JP2003076279A - ラベルまたはラベル連続体 - Google Patents

ラベルまたはラベル連続体

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JP2003076279A JP2001269084A JP2001269084A JP2003076279A JP 2003076279 A JP2003076279 A JP 2003076279A JP 2001269084 A JP2001269084 A JP 2001269084A JP 2001269084 A JP2001269084 A JP 2001269084A JP 2003076279 A JP2003076279 A JP 2003076279A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタにて印字を行ってもヘッドに付着す
る現象が発生しないラベル、および剥離紙がなくても裏
面の接着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印
字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しない、ラベ
ル連続体を提供する。 【解決手段】 この発明のラベル12またはラベル連続
体10は、基材16と、基材16の一方の面に形成され
た感熱発色層22と、基材16のもう一方の面に形成さ
れた接着剤層18と、感熱発色層22上に形成された剥
離層20とを含み、剥離層20は、剥離材マトリックス
20a中に、オレフィン系合成樹脂粉体20bが分散さ
れてなることを特徴とする、ラベルまたはラベル連続体
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラベルおよびラ
ベルが連続して形成されたラベルおよびラベル連続体に
関し、特に、たとえば感熱発色層を感熱発色させて印刷
をするプリンタのヘッドにラベルおよびラベル連続体の
表面層を形成するものが付着することを防ぐことができ
る、ラベルおよびラベル連続体に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱発色型ラベルの裏面の粘着剤層面を
保護する剥離紙をなくしても、感熱発色型ラベル紙の表
面に離型性を有する物質を塗布すれば、感熱発色型ラベ
ルを巻回した状態で使用することが可能となり、いわゆ
る剥離紙のないロール状ラベル連続体を得ることが可能
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タにて印字を行おうとすると、離型性を有する物質がサ
ーマルヘッドに付着する現象が発生することがある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、プ
リンタにて印字を行ってもヘッドに付着する現象が発生
しないラベル、および剥離紙がなくても裏面の接着剤層
との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印字を行っても
ヘッドに付着する現象が発生しない、ラベル連続体を提
供することである。
【0005】
【作用】この発明によれば、サーマルプリンタにてプリ
ントするときに、高熱がラベルにかかっても、剥離材マ
トリックスに分散されたオレフィン系合成樹脂粉体が剥
離層よりも先に軟化し、ラベル表面の滑性が向上し、サ
ーマルヘッドを通過させるため、剥離層が熱劣化するこ
となく、プリンタのサーマルヘッドに付着することを防
ぐことができるものと考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1のラベルまたはラベル連続体は、基材と、基材の一方
の面に形成された感熱発色層と、基材のもう一方の面に
形成された接着剤層と、感熱発色層上に形成された剥離
層とを含み、剥離層は、剥離材マトリックス中に、オレ
フィン系合成樹脂粉体が分散されてなることを特徴とす
る、ラベルまたはラベル連続体である。この発明にかか
る請求項2のラベル連続体は、ラベル連続体が巻回され
て、接着剤層側の表面が剥離層側の表面に位置するよう
にロール状に形成された、請求項1に記載のラベル連続
体である。この発明にかかる請求項3のラベルまたはラ
ベル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体は、軟化温度
が70から190℃であることを特徴とする、請求項1
に記載のラベルまたは請求項1もしくは請求項2に記載
のラベル連続体である。この発明にかかる請求項4のラ
ベルまたはラベル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体
は、少なくとも剥離材マトリックスの表面近傍に存在す
る、請求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請
求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体
である。この発明にかかる請求項5のラベルまたはラベ
ル連続体は、オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくとも
その一部が剥離材マトリックスの表面より露出した、請
求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体であ
る。この発明にかかる請求項6のラベルまたはラベル連
続体は、オレフィン系合成樹脂粉体が低分子量ポリエチ
レンであることを特徴とする、請求項1、請求項3、請
求項4、請求項5のいずれかに記載のラベルまたは請求
項1ないし請求項5のいずれかに記載のラベル連続体で
ある。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施の形態
であるラベル連続体の斜視図であり、図2は、この発明
の一実施の形態であるラベル連続体の断面図解図であ
る。このラベル連続体10は、複数のラベル12が連続
的に形成された長尺状のものであり、各ラベル12の境
界に形成されたミシン目14においてそれぞれに切断し
て、各1枚のラベル12として用いられるものである。
このラベル連続体10は、長尺状のラベル基材16の裏
面に、感圧型接着剤からなる感圧型接着剤層18が形成
され、表面側には剥離層20が形成される。さらに、前
記剥離層20の下層で前記ラベル基材16の表面には、
感熱発色層22が形成され、該感熱発色層22の表面に
