JP2001265222A - 積層型剥離ラベル - Google Patents
積層型剥離ラベルInfo
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Abstract
また、広範な環境で使用されても安定的に剥離が行え
る。 【解決手段】 基材11の裏面に、剥離層12,樹脂層
13,粘着剤層14が順次積層され、粘着剤層14によ
って被着体に貼付後に、剥離層12と樹脂層13との間
で剥離する積層型剥離ラベル10であって、剥離層12
と樹脂層13とは、紫外線硬化型樹脂を含むインキによ
り印刷され、剥離層12は、剥離しやすい第1〜第3の
先刷剥離層12M−1〜12M−3と、剥離しにくい後
刷印刷層12Lとからなる。
Description
離層,樹脂層,粘着剤層及び剥離シートが順次積層さ
れ、被着体に貼付後に、剥離層と樹脂層との間で剥離す
る、1pt配送伝票等に好適に使用できる積層型剥離ラ
ベルに関するものである。
分的に剥離可能部分を得るために、主に、オフセット印
刷方式や活版印刷方式(グラビア,フレキソ等の他の印
刷方式でも可能)によって、剥離層をパターン状に設け
ている。
や、硬化度に応じて、剥離性が高まることが知られてい
る。しかし、このことは、逆にいえば、低粘度の液体を
コーティングしようとしても、ハジキやすくなることを
示している。このため、粘着剤等は、わざわざ粘度を高
めてハジキがないようにして、コンマコータ等を利用し
て塗布している。
管理も容易で一般的な粘着剤コートには好適であるが、
(1) ストライプ以外のパターンコートができない、
(2) ストライプ抜きもフィルムを挟むことで対応し
ているが、極端な狭幅には対応できない、(3) 印刷
業界では一般的なコータではない、という欠点がある。
剥離ラベルは、剥離層上に樹脂層を設ける構成となって
いるので、剥離層の剥離性を極端に高めれば、樹脂層を
コンマコータ等で設けなければならず、逆に、剥離性を
抑制すれば、剥離可能部分の接着力自体が高くなってし
まい、引き剥がし時に破れやすくなったり、剥離票部の
カールが大きくなったりする等の点で、良好な使用感が
得られなくなる、という問題があった。
ストライプ以外のパターンコートができなかったので、
剥離可能部分と剥離不能部分が流れ方向に連接している
形態では、樹脂層に使用される材料が無駄になり、コス
トアップにつながるという問題があった。また、樹脂層
は、剥離層や次工程の鏡像印刷層とは、別工程で形成し
ていたので、生産性が悪く、納期の短縮ができなかっ
た。
て、生産性が高く、短納期・低コスト化が図れ、また、
広範な環境で使用されても安定的に剥離が行える積層型
剥離ラベルを提供することである。
に、請求項1の発明は、基材(11)の裏面に、剥離層
(12),樹脂層(13),粘着剤層(14)が部分的
に又は全面に順次積層され、前記粘着剤層(14)によ
って被着体に貼付後に、前記剥離層(12)と前記樹脂
層(13)との間で剥離する積層型剥離ラベル(10)
において、前記剥離層と前記樹脂層とは、放射線硬化型
樹脂により形成されていることを特徴とする積層型剥離
ラベルである。
積層型剥離ラベルにおいて、前記剥離層(12)は、前
記基材の裏面に形成された少なくとも1層の第1の剥離
層(12M)と、前記第1の剥離層の裏面に形成され、
前記第1の剥離層よりも弱い剥離性を有する少なくとも
1層の第2の剥離層(12L)と、を備えることを特徴
とする積層型剥離ラベルである。
に記載された積層型剥離ラベルにおいて、前記放射線硬
化型樹脂は、ウレタンアクリレートを主成分とする紫外
線硬化型樹脂であることを特徴とする積層型剥離ラベル
である。
型剥離ラベルにおいて、前記剥離層は、剥離成分とし
て、シリコーン系の材料が含有されており、前記第1の
剥離層は、前記紫外線硬化型樹脂中のシリコーン含有量
が3重量%以上、15%重量以下であり、前記第2の剥
離層は、前記紫外線硬化型樹脂中のシリコーン含有量が
3重量%以下であることを特徴とする積層型剥離ラベル
である。
までのいずれか1項に記載の積層型剥離ラベルにおい
て、前記剥離成分は、ポリシロキサンを主鎖とし、一部
にアクリルを付加したシリコーンアクリレート、及び/
又は、シリコーン変性オイルであることを特徴とする積
層型剥離ラベルである。
