JP2003105286A - 積層用粘着シートおよび記録物 - Google Patents
積層用粘着シートおよび記録物Info
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- JP2003105286A JP2003105286A JP2001303856A JP2001303856A JP2003105286A JP 2003105286 A JP2003105286 A JP 2003105286A JP 2001303856 A JP2001303856 A JP 2001303856A JP 2001303856 A JP2001303856 A JP 2001303856A JP 2003105286 A JP2003105286 A JP 2003105286A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】記録像を内部に格納した記録物で、後に剥離す
ることにより記録像を得ることができる積層用粘着シー
トおよびその記録物に関する。 【解決手段】第1の透明フィルム、該第1の透明フィル
ムの片面に剥離可能に積層されている第2の透明フィル
ムを有する積層フィルムの両面に、粘着剤層を有する積
層用粘着シートであって、両方の粘着剤層が、それぞれ
下記の式によって導かれるK0が0.8以上、1.2以
下であることを特徴とする積層用粘着シートである。ま
た、不透明支持体の片面に記録層を有する記録シート
に、プリンターでフルカラー記録像を形成し、記録シー
トを記録像が内側となるように折りたたみ、この積層用
粘着シートを介して積層することを特徴とする記録物で
ある。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (T:粘着剤層の厚さ(μm)、P:粘着剤層のプロー
ブタック測定値(g))
ることにより記録像を得ることができる積層用粘着シー
トおよびその記録物に関する。 【解決手段】第1の透明フィルム、該第1の透明フィル
ムの片面に剥離可能に積層されている第2の透明フィル
ムを有する積層フィルムの両面に、粘着剤層を有する積
層用粘着シートであって、両方の粘着剤層が、それぞれ
下記の式によって導かれるK0が0.8以上、1.2以
下であることを特徴とする積層用粘着シートである。ま
た、不透明支持体の片面に記録層を有する記録シート
に、プリンターでフルカラー記録像を形成し、記録シー
トを記録像が内側となるように折りたたみ、この積層用
粘着シートを介して積層することを特徴とする記録物で
ある。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (T:粘着剤層の厚さ(μm)、P:粘着剤層のプロー
ブタック測定値(g))
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録像を内部に格
納した記録物で、後に剥離することにより記録像を得る
ことができる積層用粘着シートおよびその記録物に関す
る。
納した記録物で、後に剥離することにより記録像を得る
ことができる積層用粘着シートおよびその記録物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1に示したように、積層用粘着シート
1は、一般的に粘着剤層2、第1の透明フィルム3、第
2の透明フィルム4、粘着剤層5を有する構成で、通
常、両粘着剤層は剥離シート6,7で保護されている。
第1の透明フィルム3と第2の透明フィルム4は剥離可
能に積層された擬似接着フィルム8である。このよう
な、積層用粘着シートは、例えば、親展葉書などで実用
化されている。具体的には、複数の紙片に隠蔽情報を記
入し、隠蔽情報が内部となるように積層用粘着シートを
介して積層することにより親展葉書となる。なお、情報
を得るためには、擬似接着されたフィルムを剥離(分
離)するとよい。
1は、一般的に粘着剤層2、第1の透明フィルム3、第
2の透明フィルム4、粘着剤層5を有する構成で、通
常、両粘着剤層は剥離シート6,7で保護されている。
第1の透明フィルム3と第2の透明フィルム4は剥離可
能に積層された擬似接着フィルム8である。このよう
な、積層用粘着シートは、例えば、親展葉書などで実用
化されている。具体的には、複数の紙片に隠蔽情報を記
入し、隠蔽情報が内部となるように積層用粘着シートを
介して積層することにより親展葉書となる。なお、情報
を得るためには、擬似接着されたフィルムを剥離(分
離)するとよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、プリンターとし
てフルカラー記録が可能なものが目覚しく発展、普及し
ている。しかし、フルカラー記録を行った場合、積層用
粘着シートを用いて一体化すると、記録像が白っぽくな
るといった問題があった。
てフルカラー記録が可能なものが目覚しく発展、普及し
ている。しかし、フルカラー記録を行った場合、積層用
粘着シートを用いて一体化すると、記録像が白っぽくな
るといった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この白っ
ぽくなる現象について鋭意研究を行った。フルカラー記
録を行うシートは、記録に適した記録層を有する。イン
クジェット記録を行う場合、支持体の上に顔料を含むイ
ンク受容層を備えている。このような記録シートは表面
が粗く、平滑度が低い場合が多い。そのため、インク受
容層に記録を施した後、インク受容層の表面を、積層用
粘着シートを貼付すると、粘着剤層とインク受容層とが
完全に密着せず、これらの間に細かい複数の略粒子状の
空気が存在することがわかった。この残留した空気が光
の乱反射を生じ、記録像全体が白っぽくなる現象が発生
することがわかった。
ぽくなる現象について鋭意研究を行った。フルカラー記
録を行うシートは、記録に適した記録層を有する。イン
クジェット記録を行う場合、支持体の上に顔料を含むイ
ンク受容層を備えている。このような記録シートは表面
が粗く、平滑度が低い場合が多い。そのため、インク受
容層に記録を施した後、インク受容層の表面を、積層用
粘着シートを貼付すると、粘着剤層とインク受容層とが
完全に密着せず、これらの間に細かい複数の略粒子状の
空気が存在することがわかった。この残留した空気が光
の乱反射を生じ、記録像全体が白っぽくなる現象が発生
することがわかった。
【0005】前記課題を解決すべく、本発明者らが鋭意
検討した結果、粘着剤層がラミネート対象物の表面の凹
凸を埋めることができるか否かが白っぽくなる現象の改
善に関して重要な要因となることを見い出し、本発明を
解決するに至った。
検討した結果、粘着剤層がラミネート対象物の表面の凹
凸を埋めることができるか否かが白っぽくなる現象の改
善に関して重要な要因となることを見い出し、本発明を
解決するに至った。
