JPH09218647A - 物流ラベル - Google Patents

物流ラベル

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JPH09218647A
JPH09218647A JP2496896A JP2496896A JPH09218647A JP H09218647 A JPH09218647 A JP H09218647A JP 2496896 A JP2496896 A JP 2496896A JP 2496896 A JP2496896 A JP 2496896A JP H09218647 A JPH09218647 A JP H09218647A
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JP
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layer
adhesive layer
cover
release
release layer
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JP2496896A
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English (en)
Inventor
Masanaga Yamagou
眞永 山郷
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配送物品への貼付後その表紙部分を剥離可能な
疑似接着構造を有し、貼付後は廃棄物となる剥離紙を必
要とせず、液体の塗布や被着体の加熱等を必要とするこ
となく、簡便な操作で容易に貼着可能な物流ラベルを提
供する。 【解決手段】表紙と、感熱粘着剤からなる粘着層との間
に、前記粘着層とは強固に接着する一方、前記表紙とは
剥離可能に疑似接着した剥離層を具備してなる物流ラベ
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運送業や工場内の
物流等において、配送先等の物流情報を記載して配送物
品に貼付するための物流ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配送先等の物流情報を記載して配
送物品に貼付するための物流ラベルとしては、例えば表
面に物流情報を記載した表紙の裏面に粘着層を設けてな
る物流ラベルが広く用いられている。これは未使用の状
態では、裏面の粘着層が露出していると、保管上、また
表紙表面への物流情報の記載上、不便であるので、通常
例えば紙等の基材の片面にシリコーン樹脂等の離型層を
設けてなる剥離紙が、裏面の粘着層上に積層されてい
る。そして、物流情報を記載後、配送物品への貼付の直
前に前記剥離紙を剥離除去して粘着層を露出させて貼付
する仕組みとなっている。
【0003】係る物流ラベルの中には、その配送の性質
上、配送の過程または配送後にその一部を配送物品から
分離する必要があるものがある。例えば運送業者等が引
受印を押捺して差出人へ控えとして渡す場合や、受取人
から受領印を受けて運送業者側の控えとする場合等であ
る。この様な用途に用いる物流ラベルとしては、例えば
裏面に粘着層を有する最終葉の上に、カーボン紙やノン
カーボン紙等の感圧複写紙からなる複数枚の伝票を、そ
の一端又は両端等で接着剤又はホチキス等により、前記
最終葉に部分的に接合し、ミシン目等により切り離し可
能に設けたもの等が用いられている。
【0004】これに対し、近年物流分野においても物流
管理の効率化を目的としてコンピューター化が進み、物
流ラベルにもコンピューター読み取り可能なバーコード
を印字することが求められる様になると、前記バーコー
ドを精度良く印字するためには感熱型や熱転写型等のノ
ンインパクトプリンタ装置を使用する必要があり、上記
した感圧複写紙は使用不可能であるので、1枚の表紙を
平面上でミシン目等により分離可能に区分して、上記複
数枚の伝票に替えた構成としたものが使用されている。
【0005】その際、少なくとも配送の過程または配送
後に分離する部分は、配送物品に貼付後容易に剥離可能
である必要があるので、表紙と粘着層との間に、前記粘
着層とは強固に、前記表紙とは剥離可能にそれぞれ接着
した剥離層を具備してなる物流ラベルが用いられてい
る。すなわち、配送物品に貼付した物流ラベルの内の、
