JPH0430618Y2 - - Google Patents

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JPH0430618Y2
JPH0430618Y2 JP1985099398U JP9939885U JPH0430618Y2 JP H0430618 Y2 JPH0430618 Y2 JP H0430618Y2 JP 1985099398 U JP1985099398 U JP 1985099398U JP 9939885 U JP9939885 U JP 9939885U JP H0430618 Y2 JPH0430618 Y2 JP H0430618Y2
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JP
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layer
adhesive
sealing piece
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easily broken
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は、表面層を手で剥がした際、その下
層にある易破壊層が破壊され、たとえば、容器の
開口部に貼着して貼り替えを防止するに好適な、
封かん片に関する。 (従来技術) 容器の開口部に未開封状態を表示するために貼
着される従来の封かん紙は、パツケージの開口部
分の材料およびその表面処理方法などによつて
は、たとえば店頭の陳列棚にならべられた商品を
手に取り、その場で容易に剥がすことができ、異
物等をパツケージの中に混入させた後剥がしたこ
とがわからないように再び貼着することができる
ので、外からその封かん紙をみただけではパツケ
ージがすでに開封されたものかどうかわからな
い。そのために、そのパツケージの内容物に、手
を加えられたりしてしまうおそれがある。たとえ
ば、パツケージ内のお菓子に毒物が混在されたり
するがごとくである。 そこで、最近では、貼着後剥離したことがわか
らる粘着ラベルが、市場に出回るようになり、そ
れについて実開昭59−1077号に開示されている。 この粘着ラベルは、剥離シートを剥がし、露出
した粘着剤塗層の面をパツケージの開口部分(図
示せず)に押し当てて貼着される。そして、開口
部分に貼着された粘着ラベルが剥がされれば、剥
離剤塗層によつてフイルム基材に直接蒸着されな
かつた蒸着膜の部分のみが、粘着剤塗層で開口部
分に接着されたまま残る。さらに、開口部分を開
封すれば、そこに貼着され残つている蒸着膜が切
られまたは引き裂かれ、これによつて開封状態が
わかるのである。 (考案が解決しようとする問題点) ところが、このような粘着ラベルは、フイルム
を引き剥がしたときに、蒸着膜の一部が粘着剤塗
層面に残留しにくく、フイルム面に接着したまま
引き剥がされてしまい、残留した蒸着膜によつて
文字等を形成することは、容易にでき得ない。そ
の上、フイルム基材を剥がしたときに粘着剤塗層
の一部が被貼着材の貼着部分に残存し、その露出
した粘着剤塗層の表面がベトつき、埃がつく等の
欠点を有し、衛生上も問題点を有していた。 それゆえに、この考案の主たる目的は、貼着後
剥離されたことがわかり、剥離された面に接着剤
が現れることなく、ベトつくことがない封かん片
を提供することである。 (問題点を解決するための手段) この考案は、表面材と、前記表面材の一方主面
に重合接着される易破壊層と、前記易破壊層の表
面に形成され、前記表面材と易破壊層とを接着す
るための仮着層と、前記表面材の一方主面に形成
され、前記表面材と易破壊層との剥離を容易化さ
せる第1の剥離層と、前記易破壊層の主面の一部
に、形成された第2の剥離層と、前記易破壊層
の、第2の剥離層側主面に、形成された被覆層
と、前記被覆層の主面に形成された接着層とを含
み、第1の剥離層と易破壊層との接着力をaと
し、第2の剥離層と被覆層との接着力をbとした
とき、下記式 a>b を満足する、封かん片である。 (作用) 第1の剥離層と易破壊層との接着力のほうが、
第2の剥離層と被覆層との接着力よりも大きくな
るように形成され、第2の剥離層が、易破壊層の
