JP2003160772A - 不正な処理を示す機密保持用接着テープ - Google Patents
不正な処理を示す機密保持用接着テープInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 密封用多層接着テープ。
【解決手段】 配向した熱可塑性フィルムをベースにし
た裏地、上方の表面および下方の表面を有し、該下方の
表面には (a)該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆され
ていないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定され
ているプライマー層、(b)該被覆されたプライマー層
および該熱可塑性フィルムの被覆されていない表面の全
区域に亙って被覆され、熱可塑性フィルムに対してより
も強くプライマー層に固定されている剥離層、(c)該
剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が該熱可塑
性に対して固定されているよりも強く該剥離層に対して
固定されている圧感性接着剤組成物の少なくとも一つの
の層が被覆されている多層接着テープの、送達用のバッ
グ、ポーチ、封筒およびパケットの密封に対する使用。
た裏地、上方の表面および下方の表面を有し、該下方の
表面には (a)該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆され
ていないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定され
ているプライマー層、(b)該被覆されたプライマー層
および該熱可塑性フィルムの被覆されていない表面の全
区域に亙って被覆され、熱可塑性フィルムに対してより
も強くプライマー層に固定されている剥離層、(c)該
剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が該熱可塑
性に対して固定されているよりも強く該剥離層に対して
固定されている圧感性接着剤組成物の少なくとも一つの
の層が被覆されている多層接着テープの、送達用のバッ
グ、ポーチ、封筒およびパケットの密封に対する使用。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開封に関して何ら
かの不正な処理がなされたことを示す目的で送達用の包
装品を密封するために、片側に接着剤が被覆されている
配向熱可塑性フィルムをベースにした接着テープに関す
る。 【0002】本発明に使用される意味において好適な送
達用の包装品には、送達用のポーチ(郵袋)、封筒、パ
ケット(小包)、袋(バッグ)等が含まれるが、下記説
明においてはこれらは特にその使用を限定せずに総括的
に送達用のパケットとして参照される。このような接着
テープを使用することにより、それが接着された表面か
ら接着テープを剥がした場合、接着テープの区域は一つ
のメッセージとして表面上に残るが、表面から剥がす前
にはメッセージは目に見えないという事実によって、送
達用のパケットを開封しようとしたことが示される。部
分的に剥がした接着テープを元の接合位置に正確に戻し
た場合でも。このメッセージは目に見える状態で残る。 【0003】製造業者から使用者への物流連鎖には多数
の連結点が存在するために、輸送する際の製品の保護は
段々困難になって来ている。従って保管または輸送の際
に送達用の包装品から製品が盗まれることによって生じ
る経費は著しい額に上っている。さらに、製品の一部が
盗難によって取り替えられたり取り去られたりした送達
ユニットの受取人にとって、この行為の結果が自己の責
任の範囲内にはないことを証明することは困難である。 【0004】この物流連鎖の一つの連結点は、受取り人
への配達を仕事としている航空会社または宅配業者によ
ってつくられている。形が小さく固有の価値が高い品物
または文書類の送達はは通常送達用のパケットに入れて
行われるが、これらのパケットでは通常の接着剤システ
ムを用いて開口部を密閉することが多い。これらの接着
剤システムは、ナイフの刃のような簡単な道具を用いる
と、しばしば開封しようとした跡を残さずに開けること
ができる。 【0005】企図された盗難に対する安全性を著しく増
大させ、物流連鎖の次の部分に輸送される前に送達ユニ
ットが開封された事実を確実に検出することは、不可逆
的なメッセージによって接着テープが送達ユニットの表
面から既に取り外されたことがあることを示す接着テー
プによって可能になる。 【0006】不当な開封を検出する機密保護システムは
公知であり従来法において多数報告されている。特にこ
の点に関し機密保護ラベルは非常に重要である。例えば
米国特許4,184,701号には、多数の彩色層、或
いは一般的には複数の層から成り、その結果製品の層は
相互間で殆ど接着性を示さない保護ラベルが記載されて
いる。このような層は強力な接着性をもった接着剤と組
み合わせると、互いに不可逆的に分離して包装品が開か
れたことを示す。さらに、例えばドイツ特許34 32
239A1号には、引裂き伝播耐性が低い裏地材料か
ら構成された機密保護ラベルを使用することが記載され
ている。強力な接着性をもった接着剤と組み合わせる
と、この機密保護ラベルは取り外す際に不可逆的に破壊
され、開封しようとしたことが示される。この機密保護
ラベルは、裏地および包装品の被覆から剥がすための下
方にある第1の接着層を該第1のラベル材料の底面にも
ち、その上面には第2の接着層によって接着された第2
のラベル材料が被覆されている。包装品と第1のラベル
材料との間の第1の接着層の接合強度は第1のラベル材
料と第2のラベル材料との間の第2の接着層の接合強度
とは程度が異なっている。 【0007】接着性をもった機密保護テープは通常文字
が印刷された領域において接着テープの着色構造の下方
における固定力が弱くなるように設計されている。例え
ば米国特許5,633,058号には、裏地フィルムに
弱く固定されている印刷された透明な目印が記載されて
おり、これは裏地フィルムおよび該第1の目印に強く固
定された全区域が着色された層で覆われている。着色層
は自己接着性の組成物で覆われている。この種の機密保
護用の接着テープを表面から剥がした場合、透明の印刷
された目印は着色層および接着剤と一緒にフィルムの表
面から引き離され、表面上に印刷されたままの状態で残
る。 【0008】ヨーロッパ特許0 491 099A1号
には、フィルムに十分接着した着色層で同様に覆われた
シリコーン材料から成る印刷された目印が記載されてい
る。着色層は自己接着性の組成物で覆われている。この
種の機密保護用の接着テープを表面から剥がした場合、
着色層および接着剤はシリコーンの表面から離れ、その
表面上に印刷されたままの状態で残る。この種の構成物
の欠点は、表面張力が低いため部分的なシリコーン表面
がそれ以上の被覆を著しく妨げるので、層を製造する処
理工程が複雑になることである。 【0009】米国特許4,121,003号には、機密
保護用の接着テープを剥がす際にそれ自身の中で分離
し、それが接着している表面上に部分的に残るような凝
集性が低い材料から成る印刷部分を用いることによって
印刷部分の転写を行う方法が記載されている。 【0010】ヨーロッパ特許0 404 402 A2
号には透明な分離可能な層が記載されているが、この層
は分離すると境界層の所で不透明になり、以前は目に見
えなかった印刷に対して光学的なコントラストをもった
表面を提供し、このコントラストによって印刷が読み取
れるようになる。 【0011】送達パケットの不正操作に対して安全な密
封に関する問題にゆいて、同様な種々の解決法が知られ
ている。 【0012】例えば米国特許4,838,708号で
は、開口部に接着剤システムが取り付けられた機密保護
用の袋が提案されている。この接着剤システムは、2種
の接着剤の接合強度が袋の材料に対して異なっているこ
とによって印字が生じるようにつくられている。また該
特許においては同様に袋を密封するための接着テープを
想定した同じ基礎に立つ具体化例も示されている。米国
特許5,631,068号には、特に温度が予め定めら
れたレベルよりも低くなった場合、視覚的な標識が現れ
るような、袋に対する機密保護システムが記載されてい
る。この場合接着テープはポリエチレンの可撓性フィル
ムから構成され、その上に接着剤および印刷された画像
のの形をした着色層が被覆されている。熱膨張係数およ
び/または収縮係数が異なった裏地および接着剤を組み
合わせることにより、或る温度より上または下まで加熱
または冷却した際、着色層が積層剥離を起こすようにす
ることができる。 【0013】送達用のポーチに対して封緘を保証する他
の具体化例はヨーロッパ特許0 460 459号に記
載されている。この送達用のポーチの封緘用の垂れ蓋は
厚さが数μmの金属層をもつ紙の沈着物で被覆され、さ
らに使用前に除去することができる保護用のカバーが備
えられている。開封しようとした場合、金属層は不可逆
的な損傷を受け、不正操作が行われたことが示される。
この特許における他の具体化例においてはポリエステル
フィルムの上に金属層および接着剤が被覆された接着テ
ープと同じような層構造物が記載されている。 【0014】英国特許2 133 396号には袋に対
する溶媒耐性をもった機密保護用の閉鎖部材が記載され
ている。この場合袋の閉鎖は、溶媒と接触すると色が変
わる接着剤をもった接着テープによって行われる。この
目的のために、接着テープの接着剤は接着剤を侵す溶媒
に可溶な染料組成物を含んでいる。 【0015】不正操作に対する機密保護上の重要な要求
の一つは、接着テープによる封緘の識別を迅速且つ容易
に目で見ることができることである。従って通常の包装
用の接着テープには、裏地の裏側に個々の会社のロゴマ
ークが印刷され、異なった接着テープを用いて取り替え
たり重ね貼りをした場合には容易に認識できるようにな
っている。この方法で標識を付けられた接着テープに対
する可能な最低の印刷操作は単一ロールを用いる方法で
あるから、この接着テープを用いて密封された包装品の
供給に対し大きな識別性を得ることができる。 【0016】メッセージの伝達と識別標識の印刷という
この二つの機密保持上の効果は、現在のところ満足すべ
き方法で組み合わされてはいない。従来の印刷工程によ
り現存の接着テープの裏地の反対側に順次印刷を行うこ
とは、シリコーンの剥離システムを必要とするために不
可能である。従ってこのような接着テープの既存の具体
化例の場合、メッセージの伝達効果を必要とする層を用
いて被覆する前に裏地フィルムの印刷が行われる。その
結果識別標識が印刷された接着テープは大きなものだけ
が経済的に製造される。 【0017】現在入手できる上記のような種類の機密保
護用の接着テープは、識別化(区別化)を行うためにシ
リアル番号で置き換えることにより印刷される。しかし
この方法は物流連鎖の内部における高度な情報交換を必
要とする。さらに、製造業者によって通告された一連の
数値を一致させるために各送達ユニットをチェックする
には著しい労力が必要である。 【0018】この種の機密保持用の接着テープを技術的
に実現すには、材料および製造工程の両方に関して極め
てコストがかかる。従って今日までポリエステルおよび
ポリスチレンのような高価な材料から成る裏地フィルム
が用いられて来た。しかしポリスチレンをベースにした
フィルムは脆く、包装用の接着テープで密封した包装品
を輸送および保管する際に生じる衝撃負荷および支持負
荷に耐えることはできない。 【0019】接着テープを製造する目的で種々の製造業
者によりポリエチレンテレフタレート(PET)または
ポリ塩化ビニル(PVC)をベースにした熱可塑性フィ
ルムが使用されて来た。この点に関しPETをベースに
したフィルムは特に破断時伸び、130〜175℃にお
ける熱安定性、および希アルカリおよび酸に対する抵抗
性が高いことを特徴としている。さらに、ポリエステル
をベースにしたフィルムは非常に高い摩耗耐性および貫
入抵抗性をもっているが、価格が比較的高いために、ポ
リオレフィンをベースにしたフィルムに比べ包装用接着
テープの分野においてあまり広くは使用されていない。 【0020】PVCをベースにしたフィルムは、天然ゴ
ムをベースにした溶剤を含む接着剤と組み合わせ、多数
の包装用接着テープ製造業者により提供されている。熱
安定性が良好なため可塑化されていないPVCのフィル
ムが使用されているが、これは最高105℃まで良好な
