JPH0571094B2 - - Google Patents

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JPH0571094B2
JPH0571094B2 JP60143540A JP14354085A JPH0571094B2 JP H0571094 B2 JPH0571094 B2 JP H0571094B2 JP 60143540 A JP60143540 A JP 60143540A JP 14354085 A JP14354085 A JP 14354085A JP H0571094 B2 JPH0571094 B2 JP H0571094B2
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JP
Japan
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layer
adhesive
release
coating
manufacturing
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JP60143540A
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JPS623283A (ja
Inventor
Tadashi Matsuguchi
Noboru Matsuguchi
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Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd filed Critical Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP14354085A priority Critical patent/JPS623283A/ja
Publication of JPS623283A publication Critical patent/JPS623283A/ja
Publication of JPH0571094B2 publication Critical patent/JPH0571094B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、表面層を手で剥がした際、その下
層にある易破壊層が容易に破壊される易破壊性貼
着材に関し、特に、たとえば、値札や容器の開口
部に貼着する貼り替え防止用シール等に用いるに
好適な、易破壊性貼着材の製造方法に関する。 (従来技術) 従来、値札等として用いられる貼り替え防止用
ラベルは、表面基材に適宜なミシン目または切目
を入れておき、たとえば店頭等でそれを剥がして
他の値札と貼り替えようとしたときには、ミシン
目や切目で分離・破損して、剥がされようとした
ことが一目で判別することができるようなものが
知られている。 一方、容器の開口部に未開封状態を表示するた
めに貼着される貼着紙は、パツケージの開口部分
の材料およびその表面処理方法などによつては、
たとえば店頭の陳列棚にならべられた商品を手に
取り、その場で容易に剥がすことができ、異物等
をパツケージの中に混入させた後剥がしたことが
わからないように再び貼着することができるの
で、外からその貼着紙をみただけではパツケージ
がすでに開封されたものかどうかわからない。そ
のために、そのパツケージの内容物に、手を加え
られたりしてしまうおそれがある。たとえば、パ
ツケージ内のお菓子に毒物が混在されたりするが
ごとくである。 そこで、最近では、貼着後剥離したことがわか
る貼着ラベルが、市場に出回るようになり、それ
について実開昭59−1077号に開示されている。 この貼着ラベルは、剥離シートを剥がし、露出
した貼着剤塗層の面をパツケージの開口部分(図
示せず)に押し当てて貼着される。そして、開口
部分に貼着された貼着ラベルが剥がされれば、剥
離剤塗層によつてフイルム基材に直接蒸着されな
かつた蒸着膜の部分のみが、粘着剤塗層で開口部
分に接着されたまま残る。さらに、開口部分を開
封すれば、そこに貼着され残つている蒸着層膜が
切られまたは引き裂かれ、これによつて開封状態
がわかるのである。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、このような貼着ラベルは、フイルム
を引き剥がしたときに、蒸着膜の一部が貼着剤塗
層面に残留しにくく、フイルム面に接着したまま
