JPH08137397A - 封緘ラベル連続体およびその製造方法 - Google Patents

封緘ラベル連続体およびその製造方法

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JPH08137397A
JPH08137397A JP26242195A JP26242195A JPH08137397A JP H08137397 A JPH08137397 A JP H08137397A JP 26242195 A JP26242195 A JP 26242195A JP 26242195 A JP26242195 A JP 26242195A JP H08137397 A JPH08137397 A JP H08137397A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ラベル基材や粘着剤層の選択の幅を拡げ、多
品種小ロットの生産が可能で、開封ができる封緘ラベル
連続体およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 長尺状のラベル基材14の裏面に転移し
て形成された粘着剤層24と、ラベル基材14の表面側
に形成された剥離層30とを含み、ラベル基材14は、
間欠的な切れ目20が連続し、剥離層30側と粘着剤層
24側とが対向して仮着するように巻き重ねられた、封
緘ラベル連続体。封緘ラベル連続体の製造方法は、工程
シート32の剥離性を有する表面に粘着剤層24を形成
するステップ1と、ラベル基材14の裏面と工程シート
32の粘着剤層24とを重ね合わせるステップ2と、切
れ目20を形成するステップ3と、ラベル基材14の表
面に剥離層30を形成するステップ4と、工程シート3
2のみを粘着剤層24表面より剥離するステップ5と、
ラベル基材14を巻き重ねるステップ6とを含む、封緘
ラベル連続体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、封緘ラベル連続
体およびその製造方法に関し、特に、たとえばおにぎり
等の包装フィルム材の封緘に用いられる封緘ラベル連続
体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるノンセパ型と称する剥離
紙を有しない封緘ラベルとしては、耐熱性を有するポリ
エステルの裏面にディレードタック型の熱接着性接着剤
からなる接着剤層を形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようないわゆるホ
ットメルトタイプの接着剤層を形成したものの場合は、
もともと剥離紙を使わないでも巻き重ねて利用すること
ができる。すなわち、加熱して熱接着性接着剤を溶融さ
せて感圧性を付与する前は、接着性を有しないため、ロ
ール状に巻き重ねても接着することがない。ところが、
この従来のノンセパ型ラベルは、製造設備がいきおい大
型にならざるを得ず、設備投資が嵩み、また、熱接着性
接着剤を活性化させるために加熱しなければならないた
めにラベル基材としてポリエステル等の耐熱性に優れた
ものを選ばざるを得ず、たとえば極薄テープ状の封緘ラ
ベル連続体等のように耐熱性の小さいものには対応でき
ない。また、接着剤層を形成する接着剤に含まれる成分
によって影響を受けないものを選択しなければならない
等、その選択の幅が極めて限定されたものになる。一
方、おにぎり等の包装体に貼付した後、開封をする場合
において、封緘ラベルが切断し易く、開封を容易に行う
ことができるラベルが要望されている。
【0004】それゆえに、この発明は、ラベル基材や粘
着剤層の選択の幅を拡げ、多品種小ロットの生産が可能
で、開封を容易にすることができる、封緘ラベル連続体
およびその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の封緘ラベル連
続体は、長尺状のラベル基材と、ラベル基材の裏面に転
移して形成された粘着剤層と、ラベル基材の表面側に形
成された剥離層とを含み、ラベル基材は、ラベル一辺か
ら他辺にわたって連続的且つ間欠的に切れ目が形成さ
れ、剥離層側と粘着剤層側とが対向して仮着するように
巻き重ねられた、封緘ラベル連続体である。
【0006】請求項2の封緘ラベル連続体は、ラベル基
材の長手方向に、切れ目が形成された、請求項1に記載
の封緘ラベル連続体。
【0007】請求項3の封緘ラベル連続体は、ラベル基
材は、各ラベル細片に切れ目が形成されるように、ラベ
ル基材の幅方向に間隔をおいて形成された、請求項1に
記載の封緘ラベル連続体。
