JPH0535419Y2 - - Google Patents

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JPH0535419Y2
JPH0535419Y2 JP1984179541U JP17954184U JPH0535419Y2 JP H0535419 Y2 JPH0535419 Y2 JP H0535419Y2 JP 1984179541 U JP1984179541 U JP 1984179541U JP 17954184 U JP17954184 U JP 17954184U JP H0535419 Y2 JPH0535419 Y2 JP H0535419Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は荷札に関し、特に、輸送時に使用す
るダンボール箱等の荷物のパツケージに貼着する
荷札に用いるに好適な荷札に関する。 (従来技術) 荷札は、ダンボール箱等のパツケージの表面に
貼着されて配送された後、荷受人等においてパツ
ケージを再利用しようとする時には、パツケージ
の表面より引き剥がして利用することが多い。特
に、一度配送されてきたパツケージを利用して、
他の配送先に転送あるいは再発送しようとすると
きには、貼着されている荷札を美麗にパツケージ
表面より剥がして、同じ箇所に他の荷札を貼り付
ける必要性がある。 ところが、従来の荷札10は、第11図に示
す如く、1層の荷札片10aの裏面に粘着剤層1
0bが形成されてなる。その粘着剤層10bの粘
着力により貼り付けられた荷札は、第11図に
示す如く、パツケージ等の表面より引き剥がす
と、荷札のみが引き剥がされずに、ダンボール箱
等のパツケージの表面の一部11も一緒に引き剥
がされてしまい、再利用しようとしているパツケ
ージ等の表面を損傷して、再利用に不便をきたす
ようなものである。 (考案が解決しようとする問題点) そこで、荷札が貼られたパツケージ等を再利用
しようとすれば、美麗に荷札をパツケージ等の被
貼着物の表面より引き剥がすことができるような
構造とする必要性がある。 かかる問題点を解決するための手段としては、
合成樹脂フイルム製袋の中に荷札を入れ、この荷
札が貼られたパツケージ等を再利用しようとする
者が、袋内の荷札を入れかえて利用する方法も考
えられるが、コストも高く、袋内に荷札を収容す
る必要性がある等作業性が悪く、OCR等で袋内
の荷札の情報を読み取ることにも支障をきたすも
のとなる。 また、実開昭50−12062号公報には、ラベルな
どに使用される接着シートが開示されている。こ
の接着シートは、上側シートの片面に接着剤層を
設け、この接着剤層に剥離可能な下側シートを貼
着し、さらに下側シートの他面に接着剤層を設け
て成る接着シートである。この接着シートでは、
それをたとえば段ボールなどの被貼着袋に貼着し
た後、上側シートを剥離することができる。 ところが、実開昭50−12062号公報に開示され
ている接着シートでは、上側シートがその片面に
設けられている接着剤層とともに剥離されるた
め、剥離した上側シートがその接着剤層によつて
他の部分に不用意に接着されてしまう場合があ
り、上側シートを剥離する際に注意が必要であ
る。 それゆえに、この考案の主たる目的は、袋等の
ような他物を必要とせず、表面は、従来の1層構
造の荷札と変わらず、自動読み取りも可能である
が、貼着された後被貼着物を再利用しよとすると
きには、表面の層のみを引き剥がして、新しい下
層の面を表面に露出させ、全く新しい面として貼
着面を利用することができ、しかも、剥離した表
面の層が他の部分に貼着されない、荷札を提供す
ることである。 (問題点を解決するための手段) この考案は、第1の層と、第1の層の主面に積
層された剥離層と、前記剥離層上に積層された第
2の層、および、第2の層の主面に積層された接
着剤層を含む、荷札であつて、第1の層を剥離層
にて第2の層から剥離せしめるのに要する力をa
とし、接着剤層の被貼着材との接着力をbとした
とき、下記式 a<b を満足する、荷札である。 (作用) 接着剤層は、荷札に、被貼着材の表面に接着す
る接着力を与えている。 第2の層は、第1の層が剥がされた場合、荷札
の新たな面を現す。 剥離層は、第2の層と第1の層とを剥離が容易
