JP3333046B2 - 感熱記録材料及びその製造方法 - Google Patents
感熱記録材料及びその製造方法Info
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ティッキング等の印字障害を発生させることなく摩擦か
ぶりを防止すると共に、光沢度が低く、熱感度及び印字
画像の安定性が改善された感熱記録材料及びその製造方
法に関する。
成分とする)を使用した記録材料は、感圧紙、感熱紙、
感光感圧紙、通電感熱記録紙、感熱転写紙等として既に
よく知られており、例えば英国特許第2,140,44
9号、米国特許第4,480,052号、同4,43
6,920号、特公昭第60−23,992号、特開昭
第57−179,836号、同60−123,556
号、同第60−123,557号等に詳しく記載されて
いる。
るにもかかわらず、騒音を発することもなく良好な画像
を記録することができるために需要が増大し、ファクシ
ミリ、計測器、プリンター等の各種の分野に使用されて
いる。このような感熱記録材料は、つめ等の擦れによっ
て発色する摩擦かぶりが生じるので、これを防止するた
めに、感熱記録層にポリエチレンワックスを含有させる
ことが、通常行われていた(特公昭50−14531号
公報)。
低下や記録画像の保存性を低下させるのみならず、摩擦
かぶりの防止効果も十分でないという欠点があった。そ
こで、本出願人は、上記の欠点を解決するために、既
に、感熱記録層に特定のエチレン−α−オレフィン共重
合体を含有させた感熱記録材料を提案し(特公平3−5
9839号公報)、良好な結果を納めている。しかしな
がら、上記感熱記録材料は、摩擦かぶりについては改善
されているものの、スティッキングが発生したり、光沢
度が増大するという欠点があった。
上記の欠点を解決するめ鋭意検討した結果、保護層に平
均粒子径が0.1〜2μmで、軟化点が100℃以上の
ポリオレフィン粒子を特定量含有させた場合には、良好
な結果が得られるということを見出し、本発明に到達し
た。
りが改善されると共にスティッキングの発生がなく、光
沢度の低い感熱記録材料を提供することにある。本発明
の第2の目的は、摩擦かぶりが改善されると共にスティ
ッキングの発生がなく、熱感度及び印字画像の安定性に
優れた、感熱記録材料を提供することにある。本発明の
第3の目的は、摩擦かぶり、熱感度及び印字画像の安定
性に優れると共に、スティッキングの発生もない感熱記
録材料を製造するための方法を提供することにある。
は、支持体上に、少なくとも、発色剤及び顕色剤を含有
する感熱記録層、及び水溶性高分子化合物を含有する保
護層を順次設けた感熱記録材料であって、前記保護層
が、平均粒子径が0.1〜2μmで、軟化点が100℃
以上のポリオレフィンの粒子を、固形分換算で保護層中
に1〜30重量%含有することを特徴とする感熱記録材
料によって達成された。
物質の接触に基づく発色反応を生ずる物質であり、具体
的には電子供与性染料前駆体(発色剤)と電子受容性物
質(顕色剤)の組み合わせ、又は、ジアゾ化合物(発色
剤)とカップリング化合物(顕色剤)の組み合わせであ
る。前者の組み合わせにおける電子供与性染料前駆体と
しては、トリフェニルメタンフタリド系化合物、フルオ
ラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフ
タリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミ
ンラクタム系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラ
ン系化合物、フルオレン系化合物等の各種の化合物があ
る。
許明細書第23,024号、米国特許明細書第3,49
1,111号、同第3,491,112号、同第3,4
91,116号、同第3,509,174号及び特開昭
61−130085号公報等に記載されている。フルオ
ラン系化合物の具体例は米国特許明細書第3,624,
107号、同第3,627,787号、同第3,64
1,011号、同第3,462,828号、同第3,6
81,390号、同第3,920,510号、同第3,
959,571号及び特開昭61−130085号の各
公報等に記載されている。
明細書第3,971,808号に記載されており、更に
フルオレン系化合物の具体例は特開昭63−94878
号公報等に記載されている。これらの化合物は単独で用
