JP2002113817A - 易剥離性積層フィルム - Google Patents

易剥離性積層フィルム

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JP2002113817A JP2001204511A JP2001204511A JP2002113817A JP 2002113817 A JP2002113817 A JP 2002113817A JP 2001204511 A JP2001204511 A JP 2001204511A JP 2001204511 A JP2001204511 A JP 2001204511A JP 2002113817 A JP2002113817 A JP 2002113817A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽シール、貼り替え防止用ラベル等の基材
として耐水性に優れ、剥離を開始するための特殊な加工
を必要としない易剥離性積層フィルムを提供する。 【解決手段】 剥離強度が5〜150g/cm幅、肉厚
が0.1〜10μmであり、無機微細粉末及び/又は有
機微細粉末10〜80重量%、および熱可塑性樹脂90
〜20重量%を含有する熱可塑組成樹脂フィルムよりな
る剥離性表面層(B)と、肉厚が10〜500μmの熱
可塑性樹脂よりなる基層(A)とが積層されてなる易剥
離性積層フィルム(i)であって、基層(A)と剥離性
表面層(B)とが積層後少なくとも1軸方向に延伸され
ていることを特徴とする易剥離性積層フィルム(i)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機微細粉末及び
/又は有機微細粉末含有熱可塑性樹脂延伸フィルムを剥
離性表面層として利用し、該基層にこれよりも強度の高
い熱可塑性樹脂フィルムを積層した易剥離性積層フィル
ムに関する。該易剥離性積層フィルムは糊残りが無い配
送伝表、葉書や通帳の隠蔽シール、貼り替え防止用ラベ
ル、改ざん防止シール、応募シール、クーポン等の基材
として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーマーケット、百貨店など
の食品売場などで賞味期限切れが近い商品をバーゲン用
にして貼った安い値札粘着ラベルを引き剥がし、これを
通常価格の商品の値札ラベルに貼り替えて安い価格で商
品を購入する輩がいるという問題があった。このため、
商品に剥離したラベルを貼り替えた後、これが剥離した
ものであることが容易に判る貼り替え防止用の粘着ラベ
ル、或いは貼り替えることが不可能な粘着ラベルが要求
されており、実用化されている。しかしこれらの貼り替
え防止用粘着ラベルは、価格が高く、ラベルを剥がした
時に剥離面上に接着剤が残りベトついたり、ゴミが付着
するという問題があった。
【0003】これらの問題を解決するため、特開平8−
99377号公報には、第1の層を剥離剤にて第2の層
から剥離せしめるに要する力をaとし、接着剤層の被貼
着材との接着力をbとし、剥離シートを接着剤層より剥
離せしめるに要する力をcとしたとき、下記式、c<a
<b、を満足する貼り替え防止用ラベルの製法であっ
て、(a)剥離シートに接着剤層を形成するステップ
と、(b)第1の層の一方主面上にワックスを含む剥離
剤層を積層するステップと、(c)前記第1の層の剥離
剤層の表面上に、第2の層を形成するステップと、
(d)前記剥離シートの接着剤層面と、前記第1の層に
積層された第2の層の面とを重ね合わせ積層するステッ
プとを含む、貼り替え防止用ラベルの製法、が提案され
ているが、この製法は複雑であると共に第1の層の表面
材にパルプ抄造紙を用いた場合には耐水性が劣るため水
に触れると容易に破壊し、被貼着基材より剥がれてしま
う欠点があり、漬け物、豆腐、こんにゃく等の水封入容
器用ラベルには向いていない。
【0004】又、特開平10−258476号公報に
は、無機微細粉末10〜80重量%、および熱可塑性樹
脂90〜20重量%を含有する熱可塑性樹脂二軸延伸フ
ィルムよりなる剥離性表面層(B)の表裏面に肉厚10
〜500μmの熱可塑性樹脂フィルムよりなる基層
(A)および裏面層(C)を融着積層し、耐水性の優れ
た貼り替え防止ラベル用フィルムを得る方法が提案され
ている。しかしながら、この方法で得られた易剥離性積
層フィルムは一度剥離を開始すれば基層(A)及び裏面
層(C)を容易に剥離する事が可能であるが、剥離を確
実に開始させるためには裏面層(C)のみにノッチやス
リットを入れる等の特殊な加工を必要とする欠点が判明
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明はこれら
従来技術の問題点を解決し、極めて優れた特性を有する
易剥離性積層フィルムを提供することを解決すべき課題
