JPH08137402A - ラベル連続体およびその製造方法 - Google Patents

ラベル連続体およびその製造方法

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JPH08137402A
JPH08137402A JP33632494A JP33632494A JPH08137402A JP H08137402 A JPH08137402 A JP H08137402A JP 33632494 A JP33632494 A JP 33632494A JP 33632494 A JP33632494 A JP 33632494A JP H08137402 A JPH08137402 A JP H08137402A
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label
layer
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adhesive layer
pressure
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Shozo Osaka
坂 昇 三 大
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PETSUTAA KK
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Priority to DK95114332T priority patent/DK0702344T3/da
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ラベル基材や粘着剤層の選択の幅を拡げ、多
品種小ロットの生産が可能な、ラベル連続体およびその
製造方法を提供する。 【構成】 ラベル連続体10は、長尺状ラベル基材14
と、ラベル基材14の裏面に転移して形成された粘着剤
層16と、ラベル基材14の表面側に形成された剥離層
18とを含み、剥離層18側と前記粘着剤層16側とが
対向して仮着するように、ラベル基材14が巻き重ねら
れた。このラベル連続体の製造方法は、ラベル基材14
の裏面と工程シート24の粘着剤層16とを重ね合わせ
るステップと、ラベル基材14の表面に剥離層18を形
成するステップと、工程シート24のみをラベル基材1
4の裏面の転移した粘着剤層16表面より剥離するステ
ップと、剥離層18と粘着剤層16とが対向して仮着す
るように、ラベル基材14を巻き重ねるステップとを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のラベルが連続
して形成されたラベル連続体およびその製造方法に関
し、特に、たとえば値札やバーコードラベル等として用
いて好適な、いわゆる剥離紙を有しないノンセパ型ラベ
ル連続体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるノンセパ型と称する剥離
紙を有しないラベルとしては、耐熱性を有する基材の裏
面にディレードタック型の熱接着性接着剤からなる感圧
型接着剤層を形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようないわゆる熱
活性型の感圧型接着剤層を形成したものの場合は、もと
もと剥離紙を使わないでも巻き重ねて利用に要すること
ができる。すなわち、加熱して接着性接着剤を溶融させ
て感圧性を付与する前は、接着性を有しないため、ロー
ル状に巻き重ねても接着することがない。ところが、こ
の従来のノンセパ型ラベルは、製造設備がいきおい大型
にならざるを得ず、設備投資が嵩み、また、熱接着性接
着剤を活性化させるために加熱しなければならないため
にラベルの基材となるものとして紙等の耐熱性に優れた
ものを選ばざるを得ない。その他、接着剤層を形成する
接着剤に含まれる成分によって影響を受けないものを選
択しなければならない等、その選択の幅が極めて限定さ
れたものになる。
【0004】それゆえに、この発明は、ラベル基材や粘
着剤層の選択の幅を拡げ、多品種小ロットの生産が可能
な、ラベル連続体およびその製造方法を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のラベル連続体
は、長尺状ラベル基材と、ラベル基材の裏面に転移して
形成された粘着剤層と、ラベル基材の表面側に形成され
