JPH06239020A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH06239020A
JPH06239020A JP50A JP5494993A JPH06239020A JP H06239020 A JPH06239020 A JP H06239020A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 5494993 A JP5494993 A JP 5494993A JP H06239020 A JPH06239020 A JP H06239020A
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heat
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sensitive recording
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Hirobumi Mitsuo
博文 満尾
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱感度が高く、記録画像の画質に優れる上熱ヘ
ッドへのカスの付着が少ない感熱記録材料を提供するこ
と。 【構成】支持体上に、発色成分及び無機顔料を含有する
感熱記録層を設けた感熱記録材料であって、前記感熱記
録層が、無機顔料を40〜90重量%含有する第1の感
熱発色層の上に無機顔料を10〜40重量%含有する第
2の感熱発色層を設けてなることを特徴とする感熱記録
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、特
に熱感度が高く、記録画像の画質に優れると共に、サー
マルヘッドへのカスの付着が少ない感熱記録材料に関す
る。
【0002】
【従来技術】発色成分を使用した記録材料は、感圧紙、
感熱紙、感光感圧紙、通電感熱記録紙、感熱転写紙等と
して既によく知られており、例えば英国特許第2,14
0,449号、米国特許第4,480,052号、同
4,436,920号、特公昭第60−23,992
号、特開昭第57−179,836号、同60−12
3,556号、同第60−123,557号等に詳しく
記載されている。
【0003】特に感熱記録材料は、記録装置が安価であ
るにもかかわらず、騒音を発することもなく良好な画像
を記録することができるために需要が増大し、ファクシ
ミリ、計測器、プリンター等の各種の分野に使用されて
いる。また、使用される分野が広がるにつれ、記録装置
も小型化して省エネルギー型となり、記録速度も高速化
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記の記録装
置に対応するために、感熱記録材料に対しても、熱感度
が高く、記録画像の画質に優れる上熱ヘッドへのカスの
付着が少ない感熱記録材料が要求されている。そこで本
発明者等は、上記のニーズに答えるべく鋭意検討した結
果、感熱記録層として、無機顔料の含有量が異なる特定
の感熱発色層を2層重ねて設けた場合には、良好な結果
が得られるということを見出し、本発明に到達した。従
って、本発明の目的は、熱感度が高く、記録画像の画質
に優れる上熱ヘッドへのカスの付着が少ない感熱記録材
料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に、発色成分及び無機顔料を含有する感熱記録
層を設けた感熱記録材料であって、前記感熱記録層が、
無機顔料を40〜90重量%含有する第1の感熱発色層
の上に無機顔料を10〜40重量%含有する第2の感熱
発色層を設けてなることを特徴とする感熱記録材料によ
って達成された。
【0006】本発明で使用する発色成分とは、加熱によ
る物質の接触に基づく発色反応を生ずる物質であり、具
体的には電子供与性染料前駆体(発色剤)と電子受容性
物質(顕色剤)の組み合わせ又はジアゾ化合物(発色
剤)とカップリング化合物(顕色剤剤)の組み合わせで
ある。前者の組み合わせにおける電子供与性染料前駆体
としては、トリフェニルメタンフタリド系化合物、フル
オラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリル
フタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダ
ミンラクタム系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピ
ラン系化合物、フルオレン系化合物等の各種の化合物が
ある。
【0007】フタリド系化合物の具体例は米国再発行特