とした。すなわち本発明は、隠蔽シール、貼り替え防止
用ラベル等の基材として耐水性に優れ、剥離を開始する
ための特殊な加工を必要としない易剥離性積層フィルム
を提供することを解決すべき課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの課
題を解決するために鋭意検討を進めた結果、特定の層構
成の熱可塑性樹脂フィルムを形成することによって所期
の特性を有する易剥離性積層フィルム(i)を提供し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明は剥離強度が5〜150g/cm幅である剥離性
表面層(B)と、熱可塑性樹脂よりなる基層(A)とを
積層することにより、剥離を開始するための特殊な加工
を必要としない易剥離性積層フィルム(i)を提供する
ものである。本発明の好ましい実施形態としては、基層
(A)と剥離性表面層(B)とが積層後少なくとも1軸
方向に延伸されていて、剥離性表面層(B)が熱可塑性
樹脂であって、剥離性表面層(B)が無機微細粉末及び
/又は有機微細粉末10〜80重量%、および熱可塑性
樹脂90〜20重量%を含有していて、剥離性表面層
(B)の膜厚が0.1〜10μmであり、基層(A)の
膜厚が10〜500μmである。
【0007】又、易剥離性積層フィルム(i)の不透明
度が60〜100%であることが好ましく、基層(A)
が積層体構造であって、そのうち剥離性表面層(B)と
接する層(A1)の構成が無機微細粉末及び/又は有機
微細粉末2〜60重量%、および熱可塑性樹脂98〜4
0重量%含有する熱可塑組成樹脂フィルムよりなる層で
あって、その無機微細粉末及び/又は有機微細粉末の含
有量は剥離性表面層(B)のそれより8重量%以上少な
い層であり、さらにその外側の層(A2)は無機微細粉
末及び/又は有機微細粉末含有量が0〜80重量%、お
よび熱可塑性樹脂100〜20重量%含有する熱可塑性
樹脂延伸フィルムであることが好ましい。更には、剥離
性表面層(B)側に粘着剤を設けた易剥離性積層ラベル
(ii)、又は、剥離性表面層(B)側に粘着剤及び離
型紙を設けた易剥離性積層ラベル(ii)であっても良
く、この易剥離性ラベルの剥離開始応力は500g/c
m幅以下であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の易剥離性積層フィ
ルムついて、更に詳細に説明する。本発明の積層フィル
ムは上述したように、基層(A)および剥離性表面層
(B)より構成されてなり、必要により粘着剤層、離型
紙、または他の積層フィルムを設けても良い易剥離性積
層フィルムである。 [剥離性表面層(B)]本発明に於ける剥離性表面層
(B)は強度が弱く、容易にそれ自体が凝集破壊する層
である。剥離性表面層(B)の形成手法は様々な手法が
あるが、剥離性表面層(B)に無機及び/又は有機微細
粉末を含有することにより、より安定した剥離性を得る
ことが可能である。剥離性表面層(B)に含有される無
機及び/又は有機微細粉末の含有量は、10〜80重量
%、好ましくは15〜75重量%である。剥離性表面層
(B)の無機微細粉末及び/又は有機微細粉末含有量が
10重量%未満では十分な剥離性が得られず、80重量
%を越えては成形安定性が損なわれる。又、剥離性表面
層(B)は延伸樹脂フィルム層であることが好ましく、
延伸成形により厚みの均一性の取れた易剥離性表面層
(B)を得る事が可能となる。更に、易剥離性表面層
(B)を構成する樹脂成分は延伸成形が容易である熱可
塑性樹脂なることが好ましい。
【0009】熱可塑性樹脂としては、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のエチ
レン系樹脂、あるいはプロピレン系樹脂、ポリメチル−
1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等の
ポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−6,
6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12等のポリ
アミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやその共重
合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル
等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート、
アタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポ
リスチレン、ポリフェニレンスルフィド等の熱可塑性樹
脂が挙げられる。これらは2種以上混合して用いること