た剥離層とを含み、剥離層側と前記粘着剤層側とが対向
して仮着するように、ラベル基材が巻き重ねられた、ラ
ベル連続体である。
【0006】請求項2のラベル連続体は、ラベル基材の
表面に印刷層が形成され、印刷層の表面に剥離層が形成
された、請求項1記載のラベル連続体である。
【0007】請求項3のラベル連続体は、印刷層が、ラ
ベル基材の表面であって、剥離層の表面に形成され、且
つ剥離性に優れた印刷インキにて形成された、請求項1
記載のラベル連続体である。
【0008】請求項4のラベル連続体は、ラベル基材
は、粘着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成され
た、請求項1ないし3のいずれかに記載のラベル連続体
である。
【0009】請求項5のラベル連続体の製造方法は、少
なくともその一方の表面が剥離性を有する工程シートを
準備し、工程シートの剥離性を有する表面に粘着剤層を
形成するステップ1と、粘着剤層が転移して接着される
裏面を備える長尺状ラベル基材を準備し、該ラベル基材
の裏面と工程シートの粘着剤層とを重ね合わせるステッ
プ2と、ラベル基材の表面に剥離層を形成するステップ
3と、工程シートのみをラベル基材の裏面の転移した粘
着剤層表面より剥離するステップ4と、剥離層と粘着剤
層とが対向して仮着するように、ラベル基材を巻き重ね
るステップ5とを含む、ラベル連続体の製造方法であ
る。
【0010】請求項6のラベル連続体の製造方法は、ス
テップ1は、シートの表面に剥離剤を印刷・塗布して剥
離性を付与した工程シートを準備するステップを含む、
請求項5記載のラベル連続体の製造方法である。
【0011】請求項7のラベル連続体の製造方法は、ス
テップ2は、幅広で長尺状のラベル基材を準備し、該ラ
ベル基材の裏面と工程シートの粘着剤層とを重ね合わ
せ、適宜な幅にスリットして、巻き重ねるステップを含
む、請求項5または6のいずれかに記載のラベル連続体
の製造方法である。
【0012】請求項8のラベル連続体の製造方法は、ス
テップ3およびステップ4は、重ねられたラベル基材を
巻き戻して、印刷層および/または剥離層を形成するス
テップを含む、請求項7記載のラベル連続体の製造方法
である。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、ラベル基材の表面側
に形成された剥離層側とラベル基材の裏面側に形成され
た粘着剤層側とが対向して仮着するように、ラベル基材
が巻き重ねられるので、巻き戻される。
【0014】請求項2の発明によれば、ラベル基材の表
面に印刷層が形成され、印刷層の表面に剥離層が形成さ
れているので、巻き重ねられたラベル基材が巻き戻され
る。
【0015】請求項3の発明によれば、印刷層が、ラベ
ル基材の表面である剥離層の表面に形成され、且つ剥離
性に優れた印刷インキにて形成されているので、巻き重
ねられたラベル基材が巻き戻される。
【0016】請求項4の発明によれば、ラベル基材が、
粘着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成されてい
るので、加熱することにより発色する。
【0017】請求項5の発明によれば、シートの表面に
剥離性を有する工程シートをもって粘着剤層を形成する
ので、粘着剤層は、長尺状ラベル基材と重ね合わされた
とき工程シートから長尺状ラベル基材の表面に転移す
る。
【0018】請求項6の発明によれば、シートの表面に
剥離剤を印刷・塗布して剥離性を付与した工程シートを
もって粘着剤層を形成するので、粘着剤層は、長尺状ラ
ベル基材と重ね合わされたとき工程シートから長尺状ラ
ベル基材の表面に転移する。
【0019】請求項7の発明によれば、工程シートに形
成された粘着剤層が、ラベル基材の裏面に転移する。
【0020】請求項8の発明によれば、ラベル基材と工
程シートとが粘着剤層を挟んで積層されたロール状積層
物が巻き戻され、印刷層および/または剥離層を形成す
る。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ラベル基材の
裏面に粘着剤層が形成されるので、常温で粘着剤層をラ
ベル基材の表面に形成できる。それゆえに、ラベル基材
を選択する場合、比較的耐熱性の小さい極薄テープ等で
あっても、対応でき、また、元々粘着剤層を形成する前
の溶解状態における粘着剤の溶剤等が転移する前に除去
されるので、ラベル基材の性質とは関係なく粘着剤層を
形成する粘着剤の選択の幅も拡げられる。さらに、特
