JP4827155B2 - ラベルまたはラベル連続体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ラベルおよびラベルが連続して形成されたラベルおよびラベル連続体に関し、特に、たとえば感熱発色層を感熱発色させて印刷をするプリンタのヘッドにラベルおよびラベル連続体の表面層を形成するものが付着することを防ぐことができる、ラベルおよびラベル連続体に関する。
【0002】
【従来の技術】
感熱発色型ラベルの裏面の粘着剤層面を保護する剥離紙をなくしても、感熱発色型ラベル紙の表面に離型性を有する物質を塗布すれば、感熱発色型ラベルを巻回した状態で使用することが可能となり、いわゆる剥離紙のないロール状ラベル連続体を得ることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリンタにて印字を行おうとすると、離型性を有する物質がサーマルヘッドに付着する現象が発生することがある。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、プリンタにて印字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しないラベル、および剥離紙がなくても裏面の接着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しない、ラベル連続体を提供することである。
【0005】
【作用】
この発明によれば、サーマルプリンタにてプリントするときに、高熱がラベルにかかっても、剥離材マトリックスに分散されたオレフィン系合成樹脂粉体が剥離層よりも先に軟化し、ラベル表面の滑性が向上し、サーマルヘッドを通過させるため、剥離層が熱劣化することなく、プリンタのサーマルヘッドに付着することを防ぐことができるものと考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる請求項1のラベルまたはラベル連続体は、基材と、前記基材の一方の面に形成された感熱発色層と、前記基材のもう一方の面に形成された接着剤層と、前記感熱発色層上に形成された剥離層とを含み、前記剥離層は、剥離材マトリックス中に、該剥離材マトリックスが融解する前に軟化するオレフィン系合成樹脂粉体が分散されてなり、前記剥離材マトリックスが、ソルベントレス系のシリコーン樹脂を主成分とすることを特徴とする、ラベルまたはラベル連続体である。この発明にかかる請求項2のラベル連続体は、ラベル連続体が巻回されて、接着剤層側の表面が剥離層側の表面に位置するようにロール状に形成された、請求項1に記載のラベル連続体である。この発明にかかる請求項3のラベルまたはラベル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体は、軟化温度が70から190℃であることを特徴とする、請求項1に記載のラベルまたは請求項1もしくは請求項2に記載のラベル連続体である。この発明にかかる請求項4のラベルまたはラベル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくとも剥離材マトリックスの表面近傍に存在する、請求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体である。この発明にかかる請求項5のラベルまたはラベル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくともその一部が剥離材マトリックスの表面より露出した、請求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体である。この発明にかかる請求項6のラベルまたはラベル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体が低分子量ポリエチレンであることを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のいずれかに記載のラベルまたは請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のラベル連続体である。
【0007】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態であるラベル連続体の斜視図であり、図2は、この発明の一実施の形態であるラベル連続体の断面図解図である。
このラベル連続体10は、複数のラベル12が連続的に形成された長尺状のものであり、各ラベル12の境界に形成されたミシン目14においてそれぞれに切断して、各1枚のラベル12として用いられるものである。
このラベル連続体10は、長尺状のラベル基材16の裏面に、感圧型接着剤からなる感圧型接着剤層18が形成され、表面側には剥離層20が形成される。
さらに、前記剥離層20の下層で前記ラベル基材16の表面には、感熱発色層22が形成され、該感熱発色層22の表面には感熱発色層22を保護する保護層24が、通常、形成されている。
さらに、保護層24の表面で剥離層20の下層には、その一部に印刷層26が、通常、形成され、剥離層20により覆われている。
【0009】
そして、ラベル連続体10は、図1に示すように、それぞれを分離してラベル12として使用する前は、前記剥離層20側と前記感圧型接着剤層18が接合して仮着するように、芯管28上にロール状に巻き重ねられているが、ラベル連続体10を使用するときにおいては、剥離層20の作用により巻き戻し、各ラベル12に分離し他の物に感圧型接着剤層18面を接着するように利用することができる。