なようにしている。 第1の層は、荷札の初期状態を保持するととも
に、第2の層が切れたり引き裂かれたりするのを
防いでいる。 (考案の効果) この考案によれば、剥離層を介して、第2の層
と第1の層とが仮着されているので、第1回目の
使用時には、第1の層が荷札としての役割を果た
し、袋等の中に入れる必要性も存しないので、
OCR等での自動読み取りも可能である。 被貼着材たるパツケージ等を再利用するときの
第2回目の使用時には、第1の層を引き剥がし
て、新しい面を保有する下層にあつた第2の層の
面を表面に露出させ、全く新しい面として貼着面
を利用することができる。 また、剥離される第1の層の主面に剥離層が積
層されているため、剥離した第1の層が他の物品
に不用意に貼着されない。 この考案の上述の目的、その他の目的、特徴お
よび利点は、図面を参照して行なう以下の実施例
の詳細な説明から一層明らかとなろう。 (実施例) 第1図はこの考案の一実施例を示す断面図であ
る。この実施例の荷札10は、第9図に示す如
く、荷札テープ10Aの上に荷札テープ10Bが
巻き重ねられるといつたように、ロール状に巻か
れている。そして、第1の層12の表面に、剥離
層14が積層され、該剥離層14の表面に、第2
の層16が積層され、該第2の層16の表面にさ
らに、接着剤層18が積層されてなる。そして、
第1の層12の表面には印刷層24が形成され、
さらに、巻き重ねられる荷札テープ10Bの接着
剤層18に接合する荷札テープ10Aの第1の層
12の表面には、第2の剥離層26が形成され、
以下、順次同様に形成されている。また、第1の
層12の剥離層14側主面には、銀刷等のベタ印
刷層23が形成され、第2の層16の接着剤層1
8側主面にも印刷層22が形成されている。従つ
て、印刷層23によつて、隠ぺい力が増して第1
の層12側より印刷層22が透視することができ
なくなり、しかも剥離層14の塗膜安定を図るこ
とができる。もつとも、印刷層22,23,24
は形成しなくてもよい。 なお、この明細書においては、それぞれの場合
に応じて最適なものを挙示して、シート、フイル
ムおよびその均等物を総称し、「シート」または
「フイルム」と表現している。また、「シート」と
いつても枚葉型のもののみを指称するのではな
く、巻取型(ウエブ)のものも含まれることは、
勿論である。 そして、長尺帯状の荷札テープ10は、所定間
隔をおいてミシン目等の切目28が穿設され、所
定の荷札に切断し得るように構成されている。 第1の層12は、第1回目の荷札としての情報
を記入する表面を有し、荷札の役割を果たすとと
もに第2の層16が切れたり引き裂かれたりする
のを防止するために形成されたものであり、剥離
層14を介して第2の層16が仮着されている。
なお、第1の層12の例としては、たとえば紙、
合成紙、セロフアン、ポリスチレン、ポリエステ
ル等のフイルム又はアルミホイルなどのシート状
物があげられるが、この荷札テープ10を、所定
形状の細片に切り離してなる荷札片10aを、折
り曲げて貼着部分に貼着するようなときには、第
2の層16の接着力に抗して、第1の層12が元
の状態に復元しようとして剥離しないような比較
的柔軟なものを選択するとよい。 剥離層14は、第2の層16と第1の層12と
を再貼着不可能な状態に剥離することが容易にな
るように形成されたものであり、たとえばシリコ
ン樹脂、フツ素樹脂、ワツクスなどの剥離剤を塗
布してなり、第2の層16と第1の層12との間
に形成される。 第2の層16は、ウレタン樹脂やEVA樹脂、
その他PVA、塩酢ビ、アクリル、塩化ビニル、
ナイロン等の樹脂を剥離層14の表面にコーテイ
ングして形成される。なお、第2の層16の他の
例としては、比較的弱い力を加えることによつて
切つたり引き裂いたりできるように形成された、
金属粉末が合成樹脂に混融されてなる合成樹脂を
コーテイングした第2の層などがあげられる。 接着剤層18は、荷札テープ10が所定形状に
成形されてなる荷札片10aに接着力を与えるた
めのものであり、たとえば感圧型接着剤などの接
着剤からなり、第2の層16の表面に形成され
る。 なお、この荷札テープ10は、第1の層12を
剥離層14にて第2の層16から剥離せしめるの
に要する力をaとし、接着剤層18がパツケージ
