JP3094633B2 - 感圧記録体 - Google Patents

感圧記録体

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JP3094633B2
JP3094633B2 JP04068832A JP6883292A JP3094633B2 JP 3094633 B2 JP3094633 B2 JP 3094633B2 JP 04068832 A JP04068832 A JP 04068832A JP 6883292 A JP6883292 A JP 6883292A JP 3094633 B2 JP3094633 B2 JP 3094633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧記録体に関し、特
に発色画像の耐光性および耐水性さらには耐薬品性に優
れた感圧記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】感圧記録体は、塩基性染料等を溶解した
油滴を内包するマイクロカプセルを主成分とするマイク
ロカプセル組成物を支持体の片面に塗布した上用紙、支
持体の片面には上記塩基性染料と接触したときに呈色す
る電子受容性呈色剤(以下単に呈色剤と記す)を主成分
とする呈色剤組成物を塗布して呈色層を設け、反対面に
はマイクロカプセル組成物を塗布した中用紙、及び支持
体の片面に呈色剤組成物を塗布して呈色層を設けた下用
紙があり、これら3種類のシートを上用紙、下用紙、或
いは上用紙、中用紙、下用紙の順で組み合わせて複写セ
ットとして実用化されている。また支持体の同一面上に
塩基性染料を内包したマイクロカプセルと呈色剤を塗布
して一枚で感圧記録可能とした自己発色性感圧記録体も
感圧記録体の一形態として知られている。
【0003】感圧記録体の具備すべき性能は、発色速度
が速く、発色濃度が十分であること、カブリを生じない
こと、発色画像の堅牢性が十分であることなどがあげら
れる。また、近年要求の多様化に伴い、とりわけ発色画
像の耐光性、耐水性、耐薬品性等に優れた感圧記録体の
開発が要望されている。従来から青〜青紫に発色する化
合物としてジフェニルメタン系化合物、トリフェニルメ
タン系化合物、フタリド化合物、ロイコメチレンブルー
系化合物等が知られているが、未だ満足のいくものが得
られていない。例えば、感圧記録体で一般的に使用され
ている3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド(即ち、クリスタルバイオ
レットラクトン)は発色速度が速く濃い青色を呈する
が、発色画像の堅牢性が極めて不良である。また、感圧
記録体は筆圧(印字圧)によって発色濃度が変化するこ
とがあり、不本意な圧力や熱・湿度等の環境要因によっ
て発色カブリを生ずる感圧記録体特有の性質も改良が望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発色画像の
耐光性および耐水性さらには耐薬品性に優れた感圧記録
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な課題を解決する為に鋭意研究を重ねた結果、塩基性染
料として特定のアザフタリド誘導体と特定のトリアリー
ルメタン誘導体を併用し、これを特定の条件を満たすマ
イクロカプセルに内包して使用し、更に特定の呈色剤を
組み合わせることにより、耐光性および耐水性さらには
耐薬品性に優れ、しかも発色濃度変化や発色カブリの少
ない感圧記録体が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】本発明は、無色ないしは淡色の塩基性染料
と呈色剤との呈色反応を利用した感圧記録体において、
該塩基性染料として下記一般式[化1]で表されるアザフ
タリド誘導体および下記一般式[化2]で表されるトリア
リールメタン誘導体を用い、しかも該塩基性染料は平均
粒子径が3〜15μm、平均膜厚が0.1〜0.7μm
である合成高分子系マイクロカプセルに内包されてお
り、かつ呈色剤として実質的に活性粘土物質のみを用い
ることを特徴とする感圧記録体である。
【0007】
【化1】
【0008】〔式中、R1 ,R2 は、それぞれC1 〜C
8 のアルキル基、C2 〜C8 のアルコキシアルキル基、
ベンジル基、フェニル基またはp−トリル基を、R
3 は、水素原子、C1 〜C4 のアルキル基またはC1
4 のアルコキシル基を、R4 は、C1 〜C8 のアルキ
ル基、C2 〜C8 のアルコキシアルキル基、ベンジル基
またはフェニル基を、R5 は、C1 〜C4 のアルキル基
またはフェニル基を示す。また、X,Yは炭素原子また
は窒素原子を示すが、X,Yのうち少なくとも1つは窒
素原子である。〕
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R6 は、水素原子、C1 〜C8
アルキル基またはベンジル基を、R7、R8 は、それぞ
れ水素原子、C1 〜C4 のアルキル基、ベンジル基、ま
たはC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ
ル基、ベンジル基、ベンジルオキシ基、ハロゲン原子で
置換されてもよいフェニル基を示す。nは1〜3の整数
を示す。〕
【0011】
【作用】本発明で用いられる一般式〔化1〕で表される
アザフタリド誘導体としては、例えば下記が挙げられ
る。3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1,
2−ジメチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1,
2−ジメチルインドール−3−イル)−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザ
フタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−7
−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)
−3−(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
フェニル)−3−(1−n−ブチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエ
チルアミノフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3
−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−n−オ
クチル−2−メチルインドール−3−イル)−7−アザ
フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1,2−ジメチルインド
ール−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−n−ブチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)
−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−
メチルフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−メトキシエチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(1−メトキシエチル−2−メチルインドール−3−
イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
−2−メチルフェニル)−3−(1−エトキシプロピル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
−3−(1−エトキシプロピル−2−メチルインドール
−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチル
アミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−ベンジル−
2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
−3−(1−ベンジル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−フェニル−2−メチ
ルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(1−フェニル−2−メチルインドール−3−イル)−
7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メ
チルフェニル)−3−(1−メチル−2−フェニルイン
ドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジ
エチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−メチ
ル−2−フェニルインドール−3−イル)−7−アザフ
タリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−3−(1,2−ジエチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−
メチルフェニル)−3−(1,2−ジエチルインドール
−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチル
アミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−エチル−2
−n−ブチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
−3−(1−エチル−2−n−ブチルインドール−3−
イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
−2−エチルフェニル)−3−(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)−3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−7
−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−n−
プロピルフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−
ジエチルアミノ−2−n−プロピルフェニル)−3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−7
−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メト
キシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエ
チルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)−7−アザフタ
リド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドー
ル−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−3−(1−n−ブチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−
イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−3−(1−メトキシエチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1−メトキシエチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1,2−ジ
エチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3
−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3
−(1,2−ジエチルインドール−3−イル)−7−ア
ザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−プロポキ
シフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−
ジエチルアミノ−2−プロポキシフェニル)−3−(1
−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−
7−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
−7−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1−n−ブチル−2−フェニルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチル
アミノフェニル)−3−(1−n−ブチル−2−フェニ
ルインドール−3−イル)−7−アザフタリド、3−
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)−7−アザフタリド、3
−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3
−(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−ブチル−2−
メチルインドール−3−イル)−7−アザフタリド、3
−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−3−(1,
2−ジメチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−7−アザ
フタリド、3−(4−N−エチル−N−イソアミルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−4−アザフタリド、3−(4−N−エチル−
N−イソアミルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)−7−アザフタリド、3−
(4−N−エチル−N−メトキシエチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド、3−(4−N−エチル−N−メト
キシエチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4
−N−メチル−N−ベンジルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−4−アザ
フタリド、3−(4−N−メチル−N−ベンジルアミノ
フェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−7−アザフタリド、3−(4−N−メチル−N
−フェニルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4
−N−メチル−N−フェニルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−7−アザ
フタリド、3−(4−N−メチル−N−p−トリルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−4−アザフタリド、3−(4−N−メチル−
N−p−トリルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)−7−アザフタリド、3−
(4−N−メチル−N−ベンジルアミノフェニル)−3
−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−4−ア
ザフタリド、3−(4−N−メチル−N−ベンジルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−3−(1,2−ジメチルイ
ンドール−3−イル)−4,7−ジアザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4,7−ジアザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−3−(1,2−ジメチルイ
ンドール−3−イル)−4,7−ジアザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4,7−ジアザフタリド等。もちろん、これらの
染料に限定されるものではなく、また必要に応じて2種
以上の併用も可能である。
【0012】一方、併用して用いられる一般式〔化2〕
で表されるトリアリールメタン誘導体としては、例えば
下記が挙げられる。(カルバゾール−3−イル)−ビス
(4−ジメチルアミノフェニル)メタン、(9−メチル
−カルバゾール−3−イル)−ビス(4−ジメチルアミ
ノフェニル)メタン、(9−エチル−カルバゾール−3
−イル)−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)メタ
ン、(9−n−ブチル−カルバゾール−3−イル)−ビ
ス(4−ジメチルアミノフェニル)メタン、(9−n−
ブチル−カルバゾール−3−イル)−ビス(4−ジエチ
ルアミノフェニル)メタン、(9−n−ブチル−カルバ
