JP2002256231A - 剥離検知粘着シート - Google Patents

剥離検知粘着シート

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JP2002256231A JP2001052686A JP2001052686A JP2002256231A JP 2002256231 A JP2002256231 A JP 2002256231A JP 2001052686 A JP2001052686 A JP 2001052686A JP 2001052686 A JP2001052686 A JP 2001052686A JP 2002256231 A JP2002256231 A JP 2002256231A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】開封の際に粘着シートには開封の跡を残しつ
つ、被着体には糊残りを生じない粘着シートを提供す
る。 【解決手段】少なくとも、基材層、剥離剤層、中間層お
よび粘着剤層がこの順に積層され、剥離剤層と中間層と
の間に剥離力が働くと、視覚的に認識可能な変形が生
じ、かつ貼着後、糊残りを生じずに剥離できる剥離検知
粘着シート。図4は剥離検知粘着シートを被着体に貼着
後、剥がした状態を示すもので 8 層間剥離を生じた中間層の部分、 9 光の反射状態が異なる部分、 10 基材層と接着している中間層部分を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は粘着シートに関し、
特に、貼着後の粘着シートに剥離力が働いたか否かを検
知する機能を有する剥離検知粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】封緘用粘着テープ等、再剥離可能な粘着
テープではなくても、例えば剥離する際に粘着テープ等
を加熱したり、剥離速度を遅くしたり等、剥離行為に工
夫を凝らすことにより、剥離の痕跡を残さずに粘着テー
プを剥がして再度貼付することが可能なものがある。こ
のような粘着テープでは、封緘された後、粘着テープを
剥がして中身を抜き取り、中身のすり替えを行ってから
再度封緘する等の不正行為が行われたり、また剥離の痕
跡を残さずに粘着ラベルを剥がして他のラベルを貼着す
る等のラベルのすり替え行為が行われることがあった。
このような不正行為を防ぐために、粘着テープの基材中
にインキや顔料等のマイクロカプセルを封入し、剥離行
為が行われるとマイクロカプセルが破壊されて着色が生
じる粘着テープが提案されている。また、フィルムとア
ルミ蒸着層の間に剥離剤層を設け、剥離行為が行われる
と、アルミ蒸着層がフィルム層から剥がれてアルミ層が
被着体に残存する粘着テープや、意図的に薄い基材や脆
い基材を用いた粘着テープであって、剥離の際に簡単に
破壊される粘着テープ等が提案されている。しかしなが
ら、従来のこれらの粘着テープ等では、粘着テープを剥
離した後、被着体に糊残りが生じたり、粘着ラベルが剥
がし難かったり等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、
開封の際に粘着テープには開封の跡を残しつつ、被着体
には糊残りを生じない粘着テープを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の剥離検知粘着シ
ートは、少なくとも、基材層、剥離剤層、中間層および
粘着剤層がこの順に積層され、剥離剤層と中間層との間
に剥離力が働くと、視覚的に認識可能な変形が生じ、か
つ、貼着後、糊残りを生じずに剥離することができるこ
とを特徴とする。本発明の別の態様の剥離検知粘着シー
トは、少なくとも、基材層、剥離剤層、中間層および粘
着剤層がこの順に積層され、剥離剤層と中間層との間に
剥離力が働くと、中間層が視覚的に認識可能な変形を生
じ、かつ、貼着後、糊残りを生じずに剥離することがで
きることを特徴とする。ここで、剥離剤層は、中間層に
部分的に層間剥離を生じさせるようなパターン形状で形
成されていることができる。また、剥離剤層と中間層と
の間に印刷層を更に有することができる。また、中間層
の破断応力が、粘着剤層を被着体から剥離する時の応力
より大きいことが好ましい。また、中間層は、合成樹脂
又はゴム系材料を主成分とする材料からなることができ
る。また、中間層は、粘着剤層を構成する材料の主成分
と同種類の合成樹脂又はゴム系材料を主成分とする材料
からなることができる。また、基材層は透明であること
ができる。また、基材層は透明なプラスチックフィルム
からなることができる。また、剥離剤層と中間層との間
に剥離力が働くと、中間層に伸び変形が生じて視覚的に
認識可能になることができる。また、剥離剤層と中間層
との間に剥離力が働くと、印刷層に歪みが生じて視覚的
に認識可能になることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の剥離検知粘着シートは、