熱安定性をもっている。PVCは乳化重合、懸濁重合ま
たは塊状重合によって得られる。またPVC/酢酸ビニ
ルをベースにした共重合体も知られている。 【0021】さらに、可塑化されていないPVCをベー
スにしたフィルムは適度な穿孔強度およびガソリン、油
およびアルコールに対し部分的な抵抗性をもっている。
一般に、コロナ処理を行わなかった場合、プライマーの
PVCフィルムに対する固定は他の熱可塑性フィルム、
例えばポリオレフィンをベースにしたフィルムに比べ良
好である。これは、PVCフィルムが予備処理をしない
場合でも大きな表面エネルギー(約39ダイン/cm)
をもち、また粗い表面組織をもっている結果である。天
然ゴムをベースにした接着剤を適切に固定するために
は、プライマーを被覆したフィルムを使用することが推
奨される。 【0022】天然ゴムをベースにした接着剤に対する接
着テープを製造する場合、水をベースにしたプライマー
および溶剤を含むプライマーの両方が接着剤と裏地フィ
ルムとの間で接着促進剤として使用される。使用される
これらの接着促進剤は、溶液から被覆された天然ゴムを
ベースにした接着剤に対し部分的に交叉結合効果をもっ
ている。 【0023】本発明の目的は、包装品の表面、特に送達
パケットまたは同様物の表面から除去した場合、反転さ
れた印刷が生じる層、特に着色層が残るような機密保持
用の接着テープの使用を規定することである。同時に、
フィルムの裏地を剥がした場合同一の印刷が陽画の形で
目に見えるようになる。 【0024】この目的は特許請求の範囲に記載された接
着テープを使用することによって達成される。本明細書
の最後に記載された本発明の種々のの態様は本発明の主
題のさらに利点をもった発展に関する。本発明はさらに
他の目的に対して提案された本発明の接着テープの使用
に関する。 【0025】従って本発明によれば配向した熱可塑性フ
ィルムをベースにした裏地、上方の表面および下方の表
面を有し、該下方の表面には ・ 該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆されて
いないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定されて
いるプライマー層、 ・ 該被覆されたプライマー層および該熱可塑性フィル
ムの被覆されていない表面の全区域に亙って被覆され、
熱可塑性フィルムに対してよりも強くプライマー層に固
定されている剥離層、 ・ 該剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が該
熱可塑性に対して固定されているよりも強く該剥離層に
対して固定されている圧感性接着剤組成物の少なくとも
一つのの層が被覆されている多層接着テープの、送達用
のバッグ、ポーチ、封筒およびパケットの密封に対する
使用が提供される。 【0026】本明細書において「接着テープ」という言
葉は、面の大きさに関して特定の制限を行うことを意図
していない。従って接着シート等も本発明の主題の範囲
に入るものとする。 【0027】この種の接着テープは、例えば不当な開封
が企図されたことを示すのに使用される。 【0028】本発明の接着テープを包装品、特に送達パ
ケットまたは同様物の表面から除去した場合、第1の、
特に着色された剥離層が熱可塑性フィルムから分離し、
同時にプライマーによって裏地の表面にしっかりと固定
されていた区域が裏地と一緒に包装品の表面から剥がさ
れるために、包装品の上に反転された印刷が残る。プラ
イマーによって裏地の表面にしっかりと固定されていた
第1の剥離層は裏地の表面に残る。 【0029】多層構造物の剥離力を漸次変化させて行く
ことにより、接着テープの内部で確実な分離を起こさせ
ることができ、特に厚紙の包装品、ナトリウムクラフト
紙からつくられた送達パケット、或いは紙のパケットの
場合、包装品の表面が分離は接着剤組成物によって防が
れる。印刷は、特にすべての標準クラスのな市販の紙、
或いは例えば印刷されたポリエチレンから構成されてい
る送達パケット材料などに確実に転写される。 【0030】表面から接着テープを剥がす前には、メッ
セージは目に見えない。剥がした後では、元の接合場所
に接着テープを正確に貼り換えた場合でもメッセージは
目に見えるまま残り、従って定量的にも定性的にも包装
品の上に目に見える不正操作の証拠が残る。 【0031】この接着テープを使用すると、 (a)分離困難な固体の表面、 (b)分離抵抗性を殆どもたない表面、および (c)屑紙からつくられたクラスの標準的な市販の紙に
通常見られるような非接着性をもった表面 に対し、メッセージを確実に転写することができる。 【0032】さらに、本発明の概念は、最低1個のロー
ルに対して経済的に識別標識の印刷が可能なように特許
請求の範囲記載の機密保持用の接着テープを使用するこ
とを包含している。 【0033】熱可塑性フィルムが配向ポリオレフィンま
たはポリエステルからつくられ、特に透明である接着テ
ープを使用することが有利である。 【0034】好ましくは、熱可塑性フィルムは配向した
HDPE、PVC、PET、一軸配向ポリプロピレン、
または二軸配向ポリプロピレンからつくられている。 【0035】ポリエステルをベースにしたフィルム、例
えばポリエチレンテレフタレートフィルムも本発明の接
着テープをつくるために同様に使用することができる。 【0036】PETをベースにしたフィルムの厚さは2
0〜100μm、特に30〜50μmである。 【0037】配向したポリオレフィンをベースにしたフ
ィルムは従来法に属している。ポリオレフィンをベース
にした一軸配向または二軸配向したフィルムは包装用の
接着テープ、緊縛用のテープ、および他の接着テープに
対して大量に使用されている。また配向したポリエチレ
ンまたはエチレンおよび/またはプロピレン単位を含む
配向した共重合体をベースにしたフィルムも公知であ
る。これらのフィルムはすべて本発明の裏地フィルムと
して使用することができる。 【0038】一軸配向ポリプロピレンは、引っ張り強さ
が非常に高くまた長手方向の伸びが小さいことが特徴で
あり、例えば緊縛用テープを作るのに用いられる。板紙
箱および他の製品を封緘して保管するために本発明の接
着テープをつくるためには、ポリプロピレンをベースに
した一軸配向フィルムが好適である。ポリプロピレンを
ベースにした一軸配向フィルムの厚さは好ましくは25
〜200um、特に40〜130μmである。一軸配向
ポリプロピレンフィルムは本発明の接着テープをつくる
のに特に適している。一軸配向フィルムは主として単一
層のフィルムであるが、原理的には多層の一軸配向フィ
ルムをつくることができる。公知のフィルムは主として
1層、2層または3層のフィルムであるが、選ばれる層
の数はもっと多いことができる。 【0039】送達パケット等を確実に密封するために本
発明の使用を行うには、長手(機械)方向の延伸比が
1:4〜1:9、好ましくは1:4.8〜1:6、横
(交叉)方向の延伸比が1:4〜1:9、好ましくは
1:4.8〜1:8.5のポリプロピレンをベースにし
た二軸配向フィルムから成る接着テープが好適である。 【0040】長手方向における弾性モジュラスはAST
M D882に従って伸び10%で測定して通常100
0〜4000N/mm2、好ましくは1500〜399
9N/mm2である。ポリプロピレンをベースにした二
軸配向フィルムの厚さは、特に15〜100μm、好ま
しくは20〜50μmである。ポリプロピレンをベース
にした二軸配向フィルムは吹込み押出し法または通常の
平らなフィルムの製造ユニットによってつくることがで
きる。二軸配向フィルムは単一層のフィルムまたは多数
の層をもったフィルムの両方を製造することができる。
多層フィルムの場合には、種々の層の厚さおよび組成は
同じであることができるが、異なった厚さおよび組成の
ものも知られている。 【0041】本発明に使用される特に好適なものは、ポ
リプロピレンをベースにした単一層の二軸配向または一
軸配向フィルム、或いは層間の接合が著しく強固な多層
の二軸配向または一軸配向フィルムである。何故なら使
用中に積層剥離を起こすことは不利だからである。 【0042】可塑化されていないPVCのフィルムも公
知であり、種々の接着テープ製造業者により包装用の接
着テープを製造するのに使用されている。可塑化された
PVCフィルムも包装用接着テープの製造に適している
が、最高60℃という不適切な耐熱性を考慮しなければ
ならない。送達パケット等を確実に密封するために本発
明に従って接着テープを使用する場合、可塑化されてい
ないPVCをベースにしたフィルムから成る接着テープ
を使用することが好ましい。このフィルムの厚さは30
〜100μm、特に35〜50μmである。本発明によ
る使用法は送達用のバッグ、ポーチ、パケット、封筒等
に対して適用することができる。 【0043】熱可塑性フィルムの上面が剥離用の被膜に
よって被覆された接着テープを使用することが有利であ
る。剥離用の被膜は、上側のフィルムの表面、即ち接着
剤組成物が接着されている面とは反対側のフィルムの表
面に被覆できるので接着テープ工業に広く使用されてい
る。シリコーンをベースにした剥離被膜システムおよび
圧感性接着剤の分野におけるその使用に関する概説は
「Siiicone Release Coatin
g」(Handbook of PressureSe
nsitive Adhesive Technol
ogy,第3版、Donatas Satas編、Va
n Nostrand ReinholdNew Yo
rk発行、652〜683頁のD.Jones,Y.
A.Peters担当の部分)に記載されている。 【0044】裏面にある剥離用被膜を使用すると、接着
テープを容易に均一に巻き戻すことができる。特にこの
点に関して溶媒を含んだカーバメート系およびシリコー
ン系をベースにした剥離用被膜が使用される。シリコー
ン系の剥離用被膜は本発明の接着テープの剥離用被膜と
して適している。好適な剥離用被膜は紫外線で硬化させ
た100%シリコーン系の被膜であるが、溶媒を含むシ
リコーンのシステムも同様に本発明の接着テープの剥離
用被膜として使用することができる。裏地材料に対する
剥離用被膜の被覆の割合は0.1〜3g/m2であるこ
とが好ましい。他の特に好適な具体化例においては、剥
離用被膜層の被覆の割合は0.2〜1.5g/m2であ
る。 【0045】本発明の接着テープを使用する際、第1の
剥離層をフィルムの特定の区域に極めて良好に固定させ
るためには、第1の層として接着促進剤、即ちプライマ
ーを使用する。この場合剥離用被膜と反対側のフィルム
の表面(下側の表面)を使用する。 【0046】フィルムと接着剤組成物または接着テープ
を製造するための他の層との間の接着促進剤としては溶
媒または水をベースにした接着促進剤の両方が使用され
る。裏地に対して高度の親和性をもつか、或いは熱可塑
性フィルムに対して接着性をもつ層を使用して接着テー
プがつくられる。適切な接着促進剤として使用されるこ
のような成分の品質は熱可塑性フィルムをベースにした
裏地の高度な親和性によって支配される。種々のプライ
マーシステムが知られている。本発明の接着テープの第
1の剥離層として使用するのに適した接着促進剤として
は、例えばポリウレタン、塩素化度の低いポリプロピレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体およびアクリレート
をベースにした水性接着促進剤がある。溶媒を含む接着
促進剤も同様に本発明の接着テープの中の次の層を固定
するのに適している。接着テープ工業界ではこれらの接
着促進剤はプライマーとして使用されている。 【0047】裏地材料に対するプライマー層の被覆の割
合は好ましくは0.5〜12g/m 2である。さらに好
適な具体化例においては第1の接着促進層の被覆の割合
は1.5〜6g/m2である。 【0048】本発明に使用される接着テープの一好適具
体化例においては、ポリオレフィンをベースにした熱可
塑性フィルムに対するプライマー層の接着性はコロナ処
理により、特に焔による予備処理によって改善される。
何故なら、配向したポリオレフィンをベースにしたフィ
ルムの表面は特にコロナ処理、焔処理のような広く公知
の方法によって処理することができるからである。焔に
よる予備処理によって表面を処理することが好ましい。
表面処理の技術に関する概説は、例えば「接着接合に対
するプラスティックス表面の予備処理」と題する論文
(A.Kruse;G.Kruger,A.Baalm
ann and O.D.Hennemann;J.