に、ラベル基材としてサーマル紙等の熱発色するような
ものも選択でき、また比較的熱をかけるような転写箔に
よる印字をするプリンター等、あらゆるプリンターにも
対応が可能となる。
【0022】請求項2の発明によれば、ラベル基材の表
面に印刷層が形成され、印刷層の表面に剥離層が形成さ
れるので、ラベル基材の裏面に形成された粘着剤層とそ
の表面に形成された剥離層とを対向して仮着するように
ラベル基材が巻き重ねられても、巻き戻すことができ、
ラベル連続体から一枚一枚ラベルをカットして利用する
ことができる。
【0023】請求項3の発明によれば、印刷層がラベル
基材の表面である剥離層の表面に形成され、且つ剥離性
に優れた印刷インキにて形成されているので、ラベル基
材の表面側に形成された剥離層と裏面側に形成された粘
着剤層とが対向して仮着するようにラベル基材が巻き重
ねられても、巻き戻すことができ、ラベル連続体から個
々のラベルにカットして用いることができる。
【0024】請求項4の発明によれば、ラベル基材は、
粘着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成されてい
るので、サーマルプリンター等によって比較的簡単に印
字をすることが可能となる。
【0025】請求項5の発明によれば、工程シートの剥
離性を有する表面に形成された粘着剤層と、粘着剤層が
転移して接着される表面を備える長尺状ラベル基材の表
面とが重ね合わされ、常温にて、粘着剤層が工程シート
の表面より長尺状ラベル基材の裏面に転移されるので、
比較的耐熱性の小さい極薄のラベル基材であっても、粘
着剤層を形成することができる。また、粘着剤層を形成
する粘着剤がエマルジョン状のときに含んでいた溶剤が
除去された状態で工程シートの表面から転移させて粘着
剤層を形成するので、溶剤等によってラベル基材に影響
を及ぼすことがない。それゆえに、ラベル基材および粘
着剤層を形成する粘着剤の選択の幅がきわめて広くな
り、また、多品種少量の生産に適する。また、工程シー
トは、何回も用いることができるので、ゴミとならず資
源の再利用を図ることができる。
【0026】請求項6の発明によれば、工程シートの剥
離性を有する表面に粘着剤層を形成し、粘着剤層が転移
して接着される長尺状ラベル基材の裏面と重ね合わせれ
ば、剥離剤の作用により粘着剤層を工程シートから長尺
状ラベル基材の裏面に転移させることができる。
【0027】当初より複数の所期の目的とする幅のラベ
ル基材として粘着剤層を形成すれば、各ラベル基材の両
側縁に各々無駄な部分が発生するが、請求項7の発明に
よれば、所期の目的とするラベル基材の幅よりも幅広で
長尺状のラベル基材と工程シートとをまず準備し、粘着
剤層をもって重ね合わせるようにし、且つ適宜な幅にそ
れらをスリットして目的とするラベル基材を形成するよ
うにすれば、工程シートの剥離性を有する表面に形成さ
れる粘着剤層を、工程シートの左右端を若干残して形成
することができ、両側縁の無駄な部分が僅かですみ、初
期の目的とする幅のラベル基材をより多く形成すること
ができ、きわめて有用である。
【0028】請求項8の発明によれば、請求項7のよう
な効果を奏する上に、さらに印刷層および/または剥離
層を初期の目的とする部位に適宜形成することができ、
きわめて有用である。
【0029】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0030】
【実施例】図1は、この発明の一実施例であるラベル連
続体を示す図であり、そのうち、(A)は、その斜視図
であり、(B)は、その断面図である。図2および図3
は、図1図示例の製造方法の一例を示す図解図であり、
図2は、その前半の工程を示す図であり、図3は後半の
工程を示す図である。
【0031】この実施例のラベル連続体10は、複数の
ラベル12が帯状に連続して形成されたものであり、そ
れぞれ各ラベル12の境界においてカッティングして各
々1枚のラベル12として用いられるものである。
【0032】そして、長尺状のラベル基材14の裏面に
転移して形成された感圧型接着剤層、すなわち常温で粘
着性を有し、軽い圧力で被着材に接着する粘着剤層16
が形成され、前記ラベル基材14の表面側に剥離層たる
剥離剤層18が形成され、さらに前記ラベル基材14の
表面側であって、ラベル基材14との間においてラベル
基材14の表面の一部に印刷層20が形成されている。
印刷層20は、各ラベル12の境界を隔てて各ラベル1
2の表示部を形成するように、各ラベル12の表示部間