ゾール−3−イル)−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ
フェニル)メタン、(9−メチル−カルバゾール−3−
イル)−ビス〔4−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)フェニル〕メタン、(9−エチル−カルバゾール−
3−イル)−ビス〔4−(N−フェニル−N−メチルア
ミノ)フェニル〕メタン、(9−n−ブチル−カルバゾ
ール−3−イル)−ビス〔4−(N−フェニル−N−メ
チルアミノ)フェニル〕メタン、(9−n−オクチル−
カルバゾール−3−イル)−ビス〔4−(N−フェニル
−N−メチルアミノ)フェニル〕メタン、(9−エチル
−カルバゾール−3−イル)−ビス〔4−(N−メチル
−N−p−メトキシフェニルアミノ)フェニル〕メタ
ン、(9−エチル−カルバゾール−3−イル)−ビス
〔4−(N−メチル−N−p−ベンジルオキシフェニル
アミノ)フェニル〕メタン、(9−n−ブチル−カルバ
ゾール−3−イル)−ビス〔4−(N−メチル−N−p
−ベンジルオキシフェニルアミノ)フェニル〕メタン、
ビス(9−エチル−カルバゾール−3−イル)−(4−
ジメチルアミノフェニル)メタン、ビス(9−n−ブチ
ル−カルバゾール−3−イル)−(4−ジエチルアミノ
フェニル)メタン、ビス(9−エチル−カルバゾール−
3−イル)−〔4−(N−フェニル−N−メチルアミ
ノ)フェニル〕メタン、ビス(9−n−ブチル−カルバ
ゾール−3−イル)−〔4−(N−フェニル−N−メチ
ルアミノ)フェニル〕メタン、ビス(9−n−オクチル
−カルバゾール−3−イル)−〔4−(N−フェニル−
N−メチルアミノ)フェニル〕メタン、ビス(9−ベン
ジル−カルバゾール−3−イル)−〔4−(N−フェニ
ル−N−メチルアミノ)フェニル〕メタン、ビス(9−
エチル−カルバゾール−3−イル)−〔4−(N−メチ
ル−N−p−メトキシフェニルアミノ)フェニル〕メタ
ン、トリス(9−エチル−カルバゾール−3−イル)メ
タン、トリス(9−n−ブチル−カルバゾール−3−イ
ル)メタン、トリス(9−n−オクチル−カルバゾール
−3−イル)メタン等。もちろん、これらの染料に限定
されるものではなく、また必要に応じて2種以上の併用
も可能である。
【0013】本発明は、一般式〔化1〕で表されるアザ
フタリド誘導体および一般式〔化2〕で表されるトリア
リールメタン誘導体を併用することが特徴であるが、そ
の使用量は、アザフタリド誘導体100部に対してトリ
アリールメタン誘導体を10〜300部、好ましくは5
0〜200部の範囲で併用される。因みに、10部に満
たないと印字後の保存性が劣り、300部を越えての使
用は、印字初期の発色性が満足できなくなる。
【0014】また、これらの染料の他に、公知の塩基性
染料、例えばトリフェニルメタンフタリド系化合物、フ
ルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリ
ルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ロー
ダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合
物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合物等を本
発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
使用量の目安としては、使用する塩基性染料によって一
概に言えないが、30重量%程度までにとどめるのがよ
い。
【0015】本発明においては、さらに該塩基性染料を
内包するマイクロカプセルの壁膜剤を合成高分子系の材
料に特定することによって、発色汚れの発生を抑え、さ
らにその平均粒子径を3〜15μmに限定することによ
って、筆圧の差による発色濃度の不均一性や不連続性を
解消し、不本意な圧力によって生じる発色汚れを一層顕
著に抑制するものである。またマイクロカプセルの平均
膜厚を0.1〜0.7μmに特定することによって熱・
湿度等の環境要因によって生じる発色カブリをさらに改
良し、結果的にシャープで鮮明な印字の形成を可能とし
安定した品質特性を有する感圧記録体を得るものであ
る。
【0016】因みに、マイクロカプセルの壁膜材として
天然系の材料を使用すると、発色汚れの防止効果が不十
分となってしまう。また壁膜剤が合成高分子系の材料で
あるマイクロカプセルを使用してもカプセルの平均粒子
径が3μm未満になると、発色濃度が低下して読み取り
性が劣化し、15μmを越えると、発色汚れを来すの
で、カプセルの平均粒子径は3〜15μm、好ましくは
5〜10μmの範囲で調整する必要がある。さらに平均
膜厚が0.1μmより薄くなると、不必要な発色汚れが
増大し、0.7μmを越えると、発色感度が低下するた
め、カプセルの平均膜厚は0.1〜0.7μm、好まし
くは0.1〜0.4μmの範囲で調整されるものであ
る。
【0017】本発明で使用される一般式〔化1〕で表さ
れるアザフタリド誘導体および一般式〔化2〕で表され
るトリアリールメタン誘導体は、必要に応じてその他の
塩基性染料や各種公知の紫外線吸収剤を混合し、綿実
油、水素化ターフェニル、水素化ターフェニル誘導体、
アルキルビフェニル、アルキルナフタレン、ジアリール
アルカン、パラフィン、ナフテン油、フタル酸エステル
などの二塩基酸エステル等の天然又は合成の疎水性媒体
に溶解し、界面重合法、in−situ法、等のカプセ
ル製造方法によって、合成高分子系の壁膜材でマイクロ
カプセル中に内包される。そして、その際のカプセル化
条件を適宜調節することにより、前述の如き特定の平均
粒子径と平均膜圧を有するカプセルとして調製されるも
のである。壁膜を形成する樹脂としては、例えばアミノ
アルデヒド樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリアミド樹脂等が例示できる。