少なくとも基材層、剥離剤層、中間層および粘着剤層を
この順に有する。ただし、本発明の粘着シートは、剥離
力が働くと視覚的に認識可能な変形を生じる構成となっ
ている。本発明において「視覚的に認識可能な変形」と
は、変形前後の状態変化を人間の目で確認できることを
いう。変形の状態の態様や程度等には特に限定されるも
のではなく、剥離行為により色が変化する、形が変化す
る等、視覚的に認識できるものは全て本発明に包含され
るものとする。剥離行為により、例えば中間層が剥離剤
層と接触する部分において剥離変形を生じ、剥離前の層
構成を乱すことにより、視覚で認識できるようになるこ
とが該当する。例えば、剥離行為により、中間層が膨潤
したり、破壊されたり、伸張したり、収縮したり、ヒビ
が入ったり等の各種の変形が生じて視覚で確認できるよ
うになり、また、中間層の変形に起因して、中間層に白
濁が生じたり、着色が生じたり、金属光沢を発したり、
光沢の変化が生じて目で確認できるようになる。すなわ
ち、剥離検知粘着シートに剥離行為が行われると、例え
ば、剥離剤層と中間層との間に層間剥離が生じて空気層
が発生し、目で認識できるようになったり、層間剥離が
生じて中間層が部分的に引き伸ばされた状態を形成し、
目で認識できるようになる。剥離剤層は中間層に部分的
に層間剥離を生じさせるために設けられる。すなわち、
剥離剤層は、中間層に視覚的に認識される所定の変形を
与え、かつ基材層と中間層との接着状態を保持できるよ
うなパターン形状で基材層と中間層との間に存在するこ
とが好ましい。剥離剤層は、例えば縞模様形状やドット
形状等のパターン形状に形成されていることが好まし
い。本発明においては、剥離剤層と中間層との間には印
刷層を有していてもよく、この場合には印刷層の歪み等
を視覚により確認することができる。なお、これらの変
化の確認は剥離検知粘着シート等の外部から、例えば、
基材層の上から確認できることが好ましい。
【0006】本発明の剥離検知粘着シートの構成の概略
を図を用いて以下に説明する。図1〜図3は、本発明の
剥離検知粘着シートの一態様の構成を模式的に示す断面
図である。図1において、基材層1と中間層4との間に
剥離剤層3が所定のパターン形状で形成されており、剥
離剤層3が存在しない部分では基材層1と中間層4とが
直接接触するようになっている。中間層4の他方の面に
は粘着剤層5が設けられており、粘着剤層5には使用時
まで粘着剤層を保護するために剥離ライナー6が設けら
れている。本発明においては、剥離剤層と中間層との間
に印刷層を設けてもよく、かかる態様の剥離検知粘着シ
ートを図2に示す。図2において、所定のパターン形状
の剥離剤層3が形成された基材層1と中間層4との間に
印刷層2が設けられている。中間層4の他方の面には粘
着剤層5と、使用時まで粘着剤層を保護するための剥離
ライナー6が設けられている。図3の態様の剥離検知粘
着シートは例えば巻回してロール形状で保存等される剥
離検知粘着シートに好適な形態であるが、所定のパター
ン形状の剥離剤層3が形成された基材層1と中間層4と
の間に印刷層2を設け、中間層の他方の面に粘着剤層5
が形成されている。この形態では、粘着剤層5に剥離ラ
イナーは設けられておらず、その代わりに基材層1の背
面に剥離処理層7が設けられている。図3の剥離検知粘
着シートを巻回してロール状にすると、粘着剤層5と剥
離処理層7とが接する状態で保持、保管、搬送等をする
ことができ、ロールを巻き戻した時に粘着剤層5は剥離
処理されている基材と離すことができるのである。
【0007】以下に、本発明の剥離検知粘着シートを貼
着して剥がした状態の一例を説明するが、この態様に限
定されるものではない。例えば図1における態様の剥離
検知粘着シートを封緘等に使用する場合には、剥離ライ
ナーを除去して粘着剤層を被着体(容器等)に貼着す
る。その後、基材層をつまんで剥離すると、中間層と剥
離剤層との間に層間剥離が生じ、中間層が視覚的に認識
できる変形を生じるので、1度貼着された後、剥離した
シートであることが確認できる。なお、本発明の剥離検
知粘着シートでは、剥離後、剥離検知粘着シートの粘着
剤層等が被着体に残存することがないので、被着体(容
器等)を再使用することができる。例えば容器等の封緘
に本発明の剥離検知粘着シートを用いれば糊残り等が生
じないので、容器等の回収後、再使用に付すための洗浄
等の処理が容易になる。貼着後に剥離した状態の一例を
示す剥離検知粘着シートの基材層側から見た状態を図4
に示す。図4において、8は中間層が剥離剤層との間に
層間剥離を生じた部分であり、部分的に伸張されて光の
反射状態が異なる部分9が存在する。また、10は基材
層と中間層とが接着している部分であり、透明な基材層
や中間層等を選択した場合には透明である。この場合、
剥離剤層のパターンは適宜決定されるものであるが、例
えば、基材上に縞模様等を形成するように設けられてい
