JPH06274084A - 透明保護フィルムおよびそれを用いた証明書類ならびにその真偽判定装置 - Google Patents

透明保護フィルムおよびそれを用いた証明書類ならびにその真偽判定装置

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JPH06274084A
JPH06274084A JP6571193A JP6571193A JPH06274084A JP H06274084 A JPH06274084 A JP H06274084A JP 6571193 A JP6571193 A JP 6571193A JP 6571193 A JP6571193 A JP 6571193A JP H06274084 A JPH06274084 A JP H06274084A
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JP
Japan
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hologram
protective film
transparent protective
image
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JP6571193A
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Takehide Kita
武秀 喜多
Naoaki Shindou
直彰 新藤
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
Yoshiaki Tada
芳昭 多田
Takashi Sato
高志 佐藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、証明エリアの視認性を損なうことが
なく、また真偽の判定を容易に行なえることを最も主要
な目的としている。 【構成】本発明は、セキュリティ性の必要な証明書類に
貼付して用いられ、少なくとも1個の特定情報を記録し
た光再生型ホログラム形成層を有する透明保護フィルム
において、顔写真,押印部分,IDコード等の証明エリ
ア位置に対応する位置のホログラムが、特定方向から特
定角度で単色光を入射することにより所定の結像面に画
像を再生するフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログ
ラムから成り、証明エリア以外の他のエリア位置に対応
する位置のホログラムが、白色光再生型のレインボーホ
ログラムから成ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セキュリティ性の必要
な証明書類と、それに貼付して用いられるホログラム画
像を備えた透明保護フィルム、ならびにその真偽を判定
する装置に係り、特に証明エリアの視認性を損なうこと
がなく、また真偽の判定を容易に行ない得るようにした
透明保護フィルムおよびそれを用いた証明書類ならびに
その真偽判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば身分証明書、IDカー
ド等、セキュリティ性の必要な証明書類に貼着された顔
写真や、預金通帳等の書類に押された押印部分、IDコ
ード等の証明エリアの上から、透明な保護フィルムを重
ね合わせて貼着する透明保護フィルムがある。この種の
透明保護フィルムは、写真や押印された証明書類の表面
が、損傷や汚損を生じないように、表面を摩擦や衝撃か
ら保護するものである。
【0003】一方、これらの透明保護フィルムに特殊な
ものを用い、写真の貼り替え等による証明書類の偽造等
に対する防止効果を持たせた透明保護フィルムがある。
この種の透明保護フィルムの一例としては、ホログラム
画像を備えた透明保護フィルムが挙げられる。そして、
このホログラム画像としては、白色光再生型のレインボ
ーホログラムが一般的に用いられている。
【0004】しかしながら、このような従来のホログラ
ム画像を備えた透明保護フィルムを貼着した証明書類に
おいては、白色光再生型のレインボーホログラム画像を
用いていることから、ホログラムに施された像によっ
て、保護された顔写真や押印部分、IDコード等の証明
エリアが見難くなるという問題がある。
【0005】また、証明書類に貼着された透明保護フィ
ルムが真性であるかどうかを判断するためには、透明保
護フィルムに備えられたホログラム画像がどのようなも
のであるかを熟知している必要があり、類似のホログラ
ム画像が用いられた場合には、真性の判断が困難とな
る。このため、偽造に対する早期発見、確認の即応性に
欠けるものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
透明保護フィルムを用いた証明書類においては、証明エ
リアの視認性が損なわれるばかりでなく、真偽の判断を
行なうのが困難であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題を解消するた
めに成されたもので、その目的は証明エリアの視認性を
損なうことがなく、また真偽の判定を容易に行なうこと
が可能な透明保護フィルムおよびそれを用いた証明書類
