JPH047172Y2 - - Google Patents

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JPH047172Y2
JPH047172Y2 JP1984157957U JP15795784U JPH047172Y2 JP H047172 Y2 JPH047172 Y2 JP H047172Y2 JP 1984157957 U JP1984157957 U JP 1984157957U JP 15795784 U JP15795784 U JP 15795784U JP H047172 Y2 JPH047172 Y2 JP H047172Y2
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adhesive
adhesive tape
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resin
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は貼り替え防止用接着テープに関し、
特に、たとえば値札や容器の開口部に貼着する封
かん片等に用いるに好適な接着テープに関する。 (従来技術) 従来、この種のテープ状の封かん片としては、
たとえば貼着紙が剥離シートに仮着されたものが
あつた。この貼着紙は、たとえば紙やフイルムの
裏面に感圧性接着剤層が形成されたものである。 このような封かん片は、たとえばお菓子のパツ
ケージの開口部分を封かんする際、剥離シートか
ら剥がされた貼着紙が、その裏面の感圧性接着剤
層で開口部分に貼着される。そして、貼着された
貼着紙は、パツケージの開口部分を開封する際、
切られたり引き裂かれたりする。したがつて、パ
ツケージに貼着された貼着紙の切られた状態を見
れば、一目瞭然にしてパツケージの開封状態がわ
かる。 ところが、このような貼着紙は、パツケージの
開口部分の材料およびその表面処理方法などによ
つては、たとえば店頭の陳列棚にならべられた商
品を手に取り、その場で容易に剥がすことがで
き、異物等をパツケージの中に混入させた後剥が
したことがわからないように再び貼着することが
できるので、外からその貼着紙を見ただけではパ
ツケージがすでに開封されたかどうかわからな
い。そのために、そのパツケージの内容物に、手
を加えられたりしてしまうおそれがある。たとえ
ば、パツケージ内のお菓子に毒物が混在されたり
するがごとくである。 このように、貼着紙が剥離シートに仮着されて
なる封かん片は、それを使用した場合、パツケー
ジの内容物の品質を保証することができないとい
う弊害を有する。 そこで、最近では、貼着後剥離したことがわか
る貼着フイルムが、市場に出回るようになつた。 第11図は、そのような貼着フイルムを示す断
面図である。 この貼着フイルム10は、フイルム12を含
み、このフイルム12の裏面の一部には、シリコ
ン層14が形成される。そして、その面に金属が
蒸着された蒸着層16として形成される。したが
つて、この蒸着層16の一部は、シリコン層14
が介在されることによつて、フイルム12に直接
蒸着されていない。さらに、蒸着層16と剥離シ
ート17とが感圧性接着剤層18で仮着される。 この貼着フイルム10は、剥離シート17を剥
がし、露出した接着剤層18の面をパツケージの
開口部分(図示せず)に押し当てて貼着される。
そして、開口部分に貼着された貼着フイルム10
が剥がされれば、シリコン層14によつてフイル
ム12に直接蒸着されなかつた蒸着層16′の部
分のみが、接着剤層18で開口部分に接着された
まま残り、残つた所と剥がされた所により所定の
文字「開封済」等が現れることになる。さらに、
開口部分を開封すれば、そこに貼着され残つてい
る蒸着層16′が切られまたは引き裂かれ、これ
によつて開封状態がわかるのである。 (考案が解決しようとする問題点) さらに、貼着後剥離したことがわかる封緘シー
トおよび接着物が、実開昭57−77120号公報およ
び実開昭53−150854号公報にそれぞれ開示されて
いる。 実開昭57−77120号公報に開示されている封緘