までのいずれか1項に記載の積層型剥離ラベルにおい
て、前記粘着剤層の裏面に積層された剥離シート(1
6)と、前記剥離層の一部に形成され、前記剥離シート
を前記粘着剤層から剥離するときに、その剥離シート側
に前記樹脂層から前記粘着剤層までが残って、剥離のき
っかけ部を形成する軽剥離層(12K)とを更に備え、
前記軽剥離層は、そのシリコーン含有量が前記第1の剥
離層よりも多いことを特徴とする積層型剥離ラベルであ
る。
の実施の形態について、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明による積層型剥離ラベルの実施形態を示した
図である。この積層型剥離ラベル10は、図1(A)に
示すように、基材11と、剥離層12と、樹脂層13
と、鏡像印刷層14と、粘着剤層15とを、順次積層し
て設け、さらに、粘着剤層15を保護するために、剥離
紙16が設けられた1ptタイプの配送伝票を例したも
のである。
に、送付先表示欄aや依頼主印刷欄bなどを有する荷札
票部11aと、配送依頼主に渡される引受票部11b
と、配送ルートの中継ポイントで管理のために使用され
る中継票部11cと、配送確認のために送付先で押印を
受ける受領印欄eを備えた配送票部11d等とを備えて
いる。
貼付票部である。また、引受票部11b,中継票部11
c及び配送票部11dは、配送途中に剥離される剥離票
部であり、剥離するときに分離が容易となるように、ミ
シン目やハーフカット等の分離予定線cで、それぞれ分
割されている。また、各票部11a〜11dには、この
配送伝票10自身の「ID」等として、配送管理に用い
られるバーコードを印字又は印刷するバーコードエリア
d1〜d4が設けられている。
表面に配置され、印刷又は印字等によって必要事項を表
示する基材であり、上質紙、感熱紙、複写用紙、クラフ
ト紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コー
ト紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙
等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであってもよ
い。基材11の厚さは、通常は、20〜200μm程度
が好ましい。
票部11b,中継票部11c及び配送票部11d)を、
配送途中に剥離可能とする層である。この剥離層12
は、基材11の表面に、剥離票部となる引受票部11
b,中継票部11c及び配送票部11d等を印刷する印
刷機で、見当合せを行なって、それらの裏面のみに正確
に印刷されている。このため、引受票部11b,中継票
部11c及び配送票部11d等の剥離票部のみが容易に
剥離され、かつ、貼付票部である荷札票部11aが配送
途中で不用意に剥離されることがない。この剥離層12
は、基材11の裏面の一部(剥離票部)に、シリコーン
系の材料を含むウレタンアクリレート,アクリレートな
どを主成分とするUVインキによって、パターン状にオ
フセット印刷、活版印刷等によって、厚さ、1.5〜1
5μm程度に印刷されている。
剥離層12M−1,第2先刷剥離層12M−2,第3先
刷剥離層12M−3と、後刷剥離層12Lの4層から構
成されている。先刷剥離層12Mは、基材11の下に形
成されている層であり、後刷剥離層12Lは、その先刷
剥離層12Mの下に形成されている層である。これらの
剥離層12M,12Lは、基材11を樹脂層13から剥
離可能とする層である。
1先刷剥離層12M−1,第2先刷剥離層12M−2,
第3先刷剥離層12M−3からなる先刷剥離層(第1の
剥離層)12Mと、後刷剥離層(第2の剥離層)12L
の4層で構成しているが、基材11の下面に形成される
剥離層と、樹脂層13の上面に形成される剥離層との、
最低2層あれば、本発明の目的を達成することができ
る。
刷によって剥離層12を形成するために、剥離インキと
して、ウレタンアクリレートなどの柔軟性の高いUV硬
化型樹脂などの放射線硬化型樹脂を含むオフセット用、
活版用、グラビア用、フレキソ用等の印刷用インキを用
いている。ここで、先刷剥離層12Mは、剥離インキ
(先刷)の塗布量が0.1g/m2以上20g/m2 以
下、後刷剥離層12Lは、剥離インキ(後刷)の塗布量
