JP2014030937A - 配送伝票 - Google Patents

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Abstract

【課題】 配送先において、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能な配送伝票を提供する。
【解決手段】 表面基材10aとタック基材40bとが剥離層20、接着剤層30を介して接着されているとともに、タック基材40bが粘着剤層40cを介して剥離基材40dに貼り合わされており、表面基材10aとタック基材40bが剥離可能な配送伝票であって、表面基材10aには印字領域Kが形成されており、剥離層20、接着剤層30の印字領域Kと対応する箇所には、剥離層20、接着剤層30が形成されておらず、表面基材10aの剥離層20と接する側には発色剤層10bが形成されており、タック基材40bの接着剤層30と接する側には顕色剤層40aが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、宅配荷物や配送商品を配送業者が配送する際に、配送物に貼付して使用する配送伝票に関する。
近年、一枚の伝票用紙上に複数種類の伝票を配列させて、各伝票を同時にプリンター印字したものを組とする1パート形式の配送伝票(以下、1パート配送伝票という)が多く利用されるようになってきている。
その代表的な1パート配送伝票は、剥離紙、粘着剤層、タック基材の順に積層されてなるタック紙の前記粘着剤層の形成された面(以下、タック紙裏面という)と反対側の面(以下、タック紙表面という)に接着剤層を介して配達票と貼付票とを面状に配置して形成する伝票用紙が設けられ、少なくともその配達票はタック紙表面から剥離可能な構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
1パート配送伝票は、上記のように一枚の伝票用紙上に配達票と貼付票が設けられているので、コンピュータで管理されている配送情報に基づき、配送先情報、依頼元情報、その他バーコード等の管理用の情報などを、プリンター装置で配送伝票上の所定箇所に高速で印字することが可能である。その使用に当たっては、事前に所定事項がプリンターで印字された1パート配送伝票を用意し、当該1パート配送伝票を構成するタック紙裏面の剥離紙を剥がし、粘着剤層を介して所定の配送物に貼付する。
特開2008−12692号公報
配送伝票は配送物へ貼付され、配送先に配達される。そして、配達票に受取人の署名(サイン)、捺印等を得て、配達票が配送伝票本体から剥離される。従来の配送伝票では、配送された荷物には、受取人等の署名等のない配送伝票本体のみが残るため、受取人が本人ではなかった場合に、誰が受け取ったかわからないという問題がある。
そこで、本発明は、配送先において、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能な配送伝票を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の配送伝票は、表面基材とタック基材とが擬似接着層を介して接着されている構造を少なくとも一部に備えるとともに、前記タック基材が粘着剤層を介して剥離基材に貼り合わされており、前記表面基材とタック基材が剥離可能な配送伝票であって、前記表面基材には印字領域が形成されており、前記擬似接着層の前記印字領域と対応する箇所には、擬似接着層が形成されていない非形成領域を設け、前記表面基材とタック基材の間には、前記表面基材に記入された内容を複写するための感圧複写構造を有する層が形成されていることを特徴とする。
請求項1の配送伝票によれば、表面基材に印字領域が形成され、擬似接着層の印字領域と対応する箇所には、擬似接着層が形成されておらず、表面基材とタック基材の間には、前記表面基材に記入された内容を複写するための感圧複写構造を有する層が形成されているので、表面基材の印字領域に記入を行うと、タック基材に記入内容の複写が残る。これにより、配送物に貼付された配送伝票本体に受取人の署名等が残り、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能となる。
また、請求項2の配送伝票は、請求項1の配送伝票において、前記感圧複写構造を有する層として、前記表面基材の擬似接着層と接する側には発色剤層が形成されており、前記タック基材の擬似接着層と接する側には顕色剤層が形成されていることを特徴とする。
