびOP層3を含む転写層が転写され、転写後
の転写層の最表面がオフセット印刷可能に処理されてい
ることを特徴としている。なお、本発明において「カー
ド基材の原反」とは、規格サイズの完成カードが縦2〜
8枚、横4〜10枚、合計8〜80枚に打ち抜き得るサ
イズのカード基材の原反を意味している。
【0014】上記感熱記録カード用原反200は、図2
A〜Cに示すように、図2Bに示すカード基材の原反7
に、図2Aに示すホログラム転写箔を用いてホログラム
層を含む転写層を転写した後、基材フィルム1を剥離
し、転写された転写層の最表面をオフセット印刷可能に
処理することによって得られる。図2Cに示す例は、図
2Aに示す剥離層2を有するホログラム転写箔100を
用いた場合である。この場合には、剥離層2は離型剤を
含有しているので、その表面にオフセット印刷で各種模
様を印刷することが困難である。そこで図2Cに示す例
では、剥離層2の表面にオフセットアンカー層21を設
けて、該層21に所望の絵柄層をオフセット印刷インキ
で印刷できるようにする。
【0015】本実施例で使用するホログラム転写箔10
0が離型層2を有する場合、転写に際しては離型層2と
OP層3との界面で離型し、カード基材の原反7側には
離型層2は転写されない。しかしながら、転写されたO
P層3の表面には離型層2中の離型剤が付着しており、
そのままではOP層3の表面に満足できる印刷が行なえ
ない場合がある。この場合には、OP層3の表面にオフ
セットアンカー層21を形成するか、あるいは不図示で
あるが、例えば、コロナ処理もしくは溶剤拭きの如き適
当な手段でOP層3の表面に付着している離型剤を失活
もしくは除去してもよい。
【0016】上記感熱記録カード用原反200の製造に
際しては、ホログラム転写箔100に用いる接着層とし
て、接着に際して加熱を要しない接着剤、例えば、感圧
接着剤を用いることが重要である。例えば、ヒートシー
ル剤の如き感熱接着剤を用いたホログラム転写箔で転写
を行なうと、カード基材の原反7の感熱記録層14が加
熱によって発色する場合があるからである。また、ホロ
グラム材料に耐熱性が必要以上に要求されるため、一般
的な転写であっても面質を損ったり、複製の困難な硬質
の樹脂を用いる必要があるなど不利な場合が生じるため
でもある。
【0017】感圧接着剤としては、所謂粘着剤なども有
用であるが、ポリイソシアネート、ポリオールおよび触
媒を使用直前に混合して使用する2液硬化型のウレタン
系接着剤やエポキシ系接着剤などの使用が望ましい。こ
のような接着剤を用いることによって、カード基材の原
反7の感熱記録層14を損傷することなく、ラミネータ
ーなどを用いてホログラム層を含む転写層をカード基材
の原反7に転写することができる。以上の実施例におい
て、カード基材の原反7それ自体の構成は、従来技術と
同様であり、特別新規な点はないので詳細は省略する。
【0018】本実施例の好ましい実施形態では、被転写
材7に転写されるホログラム含有層中のホログラム効果
層5は、アルミニウム蒸着層の如き反射性金属薄膜であ
る場合と、金属酸化物や、他の合成樹脂などの如くホロ
グラム形成層4の屈折率と異なる屈折率を有する透明層
である場合がある。ホログラム効果層5が反射性である
場合には、高反射性のホログラム像が観察され、一方、
ホログラム効果層が透明である場合には、カード基材の
白色基材11に基づく白色をバックグラウンドとするホ
ログラム像が観察され、さらに透明ホログラム効果層5
と白色基材11との間に絵柄層(不図示)が形成されて
いる場合には、該絵柄と混合したホログラム像が観察さ
れる。
【0019】以上の如き実施例によれば、カード基材の
原反7に対して、ホログラム層を含む転写層を連続的に
転写することができ、また、オフセットアンカーコート
層21の塗工などが連続的に行なえるので非常に経済的
である。そして個々のカードを作成する場合には、個々
のカードは用途別、会社別、さらには各種の絵柄の品揃
えなどが要求されることから、完成カードの枚数は限ら
れている。従って連続大量生産した原反200を小分け
して個別のカードを作成できることから、個別カード毎
にホログラム層を転写する方法に比較して全体として非
常に効率的である。
【0020】本実施例のカード300は、前記のカード
基材の原反に必要な印刷を施し、所定のカードサイズに
裁断することによって得られる。通常のカードサイズは
縦57.5mmm、横85mm、厚み220μmであ
る。本実施例のカード300の1例を図3に示す。図3
に示すように前記の原反200のオフセットアンカー層
21の表面に各種の絵柄を印刷してオフセット印刷層2
2を形成し、その表面に保護層としてワックスコーティ