許明細書第23,024号、米国特許明細書第3,49
1,111号、同第3,491,112号、同第3,4
91,116号、同第3,509,174号及び特開昭
61−130085号公報等に記載されている。フルオ
ラン系化合物の具体例は米国特許明細書第3,624,
107号、同第3,627,787号、同第3,64
1,011号、同第3,462,828号、同第3,6
81,390号、同第3,920,510号、同第3,
959,571号及び特開昭61−130085号公報
等に記載されている。
【0008】スピロピラン系化合物の具体例は米国特許
明細書第3,971,808号に記載されており、更に
フルオレン系化合物の具体例は特願昭61−240,9
89号等に記載されている。これらの化合物は単独で用
いても、併用しても良い。本発明においては、これらの
中でも特にフルオラン系化合物が好ましい。これらの電
子供与性染料前駆体に対する電子受容性化合物としては
フェニル化合物、ヒドロキシ安息香酸誘導体、サリチル
酸誘導体等がある。これらの化合物の具体例は特開昭6
1−130085号公報等に記載されている。
【0009】電子受容性化合物は、他のフェノール誘導
体、芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、ベントナイ
ト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯
体等と併用してもよい。これらの、併用し得るフェノー
ル誘導体等の例は特公昭40−9,309号、同45−
14,039号、同52−140,483号、同48−
51,510号、同57−210,886号、同58−
87,089号、同59−11,286号、同60−1
76,795号、同61−95,988号等に記載され
ている。本発明においては、電子受容性化合物を、電子
供与性染料前駆体に対して100〜500重量%使用す
ることが好ましい。
【0010】一方、後者の組み合わせに係るジアゾ化合
物と該ジアゾ化合物と熱時反応して発色するカップリン
グ化合物は、公知の光分解性のジアゾ化合物、該ジアゾ
化合物と反応して色素を形成しうるカプリング化合物及
びジアゾ化合物とカプリング化合物との反応を促進する
塩基性物質等である。本発明でいう光分解性のジアゾ化
合物は主に芳香族ジアゾ化合物を指し、更に具体的には
芳香族ジアゾニウム塩、ジアゾスルホネート化合物、ジ
アゾアミノ化合物等を意味する。これらの中でも、熱感
度の点から、特にジアゾニウム塩を使用することが好ま
しい。
【0011】ジアゾニウム塩とは、一般式Ar−N2 +
- (式中Arは芳香族部分を表し、N2 + はジアゾニ
ウム塩、X -は酸アニオンを表す)で表される化合物で
ある。これらはAr部分の置換基の位置や種類によって
様々な最大吸収波長を持つ。これらのジアゾ化合物の具
体例は、例えば特開平2−141276号公報及び特願
平2−142637号に記載されている。
【0012】ジアゾ化合物と熱時反応して発色するカッ
プリング化合物の具体例としては、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸アニリド、レゾルシンの他、特開昭62−
146678号公報及び特願平2−142637号に記
載されているものを挙げることができる。ジアゾニウム
塩とカプラーの反応を促進する塩基性物質としては、無
機あるいは有機の塩基性化合物の他、加熱時に分解して
アルカリ物質を放出するような化合物も含まれる。
【0013】代表的なものには、有機アンモニウム塩、
有機アミン、アミド、尿素及びチオ尿素、それらの誘導
体、チアゾール類、ピロール類、ピリミジン類、ピペラ
ジン類、グアニジン類、インドール類、イミダゾール
類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モルホリン類、
ピペリジン類、アミジン類、フォルムアジン類、ピリジ
ン類等の含窒素化合物が挙げられる。これらの具体例と
してはトリシクロヘキシルアミン、アリル尿素、2−ベ
ンジルイミダゾールの他、特願昭60−132990及
び特願平2−142637号に記載されているものを挙
げることができる。これらは、2種以上併用することも
できる。
【0014】本発明において使用する発色剤は、固体分
散して用いることもできるが、常温で発色剤と顕色剤の
接触を防止するといった感熱記録層の生保存性の観点
(カブリ防止)等から、発色剤をカプセル化して用いる
こともできる。本発明で使用することのできるマイクロ
カプセルの製造法には界面重合法、内部重合法、外部重
合法の何れの方法をも採用することができるが、特に、
発色剤を含有した芯物質を水溶性高分子を溶解した水溶
液中で乳化した後、その油滴の周囲に高分子物質の壁を