ならびにその真偽判定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に記載の発明では、セキュリティ
性の必要な証明書類に貼付して用いられ、少なくとも1
個の特定情報を記録した光再生型ホログラム形成層を有
する透明保護フィルムにおいて、顔写真,押印部分,I
Dコード等の証明エリア位置に対応する位置のホログラ
ムが、特定方向から特定角度で単色光を入射することに
より所定の結像面に画像を再生するフーリエ変換型もし
くはフレネル型ホログラムから成り、証明エリア以外の
他のエリア位置に対応する位置のホログラムが、白色光
再生型のレインボーホログラムから成る。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、少なく
とも1個の特定情報を記録した光再生型ホログラム形成
層を有する透明保護フィルムが貼付された証明書類にお
いて、上記透明保護フィルムとして、顔写真,押印部
分,IDコード等の証明エリア上のホログラムが、特定
方向から特定角度で単色光を入射することにより所定の
結像面に画像を再生するフーリエ変換型もしくはフレネ
ル型ホログラムから成り、証明エリア以外の他のエリア
上のホログラムが、白色光再生型のレインボーホログラ
ムから成るホログラムを有する透明保護フィルムを備え
ている。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明では、上記
請求項1に記載の透明保護フィルム、または請求項2に
記載の証明書類の真偽を判定する装置において、フーリ
エ変換型もしくはフレネル型ホログラムから成るホログ
ラム部分に対して、特定方向から特定角度で単色光を照
射する照明光源と、照明光源により照射された単色光が
ホログラム部分を透過して反射部で反射して得られるホ
ログラム干渉光によって形成されるホログラム再生画像
を読み取る画像読取手段と、画像読取手段により読み取
られたホログラム再生画像とあらかじめ定められた真偽
判定用の画像パターンとを比較して真偽判定を行なう真
偽判定手段と、真偽判定手段による真偽判定の結果を出
力する出力手段とを備えて構成している。
【0011】ここで、特に上記透明保護フィルム本体
は、転写箔形態、またはシール形態としている。
【0012】
【作用】従って、本発明の証明書類においては、少なく
とも1個の特定情報を記録した光再生型ホログラム形成
層を有する透明保護フィルムが、転写もしくは貼着によ
って証明書類に貼付されていることにより、証明書類の
表面が摩擦や衝撃から保護されることになる。
【0013】また、顔写真、押印部分、IDコード等の
証明エリア上のホログラムを、特定方向から特定角度で
単色光を入射することによって所定の結像面に画像を再
生するフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログラムか
らなるホログラムとすることにより、白色光の下では、
ホログラムに施された像が認識されず、単なるカバーフ
ィルムにしか見えないため、保護された顔写真や押印部
分、IDコード等の証明エリアの視認性が損なわれるこ
とはない。
【0014】さらに、顔写真、押印部分、IDコード等
の証明エリア上のホログラムを、特定方向から特定角度
で単色光を入射することによって所定の結像面に画像を
再生するフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログラム
からなるホログラムとすることにより、真偽の判定がホ
ログラム再生画像の確認にて極めて容易に行なうことが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明による転写箔タイプの透明
保護フィルムの構成例を示す側断面図である。すなわ
ち、図1に示すように、本実施例の透明保護フィルム6
は、基材シート1と、基材シート1上に積層された剥離
保護層2と、剥離保護層2上に積層されたホログラム形
成層3と、ホログラム形成層3上に積層された光反射性
透明蒸着層4と、光反射性透明蒸着層4上に積層された
接着剤層5とから構成している。
【0017】ここで、基材シート1は、透明保護フィル
ム6自体を、被保護物品である証明書類に加熱加圧によ
り貼付させた後に剥離廃棄するものである。そして、こ
の素材としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、アクリル、飽和ポリエステル等、あるいはこれらの
複合樹脂等の熱可塑性プラスチックフィルム、もしくは
ポリウレタン、不飽和ポリエステル等を主体とする熱硬
化性プラスチックフィルムを使用することができる。ま
た、厚さは適宜設定できるが、例えば0.02mm〜
0.2mm程度が適当である。
【0018】また、剥離保護層2は、基材シート1に対
しては比較的接着性が低く、次に積層されるホログラム
形成層3を構成する樹脂に対しては接着性があり、比較
的硬く保護適性を備えた透明樹脂が用いられる。例え
ば、アクリル、メラミン樹脂、もしくは紫外線硬化型樹
脂、電子線硬化型樹脂、またはポリエステル系、ウレタ
ン系の熱硬化性樹脂等を使用することができる。
【0019】さらに、ホログラム形成層3は、少なくと
も1個の特定情報を記録しているもので、その層の少な