Adhesion Sci Technol.誌、9
巻、12号、1611〜1621頁(1995年))に
記載されている。 【0049】プライマー層は熱可塑性フィルムをベース
にした裏地の剥離用被膜とは反対側の表面の全区域には
被覆されない。接着テープを本発明に従って使用する場
合視覚的な機密保持効果を得るためには、妨害を行わな
いような特定の方法でプライマー層をフィルムの表面に
被覆する。プライマー層の被覆は、フィルムの表面の特
定の区域だけが被覆され、これらの被覆された区域によ
り例えば「OPENED」または「VOID」等の語が
生じるように設計される。プライマー層のこのような被
覆方法は適当な印刷工程によって可能になる。フィルム
の表面上において完全には被覆されていないプライマー
層は、特に文字または単語の形で、特徴的な目印または
記号となっている。 【0050】本発明に使用される接着テープを製造する
ためには、プライマー層の全区域の上に、或いは使用す
るフィルムの自由表面の区域に剥離層を被覆する。本発
明の接着テープに適した剥離層の例は、樹脂分散物、例
えばアクリレート分散物、または一般的に重合体分散
物、或いは溶媒を含む重合体溶液で、乾燥後脆さと裏地
に対する十分に低い接着性を示すものである。 【0051】本発明に使用される接着テープに対する特
に好適な剥離層は熱可塑性フィルムをベースにした裏地
に対する適切な印刷インクである。この層に対しては、
例えば水をベースにした、溶媒をベースにした、或いは
紫外線で硬化するフレキソ印刷用インクが使用される。
この種のインク層は強く着色しており、広い範囲の技術
によって第1の層および/またはフィルムに被覆するの
に適している。印刷インクを適切に選ぶことによって、
剥離層がプライマー層に非常に良く固定しているが低い
接着性、即ち低い接合性を示し、プライマー層によって
被覆されていないフィルムの区域が存在するように、本
発明に使用される接着テープの剥離層システムをつくる
ことができる。 【0052】裏地材料および/またはプライマー層に対
する剥離層の被覆の割合は好ましくは2〜18g/m2
である。さらに好適な具体化例においては、第1の層の
被覆の割合は5〜11g/m2である。 【0053】接着剤組成物としては、包装を行うべき接
着基質に対して高い接合強度をもった実質的に宇部手の
公知接着剤組成物を使用することができる。 【0054】本発明に使用される接着テープの接着剤組
成物は、溶媒を含む天然ゴムをベースにした接着剤組成
物およびアクリレート接着剤組成物から成っていること
ができる。アクリレート分散物、特に水性のアクリレー
ト分散物をベースにした接着剤組成物が好適である。こ
れらの接着剤組成物の技術は接着テープ工業に使用され
ている。 【0055】裏地材料に対する接着剤組成物の被覆の割
合は好ましくは15〜60g/m2である。他の好適な
具体化例においては、この層の被覆の割合は20〜30
g/m2である。 【0056】本発明に使用される接着テープは多段工程
で製造される。第1の段階においては、熱可塑性フィル
ムをベースにした裏地の表面の一つ(上面)をシリコー
ンをベースにした被膜で被覆する。このように裏地の片
側の被覆は対応する被覆ユニットを用いて行われる。 【0057】剥離用の被膜と反対側のフィルム面(下
面)は必要に応じコロナまたは焔によって予備処理され
る。 【0058】使用する熱可塑性フィルムの表面に対して
高い親和性をもったプライマー層はフレキソ印刷法によ
って剥離用被膜とは反対側のフィルム面(下面)に被覆
される。 【0059】フレキソ印刷法は特に接着テープの識別の
ために接着テープ工業界において使用されている。 【0060】フレキソ印刷工程は隆起した部分が第1の
層に転写されるような印刷型を使用して行われる。印刷
型はゴムまたは光重合体からつくられた可撓性のある板
である。フレキソ印刷成分は高度の流動性をもち、溶媒
をベースにしたものおよび水をベースにしたものの両方
がある。これらの成分は、特に光を用いて硬化させるシ
ステムの中では、迅速に乾燥する。本発明の接着テープ
を製造するためには水性のフレキソ印刷成分を使用する
ことが好ましい。スクリーンローラの選択は使用する印
刷材料およびそれに付属するフレキソ印刷成分によって
行われる。 【0061】本発明の接着テープを製造するためには、
通常の方法を用いてプライマー層および/またはフィル
ム面上の開いた区域に対する剥離層の被覆を行う。この
点に関しては、ナイフ被覆機による水性システムの被覆
或いは棒被覆機、スクリーンローラまたは印刷工程によ
る溶媒を含んだシステムの被覆を挙げることができる。 【0062】次いで剥離層に対し接着剤組成物を被覆す
るには、棒被覆機およびナイフ被覆機による方法の両方
が適している。本発明に使用される接着テープの製造に
関しては、またスチレン−イソプレン−スチレンをベー
スにした接着剤組成物を高温熔融圧感性接着剤として公
知方法により剥離層に被覆することも可能である。 【0063】本発明の使用における有利な一つの態様
は、好ましくは標準的なインクを用い特に接着面の上に
印刷することにより識別が行われる接着テープを用いる
方法である。 【0064】本発明における使用において、即ち送達用
のパケット、ポーチ、バッグ、封筒等を不正操作に対し
て安全に密封する場合、送達パケットが早期にまたは意
図せずに自動的に密封されるのを防ぎ、送達しようとし
た時にだけパケットを密封することができるようにする
ために、本発明に従って使用される接着テープは、開い
た状態の接着剤の上に適当な剥離用のライニング材が被
覆されている。 【0065】また送達パケット等の密封に接着テープを
使用するための本発明の概念は、特に一方では接着剤を
被覆した側に剥離用のライニング材が被覆された接着テ
ープを用い、他方では送達パケットに被覆された接着テ
ープの接着面に剥離用のライニング材を備えることを含
んでいる。 【0066】ウエッブの形の接着テープに適当な剥離用
のライニング材をライニングするには、例えば積層ユニ
ットの中においてライニングを行い、次いで接着剤を被
覆して乾燥させる方法で行うことができる。本発明によ
る接着テープの使用の一態様においては、接着テープは
接着剤で被覆された側に製造工程において被覆された剥
離用のライニング材をもっている。 【0067】本発明の使用における他の態様において
は、パケット材料から送達パケットをつくる工程中に適
当な被覆装置によって接着テープの被覆を行い、この際
本発明に使用する接着テープの一具体化例においては、
接着テープの半分が封緘用の垂れ蓋に接着し、接着面上
のライニング材で覆われた他の半分が封緘用の垂れ蓋を
越えて突き出し、袋を密封するために残されるようにす
る。 【0068】本発明の概念はさらに、パケットの密封の
ために、接着剤がつけられた側の全区域の上に剥離用の
ライニング材が被覆された接着テープを使用することか
ら成っている。パケット材料からパケットをつくる工程
中適切な被覆方法および/または接着テープに対する指
針により、被覆工程においてライニング材を接着テープ
から持ち上げ、接着テープの一部を封緘用の垂れ蓋に接
着した後に残った接着テープの部分に 長手方向におい
て再被覆する。この場合、パケットに被覆された接着テ
ープに対し元の位置で剥離用のライニング材を被覆し、
剥離用のライニング材が接着面の残りの区域だけを覆
い、他の部分は封緘用の垂れ蓋の裏側を覆うようにする
ことができる。他の可能性としては、接着テープに関し
てずらされた関係において既にパケットに被覆された接
着テープに被覆を行い、剥離用のライニング材が一方で
は接着テープの露出した接着面を覆い、他方では封緘用
の垂れ蓋を越えて突き出した接着テープの縁を越えて突
き出すようにする方法である。剥離用のライニング材が
残されている両方の場合、送達を行う人が剥離用のライ
ニング材を取り外す際、端を掴む手段を与えるという利
点が得られる。 【0069】さらにまた、本発明に使用される接着テー
プの一具体化例においては、接着テープに対しずらされ
た関係で被覆された剥離用のライニング材の変形とし
て、剥離用のライニング材は封緘用の垂れ蓋の裏側から
突き出しているばかりでなく、該垂れ蓋を越えて突き出
している接着テープの縁の所でも突き出している。 【0070】本発明の使用法の他の態様においては、接
着テープは長手方向に縦切りされた剥離用のライニング
材を用いて接着面が全区域に亙って覆われている。この
場合剥離用のライニング材は、ウエッブ材料を縦切りし
て接着テープのロールをつくる工程の間に他の切断機構
または打抜き機によって縦切りされる。縦切りされた剥
離用ライニング材をもった接着テープを被覆する場合、
接着テープを封緘用の垂れ蓋に直接被覆する前に、剥離
用ライニング材の半分を接着テープから持ち上げて適当
な除去装置によりこれを取り外す。このようにして正確
に被覆することにより、剥離用ライニング材が上に被さ
っていない視覚的に有利な機密保持用の密封を行うこと
ができる。 【0071】接着テープの本発明の使用法における他の
態様においては、剥離用ライニング材は長手方向におい
て接着面の一部だけに、例えば接着面の半分だけにライ
ニングざれている。この接着テープの具体化例は、縦切
り操作の直後において縦切りされた剥離用ライニング材
の例えば半分を取り去ることによって得られる。この場
合の利点は、送達パケットの製造業者にとって製造工程
の管理が簡単化されることである。 【0072】本発明の使用法の他の態様においては、剥
離用ライニング材をもたない接着テープが使用される。
この場合、パケットの製造工程はパケットの封緘用の垂
れ蓋に剥離用ライニング材を別の工程として被覆する操
作を含んでいる。 【0073】剥離用ライニング材の設計は、それが紙の
裏地またはフィルムをベースにした裏地を含むような設
計である。また例えばポリエチレンで被覆された紙から
成る裏地をベースにしたもっと複雑な構造をもった剥離
用ライニング材を使用することもできる。適切なライニ
ング材は、本発明に使用される接着テープ上にライニン
グされるべき接着剤に面して、裏地の少なくとも片側に
被覆された剥離用ライニング材をもっている。剥離用ラ
イニング材に適した剥離被膜はシリコーンのシステムか
ら構成されている。好適な剥離被膜は紫外線で硬化する
シリコーン100%から成っているが、接着テープのラ
イニングに対して溶媒を含んだシリコーン・システムを
用いることもできる。剥離用ライニング材に対する剥離
被膜の単位面積当りの重量は裏地材料に依存して0.1
〜4g/m2である。フィルムの裏地に対しては例えば
約0.1〜0.5g/m2であり、剥離用の紙の場合に
比べて被覆の割合が少ないことが要求される。剥離紙の
場合には約0.7〜3.5g/m2である。 【0074】本発明に使用される接着テープの特に有利
な具体化例およびその機能を添付図面に基づいて下記に
さらに詳細に説明する。これらの説明は本発明を限定す
るものではない。 【0075】図1に従えば、接着テープ1は、下記に示
すような用途を保証するのに十分な内部強度をもった好
ましくは透明な熱可塑性フィルム10から構成されてい
る。熱可塑性フィルム10は上面11および下面12を
もっている。 【0076】第1の操作において、該フィルム10の下
面12に対し透明なプライマー層14を被覆するが、こ
の際被覆はその全区域に対しては行われない。プライマ
ー層14はフィルム面12の上方において、接着テープ
1が取り外された場合、送達パケットの表面上に目で見
える印刷が生じるように配置されている。 【0077】第2の段階では、剥離層15をプライマー
層14および下方のフィルム面12の残った部分に被覆
する。剥離層15は着色した材料から成っている。色お
よび色の濃さは、それが通常の送達パケットの色に対し
て十分なコントラストをつくり、生じた印刷を読み取り
易くすると共に接着層の上の会社のロゴマークまたは商
標を良好な視認性をもって浮き上がらせるように選ばれ
る。 【0078】次に、密封すべき物品上で十分な接合によ
る機密保持を保証するような接着層16を剥離層15の
上に被覆する。 【0079】プライマー層14は下方のフィルム面12
に非常に強く接着している。剥離層15はプライマー層
14よりも弱く下方のフィルム面12に接着している。
接着層16は剥離層15が下方のフィルム面面12に接
着しているよりも強く下方のフィルム面12に接着して
おり、その強さは少なくとも剥離層15がプライマー層
14に接着しているよりも強い。 【0080】この用途に使用される一つの表面に対する
接着層16の接着力は下方のフィルム面12に対する剥
離層15の接着力よりも強い。プライマー層14が層構
造物の一部をつくっている区域では、下方のフィルム面
12および剥離層15に対するプライマー層14の接着
は、この用途に使用される一つの表面に対する接着層1
6の接着よりも強い。 【0081】剥離層15の下方のフィルム面12に対す
る接着は、剥離層15の接着層16に対する接着よりも
弱い。フィルムの裏地10の上面11には好ましくは透
明な剥離層13が被覆され、これは該上面11に比較的
強く接着している。剥離層13の接着層16に対する接
着は弱いので、接着テープ1を巻いてロールにした場