形成させる界面重合法を採用することが好ましい。
【0015】高分子物質を形成するリアクタントは油滴
の内部及び/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共
重合体等が挙げられる。好ましい高分子物質はポリウレ
タン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカ
ーボネートであり、特に好ましくはポリウレタン及びポ
リウレアである。高分子物質は2種以上併用することも
できる。
【0016】前記水溶性高分子の具体例としては、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。例えば、ポリウレアをカプセル壁材とし
て用いる場合には、ジイソシアナート、トリイソシアナ
ート、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレ
ポリマー等のポリイソシアナートと、ジアミン、トリア
ミン、テトラアミン等のポリアミン、アミノ基を2個以
上含むプレポリマー、ピペラジン若しくはその誘導体又
はポリオール等とを、水系溶媒中で界面重合法によって
反応させることにより、容易にマイクロカプセル壁を形
成させることができる。
【0017】又、例えばポリウレアとポリアミドからな
る複合壁若しくはポリウレタンとポリアミドからなる複
合壁は、例えばポリイソシアナートと酸クロライド若し
くはポリアミンとポリオールを用い、反応液となる乳化
媒体のpHを調整した後加温することにより調製するこ
とができる。これらのポリウレアとポリアミドとからな
る複合壁の製造方法の詳細については、特開昭58─6
6948号公報に記載されている。
【0018】更に、加熱時にマイクロカプセル壁を膨潤
させるために固体増感剤を添加することもできる。固体
増感剤は、マイクロカプセル壁として用いるポリマーの
可塑剤と言われるものの中から、融点が50℃以上、好
ましくは120℃以下のもので、常温では固体であるも
のを選択して用いることができる。例えば、壁材がポリ
ウレア、ポリウレタンから成る場合には、ヒドロキシ化
合物、カルバミン酸エステル化合物、芳香族アルコキシ
化合物、有機スルホンアミド化合物、脂肪族アミド化合
物、アリールアミド化合物等が好適に用いられる。
【0019】本発明においては、発色助剤を用いること
もできる。本発明で用いることのできる発色助剤とは、
加熱記録時の発色濃度を高くする、もしくは最低発色温
度を低くする物質であり、カップリング化合物、塩基性
物質、もしくはジアゾ化合物等の融解点を下げたり、カ
プセル壁の軟化点を低下せしめる作用により、ジアゾ、
塩基性物質、カップリング成分等が反応し易い状況を作
るためのものである。
【0020】発色助剤としては、フェノール化合物、ア
ルコール性化合物、アミド化合物、スルホンアミド化合
物等があり、具体例としては、p−tert−オクチルフェ
ノール、p−ベンジルオキシフェノール、p−オキシ安
息香酸フェニル、カルバニル酸ベンジル、カルバニル酸
フェネチル、ハイドロキノンジヒドロキシエチルエーテ
ル、キシリレンジオール、N−ヒドロキシエチル−メタ
ンスルホン酸アミド、N−フェニル−メタンスルホン酸
アミド等の化合物を挙げることができる。これらは、芯
物質中に含有させてもよいし、乳化分散物としてマイク
ロカプセル外に添加してもよい。
【0021】本発明で使用する無機顔料としては、紙、
繊維又は塗料工業等で使用されている公知のものの中か
ら適宜選択して用いることができる。無機顔料の具体例
としては、例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等を挙げることが
できる。本発明においては、第1の感熱発色層中に無機
顔料を40〜90重量%含有させ、第2の感熱発色層中
に無機顔料を10〜40重量%含有させる。第1及び第
2の感熱発色層に対する無機顔料の使用量は、通常、固
形分で0.5g/m2 〜7g/m2 である。
【0022】本発明においては、熱感度を向上させるた
めに熱可融性物質を使用することができる。熱可融性物
質としては融点が50℃〜150℃の範囲のものが好ま
しい。このような熱可融性物質としては、高級脂肪酸ア
ミド、安息香酸エステル誘導体、ナフトール誘導体、ナ
フトエ酸誘導体、尿素誘導体等がある。これらの熱可融
性物質の具体例は特開昭61−130085号公報等に
記載されている。
【0023】本発明においては、記録時の記録ヘッドの
汚れを防止したり、ヘッドに対する離型性を高めるため
に、必要に応じて無色又は淡色の吸油性顔料、ワックス
分散物、離型剤分散物等を使用することもできる。これ
らの物質の具体例については特開昭61−130085
