JP2002205465A - 熱転写印刷剥離シート、熱転写印刷粘着ラベルおよび熱転写印刷粘着ラベルの製造方法 - Google Patents

熱転写印刷剥離シート、熱転写印刷粘着ラベルおよび熱転写印刷粘着ラベルの製造方法

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JP2002205465A
JP2002205465A JP2001326804A JP2001326804A JP2002205465A JP 2002205465 A JP2002205465 A JP 2002205465A JP 2001326804 A JP2001326804 A JP 2001326804A JP 2001326804 A JP2001326804 A JP 2001326804A JP 2002205465 A JP2002205465 A JP 2002205465A
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Haruya Motomiya
晴哉 本宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な設備で定型および/または可変情報の印
刷層を剥離層に設けた剥離シート、粘着ラベルの粘着層
に前記印刷層を設けた剥離層を貼着した粘着ラベルさら
に前記粘着ラベルの粘着層に蛍光染料が含まれ、かつ前
記印刷層に金属層が含まれている粘着ラベルにより被着
体に情報表示された発光部が残る粘着ラベルを提供する
こと。 【解決手段】剥離シート基材と剥離層からなる剥離シー
トの剥離層に熱転写により定型および/または可変情報
の印刷層を設けた熱転写印刷剥離シートの印刷層をラベ
ル基材と粘着層からなる粘着ラベルの粘着層に貼着する
ことを特徴とする熱転写印刷粘着ラベル。さらに、前記
粘着層に蛍光染料が含まれ、かつ前記印刷層に金属層を
有する熱転写印刷粘着ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離シート、粘着
ラベルおよびセキュリティーラベルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、絵等が付された粘着ラベル
が幅広く流通し、様々な用途に使用されている。通常の
粘着ラベルでは、文字、図形、絵等(以下、単に「情
報」という)は、粘着ラベルの表面に付されているが、
この他に、裏面に情報が付された粘着ラベルが、知られ
ている。
【0003】このような粘着ラベルは、一般に、粘着ラ
ベルの粘着層の表面に直接印刷を施すことにより、製造
される。しかし、この方法では、印刷ヘッドに粘着剤が
付着してしまう場合がある。
【0004】このような不具合を防止するため、粘着ラ
ベルの基材の裏面に印刷を施した後、この印刷上に粘着
剤を設ける方法が考えられる。しかし、この場合、粘着
ラベル製造の途中段階で印刷工程が必要なため、粘着ラ
ベルの製造設備が大型化し、小ロットでの製造が困難で
ある。
【0005】特開平6−175586には、剥離紙に印
刷を施し、この印刷上に粘着ラベルの裏面を貼着して、
剥離紙に印刷した情報を粘着ラベルに転写する発明が開
示されている。
【0006】しかし、この方法で粘着ラベルを製造しよ
うとすると、版が必要なため、多大な手間が必要であ
り、しかも、可変情報の印刷は困難である。
【0007】また従来粘着ラベルが剥がされた後、被着
体に貼着していたことを示すため粘着層に蛍光染料等を
含ませ、剥がされた後も蛍光染料が被着体に残り紫外線
ランプ等の照射によって発光することを利用したシール
が存在する。しかし、この場合、さらに被着体の発光部
が情報表示することが望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な設備で手間なく定型および/または可変情報の印刷層
を剥離層に設けた剥離シート、粘着ラベルの粘着層に前
記印刷層を設けた剥離層を貼着した粘着ラベルさらに前
記粘着ラベルの粘着層に蛍光染料が含まれ、かつ前記印
刷層に金属層が含まれている粘着ラベルにより被着体に
情報表示された発光部が残る粘着ラベルを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。
【0010】(1) 剥離シート基材と剥離層からなる
剥離シートの剥離層に熱転写により定型および/または
可変情報の印刷層を設けた熱転写印刷剥離シート。
【0011】(2) ラベル基材と粘着層からなる粘着