【0006】すなわち、第1の発明は、第1の透明フィ
ルム、該第1の透明フィルムの片面に剥離可能に積層さ
れている第2の透明フィルムを有する積層フィルムの両
面に、粘着剤層を有する積層用粘着シートであって、両
方の粘着剤層が、それぞれ下記の式によって導かれるK
0が0.8以上、1.2以下であることを特徴とする積
層用粘着シートである。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (式中、Tは粘着剤層の厚さ(μm)、Pは粘着剤層の
プローブタック測定値(g)であって、ASTM D−
2979に基づく測定方法にて得られるものである。)
ルム、該第1の透明フィルムの片面に剥離可能に積層さ
れている第2の透明フィルムを有する積層フィルムの両
面に、粘着剤層を有する積層用粘着シートであって、両
方の粘着剤層が、それぞれ下記の式によって導かれるK
0が0.8以上、1.2以下であることを特徴とする積
層用粘着シートである。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (式中、Tは粘着剤層の厚さ(μm)、Pは粘着剤層の
プローブタック測定値(g)であって、ASTM D−
2979に基づく測定方法にて得られるものである。)
【0007】第2の発明は、第1の透明フィルム、該第
1の透明フィルムの片面に剥離可能に積層されている第
2の透明フィルムを有する積層フィルムの両面に、粘着
剤層を有する積層用粘着シートであって、両粘着剤層
に、マクベス反射濃度が1.30〜1.70の黒色印刷
物を、圧力0.1〜0.3MPaの条件で貼着した後、
第1の透明フィルムと第2の透明フィルムを剥離し、透
明フィルム面を通して現われた黒色印刷物のマクベス反
射濃度を、貼着後5分以内と貼着後3時間経過した後に
測定し、貼着後5分以内に測定した値(D0)と、貼着
後3時間経過した後に測定した値(Dt)との差(Dt
−D0)が、0.20以上であることを特徴とする積層
用粘着シートである。
1の透明フィルムの片面に剥離可能に積層されている第
2の透明フィルムを有する積層フィルムの両面に、粘着
剤層を有する積層用粘着シートであって、両粘着剤層
に、マクベス反射濃度が1.30〜1.70の黒色印刷
物を、圧力0.1〜0.3MPaの条件で貼着した後、
第1の透明フィルムと第2の透明フィルムを剥離し、透
明フィルム面を通して現われた黒色印刷物のマクベス反
射濃度を、貼着後5分以内と貼着後3時間経過した後に
測定し、貼着後5分以内に測定した値(D0)と、貼着
後3時間経過した後に測定した値(Dt)との差(Dt
−D0)が、0.20以上であることを特徴とする積層
用粘着シートである。
【0008】上記第1の発明と第2の発明をともに満足
することがより好ましい。また、本発明は、不透明支持
体の片面に記録層を有する記録シートに、プリンターで
フルカラー記録像を形成し、記録シートを記録像が内側
となるように折りたたみ、上記の積層用粘着シートを介
して積層することを特徴とする記録物である。また、本
発明は、不透明支持体の片面に記録層を有する2枚の記
録シートに、それぞれプリンターでフルカラー記録像を
形成し、両記録シートの記録像を対向させ、上記の積層
用粘着シートを介して両記録シートを積層することを特
徴とする記録物である。
することがより好ましい。また、本発明は、不透明支持
体の片面に記録層を有する記録シートに、プリンターで
フルカラー記録像を形成し、記録シートを記録像が内側
となるように折りたたみ、上記の積層用粘着シートを介
して積層することを特徴とする記録物である。また、本
発明は、不透明支持体の片面に記録層を有する2枚の記
録シートに、それぞれプリンターでフルカラー記録像を
形成し、両記録シートの記録像を対向させ、上記の積層
用粘着シートを介して両記録シートを積層することを特
徴とする記録物である。
【0009】上記記録シートがインクジェット記録シー
トであり、インクジェット方式によりフルカラー記録像
を形成するインクジェット記録物である。
トであり、インクジェット方式によりフルカラー記録像
を形成するインクジェット記録物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の積層用粘着シートの構成
は、図2に記載の層構成である。積層用粘着シート1
は、粘着剤層2、第1の透明フィルム3、第2の透明フ
ィルム4、粘着剤層5を有する構成であり、第1の透明
フィルム3と第2の透明フィルム4が剥離可能な状態で
積層された積層フィルム8である。なお、図1のよう
に、両粘着剤層を剥離シート6,7により保護してもよ
い。
は、図2に記載の層構成である。積層用粘着シート1
は、粘着剤層2、第1の透明フィルム3、第2の透明フ
ィルム4、粘着剤層5を有する構成であり、第1の透明
フィルム3と第2の透明フィルム4が剥離可能な状態で
積層された積層フィルム8である。なお、図1のよう
に、両粘着剤層を剥離シート6,7により保護してもよ
い。
【0011】第1の透明フィルム3と第2の透明フィル
ム4は、剥離が可能であれば特に限定されず、例えば、
ポリエチレンとポリエステルのいうように極性の異なる
フィルムの積層体が使用できる。PETフィルム上にポ
リエリレン樹脂を押出して透明フィルムを積層するとよ
い。また、ポリエチレンフィルム上に、ポリエチレンを
押出しラミネートを低い温度で行うとよい。低い温度と
は、通常のラミネートの温度より10〜60℃程度低い
温度であり、LDPEでは、通常のラミネート温度が3
00℃程度であるのに対し、270℃程度で押出しする
と、両者は剥離可能となる。また、フィルム面に予め離
型処理を施しておき、熱可塑性樹脂を押出しフィルムを
形成することもできる。
ム4は、剥離が可能であれば特に限定されず、例えば、
ポリエチレンとポリエステルのいうように極性の異なる
フィルムの積層体が使用できる。PETフィルム上にポ
リエリレン樹脂を押出して透明フィルムを積層するとよ
い。また、ポリエチレンフィルム上に、ポリエチレンを
押出しラミネートを低い温度で行うとよい。低い温度と
は、通常のラミネートの温度より10〜60℃程度低い
温度であり、LDPEでは、通常のラミネート温度が3
00℃程度であるのに対し、270℃程度で押出しする
と、両者は剥離可能となる。また、フィルム面に予め離
型処理を施しておき、熱可塑性樹脂を押出しフィルムを
形成することもできる。
【0012】このような、剥離可能な2枚のフィルム
(擬似接着フィルムともいう)の両面に粘着剤層を形成
するが、本発明は、この粘着剤層を特定するものであ
る。
(擬似接着フィルムともいう)の両面に粘着剤層を形成
するが、本発明は、この粘着剤層を特定するものであ
る。
【0013】第1の発明は、粘着剤層が、それぞれ下記
の式によって導かれるK0が0.8以上、1.2以下で
