JP2003181969A - 易剥離性積層フィルム - Google Patents
易剥離性積層フィルムInfo
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Abstract
として耐水性に優れ、剥離を開始するための特殊な加工
を必要としない、極めて優れた特性を有する易剥離性積
層フィルムを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる基層(A)、層間
剥離性層(B)、表面層(C)が順に積層された積層フ
ィルムであって、層間剥離性層(B)の剥離強度が5〜
150g/cm幅であり、表面層(C)の破断強度が5
00g/cm幅以下である易剥離性積層フィルム、およ
び、層間剥離性層(B)が無機微細粉末及び/又は有機
フィラー10〜80重量%および熱可塑性樹脂90〜2
0重量%を含有する当該易剥離性積層フィルム、並び
に、基層(A)の膜厚が10〜500μm、層間剥離性
層(B)の膜厚が0.1〜10μmであり、表面層
(C)の膜厚が10μm未満である当該易剥離性積層フ
ィルム。
Description
なる基層(A)、層間剥離性層(B)、表面層(C)が
順に積層され、層間剥離性層(B)の破壊により基層
(A)と表面層(C)が容易に剥離可能である積層フィ
ルムであって、表面層(C)の破断強度を弱くすること
により容易に剥離が開始することが可能である易剥離性
積層フィルムに関する。該易剥離性積層フィルムは糊残
りが無い配送伝票、葉書や通帳の隠蔽シール、貼り替え
防止用ラベル、改ざん防止シール、応募シール、クーポ
ン等の基材として有用である。
の食品売場などで賞味期限切れが近い商品をバーゲン用
にして貼った安い値札粘着ラベルを引き剥がし、これを
通常価格の商品の値札ラベルに貼り替えて安い価格で商
品を購入する輩がいるという問題があった。このため、
商品に剥離したラベルを貼り替えた後、これが剥離した
ものであることが容易に判る貼り替え防止用の粘着ラベ
ル、或いは貼り替えることが不可能な粘着ラベルが要求
されており、実用化されている。しかしこれらの貼り替
え防止用粘着ラベルは、価格が高く、ラベルを剥がした
時に剥離面上に接着剤が残りベトついたり、ゴミが付着
するという問題があった。
99377号公報には、第1の層を剥離剤にて第2の層
から剥離せしめるに要する力をaとし、接着剤層の被貼
着材との接着力をbとし、剥離シートを接着剤層より剥
離せしめるに要する力をcとしたとき、次式、c<a<
b、を満足する貼り替え防止用ラベルの製法であって、
(a)剥離シートに接着剤層を形成するステップと、
(b)第1の層の一方主面上にワックスを含む剥離剤層
を積層するステップと、(c)前記第1の層の剥離剤層
の表面上に、第2の層を形成するステップと、(d)前
記剥離シートの接着剤層面と、前記第1の層に積層され
た第2の層の面とを重ね合わせ積層するステップとを含
む、貼り替え防止用ラベルの製法、が提案されている
が、この製法は複雑であると共に第1の層の表面材にパ
ルプ抄造紙を用いた場合には耐水性が劣るため水に触れ
ると容易に破壊し、被貼着基材より剥がれてしまう欠点
があり、漬け物、豆腐、こんにゃく等の水封入容器用ラ
ベルには向いていない。一方、特開平8−30202号
公報には、表面基材、凝集破壊層、しみ込み防止層及
び、粘着剤層が順に積層されてなる張り替え防止ラベル
が提案されている。しかしながらこの手法で得られる凝
集破壊層は、基材表面に塗工により設けられており、凝
集破壊層の破壊強度が幅、流れ、厚み方向でほぼ等しい
為、剥離可能な強度の凝集破壊層を設置すると、しみ込
み防止層側への印刷時やラベル加工時に凝集破壊層が剥
離してしまったり、又、ラベルとして貼り付けた場合に
剥がそうとしていなくても剥離を起こしてしまう可能性
があった。またそれぞれの層を個別に設置する必要があ
り割高なものであった。
は、無機微細粉末10〜80重量%、および熱可塑性樹
脂90〜20重量%を含有する熱可塑性樹脂二軸延伸フ
ィルムよりなる層間剥離層(B)の表裏面に肉厚10〜
500μmの熱可塑性樹脂フィルムよりなる表面層
(A)および裏面層(C)を融着積層し、耐水性の優
れ、層間剥離性層(B)の層状剥離が容易に起きる貼り
替え防止ラベル用フィルムを得る方法が提案されてい
る。しかしながら、この方法で得られた易剥離性積層フ
ィルムは一度剥離を開始すれば表面層(A)及び裏面層
(C)を容易に剥離することが可能であるが、剥離を確
実に開始させるためには裏面層(C)のみにノッチやス
リットを入れる等の特殊な加工を必要とする欠点が判明
した。
の従来技術の問題点を解決し、極めて優れた特性を有す
る易剥離性積層フィルムを提供することを解決すべき課
題とした。すなわち本発明は、隠蔽シール、貼り替え防
止用ラベル等の基材として耐水性に優れ、剥離を開始す
るための特殊な加工を必要としない易剥離性積層フィル
ムを提供することを解決すべき課題とした。
課題を解決するために鋭意検討を進めた結果、特定の層
構成の熱可塑性樹脂フィルムを形成することによって所
期の特性を有する易剥離性積層フィルムを提供し得るこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、熱可塑性樹脂からなる基層(A)、層間剥離性層
(B)、表面層(C)が順に積層された積層フィルムで
あって、表面層(C)の剥離強度を5〜100g/cm
幅にし、表面層(C)の破断強度を500g/cm幅以
下にすることにより、剥離を開始するための特殊な加工
を必要としない易剥離性積層フィルムを提供するもので
ある。
ルムついて、更に詳細に説明する。本発明の積層フィル
ムは上述したように、基層(A)、層間剥離性層(B)
および表面層(C)より構成されてなり、必要により粘
着剤層、離型紙、または他の積層フィルムを設けても良
い易剥離性積層フィルムである。
からなり、それ自体の強度が後述の表面層(C)の強度
よりも高く、(A)層を持って引き剥がしたときに、そ