ラベルの粘着層に上記(1)に記載の熱転写印刷剥離シ
ートの前記印刷層を設けた剥離層を貼着したことを特徴
とする熱転写印刷粘着ラベル。
【0012】(3) 前記粘着層に蛍光染料が含まれ、
かつ前記印刷層に金属層が含まれていることを特徴とす
る上記(2)に記載の熱転写印刷粘着ラベル。
【0013】(4) 剥離シート基材と剥離層からなる
剥離シートの剥離層に熱転写で定型および/または可変
情報の印刷層を設けた後、ラベル基材と粘着層からなる
粘着ラベルの粘着層を前記印刷層を設けた剥離層に貼着
して、前記印刷層を粘着層の表面に転写させることを特
徴とする熱転写印刷粘着ラベルの製造方法。
【0014】(5) 前記印刷層は金属層を含んでお
り、かつ前記粘着ラベルの粘着層に蛍光染料を含んでい
ることを特徴とする上記(4)に記載の熱転写印刷粘着
ラベルの製造方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適実施形態について説明する。図1(a)、(b)及
び(c)は、本発明の第1の好適実施形態を示すもの
で、これらの図に示すように、本発明の熱転写印刷剥離
シート1は、剥離シート基材11と、剥離シート基材1
1上に形成された剥離層12から成る剥離シート10
と、該剥離シート10の剥離層12上に熱転写により形
成された印刷層3とを有している。
【0016】より詳しく説明するに、剥離シート基材1
1は、剥離層12を支持する機能を有しており、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレ
ンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、
ポリプロピレンフィルムやポリメチルペンテンフィルム
等のポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム等のプラスチックフィルム、アルミニウム、ステンレ
ス等の金属箔、グラシン紙、上質紙、コート紙、無塵紙
や製図用紙などの含浸紙、合成紙等の紙およびこれらを
積層したものなどで構成されている。剥離シート基材1
1の厚さは、特に限定されないが、通常20〜200μ
m、好ましくは25〜100μmである。
【0017】この剥離シート基材11上には、少なくと
も片面に剥離剤で構成された剥離層12が設けられてい
る。
【0018】剥離層12に用いられる剥離剤としては、
例えば、シリコーン系剥離剤、非シリコーン系剥離剤な
どが挙げられる。
【0019】シリコーン系剥離剤としては、例えば、白
金系化合物を触媒として、脂肪族不飽和基を含有するオ
ルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとを付加反応させる付加型シリコーンや有機す
ず化合物などの有機酸金属塩触媒を使用してオルガノポ
リシロキサンを縮合反応させる縮合型シリコーンが挙げ
られる。これらのシリコーン組成物は、その性状によっ
てトルエン等の有機溶剤に溶解した溶剤タイプ、これを
エマルジョン化したエマルジョンタイプ、シリコーンの
みからなる無溶剤タイプのいずれもが適宜使用できる。
【0020】非シリコーン系剥離剤としては、例えば、
ポリエチレン等のポリオレフィン、オレフィン系熱可塑
性エラストマー等の熱可塑性エラストマー、テトラフル
オロエチレン等のフッ素樹脂、ワックス、アルキッド樹
脂およびこれらの混合物などが挙げられる。
【0021】これらの剥離剤の中で本発明の剥離層12
を形成する剥離剤は、印刷層との適宜の接着性および粘
着ラベルとの剥離性を容易に得やすいことから非シリコ
ーン系剥離剤が好ましく、さらにオレフィン系熱可塑性
エラストマーとポリエチレンとの両方を含有しているこ
とが好ましい。なお、剥離層12は、他の樹脂成分や、
可塑剤、安定剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
【0022】剥離層12の厚さは、特に限定されない
が、0.1〜50μmであるのが好ましく、0.3〜3
0μmであるのがより好ましい。剥離層12の厚さが
0.1μmより薄いと剥離性に劣り、50μmより厚く
しても剥離性は改善されず不経済である。本発明の熱転
写印刷剥離シート1の剥離層12の表面には、熱転写に
よる定型および/または可変情報を表示する印刷層3が
設けられている。ここで、可変情報とは、すべての粘着
ラベルに共通の情報を意味し、例えば、枠や会社名や製
品名が含まれる。また、可変情報とは、ラベルの所定数
のセットや個々のラベル毎に異なる情報を意味し、例え
