JPH08137392A - ラベル連続体 - Google Patents

ラベル連続体

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JPH08137392A
JPH08137392A JP23351595A JP23351595A JPH08137392A JP H08137392 A JPH08137392 A JP H08137392A JP 23351595 A JP23351595 A JP 23351595A JP 23351595 A JP23351595 A JP 23351595A JP H08137392 A JPH08137392 A JP H08137392A
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JP
Japan
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label
layer
release agent
adhesive
adhesive layer
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Application number
JP23351595A
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English (en)
Inventor
Shozo Osaka
坂 昇 三 大
Katsumi Okuda
田 勝 巳 奥
Hidenao Takeuchi
内 秀 尚 竹
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PETSUTAA KK
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PETSUTAA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱発色層の発色性に優れ、十分な貼着力を
有し、かつ巻き戻し時の剥離性に優れた、ラベル連続体
を得る。 【解決手段】 ラベル連続体10は、長尺状のラベル基
材14を含む。ラベル基材14の裏面には、粘着剤層1
6が形成される。粘着剤層は、50 gf/inch 以上の引
き剥がし貼着力を有し、かつ幅長50 mm のラベル連続
体を巻き重ねて粘着剤層と剥離剤層とを仮着させた状態
から、300 mm/min の速度で巻き戻すときの巻き戻し
力が100 gf 以下となるように形成される。また、ラ
ベル基材14の表面側には、剥離剤層22が形成され
る。剥離剤層は、紫外線硬化型シリコーン樹脂を0.4
〜3.0 g/m2 塗布して形成される。そして、剥離剤層
22の表面には、印刷層24が形成される。印刷層24
は、各ラベル12の境界を隔てて各ラベル12の表示部
を形成するように、ラベル連続体10の長手方向に一定
の間隔を隔てて間欠的に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のラベルが
連続して形成されたラベル連続体に関し、特にたとえば
値札やバーコードラベルなどとして用いて好適な、剥離
紙を有しないラベル連続体に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるノンセパ型と称する剥離紙を有
しないラベル連続体として、長尺帯状のラベル基材の裏
面に粘着剤層を形成し、表面に剥離剤層を形成して、ロ
ール状に巻き重ねたものがある。ラベル基材の表面に
は、剥離剤層に覆われるようにして、感熱発色層が設け
られている。ラベル連続体を巻き戻しながらサーマルプ
リンタのサーマルヘッドによって感熱発色層を発色させ
ることにより、文字,図形,記号などをラベル連続体表
面に表示することができる。その後、ラベル連続体は、
端から順番に一枚毎のラベルに切断されて被貼付物に貼
付される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のラベル連続体において、剥離剤の量が多すぎる
と、剥離剤層の厚みが厚くなりすぎて、サーマルヘッド
の熱が伝わりにくくなり、発色ムラや濃度不足など感熱
発色層の発色不良の原因となった。逆に、剥離剤の量が
少なすぎると、感熱発色の点では好ましいが、剥離性が
損なわれるという問題がある。この場合には、ラベル連
続体を巻き戻す際にラベル連続体が破れたりすることが
ある。また、粘着剤がラベル連続体の表面に残り、感熱
印字の際にサーマルヘッドを汚染することが起こりやす
くなり、発色不良やサーマルヘッドの故障の原因ともな
る。
【0004】また、従来のラベル連続体において、粘着
剤の粘着力が強すぎると、ロール状に巻き重ねたラベル
連続体を巻き戻す際に、スムースに巻き戻すことができ
ず、ラベル連続体が途中で勝手に切れてしまうなどの不