いても、併用しても良い。本発明においては、これらの
中でも特にフルオラン系化合物を使用することが好まし
い。これらの電子供与性染料前駆体に対する電子受容性
化合物としてはフェニル化合物、ヒドロキシ安息香酸誘
導体、サリチル酸誘導体等がある。これらの化合物の具
体例は特開昭61−130085号公報等に記載されて
いる。
体、芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、ベントナイ
ト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯
体等と併用してもよい。これらの、併用し得るフェノー
ル誘導体等の例は、特公昭40−9,309号、同45
−14,039号、同52−140,483号、同48
−51,510号、同57−210,886号、同58
−87,089号、同59−11,286号、同60−
176,795号、同61−95,988号等の各公報
に記載されている。本発明においては、電子受容性化合
物を、電子供与性染料前駆体に対して100〜500重
量%使用することが好ましい。
物は、公知の光分解性のジアゾ化合物の中から適宜選択
して使用することができる。本発明でいう光分解性のジ
アゾ化合物とは、主に芳香族ジアゾ化合物を指し、更に
具体的には芳香族ジアゾニウム塩、ジアゾスルホネート
化合物、ジアゾアミノ化合物等を意味する。これらの中
でも、熱感度の点から、特にジアゾニウム塩を使用する
ことが好ましい。
- (式中Arは芳香族部分を表し、N2 + はジアゾニウ
ム塩、X -は酸アニオンを表す)で表される化合物であ
り、Ar部分の置換基の位置や種類によって様々な最大
吸収波長を持つ。これらのジアゾ化合物の具体例は、例
えば特開平2−141276号公報及び特開平4−35
986号公報に記載されている。
プリング化合物の具体例としては、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸アニリド、レゾルシンの他、特開昭62−
146678号公報及び特開平4−35986号公報に
記載されているものを挙げることができる。本発明にお
いては、ジアゾニウム塩とカプラーの反応を促進するた
めに、塩基性物質を使用することもできる。かかる塩基
性物質としては、無機あるいは有機の塩基性化合物の
他、加熱時に分解してアルカリ物質を放出するような化
合物も含まれる。
有機アミン、アミド、尿素及びチオ尿素、それらの誘導
体、チアゾール類、ピロール類、ピリミジン類、ピペラ
ジン類、グアニジン類、インドール類、イミダゾール
類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モルホリン類、
ピペリジン類、アミジン類、フォルムアジン類、ピリジ
ン類等の含窒素化合物が挙げられる。これらの具体例と
してはトリシクロヘキシルアミン、アリル尿素、2−ベ
ンジルイミダゾールの他、特開昭61−291183号
及び特開平4−35986号の各公報に記載されている
ものを挙げることができる。これらは、2種以上併用す
ることもできる。
分散して用いることもできるが、常温で発色剤と顕色剤
の接触を防止するといった感熱記録層の生保存性の観点
(カブリ防止)等から、発色剤をカプセル化して用いる
ことが好ましい。本発明で使用することのできるマイク
ロカプセルの製造法には界面重合法、内部重合法、外部
重合法の何れの方法をも採用することができるが、特
に、発色剤を含有した芯物質を水溶性高分子を溶解した
水溶液中で乳化した後、その油滴の周囲に高分子物質の
壁を形成させる界面重合法を採用することが好ましい。
の内部及び/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共
重合体等が挙げられる。好ましい高分子物質はポリウレ
タン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカ
ーボネートであり、特に好ましくはポリウレタン及びポ
リウレアである。高分子物質は2種以上併用することも
できる。
チン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。例えば、ポリウレアをカプセル壁材とし
て用いる場合には、ジイソシアナート、トリイソシアナ
ート、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレ
ポリマー等のポリイソシアナートと、ジアミン、トリア
ミン、テトラアミン等のポリアミン、アミノ基を2個以
上含むプレポリマー、ピペラジン若しくはその誘導体又
はポリオール等とを、水系溶媒中で界面重合法によって
反応させることにより、容易にマイクロカプセル壁を形
成させることができる。
る複合壁、若しくはポリウレタンとポリアミドからなる
複合壁は、例えばポリイソシアナートと酸クロライド、
若しくはポリアミンとポリオールを用い、反応液となる
乳化媒体のpHを調整した後加温することにより調製す
ることができる。これらのポリウレアとポリアミドとか
らなる複合壁の製造方法の詳細については、特開昭58
─66948号公報に記載されている。
させるために増感剤を添加することもできる。上記の増
感剤は、マイクロカプセル壁として用いるポリマーの可
塑剤と言われるものの中から、融点が50℃以上、好ま
しくは120℃以下のもので、常温では固体であるもの
を選択して用いることができる。例えば、壁材がポリウ
レア、ポリウレタンから成る場合には、ヒドロキシ化合
物、カルバミン酸エステル化合物、芳香族アルコキシ化
合物、有機スルホンアミド化合物、脂肪族アミド化合
物、アリールアミド化合物等が好適に用いられる。
もできる。本発明で用いることのできる発色助剤とは、
加熱記録時の発色濃度を高くする、もしくは最低発色温
度を低くする物質であり、カップリング化合物、塩基性
物質、もしくはジアゾ化合物等の融解点を下げたり、カ
プセル壁の軟化点を低下せしめる作用により、ジアゾ化
合物、塩基性物質、カップリング成分等が反応し易い状
況を作るためのものである。
ルコール性化合物、アミド化合物、スルホンアミド化合
物等があり、具体例としては、p−tert−オクチルフェ
ノール、p−ベンジルオキシフェノール、p−オキシ安
息香酸フェニル、カルバニル酸ベンジル、カルバニル酸
フェネチル、ハイドロキノンジヒドロキシエチルエーテ
ル、キシリレンジオール、N−ヒドロキシエチル−メタ
ンスルホン酸アミド、N−フェニル−メタンスルホン酸
アミド等の化合物を挙げることができる。これらは、芯
物質中に含有させてもよいし、乳化分散物としてマイク
ロカプセル外に添加してもよい。
めに熱可融性物質を使用することができる。熱可融性物
質としては、融点が50℃〜150℃の範囲のものが好
ましい。このような熱可融性物質としては、高級脂肪酸
アミド、安息香酸エステル誘導体、ナフトール誘導体、
ナフトエ酸誘導体、尿素誘導体等がある。これらの熱可
融性物質の具体例は特開昭61−130085号公報等
に記載されている。
汚れを防止したり、ヘッドに対する離型性を高めるため
に、必要に応じて無色又は淡色の吸油性顔料、ワックス
分散物、離型剤分散物等を使用することもできる。これ
らの物質の具体例については特開昭61−130085
号公報等に記載されている。本発明においては、熱感度
を高める観点から増感剤を併用することができる。併用
できる増感剤の例としては、特開昭58−57,989
号、同58−87,094号、同63−39,375号
等の公報に開示されている化合物が挙げられ、これらの
中でも、特にジフェニルエーテル化合物又はベンジルエ
ーテル化合物が好ましい。
作製するに際しては、特開昭62−144,989号、
特開平1−87291号等の公報に記載されている如
く、発色剤、、顕色剤等を夫々単独若しくは適宜混合し
て、分散媒中に10μm以下、好ましくは0.1μmの
平均粒子径となるように、又、発色剤をマイクロカプセ
ル化した場合には、該マイクロカプセルをそのまま分散
して用いる。分散媒としては、一般に、0.5〜10重
量%程度の濃度で水溶性高分子を含有する水溶液が用い
られ、分散はボールミル、サンドミル、横型サンドミ
ル、アトライタ、コロイドミル、三本ローラーミル等を
用いて行われる。
ビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、エピクロルヒドリン変性ポ
リアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレ
インサリチル酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリ
ル酸アミド、メチロール変性ポリアクリルアミド、デン
プン誘導体、カゼイン、ゼラチン等が挙げられる。
化合物を、水に難溶又は不溶の有機溶剤に溶解した後、