また、このラベル連続体10においては、ラベル基材16の表面から裏面に至るまで、ミシン目14が形成されている。各ミシン目14は、ラベル連続体10を構成する各ラベル12の境界に形成されており、各ラベル12を切り離して利用するときに、各ラベル12の切り離しの容易化を図っている。
【0010】
長尺状のラベル基材16は、たとえば紙、合成紙、セロファン、ポリスチレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムまたはシート、あるいはアルミホイル等の、手あるいはカッタ等の機械器具で切断することができるような素材であることが望ましい。
ラベル基材16の裏面に形成された感圧型接着剤層18は、他物に対し接着するための粘着力を各ラベル12に与えるためのものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム系接着剤等の公知の粘着剤等が用いられる。
【0011】
ラベル基材16の表面上に形成された感熱発色層22は、たとえばロイコ染料、酸性物質および結着剤の混合物を含む感熱発色剤を塗布・乾燥することによって形成される。
この場合、ロイコ染料としては、たとえば、クリスリタルバイオレットラクトン、3−インドリノ−3−P−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−P−ブチルアニリノフルオランなどがあげられる。
【0012】
また、酸性物質としては、たとえば、2,2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)等があげられる。
【0013】
さらに、結着剤としては、たとえば、ポリビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などがあげられる。
この感熱発色層22は、それをプリンターのサーマルヘッド等が加熱することによって発色させることができる。
【0014】
保護層24は、ポリビニルアルコール、カゼイン等の水溶性樹脂、アクリル系樹脂、スチレンブタジエンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体等のエマルジョン樹脂を主成分とするが、架橋剤、触媒等の添加物をも含む。
なお、保護層としては、水系樹脂であることが好ましい。有機溶剤を溶媒とする場合は、環境に影響を与えるものもあり、また、有機溶剤が感熱記録層を誤発色させるおそれもあるからである。
ここで、水系樹脂とは、水溶性樹脂、エマルジョン樹脂等をいい、たとえば、ポリビニルアルコールやアクリル系エマルジョン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョン樹脂、スチレンブタジエンゴムエマルジョン樹脂等が該当する。
保護層24は、これらの混合物を塗布・乾燥することにより形成される。
また、保護層24の厚さとしては、一般的には1μm〜3μmである。
なお、保護層において、感熱記録層の印字とは異なる文字、図形等が印刷されていてもよい。
【0015】
印刷層26を形成する場合は、一般的な印刷インキを用い、平版、凸版あるいはオフセット印刷その他の公知の印刷方法により印刷して形成される。特に、感熱発色層22に対する影響、たとえばいわゆるかぶり現象等の悪影響を考え、紫外線硬化型インク等を用いるとよい。
【0016】
剥離層20は、剥離材マトリックス20aにオレフィン系合成樹脂粉体20bが分散されたものを塗布してなり、剥離材マトリックス20aは、たとえばカチオン重合型シリコーンを含む剥離剤を含み、オレフィン系合成樹脂粉体20bは、特定の大きさの粒子の粒状組成を有し、前記剥離材マトリックス20aの塗膜が融解する前に軟化し、塗膜の融解を防ぐ効果を有するものである。
前者の剥離材マトリックス20aは、紫外線にて硬化するカチオン重合型シリコーンであり、後者のオレフィン系合成樹脂粉体20bの結合剤としても機能するもので、前記したオレフィン系合成樹脂粉体20bを混合し、それをコーティングして剥離層20を形成し、且つ、オレフィン系合成樹脂粉体20bを定着し剥離層20表面近傍にも存在するように形成されるものである。
【0017】
シリコーン樹脂には、ソルベント系、エマルジョン系、ソルベントレス系があるが、この発明の剥離材マトリックスとして用いるシリコーン樹脂はソルベントレス系である。ソルベント系は、溶剤が含まれており、エマルジョン系は水が含まれているので、これらのタイプのシリコーンを使うと、塗布後、溶剤や水を飛散させなければならない。ところが、ソルベントレス系は、水や溶剤が含まれていないのでその必要性がなく、剥離層20の形成が容易となる。ラベル連続体の最外層を形成する剥離層が、例えば、カチオン重合型シリコーン樹脂を剥離材マトリックスとして形成すれば、たとえば紫外線照射をすることにより空気中で十分硬化し、基材の裏面に形成された接着剤層とラベル連続体をロール状に巻回したときに接合しても、剥離層は十分な剥離性を有し巻き戻すことができる。
【0018】
オレフィン系合成樹脂粉体としては、オレフィン系合成樹脂粉体の軟化温度が70〜190℃であるものである。たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。
なお、好ましくは、低分子量ポリエチレンである。軟化温度が、オレフィン系合成樹脂にあっては低いことによる。