主面に一部を欠除して形成されているので、被粘
着材に貼着された封かん片の各部分の接着力が、
第2の剥離層が形成された部分と形成されていな
い部分とにおいて異なり、表面の表面材を引き剥
がしたときは、第2の剥離層が形成された部分と
欠除した部分との境において易破壊層が破れ、第
2の剥離層が欠除した部分の易破壊層および被覆
層が被貼着材の表面に残り、その他の部分が被覆
層より剥がれる。 (考案の効果) この考案によれば、第1の剥離層と易破壊層と
の接着力の方が、第2の剥離層と被覆層との接着
力により大きく、しかも、第2の剥離層は一部を
欠除して易破壊層の主面に形成されているので、
被覆層と易破壊層との接着力は、第2の剥離層が
形成された部分と欠除した部分とにおいて、その
接着力が異なり、表面材を引き剥がしたときに
は、第2の剥離層が形成された部分の易破壊層の
みが、被覆層より引き剥がれる。したがつて、易
破壊層が、その他の部分と引き裂かれて分離し、
再び元の状態のように接着することができないの
で、易破壊層が分離されたことがわかる。したが
つて、接着された封かん片が剥離されたことが一
目でわかり、しかも、毒物等がパツケージの中に
混入されたかどうか容易に判別できる。その上
に、接着層の表面には、被覆層が一面にわたつて
形成されているので、従来のように、表面材を剥
離した後において、接着層の表面が露出してベト
つくこともなく、また露出した接着層の接着力に
よつて再び表面材を貼り付けたりすることは不可
能となる。 この考案の上述の目的、その他の目的、特徴お
よび利点は、図面を参照して行う以下の実施例の
詳細な説明から一層明らかとなろう。 (実施例) 第1図は、この考案の一実施例である封かん片
の断面図である。 この封かん片10は、剥離シート12上に仮着
されており、接着層14、被覆層16、第2の剥
離層18、易破壊層20、仮着層21、第1の剥
離層22および表面材24が、順次積層されてな
り、前記表面材24の表面には、印刷層26が形
成されている。 表面材24は、易破壊層20が切れたり引き裂
かれたりするのを防止するために形成されたもの
であり、第1の剥離層22を介して易破壊層20
と仮着されている。 なお、表面材24としては、たとえば、ポリエ
ステルやナイロンフイルムのように比較的腰があ
つて、熱によつて収縮しにくいもの、または紙や
合成紙などが挙げられるが、後述するように、こ
の封かん片10を引き剥がしたときに、剥がした
形跡を表面材24の表面側から良く見ることがで
きるようにするためには、透明あるいは半透明な
ものを選択するほうが良い。そのようにすれば、
易破壊層20の一部が被貼着材Aに残り、一部が
被貼着材Aより引き剥がされて、表面材24に引
つついていることが、容易に分かり便利となる。 第1の剥離層22は、表面材24と易破壊層2
0とを再貼着不可能な状態に仮着させ、表面材2
4と易破壊層20との剥離を容易化させるもので
あり、たとえば、シリコン樹脂、フツ素樹脂、パ
ラフイン、ワツクスなどの剥離剤をコーテイング
してなる剥離剤層からなり、表面材24と易破壊
層20との間に形成される。 易破壊層20は、アルミホイル、または塩化ビ
ニルアクリルの共重合樹脂に体質顔料(たとえ
ば、チタンホワイト、炭化カルシウム)を混合
し、フイルム化した脆性フイルムに代表される合
成樹脂フイルムなどのような、手で容易に破つた
りすることができる易破壊シートが挙げられる。 また、その中でも、この貼着材10を折り曲げ
て、屈曲部分に貼着したときには、この仮着層2
1の接着力に抗して、貼着基材24が元の状態に
復元しようとして剥離しないような比較的柔軟な
ものがよい。 仮着層21は、易破壊層20と貼着基材24と
を接着させる層で、この仮着層21は、2液反応
性重合樹脂、たとえばウレタン樹脂、その他
EVA樹脂、PVA、塩酢ビ、アクリル等の樹脂を
第1の剥離層22の表面にコーテイングして形成
される。なお、仮着層21の他の例としては、ポ
リエステル系、ポリウレタン系等の熱硬化性接着
剤等をコーテイングした接着剤層などが挙げられ
る。 第2の剥離層18は、前記易破壊層20の表面
の一部に、シリコン樹脂、フツ素樹脂、ワツクス
などの剥離剤がパターン塗工されてなるものであ
る。たとえば、「開封済」などのような文字や絵
等の画線をパターン印刷、塗工することによつ
て、後述するように、表面材24を引き剥がし、
