JP2004012552A - 自己接着性開封表示機能付き管理タグ及びその使用方法 - Google Patents
自己接着性開封表示機能付き管理タグ及びその使用方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付けることができ、取り付けた後に貼り替えを行っても管理タグの開封事実を把握でき、さらに、物品の表面への接着剤の転着を防止できる管理タグを提供する。
【解決手段】開封表示機能を有する基材の裏面の一部又は全面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けて、管理タグとする。
【選択図】 図1
【解決手段】開封表示機能を有する基材の裏面の一部又は全面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けて、管理タグとする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指輪などの貴金属商品、メガネフレームなどの商品に巻き付けて取り付けることができ、価格等の商品情報を表示でき、また、取り付けた後に貼り替えを行っても管理タグの開封事実を把握でき、さらに、物品の表面への接着剤の転着を防止できる管理タグ及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、指輪などの貴金属商品、メガネフレームなどの商品の値札は、物品に強靭なバンドで値札をつなぎ留める方式のもの、また値札の裏面に粘着剤が塗布されるラベルを巻き付け留める方式のものが一般的に利用されている。
しかし、強靭なバンドで値札をつなぎ留める方式のものは、取り付けた後取り外すことが必要となった場合、取り外す際に強力な切断用具を使用するという手間を要し、迅速に取り外すことができないという問題点や切断用具により商品を傷つけることがあり、また、手間は要するが取り外した値札を付け替えることが可能であるため、管理タグとしての改ざん防止性能に欠けている問題点もある。一方、値札の裏面に粘着剤が塗布されるラベルを巻き付け留める方式のものは、粘着剤が商品に転着し商品を汚染、変質させる問題点や、取り付ける際に手に粘着剤が付いて手を汚すなどの問題点がある。
さらに、従来、改ざん防止のため開封表示機能を有するラベルが知られているが、このラベルは開封表示機能を有する基材の裏面に強粘着性の粘着剤層が設けられているものである。しかし、このラベルは、商品に取り付けたものが剥がされた際、粘着剤層が商品に転着することで改ざんされたことを確認するため、商品を汚染するという問題がある。また、このラベルは、商品に取り付ける際に粘着剤層が手等に付き、手等から剥がそうとした場合に基材が剥がれて開封表示機能が発現することがあり、使用することができなくなるという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の問題点を解消するために、商品に接する粘着剤層の表面に非粘着性の被膜を形成することが考えられるが、非粘着性の被膜を形成する工程が必要であり、工程が煩雑になる問題点や、製造コストも高くなるという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、商品などの物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付けた場合、付け替えが困難であり、物品の表面への接着剤の転着を防止でき、接着剤層面同士の接着面から剥がそうとするとその接着面からは剥離せず、接着剤層と開封表示機能を有する基材との界面から剥離して、又は接着剤層面同士の接着面で剥離すると共に開封表示機能を有する基材の裏面で剥離して、基材の開封表示機能を発揮できる管理タグ、及びその管理タグの使用方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、開封表示機能を有する基材の裏面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けることにより、上記課題を達成できることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、開封表示機能を有する基材の裏面の一部又は全面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けていることを特徴とする管理タグを提供するものである。
また、本発明は、上記の管理タグにおいて、JIS K6253による接着剤層のタイプAデュロメータ硬さが20以上である管理タグを提供するものである。
また、本発明は、上記の管理タグにおいて、開封表示機能を有する基材が、基材の裏面に部分的に剥離性層を設けている基材である管理タグを提供するものである。
また、本発明は、上記の管理タグにおいて、開封表示機能を有する基材が、基材の裏面に部分的に剥離性層を設け、該剥離性層及び該剥離性層を設けていない部分を易破断性薄膜層で覆っている基材であり、該易破断性薄膜層と基材の裏面との接着力が該易破断性薄膜層と接着剤層との接着力よりも大きい管理タグを提供するものである。
さらに、本発明は、上記の管理タグに管理情報を表示し、該管理タグを物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付け、物品を管理することを特徴とする管理タグの使用方法を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、基材は、好ましくは熱可塑性樹脂からなるシート又はフィルムである。熱可塑性樹脂のシート又はフィルムとしては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン/エチレン/環状オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらのいずれかを含む共重合体、ポリマーブレンド、ポリマーアロイなどの各種合成樹脂からなるシート又はフィルムが使用できるが、特に、ポリエステル系樹脂から成るシート又はフィルムが好ましく用いられる。基材1は、一軸延伸または二軸延伸されたものであってもよい。基材は、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。
基材の厚みは、特に制限ないが、通常10〜300μmであればよく、好ましくは20〜200μmである。
基材の形状は、特に制限ないが、正方形、長方形などの四角形などの多角形等が挙げられる。また、基材の形状の各辺は丸みを帯びていてもよいし、各角も丸みを帯びていてもよい。
【0007】
基材の大きさは、管理タグとして機能できる大きさであれば特に制限ないが、通常幅が0.5〜20cm、長さが3〜50cmであればよい。
基材は、着色されていてもよいし、無色透明のものでもよいが、透明性又は半透明性を有するものが好ましい。
また、基材の表面又は裏面には、必要とされる情報を表示するために、印刷、印字などを施してもよい。そのために、基材には、感熱記録層、熱転写、インクジェット、レーザー印字、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷などが可能な印字受像層、印刷性向上層等が設けられてもよい。
【0008】
基材は、開封表示機能を有する。以下、開封表示機能を有する基材を図面に基づいて説明する。
開封表示機能を有する基材の具体例としては、例えば、図1に示されるように、基材1の裏面に部分的に剥離性層2を設け、該剥離性層2及び該剥離性層2を設けていない部分を易破断性薄膜層3で覆っている基材が挙げられる。この基材においては、易破断性薄膜層3と基材1の裏面との接着力が易破断性薄膜層3と接着剤層4との接着力よりも大きくする必要がある。剥離性層2と基材1の裏面との接着力や、易破断性薄膜層3と基材1の裏面との接着力を高めるために、基材1の裏面を表面処理してもよいし、基材1の裏面と剥離性層2との界面や、基材1の裏面と易破断性薄膜層3との界面に接着剤層を設けてもよい。また、剥離性層2は、易破断性薄膜層3との界面から剥離可能であり、その接着力は通常1.5N/cm以下であることが好ましく、特に1N/cm以下であることが特に好ましい。なお、後述する接着剤層4の表面に剥離シート5を設ける場合は、剥離性層2と易破断性薄膜層3との接着力は、接着剤層4と剥離シート5の接着力よりも大きいことが好ましい。
