JPH0895493A - 接着テープおよびその製造方法 - Google Patents

接着テープおよびその製造方法

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JPH0895493A
JPH0895493A JP25748794A JP25748794A JPH0895493A JP H0895493 A JPH0895493 A JP H0895493A JP 25748794 A JP25748794 A JP 25748794A JP 25748794 A JP25748794 A JP 25748794A JP H0895493 A JPH0895493 A JP H0895493A
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JP
Japan
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tape
layer
base material
pressure
sensitive adhesive
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JP25748794A
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English (en)
Inventor
Shozo Osaka
坂 昇 三 大
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PETSUTAA KK
Original Assignee
PETSUTAA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 表面に情報を表示する表示部が形成され、多
品種で小ロットの生産が可能な、接着テープおよびその
製造方法を提供する。 【構成】 接着テープは、長尺状テープ基材14,54
と、感圧型接着剤層16,56と、剥離層18,58と
を含み、前記剥離層18,58側と前記感圧型接着剤層
16,56側とが対向して仮着するように、テープ基材
14,54が巻き重ねられている。また、接着テープの
製造方法は、工程シートの剥離性を有する表面に感圧型
接着剤層を形成するステップ1と、テープ基材の裏面と
前記工程シートの感圧型接着剤層とを重ね合わせるステ
ップ2と、前記テープ基材の表面に剥離層を形成するス
テップ3と、前記工程シートのみを感圧型接着剤層表面
より剥離するステップ4と、前記剥離層と前記感圧型接
着剤層とが対向して仮着するように、テープ基材を巻き
重ねるステップ5とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接着テープおよびそ
の製造方法に関し、特にたとえば、接着テープであっ
て、その表面に情報を表示した表示部を形成された新た
な接着テープおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接着テープは、塩化ビニルやセロ
ファン等のような合成樹脂の帯状物の裏面に感圧型接着
剤を塗布し、帯状に巻き重ねられたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の接着
テープでは、その表面に適宜な情報を表示する表示部が
形成されておらず、また、それを製造するには大掛かり
な装置が必要であって、比較的大ロットのものにしか対
応できないものであった。しかしながら、昨今の需要家
の多様化により、接着テープの表面に情報が表示された
表示部を要望されることが多くなり、また多品種で小ロ
ットのものを要望されることが多くなってきている。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、表
面に情報を表示する表示部が形成され、多品種で小ロッ
トの生産が可能な、接着テープおよびその製造方法を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の接着テープ
は、長尺状テープ基材と、テープ基材の裏面に転移して
形成された感圧型接着剤層と、テープ基材の表面側に形
成された剥離層とを含み、剥離層側と感圧型接着剤層側
とが対向して仮着するように、テープ基材が巻き重ねら
れた、接着テープである。
【0006】請求項2の接着テープは、テープ基材は、
感圧型接着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成さ
れた、請求項1記載の接着テープである。
【0007】請求項3の接着テープは、剥離層は、剥離
剤および/または印刷インキを印刷・塗布して形成され