れ自体内は破断をしないものである。基層(A)に用い
る熱可塑性樹脂の種類は特に制限されない。例えば、高
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、プロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン
等のポリオレフィン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・アクリル酸共重合体、マレイン酸変性
ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピレン等の官能
基含有ポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン
−6,6等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レートやその共重合体、ポリブチレンテレフタレート、
脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、
ポリカーボネート、アタクティックポリスチレン、シン
ジオタクティックポリスチレン等を使用することができ
る。これらの熱可塑性樹脂の中では、加工性に優れるポ
リオレフィン系樹脂、官能機含有ポリオレフィン系樹脂
を用いることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂のより
具体的な例としては、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、メチル−
1−ペンテンなどのオレフィン類の単独重合体、及び、
これらオレフィン類2種類以上からなる共重合体が挙げ
られる。
体的な例としては、前記オレフィン類と共重合可能な官
能機含有モノマーとの共重合体があげられる。かかる官
能機含有モノマーとしては、スチレン、αメチルスチレ
ンなどのスチレン類、酢酸ビニル、ビニルアルコール、
プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、ブチル安息香酸ビニル、シクロ
ヘキサンカルボン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエス
テル類、アクリル酸、メタクリル酸、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、
ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、N−メタロール(メタ)アクリルアミド
などの(メタ)アクリル酸エステル類((メタ)アクリ
ル酸エステルは、アクリル酸エステルとメタクリ酸エス
テルを指す)、メチルビニルエーテル、エチルビニルエ
ーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、フェニルビニ
ルエーテルなどのビニルエーテル類が特に代表的であ
る。これら官能機含有モノマーの中から必要に応じ1種
類もしくは2種類以上を適宜選択し重合したものを用い
ることができる。更にこれらポリオレフィン系樹脂及び
官能機含有ポリオレフィン系樹脂を必要によりグラフト
変性して使用することも可能である。
とができ、具体的な例としては、不飽和カルボン酸また
はその誘導体によるグラフト変性を挙げることができ
る。該不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等を
挙げることができる。また上記不飽和カルボン酸の誘導
体としては、酸無水物、エステル、アミド、イミド、金
属塩等も使用可能である。具体的には、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエ
ステル、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチ
ルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、イタコン
酸ジエチルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレ
イン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−
ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、
マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノア
ミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルア
ミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、フマル酸−
N−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジブチルア
ミド、マレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナ
トリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム
等を挙げることができる。グラフト変性物はグラフトモ
ノマーをポリオレフィン系樹脂及び官能機含有ポリオレ
フィン系樹脂に対して一般に0.005〜10重量%、
好ましくは0.01〜5重量%グラフト変性したもので
ある。
の熱可塑性樹脂の中から1種を選択して単独で使用して
もよいし、2種以上を選択して組み合わせて使用しても
よい。更にこれらポリオレフィン系樹脂および官能機含
有ポリオレフィン系樹脂の中でも、プロピレン系樹脂
が、耐薬品性、コストの面などから好ましい。プロピレ
ン系樹脂としては、プロピレン単独重合体でありアイソ
タクティックないしはシンジオタクティック及び種々の
程度の立体規則性を示すポリプロピレン、プロピレンを