剥離性層2は、樹脂の薄膜や、剥離剤の薄膜で構成することが好ましい。樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂などの剥離性を有する樹脂が挙げられる。剥離剤としては、シリコーン樹脂系剥離剤、ポリビニルカルバメート樹脂、ポリオレフィン樹脂、長鎖アルキル化合物等の非シリコーン樹脂系剥離剤などが挙げられる。剥離性層2は、透明又は半透明であってもよいし、着色されていてもよいが、基材1が透明又は半透明である場合は、基材1の表面側から見て剥離性層が容易に認識できないように基材1又は易破断性薄膜層3と同様な色にすることが好ましく、透明又は半透明が特に好ましい。
【0009】
剥離性層2は、樹脂や剥離剤を塗布、吹付け、印刷などの種々の手段により、基材の裏面に部分的に形成させることにより、設けることができる。
剥離性層2の厚みは、特に制限ないが、通常0.05〜10μmの範囲が好ましく、0.1〜5μmの範囲が特に好ましい。
剥離性層2の形状は、例えば、文字、記号、図形、模様、又はこれらの組合せが挙げられる。
易破断性薄膜層3としては、金属薄膜、樹脂薄膜などが挙げられる。金属薄膜としては、例えば、アルミニウム、金属、銀、銅、銅合金、鉄、鉄合金、又はニッケルなどの金属の薄膜が挙げられる。易破断性薄膜層3は、メッキ、蒸着、スパッタリング、CVD(化学蒸着法)などにより形成することができ、蒸着により形成することが好ましい。樹脂薄膜としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂や接着剤などの少なくとも1種から成る薄膜が挙げられ、樹脂薄膜は透明であってもよいし、着色されていてもよい。
易破断性薄膜層3の厚みは、特に制限ないが、0.01〜1μmが好ましく、0.05〜0.1μmが特に好ましい。
上記の構成により、図2に示すように、本発明の管理タグAを接着剤層4の表面同士で貼り合わせ圧着した後に剥がすと、接着剤層4の表面同士の接着力が強いので接着剤層4の表面間では剥離せず、該剥離性層2を設けていない基材1の裏面では易破断性薄膜層3と接着剤層4との界面で剥離し、剥離性層2を設けている基材1の裏面では剥離性層2と易破断性薄膜層3との界面で剥離して、剥離性層2の表面にある易破断性薄膜層3と接着剤層4は、積層した状態のまま共に剥がされる。このため、剥離性層2の周辺で易破断性薄膜層3が破断し、剥離性層2から易破断性薄膜層3が剥離性層2の形状で剥ぎ取られ、剥離性層2の表面の易破断性薄膜層3が欠けるので、その形状を認識でき、剥がされた事実が分かる。また、剥がされた管理タグAを元の位置に戻そうとして再度貼り合わせても、接着させることはできない。
【0010】
開封表示機能を有する基材の他の具体例としては、例えば、図3に示されるように、透明又は半透明の基材1の裏面に部分的に透明又は半透明の剥離性層2を設けている基材が挙げられる。この基材において、透明又は半透明の基材1及び透明又は半透明の剥離性層2は、前記の開封表示機能を有する基材の具体例における透明又は半透明の基材1及び透明又は半透明の剥離性層2と同様である。なお、基材1の剥離性層2を設けていない裏面と接着剤層4との接着力は、接着剤層4同士の接着力よりも大きくすることが必要である。基材1の裏面と接着剤層4との接着力を高めるために、基材1の裏面を表面処理してもよいし、基材1の裏面と接着剤層4との界面に接着力の大きい別の接着剤層を設けてもよい。また、剥離性層2は、基材1の裏面から剥離可能であり、その接着力は通常1.5N/cm以下であることが好ましく、特に1N/cm以下であることが特に好ましい。なお、後述する接着剤層4の表面に剥離シート5を設ける場合は、剥離性層2と接着剤層4との接着力は、接着剤層4と剥離シート5の接着力よりも大きいことが好ましい。
上記の構成により、図4に示すように、本発明の管理タグAを接着剤層4の表面同士で貼り合わせ圧着した後に剥がすと、基材1の該剥離性層2を設けていない裏面では接着剤層4同士との界面で剥離し、基材1の剥離性層2を設けている裏面では剥離性層2と基材1の裏面との界面で剥離して剥離性層2は接着剤層4と積層した状態で共に剥がれる。このため、剥離性層2の周辺で接着剤層4が破断し、基材1の裏面から剥離性層2が剥ぎ取られるので、剥離性層2と基材1の裏面との間には空隙が生じる。この空隙により透過光が乱反射されるので、剥離性層2の部分が不透明になり、一方、基材1の剥離性層2を設けていない裏面と接着剤層4の界面では剥離しないので透明を保つ。従って、この不透明部と透明部のコントラストを目視で認識できるので、剥離された事実を認識でき、剥がされた事実が分かる。また、剥がされた管理タグAを元の位置に戻そうとして再度貼り合わせても、接着させることはできない。
【0011】
本発明においては、基材の裏面の一部又は全面にポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなる接着剤層が設けられる。
本発明における接着剤層は、タックが極めて低いという特徴があり、ボールタック値が3以下であり、好ましくは2以下である。ボールタック値が3を超えると、取り付けられる物品の表面に糊残りを発生させる。
また、接着剤層のJIS Z0237によるステンレス板に対する接着力は、2N/cm以下であり、1.5N/cm以下であることが好ましい。
また、接着剤層は、接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmであり、3〜50N/cmであることが好ましい。
ポリウレタン系接着剤は、接着剤層面同士を貼付した直後に、接着力が強くなり、そのままその接着力が継続するという特徴があり、また、ポリエステル系接着剤層は、接着剤層面同士を貼付した直後は剥し易く、徐々に接着力が強くなるという特徴がある。
【0012】
さらに、接着剤層は、JIS K6253による接着剤層のタイプAデュロメータ硬さが20以上であることが好ましく、30〜100であることがより好ましく、40〜80であることが特に好ましい。タイプAデュロメータ硬さが20未満であると、取り付けられた物品に糊残りが生じるおそれがある。一方、100を超えると十分な接着力が得られないことがある。
上記接着剤層に使用するポリウレタン系接着剤は、長鎖ポリオールを主成分とするソフトセグメントとジイソシアネートと鎖延長剤からなるハードセグメントで構成されたものであり、長鎖ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールが主に使用され、ジイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が用いられる。鎖延長剤としては、低分子多価アルコール、芳香族ジアミン等が用いられる。
ポリウレタン系接着剤は、ポリウレタンに架橋剤を、後から添加して硬化させたものが好ましい。架橋剤としては、ポリイソシアネートが好ましく、耐候性の観点からは脂肪族又は脂環族ポリイソシアネートが特に好ましい。また、架橋剤を使用する場合は、架橋促進剤を添加することが好ましい。
【0013】
ポリイソシアネート系架橋剤は、1分子当たりイソシアネート基2個以上を有するポリイソシアネート化合物であり、例えば1,4−テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、メチレンビス(フェニルイソシアネート)、ビス(イソシアネートエチル)フマレート、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエートなどを挙げることができる。また、これらのイソシアネートの変性体、たとえば、イソシアヌレートタイプ、ウレタンタイプなどで三官能性以上の多官能イソシアネート化合物も使用することができる。架橋剤の量は、ポリウレタン100重量部に対して1〜60重量部が好ましく、特に10〜40重量部が好ましい。
【0014】
上記接着剤層に使用するポリエステル系接着剤は、樹脂成分としてポリエステル樹脂を有するものである。