ミシン目等により区分された一部分の、剥離層以下を配
送物品上に残し、表紙部分のみを剥離、分離して控え等
として用いるものである。
【0006】上述の様な、裏面の粘着層上に剥離紙が積
層されてなる物流ラベルでは、貼付に際し裏面から剥離
除去された剥離紙は通常、控え等として利用されること
もなく、直ちに産業廃棄物となるが、表面にシリコーン
樹脂等の剥離剤が施されている為に、再生利用は困難で
あり、木材資源の浪費につながる他、焼却処分にも適さ
ないので、遠隔地の埋め立て処分場まで輸送する費用が
必要となり、しかも埋め立て処分場は立地が困難なた
め、今や処分能力が不足しており、社会的に大きな問題
となっている。また、この様に使用後は不要物となる剥
離紙と雖もそのコストは無視し得るものではない他、こ
の剥離紙の分だけ物流ラベルが嵩高くなるため保管・運
送費も余計にかかる等の問題点もあり、剥離紙を使用し
ない物流ラベルが切望されていた。
【0007】剥離紙を使用しない物流ラベルとしては、
例えば粘着層や剥離紙等が設けられていない物流ラベル
を使用して、表面に物流情報を記載後、裏面に接着剤を
塗布して、配送物品に貼付する方法や、裏面に固形の再
湿性接着剤を塗布した物流ラベルを使用して、表面に物
流情報を記載後、裏面に水を塗布して粘着性を付与し
て、配送物品に貼付する方法等もある。しかしこれら
は、接着剤や水等を塗布するための器具装置類を必要と
する他、接着剤等の面倒な液管理が必要であり、安定し
た接着特性を得ることが難しいことや、再湿性接着剤を
使用した場合には、湿度の作用等により物流ラベルの束
や巻取体が接着され使用不能になる場合もあること等、
いずれも問題点が多く、実用化にはほど遠いものであっ
た。
【0008】この他、裏面にホットメルト接着剤層を設
けた物流ラベルもあったが、これは物流ラベルを被着体
たる配送物品とともに加熱しながら貼付する必要がある
ため、複雑な貼付装置を必要とする他、様々な形状の配
送物品への対応は困難であり、また耐熱性に乏しい配送
物品や熱容量の著しく大きい配送物品等への貼付も困難
である等の問題点を有するもので、実用的には葉書等の
定型物品に用途が限られていたものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記した問題点に鑑みてなされたものであって、配送物品
への貼付後その表紙部分を剥離可能な疑似接着構造を有
し、剥離紙を必要とせず、しかもいかなる配送物品にも
簡便な操作で容易に貼着可能な物流ラベルを提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の物流ラベルは、
表紙と粘着層との間に、前記粘着層とは強固に、前記表
紙とは剥離可能にそれぞれ接着した剥離層を具備してな
る物流ラベルにおいて、前記粘着層が、感熱粘着剤から
なることを特徴とするものである。
【0011】また本発明の物流ラベルは、前記剥離層
が、塗布法により形成されてなることを特徴とするもの
である。
【0012】また本発明の物流ラベルは、前記剥離層の
ガラス転移点が、前記粘着層を構成する感熱粘着剤の活
性化温度よりも高いことを特徴とするものである。
【0013】また本発明の物流ラベルは、前記剥離層
と、前記粘着層との間に、熱遮断層を具備してなること
を特徴とするものである。
【0014】また本発明の物流ラベルは、前記表紙と、
前記剥離層との間に、前記表紙とは強固に、前記剥離層
とは剥離可能にそれぞれ接着した離型層を具備してなる
ことを特徴とするものである。
【0015】また本発明の物流ラベルは、前記表紙と、
前記離型層との間に、前記表紙の裏面の凹凸を埋める為
の目止め層を具備してなることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の物流ラベルを、図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜4は、それぞれ
本発明の実施の形態を示す側断面図である。
【0017】本発明の物流ラベルは、図1に示す様に、
表面に物流情報を記載するための表紙1と、感熱粘着剤
からなる粘着層2との間に、剥離層3を設けてなるもの
であって、前記剥離層3は、前記粘着層2とは強固に接
着される一方、前記表紙1とは剥離可能に接着(疑似接
着)されている。
【0018】前記表紙1は、物流ラベルの主たる基体と
なるものであって、表面には配送先等の各種物流情報
が、或いは前もって印刷され、或いは印字装置若しくは