は感熱発色層22を保護する保護層24が、通常、形成
されている。さらに、保護層24の表面で剥離層20の
下層には、その一部に印刷層26が、通常、形成され、
剥離層20により覆われている。
【0009】そして、ラベル連続体10は、図1に示す
ように、それぞれを分離してラベル12として使用する
前は、前記剥離層20側と前記感圧型接着剤層18が接
合して仮着するように、芯管28上にロール状に巻き重
ねられているが、ラベル連続体10を使用するときにお
いては、剥離層20の作用により巻き戻し、各ラベル1
2に分離し他の物に感圧型接着剤層18面を接着するよ
うに利用することができる。また、このラベル連続体1
0においては、ラベル基材16の表面から裏面に至るま
で、ミシン目14が形成されている。各ミシン目14
は、ラベル連続体10を構成する各ラベル12の境界に
形成されており、各ラベル12を切り離して利用すると
きに、各ラベル12の切り離しの容易化を図っている。
【0010】長尺状のラベル基材16は、たとえば紙、
合成紙、セロファン、ポリスチレン、ポリエステル等の
プラスチックフィルムまたはシート、あるいはアルミホ
イル等の、手あるいはカッタ等の機械器具で切断するこ
とができるような素材であることが望ましい。ラベル基
材16の裏面に形成された感圧型接着剤層18は、他物
に対し接着するための粘着力を各ラベル12に与えるた
めのものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム系
接着剤等の公知の粘着剤等が用いられる。
【0011】ラベル基材16の表面上に形成された感熱
発色層22は、たとえばロイコ染料、酸性物質および結
着剤の混合物を含む感熱発色剤を塗布・乾燥することに
よって形成される。この場合、ロイコ染料としては、た
とえば、クリスリタルバイオレットラクトン、3−イン
ドリノ−3−P−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、2−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7
−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−P−ブチルアニリノフルオランなどが
あげられる。
【0012】また、酸性物質としては、たとえば、2,
2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェ
ニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソプ
ロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)等があげられる。
【0013】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、
ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが
あげられる。この感熱発色層22は、それをプリンター
のサーマルヘッド等が加熱することによって発色させる
ことができる。
【0014】保護層24は、ポリビニルアルコール、カ
ゼイン等の水溶性樹脂、アクリル系樹脂、スチレンブタ
ジエンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体等のエマルジ
ョン樹脂を主成分とするが、架橋剤、触媒等の添加物を
も含む。なお、保護層としては、水系樹脂であることが
好ましい。有機溶剤を溶媒とする場合は、環境に影響を
与えるものもあり、また、有機溶剤が感熱記録層を誤発
色させるおそれもあるからである。ここで、水系樹脂と
は、水溶性樹脂、エマルジョン樹脂等をいい、たとえ
ば、ポリビニルアルコールやアクリル系エマルジョン樹
脂、エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョン樹脂、ス
チレンブタジエンゴムエマルジョン樹脂等が該当する。
保護層24は、これらの混合物を塗布・乾燥することに
より形成される。また、保護層24の厚さとしては、一
般的には1μm〜3μmである。なお、保護層におい
て、感熱記録層の印字とは異なる文字、図形等が印刷さ
れていてもよい。
【0015】印刷層26を形成する場合は、一般的な印
刷インキを用い、平版、凸版あるいはオフセット印刷そ
の他の公知の印刷方法により印刷して形成される。特
に、感熱発色層22に対する影響、たとえばいわゆるか
ぶり現象等の悪影響を考え、紫外線硬化型インク等を用
いるとよい。
【0016】剥離層20は、剥離材マトリックス20a
にオレフィン系合成樹脂粉体20bが分散されたものを
塗布してなり、剥離材マトリックス20aは、たとえば
カチオン重合型シリコーンを含む剥離剤を含み、オレフ
ィン系合成樹脂粉体20bは、特定の大きさの粒子の粒
状組成を有し、前記剥離材マトリックス20aの塗膜が
融解する前に軟化し、塗膜の融解を防ぐ効果を有するも
のである。前者の剥離材マトリックス20aは、紫外線
にて硬化するカチオン重合型シリコーンであり、後者の
オレフィン系合成樹脂粉体20bの結合剤としても機能
するもので、前記したオレフィン系合成樹脂粉体20b
を混合し、それをコーティングして剥離層20を形成
し、且つ、オレフィン系合成樹脂粉体20bを定着し剥
離層20表面近傍にも存在するように形成されるもので
ある。
【0017】シリコーン樹脂には、ソルベント系、エマ
ルジョン系、ソルベントレス系があるが、この発明の剥
離材マトリックスとして用いるシリコーン樹脂としては
ソルベントレス系がより望ましい。ソルベント系は、溶
剤が含まれており、エマルジョン系は水が含まれている
ので、これらのタイプのシリコーンを使うと、塗布後、
溶剤や水を飛散させなければならない。ところが、ソル
ベントレス系は、水や溶剤が含まれていないのでその必
要性がなく、剥離層20の形成が容易となる。ラベル連
続体の最外層を形成する剥離層が、例えば、カチオン重
合型シリコーン樹脂を剥離材マトリックスとして形成す
れば、たとえば紫外線照射をすることにより空気中で十
分硬化し、基材の裏面に形成された接着剤層とラベル連
続体をロール状に巻回したときに接合しても、剥離層は
十分な剥離性を有し巻き戻すことができる。
【0018】オレフィン系合成樹脂粉体としては、オレ
フィン系合成樹脂粉体の軟化温度が70〜190℃であ
るものである。たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等である。なお、好ましくは、低分子量ポリエチレン