において一定の間隔を隔てて間欠的に形成されている。
【0033】ラベル連続体10は、図1(A)に示すよ
うに、ラベルとして使用する前は、前記剥離剤層18側
と前記粘着剤層16が対向して仮着するように、ラベル
基材14がロール状に巻き重ねられている。なお、この
実施例では、ラベル基材14の剥離剤層側18側表面に
感熱発色層22が形成されている。
【0034】長尺状ラベル基材14は、この実施例にお
いては、たとえば紙、合成紙、セロファン、ポリスチレ
ン、ポリエステル等のプラスチックフィルムまたはシー
ト、あるいはアルミホイル等の長尺帯状体があげられる
が、切れ目のない長尺帯状のラベル連続体を各ラベル1
2にカットするために、手あるいはカッター等の機械器
具で切断することができるような素材である必要性があ
る。また、所定間隔を置いてミシン目等の切り目(図示
せず)が穿設され、所定の細片のラベル12に切断し得
るように構成してもよい。
【0035】ラベル基材14の裏面に転移して形成され
た粘着剤層16は、各ラベル12に接着力を与えるため
のものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム系接
着剤等の公知の粘着剤が用いられる。
【0036】前記ラベル基材14の表面側に形成された
感熱発色層22は、たとえば透明または単色のロイコ染
料、酸性物質および結着剤の混合物を含む感熱発色剤を
塗布乾燥することによって形成される。この場合、ロイ
コ染料としては、たとえば、クリスリタルバイオレット
ラクトン、3−インドリノ−3−P−ジメチルアミノフ
ェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−ジエチルアミノ−7
−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−P−ブチルアニリ
ノフルオランなどがあげられる。
【0037】また、酸性物質としては、たとえば、2,
2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェ
ニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソプ
ロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)等があげられる。
【0038】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、
ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の水
溶性あるいは水性エマルジョンなどがあげられる。この
感熱発色層22は、それをプリンターのサーマルヘッド
等が加熱することによって発色させることができる。
【0039】ラベル基材14の感熱発色層22側表面に
は、さらに各ラベル12の境界を隔てて各ラベル12の
表示部を形成する印刷層20が形成されている。この印
刷層20は、一般的な印刷インキを用い、平版、凸版あ
るいはオフセット印刷その他の公知印刷方法により印刷
して形成される。前記ラベル基材14の表面側、すなわ
ち感熱発色層22および印刷層20の表面上に形成され
た剥離剤層18は、たとえば、感熱発色層22に影響を
及ぼさない温度でキュアさせることができる、シリコン
樹脂等の剥離剤を印刷塗布して形成されたものである。
【0040】この実施例においては、剥離剤層18を構
成する剥離剤としては、UVシリコン(いわゆる紫外線
硬化型のシリコン)やEBシリコン(いわゆる電子線硬
化型のシリコン)のように紫外線や電子線でキュアーさ
れ、感熱発色層22に影響を及ぼさないようなものが選
択されるのがよい。なお、剥離層は、剥離性に優れたフ
ィルムまたはシートが積層され、接着されて形成されて
もよい。
【0041】引き続き、図1図示例の製造方法の一例に
ついて、主として図2および図3に基づいて説明する。
【0042】まず、ロール状に巻き重ねられた紙、フィ
ルムまたはシート状のプラスチック等からなる長尺帯状
の工程シート24をロール状に巻き重ねられたものを準
備する。この工程シート24は、製造工程においてのみ
用いられるものであり、完成したラベル連続体10には
残存しないものである。そして、工程シート24の表面
はシリコン樹脂あるいはフッソ樹脂等の剥離剤を印刷・
塗布され、剥離性を有する剥離層24aが形成されてい
る。
【0043】次に、この工程シート24の剥離層24a