もできる。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂を用
いることが好ましい。更にポリオレフィン系樹脂の中で
も、コスト面、耐水性、耐薬品性の面からプロピレン系
樹脂、高密度ポリエチレンがより好ましい。
【0010】かかるプロピレン系樹脂としては、プロピ
レン単独重合体でありアイソタクティックないしはシン
ジオタクティック及び種々の程度の立体規則性を示すポ
リプロピレン、プロピレンを主成分とし、これと、エチ
レン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1,4−
メチルペンテン−1等のα−オレフィンとの共重合体が
使用される。この共重合体は、2元系でも3元系でも4
元系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重
合体であってもよい。無機微細粉末としては、粒径が通
常0.01〜15μm、好ましくは0.01〜8μm、
更に好ましくは0.03〜4μmのものを使用する。具
体的には、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、けい
そう土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ
などを使用することができる。
【0011】有機微細粉末としては、主成分である熱可
塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが好まし
い。例えば、熱可塑性樹脂フィルムがポリオレフィン系
樹脂フィルムである場合には、有機微細粉末としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ナイロン−6,ナイロン−
6,6、環状オレフィン環状オレフィンの単独重合体や
環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が12
0℃〜300℃、ないしはガラス転移温度が120℃〜
280℃を有するものを挙げることができる。剥離性表
面層(B)層の肉厚は0.1〜10μm、好ましくは
0.2〜5μmの範囲である。0.1μm未満では、十
分な剥離性が得られず、10μmを越えては剥離強度に
は問題はないが、剥離性表面層(B)の透明性が低下し
後述の基層(A)を剥離したときの情報認識性が低下す
る。又、剥離面が均一とはならず凸凹となるため、剥が
した基層(A)を管理票等としてバーコード等を印字し
て使用する場合に問題となる。
【0012】[基層(A)]基層(A)はそれ自体の強
度が前記の剥離性表面層(B)の強度よりも高く、
(A)層を持って引き剥がしたときに、それ自体内では
剥離しないものである。基層(A)を構成する熱可塑性
樹脂としては、剥離性表面層(B)項で挙げた熱可塑性
樹脂を用いることができる。この熱可塑性樹脂から得ら
れる熱可塑性樹脂フィルムは、一軸延伸あるいは二軸延
伸されていても良いものである。基層(A)の肉厚は1
0〜500μm、好ましくは20〜300μmの範囲で
ある。10μm未満では基層(A)の破断強度が低く、
基層(A)を持って剥離性表面層(B)から引き剥がし
た時に、途中で破断してしまい本発明の所期の性能を発
揮しない。又、500μmを越えてしまうと易剥離性積
層フィルム(i)の腰が高くなり、隠蔽シール、貼り替
え防止用ラベル等に使用する場合の加工、印刷適性が低
下する。基層(A)は無機微細粉末及び/又は有機微細
粉末を含有していても、含有していなくても良い。含有
する場合には剥離性表面層(B)で挙げた無機微細粉末
及び/又は有機微細粉末を使用することができる。基層
(A)と剥離性表面層(B)の無機微細粉末及び/又は
有機微細粉末は同種のものであっても、異種のものであ
ってもよい。
【0013】基層(A)は、2層構造、3層以上の多層
構造のものであってもよく、この多層構造の延伸軸数が
1軸/1軸、1軸/2軸、2軸/1軸、1軸/1軸/2
軸、1軸/2軸/1軸、2軸/1軸/1軸、1軸/2軸
/2軸、2軸/2軸/1軸、2軸/2軸/2軸であって
も良い。ただし剥離性表面層(B)と接する側の層(A
1)の無機微細粉末及び/又は有機微細粉末含有量は剥
離性表面層(B)よりも8重量%以上、好ましくは10
%以上少ないことが望ましい。(A1)層と(B)層の
無機微細粉末及び/又は有機微細粉末含有量の差が8重
量%未満あるいは(A1)層の方が高い場合は、剥離性
表面層(B)よりも(A1)層の強度が弱くなり所期の
性能を発揮しない。又、基層(A)の多層化により筆記
性、印刷性、熱転写適性、耐擦過性、2次加工適性等の
様々な機能の付加が可能となる。
【0014】[樹脂フィルムの成形]熱可塑性樹脂フィ
ルムを形成する成形方法は特に限定されず、公知の種々