シートは、透明フイルムの裏面に印刷層を形成
し、該印刷層側にアクリル系樹脂・酢酸セルロー
ス系樹脂あるいはこれらをブレンドした接着力の
強い剥離層を介して金属蒸着層を形成し、該蒸着
層の裏面に粘着性接着剤層又はホツトメルト接着
剤を設けたものである。 また、実開昭53−150854号公報に開示されてい
る接着物は、芯材の片面にゲル状で接着力のない
物質を積層し、該積層物上に粘着剤を積層したも
のである。 ところが、第11図に示す貼着フイルム10
は、その金属フイルム12およびシリコン層14
に蒸着されるので、被蒸着剤としてのフイルム
は、ポリエステル等に限定される上にその他諸々
の条件を満たすことも必要で、コスト高になると
いう弊害を有していた。また、フイルム12を剥
がした時に、フイルム12とともに引き剥がされ
た部分において、接着剤層18の一部が被貼着材
の貼着部分に残存し露出した接着剤層18の表面
がべとつき、埃がつく等の欠点を有し、衛生上も
問題点を有していた。しかも、露呈した接着剤層
18の粘着力によつて、再びフイルム12を貼着
することも可能であり、所期の目的を達成できな
いものであつた。 また、実開昭57−77120号公報に開示されてい
る封緘シートでは、その表面に金属蒸着層が形成
される剥離層の材料としてアクリル系樹脂・酢酸
セルロース系樹脂あるいはこれらをブレンドした
接着力の強いものに限定される上に、金属を蒸着
する工程が必要で、コスト高になるという弊害を
有している。 さらに、実開昭53−150854号公報に開示されて
いる接着物では、芯材を剥離したとき、粘着剤が
ゲル状で接着力のない物質を通して露出し、剥離
した部分がべとつき、その部分に埃等がつき衛生
上に問題がある。 それゆえに、この考案の主たる目的は、蒸着工
程を必要としないで製造することができ、貼着後
剥離したことがわかるとともに剥離した部分がべ
とつかない、接着テープを提供することである。 (問題点を解決するための手段) この考案は、第1の層と、第1の層上に積層さ
れた剥離層と、前記剥離層上に積層された合成樹
脂からなる第2の層、および、第2の層上に積層
された接着剤層を含む、接着テープであつて、第
1の層を剥離層にて第2の層から剥離せしめるの
に要する力をaとし、接着剤層の被貼着材との接
着力をbとしたとき、下記式 a<b を満足する、接着テープである。 (作用) 接着剤層は、接着テープに、被貼着材の表面や
封かん部分に接着する接着力を与えている。 第2の層は、第1の層が剥がされた場合、その
初期の状態を保持する。 剥離層は、第2の層と第1の層とを剥離が容易
なようにしている。 第1の層は、第2の層が切れたり引き裂かれた
りするのを防いでいる。 (考案の効果) この考案によれば、第2の層が第1の層にコー
テイング等により積層されているので、従来のよ
うに蒸着を行なうことなく作ることができる。し
かも、剥離層を介して、再貼着不可能な状態に第
2の層と第1の層とが仮着されていて、所定形状
に成形した接着テープをパツケージ等の開口部分
から剥がそうとすれば、第1の層が第2の層から
剥がれて再び貼着できないので、貼着された接着
テープが剥離されたことがわかる。この状態で、
接着剤層が第2の層で覆われているので、剥離し
た部分がべとつかなく、その部分に埃等がつきに
くく衛生的である。さらに、第2の層が切られた
り引き裂かれたりすると、再びもとの状態にもど
らないので、第2の層が分離されたことがわか
る。したがつて、貼着された接着テープが剥離さ
れたことが一目でわかり、しかも従来必要だつた
蒸着工程を必要としない接着テープが得られる。 この考案の上述の目的、その他の目的、特徴お
よび利点は、図面を参照して行なう以下の実施例
の詳細な説明から一層明らかとなろう。 (実施例) 第1図はこの考案の一実施例を示す断面図であ
る。この実施例の接着テープ10は、第9図に示
す如く、接着テープ10Aの上に接着テープ10
Bが巻き重ねられるといつたように、ロール状に
巻かれている。そして、第1の層としての表面層
12の表面に、剥離層14が積層され、該剥離層
14の表面に、第2の層としての樹脂層16が積