主成分とし、これと、エチレン、1−ブテン、1−ヘキ
サン、1−ヘプタン、4−メチル−1−ペンテン等のα
オレフィンとを共重合させた共重合体を主成分として使
用することが望ましい。この共重合体は、2元系でも3
元系以上でもよく、またランダム共重合体でもブロック
共重合体であってもよい。プロピレン系樹脂には、プロ
ピレン単独重合体よりも融点が低い樹脂を2〜25重量
%配合して使用することが好ましい。そのような融点が
低い樹脂として、高密度ないしは低密度のポリエチレン
を例示することができる。
に応じて無機微細粉末、有機フィラー、安定剤、光安定
剤、分散剤、滑剤などを添加することができる。無機微
細粉末を添加する場合は、粒径が通常0.01〜15μ
m、好ましくは0.01〜5μmのものを使用する。具
体的には、炭酸カルシウム、焼成クレ−、シリカ、けい
そう土、白土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、ア
ルミナ、ゼオライト、マイカ、セリサイト、ベントナイ
ト、セピオライト、バーミキュライト、ドロマイト、ワ
ラストナイト、ガラスファイバーなどを使用することが
できる。
ある熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択すること
が好ましい。例えば、熱可塑性樹脂フィルムがポリオレ
フィン系樹脂フィルムである場合には、有機フィラーと
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ナイロン−6、ナイ
ロン−6,6、環状オレフィン、ポリスチレン、ポリメ
タクリレート等の重合体であって、ポリオレフィン系樹
脂の融点よりも高い融点(例えば170〜300℃)な
いしはガラス転移温度(例えば170〜280℃)を有
し、かつ非相溶のものを使用することができる。
〜1重量%の範囲内で添加する。具体的には、立体障害
フェノール系、リン系、アミン系等の安定剤などを使用
することができる。光安定剤を使用する場合は、通常
0.001〜1重量%の範囲内で使用する。具体的に
は、立体障害アミンやベンゾトリアゾール系、ベンゾフ
ェノン系の光安定剤などを使用することができる。分散
剤や滑剤は、例えば無機微細粉末を分散させる目的で使
用する。使用量は通常0.01〜4重量%の範囲内にす
る。具体的には、シランカップリング剤、オレイン酸や
ステアリン酸等の高級脂肪酸、金属石鹸、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸ないしはそれらの塩等使用するこ
とができる。
ましくは20〜300μmの範囲である。10μm未満
では基層(A)の破断強度が低く、基層(A)を持って
表面層(C)から引き剥がした時に、途中で破断してし
まい本発明の所期の性能を発揮しない。又、500μm
を越えてしまうと易剥離性積層フィルムの腰が高くな
り、隠蔽シール、貼り替え防止用ラベル等に使用する場
合の加工、印刷適性が低下する。基層(A)は、2層構
造、3層以上の多層構造のものであってもよく、この多
層構造の延伸軸数が1軸/1軸、1軸/2軸、2軸/1
軸、1軸/1軸/2軸、1軸/2軸/1軸、2軸/1軸
/1軸、1軸/2軸/2軸、2軸/2軸/1軸、2軸/
2軸/2軸であっても良い。基層(A)の多層化により
筆記性、印刷性、熱転写適性、耐擦過性、2次加工適性
等の様々な機能の付加が可能となる。
の層間剥離性層(B)に接する層である(A1)層の無
機微細粉末及び/又は有機フィラーの含有量は層間剥離
性層(B)よりも8重量%以上、好ましくは15重量%
以上少ないことが望ましい。(A1)層の無機微細粉末
及び/又は有機フィラーの含有量が層間剥離性層(B)
に対して、8重量%以上低いことによって層間剥離性層
(B)と(A1)層のボイド率に差ができ、層間剥離性
層(B)のみに破壊伝播することができる。
間剥離性層(B)は、基層(A)および表面層(C)よ
りも強度が弱い層で、本発明の表面層(C)の剥離は、
層間剥離性層(B)の破壊により行われる。層間剥離性
層(B)の好ましい形態は無機微細粉末及び/又は有機
フィラー10〜80重量%、好ましくは15〜70重量
%、熱可塑性樹脂90〜20重量%、好ましくは85〜
30重量%を含有する熱可塑性樹脂延伸フィルムであ
る。層間剥離性層(B)の無機微細粉末及び/又は有機
フィラーの含有量が10重量%未満では、充分な剥離性
が得られず、80重量%を越えては成形安定性が損なわ
れる。熱可塑性樹脂としては、基層(A)項で挙げた熱
可塑性樹脂を用いることができ、基層(A)と同様にポ
リオレフィン系樹脂及び官能機含有ポリオレフィン系樹
脂を用いることが好ましい。無機微細粉末及び/又は有
機フィラーとしては、基層(A)項で挙げたものが使用
することができる。
μm、好ましくは0.2〜5μmの範囲である。0.1
μm未満では、十分な剥離性が得られず、10μmを越
えては剥離強度には問題はないが、剥離面が均一とはな
らず凸凹となるため剥離面に印字したり、剥がした基層
(A)を管理票等としてバーコード印字する場合に問題
となる。層間剥離性層(B)は延伸樹脂フィルム層であ
ることが好ましく、延伸成形により厚みが薄く、均一性
の取れた層間剥離性層(B)を得る事が可能となる。更
に無機及び/又は有機フィラーを含有する層間剥離性層
(B)を延伸することにより層間剥離性層(B)に微細
な空孔を形成し強度を低下することが可能となり、本発
明の目的とする表面層(C)の剥離強度を得ることがで
きる。さらに層間剥離性層(B)は延伸されることによ
り延伸方向の強度が強くなる。そのため延伸されていな
い方向である厚み方向の強度は、延伸方向の強度と比べ
て低くなることから、剥離が層間剥離性層(B)内部を
伝播し易く本発明の目的とする剥離性が容易に得られ、
又、不必要な剥離が発生しにくい易剥離性積層フィルム
を得ることが可能である。
(C)は層間剥離性層(B)の破壊により基層(A)よ
り剥離する様に設けられた層である。本発明の層間剥離
