JP2002366035A - ラベルまたはラベル連続体 - Google Patents

ラベルまたはラベル連続体

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JP2002366035A
JP2002366035A JP2001169975A JP2001169975A JP2002366035A JP 2002366035 A JP2002366035 A JP 2002366035A JP 2001169975 A JP2001169975 A JP 2001169975A JP 2001169975 A JP2001169975 A JP 2001169975A JP 2002366035 A JP2002366035 A JP 2002366035A
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Japan
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label
layer
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thermosensitive coloring
inorganic powder
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JP2001169975A
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English (en)
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Yasuhide Hashimoto
康秀 橋本
Shinichi Ono
信一 小野
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタにて印字を行ってもヘッドに付着す
る現象が発生しないラベル、および剥離紙がなくても裏
面の接着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印
字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しない、ラベ
ル連続体を提供する。 【解決手段】 この発明のラベル12またはラベル連続
体10は、基材16と、基材16の一方の面に形成され
た感熱発色層22と、基材16のもう一方の面に形成さ
れた接着剤層18と、感熱発色層22上に形成された剥
離層20とを含み、剥離層20は、感熱発色層22を発
色させる加熱体をクリーニングするように、剥離材マト
リックス20a中に無機粉体20bが分散されてなるこ
とを特徴とする、ラベルまたはラベル連続体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラベルおよびラ
ベルが連続して形成されたラベルおよびラベル連続体に
関し、特に、たとえば感熱発色層を感熱発色させて印刷
をするプリンタのヘッドにラベルおよびラベル連続体の
表面層を形成するものが付着することを防ぐことができ
る、ラベルおよびラベル連続体に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱発色型ラベルの裏面の粘着剤層面を
保護する剥離紙をなくしても、感熱発色型ラベル紙の表
面に離型性を有する物質を塗布すれば、感熱発色型ラベ
ルを巻回した状態で使用することが可能となり、いわゆ
る剥離紙のないロール状ラベル連続体を得ることが可能
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タにて印字を行おうとすると、離型性を有する物質がサ
ーマルヘッドに付着する現象が発生することがある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、プ
リンタにて印字を行ってもヘッドに付着する現象が発生
しないラベル、および剥離紙がなくても裏面の接着剤層
との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印字を行っても
ヘッドに付着する現象が発生しない、ラベル連続体を提
供することである。
【0005】
【作用】この発明によれば、サーマルプリンタにてプリ
ントするときに高熱がラベルにかかっても、剥離材マト
リックスに分散された無機粉体の作用により、剥離層が
補強され、削れにくくなり、剥離層が溶融することな
く、プリンタのサーマルヘッドに付着することを防ぐこ
とができる。特に、剥離層を形成する剥離材マトリック
スに無機粉体が混合され定着されて、剥離材マトリック
ス表面近傍にも存在するように形成すれば、たとえばプ
リンタにて印字を行っても、プリンタのサーマルヘッド
に付着した物質を、機械的に除去するので、プリンタの
サーマルヘッドに剥離層を構成する物質の付着が防がれ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1のラベルまたはラベル連続体は、基材と、基材の一方
の面に形成された感熱発色層と、基材のもう一方の面に
形成された接着剤層と、感熱発色層上に形成された剥離
層とを含み、剥離層は、感熱発色層を発色させる加熱体
をクリーニングするように、剥離材マトリックス中に無
機粉体が分散されてなることを特徴とする、ラベルまた
はラベル連続体である。この発明にかかる請求項2のラ
