JPH0952440A - 感圧記録体 - Google Patents
感圧記録体Info
- Publication number
- JPH0952440A JPH0952440A JP7208205A JP20820595A JPH0952440A JP H0952440 A JPH0952440 A JP H0952440A JP 7208205 A JP7208205 A JP 7208205A JP 20820595 A JP20820595 A JP 20820595A JP H0952440 A JPH0952440 A JP H0952440A
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- Japan
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- sensitive recording
- group
- phenoxazine
- recording material
- pressure
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】650〜700nmに読み取り波長を有する光
学的文字読み取り(OCR)装置に適用して優れた特性
を発揮する感圧記録体を提供する。 【解決手段】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤と
の発色反応を利用した感圧記録体において、該塩基性染
料として下記一般式(1)で表されるフェノキサジン化
合物の少なくとも一種を全染料に対して10〜50重量
%用い、呈色剤としてサリチル酸誘導体の亜鉛塩を使用
し、かつ呈色剤を含む層にp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステルを含有させる感圧記録体。 【化1】 (R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C4 のアルキル基を、R
5 はC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ
ル基またはハロゲン原子を示す。mは0〜3の整数を示
す。)
学的文字読み取り(OCR)装置に適用して優れた特性
を発揮する感圧記録体を提供する。 【解決手段】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤と
の発色反応を利用した感圧記録体において、該塩基性染
料として下記一般式(1)で表されるフェノキサジン化
合物の少なくとも一種を全染料に対して10〜50重量
%用い、呈色剤としてサリチル酸誘導体の亜鉛塩を使用
し、かつ呈色剤を含む層にp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステルを含有させる感圧記録体。 【化1】 (R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C4 のアルキル基を、R
5 はC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ
ル基またはハロゲン原子を示す。mは0〜3の整数を示
す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無色ないしは淡色
の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感圧記録
体に関し、特に650〜700nmに読み取り波長を有
する光学的文字読み取り装置に適用して優れた特性を発
揮する感圧記録体に関するものである。
の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感圧記録
体に関し、特に650〜700nmに読み取り波長を有
する光学的文字読み取り装置に適用して優れた特性を発
揮する感圧記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧記録体は、塩基性染料等を溶解した
液滴を内包するマイクロカプセルを主成分とするマイク
ロカプセル組成物を支持体の片面に塗布した上用紙、支
持体の片面には塩基性染料と接触したときに呈色する電
子受容性呈色剤(以下単に呈色剤と記す)を主成分とす
る呈色剤組成物を塗布して呈色層を設け、反対面にはマ
イクロカプセル組成物を塗布した中用紙、及び支持体の
片面に呈色剤組成物を塗布して呈色層を設けた下用紙が
あり、これら3種類のシートを上用紙と下用紙、或いは
上用紙、中用紙、下用紙の順で組み合わせて複写セット
として実用化されている。また、支持体の同一面上に塩
基性染料を内包したマイクロカプセルと呈色剤を塗布し
て1枚で感圧記録を可能とした自己発色性感圧記録体も
感圧記録体の一形態として知られている。
液滴を内包するマイクロカプセルを主成分とするマイク
ロカプセル組成物を支持体の片面に塗布した上用紙、支
持体の片面には塩基性染料と接触したときに呈色する電
子受容性呈色剤(以下単に呈色剤と記す)を主成分とす
る呈色剤組成物を塗布して呈色層を設け、反対面にはマ
イクロカプセル組成物を塗布した中用紙、及び支持体の
片面に呈色剤組成物を塗布して呈色層を設けた下用紙が
あり、これら3種類のシートを上用紙と下用紙、或いは
上用紙、中用紙、下用紙の順で組み合わせて複写セット
として実用化されている。また、支持体の同一面上に塩
基性染料を内包したマイクロカプセルと呈色剤を塗布し
て1枚で感圧記録を可能とした自己発色性感圧記録体も
感圧記録体の一形態として知られている。
【0003】近年情報処理産業の発展に伴いオフィスオ
ートメーション化が進展し、事務処理の合理化が促進さ
れ、その一方法として650〜700nmに読み取り波
長を有するOCR装置やOMR装置が普及してきてお
り、受注伝票、販売伝票、出荷伝票、仕入れ伝票、入出
力伝票等様々な伝票類をOCR装置やOMR装置に適し
た伝票とする動きがでてきている。
ートメーション化が進展し、事務処理の合理化が促進さ
れ、その一方法として650〜700nmに読み取り波
長を有するOCR装置やOMR装置が普及してきてお
り、受注伝票、販売伝票、出荷伝票、仕入れ伝票、入出
力伝票等様々な伝票類をOCR装置やOMR装置に適し
た伝票とする動きがでてきている。
【0004】ところで従来よりOCR読み取り用感圧記
録体として、種々の提案がなされているが、いずれも発
色像は650〜700nmに吸収を有するものの、発色
性や耐光性、耐可塑剤性等の保存性に問題があるため実
用上の面から改良が強く望まれている。
録体として、種々の提案がなされているが、いずれも発
色像は650〜700nmに吸収を有するものの、発色
性や耐光性、耐可塑剤性等の保存性に問題があるため実
