JP2008304733A - ラベルを被貼着材へ一体化する製造方法及びラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】
熱や外力への耐久性、セキュリティ性を有し、個別表示が容易にでき、被貼着材へ容易に一体化できる製造方法を提供する。
【解決手段】
(1)透明基材11と透明粘着層13とからなる保護ラベル10準備工程と、(2)基材21の一方の面に受容層27を、他方の面に粘着層23を設け、前記受容層27がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能で、かつ、前記保護ラベル10より小さい寸法の印字ラベル20準備工程と、(3)受容層27面へインクジェット印刷法での印字工程と、(4)印字ラベル20の剥離紙を剥離し被貼着材101へ貼着する第一貼着工程と、(5)印字ラベル20を覆って、保護ラベル10の剥離紙を剥離し被貼着材へ貼着させる第二貼着工程と、(6)保護ラベル10の印字ラベル20を覆っていない周辺部分と前記被貼着材とを超音波シール法での一体化工程と、からなることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ラベルに関し、さらに詳しくは、情報の個別表示ができ、該表示の保護耐久性が高く、セキュリティ性が高く、製造し易いラベルを被貼着材へ一体化する製造方法及びラベルに関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「PET」は「ポリエチレンテレフタレート」、「PC」は「ポリカーボネート」、及び「PVC」は「ポリ塩化ビニル」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
(主なる用途)本発明のラベルの主なる用途としては、自動車、航空機、船舶、産業機械やそれらの部品等で、熱、光(特に紫外線)や外力に対するの耐久性が必要とされる物品へ貼着するラベルであり、偽造や変造に対する高防止性(セキュリティ性)も求められ、該ラベルには部品名などの個別表示を求められ、更に容易に被貼着材へ一体化できるものである。しかしながら、スポーツ用品、日用品、装飾品などの、個別表示、耐久性、セキュリティ性を必要とする用途や、製品の管理や品質保証の目的であれば、特に限定されるものではない。
(背景技術)例えば、自動車では部品点数が多く、更に同一部品でも多くの国への出荷され、その出荷先の言語に合わせて、製品の管理や品質保証の目的で、部品名や取扱法などが表示され、結果的に小ロット多品種化が進んでいる。該表示はラベルへの印字では行わず、部品自身へシルク印刷等により個別表示を行っていたが、同一部品でも他地域への転用が利かず、無駄な部品を多く抱え、製造原価を高めていた。ラベルを用いれば、同一部品用へ表示内容の異なる多くの個別表示が容易にできるが、ラベルは部品に貼着されて保管、船舶輸送、組立てされて行くが、その環境は苛酷である。部品に貼着されたラベルの個別表示部分は、特にシルク印刷やインクジェット印刷などの印刷法では、印字が表面に露出しているので、部品同士や他の部材とぶつかったり擦れたりして、傷付き、削られ、脱落する危険性が高く、さらに、水、油、塗料の溶剤に触れて、滲んだり溶解したりして判読不可になったり、さらにまた、ラベル自身が剥離されて偽の他のラベルと貼り替えたり、ラベルを変造したりして、悪用される恐れもあるので、ラベルの使用は限られていた。
そこで、部品用のラベルには、光、熱、溶媒や外力への物理的及び化学的な耐久性、偽造や変造を防止するセキュリティ性、しかも、製品の管理や品質保証の目的の個別表示が容易にでき、被貼着材へ容易に一体化できる製造方法が求められている。
(先行技術)従来、偽造防止用ラベル(本願のラベルに相当する)は、剥離シートと、該シート上に順を追って積層された下層ラベル及び上層ラベルとからなり、その際、前記下層ラベルは、少なくとも片面に可視記号が印刷された自己支持性フィルム基材と、該フィルム基材の剥離シート側に施された粘着剤層とからなり、そして前記可視記号と少なくとも一部が交わるカットラインを有しており、また、前記上層ラベルは、少なくとも片面に可視記号が印刷された非自己支持性の脆弱フィルム基材と、該フィルム基材の下層ラベル側に施された粘着剤層とからなるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、偽造防止性は良いと考えられるが、多種の個別表示はそれぞれ別工程で行うので、コストが高く納期もかかり、また、ラベルの熱、溶媒や外力への耐久性については記載も示唆もされていない。
