JPH09193549A - 熱的画像形成材料 - Google Patents
熱的画像形成材料Info
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- JPH09193549A JPH09193549A JP8008299A JP829996A JPH09193549A JP H09193549 A JPH09193549 A JP H09193549A JP 8008299 A JP8008299 A JP 8008299A JP 829996 A JP829996 A JP 829996A JP H09193549 A JPH09193549 A JP H09193549A
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Abstract
画像形成材料を提供。 【解決手段】 情報に従って加熱されることにより画像
を形成する画像形成材料において、(a)有機還元剤と
(b)銀源と(c)下記一般式(1)〜(6)で表され
る化合物の少なくとも1つを含有する画像形成材料。 一般式(1) HOOC−Z1−COOH 例:(1−1)HOO
C(CH2)4COOH 例:(5−1)1,1′−スピロビ〔1H−インデン〕
−4,5,5′,6,6′,7′−ヘキソール 例:(6−1)3−インダゾリノン化合物
Description
する画像形成方法の材料に関する。特に本発明は熱ヘッ
ドなどのように像様に熱量を与え、その熱量に従って有
機還元剤と銀源との反応により銀画像を形成する画像形
成材料に関する。
による画像形成がなされている。例えば感熱紙を用いた
画像、染料を昇華や拡散させる熱転写など種々の方法が
ある。しかし、医用や印刷分野のような白黒の透過画像
に供される画像形成方法は未だ実用化されていないのが
現状である。熱ヘッドを用いた高濃度の白黒画像として
は特開平6−317870号、同7−5619号、同7
−5620号などに開示されている。しかし、これらの
方法では画像形成後や画像形成前に銀源と還元剤が同一
要素内に存在するため、経時や高温での保存で濃度が上
昇する不都合がある。特開平7−26318号、同7−
266730号、同7−266731号には還元剤を銀
源が存在する要素に像様に転写させる技術が開示されて
いる。しかし、この方法においても、還元剤は受像層表
面に転写されるので拡散に時間がかかり、加熱処理の間
に全てが消費されず僅かに残ってしまう。これが、経時
や高温の保存で濃度上昇の原因となる。また、これらの
方法ではでき上がった画像が黄色みを帯びており純黒調
の色調が望まれる。
として感光性のハロゲン化銀を存在させ、ハロゲン化銀
を感光させて、潜像(銀核)を形成し、しかる後に該銀
核を触媒として熱現像を行ういわゆるフォトサーマル方
式がある。しかし、この技術は感光性ハロゲン化銀の銀
核が反応の中心であり、その技術はハロゲン化銀の存在
が前提となっている。さらにフォトサーマル方式は露光
を必要とするため装置が大きく、コストも高くなる。
コストが安く、コンパクトな画像形成方法のための材料
の提供にある。第2の目的は銀源と還元剤を用いた画像
形成方法において画像保存や画像形成前の材料の保存で
の濃度上昇を抑えた画像形成材料の提供にある。その他
の目的は明細書中で明らかになる。
って目的を達成することができた。
を形成する画像形成材料において、該材料が(a)有機
還元剤と(b)銀源と(c)一般式(1)〜(3)で表
わされるフタル酸誘導体群から選ばれる化合物の少なく
とも一つを含有することを特徴とする画像形成材料。
良いアルキレン基、又はアルケニレン基を表す。
してハロゲン原子又は水素原子を表す。
してハロゲン原子又は水素原子を表す。
を形成する画像形成材料において、該材料が(a)有機
還元剤と(b)銀源と(c)一般式(4)で表わされる
トリブロモメタン誘導体化合物の少なくとも一つを含有
することを特徴とする画像形成材料。
基、S、O又はNHを表す。ここでR9、R10、R
11は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、チオアルキル基、シクロアルキ
ル基、パーハロゲン化されたアルキル基、または、互い
に結合して脂環式基を形成してもよい。
を形成する画像形成材料において、該材料が(a)一般
式(5)で表されるポリヒドロキシスピロ−ビス−イン
ダンと(b)銀源と(c)一般式(6)で表される3−
インダゾリノン化合物の少なくとも一つを含有すること
を特徴とする画像形成材料。
独立して水素原子又はアルキル基を示し、R12及びR13
の各々は同じかまたは異なり、水素原子、アルキル基、
アルケニル基又はシクロアルキル基、又はR12とR13は
一緒になって同素環式非芳香族環を閉環するのに必要な
原子群を表し、R18およびR19の各々は同じかまたは異
なり、水素原子、アルキル基、アルケニル基又はシクロ
アルキル基、又はR18とR19は一緒になって同素環式非
芳香族環を閉環するのに必要な原子群を表し、Z3及び
Z4の各々は同じかまたは異なり、オルソ又はパラ位で
少なくとも二つのヒドロキシル基で置換され、場合によ
っては少なくとも一つの炭化水素基で更に置換されてい
る芳香族環又は環系を閉環するのに必要な原子群を表
す。
独立して水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲ
ン、−COOHおよび−R24COOH(R24は炭素数1
〜4のアルキレン基)よりなる群から選択される置換基
を表す。好ましくは、R20、R21、R22、R23は水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基および/または−COO
H、最も好ましくは水素原子である。
法は銀源を還元剤を用いて熱により還元することにより
銀画像を形成する。熱は熱ヘッド単独及びまたは他の加
熱手段と併用して供給される。しかし、熱で画像が形成
されるため、低温でも長期間にわたり保存された場合に
は僅かずつでも反応が起きて銀が生成し濃度が上昇して
しまう。従来のハロゲン化銀を含有する感光材料では現
像はハロゲン化銀に生じた銀核で起こる。そのため還元
剤からハロゲン化銀への電子移動を防ぐためにハロゲン
化銀に吸着する化合物が抑制剤として機能した。
存在しないため従来のハロゲン化銀に作用した現像抑制
の機構では説明できない。本発明の作用機構は不明であ
るが、一般式(1)〜(6)の化合物は銀源から発生し
た還元されるべき銀イオンに相互作用を及ぼし、還元剤
からの電子移動を行いにくくし、経時や高温保存中の反
応が遅くなるものと推測される。
合物により色調が改良される機構の一つの推定を記す。