層され、該樹脂層16の表面にさらに、接着剤層
18が積層されてなる。そして、表面層12の表
面には印刷層24が形成され、さらに、巻き重ね
られる接着テープ10Bの接着剤層18に接合す
る接着テープ10Aの表面層12の表面には、第
2の剥離層26が形成され、以下、順次同様に形
成されている。また、表面層12の剥離層14側
主面には、銀刷等のベタ印刷層23が形成され、
樹脂層16の接着剤層18側表面にも印刷層22
が形成されている。従つて、印刷層23によつ
て、隠ぺい力が増して表面層12側より印刷層2
2が透視することができなくなり、しかも剥離層
14の塗膜安定を図ることができる。もつとも、
印刷層22,23,24は形成しなくてもよい。 そして、長尺帯状の接着テープ10は、所定間
隔をおいてミシン目等の切目28が穿設され、所
定の細片に切断し得るように構成されている。 表面層12は、樹脂層16が切れたり引き裂か
れたりするのを防止するために形成されたもので
あり、剥離層14を介して樹脂層16が仮着され
ている。なお、表面層12の例としては、たとえ
ば紙、合成紙、セロフアン、ポリスチレン、ポリ
エステル等のフイルム又はアルミホイルなどがあ
げられるが、この接着テープ10を、所定形状の
細片に切り離してなる接着テープ片10aを、折
り曲げて封かん部分に貼着したときには、樹脂層
16の接着力に抗して、表面層12が元の状態に
復元しようとして剥離しないような比較的柔軟な
ものがよい。 剥離層14は、樹脂層16と表面層12とを再
貼着不可能な状態に剥離することが容易になるよ
うに形成されたものであり、たとえばシリコン樹
脂、フツ素樹脂、ワツクスなどの剥離剤を塗布し
てなり、樹脂層16と表面層12との間に形成さ
れる。 樹脂層16は、たとえばパツケージの開口部分
を封かんするためのものであり、また、その封か
ん部分が開封された際、切れたり引き裂かれたり
して開封状態となすためのものである。この樹脂
層16は、ウレタン樹脂やEVA樹脂、その他
PVA、塩酢ビ、アクリル、塩化ビニル、ナイロ
ン等の樹脂を剥離層14の表面にコーテイングし
て形成される。なお、樹脂層16の他の例として
は、比較的弱い力を加えることによつて切つたり
引き裂いたりできるように形成された、金属粉末
が合成樹脂に混融されてなる合成樹脂をコーテイ
ングした樹脂層などがあげられる。 接着剤層18は、接着テープ10が所定形状に
成形されてなる接着テープ片10aに接着力を与
えるためのものであり、たとえば感圧型接着剤な
どの接着剤からなり、樹脂層16の表面に形成さ
れる。 なお、この接着テープ10は、表面層12を剥
離層14にて樹脂層16から剥離せしめるのに要
する力をaとし、接着剤層18がパツケージ等の
被貼着材に接着されたときの被貼着材との接着力
をbとし、巻き重ねられた接着テープ10におい
て、隣接する接着テープ10Aと10Bのうち、
接着テープ10Bの接着剤層18をそれと接合し
た接着テープ10Aの第2の剥離層26より剥離
せしめるのに要する力をcとすると、各々の部分
の剥離に要する力が、式c<a<bを満たすよう
に構成する。 使用するには、まず、ロール状の接着テープ1
0を引き出し、隣接する接着テープ10Aより剥
がしつつ所定長さを引き出した後、ミシン目等の
切目28において所定の接着テープ10aに切り
離し、接着剤層18によつて、たとえば、第10
図aに示す如く、値札として貼着したり、お菓子
のパツケージの開口部分に貼着する。また、第1
0図bおよびcに示す如く、カンやビンの蓋の開
口部分を完全にシールする場合には、ミシン目等
の切目28が不要で、一連のものとして使用する
とよい。 このように表面層12および樹脂層16などか
らなる接着テープ片10aが貼着されたパツケー
ジの開口部分を開けるためには、貼着された接着
テープ片10aを剥がし、その封かん部分を開け
なければならない。この場合、表面層12が樹脂
層16に剥離層14を介して弱く仮着され、一
方、樹脂層16がパツケージの開口部分に接着剤
層18で強く接着されているので、接着テープ片
10aを剥がそうとすれば表面層12しか剥がす
ことができず、樹脂層16が接着剤層18ととも
に封かん部分に貼着されたまま残る。したがつ