あることを特徴とする積層用粘着シートである。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (式中、Tは粘着剤層の厚さ(μm)、Pは粘着剤層の
プローブタック測定値(g)であって、ASTM D−
2979に基づく測定方法にて得られるものである。)
の式によって導かれるK0が0.8以上、1.2以下で
あることを特徴とする積層用粘着シートである。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (式中、Tは粘着剤層の厚さ(μm)、Pは粘着剤層の
プローブタック測定値(g)であって、ASTM D−
2979に基づく測定方法にて得られるものである。)
【0014】K0が0.8未満では、粘着剤層が硬すぎ
る、あるいは粘着剤層の厚さが薄すぎる。そのため、後
述する様に3時間という短時間では、例えば、インク受
容層の表面に形成されている凹部を粘着剤層によって埋
めることができず、白っぽくなる現象を消失させること
ができなくなる。K0が1.2をこえると粘着剤層が柔
らか過ぎるか、あるいは粘着剤層の厚さが厚過ぎるた
め、白っぽくなる現象は発生しにくくなるが、粘着剤層
がフィルムとインク受容層との間からはみ出す、いわゆ
る「ウーズ」と呼ばれる現象が発生し、不都合である。
また、厚さが厚過ぎるとコスト高となる。
る、あるいは粘着剤層の厚さが薄すぎる。そのため、後
述する様に3時間という短時間では、例えば、インク受
容層の表面に形成されている凹部を粘着剤層によって埋
めることができず、白っぽくなる現象を消失させること
ができなくなる。K0が1.2をこえると粘着剤層が柔
らか過ぎるか、あるいは粘着剤層の厚さが厚過ぎるた
め、白っぽくなる現象は発生しにくくなるが、粘着剤層
がフィルムとインク受容層との間からはみ出す、いわゆ
る「ウーズ」と呼ばれる現象が発生し、不都合である。
また、厚さが厚過ぎるとコスト高となる。
【0015】なお、ASTM D−2979に基づく測
定方法においては、倒立プローブタック試験器が用いら
れ、例えばHammond社が開発した自立型の測定装
置がPolyken Track Testerとして
市販されている。この装置においては、円柱状で、少な
くともその上面が平滑なプローブが、その長さ方向が鉛
直方向になるように配置されている。そして、測定時に
は、所定の間隔をあけて、このプローブの上に、粘着剤
層を露出させた試料片を、その粘着剤層側がプローブ側
に位置する様にセットする。ついで、プローブを鉛直方
向に上昇させて、前記粘着剤層に接触させ、一定時間接
触させた後、このプローブを鉛直方向に下降させ、粘着
剤層と引き剥がすのに要する力を測定する。これがプロ
ーブタック測定値である。なお、プローブの材質はステ
ンレス鋼で、上面の表面平滑さは250〜500μm、
接触速さおよび引き離し速さ(プローブ移動速度)は1
0±0.1mm/sec、接触荷重0.98±0.00
1N/cm2{100±1gf/cm2}、接触時間
1.0秒±0.01秒と定められている。また、測定時
の温度と湿度の条件は23±2℃、50±5%RHであ
り、通常使用される室温時の条件を想定した温度とされ
る。
定方法においては、倒立プローブタック試験器が用いら
れ、例えばHammond社が開発した自立型の測定装
置がPolyken Track Testerとして
市販されている。この装置においては、円柱状で、少な
くともその上面が平滑なプローブが、その長さ方向が鉛
直方向になるように配置されている。そして、測定時に
は、所定の間隔をあけて、このプローブの上に、粘着剤
層を露出させた試料片を、その粘着剤層側がプローブ側
に位置する様にセットする。ついで、プローブを鉛直方
向に上昇させて、前記粘着剤層に接触させ、一定時間接
触させた後、このプローブを鉛直方向に下降させ、粘着
剤層と引き剥がすのに要する力を測定する。これがプロ
ーブタック測定値である。なお、プローブの材質はステ
ンレス鋼で、上面の表面平滑さは250〜500μm、
接触速さおよび引き離し速さ(プローブ移動速度)は1
0±0.1mm/sec、接触荷重0.98±0.00
1N/cm2{100±1gf/cm2}、接触時間
1.0秒±0.01秒と定められている。また、測定時
の温度と湿度の条件は23±2℃、50±5%RHであ
り、通常使用される室温時の条件を想定した温度とされ
る。
【0016】本実施例において用いた具体的な測定条件
は、以下の通りである。プローブは、5mmΦの円柱状
で、ステンレススチール製表面仕上げにより、表面粗さ
が400μmに研磨され、ウエイトが19.6gで、真
鍮製のものである。また、プローブ移動速度 1cm/
秒、接触荷重100gf/cm2、接触時間1秒、測定
時の温度と湿度は23±2℃、50±5%RHである。
また、本発明において、プローブタック測定値は700
〜1200であると好ましい。1200よりも大きい
と、粘着剤のはみ出しが問題となる場合やコストの点か
らも不都合となる場合があり、700未満では、粘着剤
が硬すぎて、白っぽくなる現象を消失させることができ
ない場合がある。
は、以下の通りである。プローブは、5mmΦの円柱状
で、ステンレススチール製表面仕上げにより、表面粗さ
が400μmに研磨され、ウエイトが19.6gで、真
鍮製のものである。また、プローブ移動速度 1cm/
秒、接触荷重100gf/cm2、接触時間1秒、測定
時の温度と湿度は23±2℃、50±5%RHである。
また、本発明において、プローブタック測定値は700
〜1200であると好ましい。1200よりも大きい
と、粘着剤のはみ出しが問題となる場合やコストの点か
らも不都合となる場合があり、700未満では、粘着剤
が硬すぎて、白っぽくなる現象を消失させることができ
ない場合がある。
【0017】なお、粘着剤層と白っぽくなる現象の関係
については、粘着剤層の動的粘弾性、ガラス転移点、粘
着力などの他のパラメータでは有意義に評価することが
できず、上記プローブタック測定値を用いることによ
り、その評価が可能となる。この点を見出したことが本
願第1の発明の大きな特徴でもある。
については、粘着剤層の動的粘弾性、ガラス転移点、粘
着力などの他のパラメータでは有意義に評価することが
できず、上記プローブタック測定値を用いることによ
り、その評価が可能となる。この点を見出したことが本
願第1の発明の大きな特徴でもある。
【0018】第2の発明は、両粘着剤層に、マクベス反
射濃度が1.30〜1.70の黒色印刷物を、圧力0.
1〜0.3MPaの条件で貼着した後、第1の透明フィ
ルムと第2の透明フィルムを剥離し、透明フィルム面を
通して現われた黒色印刷物のマクベス反射濃度を、貼着
後5分以内と貼着後3時間経過した後に測定し、貼着後
5分以内に測定した値(D0)と、貼着後3時間経過し
た後に測定した値(Dt)との差(Dt−D0)が、
0.20以上、好ましくは0.25以上であることを特
徴とする積層用粘着シートである。
射濃度が1.30〜1.70の黒色印刷物を、圧力0.