くとも片面の部分に、コヒーレント性の高いレーザー光
もしくはその他光源にてホログラム画像を再生可能なホ
ログラムエンボス面3aと、白色光再生型のレインボー
ホログラムエンボス面3bとを備えている。このホログ
ラムエンボス面3a、3bは、ホログラム干渉光により
得られる干渉縞状の凹凸エンボスパターンとして形成さ
れている。また、ホログラム形成層3の素材としては、
成型性の良好な透明樹脂が用いられる。例えば、飽和ポ
リエステル、アクリル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリカーボネート等の樹脂、もしくはこれらの樹脂
を主体とする透明樹脂等を使用することができる。
【0020】一方、光反射性透明蒸着層4は、ホログラ
ム形成層3の表面に、硫化亜鉛、酸化チタン、酸化珪素
等の蒸着を施すことによって形成し、光反射性の透明な
蒸着層を得ることができる。
【0021】また、接着剤層5は、光反射性透明蒸着層
4の表面に、接着剤(ドライ感熱性着剤、再湿粘着型接
着剤、ウェットエマルジョン型接着剤、ウェット溶剤型
接着剤)を施すことによって形成する。
【0022】図2は、転写箔タイプの透明保護フィルム
を用いた証明書類としての写真入りIDカードの構成例
を示す側断面図である。
【0023】図2において、本実施例のIDカード9
は、一例として以下のようにして作製する。
【0024】すなわち、まず、基材となるカード7の証
明エリア8aに、証明写真8を貼着する。
【0025】次に、この証明写真8を貼着した証明エリ
ア8aの上方に、コヒーレント性の高いレーザー光もし
くはその他光源にてホログラム画像を再生可能なホログ
ラムエンボス面3aが配置されるように、上記転写箔タ
イプの透明保護フィルム6をその接着剤層5を介して重
ね合わせ、公知の熱プレス(ホットスタンプ)法により
加熱圧着する。
【0026】しかる後に、透明保護フィルム6の基材シ
ート1を剥離廃棄することにより、IDカード9を得
る。
【0027】図3は上記透明保護フィルムを用いた証明
書類としてのIDカード9の真偽判定装置の構成例を示
す模式図、図4は同真偽判定装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0028】すなわち、図3および図4に示すように、
本実施例の真偽判定装置は、照明光源11と、画像読取
手段である平面透過型スクリーン12AおよびCCDセ
ンサー12Bと、ホログラム再生画像記録メモリ13
と、真偽判定用画像パターンメモリ14と、真偽判定手
段である比較回路15と、出力手段である真偽判定表示
出力部16とから構成している。
【0029】ここで、照明光源11は、例えばレーザー
光源からなり、所定色の単色レーザー光を照射するもの
である。
【0030】また、平面透過型スクリーン12Aは、照
明光源11により照明された単色レーザー光が、IDカ
ード9のホログラム部分を透過して反射部で反射して得
られるホログラム干渉光によって形成されるホログラム
再生画像を投映するものである。
【0031】さらに、CCDセンサー12Bは、平面透
過型スクリーン12Aにより投映されたホログラム再生
画像を読み取るものである。
【0032】さらにまた、ホログラム再生画像記録メモ
リ13は、CCDセンサー12Bにより読み取られたホ
ログラム再生画像を記憶するものである。
【0033】一方、真偽判定用画像パターンメモリ14
は、真偽判定用の画像パターンをあらかじめ記憶してい
るものである。
【0034】また、比較回路15は、ホログラム再生画
像記録メモリ13に記憶されたホログラム再生画像と、
真偽判定用画像パターンメモリ14に記憶されている真
偽判定用画像パターンとを比較して真偽判定を行なうも
のである。
【0035】さらにまた、真偽判定表示出力部16は、
比較回路15による真偽判定の結果を表示出力するもの
である。
【0036】次に、以上のように構成した本実施例の真
偽判定装置により、IDカード9の真偽判定を行なう場
合の作用について、図5および図6を用いて説明する。
【0037】図3および図5に示すように、照明光源1
1から、光再生型ホログラム画像を再生するための単色
レーザー光Lを、IDカード9のホログラム形成層3の
ホログラムエンボス面3aに、特定方向から特定角度で
照射する。
【0038】すると、この照明光源11から照射された
照明光Lが、ホログラム形成層3を透過して光反射性透
明蒸着層4にて反射して得られるホログラム干渉光La
によって、ホログラム再生画像20が形成される。そし
て、この形成されたホログラム再生画像20は、平面透
過型スクリーン12A上に投映される。
【0039】一方、この平面透過型スクリーン12A上
に投映されたホログラム再生画像20は、CCDセンサ
ー12Bにより読み取られ、その画像がホログラム再生
画像記録メモリ13に記憶される。すると、比較回路1
5では、ホログラム再生画像記録メモリ13に記憶され
たホログラム再生画像20と、真偽判定用画像パターン
メモリ14にあらかじめ記憶されている真偽判定用画像
パターンとを比較して真偽の判定が行なわれ、その真偽
判定の結果が、真偽判定表示出力部16により表示出力
される。
【0040】すなわち、CCDセンサー12Bにより読
み取られたホログラム再生画像20のパターンと真偽判
