JPH1178266A - 感熱破壊転写箔及び感熱記録媒体 - Google Patents

感熱破壊転写箔及び感熱記録媒体

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JPH1178266A
JPH1178266A JP25145997A JP25145997A JPH1178266A JP H1178266 A JPH1178266 A JP H1178266A JP 25145997 A JP25145997 A JP 25145997A JP 25145997 A JP25145997 A JP 25145997A JP H1178266 A JPH1178266 A JP H1178266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドで印字時のヘッド搬送性に優
れた感熱破壊型の印字記録部を形成できる転写箔と、そ
の印字記録部を備えた感熱記録媒体とする。 【解決手段】 感熱破壊転写箔Sは、転写基体1上に転
写層2として少なくとも、転写基体に隣接する樹脂層
3、感熱記録用の金属薄膜層4をこの順に有し、且つ転
写基体の転写層側の面の中心線平均粗さRaを0.1〜
1.5μmとする。感熱記録媒体は、例えばこの感熱破
壊転写箔で印字記録部を形成して、その表面を中心線平
均粗さRaが0.1〜1.5μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱破壊型の印字
記録部の記録層として金属薄膜層を有する感熱記録媒体
と、金属薄膜層からなる印字記録部を形成する為の感熱
破壊転写箔に関する。特に、サーマルヘッドによる印字
適性に優れた感熱記録媒体と、該感熱記録媒体を与える
感熱破壊転写箔に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、感熱破壊型印字機能を有す
る感熱記録媒体が、各種の形態で提案されている。例え
ば、磁気記録層等の他の記録方式の記録層を既に有する
磁気カード等の情報記録媒体に、更に感熱破壊型の記録
層を記録する印字記録部として付与したカード等の形態
である。感熱破壊型の記録層には金属薄膜層を用い、サ
ーマルヘッドやレーザービーム等で部分的に加熱すると
金属薄膜層が部分的に破壊されて文字等の目視可能なパ
ターンを可視情報として記録できるものである。そし
て、通常、印字記録部は、記録された文字等をより見易
くする為の着色層、金属薄膜層を擦り傷等から保護する
保護層等も設けた構成とする。この様な感熱破壊型印字
機能は、感熱記録層となる金属薄膜層は真空蒸着法等に
よって、また、着色層や保護層等はグラビアコーティン
グ法等によって、感熱記録媒体の基材上に直接形成する
こともできるが、この場合、基材には真空蒸着等の金属
薄膜層形成時にかかる熱に対する耐熱性が無い材料は使
用できない。そこで、基材に耐熱性が無い場合は、金属
薄膜層、着色層、保護層等を設けた転写箔又は貼合シー
ト用いて、基材に転写又は貼合で金属薄膜層等からなる
印字記録部を形成すれば良い(特開平1−214488
号公報、特開平2−1393号公報、特開平5−309
948号公報等を参照)。また、カード等の形態でその
一部に印字記録部を設ける場合にも、転写箔や貼合シー
トによる形成が適するが、貼合シートの場合は印字記録
部が凸状になりその周囲に段差が出来る為に、サーマル
ヘッドで記録する場合や、リーダーライター等に通す場
合の障害となるので、貼合シートが納まる凹部をザグリ
加工等によって基材に設ける必要があった。これに対し
て、転写箔は表面の段差をほとんど生じることなく印字
記録部を設けられる為に好ましい形成手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印字記
録部の表面が非常に平滑であると、サーマルヘッドによ
って印字記録する際は、ヘッド表面と密着してヘッド搬
送性が得られず、(位置固定の)サーマルヘッドに対し
て感熱記録媒体を円滑に搬送できない。すると、良好な
印字が出来なかったり、時には感熱記録媒体が全く搬送
されずに印字不可能となる場合もあった。また搬送不良
はサーマルヘッド自体の破損原因にもなり、ヘッドの本
来の耐久寿命まで使用する為にも、ヘッドと媒体との十
分なヘッド搬送性を実現して媒体側の十分な搬送性を確
保する事が必要があった。この様な問題に対し、金属薄