る、請求項1または2のいずれかに記載の接着テープで
ある。
【0008】請求項4の接着テープは、剥離層は、剥離
性に優れたフィルムまたはシートが積層されて形成され
る、請求項1ないし3のいずれかに記載の接着テープで
ある。
【0009】請求項5の接着テープの製造方法は、少な
くともその一方の表面が剥離性を有する工程シートを準
備し、工程シートの剥離性を有する表面に感圧型接着剤
層を形成するステップ1と、感圧型接着剤層が転移して
接着される裏面を備える長尺状テープ基材を準備し、該
テープ基材の裏面と工程シートの感圧型接着剤層とを重
ね合わせるステップ2と、テープ基材の表面に剥離層を
形成するステップ3と、工程シートのみをテープ基材の
裏面の転移した感圧型接着剤層表面より剥離するステッ
プ4と、剥離層と感圧型接着剤層とが対向して仮着する
ように、テープ基材を巻き重ねるステップ5とを含む、
接着テープの製造方法である。
【0010】請求項6の接着テープの製造方法は、ステ
ップ4は、ステップ1ないし3によって積層されたテー
プ基材と工程シートとを形成された他層とともに適宜な
幅にスリットするステップを含む、請求項5記載の接着
テープの製造方法である。
【0011】請求項7の接着テープの製造方法は、ステ
ップ4は、ステップ1ないし3によって積層されたテー
プ基材を形成された他層とともに適宜な幅にダイカット
するステップを含む、請求項5記載の接着テープの製造
方法である。
【0012】請求項8の接着テープの製造方法は、ステ
ップ3は、テープ基材の表面に剥離剤および/または剥
離性に優れた印刷インキを印刷・塗布して剥離層を形成
するステップを含む、請求項5ないし7のいずれかに記
載の接着テープの製造方法である。
【0013】請求項9の接着テープの製造方法は、ステ
ップ3は、テープ基材の表面に剥離性に優れたフィルム
またはシートを積層して剥離層を形成するステップを含
む、請求項5ないし7のいずれかに記載の接着テープの
製造方法である。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、テープ基材の表面側
に形成された剥離層側とテープ基材の裏面側に形成され
た感圧型接着剤層側とが対向して仮着するように、テー
プ基材が巻き重ねられているので、巻き戻される。
【0015】請求項2の発明によれば、テープ基材が、
感圧型接着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成さ
れているので、加熱することにより発色する。
【0016】請求項3の発明によれば、テープ基材の表
面に印刷層が形成され、印刷層の表面に剥離層が形成さ
れているので、巻き重ねられた接着テープが巻き戻され
る。
【0017】請求項4の発明によれば、テープ基材の表
面に剥離層が形成されているので、巻き重ねられた接着
テープが巻き戻される。
【0018】請求項5の発明によれば、テープ基材の剥
離層側と感圧型接着剤層側とが対向して仮着するように
テープ基材を巻き重ねるので、巻き重ねられた接着テー
プは巻き戻される。
【0019】請求項6の発明によれば、工程シートと、
長尺状テープ基材とは、他層とともに切断される。
【0020】請求項7の発明によれば、工程シートは切
断されず、テープ基材と他層とは共に切断される。
【0021】請求項8および9の発明によれば、テープ
基材の剥離層側と感圧型接着剤層側とが対向して仮着す
るようにテープ基材を巻き重ねるので、巻き重ねられた
接着テープは巻き戻される。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、テープ基材の
裏面に転移して感圧型接着剤層が形成されるので、常温
で感圧型接着剤層をテープ基材の表面に形成できる。そ
れゆえに、テープ基材を選択する場合、比較的耐熱性の
小さい極薄テープ等であっても、対応でき、また、元々
感圧型接着剤層を形成する前のエマルジョンの状態にお
ける感圧型接着剤の溶剤等が転移する前に除去すること
もできるので、テープ基材の性質とは関係なく感圧型接
着剤層を形成する感圧型接着剤の選択の幅も拡げられ
る。さらに、特に、テープ基材としてサーマル紙等の熱
発色するようなものも選択でき、また比較的熱をかける
ような転写箔による印字をするプリンター等、あらゆる
プリンターにも対応が可能となる。
【0023】請求項2の発明によれば、テープ基材は、
感圧型接着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成さ
れているので、サーマルプリンター等によって比較的簡
単に印字をすることが可能となる。
【0024】請求項3の発明によれば、テープ基材の表
面に剥離層が形成されるので、テープ基材の裏面に形成