号公報等に記載されている。本発明においては、熱感度
を高める観点から、増感剤を併用することができる。併
用できる増感剤の例としては、特開昭58−57,98
9号、同58−87,094号、同63−39,375
号等の公報に開示されている化合物が挙げられ、これら
の中でも、特にジフェニルエーテル化合物又はベンジル
エーテル化合物が好ましい。
【0024】以上のような素材を用いて感熱記録材料を
作製するに際しては、特開昭62−144,989号、
特開平1−87291号等に記載されている如く、発色
剤、、顕色剤及び無機顔料等を夫々単独若しくは混合し
て、分散媒中に10μm以下、好ましくは0.1μmの
平均粒子径となるように、又は、発色剤をマイクロカプ
セル化した場合には該マイクロカプセルをそのまま分散
して用いる。分散媒としては、一般に、0.5〜10重
量%程度の濃度で水溶性高分子を含有する水溶液が用い
られ、分散はボールミル、サンドミル、横型サンドミ
ル、アトライタ、コロイドミル、三本ローラーミル等を
用いて行われる。
【0025】上記水溶性高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、エピクロルヒドリン変性ポ
リアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレ
インサリチル酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリ
ル酸アミド、メチロール変性ポリアクリルアミド、デン
プン誘導体、カゼイン、ゼラチン等が挙げられる。
【0026】特に、電子受容性化合物又はカップリング
化合物を、水に難溶又は不溶の有機溶剤に溶解した後、
これを、保護コロイドとして水溶性高分子を含有し、必
要に応じて更に界面活性剤を含有する水溶液と混合・攪
拌し、乳化分散物として使用した場合には、感熱層を透
明性に優れたものとすることができる。上記水溶性高分
子は感熱層のバインダーとしても寄与するが、必要に応
じて更に、塗液中に他の水溶性高分子等をバインダーと
して併用しても良い。
【0027】又、これらのバインダーに耐水性を付与す
る目的で耐水化剤を加えたり、疎水性ポリマーのエマル
ジョン、具体的にはスチレン−ブタジエンゴムラテック
スやアクリル樹脂エマルジョン等を加えることもでき
る。また、必要に応じて帯電防止剤、紫外線吸収剤、消
泡剤、導電剤、蛍光染料、界面活性剤等の添加剤を塗液
に含有させても良い。
【0028】このようにして得られた、無機顔料の含有
量の異なる塗液を順次支持体上に塗布し、第1及び第2
の感熱発色層を積層した感熱記録層が構成される。第1
及び第2の感熱発色層を併せた塗布液の塗工量は、固形
分で3g/m2 〜20g/m2 であることが好ましく、
特に4g/m2 〜8g/m2 であることが好ましい。
【0029】本発明においては、必要に応じて感熱記録
層の表面に保護層を設けてもよい。又、保護層は必要に
応じて、2層以上積層してもよい。又、第1の感熱発色
層と第2の感熱発色層の間に保護層と同様の組成の中間
層を設けても良い。更に、支持体のカールバランスを補
正するため或いは裏面からの対薬品性を向上させる目的
で、裏面に保護層と類似した層を設けても良い。
【0030】又、裏面に接着剤を塗布し、更に剥離紙を
組み合わせてラベルの形態にしてもよい。塗液は、原
紙、上質紙、合成紙、プラスチックシート、樹脂コーテ
ッド紙或いは中性紙上に、順次バー塗布、ブレード塗
布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティン
グ塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カーテン塗布等
の塗布法により塗布される。
【0031】必要に応じて、米国特許第2,761,7
91号、同第3,508,947号、同第2,941,
898号、及び同第3,526,528号明細書、原崎
勇次著「コーティング工学」253頁(1973年朝倉
書店発行)等に記載された方法等により、2層以上に分
けて同時に塗布することも可能であり、塗布量、塗布速
度等に応じて適切な方法を選ぶことができる。カレンダ
ー処理をする場合には、用いる紙の塗工面の平滑度は2
00〜2,000秒、特に400〜1,000秒である
ことが好ましい。
【0032】発色剤としてジアゾ化合物を用い、光定着
をさせる場合は、特に光分解用の露光ゾーンを持たせ
る。光分解用の光源としては、希望する波長の光を発す
る種々の光源を用いることができ、例えば種々の螢光
灯、キセノンランプ、キセノンフラッシュランプ、各種
圧力の水銀灯、写真用フラッシュ、ストロボ等種々の光
源を用いることができる。又、光定着ゾーンをコンパク