て、一度表面層12を剥離したならば、再び表面
層12を樹脂層16の表面に再貼着することがで
きず、もとの状態にはもどらないので、開封状態
であることが一目瞭然にしてわかるのである。 そして、完全にパツケージの開口部分を開ける
ためには、引き剥がされずに残存している樹脂層
16を切つたり引き裂いたり、あるいは、開口部
分から剥離しなければならない。 なお、封かん部分を開けるために、表面層12
を剥がす際、それと同時に樹脂層16を切つたり
引き裂いたりした場合も、上記同様に樹脂層16
の状態を見れば、その開封状態がわかるのであ
る。 なお、この例では、接着テープ片10aが、お
菓子のパツケージに使用されたが、このほかに薬
のパツケージ、封筒、袋などの封かんすべき部
分、そして、価格を表示した値札として使用され
得ることは当然である。 以下、この考案を、より一層明らかにするため
に、この考案にかかる接着テープの製法の一例に
基づいて説明する。 第2図及び第3図は、この考案の実施例に用い
る積層体を製造するための装置の一例を示す図解
図である。 この積層体30は、表面層12の上に、剥離層
14および樹脂層16を、その順序で積層したも
のである。 装置100は、帯状の表面層12を形成する表
面材12aをロール状に保持するための保持ロー
ラ102を含む。保持ローラ102に保持された
表面材12aは、その一端がときほどかれて、剥
離剤塗布装置104に導かれる。 剥離剤塗布装置104は、表面材12aの一方
の表面に、たとえば、シリコン樹脂、フツ素樹脂
などの剥離剤14aを印刷塗布するためのもので
あり、2つのローラ104aおよび104bを含
む。ローラ104aは、その下部がパン104c
に溜めた剥離剤14aに浸漬されている。したが
つて、ローラ104aおよび104bを回転させ
ることによつて、それらの間に導かれた表面材2
0aの表面に剥離剤14aが、印刷塗布される。
なお、剥離剤塗布装置104としては、グラビア
ロールコーター、リバースロールコーター、エア
ーナイフコーター等の塗布装置を用いてもよく、
又、オフセツト印刷機、スクリーン印刷機などの
公知の印刷機を用いてもよい。 そして、剥離剤14aが印刷塗布された表面材
12aは、たとえばヒータを含むドライヤー10
6に導かれる。ドライヤー106では、表面材1
2aに印刷塗布された剥離剤14aが乾燥されて
剥離層14として形成される。このように剥離層
14が形成された表面材12aは、巻き取り装置
108に導かれる。 次に、再び、巻き取り装置108に巻き重ねら
れたロール状の表面材12aを、剥離剤塗布装置
104の保持ローラ102に装填する。そして、
前記したと同様に、表面層12の剥離層14面と
は反対側の主面に、前記剥離層14の剥離力と比
較して軽い剥離剤を塗布して、第2の剥離層26
を形成する。 このように、この実施例では、剥離力を表面材
12aの両主面において、異ならしめている。す
なわち、剥離層14の方が、第2の剥離層26よ
り重い剥離力としているが、これは、例えば剥離
剤の成分を異ならせて剥離力に差異をつけたり、
あるいは、剥離剤の塗布量を変えて差異をつけ
る。 そして、更に第2の剥離層26が形成され、ロ
ール状に巻き重ねられた表面材12aは、第3図
に示された別の樹脂16aの積層装置110に装
填される。 積層装置110は、2つのローラ112および
114を含む。ローラ112は、その下部がパン
116に溜めたウレタン樹脂またはEVA樹脂等
の樹脂16aに浸漬されている。したがつてロー
ラ112および114を回転させることによつ
て、それらの間に導かれた表面材12aの剥離層
14の表面に、樹脂16aが印刷塗布される。そ
して、樹脂16aがコーテイングされた表面材1
2aは、さらにドライヤー120に導かれ、乾燥
固化される。これによつて、表面層12の表面の
剥離層14の表面上に、樹脂16aがコーテイン
グされて、樹脂層16が形成された積層体30が
形成される。そして、この積層体30は、つぎの
印刷装置130に送られる。印刷装置130は、
たとえばオフセツト印刷機などの公知の印刷機か
らなり、積層体30の移送経路に設けられる。そ