された感圧型接着剤層とその表面に形成された剥離層と
を対向して仮着するようにテープ基材が巻き重ねられて
も、巻き戻すことができ、接着テープから一枚一枚テー
プ片にカットして利用することができる。
【0025】請求項4の発明によれば、テープ基材の表
面に剥離性に優れたフィルムまたはシートにて剥離層が
形成されているので、テープ基材の表面側に形成された
剥離層と裏面側に形成された感圧型接着剤層とが対向し
て仮着するようにテープ基材が巻き重ねられても、巻き
戻すことができ、接着テープから個々のテープ片にカッ
トして用いることができる。
【0026】請求項5の発明によれば、工程シートの剥
離性を有する表面に形成された感圧型接着剤層と、感圧
型接着剤層が転移して接着される表面を備える長尺状テ
ープ基材の表面とが重ね合わされ、常温にて、感圧型接
着剤層が工程シートの表面より長尺状テープ基材の裏面
に転移されるので、比較的耐熱性の小さい極薄のテープ
基材であっても、感圧型接着剤層を形成することができ
る。また、感圧型接着剤層を形成する感圧型接着剤がエ
マルジョン状のときに含んでいた溶剤が除去された状態
で工程シートの表面から転移させて感圧型接着剤層を形
成することもできるので、溶剤等によってテープ基材に
影響を及ぼすことがない。それゆえに、テープ基材およ
び感圧型接着剤層を形成する感圧型接着剤の選択の幅が
きわめて広くなり、また、多品種少量の生産に適する。
また、工程シートは、何回も用いれば、ゴミとならず資
源の再利用を図ることができる。
【0027】請求項6の発明によれば、幅広で長尺状の
テープ基材と工程シートとを準備し、感圧型接着剤層を
もって重ね合わせるようにし、且つ適宜な幅にそれらを
スリットして目的とするテープ基材を形成するようにす
れば、工程シートの剥離性を有する表面に形成される感
圧型接着剤層を、工程シートの左右端を若干残して形成
することができ、両側縁の無駄な部分が僅かですみ、初
期の目的とする幅のテープ基材をより多く形成すること
ができ、きわめて有用である。
【0028】請求項7の発明によれば、幅広で長尺状の
テープ基材と工程シートとを準備し、感圧型接着剤層を
もって重ね合わせるようにし、且つ適宜な幅に前記テー
プ基材をダイカットして適宜なテープ幅を形成するよう
にすれば初期の目的とするテープを適宜形成することが
でき、きわめて有用である。
【0029】請求項8の発明によれば、工程シートの剥
離性を有する表面に感圧型接着剤層を形成し、感圧型接
着剤層が転移して接着される長尺状テープ基材の裏面と
重ね合わせれば、剥離剤および/または剥離性に優れた
印刷インキの作用により感圧型接着剤層を工程シートか
ら長尺状テープ基材の裏面に転移させることができる。
【0030】請求項9の発明によれば、工程シートの剥
離性を有する表面に感圧型接着剤層を形成し、感圧型接
着剤層が転移して接着される長尺状テープ基材の裏面と
重ね合わせれば、剥離性に優れたフィルム又はシートの
作用により感圧型接着剤層を工程シートから長尺状テー
プ基材の裏面に転移させることができる。
【0031】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0032】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である接着テー
プを示す図であり、そのうち、(A)は、その斜視図で
あり、(B)は、その断面図である。図2は、図1図示
例の製造方法の一例を示す図解図である。
【0033】この実施例の接着テープ10は、複数の表
示部12が帯状に連続して形成されたものであり、それ
ぞれ各表示部12の境界においてカッティングして各々
1枚のテープ片として用いられるものである。
【0034】そして、長尺状のテープ基材14の裏面に
転移して形成された感圧型接着剤層16が形成され、前
記テープ基材14の表面側に剥離層たる剥離剤層18が
形成され、さらに前記テープ基材14の表面側であっ
て、テープ基材14との間においてテープ基材14の表
面の一部に印刷層20が形成されている。印刷層20
は、各テープ片の表示部12を形成するように、一定の
間隔を隔てて間欠的に形成されている。
【0035】接着テープ10は、図1(A)に示すよう
に、テープ片として使用する前は、前記剥離剤層18側
と前記感圧型接着剤層16が対向して仮着するように、
テープ基材14がロール状に巻き重ねられている。な
お、この実施例では、テープ基材14の剥離剤層側18
側表面に感熱発色層22が形成されている。
【0036】長尺状テープ基材14は、この実施例にお
いては、たとえば紙、合成紙、セロファン、ポリスチレ
ン、ポリエステル等のプラスチックフィルムまたはシー
