JP2002323856A - ラベル積層体 - Google Patents

ラベル積層体

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JP2002323856A
JP2002323856A JP2001127728A JP2001127728A JP2002323856A JP 2002323856 A JP2002323856 A JP 2002323856A JP 2001127728 A JP2001127728 A JP 2001127728A JP 2001127728 A JP2001127728 A JP 2001127728A JP 2002323856 A JP2002323856 A JP 2002323856A
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JP2001127728A
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English (en)
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Norio Manabe
則夫 真鍋
Kenichi Funaki
健一 船木
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Lintec Corp
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種情報を表示する印刷層を、粘着ラベルの
粘着剤層側に容易かつ確実に設けることができるラベル
積層体を提供すること。 【解決手段】 ラベル積層体1は、剥離基材21と剥離
剤層22とからなる剥離シート2の剥離剤層22上に印
刷層3が設けられ、この印刷層3を含む剥離剤層22上
に、ラベル基材41と粘着剤層42とからなる粘着ラベ
ル4の粘着剤層42が貼着されて構成されている。この
ようなラベル積層体1では、剥離剤層22に対する印刷
層3の剥離力が2g/25mm以上を満足し、剥離シー
ト2から粘着ラベル4を剥離すると、剥離シート2上に
設けられた印刷層3は、粘着剤層42に付着し、剥離剤
層22から剥離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル積層体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、絵等が付された粘着ラベル
が幅広く流通し、様々な用途に使用されている。通常の
粘着ラベルは、ラベル基材と粘着剤層から構成され、文
字、図形、絵等の情報は、ラベル基材の表面に付されて
いるが、この他に、ラベル裏面にかかる表示が付された
粘着ラベルが知られている。
【0003】このような粘着ラベルは、一般に、粘着ラ
ベルの裏面に直接印刷を施すことにより、製造される。
【0004】しかしながら、この方法では、粘着ラベル
の裏面に設けられた粘着剤層上に、直接印刷を施すこと
となる。このため、印刷ヘッドに粘着剤が付着してしま
う場合がある。
【0005】このような不具合を防止するため、ラベル
基材の裏面に印刷を施した後、この印刷上に粘着剤層を
設ける方法が考えられる。
【0006】しかしながら、この場合、粘着ラベル製造
の途中段階で印刷工程が必要なため、粘着ラベルの製造
設備が大型化し、小ロットでの製造が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
情報を表示する印刷層を、粘着ラベルの粘着剤層側に容
易かつ確実に設けることができるラベル積層体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0009】(1) 剥離基材と剥離剤層とからなる剥
離シートの前記剥離剤層上に印刷層が設けられ、前記印
刷層を含む前記剥離剤層上に、ラベル基材と粘着剤層と
からなる粘着ラベルの前記粘着剤層が積層されているラ
ベル積層体であって、前記剥離剤層に対する前記印刷層
の剥離力が2g/25mm以上であることを特徴とする
ラベル積層体。
【0010】(2) 前記剥離剤層に対する前記印刷層
の剥離力をAとし、前記剥離剤層に対する前記粘着剤層
の剥離力をBとしたとき、A<Bなる関係を満足する上
記(1)に記載のラベル積層体。
【0011】(3) 前記剥離剤層は、オレフィン系樹
脂を含む剥離剤により構成されている上記(1)または
(2)に記載のラベル積層体。
【0012】(4) 前記粘着剤層は、蛍光発色剤を含
有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のラベ
ル積層体。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す好