の方法が使用できるが、具体例としては、スクリュー型
押出機に接続された単層または多層のTダイやIダイを
使用して溶融樹脂をシート状に押し出すキャスト成形、
円形ダイを使用し溶融樹脂をチューブ状に押し出し内部
の空気圧力で膨張させるインフレ−ション成形、混練さ
れた材料を複数の熱ロールで圧延しシート状に加工する
カレンダー成形、圧延成形などが挙げられる。
【0015】[積層]基層(A)及び剥離性表面層
(B)は積層後少なくとも1軸方向に延伸されているこ
とが必要である。本発明の剥離性表面層(B)は強度が
低く、肉厚が薄い為、剥離性表面層(B)単層での延伸
成形は極めて困難である。基層(A)と剥離性表面層
(B)を積層後延伸することにより、剥離性表面層
(B)の延伸が可能となる。かかる積層方法についても
公知の種々の方法が使用できるが、具体例としては、フ
ィードブロック、マルチマニホールドを使用した多層ダ
イス方式と、複数のダイスを使用する押出しラミネーシ
ョン方式等がある。又、多層ダイスと押出しラミネーシ
ョンを組み合わせて使用することも可能である。
【0016】[延伸]本発明の剥離性表面層(B)は、
0.1〜10μmと肉厚が薄いことが特徴であり、延伸
を行うことにより剥離性表面層(B)の薄厚化が容易と
なる。延伸は、通常用いられる種々の方法のいずれかに
よって行うことができる。延伸の温度は、ガラス転移点
温度以上から結晶部の融点以下の熱可塑性樹脂に好適な
公知の温度範囲内で行うことができる。具体的には、熱
可塑性樹脂がプロピレン単独重合体(融点155〜16
7℃)の場合は100〜164℃、高密度ポリエチレン
(融点121〜134℃)の場合は70〜133℃であ
り融点より1〜70℃低い温度である。また、ポリエチ
レンテレフタレート(融点246〜252℃)は結晶化
が急激に進まない温度を選択する。また、延伸速度は2
0〜350m/分にするのが好ましい。
【0017】延伸方法としては、キャスト成形フィルム
を延伸する場合は、ロール群の周速差を利用した縦延
伸、テンターオーブンを使用した横延伸、圧延、テンタ
ーオーブンとリニアモーターの組み合わせによる同時二
軸延伸などを挙げることができる。又、インフレーショ
ンフィルムの延伸方法としては、チューブラー法による
同時二軸延伸を挙げることができる。延伸倍率は特に限
定されず、用いる熱可塑性樹脂の特性等を考慮して適宜
決定する。例えば、熱可塑性樹脂としてプロピレン単独
重合体ないしはその共重合体を使用する時には一方向に
延伸する場合は約1.2〜12倍、好ましくは2〜10
倍であり、二軸延伸の場合には面積倍率で1.5〜60
倍、好ましくは4〜50倍である。その他の熱可塑性樹
脂を使用する時には一方向に延伸する場合は1.2〜1
0倍、好ましくは2〜5倍であり、二軸延伸の場合には
面積倍率で1.5〜20倍、好ましくは4〜12倍であ
る。
【0018】このようにして得られる積層フイルムは、
次式(1)で算出されたボイド率が10〜60%、好ま
しくは20〜45%の微細なボイドをフィルム内部に多
数有するものである。ボイドの存在により、ボイドが存
在しない多層延伸フィルムと比較してよりしなやかにな
る。又、ボイド率と後述する剥離強度は密接な関係があ
り、剥離性表面層(B)のボイド率を高くすることによ
り、剥離性表面層(B)の剥離強度を低することが可能
である。
【式1】
【0019】[剥離強度]易剥離性積層フィルム(i)
を、恒温室(温度20℃、相対湿度65%)に12時間
保管した後、剥離性表面層(B)面に粘着テープ(ニチ
バン(株)製、商品名「セロテープ」)を貼着し、これ
を幅10mm、長さ100mmに切り取り、島津制作所
製引張試験機(AUTOGRAPH)を使用し、引張速
度300mm/分にて、180゜の角度で剥離させ、剥
離性表面層(B)の剥離が安定している時の応力をロー
ドセルにより測定する。本発明の剥離強度は5〜150
g/cmであり、好ましくは10〜100g/cmであ
る。剥離強度が5g/cm未満では、印刷、印字、断才
等の二次加工時の給排紙において簡単に剥離が生じる欠
点があり、二次加工性に問題がある。150g/cm幅
を超えては、剥離性表面層(B)が剥離しないか、剥離
に要する応力を高くする必要があり実用的でない。また
剥離性表面層(B)以外の箇所での材料破壊が起き、剥
離面が毛羽立ちが発生する。
【0020】[不透明度]JIS−P−8138に準拠
し、測定背面に、黒色および白色標準板を当て、光の反
射率の比(黒色板/白色板)を百分率で示した値で表示
する。本発明の易剥離性フィルム(i)の不透明度は6
0〜100%であり、好ましく70〜100%、より好
ましくは85〜100%である。不透明度が60未満で
は隠蔽ラベル等に使用した場合に保護すべき情報が透け
てしまい、本発明の所期の性能を発揮しない。
【0021】[粘着剤層形成]本発明の易剥離性積層フ