性層(B)は強度が低く破壊し易い層であるため、層間
剥離性層(B)の更に外側に表面層(C)を設けること
により易剥離性積層フィルムの生産や加工時に層間剥離
性層(B)の破壊により発生する粉をなくすことが可能
であり、また加工性の優れた易剥離性積層フィルムを得
ることができる。表面層(C)を構成する熱可塑性樹脂
としては、基層(A)項で挙げた熱可塑性樹脂を用いる
ことができ、基層(A)と同様にポリオレフィン系樹脂
及び官能機含有ポリオレフィン系樹脂を用いることが好
ましい。更に、表面層(C)の破断強度を本発明の目的
とする500g/cm以下にするためには、表面層
(C)に用いる熱可塑性樹脂は、破断強度の低い樹脂で
あることが望ましく、具体的には、エチレン系樹脂、プ
ロピレン系樹脂、エチレン・不飽和カルボン酸共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、及び、これらのグ
ラフト変性体が挙げられる。表面層(C)は無機微細粉
末及び/又は有機フィラーを含有することも可能であ
り、好ましい無機微細粉末及び/又は有機フィラーの含
有量は0〜30重量%、より好ましくは0〜20重量
%、更に好ましくは0〜10重量%である。無機微細粉
末及び/又は有機フィラーの含有量が30重量%を越え
ると表面層(C)の透明性が損なわれ、表面層(C)の
下の情報の認識性が低下する。更に、表面層(C)の無
機微細粉末及び/又は有機フィラーの含有量は、層間剥
離性層(B)の無機微細粉末及び/又は有機フィラーの
含有量よりも低いことが望ましく、層間剥離性層(B)
よりも表面層(C)の含有量を低くすることにより、層
間剥離性層(B)に選択的に剥離を生じさせることがで
き、安定した剥離性の易剥離性積層フィルムを得ること
が可能である。表面層(C)は延伸樹脂フィルム層であ
ることが好ましく、延伸成形により薄く、厚みの均一性
の取れた表面層(C)を得ることが可能となる。表面層
(C)の膜厚は10μm以下、より好ましくは8μm以
下、更に好ましくは6μm以下であることが好ましく、
膜厚が、10μmを越えると本発明の目的とする破断強
度の表面層(C)を得ることが困難となる。
ルムを形成する方法は特に限定されず、公知の種々の方
法が使用できるが、具体例としては、スクリュー型押出
機に接続された単層または多層のTダイやIダイを使用
して溶融樹脂をシート状に押し出すキャスト成形、円形
ダイを使用し溶融樹脂をチューブ状に押し出し内部の空
気圧力で膨張させるインフレ−ション成形、混練された
材料を複数の熱ロールで圧延しシート状に加工するカレ
ンダー成形、圧延成形などが挙げられる。
および表面層(C)は積層後少なくとも1軸方向に延伸
されていることが必要である。本発明の層間剥離性層
(B)および表面層(C)は強度が低く、肉厚が薄い
為、これら各層は単層での延伸成形は極めて困難であ
る。基層(A)との積層後延伸することにより、層間剥
離性層(B)と表面層(C)は延伸が容易となる。かか
る積層方法についても公知の種々の方法が使用できる
が、具体例としては、フィードブロック、マルチマニホ
ールドを使用した多層ダイス方式と、複数のダイスを使
用する押出しラミネーション方式等がある。又、多層ダ
イスと押出しラミネーションを組み合わせて使用するこ
とも可能である。
法のいずれかによって行うことができる。延伸の温度
は、基層(A)に主に用いる熱可塑性樹脂のガラス転移
点温度以上から結晶部の融点以下の熱可塑性樹脂に好適
な公知の温度範囲内で行うことができる。具体的には、
基層(A)の熱可塑性樹脂がプロピレン単独重合体(融
点155〜167℃)の場合は100〜166℃、高密
度ポリエチレン(融点121〜136℃)の場合は70
〜135℃であり融点より1〜70℃低い温度である。
また、延伸速度は20〜350m/分にするのが好まし
い。延伸方法としては、キャスト成形フィルムを延伸す
る場合は、ロール群の周速差を利用した縦延伸、テンタ
ーオーブンを使用した横延伸、圧延、テンターオーブン
とリニアモーターの組み合わせによる同時二軸延伸など
を挙げることができる。又、インフレーションフィルム
の延伸方法としては、チューブラー法による同時二軸延
伸を挙げることができる。
用いる熱可塑性樹脂の特性等を考慮して適宜決定する。
例えば、熱可塑性樹脂としてプロピレン単独重合体ない
しはその共重合体を使用する時には一方向に延伸する場
合は約1.2〜12倍、好ましくは2〜10倍であり、
二軸延伸の場合には面積倍率で1.5〜60倍、好まし
くは4〜50倍である。その他の熱可塑性樹脂を使用す
る時には一方向に延伸する場合は1.2〜10倍、好ま
しくは2〜5倍であり、二軸延伸の場合には面積倍率で
1.5〜20倍、好ましくは4〜12倍である。このよ
うにして得られる積層フィルムは、次式(1)で算出さ
れたボイド率が5〜60%、好ましくは10〜45%の
微細なボイドをフィルム内部に多数有するものである。
ボイドの存在により、ボイドが存在しない積層延伸フィ
ルムと比較してよりしなやかになる。
が発生し不透明度が高くすることが容易となり、本発明
の目的とする不透明度の易剥離性積層フィルムが容易に
得ることができる。
室(温度20℃、相対湿度65%)に12時間保管した
後、表面層(C)面に粘着テープ(ニチバン(株)製、
商品名「セロハンテープ」)を貼着し、これを幅10m
m、長さ100mmに切り取り、引張試験機(島津制作
所製、AUTOGRAPH)を使用し、引張速度300
mm/分にて、180゜の角度で基層(A)と表面層
(C)の剥離を層間剥離性層(B)にて発生させ、剥離
が安定している時の応力をロードセルにより測定し、横
方向と縦方向の平均値を持って表す。本発明の剥離強度
は5〜150g/cmであり、好ましくは7〜100g
/cmである。剥離強度が5g/cm未満では、印刷、
印字、断才等の二次加工時の給排紙において簡単に剥離
が生じる欠点があり、二次加工性に問題がある。150
g/cm幅を超えては、表面層(C)が剥離しないか、
剥離に要する応力を高くする必要があり実用的でない。