適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、ラベル積層体の実施形態を示す縦
断面図であり、図2は、ラベル積層体の製造工程を説明
するための図である。
【0015】図1に示すラベル積層体1は、剥離シート
2と、印刷層3と、粘着ラベル4とが積層されている。
【0016】より具体的には、ラベル積層体1は、剥離
基材21と剥離剤層22とからなる剥離シート2の剥離
剤層22上に印刷層3が設けられ、この印刷層3を含む
剥離剤層22上に、ラベル基材41と粘着剤層42とか
らなる粘着ラベル4の粘着剤層42が貼着されて構成さ
れている。
【0017】このようなラベル積層体1では、剥離シー
ト2から粘着ラベル4を剥離すると、剥離シート2上に
設けられた印刷層3は、粘着剤層42に貼着し、剥離剤
層22から剥離される。すなわち、印刷層3は、剥離シ
ート2から粘着ラベル4に転写される。結果として、粘
着ラベル4は、印刷層3を備えることとなる。
【0018】以下、各構成要素について、説明する。剥
離シート2の剥離基材21は、例えば、グラシン紙、上
質紙、コート紙、無塵紙、含浸紙、ラミネート紙等の
紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレ
ンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、
ポリプロピレンフィルムやポリメチルペンテンフィルム
等のポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、合成紙等のプラスチックフィルムあるいは、これら
の2種以上を積層した積層体などで構成されている。
【0019】剥離基材21の厚さは、特に限定されない
が、通常、20〜300μm、好ましくは、30〜20
0μmである。
【0020】この剥離基材21上には、剥離剤により構
成された剥離剤層22が設けられている。剥離剤層22
を設けることにより、後述する粘着ラベル4を剥離シー
ト2から剥離することが可能となる。
【0021】剥離剤としては、例えば、オレフィン系熱
可塑性エラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン樹脂、テトラフルオロエチレン等のフ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂、長鎖アルキル樹脂あるい
は、これらの混合物等が挙げられる。
【0022】この中でも、剥離剤としては、オレフィン
系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン樹脂、あるい
は、これらの混合物等のオレフィン系樹脂を含むものが
好ましい。
【0023】これにより、剥離剤層22の後述する印刷
層3の保持力、定着力を優れたものとすることができ、
さらに、剥離剤層22の性質を、後述するような条件を
満たすように容易に設定することもできる。
【0024】したがって、剥離剤層22をオレフィン系
樹脂を含む剥離剤で構成した場合には、印刷層3を剥離
剤層22上に形成した後、後述する粘着ラベル4を貼着
する前に、印刷層3が剥離剤層22から脱落したり、欠
損したりすることが好適に防止されるようになる。さら
に、この粘着ラベル4を剥離シート2から剥離する際に
は、印刷層3が好適に粘着ラベル4に転写されるように
なる。
【0025】特に、剥離剤がオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーとポリオレフィン樹脂との両方を含有している
場合、前記の効果がより向上する。
【0026】オレフィン系熱可塑性エラストマーとして
は、例えば、エチレンプロピレン共重合体、エチレンオ
クテン共重合体等を用いることができ、その密度が、
0.80〜0.90g/cm3程度のものを用いるのが
好ましく、0.86〜0.88g/cm3程度のものを
用いるのがより好ましい。これにより、粘着ラベル4の
剥離剤層22からの剥離性が向上する。
【0027】一方、ポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いることがで
き、その密度が、0.890〜0.925g/cm3
度のものを用いるのが好ましく、0.900〜0.92
2g/cm3程度のものを用いるのがより好ましい。こ
れにより、粘着ラベル4の剥離剤層22からの剥離性が
向上する。
【0028】また、剥離剤がオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーとポリオレフィン樹脂との両方を含有している
場合、オレフィン系熱可塑性エラストマーとポリオレフ
ィン樹脂との質量比(配合比)は、特に限定されない
が、25:75〜75:25であるのが好ましく、3
5:65〜65:35であるのがより好ましい。