膜層からなる印字記録部を貼合シートで形成する場合で
は、表面に適当なヘッド搬送性を付与する為に、金属薄
膜層上に設ける保護層中にシリコーン等の滑剤を添加す
ることで解決できた。しかし、転写箔の場合では、金属
薄膜層を有する転写層から転写基体を剥離する時は、転
写基体のみが安定的に転写層から剥がれる必要があり、
転写層内の層間で剥離するようでは困る。ヘッド搬送性
の問題を保護層への滑剤の添加のみで解決した場合に
は、保護層への滑剤の添加は、転写箔製造時に保護層の
次に積層する層(例えば後述のアンカー層等)との接着
不良を引き起こし、転写基体の剥離時に転写層内で剥が
れる原因となる可能性があり、逆に、転写箔として必要
な層間接着力を得る為には、滑剤の種類と添加量にかな
りの制限を生じる為、満足すべきヘッド搬送性が得られ
なかった。この為、転写層内での層間の接着力とヘッド
搬送性を同時に安定的に確保するためには、滑剤の添加
以外の方法で解決する手段が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の感熱破壊転写箔では、転写基体上に転
写層として少なくとも、転写基体に隣接する樹脂層、感
熱記録用の金属薄膜層をこの順に有する感熱破壊転写箔
において、転写基体の転写層側の面の中心線平均粗さR
aが0.1〜1.5μmである構成とした。この結果、
転写層内での層間の接着力とヘッド搬送性を同時に安定
的に確保できる様になった。
【0005】そして、本発明の感熱記録媒体は、印字記
録部として少なくとも、基材上に感熱記録用の金属薄膜
層、最表面層となる樹脂層をこの順に有する感熱記録媒
体において、樹脂層表面の中心線平均粗さRaが0.1
〜1.5μmである構成とした。この様な表面の粗面化
により、サーマルヘッドによる記録にて、ヘッドとの接
触面積が減少して摩擦係数が低下し、良好なヘッド搬送
性を確保できる。したがって、搬送不良、印字不良、ヘ
ッド寿命低下等が起きない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感熱破壊転写箔及
び感熱記録媒体の実施の形態を説明する。
【0007】先ず、図1は本発明の感熱破壊転写箔の一
形態を示す断面図である。また、図2及び図3は本発明
の感熱破壊転写箔の他の形態例を示す断面図である。ま
た、図4は、これら感熱破壊転写箔等によって得られる
本発明の感熱記録媒体の一形態を示す断面図である。ま
た図5は、その用途としてカード等の一部に設けた印字
記録部に氏名、会員番号が印字された感熱記録媒体の一
例を示す平面図である。
【0008】図1は本発明の感熱破壊転写箔Sの一つの
形態を示す断面図であるが、本発明の感熱破壊転写箔S
は、転写層側が特定の表面粗さの転写基体1と転写層2
とからなり、転写層2として少なくとも、転写基体に隣
接し転写後は表面層となる樹脂層3と感熱記録用の金属
薄膜層4とを有する。特に本発明の感熱破壊転写箔Sで
は、転写基体1の転写層側の面の表面粗さが中心線平均
粗さRaで0.1〜1.5μmとなっている。そして、
更に図1の形態の感熱破壊転写箔Sの場合は、転写層2
の構成要素として、接着層5、アンカー層6a及び6
b、着色層7を有する。同図の形態では、感熱破壊転写
箔Sは、転写基体1側から転写層2は、順に樹脂層3、
アンカー層6a、金属薄膜層4、アンカー層6b、着色
層7、接着層5の構成である。
【0009】次に、図4は、上記の様な感熱破壊転写箔
を用いて得られる本発明の感熱記録媒体Mの一形態を示
す断面図である。本発明の感熱記録媒体は、印字記録部
として少なくとも、基材上に感熱記録用の金属薄膜層、
最表面層となる樹脂層をこの順に有し、且つ樹脂層の表
面粗さが中心線平均粗さRaで0.1〜1.5μmとし
た記録媒体であるが、同図に例示する本発明の感熱記録
媒体Mは、図1に示す形態の感熱破壊転写箔Sで形成し
た印字記録部10が基材Bの表面上の一部分に備える例
である。印字記録部10は、図1の転写層2が転写され
た感熱記録層8から成り、同図の印字記録部10部分の
感熱記録媒体は、表面側から前記特定表面粗さの樹脂層
3、アンカー層6a、金属薄膜層4、アンカー層6b、
着色層7、接着層5、基材Bの順に積層された構成であ
る。
【0010】ところで、感熱記録媒体の印字記録部の表
面を粗面とするには、該印字記録部を感熱破壊転写箔で
転写成形する場合では、転写箔に於ける転写基体の転写