用上の面から改良が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、65
0〜700nmに読み取り波長を有する光学的文字読み
取り(OCR)装置に適用して優れた特性を発揮する感
圧記録体を提供することである。
0〜700nmに読み取り波長を有する光学的文字読み
取り(OCR)装置に適用して優れた特性を発揮する感
圧記録体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、無色ないしは
淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感圧
記録体において、該塩基性染料として下記一般式(1)
で表されるフェノキサジン化合物の少なくとも一種を全
染料に対して10〜50重量%用い、呈色剤としてサリ
チル酸誘導体の亜鉛塩を使用し、かつ呈色剤を含む層に
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステルを含有させる
ことを特徴とする感圧記録体である。
淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感圧
記録体において、該塩基性染料として下記一般式(1)
で表されるフェノキサジン化合物の少なくとも一種を全
染料に対して10〜50重量%用い、呈色剤としてサリ
チル酸誘導体の亜鉛塩を使用し、かつ呈色剤を含む層に
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステルを含有させる
ことを特徴とする感圧記録体である。
【0007】
【化3】
【0008】(R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C4 のアル
キル基を、R5 はC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4
のアルコキシル基またはハロゲン原子を示す。mは0〜
3の整数を示す。)
キル基を、R5 はC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4
のアルコキシル基またはハロゲン原子を示す。mは0〜
3の整数を示す。)
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、特定フェノキサジン化
合物を特定の割合で用い、かつ呈色剤としてサリチル酸
誘導体の亜鉛塩を使用し、さらにp−ヒドロキシ安息香
酸ベンジルエステルを含有させるものであり、発色性に
優れ、かつ充分な保存性を有するOCR読み取り用感圧
記録体が得られる。なお、p−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステルの使用量は、特に限定されるものではない
が、サリチル酸誘導体の亜鉛塩に対して10〜100重
量%が望ましい。
合物を特定の割合で用い、かつ呈色剤としてサリチル酸
誘導体の亜鉛塩を使用し、さらにp−ヒドロキシ安息香
酸ベンジルエステルを含有させるものであり、発色性に
優れ、かつ充分な保存性を有するOCR読み取り用感圧
記録体が得られる。なお、p−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステルの使用量は、特に限定されるものではない
が、サリチル酸誘導体の亜鉛塩に対して10〜100重
量%が望ましい。
【0010】本発明で使用する上記一般式(1)で表さ
れるフェノキサジン化合物の具体例としては、例えば
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−ベンゾイルフ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10
−(2−メチルベンゾイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−メチルベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−エチル
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチル
アミノ)−10−(4−tert−ブチルベンゾイル)
フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−1
0−(2,4−ジメチルベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(2,4,6
−トリメチルベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビ
ス(ジエチルアミノ)−10−(2−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メトキ
シベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチ
ルアミノ)−10−(3−エトキシベンゾイル)フェノ
キサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(4−エトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−イソプロポキシ
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチル
アミノ)−10−(4−イソプロポキシベンゾイル)フ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10
−(2,4−ジメトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(2,3,4
−トリメトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−クロロベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(4−クロロベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジメチル
アミノ)−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキ
サジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(4
−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジ−n−ブチルアミノ)−10−(4−メチルベンゾ
イル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチル
