JPH08283672A - 接着テープ - Google Patents
接着テープInfo
- Publication number
- JPH08283672A JPH08283672A JP8230395A JP8230395A JPH08283672A JP H08283672 A JPH08283672 A JP H08283672A JP 8230395 A JP8230395 A JP 8230395A JP 8230395 A JP8230395 A JP 8230395A JP H08283672 A JPH08283672 A JP H08283672A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- cured resin
- parts
- peeling
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】接着テープを剥離しようとした場合に剥離痕跡
が残るテープを提供する。 【構成】基材上に、粘着性ゴム系樹脂(A)100重量
部を基準として、エチレン性不飽和基を有するモノマー
もしくはオリゴマー(B)が50〜150重量部、有機
過酸化物(C)が0.1〜15重量部からなる硬化性粘
着剤を硬化させた弾性率が108dyn/cm2以上の硬
化樹脂層および粘着剤層がそれぞれ積層されてなり、上
記基材と上記硬化樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf
/25mm以下にせしめたことを特徴とする接着テー
プ。 【効果】接着テープを剥離する際に基材だけが剥離して
硬化樹脂層および粘着剤層が残存し剥離痕跡が残り、更
に硬化樹脂層を剥離しようとした場合硬化樹脂層が粘着
剤層の剥離接着力にくらべ脆いため破壊し剥離できない
接着テープが得られるようになった。
が残るテープを提供する。 【構成】基材上に、粘着性ゴム系樹脂(A)100重量
部を基準として、エチレン性不飽和基を有するモノマー
もしくはオリゴマー(B)が50〜150重量部、有機
過酸化物(C)が0.1〜15重量部からなる硬化性粘
着剤を硬化させた弾性率が108dyn/cm2以上の硬
化樹脂層および粘着剤層がそれぞれ積層されてなり、上
記基材と上記硬化樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf
/25mm以下にせしめたことを特徴とする接着テー
プ。 【効果】接着テープを剥離する際に基材だけが剥離して
硬化樹脂層および粘着剤層が残存し剥離痕跡が残り、更
に硬化樹脂層を剥離しようとした場合硬化樹脂層が粘着
剤層の剥離接着力にくらべ脆いため破壊し剥離できない
接着テープが得られるようになった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器を封緘する場合に
使用するテープのに関する。容器の開閉部の封印にその
使用の手軽さ等から接着テープを使用するケースが数多
く見られる。しかしながら接着テープは容易に開封でき
る反面、内容物を取り出したり異物を混入するのは容易
なことである。接着テープを一度貼った後に、剥がした
か否かが外観上から判別できるテープは、上記の用途に
利用することができる。
使用するテープのに関する。容器の開閉部の封印にその
使用の手軽さ等から接着テープを使用するケースが数多
く見られる。しかしながら接着テープは容易に開封でき
る反面、内容物を取り出したり異物を混入するのは容易
なことである。接着テープを一度貼った後に、剥がした
か否かが外観上から判別できるテープは、上記の用途に
利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来の封緘材料として用いられるテープ
としては、紙等の破壊されやすい基材上に粘着剤層を有
するテープ、剥離する際に部分的にテープの一部が被着
体に残存するタイプ(実用新案公告 昭56−1858
1)、基材を引き剥がす際に基材が着色するタイプ(特
公昭57−3535)などがある。また、厚生年金など
の振り込み通知葉書に見られるようなセキュリティラベ
ル等においては、ホットメルト系接着剤を使用して、貼
る場合に加熱して接着させ、室温で剥がすと再び貼り合
わせることが出来ないタイプなどがある。
としては、紙等の破壊されやすい基材上に粘着剤層を有
するテープ、剥離する際に部分的にテープの一部が被着
体に残存するタイプ(実用新案公告 昭56−1858
1)、基材を引き剥がす際に基材が着色するタイプ(特
公昭57−3535)などがある。また、厚生年金など
の振り込み通知葉書に見られるようなセキュリティラベ
ル等においては、ホットメルト系接着剤を使用して、貼
る場合に加熱して接着させ、室温で剥がすと再び貼り合
わせることが出来ないタイプなどがある。
【0003】しかし、単純に紙等の破壊されやすい基材
を用いるテープは耐水性などの各種耐性面に問題があ
り、剥離する際にテープの一部が被着体に残るタイプは
加工製造上に残存すべき部分の粘着剤層をその他の部分
と切断する手間がかかる等の問題がある。また、ホット
メルト系接着剤の様な熱可塑性樹脂を使用して、高温で
接着し室温では再接着できないタイプも、アイロンなど
の加熱装置を用いれば、再接着可能であり、完全な封緘
材とは言い難い。
を用いるテープは耐水性などの各種耐性面に問題があ
り、剥離する際にテープの一部が被着体に残るタイプは
加工製造上に残存すべき部分の粘着剤層をその他の部分
と切断する手間がかかる等の問題がある。また、ホット
メルト系接着剤の様な熱可塑性樹脂を使用して、高温で
接着し室温では再接着できないタイプも、アイロンなど
の加熱装置を用いれば、再接着可能であり、完全な封緘
材とは言い難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、封緘状態で
は耐水性などの各種耐性を十分に維持し、剥離する際に
開封されたことが確認できる接着テープを作ることを目
的としている。基材と樹脂層および粘着剤層の三層構造
で封緘用のテープを作成する場合、基材と樹脂層の接着
力を被着体と粘着剤層の接着力よりも小さくすることで
テープを剥がす際に、基材だけが剥離して樹脂層および
粘着剤層が残存し剥離痕跡を残すことが可能である。ま
た更に樹脂層を剥離しようとした場合、樹脂層が粘着剤
層の接着力にくらべ脆弱化させる事で全体を均一に剥離
する事が不可能になり剥離痕跡を残すことが可能な接着
テープが得られる。しかしながら製造段階において脆弱
かつ接着力の小さな樹脂層と基材を接着することは非常
に困難であった。すなわち、脆弱な樹脂層と基材を接着
しようとして無理に圧着しようとすると樹脂層が破壊さ
れ、樹脂層と基材の接着力を上げると接着テープを剥が
す場合に基材と樹脂層が同時に剥離して剥離痕跡を残す
ことができなくなる。また、再加熱等の操作で元の接着
状態へ復元出来できるホットメルト接着剤のような可逆
的な材料を使用しないことで、再接着を不能とすること
が可能となる。
は耐水性などの各種耐性を十分に維持し、剥離する際に
開封されたことが確認できる接着テープを作ることを目