合、剥離層15が下方のフィルム面12から分離するこ
となく接着テープを巻き戻すことができる。 【0082】この工程または以後の工程において、会社
のロゴマークまたは商標の着色された印刷17を接着層
16の外側の表面に被覆することができる。 【0083】接着層16の外側の表面には、全区域また
は部分的に、しかし接着テープ1の幅全体に亙って剥離
用のライニング材18を被覆し、これを本発明に従う使
用を行う前に、即ち送達パケットの密封を行う前に取り
外すようにすることができる。 【0084】本発明の使用法に対して好適な接着テープ
の態様が図2の1に示されている。この場合接着テープ
は例えば送達パケット2のような物品を保護または密封
するのに用いられる。パケット2は封緘用の垂れ蓋3を
もち、またパケットの表面4をもっている。送達パケッ
ト2を密封するためには、封緘用の垂れ蓋3を線5の所
まで折り曲げる。接着テープ1は封緘用の垂れ蓋3およ
びパケットの表面4の上で接合される。開封が試みられ
たことが後で通知されることなく送達パケット2の内容
物を取り出すためには、線5の近傍において接着テープ
1を取り除き、垂れ蓋3を折り返して持ち上げることが
できるようにすることが必要である。使用される接着テ
ープ1が標準的な市販の接着テープの場合、垂れ蓋3か
ら内容物を取り出し注意して接着テープ1を再び接着さ
せた後では、接着テープ1が以前に既に剥がされたかど
うかを確かめることは不可能である。 【0085】しかし本発明に従って送達パケットを密封
するために接着テープ1を使用すれば、上記のような開
封と封緘を行ったことを知られないで済ますことは不可
能である。 【0086】図1に示すような構造をもった接着テープ
1が図3で示されているように表面上で接合された場
合、剥離層13およびフィルムの裏地10、並びにプラ
イマー層14が好適な透明性をもっていることは、イン
ク層15の色が均一に目で見え、適切な場合接着層16
を通してインク層17を表示することができることを意
味する。 【0087】図4に示されているように、接着テープ1
が送達パケットの表面から剥がされた際には、接着テー
プ1は図5に示すように分離する。剥離層15はそれが
直接フィルムの表面12と接触している区域でフィルム
10から離れ、パケット表面14の上に残る。プライマ
ー層14が存在する区域では、接着層16がパケットの
表面4から分離し、裏地フィルム10の上に残る。 【0088】パケット表面4の上の印刷として、また裏
地10の上に直接着色された印刷として「OPENE
D」という文字が見えるようになる。 【0089】接着テープの剥がした部分を取り替えても
「OPENED」の印刷は目に見えるまま残る。何故な
ら、剥離層15とフィルムの表面12との間の境界にあ
る空気の層のために、プライマー層14およびフィルム
の表面12の境界における光の屈折率が変化し、光学的
なコントラストが生じるからである。 【0090】さらに、裏地10は被覆したり剥がしたり
する際に変形してしまうという事実のために、裏地フィ
ルム10の上の印刷はパケット表面上の露出された印刷
と一致して挿入できなくなる。 【0091】図6および7には、本発明による接着テー
プの使用に関し封緘用の垂れ蓋3の上に重ねて被覆され
た接着テープ1の接着層16を剥離用ライニング材18
で覆い、送達パケット2が自動的に密封されることを防
ぐための可能性が例示されている。 【0092】図6は接着テープ1に関してずれていない
位置において剥離用ライニング材18をライニングした
場合を示す。その結果剥離用ライニング材18は封緘用
の垂れ蓋3とその下方の面において重なる。 【0093】図7は接着テープ1に関してずれた位置に
おいて剥離用ライニング材18をライニングした場合を
示す。その結果、剥離用ライニング材18は封緘用の垂
れ蓋3には接着していない接着テープ1の縁を越えて突
き出している。図6および7に示した両方の場合、剥離
用ライニング材18が重なったり突き出している結果、
これは使用者が送達パケットを掴む手段となっている。 【0094】同様に、接着テープ1を剥離用ライニング
材でライニングすることも可能であり、この場合剥離用
ライニング材18を適切にずらすことによって図6およ
び7に示されるようなライニングの両方の場合が得られ
る。 【0095】本発明の概念には、多数の高価なおよび/
または重要な品物に対し不当な開封の試みまたは実際行
われた開封の証拠を明白に残すための機密保持用閉鎖手
段として、特許請求の範囲に規定された接着テープを使
用することが含まれる。この点に関する重要な使用分野
には、多種多様な消費者の品物の盗難、内容物の偽造、
不当な模造からの保護がある。重要な品物の不当な開
封、盗難および偽造は特許請求の範囲記載の接着テープ
を使用することとによって防がれる。 【0096】接着テープを取り外した場合、特許請求の
範囲に規定された接着テープはその全区域に亙って容易
に内部で分離するので、該接着テープは例えばポリエチ
レンまたは容易に分離できる厚紙の包装用のフォームか
らつくられた送達用のパケット、ポーチ、封筒、バッグ
等の開封および/または包装に対する機密保護に用いる
のに適している。 【0097】下記の説明は、本発明を不必要に制限する
ことなく実施例を参照して本発明を例示することを意図
している。 【0098】実施例a: フィルムa Siliconature社製のポリプロピレンをベー
スにした同時押出し二軸配向フィルムを用いた。 【0099】 フィルムの厚さ 28μm 識別名 Radil T 社名/製造業者 Radicil 破断時伸び:MD 130% 破断時伸び:TD 50% 弾性モジュラス:MD 2500N/mm2 弾性モジュラス:TD 4000N/mm2 接着剤を被覆する前に、プライマー層および剥離層で被
覆されたフィルムの表面をコロナ処理した。表面エネル
ギーは42mN/mよりも大きかった。 【0100】b: 使用した接着剤、プライマー層、
剥離層および剥離用ライニング材 b1: 剥離被膜 シリコーン・システム(紫外線硬化)100%をベース
にした剥離用ワニスを用いて本発明の接着テープをつく
る。 【0101】b2: プライマー ポリウレタンの水性分散液をベースにしたプライマー層
を用いて本発明の接着テープをつくる。 【0102】名称: オランダ、Zeneca樹脂製N
eoRez R560。 【0103】b3: 剥離層 溶媒を含んだ印刷インクをベースにした剥離層を使用し
て本発明の接着テープをつくる。 【0104】名称: ドイツ、Michael Hub
er Munchen GmbH製15VAA印刷イン
ク。 【0105】b4: 接着剤組成物 アクリレート水性分散液をベースにした接着剤を使用し
て本発明の接着テープをつくる。 【0106】名称: ドイツ、Rohm & Haas
Primal製PS83D。 【0107】b5: 剥離用ライニング材 100%シリコーンシステムをベースにした剥離紙を使
用する。 【0108】名称: ドイツ、Laufenberg
製、KS 900 yellow 52B/52B
8。 【0109】c: 接着テープの製造 c1: 剥離被膜の被覆 標準的なシリコーンをベースにした剥離被膜を用いこの
目的に通常用いられる標準的な方法によりフィルムを被
覆した。 【0110】c2: プライマー層の被覆 フレキソ印刷法によりフィルムc1をプライマー層で被
覆する。隆起した部分が「OPENDED」という文字
を再現するフレキソ印刷板を使用する。乾燥後プライマ
ー層の重量被覆比が約1〜3g/m2になるように実験
室用のフレキソ印刷板およびウエッブの速度を設定す
る。実験室用の被覆ユニット上で、作業幅500mm、
被覆速度10m/分で被覆を行う。 【0111】ワイヤー巻取り被覆機の棒被覆ユニットを
用いる被覆ステーションの下手には、高温空気(約10
0℃)を用いて操作される乾燥トンネルが配置されてい
る。被覆フィルムをは貯蔵期間なしで直ちに使用する。 【0112】c3: 剥離層の被覆 ワイヤー巻取り被覆機の棒によりフィルムc2を剥離層
で被覆する。被覆機の棒および被覆速度は、被覆された
フィルムが乾燥した後剥離層の重量被覆比が25g/m
2になるように調節する。被覆は中間試験用被覆ユニッ
ト上で作業幅500mm、被覆速度10m/分で行う。
被覆ステーションの下手には乾燥トンネルがあり、これ
を高温の空気(約100℃)で操作する。被覆されたフ
ィルムは貯蔵せずに直ちに使用する。 【0113】c4: 接着剤の被膜 ワイヤー巻取り被覆機の棒によってフィルムc3を接着
剤で被覆する。被覆機の棒および被覆速度は、被覆され
たフィルムの乾燥後重量被覆比が約25g/m 2になる
ように調節される。被覆は中間試験用被覆ユニット上で
作業幅500mm、被覆速度10m/分で行う。被覆ス
テーションの下手には乾燥トンネルがあり、これを高温
の空気(約100℃)で操作する。被覆されたフィルム
は貯蔵せずに直ちに使用する。 【0114】c5: 剥離用ライニング材のライニング 梱包の形の接着剤のウエッブを乾燥し、次いで積層ユニ
ットの中で剥離用ライニング材をライニングする。 【0115】c6: 変換 被覆されたフィルムを25mmの幅に変える。 【0116】d: 結果 重量被覆比を決定するために、既知面積の円形の試料を
被覆されたフィルムから切り取り、秤量する。次にアセ
トンで剥がすことによって接着剤組成物を除去し、今や
接着剤組成物を含まないフィルムを再秤量する。差から
重量被覆比をg/m2単位で計算する。 【0117】得られた機密保持効果を決定するために、
上記実施例でつくられた接着テープを検査した。送達パ
ケットに対する機密保持の効果を特徴付けるために、接
着テープの接着片を封緘用の垂れ蓋に接合し、これを垂
れ蓋およびパケットの表面の両方に接着し、重さ2kg
の鋼のローラを用いてプレスする(接合部の上に2回ロ
ールでプレスする)。23℃において24時間待った後
直ちに接着片を手で剥がした。 【0118】 【表1】 【0119】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。 【0120】1.配向した熱可塑性フィルムをベースに
した裏地、上方の表面および下方の表面を有し、該下方
の表面には (a)該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆され
ていないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定され
ているプライマー層、(b)該被覆されたプライマー層
および該熱可塑性フィルムの被覆されていない表面の全
区域に亙って被覆され、熱可塑性フィルムに対してより
も強くプライマー層に固定されている剥離層、(c)該
剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が該熱可塑
性に対して固定されているよりも強く該剥離層に対して
固定されている圧感性接着剤組成物の少なくとも一つの
の層が被覆されている多層接着テープの、送達用のバッ
グ、ポーチ、封筒およびパケットの密封に対する使用。 【0121】2.該熱可塑性フィルムは配向したポリオ
レフィンまたはポリエステルであって、特に透明なもの
から成る上記第1項記載の使用。 【0122】3.該熱可塑性フィルムは配向したHDP
E、またはPVC、またはPET、或いは一軸配向ポリ
プロピレンまたは二軸配向ポリプロピレンから成る上記
第1または2項記載の使用。 【0123】4.コロナ処理または焔処理によって熱可
塑性フィルムおよび他の層に対するプライマー層の接着
が改善されている上記第1〜3項記載の使用。 【0124】5.該フィルム表面に被覆されたプライマ
ー層は特徴的な目印または記号をなしている上記第1〜
4項記載の使用。 【0125】6.剥離層は樹脂の分散物、アクリレート
分散物、重合体分散物、或いは特に水をベースにした、
溶媒をベースにした或いは紫外線で硬化するフレキソ印
刷インクである上記第1〜5項記載の使用。 【0126】7.接着剤組成物は水性アクリレート分散
物をベースにしている上記第1〜6項記載の使用。 【0127】8.接着テープは識別標識がつけられてお
り、それは好ましくは標準のインクを用い特に接着側に
印刷を行うことによってなされている上記第1〜7項記
載の使用。 【0128】9.裏地材料に対するプライマー層の被覆
の割合は0.5〜12g/m2、特に好ましくは1.5
〜6g/m2であり、プライマー層に対する第1の剥離
層の被覆の割合は2〜18g/m2、特に好ましくは5
〜11g/m2である上記第1〜8項記載の使用。 【0129】10.接着テープの上面には必要に応じ剥
離被膜が被覆されている上記第1〜9項記載の使用。 【0130】11.接着剤が付けられている側には部分
的にまたはその全区域に亙り剥離用のライニング剤がラ
イニングされている上記第1〜10項記載の使用。
かの不正な処理がなされたことを示す目的で送達用の包
装品を密封するために、片側に接着剤が被覆されている
配向熱可塑性フィルムをベースにした接着テープに関す
る。 【0002】本発明に使用される意味において好適な送
達用の包装品には、送達用のポーチ(郵袋)、封筒、パ
ケット(小包)、袋(バッグ)等が含まれるが、下記説