ここで、軟化温度はASTM D 1525−70により測定された温度(℃)である。
また、低分子量とは平均分子量が750〜30000のものをいう。
軟化温度が70℃より低ければ、ラベルの保存特性が低下するという問題が、また、軟化点が190℃より高ければ、本件発明の効果が得られないという問題が生じるからである。
オレフィン系合成樹脂粉体の量は、剥離剤マトリックス100重量部あたり3〜45重量部であるが、より好ましくは5重量部〜25重量部である。オレフィン系合成樹脂粉体の量が減少すると剥離層塗膜の融解を生じることとなる一方、オレフィン系合成樹脂粉体の量が増加すると、軟化したオレフィン系合成樹脂粉体がサーマルヘッドに付着する恐れを生ずる場合があるからである。
粉体20の粒径としては0・01μm以上10μm以下が好ましい。0.01μm以下であれば、粉体20が保護層24中に埋没し、10μm以上であれば、剥離層26から飛び出しすぎ、ラベルとサーマルヘッドとの間に間隙が生じて、感熱記録層を感熱発色させることに支障をきたす場合もあるからである。剥離層26の厚さに鑑みると、粉体20の粒径は、より好ましくは、0・5μm以上5μm以下である。
オレフィン系合成樹脂粉体20bの平均粒径が小さい場合は、図2で示すように、剥離材マトリックス20a全体に平均的に存在することとなり、剥離層20の表面近傍に存在するオレフィン系合成樹脂粉体20bが剥離層20の表面より露出する。また、オレフィン系合成樹脂粉体20bの平均粒径が比較的大きいものを混合した場合は、図3に示すように、比較的大きいオレフィン系合成樹脂粉体20bの上部の一部分が剥離層20の表面より露出する。
なお、剥離層26に混在するオレフィン系合成樹脂粉体の形状は、粒状、針状、板状等のいずれであっても良いが、剥離層の厚さを考慮すると、オレフィン系合成樹脂粉体の長径と短径の比(長径/短径)は、好ましくは6以下、さらに好ましくは3以下である。
【0019】
(例1)
紙の表面に感熱発色剤が塗布された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布した。
剥離材マトリックスは、
・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部
・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部
からなる。
オレフィン系合成樹脂粉体を、前記剥離材マトリックスに添加せず、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主剤に紫外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスターで塗布をした。
その後、紫外線照射装置で紫外線を照射することによって剥離剤の硬化を行った。
【0020】
(例2)
紙の表面に感熱発色剤が塗布された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布した。
剥離材マトリックスは、
・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部
・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部
からなる。
オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、3部を配合した。
すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスターで塗布をした。
その後、紫外線照射装置で紫外線を照射することによって剥離剤の硬化を行った。
【0021】
(例3)
紙の表面に感熱発色剤が塗布された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布した。
剥離材マトリックスは、
・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部
・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部
からなる。
オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、7・5部を配合した。
すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスターで塗布をした。
その後、紫外線照射装置で紫外線を照射することによって剥離剤の硬化を行った。
【0022】
(例4)
紙の表面に感熱発色剤が塗布された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布した。
剥離材マトリックスは、
・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部
・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部
からなる。
オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、15部を配合した。
すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスターで塗布をした。
その後、紫外線照射装置で紫外線を照射することによって剥離剤の硬化を行った。
【0023】
(例5)