熱ヘッドにより加熱を行うと銀源から小さい銀核が生成
し、これが還元剤による還元の中心となると考えられ
る。熱ヘッドによる加熱では小さい銀核が多数生成しな
がら大きな金属銀に成長していく。小さい金属銀が生成
すると光の散乱により画像の色調が黄色くなる。複数の
小さい銀核が生成すると供給される銀イオンに限りがあ
り小さな金属銀が多数でき色調は黄色い。本発明の化合
物を添加すると加熱により銀核が生成すると同時に酸化
される銀核の数が減るため一つの銀核からできる金属銀
が大きくなり銀色調が改良される。また、経時での保存
でも不必要に生成した銀核を酸化することにより濃度が
上昇することを防止する。
ての要素を含んでもよい(以降、感熱紙タイプと称す
る)し、銀源、還元剤、その他の添加剤を受像要素と転
写要素とに分けて構成し、加熱時に必要な成分を転写要
素から受像要素に転写してもよい。このとき、転写する
成分としては還元剤やアルカリ成分、物理現像核など種
々選択できるが、熱による転写量の制御性から還元剤や
アルカリ成分が好ましい。
り金属銀を生成する銀イオンを供給できる実質的に非感
光性の化合物をいう。このような有機銀源としては、例
えば脂肪族カルボン酸との銀塩(例えばベヘン酸銀、ス
テアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀、カプリン
酸銀、ミリスチン酸銀、パルミチン酸銀、マレイン酸
銀、フマル酸銀、酒石酸銀、フロン酸銀、リロール酸
銀、酪酸銀、ショウノウ酸銀等)、芳香族カルボン酸及
びその他のカルボキシル基含有化合物の銀塩(例えば安
息香酸銀、3,5−ジヒドロ安息香酸銀、o−メチル安
息香酸銀、m−メチル安息香酸銀、p−メチル安息香酸
銀、2,6−ジクロル安息香酸銀、アセトアミド安息香
酸銀、p−フェニル安息香酸銀、タンニン酸銀、フタル
酸銀、テレフタル酸銀、サリチル酸銀、フェニル酢酸
銀、ピロメリト酸銀、3−カルボキシメチル−4−メチ
ル−チアゾリン−2−チオンのような銀塩等)、メルカ
プトまたはチオン基を含む化合物およびそれらの誘導体
の銀塩(例えば3−メルカプト−4−フェニル−1,
2,4−トリアゾールの銀塩、2−メルカプトベンズイ
ミダゾールの銀塩、2−メルカプト−5−アミノチアジ
アゾールの銀塩、2−(2−エチルグリコールアミド)
ベンゾチアゾールの銀塩、S−アルキルチオグリコール
酸の銀塩のようなチオグリコール酸の銀塩、ジチオ酢酸
の銀塩のようなジチオカルボン酸の銀塩、チオアミドの
銀塩、5−カルボキシル−1−メチル−2−フェニル−
4−チオピリジンの銀塩、メルカプトトリアジンの銀
塩、2−メルカプトベンズオキサゾールの銀塩、3−ア
ミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−チアジアゾール
銀のような1,2,4−メルカプトチアジアゾール誘導
体の銀塩、3−(2−カルボキシエチル)−4−メチル
−4−チアゾリン−2−チオンのようなチオン化合物の
銀塩等)、ベンゾチアゾールおよびその誘導体の銀塩
(例えばメチルベンゾトリアゾールの銀塩のようなベン
ゾチアゾールの銀塩、5−クロロベンゾトリアゾールの
銀塩のようなハロゲン置換ベンゾトリアゾールの銀塩
1,2,4−トリアゾール、1−H−テトラゾールの銀
塩、イミダゾールおよびイミダゾール誘導体の銀塩等)
などを挙げることができる。
色調を調整する意味で色調調整剤を添加しても良く、そ
のような色調調整剤としては例えば、フタラジン、置換
フタラジン−5−オン、2,3−ジヒドロ−1,4−フ
タラジンジオン、2−置換−3−ピラゾリン−5−オン
などを挙げることができ、これらの具体的な化合物およ
びその他の色調調整剤の具体的なものとしては、特開昭
49−22928号、同49−5019号、同49−5
020号、同50−2524号、同50−67132
号、同50−671641号、同50−114217
号、同55−4060号、同55−32015号などを
挙げることができる。
加量は、通常画像形成層形成成分のうち通常0.1〜2
0重量%、さらには0.5〜10重量%の範囲にするの
が好ましい。
の具体的化合物例を以下に示すが本発明はこれに限定さ
れるものではない。
添加量範囲は、被還元性有機銀塩1molあたり0.0
01モル〜4モルの範囲であり、特に好ましくは0.1
モル〜2モルの範囲である。また必要以上の添加量は逆
に最大濃度の低下を招き好ましくない。
化合物例を以下に示すが本発明はこれに限定されるもの
ではない。
ロキシスピロ−ビス−インダンの具体的化合物例を示す
が、本発明はこれに限定されるものではない。
5′,6,6′,7′−ヘキソール 2)2,2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,
3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ〔イン
ダン〕−5,5′,6,6′−テトロール、3−メチル
−3−エチル−3′−メチル−3′−エチル−1,1′
−スピロビ〔インダン〕−5,5′,6,6′−テトロ
ール 3)2−エチル−3,3−ジメチル−3,3′−ジプロ
ピル−1,1′−スピロビ〔1H−インデン〕−5,
5′,6,6′−テトロール3,3′−ジエチル−2,
2′,3,3′−テトラヒドロ−2,3,3′−トリメ
チル−1,1′−スピロビ〔1H−インデン〕−5,
5′,6,6′−テトロール 4)2,2′−ジエチル−2,2′,3,3′−テトラ
ヒドロ−3,3,3′,3′−テトラプロピル−1,
1′−スピロビ〔1H−インデン〕−5,5′,6,
6′−テトロール 5)3,3′−ジエチル−2,2′,3,3′−テトラ
ヒドロ−2,2′,3,3′−テトラメチル−1,1′
−スピロビ〔1H−インデン〕−4,4′,5,5′,
6,6′−ヘキソール 6)2,2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,
3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ〔1H
−インデン〕−5,5′,6,6′−テトロール、 7)3,3′−ジエチル−2,2′,3,3′−テトラ
ヒドロ−2,2′,3,3′−テトラメチル−1,1′
−スピロビ〔1H−インデン〕−4,4′,5,5′,
6,6′−ヘキソール 8)2,2′,3,3′−テトラメチル−1,1′−ス
ピロビ〔1H−インデン〕−5,5′6,6′−テトロ
ール 9)3,3′−ジエチル−2,2′,3,3′−テトラ
ヒドロ−3,3′−ジメチル−1,1′−スピロビ〔1
H−インデン〕−5,5′6,6′,7,7′−ヘキソ
ール 10)2,2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,