層側面を粗面とすることで達成される。この際、転写基
体の粗面の表面粗さは、印字記録部の粗面の表面粗さと
同程度で良い。なぜならば、印字記録部の表面層となる
樹脂層に、転写基体の表面形状の凹凸が反転して、多少
の違いは有ったとしてもほぼ同一形状に複製されて転写
されるからである。そこで、本発明では転写基体の表面
粗さと、印字記録部に於ける表面粗さは同一である(な
お、実際には表1に示す如く、印字記録部の表面粗さの
方が若干小さめとなる傾向がある)。これら表面粗さは
中心線平均粗さRaで0.1〜1.5μmの範囲とする
良く、より好ましくは0.2〜1.0μmとすると良
い。中心線平均粗さRaが0.1μm未満では、表面が
平滑すぎて十分なヘッド搬送性が得られない。また、中
心線平均粗さRaが1.5μmを超えると、表面凹凸が
大きくなり過ぎてヘッドタッチが悪くなるため、印字の
際に良好な熱伝達が行えず、印字感度が低下し、鮮明が
画像形成ができなくなるため好ましくない。以上の特定
の表面粗さとすることで、サーマルヘッドによる記録に
て、良好なヘッド搬送性を確保でき、感熱記録媒体の搬
送不良や、この為に生ずる印字不良等の発生を防止でき
る。しかも、搬送不良によるサーマルヘッドの破損も生
じず、ヘッドの本来の耐久寿命までサーマルヘッドを使
用できる。しかも、ヘッド搬送性の確保をシリコーン等
の滑剤の添加のみで解決していないので、転写層内での
層間の接着力とヘッド搬送性を同時に安定的に確保でき
ることになる。
【0011】以下、さらに本発明を詳述する。
【0012】<転写基体>転写基体1としては、感熱破
壊転写箔を製造する際の耐熱性(特に金属薄膜層形成時
の耐熱性)、耐溶剤性等を有し、且つ転写時の耐熱性等
も有しているものであれば特に制限はない。例えば、ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、セル
ロースジアセテート、セルローストリアセテート等のセ
ルロース系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート、
ポリイミド等のプラスチック類、銅、アルミニウム等の
金属類、紙、含浸紙等の紙類などを単独又は積層体で用
いる。具体的には、厚み25μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム等である。転写基体の厚みは特に制限
は無いが、ポリエチレンテレフタレートフィルムの場
合、25μmは製造及び転写時の加工適性、転写時の熱
伝導性等の点から好ましい厚さの一つである。厚みが薄
すぎると皺等が発生しやすく加工適性が低下し、厚みが
厚すぎると転写時の熱伝導性が低下し、またコスト高と
なる。
【0013】(粗面化)転写基体の転写層側の面は、前
記特定の表面粗さの凹凸を有したものとする。この様な
表面粗さの凹凸表面は、上記に例示した各種材料からな
るフィルムや積層物に対してサンドブラスト加工、ケミ
カルマット加工、或いは材料自体にフィラー練り込み等
の公知のマット加工処理によって得ることができる。ま
た、下記の離型性樹脂層付きの転写基体とする場合は、
該離型性樹脂層中にフィラーを練り込むか、離型性樹脂
層積層後の積層物に対して上記の様なマット処理加工を
行う。
【0014】(離型性樹脂層)前記した材料自体では転
写基体の転写層側面の剥離性が不足する場合は、図3で
例示した様に転写基体1を主基体1aと離型性樹脂層1
bから構成しても良い。この離型性樹脂層は、転写基体
の一部であり転写時は主基体と一体となって転写層と離
れる層である。離型性樹脂層1bの樹脂としては、主基
体と密着性が良く且つ転写層(の転写基体と隣接する樹
脂層)とは容易に剥離できる適度な剥離性が有る樹脂で
あれば特に制限はない。例えばメラミン系樹脂等の各種
熱硬化性樹脂は耐熱性も有り好適である。離型性樹脂層
の厚みは1〜5μm程度である。離型性樹脂層はグラビ
アコート等の塗工法やグラビア印刷等の公知の塗工又は
印刷法で形成すれば良い。また、離型性樹脂層は転写基
体の転写層側の面を構成する層であり、離型性樹脂層の
転写層側の面は、前記特定の表面粗さの粗面を有する。
離型性樹脂層の粗面は、主基体上に離型性樹脂層を形成
後に前記サンドブラスト加工等のマット処理で形成する
こともできるが、離型性樹脂層を形成する為の塗液やイ
ンク組成物中にフィラーを添加したものを用いることで