易破壊層20を破壊したとき、前記したような文
字「開封済」などの画線が現れるようにすると、
より一層封かん片10の使用目的に合致するもの
を形成することができる。 被覆層16は、後述するように表面材24を引
き剥がしたとき、接着層14が表面に露出してベ
トつくことを防ぐために、接着層14を被覆する
層である。この被覆層16は、たとえば、ウレタ
ン樹脂、EVA樹脂、PVA、塩酢ビ等、ニトロセ
ルロース系、ポリアミド系、アクリル系等の樹脂
を、易破壊層20の第2の剥離層18が形成され
た表面にコーテイングして形成される。 接着層14は、封かん片10に被貼着材Aに接
着する接着力を与えるものであり、たとえば、感
圧型接着剤をコーテイングしてなる接着剤層から
なり、被覆層16の一方主面に形成されている。 この接着層14の主面には、剥離シート12が
仮着され、接着層14を保護するように形成され
ている。 この封かん片10は、第1の剥離層22と易破
壊層20との接着力をaとし、第2の剥離層18
と被覆層16との接着力をbとし、接着層14の
接着力をdとし、剥離シート12を接着層14よ
り剥離せしめるのに要する力をcとし、易破壊層
20を破壊するに要する力をeとしたとき、下記
式 c<b<e<a<d を満足するように構成する。 この封かん片10を使用するには、剥離シート
12から剥がし、接着層14によつて、たとえ
ば、第9図a,b,cに示すように、お菓子のパ
ツケージのカンの開口部分に貼着する。 このように、封かん片10が貼着されたパツケ
ージの開口部分を開けるためには、貼着された封
かん片10を剥がし、その封かん部分を開けなけ
ればならない。 この場合、易破壊層20は、第1の剥離層22
を介して表面材24に仮着され、易破壊地層20
は、被覆層16と強く接着され、第2の剥離層1
8が形成されている部分においては、被覆層16
と直接接着されている部分に比べて弱く接着され
ている。したがつて、第2図に示すように、表面
材24を剥がそうとすれば、第2の剥離層18部
分の易破壊層20と、被覆層16の直接接着して
いる部分の易破壊層20との境界部分において、
易破壊層20が引き裂かれ、それとともに第2の
剥離層18の主面より被覆層16と引き剥がされ
て、易破壊層20の一部(第2の剥離層18が形
成された部分)が表面材24に接着したままで、
被貼着材Aより引き剥がされしまう。 そして、易破壊層20において、第2の剥離層
18が形成されていない部分は、そのまま被貼着
材Aに貼着されたまま残る。したがつて、一度表
面材24を剥離したならば、易破壊層20が第2
の剥離層18が形成された部分とそれが形成され
ていない部分との境界において破られて、再び表
面材24を、被覆層16の表面に再貼着すること
ができない状態となり、元の状態に復元すること
ができないので、開封状態であることが一目瞭然
にしてわかるのである。 なお、この明細書においては、それぞれの場合
において最適なものを挙示して、シート、フイル
ムおよびその均等物を総称し、「シート」または
「フイルム」と表現している。また、「シート」と
言つた場合は枚葉型のもののみを指称するのでな
く、巻き取り型(ウエブ)のものも含まれること
は勿論である。 以下、この考案にかかる実施例をより一層明ら
かにするために、この考案に係る封かん片の製法
の一例に基づいてさらに説明する。 第3図ないし第5図は、この考案の実施例に用
いる積層体30を製造するための装置の一例を示
す図解図である。 この積層体30は、表面材24の主面上に、第
1の剥離層22、易破壊層20、第2の剥離層1
8および被覆層16を、その順序で積層したもの
である。 装置100は、帯状の表面材24を形成する表
面素材24aをロール状に保持するための保持ロ
ーラ102を含む、保持ローラ102に保持され
た表面素材24aは、その一端が解きほどかれ、
剥離剤塗布装置104に導かれる。 剥離剤塗布装置104は、表面素材24aの一
方の表面に、たとえば、シリコン樹脂、フツ素樹
脂、パラフイン、ワツクスなどの剥離剤22aを
印刷、塗布すためのものであり、2つのローラ1
06aおよび106b、貯槽108を含み、ロー
ラ106a,106bを回転させながら剥離剤2
2aを塗布する。なお、剥離剤塗布装置104と
しては、グラビアロールコータ、リバースロール