る。図2における態様の剥離検知粘着シートでは、剥離
剤層と中間層との間に印刷層が設けられており、中間層
の変形に伴い印刷層も変形するので、印刷パターンの歪
み等を視覚的に認識しやすくなる。このように印刷層を
有する場合には、中間層の変形が小さくても、印刷層の
歪み等による変形を目で確認することができるので、剥
離行為を確実に検知することができる。図3の態様の剥
離検知粘着シートは、使用時に必要な長さだけロールを
巻き戻して切断等した後、被着体に貼着することができ
る。この場合においても、図1の態様の粘着シートと同
様に、貼着後、剥離の際に中間層が視覚的に認識できる
ような変形を生じるので、基材層の上から変形を目で確
認することができる。
【0008】剥離剤層と中間層との間の剥離力(引き剥
がし粘着力)は、粘着剤層と剥離ライナーとの間の剥離
力や、図3に示すような形態では、剥離処理を施した基
材層(自背面)と粘着剤層との間の剥離力より大きいこ
とが必要である。さもなければ、剥離ライナーを除去す
る際に、あるいはロールを巻戻す際に中間層が剥離剤層
から剥がれてしまい、すなわち貼着前にすでに中間層が
変形を生じてしまうので、貼着後の剥離で生じた中間層
の変形か否か区別がつかなくなってしまう。本発明にお
いては、貼着後剥離した際に、被着体に糊残りが生じな
いことが必要であるので、剥離行為によって、中間層お
よび粘着剤層が被着体に残存等することがないように設
計する必要がある。したがって、本発明においては、中
間層と剥離剤層との間では層間剥離を生じるが、基材層
と中間層との間や、中間層と粘着剤層との間では剥離が
生じないようにする必要がある。このように設計するこ
とにより、中間層は剥離剤層と接触する部分においては
層間剥離を生じるが、剥離剤層が形成されていない基材
層部分では、基材層と直接接触するので剥離が生じず、
中間層は基材層に貼着したまま被着体から剥がされるこ
とになる。また、中間層の破断強度は、粘着シートを被
着体から剥離する際に必要な応力より大きくすることが
好ましい。中間層の破断強度がかかる応力より小さい場
合には、剥離の際に中間層が切断されて被着体に剥離検
知粘着シートの一部が残存する可能性があるからであ
る。
【0009】本発明の剥離検知粘着シートにおける基材
層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンフィ
ルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フ
ィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ム等のポリエステル系フィルム、ナイロン系フィルム、
ポリイミド系フィルム等の各種のプラスチックフィルム
を使用することができるが、これらに限定されるもので
はない。ただし、中間層の変形を視覚で確認することを
考慮すると、透明な素材であることが好ましい。剥離剤
層を構成する材料としては、例えば、シリコーン系剥離
剤、長鎖アルキル系剥離剤、フッ素系剥離剤等の各種の
剥離剤を用いることができる。中間層を構成する材料と
しては、例えば合成樹脂、ゴム系材料等であることが好
ましい。合成樹脂としては、例えば、オレフィン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ウレタン系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、
アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂等
が挙げられ、ゴム系材料としては、天然ゴム、例えばス
チレン(S)、ブタジエン(B)、イソプレン(I)、
エチレン(E)、プロピレン(P)等を共重合した各種
スチレン系ブロック共重合体(SIS、SBS、SEB
S、SEPS)等の各種合成ゴム等が挙げられる。本発
明において、中間層を構成する材料は、粘着剤層を構成
する材料と同種類の合成樹脂またはゴム系材料であるこ
とが更に好ましい。このように粘着剤層を構成する材料
と同種類の合成樹脂等を選択することにより、中間層と
粘着剤層との接着性を向上させることができるからであ
る。具体的には、例えば粘着剤層を構成する粘着剤とし
てアクリル系粘着剤を用いた場合には、中間層にアクリ
ル系ポリマーを用いることが好ましく、粘着剤としてゴ
ム系粘着剤を用いる場合には、中間層にゴム系ポリマー
を用いることが好ましい。本発明において、粘着剤層を
構成する材料としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤等公知の粘着剤を用いることができ、被着体
の材料等に応じて適宜選択することができる。また、粘
着剤としては、溶剤型、エマルジョン型、ホットメルト
型等を、適宜選択することができる。また、粘着剤の粘
着力は1〜20N/20mmの範囲内で設定されること
が好ましい。かかる範囲内の粘着力とすることにより、