的としている。基材と樹脂層および粘着剤層の三層構造
で封緘用のテープを作成する場合、基材と樹脂層の接着
力を被着体と粘着剤層の接着力よりも小さくすることで
テープを剥がす際に、基材だけが剥離して樹脂層および
粘着剤層が残存し剥離痕跡を残すことが可能である。ま
た更に樹脂層を剥離しようとした場合、樹脂層が粘着剤
層の接着力にくらべ脆弱化させる事で全体を均一に剥離
する事が不可能になり剥離痕跡を残すことが可能な接着
テープが得られる。しかしながら製造段階において脆弱
かつ接着力の小さな樹脂層と基材を接着することは非常
に困難であった。すなわち、脆弱な樹脂層と基材を接着
しようとして無理に圧着しようとすると樹脂層が破壊さ
れ、樹脂層と基材の接着力を上げると接着テープを剥が
す場合に基材と樹脂層が同時に剥離して剥離痕跡を残す
ことができなくなる。また、再加熱等の操作で元の接着
状態へ復元出来できるホットメルト接着剤のような可逆
的な材料を使用しないことで、再接着を不能とすること
が可能となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、粘
着性ゴム系樹脂(A)100重量部を基準として、エチ
レン性不飽和基を有するモノマーもしくはオリゴマー
(B)が50〜150重量部、有機過酸化物(C)が
0.1〜15重量部からなる硬化性粘着剤を硬化させた
弾性率が108dyn/cm2以上の硬化樹脂層および粘
着剤層がそれぞれ積層されてなり、上記基材と上記硬化
樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf/25mm以下に
せしめたことを特徴とする接着テープに関する。
着性ゴム系樹脂(A)100重量部を基準として、エチ
レン性不飽和基を有するモノマーもしくはオリゴマー
(B)が50〜150重量部、有機過酸化物(C)が
0.1〜15重量部からなる硬化性粘着剤を硬化させた
弾性率が108dyn/cm2以上の硬化樹脂層および粘
着剤層がそれぞれ積層されてなり、上記基材と上記硬化
樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf/25mm以下に
せしめたことを特徴とする接着テープに関する。
【0006】本発明の硬化樹脂層は製造段階においては
粘着性を有する硬化性粘着剤層で、容易に基材へ接着す
ることが可能で、なおかつその層厚も自在に変えること
が可能である。通常の芯材を含まない転写型粘着剤の製
造と同様な方法で基材に硬化性粘着剤層、さらに粘着剤
層を積層して接着テープを製造してウェブ状態にするこ
とができる。さらに、加熱することで硬化性粘着剤層を
硬化させ弾性率を10 8dyn/cm2以上に上昇させて
基材−硬化樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf/25
mm以下にせしめるものである。すなわち、硬化樹脂層
の弾性率が10 8dyn/cm2以下の場合、硬化樹脂層
がゴム弾性を有して剥離接着力が大きく基材と硬化樹脂
が容易に剥離することができない。また、本発明におけ
る硬化性粘着剤層は、不可逆的な材料で一度硬化反応が
終了し硬化樹脂となった場合、加熱などの操作で再度接
着性を発現することはなく、再接着は不可能である。
粘着性を有する硬化性粘着剤層で、容易に基材へ接着す
ることが可能で、なおかつその層厚も自在に変えること
が可能である。通常の芯材を含まない転写型粘着剤の製
造と同様な方法で基材に硬化性粘着剤層、さらに粘着剤
層を積層して接着テープを製造してウェブ状態にするこ
とができる。さらに、加熱することで硬化性粘着剤層を
硬化させ弾性率を10 8dyn/cm2以上に上昇させて
基材−硬化樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf/25
mm以下にせしめるものである。すなわち、硬化樹脂層
の弾性率が10 8dyn/cm2以下の場合、硬化樹脂層
がゴム弾性を有して剥離接着力が大きく基材と硬化樹脂
が容易に剥離することができない。また、本発明におけ
る硬化性粘着剤層は、不可逆的な材料で一度硬化反応が
終了し硬化樹脂となった場合、加熱などの操作で再度接
着性を発現することはなく、再接着は不可能である。
【0007】硬化性粘着剤層を硬化樹脂層とする熱硬化
の反応としては、アミノ樹脂・ポリウレタン樹脂・エポ
キシ樹脂等の反応が塗料の硬化などに過去において数多
く行われてきている。本発明におけるラジカル硬化は、
他の熱硬化反応と比較して低温しかも短時間でその反応
を終結することができ、効率的に硬化樹脂層へ転換する
ことが可能となった。例えばエポキシ樹脂の反応を利用
した場合、150℃で5分間程度の硬化条件が必要にな
るのに対し、本発明に使用しているエチレン性不飽和基
を有するモノマーもしくはオリゴマー(B)のラジカル
硬化反応は100℃で30秒程度の加熱条件で終結す
る。すなわち、本発明の基材として用いられるポリマー
フィルムは熱によって変形するため加熱条件としてはな
るべく低温かつ短時間であることが要求され、ラジカル
硬化は本用途に最適な反応である。
の反応としては、アミノ樹脂・ポリウレタン樹脂・エポ
キシ樹脂等の反応が塗料の硬化などに過去において数多
く行われてきている。本発明におけるラジカル硬化は、
他の熱硬化反応と比較して低温しかも短時間でその反応
を終結することができ、効率的に硬化樹脂層へ転換する
ことが可能となった。例えばエポキシ樹脂の反応を利用
した場合、150℃で5分間程度の硬化条件が必要にな
るのに対し、本発明に使用しているエチレン性不飽和基
を有するモノマーもしくはオリゴマー(B)のラジカル
硬化反応は100℃で30秒程度の加熱条件で終結す
る。すなわち、本発明の基材として用いられるポリマー
フィルムは熱によって変形するため加熱条件としてはな
るべく低温かつ短時間であることが要求され、ラジカル
硬化は本用途に最適な反応である。
【0008】本発明における基材としては、ポリマーフ
ィルムが挙げられる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネイ
ト、セルロースアセテート、エチルセルロース、EVO
H、アクリロニトリル共重合体等などのフィルムがあ
る。その他本発明の基材として適する素材としては、金
属フィルム、金属蒸着されたポリマーフィルム、紙なら
びに樹脂加工された加工紙などが挙げられる。また、基
材表面に印刷等の方法で意匠を施したフィルムならびに
顔料分散や可塑剤等の添加物を含んだフィルムでも本発
明において使用される。
ィルムが挙げられる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネイ
ト、セルロースアセテート、エチルセルロース、EVO
H、アクリロニトリル共重合体等などのフィルムがあ
る。その他本発明の基材として適する素材としては、金
属フィルム、金属蒸着されたポリマーフィルム、紙なら
びに樹脂加工された加工紙などが挙げられる。また、基
材表面に印刷等の方法で意匠を施したフィルムならびに
顔料分散や可塑剤等の添加物を含んだフィルムでも本発
明において使用される。