ばまたはロット番号や連続番号(シリアルナンバー)や
製造日付などが含まれる。
【0023】熱転写により印刷層3を形成すると、剥離
層12の表面に定型および/または可変情報を形成する
ことができ、印刷層3を剥離層12の表面に確実に保持
できる。そのため、ラベル基材21とその上に設けられ
た粘着層22から成る粘着ラベル20を印刷層3が形成
された剥離層12に貼着後粘着ラベル20を剥離する
と、印刷層3が粘着層22に好適に転写されることが可
能になる。
【0024】さらに、例えば熱転写プリンターを使用し
た熱転写によれば、大規模な装置を用いなくとも、印刷
層3を形成できる。前記印刷層3は、通常の熱転写リボ
ンを使用し、剥離シートの剥離層に熱転写により形成さ
れる。
【0025】熱転写リボンの転写層は、熱溶融性樹脂に
染料、顔料などの着色剤を含有させた単層や、以下に述
べる第2実施形態で用いられるような金属層と熱溶融性
樹脂層の複層からなるものが挙げられる。
【0026】熱溶融性樹脂としては特に限定はないが、
例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体などのオレフィン系共重合樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルアルコール系樹
脂、脂肪酸エステル系樹脂、フェノール系樹脂、スチレ
ン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等の熱溶融性樹脂、天然ゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロ
ロプレンゴム等の熱溶融性エラストマーなどが挙げられ
る。
【0027】また、必要によりパラフィンワックス、エ
チレンワックスそしてステアリン酸など公知のワックス
類を添加しても良い。
【0028】金属層に用いられる金属としては、後述す
る第2実施形態との関係で詳述するが、例えば、金、
銀、アルミニウムなどが挙げられ、蒸着やスパッタリン
グにより金属層が形成される。
【0029】印刷層3と剥離層12との接着力は、印刷
層3の形成後粘着ラベル20の貼着前に、印刷層3が剥
離層12から剥離、脱落することがなく、粘着ラベル2
0の剥離シート10からの剥離力より同等か低ければ特
に限定はない。
【0030】本発明の熱転写印刷粘着ラベル2に用いら
れる粘着ラベル20は、ラベル基材21と、粘着層22
からなる公知の粘着ラベルを用いることができる。
【0031】ラベル基材21は、粘着層22を支持する
機能を有しており、前述した剥離基材11と同様のもの
で構成することができる。またラベル基材21は単層に
限らず必要により多層であってもよい。
【0032】ラベル基材21を透明にすると、ラベル基
材21が印刷層3の保護層として機能することができ
る。このような粘着ラベル20を用いた熱転写印刷粘着
ラベル2では、印刷層3の表示をラベル基材21越しに
見ることができる。
【0033】ラベル基材21を不透明にすると、透明な
被着体に熱転写印刷粘着ラベル2を貼着して透明な被着
体側から印刷層3の表示を見るのに適したラベルを、得
ることもできる。
【0034】また、ラベル基材21を不透明にすると、
粘着層22に隠し情報を有する熱転写印刷粘着ラベル2
を得ることができる。このようなラベル基材21の厚さ
は、特に限定されないが、20〜200μm程度である
のが好ましく、25〜100μm程度であるのがより好
ましい。
【0035】ラベル基材21に設けられた粘着層22
は、粘着剤を主剤とした粘着剤組成物で構成されてい
る。粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘
着剤、エポキシ系粘着剤、ゴム系粘着剤そしてシリコー
ン系粘着剤など公知の粘着剤が使用できる。
【0036】粘着層22の厚さは、特に限定されない
が、1〜100μmであるのが好ましく、10〜50μ
mであるのがより好ましい。
【0037】粘着剤の被着体に対する粘着力は印刷層3
と剥離層11との接着力より大きければ、特に限定はな
く、粘着ラベルの使用にあわせて適宜選択できる。
【0038】次に、図2及び図3を参照して、本発明の
第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実
施形態と同一の部材には、同一の符号を付してある。こ
の第2実施形態は、粘着ラベル20の粘着層22に蛍光
染料を含有させ、その粘着層22に金属層55を有する
印刷層3Aを設けた熱転写印刷剥離シート1の剥離層1