が、0.05g/m2 以上15g/m2 以下で、かつ、
剥離インキ(先刷)の方が剥離インキ(後刷)よりも単
位面積あたりの塗布量が多いことが望ましい。
りも、剥離性が弱くなる(剥離しにくい)ように設定し
てある。剥離性の高い材料は、はじくため塗り難く、塗
工方式に制約があり、樹脂層が設け難いので、樹脂層か
ら見れば、剥離性の弱い材料の方が、適合性が広いこと
になる。しかし、もちろん、剥離し難くなるため、剥離
性の高いものが要望される。つまり、この2点を両立さ
せることが、剥離層を複層化した理由である。このた
め、先刷剥離層12Mを形成する材料が、ポリシロキサ
ンを主鎖とするシリコーンアクリレートを、剥離性主成
分とした場合に、後刷剥離層12Lを形成する材料に
は、先刷剥離層12Mよりも、剥離性主成分の配合比が
少なくなるようにすることが望ましい。
Lとを同じ材料を用いて、形成することもできる。この
場合に、少なくとも先刷剥離層12Mと後刷剥離層12
Lとは、剥離性を異ならせることが必要である。本実施
態様では、先刷剥離層12Mに含まれる剥離成分を、後
刷剥離層12Lに含まれる剥離成分より多く含ませるよ
うにしてある。剥離成分は、シリコーン系、ワックス
系、オレフィン系、フッ素系材料を剥離インキ中に含ま
せたものであり、例えば、ポリシロキサンを主鎖とする
シリコーンアクリレートやシリコン変性オイルなどを含
んだものが好適に使用できる。例えば、先刷剥離層12
Mと後刷剥離層12Lは、UV硬化型オフセットインキ
で形成することができ、剥離成分を、ポリシロキサンを
主鎖とするシリコーンアクリレートとした場合には、先
刷剥離層12Mは、UV硬化型オフセットインキ中のシ
リコーン含有量が3重量%以上、15%重量以下であ
り、後刷剥離層12Lは、UV硬化型オフセットインキ
中のシリコーン含有量が3重量%以下であることが望ま
しい。また、先刷剥離層12Mの厚さは、3〜10μ
m,後刷剥離層12Lの厚さは、0.5〜3μm程度が
好ましい。
刷剥離層12M−1〜12M−3等のように、複数層に
分けて形成することが好ましい。この理由は、先刷剥離
層12Mの方が剥離性を強く(剥離しやすい)するため
に、剥離成分を増加させることに加えて、複数の剥離界
面を持たせて、剥離のきっかけが得やすくなるようにす
るためである。
に形成され、剥離紙16を粘着剤層15から剥離すると
きに、その剥離紙16側に樹脂層13,鏡像印刷層14
及び粘着剤層15までが残って、剥離のきっかけ部を形
成する軽剥離層12Kが形成されている。この軽剥離層
12Kは、そのシリコーン含有量が先刷剥離層(第1の
剥離層)12Mよりも多いことが、剥離しやすくて、望
ましい。なお、引受票部11b,中継票部11cの場合
に、軽剥離層12Kは、外周の辺に接するように、右下
のコーナーに設けた例で説明したが、配送票部11dの
ように、左下のコーナーに設ければ、右利きの人にとっ
て剥離しやすくなり、好ましい。
ット、活版、グラビア、フレキソ等の印刷法により形成
され、基材11の一部が剥離されたときに、粘着層14
の粘着性を発現させないための目止め層である。この樹
脂層13は、剥離層12と同様なUV硬化型樹脂などの
放射線硬化型樹脂を含むオフセット用、活版用、グラビ
ア用、フレキソ用等の印刷用インキを用いることができ
る。ただし、この中には、前述した剥離成分は含まれな
い。樹脂層13の厚さは、特に限定はされないが、通常
0.5〜30μm、好ましくは5〜15μm程度であ
る。
(引受票部11b,中継票部11c及び配送票部11
d)を剥離したときに表れ、受取人や荷扱い者等に対す
るメッセージ等を裏側から鏡面で印刷して表示する層で
ある。例えば、保冷配送であれば、「鮮度やおいしさを
そのままお届け」などの標語や、荷物の取り扱いが悪く
ならないように、「取扱注意」や「われもの」等の牽制
文言を加えておくとよい。なお、この鏡像印刷層14
は、用途等によっては省略してもよい。なお、本実施形
態では、鏡像印刷層14を設けているので、剥離層1
2,樹脂層13を形成する材料は、無色又は有色でかつ
透明又は半透明であることが必要である。
層14)の下に形成されている層であり、基材11を荷
物等の被着体に貼付可能にする。接着剤層15は、アク
リル系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、