【0009】本発明の硬化性粘着剤層において、粘着性
ゴム系樹脂(A)とは、粘着性アクリルポリマー、天然
および合成のシス−1、4−ポリイソプレンゴム、ブチ
ルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、部分加硫ブチルゴム、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー
(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
コポリマー(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、シリコン
ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴ
ムなどの粘着剤用ゴム系樹脂として用いられているもの
であり、いわゆるエラストマーと称されているポリマー
である。とりわけ、粘着性アクリルポリマーは、構造、
分子量とも自在に製造することができ、エチレン性不飽
和基を有するモノマーもしくはオリゴマー(B)と良好
な相溶性を示し、本発明の粘着性ゴム系樹脂(A)には
好適である。粘着性アクリルポリマーとは、水酸基、三
級アミノ基、カルボキシル基、アミド基、ニトリル基な
どの官能基を有するものであり、一般に粘着剤用アクリ
ル樹脂として用いられているものである。これらの官能
基を有するアクリルポリマーは、水酸基、三級アミノ
基、カルボキシル基、アミド基、ニトリル基などを有す
るモノマーのうちの一種または数種と、アルキル(メ
タ)アクリレート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ビニルエーテル、スチレンなどのモノマーとの共重合体
などである。
ゴム系樹脂(A)とは、粘着性アクリルポリマー、天然
および合成のシス−1、4−ポリイソプレンゴム、ブチ
ルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、部分加硫ブチルゴム、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー
(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
コポリマー(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、シリコン
ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴ
ムなどの粘着剤用ゴム系樹脂として用いられているもの
であり、いわゆるエラストマーと称されているポリマー
である。とりわけ、粘着性アクリルポリマーは、構造、
分子量とも自在に製造することができ、エチレン性不飽
和基を有するモノマーもしくはオリゴマー(B)と良好
な相溶性を示し、本発明の粘着性ゴム系樹脂(A)には
好適である。粘着性アクリルポリマーとは、水酸基、三
級アミノ基、カルボキシル基、アミド基、ニトリル基な
どの官能基を有するものであり、一般に粘着剤用アクリ
ル樹脂として用いられているものである。これらの官能
基を有するアクリルポリマーは、水酸基、三級アミノ
基、カルボキシル基、アミド基、ニトリル基などを有す
るモノマーのうちの一種または数種と、アルキル(メ
タ)アクリレート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ビニルエーテル、スチレンなどのモノマーとの共重合体
などである。
【0010】水酸基を有するモノマーとしては、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリ
ルアミドなどがあり、三級アミノ基を有するモノマーと
しては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどをあげ
ることができる。カルボキシル基を有するモノマーとし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などがあ
る。アミド基を有するモノマーとしては、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルア
ミドなどがある。ニトリル基を有するモノマーとしては
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、クロトノニト
リル、フマロニトリルなどがある。また、アルキル(メ
タ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレ
ートがある。その他、一般にアクリルポリマーの合成に
用いられるモノマーを粘着性アクリルポリマーの合成に
も用いることができる。
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリ
ルアミドなどがあり、三級アミノ基を有するモノマーと
しては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどをあげ
ることができる。カルボキシル基を有するモノマーとし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などがあ
る。アミド基を有するモノマーとしては、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルア
ミドなどがある。ニトリル基を有するモノマーとしては
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、クロトノニト
リル、フマロニトリルなどがある。また、アルキル(メ
タ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレ
ートがある。その他、一般にアクリルポリマーの合成に
用いられるモノマーを粘着性アクリルポリマーの合成に
も用いることができる。
【0011】粘着性アクリルポリマーの重合反応は通常
のラジカル重合であり、反応方法に何等制限はなく、溶
液重合、塊状重合、乳化重合などの公知の重合法で行な
うことができるが、反応のコントロールが容易であるこ
とや直接次の操作に移れることから溶液重合が好まし
い。溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、トルエン、セロソルブ、酢酸エチル、酢酸
ブチルなど本発明の樹脂が溶解するものであれば何でも
よく、単独でも複数の溶媒を混合してもよい。また、重
合反応の際に使用される重合開始剤もベンゾイルパーオ
キサイド、アセチルパーオキサイド、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの有
機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系
開始剤など公知のものであれば何でもよく、とくに制限
はない。
のラジカル重合であり、反応方法に何等制限はなく、溶
液重合、塊状重合、乳化重合などの公知の重合法で行な