これを、保護コロイドとして水溶性高分子を含有し、必
要に応じて更に界面活性剤を含有する水溶液と混合・攪
拌し、乳化分散物として使用した場合には、感熱層を透
明性に優れたものとすることができる。上記水溶性高分
子は感熱層のバインダーとしても寄与するが、必要に応
じて更に、塗液中に他の水溶性高分子等をバインダーと
して併用しても良い。
る目的で耐水化剤を加えたり、疎水性ポリマーのエマル
ジョン、具体的にはスチレン−ブタジエンゴムラテック
スやアクリル樹脂エマルジョン等を加えることもでき
る。また、必要に応じて帯電防止剤、紫外線吸収剤、消
泡剤、導電剤、蛍光染料、界面活性剤等の添加剤を塗液
に含有させても良い。このようにして得られた塗液を支
持体上に塗布して感熱記録層が形成される。塗布液の塗
工量は、固形分で3g/m2 〜20g/m2 であること
が好ましく、特に4g/m2 〜8g/m2 であることが
好ましい。
グの発生防止及び光沢度を低下させる観点から、ポリオ
レフィン粒子を含有させる。使用するポリオレフィン
は、軟化点が100℃以上のものであれば特に限定され
るものではない。好ましいポリオレフィンの具体例とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、これらの共重合体及びこれらの混合物等を挙げるこ
とができるが、これらの中でも特にポリエチレン又はポ
リプロピレンを使用することが好ましい。
531によって測定した温度である。ポリオレフィンの
軟化点が100℃未満では、スティッキングを有効に防
止することができない。本発明で使用するポリオレフィ
ン粒子の平均粒子径は、0.1〜2μmであることが好
ましい。0.1μm未満であると効果が小さくなり、2
μmを超えるとスティッキングを防止できない上光沢度
が上昇する。本発明においては、上記のポリオレフィン
粒子の水性分散体を、固形分換算で、ポリオレフィンが
保護層中に1〜30重量%となるように、保護層液中に
含有させる。1重量%未満であると効果が少なく、30
重量%を超えると、スティッキングが発生するのみなら
ず光沢度が上昇する。
有する保護層のバインダーとしては、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ゼラチン
又はその誘導体、デンプン及びその誘導体、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導
体、カゼイン、アルギン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリアクリルアミド、スチレンマレイン酸共重合体
の塩、自己架橋性アクリル樹脂エマルジョン、ポリウレ
タン樹脂、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体
等のラテックス等が用いられる。この場合耐水化剤の併
用も可能である。
とのマッチング性の向上や耐水性の向上を目的として、
顔料、金属石鹸、ワックス、架橋剤等が添加される。こ
れらの顔料、金属石鹸、ワックス、架橋剤等の詳細につ
いては、例えば、特開平2−141279号公報に記載
されている。顔料としては、炭酸カルシウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、カオリン、タル
ク、クレー等が例示され、中でも、吸油量が50ml/
100g以下の顔料が好ましい。
層液は、必要に応じて、ミキサー、ディゾルバー、アト
ライター、サンドミル等の攪拌、混合、分散装置によっ
て充分混合分散された後に、感熱記録層上に塗布され
る。上記のようにして調整した保護層液や感熱層液を、
支持体上或いは感熱記録層上に塗布するに際しては、公
知の水系又は有機溶剤系の塗液を用いる塗布手段が用い
られる。保護層の塗布量は特に限定されるものでは無い
が、0.1g/m2 未満では所望の効果を得ることがで
きず、10g/m2 を越すと記録感度を著しく低下させ
る恐れがあるために、一般には0.1〜10g/m2 、
好ましくは1〜5g/m2 の範囲で調整される。
公知の塗布方法、例えば、エアーナイフコーティング、
ブレードコーティング、グラビアコーティング、バーコ
ーティング、スプレーコーティング、ディップコーティ
ング、カーテンコーティング、等により塗布されるが、
なかでも自由落下カーテン膜を形成させて、塗布すべき
走行する支持体に塗布するカーテンコーティング法が、