シリコーン系接着剤などが好適に用いられる。接着剤層
15の塗布量・塗布厚は、特に限定されないが、好まし
くは、塗布量は0.1〜50g/m2 であり、塗布厚は
0.1〜50μmである。荷物等の被着体に対する接着
剤層15の接着力は、基材11の疑似接着力よりも大き
い必要があり、被着体に応じて、適宜、調整するとよ
い。
札票部11a等の貼付票部の下)に剥離層12が形成さ
れておらず、その部分では、基材11に対して、強接着
性を発現する。
れている基材であり、使用前に、粘着剤層15を保護す
る層である。剥離紙16は、紙、織物、プラスチックフ
ィルムなどから形成されており、この上面、すなわち、
粘着剤層15の側の面には、シリコーン系離型剤(な
お、接着してしまうので、シリコーン系粘着剤には使用
できない)などにより剥離処理がなされている。剥離紙
16の厚さは、特に限定はされないが、通常20〜20
0μm、好ましくは40〜100μm程度である。
印刷機を用いて、基材11となるベース用紙の表面に各
票部11a〜11dをUV硬化型オフセットインキで印
刷し、裏面に剥離層12,樹脂層13を同一の印刷機で
見当合わせをして、同様に、UV硬化型オフセットイン
キでインラインで正確に印刷することができる。
10の製造方法を説明する。まず、基材11の裏面の一
部に、シリコンアクリレート等の剥離成分を含む、UV
シリコーン等のUVインキによって、パターン状にオフ
セット印刷して、厚さ、0.1〜3μm程度に第1先刷
剥離層12M−1を塗布した後に、第1先刷剥離層22
M−1を、UV灯によって十分に硬化させた。次に、第
1先刷剥離層22M−1の裏面に、第1先刷剥離層12
M−1と同じUVインキによって、パターン状にオフセ
ット印刷して、厚さ、0.5〜3μm程度に第2先刷剥
離層22M−2を塗布した後に、第2先刷剥離層12M
−2を、UV灯によって十分に硬化させた。同様にし
て、厚さ、0.5〜3μm程度の第3先刷剥離層12M
−3を印刷して硬化し、先刷剥離層12Mを形成した。
ーン変性オイルからなる剥離剤を含むUVインキによっ
て、パターン状にオフセット印刷して、厚さ、0.5〜
3μm程度に後刷剥離層22Lを塗布した後に、UV灯
によって十分に硬化させ、後刷剥離層12Lを形成し
た。
UVインキにより、同じ印刷機でオフセット印刷した。
同様に、鏡像印刷層14をオフセット印刷してから、粘
着層15を形成する粘着加工を行う。最後に、剥離層1
6となるセパレータ紙と貼り合せることによって、積層
型剥離ラベル10を製造した。
効果がある。 (1) 剥離層12は、基本的に、シリコーン含有量の
多いUV硬化型樹脂としながらも、最表面(後刷剥離層
12L)のみは、シリコーン含有量を抑制し、かつ、樹
脂層13を、同様の版式によって印刷可能なUV硬化型
樹脂とした。このため、剥離層12の印刷から鏡像印刷
層14の印刷までを、インライン(1工程)で実施でき
るので、生産性が高く、短納期・低コスト化が図れる。
剥離層12M−1〜12M−3,12Lを備えており、
後刷剥離層12Lの樹脂層13に対する接着力が強いの
で、積層型剥離ラベル10の移動中等に、不用意な脱落
がなく、信頼性が高い。また、後刷剥離層12Lと樹脂
層13の接合面Aから剥がれにくくしても、後刷剥離層
12Lと第3先刷剥離層12M−3との接合面B、第3
先刷剥離層12M−3と第2先刷剥離層12M−2の接
合面C、又は、第2先刷剥離層12M−2と第1先刷剥
離層12M−1の接合面Dからも剥がれるので、確実に
剥がすことができる。従って、剥離界面が複数存在する
ことにより、広範な環境で使用されても、剥離が安定的
に行える。また、剥離層を複数層にすることによって、
1層の剥離層を印刷するときに、ピンホールが発生して
も、各層のピンホールが重なる可能性が極めて低くな
り、信頼性が向上する。
離するときに、その剥離紙16側に樹脂層13,鏡面印
刷層14,粘着剤層15までが残るように、先刷剥離層
12Mにより、シリコーン含有量が多い軽剥離層12K
を設けたので、剥離のきっかけ部となり、剥離がしやす
くなった。
て、基材11の表面の各欄に必要事項を高速に印字する
ことができる。 (5) 引受票部11b,中継票部11c及び配送票部
11dは、発送元、中継ポイント、送付先などで順次剥