3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ〔1H
−インデン〕−5,5′,6,6′−テトロール等であ
る。
ンデン〕−5,5′,6,6′−テトロール−2,
2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,3′,3′,
7,7′−ヘキサメチル及び1,1′−スピロビ〔1H
−インデン〕−5,5′,6,6′−テトロール−2,
2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,3′,3′−
テトラメチルは、CAS記載番号(RN)122465
−37−6、121734−42−7、109733−
95−1、90146−64−8、73944−85−
1、73944−84−0、65192−09−8、5
5468−60−5、32737−33−0、及び32
737−32−9の下に記載されているChemica
l Abstractsの項を参照した文献に更に記載
されている化合物も用いることができる。
3−インダゾリノン化合物は熱感受性還元剤として、更
に特異的には熱感受性の還元性銀源用の現像促進剤とし
て機能する。さらに必要に応じて尿素化合物も上記の3
−インダゾリノン化合物と同等の作用を施すことを見出
した。又更に3−インダゾリノン化合物、尿素化合物は
色調調整剤としても非常に有効であることを見出した。
尿素、1,3−ジフェニル尿素、1,3−ジエチル尿
素、ブチル尿素、エチレン尿素などがあげられる。
物は特に制限はないが画像形成層全重量に対して、約
0.2〜1.0重量%、更に好ましくは約0.4〜0.
8重量%添加するのが好ましい。
あれば特に制約はない。
約されるものではない。
ンダン化合物、没食子酸エステル(例えば没食子酸メチ
ル、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル)、アミドオ
キシム(例えばフェニルアミドオキシム、2−チエニル
−アミドオキシム、p−フェノキシ−フェニルアミドキ
シム等)、アジン(例えば4−ヒドロキシ−3,5−ジ
メトキシ−ベンズアルデヒドアジン等)のようなアミド
オキシム、アスコルビン酸やエリソルビン酸などのラク
トン類、2,2′−ビス−(ヒドロキシメチル)プロピ
オニル−β−フェニルヒドラジドとアスコロビン酸との
組み合わせのような脂肪族カルボン酸アリールヒドラジ
ドとアスコルビン酸との組み合わせ、ポリヒドロキシベ
ンゼンとヒドロキシルアミン、リダクトン及び/又はヒ
ドラジンとの組み合わせ(例えばヒドロキノンとビス
(エトキシエチル)−ヒドロキシルアミン、ピペリジノ
ヘキソースリダクトンまたはホルミル−4−メチルフェ
ニルヒドラジン、フェニルヒドロキサム酸、p−ヒドロ
キシフェニルヒドロキサム酸およびβ−アラニンヒドロ
キサム酸のようなヒドロキサム酸との組み合わせ)、ア
ジンとスルホンアミドフェノール誘導体との組み合わせ
(例えばフェノチアジンと2,6−ジクロロ−4−ベン
ゼンアミドフェノール、エチル−α−シアノ−2−メチ
ルフェニルアセテート、エチル−α−シアノフェニルア
セテートのようなα−シアノフェニルアセテート誘導
体)、ビス−β−ナフトール誘導体(例えば2,2′−
ジヒドロキシ−1,1′−ビナフチル、6,6′−ジブ
ロモ−2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ビナフチル
およびビス(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メタン
等)、ビス−β−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベ
ンゼン誘導体(例えば2,4−ヒドロキシ−ベンゾフェ
ノンまたは2′,4′−ジヒドロキシアセトフェノン)
との組み合わせ、5−ピラゾロン類(例えば3−メチル
−1−フェニル−5−ピラゾロン等)、ジメチルアミノ
ヘキソースリダクトン、アンヒドロジヒドロアミノヘキ
ソースリダクトンおよびアンヒドロジヒドロピペリドン
ヘキソースリダクトのようなリダクトン、スルホンアミ
ドフェノール誘導体(例えば2,6−ジクロロ−4−ベ
ンゼンスルホンアミノフェノール、p−ベンゼンスルホ
ンアミドフェノール等)、クロマン類(例えば2,2−
ジメチル−7−t−ブチル−6−ヒドロキシクロマン
等)、1,4−ジヒドロピリジン誘導体(例えば2,6
−ジメトキシ−3,5−カルボエトキシ−1,4−ジヒ
ドロピリジン等)、ビスフェノール類(例えばビス(2
−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)
メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)プロパン、4,4−エチリデン−ビス(2−t
−ブチル−6−メチルフェノール)および2,2′−ビ
ス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン等)、アスコロビン酸誘導体(例えば1−アスコロ
ビルパミテート、アスコロビルステアレート等)、ベン
ジルおよびジアセチルのような不飽和アルデヒドおよび
ケトン、3−ピラゾリドンおよびある種のインダン−
1,3−ジオン(例えば2−フェニルインダン−1,3
−ジオン等)。特に没食子酸エステル、ポリヒドロキシ
スピロービス−インダン化合物を用い、後加熱処理を施
すと濃度と画像保存の点で有利である。
剤を含有する供与シートによる構成で実施する場合、銀
源を含有する受像シートにも供与シートよりは還元電位
が卑な還元剤を含有させることは特に好ましい。これに
より、受像シートの保存中の濃度上昇を抑えつつ、高い
濃度を実現できる。具体的には受像シートにビスフェノ
ール類を含有し供与シートに没食子酸類を含有させるこ
とが好ましい。本発明の方法では還元剤として熱ヘッド
で加熱したときに発色しやすい還元剤を用いると、高温
での保存や経時での濃度上昇が生じやすい。そこでこれ
を改善するために比較的活性の弱い還元剤を選択し、画
像形成は感熱ヘッドでの書き込みのあとで後加熱条件を
選択して組み合わせることで、高い濃度と画像保存が両
立できた。
像形成層の均一性を確保するために結着剤としてバイン
ダー樹脂が添加され、このようなバインダー樹脂として
は、従来から画像形成材料の画像形成層に用いられてい
る公知の樹脂を適時選択して用いることができる。
ステル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ウレタン