ポリエステル系接着剤のポリエステル樹脂は、酸成分とジオール成分の重縮合により製造されるものである。酸成分としては、たとえば、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸が挙げられるが、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸の組合せて用いてもよい。脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸を組合せる場合、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸の割合は、重量比で5:95〜50:50の範囲が好ましい。脂肪族ジカルボン酸としては、たとえば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、デカン−1,10ジカルボン酸などが挙げられる。芳香族ジカルボン酸としては、たとえば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,5−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸などが挙げられる。ジオール成分としては、たとえば、脂肪族ジオール、芳香族ジオールが挙げられるが、脂肪族ジオールが好ましい。脂肪族ジオールは、1種でもよいが、2種以上が好ましく、特に2〜4種の組合せが好ましい。脂肪族ジオールとしては、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。
【0015】
ポリエステル系接着剤には、樹脂成分としてのポリエステル樹脂に、架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、ポリイソシアネート系架橋剤が好ましい。ポリイソシアネート系架橋剤は、上記のポリウレタンに使用されるポリイソシアネート系架橋剤として記載されているものと同様の使用することができる。架橋剤の量は、ポリエステル樹脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましく、特に2〜10重量部が好ましい。
本発明の接着剤層に用いるポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂の架橋後のガラス転移温度は、−20℃から+60℃の範囲にあることが好ましい。
上記接着剤層には、ポリエステル系接着剤とポリウレタン系接着剤を混合して用いてもよい。ポリエステル系接着剤とポリウレタン系接着剤の混合比は質量比で5:95〜95:5の範囲が好ましい。混合して用いることにより、所望の接着力を有する管理タグを得ることができる。
【0016】
本発明の接着剤層には、従来の接着剤層と異なり、接着付与剤、オイル、可塑剤を実質的に含有しない方が好ましい。そのことにより、化学的安定性に優れ、取り付けられた物品の表面の汚染を防止することができる。
また、接着剤層には、他の添加剤の1種以上を含有させることができる。添加剤としては、たとえば、染料、顔料、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。充填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。酸化防止剤としては、アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエステル系などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられる。
接着剤層の厚みは、特に制限ないが、通常5〜40μmであり、好ましくは10〜25μmである。
接着剤層が設けられる面積は、本発明の管理タグを接着剤層同士を圧着して、接着し、物品にしっかり取り付けることができる範囲であれば特に制限ない。
なお、本発明の接着剤層は、印刷性、印字性を有するので、接着剤層の表面の一部に印刷や印字を施してもよい。
また、接着剤層の表面は、剥離シートで覆うことができる。
剥離シートは、少なくとも片面が剥離性を有する支持基材からなり、支持基材の剥離性面は、剥離剤を塗工したものであってもよいし、剥離剤を塗工しないものでもよい。
【0017】
剥離シートの支持基材としては、例えば紙、合成紙、プラスチックフィルムなどが挙げられる。紙としては、例えばグラシン紙、ポリエチレンラミネート紙などが挙げられ、プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、アセテート樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂などのプラスチックのフイルムなどが挙げられる。また、剥離剤を塗工しない剥離シートの適当な具体例としては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、これらのポリオレフィンフィルムを紙や他のフィルムにラミネートしたフィルムが挙げられる。
剥離シートに用いられる剥離剤としては、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル含有樹脂などが挙げられる。
剥離シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
易破断性薄膜層又は基材の裏面に接着剤層を設ける方法としては、易破断性薄膜層又は基材の裏面に上記接着剤を塗布乾燥する方法、予め剥離シートの表面に接着剤を塗布乾燥して接着剤層付きの剥離シートを作成し、その接着剤層付きの剥離シートの接着剤層を易破断性薄膜層又は基材の裏面に貼り合わせる方法等が挙げられる。これらのうち、後者が、特に好ましい。なお、塗布する接着剤には、必要に応じ希釈剤を加えて粘度を調節してもよい。
【0018】
本発明の管理タグは、平面のシート状であってもよいし、ロール状に巻き取ったものであってもよい。
本発明の管理タグは、管理タグに管理情報を表示し、該管理タグを物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付け、物品を管理するために使用することができる。ここで、管理情報とは、物品の価格、製造番号、製造日、入荷日、材質、処理方法などの物品を管理するために必要な情報が挙げられる。管理とは、管理情報に基づいて物品を特定し、管理者の支配下で取扱うことをいう。
本発明の管理タグをメガネのフレームなどの物品に取り付けるには、例えば、図5に示すように、管理タグAの接着剤層面をメガネのフレーム6などの物品側にして巻き付け、管理タグAの両端部の接着剤層面同士を圧着することが好ましく挙げられる。
本発明の管理タグは、指輪などの貴金属商品、メガネフレームなどの物品に取り付けることができる。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。
実施例の接着力測定試験、圧着24時間後の接着剤層面同士の接着力測定試験、ボールタック測定試験、タイプAデュロメータ硬さの測定試験は、下記の方法に従って行なった。なお、(1)乃至(4)の試験は常温にて行った。
(1)接着力測定試験:管理タグの接着剤層面の接着力は、JIS Z0237.8.3.1に従って測定した。但し、試験板はステンレス板を用いた。また、基材への接着剤層の接着力も、同様にして測定した。
(2)圧着24時間後の接着力測定試験:管理タグの接着剤層面同士を圧着させ、24時間後に接着剤層面を剥離速度300mm/minで剥離(T型剥離)し、測定した。
(3)ボールタック測定試験:管理タグの接着剤層面のボールタックは、JISZ0237.12に従って測定した。傾斜板の傾斜角は30度とし、単位は1/32インチである。
(4)タイプAデュロメータ硬さの測定試験:接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは、JIS K6253.5.4に従い測定した。
【0020】
(実施例1)
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)の裏面に、開封済の意味を示す「VOID」の文字形状に剥離剤(一方社油脂工業(株)製、商品名「ピーロイル1010」)で印刷、乾燥して剥離性層(厚み1μm)を形成し、その後、基材の裏面の剥離性層及び剥離性層の形成されていない残部にアルミニウムを蒸着させて、アルミニウム蒸着薄膜層(厚み0.05μm)を形成し、開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを作製した。