明においてはこれらは特にその使用を限定せずに総括的
に送達用のパケットとして参照される。このような接着
テープを使用することにより、それが接着された表面か
ら接着テープを剥がした場合、接着テープの区域は一つ
のメッセージとして表面上に残るが、表面から剥がす前
にはメッセージは目に見えないという事実によって、送
達用のパケットを開封しようとしたことが示される。部
分的に剥がした接着テープを元の接合位置に正確に戻し
た場合でも。このメッセージは目に見える状態で残る。 【0003】製造業者から使用者への物流連鎖には多数
の連結点が存在するために、輸送する際の製品の保護は
段々困難になって来ている。従って保管または輸送の際
に送達用の包装品から製品が盗まれることによって生じ
る経費は著しい額に上っている。さらに、製品の一部が
盗難によって取り替えられたり取り去られたりした送達
ユニットの受取人にとって、この行為の結果が自己の責
任の範囲内にはないことを証明することは困難である。 【0004】この物流連鎖の一つの連結点は、受取り人
への配達を仕事としている航空会社または宅配業者によ
ってつくられている。形が小さく固有の価値が高い品物
または文書類の送達はは通常送達用のパケットに入れて
行われるが、これらのパケットでは通常の接着剤システ
ムを用いて開口部を密閉することが多い。これらの接着
剤システムは、ナイフの刃のような簡単な道具を用いる
と、しばしば開封しようとした跡を残さずに開けること
ができる。 【0005】企図された盗難に対する安全性を著しく増
大させ、物流連鎖の次の部分に輸送される前に送達ユニ
ットが開封された事実を確実に検出することは、不可逆
的なメッセージによって接着テープが送達ユニットの表
面から既に取り外されたことがあることを示す接着テー
プによって可能になる。 【0006】不当な開封を検出する機密保護システムは
公知であり従来法において多数報告されている。特にこ
の点に関し機密保護ラベルは非常に重要である。例えば
米国特許4,184,701号には、多数の彩色層、或
いは一般的には複数の層から成り、その結果製品の層は
相互間で殆ど接着性を示さない保護ラベルが記載されて
いる。このような層は強力な接着性をもった接着剤と組
み合わせると、互いに不可逆的に分離して包装品が開か
れたことを示す。さらに、例えばドイツ特許34 32
239A1号には、引裂き伝播耐性が低い裏地材料か
ら構成された機密保護ラベルを使用することが記載され
ている。強力な接着性をもった接着剤と組み合わせる
と、この機密保護ラベルは取り外す際に不可逆的に破壊
され、開封しようとしたことが示される。この機密保護
ラベルは、裏地および包装品の被覆から剥がすための下
方にある第1の接着層を該第1のラベル材料の底面にも
ち、その上面には第2の接着層によって接着された第2
のラベル材料が被覆されている。包装品と第1のラベル
材料との間の第1の接着層の接合強度は第1のラベル材
料と第2のラベル材料との間の第2の接着層の接合強度
とは程度が異なっている。 【0007】接着性をもった機密保護テープは通常文字
が印刷された領域において接着テープの着色構造の下方
における固定力が弱くなるように設計されている。例え
ば米国特許5,633,058号には、裏地フィルムに
弱く固定されている印刷された透明な目印が記載されて
おり、これは裏地フィルムおよび該第1の目印に強く固
定された全区域が着色された層で覆われている。着色層
は自己接着性の組成物で覆われている。この種の機密保
護用の接着テープを表面から剥がした場合、透明の印刷
された目印は着色層および接着剤と一緒にフィルムの表
面から引き離され、表面上に印刷されたままの状態で残
る。 【0008】ヨーロッパ特許0 491 099A1号
には、フィルムに十分接着した着色層で同様に覆われた
シリコーン材料から成る印刷された目印が記載されてい
る。着色層は自己接着性の組成物で覆われている。この
種の機密保護用の接着テープを表面から剥がした場合、
着色層および接着剤はシリコーンの表面から離れ、その
表面上に印刷されたままの状態で残る。この種の構成物
の欠点は、表面張力が低いため部分的なシリコーン表面
がそれ以上の被覆を著しく妨げるので、層を製造する処
理工程が複雑になることである。 【0009】米国特許4,121,003号には、機密
保護用の接着テープを剥がす際にそれ自身の中で分離
し、それが接着している表面上に部分的に残るような凝
集性が低い材料から成る印刷部分を用いることによって
印刷部分の転写を行う方法が記載されている。 【0010】ヨーロッパ特許0 404 402 A2
号には透明な分離可能な層が記載されているが、この層
は分離すると境界層の所で不透明になり、以前は目に見
えなかった印刷に対して光学的なコントラストをもった
表面を提供し、このコントラストによって印刷が読み取
れるようになる。 【0011】送達パケットの不正操作に対して安全な密
封に関する問題にゆいて、同様な種々の解決法が知られ
ている。 【0012】例えば米国特許4,838,708号で
は、開口部に接着剤システムが取り付けられた機密保護
用の袋が提案されている。この接着剤システムは、2種
の接着剤の接合強度が袋の材料に対して異なっているこ
とによって印字が生じるようにつくられている。また該
特許においては同様に袋を密封するための接着テープを
想定した同じ基礎に立つ具体化例も示されている。米国
特許5,631,068号には、特に温度が予め定めら
れたレベルよりも低くなった場合、視覚的な標識が現れ
るような、袋に対する機密保護システムが記載されてい
る。この場合接着テープはポリエチレンの可撓性フィル
ムから構成され、その上に接着剤および印刷された画像
のの形をした着色層が被覆されている。熱膨張係数およ
び/または収縮係数が異なった裏地および接着剤を組み
合わせることにより、或る温度より上または下まで加熱
または冷却した際、着色層が積層剥離を起こすようにす
ることができる。 【0013】送達用のポーチに対して封緘を保証する他
の具体化例はヨーロッパ特許0 460 459号に記
載されている。この送達用のポーチの封緘用の垂れ蓋は
厚さが数μmの金属層をもつ紙の沈着物で被覆され、さ
らに使用前に除去することができる保護用のカバーが備
えられている。開封しようとした場合、金属層は不可逆
的な損傷を受け、不正操作が行われたことが示される。
この特許における他の具体化例においてはポリエステル
フィルムの上に金属層および接着剤が被覆された接着テ
ープと同じような層構造物が記載されている。 【0014】英国特許2 133 396号には袋に対
する溶媒耐性をもった機密保護用の閉鎖部材が記載され
ている。この場合袋の閉鎖は、溶媒と接触すると色が変
わる接着剤をもった接着テープによって行われる。この
目的のために、接着テープの接着剤は接着剤を侵す溶媒
に可溶な染料組成物を含んでいる。 【0015】不正操作に対する機密保護上の重要な要求
の一つは、接着テープによる封緘の識別を迅速且つ容易
に目で見ることができることである。従って通常の包装
用の接着テープには、裏地の裏側に個々の会社のロゴマ
ークが印刷され、異なった接着テープを用いて取り替え
たり重ね貼りをした場合には容易に認識できるようにな
っている。この方法で標識を付けられた接着テープに対
する可能な最低の印刷操作は単一ロールを用いる方法で
あるから、この接着テープを用いて密封された包装品の
供給に対し大きな識別性を得ることができる。 【0016】メッセージの伝達と識別標識の印刷という
この二つの機密保持上の効果は、現在のところ満足すべ
き方法で組み合わされてはいない。従来の印刷工程によ
り現存の接着テープの裏地の反対側に順次印刷を行うこ
とは、シリコーンの剥離システムを必要とするために不
可能である。従ってこのような接着テープの既存の具体
化例の場合、メッセージの伝達効果を必要とする層を用
いて被覆する前に裏地フィルムの印刷が行われる。その
結果識別標識が印刷された接着テープは大きなものだけ
が経済的に製造される。 【0017】現在入手できる上記のような種類の機密保
護用の接着テープは、識別化(区別化)を行うためにシ
リアル番号で置き換えることにより印刷される。しかし
この方法は物流連鎖の内部における高度な情報交換を必
要とする。さらに、製造業者によって通告された一連の
数値を一致させるために各送達ユニットをチェックする
には著しい労力が必要である。 【0018】この種の機密保持用の接着テープを技術的
に実現すには、材料および製造工程の両方に関して極め
てコストがかかる。従って今日までポリエステルおよび
ポリスチレンのような高価な材料から成る裏地フィルム
が用いられて来た。しかしポリスチレンをベースにした
フィルムは脆く、包装用の接着テープで密封した包装品
を輸送および保管する際に生じる衝撃負荷および支持負
荷に耐えることはできない。 【0019】接着テープを製造する目的で種々の製造業
者によりポリエチレンテレフタレート(PET)または
ポリ塩化ビニル(PVC)をベースにした熱可塑性フィ
ルムが使用されて来た。この点に関しPETをベースに
したフィルムは特に破断時伸び、130〜175℃にお
ける熱安定性、および希アルカリおよび酸に対する抵抗
性が高いことを特徴としている。さらに、ポリエステル
をベースにしたフィルムは非常に高い摩耗耐性および貫
入抵抗性をもっているが、価格が比較的高いために、ポ
リオレフィンをベースにしたフィルムに比べ包装用接着
テープの分野においてあまり広くは使用されていない。 【0020】PVCをベースにしたフィルムは、天然ゴ
ムをベースにした溶剤を含む接着剤と組み合わせ、多数
の包装用接着テープ製造業者により提供されている。熱
安定性が良好なため可塑化されていないPVCのフィル
ムが使用されているが、これは最高105℃まで良好な
熱安定性をもっている。PVCは乳化重合、懸濁重合ま
たは塊状重合によって得られる。またPVC/酢酸ビニ
ルをベースにした共重合体も知られている。 【0021】さらに、可塑化されていないPVCをベー
スにしたフィルムは適度な穿孔強度およびガソリン、油
およびアルコールに対し部分的な抵抗性をもっている。
一般に、コロナ処理を行わなかった場合、プライマーの
PVCフィルムに対する固定は他の熱可塑性フィルム、
例えばポリオレフィンをベースにしたフィルムに比べ良
好である。これは、PVCフィルムが予備処理をしない
場合でも大きな表面エネルギー(約39ダイン/cm)
をもち、また粗い表面組織をもっている結果である。天
然ゴムをベースにした接着剤を適切に固定するために
は、プライマーを被覆したフィルムを使用することが推
奨される。 【0022】天然ゴムをベースにした接着剤に対する接
着テープを製造する場合、水をベースにしたプライマー
および溶剤を含むプライマーの両方が接着剤と裏地フィ
ルムとの間で接着促進剤として使用される。使用される
これらの接着促進剤は、溶液から被覆された天然ゴムを
ベースにした接着剤に対し部分的に交叉結合効果をもっ
ている。 【0023】本発明の目的は、包装品の表面、特に送達
パケットまたは同様物の表面から除去した場合、反転さ
れた印刷が生じる層、特に着色層が残るような機密保持
用の接着テープの使用を規定することである。同時に、
フィルムの裏地を剥がした場合同一の印刷が陽画の形で
目に見えるようになる。 【0024】この目的は特許請求の範囲に記載された接
着テープを使用することによって達成される。本明細書
の最後に記載された本発明の種々のの態様は本発明の主
題のさらに利点をもった発展に関する。本発明はさらに
他の目的に対して提案された本発明の接着テープの使用
に関する。 【0025】従って本発明によれば配向した熱可塑性フ
ィルムをベースにした裏地、上方の表面および下方の表
面を有し、該下方の表面には ・ 該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆されて
いないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定されて
いるプライマー層、 ・ 該被覆されたプライマー層および該熱可塑性フィル
ムの被覆されていない表面の全区域に亙って被覆され、
熱可塑性フィルムに対してよりも強くプライマー層に固
定されている剥離層、 ・ 該剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が該
熱可塑性に対して固定されているよりも強く該剥離層に
対して固定されている圧感性接着剤組成物の少なくとも
一つのの層が被覆されている多層接着テープの、送達用
のバッグ、ポーチ、封筒およびパケットの密封に対する
使用が提供される。 【0026】本明細書において「接着テープ」という言
葉は、面の大きさに関して特定の制限を行うことを意図
していない。従って接着シート等も本発明の主題の範囲
に入るものとする。 【0027】この種の接着テープは、例えば不当な開封
が企図されたことを示すのに使用される。 【0028】本発明の接着テープを包装品、特に送達パ
ケットまたは同様物の表面から除去した場合、第1の、
特に着色された剥離層が熱可塑性フィルムから分離し、
同時にプライマーによって裏地の表面にしっかりと固定
されていた区域が裏地と一緒に包装品の表面から剥がさ