アミノ)−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキ
サジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−10
−(4−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、3−ジ
エチルアミノ−7−ジメチルアミノ−10−(4−メチ
ルベンゾイル)フェノキサジン、3−ジエチルアミノ−
7−ジメチルアミノ−10−(3−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(2−ナフトイル)フ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10
−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジメチルアミノ)−10−(2−ナフトイル)フェノ
キサジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−1
0−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジ−n−ブチルミノ)−10−(2−ナフトイル)フ
ェノキサジン、3−ジエチルアミノ−7−ジメチルアミ
ノ−10−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3−ジ
エチルアミノ−7−ジメチルアミノ−10−(2−ナフ
トイル)フェノキサジン等が挙げられる。
れるフェノキサジン化合物の具体例としては、例えば
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−ベンゾイルフ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10
−(2−メチルベンゾイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−メチルベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−エチル
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチル
アミノ)−10−(4−tert−ブチルベンゾイル)
フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−1
0−(2,4−ジメチルベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(2,4,6
−トリメチルベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビ
ス(ジエチルアミノ)−10−(2−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メトキ
シベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチ
ルアミノ)−10−(3−エトキシベンゾイル)フェノ
キサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(4−エトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−イソプロポキシ
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチル
アミノ)−10−(4−イソプロポキシベンゾイル)フ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10
−(2,4−ジメトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(2,3,4
−トリメトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−クロロベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(4−クロロベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジメチル
アミノ)−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキ
サジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(4
−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジ−n−ブチルアミノ)−10−(4−メチルベンゾ
イル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチル
アミノ)−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキ
サジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−10
−(4−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、3−ジ
エチルアミノ−7−ジメチルアミノ−10−(4−メチ
ルベンゾイル)フェノキサジン、3−ジエチルアミノ−
7−ジメチルアミノ−10−(3−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3,7−
ビス(ジエチルアミノ)−10−(2−ナフトイル)フ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10
−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジメチルアミノ)−10−(2−ナフトイル)フェノ
キサジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−1
0−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジ−n−ブチルミノ)−10−(2−ナフトイル)フ
ェノキサジン、3−ジエチルアミノ−7−ジメチルアミ
ノ−10−(1−ナフトイル)フェノキサジン、3−ジ
エチルアミノ−7−ジメチルアミノ−10−(2−ナフ
トイル)フェノキサジン等が挙げられる。
【0011】なお、これらの化合物に限定されるもので
はなく、前記一般式(1)に包含される化合物であれば
何れも使用可能であり、また、必要に応じて2種以上を
併用することもできる。