コータ等の塗布装置を用いてもよく、また、オフ
セツト印刷機、スクリーン印刷機などの公知の印
刷機を用いてもよい。 この剥離剤22aは、次に設けられたヒータを
含む乾燥器109に導かれて乾燥される。乾燥器
110では、表面素材24aに印刷塗布された剥
離22aが乾燥されて、第1の剥離層22として
形成される。 このように第1の剥離層22が形成された表面
素材24aは、巻取り装置112に導かれる。 このように剥離剤22aが塗布された表面素材
24aは、次に、易破壊層20を形成する積層装
置120に送られる。この積層装置120は、貼
着素材24aを巻き重ねた巻き重ね体を装填する
装置を含む。この巻き重ね体から引き出された易
破壊装置20を形成する易破壊材たるアルミホイ
ル20aは、2つのローラと仮着層21を形成す
る樹脂または接着剤21aを貯めるパンを含む、
塗布装置122に導かれ、樹脂または接着剤21
aを2つのローラの回転に伴いアルミホイル20
aの表面に塗布した後、2つのローラ124およ
び126の間に導かれ、別途導かれた貼着素材2
4aの第1の剥離層22の表面に、アルミホイル
20aがその表面の接着剤21a面によつて重ね
合わせ接着される。そして、接着装置128に導
く。接着装置としては、接着剤21aとして、
PVA系、酢ビ系、アクリル系等の水溶性樹脂を
含む接着剤あるいは塩酢ビ、ウレタン、アクリル
等からなる溶剤型接着剤を用いる場合は、「乾燥
器」を用い、ゴム系、EVA系のホツトメルト型
接着剤を用いる場合は、「冷却器」を用いる。 第8図図示の積層装置220は、表面材24の
表面に形成された第1の剥離層22の表面に、易
破壊層20を形成する易破壊材20aの重合接着
するためのものであり、メインローラ222a
と、そのメインローラ222aに対向して設けら
れたローラ222bを含む。そして、メインロー
ラ222aおよびローラ222b間に脆性フイル
ムからなる易破壊材20aが、送り込まれてい
る。この易破壊材20aの裏面には、予め感圧接
着剤等を塗布してなる仮着層21が形成されてお
り、さらに仮着層21の表面には仮着層21が易
破壊材20aの表面に接着しないように剥離材2
1bが仮着されている。そして、この易破壊材2
0a、仮着層21および剥離材21bの積層体
は、巻き重ねられており、この巻重体から引き出
された積層体は、メインローラ222aおよびロ
ーラ222bのところに送られる前に、剥離材2
1bのみ仮着層21から剥離され、仮着層21を
露出させ、その状態でメインローラ222aおよ
びローラ222bに送り込まれて、表面素材24
aの第1の剥離層22の表面に積層接着される。
このようにして、易破壊層20が形成され、その
後、巻取りローラ228に巻き取られる。 この易破壊層20が形成された表面材24の巻
重体は、第5図に示す積層装置140に送られ
る。 第5図に示す積層装置140は、この表面材2
4の巻重体を装填する装置142を含む。この表
面材24の巻重体を装填する巻重体装填装置14
2より引き出された表面材24は、次の剥離剤塗
布装置144に導かれる。剥離剤塗布装置144
は、易破壊層20の一方の表面に、たとえば、シ
リコン樹脂、フツ素樹脂、パラフイン、ワツクス
などの剥離剤18aを印刷塗布するためのもので
あり、2つのローラ146aおよび146b、貯
槽148を含み、ローラ146a,146bを回
転させながら、剥離剤18aを塗布する。この剥
離剤18aは、次に設けられたヒータを含む乾燥
器149に導かれて、乾燥される。なお、剥離剤
塗布装置144としては、グラビアロールコー
タ、リバースロールコータ等の塗布装置を用いて
もよく、また、オフセツト印刷機、スクリーン印
刷機などの公知の印刷機を用いてもよい。 この第2の剥離層18を形成する剥離剤18a
は、易破壊層20の表面に部分的に印刷、塗布さ
れるものであり、たとえば「開封済」などの画線
をパターン印刷することにより形成される。剥離
剤18aが塗布された表面材24は、次の被覆層
16を形成する被覆材16aを積層する積層装置
150に送られる。 この被覆材の積層装置150は、EVA樹脂な
どの被覆材16aを塗布するローラ152を含
む。この積層装置150においては、第2の剥離
層18を形成する剥離剤18aがコーテイングさ
れた易破壊層20の表面に、被覆材16aを積層
するためにローラ154で押圧しながらコーテイ