トにするため、光源部と露光部とを光ファイバーを用い
て分離してもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、無機顔料を特
定量含有する第1の感熱発色層上に、該第1層よりも少
量の無機顔料を含有する第2の感熱発色層を設けてなる
感熱記録層を有する結果、理由は明らかではないが、熱
感度が高いのみならず、記録画像の画質に優れる上熱ヘ
ッドへのカスの付着が少ない。
【0034】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、添加量を示す「部」は重量部を示す。
【0035】実施例1.発色剤分散液(A液)の調製 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン(電子供与性染料前駆体)10部を、ポリビニルア
ルコール(PVA−105:クラレ株式会社製の商品
名)5重量%水溶液50部中で、サンドミルを用いて混
練し、平均粒子径が1.0μmの発色剤分散液を調製し
た。
【0036】顕色剤/増感剤分散液(B液)の調製 ビスフェノールA(電子受容性化合)20部及びナフチ
ルベンジルエーテル20部を、ポリビニルアルコール
(PVA−105:クラレ株式会社製商品名)5重量%
水溶液200部中で、サンドミルを用いて混練し、平均
粒径が1.0μmの顕色剤/増感剤の分散液を得た。
【0037】顔料分散液(C液)の調製 軽質炭酸カルシウム(ユニバー70:白石工業株式会社
製の商品名)40部及びポリアクリル酸ソーダ40重量
%水溶液1部を、サンドミルを用いて水60部中で混練
し、平均粒子径が2.0μmの顔料分散液を得た。
【0038】第1感熱層(下層)塗布液の調製 上記の、A液6部、B液24部、C液20部及びステア
リン酸亜鉛21重量%の分散液(ハイドリンZ:中京油
脂株式会社製の商品名)2.5部を混合し、次いで、固
形分含有率が20重量%となるように水を添加して、感
熱層中の無機顔料の含有率が54重量%となる下層塗布
液を得た。
【0039】第2感熱層(上層)塗布液の調製 A液6部、B液24部、C液10部及びステアリン酸亜
鉛21重量%の分散液(ハイドリンZ:中京油脂株式会
社製の商品名)2.5部を混合し、次いで、固形分含有
率が20重量%となるように水を添加して感熱層中の無
機顔料の含有率が37重量%となる、上層塗布液を得
た。
【0040】感熱記録材料の作製 秤量50g/m2 の上質紙の上に、乾燥後の塗布量が5
g/m2 となるようにワイヤーバーを用いて下層塗布液
を塗布し、50℃のオーブンで乾燥し第1感熱層(以
下、下層という)を設けた後、該感熱層の上に、下層と
第2感熱層(以下上層という)を併せた発色剤が0.6
g/m2 となるように上層塗布液を塗布し、上記同様に
して乾燥し、ベック平滑度が500秒となるようにカレ
ンダー処理して感熱記録材料を得た。得られた感熱記録
材料の、熱感度、画質、及びサーマルヘッドへのカスの
付着量を下記の様にして測定し、評価した結果は、表1
に示した通りである。
【0041】熱感度テスト サーマルヘッド(KLT−216−8MPDI:京セラ
株式会社製の商品名)及び該サーマルヘッドの直前に圧
力100kg/cm2 の圧力ロールを有する感熱印字実
験装置を使用し、ヘッド電圧24V、パルスサイクル1
0ms及びパルス巾0.8msの条件で感熱記録材料に
印字し、得られた印字発色部の濃度をマクベス反射濃度
計(RD−918:マクベス社製の商品名)を用いて測
定した。
【0042】画質評価 上記の熱感度テストで印字した画像を目視によって観察
し、下記の基準に従って評価した。 ○ :優れている。 △ :劣っている。 × :極めて劣っている。
【0043】サーマルヘッドへのカス付着量評価 前記の熱感度テストで用いた感熱印字実験装置を用い
て、黒率100%のテストパタンを2m印字して、サー
マルヘッドに付着したカスの量を目視によって観察し、
下記の基準に従って評価した。 ○:優れている。 △:劣っている。 ×:極めて劣っている。
【0044】実施例2.下層塗布液に用いたC液20部
を30部、上層塗布液に用いたC液10部を5部に各々
変えて、下層中の無機顔料の含有率を64重量%とする
と共に、上層中の無機顔料の含有率を23重量%とした
他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作製
し、印字記録した後、実施例1と全く同様にして熱感
度、画質、及びサーマルヘッドへのカスの付着量を測定
し、評価した結果は、表1に示した通りである。
【0045】実施例3.下層塗布液に用いたC液20部
を60部、上層塗布液に用いたC液10部を2.5部に
各々変えて、下層中の無機顔料の含有率を78重量%と
すると共に、上層中の無機顔料の含有率を13重量%と