1を貼着した熱転写印刷粘着ラベル2を被着体に貼着し
た場合、その粘着ラベル2がたとえ剥されてもその痕跡
には印刷層3Aの情報表示部を除く部分の蛍光染料が被
着体に移行するため、紫外線ランプ等の照射により印刷
層3Aの情報表示が白ヌケ(蛍光染料が発色しない状
態)として確認できるようにしたものである。
【0039】より詳しく説明するに、この第2実施形態
では、粘着ラベル20の粘着層22は蛍光塗料を含んで
おり、また剥離シート10に設けられた印刷層3Aは金
属層を含んでいる。
【0040】この第2実施形態では、図2に示すような
熱転写印刷リボン50が好適に用いられる。この熱転写
印刷リボン50は、概ねリボン基材51と、該リボン基
材51の剥離面に設けられた着色層53と、着色層53
の他方の面に設けられた蒸着金属層55と、蒸着金属層
55の他方の面に設けられた粘着層57とを備えてい
る。このリボン基材フィルム51は、好ましくは、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムなどが用いられる。着
色層53は、蒸着金属層55を保護するために用いられ
ており、各種樹脂から製造することができる。蒸着金属
層55は、アルミニュウムを蒸着することにより形成さ
れているが、前述したように、金、銀などのほかの金属
を蒸着することにより形成することもでき、またスパッ
タリングにより形成してもよい。粘着層57は、好まし
くは、脂肪酸エステル系樹脂などから形成される。この
ような熱転写印刷リボンの例としては、(株)村田金箔
社製の熱転写印刷リボン(製品名:「MGRシリー
ズ」)が挙げられる。
【0041】このような熱転写印刷リボン50が用いら
れると、図3に示すように、着色層53、蒸着金属層5
5及び粘着層57から成る印刷層3Aが剥離シート10
上に粘着層57が剥離シートの剥離層12に貼着される
ように形成され、それによって、熱転写印刷剥離シート
1が形成される。この実施形態によれば、粘着ラベル2
0が熱転写印刷剥離シート1から剥がされると、印刷層
3Aの金属層55によって提供される情報が熱転写印刷
粘着ラベル2の粘着層22に転写され、それによって熱
転写印刷粘着ラベル2を得ることができる。このような
熱転写印刷粘着ラベル2を貼着体に貼着すると、粘着層
22の印刷された情報以外の部分に含まれる蛍光塗料が
貼着体に移行する。そのため、この実施形態では、熱転
写印刷粘着ラベル2を貼着体から剥がした後も、貼着体
は紫外線ランプ等の照射により依然として印刷層の情報
表示を白ヌケとして(蛍光塗料が発色しない状態とし
て)確認することができるセキュリティラベルを提供す
ることができる。
【0042】なお、粘着層22に含ませる蛍光染料とし
ては、蛍光増白剤、蛍光染料、集光(蓄光)染料が挙げ
られる。
【0043】次に、本発明の熱転写印刷剥離シートを用
いて、粘着ラベルの粘着層の表面に印刷層を設けた熱転
写印刷粘着ラベルの製造方法について、模式的に示した
図1に基づいて説明する。なお、前述した第2実施形態
の場合も、印刷層3Aの構成と粘着ラベル20の粘着層
に蛍光塗料が含まれている点を除き、図1と同様の方法
により熱転写印刷粘着ラベルが形成される。
【0044】まず、図1(a)に示すように剥離シート
基材11と剥離層12からなる剥離シート10の剥離層
12上に熱転写により、枠や製品名や会社名などの定型
情報および/またはロット番号や連続番号や日付などの
可変情報を印刷し、印刷層3とし、熱転写印刷剥離シー
ト1を製造する。
【0045】上記熱転写とは、熱転写プリンターや熱転
写印刷機などの熱転写方式の印刷装置であれば特に限定
はない。
【0046】次に、図1(b)に示すように、剥離シー
ト10の印刷層3を設けた剥離層12の面に、ラベル基
材21と粘着層22からなる粘着ラベル20の粘着層2
2を貼着させ、熱転写印刷粘着ラベル2を製造する。
【0047】この熱転写印刷粘着ラベル2は剥離シート
10から粘着ラベル20を剥離すると、図1(c)に示
すように、剥離層12上に形成された印刷層3は、粘着
層22に付着し、剥離層12から剥離されることとな
る。すなわち、印刷層3は、剥離シート10から粘着ラ
ベル20に転写されることとなる。
【0048】前記熱転写印刷粘着ラベル2の製造方法に
おいて、前述した第2実施形態のように印刷層3Aに前
記した金属層を有するものを用い、粘着層22に蛍光染
料が含まれている粘着ラベル20を用いれば、前記した
ように、被着体の粘着ラベルが貼着した痕跡に印刷層3
による情報を含んだ蛍光染料が残るセキュリティーラベ
ルを作成できる。