【0029】なお、剥離剤には、必要に応じて、他の樹
脂成分や、可塑剤、安定剤等の各種添加剤を添加するこ
ともできる。
【0030】このような剥離剤層22の厚さとしては、
特に限定されないが、通常、0.5〜50μmであり、
好ましくは、1〜30μmである。
【0031】剥離剤層22の厚さが0.5μmより薄い
と、剥離剤の種類等によっては、剥離性が低下する場合
があり、また、50μmより厚くしても、それ以上剥離
性の向上が得られず、不経済である。
【0032】剥離シート2の剥離剤層22上には、印刷
層3が設けられている。印刷層3は、例えば、文字、図
形、記号、絵、模様等の情報を構成し、表示するもので
ある。
【0033】この印刷層3は、例えば、オフセット印
刷、オフセット輪転印刷、凸版印刷、凹版印刷、スクリ
ーン印刷、熱転写印刷、グラビア印刷、インクジェット
印刷等の各種印刷方法により、酸化重合型インク、UV
硬化型インクなどの各種インクを用いて剥離シート2の
剥離剤層22上に形成される。
【0034】なお、以下の説明では、剥離シート2上に
印刷層3が形成されたものを、「印刷済み剥離シート
5」と言う。
【0035】このような印刷層3の厚さとしては、特に
限定されないが、通常、0.5〜30μmであり、好ま
しくは、1〜10μmである。
【0036】剥離剤層22上には、印刷層3を覆うよう
に(印刷層3の形成領域を包含するように)、粘着ラベ
ル4が貼着されている。粘着ラベル4は、ラベル基材4
1と粘着剤層42とを有している。
【0037】なお、以下の説明では、ラベル基材41の
粘着剤層42が形成された側の面を、「裏面49」と言
い、ラベル基材41の裏面49と反対側の面を、「表面
48」と言う。
【0038】ラベル基材41は、前述した剥離シート2
の剥離基材21で挙げたのと同様の材料および構成とす
ることができる。
【0039】ラベル基材41は、透明(半透明も含む)
とすることもできるし、不透明とすることもできる。
【0040】ラベル基材41を透明にすると、表面48
側から印刷層3をラベル基材41越しにを見るのに適し
た粘着ラベル4が得られる。
【0041】しかも、粘着ラベル4を被着体に貼着した
後、このラベル基材41は、印刷層3を保護することが
できる。
【0042】これにより、粘着ラベル4の表面48が擦
過したり、粘着ラベル4の表面48に薬品等が付着した
ような場合でも、印刷層3が、変質、劣化、あるいは、
消失するのが好適に防止される。
【0043】このため、ラベル基材41を透明にする
と、表面48側から、印刷層3を長期間経過後において
も、好適に視認することができる粘着ラベル4が得られ
る。
【0044】一方、ラベル基材41を不透明にすると、
隠蔽情報を有する粘着ラベル4を得ることができる。例
えば、粘着ラベル4を不透明な被着体に貼付した後、剥
がすことによって印刷層3を初めて視認することができ
る。
【0045】また、ラベル基材41を不透明にすると、
透明な被着体に粘着ラベル4を貼着して、被着体側から
印刷層3を見るのに適した粘着ラベル4を得ることもで
きる。
【0046】このようなラベル基材41の厚さ(平均)
は、特に限定されないが、通常、20〜300μm程度
であり、好ましくは、25〜150μm程度である。
【0047】ラベル基材41の裏面49上には、粘着剤
層42が設けられている。粘着剤層42は、主に、粘着
剤で構成されている。この粘着剤としては、アクリル系
粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン
系粘着剤等が挙げられ、この中でも、特に、アクリル系
粘着剤を主とするものが好ましい。
【0048】アクリル系粘着剤を主とする粘着剤で粘着
剤層42を構成することにより、印刷層3を粘着ラベル
4(粘着剤層42)に好適に転写させることができる。
【0049】このような粘着剤層42の厚さは、特に限
定されないが、通常、5〜100μmであり、好ましく
は、10〜50μmである。
【0050】また、粘着剤層42には、蛍光発色剤を含
有させることができる。これにより、粘着ラベル4を被
着体に貼着した後、仮に、被着体から粘着ラベル4が剥
がされたとしても、その被着体貼着部には、蛍光発色剤
が移行(残存)することになる。このため、被着体の表
面に、紫外線ランプ等により紫外線を照射すると、蛍光
発色剤が移行した部分のみ発色し、印刷層3が密着して
いた部分が白ヌケ(発色しない状態)として視認するこ
とができる。
【0051】したがって、粘着剤層42が蛍光発色剤を
含有することにより、粘着ラベル4をセキュリティーラ
ベルとすることができる。
【0052】このような蛍光発色剤としては、特に限定
されないが、例えば、蛍光増白剤、蛍光染料、集光染料
等を用いることができる。
【0053】蛍光発色剤は、粘着剤層42を構成する粘
着剤の固形分100重量部に対し固形分で、0.01〜