引き剥がされてしまい、残留した蒸着膜によつて
文字等を形成することは、容易にでき得ない。そ
の上、フイルム基材を剥がしたときに粘着剤塗層
の部が被貼着材の貼着部分に残存し、その露出し
た粘着剤塗層の表面がベトつき、埃がつく等の欠
点を有し、衛生上も問題点を有していた。 それゆえに、この発明の主たる目的は、貼着後
剥離されたことがわかり、剥離された面に接着剤
が現れることなく、ベトつくことがない貼着材の
製造方法を提供することである。 (問題点を解決するための手段) この発明は、 (a) 貼着基材の裏面の第1の剥離層の表面に、仮
着層でシート、フイルムまたは箔からなる易破
壊材を重合接着して易破壊層を形成するととも
に、第1の剥離層が形成された面とは反対側の
表面に第3の剥離層を形成するステツプと、 (b) 前記易破壊層の第1の剥離層とは反対側の表
面の一部に、第2の剥離層を形成するステツプ
と、 (c) 前記易破壊層の第2の剥離層側表面に、被覆
層を形成するステツプと、 (d) 前記被覆層の表面に接着層を形成するステツ
プを含み、第1の剥離層と易破壊層との接着力
をaとし、第2の剥離層と被覆層との接着力を
bとし、ロール状に巻き重ねられたとき接合さ
れた貼着基材の前記第3の剥離層と接着層とを
剥離せしめるのに要する力をdとしたとき、下
記式 a>b>d を満足する、易破壊性貼着材の製法である。 (作 用) 第1の剥離層と易破壊層との接着力のほうが、
第2の剥離層と被覆層との接着力よりも大きくな
るように形成し、第2の剥離層が、易破壊層の第
1の剥離層側とは反対側の表面に一部を欠除して
形成するので、被貼着材に貼着された易破壊性貼
着材の各部分の接着力が、第2の剥離層が形成さ
れた部分と形成されていない部分とにおいて異な
り、表面の貼着基材を引き剥がしたときは、第2
の剥離層が形成された部分と欠除した部分との境
において易破壊層が破れ、第2の剥離層が欠除し
た部分の易破壊層および被覆層が被貼着材の表面
に残り、その他の部分が被覆層より剥がれる。 (発明の効果) この発明によれば、第1の剥離層と易破壊層と
の接着力の方が、第2の剥離層の被覆層との接着
力より大きく、しかも、第2の剥離層は一部を欠
除して層の第1の剥離層側とは反対側の表面に形
成されるので、被覆層と易破壊層との接着力は、
第2の剥離層が形成された部分と欠除した部分と
において、その接着力が異なり、貼着基材を引き
剥がしたときには、第2の剥離層が形成された部
分の易破壊層のみが、被覆層より引き剥がれる。
したがつて、易破壊層が、その他の部分と引き裂
かれて分離し、再び元の状態のように接着するこ
とができないので、易破壊層が分離されたことが
わかる。したがつて、接着された貼着材が剥離さ
れたことが一目でわかり、しかも、毒物等がパツ
ケージの中に混入されたかどうか容易に判別でき
る。その上に、接着層の表面には、被覆層が一面
にわたつて形成されているので、従来のように、
表面材を剥離した後において、接着層の表面が露
出してベトつくこともなく、また露出した接着層
の接着力によつて再び表面材を貼り付けたりする
ことは不可能となる。 この発明の上述の目的、その他の目的、特徴お
よび利点は、図面を参照して行う以下の実施例の
詳細な説明から一層明らかとなろう。 (実施例) 第1図は、この発明に係る製法によつて製造さ
れた貼着材の断面図である。この実施例の貼着材
10は、シール等として用いるもので、第10図
に示すように、貼着材10Aの上に貼着材10B
が巻き重ねられるといつたように、ロール状に巻
かれている。 この貼着材10は、接着層14、被覆層16、
第2の剥離層18、易破壊層20、仮着層21、
第1の剥離層22および貼着基材24が、順次積
層されてなる。前記貼着基材24の表面には、巻
き重ねられる貼着材10Bの接着層14に接合す
る表面において、第3の剥離層12が形成されて
いる。また、さらに貼着基材24の表面には、印
刷層26が形成されている。 以下、順次同様に形成されている。 貼着基材24は、易破壊層20が切れたり引き
裂かれたりするのを防止するために形成されたも
のであり、第1の剥離層22を介して易破壊層2
0と仮着されている。 なお、貼着基材24としては、たとえば、ポリ
エステルやナイロンフイルムのように比較的腰が
あつて、熱によつて収縮しにくいもの、または紙
や合成紙などが挙げられるが、後述するように、
この貼着材10を引き剥がしたときに、剥がした
形跡を貼着基材24の表面側から良く見ることが
できるようにするためには、透明あるいは半透明
なものを選択するほうが良い。そのようにすれ