泡による面状不良が起こらず、又、分級も起こらず均一
な保護層を形成させることができるので好ましい。
許第2,761,791号、同第3,508,947
号、同第2,941,898号、及び同第3,526,
528号明細書、原崎勇次著「コーティング工学」25
3頁(1973年朝倉書店発行)等に記載された方法等
により、2層以上に分けて同時に塗布することも可能で
あり、塗布量、塗布速度等に応じて適切な方法を選ぶこ
とができる。塗布された感熱記録材料は乾燥され、キャ
レンダー等の処理を施して使用に供される。保護層以外
の塗布層も、全て、カーテンコーティング法によること
が好ましい。
不透明であっても良い。不透明な支持体としては紙、コ
ート紙、合成紙、紙に高分子フィルムをラミネートした
もの、アルミ蒸着ベース、高分子フィルムに白色顔料を
コートしたもの等を挙げることができるが、熱感度を向
上させるために、顔料及びバインダーを主成分とする下
塗層を設けることが好ましい。
ものが用いられ、特に50〜100μmのものが好まし
い。更に、支持体のカールバランスを補正するため或い
は裏面からの対薬品性を向上させる目的で、裏面に保護
層と類似した層を設けても良い。又、裏面に接着剤を塗
布し、更に剥離紙を組み合わせてラベルの形態にしても
よい。
均粒子径が0.1〜3μmで、軟化点が100℃以上の
ポリオレフィンの水性分散体を含有しているので、ステ
ィッキング等の印字障害を発生させることなく、摩擦か
ぶりを改善することができる。また、熱感度や印字画像
の安定性が改善される上、光沢度も低いので、一般紙に
類似した外観を有し、違和感が生じないという効果もあ
る。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、添加量を示す「部」は重量部、「%」は「重量%」
を表す。
ラン(電子供与性染料前駆体)10部を、ポリビニルア
ルコール(PVA−105:クラレ株式会社製の商品
名)5重量%水溶液50部中で、サンドミルを用いて混
練し、平均粒子径が1.0μmの発色剤分散液を調製し
た。
ルベンジルエーテル(増感剤)20部を、ポリビニルア
ルコール(PVA−105:クラレ株式会社製商品名)
5重量%の水溶液200部中で、サンドミルを用いて混
練し、平均粒径が1.0μmの顕色剤/増感剤の分散液
を得た。
製の商品名)40部及びポリアクリル酸ソーダ40重量
%水溶液1部を、サンドミルを用いて水60部中で混練
し、平均粒子径が2.0μmの顔料分散液を得た。感熱記録層用塗布液の調製 上記の、A液60部、B液240部、C液101部及び
ステアリン酸亜鉛21重量%の分散液(ハイドリンZ:
中京油脂株式会社製の商品名)25部を混合し、感熱記
録層用塗布液を得た。
ミニウム20重量部、ポリエチレン(平均粒子径:1μ
m、軟化点:132℃)30重量%の分散液13部、ス
テアリン酸亜鉛21重量%の分散液19部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ1部、及び水67部をサンドミ
ルを用いて混合し、保護層液を得た。
布・乾燥して下塗り層を設けた、秤量50g/m2 のア
ンダーコート原紙の塗布面上に、乾燥後の塗布量が5g
/m2 となるようにエアーナイフコートを用いて感熱記
録層用塗布液を塗布・乾燥し、感熱記録層を設けた後、
乾燥後の塗布量が3g/m2 となるように保護層液を塗
布・乾燥し、次いで、キャレンダー処理を行って感熱記
録材料を得た。得られた感熱記録材料の、熱感度、摩擦
かぶり、スティッキング及び光沢を下記の様にして測定
し、評価した結果は、表1に示した通りである。
株式会社製の商品名)及び該サーマルヘッドの直前に、
圧力100kg/cm2 の圧力ロールを有する感熱印字
実験装置を使用し、ヘッド電圧24V、パルスサイクル
10ms及びパルス巾0.8msの条件で感熱記録材料
に印字し、得られた印字発色部の濃度を、マクベス反射
濃度計(RD−918:マクベス社製の商品名)を用い
て測定した。
度を下記の基準に従って評価した。 ○ :発色かぶりがほとんど見られない。 △ :発色かぶりが若干見られる。 × :発色かぶりが明らかに見られる。
式会社製の商品名)を用いて記録し、白飛び及び印字音
の程度により、下記の基準に従って評価した。 ○ :白飛びが発生せず、印字音も少ない。 △ :白飛びが若干発生し、印字音も若干大きい。 × :白飛びが極めて多く、印字音も大きい。
(入射角75度)光沢計(スガ試験機株式会社製)を用