手書きにて記入可能となっており、一般にはその記入欄
等が前もって印刷されている。表紙1の材質は、通常は
紙であり、一般には坪量50〜150g/m2 程度のコ
ート紙や上質紙等が使用されているが、必ずしもこれら
に限定されるものではなく、例えば織布、不織布、木材
薄板、合成紙、プラスチックフィルム、金属箔等を使用
することも可能であり、必要に応じてその表面にインク
受容層等のコーティング層が設けられていても良い。
【0019】但し、表紙1の表面に記載する、例えばバ
ーコード等の物流情報を、ノンインパクトプリンターに
て印字する場合には、表面が粗いと印字が不安定となり
印字物の解像度が劣り、例えばバーコードが読み取り不
可能となる場合があるので、表紙1の表面粗さはスムー
スター平滑度300mmHg以下であることが好まし
く、中でも200mmHg以下のものが特に好適であ
る。
【0020】また、表紙1の表面に受領印等の捺印をす
る必要がある場合には、表紙1の吸収性が低いと捺印が
撥かれ、擦れて取れたり汚れて判読不能となる場合があ
るので、表紙1は十分な吸収性を有するものであること
が好ましい。この吸収性の目安として、例えば軽量コー
ト紙等にあってはスムースター平滑度70mmHg以上
であることが好ましく、中でも100mmHg以上のも
のが特に好適である。また表面粗さ以外の指標として
は、吸油度(ASTM)が300sec以下であること
が好ましく、中でも100sec以下のものが特に好適
である。
【0021】粘着層2は、当該物流ラベルに配送物品に
貼付するための粘着力を有せしめる目的で設けられるも
のであるが、本発明の物流ラベルにおいては、未活性化
時には粘着性を有さず、ある温度(活性化温度)以上に
加熱して初めて粘着性を発現し、その後常温に冷却して
もすぐには粘着性を喪失せずに一定時間(数時間乃至数
日間程度)粘着性を持続する性質を有する感熱粘着剤に
よって粘着層2を構成する。
【0022】この様な感熱粘着剤を選択使用することに
より、未使用時には粘着性を有しないので剥離紙を必要
とすることがなく、これを活性化温度以上に加熱すると
いう簡便な操作により粘着性を発現し、しかも一端加熱
後は常温に冷却しても暫時粘着性を持続するので、従来
のホットメルト接着剤を使用した場合の様に被着体たる
配送物品を加熱する必要はなく、従っていかなる配送物
品にも容易に貼付することができる。勿論、未活性化状
態の物流ラベルを配送物品に当接しつつ十分位置決めを
した上で、表紙1上からこれを加熱して活性化すると同
時に貼付する使用法を用いることも可能である。
【0023】前記感熱粘着剤とは具体的には、主体とな
る熱接着性樹脂に、粘着付与剤と固体可塑剤とを配合し
てなるものであって、前記熱接着性樹脂としては例えば
エチレン−エチルアクリル酸共重合体、エチレン−メチ
ルメタクリル酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリメタクリル酸ブチル、塩化ビ
ニル−塩化ビニリデン共重合体、酢酸ビニル−アリル酸
2−エチルヘキシル共重合体、ビニルピロリドン−スチ
レン共重合体、ビニルピロリドン−アクリル酸エチル共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレア樹脂等、前記粘着付
与剤としては例えばロジンのグリセリンエステル、ペン
タエリスリトール変性ロジン、石油樹脂、インデン樹
脂、エチルセルロース、α−メチルスチレン−ビニルト
ルエン共重合体、テンペル油重合体、テンペルフェノー
ル重合体等、また前記固体可塑剤としては例えばフタル
酸ジヒドロアビエチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸
ジフェニル、トリ安息香酸エチレングリコール、テトラ
安息香酸トリメチロールエタン、クエン酸トリジクロル
ヘキシル、ステアリン酸メトキシエチル−尿素錯体等を
使用することができる。この他、必要に応じて酸化防止
剤、安定剤、滑剤、乾燥剤等の添加剤を添加しても良
い。
【0024】なお、粘着層2は表紙1の裏面全面に設け
られている必要性は必ずしもなく、例えば一部に粘着層
2未形成部を設け、これを表紙1の剥離時のきっかけと
して利用することもできる。
【0025】剥離層3は、本発明の物流ラベルを配送物
品に貼着後、その表紙1部分を配送物品から容易に剥
離、分離可能にする目的で設けられるものであって、粘