の表面に粘着剤層16を形成する粘着剤26を印刷・塗
布するのであるが、この接着剤塗布装置100は、2つ
のローラ102aおよび102bを含む。ローラ102
aは、その下部がパン104に溜めた粘着剤26に浸漬
されている。したがって、ローラ102aおよび102
bを回転させることによって、その部位に導かれた工程
シート24の剥離層24a表面に、粘着剤26が印刷塗
布される。なお、接着剤塗布装置としては、グラビアロ
ールコーター、リバースロールコーター、エアーナイフ
コーター等の塗布装置を用いてもよく、また、スクリー
ン印刷機等の公知の印刷機を用いてもよい。
【0044】そして、粘着剤26が印刷塗布された工程
シート24は、たとえばヒーターを含むドライヤー10
6に導かれる。ドライヤー106では工程シート24に
印刷塗布された粘着剤26が乾燥されて粘着剤層16と
して形成される。粘着剤26として、EVA系、酢ビ
系、アクリル系等の水溶性樹脂を含む接着剤あるいは塩
酸ビ、ウレタン、アクリル等からなる溶剤型接着剤を用
いる場合は、乾燥機を用い、ゴム系、EVA系のホット
メルト型接着剤を用いる場合は、冷却機を用いる。
【0045】このように粘着剤層16が形成された工程
シート24の剥離層24a側に、ラベル基材14となる
原紙14aが積層される。ラベル基材14の原紙14a
も、工程シート24と同じ幅に形成され、そのラベル基
材14の原紙14aの表面には、すでに感熱発色層22
が形成されている。感熱発色層22は、前記した粘着剤
層26側とは反対側に形成されている。
【0046】このように、工程シート24、粘着剤26
の層およびラベル基材14とが積層された積層物は、次
の印刷等の工程に導く前に、積層された状態で予め最終
製品たるラベル連続体10の幅とほぼ近似した幅となる
ようにスリッタ108でスリットされ、スリット後にロ
ール状に巻き重ねられる。
【0047】この工程シート24とラベル基材14の連
続体とが粘着剤26の層をもって積層し仮着されてなる
積層物30はロール状に巻き重ねられ、積層物30はロ
ール状に巻き重ねられた状態において、図3に示す次工
程の印刷および剥離剤塗布装置に導かれる。
【0048】次に、積層物30の積層ロール状に巻き重
ねられたロール状積層物30は、図3に示す製造装置に
装填され、積層物30を巻き戻して、印刷層20を形成
するための印刷装置110に導かれる。この印刷装置1
10は、各ラベル12を構成する表示部を印刷するもの
であり、たとえば商品名等の文字や適宜な図柄等からな
る画線を平版、凸版あるいはオフセット印刷等の公知の
印刷装置によって印刷するものである。
【0049】引き続き、印刷層20が形成された積層物
30は、ラベル基材14の印刷層20の表面に剥離剤層
18を形成するための剥離剤塗布装置120に導かれ
る。この剥離剤塗布装置120は、メインローラ122
aと該メインローラ122aに対向して設けられたロー
ラ122bを含む。そして、メインローラ122aは、
その下部がパン124に溜められた剥離剤32に浸漬さ
れており、メインローラ122aとローラ122bとに
挟まれている積層物30のラベル基材14の表面にメイ
ンローラ122aで剥離剤32が塗布される。そして、
剥離剤32が印刷塗布された積層物30は、たとえばヒ
ーターを含む乾燥機126に移動される。乾燥機126
では、積層物に印刷塗布された剥離剤32が乾燥されて
剥離剤層18として形成される。そして、剥離剤層18
と積層物30が積層されてなるラベル連続体10は、次
に工程シート除去装置130に導かれる。工程シート除
去装置130は、ローラ132を含み、積層物30の粘
着剤層16表面より工程シート24を剥離し、別途再利
用できるようにロール状に巻き取られる。
【0050】一方、ラベル連続体10を構成する積層物
は、さらに最適なラベル連続体10の幅となるようにス
リッタ140で両側縁をあるいは一方側縁を切断加工し
ながら、ロール状に巻き重ねられる。もっとも、ラベル
基材16、粘着剤層16、印刷層10及び感熱発色層2
2のみを切断加工するように、ダイカットしてもよい。
【0051】引き続き、図1図示例とは別の実施例たる
ラベル連続体について説明する。
【0052】図4は、別の実施例たるラベル連続体の断
面図である。図5は、図4図示例の製造方法の一例を示
す図解図である。
【0053】このラベル連続体50は、図1図示例とは
異なりラベル基材54の表面に剥離剤層58が形成され
る。さらに剥離剤層58表面に印刷層60が形成されて
いる。もっとも、ラベル基材54の裏面に粘着剤層56