また層間剥離性層(B)以外の箇所での材料破壊が起
き、剥離面に毛羽立ちが発生する。
室(温度20℃、相対湿度65%)に12時間保管した
後、幅10mm、長さ100mmに切り取り、更に表面
層(C)面の長手方向の半分まで粘着テープ(ニチバン
(株)製、商品名「セロハンテープ」)で補強する。粘
着テープで補強された部分の表面層(C)を基層(A)
より手で引き剥がし破断強度測定用のサンプルを作成す
る。作成したサンプルの表面層(C)を剥離していない
部分と、剥離した表面層(C)とを引張試験機(島津製
作所製、AUTOGRAPH)にセットし、引張速度3
00mm/分にて表面層(C)を破断時の荷重を読み取
り、横方向と縦方向の平均値を持って表す。本発明の表
面層(C)の破断強度は、500g/cm以下であり、
好ましくは400g/cm以下、更に好ましくは300
g/cm以下である。表面層(C)の破断強度が500
g/cmよりも高いと、表面層(C)を基層(A)から
引き剥がすためには、表面層(C)のみにノッチやスリ
ットなどの特殊な加工を必要とし、本発明の所期の性能
を発揮しない。
し、測定背面に、黒色および白色標準板を当て、光の反
射率の比(黒色板/白色板)を百分率で示した値で表示
する。本発明の易剥離性フィルムの不透明度は60〜1
00%であり、好ましく70〜100%、より好ましく
は85〜100%である。不透明度が60%未満では隠
蔽ラベル等に使用した場合に保護すべき情報が透けてし
まい、本発明の所期の性能を発揮しない。
ムは必要により表面層(C)側に粘着剤層を設けること
ができる。かかる粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アク
リル系粘着剤、シリコーン系粘着剤が代表的であり、ゴ
ム系粘着剤の具体例には、ポリイソブチレンゴム、ブチ
ルゴムとこれらの混合物、或いは、これらゴム系粘着剤
にアビエチン酸ロジンエステル、テルペン・フェノール
共重合体、テルペン・インデン共重合体などの粘着付与
剤を配合したものが挙げられる。アクリル系粘着剤の具
体例としては、2−エチルヘキシルアクリレート・アク
リル酸n−ブチル共重合体、2−エチルヘキシルアクリ
レート・アクリル酸エチル・メタクリル酸メチル共重合
体などのガラス転移点が−20℃以下のものが挙げられ
る。
マルジョン型、ホットメルト型等が使用され、一般的に
は溶剤型、エマルジョン型のものを塗工することにより
積層される。かかる塗工は、ロールコーター、ブレード
コーター、バーコーター、エアーナイフコーター、グラ
ビアコーター、リバースコーター、ダイコーター、リッ
プコーター、スプレーコーター、コンマコーター等によ
り行われ、必要によりスムージングを行ったり、乾燥工
程を経て、粘着剤層が形成される。
剤を塗工し、必要により乾燥を行い、粘着剤層を形成し
たものに、易剥離性積層フィルムを積層する方法が一般
的であるが、場合によっては易剥離性積層フィルムに直
接に粘着剤を塗工して形成することもできる。該粘着剤
の塗工量は特に限定されないが、通常は固形分量で3〜
60g/m2、好ましくは10〜40g/m2 の範囲で
ある。又、この粘着剤層の層間剥離強度は200〜30
00g/20mmであることが好ましい。
が小さい場合は、上記粘着剤を塗工する前に積層フィル
ムの裏面にアンカーコート剤を塗布することが好まし
い。該アンカーコート剤としては、ポリウレタン、ポリ
イソシアネート・ポリエーテルポリオール、ポリイソシ
アネート・ポリエステルポリオール・ポリエチレンイミ
ン、アルキルチタネートなどが使用でき、これらは一般
に、メタノール、酢酸エチル、トルエン、ヘキサンなど
の有機溶剤、または水に溶解して使用される。アンカー
コート剤の塗布量は、塗布・乾燥後の固形分量で0.0
1〜5g/m 2 、好ましくは0.02〜2g/m2 の範
囲である。
に離型紙を設けることも可能である。易剥離性積層フィ
ルムに粘着剤層を介し設けられる離型紙は、粘着剤層と
の剥離性を良好にするため、粘着剤層に接触する面にシ
リコン処理が施されるのが一般的である。離型紙は、通
常一般的なものが使用でき、上質紙やクラフト紙をその
まま、あるいはカレンダー処理したり樹脂を塗工したり
フィルムラミネートしたもの、グラシン紙、コート紙、
プラスチックフィルムなどにシリコン処理を施したもの
が使用できる。
フィルムの各種の印刷、印字適性をより一層向上させる
ために、少なくとも片面にピグメント塗工層を設けるこ
とができる。このようなピグメント塗工剤としては、通
常のコート紙に使用されるクレイ、タルク、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリ
カ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、プラスチック
ピグメント、二酸化チタン、白土粉等のピグメント10
〜80重量%と、接着剤90〜20重量%を含有するも
のを挙げることができる。またこの際に使用される接着
剤としては、SBR(スチレン・ブタジエンラバー)、
MBR(メタクリル・ブタジエンラバー)等のラテック
ス、アクリル系エマルジョン(アクリル酸エステル樹脂
含有水溶液など)、澱粉、PVA(ポリビニルアルコー
ル)、CMC(カルボキシメチルセルロース)、メチル
セルロース等を挙げることができる。更にこれら配合剤
に、特殊ポリカルボン酸ナトリウム等の分散剤や、ポリ
アミド尿素系樹脂等の架橋剤、発泡防止剤、耐水化剤、
潤滑剤、蛍光塗料等を配合することができる。これらピ
グメントコート剤は一般に5〜90重量%、好ましくは
35〜65重量%の固形分濃度の水溶性塗工剤として使
用される。
塗工方法及び手段としては、具体的には、グラビア塗
工、メイヤーバー塗工、ロール塗工、ブレード塗工、サ
イズプレス塗工、ホットメルト塗工等の塗工手段を採用
することができる。塗工量としては、0.1〜50g/
m2 、好ましくは1〜15g/m2 である。その際のコ
ート層の厚みは、0.05〜50μm、好ましくは0.