はなく、前記一般式(1)に包含される化合物であれば
何れも使用可能であり、また、必要に応じて2種以上を
併用することもできる。
【0012】本発明において一般式(1)で表されるフ
ェノキサジン化合物の使用量は全染料に対して10〜5
0重量%と特定しているが、10重量%未満の場合はO
CR読み取り適性や耐光性、耐可塑剤性等において問題
が生じ、また、50重量%を越えて使用した場合には、
経時的にカプセル塗布面が着色し、実用上支障をきたす
ためである。
ェノキサジン化合物の使用量は全染料に対して10〜5
0重量%と特定しているが、10重量%未満の場合はO
CR読み取り適性や耐光性、耐可塑剤性等において問題
が生じ、また、50重量%を越えて使用した場合には、
経時的にカプセル塗布面が着色し、実用上支障をきたす
ためである。
【0013】本発明において、特定のフェノキサジン化
合物と併用する塩基性染料としては、本発明の所望の効
果を損なわない範囲内で公知の塩基性染料、例えばトリ
アリールメタン系化合物、ジアリールメタン系化合物、
フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ローダ
ミンラクタム系化合物、スピロピラン系化合物、ロイコ
オーラミン系化合物等が用いられる。
合物と併用する塩基性染料としては、本発明の所望の効
果を損なわない範囲内で公知の塩基性染料、例えばトリ
アリールメタン系化合物、ジアリールメタン系化合物、
フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ローダ
ミンラクタム系化合物、スピロピラン系化合物、ロイコ
オーラミン系化合物等が用いられる。
【0014】これらの塩基性染料のうちでも下記一般式
(2)で表されるフルオラン化合物の少なくとも1種を
併用すると、発色色調が鮮明な黒色であり、かつ、耐光
性、耐可塑剤性等の画像の保存性に優れた感圧記録体が
得られるため好ましい。
(2)で表されるフルオラン化合物の少なくとも1種を
併用すると、発色色調が鮮明な黒色であり、かつ、耐光
性、耐可塑剤性等の画像の保存性に優れた感圧記録体が
得られるため好ましい。
【0015】
【化4】
【0016】(R6 およびR7 はそれぞれC1 〜C6 の
アルキル基、エトキシプロピル基またはp−トリル基
を、R8 は水素原子またはメチル基を、R9 はメチル
基、塩素原子またはトリフルオロメチル基を示す。nは
0〜2の整数を示す。)
アルキル基、エトキシプロピル基またはp−トリル基
を、R8 は水素原子またはメチル基を、R9 はメチル
基、塩素原子またはトリフルオロメチル基を示す。nは
0〜2の整数を示す。)
【0017】一般式(2)で表されるフルオラン化合物
の具体例としては、例えば3−(N−エチル−N−イソ
アミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソブチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,4−キシリジノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(2,6−キシリジノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,6−キシリジノ)フ
ルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
アミル)−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン等が
挙げられる。
の具体例としては、例えば3−(N−エチル−N−イソ
アミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソブチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,4−キシリジノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(2,6−キシリジノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,6−キシリジノ)フ
ルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
アミル)−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン等が
挙げられる。
【0018】なお、これらの化合物に限定されるもので
はなく、前記一般式(2)に包含される化合物であれば
何れも使用可能である。
はなく、前記一般式(2)に包含される化合物であれば
何れも使用可能である。
【0019】本発明で使用する塩基性染料は、必要に応
じてベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導
体、シアノアクリレート誘導体、サリチル酸誘導体、桂
皮酸誘導体等の各種公知の紫外線吸収剤を混合し、綿実
油、水素化ターフェニル、水素化ターフェニル誘導体、
アルキルビフェニル、アルキルナフタレン、ジアリール
アルカン、パラフィン、ナフテン油、フタル酸エステル
などの二塩基酸エステル等の天然または合成の疎水性媒
体に溶解し、コアセルベーション法、界面重合法、in
−situ重合法等のカプセル製造方法によって、マイ
クロカプセル中に内包される。尚、マイクロカプセルの
膜材については、特に制限はないが、不本意な圧力や擦
れにより発色汚れを生じないことから、アミノアルデヒ
ド樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミ
ド樹脂等の合成高分子系の膜材が好ましく用いられる。
じてベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導
体、シアノアクリレート誘導体、サリチル酸誘導体、桂
皮酸誘導体等の各種公知の紫外線吸収剤を混合し、綿実
油、水素化ターフェニル、水素化ターフェニル誘導体、
アルキルビフェニル、アルキルナフタレン、ジアリール
アルカン、パラフィン、ナフテン油、フタル酸エステル
などの二塩基酸エステル等の天然または合成の疎水性媒
体に溶解し、コアセルベーション法、界面重合法、in
−situ重合法等のカプセル製造方法によって、マイ
クロカプセル中に内包される。尚、マイクロカプセルの
膜材については、特に制限はないが、不本意な圧力や擦
れにより発色汚れを生じないことから、アミノアルデヒ
ド樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミ
ド樹脂等の合成高分子系の膜材が好ましく用いられる。
【0020】アミノアルデヒド樹脂壁膜カプセルは、例
えば尿素、チオ尿素、アルキル尿素、エチレン尿素、ア
セトグアナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、グアニ
ジン、ビウレット、シアナミド等の少なくとも1種のア
ミン類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、グルタ
ールアルデヒド、グリオキザール、フルフラール等の少
なくとも1種のアルデヒド類、あるいはそれらを縮合し
て得られる初期縮合物等を使用したin−situ重合
法によって製造される。
えば尿素、チオ尿素、アルキル尿素、エチレン尿素、ア
セトグアナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、グアニ
ジン、ビウレット、シアナミド等の少なくとも1種のア
ミン類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、グルタ
ールアルデヒド、グリオキザール、フルフラール等の少
なくとも1種のアルデヒド類、あるいはそれらを縮合し
て得られる初期縮合物等を使用したin−situ重合
法によって製造される。
【0021】ポリウレタン樹脂やポリウレア樹脂壁膜カ
プセルは、例えば多価イソシアネートと水、多価イソシ
アネートとポリオール、イソチオシアネートと水、イソ
チオシアネートとポリオール、多価イソシアネートとポ
リアミン、イソチオシアネートとポリアミン等を使用し
た界面重合法によって製造される。また、ポリアミド樹
脂壁膜カプセルは、例えば酸クロライドとアミン等の界
面重合法によって製造される。
プセルは、例えば多価イソシアネートと水、多価イソシ
アネートとポリオール、イソチオシアネートと水、イソ
チオシアネートとポリオール、多価イソシアネートとポ
リアミン、イソチオシアネートとポリアミン等を使用し
た界面重合法によって製造される。また、ポリアミド樹
脂壁膜カプセルは、例えば酸クロライドとアミン等の界
面重合法によって製造される。
【0022】かくして調製された特定の塩基性染料を内
包したマイクロカプセルは、常法によりポリビニルアル
コール類、澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ラテ
ックス類等の接着剤の他、パルプ粉末、生澱粉粉末等の
スチルト剤等各種の助剤が適宜配合されカプセル塗液と
して、上用紙や中用紙、自己発色型感圧記録紙などの製
造に使用される。
包したマイクロカプセルは、常法によりポリビニルアル
コール類、澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ラテ
ックス類等の接着剤の他、パルプ粉末、生澱粉粉末等の
スチルト剤等各種の助剤が適宜配合されカプセル塗液と
して、上用紙や中用紙、自己発色型感圧記録紙などの製
造に使用される。
【0023】本発明においては、呈色剤としてサリチル
酸誘導体の亜鉛塩を使用するものであるが、その具体例
としては、例えば3−メチル−5−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3−メチル−5−(α,α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチル
サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチル−6−メチ
ルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチル−5−フ
ェニルサリチル酸、3,5−ジ−tert−アミルサリ
チル酸、3,5−ジ−シクロヘキシルサリチル酸、3−
シクロヘキシル−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−ドデシルサリチル酸、3−メチル−5−ドデシ
ルサリチル酸、3−ドデシル−6−メチルサリチル酸、
3−フェニル−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)−5−フェニルサリチル
酸、3−(α,4−ジメチルベンジル)−5−メチルサ
リチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メ
チルサリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−
6−メチルサリチル酸、3,5−ジ(α,α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−5−ブロモサリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−4−メチルサリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3−ノニル
サリチル酸、3,5−ジノニルサリチル酸、3−ノニル
−5−メチルサリチル酸、3−ノニル−6−メチルサリ
チル酸、3−ノニル−5−フェニルサリチル酸、3−メ
チル−5−ノニルサリチル酸、5−(4−メシチルメチ
ルベンジル)サリチル酸、カルボキシル化テルペンフェ
ノール樹脂、ベンジル化スチレン化サリチル酸等が挙げ
られる。なお、必要に応じて2種以上を併用することも
できる。
酸誘導体の亜鉛塩を使用するものであるが、その具体例
としては、例えば3−メチル−5−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3−メチル−5−(α,α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチル
サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチル−6−メチ
ルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチル−5−フ
ェニルサリチル酸、3,5−ジ−tert−アミルサリ
チル酸、3,5−ジ−シクロヘキシルサリチル酸、3−
シクロヘキシル−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−ドデシルサリチル酸、3−メチル−5−ドデシ
ルサリチル酸、3−ドデシル−6−メチルサリチル酸、
3−フェニル−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)−5−フェニルサリチル
酸、3−(α,4−ジメチルベンジル)−5−メチルサ
リチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メ
チルサリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−