ィルム(i)は必要により剥離性表面層(B)側に粘着
剤層を設けることができる。かかる粘着剤としては、ゴ
ム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤が
代表的であり、ゴム系粘着剤の具体例には、ポリイソブ
チレンゴム、ブチルゴムとこれらの混合物、或いは、こ
れらゴム系粘着剤にアビエチン酸ロジンエステル、テル
ペン・フェノール共重合体、テルペン・インデン共重合
体などの粘着付与剤を配合したものが挙げられる。アク
リル系粘着剤の具体例としては、2−エチルヘキシルア
クリレート・アクリル酸n−ブチル共重合体、2−エチ
ルヘキシルアクリレート・アクリル酸エチル・メタクリ
ル酸メチル共重合体などのガラス転移点が−20℃以下
のものが挙げられる。
【0022】これら粘着剤の形態としては、溶剤型、エ
マルジョン型、ホットメルト型等が使用され、一般的に
は溶剤型、エマルジョン型のものを塗工することにより
積層される。かかる塗工は、ロールコーター、ブレード
コーター、バーコーター、エアーナイフコーター、グラ
ビアコーター、リバースコーター、ダイコーター、リッ
プコーター、スプレーコーター、コンマコーター等によ
り行われ、必要によりスムージングを行ったり、乾燥工
程を経て、粘着剤層が形成される。
【0023】粘着剤層の形成は、後述する離型紙へ粘着
剤を塗工し、必要により乾燥を行い、粘着剤層を形成し
たものに、易剥離性積層フィルム(i)を積層する方法
が一般的であるが、場合によっては易剥離性積層フィル
ム(i)に直接に粘着剤を塗工して形成することもでき
る。該粘着剤の塗工量は特に限定されないが、通常は固
形分量で3〜60g/m2、好ましくは10〜40g/
2 の範囲である。又、この粘着剤層の層間剥離強度は
200〜3000g/20mmであることが好ましい。
【0024】易剥離性積層フイルム(i)と粘着剤との
接着力が小さい場合は、上記粘着剤を塗工する前に積層
フイルムの裏面にアンカーコート剤を塗布することが好
ましい。該アンカーコート剤としては、ポリウレタン、
ポリイソシアネート・ポリエーテルポリオール、ポリイ
ソシアネート・ポリエステルポリオール・ポリエチレン
イミン、アルキルチタネートなどが使用でき、これらは
一般に、メタノール、酢酸エチル、トルエン、ヘキサン
などの有機溶剤、または水に溶解して使用される。アン
カーコート剤の塗布量は、塗布・乾燥後の固形分量で
0.01〜5g/m 2 、好ましくは0.02〜2g/m
2 の範囲である。
【0025】[離型紙]更に必要により接着層の外側に
離型紙を設けることも可能である。易剥離性積層フィル
ム(i)に粘着剤層を介し設けられる離型紙は、粘着剤
層との剥離性を良好にするため、粘着剤層に接触する面
にシリコン処理が施されるのが一般的である。離型紙
は、通常一般的なものが使用でき、上質紙やクラフト紙
をそのまま、あるいはカレンダー処理したり樹脂を塗工
したりフィルムラミネートしたもの、グラシン紙、コー
ト紙、プラスチックフィルムなどにシリコン処理を施し
たものが使用できる。
【0026】[印刷、印字]本発明の易剥離性積層フイ
ルム(i)の表裏面には、必要により商品名、製造元、
賞味期限、キャラクター絵図、記入欄、バーコード等を
印刷、印字することも可能である。この印刷、印字は、
易剥離性積層フィルム単体の状態で行ってもよいし、離
型紙を貼着した感圧粘着ラベル構造とした後、印刷を施
してもよい。
【0027】[剥離開始応力]易剥離性積層ラベル(i
i)を幅10mm、長さ100mmに切り取り試験片を
作成する。厚み100μmの上質紙を試験片の端に長さ
方向30mm、幅方向全面に粘着剤の上から貼りつかみ
しろを作成し、幅20mm、長さ110mm、厚み1m
mのアルミ板に試験片がはみ出さない様に張りつけ、恒
温室(温度20℃、相対湿度65%)に12時間保管し
た後、島津制作所製引張試験機(AUTOGRAPH)
を使用し、試験片とアルミ板を引張速度300mm/分
にて、180゜の角度で剥離させ応力をロードセルによ
り測定し、最大応力値をもって剥離開始応力とする。本
発明の剥離開始応力は500g/cm以下、好ましくは
400g/cm以下である。剥離開始応力が500g/
cmより高いと、剥離性積層ラベル(ii)を張りつけ
た対象物の表面破壊が発生し剥離性表面層(B)に剥離
が伝播しないか、剥離性積層フィルム(i)が変形して
しまい実用的ではない。
【0028】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を用い
て、本発明を更に具体的に説明する。以下に示す材料、
使用量、割合、操作等は、本発明の精神から逸脱しない
限り適宜変更することができる。したがって、本発明の
範囲は以下に示す具体例に制限されるものではない。な
お、以下に記載される%は、特記しない限り重量%であ