うことができるが、反応のコントロールが容易であるこ
とや直接次の操作に移れることから溶液重合が好まし
い。溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、トルエン、セロソルブ、酢酸エチル、酢酸
ブチルなど本発明の樹脂が溶解するものであれば何でも
よく、単独でも複数の溶媒を混合してもよい。また、重
合反応の際に使用される重合開始剤もベンゾイルパーオ
キサイド、アセチルパーオキサイド、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの有
機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系
開始剤など公知のものであれば何でもよく、とくに制限
はない。
【0012】エチレン性不飽和基を有するモノマーもし
くはオリゴマー(B)としては、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレートなどの多価アルコール類
のポリ(メタ)アクリレートあるいはモノ(メタ)アク
リレート等があり、オリゴマーとしては数平均分子量が
400〜10000、好ましくは5000までのポリエ
ステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ
オリゴマー系、ポリサルファイド系、ポリカプロラクト
ン系、ポリカーボネート系などのポリ(メタ)アクリレ
ートあるいはモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられ
る。とりわけ、特開昭61−126128号公報に製造
方法が記載されている、水酸基を有する化合物、環状酸
無水物、エチレン性不飽和基を有するエポキシドを、開
環重合して得られる不飽和ポリエステルオリゴマーは、
エチレン性不飽和基を有するモノマーもしくはオリゴマ
ー(B)として好適である。
くはオリゴマー(B)としては、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレートなどの多価アルコール類
のポリ(メタ)アクリレートあるいはモノ(メタ)アク
リレート等があり、オリゴマーとしては数平均分子量が
400〜10000、好ましくは5000までのポリエ
ステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ
オリゴマー系、ポリサルファイド系、ポリカプロラクト
ン系、ポリカーボネート系などのポリ(メタ)アクリレ
ートあるいはモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられ
る。とりわけ、特開昭61−126128号公報に製造
方法が記載されている、水酸基を有する化合物、環状酸
無水物、エチレン性不飽和基を有するエポキシドを、開
環重合して得られる不飽和ポリエステルオリゴマーは、
エチレン性不飽和基を有するモノマーもしくはオリゴマ
ー(B)として好適である。
【0013】この不飽和ポリエステルオリゴマーの合成
に用いられる水酸基を有する化合物としてはメチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール等の一般的なアルコール類、および
エチレングリコール、プロピレングリコール、1、4−
ブチレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ブ
テンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオ
ール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール等の低分子量ジ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリプロピレン−ポリエチレングリコール、ポ
リブチレングリコール、ポリエーテルジオール、ポリエ
ステルジオール等の高分子量ジオールなどがある。グリ
セリン、トリメチロールプロパン、1、2、6−ヘキサ
ントリオール等の3価以上のアルコール化合物も使用で
きるが、好ましくはジオール類である。環状酸無水物と
しては、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水1、2−
シクロヘキサンジカルボン酸、無水シス−4−シクロヘ
キセン−1、2−ジカルボン酸、無水イタコン酸、無水
グルタル酸、無水シトラコン酸、無水コハク酸などが挙
げられる。エチレン性不飽和基を有するエポキシドとし
ては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等である。合成は環状酸無水物1モルと、エチレン
性不飽和基を有するエポキシド1モルと、水酸基を有す
る有機化合物0.1〜1.0モルと、ラジカル重合禁止
剤をエポキシドに対して0.1〜4phr、好ましくは
0.1〜1phrを反応容器に入れ、均一な温度分布で
制御し得る加熱器にて60〜95℃、好ましくは80〜
90℃に加熱しながら攪拌し、さらに反応容器内雰囲気
酸素濃度が1%〜10%好ましくは1〜5%である条件
下で反応させて行なう。
に用いられる水酸基を有する化合物としてはメチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール等の一般的なアルコール類、および
エチレングリコール、プロピレングリコール、1、4−
ブチレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ブ
テンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオ
ール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール等の低分子量ジ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリプロピレン−ポリエチレングリコール、ポ
リブチレングリコール、ポリエーテルジオール、ポリエ
ステルジオール等の高分子量ジオールなどがある。グリ
セリン、トリメチロールプロパン、1、2、6−ヘキサ
ントリオール等の3価以上のアルコール化合物も使用で
きるが、好ましくはジオール類である。環状酸無水物と
しては、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水1、2−
シクロヘキサンジカルボン酸、無水シス−4−シクロヘ
キセン−1、2−ジカルボン酸、無水イタコン酸、無水
グルタル酸、無水シトラコン酸、無水コハク酸などが挙
げられる。エチレン性不飽和基を有するエポキシドとし
ては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等である。合成は環状酸無水物1モルと、エチレン
性不飽和基を有するエポキシド1モルと、水酸基を有す
る有機化合物0.1〜1.0モルと、ラジカル重合禁止
剤をエポキシドに対して0.1〜4phr、好ましくは
0.1〜1phrを反応容器に入れ、均一な温度分布で