して、この印刷装置130によつて樹脂層16の
表面に、たとえば「開封済」の文字などを印刷し
た印刷層22が形成される。また、例えばパツケ
ージ等の被貼着材の表面にあらかじめ「開封済」
等の所定の画線を印刷しておき、表面層12を剥
がしたとき、樹脂層16を通して、被貼着材に形
成された画線を透視し得るようにすれば、印刷層
22を形成しなくてもよい。 次に、積層体30を切取り用ミシン目等の切目
28を形成する切目形成装置136に導く。切目
28は、多数の同一の配列を分割するようにして
形成され接着テープ片10aを1枚つづに分割す
ることを容易にするためのものである。この切目
形成装置136は、このような切目28の形状に
対応する形状の切り刃を有する。そして、この切
目形成装置136としては、切り刃ローラを含む
装置等を用いてもよい。もつとも、切目28を形
成しない接着テープの場合には、切目形成装置1
36で切目28を形成しなくてもよいことは当然
である。 このようにして印刷層22が形成された積層体
30は、巻き取りローラ140によつてロール状
に巻き取られ保持される。 第4図は第3図に示した積層体30を用いて、
さらに接着剤層18を積層するための装置の一例
を示す図解図である。 装置150は、塗布装置152を含む。 塗布装置152は、積層体30の樹脂層16の
表面に接着剤18aを塗布するためのものであ
り、メインローラ154と該メインローラ154
に対向して設けられたローラ156を含む。そし
て、メインローラ154はその下部がパン158
に溜められた接着剤18aに浸漬されており、メ
インローラ154とローラ156とに挟まれてい
る積層体30の樹脂層16の表面に、メインロー
ラ154で接着剤18aが塗布される。 そして、接着剤18aが印刷塗布された積層体
30は、たとえばヒータを含む乾燥機122に導
かれる。乾燥機122では、積層体30に印刷塗
布された接着剤18aが乾燥されて接着剤層18
として形成される。そして、接着剤層18と積層
体30が積層されてなる接着テープ10は、巻き
取りローラ160に導かれる。 このようにして、製造された接着テープ10を
もつて封かん片化するためには積層体30を、印
刷装置等を含む封かん片を製造するための装置に
装填すればよい。 前記実施例においては、第2の剥離層26を形
成する前に、「商品名」等の適宜な画線を表面層
12の表面に印刷してなる印刷層24が形成され
ている。もつとも、これらの印刷層22,23,
24は、単独もしくは2層以上の組み合わせとし
て形成してもよく、また全く形成しなくてもよ
い。 ここで、更に具体的に述べると、つぎの如くで
ある。 (1) 第1の層として厚さ5〜100μ程度の東レ株
式会社製ポリエステルフイルムを用い、剥離層
14を形成する剥離剤として東レ株式会社製シ
リコン樹脂を用い、硬化剤とともにコートし
た後、ドライヤーにて焼付して剥離層を形成す
る。そして、再び、第2の剥離層26を形成す
る剥離剤として剥離力が前記シリコン樹脂よ
り軽い東レ株式会社製シリコン樹脂(塗布量:
固形分0.3〜2g/m2)を用い、硬化剤ととも
にコートした後、ドライヤーにて焼付して第2
の剥離層26を形成する。つぎに、この剥離層
14の上に第2の層を形成する下記の表−1の
EVA樹脂を主成分とするホツトメルトを、厚
さ約5〜50μとなるようにコートする。このと
きEVA樹脂層を剥離層より剥がすのに要した
力aは100gであつた。このようにして作成さ
れた第1の層と第2の層の積層体に、東洋イン
ク製アクリル粘着剤(BPS−5127)を乾燥被
膜厚5〜50μとなるようにコートした。しかる
後、積層体をロール状に巻き重ねた。このとき
粘着剤層にて接着テープ10を、巻き重ねられ
た内側の接着テープ10から剥がすのに要する
力cは20gであつた。かくして構成された接着
テープを封かん片化して被貼着材(紙函、プラ
スチツク、ガラスビン等)に貼り付けた。この
ときの被貼着材への接着力bは1000gであつ
た。貼り付けられた接着テープを無理に被貼着
材より剥がそうとしたところ第1の層のポリエ
ステルフイルムの方が先に剥がされてしまつ
た。
【表】 また、武田薬品株式会社製ウレタン樹脂を第