ング層23を設けて表面の耐擦過性を高める。図3にお
けるその他の層15は、カード基材の原反7に元々形成
されているものであり、例えば、アンダーコーティング
層、オフセット印刷層、OP層、OPニス層などであ
る。
【0021】図3において、オフセット印刷層22は、
下地に対して透明〜半透明である場合と、不透明である
場合とがある。透明〜半透明である場合には、ホログラ
ム層を含む転写層の全面に印刷層22を設けても、印刷
層22を通してホログラム像が観察されるので、ホログ
ラム層を含む転写層の全面に印刷層22を設けてもよい
が、印刷層22が不透明である場合には、該印刷層22
がホログラム層を含む転写層の面積の10〜90%の範
囲に形成されていることが好ましい。10%未満では絵
柄層22の面積が不足し、絵柄層22に基づく情報量が
少なく、一方、90%を超えると大部分のホログラム像
が隠蔽される結果、意匠性や美観の向上効果が少なく、
また、ホログラム転写箔のコストが、印刷層を形成後に
ホログラム層を部分的に転写する場合に比べて割高にな
る。
【0022】以上の説明は、被転写材7の代表例として
感熱記録カード基材を用いた場合であるが、本発明にお
いて被転写材は、上記実施例に限定されず、従来技術の
項で述べた、各種容器のラベル、各種カードの基材、そ
の他の印刷物の基材であってもよいことは当然である。
例えば、高級感および優れた意匠性が要求される飲料、
食品、化粧品などの容器に貼着されるラベル用基材、そ
の他の印刷物基材に対しても本発明は有用である。
【0023】次に本発明で使用するホログラム転写箔、
接着剤、被転写材および各層の厚みなどについて説明す
る。 (ホログラム転写箔)ホログラム転写箔自体は公知であ
り、大日本印刷(株)から種々のものが入手して使用で
きる。ホログラム転写箔100の基材フィルム1は、通
常厚み約12〜100μm程度の透明または不透明のポ
リエチレンテレフタレートフィルム、またはポリエチレ
ンナフタレートフィルムである。剥離層(離型層)2
は、必要に応じて適当な離型剤を含むアクリル系樹脂な
どから厚み約0.5〜4μm程度に形成する。OP層は
ポリエステル樹脂やアクリル樹脂などの溶液から厚み約
0.2〜1.0μm程度に形成する。ホログラム形成層
は、好ましくは紫外線硬化性または電子線硬化性樹脂か
ら厚み約1〜10μm程度に形成し、ホログラムの凹凸
形状(回折格子)を原版を用いてエンボスなどで表面に
形成し、その後に完全硬化させる。ホログラム効果層5
は、アルミニウムの蒸着、金属酸化物のスパッタリング
などにより厚み約100〜2,000Å程度に形成す
る。
【0024】上記ホログラム転写箔に用いる接着剤とし
ては、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン/酢
酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂など、従来公知
の何れの感熱接着剤も使用できる。感圧接着剤として
は、所謂粘着剤なども有用であるが、ポリイソシアネー
ト、ポリオールおよび触媒を使用直前に混合して使用す
る2液硬化型のウレタン系接着剤やエポキシ系接着剤な
どの使用が望ましい。ウレタン系などの2液硬化型の接
着剤を用いる場合には、使用直前に決められた処方に従
ってA液、B液および触媒を混合して厚み約1〜10μ
m程度に形成し、所定時間内にホログラム転写箔からラ
ミネーターを用いてカード基材の原反の白色基材にラミ
ネートしてホログラム層を転写する。
【0025】(被転写材)前記説明の通り、特に限定さ
れない。例えば、カード基材の原反については、市販さ
れている白色基材11と磁気コート層12とからなる基
材に、バーコード印刷層13と感熱記録層14とを形成
してカード基材の原反7とする。白色基材11は、通常
厚み約100〜200μm程度の白色ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、またはポリエチレンナフタレート
フィルムである。磁気コート層12は白色基材11の全
面に形成され、通常厚み約3〜30μm程度である。感
熱記録層14は、ロイコ染料と顕色剤とがバインダー中
に混入され、熱によって発色する公知の構成であり、通
常厚み約0.5〜5μm程度である。その他の層は、感
熱記録層14の表面に説明文などを印刷できるようにす
るアンダーコーティング層、説明文などを印刷するオフ
セット印刷層、該印刷層を保護するOP印刷層、滑り性
などを付与するOPニス層などの各層であり、これらの
層は各層の機能が発揮できる程度に薄い層であることが
好ましく、その他の層は全体として通常数μmの厚みで
