JP3582713B2 - 証明用シール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は様々な物品に貼付されて真贋証明、盗難防止等に用いられる証明用シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
【発明が解決しようとする課題】
高価な物品あるいは商品は、不正な売買や盗難を目的とした贋造、偽造、あるいは贋造品との不正な交換の危険に晒されている。
【0003】
図10は絵画10a、10bが展示された美術館の内部を模した図である。
美術館に展示される絵画の多くは商品として売買されると高額であると同時に文化財として計り知れない価値を有しており、美術館の所有者、絵画の所有者等は厳重な警備を行なって絵画の盗難防止策を講じていることは言うまでもない。しかし過去の歴史が実証するように、高額あるいは価値の大きい物品であるほど贋造、偽造の危険が増大しており、精巧な贋作品が存在するならばいかに厳重な警備を行なったとしても、贋作品との不正な交換が行なわれて真正品が外部に持ち出される危険もまた増大する。
【0004】
例えば図10図示の美術館では、昼間の開館時間中も、夜間の閉館時間中も、警備員が巡回し、あるいは館内に設置された監視カメラが常に監視を続けて、絵画10a、10bの盗難を防いでいるはずである。
従って、単純に絵画を持ち去るような窃盗犯であれば、あるべき場所に絵画が存在しないので盗難が発生したことは即座に判明するが、精巧な贋作品が密かに美術館内に持ち込まれ、真正の絵画と交換されて展示され続けたとすると、即座に盗難が発生したことを知るのは困難であり、盗まれた真正品の絵画が官憲の捜索の及ばない場所まで持ち出される確率もまた大きくなる。
【0005】
不正に交換された贋作品が精巧、巧妙であるほど、真正品との判別は困難となり、判別ができる専門家(鑑定人)はごく限られた範囲となってしまう。
贋作品との不正な交換が行なわれたならば即座に対応できるようにするために、日常の警備において常に鑑定人が警備員と同行し、展示されている絵画が真正品であるか否かを確認するのは、望ましくはあるが現実的な方法ではない。
【0006】
従って物品が真正品か、そうでないかを専門の知識を有する鑑定人以外の者でも確実に即座に証明することが出来れば、効率よく警備を行なって犯罪を防ぐことが可能となるが、それを実現する構成、或いは方法は従来提供されていなかった。
【0007】
一方、従来ビデオカセット、クレジットカード、コンピュータアプリケーションソフトウェアパッケージ等の商品や物品において、真正性を証明し偽造、贋造を防ぐ手段として、レインボーホログラムと呼ばれる、自然光の照射に応じて文字や図形などの多色に光る虚像が現れるパターンをシールの表面に形成した、レインボーホログラムシールも用いられてきた。
【0008】
しかし上記したレインボーホログラムシールは、目視で容易に確認できるという利点を有するものの、画質的に貧弱であり、小さな文字を明瞭に表示することが出来ず、出所表示あるはIDナンバーのような細かい文字列を表示して物品の証明を行なう、等の使い方ができなかった。
更にレインボーホログラムにおける、より致命的な課題として、一般的に市場で流通しており、写真製版技術を基礎として作成されるものであるからこれを偽造作成することは困難ではあるものの、比較的小規模の設備を準備することによりその困難性が解消され、偽造がなされる恐れがあった。
【0009】
従ってレインボーホログラム自身が偽造される恐れがゼロとは言えず、一旦偽造されると、その再生画像が上記のように不明瞭で情報量の小さな画像であるので、真贋の判定が容易ではなく、従って物品の真正性を証明する手段としては、全く不十分である、という課題が有った。
【0010】
そこで、本発明は特に単色光の照射により真正性証明用の回折像を現出するCGH(計算機生成ホログラム)パターンを、基体に設けた構成を備えたことによって、偽造品の製造が極めて困難であり、物品が真正品であることを確実かつ容易に証明する、証明用シールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、下記(1)の構成を有する証明用シールを提供する。