等の被貼着材に接着されたときの被貼着材との接
着力をbとし、巻き重ねられた荷札テープ10に
おいて、隣接する荷札テープ10Aと10Bのう
ち、荷札テープ10Bの接着剤層18をそれと接
合した荷札テープ10Aの第2の剥離層26より
剥離せしめるのに要する力をcとすると、各々の
部分の剥離に要する力が、式c<a<bを満たす
ように構成する。 使用するには、まず、ロール状の荷札テープ1
0を引き出し、隣接する荷札テープ10Aより剥
がしつつ所定長さを引き出した後、ミシン目等の
切目28において所定の荷札片10aに切り離
し、接着剤層18によつて、たとえば、第10図
に示す如く、荷物のパツケージの表面に貼着す
る。 このように第1の層12および第2の層16な
どからなる荷札片10aが貼着されたパツケージ
を再利用するために、第1の層12を剥がすとき
には、第1の層12が第2の層16に剥離層14
を介して弱く仮着され、一方、第2の層16がパ
ツケージの貼着部分に接着剤層18で強く接着さ
れているので、荷札片10aを剥がそうとすれば
第1の層12しか剥がすことができず、第2の層
16が接着剤層18とともに貼着部分に貼着され
たまま残る。したがつて、第1の層12を剥離し
た後に、再び第2の層16が現れ、無記入の新し
い面が現れることになり、新規な面を利用するこ
とが可能となる。 以下、この考案の実施例を、一層明らかにする
ために、この考案にかかる荷札テープの製法の一
例に基づいて説明する。 第2図および第3図は、この考案の実施例に用
いる積層体を製造するための装置の一例を示す図
解図である。 この積層体30は、第1の層12の主面に、剥
離層14および第2の層16を、その順序で積層
したものである。 装置100は、ウエブ状の第1の層12を形成
する基材12aをロール状に保持するための保持
ローラ102を含む。保持ローラ102に保持さ
れた基材12aは、その一端がときほどかれて、
剥離剤塗布装置104に導かれる。 剥離剤塗布装置104は、基材12aの一方の
表面に、たとえば、シリコン樹脂、フツ素樹脂な
どの剥離剤14aを印刷塗布するためのものであ
り、2つのローラ104aおよび104bを含
む。ローラ104aは、その下部がパン104c
に溜めた剥離剤14aに浸漬されている。したが
つて、ローラ104aおよび104bを回転させ
ることによつて、ローラ104bと他のローラと
の間に導かれた基材12aの表面に剥離剤14a
が、印刷塗布される。なお、剥離剤塗布装置10
4としては、グラビアロールコーター、リバース
ロールコーター、エアーナイフコーター等の塗布
装置を用いてもよく、又、オフセツト印刷機、ス
クリーン印刷機などの公知の印刷機を用いてもよ
い。 そして、剥離剤14aが印刷塗布された基材1
2aは、たとえばヒータを含むドライヤー106
に導かれる。ドライヤー106では、基材12a
に印刷塗布された剥離剤14aが乾燥されて剥離
層14として形成される。このように剥離層14
が形成された基材12aは、巻き取り装置108
に導かれる。 次に、再び、巻き取り装置108に巻き重ねら
れたロール状の基材12aを、剥離剤塗布装置1
04の保持ローラ102に装填する。そして、前
記したと同様に、第1の層12の剥離層14面と
は反対側の主面に、前記剥離層14の剥離力と比
較して軽い剥離力の剥離剤を塗布して、第2の剥
離層26を形成する。 このように、この実施例では、剥離力を基材1
2aの両主面において、異ならしめている。すな
わち、剥離層14の方が、第2の剥離層26より
重い剥離力としているが、これは、例えば剥離剤
の成分を異ならせて剥離力に差異をつけたり、あ
るいは、剥離剤の塗布量を変えて差異をつける。 そして、更に第2の剥離層26が形成され、ロ
ール状に巻き重ねられた基材12aは、第2の層
16を形成するために、第3図に示された別の樹
脂16aの積層装置110に装填される。 積層装置110は、2つのローラ112および
114を含む。ローラ112は、その下部がパン
116に溜めたウレタン樹脂またはEVA樹脂等
の樹脂16aに浸漬されている。したがつてロー
ラ112および114を回転させることによつ
て、ローラ114と他のローラとの間に導かれた
基材12aの剥離層14の表面に、樹脂16aが