ある。
【0026】剥離層または離型層2の表面に形成するオ
フセットアンカー層8,9(図1),21(図2)は、
例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート
などの紫外線硬化型樹脂や塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体などのオフセット印刷インキに対して良好な密着性
を有する樹脂から厚み1〜4μm程度に形成する。
【0027】特に本発明のホログラムシート原反200
が、ビール、日本酒、ワインなどの飲料や各種食品など
の如く冷蔵庫に収納される容器のラベルの原反である場
合には、これらの容器の表面は結露して常に水滴で濡れ
た状態となっている。このような容器のラベルに本発明
を適用する場合には、水分によってオフセット印刷層、
オフセットアンカー層および剥離層(またはOP層)の
各層間に層間剥離が生じる畏れがあるので、オフセット
アンカー層およびオフセット印刷層について考慮が必要
である。本発明の好ましい実施例では、オフセットアン
カー層を紫外線硬化性樹脂から形成し、該オフセットア
ンカー層の紫外線硬化性樹脂が完全硬化する前(即ち、
乾燥状態でその上にオフセット印刷が可能な状態)に保
持し、紫外線硬化性樹脂を含むオフセット印刷インキに
て所望の印刷を施し、印刷後に全体を紫外線硬化させる
ことが好ましい。
【0028】紫外線硬化性オフセットアンカー層を、乾
燥状態でオフセット印刷可能にする方法の一例は、常温
で固体の紫外線硬化性樹脂を溶剤に溶解した塗布液を塗
布して溶剤を蒸発させ乾燥塗膜を形成する方法や、溶剤
を蒸発させても粘着性が残る場合、もしくは表面の耐摩
擦性が弱く傷がつき易い塗布液を用いる場合には、溶剤
蒸発後の塗膜に完全硬化に要する紫外線照射量の30〜
80%の紫外線を照射することによって塗膜を半硬化状
態として、その上に印刷が可能にすることができる。こ
のような乾燥塗膜の表面に紫外線硬化性樹脂を含むオフ
セット印刷インキにて所望の印刷を行ない、最後に紫外
線硬化性樹脂を十分に硬化させることによって、例え
ば、セロハンテープで強剥離しても、あるいはラベルが
結露によって水濡れ状態になってもオフセット印刷層/
オフセットアンカー層/剥離層(またはOP層)の各層
間に層間剥離を十分に防止することができる。
【0029】以上の如きオフセット印刷層10,22
は、イエロー、マゼンタ、シアン、墨の3色または4色
の周知のオフセット印刷インキまたは紫外線硬化性オフ
セット印刷インキで常法に従って印刷形成する。厚みは
通常数μmである。ワックスコーティング層23は、上
記オフセット印刷インキのメジウムにワックスを混合し
て表面滑性を与え、表面の耐擦過性向上を目的としてい
る。厚みは通常数μmである。
【0030】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、被転写材の
表面にホログラム層を含む転写層を転写した場合、該転
写層表面に任意の印刷が可能なラベル用やカード用など
のホログラムシート原反およびこれらの印刷物を提供す
ることができる。また、被転写材として感熱記録カード
用原反を用いる場合には、カード基材表面にホログラム
層を含む転写層を転写した場合、該転写層表面に任意の
印刷が可能な感熱記録カード用原反および感熱記録カー
ドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホログラムシート原反および印刷物
の構成と製造を説明する図。
【図2】 本発明の一実施例の感熱記録用カードの原反
の構成と製造を説明する図。
【図3】 本発明の感熱記録カード構成を説明する図。
【図4】 従来の感熱記録カード構成を説明する図。
【符号の説明】
1:基材フィルム 2:剥離層(離型層) 3:OP層 4:ホログラム形成層 5:ホログラム効果層 6:感圧接着層 7:被転写材 8:アンカー層 9:オフセットアンカー層 10:オフセット印刷層 11:白色基材 12:磁気コート層 13:バーコード印刷層 14:感熱記録層 15:その他の層 21:オフセットアンカー層 22:オフセット印刷層(絵柄層) 23:ワックスコーティング層 100:ホログラム転写箔 200:本発明のホログラムシート原反 300:本発明のカード 400:従来のカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/00 G09F 3/00 M 3/02 3/02 E F 3/10 3/10 A 19/12 19/12 L Fターム(参考) 2C005 HA07 HB04 JB08 JB09 KA40 LA14 2H049 CA05 CA07 CA22 CA28 2K008 AA13 EE01 EE04 GG05 3B005 EA12 EB01 EC01 FA04 FA07 FB01 FB11 FB21 FB61 FF04 FF06 FF07 GA02 GB01 GD05 GD10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被転写材の一方の面に接着層を介して、