【0018】アミノアルデヒド樹脂壁膜カプセルは、例
えば尿素、チオ尿素、アルキル尿素、エチレン尿素、ア
セトグアナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、グアニ
ジン、ビウレット、シアナミド等の少なくとも1種のア
ミン類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、グルタ
ールアルデヒド、グリオキザール、フルフラール等の少
なくとも1種のアルデヒド類、あるいはそれらを縮合し
て得られる初期縮合物等を使用したin−situ重合
法によって製造される。
【0019】ポリウレタン樹脂やポリウレア樹脂壁膜カ
プセルは、例えば多価イソシアネートと水、多価イソシ
アネートとポリオール、イソチオシアネートと水、イソ
チオシアネートとポリオール、多価イソシアネートとポ
リアミン、イソチオシアネートとポリアミン等を使用し
た界面重合法によって製造される。また、ポリアミド樹
脂壁膜カプセルは、例えば酸クロライドとアミン等の界
面重合法によって製造される。
【0020】かくして調製された特定の塩基性染料を内
包し、特定の平均粒子径と平均膜厚を有するマイクロカ
プセルは、常法に従ってポリビニルアルコール類、澱粉
類、カルボキシメチルセルロース類、ラテックス類等の
接着剤、パルプ粉末、生澱粉粉末等のスチルト剤等各種
の材料が適宜配合してカプセル塗液として調製され、上
用紙や中用紙、自己発色型感圧記録体などの製造に使用
される。
【0021】本発明は、この上用紙や中用紙のマイクロ
カプセル塗布面と組み合わさる呈色剤含有層あるいは自
己発色型感圧記録体の呈色剤として、活性粘土物質を用
いることが特徴である。活性粘土物質を例示すると、酸
性白土、活性白土、アタルジャイト、ゼオライト、
ントナイト、カオリンの如き粘土物質等が挙げられる
が、これらの中でも活性白土が好ましい。通常、活性白
土は例えば酸処理されたモンモリロナイト族粘土鉱物に
炭酸マグネシウムとマグネシウムまたはカルシウムの水
酸化物を配合し、化学的、物理的に合成される。
【0022】呈色剤塗液は上記の如き活性粘土物質を、
通常接着剤類と共に水中に分散する方法等で調製され
る。なお接着剤類としては澱粉、カゼイン、アラビアゴ
ム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、スチレン・ブタジエン共重合体ラテツクス、酢酸ビ
ニル系ラテックス等が挙げられる。また、塗液中には、
必要に応じて酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネ
シウム、硫酸カルシウム等の無機顔料や感圧複写紙製造
分野で公知の各種助剤を適宜添加することもできる。
【0023】塗液の塗布方法については特に限定され
ず、例えばエアーナイフコータ、ロールコータ、ブレー
ドコータ、ロッドコータ、カーテンコータ、リップコー
タ等の適当な塗布装置を備えたオンマシンやオフマシン
コータで、乾燥重量が2〜10g/m2 程度となるよう
に紙、合成紙、フィルム等の支持体に塗布される。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載するが、もちろ
んこれらに限定されるものではない。なお、例中の部お
よび%は特に断わらない限り、それぞれ重量部および重
量%を示す。
【0025】実施例1 〔呈色剤塗液の調製〕活性白土(商品名シルトンSS−
1、水沢化学社製) 100部、酸化マグネシウム 1
部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテ
ックス 20部(固形分)、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロース 1部を加えて呈色剤塗液を調製した。 〔下用紙の製造〕上記呈色剤塗液を40g/m2 の原紙
に乾燥重量が5g/m2 になるようにエアーナイフコー
タで塗布乾燥し、キャレンダー処理して感圧複写紙用下
用紙を作成した。
【0026】〔マイクロカプセル分散液の調製〕加熱装
置を備えた攪拌混合容器中に、ポリビニルアルコール
(商品名PVA−117,クラレ社製)の3%水溶液
150部を加え、カプセル製造用水性媒体とした。別
に、アルキルナフタレン(商品名KMCオイル、クレハ
化学社製) 100部に下記に示す塩基性染料を溶解
し、更にポリメチレンポリフェニルイソシアネート(商
品名ミリオネートMR400、日本ポリウレタン工業社
製) 5部と2−イソシアナートエチル−2,6−ジイ
ソシアナートヘキサエート(商品名T−100,東レ社
製) 2部を溶解して得た溶液をカプセル芯物質とし
て、上記カプセル調製用水性媒体中にT.K.ホモミキサー
を用いて毎分10000回転で1分間分散した。
【0027】この乳化分散液にジエチレントリアミン1
部を加え、室温下で30分間攪拌した後、系の温度を7
0℃まで昇温して攪拌を続けながら3時間反応させた。
室温まで温度を下げて平均粒子径が5.6μmで、平均
膜厚が0.18μmのポリウレア樹脂/ポリウレタン樹
脂壁膜よりなるマイクロカプセルを調製した。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド
5部 ・一般式〔2〕の化合物:(9−n−ブチル−カルバゾ
ール−3−イル)−ビス〔4−(N−フェニル−N−メ
チルアミノ)フェニル〕メタン 5部 〔マイクロカプセル塗布液の調製〕かくして得られたマ
イクロカプセル分散液100重量部(固型分)に対し
て、小麦デンプン70部、溶解酸化デンプン20部(固
形分)を加え、マイクロカプセル塗布液を調製した。 〔中用紙の製造〕上記の下用紙の呈色剤塗布面の反対面
に、前記マイクロカプセル塗布液をエアーナイフコータ
で乾燥重量が4g/m2 になるように塗布乾燥して感圧
記録用中用紙を得た。