(1) 基材フィルム部の一方の面にホログラム箔部を形成した物品の真正性を証明する証明用シールにおいて、前記ホログラム箔部は、レインボーホログラムとして形成したグレーティングCGH(CGH:計算機生成ホログラム)パターンと、色光照射したときに所定の回折像を現出させる3以上の多値CGHパターンとから構成され、前記レインボーホログラムとして形成したグレーティングCGHパターンの外形形状が目視確認可能なように、又は前記多値CGHパターンの外形形状が前記単色光を照射しないときであっても目視確認可能なようにパターン形成され、前記回折像と前記目視確認可能なパターン形状とが認証情報として相互関係を有するか、又は同一の情報となるように構成したことを特徴とする証明用シール。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例につき、図1乃至図9を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の証明用シールの一実施例である贋造防止シールを貼付した絵画が展示された美術館の摸式図、図2は図1に示す贋造防止シールの断面図、図3は本発明の証明用シール付物品の一実施例を示す図、図4は図1に示す贋造防止シールの平面図、図5は2値のCGHの断面形状を示す図、図6は多値のCGHの断面形状を示す図、図7はホログラム再生装置の構造を説明するための図、図8は2値のCGHから得られる回折像を示す図、図9は本発明の証明用シールの他の実施例の平面図である。
【0013】
最初に、図1すなわち本発明の証明用シールの一実施例である贋造防止シールを貼付した絵画が展示された美術館の摸式図を用いて説明を行なう。
【0014】
図1図示の贋造防止シール1aの概要は、別途準備した照射手段1cにより単色レーザ光を照射光1dとして贋造防止シール1a表面に照射すると反射回折光1eが出射し、白い壁面1hなど所定の配置、反射率を有する構造に反射回折光1eがあたって回折像1fを形成する。
【0015】
回折像1f中には固有のパターン1gが現出するように予め贋造防止シール1aは構成されているので、固有のパターン1gを確認することによって、贋造防止シール1aとともにシールが貼付された絵画1b1、1b2が真正品であることが確実に即座に証明される構成、方法としている。
【0016】
なお、図1の如く、白い壁面1hに回折像1fを現出させるような簡易的な方法の他に、後に説明するように専用の再生装置7aを用いる方法によっても良い。
【0017】
図1図示の贋造防止シール1aの構成を、図2の断面図を用いて説明する。
【0018】
図2のように、贋造防止シール1aは光透過性を有する基材フィルム6、その下層にあるホログラム層7、更にその下層にある反射金属膜8とを有し、最下層に接着層9を備えている。
【0019】
ホログラム層7、反射金属膜8及び接着層9は、ホログラム箔部32をなしている。
【0020】
なお図2の贋造防止シール1aの図示姿勢において上方が絵画1b1、1b2へ接着後の表示面(外から見える面)にあたり、下方が絵画1b1、1b2へ接着される面にあたる。
【0021】
贋造防止シール1aを生産するに際しては、まず光透明樹脂製の基材フィルム6の下面にUV硬化樹脂等を塗布し、この塗布面にCGH(後に説明を行なう)を形成したスタンパを押圧し、基材フィルム6側からUV光を照射し,UV樹脂を硬化させホログラム層7を形成する。
【0022】
その後、ホログラム層7の下面に金属等をスパッタすることによって反射金属膜8を形成して、接着層を設けて贋造防止シール1aとして完成する。
あるいは上記と異なり、基材6とホログラム層7とを一体に樹脂成形で構成することも可能である。
【0023】
上記のCGHとは、計算機を使用して設計された回折格子により実現される「計算機ホログラム」(CGH:Computer Generated Hologram)であり、例えば公知資料たる雑誌「O plus E」(‘96, 11月号)83ページ以下にその最適化手法の一例が記載されている。
【0024】
上記の計算機ホログラムは、所望の回折格子の回折角に対応する回折光配置情報を、計算機を使用してフーリエ逆変換することで、回折格子の干渉縞に対応する位相分布を算出し、位相分布に対応する階段状段差を半導体製造技術を応用して基板上に作成して、この階段状段差を光記録媒体に転写することにより作成される。
計算機ホログラム(以下、CGH)は、単一波長光が照射されると上記回折格子の反射回折光に基づく画像を生成する機能を有する。
【0025】
また、CGHを有する光記録媒体及びその製造方法に関しては、特開平10−143929号公報にて本出願人が開示している技術がある。本実施例の構成の贋造防止シール1aを製造するにあたっては、この開示技術を用いてもよい。
【0026】