れるために、包装品の上に反転された印刷が残る。プラ
イマーによって裏地の表面にしっかりと固定されていた
第1の剥離層は裏地の表面に残る。 【0029】多層構造物の剥離力を漸次変化させて行く
ことにより、接着テープの内部で確実な分離を起こさせ
ることができ、特に厚紙の包装品、ナトリウムクラフト
紙からつくられた送達パケット、或いは紙のパケットの
場合、包装品の表面が分離は接着剤組成物によって防が
れる。印刷は、特にすべての標準クラスのな市販の紙、
或いは例えば印刷されたポリエチレンから構成されてい
る送達パケット材料などに確実に転写される。 【0030】表面から接着テープを剥がす前には、メッ
セージは目に見えない。剥がした後では、元の接合場所
に接着テープを正確に貼り換えた場合でもメッセージは
目に見えるまま残り、従って定量的にも定性的にも包装
品の上に目に見える不正操作の証拠が残る。 【0031】この接着テープを使用すると、 (a)分離困難な固体の表面、 (b)分離抵抗性を殆どもたない表面、および (c)屑紙からつくられたクラスの標準的な市販の紙に
通常見られるような非接着性をもった表面 に対し、メッセージを確実に転写することができる。 【0032】さらに、本発明の概念は、最低1個のロー
ルに対して経済的に識別標識の印刷が可能なように特許
請求の範囲記載の機密保持用の接着テープを使用するこ
とを包含している。 【0033】熱可塑性フィルムが配向ポリオレフィンま
たはポリエステルからつくられ、特に透明である接着テ
ープを使用することが有利である。 【0034】好ましくは、熱可塑性フィルムは配向した
HDPE、PVC、PET、一軸配向ポリプロピレン、
または二軸配向ポリプロピレンからつくられている。 【0035】ポリエステルをベースにしたフィルム、例
えばポリエチレンテレフタレートフィルムも本発明の接
着テープをつくるために同様に使用することができる。 【0036】PETをベースにしたフィルムの厚さは2
0〜100μm、特に30〜50μmである。 【0037】配向したポリオレフィンをベースにしたフ
ィルムは従来法に属している。ポリオレフィンをベース
にした一軸配向または二軸配向したフィルムは包装用の
接着テープ、緊縛用のテープ、および他の接着テープに
対して大量に使用されている。また配向したポリエチレ
ンまたはエチレンおよび/またはプロピレン単位を含む
配向した共重合体をベースにしたフィルムも公知であ
る。これらのフィルムはすべて本発明の裏地フィルムと
して使用することができる。 【0038】一軸配向ポリプロピレンは、引っ張り強さ
が非常に高くまた長手方向の伸びが小さいことが特徴で
あり、例えば緊縛用テープを作るのに用いられる。板紙
箱および他の製品を封緘して保管するために本発明の接
着テープをつくるためには、ポリプロピレンをベースに
した一軸配向フィルムが好適である。ポリプロピレンを
ベースにした一軸配向フィルムの厚さは好ましくは25
〜200um、特に40〜130μmである。一軸配向
ポリプロピレンフィルムは本発明の接着テープをつくる
のに特に適している。一軸配向フィルムは主として単一
層のフィルムであるが、原理的には多層の一軸配向フィ
ルムをつくることができる。公知のフィルムは主として
1層、2層または3層のフィルムであるが、選ばれる層
の数はもっと多いことができる。 【0039】送達パケット等を確実に密封するために本
発明の使用を行うには、長手(機械)方向の延伸比が
1:4〜1:9、好ましくは1:4.8〜1:6、横
(交叉)方向の延伸比が1:4〜1:9、好ましくは
1:4.8〜1:8.5のポリプロピレンをベースにし
た二軸配向フィルムから成る接着テープが好適である。 【0040】長手方向における弾性モジュラスはAST
M D882に従って伸び10%で測定して通常100
0〜4000N/mm2、好ましくは1500〜399
9N/mm2である。ポリプロピレンをベースにした二
軸配向フィルムの厚さは、特に15〜100μm、好ま
しくは20〜50μmである。ポリプロピレンをベース
にした二軸配向フィルムは吹込み押出し法または通常の
平らなフィルムの製造ユニットによってつくることがで
きる。二軸配向フィルムは単一層のフィルムまたは多数
の層をもったフィルムの両方を製造することができる。
多層フィルムの場合には、種々の層の厚さおよび組成は
同じであることができるが、異なった厚さおよび組成の
ものも知られている。 【0041】本発明に使用される特に好適なものは、ポ
リプロピレンをベースにした単一層の二軸配向または一
軸配向フィルム、或いは層間の接合が著しく強固な多層
の二軸配向または一軸配向フィルムである。何故なら使
用中に積層剥離を起こすことは不利だからである。 【0042】可塑化されていないPVCのフィルムも公
知であり、種々の接着テープ製造業者により包装用の接
着テープを製造するのに使用されている。可塑化された
PVCフィルムも包装用接着テープの製造に適している
が、最高60℃という不適切な耐熱性を考慮しなければ
ならない。送達パケット等を確実に密封するために本発
明に従って接着テープを使用する場合、可塑化されてい
ないPVCをベースにしたフィルムから成る接着テープ
を使用することが好ましい。このフィルムの厚さは30
〜100μm、特に35〜50μmである。本発明によ
る使用法は送達用のバッグ、ポーチ、パケット、封筒等
に対して適用することができる。 【0043】熱可塑性フィルムの上面が剥離用の被膜に
よって被覆された接着テープを使用することが有利であ
る。剥離用の被膜は、上側のフィルムの表面、即ち接着
剤組成物が接着されている面とは反対側のフィルムの表
面に被覆できるので接着テープ工業に広く使用されてい
る。シリコーンをベースにした剥離被膜システムおよび
圧感性接着剤の分野におけるその使用に関する概説は
「Siiicone Release Coatin
g」(Handbook of PressureSe
nsitive Adhesive Technol
ogy,第3版、Donatas Satas編、Va
n Nostrand ReinholdNew Yo
rk発行、652〜683頁のD.Jones,Y.
A.Peters担当の部分)に記載されている。 【0044】裏面にある剥離用被膜を使用すると、接着
テープを容易に均一に巻き戻すことができる。特にこの
点に関して溶媒を含んだカーバメート系およびシリコー
ン系をベースにした剥離用被膜が使用される。シリコー
ン系の剥離用被膜は本発明の接着テープの剥離用被膜と
して適している。好適な剥離用被膜は紫外線で硬化させ
た100%シリコーン系の被膜であるが、溶媒を含むシ
リコーンのシステムも同様に本発明の接着テープの剥離
用被膜として使用することができる。裏地材料に対する
剥離用被膜の被覆の割合は0.1〜3g/m2であるこ
とが好ましい。他の特に好適な具体化例においては、剥
離用被膜層の被覆の割合は0.2〜1.5g/m2であ
る。 【0045】本発明の接着テープを使用する際、第1の
剥離層をフィルムの特定の区域に極めて良好に固定させ
るためには、第1の層として接着促進剤、即ちプライマ
ーを使用する。この場合剥離用被膜と反対側のフィルム
の表面(下側の表面)を使用する。 【0046】フィルムと接着剤組成物または接着テープ
を製造するための他の層との間の接着促進剤としては溶
媒または水をベースにした接着促進剤の両方が使用され
る。裏地に対して高度の親和性をもつか、或いは熱可塑
性フィルムに対して接着性をもつ層を使用して接着テー
プがつくられる。適切な接着促進剤として使用されるこ
のような成分の品質は熱可塑性フィルムをベースにした
裏地の高度な親和性によって支配される。種々のプライ
マーシステムが知られている。本発明の接着テープの第
1の剥離層として使用するのに適した接着促進剤として
は、例えばポリウレタン、塩素化度の低いポリプロピレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体およびアクリレート
をベースにした水性接着促進剤がある。溶媒を含む接着
促進剤も同様に本発明の接着テープの中の次の層を固定
するのに適している。接着テープ工業界ではこれらの接
着促進剤はプライマーとして使用されている。 【0047】裏地材料に対するプライマー層の被覆の割
合は好ましくは0.5〜12g/m 2である。さらに好
適な具体化例においては第1の接着促進層の被覆の割合
は1.5〜6g/m2である。 【0048】本発明に使用される接着テープの一好適具
体化例においては、ポリオレフィンをベースにした熱可
塑性フィルムに対するプライマー層の接着性はコロナ処
理により、特に焔による予備処理によって改善される。
何故なら、配向したポリオレフィンをベースにしたフィ
ルムの表面は特にコロナ処理、焔処理のような広く公知
の方法によって処理することができるからである。焔に
よる予備処理によって表面を処理することが好ましい。
表面処理の技術に関する概説は、例えば「接着接合に対
するプラスティックス表面の予備処理」と題する論文
(A.Kruse;G.Kruger,A.Baalm
ann and O.D.Hennemann;J.
Adhesion Sci Technol.誌、9
巻、12号、1611〜1621頁(1995年))に
記載されている。 【0049】プライマー層は熱可塑性フィルムをベース
にした裏地の剥離用被膜とは反対側の表面の全区域には
被覆されない。接着テープを本発明に従って使用する場
合視覚的な機密保持効果を得るためには、妨害を行わな
いような特定の方法でプライマー層をフィルムの表面に
被覆する。プライマー層の被覆は、フィルムの表面の特
定の区域だけが被覆され、これらの被覆された区域によ
り例えば「OPENED」または「VOID」等の語が
生じるように設計される。プライマー層のこのような被
覆方法は適当な印刷工程によって可能になる。フィルム
の表面上において完全には被覆されていないプライマー
層は、特に文字または単語の形で、特徴的な目印または
記号となっている。 【0050】本発明に使用される接着テープを製造する
ためには、プライマー層の全区域の上に、或いは使用す
るフィルムの自由表面の区域に剥離層を被覆する。本発
明の接着テープに適した剥離層の例は、樹脂分散物、例
えばアクリレート分散物、または一般的に重合体分散
物、或いは溶媒を含む重合体溶液で、乾燥後脆さと裏地
に対する十分に低い接着性を示すものである。 【0051】本発明に使用される接着テープに対する特
に好適な剥離層は熱可塑性フィルムをベースにした裏地
に対する適切な印刷インクである。この層に対しては、
例えば水をベースにした、溶媒をベースにした、或いは
紫外線で硬化するフレキソ印刷用インクが使用される。
この種のインク層は強く着色しており、広い範囲の技術
によって第1の層および/またはフィルムに被覆するの
に適している。印刷インクを適切に選ぶことによって、
剥離層がプライマー層に非常に良く固定しているが低い
接着性、即ち低い接合性を示し、プライマー層によって
被覆されていないフィルムの区域が存在するように、本
発明に使用される接着テープの剥離層システムをつくる
ことができる。 【0052】裏地材料および/またはプライマー層に対
する剥離層の被覆の割合は好ましくは2〜18g/m2
である。さらに好適な具体化例においては、第1の層の
被覆の割合は5〜11g/m2である。 【0053】接着剤組成物としては、包装を行うべき接
着基質に対して高い接合強度をもった実質的に宇部手の
公知接着剤組成物を使用することができる。 【0054】本発明に使用される接着テープの接着剤組
成物は、溶媒を含む天然ゴムをベースにした接着剤組成
物およびアクリレート接着剤組成物から成っていること
ができる。アクリレート分散物、特に水性のアクリレー
ト分散物をベースにした接着剤組成物が好適である。こ
れらの接着剤組成物の技術は接着テープ工業に使用され
ている。 【0055】裏地材料に対する接着剤組成物の被覆の割
合は好ましくは15〜60g/m2である。他の好適な
具体化例においては、この層の被覆の割合は20〜30
g/m2である。 【0056】本発明に使用される接着テープは多段工程
で製造される。第1の段階においては、熱可塑性フィル
ムをベースにした裏地の表面の一つ(上面)をシリコー
ンをベースにした被膜で被覆する。このように裏地の片
側の被覆は対応する被覆ユニットを用いて行われる。 【0057】剥離用の被膜と反対側のフィルム面(下
面)は必要に応じコロナまたは焔によって予備処理され
る。 【0058】使用する熱可塑性フィルムの表面に対して
高い親和性をもったプライマー層はフレキソ印刷法によ
って剥離用被膜とは反対側のフィルム面(下面)に被覆
される。 【0059】フレキソ印刷法は特に接着テープの識別の
ために接着テープ工業界において使用されている。 【0060】フレキソ印刷工程は隆起した部分が第1の
層に転写されるような印刷型を使用して行われる。印刷
型はゴムまたは光重合体からつくられた可撓性のある板
である。フレキソ印刷成分は高度の流動性をもち、溶媒
をベースにしたものおよび水をベースにしたものの両方
がある。これらの成分は、特に光を用いて硬化させるシ
ステムの中では、迅速に乾燥する。本発明の接着テープ
を製造するためには水性のフレキソ印刷成分を使用する