【0028】実施例2 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.5μmで、平均膜厚が
0.17μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド
5部 ・一般式〔2〕の化合物:ビス(9−エチル−カルバゾ
ール−3−イル)−〔4−(N−フェニル−N−メチル
アミノ)フェニル〕メタン 5部
【0029】実施例3 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.6μmで、平均膜厚が
0.18μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(1−n−ブチル−2−フェニルインド
ール−3−イル)−4−アザフタリド 5部 ・一般式〔2〕の化合物:ビス(9−n−ブチル−カル
バゾール−3−イル)−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)メタン 5部
【0030】実施例4 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.4μmで、平均膜厚が
0.16μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル
インドール−3−イル)−4−アザフタリド 5部 ・一般式〔2〕の化合物:(9−n−ブチル−カルバゾ
ール−3−イル)−ビス〔4−(N−フェニル−N−メ
チルアミノ)フェニル〕メタン 5部
【0031】実施例5 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.5μmで、平均膜厚が
0.17μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル
インドール−3−イル)−4−アザフタリド 5部 ・一般式〔2〕の化合物:ビス(9−エチル−カルバゾ
ール−3−イル)−〔4−(N−フェニル−N−メチル
アミノ)フェニル〕メタン 5部
【0032】実施例6 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.7μmで、平均膜厚が
0.17μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド
5部 ・一般式〔2〕の化合物:(9−エチル−カルバゾール
−3−イル)−ビス〔4−N−ベンジルオキシフェニル
−N−メチルアミノ)フェニル〕メタン 5部
【0033】実施例7 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.3μmで、平均膜厚が
0.14μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジ−n−ブチルア
ミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−
3−イル)−7−アザフタリド 5部 ・一般式〔2〕の化合物:(9−エチル−カルバゾール
−3−イル)−ビス〔4−N−ベンジルオキシフェニル
−N−メチルアミノ)フェニル〕メタン 5部
【0034】実施例8 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.7μmで、平均膜厚が
0.16μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド 5
部 ・一般式〔2〕の化合物:(9−n−オクチル−カルバ
ゾール−3−イル)−ビス〔4−(N−フェニル−N−
メチルアミノ)フェニル〕メタン 5部
【0035】実施例9 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.6μmで、平均膜厚が
0.17μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・一般式〔1〕の化合物:3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド 5
部 ・一般式〔2〕の化合物:ビス(9−n−ブチル−カル
バゾール−3−イル)−〔4−(N−フェニル−N−メ
チルアミノ)フェニル〕メタン 5部
【0036】実施例10 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、カ
プセル芯物質とカプセル調製用水性媒体との乳化時間を
1分間から30秒に変えた以外は実施例1と同様にして
平均粒子径が11.5μmで、平均膜厚が0.28μm
のカプセルを調製し、以下実施例1と同様にして感圧記
録用中用紙を得た。
【0037】実施例11 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、マ
イクロカプセル分散液の調製時に、ポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネートの使用量を5部から3部に減じた
以外は実施例1と同様にして平均粒子径が4.8μm
で、平均膜厚が0.12μmのカプセルを調製し、以下
実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得た。
【0038】比較例1 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.4μmで、平均膜厚が
0.16μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)
−3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3
−イル)−4−アザフタリド 10部
【0039】比較例2 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.3μmで、平均膜厚が