【0008】請求項4の封緘ラベル連続体は、ラベル基
材は、粘着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成さ
れた、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の封緘
ラベル連続体である。
【0009】請求項5の封緘ラベル連続体は、ラベル基
材は、切断の際に摘み持つことができるように、切れ目
端部に形成されたつまみを含む、請求項1または請求項
3に記載の封緘ラベル連続体である。
【0010】請求項6の封緘ラベル連続体の製造方法
は、少なくともその一方の表面が剥離性を有する工程シ
ートを準備し、工程シートの剥離性を有する表面に粘着
剤層を形成するステップ1と、粘着剤層が転移して粘着
される裏面を備える長尺状のラベル基材を準備し、該ラ
ベル基材の裏面と工程シートの粘着剤層とを重ね合わせ
るステップ2と、ラベル基材のラベル細片の一辺から他
辺にわたって連続的に且つ間欠的に切れ目を形成するス
テップ3と、ラベル基材の表面に剥離層を形成するステ
ップ4と、工程シートのみをラベル基材の裏面の転移し
た粘着剤層表面より剥離するステップ5と、剥離層と粘
着剤層とが対向して仮着するように、ラベル基材を巻き
重ねるステップ6とを含む、封緘ラベル連続体の製造方
法。
【0011】請求項7の封緘ラベル連続体の製造方法
は、ステップ3は、ラベル基材の長手方向に、切れ目が
形成するステップを含む、請求項6に記載の封緘ラベル
連続体の製造方法である。
【0012】請求項8の封緘ラベル連続体の製造方法
は、ステップ3は、ラベル基材は各ラベル細片に切れ目
が形成されるように、ラベル基材の幅方向に間隔をおい
て切れ目が形成するステップを含む、請求項6に記載の
封緘ラベル連続体の製造方法である。
【0013】請求項9の封緘ラベル連続体の製造方法
は、ステップ3およびステップ5は、重ねられたラベル
基材を巻き戻して、印刷層および/または剥離層を形成
するステップを含む、請求項7記載の封緘ラベル連続体
の製造方法である。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、ラベル基材の表面側
に形成された剥離層側とラベル基材の裏面側に形成され
た粘着剤層側とが対向して仮着するように、ラベル基材
が巻き重ねられているので、巻き戻される。そして、ラ
ベルの一辺から他辺にわたって連続的且つ間欠的に形成
された切れ目に沿って、封緘ラベルを切断することがで
き開封が容易になる。
【0015】請求項2の発明によれば、ラベル基材の長
手方向にわたって連続的且つ間欠的に形成された切れ目
に沿って、封緘ラベルを切断することができ開封が容易
になる。
【0016】請求項3の発明によれば、ラベル細片の幅
方向にわたって連続的且つ間欠的に形成された切れ目に
沿って、封緘ラベルを切断することができ開封が容易に
なる。
【0017】請求項4の発明によれば、ラベル基材が、
粘着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成されてい
るので、加熱することにより発色する。
【0018】請求項5の発明によれば、封緘ラベルによ
って包装体を封緘した後、包装体を開封する際に、つま
みを持って引っ張ることにより、封緘ラベルを切断する
ことができ、開封が容易になる。
【0019】請求項6の発明によれば、ラベル基材の剥
離層側と粘着剤層側とが対向して仮着するようにラベル
基材を巻き重ねるので、巻き重ねられたラベル基材は巻
き戻される。
【0020】請求項7の発明によれば、ラベル基材の長
手方向に、切れ目が形成するされる。
【0021】請求項8の発明によれば、ラベル基材の幅
方向に、切れ目が形成するされる。
【0022】請求項9の発明によれば、ラベル基材と工
程シートとが粘着剤層を挟んで積層されたロール状積層
物が巻き戻され、印刷層および/または剥離層を形成す
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ラベル基材の
裏面に転移して粘着剤層が形成されるので、常温で粘着
剤層をラベル基材の表面に形成できる。それゆえに、ラ
ベル基材を選択する場合、比較的耐熱性の小さい極薄テ
ープ等であっても、対応でき、また、元々粘着剤層を形
成する前のエマルジョンの状態における粘着剤の溶剤等
が転移する前に除去されるので、ラベル基材の性質とは
関係なく粘着剤層を形成する粘着剤の選択の幅も拡げら
れる。また、特に、ラベル基材としてサーマル紙等の熱
発色するようなものも選択でき、比較的熱をかけるよう