印刷塗布される。そして、樹脂16aがコーテイ
ングされた基材12aは、さらにドライヤー12
0に導かれ、乾燥固化される。これによつて、第
1の層12の表面の剥離層14の表面上に、樹脂
16aがコーテイングされて、第2の層16が形
成された積層体30が形成される。そして、この
積層体30は、つぎの印刷装置130に送られ
る。印刷装置130は、たとえばオフセツト印刷
機などの公知の印刷機からなり、積層体30の移
送経路に設けられる。そして、この印刷装置13
0によつて第2の層16の表面に、たとえば「荷
受人」「荷送人」の文字などを印刷した印刷層2
2が形成される。また、例えばパツケージ等の被
貼着材の表面にあらかじめ「荷受人」「荷送人」
等の所定の画線を印刷しておき、第1の層12を
剥がしたとき、第2の層16を通して、被貼着材
に形成された画線を透視し得るようにすれば、印
刷層22を形成しなくてもよい。 次に、積層体30を切取り用ミシン目等の切目
28を形成する切目形成装置136に導く。切目
28は、多数の同一の配列を分割するようにして
形成され荷札片10aを1枚づつに分割すること
を容易にするためのものである。この切目形成装
置136は、このような切目28の形状に対応す
る形状の切り刃を有する。そして、この切目形成
装置136としては、切り刃ローラを含む装置等
を用いてもよい。もつとも、切目28を形成しな
い荷札テープの場合には、切目形成装置136で
切目28を形成しなくてもよいことは当然であ
る。 このようにして印刷層22が形成された積層体
30は、巻き取りローラ140によつてロール状
に巻き取られ保持される。 第4図は第3図に示した積層体30を用いて、
さらに接着剤層18を積層するための装置の一例
を示す図解図である。 装置150は、塗布装置152を含む。 塗布装置152は、積層体30の第2の層16
の表面に接着剤18aを塗布するためのものであ
り、メインローラ154と該メインローラ154
に対向して設けられたローラ156を含む。そし
て、メインローラ154はその下部がパン158
に溜められた接着剤18aに浸漬されており、メ
インローラ154とローラ156とに挟まれてい
る積層体30の第2の層16の表面に、メインロ
ーラ154で接着剤18aが塗布される。 そして、接着剤18aが印刷塗布された積層体
30は、たとえばヒータを含む乾燥機122に導
かれる。乾燥機122では、積層体30に印刷塗
布された接着剤18aが乾燥されて接着剤層18
として形成される。そして、接着剤層18と積層
体30が積層されてなる荷札テープ10は、巻き
取りローラ160に導かれる。 このようにして、製造された荷札テープ10を
もつて荷札化するためには積層体30を、印刷装
置等を含む荷札を製造するための装置に装填すれ
ばよい。 前記実施例においては、第2の剥離層26を形
成する前に、「荷送人」「荷受人」等の適宜な画線
を第1の層12の表面に印刷してなる印刷層24
が形成されている。もつとも、これらの印刷層2
2,23,24は、単独もしくは2層以上の組み
合わせとして形成してもよく、また全く形成しな
くてもよい。 なお、ベタ印刷層23を第1の層12の剥離層
14側主面に形成する場合には、剥離層14を形
成する前に、印刷しておく必要があることは勿論
である。 ここで、更に具体例を挙げて述べると、つぎの
如くである。 (1) 第1の層として厚さ5〜100μ程度の東レ株
式会社製ポリエステルフイルムを用い、剥離層
14を形成する剥離剤として東レ株式会社製シ
リコン樹脂を用い、硬化剤とともにコーテイ
ングした後、ドライヤーにて焼付して剥離層を
形成する。そして、再び、第2の剥離層26を
形成する剥離剤として剥離力が前記シリコン樹
脂より軽い東レ株式会社製シリコン樹脂(塗
布量:固形分0.3〜2g/m2)を用い、硬化剤と
ともにコーテイングした後、ドライヤーにて焼
付して第2の剥離層26を形成する。つぎに、
この剥離層14の上に第2の層を形成する下記
の表−1のEVA樹脂を主成分とするホツトメ
ルトを、厚さ約5〜50μとなるようにコーテイ
ングする。このときEVA樹脂をコーテイング
してなる第2の層を剥離層より剥がすのに要し
た力aは100gであつた。このようにして作成
された第1の層と第2の層の積層体に、東洋イ
ンク製アクリル粘着剤(BPS−5127)を乾燥