も容易に形成できる。フィラーとしては例えば粒径1〜
5μm程度のシリカ等が好適なものの一つである。その
他、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、タルク等のフィラーでも良い。添加量は、例
えば樹脂分全量に対して1〜30重量%程度が好適であ
る。粒径が小さ過ぎると十分な粗面が得られず、逆に粒
径が大き過ぎると粗面が粗くなりすぎて、サーマルヘッ
ドとの接触が悪くなる。また、添加量が少な過ぎると十
分な粗面が得られず、逆に添加量が多過ぎると、粗面が
粗くなり過ぎたり、剥離性が低下したり、或いは離型性
樹脂層自体の皮膜強度が低下したりする。
【0015】<樹脂層>樹脂層3は、転写基体に隣接し
転写後は印字記録部の表面に望ましい表面粗さの面を与
える層である。また、樹脂層3は粗面を提供する機能の
他に、金属薄膜層の保護層の機能を有し、また適宜、転
写基体との剥離性調整の為の剥離層等の機能を提供する
層でもある。保護層の機能としては、転写後の耐擦傷
性、耐久性、印字時の耐熱性の他に、転写時の耐熱性等
もある。ちなみに樹脂層3は、図1の形態では、転写基
体1の剥離性がそれ自体で適度であれば、剥離性を主体
的に付与する機能は持たず、専ら保護層を主目的とした
層であり、また、転写基体1の剥離性がそれ自体で不足
する場合であれば、剥離性を付与する剥離層且つ保護層
の機能を担う剥離保護層となる層である。また、図2に
示す感熱破壊転写箔Sの形態は、図1の形態の樹脂層3
を転写基体1側から剥離層3a、保護層3bと2層で構
成して機能分担した構成である。その他の層構成は、図
1と同じである。保護層3bは剥離層3aのみでは保護
機能が不足する場合に設けると良い。また、図3に示す
感熱破壊転写箔Sの形態は、転写基体1を主基体1aと
離型性樹脂層1bとの積層物とし、樹脂層は保護を主目
的とする保護層3bとした構成である。その他の層構成
は、図1と同じである。なお主基体1aは単層構成に限
定されない。図3は、転写基体1が主基体1aと離型性
樹脂層1bとからなる点に一つの特徴があり、転写基体
に接する樹脂層は保護層3b以外でも良い。例えば、図
1で説明した剥離保護層でも良い。つまり、離型性樹脂
層と剥離保護層との連係で適切な剥離性を付与する。ま
た、図2で説明した剥離層3aと保護層3bとの2層構
成の樹脂層でも良い。
【0016】以上の様に、樹脂層は適宜、保護層、剥離
層、剥離保護層等として設けるが、その樹脂材料として
は層目的、用途に合わせて適宜なものを選択使用すれば
良く、特に制限は無い。例えば、アクリル系樹脂等の各
種熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂、或
いはアクリレート系等の電離放射線硬化性樹脂等は好適
な樹脂である。なかでも専ら剥離層として設ける場合、
アクリル系樹脂とセルロース系樹脂との混合物等は好ま
しい樹脂の一つである。また、剥離層と保護層と2層構
成の場合の保護層、或いは離型性樹脂層を有する転写基
体で転写基体と転写層との剥離性を専ら転写基体側で付
与できる場合の樹脂層(保護層)は、転写基体との剥離
性は無くても良い。樹脂層を剥離層及び剥離保護層等と
して設ける場合は転写基体から容易に剥離可能な剥離性
のある樹脂(例えばアクリル系樹脂等)を用いると良
い。なお、樹脂層はその粗面によってヘッド搬送性を確
保するが、ワックス等の滑剤を転写箔としての性能に支
障を来さない範囲で樹脂層中に添加することを併用して
も良い。これら滑剤を添加したとしても従来よりも少量
で済ませることが出来、転写箔の性能低下への影響は少
なく出来るからである。樹脂層はグラビアコート等の塗
工法やグラビア印刷等の公知の塗工又は印刷法で形成す
れば良い。樹脂層の厚みは、感熱記録時の熱伝導に影響
して印字感度を低下させない程度の厚みとし、また保護
層の機能を担う場合は保護機能を損なわない程度の厚み
以上とすれば良い。樹脂層は例えば1〜10μm程度で
ある。専ら剥離層とする場合は薄くても良いが、保護層
の機能で設ける場合は必要十分な厚さとする。なお、樹
脂層は透明性を維持しながら任意の色に着色しても良
い。金属薄膜層の見かけの色を着色できる。
【0017】<金属薄膜層>金属薄膜層4は、サーマル
ヘッドで熱溶融が可能な比較的低融点の金属又は金属化
合物の薄膜を、真空蒸着法、スパッタリング法、メッキ
法等の公知の薄膜形成法で形成すればよい。金属又は金