また、脆質レーザー印字用積層体(本願のラベルに相当する)は、レーザー光照射により除かれ得る着色樹脂層、該着色樹脂層に積層され、着色樹脂層と視認可能な色差を有する着色破壊層、該着色破壊層に積層された接着剤層からなるレーザー印字可能な積層体であって、着色破壊層がグリコール化合物を含む架橋アクリル系樹脂であり、被着体に接着後剥離すると着色破壊層が破壊するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、個別情報を印字するには適しているが、レーザー発信機などの超高価かつ危険で高度な取扱法を要するという欠点がある。
さらにまた、本出願人も、情報保護ラベル(本願のラベルに相当する)は、ラベル基材,部分剥離剤層,偽造防止手段形成層,同一平面上に並べて形成された第一の粘着剤及び第二の粘着剤形成層,剥離紙がこの順に積層され、第二の粘着剤の粘着力が第一の粘着剤より強く設定されたものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、情報の漏洩、偽造や改竄による不正防止機能はよいが、個別表示、及びラベルの熱、溶媒や外力への耐久性については記載も示唆もされていない。
特開平1−23277号公報 特開2007−21818号公報 特開2006−337616号公報
そこで、本発明は上記のような問題点を解消するために、本発明者らは鋭意研究を進め、本発明の完成に至ったものである。その目的は、光、熱、溶媒や外力への物理的及び化学的な耐久性、偽造や変造を防止するセキュリティ性、しかも、製品の管理や品質保証の目的の個別表示が容易にでき、被貼着材へ容易に一体化できる製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わるラベルを被貼着材へ一体化する製造方法は、ラベルを被貼着材へ一体化する製造方法であって、(1)透明基材と、該透明基材の一方の面に透明粘着層を設け、該透明粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられている保護ラベルを準備する保護ラベル準備工程と、(2)基材と、該基材の一方の面に受容層を設け、他方の面に粘着層を設け、該粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられ、前記受容層がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能であり、かつ、前記保護ラベルより小さい寸法の印字ラベルを準備する印字ラベル準備工程と、(3)前記印字ラベルの受容層面へインクジェット印刷法で印字する印字工程と、(4)前記受容層面へ印字された印字ラベルの剥離紙を剥離し、露出した粘着層面を被貼着材へ貼着する第一貼着工程と、(5)貼着された前記印字ラベルを覆って、前記保護ラベルの剥離紙を剥離し、露出した透明粘着層面を貼着し、保護ラベルの余った周辺部分の透明粘着層は被貼着材へ貼着させる第二貼着工程と、(6)前記保護ラベルの前記印字ラベルを覆っていない周辺部分と前記被貼着材の、少なくとも一部分を超音波シール法で一体化させる一体化工程と、からなるように、したものである。
請求項2の発明に係わる印字ラベルは、請求項1記載のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法で製造されてなる被貼着材へ一体化される印字ラベルであって、基材と、該基材の一方の面に受容層を設け、他方の面に粘着層を設け、該粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられ、前記受容層がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能であるように、したものである。
請求項3の発明に係わるラベルは、請求項1記載のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法で製造されてなる被貼着材へ一体化されてなるラベルであって、該ラベルを被貼着材から剥離した場合には、前記透明基材及び/又は被貼着材が破壊されることで、故意による剥離の判定ができるように、したものである。
請求項4の発明に係わるラベルは、請求項3記載のラベルであって、前記透明基材が実質的に非結晶性のポリエステル系樹脂を主成分とし、ポリカーボネート樹脂またはポリアリレート樹脂、あるいはこれらの混合物を20〜70質量%以下添加した組成物で、かつ、前記被貼着材が塩化ビニル系樹脂であるように、したものである。