した他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作
製し、印字記録した後、実施例1と全く同様にして熱感
度、画質及びサーマルヘッドへのカスの付着量を測定
し、評価した結果は、表1に示した通りである。
【0046】実施例4.下層塗布液に用いたC液20部
を90部、上層塗布液に用いたC液10部を2.5部に
各々変えて、下層中の無機顔料の含有率を84重量%と
すると共に、上層中の無機顔料の含有率を13重量%と
した他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作
製し、印字記録した後、実施例1と全く同様にして熱感
度、画質及びサーマルヘッドへのカスの付着量を測定
し、評価した結果は、表1に示した通りである。
【0047】実施例5 秤量50g/m2 の上質紙に代えて下記の下塗り紙を用
いた他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作
製し、印字記録した後、実施例1と全く同様にして熱感
度、画質及びサーマルヘッドへのカスの付着量を測定
し、評価した結果は、表1に示した通りである。
【0048】下塗り紙の調製 焼成カオリン(吸油量76ミリリットル/100g)1
00部、ヘキサメタリン酸ソーダ1部、酸化デンプン3
0重量%水溶液20部、スチレンブタジエン共重合体ラ
ッテクス48重量%分散液15部、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)(セロゲン7A:第一工業製薬株式
会社製の商品名)5重量パーセント水溶液40部、及び
水66部を混合分散して得た塗布液を、坪量45g/m
2 の原紙上に、固形分で8g/m2 となるようにワイヤ
ーバーを用いて塗布し、乾燥して下塗り紙を得た。
【0049】比較例1 上層塗布液を塗布しなかった他は、実施例1と全く同様
にして感熱記録材料を作製し、印字記録した後、実施例
1と全く同様にして熱感度、画質及びサーマルヘッドへ
のカスの付着量を測定し、評価した結果は、表1に示し
た通りである。
【0050】比較例2 実施例1で使用した上層塗布液に代えて実施例1で使用
した下層塗布液を上層塗布液として使用した他は、実施
例1と全く同様にして感熱記録材料を作製し、印字記録
した後、実施例1と全く同様にして熱感度、画質及びサ
ーマルヘッドへのカスの付着量を測定し、評価した結果
は、表1に示した通りである。
【0051】比較例3.上層塗布液に用いたC液10部
を1部に変えて、上層中の無機顔料の含有率を5.6重
量%とした他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材
料を作製し、印字記録した後、実施例1と全く同様にし
て熱感度、画質及びサーマルヘッドへのカスの付着量を
測定し、評価した結果は、表1に示した通りである。
【0052】比較例4.実施例1で使用した上層塗布液
を下層塗布液として用い、実施例2で使用した下層塗布
液を上層塗布液に用いた他は、実施例1と全く同様にし
て感熱記録材料を作製し、印字記録した後、実施例1と
全く同様にして熱感度、画質及びサーマルヘッドへのカ
スの付着量を測定し、評価した結果は、表1に示した通
りである。
【0053】比較例5 実施例1で使用した下層塗布液に用いたC液20部を、
C液200部に変えて下層中の無機顔料の含有率を92
重量%とし、実施例1で下層塗布液として用いた液を上
層塗布液に代えた他は、実施例1と全く同様にして熱感
度、画質及びサーマルヘッドへのカスの付着量を測定
し、評価した結果は、表1に示した通りである。以上の
結果は、本発明の有効性を実証するものである。
【0054】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、発色成分及び無機顔料を含有
    する感熱記録層を設けた感熱記録材料であって、前記感
    熱記録層が、無機顔料を40〜90重量%含有する第1
    の感熱発色層の上に無機顔料を10〜40重量%含有す
    る第2の感熱発色層を設けてなることを特徴とする感熱
    記録材料。
JP50A 1993-02-18 1993-02-18 感熱記録材料 Pending JPH06239020A (ja)

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JP50A JPH06239020A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 感熱記録材料

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