請求項2の配送伝票によれば、感圧複写構造を有する層として、表面基材の擬似接着層と接する側には発色剤層が形成されており、タック基材の擬似接着層と接する側には顕色剤層が形成されているので、記入内容を高い確度で複写することができる感圧複写構造を実現することが可能となる。
また、請求項3の配送伝票は、請求項2の配送伝票において、前記表面基材および前記発色剤層は、1枚のノーカーボン用上用紙であることを特徴とする。
請求項3の配送伝票によれば、表面基材および発色剤層を1枚のノーカーボン用上用紙で実現するようにしたので、市販のノーカーボン用上用紙を用いて容易に配送伝票を製造することが可能となる。
また、請求項4の配送伝票は、請求項2または請求項3の配送伝票において、前記顕色剤層、タック基材、粘着剤層および剥離基材は、1枚のボトムタック紙であることを特徴とする。
請求項4の配送伝票によれば、顕色剤層、タック基材、粘着剤層および剥離基材を1枚のボトムタック紙で実現するようにしたので、市販のボトムタック紙を用いて容易に配送伝票を製造することが可能となる。
また、請求項5の配送伝票は、請求項1から請求項4のいずれか一項の配送伝票において、前記粘着剤層に塗布された粘着剤は、再剥離可能なものであることを特徴とする。
請求項5の配送伝票によれば、粘着剤層に塗布された粘着剤が、再剥離可能なものであるので、配送後に受取側で伝票本体を剥離して保管することが可能となる。
また、請求項6の配送伝票は、請求項5の配送伝票において、前記粘着剤層に塗布された粘着剤は、再剥離後さらに再貼付可能なものであり、前記タック基材には折り線が形成されていることを特徴とする。
請求項6の配送伝票によれば、粘着剤層に塗布された粘着剤が、再剥離後さらに再貼付可能なものであり、タック基材には折り線が形成されているので、配送後に受取側で伝票本体を剥離して保管する際、伝票本体を2つに折り畳んでよりコンパクトに保管することが可能となる。
また、請求項7の配送伝票は、請求項1から請求項6のいずれか一項の配送伝票において、前記擬似接着層は、剥離層と接着剤層により構成されることを特徴とする。
請求項7の配送伝票によれば、擬似接着層が、剥離層と接着剤層により構成されるようにしたので、剥離剤と接着剤それぞれを利用した簡易な層を2つ形成することにより擬似接着層を形成することが可能となる。
また、請求項8の配送伝票は、請求項1から7のいずれか一項の配送伝票において、前記表面基材は、前記印字領域が形成された配達票と、それ以外の貼付票に区分されており、前記貼付票は、擬似接着層に代えて接着剤層が形成されていることを特徴とする。
請求項8の配送伝票によれば、表面基材は、印字領域が形成された配達票と、それ以外の貼付票に区分されており、貼付票は、擬似接着層に代えて接着剤層が形成されるようにしたので、配達票の印字領域に記入するだけで、配達票の下側にあったタック基材に記入内容の複写が残るとともに、貼付票には、配送物に関する情報が残り、様々な情報を一目で把握することが可能となる。
本発明によれば、配送先において、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能となる。
本発明第1の実施形態に係る配送伝票を示す図である。 第1の実施形態に係る配送伝票の使用方法を説明するための図である。 本発明第2の実施形態に係る配送伝票を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について説明する。図1は、本発明第1の実施形態に係る配送伝票を示す図である。このうち、図1(a)は表面側の平面図、図1(b)は図1(a)におけるI−Iに対応する断面図、図1(c)は図1(a)におけるII−IIに対応する断面図である。以下、便宜上、印字内容や記入内容が表示される表面側を上側、配送物に貼付される裏面側を下側として説明していく。
図1に示すように、本実施形態に係る配送伝票は、表面に配送情報記入部(図示省略)が印字された配達票11と、表面に配送情報記入部(図示省略)が印字された貼付票12が縦方向に配置された表面基材10aが最も上側に設けられている。この表面基材10aは、図1(a)に示すように、図面横方向に形成されたハーフカットHにより配達票11と貼付票12に分離可能に形成されている。