10質量部、好ましくは0.1〜5質量部含有させるこ
とにより前記作用を発現させることができる。
【0054】本発明のラベル積層体1では、剥離シート
2の剥離剤層22に対する印刷層3の剥離力が2g/2
5mm以上を満足し、特に、3g/25mm以上を満足
するのが好ましい。
【0055】これにより、印刷層3を、剥離シート2の
剥離剤層22上に形成した後、粘着ラベル4の粘着剤層
42を剥離剤層22に貼着する前に、印刷層3が剥離剤
層22から剥離、脱落することがより確実に防止される
ようになる。
【0056】さらに、このようなラベル積層体1では、
剥離シート2の剥離剤層22に対する印刷層3の剥離力
をAとし、剥離剤層22に対する粘着ラベル4の粘着剤
層42の剥離力をBとしたとき、A<Bなる関係を満足
する。
【0057】これにより、粘着ラベル4を剥離シート2
から剥離する際に、印刷層3を、剥離シート2の剥離剤
層22から確実に剥離させ、かつ、粘着ラベル4の粘着
剤層42に確実に転写させることができる。印刷層3に
対する粘着ラベル4の粘着剤層42の剥離力は、剥離力
Aおよび剥離力Bよりも大きなものである。
【0058】なお、剥離力Aの上限値としては、特に限
定されないが、50g/25mm程度である。
【0059】これにより、剥離力Bを大きく設定する必
要がなくなり、粘着ラベル4の剥離シート2からの剥離
を軽快なものとすることができる。
【0060】また、剥離力Bとしては、特に限定されな
いが、5〜100g/25mm程度に設定するのが好ま
しい。
【0061】剥離力Bが小さ過ぎると、剥離力Aを小さ
く設定する必要性が生じる。このため、剥離力Aの値に
よっては、印刷層3を剥離シート2の剥離剤層22上に
形成した後、粘着ラベル4の粘着剤層42を剥離剤層2
2に貼着する前に、印刷層3が剥離剤層22から剥離、
脱落してしまう場合がある。
【0062】一方、剥離力Bが大き過ぎると、粘着ラベ
ル4を剥離シート2から剥離する際に、必要となる力が
大きくなり、不便である。
【0063】以下、ラベル積層体1の製造方法の一例に
ついて、図2に基づいて説明する。まず、剥離シート2
を用意する。
【0064】次に、図2(a)に示すように、この剥離
シート2の剥離剤層22上に、各方式による印刷(例え
ば、凸版印刷法)により、印刷層3を形成する。これに
より、印刷済み剥離シート5が得られる。
【0065】次に、図2(b)に示すように、この印刷
済み剥離シート5に、別途用意した粘着ラベル4を、粘
着剤層42が剥離剤層22および印刷層3に接するよう
に、貼着する。
【0066】これにより、剥離シート2の剥離剤層22
と粘着ラベル4の粘着剤層42との間に印刷層3が設け
られたラベル積層体1が得られる。
【0067】このようにして得られたラベル積層体1で
は、図2(c)に示すように、剥離シート2から粘着ラ
ベル4を剥離すると、剥離剤層22上に形成された印刷
層3は、粘着剤層42に貼着し、剥離剤層22から剥離
されることとなる。すなわち、印刷層3は、剥離シート
2から粘着ラベル4に転写されることとなる。
【0068】その後、粘着ラベル4を被着体に貼着して
もよいし、あるいは、別途用意した他の剥離シート(図
示せず)に貼着してもよい。
【0069】なお、ラベル積層体1は、予め剥離シート
2と粘着ラベル4とが貼着されたものを用意し、一旦、
剥離シート2と粘着ラベル4とを剥離した後、剥離シー
ト2の剥離剤層22上に印刷層3を形成し、再度、剥離
シート2と粘着ラベル4とを貼着するようにして製造す
ることもできる。
【0070】以上、本発明を好適実施形態に基づいて説
明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
ラベル積層体を構成する各部は、同様の機能を発揮する
任意の構成のものと置換することができる。
【0071】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0072】(実施例1)剥離基材として厚さ93μm
の無塵紙(リンテック(株)製:商品名「クリーンペー
パー」)の片面に、密度0.87g/cmのオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー(三井石油化学工業(株)
製:商品名「タフマーP−0280G」)50質量部
と、密度0.908g/cmのポリエチレン樹脂(住
友化学工業(株)製:商品名「HI−α CW200
4」)50質量部からなる剥離剤を使用し、熱押出しラ
ミネート法により、厚さ22μmの剥離剤層を形成し、
剥離シートを作製した。
【0073】ラベル基材として、厚さ50μmの透明ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製:商
品名「ルミラー#50」)の片面にアクリル系粘着剤
(リンテック(株)製:商品名「PA−T1」)を塗布