系樹脂、アミド系樹脂、セルロース系樹脂、オレフィン
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン
系樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリサルフォン、ポリカプロラク
トン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、尿素樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂などを挙げることができ、こ
れらの樹脂は、1種単独でもよいし、2種以上併用して
も良い。
形成層形成塗工液を調整した際に均一に溶解されていて
も良いし、造膜可能であれば分散状態のエマルジョンと
して添加しても良く、このようなバインダー樹脂は画像
形成層形成組成物中、通常10〜90重量%、更には3
0〜70重量%にするのが好ましい。
の目的を阻害しない範囲で他の添加剤を添加しても良
く、このような添加剤としては、剥離剤、分散剤、UV
吸収剤、光安定剤、フィラー(無機微粒子、有機樹脂粒
子)、顔料、帯電防止剤などを添加しても良く、さらに
増感剤として可塑剤、熱溶剤などをを添加しても良い。
形成の際にサーマルヘッドとの搬送性を確保するために
剥離剤を含有させてもよく、このような剥離剤として
は、シリコーンオイル、シリコーン樹脂;ポリエチレン
ワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型
ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤;ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィ
ン系樹脂が挙げられる。
コーン樹脂は、単に添加するタイプ(単純添加型)と、
硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応型)とがある
が、バインダーとの相溶性を向上させるために、変性シ
リコーンオイルおよび/または変性シリコーン樹脂を用
いるのが好ましい。その中でも、例えばポリエステル変
性シリコーン樹脂(あるいはシリコーン変性ポリエステ
ル)、ウレタン変性シリコーン樹脂(あるいはシリコー
ン変性ウレタン樹脂)、アクリル変性シリコーン樹脂
(あるいはシリコーン変性アクリル樹脂)等を使用する
のが好ましくい。これらのシリコーンオイルおよび/ま
たはシリコーン樹脂の添加量する場合は、その種類に応
じて様々に変化することがあるから一律に決定すること
ができないが、一般的にいうと、通常、画像形成層形成
組成物中0.01〜30重量%であり、好ましくは0.
1〜20重量%である。
剥離剤を含有する剥離層として形成てもよい。。
酸などの炭素数12〜18の脂肪酸やそれらのアミド、
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩;ポリアルキレン
オキサイドアルキルリン酸塩、レシチン、トリアルキル
ポリオレフィンオキシ第四級アンモニウム塩;カルボキ
シル基およびスルホン基を有するアゾ系化合物などを挙
げることができる。
昭59−158287号、同63−74686号、同6
3−145089号、同59−196292号、同62
−229594号、同63−122596号、同61−
283595号、特開平1−204788号、「112
90の化学商品」化学工業日報社、p.869〜875
等などに記載の化合物、およびその他の画像記録材料に
おける画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を
挙げることができる。
ラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgC
O3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、M
gO、SnO2、Cr2O3、Al2O3、α−Fe2O3、
α−FeOOH、SiC、CeO2、BN、SiN、M
oC、BC、WC、チタンカーバイト、コランダム、人
造ダイアモンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリ
ボリ、ケイソウ土、ドロマイトなどの無機フィラーやポ
リエチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂
粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子粒子、メラ
ミン樹脂粒子などの有機フィラーを挙げることができ
る。
シウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、ク
レー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げること
ができる。
剤、アニオン系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高
分子帯電防止剤、導電性微粒子などのほか「11290
の化学商品」化学工業日報社、p.875〜p.876
などに記載の化合物なども好適に用いることができる。
可塑剤としてはフタル酸エステル類、トリメリット酸エ
ステル類、アジピン酸エステル類、その他飽和あるいは
不飽和カルボン酸エステル類、クエン酸エステル類、エ
ポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステア
リン酸エポキシ類、正リン酸エステル類、亜燐酸エステ
ル類、グリコールエステル類などのほかに「11290
の化学商品」化学工業日報社、p.843〜857など
に記載の化合物なども好適に用いることができる。
ド、ベンズアミド等のアミド類、クマリン、ケイ皮酸ベ
ンジル等のエステル類、ジフェニルエーテル、クラウン
エーテル等のエーテル類、カンファー、p−メチルアセ
トフェノン等のケトン類、ノルボルネン、スチルベン等
の炭化水素類、マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコサ
ノール等の高級アルコール、パルミチン酸セチル等の高
級脂肪酸エステル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸
アミドなどに代表される単分子化合物、カルナバロウ、
蜜ロウ、パラフィンワックス、エステルワックス、モン
タンロウ、アミドワックスなどのワックス類、エステル
ガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂等