剥離シートとして厚さ40μmのポリプロピレンフィルム(王子製紙(株)製、アルファンPP40 PU002)の片面に、ポリウレタン樹脂(大日精化工業(株)製、レザミンUD8300LP、不揮発分50重量%)100重量部に対し、ポリイソシアネート系架橋剤(大日精化工業(株)製、レザミンNE、不揮発分75重量%)30重量部と、アミン・スズ系架橋促進剤(大日精化工業(株)製、レザミンHI215促進剤、不揮発分5重量%)0.5重量部を混合したポリウレタン系接着剤液を、乾燥後の接着剤層の厚みが12μmになるように塗布乾燥し、次いでその接着剤層付き剥離シートの接着剤層の表面に、上記で得られた開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面を貼り合わせ、剥離シート付き接着シートを作製した。剥離シート付き接着シートの基材の表面に価格等の商品管理情報をフレキソ印刷し、さらに、基材側から剥離シートに達するまで長方形(大きさ:幅1cm、長さ5cm)に型抜きを施し、管理タグを作製した。
ポリウレタン系接着剤層のJIS Z0237.8.3.1に従って測定したステンレス板に対する接着力は0N/cmであった。また、接着剤層面同士の圧着24時間後の接着力は8.2N/cmであった。また、接着剤層のボールタック値は、2であった。さらに、接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは78であった。
この管理タグを剥離シートから剥がして、メガネフレームに巻き付け、接着剤層同士を接着させ、管理タグを取り付けた。取り付け後、1ヶ月放置し、その後管理タグを取り外そうとしたところ、接着剤層同士の接着面では剥離せず、VOID(開封済)の文字形状の剥離性層では剥離性層とアルミニウム蒸着薄膜層の界面で、その他の部分ではアルミニウム蒸着薄膜層と接着剤層との界面で剥離し、VOIDの表示が表われた。その後、再接着しようとしても接着は不可能であった。また、メガネフレームへの糊残り、変色、汚れもなかった。
【0021】
(実施例2)
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)の裏面に、開封済の意味を示す「VOID」の文字形状に剥離剤(一方社油脂工業(株)製、商品名「ピーロイル1010」)で印刷、乾燥して剥離性層(厚み1μm)を形成し、その後、基材の裏面の剥離性層及び剥離性層の形成されていない残部にアルミニウムを蒸着させて、アルミニウム蒸着薄膜層(厚み0.05μm)を形成し、開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを作製した。
剥離シートとして厚さ40μmのポリプロピレンフィルム(王子製紙(株)製、アルファンPP40 PU002)の片面に、フタル酸系ポリエステル樹脂(大日精化工業(株)製、セイカボンドE−295、不揮発分60重量%)100重量部に対し、ポリイソシアネート系架橋剤(大日精化工業(株)製、セイカボンドC−75N、不揮発分75重量%)5重量部を混合したポリエステル系接着剤液を、乾燥後の接着剤層の厚みが20μmになるように塗布乾燥して、次いでその接着剤層付き剥離シートの接着剤層の表面に、上記で得られた開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面を貼り合わせ、剥離シート付き接着シートを作製した。剥離シート付き接着シートの基材の表面に価格等の商品管理情報をフレキソ印刷し、さらに、基材側から剥離シートに達するまで長方形(大きさ:幅1cm、長さ5cm)に型抜きを施し、管理タグを作製した。ポリエステル系接着剤層のJIS Z0237.8.3.1に従って測定したステンレス板に対する接着力は0.2N/cmであった。また、接着剤層面同士の圧着24時間後の接着力は6.7N/cmであった。また、接着剤層のボールタック値は、2であった。さらに、接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは40であった。
この管理タグを剥離シートから剥がし、メガネフレームに巻き付け、接着剤層同士を接着させ、管理タグを取り付けた。取り付け後、1ヶ月放置し、その後管理タグを取り外そうとしたところ、接着剤層同士の接着面では剥離せず、VOIDの文字形状の剥離性層では剥離性層とアルミニウム蒸着薄膜層の界面で、その他の部分ではアルミニウム蒸着薄膜層と接着剤層との界面で剥離し、VOIDの表示が表われた。その後、再接着しようとしても接着は不可能であった。また、メガネフレームへの糊残り、変色、汚れもなかった。
【0022】
(実施例3)
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)の裏面に、開封済の意味を示す「VOID」の文字形状に剥離剤(一方社油脂工業(株)製、商品名「ピーロイル1010」)で印刷、乾燥して剥離性層(厚み1μm)を形成し、開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを作製した。
厚さ40μmのポリプロピレンフィルム(王子製紙(株)製、アルファンPP40 PU002)の片面に、フタル酸系ポリエステル樹脂(大日精化工業(株)製、セイカボンドE−295、不揮発分60重量%)100重量部に対し、ポリイソシアネート系架橋剤(大日精化工業(株)製、セイカボンドC−75N、不揮発分75重量%)5重量部を混合したポリエステル系接着剤液を、乾燥後の接着剤層の厚みが20μmになるように塗布乾燥して、次いでその接着剤層付き剥離シートの接着剤層の表面に、上記で得られた開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面を貼り合わせ、剥離シート付き接着シートを作製した。剥離シート付き接着シートの基材の表面に価格等の商品管理情報をフレキソ印刷し、さらに、基材側から剥離シートに達するまで長方形(大きさ:幅1cm、長さ5cm)に型抜きを施し、管理タグを作製した。
ポリエステル系接着剤層のJIS Z0237.8.3.1に従って測定したステンレス板に対する接着力は0.2N/cmであった。また、接着剤層面同士の圧着24時間後の接着力は6.7N/cmであった。また、接着剤層のボールタック値は、2であった。さらに、接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは40であった。
この管理タグを剥離シートから剥がし、メガネフレームに巻き付け、接着剤層同士を接着させ、管理タグを取り付けた。取り付け後、1ヶ月放置し、その後管理タグを取り外そうとしたところ、接着剤層同士の接着面では剥離し難かったが、さらに強引に取り外そうとしたことろ、接着剤層同士で剥離し、VOIDの文字形状の剥離性層では基材と剥離性層の界面で剥離し、VOIDの表示が表われた。その後、再接着しようとしても接着は不可能であった。また、メガネフレームへの糊残り、変色、汚れもなかった。
【0023】
【発明の効果】
本発明の管理タグは、物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付けることができる。また、管理タグを取り付けた後、取り外そうとすると、接着剤層面同士の接着面では剥離せず、開封表示機能を有する基材と接着剤層との間で剥がされ、又は接着剤層面同士の接着面で剥離すると共に開封表示機能を有する基材の裏面で剥がされ、開封表示機能を発現することができ、他の物品への付け替えが困難であり、また、取り付けた物品への糊残り、変色、汚れなどを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の管理タグの断面図を示したものである。
【図2】本発明の一実施例の管理タグを接着剤層同士で接着させた後に剥離した状態の断面図を示したものである。
【図3】本発明の他の一実施例の管理タグの断面図を示したものである。
【図4】本発明の他の一実施例の管理タグを接着剤層同士で接着させた後に剥離した状態の断面図を示したものである。
【図5】本発明の一実施例の管理タグをメガネのフレームに巻き付け、取り付けた状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 基材
2 剥離性層
3 易破断性薄膜層
4 接着剤層
5 剥離シート
6 メガネのフレーム
A 管理タグ
【発明の属する技術分野】