形成し、厚さ22μmの粘着剤層を設け粘着ラベルを作
成した。
【0074】凸版印刷機(リンテック(株)製:商品名
「LPM300」)を用いて、上記剥離シートの剥離剤
層上にUV硬化型インク((株)ティーアンドケートー
カ:商品名「ベストキュア161」)を用いて「AB
C」の文字を印刷し、紫外線照射して、印刷層(厚さ2
μm)を形成し、印刷済剥離シートを作製した。
【0075】次に、粘着ラベルの粘着剤層を印刷層を覆
うように剥離シートの剥離剤層に貼着し、ラベル積層体
を得た。
【0076】(実施例2)剥離基材として厚さ79μm
のグラシン紙の片面に、実施例1で用いたオレフィン系
熱可塑性エラストマー60質量部と、同じく実施例1で
用いたポリエチレン樹脂40質量部からなる剥離剤を使
用し、熱押出しラミネート法により、厚さ20μmの剥
離剤層を形成し、剥離シートを作製した。
【0077】ラベル基材として厚さ50μmの白色ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製:商品
名「E−20」)の片面に、実施例1で用いた粘着剤の
固形分100質量部に対し、蛍光発色剤として、蛍光染
料の2・5(5・ターシャリ・ブチルベンゾオキザゾリ
ル(2))チオフェンを0.7質量部(固形分)含有さ
せた粘着剤を塗布形成し、厚さ23μmの粘着剤層を設
けた粘着ラベルを作製した。その後、実施例1と同様に
して、ラベル積層体を得た。
【0078】2.剥離力Aおよび剥離力Bの測定 実施例1および2で得られたラベル積層体について、そ
れぞれ、下記のようにして、剥離シートの剥離剤層に対
する印刷層の剥離力A、および、剥離シートの剥離剤層
に対する粘着ラベルの粘着剤層の剥離力Bを測定した。
【0079】[剥離力Aの測定]まず、剥離シートの剥
離剤層上に、実施例と同様にして幅25mm、長さ30
cmのベタ印刷層を形成した。
【0080】印刷層上に、幅25mm、長さ30cmの
粘着テープ(ニチバン(株)製:商品名「セロテー
プ」)を貼着し、2kgのゴムローラーを5往復させ
た。そして室温で24時間放置した後、剥離シートの剥
離剤層上から粘着テープを印刷層とともに剥離し、その
剥離力をJIS Z 0237に準拠して測定した。こ
の測定値を剥離力Aとした。
【0081】[剥離力Bの測定]印刷層を形成していな
い剥離シートの剥離剤層上に、幅25mm、長さ30c
mの粘着ラベルを貼着し、2kgのゴムローラーを5往
復させた。そして室温で24時間放置した後、剥離シー
トの剥離剤層から粘着ラベルを剥離し、その剥離力をJ
IS Z 0237に準拠して測定した。この測定値を
剥離力Bとした。
【0082】3.評価 実施例1および2で得られたラベル積層体について、そ
れぞれ、下記のようにして、印刷層の脱落の容易性、印
刷層の転写の状態、表示された情報の形崩れ、および、
痕跡蛍光染料の情報状態を調べた。なお、ラベル積層体
は、タテ5cm、ヨコ10cmの大きさに作製した。
【0083】[印刷層の脱落の容易性]実施例1および
2で作成した印刷済み剥離シートの剥離剤層の表面を、
ヘアードライヤーを用い、冷風、強で30cmの距離か
ら送風した。
【0084】そして、剥離剤層からの印刷層の脱落の有
無を肉眼で観察し、下記の基準に従って評価した。
【0085】 ○:印刷層の脱落が全く観察されなかった。 ×:印刷層の脱落が確認された。
【0086】[印刷層の転写の状態]実施例1および2
で作成したラベル積層体において、剥離シートから粘着
ラベルを剥離した。
【0087】そして、粘着ラベルの粘着剤層に転写され
た印刷層の状態を肉眼で観察し、下記の4段階の基準に
従って評価した。
【0088】 ◎:剥離剤層上に印刷層は残存せず、粘着ラベルに印刷
層が完全に転写された。 ○:剥離剤層上に印刷層はほとんど残存せず、粘着ラベ
ルに印刷層がほぼ完全に転写された。 △:剥離剤層上に印刷層がある程度残存し、粘着ラベル
に印刷層が十分に転写されなかった。 ×:剥離剤層上に印刷層がほとんど残存し、粘着ラベル
に印刷層がほとんど転写されなかった。
【0089】[表示された情報の形崩れ]実施例1およ
び2で作成したラベル積層体において、剥離シートから
剥離した粘着ラベルを、被着体に貼着した。
【0090】なお、ラベル基材が透明の場合には、被着
体を白色不透明のポリエチレンテレフタレート板とし、
ラベル基材が不透明の場合には、無色透明のポリエチレ
ンテレフタレート板とした。
【0091】そして、ラベル基材が透明な場合には、ラ
ベル基材越しに、また、ラベル基材が不透明な場合に、
被着体越しに、それぞれ、印刷層により構成された情報
の形崩れを肉眼で観察し、下記の3段階の基準に従って
評価した。
【0092】 ◎:表示された情報に、欠けや欠落等の形崩れが全く確
認されなかった。 ○:表示された情報に、欠けや欠落等の形崩れがほとん