着層2とは強固に接着される一方、表紙1とは剥離可能
に接着(疑似接着)されており、表紙1の剥離後は、粘
着層2とともに配送物品表面上に残存する。この表紙1
と剥離層3との間の剥離力は、重すぎると剥離の便が悪
く、一方軽すぎると配送中に不用意に剥離紛失する危険
があるので、一般に5〜150gf/25mmの範囲が
好ましく、中でも10〜50gf/25mmの範囲が最
も好適である。
【0026】剥離層3の材質としては具体的には、ポリ
エチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ウレタ
ンセルロース等の軟質樹脂が好適であり、必要に応じて
可塑剤、安定剤、粘着付与剤、離型剤、滑剤等の添加剤
を添加しても良い。
【0027】剥離層3は、例えば従来公知の様に、ポリ
エチレン等のプラスチックフィルムを不完全に熱融着し
た皮膜や、溶融樹脂凝固層等であっても良いが、これら
ある程度強度を有する高分子量のフィルム層であると、
例えば梱包体や封書の封止部等に貼付した場合に、表紙
1の剥離除去後にもこれが粘着層2と共に残存するの
で、梱包体の開梱や封書の開封に不便となる。従って剥
離層3は、小さな力で剪断破壊可能となる様に、適当な
溶剤に溶解可能な比較的低分子量の樹脂の溶液または分
散液等を使用して、塗布法により形成されてなるもので
あることが好ましい。
【0028】この様に剥離層3を小さな力で剪断破壊可
能な塗布層から形成すると、前記した様に一部に粘着層
2未形成部を設け、これを表紙1の剥離時のきっかけと
して利用する構成とした場合にも、粘着層2形成部と未
形成部との境界で粘着層2上の剥離層3を剪断破壊し
て、粘着層2未形成部の剥離層3は表紙1裏面に、粘着
層2形成部の剥離層3は粘着層2上にそれぞれ残した状
態で表紙1を容易に剥離することができるので好適であ
る。
【0029】また、上記した様に剥離層3は一般に比較
的耐熱性の劣る軟質樹脂から構成されるが、本発明の物
流ラベルはその貼着前に粘着層2を構成する感熱粘着剤
の活性化温度以上に加熱する必要があるので、剥離層3
の耐熱性が低いとその熱の影響を受けて剥離層3が変質
したり、表紙1との接着状態が変化して、表紙1からの
剥離が重くなったり、剥離不能となる場合もある。従っ
て、剥離層3は十分な耐熱性を有することが必要であ
り、具体的には剥離層3を、粘着層2を構成する感熱粘
着剤の活性化温度よりも高いガラス転移点を有する材質
から構成することが好ましい。
【0030】この他、粘着層2を構成する感熱粘着剤の
活性化のための加熱を、表紙1側からではなく、粘着層
2側から専ら行う場合には、例えば図2に示す様に、剥
離層3と粘着層2との間に熱遮断層4を挟持した構成と
することにより、粘着層2に加えられた熱の剥離層3へ
の伝達を防止し、以て剥離層3と表紙1との間の剥離特
性の変化を防止することも可能である。
【0031】熱遮断層4としては、熱伝導度の低い樹脂
を使用することが好ましく、特に発泡剤を含有する樹脂
液を塗工後発泡させたり、貧溶媒を含有する溶解性の不
良な溶液を塗工して故意に白化(多孔質化)させたり、
ビーズ等の微小中空粒子を含有させる等の方法により、
さらに熱遮断性に優れた熱遮断層4を得ることも可能で
ある。
【0032】ところで、表紙1は一般には表面が粗く多
孔質の紙であるから、これの表面に直接塗工法により剥
離可能に剥離層3を設けるのは困難である場合が多い。
そこで、例えば図3に示す様に、表紙1と剥離層3との
間に、表紙1とは強固に接着し、剥離層3とは剥離可能
に接着(疑似接着)した離型層5を設けることによっ
て、表紙1の裏面の微細な凹部を埋め、尚且つ離型性を
付与した構成とすると良い。
【0033】上記離型層5としては例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の
シリコーン系樹脂、テトラフロロエチレン、ポリフッ化
ビニリデン等のフッ素系樹脂等の様に表面張力の低い樹
脂や、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂等の様に内部凝集力の強い樹脂等を好適に使用するこ
とができる。また、必要に応じて可塑剤、安定剤、粘着
付与剤、離型剤、滑剤等の添加剤を添加しても良い。
【0034】また、表紙1の表面粗さが著しく粗く、離
型層5を設けても表紙1の凹凸を埋めきれずに、離型層
5と剥離層3との間での剥離に支障を来す場合には、例
えば図4に示す様に、表紙1と離型層5との間に、前記