2の層としてコーテイングし、その他は前記例
と同様にしたときも同じような結果が得られ
た。 (2) 第1の層として厚さ5〜100μ程度の東レ株
式会社製ナイロンフイルムを用い、剥離層を形
成する剥離剤としてワツクスを塗布乾燥させ
た。つぎにこのワツクスの上に第2の層を形成
するウレタン樹脂またはEVA樹脂等を厚さ約
5〜50μとなるようにコートする。このときウ
レタン樹脂またはEVA樹脂をワツクス面より
剥がすのに要した力aは100gであつた。この
ようにして作成されたフイルムと第2の層との
積層体に東洋インク株式会社製粘着剤を乾燥被
膜厚5〜50μとなるようにコートした。しかる
後、積層体をロール状に巻き重ねたところ、こ
のとき第2の剥離層から粘着剤部分を剥がすの
に要する力cは20gであつた。かくして構成さ
れた接着テープ材を封かん片化して被貼着材
(紙函、プラスチツク、ガラスビン等)に貼り
付けた。このときの被貼着材への接着力bは
1000gであつた。貼り付けられた接着テープを
無理に被貼着材より剥がそうとしたところ第1
の層のナイロンフイルムの方が先に剥がされて
しまつた。 第6図はこの考案の他の実施例を示す断面図で
ある。この実施例の接着テープ10は、特に、第
2の層を形成する樹脂層16が、前記第1図の実
施例と異なつて剥離層14にコーテイングされて
形成されたのではなく、樹脂層16の主面に形成
された接着層16bの接着力をもつて、剥離層1
4に重ね合わせ接着されている。 樹脂層16は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ウレタン等の樹脂からなるフ
イルムをもつて形成され、接着層16bは、接着
剤層18より接着力の弱い、接着剤16b′をもつ
て形成されたものである。 第5図は、第2図および第3図で示した表面層
12と剥離層14および第2の剥離層26との積
層材32を用いて、第6図に示した表面層12、
剥離層14および樹脂層16からなる積層体30
を製造するための装置の一例を示す図解図であ
る。 この装置においては、第3図に示した装置とは
異なり、樹脂16aをコーテイングする積層装置
110に代えて、フイルム16′を表面層12の
表面の剥離層14表面上に、重ね合わせ積層する
積層装置110′が設けられている。 積層装置110′は、接着剤16b′を積層体3
0の剥離層14の表面に塗布する装置117と、
フイルム16′を巻き重ねた巻き重ね体を装填す
る装置118を含む。接着剤塗布装置117は、
ローラ112′と接着剤16b′を貯めるパン11
6′を含み、供給装置より引き出され導かれた積
層材32の剥離層14の表面に、接着剤16b′を
ローラ112′の回転に伴い塗布した後、巻き重
ね体を装填する装置118より別途導かれたフイ
ルム16′が、前記接着剤16b′の表面に重ね合
わせ接着する。 このように積層材32の剥離層14の表面に接
着層16bを介してフイルム16′が積層された
積層体30は、接着装置119に導かれる。接着
装置としては、接着剤16b′として、PVA系、
酢ビ系、アクリル系等の水溶性樹脂を含む接着剤
あるいは塩酢ビ、ウレタン、アクリル等からなる
溶剤型接着剤を用いる場合は、「乾燥器」を用い、
ゴム系、EVA系のホツトメルト型接着剤を用い
る場合は、「冷却器」を用いる。 このようにフイルム16′が重ね合わされ第2
の層たる樹脂層16が形成されてなる積層体30
は、つぎに切取り用ミシン目等を形成する切目形
成装置136に導く。切目28は、多数の同一の
配列を分割するようにして形成され接着テープ1
0を、1枚づつ分割することを容易にする。 このように切目28が形成された積層体30
は、印刷装置130に導かれ、樹脂層16の表面
に適宜「開封済」等の適宜な画線を印刷装置13
0にて印刷し巻き取りローラ140に巻き取る。 そしてつぎに、このように巻き取りローラ14
0に巻き重ねられた積層体30は、前記実施例と
同様に、例えば第4図に示す接着剤18aの塗布
装置158に装填し、前記実施例と同様に接着剤
18aを塗布して、接着剤層18を形成する。 なお、このときの接着剤層18を形成する接着
剤18aは、前記実施例と同様な感圧型接着剤を