である。軟化温度が、オレフィン系合成樹脂にあっては
低いことによる。ここで、軟化温度はASTM D 1
525−70により測定された温度(℃)である。ま
た、低分子量とは平均分子量が750〜30000のも
のをいう。軟化温度が70℃より低ければ、ラベルの保
存特性が低下するという問題が、また、軟化点が190
℃より高ければ、本件発明の効果が得られないという問
題が生じるからである。オレフィン系合成樹脂粉体の量
は、剥離剤マトリックス100重量部あたり3〜45重
量部であるが、より好ましくは5重量部〜25重量部で
ある。オレフィン系合成樹脂粉体の量が減少すると剥離
層塗膜の融解を生じることとなる一方、オレフィン系合
成樹脂粉体の量が増加すると、軟化したオレフィン系合
成樹脂粉体がサーマルヘッドに付着する恐れを生ずる場
合があるからである。粉体20の粒径としては0・01
μm以上10μm以下が好ましい。0.01μm以下で
あれば、粉体20が保護層24中に埋没し、10μm以
上であれば、剥離層26から飛び出しすぎ、ラベルとサ
ーマルヘッドとの間に間隙が生じて、感熱記録層を感熱
発色させることに支障をきたす場合もあるからである。
剥離層26の厚さに鑑みると、粉体20の粒径は、より
好ましくは、0・5μm以上5μm以下である。オレフ
ィン系合成樹脂粉体20bの平均粒径が小さい場合は、
図2で示すように、剥離材マトリックス20a全体に平
均的に存在することとなり、剥離層20の表面近傍に存
在するオレフィン系合成樹脂粉体20bが剥離層20の
表面より露出する。また、オレフィン系合成樹脂粉体2
0bの平均粒径が比較的大きいものを混合した場合は、
図3に示すように、比較的大きいオレフィン系合成樹脂
粉体20bの上部の一部分が剥離層20の表面より露出
する。なお、剥離層26に混在するオレフィン系合成樹
脂粉体の形状は、粒状、針状、板状等のいずれであって
も良いが、剥離層の厚さを考慮すると、オレフィン系合
成樹脂粉体の長径と短径の比(長径/短径)は、好まし
くは6以下、さらに好ましくは3以下である。
【0019】(例1)紙の表面に感熱発色剤が塗布され
た感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保
護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布し
た。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。オレフィン系合成樹脂粉体を、前記剥離材マ
トリックスに添加せず、剥離剤は、紫外線硬化型シリコ
ーン主剤に紫外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液
した塗布剥離剤を、塗布量が1.2g/m2 になるよう
にRIテスターで塗布をした。その後、紫外線照射装置
で紫外線を照射することによって剥離剤の硬化を行っ
た。
【0020】(例2)紙の表面に感熱発色剤が塗布され
た感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保
護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布し
た。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量
ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、
前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、3部を配合
した。すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主
剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線硬
化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤を、
塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスターで塗
布をした。その後、紫外線照射装置で紫外線を照射する
ことによって剥離剤の硬化を行った。
【0021】(例3)紙の表面に感熱発色剤が塗布され
た感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保
護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布し
た。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量
ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、
前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、7・5部を
配合した。すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコー
ン主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外
線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤
を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスター
で塗布をした。その後、紫外線照射装置で紫外線を照射
することによって剥離剤の硬化を行った。
【0022】(例4)紙の表面に感熱発色剤が塗布され
た感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保
護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布し
た。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量
ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、
前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、15部を配
合した。すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン
主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線
硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤
を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスター
で塗布をした。その後、紫外線照射装置で紫外線を照射
することによって剥離剤の硬化を行った。
【0023】(例5)紙の表面に感熱発色剤が塗布され
た感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて保
護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布し
た。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。オレフィン系合成樹脂粉体として、低分子量
ポリエチレン粒子(平均分子量4000、3μm)を、
前記剥離材マトリックスに対し重量比にて、25部を配
合した。すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン
主剤に有機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線
硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤
を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスター
で塗布をした。その後、紫外線照射装置で紫外線を照射
することによって剥離剤の硬化を行った。
【0024】(例1)ないし(例5)について、硬化し
た試料をダイレクトサーマルプリンタ(寺岡精工製)で
発色印字を行い、プリンタ印字品質及びスティキング性
を調べたところ、表1のような結果が得られた。
【0025】
【表1】
【0026】試験項目については、次の通りである。 プリンタ印字品質 寺岡精工製ダイレクトサーマルプリンタ DP−360
0を用いて発色印字を行い印字品質を調べた。評価とし
ては、○、△および×の3段階評価を行った。○は、印
字が良好に行われている状態を表している。△は、少し
印字のかすれが見受けられる。×は、印字のかすれ,欠
落が発生している。
【0027】 スティッキング性 寺岡精工製ダイレクトサーマルプリンタ DP−360
0を用いて発色印字を行いスティキンング性を調べた。
評価としては、○、△および×の3段階評価を行った。
○は、表面の剥離層の脱落が見られず、スティックが認
められない。△は、剥離層が少しスジ状になっていて、
スティックが少し認められる。×は、剥離層の脱落があ
り、スティックが著しい。
【0028】なお、この発明は前記例に限定されること
なく、種々変更することが可能である。たとえば、図4
図示ラベル連続体に示すように、感圧型接着剤層18
が、各ラベル12の裏面の全面に形成されるようにする
のではなく、各ラベル12の周縁に一定幅をおいて感圧
型接着剤層18が存在しない帯状空白部を設けるように
してもよい。また、さらに、感圧型接着剤層18の接着
力を弱める減感剤、たとえばチタンホワイト等のような
粉体を含む減感剤を各ラベル12の周縁より一定の幅を
おいて塗布し、各ラベル12の周縁にわたって帯状の減
感剤層が形成されるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、剥離紙がなくても裏
面の粘着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印
字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しないラベル
およびラベル連続体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるラベル連続体の
斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態であるラベル連続体の
断面図解図である。
【図3】この発明の別の実施の形態であるラベル連続体
の断面図解図である。
【図4】図1図示例の別のラベルの一例を示す図解図で
ある。
【符号の説明】
10 ラベル連続体 12 ラベル 14 ミシン目 16 ラベル基材 18 感圧型接着剤層 20 剥離層 20a 剥離材マトリックス 20b オレフィン系合成樹脂粉体 22 感熱発色層 24 保護層 26 印刷層 28 芯管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 前記基材の一方の面に形成された感熱発色層と、 前記基材のもう一方の面に形成された接着剤層と、 前記感熱発色層上に形成された剥離層とを含み、 前記剥離層は、剥離材マトリックス中に、オレフィン系
    合成樹脂粉体が分散されてなることを特徴とする、ラベ
    ルまたはラベル連続体。
  2. 【請求項2】 ラベル連続体が巻回されて、接着剤層側
    の表面が剥離層側の表面に位置するようにロール状に形
    成された、請求項1に記載のラベル連続体。
  3. 【請求項3】 オレフィン系合成樹脂粉体は、軟化温度
    が70℃〜190℃であることを特徴とする、請求項1
    に記載のラベルまたは請求項1もしくは請求項2に記載
    のラベル連続体。
  4. 【請求項4】 オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくと
    も剥離材マトリックスの表面近傍に存在する、請求項1
    もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載のラベル連続体。
  5. 【請求項5】 オレフィン系合成樹脂粉体は、少なくと
    もその一部が剥離材マトリックスの表面より露出した、
    請求項1もしくは請求項3に記載のラベルまたは請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル連続体。
  6. 【請求項6】 オレフィン系合成樹脂粉体が低分子量ポ
    リエチレンであることを特徴とする、請求項1、請求項
    3、請求項4、請求項5のいずれかに記載のラベルまた
    は請求項1ないし5のいずれかに記載のラベル連続体。
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Cited By (1)

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