のロジン誘導体、フェノール樹脂、ケトン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、テルペン樹脂、脂肪族系炭化水素樹
脂、シクロペンタジエン樹脂、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどのポリオレフィンオ
キサイドなどに代表される高分子化合物などを挙げるこ
とができ、本発明においては、上記記載の熱溶融性物質
の融点あるいは軟化点が10〜150℃のものが好まし
い。
常、バインダー樹脂に対して0.1〜30重量%の範囲
に選定するのが好ましい。
画像形成層の均一性を確保するために結着剤としてバイ
ンダー樹脂が添加され、このようなバインダー樹脂とし
ては、第一の態様で記載したバインダー樹脂を適時選択
して用いることができ、このようなバインダー樹脂は、
画像形成層形成組成物中通常10〜90重量%、更には
30〜70重量%にするのが好ましい。
態様と同様に、本発明の目的を阻害しない範囲で他の添
加剤を添加しても良く、このような添加剤としては、剥
離剤、UV吸収剤、光安定剤、フィラー(無機微粒子、
有機樹脂粒子)、顔料、帯電防止剤などを添加しても良
く、さらに増感剤として可塑剤、熱溶剤などをを添加し
ても良く、具体的には第一の態様で記載した添加剤を適
時選択して用いることができる。
通常、バインダー樹脂に対して0.1〜30重量%の範
囲に選定するのが好ましい。
よび第二の態様の画像形成層の厚みは、通常、2〜50
μm、好ましくは3〜20μmの範囲に選定するの好ま
しく、さらにそれぞれの態様の画像形成層は、同一の組
成あるいは異なる組成の2層以上の多層構造として設け
てもよい。
成層以外に、最外層を設けることが画像耐久性を高める
ためには好ましく、このような最外層としては、上述の
画像形成層の添加剤で述べた剥離剤、他の画像形成層を
構成するために添加されるバインダー樹脂、あるいはア
クリル及び/又はエポキシ基を含有する化合物のように
熱あるいは光硬化性モノマーとしてもちいられている化
合物を硬化する、さらにはこれらの適時混合することに
より構成することができる。
0μm、好ましくは0.1〜5μmの範囲に選定するの
が好適である。
支持体との間に接着性、断熱性、クッション性等の性質
を付与する目的として中間層を設けても良く、このよう
な中間層を形成する樹脂としてはポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹
脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン系
樹脂、セルロース系樹脂、ゼラチン、カゼインなどを挙
げることができる。
01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmの範囲に
選定するのが好ましい。なお、中間層は、単層としてし
てもよく、あるいは必要に応じて、組成等が同一の、あ
るいは相違する2層以上の多層構造として設けて、機能
分離させても良い。
止、複数枚給仕防止、滑り性付与、他の画像形成層との
接着性防止、カール防止、筆記性等を目的としてバッキ
ング層を設けてもよい。
項に記した帯電防止剤などを添加させるのが好ましい。
また、複数枚給仕防止、滑り性付与、他の画像形成層と
の接着性防止には、画像形成層添加剤の項に記した帯電
防止剤および/またはフィラーや顔料を添加させるのが
好ましい。
脂、あるいはバッキング層形成後に熱または電離放射線
などにより硬化させた樹脂を用いるのが好ましい。
ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体などのスチレ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸な
どのアクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレ
ート、ポリアセタール、ポリサルホン、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテ
ルケトン、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリオキシ
ベンジレン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリア
ミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバ
ン酸樹脂などを挙げることができる。
れの厚みは、通常、0.01〜10μmの範囲に選定す
るのが好ましく、バッキング層は、単層としてしてもよ
く、あるいは必要に応じて、組成等が同一の、あるいは
相違する2層以上の多層構造として設けて、機能分離さ
せても良い。
て最外層などのその他の層を形成する各種の成分を溶媒
に分散ないし溶解してなる層形成用塗工液を調製し、こ
の塗工液を積層させる面に塗布し乾燥する塗工法や、剥
離可能なシート上に前記記載の層を形成した後、積層さ
せる面上に加熱および/または加圧することにより層の
みを転写させる転写法等により、形成することができ
る。
アルコール類(エタノール、プロパノール等)、セロソ
ルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ)、芳香
族類(トルエン、キシレン、クロルベンゼン等)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル系
溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン系溶剤(ク
ロロホルム、ジクロルベンゼン等)、アミド系溶剤(例
えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
等)、等を用いることができる。
工液の混練分散には、二本ロールミル、三本ロールミ
ル、ボールミル、ペブルミル、コボルミル、トロンミ
ル、サンドミル、サンドグラインダー、Sqegvar
iアトライター、高速インペラー分散機、高速ストーン
ミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、高速ミキサー、ホ
モジナイザー、超音波分散機、オープンニーダー、連続
ニーダー等を用いる事ができる。
ば、エクストルージョン方式の押し出し塗布法、グラビ
アロール塗布法、ワイヤーバー塗布法、ロール塗布法等
により塗布乾燥して行うことができ、画像形成層表面の
平滑性を上げるために、該表面をカレンダー処理しても
よい。