都合が生じる場合がある。また、粘着剤がラベル連続体
の表面に残りやすくなり、サーマルヘッドに対して上述
と同様の不都合がおこる。逆に、粘着剤の粘着力が弱す
ぎる場合には、ラベル連続体をロール状に巻き重ねた状
態で保持できず、取り扱いにくくなり、被貼付物にラベ
ルを貼付する際に十分な貼着力が得られなくなるなどの
問題がある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、感
熱発色層の発色性に優れ、十分な貼着力を有し、かつ巻
き戻し時の剥離性に優れた、ラベル連続体を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるラベル
連続体は、長尺状のラベル基材と、ラベル基材の裏面に
形成された粘着剤層と、ラベル基材の表面に形成された
感熱発色層と、感熱発色層の表面側に形成された印刷層
と、ラベル基材が巻き重ねられたとき粘着剤層と対向す
るように、印刷層を覆いながら感熱発色層の表面側に形
成される剥離剤層とを含み、剥離剤層は、紫外線硬化型
シリコーン樹脂を0.4〜3.0 g/m2塗布して形成さ
れる、ラベル連続体である。
【0007】また、粘着剤層は、JIS Z 0237
に規定される貼着力試験方法によって、50 gf/inch
以上の引き剥がし貼着力を有し、かつ幅長50 mm のラ
ベル連続体を巻き重ねて粘着剤層と剥離剤層とを仮着さ
せた状態から、300 mm/min の速度で巻き戻すときの
巻き戻し力が100 gf 以下であることか好ましい。
【0008】
【作用】この発明にかかるラベル連続体では、サーマル
プリンタで感熱発色層を発色させることにより、文字、
図形、記号などをラベル表面に感熱印字することができ
る。そのため、ラベル貼付の直前に感熱印字することが
でき、各ラベル毎に印刷内容を変えることが容易にな
る。感熱発色層の表面側には、文字、図形、記号などを
表示するための印刷層が形成される。また、感熱発色層
の表面側には、印刷層を覆うようにして剥離剤層が形成
される。剥離剤層を形成するために、紫外線硬化型シリ
コーン樹脂が保護層表面に印刷層を覆うようにして0.
4〜3.0 g/m2 塗布される。その後、紫外線を照射す
ることにより、紫外線硬化型シリコーン樹脂を硬化さ
せ、剥離剤層を形成することができる。
【0009】また、ラベル基材の裏面には、粘着剤層が
形成される。そして、貼着剤層と剥離剤層とが対向して
仮着されるようにして、ラベル連続体がロール状に巻き
重ねられて保持される。貼着剤層と剥離剤層とは仮着さ
れているだけなので、ラベル連続体を巻き戻すことがで
きる。そして、巻き戻されたラベル連続体から一枚毎に
ラベルをカットして利用することができる。このラベル
は、ラベル基材の裏面に形成された粘着剤層によって被
貼着物に貼着される。
【0010】
【発明の効果】紫外線硬化型シリコーン樹脂を0.4〜
3.0 g/m2 の範囲で塗布して剥離剤層を形成すること
により、所望の剥離性を得ることができ、しかも剥離剤
層が厚すぎないため、サーマルヘッドによる熱が感熱発
色層に均一かつ十分に伝わり、発色不良が生じにくく、
優れた発色性を得ることができる。また、剥離剤層が薄
すぎないため、剥離性も損なわれず、所望の剥離性を得
ることができる。そのため、ラベル連続体を巻き戻す際
にラベル連続体が破れたりすることがなく、また、粘着
剤がラベル連続体の表面に残りにくくなり、感熱印字の
際にサーマルヘッドを汚染することも起こりにくい。
【0011】また、粘着剤層が、JIS Z 0237
に規定される貼着力試験方法によって、50 gf/inch
以上の引き剥がし貼着力を有し、かつ幅長50 mm のラ
ベル連続体を巻き重ねて粘着剤層と剥離剤層とを仮着さ
せた状態から、300 mm/min の速度で巻き戻すときの
巻き戻し力が100 gf 以下となるように形成された場
合には、十分な貼着力を有し、かつ巻き戻し時の剥離性
に優れた、ラベル連続体を得ることができる。そのた
め、ロール状に巻き重ねたラベル連続体を巻き戻す際
に、スムースに巻き戻すことができ、ラベル連続体が途
中で勝手に切れてしまうなどの不都合が生じにくい。ま
た、粘着剤がラベル連続体の表面に残りにくく、サーマ
ルヘッドに対して上述と同様の不都合がおこりにくい。
しかも、ラベル連続体をロール状に巻き重ねた状態で保
持することができ、被貼付物にラベルを貼付する際に十
分な貼着力を得ることができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施例であ
るラベル連続体を示す斜視図であり、図2はその線II
−IIにおける断面図である。図3は、図1に示すラベ
ル連続体の製造方法の一例の前半の工程を示す図解図で
あり、図4は後半の工程を示す図解図である。
【0014】この実施例のラベル連続体10は、複数の
ラベル12が帯状に連続して形成されたものである。図
1に示すように、ラベル連続体10は、ラベル12とし