請求項5の発明に係わるラベルは、請求項4記載のラベルであって、80℃の雰囲気に240時間の暴露試験又は40℃の温水に96時間の浸漬試験で層間及び/又は被貼着材からの剥離しない耐熱耐温水性を有し、かつ、シートクリナーを用いて20kPaで加圧しながら常温で100回の拭取り試験で傷が付かない耐摩擦性を有するように、したものである。
請求項1の本発明によれば、光、熱、溶媒や外力への物理的及び化学的な耐久性、偽造や変造を防止するセキュリティ性、しかも、製品の管理や品質保証の目的の個別表示が容易にでき、被貼着材へ容易に一体化できるラベルを被貼着材へ一体化する製造方法が提供される。
請求項2の本発明によれば、製品の管理や品質保証の目的の個別表示がインクジェット印刷法で容易にできる印字ラベルが提供される。
請求項3の本発明によれば、偽造や変造を防止するセキュリティ性、しかも、製品の管理や品質保証の目的の個別表示がされたラベルが提供される。
請求項4〜5の本発明によれば、光、熱、溶媒や外力への物理的及び化学的な耐久性、偽造や変造を防止するセキュリティ性、しかも、製品の管理や品質保証の目的の個別表示がされたラベルが提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法のステップ図である。
図2は、本発明の1実施例を示す保護ラベルの断面図である。
図3は、本発明の1実施例を示す印字ラベルの断面図である。
図4は、本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法の第二貼着工程での断面図である。
図5は、本発明で被貼着材へ一体化されたラベルの断面図及び平面図である。
(ラベルを被貼着材へ一体化する製造方法)本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法は、図1に示すように、(1)透明基材と、該透明基材の一方の面に透明粘着層を設け、該透明粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられている保護ラベルを準備する保護ラベル準備工程(S01)、(2)基材と、該基材の一方の面に受容層を設け、他方の面に粘着層を設け、該粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられ、前記受容層がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能であり、かつ、前記保護ラベルより小さい寸法の印字ラベルを準備する印字ラベル準備工程(S02)、(3)前記印字ラベルの受容層面へインクジェット印刷法で印字する印字工程(S03)、(4)前記受容層面へ印字された印字ラベルの剥離紙を剥離し、露出した粘着層面を被貼着材へ貼着する第一貼着工程(S04)、(5)貼着された前記印字ラベルを覆って、前記保護ラベルの剥離紙を剥離し、露出した透明粘着層面を貼着し、保護ラベルの余った周辺部分の透明粘着層は被貼着材へ貼着させる第二貼着工程(S05)、(6)前記保護ラベルの前記印字ラベルを覆っていない周辺部分と前記被貼着材の、少なくとも一部分を超音波シール法で一体化させ一体化工程(S06)の6ステップとからなる。工程順に従って、材料も含めて説明する。
(S01)S01ステップは、透明基材と、該透明基材の一方の面に透明粘着層を設け、該透明粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられている保護ラベルを準備する保護ラベル準備工程である。保護ラベル10は、図2に示すように、透明基材11と透明粘着層13とからなり、透明粘着層13の面へ剥離紙15が剥離可能に設けられている。ここで透明とは、透明、半透明、着色透明でもよく、印字ラベルの印字が判読できればよい。
(透明基材)透明基材11の材料としては、機械的強度、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、製造に耐えればよく、用途に応じて種々の材料が適用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン(商品名)6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレンやポリノルボネンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂など、並びにこれらの複数混合体若しくはアロイが適用できる。透明基材11は最終製品では、最表面となり、印字部を覆って、光、熱、溶媒や外力への物理的及び化学的な耐久性を付与できる。