属化合物としては、テルル、錫、インジウム、ビスマ
ス、鉛、亜鉛、アルミニウム等の金属あるいはこれらの
合金もしくはテルル−カーバーイト等の上記金属の化合
物が挙げられる。金属薄膜層の膜厚は、感熱破壊型の記
録層として熱により薄膜が破壊される程度の厚さとし、
薄膜の材料にもよるが100Å〜1μm、好ましくは5
00〜1000Å程度である。
【0018】<接着層>感熱破壊転写箔における接着層
5は、転写する相手の被転写体の材質や、転写方法に応
じて、公知の感熱接着剤や感圧接着剤等から適宜選択し
た接着剤をグラビアコート等の塗工法又はグラビア印刷
等の印刷法等の公知の形成法で形成すれば良い。接着層
に感熱接着剤を用いた場合の転写方法は、公知のホット
スタンプ、ヒートローラなどの手段により熱圧により転
写を行う。この際の転写温度は、接着剤が軟化し接着力
が発現する温度以上で、且つ金属薄膜層を形成する金属
又は金属化合物の融点より低い温度で行う。この条件で
の転写ならば、転写温度が金属薄膜層材料の融点よりも
低い温度で行われるため、転写時の熱で金属薄膜層が破
壊される事は無い。一方、接着層に感圧接着剤を用いた
場合の転写方法は、適当な圧力を加えて被転写体に転写
箔を押し当てて転写すれば良く、加熱は省略することが
できる。用いる接着剤は、例えば感熱接着剤では、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリオレフィン系樹脂等の単体又はこれらの混合物
からなるものが使用される。また、感圧接着剤として
は、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等からなる
粘着剤が使用される。なお、感圧接着剤の場合は、転写
使用時まで接着層面に公知の離型シートを積層して保護
しておくと良い。接着層の厚さは通常1〜20μm程度
である。薄すぎると接着力が得られず、厚すぎても無意
味である。なお、転写箔の接着層は、接着層を被転写体
側に設けておく場合等では省略することも出来(例えば
感熱記録媒体の基材全面に印字記録部を形成する場合
等)、転写箔としては必ずしも必須ではない。しかし、
通常の場合、転写箔には接着層は設ける。
【0019】<アンカー層>アンカー層6a、6bは、
金属薄膜層と接する層との間に介在させ層間密着力の向
上や、或いは金属薄膜層形成時の下地層して、いずれか
片方又は両方を適宜設ける。つまり、樹脂層3と金属薄
膜層4間のアンカー層6aは、樹脂層と金属薄膜層との
接着強度が不足する場合に必要に応じて設ける。また、
このアンカー層6aは、場合によっては、印字感度を向
上させる効果も得られる。また、アンカー層6aは、樹
脂層同様に透明性を維持しながら任意の色に着色しても
良い。アンカー層6aには、例えば、ポリエステル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル系樹
脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の硬化性樹脂の
単体又は混合物が使用できる。アンカー層6bは、通常
はそれに隣接して設ける着色層と金属薄膜層との接着強
度が不足する場合に必要に応じて設ける。アンカー層6
bは、着色層が無く接着層と金属薄膜層とが隣接しこれ
ら層間の接着力不足の場合に設けても良い。アンカー層
6bは、金属薄膜層の溶融破壊を良好にし、印字感度を
向上させる、つまり感度良く鮮明に印字できる効果も有
する。アンカー層6aには、例えば、ポリエステル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル系樹
脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の硬化性樹脂の
単体又は混合物が使用できる。なお、アンカー層6a及
び6bの形成は、グラビアコート等の塗工法又はグラビ
ア印刷等の印刷法等の公知の形成法で形成すれば良い。
アンカー層6a及び6bの厚さは例えば1μm程度であ
る。
【0020】<着色層>着色層7は、金属薄膜層が破壊
された部分で下地色として見える印字色を与える層であ
り、金属薄膜層の破壊部と非破壊部とのコントラストを
向上させ、目視認識や機械認識を行い易くする層であ
る。したがって、印字記録部を設ける基材色をそのまま
利用できる場合は、もちろん着色層は省略できる。着色