いて測定した。尚、数値は、小さくなるに従い、光沢が
少ないことを示す。 実施例2.実施例1で使用した保護層液のポリエチレン
の平均粒子径を2μmに変えた他は、実施例1と全く同
様にして感熱記録材料を作製し、実施例1と全く同様に
して熱感度等を測定し、評価した結果は表1に示した通
りである。
ポリエチレンの平均粒子径を0.5μmに変えた他は、
実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製し、実施
例1と全く同様にして熱感度等を測定し、評価した結果
は表1に示した通りである。 実施例4.実施例1で使用した保護層液のポリエチレン
を、軟化点が110℃のものに変えた他は、実施例1と
全く同様にして感熱記録材料を作製し、実施例1と全く
同様にして熱感度等を測定し、評価した結果は表1に示
した通りである。
ポリエチレンを、軟化点が146℃のものに変えた他
は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製し、
実施例1と全く同様にして熱感度等を測定し、評価した
結果は表1に示した通りである。 実施例6.実施例1で使用した保護層液のポリエチレン
30重量%の分散液13部を40部、及び水67部を水
94部に変えた他は、実施例1と全く同様にして感熱記
録材料を作製し、実施例1と全く同様にして熱感度等を
測定し、評価した結果は表1に示した通りである。 実施例7.保護層液を、感熱記録層上に3g/m2 とな
るように自由落下カーテンコート法で塗布乾燥し、キャ
レンダー処理を行った他は、全く実施例1と同様にして
感熱記録材料を得た。
ポリエチレン30重量%の分散液を使用せず、水67部
を水54部に変えた他は、実施例1と全く同様にして感
熱記録材料を作製し、実施例1と全く同様にして熱感度
等を測定し、評価した結果は表1に示した通りである。 比較例2.実施例1で使用した保護層液のポリエチレン
を、軟化点が76℃のものとすると共に、ポリエチレン
30重量%の分散液の使用量を10部に変えた他は、実
施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製し、実施例
1と全く同様にして熱感度等を測定し、評価した結果は
表1に示した通りである。
ポリエチレンを、軟化点が113℃のものとすると共
に、その平均粒子径を6μmに変えた他は、比較例2と
全く同様にして感熱記録材料を作製し、実施例1と全く
同様にして熱感度等を測定し、評価した結果は表1に示
した通りである。
ポリエチレン30重量%の分散液の使用量を67部及び
水の使用量を121部に変えた他は、実施例1と全く同
様にして感熱記録材料を作製し、実施例1と全く同様に
して熱感度等を測定し、評価した結果は表1に示した通
りである。
れた感熱記録材料は、摩擦被りが改善されるのみなら
ず、スティッキングが発生しない上、光沢度が低く高感
度の優れた感熱記録材料であることが確認された。以上
の結果は、本発明の有効性を実証するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に、少なくとも、発色剤及び顕色
剤を含有する感熱記録層、及び水溶性高分子化合物を含
有する保護層を順次設けた感熱記録材料であって、前記
保護層が、平均粒子径が0.1〜2μmで、軟化点が1
00℃以上のポリオレフィンの粒子を、固形分換算で1
〜30重量%含有することを特徴とする感熱記録材料。 - 【請求項2】請求項1に記載された感熱記録材料を製造
する方法において、少くとも保護層がカーテンコート方
法によって塗布されることを特徴とする感熱記録材料の
製造方法。
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JP13940994A JP3333046B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 感熱記録材料及びその製造方法 |
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- 1994-05-30 JP JP13940994A patent/JP3333046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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