【0049】以上、熱転写印刷粘着ラベル2の製造方法
を図示の実施形態に基づいて説明したが、あらかじめ粘
着ラベル20と剥離シート10が貼着したものをいった
ん剥がして、熱転写により剥離シート2の剥離層12上
に印刷層3を設けた後再度貼着し熱転写印刷粘着ラベル
2を製造できることはいうまでもない。
【0050】
【実施例】1.熱転写印刷剥離シートの作成 (実施例1)剥離シート基材として無塵紙(リンテック
社製:商品名「クリーンペーパー」、93μm)の片面
に剥離剤としてオレフィン系熱可塑性エラストマー(三
井石油化学工業(株)社製:商品名「タフマーP−02
80G」)50重量部とポリエチレン樹脂(住友化学工
業(株)社製:商品名「HI−αCW2004」)50
重量部からなる剥離剤を使用し押出ラミネート法により
厚さ22μmの剥離層を設けた剥離シートを用意した。
次に熱溶融性樹脂としてエポキシ系樹脂に着色剤を含有
した転写層を有する熱転写リボン(オートニクス(株)
社製:商品名「オートニクスHD」)を熱転写プリンタ
ー(Zebra Technologies Corporation社製:商品名「1
40Xi」)で「封印2000年5月」の文字からなる
情報を前記剥離シートAの剥離層上に印刷し、熱転写印
刷剥離シートを作成した。
【0051】(実施例2)転写層が熱溶融性樹脂の脂肪
酸エステル系樹脂層とアルミニウム蒸着層を有する熱転
写リボン((株)村田金箔社製:商品名「MGR金」)
を使用したこと以外は実施例1と同様にして熱転写印刷
剥離シートを作成した。
【0052】(実施例3)厚さ79μmのグラシン紙に
18μmの厚さにポリエチレンをラミネートした剥離シ
ート基材のポリエチレンの表面に付加型シリコーン系剥
離剤(東レシリコーン(株)社製:商品名「SRX−3
57」)により、厚さ0.7μmの剥離層を設けた剥離
シートと熱転写リボン((株)村田金箔社製:商品名
「MGR金」)を使用した以外は実施例1と同様にして
熱転写印刷層剥離シートを作成した。
【0053】2.熱転写印刷粘着ラベルの作成 (実施例4〜6)ラベル基材としての厚さ50μmの透
明ポリエチレンフィルムの片面に、厚さ22μmのアク
リル系粘着剤(リンテック(株)製:商品名「PA−T
1」)の粘着層を設けた粘着ラベルを実施例1〜3の熱
転写印刷剥離シートに貼着し、熱転写印刷粘着ラベルを
作成し、順次実施例4〜6とした。
【0054】(実施例7,8)ラベル基材としての厚さ
50μmの不透明な白色ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの片面に厚さ24μmの蛍光染料を含んだアクリ
ル系粘着剤の粘着層を設けた粘着ラベル(リンテック
(株)製:商品名「PETWH50(A)P700
6」)を実施例2及び3の熱転写印刷剥離シートに貼着
し、熱転写印刷粘着ラベルを作成し、順次実施例7、8
とした。
【0055】次に実施例4〜8で得られた熱転写印刷粘
着ラベルについて下記のようにしてラベルの手剥がし性
試験、印刷層の転写の状態、表示された情報の形崩れ、
及び痕跡蛍光染料の情報状態を評価して表1に示した。
【0056】・手剥がし性試験 剥離シートから熱転写印刷粘着ラベルを手で剥がし、そ
の作業性について下記の基準で評価した。 ○:熱転写印刷粘着ラベルの印刷層の部分と、印刷層の
ない部分で違和感なく剥離シートから剥離できる。 ×:熱転写印刷粘着ラベルの印刷層の部分で剥離が重
く、剥離作業が困難であった。
【0057】・印刷層の転写の状態 剥離シートから熱転写印刷粘着ラベルを剥離し、剥離シ
ートの剥離層の面と熱転写印刷粘着ラベルの粘着層の表
面に転写された印刷層の状態を肉眼で観察し、下記の基
準で評価した。 ◎:剥離層上に印刷層は残存せず、熱転写印刷粘着ラベ
ルの粘着層の表面に、印刷層が完全に転写された。 ○:剥離層上に印刷層はほとんど残存せず、熱転写印刷
粘着ラベルの粘着層の表面に、印刷層がほぼ完全に転写
された。 △:剥離層上に印刷層がある程度残存し、熱転写印刷粘
着ラベルの粘着層の表面に、印刷層が十分に転写されな
かった。 ×:剥離層上に印刷層がほとんど残存し、熱転写印刷粘
着ラベルの粘着層の表面に、印刷層がほとんど転写され
なかった。
【0058】・表示された情報の形崩れ 次に、剥離シートから剥離した熱転写印刷粘着ラベル
を、透明ガラス板の被着体に貼着した。次に、ラベル基
材が透明な実施例4〜6の場合はラベル基材越しに、ラ
ベル基材が不透明な実施例7、8の場合は被着体越し
に、印刷層により構成された情報を観察した。そして、
印刷層により構成された情報の表示を下記の基準で評価