て使用する前は、剥離剤層22と粘着剤層16とが対向
して仮着するように、ラベル基材14がロール状に巻き
重ねられている。ラベル12を使用する際には、ラベル
連続体10を略直線状に巻き戻し、複数のラベル12の
それぞれの境界において切断して、各々1枚のラベル1
2として用いることができる。
【0015】図2に示すように、ラベル連続体10は、
長尺帯状のラベル基材14を含む。ラベル基材14の裏
面には、後述する工程シートから転移させることによ
り、粘着剤層16が形成される。また、ラベル基材14
の表面には、感熱発色層18が形成される。感熱発色層
18は、サーマルプリンタのサーマルヘッドで加熱する
ことによって発色させることができる。感熱発色層18
の表面には、感熱発色層18を透視可能な透明性を有す
る保護層20が形成される。保護層20は、溶剤、油お
よび可塑剤などから感熱発色層18を保護して、発色が
消えたり勝手に発色しないようにするためのものであ
る。保護層20の表面には、ラベル12の表面に文字、
図形、記号などの情報を表示するための印刷層24が形
成される。印刷層24は、各ラベル12の境界を隔てて
各ラベル12の表示部を形成するように、ラベル連続体
10の長手方向に一定の間隔を隔てて間欠的に形成され
る。また、保護層20の表面には、印刷層24を覆うよ
うにして、印刷層24および感熱発色層18を透視可能
な透明性を有する剥離剤層22が形成される。剥離剤層
22は、図1に示すように、ラベル連続体10を巻き戻
し可能に巻き重ねるためのものである。
【0016】長尺帯状のラベル基材14は、この実施例
においては、たとえばセロハン,ポリスチレンおよびポ
リエステルなどのプラスチックフィルムもしくはシー
ト、紙、合成紙、またはアルミホイルなどの長尺帯状体
が選択できる。この場合、切れ目のない長尺帯状のラベ
ル連続体を各ラベル12に切断するために、手またはカ
ッターなどの機械器具で切断することができるような素
材である必要性がある。また、所定間隔を置いてミシン
目などの切り目(図示せず)が穿設され、所定の細片の
ラベル12に切断し得るように構成してもよい。
【0017】ラベル基材14の裏面に転移して形成され
た粘着剤層16は、各ラベル12に接着力を与えるため
のものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム系接
着剤などの公知の粘着剤が用いられる。また、粘着剤層
16は、JIS Z 0237に規定される貼着力試験
方法によって、50 gf/inch 以上の引き剥がし貼着力
を有し、かつ幅長50 mm のラベル連続体10を巻き重
ねて粘着剤層16と剥離剤層22とを仮着させた状態か
ら、300 mm/min の速度で巻き戻すときの巻き戻し力
が100 gf 以下になるように形成される。
【0018】ラベル基材14の表面に形成された感熱発
色層18は、たとえば透明または単色のロイコ染料、酸
性物質および結着剤からなる感熱発色剤を塗布し、乾燥
させることによって形成される。この場合、ロイコ染料
としては、たとえば、クリスタルバイオレットラクト
ン、3−インドリノ−3−P−ジメチルアミノフェニル
−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−
7−クロロフルオラン、2−ジエチルアミノ−7−シク
ロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5
−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−P−ブチルアニリノフル
オランなどから選択できる。
【0019】また、酸性物質としては、たとえば、2,
2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェ
ニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′−イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソ
プロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′
−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、
4,4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、
4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェ
ノール)などから選択できる。
【0020】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、
ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの
水溶性高分子または水性エマルジョンなどから選択でき
る。
【0021】感熱発色層18の表面に形成された保護層
20は、たとえば、ポリビニルアルコール、メトキシセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸、デンプン、ゼラチン、ポリスチレン、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体などの水溶性高分子または水性エマ
ルジョンなどから選択できる。
【0022】保護層20の表面に形成された印刷層24
は、剥離性に優れたシリコーン樹脂を含むビヒクルに色
料および添加剤を混合して形成された印刷インキにて形
成される。この印刷インキのビヒクルとしては、シリコ
ーン樹脂単体で形成しても良く、さらに油、樹脂、溶
剤、可塑剤などを添加して形成してもよい。シリコーン
樹脂をビヒクルに用いることにより、後述する剥離剤層
22とのなじみがよくなる。また、色料としては、無機
もしくは有機顔料または染料など公知の材料が用いられ
てよい。さらに、添加剤としては、ワックス、ドライ
ヤ、界面活性剤、ゲル化剤、安定剤、消泡剤など公知の
材料が用いられてよい。この印刷層24は、たとえば平
版、凸版またはオフセット印刷など公知印刷方法により
印刷して形成することができる。
【0023】さらに、保護層20の表面に形成された剥
離剤層22は、紫外線硬化型のシリコーン樹脂および光
硬化触媒の混合物からなる剥離剤を0.4〜3.0 g/m
2 印刷塗布した後、紫外線照射により硬化させて形成さ
れる。紫外線硬化型のシリコーン樹脂を用いることによ
り、感熱発色層18に影響を及ぼさない温度で硬化させ
ることができる。また、特に、無溶剤型の紫外線硬化型
シリコーン樹脂を用いれば、感熱発色層への溶剤の影響
を考慮しなくてもよくなる。このようなシリコーン樹脂
として、たとえばエポキシ変性ポリジメチルシロキサン
などを用いることができる。なお、その場合の光カチオ
ン硬化触媒としては、たとえばビス(ドデシルフェニ
ル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネートが用い
られる。
【0024】次に、ラベル連続体10の製造方法の一例
について、図3および図4を参照しながら説明する。ま
ず、工程シート26がロール状に巻き重ねられて準備さ
れる。この工程シート26は、製造工程においてのみ用
いられるものであり、完成したラベル連続体10には残
存しないものである。工程シート26は、たとえば紙、
プラスチックフィルムまたはシートなどから長尺帯状に
形成される。また、工程シート26の幅長は、複数のラ
ベル連続体10を並列に形成できるように形成される。
そして、工程シート26の表面には、シリコーン樹脂ま
たはフッソ樹脂などの剥離剤が印刷または塗布され、剥
離性を有する剥離剤層26aが形成されている。
【0025】次に、この工程シート26の剥離剤層26
aの表面に、粘着剤塗布装置100によって、粘着剤2
8が塗布される。この粘着剤塗布装置100は、いわゆ
るローラコーターが用いられ、たとえば2つのローラ1
02aおよび102bを含む。ローラ102aは、その
下部がパン104に溜めた粘着剤28に浸漬されてい
る。ローラ102aは、ローラ102bに接して設けら
れ、さらにローラ102bは、工程シート26の表面に
接して設けられる。したがって、ローラ102aおよび
102bを回転させることによって、その部位に導かれ
た工程シート26の剥離剤層26a表面に、粘着剤28
が塗布される。
【0026】なお、接着剤塗布装置としては、グラビア
ロールコーター、リバースロールコーター、エアーナイ
フコーターなどの塗布装置を用いてもよく、また、たと
えばスクリーン印刷機などの公知の印刷機を用いてもよ
い。
【0027】そして、粘着剤28が印刷塗布された工程
シート26は、粘着剤28を乾燥させるためのドライヤ
106に導かれる。ドライヤ106によって、工程シー
ト26に印刷塗布された粘着剤28が乾燥されて粘着剤
層16として形成される。このドライヤ106は、使用
する粘着剤28の種類に応じて選択される。たとえば、
粘着剤28として、EVA系、酢ビ系、アクリル系など
の水溶性樹脂を含む接着剤または塩酸ビ、ウレタン、ア
クリルなどからなる溶剤型接着剤を用いる場合には、ヒ
ータなどの乾燥機が用いられる。また、ゴム系、EVA
系のホットメルト型接着剤を用いる場合には、冷却機が
用いられる。
【0028】このように粘着剤層16が形成された工程
シート26の粘着剤層16表面に、ラベル基材14とな
る原紙が積層される。このラベル基材14は、あらかじ
め工程シート26と同じ幅に形成されている。ラベル基
材14の粘着剤層16と反対側の表面には、感熱発色層
18があらかじめ形成されている。
【0029】このように、工程シート26、粘着剤層1
6、ラベル基材14および感熱発色層18が積層された