が形成されていることは図1図示例と同様であり、また
ラベル基材54の表面に感熱発色層62が形成されてい
ることも図1図示例と同様である。また、印刷層60を
形成する印刷インキとしては、それ自身剥離性を有する
印刷インキを選択する必要性がある。
【0054】なお、図4図示例のラベル連続体50は、
製造工程のうち前半部を担うラベル基材54と加工シー
ト64との積層物70が、図2図示例と同様な装置をも
って製造されるが、この図4図示例の製造方法のうち後
半部を担う製造装置は、図5図示例のように、剥離剤塗
布装置220をもって積層物70のラベル基材54表面
に剥離剤72を印刷塗布するとともに、印刷・塗布され
た剥離剤72をキュアーするための硬化装置でキュアさ
れて剥離剤層58形成し、その下流において、印刷装置
210をもって剥離剤層58の表面に印刷層60を形成
するように構成されている。
【0055】なお、この図5図示例においては、図3図
示例と異なり、ラベル基材54をラベル連続体50の最
適な幅に調整する装置たるスリッタ240は、工程シー
ト除去装置230によって工程シート64が粘着剤層5
6より引き剥がされた後においてスリットするように、
ロール状に巻き重ねられる直前のより下流に設けられて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるラベル連続体を示す
図であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、そ
の断面図である。
【図2】図1図示例の製造方法の一例を示す図解図であ
り、その前半の工程を示す。
【図3】図1図示例の製造方法の一例を示す図解図であ
り、その後半の工程を示す。
【図4】別の実施例たるラベル連続体の断面図である。
【図5】図4図示例の製造方法の一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10,50 ラベル連続体 12,52 ラベル 14,54 ラベル基材 16,56 粘着剤層 18,58 剥離剤層 20,60 第1の印刷層 21 第2の印刷層 22,62 感熱発色層 24,64 工程シート 24a 剥離層 26 粘着剤 30,70 積層物 32,82 剥離剤 100 接着剤塗布装置 102 ローラ 104 パン 106 ドライヤー 108 スリッタ 110,115,210 印刷装置 120,220 剥離剤塗布装置 122 メインローラ 124 パン 126 乾燥機 130,230 工程シート除去装置 132 ローラ 140,240 スリッタ 222 硬化装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】当初より複数の所期の目的とする幅のラベ
ル基材として粘着剤層を形成すれば、各ラベル基材の両
側縁に各々無駄な部分が発生するが、請求項7の発明に
よれば、所期の目的とするラベル基材の幅よりも幅広で
長尺状のラベル基材と工程シートとをまず準備し、粘着
剤層をもって重ね合わせるようにし、且つ適宜な幅にそ
れらをスリットして目的とするラベル基材を形成するよ
うにすれば、工程シートの剥離性を有する表面に形成さ
れる粘着剤層を、工程シートの左右端を若干残して形成
することができ、両側縁の無駄な部分が僅かですみ、
の目的とする幅のラベル基材をより多く形成すること
ができ、きわめて有用である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】請求項8の発明によれば、請求項7のよう
な効果を奏する上に、さらに印刷層および/または剥離
層を所期の目的とする部位に適宜形成することができ、
きわめて有用である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】ラベル連続体10は、図1(A)に示すよ
うに、ラベルとして使用する前は、前記剥離剤層18側
と前記粘着剤層16が対向して仮着するように、ラベル
基材14がロール状に巻き重ねられている。なお、この
実施例では、ラベル基材14の剥離剤層18側表面に感
熱発色層22が形成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】このように粘着剤層16が形成された工程
シート24の剥離層24a側に、ラベル基材14となる
原紙14aが積層される。ラベル基材14の原紙14a
も、工程シート24と同じ幅に形成され、そのラベル基
材14の原紙14aの表面には、すでに感熱発色層22