通常のグレーティングCGH(回折格子を用いるCGH)や2値のCGH(回折を生じさせる形状が、高低2値の高さからなるCGH)は一回のエッチングで回折格子を作成することができる。
また2値のCGHでは例えば「A」という文字を回折像として得ようとすれば、図8のようにDC光(0次回折光)を中心として点対称に「A」が再生像として得られる。
【0027】
しかし図4図示の回折像2の様な、対称形に限らない任意の形状の像を生成しようとする時は、先に本出願人が特許出願したが開示がなされていない技術により実現することが可能である。
上記出願技術の概要は、多値CGH(回折を生じさせる構造を複数の高さ(深さ)を有する構成とする)によりCGHを構成し、非対称図形も含めた回折像を現出させるものである。
【0028】
上記出願技術において、その干渉縞の深さは、入射光の波長をλとし、rは、前記素子基板の屈折率をn、前記素子基板のまわり屈折率をn、前記素子基板への前記入射光線の入射角をθとしたとき、反射型の前記回折光学素子の場合はr=1/(4×n×cosθ)であり、図5の2値の場合は一段のCGHの深さd=rλ/2で与えられる。またn値の場合、図6のように一段のCGHの深さd=rλ/nで与えられる。
【0029】
特に多値CGHを用いて贋造防止シール1aを構成すると、対称形に限らない任意の文字パターン、図形パターン、マーク等を回折像として得られるので、真正性を証明するためのID番号、商品番号、出所表示等の高度の情報を表示することが出来る。
【0030】
本実施例の絵画1b1、1b2は、上記のようにCGHを有する贋造防止シール1aを貼付した構成であるので、以下に示す理由から、贋造防止シール1a自身、及び贋造防止シール1aを貼付した絵画1b1、1b2の偽造(贋造)が困難であり、偽造防止効果を奏する。
【0031】
まず、贋造防止シール1aの表面ないし内部に形成されたCGHのパターンの外形形状(図4図示におけるグレーティングCGH「ABC」、図9図示における多値CGH「ABC」)を、特定の文字や商標など、商品の真正性を示すパターン形状とすれば、貼付された物品(実施例では絵画1b1、1b2)は真正品であるということをそのパターン形状を見て即座に知ることが出来るとともに、CGHパターン自体が上記のように計算機を用いた高度の技術、設備、作業を経て初めて形成できるものであって純正のメーカー以外による不正な偽造が極めて困難であるという偽造防止効果があることから、贋造防止シール1a自身及び贋造防止シール1aが貼り付けられた物品(実施例では絵画1b1、1b2)が真正品であることを確実に証明する機能を持つ。
【0032】
さらに、図3に示すように、ホログラム箔32のホログラム部に単一波長光を照射して反射回折像1を再生し、再生像をその商品の真正性を示す画像、例えばブランド名、メーカー名、商品名、商品情報等の画像とすれば、上記に説明した、CGHが偽造困難であることと合わせて、更に確実に真正品であることを証明できる。
また図4に示すように回折像を発生するCGHの他に、ホログラム箔にCGH作成技術によるパターンで記録したレインボーホログラムで表示した、例えばブランド名、メーカー名、商品名、商品情報等を目視で確認できるようにし、目視像と回折像をリンクさせ、確認することで二重の証明機能を持たせることも可能である。
【0033】
またCGHをパターンとして記録する形態として、上記図4のようにレインボーと多値のCGHを混在する形態、図9のように背景を任意の画像を記録したレインボーホログラムとして、視覚的に認識できる物とし、文字の部分を多値のCGHで構成し、これに単一波長光を照射することによって回折像3が発生する形態でも良い。
【0034】
さらに贋造防止シール1aは、貼付した絵画1b1、1b2から無理に剥離すると損傷が起こる基材フィルムあるいはホログラム箔を用いて構成してもよく、その場合真正品の絵画から真正品の贋造防止シール1aを不正に剥離すると損傷し外部から容易に判明するので、不正に剥離した贋造防止シール1aを贋造品の絵画に貼付して真正品を装おうとしても、損傷があることから即座に贋造品であることが判別される。
従って、損傷の無い贋造防止シール1aが貼付された絵画1b1、1b2は真正品であることが、より確実に証明される効果を奏する。
【0035】
更に、贋造防止シール1aは、薄い小さなシール状部材であるので、半導体製造装置等CGHシートを製造するに必要な所定の生産設備を保有する正規の製造者にとっては、比較的低コストで生産でき、シールを物品に貼付する作業は容易で特に熟練を要することなく、また貼付作業の検査も容易であり、物品の製造者は大きな負担をすることなく真正性の証明が行なえる効果を有する。