5〜20μm、特に好ましくは5〜15μmの肉厚でフ
ィルムの片面又は両面に形成される。塗工表面は必要に
よりカレンダー処理等によりプレススムージング処理を
行っても良い。また塗工は必要により2回以上行っても
良い。
ムの表面には、必要にに応じて、コロナ処理等の表面酸
化処理を行う。表面酸化処理としては、コロナ放電処
理、フレーム処理、プラズマ処理、グロー放電処理、オ
ゾン処理より選ばれた少なくとも一種の処理方法であ
り、好ましくはコロナ処理、フレーム処理である。処理
量はコロナ処理の場合、600〜12, 000J/m2
(10〜200W・分/m2 )、好ましくは1200〜
9000J/m2 (20〜150W・分/m2 )であ
る。600J/m2 (10W・分/m2 )未満では、コ
ロナ放電処理の効果が不十分で、その後の表面改質の効
果が発揮されず、また12, 000J/m2 (200W
・分/m2 )超では処理の効果が頭打ちとなるので1
2, 000J/m2 (200W・分/m2 )以下で十分
である。フレーム処理の場合、8,000〜200,0
00J/m2 、好ましくは20,000〜100,00
0J/m2 が用いられる。8,000J/m 2 未満で
は、フレーム処理の効果が不十分で、その後の表面改質
の効果が発揮されず、また200,000J/m2 超で
は処理の効果が頭打ちとなるので200,000J/m
2 以下で十分である。
の表裏面には、必要により商品名、製造元、賞味期限、
キャラクター絵図、記入欄、バーコード等を印刷、印字
することにより、記録物を作成できる。また必要に応じ
て易剥離性積層フィルムの表裏面に、熱転写受容層、感
熱記録層、インクジェット受容層などをピグメント塗工
層の形成と同様の塗工方法で設けた後、溶融熱転写記
録、昇華熱転写記録、感熱記録、インクジェット記録、
レーザープリント記録などにより印刷、印字し記録物を
作成できる。これらの印刷、印字は、易剥離性積層フィ
ルム単体の状態で行ってもよいし、離型紙を有する構造
とした後、印刷、印字を施してもよい。
て、本発明を更に具体的に説明する。以下に示す材料、
使用量、割合、操作等は、本発明の精神から逸脱しない
限り適宜変更することができる。したがって、本発明の
範囲は以下に示す具体例に制限されるものではない。な
お、以下に記載される%は、特記しない限り重量%であ
る。本発明で使用する熱可塑性樹脂を表1にまとめて示
す。
性樹脂組成物bを(A1)層とし、230℃に設定した
押出機にて混練した後、250℃に設定したダイに供給
し、シート状に押し出し、これを冷却装置により冷却し
て2層の無延伸シートを得た。この無延伸シートを14
0℃に加熱して縦方向に4倍延伸した。熱可塑性樹脂組
成物iを(C)層として190℃に設定した押出機で混
練した後、230℃に設定したダイに供給し、シート状
に押し出して4倍延伸フィルムの(B)層側に積層し、
更に熱可塑性樹脂組成物cを(A2)層、熱可塑性樹脂
組成物dを(A3)層とし、250℃に設定した押出機
で混練した後、250℃に設定した一台の共押出ダイに
供給し、ダイ内で積層したものをシート状に押し出して
4倍延伸フィルムの(A1)層側に積層し、5層構造の
積層フィルムを得た。次いで、この5層構造の積層フィ
ルムを60℃まで冷却し、テンターオーブンを用いて再
び約140℃に加熱して横方向に8.0倍延伸した後、
155℃に調整した熱セットゾーンにより熱処理を行っ
た。その後60℃に冷却して耳部をスリットし、5層
〔(C)/(B)/(A1)/(A2)/(A3):肉
厚3/1/39/22/5μm:延伸層構成1軸/2軸
/2軸/1軸/1軸〕構造の肉厚70μmの積層フィル
ムを得た。得られた易剥離性フィルムの不透明度、表面
層(C)の剥離強度、破断強度を上記手法にて測定し
た。結果を表2に示す。
0℃に設定した押出機にて混練し、熱可塑性樹脂組成物
fを(B)層、熱可塑性樹脂組成物aを(A1)層、熱
可塑性樹脂組成物dを(A2)層とし、それぞれ230
℃に設定した押出機にて混練した後、250℃に設定し
た一台の共押出ダイに供給し、ダイ内で積層したものを
シート状に押し出し、これを冷却装置により冷却して4
層の無延伸シートを得た。この無延伸シートを80℃に
加熱して縦方向に6倍延伸し、110℃に調整した熱セ
ットロール群により熱処理を行った。その後60℃に冷
却して耳部をスリットし、4層〔(C)/(B)/(A
1)/(A2):肉厚5/5/25/20μm:延伸層
構成1軸/1軸/1軸/1軸〕構造の肉厚55μmの積
層フィルムを得た。得られた易剥離性フィルムの不透明
度、表面層(C)の剥離強度、破断強度を上記手法にて
測定した。結果を表2に示す。
0℃に設定した押出機にて混練し、熱可塑性樹脂組成物
cを(B)層、熱可塑性樹脂組成物aを(A1)層、熱
可塑性樹脂組成物bを(A2)層とし、それぞれ230
℃に設定した押出機にて混練した後、250℃に設定し
た一台の共押出ダイに供給し、ダイ内で積層したものを
シート状に押し出し、これを冷却装置により冷却して4
層の無延伸シートを得た。この無延伸シートを120℃
に加熱して縦方向に5倍延伸し、60℃まで冷却した。
次いで、テンターオーブンを用いて再び約140℃に加
熱して横方向に7倍延伸した後、160℃に調整した熱
セットゾーンにより熱処理を行った。その後、60℃に
冷却して、コロナ放電処理し、耳部をスリットして4層
〔(C)/(B)/(A1)/(A2):肉厚1/2/
90/7μm:延伸層構成2軸/2軸/2軸/2軸〕構
造の肉厚100μmの積層フィルムを得た。得られた易
剥離性フィルムの不透明度、表面層(C)の剥離強度、
破断強度を上記手法にて測定した。結果を表2に示す。
230℃に設定した押出機にて混練した後、240℃に
設定したダイに供給し、シート状に押し出し、これを冷
却装置により冷却して無延伸シートを得た。この無延伸
シートを140℃に加熱して縦方向に5倍延伸した。熱
可塑性樹脂組成物gを(C)層とし180℃に設定した
押出機にて混練し、熱可塑性樹脂組成物fを(B)層と
し230℃に設定した押出機で混練した後、それぞれを