1〜0.3MPaの条件で貼着した後、第1の透明フィ
ルムと第2の透明フィルムを剥離し、透明フィルム面を
通して現われた黒色印刷物のマクベス反射濃度を、貼着
後5分以内と貼着後3時間経過した後に測定し、貼着後
5分以内に測定した値(D0)と、貼着後3時間経過し
た後に測定した値(Dt)との差(Dt−D0)が、
0.20以上、好ましくは0.25以上であることを特
徴とする積層用粘着シートである。
【0019】なお、黒色印刷物のマクベス反射濃度は、
印刷面について測定する値であり、D0、Dtは貼着し
た積層用粘着シートの剥離により現れたフィルム面側か
ら測定する値であることは言うまでもない。マクベス反
射濃度が高い程、色の濃度が濃く、低い程、色の濃度が
薄いことを示す。本発明においては、貼着直後(5分以
内)は白っぽくなる現象が生じていてもよく、D0は例
えば1.20〜1.90、好ましくは1.40〜1.8
0とされる。(Dt−D0)の値が大きい程、白っぽく
なる現象が充分に消失していることを示す。そのため、
この値は大きい程好ましく、その上限値は特に限定しな
いが、本発明において、実質的には0.5程度以下とな
る。
印刷面について測定する値であり、D0、Dtは貼着し
た積層用粘着シートの剥離により現れたフィルム面側か
ら測定する値であることは言うまでもない。マクベス反
射濃度が高い程、色の濃度が濃く、低い程、色の濃度が
薄いことを示す。本発明においては、貼着直後(5分以
内)は白っぽくなる現象が生じていてもよく、D0は例
えば1.20〜1.90、好ましくは1.40〜1.8
0とされる。(Dt−D0)の値が大きい程、白っぽく
なる現象が充分に消失していることを示す。そのため、
この値は大きい程好ましく、その上限値は特に限定しな
いが、本発明において、実質的には0.5程度以下とな
る。
【0020】マクベス反射濃度は、マクベス反射濃度計
(マクベス社製、RD−914型)を用いて測定する値
である。なお、マクベス反射濃度が1.30〜1.70
の範囲の黒色印刷物を用いないと、Dt、D0の値を正
確に把握し、評価することができない。また、この範囲
の黒色印刷物について、白っぽくなる現象の問題を解決
することができれば、一般的な記録物についても、白っ
ぽくなる現象の問題を解決することができる。黒色印刷
物は、例えばインクジェットプロッター用印刷用紙に、
インクジェットプリンターを用いて黒色の印刷して形成
したものである。
(マクベス社製、RD−914型)を用いて測定する値
である。なお、マクベス反射濃度が1.30〜1.70
の範囲の黒色印刷物を用いないと、Dt、D0の値を正
確に把握し、評価することができない。また、この範囲
の黒色印刷物について、白っぽくなる現象の問題を解決
することができれば、一般的な記録物についても、白っ
ぽくなる現象の問題を解決することができる。黒色印刷
物は、例えばインクジェットプロッター用印刷用紙に、
インクジェットプリンターを用いて黒色の印刷して形成
したものである。
【0021】前記黒色印刷物の表面粗さはJIS B
0601に基づく中心線平均粗さが0.2〜1.1μ
m、好ましくは0.4〜0.8μmであることが望まし
い。0.2μm未満では、表面が平滑で、もともと白っ
ぽくなる現象が生じにくいため、有効な評価を行うこと
ができない。1.1μmをこえると凹凸が大きすぎて、
白っぽくなる現象の消失効果が不充分となるおそれがあ
る。また、インクジェットプリンターにより記録された
記録物表面を想定した場合、上限値が1.1μmに設定
されていれば、充分に適用できる。なお、本実施例にお
ける具体的な測定条件は、表面形状測定器 サーフコム
550A(東京精密)を用い、カットオフ値0.8μ
m、測定長さ2.5mmである。
0601に基づく中心線平均粗さが0.2〜1.1μ
m、好ましくは0.4〜0.8μmであることが望まし
い。0.2μm未満では、表面が平滑で、もともと白っ
ぽくなる現象が生じにくいため、有効な評価を行うこと
ができない。1.1μmをこえると凹凸が大きすぎて、
白っぽくなる現象の消失効果が不充分となるおそれがあ
る。また、インクジェットプリンターにより記録された
記録物表面を想定した場合、上限値が1.1μmに設定
されていれば、充分に適用できる。なお、本実施例にお
ける具体的な測定条件は、表面形状測定器 サーフコム
550A(東京精密)を用い、カットオフ値0.8μ
m、測定長さ2.5mmである。
【0022】貼着時の圧力は0.1〜0.3MPaとさ
れる。この様に低い圧力で貼着すると、白っぽくなる現
象が生じやすい。積層用粘着シートの貼着装置は、この
程度の圧力である場合が多い。本発明の粘着シートにお
いては、上述の様に粘着剤層が最適化されているため、
貼着直後は白っぽくなる現象が生じるが、その後3時間
以上経過すると、白っぽくなる現象が充分に低減する。
なお、一般には貼着してから24時間経過した後に白っ
ぽくなる現象が消失していれば、問題なく使用すること
ができる。本発明においては、さらに厳しい条件であっ
ても使用することができる様に3時間という基準を設定
している。
れる。この様に低い圧力で貼着すると、白っぽくなる現
象が生じやすい。積層用粘着シートの貼着装置は、この
程度の圧力である場合が多い。本発明の粘着シートにお
いては、上述の様に粘着剤層が最適化されているため、
貼着直後は白っぽくなる現象が生じるが、その後3時間
以上経過すると、白っぽくなる現象が充分に低減する。
なお、一般には貼着してから24時間経過した後に白っ
ぽくなる現象が消失していれば、問題なく使用すること
ができる。本発明においては、さらに厳しい条件であっ
ても使用することができる様に3時間という基準を設定
している。
【0023】貼着装置は、例えばラミネーター用ニップ
ロールを2本備えており、該ロールは直径が10〜20
0mm(汎用品の多くは25〜100mm)、JIS
K6301で規定されたゴムの硬さが50〜80度の範
囲にあり、ラミネーター時の搬送速度が0.5〜5.0
m/分の速度(通常は1.0〜3.0m/分の範囲で使
用)であり、ラミネート時の最大圧力は0.05〜0.
5MPa程度のものを用いることができる。
ロールを2本備えており、該ロールは直径が10〜20
0mm(汎用品の多くは25〜100mm)、JIS
K6301で規定されたゴムの硬さが50〜80度の範
囲にあり、ラミネーター時の搬送速度が0.5〜5.0
m/分の速度(通常は1.0〜3.0m/分の範囲で使
用)であり、ラミネート時の最大圧力は0.05〜0.