ベル連続体は、ラベル連続体が巻回されて、接着剤層側
の表面が剥離層側の表面に位置するようにロール状に形
成された、請求項1に記載のラベル連続体である。この
発明にかかる請求項3のラベルまたはラベル連続体は、
無機粉体は、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リン酸三カルシウ
ム、ヒドロキシアパタイト、酸化亜鉛のうち、少なくと
も1種を含む、請求項1に記載のラベルまたは請求項1
もしくは請求項2に記載のラベル連続体である。この発
明にかかる請求項4のラベルまたはラベル連続体は、無
機粉体は、少なくとも剥離材マトリックスの表面近傍に
存在する、請求項1もしくは請求項3に記載のラベルま
たは請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラベル
連続体である。この発明にかかる請求項5のラベルまた
はラベル連続体は、無機粉体は、少なくともその一部が
剥離材マトリックスの表面より露出した、請求項1もし
くは請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし請求
項3のいずれかに記載のラベル連続体である。この発明
にかかる請求項6のラベルまたはラベル連続体は、剥離
材マトリックスが、シリコーン樹脂である、請求項1、
請求項3、請求項4、請求項5のいずれかに記載のラベ
ルまたは請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のラ
ベル連続体である。この発明にかかる請求項7のラベル
またはラベル連続体は、さらに、感熱発色層を保護する
保護層が形成された、請求項1、請求項3、請求項4、
請求項5、請求項6のいずれかに記載のラベルまたは請
求項1ないし請求項6のいずれかに記載のラベル連続体
である。この発明にかかる請求項8のラベルまたはラベ
ル連続体は、基材のもう一方の面に感圧型接着剤層が形
成された、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5、
請求項6、請求項7のいずれかに記載のラベルまたは請
求項1ないし請求項7のいずれかに記載のラベル連続体
である。この発明にかかる請求項9のラベルまたはラベ
ル連続体は、感熱発色層より上で、かつ剥離層で覆われ
た印刷層が形成された、請求項1、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8のいずれ
かに記載のラベルまたは請求項1ないし請求項8のいず
れかに記載のラベル連続体である。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施の形態
であるラベル連続体の斜視図であり、図2は、この発明
の一実施の形態であるラベル連続体の断面図解図であ
る。このラベル連続体10は、複数のラベル12が連続
的に形成された長尺状のものであり、各ラベル12の境
界に形成されたミシン目14においてそれぞれに切断し
て、各1枚のラベル12として用いられるものである。
このラベル連続体10は、長尺状のラベル基材16の裏
面に、感圧型接着剤からなる感圧型接着剤層18が形成
され、表面側には剥離層20が形成される。さらに、前
記剥離層20の下層で前記ラベル基材16の表面には、
感熱発色層22が形成され、該感熱発色層22の表面に
は感熱発色層22を保護する保護層24が、通常、形成
されている。さらに、保護層24の表面で剥離層20の
下層には、その一部に印刷層26が、通常、形成され、
剥離層20により覆われている。
【0009】そして、ラベル連続体10は、図1に示す
ように、それぞれを分離してラベル12として使用する
前は、前記剥離層20側と前記感圧型接着剤層18が接
合して仮着するように、芯管28上にロール状に巻き重
ねられているが、ラベル連続体10を使用するときにお
いては、剥離層20の作用により巻き戻し、各ラベル1
2に分離し他の物に感圧型接着剤層18面を接着するよ
うに利用することができる。また、このラベル連続体1
0においては、ラベル基材16の表面から裏面に至るま
で、ミシン目14が形成されている。各ミシン目14
は、ラベル連続体10を構成する各ラベル12の境界に
形成されており、各ラベル12を切り離して利用すると
きに、各ラベル12の切り離しの容易化を図っている。
【0010】長尺状のラベル基材16は、たとえば紙、
合成紙、セロファン、ポリスチレン、ポリエステル等の
プラスチックフィルムまたはシート、あるいはアルミホ
イル等の、手あるいはカッタ等の機械器具で切断するこ
とができるような素材であることが望ましい。ラベル基
材16の裏面に形成された感圧型接着剤層18は、他物
に対し接着するための粘着力を各ラベル12に与えるた
めのものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム系
接着剤等の公知の粘着剤等が用いられる。
【0011】ラベル基材16の表面上に形成された感熱
発色層22は、たとえばロイコ染料、酸性物質および結
着剤の混合物を含む感熱発色剤を塗布・乾燥することに
よって形成される。この場合、ロイコ染料としては、た
とえば、クリスリタルバイオレットラクトン、3−イン
ドリノ−3−P−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、2−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7