250℃に設定した一台の共押出ダイに供給し、ダイ内
で積層したものをシート状に押し出して、上で調整した
5倍延伸フィルムに積層し、更に熱可塑性樹脂組成物c
を(A2)層とし、230℃に設定した押出機で混練し
た後、250℃に設定したダイに供給し、シート状に押
し出して、5倍延伸フィルムの反対側に積層し、4層構
造の積層フィルムを得た。次いで、この4層構造の積層
フィルムを60℃まで冷却し、テンターオーブンを用い
て再び約120℃に加熱して横方向に9倍延伸した後、
150℃に調整した熱セットゾーンにより熱処理を行っ
た。その後60℃に冷却して耳部をスリットし、4層
〔(C)/(B)/(A1)/(A2):肉厚4/6/
60/10μm:延伸層構成1軸/1軸/2軸/1軸〕
構造の肉厚80μmの積層フィルムを得た。得られた易
剥離性フィルムの不透明度、表面層(C)の剥離強度、
破断強度を上記手法にて測定した。結果を表2に示す。
性樹脂組成物bを(A1)層、熱可塑性樹脂組成物dを
(A2)層とし、それぞれ230℃に設定した押出機に
て混練した後、250℃に設定した一台の共押出ダイに
供給し、ダイ内で積層したものをシート状に押し出し、
これを冷却装置により冷却して3層の無延伸シートを得
た。更に、熱可塑性樹脂組成物mを(C)層として16
0℃に設定した押出機にて混練した後、200℃に設定
したダイに供給し、シート状に押し出し、3層無延伸シ
ートの(B)層側に積層し、4層の無延伸シートを得
た。この無延伸シートを100℃に加熱して縦方向に5
倍延伸し、120℃に調整した熱セットロール群により
熱処理を行った。その後60℃に冷却して耳部をスリッ
トし、4層〔(C)/(B)/(A1)/(A2):肉
厚5/5/100/40μm:延伸層構成1軸/1軸/
1軸/1軸〕構造の肉厚150μmの積層フィルムを得
た。得られた易剥離性フィルムの不透明度、表面層
(C)の剥離強度、破断強度を上記手法にて測定した。
結果を表2に示す。
0℃に設定した押出機にて混練し、熱可塑性樹脂組成物
dを(B)層、熱可塑性樹脂組成物aを(A)とし、そ
れぞれ230℃に設定した押出機にて混練した後、25
0℃に設定した一台の共押出ダイに供給し、ダイ内で積
層したものをシート状に押し出し、これを冷却装置によ
り冷却して3層の無延伸シートを得た。この無延伸シー
トを150℃に加熱して縦方向に4倍延伸し、60℃ま
で冷却した。次いで、テンターオーブンを用いて再び約
140℃に加熱して横方向に8倍延伸した後、160℃
に調整した熱セットゾーンにより熱処理を行った。その
後、60℃に冷却して、コロナ放電処理し、耳部をスリ
ットして4層〔(C)/(B)/(A):肉厚8/5/
67μm:延伸層構成2軸/2軸/2軸〕構造の肉厚8
0μmの積層フィルムを得た。得られた易剥離性フィル
ムの不透明度、表面層(C)の剥離強度、破断強度を上
記手法にて測定した。結果を表2に示す。
性樹脂組成物bを(A1)層とし、230℃に設定した
押出機にて混練した後、250℃に設定したダイに供給
し、シート状に押し出し、これを冷却装置により冷却し
て2層の無延伸シートを得た。この無延伸シートを14
0℃に加熱して縦方向に4倍延伸した。熱可塑性樹脂組
成物aを(C)層として230℃に設定した押出機で混
練した後、250℃に設定したダイに供給し、シート状
に押し出して4倍延伸フィルムの(B)層側に積層し、
更に熱可塑性樹脂組成物cを(A2)層とし、230℃
に設定した押出機で混練した後、250℃に設定したダ
イに供給し、シート状に押し出して4倍延伸フィルムの
(A1)層側に積層し、4層構造の積層フィルムを得
た。次いで、この4層構造の積層フィルムを60℃まで
冷却し、テンターオーブンを用いて再び約150℃に加
熱して横方向に8.0倍延伸した後、155℃に調整し
た熱セットゾーンにより熱処理を行った。その後60℃
に冷却して耳部をスリットし、4層〔(C)/(B)/
(A1)/(A2):肉厚15/1/39/30μm:
延伸層構成1軸/2軸/2軸/1軸〕構造の肉厚85μ
mの積層フィルムを得た。得られた易剥離性フィルムの
不透明度、表面層(C)の剥離強度、破断強度を上記手
法にて測定した。結果を表2に示す。
性樹脂組成物bを(A1)層とし、230℃に設定した
押出機にて混練した後、250℃に設定したダイに供給
し、シート状に押し出し、これを冷却装置により冷却し
て2層の無延伸シートを得た。この無延伸シートを15
5℃に加熱して縦方向に4倍延伸した。熱可塑性樹脂組
成物iを(C)層として180℃に設定した押出機で混
練した後、200℃に設定したダイに供給し、シート状
に押し出して4倍延伸フィルムの(B)層側に積層し、
更に熱可塑性樹脂組成物cを(A2)層とし、230℃
に設定した押出機で混練した後、250℃に設定したダ
イに供給し、シート状に押し出して4倍延伸フィルムの
(A1)層側に積層し、4層構造の積層フィルムを得
た。次いで、この4層構造の積層フィルムを60℃まで
冷却し、テンターオーブンを用いて再び約150℃に加
熱して横方向に9.0倍延伸した後、155℃に調整し
た熱セットゾーンにより熱処理を行った。その後60℃
に冷却して耳部をスリットし、4層〔(C)/(B)/
(A1)/(A2):肉厚12/1/40/27μm:
延伸層構成1軸/2軸/2軸/1軸〕構造の肉厚80μ
mの積層フィルムを得た。得られた易剥離性フィルムの
不透明度、表面層(C)の剥離強度、破断強度を上記手
法にて測定した。結果を表2に示す。
ィルムをラミネートした片面にシリコン処理を施した厚
さ173μm、密度0.9g/cm3 の離型紙のシリコ
ン処理面に、東洋インキ化学工業(株)製の感圧粘着剤
“オリバイン BPS−1109”(商品名)を固形分
量で25g/m2 となるようにコンマコーターで塗工、
乾燥して粘着剤層とし、実施例および比較例にて作成し
た積層フィルムの表面層(C)側と粘着剤層が接するよ
うに積層して、積層フィルム/粘着剤層/離型紙よりな
る積層構造の易剥離性フィルムを得た。
離型紙よりなる積層構造の易剥離性フィルムを5cm×