本発明は、指輪などの貴金属商品、メガネフレームなどの商品に巻き付けて取り付けることができ、価格等の商品情報を表示でき、また、取り付けた後に貼り替えを行っても管理タグの開封事実を把握でき、さらに、物品の表面への接着剤の転着を防止できる管理タグ及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、指輪などの貴金属商品、メガネフレームなどの商品の値札は、物品に強靭なバンドで値札をつなぎ留める方式のもの、また値札の裏面に粘着剤が塗布されるラベルを巻き付け留める方式のものが一般的に利用されている。
しかし、強靭なバンドで値札をつなぎ留める方式のものは、取り付けた後取り外すことが必要となった場合、取り外す際に強力な切断用具を使用するという手間を要し、迅速に取り外すことができないという問題点や切断用具により商品を傷つけることがあり、また、手間は要するが取り外した値札を付け替えることが可能であるため、管理タグとしての改ざん防止性能に欠けている問題点もある。一方、値札の裏面に粘着剤が塗布されるラベルを巻き付け留める方式のものは、粘着剤が商品に転着し商品を汚染、変質させる問題点や、取り付ける際に手に粘着剤が付いて手を汚すなどの問題点がある。
さらに、従来、改ざん防止のため開封表示機能を有するラベルが知られているが、このラベルは開封表示機能を有する基材の裏面に強粘着性の粘着剤層が設けられているものである。しかし、このラベルは、商品に取り付けたものが剥がされた際、粘着剤層が商品に転着することで改ざんされたことを確認するため、商品を汚染するという問題がある。また、このラベルは、商品に取り付ける際に粘着剤層が手等に付き、手等から剥がそうとした場合に基材が剥がれて開封表示機能が発現することがあり、使用することができなくなるという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の問題点を解消するために、商品に接する粘着剤層の表面に非粘着性の被膜を形成することが考えられるが、非粘着性の被膜を形成する工程が必要であり、工程が煩雑になる問題点や、製造コストも高くなるという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、商品などの物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付けた場合、付け替えが困難であり、物品の表面への接着剤の転着を防止でき、接着剤層面同士の接着面から剥がそうとするとその接着面からは剥離せず、接着剤層と開封表示機能を有する基材との界面から剥離して、又は接着剤層面同士の接着面で剥離すると共に開封表示機能を有する基材の裏面で剥離して、基材の開封表示機能を発揮できる管理タグ、及びその管理タグの使用方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、開封表示機能を有する基材の裏面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けることにより、上記課題を達成できることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、開封表示機能を有する基材の裏面の一部又は全面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けていることを特徴とする管理タグを提供するものである。
また、本発明は、上記の管理タグにおいて、JIS K6253による接着剤層のタイプAデュロメータ硬さが20以上である管理タグを提供するものである。
また、本発明は、上記の管理タグにおいて、開封表示機能を有する基材が、基材の裏面に部分的に剥離性層を設けている基材である管理タグを提供するものである。
また、本発明は、上記の管理タグにおいて、開封表示機能を有する基材が、基材の裏面に部分的に剥離性層を設け、該剥離性層及び該剥離性層を設けていない部分を易破断性薄膜層で覆っている基材であり、該易破断性薄膜層と基材の裏面との接着力が該易破断性薄膜層と接着剤層との接着力よりも大きい管理タグを提供するものである。
さらに、本発明は、上記の管理タグに管理情報を表示し、該管理タグを物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付け、物品を管理することを特徴とする管理タグの使用方法を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、基材は、好ましくは熱可塑性樹脂からなるシート又はフィルムである。熱可塑性樹脂のシート又はフィルムとしては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン/エチレン/環状オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらのいずれかを含む共重合体、ポリマーブレンド、ポリマーアロイなどの各種合成樹脂からなるシート又はフィルムが使用できるが、特に、ポリエステル系樹脂から成るシート又はフィルムが好ましく用いられる。基材1は、一軸延伸または二軸延伸されたものであってもよい。基材は、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。
基材の厚みは、特に制限ないが、通常10〜300μmであればよく、好ましくは20〜200μmである。
基材の形状は、特に制限ないが、正方形、長方形などの四角形などの多角形等が挙げられる。また、基材の形状の各辺は丸みを帯びていてもよいし、各角も丸みを帯びていてもよい。
【0007】
基材の大きさは、管理タグとして機能できる大きさであれば特に制限ないが、通常幅が0.5〜20cm、長さが3〜50cmであればよい。
基材は、着色されていてもよいし、無色透明のものでもよいが、透明性又は半透明性を有するものが好ましい。
また、基材の表面又は裏面には、必要とされる情報を表示するために、印刷、印字などを施してもよい。そのために、基材には、感熱記録層、熱転写、インクジェット、レーザー印字、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷などが可能な印字受像層、印刷性向上層等が設けられてもよい。
【0008】
基材は、開封表示機能を有する。以下、開封表示機能を有する基材を図面に基づいて説明する。
開封表示機能を有する基材の具体例としては、例えば、図1に示されるように、基材1の裏面に部分的に剥離性層2を設け、該剥離性層2及び該剥離性層2を設けていない部分を易破断性薄膜層3で覆っている基材が挙げられる。この基材においては、易破断性薄膜層3と基材1の裏面との接着力が易破断性薄膜層3と接着剤層4との接着力よりも大きくする必要がある。剥離性層2と基材1の裏面との接着力や、易破断性薄膜層3と基材1の裏面との接着力を高めるために、基材1の裏面を表面処理してもよいし、基材1の裏面と剥離性層2との界面や、基材1の裏面と易破断性薄膜層3との界面に接着剤層を設けてもよい。また、剥離性層2は、易破断性薄膜層3との界面から剥離可能であり、その接着力は通常1.5N/cm以下であることが好ましく、特に1N/cm以下であることが特に好ましい。なお、後述する接着剤層4の表面に剥離シート5を設ける場合は、剥離性層2と易破断性薄膜層3との接着力は、接着剤層4と剥離シート5の接着力よりも大きいことが好ましい。
剥離性層2は、樹脂の薄膜や、剥離剤の薄膜で構成することが好ましい。樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂などの剥離性を有する樹脂が挙げられる。剥離剤としては、シリコーン樹脂系剥離剤、ポリビニルカルバメート樹脂、ポリオレフィン樹脂、長鎖アルキル化合物等の非シリコーン樹脂系剥離剤などが挙げられる。剥離性層2は、透明又は半透明であってもよいし、着色されていてもよいが、基材1が透明又は半透明である場合は、基材1の表面側から見て剥離性層が容易に認識できないように基材1又は易破断性薄膜層3と同様な色にすることが好ましく、透明又は半透明が特に好ましい。
【0009】
剥離性層2は、樹脂や剥離剤を塗布、吹付け、印刷などの種々の手段により、基材の裏面に部分的に形成させることにより、設けることができる。
剥離性層2の厚みは、特に制限ないが、通常0.05〜10μmの範囲が好ましく、0.1〜5μmの範囲が特に好ましい。
剥離性層2の形状は、例えば、文字、記号、図形、模様、又はこれらの組合せが挙げられる。