る。本発明で使用する熱可塑性樹脂を表1にまとめて示
す。
【0029】
【表1】
【0030】
【実施例1】熱可塑性樹脂組成物dを(B)層、熱可塑
性樹脂組成物bを(A1)層、熱可塑性樹脂組成物cを
(A2)層とし、それぞれ230℃に設定した押出機に
て混練した後、250℃に設定した一台の共押出ダイに
供給し、ダイ内で積層したものをシート状に押し出し、
これを冷却装置により冷却して3層の無延伸シートを得
た。この無延伸シートを130℃に加熱して縦方向に5
倍延伸した。次いで60℃の温度にまで冷却した後、再
び150℃の温度にまで加熱してテンターで横方向に
8.0倍延伸し、162℃の温度でアニーリング処理
し、60℃の温度にまで冷却した後、コロナ放電処理
し、次いで耳部をスリットし、3層〔(B)/(A1)
/(A2):肉厚1/49/10μm:延伸層構成2軸
/2軸/2軸〕構造の肉厚60μm、表面剥離強度25
g/cm、不透明度91%の積層フィルムを得た。
【0031】
【実施例2】熱可塑性樹脂組成物dを(B)層、熱可塑
性樹脂組成物bを(A1)層とし、それぞれ230℃に
設定した押出機にて混練した後、250℃に設定した一
台の共押出ダイに供給し、ダイ内で積層したものをシー
ト状に押し出し、これを冷却装置により冷却して2層の
無延伸シートを得た。この無延伸シートを130℃に加
熱して縦方向に4倍延伸した。熱可塑性樹脂組成物bを
(A2)層とし250℃に設定した押出機で混練した
後、シート状に押し出して上で調整した4倍延伸フィル
ムの(A1)層面に積層し、3層構造の積層フィルムを
得た。次いで、この3層構造の積層フィルムを60℃ま
で冷却し、テンターオーブンを用いて再び約160℃に
加熱して横方向に7.5倍延伸した後、165℃に調整
した熱セットゾーンにより熱処理を行った。その後60
℃に冷却して耳部をスリットし、3層〔(B)/(A
1)/(A2):肉厚1/49/30μm:延伸層構成
2軸/2軸/1軸〕構造の肉厚80μm、表面剥離強度
40g/cm、不透明度88%の積層フィルムを得た。
【0032】
【実施例3】熱可塑性樹脂組成物fを(B)層、熱可塑
性樹脂組成物bを(A1)層、熱可塑性樹脂組成物cを
(A2)層とし、それぞれ240℃に設定した押出機に
て混練した後、270℃に設定した一台の共押出ダイに
供給し、ダイ内で積層したものをシート状に押し出し、
これを冷却装置により冷却して3層の無延伸シートを得
た。この無延伸シートを120℃に加熱して縦方向に5
倍延伸し、160℃の温度でアニーリング処理し、コロ
ナ放電処理し、次いで耳部をスリットして3層〔(B)
/(A1)/(A2):肉厚4/46/10μm:延伸
層構成1軸/1軸/1軸〕構造の肉厚60μm、表面剥
離強度90g/cm、不透明度87%の積層フィルムを
得た。
【0033】
【実施例4】熱可塑性樹脂組成物cを(B)層、熱可塑
性樹脂組成物bを(A1)層とし、それぞれ220℃に
設定した押出機にて混練した後、240℃に設定した一
台の共押出ダイに供給し、ダイ内で積層したものをシー
ト状に押し出し、これを冷却装置により冷却して2層の
無延伸シートを得た。この無延伸シートを140℃に加
熱して縦方向に4倍延伸した。熱可塑性樹脂組成物dを
(A2)層、熱可塑性樹脂組成物eを(A3)層とし、
250℃に設定した押出機で混練した後、250℃に設
定した一台の共押出ダイに供給し、ダイ内で積層したも
のをシート状に押し出して上で調整した4倍延伸フィル
ムの(A1)層面に積層し、4層構造の積層フィルムを
得た。次いで、この4層構造の積層フィルムを60℃ま
で冷却し、テンターオーブンを用いて再び約160℃に
加熱して横方向に7.5倍延伸した後、170℃に調整
した熱セットゾーンにより熱処理を行った。その後60
℃に冷却して耳部をスリットし、4層〔(B)/(A
1)/(A2)/(A3):肉厚1/39/100/1
0μm:延伸層構成2軸/2軸/1軸/1軸〕構造の肉
厚150μm、表面剥離強度130g/cm、不透明度
66%の積層フィルムを得た。
【0034】
【実施例5】熱可塑性樹脂組成物bを(A2)層とし、
250℃に設定した押出機にて混練した後、250℃に
設定したダイに供給し、シート状に押し出し、これを冷
却装置により冷却して1層の無延伸シートを得た。この
無延伸シートを135℃に加熱して縦方向に4倍延伸し
た。熱可塑性樹脂組成物fを(B)層、熱可塑性樹脂組
成物bを(A1)層とし、230℃に設定した押出機で
混練した後、240℃に設定した一台の共押出ダイに供
給し、ダイ内で積層したものをシート状に押し出して上
で調整した4倍延伸フィルム(A2)層に積層し、更に
熱可塑性樹脂組成物dを(A3)層とし240℃に設定
した押出機で混練した後、シート状に押し出して上で調
整した4倍延伸フィルム(A2)層の反対面に積層し、
4層構造の積層フィルムを得た。次いで、この4層構造