該透明基材11はこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイでを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。該透明基材11は延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。該基材フィルムの厚さは、通常、12〜500μm程度が適用できる
該透明基材11は、塗布に先立って塗布面へ、コロナ放電処理、プラズマ処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理などの易接着処理を行ってもよい。該透明基材11には、必要に応じて、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、透明性に影響のない範囲で、例えば、滑剤、可塑剤、充填剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、染料、顔料等の着色剤、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加してもよい。
(透明粘着層)透明粘着層13の粘着剤としては、公知の感圧で接着する粘着剤が適用できる。粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム・ポリイソプレン・ポリイソブチレン・ポリクロロプレン・スチレンーブタジエン共重合樹脂などの合成ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニール・エチレン−酢酸ビニール共重合体などの酢酸ビニール系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリロニトリル、炭化水素樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン・ロジントリグリセリド・水素化ロジンなどのロジン系樹脂が適用できる。これらの樹脂、またはこれらの混合物を、ラテックス、水分散液、または有機溶媒液として、スクリーン印刷またはコンマコートなどの、公知の印刷またはコーティング法で、印刷または塗布し乾燥すれば良い。また、粘着剤の粘着力や凝集力は、用途や対象に合わせて適宜選定することができる。ここで透明とは、透明、半透明、着色透明でもよく、印字ラベルの印字が判読できればよい。
(剥離紙)剥離紙15(セパレート紙、セパ紙とも呼ばれる)は、上質紙・コート紙・含浸紙・プラスチックフィルムなどの基材の片面に離型層を有している。該離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。
(S02)S02ステップの印字ラベル20は図3に示すように、基材21と、該基材21の一方の面に受容層27を設け、他方の面に粘着層23を設け、該粘着層23の面へ剥離紙25が剥離可能に設けられ、前記受容層27がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能であり、かつ、前記保護ラベル10より小さい寸法とする。
(基材)基材21としては、透明基材11の材料と同様なものが適用でき、易接着処理、添加剤も同様である、但し、透明でなくともよく、基材21を着色したり、着色インキで印刷を加えてもよい。
(受容層)受容層27は印字ラベル20の最表面にあり、該受容層27にはインクジェット方式によって画像が印字、印画される。受容層27としては、耐摩擦性や透明性などに優れた樹脂を適宜用いることができる。具体的には、澱粉やその変性物、ポリビニルアルコールおよびその変性物、ポリ酢酸ビニル鹸化物、カルボキシメチルセルロース、繊維素系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂、ポリカーボネート樹脂、及びこれらの樹脂の混合物、SBR(ブタジエンスチレンゴム)ラテックス、NBR(ブタジエンアクリロニトリルゴム)ラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビニルピロリドン等の有機物が挙げられ、さらにマイクロシリカを含有させる。該マイクロシリカの含有割合としては、受容層27の樹脂分100質量部に対して、0.1〜20質量部、好ましくは1〜10質量部である。
マイクロシリカを含有させることで、インクジェット印刷時にインキの吸収、定着が早く、速乾性であり、早く次工程に移ることができる。また、工程において、機械や冶具、他の物に接触しても、傷付きにくく、長尺状で加工して巻き取っても裏表が密着するブロッキング現象が発生しにくい。