6−メチルサリチル酸、3,5−ジ(α,α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−5−ブロモサリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−4−メチルサリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3−ノニル
サリチル酸、3,5−ジノニルサリチル酸、3−ノニル
−5−メチルサリチル酸、3−ノニル−6−メチルサリ
チル酸、3−ノニル−5−フェニルサリチル酸、3−メ
チル−5−ノニルサリチル酸、5−(4−メシチルメチ
ルベンジル)サリチル酸、カルボキシル化テルペンフェ
ノール樹脂、ベンジル化スチレン化サリチル酸等が挙げ
られる。なお、必要に応じて2種以上を併用することも
できる。
【0024】これらのサリチル酸誘導体の亜鉛塩のうち
でも、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の
亜鉛塩、カルボキシル化テルペンフェノール樹脂の亜鉛
塩またはベンジル化スチレン化サリチル酸の亜鉛塩は優
れた性能を発揮し、なかでも3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸の亜鉛塩はとりわけ発色性や画像の
保存性に優れるため、特に好ましく用いられる。
でも、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の
亜鉛塩、カルボキシル化テルペンフェノール樹脂の亜鉛
塩またはベンジル化スチレン化サリチル酸の亜鉛塩は優
れた性能を発揮し、なかでも3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸の亜鉛塩はとりわけ発色性や画像の
保存性に優れるため、特に好ましく用いられる。
【0025】呈色剤塗液はサリチル酸誘導体の亜鉛塩と
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステルを、通常、接
着剤と共に水中に分散する方法等で調製される。かかる
接着剤としては澱粉、カゼイン、アラビアゴム、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、スチレ
ン・ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテ
ックス等が挙げられる。また、塗液中には、必要に応じ
て酸化亜鉛、硫酸マグネシウム、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸
カルシウム等の無機顔料や感圧複写紙製造の分野で公知
の各種助剤を適宜添加することもできる。
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステルを、通常、接
着剤と共に水中に分散する方法等で調製される。かかる
接着剤としては澱粉、カゼイン、アラビアゴム、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、スチレ
ン・ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテ
ックス等が挙げられる。また、塗液中には、必要に応じ
て酸化亜鉛、硫酸マグネシウム、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸
カルシウム等の無機顔料や感圧複写紙製造の分野で公知
の各種助剤を適宜添加することもできる。
【0026】塗液の塗布方法については特に限定され
ず、例えばエアーナイフコーター、ロールコーター、ブ
レードコーター、ロッドブレートコーター、カーテンコ
ーター、リップコーター等の適当な塗布装置を備えたオ
ンマシンやオフマシンコーターで、乾燥重量が2〜10
g/m2 程度となるように紙、合成紙、フィルム等の支
持体に塗布される。
ず、例えばエアーナイフコーター、ロールコーター、ブ
レードコーター、ロッドブレートコーター、カーテンコ
ーター、リップコーター等の適当な塗布装置を備えたオ
ンマシンやオフマシンコーターで、乾燥重量が2〜10
g/m2 程度となるように紙、合成紙、フィルム等の支
持体に塗布される。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部および%は特に断わらない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部および%は特に断わらない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。
【0028】実施例1 〔呈色剤塗液の調製〕3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩20部、p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジルエステル10部、カオリン80部、酸化マグ
ネシウム1部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共
重合体ラテックス20部(固形分)、ナトリウムカルボ
キシメチルセルロース1部を加えて呈色剤塗液を調製し
た。 〔下用紙の製造〕上記呈色剤塗液を40g/m2 の原紙
に乾燥重量が4g/m2 となるようにエアーナイフコー
ターで塗布乾燥し、キャレンダー処理して感圧記録用下
用紙を作成した。
ル)サリチル酸の亜鉛塩20部、p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジルエステル10部、カオリン80部、酸化マグ
ネシウム1部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共
重合体ラテックス20部(固形分)、ナトリウムカルボ
キシメチルセルロース1部を加えて呈色剤塗液を調製し
た。 〔下用紙の製造〕上記呈色剤塗液を40g/m2 の原紙
に乾燥重量が4g/m2 となるようにエアーナイフコー
ターで塗布乾燥し、キャレンダー処理して感圧記録用下
用紙を作成した。
【0029】〔マイクロカプセル分散液の調製〕加熱装
置を備えた攪拌混合容器中に、ポリビニルアルコール
(商品名:PVA−117,クラレ社製)の3%水溶液
150部を加え、カプセル製造用水性媒体とした。別
に、アルキルナフタレン(商品名:KMCオイル,クレ
ハ化学社製)100部に塩基性染料として3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン7部と
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジン3部、紫外線吸収剤として