の積層フィルムを60℃まで冷却し、テンターオーブン
を用いて再び約120℃に加熱して横方向に8.0倍延
伸した後、160℃に調整した熱セットゾーンにより熱
処理を行った。その後60℃に冷却して耳部をスリット
し、3層〔(B)/(A1)/(A2)/(A3):肉
厚3/70/57/70μm:延伸層構成1軸/1軸/
2軸/1軸〕構造の肉厚150μm、表面剥離強度14
0g/cm、不透明度95%の積層フィルムを得た。
【0035】
【実施例6】熱可塑性樹脂組成物aを(A1)層とし、
230℃に設定した押出機にて混練した後、250℃に
設定したダイに供給し、シート状に押し出し、これを冷
却装置により冷却して無延伸シートを得た。熱可塑性樹
脂組成物eを(B)層とし240℃に設定した押出機で
混練した後、270に設定したダイよりシート状に押し
出して上で調整した無延伸シートに積層し、2層構造の
積層シートを得た。次いで、この2層構造の無延伸シー
トを120℃に加熱して縦方向に5倍延伸し、140℃
の温度でアニーリング処理し、コロナ放電処理し、次い
で耳部をスリットして2層〔(B)/(A1)/:肉厚
7/93μm:延伸層構成1軸/1軸〕構造の肉厚10
0μm、表面剥離強度110g/cm、不透明度85%
の積層フィルムを得た。
【0036】
【比較例1】熱可塑性樹脂組成物dを(B)層、熱可塑
性樹脂組成物bを(A1)層、熱可塑性樹脂組成物cを
(A2)層とし、それぞれ240℃に設定した押出機に
て混練した後、260℃に設定した一台の共押出ダイに
供給し、ダイ内で積層したものをシート状に押し出し、
これを冷却装置により冷却して3層の無延伸シートを得
た。この無延伸シートを140℃に加熱して縦方向に4
倍延伸し、160℃の温度でアニーリング処理し、コロ
ナ放電処理し、次いで耳部をスリットして3層〔(B)
/(A1)/(A2):肉厚4/46/10μm:延伸
層構成1軸/1軸/1軸〕構造の肉厚60μm、表面剥
離強度200g/cm、不透明度67%の積層フィルム
を得た。
【0037】<試験例>上質紙の両面にポリエチレンフ
ィルムをラミネートした片面にシリコン処理を施した厚
さ173μm、密度0.9g/m3 の離型紙のシリコン
処理面に、東洋インキ化学工業(株)製の感圧粘着剤
“オリバイン BPS−1109”(商品名)を固形分
量で25g/m2 となるようにコンマコーターで塗工、
乾燥して粘着剤層とし、実施例および比較例にて作成し
た易剥離性積層フィルム(i)の剥離性表面層(B)側
と粘着剤層が接するように積層して、易剥離性積層フィ
ルム/感圧粘着剤層/離型紙よりなる積層構造の易剥離
性ラベルを得た。又、各易剥離性ラベル(ii)の剥離
開始応力を前記手法にて測定した。
【0038】(剥離性)この易剥離性ラベルを5cm×
5cmの正方形に切り取り離型紙を剥がした後、官製ハ
ガキの上に貼着し、剥離性を評価した。 剥離開始性 易剥離性ラベル(易剥離性積層フィルム/感圧粘着剤
層)の4辺の内1辺を手で持ち、ハガキより引き剥が
し、剥離性表面層(B)の剥離が開始するまでの状態を
観察し、 良好(◎) 剥離がすぐに開始する、 やや良好(○) 剥離が開始するまでに2mm以上要する、 やや不良(△) 剥離が部分的に開始する、 不良(×) 剥離が開始するまでに10mm以上要する、 の4段階で評価した。
【0039】 剥離伝播性 易剥離性ラベルの4辺の内1辺に粘着テープ(ニチバン
(株)製、商品名「セロテープ」)を貼り、剥離性表面
層(B)での剥離が開始し易い状態にし、基層Aをハガ
キより引き剥がし、剥離性表面層(B)の伝播状態と剥
離力を評価し、 良好(◎) 剥離力が軽く、全面綺麗に伝播する、 やや良好(○) 剥離力はやや重いが、全面綺麗に伝播する、 やや不良(△) 剥離力が非常に重いが、全面綺麗に伝播する、 不良(×) 全面伝播できずに途中で切れてしまう、 の4段階で評価した。
【0040】(情報隠蔽性)官製ハガキに文字サイズ1
0ポイントのアルファベット26文字を印字して、易剥
離性ラベルの離型紙を剥がした後アルファベットの印字
面に貼着し、易剥離性ラベルを透して見える文字の隠蔽
性を目視にて判断し、良好(◎)、やや良好(○)、や
や不良(△)、不良(×)、の4段階で評価した。 (情報確認性)合成紙(王子油化合成紙(株)製、商品
名「VES85」)にバーコードプリンター((株)テ
ック製、商品名「B30」)にてバーコード(CODE
39)を印字してバーコード読みとり用サンプルを作成
した。易剥離性ラベルの離型紙を剥がし合成紙上のバー
コードの上にはり、バーコードを隠蔽したサンプルを1
0個作成し、易剥離性ラベルの基層(A)を引き剥がし
た後のバーコードをバーコードリーダー(富士電気冷凍
機(株)製、LASERCHEK II)にて読みとり、