ト、あるいはアルミホイル等の長尺帯状体があげられる
が、切れ目のない長尺帯状の接着テープを各テープ片に
カットするために、手あるいはカッター等の機械器具で
切断することができるような素材である必要性がある。
また、所定間隔を置いてミシン目等の切り目(図示せ
ず)が穿設され、所定の細片のテープ片に切断し得るよ
うに構成してもよい。
【0037】テープ基材14の裏面に転移して形成され
た感圧型接着剤層16は、各テープ片に接着力を与える
ためのものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム
系接着剤等の公知の感圧型接着剤が用いられる。
【0038】前記テープ基材14の表面側に形成された
感熱発色層22は、たとえば透明または単色のロイコ染
料、酸性物質および結着剤の混合物を含む感熱発色剤を
塗布乾燥することによって形成される。この場合、ロイ
コ染料としては、たとえば、クリスリタルバイオレット
ラクトン、3−インドリノ−3−P−ジメチルアミノフ
ェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−ジエチルアミノ−7
−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−P−ブチルアニリ
ノフルオランなどがあげられる。
【0039】また、酸性物質としては、たとえば、2,
2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェ
ニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソプ
ロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)等があげられる。
【0040】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、
ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の水
溶性あるいは水性エマルジョンなどがあげられる。この
感熱発色層22は、それをプリンターのサーマルヘッド
等が加熱することによって発色させることができる。
【0041】テープ基材14の感熱発色層22側表面に
は、さらに各テープ片の境界を隔てて各テープ片の表示
部12を形成する印刷層20が形成されている。この印
刷層20は、一般的な印刷インキを用い、平版、凸版あ
るいはオフセット印刷その他の公知印刷方法により印刷
して形成される。前記テープ基材14の表面側、すなわ
ち感熱発色層22および印刷層20の表面上に形成され
た剥離剤層18は、たとえば、感熱発色層22に影響を
及ぼさない温度でキュアさせることができる、シリコン
樹脂等の剥離剤を印刷塗布して形成されたものである。
【0042】この実施例においては、剥離剤層18を構
成する剥離剤としては、UVシリコン(いわゆる紫外線
硬化型のシリコン)やEBシリコン(いわゆる電子線硬
化型のシリコン)のように紫外線や電子線でキュアーさ
れ、感熱発色層22に影響を及ぼさないようなものが選
択されるのがよい。
【0043】引き続き、図1図示例の製造方法の一例に
ついて、主として図2に基づいて説明する。
【0044】まず、ロール状に巻き重ねられた紙、フィ
ルムまたはシート状のプラスチック等からなる長尺帯状
の工程シート24をロール状に巻き重ねられたものを準
備する。この工程シート24は、製造工程においてのみ
用いられるものであり、完成した接着テープ10には残
存しないものである。そして、工程シート24の表面は
シリコン樹脂あるいはフッソ樹脂等の剥離剤を印刷・塗
布され、剥離性を有する剥離性層24aが形成されてい
る。
【0045】次に、この工程シート24の剥離性層24
aの表面に感圧型接着剤層16を形成する感圧型接着剤
26を印刷・塗布するのであるが、この接着剤塗布装置
100は、複数のローラ102aおよびローラ102b
を含む。ローラ102aは、その一部がパン104に溜
めた感圧型接着剤26に浸漬されている。したがって、
ローラ102aおよびローラ102bを回転させること
によって、その部位に導かれた工程シート24の剥離性
層24a表面に、感圧型接着剤26が印刷塗布される。
なお、接着剤塗布装置としては、グラビアロールコータ
ー、リバースロールコーター、エアーナイフコーター等
の塗布装置を用いてもよく、また、スクリーン印刷機等
の公知の印刷機を用いてもよい。
【0046】そして、感圧型接着剤26が印刷塗布され
た工程シート24は、たとえばヒーターを含むドライヤ
ー106に導かれる。ドライヤー106では工程シート
24に印刷塗布された感圧型接着剤26が乾燥されて感
圧型接着剤層16として形成される。感圧型接着剤26