易破断性薄膜層3としては、金属薄膜、樹脂薄膜などが挙げられる。金属薄膜としては、例えば、アルミニウム、金属、銀、銅、銅合金、鉄、鉄合金、又はニッケルなどの金属の薄膜が挙げられる。易破断性薄膜層3は、メッキ、蒸着、スパッタリング、CVD(化学蒸着法)などにより形成することができ、蒸着により形成することが好ましい。樹脂薄膜としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂や接着剤などの少なくとも1種から成る薄膜が挙げられ、樹脂薄膜は透明であってもよいし、着色されていてもよい。
易破断性薄膜層3の厚みは、特に制限ないが、0.01〜1μmが好ましく、0.05〜0.1μmが特に好ましい。
上記の構成により、図2に示すように、本発明の管理タグAを接着剤層4の表面同士で貼り合わせ圧着した後に剥がすと、接着剤層4の表面同士の接着力が強いので接着剤層4の表面間では剥離せず、該剥離性層2を設けていない基材1の裏面では易破断性薄膜層3と接着剤層4との界面で剥離し、剥離性層2を設けている基材1の裏面では剥離性層2と易破断性薄膜層3との界面で剥離して、剥離性層2の表面にある易破断性薄膜層3と接着剤層4は、積層した状態のまま共に剥がされる。このため、剥離性層2の周辺で易破断性薄膜層3が破断し、剥離性層2から易破断性薄膜層3が剥離性層2の形状で剥ぎ取られ、剥離性層2の表面の易破断性薄膜層3が欠けるので、その形状を認識でき、剥がされた事実が分かる。また、剥がされた管理タグAを元の位置に戻そうとして再度貼り合わせても、接着させることはできない。
【0010】
開封表示機能を有する基材の他の具体例としては、例えば、図3に示されるように、透明又は半透明の基材1の裏面に部分的に透明又は半透明の剥離性層2を設けている基材が挙げられる。この基材において、透明又は半透明の基材1及び透明又は半透明の剥離性層2は、前記の開封表示機能を有する基材の具体例における透明又は半透明の基材1及び透明又は半透明の剥離性層2と同様である。なお、基材1の剥離性層2を設けていない裏面と接着剤層4との接着力は、接着剤層4同士の接着力よりも大きくすることが必要である。基材1の裏面と接着剤層4との接着力を高めるために、基材1の裏面を表面処理してもよいし、基材1の裏面と接着剤層4との界面に接着力の大きい別の接着剤層を設けてもよい。また、剥離性層2は、基材1の裏面から剥離可能であり、その接着力は通常1.5N/cm以下であることが好ましく、特に1N/cm以下であることが特に好ましい。なお、後述する接着剤層4の表面に剥離シート5を設ける場合は、剥離性層2と接着剤層4との接着力は、接着剤層4と剥離シート5の接着力よりも大きいことが好ましい。
上記の構成により、図4に示すように、本発明の管理タグAを接着剤層4の表面同士で貼り合わせ圧着した後に剥がすと、基材1の該剥離性層2を設けていない裏面では接着剤層4同士との界面で剥離し、基材1の剥離性層2を設けている裏面では剥離性層2と基材1の裏面との界面で剥離して剥離性層2は接着剤層4と積層した状態で共に剥がれる。このため、剥離性層2の周辺で接着剤層4が破断し、基材1の裏面から剥離性層2が剥ぎ取られるので、剥離性層2と基材1の裏面との間には空隙が生じる。この空隙により透過光が乱反射されるので、剥離性層2の部分が不透明になり、一方、基材1の剥離性層2を設けていない裏面と接着剤層4の界面では剥離しないので透明を保つ。従って、この不透明部と透明部のコントラストを目視で認識できるので、剥離された事実を認識でき、剥がされた事実が分かる。また、剥がされた管理タグAを元の位置に戻そうとして再度貼り合わせても、接着させることはできない。
【0011】
本発明においては、基材の裏面の一部又は全面にポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなる接着剤層が設けられる。
本発明における接着剤層は、タックが極めて低いという特徴があり、ボールタック値が3以下であり、好ましくは2以下である。ボールタック値が3を超えると、取り付けられる物品の表面に糊残りを発生させる。
また、接着剤層のJIS Z0237によるステンレス板に対する接着力は、2N/cm以下であり、1.5N/cm以下であることが好ましい。
また、接着剤層は、接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmであり、3〜50N/cmであることが好ましい。
ポリウレタン系接着剤は、接着剤層面同士を貼付した直後に、接着力が強くなり、そのままその接着力が継続するという特徴があり、また、ポリエステル系接着剤層は、接着剤層面同士を貼付した直後は剥し易く、徐々に接着力が強くなるという特徴がある。
【0012】
さらに、接着剤層は、JIS K6253による接着剤層のタイプAデュロメータ硬さが20以上であることが好ましく、30〜100であることがより好ましく、40〜80であることが特に好ましい。タイプAデュロメータ硬さが20未満であると、取り付けられた物品に糊残りが生じるおそれがある。一方、100を超えると十分な接着力が得られないことがある。
上記接着剤層に使用するポリウレタン系接着剤は、長鎖ポリオールを主成分とするソフトセグメントとジイソシアネートと鎖延長剤からなるハードセグメントで構成されたものであり、長鎖ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールが主に使用され、ジイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が用いられる。鎖延長剤としては、低分子多価アルコール、芳香族ジアミン等が用いられる。
ポリウレタン系接着剤は、ポリウレタンに架橋剤を、後から添加して硬化させたものが好ましい。架橋剤としては、ポリイソシアネートが好ましく、耐候性の観点からは脂肪族又は脂環族ポリイソシアネートが特に好ましい。また、架橋剤を使用する場合は、架橋促進剤を添加することが好ましい。
【0013】
ポリイソシアネート系架橋剤は、1分子当たりイソシアネート基2個以上を有するポリイソシアネート化合物であり、例えば1,4−テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、メチレンビス(フェニルイソシアネート)、ビス(イソシアネートエチル)フマレート、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエートなどを挙げることができる。また、これらのイソシアネートの変性体、たとえば、イソシアヌレートタイプ、ウレタンタイプなどで三官能性以上の多官能イソシアネート化合物も使用することができる。架橋剤の量は、ポリウレタン100重量部に対して1〜60重量部が好ましく、特に10〜40重量部が好ましい。
【0014】
上記接着剤層に使用するポリエステル系接着剤は、樹脂成分としてポリエステル樹脂を有するものである。
ポリエステル系接着剤のポリエステル樹脂は、酸成分とジオール成分の重縮合により製造されるものである。酸成分としては、たとえば、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸が挙げられるが、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸の組合せて用いてもよい。脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸を組合せる場合、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸の割合は、重量比で5:95〜50:50の範囲が好ましい。脂肪族ジカルボン酸としては、たとえば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、デカン−1,10ジカルボン酸などが挙げられる。芳香族ジカルボン酸としては、たとえば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,5−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸などが挙げられる。ジオール成分としては、たとえば、脂肪族ジオール、芳香族ジオールが挙げられるが、脂肪族ジオールが好ましい。脂肪族ジオールは、1種でもよいが、2種以上が好ましく、特に2〜4種の組合せが好ましい。脂肪族ジオールとしては、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。