な転写箔による印字をするプリンター等への対応が可能
となる。さらに、ラベルの一辺から他辺にわたって連続
的且つ間欠的に形成された切れ目に沿って、封緘ラベル
を切断することができ開封が容易になる。
【0024】請求項2の発明によれば、ラベル基材の長
手方向ににわたって連続的且つ間欠的に形成された切れ
目に沿って、封緘ラベルを切断することができ開封が容
易になる。
【0025】請求項3の発明によれば、ラベル基材の幅
方向ににわたって連続的且つ間欠的に形成された切れ目
に沿って、封緘ラベルを切断することができ開封が容易
になる。
【0026】請求項4の発明によれば、ラベル基材は、
粘着剤層とは反対側の表面に感熱発色層が形成されてい
るので、サーマルプリンタ等によって比較的簡単に印字
をすることが可能となる。
【0027】請求項5の発明によれば、封緘ラベルによ
って包装体を封緘した後、包装体を開封する際に、つま
みを持って引っ張ることにより、封緘ラベルを切断する
ことができ、開封が容易になる。
【0028】請求項6の発明によれば、工程シートの剥
離性を有する表面に形成された粘着剤層と、粘着剤層が
転移して接着される表面を備える長尺状ラベル基材の表
面とが重ね合わされ、常温にて、粘着剤層が工程シート
の表面より長尺状ラベル基材の裏面に転移されるので、
比較的耐熱性の小さい極薄のラベル基材であっても、粘
着剤層を形成することができる。また、粘着剤層を形成
する粘着剤がエマルジョン状のときに含んでいた溶剤が
除去された状態で工程シートの表面から転移させて粘着
剤層を形成するので、溶剤等によってラベル基材に影響
を及ぼすことがない。それゆえに、ラベル基材および粘
着剤層を形成する粘着剤の選択の幅がきわめて広くな
り、また、多品種少量の生産に適する。また、工程シー
トは、何回も用いることができるので、ゴミとならず資
源の再利用を図ることができる。
【0029】請求項7の発明によれば、ラベル基材の長
手方向に、切れ目が形成するされる。
【0030】請求項8の発明によれば、ラベル基材の幅
方向に、切れ目が形成するされる。
【0031】請求項9の発明によれば、請求項6のよう
な効果を奏する上に、さらに印刷層および/または剥離
層を初期の目的とする部位に適宜形成することができ、
きわめて有用である。
【0032】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態で
ある封緘ラベル連続体を示す図であり、そのうち、
(A)は、その斜視図であり、(B)は、その断面図で
ある。
【0034】この実施形態の封緘ラベル連続体10は、
複数の封緘ラベル12が帯状に連続して形成されたもの
であり、それぞれ各封緘ラベル12の境界において切断
して各々1枚の細片化された封緘ラベル12として用い
られるものである。
【0035】封緘ラベル連続体10は、長尺状のラベル
基材14を含む。ラベル基材14としては、たとえば
紙、合成紙、セロファン、ポリスチレン、ポリエステル
等のプラスチックフィルムまたはシート、あるいはアル
ミホイル等の長尺帯状体があげられるが、ミシン目等の
切れ目のない長尺帯状の封緘ラベル連続体10を各封緘
ラベル12にカットするために、手あるいはカッター等
の機械器具で切断することができるような素材である必
要性がある。なお、この実施形態では、ラベル基材14
幅方向に所定間隔を置いてミシン目16を形成した。こ
れは、ミシン目16より所定の細片の封緘ラベル12に
切断できるようにするためである。また、ミシン目16
の両端部には、切欠き18が形成される。この切欠き1
8は、光学センサを用いて封緘ラベル12の位置を検知
する場合に、封緘ラベル12が検知しやすくなるという
効果を奏し、封緘ラベル連続体10を、それぞれ各封緘
ラベル12の境界において切断して各々1枚の封緘ラベ
ル12として用いて、連続的に被封緘体の封緘を行うと
きに有用である。
【0036】そして、ラベル基材14には、厚み方向に
貫通するようにして、たとえば2本の連続的かつ間欠的
な切れ目20が形成される。二本の切れ目20は、図1
に示すように封緘ラベル12の長手方向の一端から他端
にわたって形成される。これらの切れ目20は、封緘ラ
ベル12を切断して開封する際、封緘ラベル12を切断
しやすくするためのものである。二つの切れ目20の長
手方向一端近傍に、たとえば、上辺が短く形成された略
梯形のつまみ22が形成される。このつまみ22は、封
緘ラベル12を包装体に貼付した後、ラベル基材14を
切断して開封する際につまみ持つことができるようにし
て、切れ目20に沿って切断することを容易にするため