制御し得る加熱器にて60〜95℃、好ましくは80〜
90℃に加熱しながら攪拌し、さらに反応容器内雰囲気
酸素濃度が1%〜10%好ましくは1〜5%である条件
下で反応させて行なう。
【0014】エチレン性不飽和基を有するモノマーもし
くはオリゴマー(B)の配合量は、シートの剥離接着力
安定性と剥離時の加熱による硬化性の両立及び貼り付け
使用時の剥離接着力と硬化後の剥離接着力の低減の両立
を図るため、粘着性ゴム系樹脂(A)100重量部を基
準として、50〜150重量部、好ましくは60〜12
0重量部で用いられる。
くはオリゴマー(B)の配合量は、シートの剥離接着力
安定性と剥離時の加熱による硬化性の両立及び貼り付け
使用時の剥離接着力と硬化後の剥離接着力の低減の両立
を図るため、粘着性ゴム系樹脂(A)100重量部を基
準として、50〜150重量部、好ましくは60〜12
0重量部で用いられる。
【0015】有機過酸化物(C)としては、有機過酸化
物が好ましく、これらとして、例えば、ジ−tert−
ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイドなどのジアルキルパ
ーオキサイド類、アセチルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどのジア
シルパーオキサイド類、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3、3、5−
トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシ
クロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサ
イド類、1、1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサンなどパーオキシケタール類、tert−
ブチルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサ
イド、1、1、3、3−テトラメチルブチルヒドロパー
オキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサイド、ジイ
ソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、2、5−ジ
メチルヘキサン−2、5−ジヒドロパーオキサイドなど
のヒドロパーオキサイド類、tert−ブチルパーオキ
シアセテート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシベンゾ
エートなどのパーオキシエステル類などがあるが、これ
らの中でもベンゾイルパーオキサイドは硬化性と保存安
定性のバランスに優れ、有機過酸化物(C)には好適で
ある。有機過酸化物(C)は、粘着性ゴム系樹脂(A)
100重量部を基準として、0.1〜15重量部、好ま
しくは1〜10重量部で用いられる。
物が好ましく、これらとして、例えば、ジ−tert−
ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイドなどのジアルキルパ
ーオキサイド類、アセチルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどのジア
シルパーオキサイド類、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3、3、5−
トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシ
クロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサ
イド類、1、1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサンなどパーオキシケタール類、tert−
ブチルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサ
イド、1、1、3、3−テトラメチルブチルヒドロパー
オキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサイド、ジイ
ソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、2、5−ジ
メチルヘキサン−2、5−ジヒドロパーオキサイドなど
のヒドロパーオキサイド類、tert−ブチルパーオキ
シアセテート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシベンゾ
エートなどのパーオキシエステル類などがあるが、これ
らの中でもベンゾイルパーオキサイドは硬化性と保存安
定性のバランスに優れ、有機過酸化物(C)には好適で
ある。有機過酸化物(C)は、粘着性ゴム系樹脂(A)
100重量部を基準として、0.1〜15重量部、好ま
しくは1〜10重量部で用いられる。
【0016】本発明における粘着剤層を形成する粘着剤
としては特に制限は無いが、硬化性粘着剤層で用いられ
る粘着性ゴム系樹脂(A)が硬化樹脂層との接着性が良
く、本発明には最適である。また、粘着塗工時のポット
ライフを十分に確保するとともに硬化前の粘着特性を改
善するために、本発明ではイソシアネート化合物を添加
して、粘着性アクリル樹脂(A)を部分架橋させ、凝集
力を高め粘着剤層として用いることができる。このよう
なイソシアネート化合物としてはトリレンジイソシアネ
ート,4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート,
ヘキサメチレンジイソシアネート,m−キシレンジイソ
シアネート,p−キシレンジイソシアネート,1,5−
ナフタレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネ
ート,リジンジイソシアネート,水添4,4´−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート,水添トリレンジイソシア
ネートなどのジイソシアネート類,あるいはこれらとグ
リコール類またはジアミン類との両末端イソシアネート
アダクト体,あるいはこれらの混合物があり,必要に応
じてトリフェニルメタントリイソシアネート,ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネートなどの3官能以上のポ
リイソシアネート類もジイソシアネート類と混合して用
いることができる。イソシアネート化合物は、粘着性ゴ
ム系樹脂(A)100重量部を基準として、0.05〜
5.00重量部、好ましくは0.1〜3.00重量部で
用いられる。
としては特に制限は無いが、硬化性粘着剤層で用いられ
る粘着性ゴム系樹脂(A)が硬化樹脂層との接着性が良
く、本発明には最適である。また、粘着塗工時のポット
ライフを十分に確保するとともに硬化前の粘着特性を改
善するために、本発明ではイソシアネート化合物を添加
して、粘着性アクリル樹脂(A)を部分架橋させ、凝集