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール2部を溶解し、更にポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート(商品名:ミリオネートMR40
0,日本ポリウレタン工業社製)5部とビュウレット結
合を有するヘキサメチレンジイソシアネートの3量体
(商品名:N−3200,住友バイエル社製)2部を溶
解して得た溶液をカプセル芯物質として、上記カプセル
調製用水性媒体中に、T.K.ホモミキサーを用いて毎
分10000回転で1分間乳化した。この乳化分散液に
ジエチレントリアミン1部を加え、室温下で30分間攪
拌した後、系の温度を70℃まで昇温して攪拌を続けな
がら3時間反応させ、次いで室温まで温度を下げて平均
粒子径が5.6μmのポリウレア樹脂/ポリウレタン樹
脂壁膜よりなるマイクロカプセルを調製した。
置を備えた攪拌混合容器中に、ポリビニルアルコール
(商品名:PVA−117,クラレ社製)の3%水溶液
150部を加え、カプセル製造用水性媒体とした。別
に、アルキルナフタレン(商品名:KMCオイル,クレ
ハ化学社製)100部に塩基性染料として3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン7部と
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジン3部、紫外線吸収剤として
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール2部を溶解し、更にポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート(商品名:ミリオネートMR40
0,日本ポリウレタン工業社製)5部とビュウレット結
合を有するヘキサメチレンジイソシアネートの3量体
(商品名:N−3200,住友バイエル社製)2部を溶
解して得た溶液をカプセル芯物質として、上記カプセル
調製用水性媒体中に、T.K.ホモミキサーを用いて毎
分10000回転で1分間乳化した。この乳化分散液に
ジエチレントリアミン1部を加え、室温下で30分間攪
拌した後、系の温度を70℃まで昇温して攪拌を続けな
がら3時間反応させ、次いで室温まで温度を下げて平均
粒子径が5.6μmのポリウレア樹脂/ポリウレタン樹
脂壁膜よりなるマイクロカプセルを調製した。
【0030】〔マイクロカプセル塗布液の調製〕かくし
て得られたマイクロカプセル分散液100重量部(固形
分)に対して、小麦澱粉粉末70部、酸化澱粉水溶液2
0部(固形分)を加え、マイクロカプセル塗布液を調製
した。
て得られたマイクロカプセル分散液100重量部(固形
分)に対して、小麦澱粉粉末70部、酸化澱粉水溶液2
0部(固形分)を加え、マイクロカプセル塗布液を調製
した。
【0031】〔中用紙の製造〕上記の下用紙の呈色剤塗
布面の反対側に、上記マイクロカプセル塗布液をエアー
ナイフコーターで乾燥重量が3g/m2 になるように塗
布乾燥して感圧記録用中用紙を得た。
布面の反対側に、上記マイクロカプセル塗布液をエアー
ナイフコーターで乾燥重量が3g/m2 になるように塗
布乾燥して感圧記録用中用紙を得た。
【0032】実施例2〜3 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジンの代わりに下記の化合物を
用いた以外は、実施例1と同様にして感圧記録用中用紙
を得た。 ・実施例2:3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジン ・実施例3:3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(1−ナフトイル)フェノキサジン 実施例4〜5 実施例2の呈色剤塗液の調製において3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩の代わりに下記の
化合物を用いた以外は、実施例2と同様にして感圧記録
用中用紙を得た。 ・実施例4:カルボキシル化テルペンフェノール樹脂の
亜鉛塩 ・実施例5:ベンジル化スチレン化サリチル酸の亜鉛塩
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジンの代わりに下記の化合物を
用いた以外は、実施例1と同様にして感圧記録用中用紙
を得た。 ・実施例2:3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジン ・実施例3:3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(1−ナフトイル)フェノキサジン 実施例4〜5 実施例2の呈色剤塗液の調製において3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩の代わりに下記の
化合物を用いた以外は、実施例2と同様にして感圧記録
用中用紙を得た。 ・実施例4:カルボキシル化テルペンフェノール樹脂の
亜鉛塩 ・実施例5:ベンジル化スチレン化サリチル酸の亜鉛塩
【0033】比較例1 実施例1の呈色剤塗液の調製において、3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩20部とp−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジルエステル10部の代わりに
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩
20部を用いた以外は実施例1と同様にして感圧記録用
中用紙を得た。 比較例2 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン7部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4
−メチルベンゾイル)フェノキサジン3部の代わりに3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感圧記
録用中用紙を得た。
−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩20部とp−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジルエステル10部の代わりに
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩
20部を用いた以外は実施例1と同様にして感圧記録用