    少なくともホログラム効果層、ホログラム形成層および
    OP層(保護層)を含む転写層が転写され、転写後の転
    写層の最表面がオフセット印刷可能に処理されているこ
    とを特徴とするホログラムシート原反。
  2. 【請求項2】 OP層の表面に残存している離型剤が除
    去されている請求項1に記載のホログラムシート原反。
  3. 【請求項3】 OP層の表面に剥離層を有し、該剥離層
    の表面にアンカーコート層が設けられている請求項1に
    記載のホログラムシート原反。
  4. 【請求項4】 アンカーコート層が2層構成であり、上
    層が紫外線硬化性樹脂を含む層である請求項3に記載の
    ホログラムシート原反。
  5. 【請求項5】 紫外線硬化性樹脂を含む層の紫外線硬化
    性樹脂が、完全硬化前の状態である請求項4に記載のホ
    ログラムシート原反。
  6. 【請求項6】 接着層が、ホログラム効果層の表面に設
    けられた感熱接着層、感圧接着層または2液硬化型接着
    層である請求項1に記載のホログラムシート原反。
  7. 【請求項7】 ホログラム効果層が、反射性金属薄膜で
    ある請求項1に記載のホログラムシート原反。
  8. 【請求項8】 ホログラム効果層が、ホログラム形成層
    の屈折率と異なる屈折率を有する透明層である請求項1
    に記載のホログラムシート原反。
  9. 【請求項9】 透明ホログラム効果層の下に色印刷が施
    されている請求項6〜8の何れか1項に記載のホログラ
    ムシート原反。
  10. 【請求項10】 被転写材が、紙、合成紙、プラスチッ
    クフィルムまたはシート、ラベル原紙の原反またはカー
    ド基材の原反である請求項1〜9の何れか1項に記載の
    ホログラムシート原反。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    ホログラムシート原反のアンカーコート層に、ホログラ
    ム画像を完全には隠蔽することなく、オフセット印刷イ
    ンキによる印刷が施されていることを特徴とする印刷
    物。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載のホログラムシート原
    反のアンカーコート層に、紫外線硬化性樹脂を含むオフ
    セット印刷インキによる印刷が施され、アンカーコート
    層中および印刷層中の紫外線硬化性樹脂が同時に紫外線
    硬化されている請求項11に記載の印刷物。
  13. 【請求項13】 印刷層が不透明である場合、該印刷層
    がホログラム転写層の面積の10〜90%の範囲に形成
    されている請求項11または12に記載の印刷物。
  14. 【請求項14】 カード基材の原反が、白色基材の一方
    の面に少なくとも磁気コート層および感熱記録層を有す
    るカード基材の原反である請求項10に記載のホログラ
    ムシート原反。
  15. 【請求項15】 白色基材の一方の面に少なくとも磁気
    コート層および感熱記録層を有するカード基材の原反の
    白色基材の他方の面に、表面に感圧接着層を有するホロ
    グラム転写箔から、少なくともホログラム効果層、ホロ
    グラム形成層およびOP層(保護層)を含む転写層を転
    写し、転写後の転写層の最表面が印刷可能に処理されて
    いることを特徴とする感熱記録カード用原反。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の感熱記録カード用
    原反の最表面に、ホログラム像を完全には隠蔽しない任
    意の印刷層が設けられ、かつカードサイズに裁断されて
    なることを特徴とする感熱記録カード。
  17. 【請求項17】 印刷層が不透明である場合、該印刷層
    がホログラム転写層の面積の10〜90%の範囲に形成
    されている請求項16に記載の感熱記録カード。
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