が形成されている。感熱発色層22は、前記した粘着剤
16側とは反対側に形成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】一方、ラベル連続体10を構成する積層物
は、さらに最適なラベル連続体10の幅となるようにス
リッタ140で両側縁をあるいは一方側縁を切断加工し
ながら、ロール状に巻き重ねられる。もっとも、ラベル
基材14、粘着剤層16、印刷層20及び感熱発色層2
2のみを切断加工するように、ダイカットしてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 10,50 ラベル連続体 12,52 ラベル 14,54 ラベル基材 16,56 粘着剤層 18,58 剥離剤層 20,60 印刷層 22,62 感熱発色層 24,64 工程シート 24a 剥離層 26 粘着剤 30,70 積層物 32,82 剥離剤 100 接着剤塗布装置102a,102b ローラ 104 パン 106 ドライヤー 108 スリッタ 110,115,210 印刷装置 120,220 剥離剤塗布装置122a メインローラ122b ローラ 124 パン 126 乾燥機 130,230 工程シート除去装置 132 ローラ 140,240 スリッタ 222 硬化装置
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状ラベル基材と、 前記ラベル基材の裏面に転移して形成された粘着剤層
    と、 前記ラベル基材の表面側に形成された剥離層とを含み、 前記剥離層側と前記粘着剤層側とが対向して仮着するよ
    うに、ラベル基材が巻き重ねられた、ラベル連続体。
  2. 【請求項2】 ラベル基材の表面に印刷層が形成され、
    印刷層の表面に剥離層が形成された、請求項1記載のラ
    ベル連続体。
  3. 【請求項3】 印刷層が、ラベル基材の表面であって、
    剥離層の表面に形成され、且つ剥離性に優れた印刷イン
    キにて形成された、請求項1記載のラベル連続体。
  4. 【請求項4】 ラベル基材は、粘着剤層とは反対側の表
    面に感熱発色層が形成された、請求項1ないし3のいず
    れかに記載のラベル連続体。
  5. 【請求項5】 少なくともその一方の表面が剥離性を有
    する工程シートを準備し、前記工程シートの剥離性を有
    する表面に粘着剤層を形成するステップ1と、 前記粘着剤層が転移して接着される裏面を備える長尺状
    ラベル基材を準備し、該ラベル基材の裏面と前記工程シ
    ートの粘着剤層とを重ね合わせるステップ2と、 前記ラベル基材の表面に剥離層を形成するステップ3
    と、 前記工程シートのみを前記ラベル基材の裏面の転移した
    粘着剤層表面より剥離するステップ4と、 前記剥離層と前記粘着剤層とが対向して仮着するよう
    に、ラベル基材を巻き重ねるステップ5とを含む、ラベ
    ル連続体の製造方法。
  6. 【請求項6】 ステップ1は、シートの表面に剥離剤を
    印刷・塗布して剥離性を付与した工程シートを準備する
    ステップを含む、請求項4記載のラベル連続体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 ステップ2は、幅広で長尺状のラベル基
    材を準備し、該ラベル基材の裏面と前記工程シートの粘
    着剤層とを重ね合わせ、適宜な幅にスリットして、巻き
    重ねるステップを含む、請求項5または6のいずれかに
    記載のラベル連続体の製造方法。
  8. 【請求項8】 ステップ3およびステップ4は、重ねら
    れたラベル基材を巻き戻して、印刷層および/または剥
    離層を形成するステップを含む、請求項7記載のラベル
    連続体の製造方法。
JP33632494A 1994-09-14 1994-12-22 ラベル連続体およびその製造方法 Pending JPH08137402A (ja)

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DK95114332T DK0702344T3 (da) 1994-09-14 1995-09-12 Etiketkontinuum og fremgangsmåde til fremstilling deraf
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