例えば各種の包装容器のコーナー部へ貼着する場合で
も、また、各種容器の凹凸部へ貼着する場合でも、粘着
シートが浮いたりせずに、被着体に追従した状態で貼付
することができるからであり、また、運搬時等の衝撃に
より粘着シートが被着体から不用意に剥がされることも
ないからである。本発明においては、剥離の状態を確認
しやすくするために、剥離剤層と中間層との間に文字や
図柄等を印刷した印刷層を設けることができる。印刷層
は、公知の一般的な印刷方法により、例えばグラビア印
刷、凸版印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等によ
り形成することができる。
【0010】本発明の剥離検知粘着シートは、例えば、
基材層上に所定のパターンで剥離剤層を形成し、その上
に、すなわち、剥離剤層および剥離剤を形成してない基
材層面上に、例えば中間層を構成する材料を溶剤に溶解
させたり、熱溶融したり、水に分散させた溶液を塗布等
することにより中間層を形成する。粘着剤層は、中間層
上に直接、塗布等により形成しても、あるいは剥離ライ
ナー上に塗布して粘着剤層を形成した後、中間層と貼り
合わせることにより積層体を形成してもよい。なお、印
刷層を設ける場合には、公知の印刷手段を用いて剥離剤
層を設けた基材層上に印刷層を設けることができる。
【0011】本発明の剥離検知粘着シートは基材層の厚
さが10〜200μmの範囲内であることが好ましく、
剥離剤層の厚さが0.05〜10μmの範囲内であるこ
とが好ましく、中間層の厚さが約10〜150μmの範
囲内であることが好ましく、粘着剤層の厚さが10〜8
0μmの範囲内であることが好ましく、剥離処理層の厚
さが0.05〜10μmの範囲内であることが好まし
い。
【0012】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)基材として38μm厚のPETフィルムを
用い、このPETフィルムの長手方向に沿って3mm間
隔で長鎖アルキル系剥離剤(商品名「ピーロイル101
0」、一方社油脂工業株式会社製)をトルエンで希釈し
た溶液を乾燥後の厚さが1μmとなるように塗布し、乾
燥させて、基材層上に縞模様パターンの剥離剤層を形成
した。次いで、剥離剤層を設けた基材層上に、10ポイ
ントの大きさの文字を印刷して印刷層を形成した。印刷
層の上に、スチレン系ブロック共重合体であるSIS
(商品名「クインタック3433N」、日本ゼオン株式
会社製)をトルエンに溶解させた溶液を乾燥後の厚さが
30μmとなるように塗布し、乾燥させて中間層を形成
した。別途、剥離ライナー(#75EPS、王子製紙
(株)製)に、商品名(クインタック3433N(日本
ゼオン株式会社製)を100重量部、YSレジンTO−
L(ヤスハラケミカル株式会社製)を30重量部からな
るゴム系粘着剤を乾燥後の厚さが30μmとなるように
塗布し、乾燥させて、剥離ライナー上に粘着剤層を形成
した。粘着剤層面を中間層と重ね合わせ、60℃で加熱
したニップロールを用いて貼り合わせて、剥離検知粘着
シートを得た。
【0013】(実施例2)基材として38μm厚のPE
Tフィルムを用い、このPETフィルムの長手方向に沿
って3mm間隔で長鎖アルキル系剥離剤(商品名「ピー
ロイル1010」、一方社油脂工業株式会社製)をトル
エンで希釈した溶液を乾燥後の厚さが1μmとなるよう
に塗布し、乾燥させて、基材層上に縞模様パターンの剥
離剤層を形成した。次いで、中間層用塗布液として、ア
クリル酸ブチル95部、アクリル酸5部、重合開始剤と
してアゾビスブチロニトリル(AIBN)を0.1部、
重合溶剤として酢酸エチルを用い、60℃で5時間重合
して、重量平均分子量が100万のアクリル系ポリマー
Aを作成した。このアクリル系ポリマーAに架橋剤とし
て商品名「コロネートL」(日本ポリウレタン工業株式
会社製)を15部配合し、これを剥離剤層を設けた基材
層上に塗布、乾燥させて、厚さ30μmの中間層を形成
した。また、上記と同様にして得たアクリル系ポリマー
Aに架橋剤(商品名「コロネートL」、日本ポリウレタ
ン工業株式会社製)を3部配合して粘着剤層溶液を作成
し、この溶液を中間層上に、乾燥後の厚さが25μmと
なるように塗布し、乾燥させて、粘着剤層を形成した。
一方、基材層の他方の面、すなわち剥離剤層を設けなか
った面にシリコーン系剥離剤(商品名「KF705
F」、信越化学株式会社製)を乾燥後の厚さが0.5μ
mとなるように塗布し、剥離処理層を形成して、剥離検
知粘着シートを得た。
【0014】実施例1および実施例2で得られた剥離検
知粘着シートを用いて、剥離検知の確認試験を行った。
すなわち、得られた剥離検知粘着シートを、被着体とし
て商品名「SUS#304BA版」に2kgのローラー
を一往復させて圧着させた後、23℃、65%RH雰囲
気下で7日間放置した。その後、剥離検知粘着シートを
剥がして、SUS#304AB版の表面の状態および剥
離検知粘着シートの状態を観察した。実施例1で得られ