【0036】
また贋造防止シール1aを貼付するためには、物品側にシール1aを貼付する面積を有する平面あるいは曲面があればよいので、シール1aを貼付可能とするために物品の構造を変更したり、特別な構成、例えば取付環や凹部や孔部等を設ける必要が無く、あるいは物品の形状に合わせてシール1aの外形形状を変更したり新たな形状のシール1aを設計する事は容易であるので、物品の製造者の負担を軽減することが出来る。
【0037】
ところで、先に図1を用いて説明した本実施例の贋造防止シール1aの回折像1fの再生方法は、レーザビームポインタの如き単独のレーザ照射手段1cにより照射を行なって壁面1hに結像する回折像1fを得るという、簡易的な方法であった。
一方、ホログラムの像(回折像)を再生する他の方法として、本出願人の考案による再生装置7aを用いてもよく、図7により説明する。
図7の再生装置7aにおいて、発光装置7bから照射された単色光はミラー7cで反射された後、物品に接着したホログラム箔のCGH部分7dに照射する。
【0038】
ホログラムで回折した反射光はスクリーン7e上に結像し目視することができる。またスクリーン7eの位置にCCD等の撮像素子を配置すれば電気的に回折像を処理することも可能である
【0039】
次に本実施例において、上記に説明した贋造防止シール1aを電子部品封止体3aに貼付して贋造防止、あるいは不正な交換の防止を行なう、他の応用例を説明する。
【0040】
情報機器には、周知技術である制御用の中央処理ユニット、プログラム内蔵用の読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ等 が搭載されている。
読み出し専用メモリには、例えば、BIOS等の制御プログラム、情報機器を機能させる応用プログラム等が固定的に記憶されている。
また、中央処理ユニットは、読み出し専用メモリや周辺記憶媒体に記憶されたプログラムを実行し、遂行させている。
【0041】
ところで、最近の高性能な中央処理ユニットは高価であるため偽造品が市場に流通したり、正規のアプリケーションソフトを不正コピーした模造品の読み出し専用メモリが流通して社会問題になっている。
【0042】
従来から中央処理ユニットや読み出し専用メモリ等の電子部品を収納し、封止した電子部品封止体(パッケージ)の上面には、製造元(出所表示)、型番などが印刷してあった。
そして、これらの印刷により当該電子部品封止体及び内部の電子部品は真正品であることを製造者はうたっていた。しかし、通常の印刷は、容易に偽製が可能であり、印刷がなされていたとしても真正品であることを何ら証明できなかった。
【0043】
そこで本実施例の他の応用例である本例では、上記の説明において絵画1b1、1b2に貼付して真正性の証明に用いた贋造防止シール1aを図3の如く電子部品封止体3aの上面(図3図示姿勢)に貼付し、電子部品あるいは電子部品封止体3aの真正性の証明に用いる構成、方法としている。
【0044】
贋造防止シール1aのホログラム箔をパッケージ(電子部品封止体)3aに貼付する際には、接着性及びCGHの回折像の精度を維持するためにパッケージ表面が光沢面であり、すなわち、凹凸のないものが望ましい。
ただし、表面が梨地状の物も存在するため、この場合にはホログラムフィルムの接着層が梨地の表面荒さ寸法よりも厚くしておき、梨地面の凹部にまで接着層が入り込むようにすれば、十分な接着力が得られるとともにCGH層の平面度が得られるので、十分な精度の回折像が得られる。
また、機械的手法によりパッケージ表面を光沢面となすように研磨等の加工を施したり、梨地状表面を樹脂コーティングすることによって、凹凸部をなくし、光沢面となすようにしても良い。
【0045】
本応用例の電子部品封止体3aは、上記のようにCGHを有する贋造防止シール1aを貼付した構成であるので、絵画1b1、1b2に貼付した場合と同様の理由により、贋造防止シール1a自身及び贋造防止シール1aを貼付した電子部品封止体3aの偽造(贋造)が困難であり、偽造防止効果を奏する。
【0046】
すなわち、贋造防止シール1aの表面に形成されたCGHのパターンの外形形状を、特定の文字や商標など、商品の真正性を示すパターン形状とすれば、貼付された電子部品封止体3aは真正品であるということを、そのパターン形状を見て知ることが出来るとともに、CGHパターン自体が上記のように計算機を用いた高度の技術、設備、作業を経て初めて形成できるものであって純正のメーカー以外による不正な偽造が極めて困難であるという偽造防止効果があることから、贋造防止シール1a自身や贋造防止シール1aが貼り付けられた電子部品封止体3aが真正品であることを確実に証明する機能を持つ。