層の色は、黒をはじめ用途に応じて任意の色で良い。着
色層は樹脂層やアンカー層で列記した様な各種樹脂の単
体又は混合物中に任意色調の公知の顔料又は染料の着色
剤を含有させた着色樹脂で形成する。着色層の形成は、
グラビアコート等の塗工法又はグラビア印刷等の印刷法
等の公知の形成法で形成すれば良い。
【0021】<感熱記録媒体>本発明の感熱記録媒体
は、その印字記録部を上記本発明の感熱破壊転写箔を用
いて転写で形成したものとして得ることができる。しか
し、本発明の感熱記録媒体はその印字記録部となる部分
の表面が前記特定の表面粗さを備えていれば良く、印字
記録部は転写で形成したものに限定されない。感熱記録
媒体の基材にザグリ加工をして形成した凹部中に、転写
箔ではなく貼合シートの形態で印字記録部を設けたもの
でも良い。或いは基材に直接金属薄膜層を設けた上に、
特定の表面粗さを持つ樹脂層を形成したものでも良い。
しかし、前述した本発明の感熱破壊転写箔によって印字
記録部を形成すれば、ザクリ加工も不要で、基材に耐熱
性の無いプラスチックも使用でき、しかも印字記録部も
基材の一部分等と必要部分のみに設けるられる上、容易
に印字記録部を形成して感熱記録媒体を得ることができ
る。
【0022】感熱記録媒体の基材Bとしては、記録媒体
の基材として要求される強度、剛性などの物性を備えた
ものであれば特に制限はない。例えば、塩化ビニル樹
脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボ
ネート、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂などのプラスチック類、
銅、アルミニウムなどの金属類、或いは紙、含浸紙など
の紙類を単独又は積層体で使用する。厚みは用途により
異なるが、0.005〜5mm程度である。薄すぎれば
強度、剛性が得られず、厚すぎても嵩高となる。例えば
カードの材質的形態では具体的にはプラスチックカード
や紙カードである。
【0023】図4で本発明の感熱記録媒体を例示した
が、印字記録部10として、基材B上に感熱記録用の金
属薄膜層4と、最表面層となる樹脂層3とをこの順に最
低限有しており、且つ樹脂層の表面粗さが中心線平均粗
さRaで0.1〜1.5μmであれば良い。つまり感熱
記録層8は最低限金属薄膜層4と樹脂層3とからなる。
従って、図4にて接着層5、アンカー層6a及び6b、
着色層7は場合により適宜省略される。この点について
は感熱破壊転写箔等の説明で前述した事と同様である。
但し、印字記録部10を貼合シートで形成す場合は、樹
脂層3は貼合シートのシート基材が担う。貼合シートは
表側となる面が前記特定の表面粗さを持った透明なシー
ト基材を用いる。シート基材は前述の転写基体で列記し
たものが使用できる。また、金属薄膜層を真空蒸着等で
基材に直接形成する場合の樹脂層3は、塗工(前記離型
性樹脂層同様に形成)、粗面を持った透明フィルム(貼
合シート同様の材料)ラミネート等で形成できる。
【0024】<感熱記録媒体の用途>本発明の感熱記録
媒体の用途は特に制限はないが、各種カード、タグ、ラ
ベル等の形態で各種用途に用いられ得る。図5は、カー
ド等の一部に設けた印字記録部10に氏名及び会員番号
を目視可能な可視情報として印字済みの感熱記録媒体M
の用途例を示したものだが、印字記録部にはこの様に文
字、或いはOCR文字、バーコード、図形等を印字して
利用できる。印字する情報の内容は、氏名、会員番号、
有効期限、使用履歴、ポイント等と任意である。もちろ
ん、印字記録部以外の情報記録部を備えていも良く、例
えば磁気記録部を備えた磁気カード、CPUやICメモ
リ等を備えたいわゆるICカード等に印字記録部を付与
した形態でも良い。磁気カードやICカードは定期券、
乗車券、診察券、回数券、会員証、プリペイドカード、
ポイントカード等である。
【0025】
【実施例】次に実施例及び比較例により本発明を更に説
明する。
【0026】<実施例1>図1に示す層構成の本発明の
感熱破壊転写箔を次の様にして作製した。転写基体1と
して、片面がマット加工処理された厚さ25μmの透明
ポリエチレンテレフタレートフィルムのマット面(中心
線平均粗さRaが0.18μm)に対して、樹脂層3と
なる厚さ2μmの剥離保護層をアクリル系樹脂とセルロ
ース系樹脂との混合物で形成し、この上に厚さ0.5μ