各層毎に塗布乾燥を繰り返してもよいが、ウェット−オ
ン−ウェット方式で重層塗布して乾燥させてもよい。そ
の場合、リバースロール、グラビアロール、エアドクタ
ーコータ、ブレードコータ、エアナイフコータ、スクイ
ズコータ、含浸コータ、バーコータ、トランスファロー
ルコータ、キスコータ、キャストコータ、スプレーコー
タ、押し出しコータなどの組み合わせにより塗布するこ
とができ、このウェット−オン−ウェット方式における
重層塗布においては、下側の層が湿潤状態になったまま
で上側の層を塗布するので、上下層間の接着性が向上し
て好ましい。
つの支持体の少なくとも一方の面の上に金属銀を生成す
るための化合物を全て存在させ、単独で感熱材料とする
ことは好ましい。金属銀を生成するための化合物を2つ
以上の画像形成要素に分けて存在させ、画像形成時に一
つの要素に集合させてもよい。例えば銀源を含有する要
素と還元剤を含有する要素に分け、画像形成時に銀源を
含有する層を含む面と還元剤を含有する層を含む面を接
触させて加熱し、還元剤を銀源含有要素に転写すること
は好ましい形態である。
形成方法は、像様に加えられる熱源の種類により2つの
方法に大別することができ、以下それぞれについて詳述
する。
マルヘッドを用いる。これは、現在用いられている感熱
プリンタをそのまま適用できることを意味している。
ヘッド、赤外線フラッシュランプ、熱ペン、音響光学素
子を内蔵したドットジェネレーターなどを用いることも
可能であるが、解像度を持たせると同時に、熱エネルギ
ーをある程度の時間加えることが可能な熱源が好まし
く、サーマルヘッドあるいは通電ヘッドが、熱エネルギ
ーをある程度の時間加えるのみならず、印加する電圧あ
るいはパルス巾を変調することにより、与える熱エネル
ギーを連続的にあるいは多段階に変化させることができ
ので好ましく、さらには、装置の簡便性や形成し得る画
像の大きさからサーマルヘッドを用いることがより好ま
しい。
の書込み後にさらに加熱処理を行うことは全体の書込み
速度をあげる上で好ましい。加熱処理の方法としては熱
ローラーとの接触、遠赤外線照射、赤外線照射、マイク
ロ波照射、温風による加熱が使用できる。特に複数の熱
ローラーを千鳥配置にした構成で加熱やその他の加熱手
段で直線搬送することが好ましい。加熱処理直後に直線
搬送しながら冷却することも好ましい。
与え方としては画像形成材料の支持体側から行っても、
銀源が含有される層が存在する側から行っても、または
両側から行なってもよいが、熱エネルギーの有効利用を
優先させるならば、銀源が含有される層が存在する側か
ら行うのが好ましい。また、還元剤を転写要素から銀源
が存在する受像要素に転写する場合には転写要素の支持
体側から加熱することが好ましい。
は脱水縮合などのが必要なことから、熱エネルギーをあ
る程度の時間加えることが可能な熱源が好ましく、サー
マルヘッドあるいは通電ヘッドが、熱エネルギーをある
程度の時間加えるのみならず、印加する電圧あるいはパ
ルス巾を変調することにより、与える熱エネルギーを連
続的にあるいは多段階に変化させることができので好ま
しく、さらには、装置の簡便性や形成し得る画像の大き
さからサーマルヘッドを用いることがより好ましい。
与え方としては画像形成材料の支持体側から行っても、
ケイ素及び/又はフッ素原子を含有する化合物を含有す
る最外層側から行っても、あるいは両側から行なっても
よいが、熱エネルギーの有効利用を優先させるならば、
最外層側から行うのが好ましい。
てサーマルヘッドでは高濃度画像を形成するには非常に
有利な方法であるが、熱源として高密度エネルギー光を
用いることにより高解像度の画像を形成することができ
る。
ネルギー光は、エネルギー印加面積が絞り込める電磁
波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、可視光線、赤
外線が好ましく、この様な高密度エネルギー光を印加し
得る光源としては、例えばレーザー、発光ダイオード、
キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボン
アーク燈、メタルハライドランプ、タングステンラン
プ、石英水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げることが
できる。この際加えられるエネルギーは、画像形成材料
の種類により、露光距離、時間、強度を調整することに
より適時選択することができる。
合には、所望露光画像のネガパターンを遮光性材料で形
成したマスク材料を重ね合わせ露光したり、発光ダイオ
ードアレイ等のアレイ型光源を使用する場合や、ハロゲ
ンランプ、メタルハライドランプ、タングステンランプ
等の光源を、液晶、PLZT等の光学的シャッター材料
で露光制御する場合には、画像信号に応じたデジタル露
光をすることが可能で、この場合にはマスク材料を使用
せず、直接書込みを行うことができる。
新たに光学的シャッター材料が必要であることから、デ
ジタル露光する場合にはレーザーを光源として用いるの
が好ましい。光源としてレーザー光を用いた場合には、
光をビーム状に絞り、画像データに応じた走査露光で画
像形成を行うことが可能であり、更に、レーザーを光源
として用いると、露光面積を微小サイズに絞ることが容
易で高解像度の画像形成が可能となる。
は、一般によく知られている、ルビーレーザー、YAG
レーザー、ガラスレーザー等の固体レーザー;He−N
eレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザ
ー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザ
ー、N2レーザー、エキシマーレーザー等の気体レーザ
ー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、Ga
AsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレ
ーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー等の
半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げ
ることができ、これらの中でも効率的に光を熱に変換す
るためには、波長が600〜1200nmの波長域のレ
ーザー光を用いるのが、形成された画像濃度の面から好
ましい。更にこの中でも、上述の画像形成材料に含有さ
れる750〜1100nmの波長域に吸収を有する化合
物を効率的にに利用する750〜1200nmのレーザ
ー光が、光エネルギーを熱エネルギーに効率的に変換で
きることからより好ましく、又、その中でも同一波長の