した。 ◎:表示された情報に欠け、欠落等の形崩れが全く確認
されなかった。 ○:表示された情報に欠け、欠落等の形崩れがほとんど
確認されなかった。 △:表示された情報に大きな欠落、形崩れが見られた。 ×:情報がほとんど表示されなかった。
【0059】・痕跡蛍光染料の情報の状態 剥離シートから熱転写印刷粘着ラベルを剥離し、厚さ2
mmのポリプロピレン板(PP板)に貼着し、2kgのゴ
ムローラーで5往復させた。室温で24時間放置した後
PP板から粘着ラベルを剥がし、そのPP板にブラック
ライトを当てた。PP板に移行した蛍光染料による発光
部の情報状態を肉眼で観察し、下記の基準で評価した。 ◎:「封印2000年5月」の文字情報が容易に認識で
きた。 ×:PP板の発光部が一様に発光し、情報が確認できな
い。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】以上の結果から、剥離シートの剥離層に
熱転写により定型情報だけでなく可変情報の印刷層を簡
易な設備で手間なく形成できさらに印刷層が剥離シート
から脱落しにくいことが分かる。
【0062】また、印刷層を設けた剥離シートに粘着ラ
ベルを貼着することにより、印刷層が粘着ラベルの粘着
層に容易に転写されるため、従来の直接粘着層に印刷す
る場合に発生していた印刷ヘッドに粘着剤が付着するこ
とはない。
【0063】さらに、粘着ラベルの粘着層に蛍光染料等
を含ませたセキュリティーラベルにおいて前記印刷層に
金属層を設けることにより、被着体から粘着ラベルが剥
がされた後も、被着体に粘着ラベルが粘着していたこと
を示す蛍光染料による痕跡に文字情報等を表示すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写印刷粘着ラベルの製造方法を説
明するための縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態で用いられる熱転写印刷
リボンの構造を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる熱転写印刷剥離
シートの構造を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 熱転写印刷剥離シート 2 熱転写印刷粘着ラベル 3 (熱転写)印刷層 3A 金属層が含まれている(熱転写)印刷
層 10 剥離シート 11 剥離シート基材 12 剥離層 20 粘着ラベル 21 ラベル基材 22 粘着層 55 金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/26 C Fターム(参考) 2H111 AA01 AA26 AB07 BA02 BA09 BA12 BA32 CA03 CA41 4F100 AB01E AB10 AK04 AT00A AT00C BA03 BA05 BA10A BA10C CA13D CC00 DG10 EC042 EH66 HB31B JK06B JL13D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離シート基材と剥離層からなる剥離シ
    ートの剥離層に熱転写により定型および/または可変情
    報の印刷層を設けた熱転写印刷剥離シート。
  2. 【請求項2】 ラベル基材と粘着層からなる粘着ラベル
    の粘着層に請求項1に記載の熱転写印刷剥離シートの前
    記印刷層を設けた剥離層を貼着したことを特徴とする熱
    転写印刷粘着ラベル。
  3. 【請求項3】 前記粘着層に蛍光染料が含まれ、かつ前
    記印刷層に金属層が含まれていることを特徴とする請求
    項2に記載の熱転写印刷粘着ラベル。
  4. 【請求項4】 剥離シート基材と剥離層からなる剥離シ
    ートの剥離層に熱転写で定型および/または可変情報の
    印刷層を設けた後、ラベル基材と粘着層からなる粘着ラ
    ベルの粘着層を前記印刷層を設けた剥離層に貼着して、
    前記印刷層を粘着層の表面に転写させることを特徴とす
    る熱転写印刷粘着ラベルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷層は金属層を含んでおり、かつ
    前記粘着ラベルの粘着層に蛍光染料を含んでいることを
    特徴とする請求項4に記載の熱転写印刷粘着ラベルの製
    造方法。
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