バーコード認識に成功した回数を評価し、 良好(◎) 10回成功、 やや良好(○) 8〜9回成功、 やや不良(△) 2〜7回成功、 不良(×) 成功回数1回以下、 の4段階で評価した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の易剥離性積層フィルムは、剥離
を開始するための特殊な加工を必要とせず、小さな力で
剥離性表面層(B)が剥離するので配送伝表、隠蔽シー
ル、貼り替え防止用ラベル、改ざん防止シール、応募シ
ール、クーポン等の幅広い用途に有効に利用することが
できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/10 G09F 3/10 H // B29K 101:12 B29K 101:12 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA08 AK01A AK01B AK05 AK07 AT00B BA02 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10D CA23A DG10D EH20 EJ37 GB90 JB16A JB16B JK06A JL13C JL14D JN02 YY00A YY00B 4F210 AA05 AA11 AB11 AG01 AG03 AH81 QC01 QC05 QD13 QG01 QL02 4J004 AA05 AA07 AA10 AA11 AA15 AA16 AA18 AB01 AB03 CA04 CA06 CA07 CC02 CC03 CD05 CD06 DA04 DB02 FA01 FA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離強度が5〜150g/cm幅である
    剥離性表面層(B)と、熱可塑性樹脂よりなる基層
    (A)とが積層されていることを特徴とする易剥離性積
    層フィルム(i)。
  2. 【請求項2】 基層(A)と剥離性表面層(B)とが積
    層後少なくとも1軸方向に延伸されていることを特徴と
    する請求項1に記載の易剥離性積層フィルム(i)。
  3. 【請求項3】 剥離性表面層(B)が熱可塑性樹脂から
    なることを特徴とする請求項1または2に記載の易剥離
    性積層フィルム(i)。
  4. 【請求項4】 剥離性表面層(B)が無機微細粉末及び
    /又は有機微細粉末10〜80重量%、および熱可塑性
    樹脂90〜20重量%を含有することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の易剥離性積層フィルム
    (i)。
  5. 【請求項5】 剥離性表面層(B)の膜厚が0.1〜1
    0μmであり、基層(A)の膜厚が10〜500μmで
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    易剥離性積層フィルム(i)。
  6. 【請求項6】 易剥離性積層フィルム(i)の不透明度
    が60〜100%であることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の易剥離性積層フィルム(i)。
  7. 【請求項7】 基層(A)が積層体構造であって、その
    うち剥離性表面層(B)と接する層(A1)の構成が無
    機微細粉末及び/又は有機微細粉末2〜60重量%、お
    よび熱可塑性樹脂98〜40重量%含有する熱可塑組成
    樹脂フィルムよりなる層であって、その無機微細粉末及
    び/又は有機微細粉末の含有量は剥離性表面層(B)の
    それより8重量%以上少ない層であり、さらにその外側
    の層(A2)は無機微細粉末及び/又は有機微細粉末含
    有量が0〜80重量%、および熱可塑性樹脂100〜2
    0重量%含有する熱可塑性樹脂延伸フィルムであること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の易剥離性
    積層フィルム(i)。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の易剥離
    性積層フィルム(i)の剥離性表面層(B)側に粘着剤
    を設けた易剥離性積層ラベル(ii)。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の易剥離
    性積層フィルム(i)の剥離性表面層(B)側に粘着剤
    及び離型紙を設けた易剥離性積層ラベル(ii)。
  10. 【請求項10】 剥離開始応力が500g/cm幅以下
    であることを特徴とする請求項8または9に記載の易剥
    離性積層ラベル(ii)。
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