−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−P−ブチルアニリノフルオランなどが
あげられる。
【0012】また、酸性物質としては、たとえば、2,
2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェ
ニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソプ
ロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)等があげられる。
【0013】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、
ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが
あげられる。この感熱発色層22は、それをプリンター
のサーマルヘッド等が加熱することによって発色させる
ことができる。
【0014】感熱発色層22を保護するために保護層2
4を形成する場合は、たとえば、ポリビニルアルコー
ル、アクリル樹脂等を含み、感熱発色層22の耐薬品
性、耐可塑剤性等に優れたものとするように形成され
る。
【0015】印刷層26を形成する場合は、一般的な印
刷インキを用い、平版、凸版あるいはオフセット印刷そ
の他の公知の印刷方法により印刷して形成される。特
に、感熱発色層22に対する影響、たとえばいわゆるか
ぶり現象等の悪影響を考え、紫外線硬化型インク等を用
いるとよい。
【0016】剥離層20は、剥離材マトリックス20a
に無機粉体20bが分散されたものを塗布してなり、剥
離材マトリックス20aは、たとえばカチオン重合型シ
リコーンを含む剥離剤を含み、無機粉体20bは、特定
の大きさの粒子の粒状組成を有する炭酸カルシウム等で
前記剥離材マトリックス20aの塗膜を補強し、その塗
膜を削れにくくするとともに、プリンタのヘッドのクリ
ーニングをする効果を有するものである。前者の剥離材
マトリックス20aは、紫外線にて硬化するカチオン重
合型シリコーンであり、後者の無機粉体20bの結合剤
としても機能するもので、前記した無機粉体20bを混
合し、それをコーティングして剥離層20を形成し、且
つ、無機粉体20bを定着し剥離層20表面近傍にも存
在するように形成されるものである。
【0017】シリコーン樹脂には、ソルベント系、エマ
ルジョン系、ソルベントレス系があるが、この発明の剥
離材マトリックスとして用いるシリコーン樹脂としては
ソルベントレス系がより望ましい。ソルベント系は、溶
剤が含まれており、エマルジョン系は水が含まれている
ので、これらのタイプのシリコーンを使うと、塗布後、
溶剤や水を飛散させなければならない。ところが、ソル
ベントレス系は、水や溶剤が含まれていないのでその必
要性がなく、剥離層20の形成が容易となる。ラベル連
続体の最外層を形成する剥離層が、カチオン重合型シリ
コーン樹脂を剥離材マトリックスとして形成すれば、た
とえば紫外線照射をすることにより空気中で十分硬化
し、基材の裏面に形成された接着剤層とラベル連続体を
ロール状に巻回したときに接合しても、剥離層は十分な
剥離性を有し巻き戻すことができる。
【0018】無機粉体20bとしては、たとえば次のよ
うなものが利用できる。すなわち、シリカ、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化
亜鉛微粒子である。無機粉体の量は、剥離材マトリック
ス100重量部あたり28〜50重量部がより好まし
い。無機粉体の量が減少すると剥離層塗膜の保護効果が
減少し、プリンタのサーマルヘッドのクリーニング効果
も小さくなる傾向にある。また、無機粉体の量が増加す
ると、ラベル連続体として巻回したとき下層の感圧型接
着剤層からの剥離性に難点を生ずる場合がある。無機粉
体20bの平均粒径が小さい場合は、図2で示すよう
に、剥離材マトリックス20a全体に平均的に存在する
こととなり、剥離層20の表面近傍に存在する無機粉体
20bが剥離層20の表面より露出する。また、無機粉
体20bの平均粒径が比較的大きいものを混合した場合
は、図3に示すように、比較的大きい無機粉体20bの
上部の一部分が剥離層20の表面より露出する。そし
て、剥離層20の表面より露出した無機粉体20bが、
感熱発色層22を発色させるプリンタのサーマルヘッド
のクリーニングをする作用をすると推定される。
【0019】(実施例1)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すような炭酸カル
シウム(白石工業 Br−15)を、前記剥離材マトリ
ックスに対し重量比にて50部、75部、100部を配
合した。すなわち、剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン
主剤に無機粉体をディスパーにて分散させた後、紫外線
硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離剤
を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスター
で塗布をした。その後、紫外線照射装置で紫外線を照射
することによって剥離剤の硬化を行った。
【0020】(実施例2)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すような脂肪酸表