5cmの正方形に切り取り離型紙を剥がした後、官製ハ
ガキの上に貼着し、剥離性を評価した。 剥離開始性 易剥離性フィルムの4辺の内1辺を手で持ち、官製ハガ
キより引き剥がし、表面層(C)の剥離が開始するまで
の状態を観察し、 良好(◎) 剥離がすぐに開始する、 やや良好(○) 剥離が開始するまでに2mm以上要する、 やや不良(△) 剥離が部分的に開始する、 不良(×) 剥離が開始するまでに10mm以上要する、 の4段階で評価した。
ープ(ニチバン(株)製、商品名「セロハンテープ」)
を貼り、表面層(C)での剥離が開始し易い状態にし、
基層(A)を官製ハガキより引き剥がし、表面層(C)
の伝播状態と剥離力を評価し、 良好(◎) 剥離力が軽く、全面綺麗に伝播する、 やや良好(○) 剥離力はやや重いが、全面綺麗に伝播する、 やや不良(△) 剥離力が非常に重いが、全面綺麗に伝播する、 不良(×) 全面伝播できずに途中で切れてしまう、 の4段階で評価した。
0ポイントのアルファベット26文字を印字して、易剥
離性フィルムの離型紙を剥がした後アルファベットの印
字面に貼着し、易剥離性フィルムを透して見える文字の
隠蔽性を目視にて判断し、良好(◎)、やや良好
(○)、やや不良(△)、不良(×)、の4段階で評価
した。 (情報確認性)合成紙((株)ユポ・コーポレーション
製、商品名「VES85」)にバーコードプンター
((株)テック製、商品名「B30」)にてバーコード
(CODE39)を印字してバーコード読みとり用サン
プルを作成した。
上のバーコードの上にはり、バーコードを隠蔽したサン
プルを10個作成し、易剥離性ラベルの基層(A)を引
き剥がした後のバーコードをバーコードリーダー(富士
電気冷凍機(株)製、LASERCHEK II)にて読
みとり、バーコード認識に成功した回数を評価し、 良好(◎) 10回成功、 やや良好(○) 8〜9回成功、 やや不良(△) 2〜7回成功、 不良(×) 成功回数1回以下、 の4段階で評価した。結果を表2に示す。
を開始するための特殊な加工を必要とせず、小さな力で
表面層(C)が剥離するので配送伝票、隠蔽シール、貼
り替え防止用ラベル、改ざん防止シール、応募シール、
クーポン等の幅広い用途に有効に利用することができ
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる基層(A)、層間
剥離性層(B)、表面層(C)が順に積層された積層フ
ィルムであって、層間剥離性層(B)の剥離強度が5〜
150g/cm幅であり、表面層(C)の破断強度が5
00g/cm幅以下であることを特徴とする易剥離性積
層フィルム。 - 【請求項2】 基層(A)と層間剥離性層(B)と表面
層(C)が積層後少なくとも1軸方向に延伸されている
ことを特徴とする請求項1に記載の易剥離性積層フィル
ム。 - 【請求項3】 層間剥離性層(B)が無機微細粉末及び
/又は有機フィラー10〜80重量%、および熱可塑性
樹脂90〜20重量%を含有することを特徴とする請求
項1または2に記載の易剥離性積層フィルム。 - 【請求項4】 基層(A)が無機微細粉末及び/又は有
機フィラー3〜70重量%、および熱可塑性樹脂97〜
30重量%を含有することを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の易剥離性積層フィルム。 - 【請求項5】 基層(A)の膜厚が10〜500μm、
層間剥離性層(B)の膜厚が0.1〜10μmであり、
表面層(C)の膜厚が10μm未満であることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の易剥離性積層フィ
ルム。 - 【請求項6】 基層(A)と層間剥離性層(B)と表面
層(C)の熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂及び
/又は官能基含有ポリオレフィン系樹脂であることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の易剥離性積層
フィルム。 - 【請求項7】 易剥離性積層フィルムの不透明度が60
〜100%であることを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載の易剥離性積層フィルム。 - 【請求項8】 易剥離性積層フィルムの少なくとも片面
にピグメントコートが施され、不透明度が60〜100
%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
載の易剥離性積層フィルム。 - 【請求項9】 易剥離性積層フィルムの表面層(C)側
に粘着剤層を有することを特徴とする請求項1〜8のい
ずれかに記載の易剥離性積層フィルム。 - 【請求項10】 易剥離性積層フィルムの粘着剤層側に
離型紙を有することを特徴とする請求項9に記載の易剥
離性積層フィルム。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の易
剥離性積層フィルムを使用した記録物。
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KR100960900B1 (ko) * | 2009-10-01 | 2010-06-04 | 주식회사 코스모센추리 | 미연신 이형 폴리프로필렌 이층필름의 제조방법 |
EP3040197A4 (en) * | 2013-08-30 | 2017-07-05 | Yupo Corporation | Easily peelable laminate film, easily peelable laminate label, high-concealment easily peelable laminate film, and high-concealment easily peelable laminate label |
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