図1(b)のI−I断面図に示すように、配達票11(表面基材10a)の下側には、発色剤層10b、剥離層20、接着剤層30を介して、表面に顕色剤層40a、裏面に粘着剤層40cが設けられたタック基材40bが重ね合わされており、粘着剤層40bの下側には、剥離基材40dが剥離可能な状態で積層されている。剥離層20と接着剤層30の2つの層により擬似的に接着可能な擬似接着層を形成している。また、図1(c)のII−II断面図に示すように、貼付票12(表面基材10a)の下側では、顕色剤層40a、タック基材40b、粘着剤層40c、剥離基材40dの構成は、配達票11の下側と同じであるが、剥離層20を有さず、強接着の接着剤層50が設けられている。強接着の接着剤層50により、貼付票12は、タック基材40bから剥離することができないようになっている。本実施形態では、配達票11の下側の接着剤層30と、貼付票12の下側の接着剤層50に用いられる接着剤として、同一のものを採用しているが、互いに異なるものを採用しても良い。配送伝票100は、剥離基材40dを剥離させた後に、粘着剤層40cにより配送物に貼付して使用する。
表面基材10aとしては、充分な強度とプリンターによる印字適性及び搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであっても良い。表面基材10aの厚さは20〜200μm程度が好ましい。
配達票11の表面には、所定の位置に記入欄Kが形成されている。記入欄Kは、矩形を構成する4つの辺を印字することにより形成される。
発色剤層10bは、顕色剤層40aと対を成すことにより複写構造として機能する。発色剤層10bは、マイクロカプセル化された発色剤が塗布された層である。発色剤としては公知の無色又は淡色の電子供与性呈色性有機化合物、例えば、トリフェニルメタンフタリド類、ロイコオーラミン類、スピロピラン類、フルオラン類等が使用できる。代表的な化合物はクリスタルバイオレットラクトン即ち3・3−ビス(p−ジメチルフェニル)−6−ジメチルアミノフタリドである。通常発色剤はアリルメタン類、アルキルナフタレン類、ジフェニール類等の芳香族低揮発性溶剤に溶解されて、アラビアゴムとゼラチン等の壁剤によりマイクロカプセル化されて用いられる。
剥離層20と接着剤層30は、剥離可能で再貼付不能な擬似接着構造として機能する。剥離層20と接着剤層30は、全面に形成するのではなく、配達票11の表面に形成された記入欄Kに対応する位置を除いて形成する。すなわち、記入欄Kに対応する位置を除いたパターンで形成する。記入欄Kに対応する位置で、剥離剤および接着剤を塗布していない領域を非形成領域K´とする。記入欄Kに記入した内容が剥離層20、接着剤層30を介さず、発色剤層10bと顕色剤層40aにより複写されるようにするため、記入欄Kに対応する位置としては、記入欄Kと同等か記入欄Kを包含する位置とすることが好ましい。
剥離層20としては、配達票11がタック基材40bから容易に剥離できるような接着性の低い樹脂を使用することが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のオレフィン系(共)重合体を用いることが最も好ましいが、他にも、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムでも良い。また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いても良い。さらに、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていても良い。剥離層20を形成するための樹脂の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布厚は0.1〜10μmである。
接着剤層30(接着剤層50も同様)は、例えば、ウレタン系、アクリル系などの熱可塑性樹脂を使用することができ、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.1〜50μm程度に塗布し、貼り合わせ後に、必要に応じて乾燥させる。表面基材10aとタック基材40bは、接着剤(又は樹脂)が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット又はセミウェットラミネート方式、熱圧着方式や感圧方式によって貼り合わせる。
顕色剤層40aは、顕色剤が塗布された層である。顕色剤としては通常フエノール性水酸基を有する化合物、例えば、パラフェニールフェノール、3・5−ジブチルサリチル酸亜鉛等が用いられる。顕色剤は揮発性有機溶剤に溶解して印刷インキとするか、ないしはマイクロカプセル化した状態で印刷インキとして、グラビア印刷、フレキソ印刷等の方法で塗布される。
粘着剤層40cは、配送物に配送伝票100を貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でも良い。粘着剤層40cを形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μmである。配送物等の被着体に対する粘着剤層40cの接着力は、剥離層20と接着剤層30との接着力よりも大きくする必要があり、配送物等の被着体に応じて、適宜、調整が必要である。