積層物30は、次の印刷などの工程に導く前に、予備的
に幅長を整えるためにスリッタ108で切断され、その
後、ロール状に巻き重ねられる。積層物30は、ロール
状に巻き重ねられた状態で、図4に示す後の工程に導か
れる。
【0030】積層物30は、図4に示す製造装置に装着
される。積層物30は、端から巻き戻されて、保護層2
0を形成するための保護剤塗布装置110に導かれる。
保護剤塗布装置110は、積層物30を間に挟んだ状態
で互いに対向するローラ112aとローラ112bとを
含む。ローラ112aに保護剤116を供給するための
供給ローラ112cが、ローラ112aに接触して逆方
向に回動するようにして設けられる。さらに、供給ロー
ラ112cに接触して逆方向に回動するようにして、供
給ローラ112dが設けられる。供給ローラ112dの
下部には、たとえばポリビニルアルコールなどの水溶液
からなる保護剤116を保持するための供給パン114
が配置される。供給ローラ112dの下部は、供給パン
114中の保護剤116に浸漬される。したがって、供
給ローラ112c,112d、およびローラ112a,
112bがそれぞれ回動することにより、積層物30の
感熱発色層18表面に保護剤116が所定の厚みに塗布
される。
【0031】そして、保護剤116が塗布された積層物
30は、たとえばヒータを含む乾燥機120に移動され
る。乾燥機120によって、感熱発色層18が発色しな
い温度範囲において保護剤116が乾燥されて、保護層
20が形成される。
【0032】次に、積層物30は、印刷層24を形成す
るための印刷装置150に装着される。印刷装置150
は、積層物30を間に挟んだ状態で互いに対向する版胴
152aと圧胴152bとを含む。版胴152aに剥離
性に優れた印刷インキ156を供給するための供給ロー
ラ152cが、版胴152aに接触して逆方向に回動す
るようにして設けられる。さらに、供給ローラ152c
に接触して逆方向に回動するようにして、供給ローラ1
52dが設けられる。供給ローラ152dの下部には、
剥離性に優れた紫外線硬化型の印刷インキ156を保持
するための供給パン154が配置される。供給ローラ1
52dの下部は、供給パン154中の印刷インキ156
に浸漬される。したがって、供給ローラ152c,15
2d、版胴152a、および圧胴152bがそれぞれ回
動することにより、積層物30の剥離剤層22の表面に
印刷インキ156が所定の厚みに印刷される。
【0033】そして、印刷インキ156が印刷された積
層物30は、たとえば紫外線照射装置160に移動され
る。紫外線照射装置160によって、印刷インキ156
が乾燥・硬化されて、印刷層24が形成される。なお、
乾燥・硬化装置は、使用する印刷インキの型に合わせて
最適のものが選択される。
【0034】次に、積層物30は、剥離剤層22を形成
するための剥離剤塗布装置130に導かれる。剥離剤塗
布装置130は、積層物30を間に挟んだ状態で互いに
対向するローラ132aとローラ132bとを含む。ロ
ーラ132aに剥離剤136を供給するための供給ロー
ラ132cが、ローラ132aに接触して逆方向に回動
するようにして設けられる。さらに、供給ローラ132
cに接触して逆方向に回動するようにして、供給ローラ
132dが設けられる。供給ローラ132dの下部に
は、たとえば紫外線硬化型シリコーン樹脂および光硬化
触媒の混合物などの液状の剥離剤136を保持するため
の供給パン134が配置される。供給ローラ132dの
下部は、供給パン134中の剥離剤136に浸漬され
る。したがって、供給ローラ132c,132d、およ
びローラ132a,132bがそれぞれ回動することに
より、積層物30の保護層20の表面に剥離剤136が
所定の厚みに塗布される。
【0035】そして、剥離剤136が塗布された積層物
30は、紫外線硬化型のシリコーン樹脂を硬化させるた
めに、紫外線照射装置140に移動される。紫外線照射
装置140によって、剥離剤136が乾燥・硬化され
て、剥離剤層22が形成される。なお、剥離剤136と
して紫外線硬化型とは異なるタイプの材料を用いる場合
には、それらの剥離剤に最適の乾燥・硬化装置が選択さ
れる。
【0036】さらに、積層物30は、工程シート除去装
置170に導かれる。工程シート除去装置170、ロー
ラ172および174を含む。ローラ172によって、
積層物30の粘着剤層16表面より工程シート26のみ
が別方向に移送される。したがって、当初工程シート2
6上に形成された粘着剤層16は、ラベル基材14側へ
と転移されることとなる。
【0037】一方、工程シート26が剥離された残りの
積層物は、ローラ174によって工程シート26と別方
向に移送され、ラベル連続体10を構成する。ラベル連
続体10は、さらに所定の幅となるようにスリッタ17
6で両側縁または一方側縁を切断加工されながら、ロー
ル状に巻き重ねられる。こうしてラベル連続体10が完
成し、巻き重ねられた状態で保存・運搬することができ