ングし、溶融した状態で次に設けられた冷却器1
56に導かれる。 冷却器156は、被覆材16aを冷やすための
ものである。冷却器156では、被覆材16aが
冷やして固められ、被覆層16として形成され、
表面材24の主面に、第1の剥離層22、易破壊
層20、第2の剥離層18および被覆層16が順
次積層されてなる積層体30が形成される。この
積層体30は、巻取りローラ158に巻き取られ
る。 このようにして形成された積層体30は、次に
第6図に示す積層装置160に装填される。 第6図は、積層体30に接着層14を積層する
積層装置160を示す図解図である。 この積層装置160は、積層体30の巻重体を
装填する巻重体装填装置162と、剥離シート1
2の巻重体を装填する巻重体装填装置164を含
む。 この剥離シート12の巻重体装填装置164か
ら引き出された剥離シート12は、その剥離剤層
12a面を第6図においては下面とし、接着剤1
4の塗布装置である接着剤塗布装置166に導か
れる。この接着剤塗布装置166において、感圧
型接着剤等の接着剤が印刷、塗布される。 この接着剤塗布装置166は、剥離シート12
の剥離剤層12a面の表面に接着剤14aを塗布
するためのものであり、メインローラ168a
と、そのメインローラ168aに対向して設けら
れたローラ168bを含む。そして、メインロー
ラ168aは、その下部が貯槽170に溜められ
た接着剤14aに浸漬されており、メインローラ
168aとローラ168bとに挟まれている剥離
シート12の剥離剤層12a面の表面に、メイン
ローラ168aで接着剤14aが印刷、塗布され
る。 そして、接着剤14aが印刷塗布された剥離シ
ート12は、たとえばヒータを含む乾燥器172
に導かれる。乾燥器172では、剥離シート12
に印刷塗布された接着剤14aが乾燥されて接着
層14として形成され、そして、接着層14と剥
離シート12の積層物は、別途準備された積層体
30との積層装置174に導かれる。この積層体
30との積層装置174は、積層体30の巻重体
を装填する巻重体装填装置162を含む。この巻
重体装填装置162から導き出された積層体30
は、2つのローラ176aおよび176b間に導
かれ、前記した剥離シート12の表面に形成され
た接着層14の表面と積層体30の被覆層16側
の表面と重ね合わされ、2つのローラ176aお
よび176bによつて押圧されて接着層14の接
着力によつて重ね合わされ、重ね合わされた状態
で巻取りローラ178に巻き取られる。 このようにして製造された貼着剤をもつて、封
かん片化するためには、この積層体の印刷装置等
を含む封かん片を製造するための装置に装填すれ
ばよい。 かかる封かん片製造装置180は、剥離シート
12が接着層14表面にて積層されてなる積層体
30の巻重体を装填する保持装置182を含む。
この保持装置182より引き出された剥離シート
12と積層体30とからなる積層物は、印刷装置
184に導かれる。この印刷装置184は、たと
えばオフセツト印刷機などの公知の印刷機からな
る。そして、この印刷装置184によつて、表面
材24の表面に、たとえば「商品名」等の画線が
印刷された印刷層26が形成される。このように
して印刷層26が形成された積層物は、型抜き機
186に導かれる。型抜き機186は、切り刃を
有するいわゆるダイカツタをふくみ、このダイカ
ツタによつて、表面材24、第1の剥離層22、
易破壊層20、被覆層16および接着層14に適
宜な形状の切目が入れられる。 なお、型抜き機186は、切り刃付きローラ、
いわゆるダイロールを用いたものであつたもよ
い。 切目の入れられた積層物は、ローラ188aお
よび188bにて、不要部分と封かん片10(必
要部分)とに分けられ、その不要部分がかす取り
ローラ190によつてロール状に巻き取られ、封
かん片10(必要部分)は、剥離シート12に仮
着された状態で巻取りローラ192によつてロー
ル状に巻き取られる。なお、型抜き機186およ
び巻取りローラ192の代わりに切目形成機を設
けてもよい。この切目形成機は切り刃を含む。こ
の切り刃は、表面材24、第1の剥離層22、仮
着層21、易破壊層20、被覆層16および接着
層14に切目を入れて、各封かん片10にするた
めのものである。 ここで、さらに具体的に述べると次の如くであ