ば、易破壊層20の一部が被貼着材Aに残り、一
部が被貼着材Aより引き剥がされて、貼着基材2
4に引つついていることが、容易にわかり便利と
なる。 第1の剥離層22は、貼着基材24と易破壊層
20とを再貼着不可能な状態に仮着させ、貼着基
材24と易破壊層20との剥離を容易化させるも
のであり、たとえば、シリコン樹脂、フツ素樹
脂、パラフイン、ワツクスなどの剥離剤をコーテ
イングしてなる剥離剤層からなり、貼着基材24
と易破壊層20との間に形成される。 易破壊層20は、アルミホイル、または塩化ビ
ニルとアクリルの共重合樹脂は体質顔料(たとえ
ば、チタンホワイト、炭酸カルシウム)を混合
し、フイルム化した脆性フイルムに代表される合
成樹脂フイルムなどのような、手で容易に破つた
りすることができる易破壊シートが挙げられる。 また、その中でも、この貼着材10を折り曲げ
て、屈曲部分に貼着したときには、この仮着層2
1の接着力に抗して、貼着基材24が元の状態に
復元しようとして剥離しないような比較的柔軟な
ものがよい。 仮着層21は、易破壊層20と貼着基材24と
を接着させる層で、この仮着層21は、2液反応
性重合樹脂、たとえばウレタン樹脂、その他
EVA樹脂、PVA、塩酢ビ、アクリル等の樹脂を
第1の剥離層22の表面にコーテイングして形成
される。なお、仮着層21の他の例としては、ポ
リエステル系、ポリウレタン系等の熱硬化性接着
剤等をコーテイングした接着剤層などが挙げられ
る。 第2の剥離層18は、前記易破壊層20の表面
の一部に、シリコン樹脂、フツ素樹脂、ワツクス
などの剥離剤がパターン印刷塗工されてなるもの
である。たとえば、「開封済」などのような文字
や絵等の画線をパターン印刷、塗工することによ
つて、後述するように、貼着基材24を引き剥が
し、易破壊層20を破壊したとき、前記したよう
な文字「開封済」などの画線が現れるようにする
と、より一層貼着材10の使用目的に合致するも
のを形成することができる。 被覆層16は、後述するように貼着基材24を
引き剥がしたときに、接着層14が表面に露出し
てベトつくことを防ぐために、接着層14を被覆
する層である。この被覆層16は、たとえば、ウ
レタン樹脂、EVA樹脂、PVA、塩酢ビ等、ニト
ロセルロース系、ポリアミド系、アクリル系等の
樹脂を、易破壊層20の第2の剥離層18が形成
された表面にコーテイングして形成される。 接着層14は、貼着材10に被貼着材Aに接着
する接着力を与えるためのものであり、たとえ
ば、感圧型接着剤をコーテイングしてなる接着剤
層からなり、被覆層16の第2の剥離層18とは
反対側の表面に形成されている。 この貼着材10は、第1の剥離層22と易破壊
層20との接着力をaとし、第2の剥離層18と
被覆層16との接着力をbとし、接着層14の接
着力をdとし、隣接する貼着材10Aと10Bの
うち、貼着材10Bの接着層14をそれと接合し
た貼着材10Aの第3の剥離層12より剥離せし
めるのに要する力をcとし、易破壊層20を破壊
するに要する力をeとしたとき、下記式 c<b<e<a<d を満足するように構成する。 この貼着材10を使用するには、まず、ロール
状の貼着材10Bを引き出し、隣接する貼着材1
0Aより剥がしつつ所定長さを引き出した後、ミ
シン目等の切目28において所定の貼着片10a
に切り離し、接着層14によつて、たとえば、第
9図a,b,cに示すように、値札として貼着し
たり、お菓子のパツケージの開口部分に貼着す
る。 このように、貼着材10が貼着されたパツケー
ジの開口部分を開けるためには、貼着された貼着
材10を剥がし、その封かん部分を開けなければ
ならない。 この場合、易破壊層20は、第1の剥離層22
を介して貼着基材24に仮着され、易破壊層20
は、被覆層16と強く接着され、第2の剥離層1
8が形成されている部位においては、被覆層16
と直接接着されている部分に比べて弱く接着され
ている。したがつて、第2図に示すように、貼着
基材24を剥がそうとすれば、第2の剥離層18
部分の易破壊層20と、被覆層16と直接接着し
ている部分の易破壊層20との境界部分におい
て、易破壊層20が引き裂かれ、それとともに第
2の剥離層18の表面より被覆層16と引き裂が
されて、易破壊層20の一部(第2の剥離層18
が形成された部分)が貼着基材24に接着したま
まで、被貼着材Aより引き剥がされてしまう。 そして、易破壊層20において、第2の剥離層
18が形成されていない部分は、そのまま被貼着
材Aに貼着されたまま残る。したがつて、一度貼
着基材24を剥離したならば、易破壊層20が第
2の剥離層18が形成された部分とそれが形成さ