のものである。また、ラベル基材14の裏面には転移し
て粘着剤層24が形成される。この粘着剤層24は、各
封緘ラベル12に粘着力を与えるためのものであり、た
とえばアクリル共重合樹脂、ゴム系接着剤等の公知の粘
着剤が用いられる。
【0037】なお、図1図示例においては、二つの切れ
目20を封緘ラベル12の長手方向の一端から他端にわ
たって形成したが、図2(A)、(B)に示すように、
封緘ラベル12の幅方向や斜め方向に形成してもよい
し、また、図2(C)に示すように、一本のみ切れ目2
0を形成してもよい。このような切れ目により、封緘ラ
ベル12を切断して開封する際、封緘ラベル12を切断
しやすくできる。
【0038】また、図1図示例においては、つまみ22
は封緘ラベルの端縁より突出しないように形成されてい
るが、図2(A)に示すように、封緘ラベル12の端縁
より外側に突出するように形成されてもよい。また、つ
まみ22の形状は、上辺が短く形成された略梯形に限ら
ず、三角形状等の摘み易い形状に形成されればよい。
【0039】そして、図1図示例においては、二つの切
れ目20の間およびつまみ22部分のラベル基材14の
裏面には粘着剤層24は形成されていない。これは、封
緘ラベル12を切断するとき、つまみ22を爪などによ
り被封緘体より剥離させることなく、摘み持つことがで
きるようにするためであり、また、二つの切れ目20の
間の封緘ラベル12が、粘着剤層24の粘着力により破
断することなく、切れ目20に沿って容易に切断できる
ようするためである。したがって、二つの切れ目20の
間およびつまみ22部分のラベル基材14の裏面には粘
着剤層24は形成されても、封緘ラベル12を容易に切
断することができる。
【0040】ラベル基材14の表面側には感熱発色層2
6が形成される。この感熱発色層26は、たとえば透明
または単色のロイコ染料、酸性物質および結着剤の混合
物を含む感熱発色剤を塗布乾燥することによって形成さ
れる。この場合、ロイコ染料としては、たとえば、クリ
スリタルバイオレットラクトン、3−インドリノ−3−
P−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2
−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−P−ブチルアニリノフルオランなどがあげられる。
【0041】また、酸性物質としては、たとえば、2,
2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、4−フェ
ニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イソプ
ロピリデンビス(2−クロルフェノール)、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)等があげられる。
【0042】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、
ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の水
溶性あるいは水性エマルジョンなどがあげられる。この
感熱発色層26は、プリンターのサーマルヘッド等が加
熱することによって発色させることができる。
【0043】ラベル基材14の感熱発色層26側表面の
一部には、たとえば文字、模様、記号などを表示するた
めの印刷層28が形成されている。この印刷層28は、
一般的な印刷インキを用い、平版、凸版あるいはオフセ
ット印刷その他の公知印刷方法により印刷して形成され
る。
【0044】ラベル基材14の表面側、すなわち感熱発
色層26および印刷層28の表面上には、剥離剤を印刷
塗布して剥離剤層30が形成される。この剥離剤層30
を形成する剥離剤としては、たとえば、UVシリコン
(いわゆる紫外線硬化型のシリコン)やEBシリコン
(いわゆる電子線硬化型のシリコン)のように紫外線や
電子線でキュアされ、感熱発色層26に影響を及ぼさな
いようなシリコン樹脂等を含む剥離剤が選択されるのが
よい。
【0045】なお、封緘ラベル連続体10は、図1
(A)に示すように、封緘ラベルとして使用する前は、
剥離剤層30側と粘着剤層24が対向して仮着するよう
に、ラベル基材14がロール状に密に巻き重ねられてい
る。
【0046】さらに、図3〜図5を参照しながら、図1
に示す封緘ラベル12の使用状態を説明する。この実施
形態が適用される被封緘体2は、略三角形の袋状に形成
されており、内部に袋内部形状に適応した形状のおにぎ