面処理微粒子炭酸カルシウム(神島化学 PLS230
1)を、前記剥離材マトリックスに対し重量比にて30
部配合した。
【0021】(実施例3)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すような微粒子炭
酸カルシウム(神島化学 カルシーズ)を、前記剥離材
マトリックスに対し重量比にて30部配合した。
【0022】(実施例4)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すような水酸化ア
ルミニウム(昭和電工 ハイジライトH−42)を、前
記剥離材マトリックスに対し重量比にて50部配合し
た。
【0023】(実施例5)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すようなアルミナ
(昭和電工 アルミナA−50K)を、前記剥離材マト
リックスに対し重量比にて50部配合した。
【0024】(実施例6)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すようなタルク
(富士タルク LMS200)を、前記剥離材マトリッ
クスに対し重量比にて50部配合した。
【0025】(実施例7)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すような酸化亜鉛
(本荘ケミカル 酸化亜鉛1種)を、前記剥離材マトリ
ックスに対し重量比にて30部配合した。
【0026】(実施例8)紙の表面に感熱発色剤が塗布
された感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤に
て保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布
した。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。無機粉体として、表1に示すようなシリカ
(グレースジャパン W300)を、前記剥離材マトリ
ックスに対し重量比にて5部、10部、20部、30部
を配合した。
【0027】実施例1ないし実施例8について、硬化し
た試料をダイレクトサーマルプリンタ(寺岡精工製)で
発色印字を行い、プリンタ印字品質を調べ、且つ残留接
着率および剥離力を調べたところ、表2のような結果が
得られた。
【0028】
【表1】
【表2】
【0029】(比較例)紙の表面に感熱発色剤が塗布さ
れた感熱発色剤塗布紙に、バリア性を有する塗布剤にて
保護層が形成された用紙を準備し、次の剥離剤を塗布し
た。剥離材マトリックスは、 ・紫外線硬化型シリコーン主剤 100部 ・離型剤の触媒として紫外線硬化型シリコーン触媒 5部 からなる。剥離剤は、紫外線硬化型シリコーン主剤に紫
外線硬化型シリコーン触媒を添加して調液した塗布剥離
剤を、塗布量が1.2g/m2 になるようにRIテスタ
ーで塗布をした。その後、紫外線照射装置で紫外線を照
射することによって剥離剤の硬化を行った。硬化した試
料をダイレクトサーマルプリンタ(寺岡精工製)で発色
印字を行い、プリンタ印字品質を調べ、且つ残留接着率
および剥離力を調べたところ、表2のような結果が得ら
れた。
【0030】試験項目については、次の通りである。 プリンタ印字品質 寺岡精工製ダイレクトサーマルプリンタ DP−360
0を用いて発色印字を行い剥離層の脱落があるかどう
か、および印字品質を調べた。評価としては、○、△お
よび×の3段階評価を行った。○は、表面の剥離層の脱
落が見られず、ヘッドの汚れ(付着物)が少なく、印字
が良好に行われている状態を表している。△は、剥離層
が少しスジ状になっていて、ヘッドの汚れ(付着物)が
現れはじめており、少し印字のかすれが見受けられる。
×は、剥離層の脱落があり、ヘッドの汚れ(付着物)が
多く、印字のかすれ,欠落が発生している。なお、△×
は、△と×の中間であり、剥離層がスジ状になってい
て、ヘッドの汚れ(付着物)が現れており、印字のかす
れが見受けられる。 残留接着率 残留接着率とは、接着力(粘着力)の保持されている割
合をあらわし、次のように測定して求める。 (a) 下記の標準テープを、測定試料の剥離層に下記の条
件で圧着して放置後、剥離層から引きはなす。この標準
テープの180度引き剥がし粘着力を下記の方法により
測定する。この粘着力の測定値をaとする。 (b) 下記の標準テープを、テフロンシート(登録商標)
に下記の条件で圧着して放置後、テフロンシートから引
きはなす。この標準テープの180度引き剥がし粘着力
を下記の方法により測定する。この粘着力の測定値をb
とする。 標準テープ:日東ポリエステルテープ 31B(登録商
標) 圧着条件:試料に20g/cm2 の荷重を載せ、70℃
のオーブン中で20時間放置 粘着力測定方法:JIS Z 0237(粘着テープ・
粘着シート試験方法)の方法によった。 残留接着率(%)=(a/b)×100 剥離力 残留接着率測定用に作成した試料を用いて標準テープ
(日東ポリエステルテープ 31B)を測定試料の剥離
層から剥がすときの剥離力を測定した。剥離条件として
は、T型剥離にてクロスヘッド速度(引張速度)300
mm/minで測定を行った。
【0031】なお、この発明は前記実施例に限定される
ことなく、種々変更することが可能である。たとえば、
図4図示ラベル連続体に示すように、感圧型接着剤層1
8が、各ラベル12の裏面の全面に形成されるようにす
るのではなく、各ラベル12の周縁に一定幅をおいて感