れていない部分との境界において破られて、再び
貼着基材24を、被覆層16の表面に再貼着する
ことができない状態となり、元の状態に復元する
ことができないので、開封状態であることが一目
瞭然にしてわかるのである。 なお、この明細書においては、それぞれの場合
において最適なものを挙示して、シート、フイル
ムおよびその均等物を総称し、「シート」または
「フイルム」と表現している。また「シート」と
言つた場合は枚葉型のもののみを指称するのでな
く、巻き取り型(ウエブ)のものも含まれること
は勿論である。 以下、この発明の一実施例を、この発明に係る
貼着材の製造装置の一例に基づいて説明する。 第3図ないし第5図は、この発明の実施例に用
いる積層体30を製造するための装置の一例を示
す図解図である。 この積層体30は、貼着基材24の裏面上に、
第1の剥離層22、易破壊層20、第2の剥離層
18および被覆層16を、その順序で積層し、貼
着基材24の反対側の表面に第3の剥離層12が
積層されたものである。 装置100は、帯状の貼着基材24を形成する
貼着基材24aをロール状に保持するための保持
ローラ102を含む。保持ローラ102に保持さ
れた貼着基材24aは、その一端が解きほどか
れ、剥離剤塗布装置104に導かれる。 剥離剤塗布装置104は、貼着素材24aの一
方の表面に、たとえば、シリコン樹脂、フツ素樹
脂、パラフイン、ワツクスなどの剥離剤22aを
印刷、塗布するためのものであり、2つのローラ
106aおよび106b、貯槽108を含み、ロ
ーラ106a,106bを回転させながら剥離剤
22aを塗布する。なお、剥離剤塗布装置104
としては、グラビアロールコータ、リバースロー
ルコータ等の塗布装置を用いてもよく、また、オ
フセツト印刷機、スクリーン印刷機などの公知の
印刷機を用いてもよい。 この剥離剤22aは、次に設けられたヒータを
含む乾燥器109に導かれて乾燥される。乾燥器
110では、貼着素材24aに印刷塗布された剥
離剤22aが乾燥されて、第1の剥離層22とし
て形成される。 このように第1の剥離層22が形成された貼着
素材24aは、巻取り装置112に導かれる。 次に、再び第3の剥離層12を積層するため
に、前記した剥離剤塗布装置104と同様な装置
に装填し、前記したと同様な手順で、前記剥離剤
22aとはその剥離力が異なる剥離剤を印刷塗布
して、第3の剥離層12を形成する。この第3の
剥離層12を形成する剥離剤としては、シリコン
樹脂、フツ素樹脂などを主成分とするものが選択
される。 このように第1の剥離層22および第3の剥離
層12が形成された貼着基材24aは、次に、易
破壊層20を形成する積層装置120に送られ
る。この積層装置120は、貼着基材24aを巻
き重ねた巻き重ね体を装填する装置を含む。この
巻き重ね体から引き出された易破壊層20を形成
する易破壊材たるアルミホイル20aは、2つの
ローラと仮着層21を形成する樹脂または接着剤
21aを貯めるパンを含む、塗布装置122に導
かれ、樹脂または接着剤21aを2つのローラの
回転に伴いアルミホイル20aの表面に塗布した
後、2つのローラ124および126の間に導か
れ、別途導かれた貼着素材24aの第1の剥離層
22の表面に、アルミホイル20aがその表面の
接着剤21a面によつて重ね合わせ接着される。
そして、接着装置128に導く。接着装置として
は、接着剤21aとして、PVA系、酢ビ系、ア
クリル系等の水溶性樹脂を含む接着剤あるいは塩
酢ビ、ウレタン、アクリル等からなる溶剤型接着
剤を用いる場合は、「乾燥器」を用い、ゴム系、
EVA系のホツトメルト型接着剤を用いる場合は、
「冷却器」を用いる。 第8図図示の積層装置220は、貼着基材24
の表面に形成された第1の剥離層22の表面に、
易破壊層20を形成する易破壊材20aを重合接
着するためのものであり、メインローラ222a
と、そのメインローラ222aに対向して設けら
れたローラ222bを含む。そして、メインロー
ラ222aおよびローラ222b間に脆性フイル
ムからなる易破壊材20aが、送り込まれてい
る。この易破壊材20aの裏面には、予め感圧接
着剤等を塗布してなる仮着層21が形成されてお
り、さらに仮着層21の表面には仮着層21が易
破壊材20aの表面に接着しないように剥離材2
1bが仮着されている。そして、この易破壊材2
0a、仮着層21および剥離材21bの積層体、
巻き重ねられており、この巻重体から引き出され
た積層体は、メインローラ222aおよびローラ
222bのところに送られる前に、剥離材21b
のみ仮着層21から剥離され、仮着層21を露出