力を高め粘着剤層として用いることができる。このよう
なイソシアネート化合物としてはトリレンジイソシアネ
ート,4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート,
ヘキサメチレンジイソシアネート,m−キシレンジイソ
シアネート,p−キシレンジイソシアネート,1,5−
ナフタレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネ
ート,リジンジイソシアネート,水添4,4´−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート,水添トリレンジイソシア
ネートなどのジイソシアネート類,あるいはこれらとグ
リコール類またはジアミン類との両末端イソシアネート
アダクト体,あるいはこれらの混合物があり,必要に応
じてトリフェニルメタントリイソシアネート,ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネートなどの3官能以上のポ
リイソシアネート類もジイソシアネート類と混合して用
いることができる。イソシアネート化合物は、粘着性ゴ
ム系樹脂(A)100重量部を基準として、0.05〜
5.00重量部、好ましくは0.1〜3.00重量部で
用いられる。
【0017】本発明の接着テープの硬化樹脂層および粘
着剤層は、必要に応じて顔料、染料、無機充填剤、金属
粉、シランカップリング剤、粘着付与剤などを加えるこ
とができる。本発明の接着テープは、片側表面が離型処
理された基材を用いて離型処理されていない面に硬化性
粘着剤層および粘着剤層を塗工乾燥して巻き上げてウェ
ブ状にするか、離型処理を施した紙や布などからなる剥
離ライナー上に硬化性粘着剤層および粘着剤層をそれぞ
れ塗工し、乾燥により溶媒を除去し、必要があれば裁断
などの加工を行ないシートの形にし、剥離ライナーを剥
離して基材上に硬化性粘着剤層、粘着剤層の順に積層し
シートとする。このようにして得られた接着テープは、
オーブン内に入れてるかもしくはラミネートロール、ア
イロン等の加熱装置を用いて基材面から100℃以上で
30秒程度加熱することで硬化性粘着剤層を硬化させ硬
化樹脂層とし、基材−硬化樹脂層の剥離接着力を0.2
kgf/25mm以下にせしめることで封緘用途の接着
テープとすることができる。
着剤層は、必要に応じて顔料、染料、無機充填剤、金属
粉、シランカップリング剤、粘着付与剤などを加えるこ
とができる。本発明の接着テープは、片側表面が離型処
理された基材を用いて離型処理されていない面に硬化性
粘着剤層および粘着剤層を塗工乾燥して巻き上げてウェ
ブ状にするか、離型処理を施した紙や布などからなる剥
離ライナー上に硬化性粘着剤層および粘着剤層をそれぞ
れ塗工し、乾燥により溶媒を除去し、必要があれば裁断
などの加工を行ないシートの形にし、剥離ライナーを剥
離して基材上に硬化性粘着剤層、粘着剤層の順に積層し
シートとする。このようにして得られた接着テープは、
オーブン内に入れてるかもしくはラミネートロール、ア
イロン等の加熱装置を用いて基材面から100℃以上で
30秒程度加熱することで硬化性粘着剤層を硬化させ硬
化樹脂層とし、基材−硬化樹脂層の剥離接着力を0.2
kgf/25mm以下にせしめることで封緘用途の接着
テープとすることができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%を、それぞれ表わ
す。
中、部とは重量部を、%とは重量%を、それぞれ表わ
す。
【0019】粘着性ゴム系樹脂(A)の合成 ポリマー1 ブチルアクリレート 93.1部 アクリル酸 6.9部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 酢酸エチル 150.0部 窒素雰囲気中80℃に加熱した上記のそれぞれの組成の
混合物125部に、上記の同組成の混合物125部を滴
下し、滴下終了後、12時間加熱還流させ、冷却し、ポ
リマー1の溶液(固形分40%)を得た。 ポリマー2 ブチルアクリレート 92.0部 アクリルアミド 2.8部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 5.2部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 酢酸エチル 150.0部 窒素雰囲気中80℃に加熱した上記のそれぞれの組成の
混合物125部に、上記の同組成の混合物125部を滴
下し、滴下終了後、12時間加熱還流させ、冷却し、ポ
リマー2の溶液(固形分40%)を得た。
混合物125部に、上記の同組成の混合物125部を滴
下し、滴下終了後、12時間加熱還流させ、冷却し、ポ
リマー1の溶液(固形分40%)を得た。 ポリマー2 ブチルアクリレート 92.0部 アクリルアミド 2.8部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 5.2部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 酢酸エチル 150.0部 窒素雰囲気中80℃に加熱した上記のそれぞれの組成の
混合物125部に、上記の同組成の混合物125部を滴
下し、滴下終了後、12時間加熱還流させ、冷却し、ポ
リマー2の溶液(固形分40%)を得た。
【0020】エチレン性不飽和基を有するモノマーもし
くはオリゴマー(B)溶液の合成 不飽和ポリエステルオリゴマー1 エチレングリコール 2.0部 ヘキサヒドロ無水フタル酸 51.0部 グリシジルメタクリレート 47.0部 N、N−ジメチルベンジルアミン 0.9部 ハイドロキノン 0.2部 酢酸エチル 25.0部 上記組成物をそれぞれ混合し、空気雰囲気中、80℃で
10時間反応させ、冷却後、酢酸エチル125部を加え
て、不飽和ポリエステルオリゴマー1(数平均分子量1
670)の溶液(固形分40%)を得た。 不飽和ポリエステルオリゴマー2 エチレングリコール 2.5部 無水こはく酸 40.3部 グリシジルメタクリレート 57.2部 N、N−ジメチルベンジルアミン 1.1部 ハイドロキノン 0.2部 酢酸エチル 25.0部 上記組成物をそれぞれ混合し、空気雰囲気中、80℃で
10時間反応させ、冷却後、酢酸エチル125部を加え
て、不飽和ポリエステルオリゴマー2(数平均分子量2
050)の溶液(固形分40%)を得た。 エポキシアクリレート1 エポキシエステル 70PA 40.0部 (供栄社化学(株)製 プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテルへのメタクリル酸付加物) 酢酸エチル 60.0部 上記組成物を室温で撹拌溶解し、エポキシアクリレート
1の溶液(固形分40%)を得た。
くはオリゴマー(B)溶液の合成 不飽和ポリエステルオリゴマー1 エチレングリコール 2.0部 ヘキサヒドロ無水フタル酸 51.0部 グリシジルメタクリレート 47.0部 N、N−ジメチルベンジルアミン 0.9部 ハイドロキノン 0.2部 酢酸エチル 25.0部 上記組成物をそれぞれ混合し、空気雰囲気中、80℃で