表紙1の裏面の凹凸を埋める為の目止め層6を設けると
良い。目止め層6としては例えば、各種有機樹脂、体質
顔料、着色剤、その他各種添加剤等を適当な溶剤に溶解
または分散してなる各種印刷インキやコーティング剤等
を使用することができる。
【0035】上記目止め層6は透明、白色、有彩色、無
彩色等色彩は特に問わないが、下地の隠蔽性が要求され
る場合には黒色とすることが好ましい。特に表紙1が薄
く隠蔽性に乏しい場合には、目止め層6を白色/黒色の
2層とすると、下地の隠蔽性を十分に持たせることがで
きると共に、表紙1表面の物流情報の読み取りへの支障
の防止や、表紙1の表面の意匠性の向上等にも有効であ
る。
【0036】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例をあげ、さらに
詳細に説明する。
【0037】<実施例1>坪量105g/m2 のコート
紙(日本加工製紙社製、商品名ハイコート)の裏面に、
ウレタン系墨インキ(東洋インキ製造社製、商品名ラミ
スター)をグラビア塗工法により塗布量2g/m2 に塗
工して目止め層を形成し、これに低密度ポリエチレン樹
脂(三井石油化学社製)を厚さ15μmに押し出しコー
ティングして離型層を形成した。さらにウレタン−ニト
ロセルロース系混合樹脂(Tg=90℃)を塗布量3g
/m2 、感熱粘着剤(東洋インキ製造社製、商品名DW
2000)を塗布量15g/m2 にそれぞれグラビア塗
工法により塗工して剥離層及び粘着層を形成して、所定
形状に打ち抜き、物流ラベルを作製した。
【0038】この物流ラベルを使用して、粘着層の温度
が活性化温度である約80℃まで上昇する様に、裏面よ
り200℃熱風吹き付け5秒の条件で粘着層を活性化
し、丈夫な板紙に貼付して1週間放置後、離型層と剥離
層との間の剥離力を測定したところ、約28gf/25
mmであった。
【0039】<実施例2>上記実施例1において、剥離
層と粘着層との間に、熱遮断層としてポリウレタン−E
VA系混合樹脂をグラビア塗工法により塗布量10g/
2 に設けた構成の物流ラベルを作製し、実施例1と同
一条件にて離型層と剥離層との間の剥離力を測定したと
ころ、約10gf/25mmであった。
【0040】<比較例1>上記実施例1において、剥離
層を塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(Tg=70
℃)、塗布量3g/m2 とした構成の物流ラベルを作製
し、実施例1と同一条件にて離型層と剥離層との間の剥
離力を測定したところ、約85gf/25mmであっ
た。
【0041】<比較例2>上記比較例1において、目止
め層を省略した構成の物流ラベルを作製し、実施例1と
同一条件にて離型層と剥離層との間の剥離力を測定した
ところ、約104gf/25mmであった。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の物流
ラベルは、表紙と粘着層との間に、前記粘着層とは強固
に、前記表紙とは剥離可能にそれぞれ接着した剥離層を
具備してなる物流ラベルにおいて、前記粘着層が、感熱
粘着剤からなることにより、貼着後は廃棄物となる剥離
紙を必要とせず、しかも粘着層を活性化温度以上に加熱
するという簡単な操作で容易に粘着性を発現し、室温に
冷却後もすぐには粘着性を喪失しないので、いかなる配
送物品にも簡便且つ容易に貼着可能であるという優れた
効果を奏するものである。
【0043】また本発明の物流ラベルは、前記剥離層
が、塗布法により形成されてなることにより、表紙の剥
離後に配送物品上に粘着層とともに残される剥離層が、
容易に剪断破壊可能であるので、例えば梱包物の開梱や
封書の開封等に当たって封止部に残っても、開梱や開封
の障害となることがないという優れた効果を奏するもの
である。
【0044】また本発明の物流ラベルは、前記剥離層の
ガラス転移点が、前記粘着層を構成する感熱粘着剤の活
性化温度よりも高いことにより、前記粘着層の活性化の
為に加熱しても、前記剥離層が熱の影響を受けて表紙と
の剥離力に変化を生ずることがなく、従って表紙の剥離
に支障を来すことがないという優れた効果を奏するもの
である。
【0045】また本発明の物流ラベルは、前記剥離層
と、前記粘着層との間に、熱遮断層を具備してなること
により、前記粘着層の加熱の際に、前記剥離層に熱が伝
わることがなく、前記剥離層が熱の影響を受けて表紙と
の剥離力に変化を生ずることがないので、表紙の剥離に