ことが好ましい。スクリーンローラの選択は使用する印
刷材料およびそれに付属するフレキソ印刷成分によって
行われる。 【0061】本発明の接着テープを製造するためには、
通常の方法を用いてプライマー層および/またはフィル
ム面上の開いた区域に対する剥離層の被覆を行う。この
点に関しては、ナイフ被覆機による水性システムの被覆
或いは棒被覆機、スクリーンローラまたは印刷工程によ
る溶媒を含んだシステムの被覆を挙げることができる。 【0062】次いで剥離層に対し接着剤組成物を被覆す
るには、棒被覆機およびナイフ被覆機による方法の両方
が適している。本発明に使用される接着テープの製造に
関しては、またスチレン−イソプレン−スチレンをベー
スにした接着剤組成物を高温熔融圧感性接着剤として公
知方法により剥離層に被覆することも可能である。 【0063】本発明の使用における有利な一つの態様
は、好ましくは標準的なインクを用い特に接着面の上に
印刷することにより識別が行われる接着テープを用いる
方法である。 【0064】本発明における使用において、即ち送達用
のパケット、ポーチ、バッグ、封筒等を不正操作に対し
て安全に密封する場合、送達パケットが早期にまたは意
図せずに自動的に密封されるのを防ぎ、送達しようとし
た時にだけパケットを密封することができるようにする
ために、本発明に従って使用される接着テープは、開い
た状態の接着剤の上に適当な剥離用のライニング材が被
覆されている。 【0065】また送達パケット等の密封に接着テープを
使用するための本発明の概念は、特に一方では接着剤を
被覆した側に剥離用のライニング材が被覆された接着テ
ープを用い、他方では送達パケットに被覆された接着テ
ープの接着面に剥離用のライニング材を備えることを含
んでいる。 【0066】ウエッブの形の接着テープに適当な剥離用
のライニング材をライニングするには、例えば積層ユニ
ットの中においてライニングを行い、次いで接着剤を被
覆して乾燥させる方法で行うことができる。本発明によ
る接着テープの使用の一態様においては、接着テープは
接着剤で被覆された側に製造工程において被覆された剥
離用のライニング材をもっている。 【0067】本発明の使用における他の態様において
は、パケット材料から送達パケットをつくる工程中に適
当な被覆装置によって接着テープの被覆を行い、この際
本発明に使用する接着テープの一具体化例においては、
接着テープの半分が封緘用の垂れ蓋に接着し、接着面上
のライニング材で覆われた他の半分が封緘用の垂れ蓋を
越えて突き出し、袋を密封するために残されるようにす
る。 【0068】本発明の概念はさらに、パケットの密封の
ために、接着剤がつけられた側の全区域の上に剥離用の
ライニング材が被覆された接着テープを使用することか
ら成っている。パケット材料からパケットをつくる工程
中適切な被覆方法および/または接着テープに対する指
針により、被覆工程においてライニング材を接着テープ
から持ち上げ、接着テープの一部を封緘用の垂れ蓋に接
着した後に残った接着テープの部分に 長手方向におい
て再被覆する。この場合、パケットに被覆された接着テ
ープに対し元の位置で剥離用のライニング材を被覆し、
剥離用のライニング材が接着面の残りの区域だけを覆
い、他の部分は封緘用の垂れ蓋の裏側を覆うようにする
ことができる。他の可能性としては、接着テープに関し
てずらされた関係において既にパケットに被覆された接
着テープに被覆を行い、剥離用のライニング材が一方で
は接着テープの露出した接着面を覆い、他方では封緘用
の垂れ蓋を越えて突き出した接着テープの縁を越えて突
き出すようにする方法である。剥離用のライニング材が
残されている両方の場合、送達を行う人が剥離用のライ
ニング材を取り外す際、端を掴む手段を与えるという利
点が得られる。 【0069】さらにまた、本発明に使用される接着テー
プの一具体化例においては、接着テープに対しずらされ
た関係で被覆された剥離用のライニング材の変形とし
て、剥離用のライニング材は封緘用の垂れ蓋の裏側から
突き出しているばかりでなく、該垂れ蓋を越えて突き出
している接着テープの縁の所でも突き出している。 【0070】本発明の使用法の他の態様においては、接
着テープは長手方向に縦切りされた剥離用のライニング
材を用いて接着面が全区域に亙って覆われている。この
場合剥離用のライニング材は、ウエッブ材料を縦切りし
て接着テープのロールをつくる工程の間に他の切断機構
または打抜き機によって縦切りされる。縦切りされた剥
離用ライニング材をもった接着テープを被覆する場合、
接着テープを封緘用の垂れ蓋に直接被覆する前に、剥離
用ライニング材の半分を接着テープから持ち上げて適当
な除去装置によりこれを取り外す。このようにして正確
に被覆することにより、剥離用ライニング材が上に被さ
っていない視覚的に有利な機密保持用の密封を行うこと
ができる。 【0071】接着テープの本発明の使用法における他の
態様においては、剥離用ライニング材は長手方向におい
て接着面の一部だけに、例えば接着面の半分だけにライ
ニングざれている。この接着テープの具体化例は、縦切
り操作の直後において縦切りされた剥離用ライニング材
の例えば半分を取り去ることによって得られる。この場
合の利点は、送達パケットの製造業者にとって製造工程
の管理が簡単化されることである。 【0072】本発明の使用法の他の態様においては、剥
離用ライニング材をもたない接着テープが使用される。
この場合、パケットの製造工程はパケットの封緘用の垂
れ蓋に剥離用ライニング材を別の工程として被覆する操
作を含んでいる。 【0073】剥離用ライニング材の設計は、それが紙の
裏地またはフィルムをベースにした裏地を含むような設
計である。また例えばポリエチレンで被覆された紙から
成る裏地をベースにしたもっと複雑な構造をもった剥離
用ライニング材を使用することもできる。適切なライニ
ング材は、本発明に使用される接着テープ上にライニン
グされるべき接着剤に面して、裏地の少なくとも片側に
被覆された剥離用ライニング材をもっている。剥離用ラ
イニング材に適した剥離被膜はシリコーンのシステムか
ら構成されている。好適な剥離被膜は紫外線で硬化する
シリコーン100%から成っているが、接着テープのラ
イニングに対して溶媒を含んだシリコーン・システムを
用いることもできる。剥離用ライニング材に対する剥離
被膜の単位面積当りの重量は裏地材料に依存して0.1
〜4g/m2である。フィルムの裏地に対しては例えば
約0.1〜0.5g/m2であり、剥離用の紙の場合に
比べて被覆の割合が少ないことが要求される。剥離紙の
場合には約0.7〜3.5g/m2である。 【0074】本発明に使用される接着テープの特に有利
な具体化例およびその機能を添付図面に基づいて下記に
さらに詳細に説明する。これらの説明は本発明を限定す
るものではない。 【0075】図1に従えば、接着テープ1は、下記に示
すような用途を保証するのに十分な内部強度をもった好
ましくは透明な熱可塑性フィルム10から構成されてい
る。熱可塑性フィルム10は上面11および下面12を
もっている。 【0076】第1の操作において、該フィルム10の下
面12に対し透明なプライマー層14を被覆するが、こ
の際被覆はその全区域に対しては行われない。プライマ
ー層14はフィルム面12の上方において、接着テープ
1が取り外された場合、送達パケットの表面上に目で見
える印刷が生じるように配置されている。 【0077】第2の段階では、剥離層15をプライマー
層14および下方のフィルム面12の残った部分に被覆
する。剥離層15は着色した材料から成っている。色お
よび色の濃さは、それが通常の送達パケットの色に対し
て十分なコントラストをつくり、生じた印刷を読み取り
易くすると共に接着層の上の会社のロゴマークまたは商
標を良好な視認性をもって浮き上がらせるように選ばれ
る。 【0078】次に、密封すべき物品上で十分な接合によ
る機密保持を保証するような接着層16を剥離層15の
上に被覆する。 【0079】プライマー層14は下方のフィルム面12
に非常に強く接着している。剥離層15はプライマー層
14よりも弱く下方のフィルム面12に接着している。
接着層16は剥離層15が下方のフィルム面面12に接
着しているよりも強く下方のフィルム面12に接着して
おり、その強さは少なくとも剥離層15がプライマー層
14に接着しているよりも強い。 【0080】この用途に使用される一つの表面に対する
接着層16の接着力は下方のフィルム面12に対する剥
離層15の接着力よりも強い。プライマー層14が層構
造物の一部をつくっている区域では、下方のフィルム面
12および剥離層15に対するプライマー層14の接着
は、この用途に使用される一つの表面に対する接着層1
6の接着よりも強い。 【0081】剥離層15の下方のフィルム面12に対す
る接着は、剥離層15の接着層16に対する接着よりも
弱い。フィルムの裏地10の上面11には好ましくは透
明な剥離層13が被覆され、これは該上面11に比較的
強く接着している。剥離層13の接着層16に対する接
着は弱いので、接着テープ1を巻いてロールにした場
合、剥離層15が下方のフィルム面12から分離するこ
となく接着テープを巻き戻すことができる。 【0082】この工程または以後の工程において、会社
のロゴマークまたは商標の着色された印刷17を接着層
16の外側の表面に被覆することができる。 【0083】接着層16の外側の表面には、全区域また
は部分的に、しかし接着テープ1の幅全体に亙って剥離
用のライニング材18を被覆し、これを本発明に従う使
用を行う前に、即ち送達パケットの密封を行う前に取り
外すようにすることができる。 【0084】本発明の使用法に対して好適な接着テープ
の態様が図2の1に示されている。この場合接着テープ
は例えば送達パケット2のような物品を保護または密封
するのに用いられる。パケット2は封緘用の垂れ蓋3を
もち、またパケットの表面4をもっている。送達パケッ
ト2を密封するためには、封緘用の垂れ蓋3を線5の所
まで折り曲げる。接着テープ1は封緘用の垂れ蓋3およ
びパケットの表面4の上で接合される。開封が試みられ
たことが後で通知されることなく送達パケット2の内容
物を取り出すためには、線5の近傍において接着テープ
1を取り除き、垂れ蓋3を折り返して持ち上げることが
できるようにすることが必要である。使用される接着テ
ープ1が標準的な市販の接着テープの場合、垂れ蓋3か
ら内容物を取り出し注意して接着テープ1を再び接着さ
せた後では、接着テープ1が以前に既に剥がされたかど
うかを確かめることは不可能である。 【0085】しかし本発明に従って送達パケットを密封
するために接着テープ1を使用すれば、上記のような開
封と封緘を行ったことを知られないで済ますことは不可
能である。 【0086】図1に示すような構造をもった接着テープ
1が図3で示されているように表面上で接合された場
合、剥離層13およびフィルムの裏地10、並びにプラ
イマー層14が好適な透明性をもっていることは、イン
ク層15の色が均一に目で見え、適切な場合接着層16
を通してインク層17を表示することができることを意
味する。 【0087】図4に示されているように、接着テープ1
が送達パケットの表面から剥がされた際には、接着テー
プ1は図5に示すように分離する。剥離層15はそれが
直接フィルムの表面12と接触している区域でフィルム
10から離れ、パケット表面14の上に残る。プライマ
ー層14が存在する区域では、接着層16がパケットの
表面4から分離し、裏地フィルム10の上に残る。 【0088】パケット表面4の上の印刷として、また裏
地10の上に直接着色された印刷として「OPENE
D」という文字が見えるようになる。 【0089】接着テープの剥がした部分を取り替えても
「OPENED」の印刷は目に見えるまま残る。何故な
ら、剥離層15とフィルムの表面12との間の境界にあ
る空気の層のために、プライマー層14およびフィルム
の表面12の境界における光の屈折率が変化し、光学的
なコントラストが生じるからである。 【0090】さらに、裏地10は被覆したり剥がしたり
する際に変形してしまうという事実のために、裏地フィ
ルム10の上の印刷はパケット表面上の露出された印刷
と一致して挿入できなくなる。 【0091】図6および7には、本発明による接着テー
プの使用に関し封緘用の垂れ蓋3の上に重ねて被覆され
た接着テープ1の接着層16を剥離用ライニング材18
で覆い、送達パケット2が自動的に密封されることを防
ぐための可能性が例示されている。 【0092】図6は接着テープ1に関してずれていない
位置において剥離用ライニング材18をライニングした
場合を示す。その結果剥離用ライニング材18は封緘用
の垂れ蓋3とその下方の面において重なる。 【0093】図7は接着テープ1に関してずれた位置に
おいて剥離用ライニング材18をライニングした場合を
示す。その結果、剥離用ライニング材18は封緘用の垂
れ蓋3には接着していない接着テープ1の縁を越えて突
き出している。図6および7に示した両方の場合、剥離
用ライニング材18が重なったり突き出している結果、
これは使用者が送達パケットを掴む手段となっている。 【0094】同様に、接着テープ1を剥離用ライニング