させ、その状態でメインローラ222aおよびロ
ーラ222bに送り込まれて、貼着素材24aの
第1の剥離層22の表面に積層接着される。この
ようにして、易破壊層20が形成され、その後、
巻取りローラ228に巻き取られる。 この易破壊層20が形成された貼着基材24の
巻重体は、第5図に示す積層装置140に送られ
る。 第5図に示す積層装置140は、この貼着基材
24の巻重体を装填する装置142を含む。この
巻重体を装填する巻重体装填装置142より引き
出された貼着基材24は、次の剥離剤塗布装置1
44に導かれる。剥離剤塗布装置144は、易破
壊層20の一方の表面に、たとえば、シリコン樹
脂、フツ素樹脂、パラフイン、ワツクスなの剥離
剤18aを印刷塗布するためのものであり、2つ
のローラ146aおよび146b、貯槽148を
含み、ローラ146a,146bを回転させなが
ら、剥離剤18aを塗布する。この剥離剤18a
は、次に設けられたヒータを含む乾燥器149に
導かれて、乾燥される。なお、剥離剤塗布装置1
44としては、グラビアロールコータ、リバース
ロールコータ等の塗布装置を用いてもよく、ま
た、オフセツト印刷機、スクリーン印刷機などの
公知の印刷機を用いてもよい。 この第2の剥離層18を形成する剥離剤18a
は、易破壊層20の表面に部分的に印刷、塗布さ
れるものであり、たとえば「開封済」などの画線
をパターン印刷することにより形成される。剥離
剤18aが塗布された貼着基材24は、次の被覆
層16を形成する被覆材16aを積層する積層装
置150に送られる。 この被覆材の積層装置150は、EVA樹脂な
どの被覆材16aを塗布するローラ152を含
む。この積層装置150においては、第2の剥離
層18を形成する剥離剤18aがコーテイングさ
れた易破壊層20の表面に、被覆材16aを積層
するためにローラ154で押圧しながらコーテイ
ングし、溶融した状態で次に設けられた冷却器1
56に導かれる。 冷却器156は、被覆材16aを冷たすための
ものである。冷却器156では、被覆材16aが
冷やして固められ、被覆層16として形成され、
貼着基材24の裏面に、第1の剥離層22、易破
壊層20、第2の剥離層18および被覆層16が
順次積層されてなる積層体30が形成される。こ
の積層体30は、巻取りローラ158に巻き取ら
れる。 このようにして形成された積層体30は、次に
第6図に示す積層装置160に装填される。 第6図は、積層体30に接着層14を積層する
積層装置160を示す図解図である。 この積層装置160は、積層体30の巻重体を
装填する巻重体装填装置162を含む。 この積層体30の巻重体装填装置162から引
き出された積層体30は、その被覆層16面を第
6図においては下面とし、接着剤14aの塗布装
置である接着剤塗布装置166に導かれる。この
接着剤塗布装置166において、感圧型接着剤等
の接着剤が印刷、塗布される。 この接着剤塗布装置166は、積層体30の被
覆層16面の表面に接着剤14aを塗布するため
のものであり、メインローラ168aと、そのメ
インローラ168aに対向して設けられたローラ
168bを含む。そして、メインローラ168a
は、その下部が貯槽170に溜められた接着剤1
4aに浸漬されており、メインローラ168aと
ローラ168bとに挟まれている積層体30の被
覆層16面の表面に、メインローラ168aで接
着剤14aが印刷、塗布される。 そして、接着剤14aが印刷塗布された積層体
30は、たとえばヒータを含む乾燥器172に導
かれる。乾燥器172では、積層体30に印刷塗
布された接着剤14aが乾燥されて接着層14と
して形成され、そして、接着層14と積層体30
の積層物は、巻取りローラ174に巻き取られ
る。 このようにして製造された貼着材をもつて、ラ
ベル化するためには、この積層体の印刷装置等を
含むラベルを製造するための装置に装填すればよ
い。 第7図はラベルを製造するための装置の一例を
示す図解図である。 かかるラベル製造装置180は、剥離シート1
2が接着層14表面にて積層されてなる積層体3
0の巻重体を装填する保持装置182を含む。こ
の保持装置182より引き出された剥離シート1
2と積層体30とからなる積層物は、印刷装置1
84に導かれる。この印刷装置184は、たとえ
ばオフセツト印刷機などの公知の印刷機からな
る。そして、この印刷装置184によつて、貼着
基材24の表面に、たとえば「商品名」等の画線
が印刷された印刷層26が形成される。このよう
にして印刷層26が形成された積層物は、型抜き
機186に導かれる。型抜き機186は、切り刃