5MPa程度のものを用いることができる。
【0024】なお、上記黒色印刷物に、0.1〜0.3
MPaの低圧で本発明の積層用粘着シートを貼付した
後、さらにスーパーカレンダーなどを用いて10MPa
以上の高圧をかけると、白っぽくなる現象が生じていな
い試料(ラミネート物)を得ることができる。この白っ
ぽくなる現象を生じていない試料のマクベス反射濃度
と、上述の黒色印刷物に低圧条件で同一の積層用粘着シ
ートを貼着した試料とを実際に比較した結果、その差は
0.2〜0.5程度の範囲内にある。よって、(Dt−
D0)の値が0.2以上であれば、3時間という短時間
でほぼ白っぽくなる現象が消失ているものである、と評
価することができる。
MPaの低圧で本発明の積層用粘着シートを貼付した
後、さらにスーパーカレンダーなどを用いて10MPa
以上の高圧をかけると、白っぽくなる現象が生じていな
い試料(ラミネート物)を得ることができる。この白っ
ぽくなる現象を生じていない試料のマクベス反射濃度
と、上述の黒色印刷物に低圧条件で同一の積層用粘着シ
ートを貼着した試料とを実際に比較した結果、その差は
0.2〜0.5程度の範囲内にある。よって、(Dt−
D0)の値が0.2以上であれば、3時間という短時間
でほぼ白っぽくなる現象が消失ているものである、と評
価することができる。
【0025】粘着剤層を構成する粘着剤は、例えば以下
の様なものを挙げることができる。なお、オーバーラミ
ネート用であることから、できだけ透明性の高いものが
好ましい。すなわち、アクリル酸エステルと、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリルアミド、酢酸ビニル、スチ
レンなどとを共重合したアクリル系共重合体を主成分と
するアクリル系粘着剤;天然ゴムを主成分とする天然ゴ
ム系粘着剤;合成ゴムを主成分とする合成ゴム系粘着
剤;再生ゴムシリコーンを主成分とする再生ゴムシリコ
ーン系系粘着剤;スチレン−ブタジエン共重合体を主成
分とするスチレン−ブタジエン共重合体系粘着剤;スチ
レン−イソプレンブロック共重合体を主成分とするスチ
レン−イソプレンブロック共重合体系粘着剤などであ
る。これらの粘着剤は、例えば溶剤系、水性エマルジョ
ン系、ホットメルト系、液状硬化型などの形態のものを
使用することができる。粘着剤の組成や形態は制限され
るものではないが、透明性、価格などの点からアクリル
系粘着剤が好ましく、その形態は、粘着剤層形成時のハ
ンドリングなどの点から、溶剤系、水性エマルジョン系
などが好ましい。
の様なものを挙げることができる。なお、オーバーラミ
ネート用であることから、できだけ透明性の高いものが
好ましい。すなわち、アクリル酸エステルと、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリルアミド、酢酸ビニル、スチ
レンなどとを共重合したアクリル系共重合体を主成分と
するアクリル系粘着剤;天然ゴムを主成分とする天然ゴ
ム系粘着剤;合成ゴムを主成分とする合成ゴム系粘着
剤;再生ゴムシリコーンを主成分とする再生ゴムシリコ
ーン系系粘着剤;スチレン−ブタジエン共重合体を主成
分とするスチレン−ブタジエン共重合体系粘着剤;スチ
レン−イソプレンブロック共重合体を主成分とするスチ
レン−イソプレンブロック共重合体系粘着剤などであ
る。これらの粘着剤は、例えば溶剤系、水性エマルジョ
ン系、ホットメルト系、液状硬化型などの形態のものを
使用することができる。粘着剤の組成や形態は制限され
るものではないが、透明性、価格などの点からアクリル
系粘着剤が好ましく、その形態は、粘着剤層形成時のハ
ンドリングなどの点から、溶剤系、水性エマルジョン系
などが好ましい。
【0026】また、プローブタック測定値は、粘着剤の
主成分の種類や、粘着剤に配合する架橋剤の種類や量を
変更することによって調整することができる。例えば粘
着性を示す主成分たるアクリル系共重合体などの架橋度
が大きくなると、プローブタック測定値は小さくなる。
そして、同種の架橋剤であれば、架橋剤の量が多い程、
プローブタック測定値は小さくなる。架橋剤としては、
例えばイソシアネート系、エポキシ系、金属キレート系
などを用いることができ、凝集力などの調整のしやすさ
から、イソシアネート系、金属キレート系などが好まし
い。配合量は、粘着剤の主成分や架橋剤の種類にもよる
が、例えば主成分100質量部に対して0.05〜4.
0質量部、好ましくは0.1〜3.0質量部とされる。
なお、粘着剤には、その他、本発明の構成要件および透
明性を損ねない範囲で、粘着付与剤、顔料、着色剤、紫
外線吸収剤、帯電防止剤などの各種添加剤を配合するこ
ともできる。
主成分の種類や、粘着剤に配合する架橋剤の種類や量を
変更することによって調整することができる。例えば粘
着性を示す主成分たるアクリル系共重合体などの架橋度
が大きくなると、プローブタック測定値は小さくなる。
そして、同種の架橋剤であれば、架橋剤の量が多い程、
プローブタック測定値は小さくなる。架橋剤としては、
例えばイソシアネート系、エポキシ系、金属キレート系
などを用いることができ、凝集力などの調整のしやすさ
から、イソシアネート系、金属キレート系などが好まし
い。配合量は、粘着剤の主成分や架橋剤の種類にもよる
が、例えば主成分100質量部に対して0.05〜4.
0質量部、好ましくは0.1〜3.0質量部とされる。
なお、粘着剤には、その他、本発明の構成要件および透
明性を損ねない範囲で、粘着付与剤、顔料、着色剤、紫
外線吸収剤、帯電防止剤などの各種添加剤を配合するこ
ともできる。
【0027】剥離シートとしては、例えばポリエチレン
ラミネート紙や、グラシン紙、クレーコート紙、水系樹
脂コート紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンなどの公知の剥離シートを用いることができる。な
お、剥離シートの粘着剤層との接触面には離型剤を塗布
しておくと好ましい。離型剤としては、例えばエマルジ
ョン型、溶剤型、あるいは無溶剤型のシリコーン化合物
系;フッ素化合物等の非シリコーン系;などの公知の離
型剤を使用することができる。
ラミネート紙や、グラシン紙、クレーコート紙、水系樹
脂コート紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンなどの公知の剥離シートを用いることができる。な
お、剥離シートの粘着剤層との接触面には離型剤を塗布
しておくと好ましい。離型剤としては、例えばエマルジ
ョン型、溶剤型、あるいは無溶剤型のシリコーン化合物
系;フッ素化合物等の非シリコーン系;などの公知の離
型剤を使用することができる。
【0028】また、本発明の積層用粘着シートは、例え
ば剥離シートの上に公知の塗工装置を用いて粘着剤を塗
布して粘着剤層を形成し、その後、常法にしたがって、
積層フィルムを積層一体化して製造することができる。
塗工装置としては、メイヤーバーコーター、キスロール
コーター、リップコーター、ダイレクトロールコータ
ー、オフセットロールコーター、グラビアロールコータ
ー、リバースロールコーター、ロッドコーター、ブレー
ドコーター、エアーナイフコーター、スリットダイコー
ター等が適宜使用できる。
ば剥離シートの上に公知の塗工装置を用いて粘着剤を塗
布して粘着剤層を形成し、その後、常法にしたがって、
積層フィルムを積層一体化して製造することができる。
塗工装置としては、メイヤーバーコーター、キスロール
コーター、リップコーター、ダイレクトロールコータ
ー、オフセットロールコーター、グラビアロールコータ
ー、リバースロールコーター、ロッドコーター、ブレー
ドコーター、エアーナイフコーター、スリットダイコー
ター等が適宜使用できる。
【0029】本発明の積層用粘着シートは、各種記録物
に貼付することにより記録像を内部に有する記録物を形
成することができる。例えば、図3のように、記録シー
ト11の記録層13に記録像14を形成する。なお、記
録像は、記録層の全面に形成(図3)してもよく、部分
的に形成(図示せず)してもよい。勿論、左右に異なっ