(粘着層)粘着層23としては、透明粘着層13の材料と同様にしてなものが適用できる、但し、透明でなくともよく、粘着層23を着色したりしてもよい。
(剥離紙)剥離紙25としては、剥離紙15の材料と同様になものが適用できる、
(S03)S03ステップは、前記印字ラベル20の受容層27面へインクジェット印刷法で印字する印字工程である。
(印字)受容層27への印字は、インクジェット方式によるインクジェット印刷が小ロット多品種の印刷に適用でき、可変情報による1ロット1枚印刷にも対応できる。該インクジェット方式は公知の方式でよく、単色でも、多色でも、カラー写真調でもよく、水性又は油性インキが適用できる。
(S04)S04ステップは、前記受容層27面へ印字された印字ラベル20の剥離紙25を剥離し、露出した粘着層23面を被貼着材101へ貼着する第一貼着工程である。
(被貼着材)被貼着材101としては、用途に応じて種々の材料が適用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン(商品名)6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレンやポリノルボネンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂など、並びにこれらの複数混合体若しくはアロイが適用でき、透明基材11と超音波シール可能な樹脂を選択すればよい。
(S05)S05ステップは、貼着された前記印字ラベル20を覆って、前記保護ラベル10の剥離紙15を剥離し、露出した透明粘着層13面を貼着し、保護ラベル10の余った周辺部分の透明粘着層13は被貼着材101へ貼着させる第二貼着工程である。
第二貼着工程では、図4に示すような構成の二重ラベルとなって、透明基材11が最表面となり、印字部を覆って印字部を保護し、光、熱、溶媒や外力への物理的及び化学的な耐久性を付与できる。
(S06)S06ステップは、保護ラベル10の印字ラベル20を覆っていない周辺部分と前記被貼着材の、少なくとも一部分を超音波シール法で一体化させ一体化工程である。一体化されたラベルは、図5(A)の断面図、図5(B)の平面図のように、超音波シール部31が保護ラベル10の印字ラベル20を覆っていない周辺部分と被貼着材101に構成されてる。超音波シール部31は少なくとも一部分にあればよく、図5では3方を構成しているが、1方でも2方でも全周囲でもよく、各方の1部でもよい。また、ラベルの形状は矩形を図示しているが、丸、楕円、3角などの多角形、ハート形などの任意の形状でもよい。さらに、保護ラベル10は印字ラベル20を覆っているが、1部は同じ寸法で重なっていてもよい。
(超音波シール)超音波シールは、超音波発信機を内臓した公知の超音波ウェルダーでよく、軽く加圧しながら超音波を照射して溶着させればよい。超音波シールでは、透明基材11と被貼着材101との間に透明粘着層13を介しているが、超音波の照射によって、加熱軟化し排除されて透明基材11と被貼着材101とが溶着する。1部の透明粘着層13は部分的に残留や含浸している場合もあるが、透明基材11と被貼着材101とが1部でも溶着していればよい。
(製造)このようにすることで、製品の管理や品質保証の目的の個別表示がインクジェット方式で容易に印字でき、該印字ラベル20を被貼着材101へ容易に一体化することができる製造方法が提供できる。
(セキュリティ性)また、被貼着材101へ一体化されてなるラベルは、該ラベルを被貼着材101から剥離した場合には、透明基材11及び/又は被貼着材101が破壊されることで、故意による剥離の判定ができ、変造、貼替えを防止することができる。
(基材と透明基材の組合)耐熱性と超音波シール適性の点で、透明基材11としては実質的に非結晶性のポリエステル系樹脂を主成分とし、ポリカーボネート樹脂またはポリアリレート樹脂、あるいはこれらの混合物を20〜70質量%以下添加した組成物で、かつ、基材21としては塩化ビニル系樹脂であることが好ましい。なお、実質的に非結晶性のポリエステルとしては、テレフタル酸とエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノ−ルの脱水縮合体(イーストマンケミカル社商品名:PETG)などが例示できる。
(耐久性)本発明の被貼着材へ一体化する製造方法で製造されてなる被貼着材へ一体化されてなるラベルで、好ましい透明基材11と基材21の組み合わせである、透明基材11が実質的に非結晶性のポリエステル系樹脂を主成分とし、ポリカーボネート樹脂またはポリアリレート樹脂、あるいはこれらの混合物を20〜70質量%以下添加した組成物で、基材21が塩化ビニル系樹脂のを用いた場合には、下記のような耐久性を有している。