り等を入れて、開封口を折り重ねて用いられるものであ
る。この実施形態の封緘ラベル12は、図3に示すよう
に、折り重ねられて最上部に位置された開封口の端縁3
に、切れ目20が沿うように貼付され被封緘体2を封緘
する。なお、図3においては、二本の切れ目20の間、
略中央に開封口の端縁3に位置するように貼付されてい
るが、二つの切れ目20の間に端縁3が位置するように
貼付されればよい。
【0047】被封緘体40を開封する場合は、図4に示
すように、二つの切れ目20間の一端に形成されたつま
み22を、摘み引っ張ることにより、切れ目20に沿っ
て封緘ラベル12が切断され、被封緘体40を容易に開
封することができる。
【0048】図5は、図2(B)に示すこの発明の別の
実施形態の使用状態を示す平面図である。この実施形態
は、図1に示す実施形態と比べて、二つ切れ目20が長
手方向一辺から幅方向斜めに延びるように形成されてい
る。そして、つまみ22は、それに伴い幅方向斜めに形
成されている。この実施形態の封緘ラベルによれば、折
り重ねられ最上部に位置された端縁4が、斜めとなる被
封緘体3を封緘することができ、且つ容易に開封するこ
とができる。
【0049】このように、この発明の封緘ラベルは、切
れ目14を封緘する被封緘体の端縁の形状にあわせて形
成することにより、どのような被封緘体においても図1
に示す実施形態と同様な効果を得ることができる。たと
えば、図2(A)に示す実施形態では、ラベル12の封
緘位置の縦方向に端縁が位置される被封緘体に使用され
ればよい。また、図2(C)に示す実施形態において
も、図2(A)に示す実施形態と同様であるが、切れ目
14は端縁の近傍に沿うように貼付されればよい。
【0050】引き続き、図1に示す実施形態の製造方法
の一例について、図6および図7を用いて説明する。
【0051】まず、ロール状に巻き重ねられた紙、フィ
ルムまたはシート状のプラスチック等からなる長尺帯状
の工程シート32をロール状に巻き重ねられたものを準
備する。この工程シート32は、製造工程においてのみ
用いられるものであり、完成した封緘ラベル連続体10
には残存しないものである。そして、工程シート32の
表面にはシリコン樹脂あるいはフッソ樹脂等の剥離剤を
印刷・塗布され、剥離性を有する剥離層32aが形成さ
れている。
【0052】次に、この工程シート32の剥離層32a
の表面に粘着剤層24を形成する粘着剤34を印刷・塗
布するのであるが、この接着剤塗布装置100は、2本
のローラ102aおよび102bを含む。ローラ102
aは、その下部がパン104に溜めた粘着剤30に浸漬
されている。したがって、ローラ102aおよび102
bを回転させることによって、その部位に導かれた工程
シート32の剥離層32a表面に、粘着剤34が印刷塗
布される。なお、接着剤塗布装置としては、グラビアロ
ールコーター、リバースロールコーター、エアーナイフ
コーター等の塗布装置を用いてもよく、また、スクリー
ン印刷機等の公知の印刷機を用いてもよい。
【0053】そして、粘着剤34が印刷塗布された工程
シート32は、たとえばヒーターを含むドライヤー10
6に導かれる。ドライヤー106では工程シート32に
印刷塗布された粘着剤34が乾燥されて粘着剤層24と
して形成される。粘着剤34として、EVA系、酢ビ
系、アクリル系等の水溶性樹脂を含む粘着剤あるいは塩
酸ビ、ウレタン、アクリル等からなる溶剤型粘着剤を用
いる場合は、乾燥機を用い、ゴム系、EVA系のホット
メルト型粘着剤を用いる場合は、冷却機を用いる。
【0054】このように粘着剤層24が形成された工程
シート32の剥離層32a側に、ラベル基材14となる
原紙14aが積層される。原紙14aは、工程シート3
2と同じ幅に形成され、粘着剤層26側と積層される面
と反対側の表面には、すでに感熱発色層26が形成され
ている。
【0055】このように、工程シート32、粘着剤34
の層およびラベル基材14とが積層された積層物は、次
の印刷等の工程に導く前に、積層された状態で予め最終
製品たる封緘ラベル連続体10の幅とほぼ近似した幅と
なるように、そして、ミシン目16、切欠き18、切れ
目20およびつかみ22を形成するためにスリッタ10
8でスリットされ、スリット後にロール状に巻き重ねら
れる。
【0056】この工程シート32とラベル基材14の連
続体とが粘着剤34の層をもって積層し仮着されてなる
積層物36はロール状に巻き重ねられ、積層物36はロ
ール状に巻き重ねられた状態において、図7に示す次工
程の印刷および剥離剤塗布装置に導かれる。
【0057】次に、積層物36の積層ロール状に巻き重