【0015】
ポリエステル系接着剤には、樹脂成分としてのポリエステル樹脂に、架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、ポリイソシアネート系架橋剤が好ましい。ポリイソシアネート系架橋剤は、上記のポリウレタンに使用されるポリイソシアネート系架橋剤として記載されているものと同様の使用することができる。架橋剤の量は、ポリエステル樹脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましく、特に2〜10重量部が好ましい。
本発明の接着剤層に用いるポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂の架橋後のガラス転移温度は、−20℃から+60℃の範囲にあることが好ましい。
上記接着剤層には、ポリエステル系接着剤とポリウレタン系接着剤を混合して用いてもよい。ポリエステル系接着剤とポリウレタン系接着剤の混合比は質量比で5:95〜95:5の範囲が好ましい。混合して用いることにより、所望の接着力を有する管理タグを得ることができる。
【0016】
本発明の接着剤層には、従来の接着剤層と異なり、接着付与剤、オイル、可塑剤を実質的に含有しない方が好ましい。そのことにより、化学的安定性に優れ、取り付けられた物品の表面の汚染を防止することができる。
また、接着剤層には、他の添加剤の1種以上を含有させることができる。添加剤としては、たとえば、染料、顔料、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。充填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。酸化防止剤としては、アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエステル系などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられる。
接着剤層の厚みは、特に制限ないが、通常5〜40μmであり、好ましくは10〜25μmである。
接着剤層が設けられる面積は、本発明の管理タグを接着剤層同士を圧着して、接着し、物品にしっかり取り付けることができる範囲であれば特に制限ない。
なお、本発明の接着剤層は、印刷性、印字性を有するので、接着剤層の表面の一部に印刷や印字を施してもよい。
また、接着剤層の表面は、剥離シートで覆うことができる。
剥離シートは、少なくとも片面が剥離性を有する支持基材からなり、支持基材の剥離性面は、剥離剤を塗工したものであってもよいし、剥離剤を塗工しないものでもよい。
【0017】
剥離シートの支持基材としては、例えば紙、合成紙、プラスチックフィルムなどが挙げられる。紙としては、例えばグラシン紙、ポリエチレンラミネート紙などが挙げられ、プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、アセテート樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂などのプラスチックのフイルムなどが挙げられる。また、剥離剤を塗工しない剥離シートの適当な具体例としては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、これらのポリオレフィンフィルムを紙や他のフィルムにラミネートしたフィルムが挙げられる。
剥離シートに用いられる剥離剤としては、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル含有樹脂などが挙げられる。
剥離シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
易破断性薄膜層又は基材の裏面に接着剤層を設ける方法としては、易破断性薄膜層又は基材の裏面に上記接着剤を塗布乾燥する方法、予め剥離シートの表面に接着剤を塗布乾燥して接着剤層付きの剥離シートを作成し、その接着剤層付きの剥離シートの接着剤層を易破断性薄膜層又は基材の裏面に貼り合わせる方法等が挙げられる。これらのうち、後者が、特に好ましい。なお、塗布する接着剤には、必要に応じ希釈剤を加えて粘度を調節してもよい。
【0018】
本発明の管理タグは、平面のシート状であってもよいし、ロール状に巻き取ったものであってもよい。
本発明の管理タグは、管理タグに管理情報を表示し、該管理タグを物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付け、物品を管理するために使用することができる。ここで、管理情報とは、物品の価格、製造番号、製造日、入荷日、材質、処理方法などの物品を管理するために必要な情報が挙げられる。管理とは、管理情報に基づいて物品を特定し、管理者の支配下で取扱うことをいう。
本発明の管理タグをメガネのフレームなどの物品に取り付けるには、例えば、図5に示すように、管理タグAの接着剤層面をメガネのフレーム6などの物品側にして巻き付け、管理タグAの両端部の接着剤層面同士を圧着することが好ましく挙げられる。
本発明の管理タグは、指輪などの貴金属商品、メガネフレームなどの物品に取り付けることができる。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。
実施例の接着力測定試験、圧着24時間後の接着剤層面同士の接着力測定試験、ボールタック測定試験、タイプAデュロメータ硬さの測定試験は、下記の方法に従って行なった。なお、(1)乃至(4)の試験は常温にて行った。
(1)接着力測定試験:管理タグの接着剤層面の接着力は、JIS Z0237.8.3.1に従って測定した。但し、試験板はステンレス板を用いた。また、基材への接着剤層の接着力も、同様にして測定した。
(2)圧着24時間後の接着力測定試験:管理タグの接着剤層面同士を圧着させ、24時間後に接着剤層面を剥離速度300mm/minで剥離(T型剥離)し、測定した。
(3)ボールタック測定試験:管理タグの接着剤層面のボールタックは、JISZ0237.12に従って測定した。傾斜板の傾斜角は30度とし、単位は1/32インチである。
(4)タイプAデュロメータ硬さの測定試験:接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは、JIS K6253.5.4に従い測定した。
【0020】
(実施例1)
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)の裏面に、開封済の意味を示す「VOID」の文字形状に剥離剤(一方社油脂工業(株)製、商品名「ピーロイル1010」)で印刷、乾燥して剥離性層(厚み1μm)を形成し、その後、基材の裏面の剥離性層及び剥離性層の形成されていない残部にアルミニウムを蒸着させて、アルミニウム蒸着薄膜層(厚み0.05μm)を形成し、開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを作製した。
剥離シートとして厚さ40μmのポリプロピレンフィルム(王子製紙(株)製、アルファンPP40 PU002)の片面に、ポリウレタン樹脂(大日精化工業(株)製、レザミンUD8300LP、不揮発分50重量%)100重量部に対し、ポリイソシアネート系架橋剤(大日精化工業(株)製、レザミンNE、不揮発分75重量%)30重量部と、アミン・スズ系架橋促進剤(大日精化工業(株)製、レザミンHI215促進剤、不揮発分5重量%)0.5重量部を混合したポリウレタン系接着剤液を、乾燥後の接着剤層の厚みが12μmになるように塗布乾燥し、次いでその接着剤層付き剥離シートの接着剤層の表面に、上記で得られた開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面を貼り合わせ、剥離シート付き接着シートを作製した。剥離シート付き接着シートの基材の表面に価格等の商品管理情報をフレキソ印刷し、さらに、基材側から剥離シートに達するまで長方形(大きさ:幅1cm、長さ5cm)に型抜きを施し、管理タグを作製した。
ポリウレタン系接着剤層のJIS Z0237.8.3.1に従って測定したステンレス板に対する接着力は0N/cmであった。また、接着剤層面同士の圧着24時間後の接着力は8.2N/cmであった。また、接着剤層のボールタック値は、2であった。さらに、接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは78であった。