た剥離検知粘着シートは、剥離により中間層が層間剥離
を生じた部分に光の反射が異なる部分が認められ、また
印刷文字の歪みも認められて、剥離状態を視覚で確認す
ることができた。また、実施例2で得られた剥離検知粘
着シートは、剥離により中間層が層間剥離を生じた部分
に光の反射が異なる部分が認められ、剥離状態を目で確
認することができた。実施例1および実施例2のいずれ
の剥離検知粘着シートも、剥がした後、被着体に糊残り
や、中間層等が残存することはなく剥離することができ
た。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の剥
離検知粘着シートを用いれば、被着体へ貼着後剥離した
後は、視覚で容易に剥離状態を確認することができ、ま
た被着体へ残存物等を残すことなく、きれいに剥がすこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離検知粘着シートの構造の概略を示
す模式的断面図である。
【図2】本発明の剥離検知粘着シートの構造の概略を示
す模式的断面図である。
【図3】本発明の剥離検知粘着シートの構造の概略を示
す模式的断面図である。
【図4】本発明の剥離検知粘着シートを被着体に貼着
後、剥がした状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基材層 2 印刷層 3 剥離剤層 4 中間層 5 粘着剤層 6 剥離ライナー 7 剥離処理層 8 層間剥離を生じた中間層の部分 9 光の反射状態が異なる部分 10 基材層と接着している中間層部分

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、基材層、剥離剤層、中間層
    および粘着剤層がこの順に積層され、剥離剤層と中間層
    との間に剥離力が働くと、視覚的に認識可能な変形が生
    じ、かつ、貼着後、糊残りを生じずに剥離することがで
    きることを特徴とする剥離検知粘着シート。
  2. 【請求項2】 少なくとも、基材層、剥離剤層、中間層
    および粘着剤層がこの順に積層され、剥離剤層と中間層
    との間に剥離力が働くと、中間層が視覚的に認識可能な
    変形を生じ、かつ、貼着後、糊残りを生じずに剥離する
    ことができることを特徴とする剥離検知粘着シート。
  3. 【請求項3】 剥離剤層が、中間層に部分的に層間剥離
    を生じさせるようなパターン形状で形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の剥離検知粘着シ
    ート。
  4. 【請求項4】 剥離剤層と中間層との間に印刷層を更に
    有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の剥離検知粘着シート。
  5. 【請求項5】 中間層の破断応力が、粘着剤層を被着体
    から剥離する時の応力より大きいことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の剥離検知粘着シート。
  6. 【請求項6】 中間層が、合成樹脂又はゴム系材料を主
    成分とする材料からなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一項に記載の剥離検知粘着シート。
  7. 【請求項7】 中間層が、粘着剤層を構成する材料の主
    成分と同種類の合成樹脂又はゴム系材料を主成分とする
    材料からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    一項に記載の剥離検知粘着シート。
  8. 【請求項8】 基材層が透明であることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか一項に記載の剥離検知粘着シー
    ト。
  9. 【請求項9】 基材層が透明なプラスチックフィルムか
    らなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に
    記載の剥離検知粘着シート。
  10. 【請求項10】 剥離剤層と中間層との間に剥離力が働
    くと、中間層に伸び変形が生じて視覚的に認識可能にな
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載
    の剥離検知粘着シート。
  11. 【請求項11】 剥離剤層と中間層との間に剥離力が働
    くと、印刷層に歪みが生じて視覚的に認識可能になるこ
    とを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載の剥
    離検知粘着シート。
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