る。 (1) 表面材として厚さ50μ程度のポリエチレンテ
レフタレートフイルムを用い、その一方主面に
シリコン樹脂を塗布して、第1の剥離層を形成
し、次に易破壊層を形成するために、この第1
の剥離層の上にアルミニウム箔を接着剤で接着
し、約7μの易破壊層を形成した。 さらに、このアルミニウム箔からなる易破壊
層の表面に、前記第1の剥離層を形成するシリ
コン樹脂より剥離力の小さい東レ株式会社製シ
リコン樹脂を、その乾燥被膜厚0.1〜5μとなる
ようにパートコートして第2の剥離層を形成す
る。 その上に、下記の表−1に記載されたEVA
樹脂を主成分とする合成樹脂を、5〜50μ程度
の厚さにコーテイングして被膜層を形成する。
しかる後、東洋インク製アクリル粘着剤
(BPS−5127)を乾燥被膜厚5〜50μとなるよ
うにコーテイングして接着層を形成した。この
とき、第1の剥離層と易破壊層との接着力a
は、約50gであり、第2の剥離層と被膜層との
接着力bは、約30gであり、接着層の接着力d
は、約1000gであり、剥離シートを接着層より
剥離するのに要する力cは、約20gであつた。 かくして構成された感圧粘着材を封かん片化
して、被貼着材(紙箱等)に貼り付けた。 このときの被貼着材へ接着力dおよび被覆層
と接着層との接着力d′は、約1000gであつた。 貼り付けられた封かん片を無理に被貼着材よ
り剥がそうとしたところ、易破壊層が第2の剥
離層が形成されている部分と形成されていない
部分との境において引き裂かれ、第2の剥離層
部位において、引き裂かれた易破壊層が表面材
とともに被貼着材より剥がされてしまつた。
【表】
【表】 (2) 表面材として厚さ50μ程度のポリエステルフ
イルムを用い、その一方主面にシリコン樹脂を
塗布して、第1の剥離層を形成し、次に易破壊
層を形成するために、いわゆる脆性フイルムを
接着剤で仮着して、約7μの易破壊層を形成し
た。 さらに、この脆性フイルムからなる易破壊層
の表面に前記第1の剥離層を形成するシリコン
樹脂より、剥離力の小さい東レ株式会社製シリ
コン樹脂をその乾燥被膜厚0.1〜5μとなるよう
にパートコートして第2の剥離層を形成する。 その上に、EVA樹脂を主成分とする合成樹
脂を、5〜50μ程度の厚さにコーテイングして
被膜層を形成する。しかる後、東洋インク製ア
クリル粘着剤(BPS−5127)を乾燥被膜厚5
〜50μとなるようにコーテイングして接着層を
形成した。このとき、第1の剥離層と易破壊層
との接着力aは、約50gであり、第2の剥離層
と被膜層との接着力bは、約30gであり、接着
層の接着力dは、約1000gであり、剥離シート
を接着層より剥離するのに要する力cは約20g
であつた。 かくして構成された感圧粘着材を封かん片化
して、被貼着材(紙箱等)に貼り付けた。 このときの被貼着材への接着力dおよび被覆
層と接着層との接着力d′は、約1000gであつ
た。 貼り付けられた封かん片を無理に被貼着材よ
り剥がそうとしたところ、易破壊層が第2の剥
離層が形成されている部分と形成されていない
部分との境において引き裂かれ、第2の剥離層
部位において、引き裂かれた易破壊層が表面材
とともに被貼着材より剥がされてしまつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例である封かん片
の断面図である。第2図は、前記実施例を破壊し
た状態を示す断面図である。第3図ないし第5図
は、この考案の実施例に用いる積層体を製造する
ための装置の一例を示す図解図である。第6図
は、この考案の実施例に用いる積層物を製造する
ための装置の一例を示す図解図である。第7図
は、封かん片を製造するための装置の一例を示す
図解図である。第8図は、易破壊層を形成する他
の方法を示す図解図である。第9図は、前記実施
例の利用方法を示す斜視図である。 図において、10は封かん片、12は剥離シー
ト、14は接着層、16は被覆層、18は第2の
剥離層、20は易破壊層、21は仮着層、22は
第1の剥離層、24は表面材、26は印刷層、1
4aは接着剤、16aは被覆材、18aは剥離
剤、20aは易破壊材、22aは剥離剤、24a
は表面素材、100は装置、102は保持ロー
ラ、104は剥離剤塗布装置、106a,106
bはローラ、108は貯槽、110は乾燥器、1
20は積層装置、122は塗布装置、124はロ