レーザーであれば高照度のレーザーを用いるのが特に好
ましい。
手段としては支持体に対し画像を形成する材料を含有す
る面とは反対のいずれかの面の層に表面に凹凸を形成し
所望の光沢度を得るための微粒子を含有させることがで
きる。微粒子としては平均粒径0.1〜10μmの大き
さが好ましい。微粒子の素材は例えばシリカのごとき無
機の材料でもよいし、ポリメタクリル酸のごときポリマ
ーでもよい。
像を支持体に対して画像を形成する面と反対の面から見
て正常な像(画像を形成する面側からは鏡像)を形成し
てもよい。
紙(たとえばポリプロピレンを主成分とする合成紙、片
面あるいは両面に多孔質構造の顔料塗工層を設けた合成
紙など)、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、芳香族ポリ
アミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ドなどの各種樹脂フィルム、さらには前記樹脂を2層以
上積層してなる樹脂フィルム、木材パルプやセルロース
パルプ、サルファイトパルプなどで抄造された紙等に、
前記記載の樹脂を積層したフィルム(レジンコート紙)
などを挙げることができる。透明支持体に染料などで着
色してもよい。
持体は、フィルム状に延伸しヒートセットしたものが寸
法安定性の面から好ましく、OHPやマスク材料などの
透過原稿、ガラスなどに貼付けるシール用途のように透
明性を要求される場合は、透過率80%以上の支持体が
好ましい。また、反射画像を形成させる場合において
は、形成される画像の鮮明性を高めるために、白色顔料
たとえばチタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜
鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸カル
シウム等が添加されているのが好ましい。なお、支持体
は用途に応じて白色顔料以外の各種顔料、染料、蛍光増
白剤等が添加されていてもよいく。厚みは、25〜50
0μm程度、好ましくは50〜250μmである。
青色に着色された透明PETの片面をコロナ放電処理
し、この面へ、メチルエチルケトンにポリビニルアセタ
ール系樹脂〔積水化学工業(株)製、エスレックBL−
1〕とイソシアネート化合物〔日本ポリウレタン工業
(株)製、コロネートHX〕を90:10の比率で溶解
させた固形分4%のアンカー層形成塗工液をワイヤーバ
ーコーティングにより、塗布・乾燥した後、60℃・4
8時間キュアーさせ、厚さ0.1μmのアンカー層を形
成した。
形成層形成塗工液をビーズミル分散して調製し、ワイヤ
ーバーコーティングにより塗布・乾燥し、厚さ8.0μ
mの画像形成層を形成することにより、画像形成材料を
作成した。
〔ダイアホイルヘキスト(株)製、K203E・6F〕
の易接処理面とは反対の面へ、メチルエチルケトンにシ
リコーン系樹脂〔大日精化工業(株)製、ダイアロマー
SP−712〕とイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン工業(株)製、コロネートL〕を95:5の比率で
溶解させた固形分4%のアンカー層形成塗工液をワイヤ
ーバーコーティングにより塗布・乾燥した後、60℃・
48時間キュアーさせ、厚さ0.2μmのバッキング層
を形成した。
成塗工液を調製し、ワイヤーバーコーティングにより塗
布・乾燥し、厚さ1.5μmの転写層を形成することに
より、転写材料を作成した。
−9、2−3及び3−3に替えたものを評価した。
層形成塗工液のフタル酸誘導体無添加の系も評価した。
面と転写材料の還元剤含有面を向かい合わせに貼り合わ
せ、昇華型熱転写プリンタ〔ソニー(株)製、デジタル
カラープリンタD−8800〕を用いて、イエロー信号
のみで256階調のテストパターン(256が最大)で
印字させ、後述する後加熱工程を経て画像を出力した。
後加熱は熱ローラー2で140℃で3秒接触させた後加
熱ローラー4で120℃で1秒接触させた。
310TR〕で測定した。
後、キセノンウェーザーメーターで48時間照射し、最
高濃度部の保存後の透過濃度上昇を測定した。
黄褐色、茶褐色、黒調、純黒調の順で黄褐色、茶褐色は
好ましくない。
0℃,80%RHの高温高湿下に3週間放置し、非画像
部の濃度の上昇量を測定し尺度とした。
に示すような加熱ローラーで加熱現像を施した。図1に
おいて1は画像形成材料、2、4は加熱ローラー(表面
がテフロンコーティングされた銅製)、3は搬送ローラ
ーである。この加熱ローラーは図2に示すように6のパ
イプで7の循環ポンプつきのヒーターとつながってお
り、内部に加熱されたシリコンオイルが循環され接触す
る画像形成材料を加熱する。結果を表1に示す。
経時での非画像部の濃度上昇が小さく、かつ銀色調も改
良され、画像形成後の濃度上昇のない安定な画像が得ら
れていることが分かる。また、最高濃度も高くなってい
る。
合物をトリブロモメタン誘導体化合物、4−5、4−
6、4−11、4−13、4−15、4−21に変えた
以外は同様の量で添加し、同様の評価を行なった。さら
に本発明に対し比較として、画像形成層形成塗工液のト
リブロモメタン誘導体化合物無添加の系も評価した。結
果を表2に示す。
は、経時での非画像部の濃度上昇が小さく、かつ銀色調
も改良され、画像形成後の濃度上昇のない安定な画像が
得られていることが分かる。また、最高濃度も高くなっ
ている。
処理した125μmの透明PET〔ダイアホイルヘキス
ト(株)製、T100G〕の片面をコロナ放電処理し、
この面へ、上述の1)と同様のアンカー層形成塗工液を
ワイヤーバーコーティングにより、塗布・乾燥し、厚さ
0.1μmのアンカー層を形成した。
形成層1形成塗工液、画像形成層2形成塗工液および最
外層形成塗工液をビーズミル分散で調製し、次いでワイ
ヤーバーコーティングにより順次塗布・乾燥し、それぞ
れ、厚さ10.0μm、1.5μm、0.2μmの画像
形成層1、画像形成層2および最外層を形成することに
より、画像形成材料を作成した。
本発明としてサンプルNo.3−4の画像形成層1形成
塗工液にジメチル尿素を10.0部添加してサンプルN
o.3−5とした。更に比較として以下のサンプルを作
成した。
−4の画像形成層2形成塗工液にインダンAの代わりに
プロピルガレートを同量添加し、サンプルNo.3−4
の画像形成層1形成塗工液の3−インダゾリノンを無添
加とした以外はサンプルNo.3−4と同じ。
−4の画像形成層1形成塗工液の3−インダゾリノンを
無添加とした以外はサンプルNo.3−4と同じ。
−4の画像形成層2形成塗工液にインダンAの代わりに
プロピルガレートを同量添加した以外はサンプルNo.