【0047】
さらに、図3に示すように、ホログラム箔32のホログラム部に単一波長光を照射して反射回折像1を再生し、再生像をその商品の真正性を示す画像、例えばブランド名、メーカー名、商品名、商品情報等の画像とすれば、上記に説明した、CGHが偽造困難であることと合わせて、更に確実に真正品であることを証明できる。
【0048】
なお、上記実施例において、表示及び像再生のためのホログラムはCGHを用いたものとして構成の説明を行なった。
上記のCGHと異なり、写真画像を用いて形成する他のホログラムでは、そのプロセスの容易性から不正な偽造が皆無とは言えない問題があることは先に説明した通りである。
それに対しCGHは、上記のように計算機を用いた極めて高度な設備、技術、作業を経て作成されるものであり、偽造の困難さは写真画像によるホログラムより遥かに大きいものである。従ってCGHを用いた上記の構成とすることにより、本発明の効果が確実に発揮されるものである。
【0049】
更に、上記に説明した実施例における贋造防止シール1aは、CGHパターンの目視でわかる外形形状が固有のパターン形状(図4図示におけるグレーティングCGH「ABC」、図9図示における多値CGH「ABC」)であるとともに、単色光の照射に応じて現出する回折像もまた固有のパターンを呈し、合わせて確実な真正性証明機能を発揮するものであった。
一方、本発明の実施に際しては、CGHパターンの目視でわかる外形形状のみが固有のパターンを呈することによって物品の真正性を証明する贋造防止シールとして構成しても良いし、あるいはまた、単色光の照射に応じて現出する回折像のみが固有のパターンを呈することによって物品の真正性を証明する贋造防止シールとして構成しても良く、それぞれの構成もまた貼付された物品の真正性を証明するという本発明の効果を発揮し、本発明に含まれるものである。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明は、単色光の照射により真正性証明用の回折像を現出するCGH(計算機生成ホログラム)パターンを備えたことにより、偽造品の製造が極めて困難であり、物品が真正品であることを確実かつ容易に証明し、また製造者の負担を大きく増すことがない、等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の証明用シールの一実施例である贋造防止シールを貼付した絵画が展示された美術館の摸式図である。
【図2】図1に示す贋造防止シールの断面図である。
【図3】本発明の証明用シール付物品の一実施例を示す図である。
【図4】図1に示す贋造防止シールの平面図である。
【図5】2値のCGHの断面形状を示す図である。
【図6】多値のCGHの断面形状を示す図である。
【図7】ホログラム再生装置の構造を説明するための図である。
【図8】2値のCGHから得られる回折像を示す図である。
【図9】本発明の証明用シールの他の実施例の平面図である。
【図10】従来の絵画が展示された美術館の摸式図である。
【符号の説明】
1a 贋造防止シール(証明用シール)
1b1、1b2 絵画(物品、被判別物品)
1d 照射光(単色光)
1f 回折像(真正性証明用の回折像)
1g 固有のパターン(真正性証明用の回折像)
6 基材フィルム(基体)
36 ホログラム箔部(基体)

Claims (1)

  1. 基材フィルム部の一方の面にホログラム箔部を形成した物品の真正性を証明する証明用シールにおいて、
    前記ホログラム箔部は、レインボーホログラムとして形成したグレーティングCGH(CGH:計算機生成ホログラム)パターンと、
    色光照射したときに所定の回折像を現出させる3以上の多値CGHパターンとから構成され、
    前記レインボーホログラムとして形成したグレーティングCGHパターンの外形形状が目視確認可能なように、又は前記多値CGHパターンの外形形状が前記単色光を照射しないときであっても目視確認可能なようにパターン形成され、
    前記回折像と前記目視確認可能なパターン形状とが認証情報として相互関係を有するか、又は同一の情報となる
    ように構成したことを特徴とする証明用シール。
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