ねられたロール状積層物36は、図7に示す製造装置に
装填され、積層物36を巻き戻して、印刷層28を形成
するための印刷装置110に導かれる。この印刷装置1
10は、各封緘ラベル12を構成する表示部を印刷する
ものであり、たとえば商品名等の文字や適宜な図柄等か
らなる画線を平版、凸版あるいはオフセット印刷等の公
知の印刷装置によって印刷するものである。
【0058】引き続き、印刷層28が形成された積層物
36は、ラベル基材14の印刷層28の表面に剥離剤層
18を形成するための剥離剤塗布装置120に導かれ
る。この剥離剤塗布装置120は、メインローラ122
aと該メインローラ122aに対向して設けられたロー
ラ122bを含む。そして、メインローラ122aは、
その下部がパン124に溜められた剥離剤38に浸漬さ
れており、メインローラ122aとローラ122bとに
挟まれている積層物36のラベル基材14の表面にメイ
ンローラ122aで剥離剤38が塗布される。そして、
剥離剤38が印刷塗布された積層物36は、たとえばヒ
ーターを含む乾燥機126に移動される。乾燥機126
では、積層物に印刷塗布された剥離剤38が乾燥されて
剥離剤層18として形成される。そして、剥離剤層18
と積層物36が積層されてなる封緘ラベル連続体10
は、次に工程シート除去装置130に導かれる。工程シ
ート除去装置130は、ローラ132を含み、積層物3
6の粘着剤層24表面より工程シート32を剥離し、別
途再利用できるようにロール状に巻き取られる。
【0059】一方、封緘ラベル連続体10を構成する積
層物は、さらに最適な封緘ラベル連続体10の幅となる
ようにスリッタ140で両側縁をあるいは一方側縁を切
断加工しながら、切れ目20ロール状に巻き重ねられ
る。
【0060】引き続き、図1に示す実施形態とは別の実
施形態の封緘ラベル連続体について説明する。
【0061】図8は、この発明の別の実施形態を示す封
緘ラベル連続体の断面図である。図9は、図8に示す実
施形態の製造方法の一例を示す図解図である。
【0062】この封緘ラベル連続体50は、図1に示す
実施形態とは異なりラベル基材54の表面に剥離剤層5
8が形成される。さらに剥離剤層58表面に印刷層60
が形成されている。もっとも、ラベル基材54の裏面に
粘着剤層56が形成されていることは図1に示す実施形
態と同様であり、またラベル基材54の表面に感熱発色
層62が形成されていることも図1に示す実施形態と同
様である。この実施形態においては、印刷層60を形成
する印刷インキとしては、それ自身剥離性を有する印刷
インキを選択する必要性がある。
【0063】なお、図8に示す実施形態の封緘ラベル連
続体50は、製造工程のうち前半部を担うラベル基材5
4と加工シート64との積層物70が、図5に示す実施
形態と同様な装置をもって製造されるが、この図8に示
す実施形態の製造方法のうち後半部を担う製造装置は、
図9に示す実施形態のように、剥離剤塗布装置220を
もって積層物70のラベル基材54表面に剥離剤72を
印刷塗布するとともに、印刷・塗布された剥離剤72を
キュアするための硬化装置でキュアされて剥離剤層58
形成し、その下流において、印刷装置210をもって剥
離剤層58の表面に印刷層60を形成するように構成さ
れている。
【0064】なお、この図9に示す実施形態において
は、図7に示す実施形態と異なり、ラベル基材54を封
緘ラベル連続体50の最適な幅に調整する装置たるスリ
ッタ240は、工程シート除去装置230によって工程
シート64が粘着剤層56より引き剥がされた後におい
てスリットするように、ロール状に巻き重ねられる直前
のより下流に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である封緘ラベル連続体
を示す図であり、(A)は、その斜視図であり、(B)
は、その断面図である。
【図2】この発明の別の実施形態を示す平面図である。
【図3】図1に示す封緘ラベルの使用状態を示す図解図
である。
【図4】図1に示す封緘ラベルが、切断され開封される
状態を示す図解図である。
【図5】図2(A)に示す別の実施形態の使用状態を示
す図解図である。
【図6】図1に示す実施形態の製造方法の一例を示す図
解図であり、その前半の工程を示す。
【図7】図1に示す実施形態の製造方法の一例を示す図
解図であり、その後半の工程を示す。
【図8】この発明のさらに別の実施形態を示す封緘ラベ
ル連続体の断面図である。
【図9】図8に示す実施形態の製造方法の一例を示す図
解図である。
【符号の説明】