離される。このとき、下層に剥離層12が正確に設けら
れているので、剥離がしやすく利便性が高いと共に、そ
の下層に基材が不要なために、安価に製造でき、資源保
護の観点からも、非常に実用的である。 (6) 最後まで配送荷物に貼付される配送票部11a
も1枚で済み、配送票部11aは、 下層に剥離層12が
設けられていないので、配送荷物等の被着体に永久接着
し、配送中に不用意な脱落がなく、信頼性が高い。
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。 (1) 先刷剥離層は、第1〜第3先刷剥離層の3層か
ら構成した例で説明したが、1層,2層でもよいし、4
層以上であってもよい。また、後刷剥離層を多層にして
もよい。 (2) 剥離票部は、引受票部11b,中継票部11c
及び配送票部11dの例で説明したが、例えば、配送シ
ステムによっては、配送票部11dのみでもよいし、ま
た、中継票部11cを複数設けてもよい。
に、ミシン目やハーフカットを設けた例で説明したが、
さらに、そのミシン目やハーフカットの周縁部、又は、
剥離票部の外周縁部に、網掛け印刷等によって、 永久接
着力よりは接着力が低く、全ベタ印刷よりは接着力が高
くなるように、接着力を調整しておくと、剥離票部の脱
落や紛失を防ぐこともできる。 (4) 放射線硬化型樹脂として、紫外線硬化型樹脂を
例に説明したが、電子線硬化型樹脂であってもよい。
れば、剥離層と樹脂層とは、UV硬化型樹脂などの放射
線硬化型樹脂によって形成するようにしたので、剥離層
と樹脂層を、インラインで製造できるので、生産性が高
く、短納期・低コスト化が図れる。また、剥離層を第1
及び第2の剥離層に分け、剥離界面が複数存在するよう
にしたので、広範な環境で使用されても、剥離が安定的
に行える。
す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材の裏面に、剥離層,樹脂層,粘着剤
層が部分的に又は全面に順次積層され、前記粘着剤層に
よって被着体に貼付後に、前記剥離層と前記樹脂層との
間で剥離する積層型剥離ラベルにおいて、 前記剥離層と前記樹脂層とは、放射線硬化型樹脂により
形成されていることを特徴とする積層型剥離ラベル。 - 【請求項2】 請求項1に記載された積層型剥離ラベル
において、 前記剥離層は、 前記基材の裏面に形成された少なくとも1層の第1の剥
離層と、 前記第1の剥離層の裏面に形成され、前記第1の剥離層
よりも弱い剥離性を有する少なくとも1層の第2の剥離
層と、を備えることを特徴とする積層型剥離ラベル。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された積層
型剥離ラベルにおいて、 前記放射線硬化型樹脂は、ウレタンアクリレートを主成
分とする紫外線硬化型樹脂であることを特徴とする積層
型剥離ラベル。 - 【請求項4】 請求項3に記載の積層型剥離ラベルにお
いて、 前記剥離層は、剥離成分として、シリコーン系の材料が
含有されており、 前記第1の剥離層は、前記紫外線硬化型樹脂中のシリコ
ーン含有量が3重量%以上、15%重量以下であり、 前記第2の剥離層は、前記紫外線硬化型樹脂中のシリコ
ーン含有量が3重量%以下であることを特徴とする積層
型剥離ラベル。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
項に記載の積層型剥離ラベルにおいて、 前記剥離成分は、ポリシロキサンを主鎖とし、一部にア
クリルを付加したシリコーンアクリレート、及び/又
は、シリコーン変性オイルであることを特徴とする積層
型剥離ラベル。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
項に記載の積層型剥離ラベルにおいて、 前記粘着剤層の裏面に積層された剥離シートと、 前記剥離層の一部に形成され、前記剥離シートを前記粘
着剤層から剥離するときに、その剥離シート側に前記樹
脂層から前記粘着剤層までが残って、剥離のきっかけ部
を形成する軽剥離層とを更に備え、 前記軽剥離層は、そのシリコーン含有量が前記第1の剥
離層よりも多いことを特徴とする積層型剥離ラベル。
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