を有するいわゆるダイカツタをふくみ、このダイ
カツタによつて、貼着基材24、第1の剥離層2
2、易破壊層20、被覆層16および接着層14
に適宜な形状の切目が入れられる。なお、印刷層
26は、第3の剥離層12を形成する前に、予め
貼着基材24の表面に形成しておいてもよい。 なお、型抜き機186は、切り刃付きロール、
いわゆるダイロールを用いたものであつてもよ
い。 切目の入れられた積層物は、ローラ188aお
よび188bにて、不要部分とラベル10(必要
部分)とに分けられ、その不要部分がかす取りロ
ーラ190によつてロール状に巻き取られ、ラベ
ル10(必要部分)は、剥離シート12に仮着さ
れた状態で巻取りローラ192によつてロール状
に巻き取られる。なお、型抜き機186および巻
取りローラ192の代わりに切目形成機を設けて
もよい。この切目形成機は切り刃を含む。この切
り刃は、貼着基材24、第1の剥離層22、仮着
層21、易破壊層20、被覆層16および接着層
14に切目を入れて、各ラベル片10aにするた
めのものである。 ここで、さらに具体的に述べると次の如くであ
る。 (1) 貼着基材として厚さ50μ程度のポリエチレン
テレフタレートフイルムを用い、その裏面にシ
リコン樹脂を塗布して、第1の剥離層を形成
し、次に易破壊層を形成するために、この第1
の剥離層の上にアルミニウム箔を接着剤で仮着
し、約7μの易破壊層を形成した。 さらに、このアルミニウム箔からなる易破壊
層の表面に、前記第1の剥離層を形成するシリ
コン樹脂より剥離力の小さい東レ株式会社製シ
リコン樹脂を、その乾燥被膜厚0.1〜5μとなる
ようにパートコートして第2の剥離層を形成す
る。 その上に、下記の表−1に記載されたEVA
樹脂を主成分とする合成樹脂を、5〜50μ程度
の厚さにコーテイングして被覆層を形成する。
しかる後、東洋インク製アクリル粘着剤
(BPS−5127)を乾燥被膜厚5〜50μとなるよ
うにコーテイングして接着層を形成した。この
とき、第1の剥離層と易破壊層との接着力(a)
は、約50gであり、第2の剥離層と被覆層との
接着力(b)は、約30gであり、接着層の接着力(d)
は、約1000gであり、剥離シートを接着層より
剥離するのに要する力(c)は、約20gであつた。 かくして構成された感圧粘着材をラベル片化
して、被貼着材(紙箱等)に貼り付けた。 このときの被貼着材への接着力(d)および被覆
層と接着層との接着力(d)′は、約1,000gであ
つた。 貼り付けられたラベル片を無理に被貼着材よ
り剥がそうとしたところ、易破壊層が第2の剥
離層が形成されている部分と形成されていない
部分との境において引き裂かれ、第2の剥離層
部位において、引き裂かれた易破壊層が貼着基
材とともに被貼着材より剥がされてしまつた。
【表】 用いてもよい。
(2) 貼着基材として厚さ50μ程度のポリエステル
フイルムを用い、その裏面にシリコン樹脂を塗
布して、第1の剥離層を形成し、次に易破壊層
を形成するために、いわゆる脆性フイルムを接
着剤で仮着して、約7μの易破壊層を形成した。 さらに、この脆性フイルムからなる易破壊層
の表面に前記第1の剥離層を形成するシリコン
樹脂より、剥離力の小さい東レ株式会社製シリ
コン樹脂をその乾燥被膜層0.1〜5μとなるよう
にパートコートして第2の剥離層を形成する。 その上に、EVA樹脂を主成分とする合成樹
脂を、5〜50μ程度の厚さにコーテイングして
被膜層を形成する。しかる後、東洋インク製ア
クリル粘着剤(BPS−5127)を乾燥被膜厚5
〜50μとなるようにコーテイングして接着層を
形成した。このとき、第1の剥離層と易破壊層
との接着力(a)は、約50gであり、第2の剥離層
と被膜層と接着力(b)は、約30gであり、接着層
の接着力(d)は、約1000gであり、剥離シートを
接着層より剥離するのに要する力(c)は、約20g
であつた。 かくして構成された感圧粘着材をラベル片化
して、被貼着材(紙箱等)に貼り付けた。 このときの被貼着材への接着力(d)および被覆
層と接着層との接着力(d)′は、約1000gであつ
た。 貼り付けられたラベル片を無理に被貼着材よ
り剥がそうとしたところ、易破壊層が第2の剥
離層が形成されている部分と形成されていない
部分との境において引き裂かれ、第2の剥離層
部位において、引き裂かれた易破壊層が貼着基
材とともに被貼着材より剥がされてしまつた。 前記実施例においては、接着層14を形成する
接着剤14aとしては、感圧型接着剤を用いた
が、たとえば第10図に示すような枚葉型(シー
ト状)の貼着材10を形成するときにおいては、