ど確認されなかった。 ×:表示された情報に、大きな欠落、形崩れが見られ
た。
【0093】[痕跡蛍光染料の情報の状態]実施例2で
作成したラベル積層体において、剥離シートから剥離し
た粘着ラベルを、厚さ2mmのポリプロピレン板(PP
板)に貼着した。
【0094】次に、粘着ラベルのラベル基材上で、2k
gのゴムローラーを5往復させた。そして、室温で48
時間放置した後、PP板から粘着ラベルを剥がし、粘着
ラベル剥離後のPP板にブラックライトを当てた。PP
板に付着した蛍光染料による発光部の情報状態を肉眼で
観察し、下記の2段階の基準に従って評価した。
【0095】 ○:粘着剤層の貼着部跡が発光し、また、「ABC」の
白ヌケ文字が認識できた。 ×:PP板の発光部が一様に発光し、情報が確認できな
い。 以上の測定結果および各評価結果を、それぞれ、表1に
示す。
【0096】
【表1】
【0097】以上の結果から、本発明のラベル積層体
(実施例1、2)では、いずれも、印刷層の脱落の容易
性、印刷層の転写の状態、および、表示された情報の形
崩れにおいて優れた結果が得られた。
【0098】すなわち、本発明のラベル積層体は、いず
れも、印刷層が剥離シートから粘着ラベルに好適に転写
されるものであった。
【0099】特に、剥離力Aが3g/25mm以上であ
り、かつ、剥離力Aと剥離力Bとが、A<Bなる関係を
満たす本発明のラベル積層体は、印刷層の剥離シートか
ら粘着ラベルへの転写が極めて優れるものであった。
【0100】また、実施例2においては痕跡蛍光染料情
報の状態も優れた結果が得られた。
【0101】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のラベル積層
体によれば、各種情報を表示する印刷層を、粘着ラベル
の粘着剤層側に容易かつ確実に設けることができる。
【0102】したがって、擦過や薬品の付着等が生じて
も情報の消えにくい粘着ラベル、長期間経過した後にお
いても好適に情報を表示できる粘着ラベル、隠蔽情報を
有する粘着ラベル等を、容易かつ確実に得ることができ
る。
【0103】また、粘着剤層が、蛍光発色剤を含有する
場合には、粘着ラベルをセキュリティーラベルとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル積層体の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図2】ラベル積層体の製造工程を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 ラベル積層体 2 剥離シート 21 剥離基材 22 剥離剤層 3 印刷層 4 粘着ラベル 41 ラベル基材 42 粘着剤層 48 表面 49 裏面 5 印刷済み剥離シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 11/00 C09J 11/00 201/00 201/00 G09F 3/02 G09F 3/02 F Fターム(参考) 4F100 AK04 AK25 AK42 AL09 AT00A AT00D BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D GB90 HB31C JB16 JL13 JL14B 4J004 AA05 AA07 AA10 AA11 AA14 AB01 CA02 CA04 CA06 CE01 DB03 EA06 FA01 4J040 CA001 DF001 EF001 EK031 KA35 LA06 MA09 MA10 MB13 NA06 PA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離基材と剥離剤層とからなる剥離シー
    トの前記剥離剤層上に印刷層が設けられ、前記印刷層を
    含む前記剥離剤層上に、ラベル基材と粘着剤層とからな
    る粘着ラベルの前記粘着剤層が積層されているラベル積
    層体であって、 前記剥離剤層に対する前記印刷層の剥離力が2g/25
    mm以上であることを特徴とするラベル積層体。
  2. 【請求項2】 前記剥離剤層に対する前記印刷層の剥離
    力をAとし、前記剥離剤層に対する前記粘着剤層の剥離
    力をBとしたとき、A<Bなる関係を満足する請求項1
    に記載のラベル積層体。
  3. 【請求項3】 前記剥離剤層は、オレフィン系樹脂を含
    む剥離剤により構成されている請求項1または2に記載
    のラベル積層体。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層は、蛍光発色剤を含有する
    請求項1ないし3のいずれかに記載のラベル積層体。
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