中用紙を得た。 比較例2 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン7部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4
−メチルベンゾイル)フェノキサジン3部の代わりに3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感圧記
録用中用紙を得た。
【0034】かくして得られた7種類の感圧記録用中用
紙を用いて発色速度試験を行い、その結果を表1に記載
した。 〔PCS値〕OCR読み取り適性の程度を示す指標とし
てPCS値がある。PCS値は、発色印字と用紙との相
対的な濃度の差を表すものであり次式より求められる。
紙を用いて発色速度試験を行い、その結果を表1に記載
した。 〔PCS値〕OCR読み取り適性の程度を示す指標とし
てPCS値がある。PCS値は、発色印字と用紙との相
対的な濃度の差を表すものであり次式より求められる。
【0035】PCS=(Rw−Rp)/Rw ここでRwは白紙部の反射率を示し、Rpは印字部の反
射率を示す。従ってPCS値が高いほど文字の識別が鮮
明となり、読み取り性が高くなる。一般にPCS値とし
ては0.70以上が要求されている。
射率を示す。従ってPCS値が高いほど文字の識別が鮮
明となり、読み取り性が高くなる。一般にPCS値とし
ては0.70以上が要求されている。
【0036】〔670nmにおけるPCSの測定〕作成
した感圧記録用中用紙をカプセル塗布面と呈色剤塗布面
が対向するように重ね合わせてドットプリンターで印字
した後、白紙部及び印字部をそれぞれ分光光度計(日立
製U−3300)により670nmの反射率を測定しそ
の値よりPCS値を算出する。 〔発色性〕印字直後、およびスガ試験機器株式会社製の
サンシャインスーパーロングライフキセノンウェザーメ
ーターを5分、10分、15分照射した後、670nm
のPCS値を算出し、表1に示した。 〔印字部耐可塑剤性〕上記で得た感圧記録体を印字後す
ぐに印字発色面(呈色剤塗布面)に塩化ビニルフィルム
を重ねて40℃で24時間放置した後、同様にPCS値
を算出し表1に示した。
した感圧記録用中用紙をカプセル塗布面と呈色剤塗布面
が対向するように重ね合わせてドットプリンターで印字
した後、白紙部及び印字部をそれぞれ分光光度計(日立
製U−3300)により670nmの反射率を測定しそ
の値よりPCS値を算出する。 〔発色性〕印字直後、およびスガ試験機器株式会社製の
サンシャインスーパーロングライフキセノンウェザーメ
ーターを5分、10分、15分照射した後、670nm
のPCS値を算出し、表1に示した。 〔印字部耐可塑剤性〕上記で得た感圧記録体を印字後す
ぐに印字発色面(呈色剤塗布面)に塩化ビニルフィルム
を重ねて40℃で24時間放置した後、同様にPCS値
を算出し表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、特定の
フェノキサジン化合物と特定の呈色剤を組み合わせた本
発明の感圧記録体は、670nmに読み取り波長を有す
る光学的文字読み取り(OCR)装置に対して優れた特
性を有する記録体であった。
フェノキサジン化合物と特定の呈色剤を組み合わせた本
発明の感圧記録体は、670nmに読み取り波長を有す
る光学的文字読み取り(OCR)装置に対して優れた特
性を有する記録体であった。
Claims (3)
- 【請求項1】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤と
の発色反応を利用した感圧記録体において、該塩基性染
料として下記一般式(1)で表されるフェノキサジン化
合物の少なくとも一種を全染料に対して10〜50重量
%用い、呈色剤としてサリチル酸誘導体の亜鉛塩を使用
し、かつ呈色剤を含む層にp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステルを含有させることを特徴とする感圧記録
体。 【化1】 (R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C4 のアルキル基を、R
5 はC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ
ル基またはハロゲン原子を示す。mは0〜3の整数を示
す。) - 【請求項2】呈色剤が3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩、カルボキシル化テルペンフェ
ノール樹脂の亜鉛塩またはベンジル化スチレン化サリチ
ル酸の亜鉛塩の少なくとも1種である請求項1記載の感
圧記録体。 - 【請求項3】塩基性染料としてさらに下記一般式(2)
で表されるフルオラン化合物の少なくとも一種を併用し
た請求項1または2記載の感圧記録体。 【化2】 (R6 およびR7 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基、
エトキシプロピル基またはp−トリル基を、R8 は水素
原子またはメチル基を、R9 はメチル基、塩素原子また
はトリフルオロメチル基を示す。nは0〜2の整数を示
す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7208205A JPH0952440A (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 感圧記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7208205A JPH0952440A (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 感圧記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0952440A true JPH0952440A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16552414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7208205A Pending JPH0952440A (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 感圧記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0952440A (ja) |
-
1995
- 1995-08-15 JP JP7208205A patent/JPH0952440A/ja active Pending
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