感圧型接着剤では、不用意に接着するので、水で
ぬらすと直ちに溶解して強い接着力を示すような
再湿型接着剤を塗布すればよい。 この再湿型接着剤としては、たとえば水溶性ポ
リエチレンやポバール(PVA)や澱粉糊等の澱
粉系の接着剤を用いる。なおこのような、枚葉型
(シート状)の貼着材10の場合には、前記実施
例に示すような貼着材10とは異なつて、第3の
剥離層12を貼着基材24の表面に形成すること
なく、貼着基材24の表面上に、第10図に示す
ように「商品名」、「価格」等の画線を適宜印刷し
て、印刷層26aを形成してもよい。 また、切目も、第10図に示すように、ミシン
目からなる幅方向の切目28aと長さ方向の切目
28bとにより、幅広のシート状貼着材10を所
定の大きさに区画し、切目28aおよび28b
に、切り離すことにより適宜な大きさの貼着片1
0aを形成するようにしてもよい。 また、接着層14を形成する接着剤14aとし
ては、常温では表面に粘着性がないが、加熱する
と活性化し粘着力を生じる感熱タイプの接着剤を
用いてもよい。感熱タイプの接着剤としては、加
熱時に接着剤が活性化する、たとえば、ポリエチ
レンのような熱溶融性樹脂を主体とした粘着性を
有し冷却されることで接着される接着剤を用いて
もよい。かかる接着剤を積層体30の被覆層16
の表面に塗布する場合には、たとえば、適宜な温
度に加熱しながら接着剤を塗布する塗布装置を用
いて塗布すればよく、接着剤14aが印刷塗布さ
れた積層体30は、冷風を吹き出す装置を含む乾
燥器に導き、接着剤14aを乾燥して接着剤層1
4を形成する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る製法によつて製造さ
れた貼着材の断面図である。第2図は、第1図図
示のラベルを破壊した状態を示す断面図である。
第3図ないし第5図は、この発明の実施例に用い
る積層体を製造するための装置の一例を示す図解
図である。第6図は、この発明の実施例に用いる
積層物を製造するための装置の一例を示す図解図
である。第7図は、ラベルを製造するための装置
の一例を示す図解図である。第8図は、易破壊層
を形成する他の方法を示す図解図である。第9図
は、第1図図示例の利用方法を示す斜視図であ
る。第10図は、第1図図示実施例の斜視図であ
る。第11図は、他の実施例の斜視図である。 図において、10は貼着材、12は第3の剥離
層、14は接着層、16は被膜層、18は第2の
剥離層、20は易破壊層、21は仮着層、22は
第1の剥離層、24は貼着基材、26は印刷層、
28,28a,28bは切目、14aは接着剤、
16aは被覆材、18aは剥離剤、20aは易破
壊材、22aは剥離剤、24aは貼着素材、10
0は装置、102は保持ローラ、104は剥離剤
塗布装置、106a,106bはローラ、108
は貯槽、110は乾燥器、120は積層装置、1
22は塗布装置、124はローラ、126はロー
ラ、128は接着装置、140は積層装置、14
2は巻重体装填装置、144は剥離剤塗布装置、
150は積層装置、152はローラ、154はロ
ーラ、156は冷却器、158は巻取りローラ、
160は積層装置、162は巻重体装填装置、1
66は接着剤塗布装置、168a,168bはロ
ーラ、170は貯槽、172は乾燥器、174は
巻取りローラ、220は積層装置、222aはメ
インローラ、222bはローラ、224は貯槽、
226は乾燥器、228は巻取りローラ、Aは被
貼着材を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 貼着基材の裏面の第1の剥離層の表面
    に、仮着層でシート、フイルムまたは箔からな
    る易破壊材を重合接着して易破壊層を形成する
    とともに、第1の剥離層が形成された面とは反
    対側の表面に第3の剥離層を形成するステツプ
    と、 (b) 前記易破壊層の第1の剥離層とは反対側の表
    面の一部に、第2の剥離層を形成するステツプ
    と、 (c) 前記易破壊層の第2の剥離層側表面に、被覆
    層を形成するステツプと、 (d) 前記被覆層の表面に接着層を形成するステツ
    プを含み、 第1の剥離層と易破壊層との接着力をaとし、
    第2の剥離層と被覆層との接着力をbとし、ロー
    ル状に巻き重ねられたとき接合された貼着基材の
    前記第3の剥離層と接着層とを剥離せしめるのに
    要する力をdとしたとき、下記式 a>b>d を満足する、易破壊性貼着材の製法。 2 前記ステツプ(a)は、合成樹脂フイルムからな