として、EVA系、酢ビ系、アクリル系等の水溶性樹脂
を含む接着剤あるいは塩酸ビ、ウレタン、アクリル等か
らなる溶剤型接着剤を用いる場合は、水分や溶剤をとば
すために乾燥機を用い、ゴム系、EVA系のホットメル
ト型接着剤を用いる場合は、冷却機を用いる。
【0047】このように感圧型接着剤26が印刷・塗布
された工程シート24の剥離性層24a側に、テープ基
材14となる原紙14aが積層される。テープ基材14
の原紙14aも、工程シート24と同じ幅に形成され、
そのテープ基材14の原紙14aの表面には、すでに感
熱発色層22が形成されている。感熱発色層22は、前
記した感圧型接着剤26の層側とは反対側に形成されて
いる。
【0048】この工程シート24とテープ基材14の連
続体とが感圧型接着剤26の層をもって積層し仮着され
てなる積層物30は、図2に示す次工程の印刷および剥
離剤塗布装置に導かれる。
【0049】次に、積層物30は、図2に示す印刷層2
0を形成するための印刷装置110に導かれる。この印
刷装置110は、表示部12を印刷するものであり、た
とえば商品名等の文字や適宜な図柄等からなる画線を平
版、凸版あるいはオフセット印刷等の公知の印刷装置に
よって印刷するものである。
【0050】引き続き、印刷層20が形成された積層物
30は、ラベル基材14の印刷層20の表面に剥離剤層
18を形成するための剥離剤塗布装置120に導かれ
る。この剥離剤塗布装置120は、メインローラ122
aと該メインローラ122aに対向して設けられたロー
ラ122bを含む。そして、メインローラ122aは、
その一部がパン124に溜められた剥離剤32に浸漬さ
れており、メインローラ122aとローラ122bとに
挟まれている積層物30のテープ基材14の表面にメイ
ンローラ122aで剥離剤32が塗布される。そして、
剥離剤32が印刷塗布された積層物30は、たとえばヒ
ーターを含む乾燥機126に移動される。乾燥機126
では、積層物に印刷塗布された剥離剤32が乾燥されて
剥離剤層18として形成される。そして、剥離剤層18
と積層物30が積層されてなる接着テープ10は、次に
工程シート除去装置130に導かれる。工程シート除去
装置130は、ローラ132を含み、積層物30の感圧
型接着剤層16表面より工程シート24を剥離し、別途
再利用できるようにロール状に巻き取られる。
【0051】一方、接着テープ10を構成する積層物
は、さらに最適な接着テープ10の幅となるようにダイ
カッタ140で、テープ基材14を他の印刷層20、感
熱発色層22、剥離剤層18及び感圧型接着剤層16と
ともに両側縁をあるいは一方側縁をダイカット加工しな
がら、ロール状に巻き重ねられる。一方、工程シート2
4は、ダイカッタ140でダイカットされずに元の状態
で残存するようにダイカッタ140でのダイカット加工
時に調整されるので、元の幅広状態が維持され、且つ感
圧型接着剤層16はテープ基材14側に転移されるの
で、工程シート24として再使用が可能である。
【0052】引き続き、図1図示例とは別の実施例たる
接着テープについて説明する。
【0053】図3は、別の実施例たる接着テープの断面
図である。図4は、図3図示例の製造方法の一例を示す
図解図である。
【0054】この接着テープ50は、図1図示例とは異
なりテープ基材54の表面に印刷層58が形成される。
さらに印刷層58表面に剥離性に優れた透明フィルムま
たはシートからなる剥離層60が形成されている。もっ
とも、テープ基材54の裏面に感圧型接着剤層56が形
成されていることは図1図示例と同様であり、またテー
プ基材54の表面に感熱発色層62が形成されているこ
とも図1図示例と同様である。
【0055】なお、図3図示例の接着テープ50は、製
造工程のうち前半部を担うテープ基材54と加工シート
64との積層物70が、図3図示例と同様な装置をもっ
て製造されるが、この図4図示例の製造方法のうち後半
部を担う製造装置は、図4図示例のように、印刷装置2
10をもって感熱発色層62の表面に印刷層58を形成
するように構成されているが、剥離剤塗布装置をもって
積層物のテープ基材表面に剥離剤を印刷塗布して剥離層
を形成する方法に変えて、剥離層60を形成する透明ま
たは半透明のフィルム60aを巻き重ね、フィルム60
aの裏面に接着剤層60bを形成し、その接着剤層60
bの接着力で印刷層60の表面にフィルム60aを接着
して剥離層60を形成するように構成されている。
【0056】なお、この図4図示例においては、図2図
示例と異なり、テープ基材54を接着テープ50の最適
な幅に調整する装置たるスリッタ240は、工程シート
除去装置230によって工程シート64が感圧型接着剤
層56より引き剥がされた後においてスリットするよう