80℃の雰囲気に240時間の暴露試験でも層間及び/又は被貼着材からの剥離のない耐熱性を有している。40℃の温水に96時間の浸漬試験でも層間及び/又は被貼着材からの剥離のない耐温水性を有している。シートクリナーを用いて20kPaで加圧しながら常温で100回の拭取り試験で著しい傷が付かない耐摩擦性を有している。低温(−40℃)、高温(80℃)及び高湿度(40℃90%RH)の条件を8時間毎に1サイクル(1日)として5サイクル(5日)の冷熱サイクル試験でも著しい変形や剥離のない耐冷熱繰り返し性を有している。
(変形形態)本発明は、次のように変形して実施することを含むものである。
(1)本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法のS06ステップにおいて、保護ラベル10の印字ラベル20を覆っていない周辺部分と被貼着材101の、少なくとも一部分を超音波シール法で一体化させる場合に、超音波シール法に代えて、高周波シール法で一体化してもよい。なお、高周波シール法の場合には、透明基材11と基材21とは高周波シール法可能な材料を選択すればよく、例えば透明基材11として塩化ビニル系樹脂、基材21として塩化ビニル系樹脂を用いればよい。
(2)本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法のステップにおいて、順序を次のように変えてもよい。ステップS01、ステップS02、ステップS03はこの順に行い、次で、保護ラベル10の剥離紙13を剥離し、露出した透明粘着層13面へ、印字ラベル20の受容層27面を貼着した後に、印字ラベル20の剥離紙25を剥離し、露出した粘着層23面、及び保護ラベル10の印字ラベル20を覆っていない周辺部分の露出している粘着層13面とを被貼着材101へ貼着してもよい。このように、保護ラベル10と印字ラベル20とを予め貼着すると、該ラベルは厚味が厚くなって、ラベル貼り適性が向上する特徴もある。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。なお、溶媒を除き、各層の各組成物は固形分換算の質量部である。
(実施例1)(1)透明基材11として厚さが50μmの硬質PVCフィルムを用い、該透明基材11の一方の面に、アクリル系透明粘着剤を乾燥後の40g/m2の塗布量となるように、コンマコーターで塗布し乾燥し透明粘着層とし、この面へ剥離紙15を剥離可能に設けて保護ラベル10とした。
(2)基材21として厚さが38μmの白色PETフィルムを用い、該基材21の一方の面へ、下記のプライマ層組成物をグラビアコーターで乾燥後の塗布量が0.5g/m2になるように、塗工し100℃で乾燥させて、プライマ層とした。
・<プライマ層組成物途工液>
PR−U IJ−AC(CL)(プライマ、大日精化工業社商品名)100質量部
VM−D硬化剤(大日精化工業商品名) 5質量部
溶媒(トルエン:メチルエチルケトン=1:1) 150質量部
該プライマ層面へ、受容層組成物として下記を塗布した。
・<受容層組成物途工液>
パテラコールEG−2X(大日本インキ化学工業社製、商品名)100質量部
マイクロシリカ 2.5質量部
溶媒(純水) 150質量部
を乾燥後の10g/m2の塗布量となるように、3本リバースコーティングで塗布し120℃で乾燥して、インクジェット印刷が可能な受容層27とし、該基材21の他方の面に、アクリル系粘着剤を乾燥後の40g/m2の塗布量となるように、コンマコーターで塗布し乾燥し粘着層23を設け、該粘着層23の面へ剥離紙が剥離可能に設けて、65mm×155mmに切り出して印字ラベル20とした。
(3)該印字ラベル20の受容層面へインクジェット印刷法で顔料系インキを用いて、図5のような取扱い上の注意などを印字した。この印字済み該受容層27は、マイクロシリカを含ませたことで、擦過性が良く、爪での引掻きにも耐え、ファインモードのインクジェット印字でも速乾性があり、直ちに次工程へ進むことができた。
(4)該受容層27面へ印字された印字ラベル20の剥離紙を剥離し、露出した粘着層面を被貼着材101へ貼着した。被貼着材101としては厚さが200μmの軟質PVCシートを用いた。
(5)前記保護ラベル10から75mm×465mmに切り出して剥離紙を剥離し、露出した透明粘着層13面を、貼着された印字ラベル20を覆って貼着した。保護ラベル10の周辺部分は直接被貼着材へ貼着している。
(6)保護ラベル10の印字ラベル20を覆っていない周辺部分と被貼着材101の、3方を超音波ウエルダーを用いて、溶着し1体化させた。