10時間反応させ、冷却後、酢酸エチル125部を加え
て、不飽和ポリエステルオリゴマー1(数平均分子量1
670)の溶液(固形分40%)を得た。 不飽和ポリエステルオリゴマー2 エチレングリコール 2.5部 無水こはく酸 40.3部 グリシジルメタクリレート 57.2部 N、N−ジメチルベンジルアミン 1.1部 ハイドロキノン 0.2部 酢酸エチル 25.0部 上記組成物をそれぞれ混合し、空気雰囲気中、80℃で
10時間反応させ、冷却後、酢酸エチル125部を加え
て、不飽和ポリエステルオリゴマー2(数平均分子量2
050)の溶液(固形分40%)を得た。 エポキシアクリレート1 エポキシエステル 70PA 40.0部 (供栄社化学(株)製 プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテルへのメタクリル酸付加物) 酢酸エチル 60.0部 上記組成物を室温で撹拌溶解し、エポキシアクリレート
1の溶液(固形分40%)を得た。
【0021】実施例1 ポリマー1の溶液100.0部、不飽和ポリエステルオ
リゴマー1の溶液100.0部、ナイパーBMT−K4
0(日本油脂(株)製ベンゾイルパーオキサイド40%
キシレン溶液)3.0部、赤色顔料No.1701 Lionol Red
(東洋インキ製造(株)製ナフトールレッドM)5.0
部を十分混合し、片面が離型処理された50μの厚みを
有する白色のポリエチレンテレフタレートフィルムを基
材として、その離型処理されていない面上に乾燥後の厚
さが10μmとなるように硬化性粘着剤層を塗布し60
℃で3分間乾燥した。次にポリマー1の溶液100部と
コロネートL(日本ポリウレタン工業(株)製アダクト
ポリイソシアネート)の40wt%酢酸エチル希釈溶液
1.0部を十分混合し、離型処理された剥離紙上に乾燥
後の厚さが30μmとなるように粘着層を塗布し60℃
で3分間乾燥し、その乾燥直後に先に塗布された硬化粘
着剤層上に離型紙上の粘着剤層を転写して基材(ポリエ
チレンテレフタレート)−硬化性粘着剤層−粘着剤層の
三層からなるシートを得た。さらにこれを巻きとりウェ
ブ状として、熱風オーブン中100℃で1分間加熱する
事で硬化性粘着剤層を硬化させて硬化樹脂層とし基材−
硬化樹脂層−粘着剤層からなる接着テープを得た。得ら
れたテープについて、25℃7日間熟成させた後、剥離
試験を行い剥離接着力およびその剥離形態を観察した。
また、硬化樹脂層の弾性率の測定も行った。以上の測定
結果は表2に示した。
リゴマー1の溶液100.0部、ナイパーBMT−K4
0(日本油脂(株)製ベンゾイルパーオキサイド40%
キシレン溶液)3.0部、赤色顔料No.1701 Lionol Red
(東洋インキ製造(株)製ナフトールレッドM)5.0
部を十分混合し、片面が離型処理された50μの厚みを
有する白色のポリエチレンテレフタレートフィルムを基
材として、その離型処理されていない面上に乾燥後の厚
さが10μmとなるように硬化性粘着剤層を塗布し60
℃で3分間乾燥した。次にポリマー1の溶液100部と
コロネートL(日本ポリウレタン工業(株)製アダクト
ポリイソシアネート)の40wt%酢酸エチル希釈溶液
1.0部を十分混合し、離型処理された剥離紙上に乾燥
後の厚さが30μmとなるように粘着層を塗布し60℃
で3分間乾燥し、その乾燥直後に先に塗布された硬化粘
着剤層上に離型紙上の粘着剤層を転写して基材(ポリエ
チレンテレフタレート)−硬化性粘着剤層−粘着剤層の
三層からなるシートを得た。さらにこれを巻きとりウェ
ブ状として、熱風オーブン中100℃で1分間加熱する
事で硬化性粘着剤層を硬化させて硬化樹脂層とし基材−
硬化樹脂層−粘着剤層からなる接着テープを得た。得ら
れたテープについて、25℃7日間熟成させた後、剥離
試験を行い剥離接着力およびその剥離形態を観察した。
また、硬化樹脂層の弾性率の測定も行った。以上の測定
結果は表2に示した。
【0022】(1)剥離試験 接着テープを幅25mmに切断し、#280の紙やすり
で研磨したステンレススチール板(SUS304)に貼
着し、30分間放置した後、25℃、相対湿度65%の
条件下、剥離速度300mm/分で180度剥離接着力
を測定するとともに破壊状態の観察を行った。 (2)硬化樹脂層の弾性率測定 実施例中と同様な組成の硬化性粘着剤層を単独で作成
し、接着テープと同様な加熱条件で硬化させ、得られた
硬化樹脂層をレオメトリックス社製粘弾性測定装置RD
S−2をもちいて弾性率を測定した。
で研磨したステンレススチール板(SUS304)に貼
着し、30分間放置した後、25℃、相対湿度65%の
条件下、剥離速度300mm/分で180度剥離接着力
を測定するとともに破壊状態の観察を行った。 (2)硬化樹脂層の弾性率測定 実施例中と同様な組成の硬化性粘着剤層を単独で作成
し、接着テープと同様な加熱条件で硬化させ、得られた
硬化樹脂層をレオメトリックス社製粘弾性測定装置RD
S−2をもちいて弾性率を測定した。
【0023】実施例2〜4 実施例1と同様に、白色のポリエチレンテレフタレート
フィルムを基材上に、硬化樹脂層および粘着剤層を表1
の配合比で混合し、基材−硬化樹脂層−粘着剤層からな
る接着テープを得た。得られたテープについて、25℃
7日間熟成させた後、剥離試験を行い剥離接着力および
その剥離形態を観察した。また、硬化樹脂層の弾性率の
測定も行った。以上の測定結果は表2に示した。
フィルムを基材上に、硬化樹脂層および粘着剤層を表1
の配合比で混合し、基材−硬化樹脂層−粘着剤層からな
る接着テープを得た。得られたテープについて、25℃
7日間熟成させた後、剥離試験を行い剥離接着力および
その剥離形態を観察した。また、硬化樹脂層の弾性率の
測定も行った。以上の測定結果は表2に示した。
【0024】比較例1〜3 実施例1と同様に、白色のポリエチレンテレフタレート
フィルムを基材上に、硬化樹脂層および粘着剤層を表1
の配合比で混合し、基材−硬化樹脂層−粘着剤層からな
る接着テープを得た。得られたテープについて、25℃
7日間熟成させた後、剥離試験を行い剥離接着力および
その剥離形態を観察した。また、硬化樹脂層の弾性率の
測定も行った。以上の測定結果は表2に示した。
フィルムを基材上に、硬化樹脂層および粘着剤層を表1
の配合比で混合し、基材−硬化樹脂層−粘着剤層からな
る接着テープを得た。得られたテープについて、25℃
7日間熟成させた後、剥離試験を行い剥離接着力および
その剥離形態を観察した。また、硬化樹脂層の弾性率の
測定も行った。以上の測定結果は表2に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明の接着テープは、基材上に硬化樹
脂層および粘着剤層を積層してなるテープにおける基材
−硬化樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf/25mm
以下にせしめる事が可能になった。硬化樹脂層の弾性率
が108dyn/cm2以下の場合、硬化樹脂層がゴム弾
性を有して剥離接着力が大きく基材−硬化樹脂間が容易
に剥離することができなかった。このように、本発明に
より接着テープを剥離する際に基材だけが剥離して硬化