被膜厚5〜50μとなるようにコーテイングし
た。しかる後、積層体をロール状に巻き重ね
た。このとき粘着剤層にて荷札テープ10を、
巻き重ねられた内側の荷札テープ10から剥が
すのに要する力cは20gであつた。かくして構
成された荷札テープを荷札片化して被貼着材
(紙函、プラスチツク等)に貼り付けた。この
ときの被貼着材への接着力bは1000gであつ
た。貼り付けられた荷札片を被貼着材より剥が
そうとしたところ、第1の層のポリエステルフ
イルムのみが先に剥がされてしまつた。
【表】
【表】 用いてもよい。
また、武田薬品株式会社製ウレタン樹脂を第2
の層としてコーテイングし、この他は前記例と同
様にしたときも同じような結果が得られた。 (2) 第1の層として厚さ50〜100μ程度の東レ株
式会社製ナイロンフイルムを用い、剥離層を形
成する剥離剤としてワツクスを塗布乾燥させ
た。つぎにこのワツクスの上に第2の層を形成
するウレタン樹脂またはEVA樹脂等を厚さ約
5〜50μとなるようにコーテイングする。この
ときウレタン樹脂またはEVA樹脂をワツクス
面より剥がすのに要した力aは100gであつた。
このようにして作成された第1の層と第2の層
との積層体に東洋インク株式会社製粘着剤を乾
燥被膜厚5〜50μとなるようにコーテイングし
た。しかる後、積層体をロール状に巻き重ねた
ところ、このとき第2の剥離層から粘着剤部分
を剥がすのに要する力cは20gであつた。かく
して構成された荷札テープ材を荷札片化して被
貼着材(紙函、プラスチツク等)に貼り付け
た。このときの被貼着材への接着力bは、
1000gであつた。貼り付けられた荷札テープを
無理に被貼着材より剥がそうとしたところ、第
1の層のナイロンフイルムの方が先に剥がされ
てしまつた。 第6図はこの考案の他の実施例を示す断面図で
ある。この実施例の荷札テープ10は、特に、第
2の層16を形成する樹脂層が、前記第1図の実
施例と異なつて剥離層14にコーテイングされて
形成されたのではなく、第2の層16の主面に形
成された接着層16bの接着力をもつて、剥離層
14に重ね合わせ接着されている。 第2の層16は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ウレタン等の樹脂からなるフ
イルム、上質紙、合成紙等の紙をもつて形成さ
れ、接着層16bは、接着剤層18より接着力の
弱い、接着剤16b′をもつて形成されたものであ
る。 第5図は、第2図および第3図で示した第1の
層12と剥離層14および第2の剥離層26との
積層材32を用いて、第6図に示した第1の層1
2、剥離層14および第2の層16からなる積層
体30を製造するための装置の一例を示す図解図
である。 この装置においては、第3図に示した装置とは
異なり、樹脂16aをコーテイングする積層装置
110に代えて、フイルム16′を第1の層12
の表面の剥離層14表面上に、重ね合わせ積層す
る積層装置110′が設けられている。 積層装置110′は、接着剤16b′を積層体3
0の剥離層14の表面に塗布する装置117と、
フイルム16′を巻き重ねた巻き重ね体を装填す
る装置118を含む。接着剤塗布装置117は、
ローラ112′と接着剤16b′を貯めるパン11
6′を含み、供給装置より引き出され導かれた積
層材32の剥離層14の表面に、接着剤16b′を
ローラ112′の回転に伴い塗布した後、巻き重
ね体を装填する装置118より別途導かれたフイ
ルム16′が、前記接着剤16b′の表面に重ね合
わせ接着する。 このように積層材32の剥離層14の表面に接
着層16bを介してフイルム16′が積層された
積層体30は、接着装置119に導かれる。接着
装置としては、接着剤16b′として、PVA系、
酢ビ系、アクリル系等の水溶性樹脂を含む接着剤
あるいは塩酢ビ、ウレタン、アクリル等からなる
溶剤型接着剤を用いる場合は、「乾燥器」を用い、
ゴム系、EVA系のホツトメルト型接着剤を用い
る場合は、「冷却器」を用いる。 このようにフイルム16′が重ね合わされ第2
の層16が形成されてなる積層体30は、つぎに
切取り用ミシン目等を形成する切目形成装置13
6に導く。切目28は、多数の同一の配列を分割
するようにして形成され荷札テープ10を、1枚
