JP2011000808A - カード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ホログラム形成層3、ホログラム効果層4が、この順に形成された基材フィルム2と、受像層8が一方の面に形成されたカード基材7とが、ホログラム効果層4とカード基材7側とが接するように、接着層6により貼り合わせられたカード1において、前記基材フィルム2のホログラム形成層3の設けられた面と反対面に、アンカー層5を設けた構成で、カード1の両面に、情報9、10を付加できる。
【選択図】 図2
Description
上記のカードは、ホログラム転写箔を使用するものではないので、基材シートを剥離除去することがないので、製造コストが高くなることがない。
図1に本発明のカードである一つの実施形態を示す。カード1は、カード基材7の一方の面に、接着層6、ホログラム効果層4、ホログラム形成層3、基材フィルム2、アンカー層5が順次設けられていて、またカード基材7の他方の面には、受像層8が形成された構成である。この構成をとることで、カード1の最表面は、アンカー層5と受像層8が位置し、カードの両面に、情報を安定して、定着性を良好に、付加できる。
(基材フィルム)
本発明のカードを構成する基材フィルム2は、通常厚み約12〜100μm程度の透明または不透明のポリエチレンテレフタレートフィルム、またはポリエチレンナフタレートフィルムが用いられる。その厚さが大きくなると、それだけカードの総厚が大きくなり、無駄なものとなり、また厚さが小さすぎると、カードの表面を保護する機能が十分でなくなる。
ホログラム形成層3は、好ましくは紫外線硬化性または電子線硬化性樹脂から厚み(乾燥状態)約1〜10μm程度に形成し、ホログラムの凹凸形状(回折格子)を有する原版を用いて、エンボスなどで、表面凹凸を有するホログラム画像を表面に形成し、その後に完全硬化させる。
本発明のカードにおいて、上記に説明したホログラム形成層の表面に、エンボス加工が施されて、微細な凹凸であるレリーフ形状を有するホログラム画像が形成される。そのレリーフ形状を賦形する方法は、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型(スタンパという)として用い、上記透明な生分解性を有するプラスチックフィルム又はシートが表面に積層されたカード類1上に、前記原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製することができる。形成するホログラムパターンは単独でも、複数でもよい。
ホログラム効果層4は、アルミニウムの蒸着(反射型ホログラム)、金属酸化物のスパッタリング(透明型ホログラム)などにより厚み約100〜2,000Å程度に形成する。なお、透明型のホログラム効果層の下に、ホログラム画像のバックグラウンドとなる色印刷が施されていてもよい。該ホログラム効果層の表面にはホログラム効果層の保護およびホログラム効果層と接着層との密着性を確保するためにアンカー層を形成することが好ましい。ホログラム効果層として、アルミニウム蒸着層を適用することが好ましく、そのアルミニウム蒸着層による反射により、ホログラム画像が、目立ってきて、意匠性、装飾性により優れたものとなるからである。
アンカー層5は、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレートなどの紫外線硬化型樹脂や、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの主としてオフセット印刷インキに対して良好な密着性を有する樹脂から構成することが好ましい。その厚みは、乾燥時で1〜4μm程度に形成する。尚、上記説明では、アンカー層に情報を付加する手段として、オフセット印刷であるが、それに限らず、活版印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷等を行なって、複数枚のカードで共通した情報である、会社名、有効期限などの固定情報を印刷形成できる。
上記の基材フィルムの上に設けたホログラム効果層と、カード基材とを積層させるための接着層6は、接着剤を主体として構成される。その接着剤としては、接着機能を有するものであれば、特に制限はなく、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等が使用できる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等が好ましく使用することができる。また、接着剤を硬化剤により硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるために好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。
本発明で使用するカード基材7は、例えば、紙やプラスチック( ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニル樹脂、)、植物を原料として用いた植物由来フィルム等で構成できる。上記のプラスチックは、透明タイプだけでなく、白色タイプでも使用できる。カード基材は、通常厚み約50〜500μm程度のものが使用される。
カード基材に設ける受像層8は、熱溶融転写型の熱転写記録、電子写真方式の記録、あるいはインクジェットによる記録におけるノンインパクト方式の記録材(インキ、トナーなど)の受理性、定着性を向上させるものである。その受像層は、熱溶融転写記録、昇華転写記録、電子写真記録、あるいはインクジェット記録の各記録方式の違いにより、受像層の構成(成分)が異なるが、従来から知られた各記録方式に応じた受像層を用いることが出来る。
(実施例1)
厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET、東レ(株)製、ルミラーT60)の基材フィルム2の一方の面に、アクリル系架橋性紫外線硬化性樹脂であるインクテック(株)製MHX405を100部に対し、メチルイソブチルケトンを12部、メチルエチルケトンを20部で溶解ないし分散させた塗工液を用いて、グラビアリバース法で、乾燥時の厚さが2.0μmになるように、塗布および乾燥してホログラム形成層3を形成した。但し、乾燥温度は、100℃である。そのホログラム形成層の表面にホログラムの凹凸形状(回折格子)を、ホログラム原版を用いて形成し、その後に紫外線照射して、完全硬化させた。次にホログラム形成層の表面にコロナ処理を行った後、アルミニウムを35nm(350Å)の厚みに真空蒸着法により、蒸着して、反射型ホログラム効果層4を形成した。
(接着層塗工液)
タケラックA511(ポリオール、武田薬品工業(株)製) 100部
タケネートA−50(ポリイソシアネート、武田薬品工業(株)製) 10部
酢酸エチル 70部
(受像層塗工液)
ポリエステル樹脂/塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の混合ワニス(60%MEK/トルエン=1/1(質量比)) 300部
キシリデンジイソシアネート硬化剤(25%酢酸エチル含有) 15部
ポリエチレンワックス分散液(70%トルエン含有) 7部
MEK/トルエン(質量比1/1混合溶剤) 100部
2 基材フィルム
3 ホログラム形成層
4 ホログラム効果層
5 アンカー層
6 接着層
7 カード基材
8 受像層
9 固定情報
10 可変情報
Claims (2)
- ホログラム形成層、ホログラム効果層が、この順に形成された基材フィルムと、受像層が一方の面に形成されたカード基材とが、ホログラム効果層とカード基材側とが接するように、接着層により貼り合わせられたカードにおいて、前記基材フィルムのホログラム形成層の設けられた面と反対面に、アンカー層が設けられ、カードの両面に、情報を付加できることを特徴とするカード。
- 前記のホログラム効果層がアルミニウム蒸着層であることを特徴とする請求項1に記載するカード。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009146362A JP2011000808A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | カード |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009146362A JP2011000808A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | カード |
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JP2011000808A true JP2011000808A (ja) | 2011-01-06 |
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ID=43559185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009146362A Pending JP2011000808A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | カード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011000808A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2009
- 2009-06-19 JP JP2009146362A patent/JP2011000808A/ja active Pending
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