mのアンカー層6aを塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
の樹脂で形成した。これらはグラビア塗工で形成した。
次いで、アンカー層6a上に、厚さ800Åの金属薄膜
層4を錫を真空蒸着して形成した。次いで、金属薄膜層
4上に、順次、アンカー層6aと同一材料からなる厚さ
1.0μmのアンカー層6b、着色剤としてカーボンブ
ラックを含有させたポリエステル系樹脂からなる黒色イ
ンキによる厚さ2μmの着色層7、アクリル系樹脂と塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合系樹脂からなる
厚さ2μmの接着層5を、それぞれグラビア塗工で形成
して、感熱破壊転写箔とした。
【0027】上記感熱破壊転写箔を用いて、図4に示す
層構成の本発明の感熱記録媒体を次の様にして作製し
た。基材Bとして塩化ビニル樹脂製のカード上の一部分
に、上記感熱破壊転写箔をホットスタンプを用いて熱圧
を加えた後、転写基体のみを剥離して印字記録部を形成
し、感熱記録媒体とした。転写条件は140℃1秒であ
った。印字記録部の表面粗さは中心線平均粗さRaが
0.13μmであった。なお、転写後の剥離した転写基
体の表面粗さは中心線平均粗さRaが0.12μmであ
った。そして、得られた感熱記録媒体に対する印字適性
を評価する印字試験として、サーマルヘッド(6dot
/mm)を用いて1.2〔mJ/dot〕のエネルギー
で印字した。その結果、表1に示す如くヘッド搬送性及
び印字状態は良好で、これらによる印字適性の総合評価
も良好であった。
【0028】<実施例2>実施例1と同様の層構成で、
ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる転写基体
の表面粗さのみを中心線平均粗さRaを0.36μmと
した他は、実施例1と同様にして、本発明の感熱破壊転
写箔及び感熱記録媒体を作製した。印字記録部は中心線
平均粗さRaが0.24μmとなった。なお、転写後の
剥離した転写基体は中心線平均粗さRaが0.25μm
であった。そして、印字試験の結果、表1に示す如く、
ヘッド搬送性及び印字状態とも良好で、総合評価も良好
となった。
【0029】<実施例3>図3の層構成の感熱破壊転写
箔とすべく、厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる主基体1aの片面に、粒径2〜
3μmのシリカを樹脂全量に対して20重量%含有させ
たメラミン系樹脂からなる離型性樹脂層1bをグラビア
塗工で形成して転写基体1を用意した。離型性樹脂層の
表面粗さは中心線平均粗さRaで0.56μmであっ
た。その他は実施例1と同様にして、本発明の感熱破壊
転写箔及び感熱記録媒体を作製した。印字記録部の表面
粗さは中心線平均粗さRaが0.42μmであった。な
お、転写後の剥離した転写基体の表面粗さは中心線平均
粗さRaが0.40μmであった。そして、印字試験の
結果、表1に示す如く、ヘッド搬送性及び印字状態は良
好で、総合評価は良好となった。
【0030】<実施例4>実施例3と同様の層構成で、
離型性樹脂層中に含有させるシリカを粒径は5〜6μm
とし含有量は15重量%とした他は、実施例3と同様に
して、本発明の感熱破壊転写箔及び感熱記録媒体を作製
した。転写基体は中心線平均粗さRaが0.98μmで
あり、印字記録部は中心線平均粗さRaが0.85μm
であった。なお、転写後の剥離した転写基体は中心線平
均粗さRaが0.89μmであった。そして、印字試験
の結果、表1に示す如く、ヘッド搬送性及び印字状態は
良好で、総合評価は良好となった。
【0031】<実施例5>実施例3と同様の層構成で、
離型性樹脂層中に含有させるシリカの粒径のみを5〜6
μmとした他は、実施例3と同様にして、本発明の感熱
破壊転写箔及び感熱記録媒体を作製した。転写基体は中
心線平均粗さRaが1.47μmであり、印字記録部は
中心線平均粗さRaが1.31μmであった。なお、転
写後の剥離した転写基体の表面粗さは中心線平均粗さR
aが1.28μmであった。そして、印字試験の結果、
表1に示す如く、ヘッド搬送性は良好でまた印字状態は
若干のカスレが認められたが許容範囲内でほぼ良好で、
総合評価はほぼ良好となった。
【0032】<比較例1>実施例1に類似の層構成で、
転写基体のみマット加工品では無い透明ポリエチレンテ
レフタレートフィルムとした他は、実施例1と同様にし