づつ分割することを容易にする。 このように切目28が形成された積層体30
は、印刷装置130に導かれ、第2の層16の表
面に適宜「荷送人」「荷受人」等の適宜な画線を
印刷装置130にて印刷し巻き取りローラ140
に巻き取る。 そしてつぎに、このように巻き取りローラ14
0に巻き重ねられた積層体30は、前記実施例と
同様に、例えば第4図に示す接着剤18aの塗布
装置158に装填し、前記実施例と同様に接着剤
18aを塗布して、接着剤層18を形成する。 なお、このときの接着剤層18は形成する接着
剤18aは、前記実施例と同様な感圧型接着剤を
用いてもよいが、第7図に示すような枚葉型(シ
ート状)の荷札テープ10を形成するときには、
感圧型接着剤では、不用意に接着するので、水で
濡らすと直ちに溶解して強い接着力を示すような
再湿型接着剤を塗布すればよい。 この再湿型接着剤としては、たとえば水溶性ポ
リエチレンやポバール(PVA)や澱粉糊等の澱
粉系の接着剤を用いる。なおこのような、枚葉型
(シート状)の荷札テープ10の場合には、第6
図に示すような、荷札テープ10とは異なつて、
剥離層26を第1の層12の表面に形成すること
なく、第1の層12の表面上に、第7図に示すよ
うに「荷送人」「荷受人」等の画線を適宜印刷し
て印刷層24aを形成してもよい。 また、切目も、第7図に示すように、ミシン目
からなる幅方向の切目28aと長さ方向の切目2
8bとにより幅広のシート状荷札テープ10を所
定の大きさに区画し、切目28aおよび28bに
て切り離すことにより、適宜な大きさの荷札片1
0aを形成するようにしてもよい。 また、接着剤層18を形成する接着剤18aと
しては、常温では表面に粘着性がないが、加熱す
ると活性化し粘着力を生じる感熱タイプの接着剤
を用いてもよい。感熱タイプの接着剤としては、
加熱により接着剤が活性化する、例えば、ポリエ
チレンのような熱溶融性樹脂を主体とした粘着性
を有し冷却されることで接着される接着剤を用い
てもよい。かかる接着剤を積層体30の第2の層
16の表面に塗布する場合には、たとえば、第8
図に示すような、適宜な温度に加熱しながら接着
剤を塗布する塗布装置158を用いて塗布すれば
よく、接着剤18aが印刷塗布された積層体30
は、冷風を吹き出す装置を含む乾燥器124に導
き、接着剤18aを乾燥して接着剤層18を形成
する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図であ
る。第2図および第3図は、この考案の実施例に
用いる積層体を製造するための装置の一例を示す
図解図である。第4図は第3図に示した積層体3
0を用いて、さらに接着剤層18を積層するため
の装置の一例を示す図解図である。第5図は、第
3図に示した積層体30を用いて、第6図に示し
た荷札テープ10を製造するための装置の一例を
示す図解図である。第6図はこの考案の他の実施
例を示す断面図である。第7図はこの考案の他の
実施例を示す斜視図である。第8図は、接着剤層
18を積層するための他の装置を示す図解図であ
る。第9図は、この考案の一実施例を示す斜視図
である。第10図は、この考案にかかる荷札テー
プの使用方法を示す斜視図である。第11図は従
来例を示す図解図である。 図において、10は荷札テープ、10aは荷札
片、12は第1の層、14は剥離層、14aは剥
離剤、16は第2の層、16′はフイルム、18
は接着剤層、18aは接着剤、22は印刷層、2
3は印刷層、24は印刷層、26は第2の剥離
層、30は積層体、102は保持ローラ、104
は剥離剤塗布装置、104a,104bはロー
ラ、104cはパン、106はドライヤー、10
8は巻き取り装置、110,110′は積層装置、
120はドライヤー、122は乾燥装置、13
0,132は印刷装置、136は切目形成装置、
140は巻き取りローラ、150は装置、152
は塗布装置、154はメインローラ、156はロ
ーラ、158はパン、160は巻き取りローラ、
162は保持ローラ、164,166はローラ、
168は巻き取りローラを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 第1の層と、 第1の層の主面に積層された剥離層と、 前記剥離層上に積層された第2の層、およ
    び、 第2の層の主面に積層された接着剤層を含