2 被封緘体 3 端縁 4 被封緘体 5 端縁 10 封緘ラベル連続体 12 封緘ラベル 14 ラベル基材 16 ミシン目 18 切欠き 20 切れ目 22 つかみ 24 粘着剤層 26 感熱発色層 28 印刷層 30 剥離剤層 32 工程シート 32a 剥離層 34 粘着剤 36 積層物 38 剥離剤 100,200 接着剤塗布装置 102 ローラ 104 パン 106 ドライヤー 108 スリッタ 110,210 印刷装置 120,220 剥離剤塗布装置 122 メインローラ 124 パン 126 乾燥機 130,230 工程シート除去装置 132 ローラ 140,240 スリッタ 222 硬化装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のラベル基材と、 前記ラベル基材の裏面に転移して形成された粘着剤層
    と、 前記ラベル基材の表面側に形成された剥離層とを含み、 前記ラベル基材は、ラベル細片の一辺から他辺にわたっ
    て、間欠的な切れ目が連続して、且つ前記剥離層側と前
    記粘着剤層側とが対向して仮着するように巻き重ねられ
    た、封緘ラベル連続体。
  2. 【請求項2】 ラベル基材の長手方向に、切れ目が形成
    された、請求項1に記載の封緘ラベル連続体。
  3. 【請求項3】 ラベル基材は、各ラベル細片に切れ目が
    形成されるように、ラベル基材の幅方向に間隔をおいて
    形成された、請求項1に記載の封緘ラベル連続体。
  4. 【請求項4】 前記ラベル基材は、粘着剤層とは反対側
    の表面に感熱発色層が形成された、請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の封緘ラベル連続体。
  5. 【請求項5】 前記ラベル基材は、切断の際に摘み持つ
    ことができるように、前記切れ目端部に形成されたつま
    みを含む、請求項1または請求項3に記載の封緘ラベル
    連続体。
  6. 【請求項6】 少なくともその一方の表面が剥離性を有
    する工程シートを準備し、前記工程シートの剥離性を有
    する表面に粘着剤層を形成するステップ1と、 前記粘着剤層が転移して粘着される裏面を備える長尺状
    のラベル基材を準備し、該ラベル基材の裏面と前記工程
    シートの粘着剤層とを重ね合わせるステップ2と、 前記ラベル基材のラベル細片の一辺から他辺にわたって
    連続的に且つ間欠的に切れ目を形成するステップ3と、 前記ラベル基材の表面に剥離層を形成するステップ4
    と、 前記工程シートのみを前記ラベル基材の裏面の転移した
    粘着剤層表面より剥離するステップ5と、 前記剥離層と前記粘着剤層とが対向して仮着するよう
    に、ラベル基材を巻き重ねるステップ6とを含む、封緘
    ラベル連続体の製造方法。
  7. 【請求項7】 ステップ3は、ラベル基材の長手方向
    に、切れ目が形成するステップを含む、請求項6に記載
    の封緘ラベル連続体の製造方法。
  8. 【請求項8】 ステップ3は、ラベル基材は各ラベル細
    片に切れ目が形成されるように、ラベル基材の幅方向に
    間隔をおいて切れ目が形成するステップを含む、請求項
    6に記載の封緘ラベル連続体の製造方法。
  9. 【請求項9】 ステップ4は、重ねられたラベル基材を
    巻き戻して、印刷層および/または剥離層を形成するス
    テップを含む、請求項6に記載の封緘ラベル連続体の製
    造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002132161A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Dainippon Printing Co Ltd 筒状ラベル
JP2004505799A (ja) * 2000-08-08 2004-02-26 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 布様ポリマーフィルム
JP2009223009A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute 値下げ用台紙なしラベルおよびその印字方法
JP2014006373A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Osaka Sealing Printing Co Ltd 封緘シールおよび封緘セット

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