樹脂層および粘着剤層が残存し剥離痕跡が残り、更に硬
化樹脂層を剥離しようとした場合硬化樹脂層が粘着剤層
の剥離接着力にくらべ脆いため破壊し剥離できず、また
通常の粘着剤と同様な方法で製造することが可能な接着
テープが得られるようになった。
脂層および粘着剤層を積層してなるテープにおける基材
−硬化樹脂層間の剥離接着力を0.2kgf/25mm
以下にせしめる事が可能になった。硬化樹脂層の弾性率
が108dyn/cm2以下の場合、硬化樹脂層がゴム弾
性を有して剥離接着力が大きく基材−硬化樹脂間が容易
に剥離することができなかった。このように、本発明に
より接着テープを剥離する際に基材だけが剥離して硬化
樹脂層および粘着剤層が残存し剥離痕跡が残り、更に硬
化樹脂層を剥離しようとした場合硬化樹脂層が粘着剤層
の剥離接着力にくらべ脆いため破壊し剥離できず、また
通常の粘着剤と同様な方法で製造することが可能な接着
テープが得られるようになった。
Claims (1)
- 【請求項1】 基材上に、粘着性ゴム系樹脂(A)10
0重量部を基準として、エチレン性不飽和基を有するモ
ノマーもしくはオリゴマー(B)が50〜150重量
部、有機過酸化物(C)が0.1〜15重量部からなる
硬化性粘着剤を硬化させた弾性率が108dyn/cm2
以上の硬化樹脂層および粘着剤層がそれぞれ積層されて
なり、上記基材と上記硬化樹脂層間の剥離接着力を0.
2kgf/25mm以下にせしめたことを特徴とする接
着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230395A JPH08283672A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 接着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230395A JPH08283672A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 接着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283672A true JPH08283672A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13770793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8230395A Pending JPH08283672A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 接着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08283672A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000065559A1 (fr) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Seiko Epson Corporation | Bande d'impression et sa cartouche |
KR100492491B1 (ko) * | 2002-03-07 | 2005-05-31 | 주식회사 이녹스 | 복합필름과 복합필름부착 리드프레임 |
JP4674981B2 (ja) * | 2001-02-27 | 2011-04-20 | 日東電工Csシステム株式会社 | 剥離検知粘着シート |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP8230395A patent/JPH08283672A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000065559A1 (fr) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Seiko Epson Corporation | Bande d'impression et sa cartouche |
JP4674981B2 (ja) * | 2001-02-27 | 2011-04-20 | 日東電工Csシステム株式会社 | 剥離検知粘着シート |
KR100492491B1 (ko) * | 2002-03-07 | 2005-05-31 | 주식회사 이녹스 | 복합필름과 복합필름부착 리드프레임 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5409764A (en) | Curable adhesive composition and sheet thereof | |
JPH10204401A (ja) | 感圧性接着剤組成物 | |
JPH08283672A (ja) | 接着テープ | |
JPH09111193A (ja) | 接着方法 | |
JP2500952B2 (ja) | 硬化性粘着テ―プもしくはシ―ト | |
JPH0565467A (ja) | 硬化性粘着剤組成物およびこれを用いたシートもしくはテープ | |
JPH06122856A (ja) | 硬化性粘着テープもしくはシート | |
JP3525549B2 (ja) | 粘着シートの剥離方法およびそれに使用する粘着シート | |
JP2002308919A (ja) | 粘着性の柔軟なアクリル系樹脂 | |
JPH04255782A (ja) | 硬化性粘着剤組成物 | |
JP2921182B2 (ja) | 硬化性粘着剤組成物およびこれを用いたシート | |
JPH09143446A (ja) | 接着剤 | |
JP2000303048A (ja) | 軟質塩ビ用粘着剤用組成物、粘着性製品および貼り合わせ品 | |
EP0467641B1 (en) | Curable adhesive composition and sheet thereof | |
JPH06293880A (ja) | 嫌気硬化性粘着剤及びシートもしくはテープ | |
JPH0737600B2 (ja) | 硬化性粘着剤組成物およびこれを用いたシートもしくはテープ | |
JP2870266B2 (ja) | 硬化性粘着剤組成物およびこれを用いたシートもしくはテープ | |
JP2000154366A (ja) | 水分散型感圧性接着剤組成物とその製造方法およびその接着シ―ト類 | |
JPH09143433A (ja) | 接着方法 | |
JPH05194928A (ja) | 光ディスク基板の貼り合わせ方法 | |
JP2743656B2 (ja) | 硬化性粘着剤組成物およびこれを用いたシートもしくはテープ | |
JPS6067581A (ja) | 感圧接着性フィルム又はテ−プの改質方法 | |
JPH0481479A (ja) | 粘着テープの製造方法 | |
JPH10176157A (ja) | 粘着剤組成物および粘着製品 | |
JPH07173451A (ja) | 硬化性粘着剤組成物およびこれを用いたシートもしくは テープ |