圧型接着剤層18が存在しない帯状空白部を設けるよう
にしてもよい。また、さらに、感圧型接着剤層18の接
着力を弱める減感剤、たとえばチタンホワイト等のよう
な粉体を含む減感剤を各ラベル12の周縁より一定の幅
をおいて塗布し、各ラベル12の周縁にわたって帯状の
減感剤層が形成されるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、剥離紙がなくても裏
面の粘着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印
字を行ってもヘッドに付着する現象が発生しないラベル
およびラベル連続体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるラベル連続体の
斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態であるラベル連続体の
断面図解図である。
【図3】この発明の別の実施の形態であるラベル連続体
の断面図解図である。
【図4】図1図示例の別のラベルの一例を示す図解図で
ある。
【符号の説明】
10 ラベル連続体 12 ラベル 14 ミシン目 16 ラベル基材 18 感圧型接着剤層 20 剥離層 20a 剥離材マトリックス 20b 無機粉体 22 感熱発色層 24 保護層 26 印刷層 28 芯管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/18 B E Fターム(参考) 2H026 AA07 AA28 DD09 DD32 DD48 DD55 FF01 FF11 FF17 GG01 GG03 GG05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 前記基材の一方の面に形成された感熱発色層と、 前記基材のもう一方の面に形成された接着剤層と、 前記感熱発色層上に形成された剥離層とを含み、 前記剥離層は、前記感熱発色層を発色させる加熱体をク
    リーニングするように、剥離材マトリックス中に無機粉
    体が分散されてなることを特徴とする、ラベルまたはラ
    ベル連続体。
  2. 【請求項2】 ラベル連続体が巻回されて、接着剤層側
    の表面が剥離層側の表面に位置するようにロール状に形
    成された、請求項1に記載のラベル連続体。
  3. 【請求項3】 無機粉体は、シリカ、炭酸カルシウム、
    炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リ
    ン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化亜鉛の
    うち、少なくとも1種を含む、請求項1に記載のラベル
    または請求項1もしくは請求項2に記載のラベル連続
    体。
  4. 【請求項4】 無機粉体は、少なくとも剥離材マトリッ
    クスの表面近傍に存在する、請求項1もしくは請求項3
    に記載のラベルまたは請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載のラベル連続体。
  5. 【請求項5】 無機粉体は、少なくともその一部が剥離
    材マトリックスの表面より露出した、請求項1もしくは
    請求項3に記載のラベルまたは請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のラベル連続体。
  6. 【請求項6】 剥離材マトリックスが、シリコーン樹脂
    である、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のい
    ずれかに記載のラベルまたは請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載のラベル連続体。
  7. 【請求項7】 さらに、感熱発色層を保護する保護層が
    形成された、請求項1、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6のいずれかに記載のラベルまたは請求項1
    ないし請求項6のいずれかに記載のラベル連続体。
  8. 【請求項8】 基材のもう一方の面に感圧型接着剤層が
    形成された、請求項1、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6、請求項7のいずれかに記載のラベルまた
    は請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のラベル連
    続体。
  9. 【請求項9】 感熱発色層より上で、かつ剥離層で覆わ
    れた印刷層が形成された、請求項1、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8のいずれ
    かに記載のラベルまたは請求項1ないし請求項8のいず
    れかに記載のラベル連続体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028015A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Oji Holdings Corp ライナーレス感熱記録ラベル

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