本実施形態では、表面基材10a、発色剤層10bを公知のノーカーボン用上用紙10により実現している。また、顕色剤層40a、タック基材40b、粘着剤層40c、剥離基材40dを公知のボトムタック紙40により実現している。このボトムタック紙40は、ノーカーボン用下用紙の裏面に粘着剤加工が施されたものである。
従って、本実施形態に係る配送伝票100を製造する場合、まず、ノーカーボン用上用紙10とボトムタック紙40を、配達票11の下側においては、非形成領域K´を除くようにパターン化された剥離層20と接着剤層30により接着し、貼付票12の下側においては、全面を接着剤層50により接着する。そして、切込み刃により、ノーカーボン用上用紙10を貫通するハーフカットを形成する。
次に、本実施形態に係る配送伝票100の使用方法について説明する。本実施形態に係る配送伝票100は、剥離基材40dを剥離して粘着剤層40cを用いて配送物への貼付後、配送先に届けるところまでは、従来の1パート配送伝票と同じである。配送先に配送物が届けられると、本実施形態に係る配送伝票100の場合は、配達票11を伝票本体から剥離する前に受取人が配達票11に署名や捺印を行う。すなわち、図1に示した状態で、配達票11の記入欄Kに署名を行う。この際、署名の筆圧により、非形成領域K´において、発色剤層10bと顕色剤層40aが接触する。これにより、発色剤層10bにおける発色剤を内包したマイクロカプセルと、顕色剤層40aにおける顕色剤を内包したマイクロカプセルがともに破壊されて発色し、署名が複写されることになる。
受取人が配達票11の記入欄Kに署名を行った後、配達票11を伝票本体から剥離する。この結果、図2(c)に示すように、配達票11には、従来の1パート配送伝票と同様に記入欄Kに署名が残る。そのため、配送業者では、配達人が配送物を届けたことを確認することができる。また、本実施形態の配送伝票100では、図2(a)に示すように、貼付票12を含む伝票本体側にも非形成領域K´に複写された署名が残る。このため、受取人が配送先で指定された本人でなかった場合、誰が配送物を受け取ったかを確認することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。図3は、本発明第2の実施形態に係る配送伝票を示す図である。このうち、図3(a)は裏面側の平面図、図3(b)は図3(a)におけるII−IIに対応する断面図である。図3(a)は、図1(a)と異なり、裏面から見た図であるため、記入領域Kは見えない。そのため、図3(a)においては、平面方向の記入領域Kおよび非形成領域K´に対応する矩形を破線で示している。また、図3(b)は、図1(c)と左右が逆であり、図面右側が表面、図面左側が裏面となっている。
第1の実施形態に係る配送伝票との違いは、第2の実施形態に係る配送伝票101は、粘着剤層40eが第1の実施形態における粘着剤層40cと異なる点と、タック基材40fに、折り線Mが形成されている点である。
第2の実施形態における粘着剤層40eには、再剥離再貼付可能な粘着剤が塗布されている。粘着剤層40eに塗布される粘着剤としては、粘着剤に微球を添加したものや、粘着剤に硬化剤を添加したもの、例えば、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等のガラス転移温度が低いアクリル樹脂をエマルジョン化したものを使用することが好ましい。粘着剤層40eを形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μmである。配送物等の被着体に対する粘着剤層40eの接着力は、第1の実施形態の粘着剤層40cの場合と同様、剥離層20と接着剤層30との接着力よりも大きくする必要があり、配送物等の被着体に応じて、適宜、調整が必要である。
折り線Mとして、本実施形態ではミシン目を形成している。伝票本体の折り畳みを容易にするものであれば、ミシン目以外の公知の様々な加工手法で、折り線Mを形成しても良い。また、本実施形態では、図3に示すように、平面方向においてハーフカットHと略同一の位置に、折り線Mを形成しているが、折り畳みを容易にする任意の位置に折り線Mを形成しても良い。
使用方法は、基本的には、第1の実施形態に係る配送伝票と同じである。異なるのは、配達人が配達票11を持ち去った後である。受取側においては、再剥離可能な粘着剤層40cにより伝票本体を配送物から剥離する。そして、剥離された伝票本体をタック基材40fの折り線Mで、図3(a)の視点で谷折りする。これにより、粘着剤層40e同士が貼り合わされ、2つ折りされた伝票本体としてコンパクトに保管することができる。