る。
【0038】この実施例にかかるラベル連続体10によ
れば、紫外線硬化型シリコーン樹脂を0.4〜3.0 g
/m2 の範囲で塗布して剥離剤層22を形成することによ
り、所望の剥離性を得ることができ、かつ剥離剤層22
が厚くなりすぎないためサーマルヘッドによる熱が感熱
発色層18に均一かつ十分に伝わり、発色不良が生じに
くく、優れた発色性を得ることができる。また、剥離剤
層22が薄すぎないため、剥離性も損なわれず、所望の
剥離性を得ることができる。そのため、ラベル連続体1
0を巻き戻す際にラベル連続体が破れたりすることがな
く、また、粘着剤がラベル連続体10の表面に残りにく
くなり、感熱印字の際にサーマルヘッドを汚染すること
も起こりにくい。
【0039】また、粘着剤層16が、JIS Z 02
37に規定される貼着力試験方法によって、50 gf/i
nch 以上の引き剥がし貼着力を有し、かつ幅長50 mm
のラベル連続体を巻き重ねて粘着剤層と剥離剤層とを仮
着させた状態から、300 mm/min の速度で巻き戻すと
きの巻き戻し力が100 gf 以下となるように形成され
ているので、このラベル連続体10は、十分な貼着力と
巻き戻し時の優れた剥離性を有する。そのため、ロール
状に巻き重ねたラベル連続体10を巻き戻す際に、スム
ースに巻き戻すことができ、ラベル連続体10が途中で
勝手に切れてしまうなどの不都合が生じにくい。また、
粘着剤がラベル連続体10の表面に残りにくく、サーマ
ルヘッドに対して従来のような不都合がおこりにくい。
しかも、ラベル連続体10をロール状に巻き重ねた状態
で保持することができ、被貼付物にラベルを貼付する際
に十分な貼着力を得ることができる。
【0040】なお、粘着剤層16は、上述の貼着力試験
方法によって、200 gf/inch 以上の引き剥がし貼着
力を有することがラベルの貼着力の点からは好ましく、
さらに十分なラベルの貼着力を得ようとする場合には、
1000 gf/inch 以上の引き剥がし貼着力を有するこ
とがより好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるラベル連続体を示す
斜視図である。
【図2】図1に示すラベル連続体の線II−IIにおけ
る断面図である。
【図3】図1に示すラベル連続体の製造方法の一例の前
半の工程を示す図解図である。
【図4】図1に示すラベル連続体の製造方法の一例の後
半の工程を示す図解図である。
【符号の説明】
10 ラベル連続体 12 ラベル 14 ラベル基材 16 粘着剤層 18 感熱発色層 20 保護層 22 剥離剤層 24 印刷層 26 工程シート 26a 剥離剤層 28 粘着剤 30 積層物 100 接着剤塗布装置 106 ドライヤ 108 スリッタ 110 保護剤塗布装置 130 剥離剤塗布装置 150 印刷装置 170 工程シート除去装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のラベル基材、 前記ラベル基材の裏面に形成された粘着剤層、 前記ラベル基材の表面に形成された感熱発色層、 前記感熱発色層の表面側に形成された印刷層、および前
    記ラベル基材が巻き重ねられたとき前記粘着剤層と対向
    するように、前記印刷層を覆いながら前記感熱発色層の
    表面側に形成される剥離剤層を含み、 前記剥離剤層は、紫外線硬化型シリコーン樹脂を0.4
    〜3.0 g/m2 塗布して形成される、ラベル連続体。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層は、JIS Z 0237
    に規定される貼着力試験方法によって、50 gf/inch
    以上の引き剥がし貼着力を有し、かつ幅長50 mm のラ
    ベル連続体を巻き重ねて前記粘着剤層と前記剥離剤層と
    を仮着させた状態から、300 mm/min の速度で巻き戻
    すときの巻き戻し力が100 gf 以下であることを特徴
    とする、請求項1に記載のラベル連続体。
JP23351595A 1994-09-14 1995-08-17 ラベル連続体 Pending JPH08137392A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010091547A (ja) * 2008-09-12 2010-04-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 示温テープ成形体およびその使用方法
JP2014049441A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Samsung Display Co Ltd 有機発光装置およびその製造方法

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