て、感熱破壊転写箔を作製した。ちなみに、転写基体は
中心線平均粗さRaが0.05μmであった。そして、
この転写箔で実施例1と同様にして感熱記録媒体を作製
した。印字記録部は中心線平均粗さRaが0.05μm
となった。なお、転写後の剥離した転写基体は中心線平
均粗さRaが0.04μmであった。そして、印字試験
の結果、表1に示す如く、表面粗さが小さ過ぎる為にヘ
ッドが密着して感熱記録媒体が搬送されずヘッド搬送性
は不良で、印字は不可能となり、総合評価は不良となっ
た。
【0033】<比較例2>実施例3と同様の層構成で、
転写基体の離型性樹脂層に含有させるシリカの粒径のみ
を6〜7μmとした他は、実施例3と同様にして、感熱
破壊転写箔及び感熱記録媒体を作製した。転写基体は中
心線平均粗さRaが1.85μmであり、印字記録部は
中心線平均粗さRaが1.77μmであった。なお、転
写後の剥離した転写基体は中心線平均粗さRaが1.7
3μmであった。そして、印字試験の結果、表1に示す
如く、ヘッド搬送性は良好であったが、印字状態は、表
面粗さが大き過ぎる為にヘッドタッチが悪化し十分に熱
が伝達できず印字感度が低下した為に印字が不鮮明とな
り判読困難で印字不良となった。その結果、総合評価は
不良となった。
【0034】
【表1】 評価内容は○:良好、△:ほぼ良好、×:不良
【0035】
【発明の効果】 本発明の感熱破壊転写箔及び感熱記録媒体によれば、
印字記録部の表面を粗面化する事により、サーマルヘッ
ドとの接触面積を減少させ摩擦係数を低下させられるの
で、印字感度は低下させずに良好なヘッド搬送性を確保
でき、感熱記録媒体の搬送不良や、更にこの為に生ずる
印字不良も起きない。また、搬送不良によるサーマルヘ
ッドの破損も生じず、ヘッドの本来の耐久寿命までサー
マルヘッドを使用できる。 また、印字記録部の表面が粗面となる事により、印字
時にヘッドに付着するヘッドカス等を、印字記録部自体
の表面凹凸で除去するセルフクリーニング効果も得られ
る。 また、印字記録部表面の粗面の凹凸は、入射光を散乱
するため、金属薄膜層の光沢感(ギラツキ感)を抑え、
マット感を付与できる。これにより印字の視認性がより
優れたものとなる。また、バーコード等の光学的な読み
取りにも対応し易くなる。 また、特に感熱破壊転写箔としては、印字記録部を転
写により成形することができるので、感熱記録媒体の基
材の材質(耐熱性等)や形状を選ばず、任意の位置に任
意の形状で印字記録部を設けることができる。しかも、
ヘッド搬送性の確保をシリコーン等の滑剤のみにより実
現していないので、転写層となる感熱記録層内の良好な
層間密着力を確保でき転写箔としての安定的な剥離性を
維持しつつ、ヘッド搬送性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱破壊転写箔の一形態を示す断面
図。
【図2】本発明の感熱破壊転写箔の他の形態を示す断面
図。
【図3】本発明の感熱破壊転写箔の他の形態を示す断面
図。
【図4】本発明の感熱記録媒体の一形態を示す断面図。
【図5】本発明の感熱記録媒体の印字例を示す平面図。
【符号の説明】
1 転写基体 1a 主基体 1b 離型性樹脂層 2 転写層 3 樹脂層 3a 剥離層 3b 保護層 4 金属薄膜層 5 接着層 6a アンカー層 6b アンカー層 7 着色層 8 感熱記録層 10 印字記録部 B 基材 S 感熱破壊転写箔 M 感熱記録媒体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B32B 33/00 B41M 5/26 S

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写基体上に転写層として少なくとも、
    転写基体に隣接する樹脂層、感熱記録用の金属薄膜層を
    この順に有する感熱破壊転写箔において、転写基体の転
    写層側の面の中心線平均粗さRaが0.1〜1.5μm
    である、感熱破壊転写箔。
  2. 【請求項2】 印字記録部として少なくとも、基材上に
    感熱記録用の金属薄膜層、最表面層となる樹脂層をこの
    順に有する感熱記録媒体において、樹脂層表面の中心線
    平均粗さRaが0.1〜1.5μmである感熱記録媒
    体。
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