3−4と同じ。
価結果を表3に記す。実施例−1と同様に画像形成し評
価を行った。なお、印字に際しては銀源塗布面から加熱
を行い、後加熱は最初の熱ローラーに銀源塗布面が接す
る方向で搬送した。結果を表3に示す。
は、ポリヒドロキシスピロ−ビス−インダンと3−イン
ダゾリノン化合物が同時に存在するとき経時での非画像
部の濃度上昇が小さく、かつ銀色調も改良され、画像形
成後の濃度上昇のない安定な画像が得られていることが
分かる。また、最高濃度も高くなっている。さらにジメ
チル尿素を添加した系は最も良い結果が得られているこ
とが分かる。
かつ銀色調も改良され、画像形成後の濃度上昇のない安
定な画像が得られる。また、最高濃度も高い。また、ポ
リヒドロキシスピロ−ビス−インダンと3−インダゾリ
ノン化合物が同時に存在するとき経時での非画像部の濃
度上昇が小さく、かつ銀色調も改良され、画像形成後の
濃度上昇のない安定な画像が得られる。さらにジメチル
尿素を添加した系は最も良い結果が得られた。
を示す断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 情報に従って加熱されることにより画像
を形成する画像形成材料において、該材料が(a)有機
還元剤と(b)銀源と(c)一般式(1)〜(3)で表
わされるフタル酸誘導体群から選ばれる化合物の少なく
とも一つを含有することを特徴とする画像形成材料。一
般式(1) HOOC−Z1−COOH (式中、Z1は炭素数4個以上の直鎖又は分岐していて
も良いアルキレン基、又はアルケニレン基を表す。) 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立してハロゲ
ン原子又は水素原子を表す。) 【化2】 (式中、R5、R6、R7、R8はそれぞれ独立してハロゲ
ン原子又は水素原子を表す。) - 【請求項2】 情報に従って加熱されることにより画像
を形成する画像形成材料において、該材料が(a)有機
還元剤と(b)銀源と(c)一般式(4)で表わされる
トリブロモメタン誘導体化合物の少なくとも一つを含有
することを特徴とする画像形成材料。 【化3】 (式中、Z2はアルキレン基、スルホニル基、S、O又
はNHを表す。ここでR9、R10、R11は、それぞれ独
立して水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、チオアルキル基、シクロアルキル基、パーハロゲ
ン化されたアルキル基、または、互いに結合して脂環式
基を形成してもよい。) - 【請求項3】 情報に従って加熱されることにより画像
を形成する画像形成材料において、該材料が(a)一般
式(5)で表されるポリヒドロキシスピロ−ビス−イン
ダンと(b)銀源と(c)一般式(6)で表される3−
インダゾリノン化合物の少なくとも一つを含有すること
を特徴とする画像形成材料。 【化4】 (式中、R14、R15、R16、R17はそれぞれ独立して水
素原子又はアルキル基を示し、R12及びR13の各々は同
じかまたは異なり、水素原子、アルキル基、アルケニル
基又はシクロアルキル基、又はR12とR13は一緒になっ
て同素環式非芳香族環を閉環するのに必要な原子群を表
し、R18およびR19の各々は同じかまたは異なり、水素
原子、アルキル基、アルケニル基又はシクロアルキル
基、又はR18とR19は一緒になって同素環式非芳香族環
を閉環するのに必要な原子群を表し、Z3及びZ4の各々
は同じかまたは異なり、オルソ又はパラ位で少なくとも
二つのヒドロキシル基で置換され、場合によっては少な
くとも一つの炭化水素基で更に置換されている芳香族環
又は環系を閉環するのに必要な原子群を表す。) 【化5】 (式中、R20、R21、R22、R23はそれぞれ独立して水
素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、−CO
OHおよび−R24COOH(R24は炭素数1〜4のアル
キレン基)よりなる群から選択される置換基を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8008299A JPH09193549A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 熱的画像形成材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8008299A JPH09193549A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 熱的画像形成材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193549A true JPH09193549A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11689284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8008299A Pending JPH09193549A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 熱的画像形成材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193549A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003076279A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-14 | Osaka Sealing Printing Co Ltd | ラベルまたはラベル連続体 |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP8008299A patent/JPH09193549A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003076279A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-14 | Osaka Sealing Printing Co Ltd | ラベルまたはラベル連続体 |
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