紙の表面に感熱発色剤が塗布された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布した。
剥離材マトリックスは、
・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部
・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部
からなる。
オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、25部を配合した。
すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスターで塗布をした。
その後、紫外線照射装置で紫外線を照射することによって剥離剤の硬化を行った。
【0024】
(例1)ないし(例5)について、硬化した試料をダイレクトサーマルプリンタ(寺岡精工製)で発色印字を行い、プリンタ印字品質及びスティキング性を調べたところ、表1のような結果が得られた。
【0025】
【表1】
Figure 0004827155
【0026】
試験項目については、次の通りである。
▲1▼ プリンタ印字品質
寺岡精工製ダイレクトサーマルプリンタ DP−3600を用いて発色印字
を行い印字品質を調べた。
評価としては、○、△および×の3段階評価を行った。
○は、印字が良好に行われている状態を表している。
△は、少し印字のかすれが見受けられる。
×は、印字のかすれ,欠落が発生している。
【0027】
▲2▼ スティッキング性
寺岡精工製ダイレクトサーマルプリンタ DP−3600を用いて発色印字を行いスティキンング性を調べた。
評価としては、○、△および×の3段階評価を行った。
○は、表面の剥離層の脱落が見られず、スティックが認められない。
△は、剥離層が少しスジ状になっていて、スティックが少し認められる。
×は、剥離層の脱落があり、スティックが著しい。
【0028】
なお、この発明は前記例に限定されることなく、種々変更することが可能である。
たとえば、図4図示ラベル連続体に示すように、感圧型接着剤層18が、各ラベル12の裏面の全面に形成されるようにするのではなく、各ラベル12の周縁に一定幅をおいて感圧型接着剤層18が存在しない帯状空白部を設けるようにしてもよい。
また、さらに、感圧型接着剤層18の接着力を弱める減感剤、たとえばチタンホワイト等のような粉体を含む減感剤を各ラベル12の周縁より一定の幅をおいて塗布し、各ラベル12の周縁にわたって帯状の減感剤層が形成されるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
この発明によれば、剥離紙がなくても裏面の粘着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しないラベルおよびラベル連続体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるラベル連続体の斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態であるラベル連続体の断面図解図である。
【図3】この発明の別の実施の形態であるラベル連続体の断面図解図である。
【図4】図1図示例の別のラベルの一例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 ラベル連続体
12 ラベル
14 ミシン目
16 ラベル基材
18 感圧型接着剤層
20 剥離層
20a 剥離材マトリックス
20b オレフィン系合成樹脂粉体
22 感熱発色層
24 保護層
26 印刷層
28 芯管

Claims (6)

  1. 基材と、前記基材の一方の面に形成された感熱発色層と、前記基材のもう一方の面に形成された接着剤層と、前記感熱発色層上に形成された剥離層とを含み、前記剥離層は、剥離材マトリックス中に、該剥離材マトリックスが融解する前に軟化するオレフィン系合成樹脂粉体が分散されてなり、前記剥離材マトリックスが、ソルベントレス系のシリコーン樹脂を主成分とすることを特徴とする、ラベルまたはラベル連続体。
  2. ラベル連続体が巻回されて、接着剤層側の表面が剥離層側の表面に位置するようにロール状に形成された、請求項1に記載のラベル連続体。
  3. オレフィン系合成樹脂粉体は、軟化温度が70℃〜190℃であることを特徴とする、請求項1に記載のラベルまたは請求項1もしくは請求項2に記載のラベル連続体。
  4. オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくとも剥離材マトリックスの表面近傍に存在する、請求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体。
  5. オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくともその一部が剥離材マトリックスの表面より露出した、請求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体。
  6. オレフィン系合成樹脂粉体が低分子量ポリエチレンであることを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のいずれかに記載のラベルまたは請求項1ないし5のいずれかに記載のラベル連続体。
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