定用画像パターンとが一致した場合には、そのIDカー
ド9および透明保護フィルム6が真性であり、一致しな
い場合には、そのIDカード9および透明保護フィルム
6が偽ものであると判定され、その旨が表示出力される
ことになる。
【0041】また、かかる真偽の判定は、平面透過型ス
クリーン12A上に投映されたホログラム再生画像20
を目視にて確認することでも行なうことができる。すな
わち、本実施例では、「OK」の文字が確認された場合
にのみ、IDカード9および透明保護フィルム6が真性
であると判断することができる。
【0042】上述したように、本実施例においては、少
なくとも1個の特定情報を記録した光再生型ホログラム
形成層3を有する透明保護フィルム6が、転写によって
証明書類であるIDカード9に貼付されているため、I
Dカード9の表面を摩擦や衝撃から保護することができ
る。
【0043】また、顔写真、押印部分、IDコード等の
証明エリア上のホログラムを、特定方向から特定角度で
単色光を入射することによって所定の結像面に画像を再
生するフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログラムか
らなるホログラム3aとしているため、白色光の下で
は、ホログラムに施された像が認識されず、単なるカバ
ーフィルムにしか見えず、保護された顔写真や押印部
分、IDコード等の証明エリアの視認性が損なわれるこ
とはない。
【0044】さらに、顔写真、押印部分、IDコード等
の証明エリア上のホログラムを、特定方向から特定角度
で単色光を入射することによって所定の結像面に画像を
再生するフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログラム
からなるホログラム3aとすることにより、真偽の判定
をホログラム再生画像の目視確認も含めて極めて容易に
行なうことができる。
【0045】以上により、本実施例の透明保護フィルム
6を貼着したIDカード9では、ホログラムに施された
像によって、保護された顔写真や押印部分、IDコード
等の証明エリアが見難くなるという問題がなくなり、証
明エリアの視認性を損なうことがない。
【0046】また、仮に類似のホログラム画像が用いら
れた場合でも、IDカード9の真性の判定を極めて容易
に行なうことが可能となり、偽造に対する早期発見、確
認の即応性に優れたものとなる。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにして同様に実施できるものであ
る。
【0048】(a)上記実施例では、透明保護フィルム
として転写箔タイプのものを用いる場合について説明し
たが、これに限らず、透明保護フィルムとしてシールタ
イプのものを用いることも可能である。
【0049】(b)上記実施例では、照明光源としてレ
ーザー光源を用いる場合について説明したが、これに限
らず、単色光を発生する光源であれば、その他の照明光
源を用いることも可能である。
【0050】(c)上記実施例では、真偽判定結果を表
示出力する場合について説明したが、これに限らず、真
偽判定結果を例えば音声出力したり、あるいは表示出力
および音声出力を併用することも可能である。
【0051】(d)上記実施例では、ホログラム形成層
3に施されるホログラムエンボス面3a、3b、および
ホログラムエンボス面3a、3bに施される光反射性透
明蒸着層4を、剥離保護層2とは反対面側のホログラム
形成層3に形成する場合について説明したが、これに限
らず、例えば剥離保護層2面側のホログラム形成層3に
ホログラムエンボス面3a、3bを施し、当該ホログラ
ムエンボス面3a、3bに光反射性透明蒸着層4を形成
するようにしてもよい。
【0052】(e)上記実施例では、証明書類としてI
Dカードに適用する場合について説明したが、これに限
らず、身分証明書や、その他のセキュリティ性の必要な
証明書類についても、本発明を同様に適用することが可
能である。
【0053】(f)上記実施例では、証明写真8を貼着
した証明エリア8aの上方に、証明写真8の全面に対応
するように、コヒーレント性の高いレーザー光もしくは
その他光源にてホログラム画像を再生可能なホログラム
エンボス面3aを配置する場合について説明したが、こ
れに限らず、証明写真8を貼着した証明エリア8aの上
方に、証明写真8の少なくとも顔自身の部分に対応する
ように、コヒーレント性の高いレーザー光もしくはその
他光源にてホログラム画像を再生可能なホログラムエン
ボス面3aを配置すればよいものである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
キュリティ性の必要な証明書類に貼付して用いられ、少
なくとも1個の特定情報を記録した光再生型ホログラム
形成層を有する透明保護フィルムにおいて、顔写真,押
印部分,IDコード等の証明エリア位置に対応する位置
のホログラムが、特定方向から特定角度で単色光を入射
することにより所定の結像面に画像を再生するフーリエ
変換型もしくはフレネル型ホログラムから成り、証明エ
リア以外の他のエリア位置に対応する位置のホログラム
が、白色光再生型のレインボーホログラムから成るホロ
グラムとし、またこの透明保護フィルムを証明書類に貼
付し、さらにフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログ
ラムから成るホログラム部分に対して、特定方向から特
定角度で単色光を照射する照明光源と、照明光源により
照射された単色光がホログラム部分を透過して反射部で
反射して得られるホログラム干渉光によって形成される
ホログラム再生画像を読み取る画像読取手段と、画像読
取手段により読み取られたホログラム再生画像とあらか
じめ定められた真偽判定用の画像パターンとを比較して
真偽判定を行なう真偽判定手段と、真偽判定手段による
真偽判定の結果を出力する出力手段とから、真偽判定装
置を構成したので、証明エリアの視認性を損なうことが
なく、また真偽の判定を容易に行なうことが可能な透明
保護フィルムおよびそれを用いた証明書類ならびにその
真偽判定装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による転写箔タイプの透明保護フィルム
の一実施例を示す側断面図。
【図2】同実施例における転写箔タイプの透明保護フィ
ルムを用いた証明書類である写真入りIDカードの構成
例を示す側断面図。
【図3】同実施例における転写箔タイプの透明保護フィ
ルムを用いた証明書類の真偽判定装置の構成例を示す模
式図。
【図4】同実施例における真偽判定装置の構成例を示す
ブロック図。
【図5】同実施例における真偽判定装置の作用を説明す
るための模式図。
【図6】同実施例における真偽判定装置の作用を説明す
るためのフロー図。
【符号の説明】
1…基材シート、2…剥離保護層、3…ホログラム形成
層、3a…コヒーレント性の高いレーザー光もしくはそ
の他光源にてホログラム画像を再生可能なホログラムエ
ンボス面、3b…白色光再生型のレインボーホログラム
エンボス面、4…光反射性透明蒸着層、5…接着剤層、
6…転写箔タイプの透明保護フィルム、7…カード基
材、8…証明写真、8a…証明エリア、9…IDカー
ド、11…照明光源、12A…平面透過型スクリーン、
12B…CCDセンサー、20…ホログラム再生画像、
L…照明光、La…ホログラム干渉光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 芳昭 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 佐藤 高志 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セキュリティ性の必要な証明書類に貼付
    して用いられ、少なくとも1個の特定情報を記録した光
    再生型ホログラム形成層を有する透明保護フィルムにお
    いて、 顔写真,押印部分,IDコード等の証明エリア位置に対
    応する位置のホログラムが、特定方向から特定角度で単
    色光を入射することにより所定の結像面に画像を再生す
    るフーリエ変換型もしくはフレネル型ホログラムから成
    り、 前記証明エリア以外の他のエリア位置に対応する位置の
    ホログラムが、白色光再生型のレインボーホログラムか
    ら成ることを特徴とする透明保護フィルム。
  2. 【請求項2】 少なくとも1個の特定情報を記録した光
    再生型ホログラム形成層を有する透明保護フィルムが貼
    付された証明書類において、 前記透明保護フィルムとして、 顔写真,押印部分,IDコード等の証明エリア上のホロ
    グラムが、特定方向から特定角度で単色光を入射するこ
    とにより所定の結像面に画像を再生するフーリエ変換型
    もしくはフレネル型ホログラムから成り、前記証明エリ
    ア以外の他のエリア上のホログラムが、白色光再生型の
    レインボーホログラムから成るホログラムを有する透明
    保護フィルムを備えたことを特徴とする証明書類。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の透明保護フィル
    ム、または前記請求項2に記載の証明書類の真偽を判定
    する装置において、 前記フーリエ変換型もしくはフレネル型ホログラムから
    成るホログラム部分に対して、特定方向から特定角度で
    単色光を照射する照明光源と、 前記照明光源により照射された単色光がホログラム部分
    を透過して反射部で反射して得られるホログラム干渉光
    によって形成されるホログラム再生画像を読み取る画像
    読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られたホログラム再生画
    像とあらかじめ定められた真偽判定用の画像パターンと
    を比較して真偽判定を行なう真偽判定手段と、 前記真偽判定手段による真偽判定の結果を出力する出力
    手段と、 を備えて成ることを特徴とする真偽判定装置。
  4. 【請求項4】 前記透明保護フィルム本体が転写箔形態
    であることを特徴とする請求項1に記載の透明保護フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 前記透明保護フィルム本体がシール形態
    であることを特徴とする請求項1に記載の透明保護フィ
    ルム。
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