支障を来すことがないという優れた効果を奏するもので
ある。
【0046】また本発明の物流ラベルは、前記表紙と、
前記剥離層との間に、前記表紙とは強固に、前記剥離層
とは剥離可能にそれぞれ接着した離型層を具備してなる
ことにより、前記離型層が表紙裏面の凹凸を埋めると共
に離型性を付与し、剥離層からの剥離をさらに容易にす
ることができるという優れた効果を奏するものである。
【0047】また本発明の物流ラベルは、前記表紙と、
前記離型層との間に、前記表紙の裏面の凹凸を埋める為
の目止め層を具備してなることにより、表面粗さの大き
い表紙を使用しても、前記目止め層でその凹凸を埋める
ことができるので、離型層の表面が平滑化し、剥離層と
の間での剥離性をさらに円滑化、安定化することができ
るという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物流ラベルの実施の形態を示す側断面
図である。
【図2】本発明の物流ラベルの他の実施の形態を示す側
断面図である。
【図3】本発明の物流ラベルの他の実施の形態を示す側
断面図である。
【図4】本発明の物流ラベルの他の実施の形態を示す側
断面図である。
【符号の説明】 1‥‥表紙 2‥‥粘着層 3‥‥剥離層 4‥‥熱遮断層 5‥‥離型層 6‥‥目止め層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 3/02 G09F 3/02 N // B42D 15/00 371 B42D 15/00 371

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表紙と粘着層との間に、前記粘着層とは強
    固に、前記表紙とは剥離可能にそれぞれ接着した剥離層
    を具備してなる物流ラベルにおいて、前記粘着層が、感
    熱粘着剤からなることを特徴とする物流ラベル。
  2. 【請求項2】前記剥離層が、塗布法により形成されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の物流ラベル。
  3. 【請求項3】前記剥離層のガラス転移点が、前記粘着層
    を構成する感熱粘着剤の活性化温度よりも高いことを特
    徴とする請求項1または2に記載の物流ラベル。
  4. 【請求項4】前記剥離層と、前記粘着層との間に、熱遮
    断層を具備してなることを特徴とする請求項1、2また
    は3に記載の物流ラベル。
  5. 【請求項5】前記表紙と、前記剥離層との間に、前記表
    紙とは強固に、前記剥離層とは剥離可能にそれぞれ接着
    した離型層を具備してなることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の物流ラベル。
  6. 【請求項6】前記表紙と、前記離型層との間に、前記表
    紙の裏面の凹凸を埋める為の目止め層を具備してなるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の物流ラベル。
JP2496896A 1996-02-13 1996-02-13 物流ラベル Pending JPH09218647A (ja)

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JP2496896A JPH09218647A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 物流ラベル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005189613A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sato Corp ラベル連続体
JP2006267990A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Kotobuki Seihan Printing Co Ltd 再剥離可能な紙ラベル並びに再剥離可能な紙ラベル付き容器
JP2009078475A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Daio Paper Corp 情報隠蔽シート

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