第2の実施形態においては、折り線Mを設けない構成としても良い。この場合は、折り畳むのに若干力が必要となるが、配送伝票はそれほど厚いものではないので、中央付近から2つに折り畳んで、粘着剤層40e同士を貼り合わせることは可能だからである。さらに、粘着剤層40eに塗布される粘着剤として、再剥離可能であるが、再貼付不能なものを採用しても良い。この場合は、2つに折り畳んで、コンパクトに保管することはできないが、配送物から剥離して保管することは可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、表面基材に記入された内容を複写するための感圧複写構造として、発色剤層10bと顕色剤層40aの2つの層からなる構造を採用したが、これ以外の公知の感圧複写構造を採用しても良い。
また、上記実施形態では、擬似接着層として剥離層20と接着剤層30の2層による構成としたが、ゴム系接着主剤中に微粒子を添加した擬似接着剤が設けられた擬似接着層としても良い。
また、上述のように、表面基材10aとしては、上質紙、コート紙、合成紙などに代表される紙基材がよく用いられるが、表面基材10aの表面(発色剤層10b形成面と反対側の面)に対する印刷方式、あるいは伝票を使用する環境に応じてその種類が選択される。例えば、印刷方式が電子写真方式のプリンターの場合は、表面基材10aとしては上質紙が用いられる。インクジェット方式あるいは熱転写方式のプリンターの場合は、表面基材10aとしては上質紙そのものでもよいが、印字適性を向上させるために上質紙の印字面に対して印刷方式に応じた受像層を形成したものが好ましい。
10・・・ノーカーボン用上用紙
10a・・・表面基材
10b・・・発色剤層
11・・・配達票
12・・・貼付票
20・・・剥離層
30・・・接着剤層
40・・・ボトムタック紙
40a・・・顕色剤層
40b、40f・・・タック基材
40c、40e・・・粘着剤層
40d・・・剥離基材
50・・・接着剤層
100、101・・・配送伝票
H・・・ハーフカット
K・・・記入欄
K´・・・非形成領域
M・・・折り線

Claims (8)

  1. 表面基材とタック基材とが擬似接着層を介して接着されている構造を少なくとも一部に備えるとともに、前記タック基材が粘着剤層を介して剥離基材に貼り合わされており、前記表面基材とタック基材が剥離可能な配送伝票であって、
    前記表面基材には印字領域が形成されており、
    前記擬似接着層の前記印字領域と対応する箇所には、擬似接着層が形成されていない非形成領域を設け、
    前記表面基材とタック基材の間には、前記表面基材に記入された内容を複写するための感圧複写構造を有する層が形成されていることを特徴とする配送伝票。
  2. 前記感圧複写構造を有する層として、
    前記表面基材の擬似接着層と接する側には発色剤層が形成されており、
    前記タック基材の擬似接着層と接する側には顕色剤層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配送伝票。
  3. 前記表面基材および前記発色剤層は、1枚のノーカーボン用上用紙であることを特徴とする請求項2に記載の配送伝票。
  4. 前記表面基材および前記発色剤層は、1枚のノーカーボン用上用紙であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の配送伝票。
  5. 前記粘着剤層に塗布された粘着剤は、再剥離可能なものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配送伝票。
  6. 前記粘着剤層に塗布された粘着剤は、再剥離後さらに再貼付可能なものであり、前記タック基材には折り線が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の配送伝票。
  7. 前記擬似接着層は、剥離層と接着剤層により構成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の配送伝票。
  8. 前記表面基材は、前記印字領域が形成された配達票と、それ以外の貼付票に区分されており、前記貼付票は、擬似接着層に代えて接着剤層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の配送伝票。
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