た情報の記録像を形成してもよい。次いで、該記録像を
内側となるように記録シートを折りたたみ、本発明の積
層用粘着シート1を貼付し、図4の構成の記録物15を
得る。この場合、積層用粘着シートが記録物からはみ出
さないように形成するとよい。そして、図5のように、
第1の透明フィルム3と第2の透明フィルム4の間から
剥離することにより、記録像14をフィルム3,4を通
して見ることができる。
に貼付することにより記録像を内部に有する記録物を形
成することができる。例えば、図3のように、記録シー
ト11の記録層13に記録像14を形成する。なお、記
録像は、記録層の全面に形成(図3)してもよく、部分
的に形成(図示せず)してもよい。勿論、左右に異なっ
た情報の記録像を形成してもよい。次いで、該記録像を
内側となるように記録シートを折りたたみ、本発明の積
層用粘着シート1を貼付し、図4の構成の記録物15を
得る。この場合、積層用粘着シートが記録物からはみ出
さないように形成するとよい。そして、図5のように、
第1の透明フィルム3と第2の透明フィルム4の間から
剥離することにより、記録像14をフィルム3,4を通
して見ることができる。
【0030】また、例えば、図6のように、2枚の記録
シート11a,11bの記録層13a,13bに記録像
14a,14bをそれぞれ形成する。なお、記録像は、
記録シートの記録層の全面に形成(14a)してもよ
く、部分的に形成(14b)してもよい。両記録像は、
記録方式が異なっていても構わない。次いで、該記録像
を内側となるように記録シートを対向させ、本発明の積
層用粘着シート1を貼付し、図7の構成の記録物15を
得る。この場合、積層用粘着シートが記録物からはみ出
さないように形成するとよい。そして、図8のように、
第1の透明フィルム3と第2の透明フィルム4の間から
剥離することにより、記録像14a,14bをフィルム
3,4を通して見ることができる。
シート11a,11bの記録層13a,13bに記録像
14a,14bをそれぞれ形成する。なお、記録像は、
記録シートの記録層の全面に形成(14a)してもよ
く、部分的に形成(14b)してもよい。両記録像は、
記録方式が異なっていても構わない。次いで、該記録像
を内側となるように記録シートを対向させ、本発明の積
層用粘着シート1を貼付し、図7の構成の記録物15を
得る。この場合、積層用粘着シートが記録物からはみ出
さないように形成するとよい。そして、図8のように、
第1の透明フィルム3と第2の透明フィルム4の間から
剥離することにより、記録像14a,14bをフィルム
3,4を通して見ることができる。
【0031】記録シートとしては、特に限定しないが、
インクジェット記録シート、熱転写受像シート、静電記
録シートなどが例示できる。これらは、フルカラー記録
が可能であり、また、表面に記録層を形成することよ
り、白っぽくなる現象が生じやすいので、本発明の積層
用粘着シートの適用が好ましい。また、記録シートに
は、地紋印刷や、風景像などを予め印刷しておき、各種
プリンターで記録を行うこともできる。
インクジェット記録シート、熱転写受像シート、静電記
録シートなどが例示できる。これらは、フルカラー記録
が可能であり、また、表面に記録層を形成することよ
り、白っぽくなる現象が生じやすいので、本発明の積層
用粘着シートの適用が好ましい。また、記録シートに
は、地紋印刷や、風景像などを予め印刷しておき、各種
プリンターで記録を行うこともできる。
【0032】更に、記録シートの支持体としては、特に
限定するものでなく、公知のものが使用できるが、フィ
ルム、合成紙、不織布など、耐水性にすぐれた支持体が
好ましい。
限定するものでなく、公知のものが使用できるが、フィ
ルム、合成紙、不織布など、耐水性にすぐれた支持体が
好ましい。
【0033】本発明の積層用粘着シートは、例えば親展
葉書などの隠蔽シートのほか、冊子体用として用いるこ
とができる。
葉書などの隠蔽シートのほか、冊子体用として用いるこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。なお、実施例中の「部」および「%」は、特に断ら
ない限り、それぞれ「固形分質量部」および「固形分質
量%」を示すものである。
る。なお、実施例中の「部」および「%」は、特に断ら
ない限り、それぞれ「固形分質量部」および「固形分質
量%」を示すものである。
【0035】実施例1
「積層フィルムの製造」透明ポリエステルフィルム(商
品名:エンブレットS−50、ユニチカ社製、厚さ50
μm、JIS K 7105で規定された表面光沢度1
85%)の片面に、ポリエチレン樹脂(商品名 ミラソ
ン16P,三井化学社製)をTダイにて、エクストルー
ジョンラミネート法で、樹脂温度340℃、冷却ロール
と圧着ロールのニップ圧を5kg/cm2に設定して、
ラミ厚が40μmとなるように施し、剥離可能な積層フ
ィルムを得た。
品名:エンブレットS−50、ユニチカ社製、厚さ50
μm、JIS K 7105で規定された表面光沢度1
85%)の片面に、ポリエチレン樹脂(商品名 ミラソ
ン16P,三井化学社製)をTダイにて、エクストルー
ジョンラミネート法で、樹脂温度340℃、冷却ロール
と圧着ロールのニップ圧を5kg/cm2に設定して、
ラミ厚が40μmとなるように施し、剥離可能な積層フ
ィルムを得た。
【0036】「剥離シートの製造」下記組成を有するシ
リコーン溶液を調整した。 ・付加反応型シリコーン(商品名:SD7220,東レ社製) 4.5部 ・白金触媒(商品名:SRX212,東レ社製) 0.5部 ・トルエン 95部 ・シリコーンオイル(商品名:KF96,信越化学工業社製) 0.03部 得られた溶液をメイヤーバーにより、乾燥後の質量が
4.0g/m2となるように両面にポリエチレンラミネ
ートされた110g/m2の上質紙の片面に塗工して、
厚さ180μmの剥離シートを得た。
リコーン溶液を調整した。 ・付加反応型シリコーン(商品名:SD7220,東レ社製) 4.5部 ・白金触媒(商品名:SRX212,東レ社製) 0.5部 ・トルエン 95部 ・シリコーンオイル(商品名:KF96,信越化学工業社製) 0.03部 得られた溶液をメイヤーバーにより、乾燥後の質量が
4.0g/m2となるように両面にポリエチレンラミネ
ートされた110g/m2の上質紙の片面に塗工して、
厚さ180μmの剥離シートを得た。
【0037】「積層用粘着シートの製造」アクリル系溶
剤型粘着剤(商品名:ニッセツKP−1954,日本カ
ーバイド社製)100部に架橋剤(商品名:ニッセツD
−201)0.5部を配合したものを粘着剤として用意
した。この粘着剤を、前記剥離シートの片面上に、リバ
ースロールコーターを用いて、ライン速度50m/分、
粘着剤層の厚さが15μmとなるように塗工、乾燥し
た。ついで、積層用フィルムの片面に貼り合わせた。同
様にして、他面にも粘着剤層を形成し、本発明の積層用
粘着シートを得た。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは15μmであり、プローブタック測定値は102
5gであり、K0値は1.12であった。
剤型粘着剤(商品名:ニッセツKP−1954,日本カ
ーバイド社製)100部に架橋剤(商品名:ニッセツD
−201)0.5部を配合したものを粘着剤として用意
した。この粘着剤を、前記剥離シートの片面上に、リバ
ースロールコーターを用いて、ライン速度50m/分、
粘着剤層の厚さが15μmとなるように塗工、乾燥し
た。ついで、積層用フィルムの片面に貼り合わせた。同
様にして、他面にも粘着剤層を形成し、本発明の積層用
粘着シートを得た。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは15μmであり、プローブタック測定値は102
5gであり、K0値は1.12であった。
【0038】「Dt−D0値の算出」ユポインクジェッ
ト用紙(商品名:IJC−YPG、王子製紙社製)にイ
ンクジェットプロッター(商品名:デザインジェット2
500CP、ヒューレットパッカード社製)で黒色顔料
インキを用いて黒色印刷物(マクベス反射濃度1.6