ーラ、126はローラ、128は接着装置、14
0は積層装置、142は巻重体装填装置、144
は剥離剤塗布装置、150は積層装置、152は
ローラ、154はローラ、156は冷却器、15
8は巻取りローラ、160は積層装置、162,
164は巻重体装填装置、166は接着剤塗布装
置、168a,168bはローラ、170は貯
槽、172は乾燥器、174は積層装置、176
a,176bはローラ、178は巻取りローラ、
220は積層装置、222aはメインローラ、2
22bはローラ、224は貯槽、226は乾燥
器、228は巻取りローラ、Aは被貼着材を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 表面材と、 前記表面材の一方主面に重合接着される易破
    壊層と、 前記易破壊層の表面に形成され、前記表面材
    と易破壊層とを接着するための仮着層と、 前記表面材の一方主面に形成され、前記表面
    材と易破壊層との剥離を容易化させる第1の剥
    離層と、 前記易破壊層の主面の一部に形成された、第
    2図の剥離層と、 前記易破壊層の、第2の剥離層側主面に形成
    された、被覆層と、 前記被覆層の主面に形成された接着層とを含
    み、 第1の剥離層と易破壊層との接着力をaと
    し、第2の剥離層と被覆層との接着力をbとし
    たとき、下記式、 a>b を満足する、封かん片。 2 前記表面材は、合成樹脂フイルムを含む、実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の封かん片。 3 前記表面材は、透明な合成樹脂フイルムを含
    む、実用新案登録請求の範囲第2項記載の封か
    ん片。 4 前記表面材は、ポリエステルフイルムを含
    む、実用新案登録請求の範囲第2項または第3
    項記載の封かん片。 5 第1の剥離層は、シリコン樹脂をコーテイン
    グしてなる剥離剤層を含む、実用新案登録請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の
    封かん片。 6 第1の剥離層は、フツ素樹脂をコーテイング
    してなる剥離剤層を含む、実用新案登録請求の
    範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の封
    かん片。 7 前記易破壊層は、金属箔層を含む、実用新案
    登録請求の範囲第1項ないし第6項のいずれか
    に記載の封かん片。 8 前記易破壊層は、アルミニウム箔層を含む、
    実用新案登録請求の範囲第7項記載の封かん
    片。 9 前記易破壊層は、脆性フイルム層を含む、実
    用新案登録請求の範囲第1項ないし第6項のい
    ずれかに記載の封かん片。 10 前記仮着層は、接着剤層を含む、実用新案登
    録請求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに
    記載の封かん片。 11 前記仮着層は、合成樹脂塗布層を含む、実用
    新案登録請求の範囲第1項ないし第9項のいず
    れかに記載の封かん片。 12 前記第2の剥離層は、シリコン樹脂をコーテ
    イングしてなる剥離剤層を含む、実用新案登録
    請求の範囲第1項ないし第11項のいずれかに記
    載の封かん片。 13 前記第2の剥離層は、フツ素樹脂をコーテイ
    ングしてなる剥離剤層を含む、実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第11項のいずれかに記載
    の封かん片。 14 前記被覆層は、合成樹脂をコーテイングして
    なる樹脂層を含む、実用新案登録請求の範囲第
    1項ないし第13項のいずれかに記載の封かん
    片。 15 前記被覆層は、EVA樹脂を主成分とする合
    成樹脂をコーテイングしてなる樹脂層を含む、
    実用新案登録請求の範囲第14項記載の封かん
    片。 16 前記接着層は、感圧型接着剤層を含む、実用
    新案登録請求の範囲第1項ないし第15項のいず
    れかに記載の封かん片。
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