    む、荷札であつて、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せし
    めるのに要する力をaとし、接着剤層の被貼着
    材との接着力をbとしたとき、下記式 a<b を満足する、荷札。 2 荷札は、ロール状に巻き重ねられたものを含
    む、実用新案登録請求の範囲第1項記載の荷
    札。 3 前記第1の層は、剥離層が形成された面とは
    反対側の面に形成された第2の剥離層を含み、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せし
    めるのに要する力をaとし、接着剤層の被貼着
    材との接着力をbとし、ロール状に巻き重ねら
    れたとき接合された第1の層の第2の剥離層と
    接着剤層とを剥離せしめるのに要する力をcと
    したとき、下記式 c<a<b を満足する、実用新案登録請求の範囲第2項記
    載の荷札。 4 前記荷札はシート状のものを含む、実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の荷札。 5 前記第1の層は、紙を含む、実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載
    の荷札。 6 前記第1の層は、合成樹脂フイルムを含む、
    実用新案登録請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載の荷札。 7 前記第1の層は、セロフアンを含む、実用新
    案登録請求の範囲第6項記載の荷札。 8 前記第2の層は、合成樹脂をコーテイングし
    た第2の層を含む、実用新案登録請求の範囲第
    1項ないし第7項いずれかに記載の荷札。 9 前記第2の層はウレタン樹脂をコーテイング
    した第2の層を含む、実用新案登録請求の範囲
    第8項記載の荷札。 10 前記第2の層は、EVA樹脂をコーテイング
    した第2の層を含む、実用新案登録請求の範囲
    第8項記載の荷札。 11 前記第2の層は、合成樹脂フイルムを重ね合
    わせてなる合成第2の層を含む、実用新案登録
    請求の範囲特許請求の範囲第1項ないし第7項
    のいずれかに記載の荷札。 12 前記剥離層は、シリコン樹脂をコーテイング
    した層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項
    ないし第11項のいずれかに記載の荷札。 13 前記剥離層は、フツソ樹脂をコーテイングし
    た層を含む、第1項ないし第11項のいずれかに
    記載の荷札。 14 前記剥離層はワツクスをコーテイングした層
    を含む、実用新案登録請求の範囲第1項ないし
    第11項のいずれかに記載の荷札。 15 前記接着剤層は、感圧型接着剤を塗布してな
    る接着剤層を含む、実用新案登録請求の範囲第
    1項ないし第14項のいずれかに記載の荷札。 16 前記接着剤層は再湿型接着剤を塗布してなる
    接着剤層を含む、実用新案登録請求の範囲第1
    項ないし第14項のいずれかに記載の荷札。 17 前記接着剤層は感熱型接着剤を塗布してなる
    接着剤層を含む、実用新案登録請求の範囲第1
    項ないし第14項のいずれかに記載の荷札。 18 前記感熱型接着剤層は、熱溶融性樹脂を主体
    とした接着剤層を含む、実用新案登録請求の範
    囲第17項記載の荷札。 19 前記第1の層は、その主面に形成された印刷
    層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項ない
    し第18項のいずれかに記載の荷札。 20 前記第1の層は、第2の層側主面に形成され
    たベタ印刷層を含む、実用新案登録請求の範囲
    第19項記載の荷札。 21 前記第2の層は、その主面に形成された印刷
    層を含む、実用新案登録請求の範囲第1項ない
    し第20項のいずれかに記載の荷札。
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