0)を作成した。黒色印刷物の中心線表面粗さは0.8
μmであった。
ト用紙(商品名:IJC−YPG、王子製紙社製)にイ
ンクジェットプロッター(商品名:デザインジェット2
500CP、ヒューレットパッカード社製)で黒色顔料
インキを用いて黒色印刷物(マクベス反射濃度1.6
0)を作成した。黒色印刷物の中心線表面粗さは0.8
μmであった。
【0039】この黒色印刷物に、以下のラミネータを用
いて、圧力0.2MPaの条件で前記積層用粘着シート
を貼着した。すなわち、ラミネーターは、直径が25m
m〜50mm、JIS K 6301で規定されたゴム
の硬さが70度の2本のゴムロールを備えたものであっ
た。なお、積層用粘着シートの搬送速度は1.5m/分
であった。
いて、圧力0.2MPaの条件で前記積層用粘着シート
を貼着した。すなわち、ラミネーターは、直径が25m
m〜50mm、JIS K 6301で規定されたゴム
の硬さが70度の2本のゴムロールを備えたものであっ
た。なお、積層用粘着シートの搬送速度は1.5m/分
であった。
【0040】貼着後積層フイルムを剥離し、貼着5分後
に測定した貼着物のマクベス反射濃度(D0)は1.7
2(PET側)、1.68(PE側)、3時間後に再度
測定したマクベス反射濃度(Dt)は2.10(PET
側)、2.04(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.38(PET側)、0.36(PE側)であ
った。
に測定した貼着物のマクベス反射濃度(D0)は1.7
2(PET側)、1.68(PE側)、3時間後に再度
測定したマクベス反射濃度(Dt)は2.10(PET
側)、2.04(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.38(PET側)、0.36(PE側)であ
った。
【0041】実施例2
「積層用粘着シートの製造」実施例1において、架橋剤
部数0.5部を2.5部に、粘着剤層の厚さを15μm
から30μmに変更した以外は同様にして粘着シートを
製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。
部数0.5部を2.5部に、粘着剤層の厚さを15μm
から30μmに変更した以外は同様にして粘着シートを
製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。
【0042】「K0値の算出」この積層用粘着シートの
粘着剤層の、厚みは30μmであり、プローブタック測
定値は832gであり、K0値は0.82であった。
粘着剤層の、厚みは30μmであり、プローブタック測
定値は832gであり、K0値は0.82であった。
【0043】「Dt−D0値の算出」マクベス反射濃度
(D0)は1.69(PET側)、1.63(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は1.97(PET
側)、1.86(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.28(PET側)、0.23(PE側)であ
った。
(D0)は1.69(PET側)、1.63(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は1.97(PET
側)、1.86(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.28(PET側)、0.23(PE側)であ
った。
【0044】実施例3
「積層用粘着シートの製造」実施例1において、架橋剤
部数0.5部を1.5部に、粘着剤層の厚さを15μm
から20μmに変更した以外は同様にして積層用粘着シ
ートを製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは20μmであり、プローブタック測定値は119
4gであり、K0値は1.20であった。
部数0.5部を1.5部に、粘着剤層の厚さを15μm
から20μmに変更した以外は同様にして積層用粘着シ
ートを製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは20μmであり、プローブタック測定値は119
4gであり、K0値は1.20であった。
【0045】「Dt−D0値の算出」マクベス反射濃度
(D0)は1.70(PET側)、1.66(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は2.01(PET
側)、1.95(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.31(PET側)、0.29(PE側)であ
った。
(D0)は1.70(PET側)、1.66(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は2.01(PET
側)、1.95(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.31(PET側)、0.29(PE側)であ
った。
【0046】実施例4
「積層用粘着シートの製造」実施例1において、架橋剤
部数0.5部を2.5部に、粘着剤層の厚さを15μm
から30μmに変更した以外は同様にして積層用粘着シ
ートを製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは30μmであり、プローブタック測定値は808
gであり、K0値は0.80であった。
部数0.5部を2.5部に、粘着剤層の厚さを15μm
から30μmに変更した以外は同様にして積層用粘着シ
ートを製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは30μmであり、プローブタック測定値は808
gであり、K0値は0.80であった。
【0047】「Dt−D0値の算出」マクベス反射濃度
(D0)は1.73(PET側)、1.67(PE側)
マクベス反射濃度(Dt)は2.10(PET側)、
2.03(PE側)であり、その差(Dt−D0)は
0.37(PET側)、0.36(PE側)であった。
(D0)は1.73(PET側)、1.67(PE側)
マクベス反射濃度(Dt)は2.10(PET側)、
2.03(PE側)であり、その差(Dt−D0)は
0.37(PET側)、0.36(PE側)であった。
【0048】比較例1
「積層用粘着シートの製造」実施例1の架橋剤部数0.
5部を4.5部に変更した以外は同様にして積層用粘着
シートを製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは15μmであり、プローブタック測定値は655
gであり、K0値は0.73であった。
5部を4.5部に変更した以外は同様にして積層用粘着
シートを製造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは15μmであり、プローブタック測定値は655
gであり、K0値は0.73であった。
【0049】「Dt−D0値の算出」マクベス反射濃度
(D0)は1.60(PET側)、1.54(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は1.72(PET
側)、1.65(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.12(PET側)、0.11(PE側)であ
った。
(D0)は1.60(PET側)、1.54(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は1.72(PET
側)、1.65(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.12(PET側)、0.11(PE側)であ
った。
【0050】比較例2
「積層用粘着シートの製造」実施例1の架橋剤部数0.