    る貼着基材の裏面の第1の剥離層の表面に、易破
    壊層を形成するステツプを含む、特許請求の範囲
    第1項記載の易破壊性貼着材の製法。 3 前記ステツプ(a)は、ポリエステルフイルムか
    らなる貼着基材の裏面の第1の剥離層の表面に、
    易破壊層を形成するステツプを含む、特許請求の
    範囲第2項記載の易破壊性貼着材の製法。 4 前記ステツプ(a)は、貼着基材の裏面に剥離剤
    を印刷塗布して第1の剥離層を形成し、その第1
    の剥離層の表面に易破壊層を形成するステツプ含
    む、特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載の易破壊性貼着材の製法。 5 前記ステツプ(a)は、シリコン樹脂を主成分と
    する剥離剤を印刷塗布して、第1の剥離層を形成
    するステツプを含む、特許請求の範囲第4項記載
    の易破壊性貼着材の製法。 6 前記ステツプ(a)は、フツ素樹脂を主成分とす
    る剥離剤を印刷塗布して、第1の剥離層を形成す
    るステツプを含む、特許請求の範囲第4項記載の
    易破壊性貼着材の製法。 7 前記ステツプ(a)は、貼着基材の裏面の第1の
    剥離層の表面に、仮着層で金属箔を重合接着し
    て、易破壊層を形成するステツプを含む、特許請
    求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の
    易破壊性貼着材の製法。 8 前記ステツプ(a)は、アルミニウム箔を仮着層
    で重合接着して易破壊層を形成するステツプを含
    む、特許請求の範囲第7項記載の易破壊性貼着材
    の製法。 9 前記ステツプ(a)は、脆性フイルムを仮着層で
    重合接着して、易破壊層を形成するステツプを含
    む、特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれ
    かに記載の易破壊性貼着材の製法。 10 前記ステツプ(a)は、接着層にて形成された
    仮着層をもつて易破壊材を重合接着するステツプ
    を含む、特許請求の範囲第1項ないし第9項のい
    ずれかに記載の易破壊性貼着材の製法。 11 前記ステツプ(a)は、合成樹脂層にて形成さ
    れた仮着層をもつて易破壊材を重合接着するステ
    ツプを含む、特許請求の範囲第1項ないし第9項
    のいずれかに記載の易破壊性貼着材の製法。 12 前記ステツプ(b)は、易破壊層の表面の一部
    に、剥離剤を印刷塗布して第2の剥離層を形成す
    るステツプを含む、特許請求の範囲第1項ないし
    第11項のいずれかに記載の易破壊性貼着材の製
    法。 13 前記ステツプ(b)は、シリコン樹脂を主成分
    とする剥離剤を印刷塗布して第2の剥離層を形成
    するステツプを含む、特許請求の範囲第12項記
    載の易破壊性貼着材の製法。 14 前記ステツプ(b)は、フツ素樹脂を主成分と
    する剥離剤を印刷塗布して第2の剥離層を形成す
    るステツプを含む、特許請求の範囲第12項記載
    の易破壊性貼着材の製法。 15 前記ステツプ(c)は、前記易破壊層の第2の
    剥離層側の表面に、合成樹脂をコーテイングして
    被覆層を形成するステツプを含む、特許請求の範
    囲第1項ないし第14項のいずれかに記載の易破
    壊性貼着材の製法。 16 前記ステツプ(c)は、EVA樹脂を主成分と
    する合成樹脂をコーテイングして被覆層を形成す
    るステツプを含む、特許請求の範囲第15項記載
    の易破壊性貼着材の製法。 17 前記ステツプ(d)は、被覆層の表面に、接着
    剤を印刷塗布して接着層を形成するステツプを含
    む、特許請求の範囲第1項ないし第16項のいず
    れかに記載の易破壊性貼着材の製法。 18 前記ステツプ(d)は、感圧型接着剤を印刷塗
    布して接着層を形成するステツプを含む、特許請
    求の範囲第17項記載の易破壊性貼着材の製法。 19 前記ステツプ(d)は、再湿型接着剤を印刷塗
    布して接着層を形成するステツプを含む、特許請
    求の範囲第17項記載の易破壊性貼着材の製法。 20 前記ステツプ(d)は、感熱型接着剤を印刷塗
    布して接着層を形成するステツプを含む、特許請
    求の範囲第17項記載の易破壊性貼着材の製法。
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