この管理タグを剥離シートから剥がして、メガネフレームに巻き付け、接着剤層同士を接着させ、管理タグを取り付けた。取り付け後、1ヶ月放置し、その後管理タグを取り外そうとしたところ、接着剤層同士の接着面では剥離せず、VOID(開封済)の文字形状の剥離性層では剥離性層とアルミニウム蒸着薄膜層の界面で、その他の部分ではアルミニウム蒸着薄膜層と接着剤層との界面で剥離し、VOIDの表示が表われた。その後、再接着しようとしても接着は不可能であった。また、メガネフレームへの糊残り、変色、汚れもなかった。
【0021】
(実施例2)
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)の裏面に、開封済の意味を示す「VOID」の文字形状に剥離剤(一方社油脂工業(株)製、商品名「ピーロイル1010」)で印刷、乾燥して剥離性層(厚み1μm)を形成し、その後、基材の裏面の剥離性層及び剥離性層の形成されていない残部にアルミニウムを蒸着させて、アルミニウム蒸着薄膜層(厚み0.05μm)を形成し、開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを作製した。
剥離シートとして厚さ40μmのポリプロピレンフィルム(王子製紙(株)製、アルファンPP40 PU002)の片面に、フタル酸系ポリエステル樹脂(大日精化工業(株)製、セイカボンドE−295、不揮発分60重量%)100重量部に対し、ポリイソシアネート系架橋剤(大日精化工業(株)製、セイカボンドC−75N、不揮発分75重量%)5重量部を混合したポリエステル系接着剤液を、乾燥後の接着剤層の厚みが20μmになるように塗布乾燥して、次いでその接着剤層付き剥離シートの接着剤層の表面に、上記で得られた開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面を貼り合わせ、剥離シート付き接着シートを作製した。剥離シート付き接着シートの基材の表面に価格等の商品管理情報をフレキソ印刷し、さらに、基材側から剥離シートに達するまで長方形(大きさ:幅1cm、長さ5cm)に型抜きを施し、管理タグを作製した。ポリエステル系接着剤層のJIS Z0237.8.3.1に従って測定したステンレス板に対する接着力は0.2N/cmであった。また、接着剤層面同士の圧着24時間後の接着力は6.7N/cmであった。また、接着剤層のボールタック値は、2であった。さらに、接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは40であった。
この管理タグを剥離シートから剥がし、メガネフレームに巻き付け、接着剤層同士を接着させ、管理タグを取り付けた。取り付け後、1ヶ月放置し、その後管理タグを取り外そうとしたところ、接着剤層同士の接着面では剥離せず、VOIDの文字形状の剥離性層では剥離性層とアルミニウム蒸着薄膜層の界面で、その他の部分ではアルミニウム蒸着薄膜層と接着剤層との界面で剥離し、VOIDの表示が表われた。その後、再接着しようとしても接着は不可能であった。また、メガネフレームへの糊残り、変色、汚れもなかった。
【0022】
(実施例3)
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)の裏面に、開封済の意味を示す「VOID」の文字形状に剥離剤(一方社油脂工業(株)製、商品名「ピーロイル1010」)で印刷、乾燥して剥離性層(厚み1μm)を形成し、開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを作製した。
厚さ40μmのポリプロピレンフィルム(王子製紙(株)製、アルファンPP40 PU002)の片面に、フタル酸系ポリエステル樹脂(大日精化工業(株)製、セイカボンドE−295、不揮発分60重量%)100重量部に対し、ポリイソシアネート系架橋剤(大日精化工業(株)製、セイカボンドC−75N、不揮発分75重量%)5重量部を混合したポリエステル系接着剤液を、乾燥後の接着剤層の厚みが20μmになるように塗布乾燥して、次いでその接着剤層付き剥離シートの接着剤層の表面に、上記で得られた開封表示機能を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面を貼り合わせ、剥離シート付き接着シートを作製した。剥離シート付き接着シートの基材の表面に価格等の商品管理情報をフレキソ印刷し、さらに、基材側から剥離シートに達するまで長方形(大きさ:幅1cm、長さ5cm)に型抜きを施し、管理タグを作製した。
ポリエステル系接着剤層のJIS Z0237.8.3.1に従って測定したステンレス板に対する接着力は0.2N/cmであった。また、接着剤層面同士の圧着24時間後の接着力は6.7N/cmであった。また、接着剤層のボールタック値は、2であった。さらに、接着剤層のタイプAデュロメータ硬さは40であった。
この管理タグを剥離シートから剥がし、メガネフレームに巻き付け、接着剤層同士を接着させ、管理タグを取り付けた。取り付け後、1ヶ月放置し、その後管理タグを取り外そうとしたところ、接着剤層同士の接着面では剥離し難かったが、さらに強引に取り外そうとしたことろ、接着剤層同士で剥離し、VOIDの文字形状の剥離性層では基材と剥離性層の界面で剥離し、VOIDの表示が表われた。その後、再接着しようとしても接着は不可能であった。また、メガネフレームへの糊残り、変色、汚れもなかった。
【0023】
【発明の効果】
本発明の管理タグは、物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付けることができる。また、管理タグを取り付けた後、取り外そうとすると、接着剤層面同士の接着面では剥離せず、開封表示機能を有する基材と接着剤層との間で剥がされ、又は接着剤層面同士の接着面で剥離すると共に開封表示機能を有する基材の裏面で剥がされ、開封表示機能を発現することができ、他の物品への付け替えが困難であり、また、取り付けた物品への糊残り、変色、汚れなどを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の管理タグの断面図を示したものである。
【図2】本発明の一実施例の管理タグを接着剤層同士で接着させた後に剥離した状態の断面図を示したものである。
【図3】本発明の他の一実施例の管理タグの断面図を示したものである。
【図4】本発明の他の一実施例の管理タグを接着剤層同士で接着させた後に剥離した状態の断面図を示したものである。
【図5】本発明の一実施例の管理タグをメガネのフレームに巻き付け、取り付けた状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 基材
2 剥離性層
3 易破断性薄膜層
4 接着剤層
5 剥離シート
6 メガネのフレーム
A 管理タグ
Claims (5)
- 開封表示機能を有する基材の裏面の一部又は全面に、ポリウレタン系接着剤及びポリエステル系接着剤から選ばれる少なくとも1種の接着剤からなり、ボールタック値が3以下、JIS Z0237によるステンレス板に対する接着力が2N/cm以下、かつ接着剤層面同士を圧着して24時間後の接着力が2〜50N/cmである接着剤層を設けていることを特徴とする管理タグ。
- JIS K6253による接着剤層のタイプAデュロメータ硬さが20以上である請求項1に記載の管理タグ。
- 開封表示機能を有する基材が、基材の裏面に部分的に剥離性層を設けている基材である請求項1又は2に記載の管理タグ。
- 開封表示機能を有する基材が、基材の裏面に部分的に剥離性層を設け、該剥離性層及び該剥離性層を設けていない部分を易破断性薄膜層で覆っている基材であり、該易破断性薄膜層と基材の裏面との接着力が該易破断性薄膜層と接着剤層との接着力よりも大きい請求項1又は2に記載の管理タグ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の管理タグに管理情報を表示し、該管理タグを物品に巻き付け、接着剤層面同士を接着させて取り付け、物品を管理することを特徴とする管理タグの使用方法。
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