材でライニングすることも可能であり、この場合剥離用
ライニング材18を適切にずらすことによって図6およ
び7に示されるようなライニングの両方の場合が得られ
る。 【0095】本発明の概念には、多数の高価なおよび/
または重要な品物に対し不当な開封の試みまたは実際行
われた開封の証拠を明白に残すための機密保持用閉鎖手
段として、特許請求の範囲に規定された接着テープを使
用することが含まれる。この点に関する重要な使用分野
には、多種多様な消費者の品物の盗難、内容物の偽造、
不当な模造からの保護がある。重要な品物の不当な開
封、盗難および偽造は特許請求の範囲記載の接着テープ
を使用することとによって防がれる。 【0096】接着テープを取り外した場合、特許請求の
範囲に規定された接着テープはその全区域に亙って容易
に内部で分離するので、該接着テープは例えばポリエチ
レンまたは容易に分離できる厚紙の包装用のフォームか
らつくられた送達用のパケット、ポーチ、封筒、バッグ
等の開封および/または包装に対する機密保護に用いる
のに適している。 【0097】下記の説明は、本発明を不必要に制限する
ことなく実施例を参照して本発明を例示することを意図
している。 【0098】実施例a: フィルムa Siliconature社製のポリプロピレンをベー
スにした同時押出し二軸配向フィルムを用いた。 【0099】 フィルムの厚さ 28μm 識別名 Radil T 社名/製造業者 Radicil 破断時伸び:MD 130% 破断時伸び:TD 50% 弾性モジュラス:MD 2500N/mm2 弾性モジュラス:TD 4000N/mm2 接着剤を被覆する前に、プライマー層および剥離層で被
覆されたフィルムの表面をコロナ処理した。表面エネル
ギーは42mN/mよりも大きかった。 【0100】b: 使用した接着剤、プライマー層、
剥離層および剥離用ライニング材 b1: 剥離被膜 シリコーン・システム(紫外線硬化)100%をベース
にした剥離用ワニスを用いて本発明の接着テープをつく
る。 【0101】b2: プライマー ポリウレタンの水性分散液をベースにしたプライマー層
を用いて本発明の接着テープをつくる。 【0102】名称: オランダ、Zeneca樹脂製N
eoRez R560。 【0103】b3: 剥離層 溶媒を含んだ印刷インクをベースにした剥離層を使用し
て本発明の接着テープをつくる。 【0104】名称: ドイツ、Michael Hub
er Munchen GmbH製15VAA印刷イン
ク。 【0105】b4: 接着剤組成物 アクリレート水性分散液をベースにした接着剤を使用し
て本発明の接着テープをつくる。 【0106】名称: ドイツ、Rohm & Haas
Primal製PS83D。 【0107】b5: 剥離用ライニング材 100%シリコーンシステムをベースにした剥離紙を使
用する。 【0108】名称: ドイツ、Laufenberg
製、KS 900 yellow 52B/52B
8。 【0109】c: 接着テープの製造 c1: 剥離被膜の被覆 標準的なシリコーンをベースにした剥離被膜を用いこの
目的に通常用いられる標準的な方法によりフィルムを被
覆した。 【0110】c2: プライマー層の被覆 フレキソ印刷法によりフィルムc1をプライマー層で被
覆する。隆起した部分が「OPENDED」という文字
を再現するフレキソ印刷板を使用する。乾燥後プライマ
ー層の重量被覆比が約1〜3g/m2になるように実験
室用のフレキソ印刷板およびウエッブの速度を設定す
る。実験室用の被覆ユニット上で、作業幅500mm、
被覆速度10m/分で被覆を行う。 【0111】ワイヤー巻取り被覆機の棒被覆ユニットを
用いる被覆ステーションの下手には、高温空気(約10
0℃)を用いて操作される乾燥トンネルが配置されてい
る。被覆フィルムをは貯蔵期間なしで直ちに使用する。 【0112】c3: 剥離層の被覆 ワイヤー巻取り被覆機の棒によりフィルムc2を剥離層
で被覆する。被覆機の棒および被覆速度は、被覆された
フィルムが乾燥した後剥離層の重量被覆比が25g/m
2になるように調節する。被覆は中間試験用被覆ユニッ
ト上で作業幅500mm、被覆速度10m/分で行う。
被覆ステーションの下手には乾燥トンネルがあり、これ
を高温の空気(約100℃)で操作する。被覆されたフ
ィルムは貯蔵せずに直ちに使用する。 【0113】c4: 接着剤の被膜 ワイヤー巻取り被覆機の棒によってフィルムc3を接着
剤で被覆する。被覆機の棒および被覆速度は、被覆され
たフィルムの乾燥後重量被覆比が約25g/m 2になる
ように調節される。被覆は中間試験用被覆ユニット上で
作業幅500mm、被覆速度10m/分で行う。被覆ス
テーションの下手には乾燥トンネルがあり、これを高温
の空気(約100℃)で操作する。被覆されたフィルム
は貯蔵せずに直ちに使用する。 【0114】c5: 剥離用ライニング材のライニング 梱包の形の接着剤のウエッブを乾燥し、次いで積層ユニ
ットの中で剥離用ライニング材をライニングする。 【0115】c6: 変換 被覆されたフィルムを25mmの幅に変える。 【0116】d: 結果 重量被覆比を決定するために、既知面積の円形の試料を
被覆されたフィルムから切り取り、秤量する。次にアセ
トンで剥がすことによって接着剤組成物を除去し、今や
接着剤組成物を含まないフィルムを再秤量する。差から
重量被覆比をg/m2単位で計算する。 【0117】得られた機密保持効果を決定するために、
上記実施例でつくられた接着テープを検査した。送達パ
ケットに対する機密保持の効果を特徴付けるために、接
着テープの接着片を封緘用の垂れ蓋に接合し、これを垂
れ蓋およびパケットの表面の両方に接着し、重さ2kg
の鋼のローラを用いてプレスする(接合部の上に2回ロ
ールでプレスする)。23℃において24時間待った後
直ちに接着片を手で剥がした。 【0118】 【表1】 【0119】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。 【0120】1.配向した熱可塑性フィルムをベースに
した裏地、上方の表面および下方の表面を有し、該下方
の表面には (a)該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆され
ていないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定され
ているプライマー層、(b)該被覆されたプライマー層
および該熱可塑性フィルムの被覆されていない表面の全
区域に亙って被覆され、熱可塑性フィルムに対してより
も強くプライマー層に固定されている剥離層、(c)該
剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が該熱可塑
性に対して固定されているよりも強く該剥離層に対して
固定されている圧感性接着剤組成物の少なくとも一つの
の層が被覆されている多層接着テープの、送達用のバッ
グ、ポーチ、封筒およびパケットの密封に対する使用。 【0121】2.該熱可塑性フィルムは配向したポリオ
レフィンまたはポリエステルであって、特に透明なもの
から成る上記第1項記載の使用。 【0122】3.該熱可塑性フィルムは配向したHDP
E、またはPVC、またはPET、或いは一軸配向ポリ
プロピレンまたは二軸配向ポリプロピレンから成る上記
第1または2項記載の使用。 【0123】4.コロナ処理または焔処理によって熱可
塑性フィルムおよび他の層に対するプライマー層の接着
が改善されている上記第1〜3項記載の使用。 【0124】5.該フィルム表面に被覆されたプライマ
ー層は特徴的な目印または記号をなしている上記第1〜
4項記載の使用。 【0125】6.剥離層は樹脂の分散物、アクリレート
分散物、重合体分散物、或いは特に水をベースにした、
溶媒をベースにした或いは紫外線で硬化するフレキソ印
刷インクである上記第1〜5項記載の使用。 【0126】7.接着剤組成物は水性アクリレート分散
物をベースにしている上記第1〜6項記載の使用。 【0127】8.接着テープは識別標識がつけられてお
り、それは好ましくは標準のインクを用い特に接着側に
印刷を行うことによってなされている上記第1〜7項記
載の使用。 【0128】9.裏地材料に対するプライマー層の被覆
の割合は0.5〜12g/m2、特に好ましくは1.5
〜6g/m2であり、プライマー層に対する第1の剥離
層の被覆の割合は2〜18g/m2、特に好ましくは5
〜11g/m2である上記第1〜8項記載の使用。 【0129】10.接着テープの上面には必要に応じ剥
離被膜が被覆されている上記第1〜9項記載の使用。 【0130】11.接着剤が付けられている側には部分
的にまたはその全区域に亙り剥離用のライニング剤がラ
イニングされている上記第1〜10項記載の使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】最初の形および接合した形における本発明に使
用される接着テープの断面図。ここで層の厚さは接着テ
ープの構成および構造を例示するように示されている。 【図2】送達パケットに接合した場合の本発明による接
着テープの使用を示す図。 【図3】接着された接着テープを有する図2の拡大断面
図。 【図4】送達パケットの表面から部分的に取り外した場
合、本発明による接着テープの使用を示す図2と同様な
図。 【図5】本発明により使用される接着テープを最初に送
達パケットから取り外した場合の個々の層を示す図1と
同様な断面図。 【図6】本発明に従って使用される封緘用の垂れ蓋に取
り付けられた接着テープの接着材を被覆した側のライニ
ングの変形を示す図。 【図7】本発明に従って使用される封緘用の垂れ蓋に取
り付けられた接着テープの接着材を被覆した側のライニ
ングの変形を示す図。
用される接着テープの断面図。ここで層の厚さは接着テ
ープの構成および構造を例示するように示されている。 【図2】送達パケットに接合した場合の本発明による接
着テープの使用を示す図。 【図3】接着された接着テープを有する図2の拡大断面
図。 【図4】送達パケットの表面から部分的に取り外した場
合、本発明による接着テープの使用を示す図2と同様な
図。 【図5】本発明により使用される接着テープを最初に送
達パケットから取り外した場合の個々の層を示す図1と
同様な断面図。 【図6】本発明に従って使用される封緘用の垂れ蓋に取
り付けられた接着テープの接着材を被覆した側のライニ
ングの変形を示す図。 【図7】本発明に従って使用される封緘用の垂れ蓋に取
り付けられた接着テープの接着材を被覆した側のライニ
ングの変形を示す図。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C09J 201/00 C09J 201/00
Fターム(参考) 4F100 AK01A AK07 AK25 AK51
AK52 AR00B AR00C AR00D
BA04 BA07 BA10A BA10D
BA26 BA32 EJ65B GB16
JA20A JB16A JL00 JL13D
JL14C
4J004 AA04 AA05 AA10 AB01 CA03
CA04 CA05 CA06 CC02 CC03
CD08 DB02 FA01 FA06 FA08
4J040 CA011 DF031 JA09 JB09
LA06 MB03 NA06 NA08 NA21
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 配向した熱可塑性フィルムをベースにし
た裏地、上方の表面および下方の表面を有し、該下方の
表面には (a)該熱可塑性フィルムの全区域に亙っては被覆され
ていないが、該熱可塑性フィルムの非常に良く固定され
ているプライマー層、 (b)該被覆されたプライマー層および該熱可塑性フィ
ルムの被覆されていない表面の全区域に亙って被覆さ
れ、熱可塑性フィルムに対してよりも強くプライマー層
に固定されている剥離層、 (c)該剥離層の全区域に亙って被覆され、該剥離層が
該熱可塑性フィルムに対して固定されているよりも強く
該剥離層に対して固定されている圧感性接着剤組成物の
少なくとも一つのの層が被覆されている多層接着テープ
の、送達用のバッグ、ポーチ、封筒およびパケットの密
封に対する使用。
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DE10146270.0 | 2001-09-19 | ||
DE10146270A DE10146270A1 (de) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | Verwendung eines Sicherheitsklebebandes zum Anzeigen unautorisierter Öffnungsversuche an Versandpackungen |
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EP (1) | EP1296306A3 (ja) |
JP (1) | JP2003160772A (ja) |
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