5部を1.5部に、粘着剤層の厚さを15μmから60
μmに変更した以外は同様にして積層用粘着シートを製
造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは60μmであり、プローブタック測定値は128
7gであり、K0値は1.30であった。
5部を1.5部に、粘着剤層の厚さを15μmから60
μmに変更した以外は同様にして積層用粘着シートを製
造し、同様にマクベス反射濃度を測定した。 「K0値の算出」この積層用粘着シートの粘着剤層の、
厚みは60μmであり、プローブタック測定値は128
7gであり、K0値は1.30であった。
【0051】「Dt−D0値の算出」マクベス反射濃度
(D0)は1.80(PET側)、1.76(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は2.30(PET
側)、2.25(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.50(PET側)、0.49(PE側)であ
った。
(D0)は1.80(PET側)、1.76(PE
側)、マクベス反射濃度(Dt)は2.30(PET
側)、2.25(PE側)であり、その差(Dt−D
0)は0.50(PET側)、0.49(PE側)であ
った。
【0052】さらにラミネート24時間後の白っぽくな
る現象を目視で観察し、以下の基準で評価した。 ○:空気が抜けて白っぽくなる現象がまったくない。 △:若干の空気があり、若干の白っぽくなる現象があ
る。 ×:空気が残り、白っぽくなる現象がある。
る現象を目視で観察し、以下の基準で評価した。 ○:空気が抜けて白っぽくなる現象がまったくない。 △:若干の空気があり、若干の白っぽくなる現象があ
る。 ×:空気が残り、白っぽくなる現象がある。
【0053】また、貼着24時間後に粘着剤のはみ出し
が見られるかどうかを、目視にて観察し、以下の基準で
評価した。 ○:粘着剤のはみ出しはまったくない。 △:若干はみ出しがあるが実用可能な程度である。 ×:はみ出しが多く、実用不可能である。
が見られるかどうかを、目視にて観察し、以下の基準で
評価した。 ○:粘着剤のはみ出しはまったくない。 △:若干はみ出しがあるが実用可能な程度である。 ×:はみ出しが多く、実用不可能である。
【0054】表1に、(Dt−D0)の値と、24時間
後の目視による白っぽくなる現象評価、粘着剤のはみ出
しの評価をまとめて示した。
後の目視による白っぽくなる現象評価、粘着剤のはみ出
しの評価をまとめて示した。
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかな様に、K0の値を満足す
る粘着シートは、(Dt−D0)の値が0.2以上であ
り、ラミネート3時間後には充分に白っぽくなる現象が
低減した。また、比較例1においては、24時間後であ
っても白っぽくなる現象が生じたままであったが、実施
例においては全て白っぽくなる現象は生じていなかっ
た。また、比較例2においては、白っぽくなる現象は問
題なかったが、粘着剤のはみ出しが見られ、実用不可能
なものであった。
る粘着シートは、(Dt−D0)の値が0.2以上であ
り、ラミネート3時間後には充分に白っぽくなる現象が
低減した。また、比較例1においては、24時間後であ
っても白っぽくなる現象が生じたままであったが、実施
例においては全て白っぽくなる現象は生じていなかっ
た。また、比較例2においては、白っぽくなる現象は問
題なかったが、粘着剤のはみ出しが見られ、実用不可能
なものであった。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、対象物に積層用粘着シートを貼着した直後は白っぽ
くなる現象を生じても、その後短時間で白っぽくなる現
象が消失する積層用粘着シートを提供することができ
る。
は、対象物に積層用粘着シートを貼着した直後は白っぽ
くなる現象を生じても、その後短時間で白っぽくなる現
象が消失する積層用粘着シートを提供することができ
る。
【図1】積層用粘着シートの構成の一例(剥離シートを
有する状態)を示した断面図である。
有する状態)を示した断面図である。
【図2】積層用粘着シートの構成の一例(使用時の状
態)を示した断面図である。
態)を示した断面図である。
【図3】記録シートに記録を行った状態を説明する断面
図である。
図である。
【図4】本発明でいう記録物を説明する断面図である。
【図5】図4の記録物の記録像を見るために、フィルム
を剥離した状態を説明する断面図である。
を剥離した状態を説明する断面図である。
【図6】記録シートに記録を行った状態を説明する断面
図である。
図である。
【図7】本発明でいう記録物を説明する断面図である。
【図8】図7の記録物の記録像を見るために、フィルム
を剥離した状態を説明する断面図である。
を剥離した状態を説明する断面図である。
1:積層用粘着シート
2:粘着剤層
3:第1の透明フィルム
4:第2の透明フィルム
5:粘着剤層
6,7:剥離シート
8:剥離可能な積層フィルム(擬似接着フィルム)
11,11a,11b:記録シート
12,12a,12b:記録シートの支持体
13,13a,13b:記録層
14,14a,14b:記録像
15:記録物
16,16a,16b:記録物の記録像を見るために剥
離した状態
離した状態
Claims (5)
- 【請求項1】第1の透明フィルム、該第1の透明フィル
ムの片面に剥離可能に積層されている第2の透明フィル
ムを有する積層フィルムの両面に、粘着剤層を有する積
層用粘着シートであって、両方の粘着剤層が、それぞれ
下記の式によって導かれるK0が0.8以上、1.2以
下であることを特徴とする積層用粘着シート。 K0=(0.16×T2+P)/{350×ln
(T)} (式中、Tは粘着剤層の厚さ(μm)、Pは粘着剤層の
プローブタック測定値(g)であって、ASTM D−
2979に基づく測定方法にて得られるものである。) - 【請求項2】第1の透明フィルム、該第1の透明フィル
ムの片面に剥離可能に積層されている第2の透明フィル
ムを有する積層フィルムの両面に、粘着剤層を有する積
層用粘着シートであって、両粘着剤層に、マクベス反射
濃度が1.30〜1.70の黒色印刷物を、圧力0.1
〜0.3MPaの条件で貼着した後、第1の透明フィル
ムと第2の透明フィルムを剥離し、透明フィルム面を通
して現われた黒色印刷物のマクベス反射濃度を、貼着後
5分以内と貼着後3時間経過した後に測定し、貼着後5
分以内に測定した値(D0)と、貼着後3時間経過した
後に測定した値(Dt)との差(Dt−D0)が、0.
20以上であることを特徴とする積層用粘着シート。 - 【請求項3】不透明支持体の片面に記録層を有する記録
シートに、プリンターでフルカラー記録像を形成し、記
録シートを記録像が内側となるように折りたたみ、請求
項1又は2記載の積層用粘着シートを介して積層するこ
とを特徴とする記録物。 - 【請求項4】不透明支持体の片面に記録層を有する2枚
の記録シートに、それぞれプリンターでフルカラー記録
像を形成し、両記録シートの記録像を対向させ、請求項
1又は2記載の積層用粘着シートを介して両記録シート
を積層することを特徴とする記録物。 - 【請求項5】記録シートがインクジェット記録シートで
あり、インクジェット記録方式でフルカラー記録像を形
成する請求項3又は4記載のインクジェット記録物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001303856A JP2003105286A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 積層用粘着シートおよび記録物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001303856A JP2003105286A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 積層用粘着シートおよび記録物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003105286A true JP2003105286A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19123865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001303856A Pending JP2003105286A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 積層用粘着シートおよび記録物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003105286A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100698891B1 (ko) | 2004-02-12 | 2007-03-22 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 테이프 인쇄 장치 및 테이프 인쇄 방법 |
JP2015003394A (ja) * | 2013-06-19 | 2015-01-08 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001303856A patent/JP2003105286A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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