用いてもよいが、第7図に示すような枚葉型(シ
ート状)の接着テープ10を形成するときには、
感圧型接着剤では、不用意に接着するので、水で
漏らすと直ちに溶解して強い接着力を示すような
再湿型接着剤を塗布すればよい。 この再湿型接着剤としては、たとえば水溶性ポ
リエチレンやポバール(PVA)や澱粉糊等の澱
粉系の接着剤を用いる。なおこのような、枚葉型
(シート状)の接着テープ10の場合には、第6
図に示すような、接着テープ10とは異なつて、
剥離層26を表面層12の表面に形成する必要性
がなく、表面層12の表面上に、第7図に示すよ
うに「商品名」、「価格」等の画線を適宜印刷して
印刷層24aを形成してもよい。 また、切目も、第7図に示すように、ミシン目
からなる幅方向の切目28aと長さ方向の切目2
8bとにより幅広のシート状接着テープ10を所
定の大きさに区画し、切目28aおよび28bに
て切り離すことにより、適宜な大きさの接着テー
プ片10aを形成するようにしてもよい。 また、接着剤層18を形成する接着剤18aと
しては、常温では表面に粘着性がないが、加熱す
ると活性化し粘着力を生じる感熱タイプの接着剤
を用いてもよい。感熱タイプの接着剤としては、
加熱により接着剤が活性化する、例えば、ポリエ
チレンのような熱溶融性樹脂を主体とした粘着性
を有し冷却されることで接着される接着剤を用い
てもよい。かかる接着剤を積層体30の第2の層
である樹脂層16の表面に塗布する場合には、た
とえば、第8図に示すような、適宜な温度に加熱
しながら接着剤を塗布する塗布装置158を用い
て塗布すればよく、接着剤18aが印刷塗布され
た積層体30は、冷風を吹き出す装置を含む乾燥
器124に導き、接着剤18aを乾燥して接着剤
層18を形成する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図であ
る。第2図および第3図は、この考案の実施例に
用いる積層体を製造するための装置の一例を示す
図解図である。第4図は第3図に示した積層体3
0を用いて、さらに接着剤層18を積層するため
の装置の一例を示す図解図である。第5図は、第
3図に示した積層体30を用いて、第6図に示し
た接着テープ10を製造するための装置の一例を
示す図解図である。第6図はこの考案の他の実施
例を示す断面図である。第7図はこの考案の他の
実施例を示す斜視図である。第8図は、接着剤層
18を積層するための他の装置を示す図解図であ
る。第9図は、この考案の一実施例を示す斜視図
である。第10図a,b,cはこの考案にかかる
接着テープの使用方法を示す斜視図である。第1
1図は従来例を示す断面図である。 図において、10は接着テープ、10aは接着
テープ片、12は表面層、14は剥離層、14a
は剥離剤、16は樹脂層、16′はフイルム、1
8は接着剤層、18aは接着剤、22は印刷層、
23は印刷層、24は印刷層、26は剥離層、3
0は積層体、102は保持ローラ、104は剥離
剤塗布装置、104a,104bはローラ、10
4cはパン、106はドライヤー、108は巻き
取り装置、110,110′は積層装置、120
はドライヤー、122は乾燥装置、130,13
2は印刷装置、136は切目形成装置、140は
巻き取りローラ、150は装置、152は塗布装
置、154はメインローラ、156はローラ、1
58はパン、160は巻き取りローラ、162は
保持ローラ、164,166はローラ、168は
巻き取りローラを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 第1の層、 前記第1の層上に積層された剥離層、 前記剥離層上に積層された合成樹脂からなる
    第2の層、および 前記第2の層上に積層された接着剤層を含
    む、接着テープであつて、 前記第1の層を前記剥離層にて前記第2の層
    から剥離せしめるのに要する力をaとし、前記
    接着剤層の被貼着材との接着力をbとしたと
    き、下記式 a<b を満足する、接着テープ。 2 接着テープは、ロール状に巻き重ねられたも