に、ロール状に巻き重ねられる直前のより下流に設けら
れている。なお、この発明は前記実施側に限定されず、
種々変更することが可能である。例えば、図1図示例に
おいて、剥離層を兼ねる印刷層を、剥離層たる剥離剤層
の表面に形成してもよい。なお、その場合は、印刷層を
形成する印刷インキとしては、剥離層を形成するために
それ自身剥離性を有する印刷インキを選択する必要性が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である接着テープを示す図
であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、その
断面図である。
【図2】図1図示例の製造方法の一例を示す図解図であ
る。
【図3】別の実施例たる接着テープの断面図である。
【図4】図3図示例の製造方法の一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10,50 接着テープ 12,52 表示部 14,54 テープ基材 16,56 感圧型接着剤層 18,58 剥離剤層 20,58 印刷層 22,62 感熱発色層 24,64 工程シート 24a 剥離性層 26 感圧型接着剤 30,70 積層物 32,82 剥離剤 100,200 接着剤塗布装置 102 ローラ 104 パン 106 ドライヤー 110,210 印刷装置 120,220 剥離剤塗布装置 122 メインローラ 124 パン 126 乾燥機 130,230 工程シート除去装置 240 スリッタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状テープ基材と、 前記テープ基材の裏面に転移して形成された感圧型接着
    剤層と、 前記テープ基材の表面側に形成された剥離層とを含み、 前記剥離層側と前記感圧型接着剤層側とが対向して仮着
    するように、テープ基材が巻き重ねられた、接着テー
    プ。
  2. 【請求項2】 テープ基材は、感圧型接着剤層とは反対
    側の表面に感熱発色層が形成された、請求項1記載の接
    着テープ。
  3. 【請求項3】 剥離層は、剥離剤および/または印刷イ
    ンキを印刷・塗布して形成される、請求項1または2の
    いずれかに記載の接着テープ。
  4. 【請求項4】 剥離層は、剥離性に優れたフィルムまた
    はシートが積層されて形成される、請求項1ないし3の
    いずれかに記載の接着テープ。
  5. 【請求項5】 少なくともその一方の表面が剥離性を有
    する工程シートを準備し、前記工程シートの剥離性を有
    する表面に感圧型接着剤層を形成するステップ1と、 前記感圧型接着剤層が転移して接着される裏面を備える
    長尺状テープ基材を準備し、該テープ基材の裏面と前記
    工程シートの感圧型接着剤層とを重ね合わせるステップ
    2と、 前記テープ基材の表面に剥離層を形成するステップ3
    と、 前記工程シートのみを前記テープ基材の裏面の転移した
    感圧型接着剤層表面より剥離するステップ4と、 前記剥離層と前記感圧型接着剤層とが対向して仮着する
    ように、テープ基材を巻き重ねるステップ5とを含む、
    接着テープの製造方法。
  6. 【請求項6】 ステップ4は、ステップ1ないし3によ
    って積層されたテープ基材と工程シートとを形成された
    他層とともに適宜な幅にスリットするステップを含む、
    請求項5記載の接着テープの製造方法。
  7. 【請求項7】 ステップ4は、ステップ1ないし3によ
    って積層されたテープ基材を形成された他層とともに適
    宜な幅にダイカットするステップを含む、請求項5記載
    の接着テープの製造方法。
  8. 【請求項8】 ステップ3は、前記テープ基材の表面に
    剥離剤および/または剥離性に優れた印刷インキを印刷
    ・塗布して剥離層を形成するステップを含む、請求項5
    ないし7のいずれかに記載の接着テープの製造方法。
  9. 【請求項9】 ステップ3は、前記テープ基材の表面に
    剥離性に優れたフィルムまたはシートを積層して剥離層
    を形成するステップを含む、請求項5ないし7のいずれ
    かに記載の接着テープの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094339A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Masatoshi Seki ライナーレスフィルム

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