(評価)ラベルが貼着された被貼着材101のラベルと反対面に所定の部材を載置して自動車用の車内部材である窓開き用天井部材を作成した。車内部材の表示ラベルであり、その適性を見るために耐候性試験を行った。該車内部材80℃の雰囲気に240時間の暴露試験で層間及び被貼着材からの剥離はなかった。また、40℃の温水に96時間の浸漬試験でも層間及び被貼着材からの剥離はなかった。さらに、シートクリナーを用いて20kPaで加圧しながら常温で100回の拭取り試験でも傷が認められなかった。また、ラベルが貼着された被貼着材101を、JIS−B−7753(サンシャインカーボンアーク灯式耐光性及び耐候性試験機)に準拠した耐候性試験で、1000時間の照射でも良好であった。いろいろな車種向けの自動車などの部材の表示ラベルとして、注文の数量に応じて、リアルタイムで少量でも作成することができた。従って、部材を各々の車種向けに在庫しておく必要がなく、部材の在庫を減らすことができる。
本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法のステップ図である。 本発明の1実施例を示す保護ラベルの断面図である。 本発明の1実施例を示す印字ラベルの断面図である。 本発明のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法の第二貼着工程での断面図である。 本発明で被貼着材へ一体化されたラベルの断面図及び平面図である。
符号の説明
10:保護ラベル
11:透明基材
13:透明粘着層
15:剥離紙
20:印字ラベル
21:基材
23:粘着層
25:剥離紙
27:受容層
29:印字部
31:超音波シール部
101:被貼着材

Claims (5)

  1. ラベルを被貼着材へ一体化する製造方法であって、(1)透明基材と、該透明基材の一方の面に透明粘着層を設け、該透明粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられている保護ラベルを準備する保護ラベル準備工程と、(2)基材と、該基材の一方の面に受容層を設け、他方の面に粘着層を設け、該粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられ、前記受容層がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能であり、かつ、前記保護ラベルより小さい寸法の印字ラベルを準備する印字ラベル準備工程と、(3)前記印字ラベルの受容層面へインクジェット印刷法で印字する印字工程と、(4)前記受容層面へ印字された印字ラベルの剥離紙を剥離し、露出した粘着層面を被貼着材へ貼着する第一貼着工程と、(5)貼着された前記印字ラベルを覆って、前記保護ラベルの剥離紙を剥離し、露出した透明粘着層面を貼着し、保護ラベルの余った周辺部分の透明粘着層は被貼着材へ貼着させる第二貼着工程と、(6)前記保護ラベルの前記印字ラベルを覆っていない周辺部分と前記被貼着材の、少なくとも一部分を超音波シール法で一体化させる一体化工程と、からなることを特徴とするラベルを被貼着材へ一体化する製造方法。
  2. 請求項1記載のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法で製造されてなる被貼着材へ一体化される印字ラベルであって、基材と、該基材の一方の面に受容層を設け、他方の面に粘着層を設け、該粘着層の面へ剥離紙が剥離可能に設けられ、前記受容層がマイクロシリカを含みインクジェット印刷が可能であることを特徴とする印字ラベル。
  3. 請求項1記載のラベルを被貼着材へ一体化する製造方法で製造されてなる被貼着材へ一体化されてなるラベルであって、該ラベルを被貼着材から剥離した場合には、前記透明基材及び/又は被貼着材が破壊されることで、故意による剥離の判定ができることを特徴とするラベル。
  4. 請求項3記載のラベルであって、前記透明基材が実質的に非結晶性のポリエステル系樹脂を主成分とし、ポリカーボネート樹脂またはポリアリレート樹脂、あるいはこれらの混合物を20〜70質量%以下添加した組成物で、かつ、前記被貼着材が塩化ビニル系樹脂であることを特徴とするラベル。
  5. 請求項4記載のラベルであって、80℃の雰囲気に240時間の暴露試験又は40℃の温水に96時間の浸漬試験で層間及び/又は被貼着材からの剥離しない耐熱耐温水性を有し、かつ、シートクリナーを用いて20kPaで加圧しながら常温で100回の拭取り試験で傷が付かない耐摩擦性を有することを特徴とするラベル。
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