    のを含む、実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の接着テープ。 3 前記第1の層は、剥離層が形成された面とは
    反対側の面に形成された第2の剥離層を含み、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せし
    めるのに要する力をaとし、接着剤層の被貼着
    材との接着力をbとし、ロール状に巻き重ねら
    れたとき接合された第1の層の第2の剥離層と
    接着剤層とを剥離せしめるのに要する力をcと
    したとき、下記式 c<a<b を満足する、実用新案登録請求の範囲第2項記
    載の接着テープ。 4 前記接着テープはシート状のものを含む、実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の接着テー
    プ。 5 前記第1の層は、紙を含む、実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載
    の接着テープ。 6 前記第1の層は、合成樹脂フイルムを含む、
    実用新案登録請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載の接着テープ。 7 前記第1の層は、セロフアンを含む、実用新
    案登録請求の範囲第6項記載の接着テープ。 8 前記第2の層は、合成樹脂をコーデイングし
    た樹脂層を含む、実用新案登録請求の範囲第1
    項ないし第7項のいずれかに記載の接着テー
    プ。 9 前記第2の層はウレタン樹脂をコーデイング
    した樹脂層を含む、実用新案登録請求の範囲第
    8項記載の接着テープ。 10 前記第2の層は、EVA樹脂をコーデイング
    した樹脂層を含む、実用新案登録請求の範囲第
    8項記載の接着テープ。 11 前記第2の層は、合成樹脂フイルムを重ね合
    わせてなる合成樹脂層を含む、実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載
    の接着テープ。 12 前記剥離層は、シリコン樹脂をコーテイング
    した層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項
    ないし第11項のいずれかに記載の接着テープ。 13 前記剥離層は、フツソ樹脂をコーテイングし
    た層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項な
    いし第11項のいずれかに記載の接着テープ。 14 前記剥離層はワツクスをコーテイングした層
    を含む、実用新案登録請求の範囲第1項ないし
    第11項のいずれかに記載の接着テープ。 15 前記接着剤層は、感圧型接着剤を塗布してな
    る接着剤層を含む、実用新案登録請求の範囲第
    1項ないし第14項のいずれかに記載の接着テー
    プ。 16 前記接着剤層は再湿型接着剤を塗布してなる
    接着剤層を含む、実用新案登録請求の範囲第1
    項ないし第14項のいずれかに記載の接着テー
    プ。 17 前記接着剤層は感熱型接着剤を塗布してなる
    接着剤層を含む、実用新案登録請求の範囲第1
    項ないし第14項のいずれかに記載の接着テー
    プ。 18 前記感熱型接着剤層は、熱溶融性樹脂を主体
    とした接着剤層を含む、実用新案登録請求の範
    囲第17項記載の接着テープ。 19 前記第1の層は、その主面に形成された印刷
    層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項ない
    し第18項のいずれかに記載の接着テープ。 20 前記第2の層は、その主面に形成された印刷
    層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項ない
    し第19項のいずれかに記載の接着テープ。
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