0.15μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−
ジメチルアミノフタリド10部
【0040】比較例3 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記に示す化合物を用いた以外は実施例
1と同様にして平均粒子径が5.6μmで、平均膜厚が
0.18μmのカプセルを調製し、以下実施例1と同様
にして感圧記録用中用紙を得た。 「塩基性染料」 ・3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−
ジメチルアミノフタリド5部 ・(9−n−ブチル−カルバゾール−3−イル)−ビス
〔4−(N−フェニル−N−メチルアミノ)フェニル〕
メタン 5部
【0041】比較例4 実施例1の呈色剤塗液の調製において、活性白土(商品
名シルトンSS−1、水沢化学製) 100部の代わり
に3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜
鉛塩 20部とカオリン80部を用いた以外は実施例1
と同様にして感圧記録用中用紙を得た。
【0042】比較例5 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、カ
プセル芯物質とカプセル製造用水性媒体との乳化時間を
1分間から15秒間にした以外は実施例1と同様にし
て、平均粒子径が16.0μmで、平均膜厚が0.42
μmのポリウレア樹脂/ポリウレタン樹脂壁膜のカプセ
ルを調製し、以下実施例1と同様にして感圧記録用中用
紙を得た。
【0043】比較例6 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、ポ
リメチレンポリフェニルイソシアネートの使用量を5部
から1部に減らした以外は実施例1と同様にして、平均
粒子径が4.8μmで、平均膜厚が0.07μmのポリ
ウレア樹脂/ポリウレタン樹脂壁膜のカプセルを調製
し、以下実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得
た。
【0044】比較例7 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、マ
イクロカプセル分散液の調製時に、ポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネートの使用量を5部から10部に増や
し、乳化時間を1分間から15秒間に変えた以外は実施
例1と同様にして平均粒子径が20.5μmで、平均膜
厚が0.82μmのカプセルを調製し、以下実施例1と
同様にして感圧記録用中用紙を得た。
【0045】比較例8 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、カ
プセル芯物質とカプセル調製用水性媒体との乳化条件を
毎分10000回転で1分間から毎分20000回転で
2分間に変更した以外は実施例1と同様にして平均粒子
径が2.1μmで、平均膜厚が0.13μmのカプセル
を調製し、以下実施例1と同様にして感圧記録用中用紙
を得た。
【0046】かくして得られた19種類の感圧記録用中
用紙を用いて各種性能比較テストを行い、その結果を表
1に記載した。 〔印字濃度〕作成した感圧記録体中用紙のカプセル塗布
面と呈色剤塗布面が対向するように重ね合わせ、ドット
プリンターで印字後、発色濃度をマクベス濃度計(マク
ベス社製、RD−914型)でビジュアルフィルターを
用いて測定した。
【0047】〔耐光性試験〕この印字発色面(呈色剤塗
布面)を直射日光に8時間曝したのち、発色濃度を再度
マクベス濃度計で測定した。 〔耐水性試験〕この印字した中用紙を水中で24時間放
置したのち、発色濃度を再度マクベス濃度計で測定し
た。 〔耐可塑剤性試験〕この印字発色面に塩化ビニルフィル
ムを重ねて20℃で7日間放置したのち、発色濃度を再
度マクベス濃度計で測定した。
【0048】〔耐接触汚れ試験〕作成した感圧記録体用
中用紙のカプセル塗布面と呈色剤塗布面が対向するよう
に重ね合わせ、1分間、20kg/cm2 の荷重をかけた
後、呈色剤塗布面の発色汚れの程度を以下の評価基準で
黙示判定した。 (評価基準) ○:殆ど汚れていない ×:著しく汚れている
【0049】〔耐擦れ汚れ試験〕作成した感圧記録体用
中用紙のカプセル塗布面と呈色剤塗布面が対向するよう
に重ね合わせ、4kg/cm2 の荷重をかけた状態で5回擦
り合わせた後、呈色剤塗布面の発色汚れの程度を以下の
評価基準で黙示判定した。 (評価基準) ○:殆ど汚れていない ×:著しく汚れている
【表1】
【0050】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
による感圧記録体は、記録像の保存性に優れた感圧記録
体であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−203091(JP,A) 特開 昭63−112189(JP,A) 特開 昭64−20189(JP,A) 特開 平2−249683(JP,A) 特開 昭62−105686(JP,A) 特開 平2−160579(JP,A) 特開 昭60−240490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/145 B41M 5/165 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤と
    の呈色反応を利用した感圧記録体において、該塩基性染
    料として下記一般式[化1]で表されるアザフタリド誘導
    体および下記一般式[化2]で表されるトリアリールメタ
    ン誘導体を用い、しかも該塩基性染料は平均粒子径が3
    〜15μm、平均膜厚が0.1〜0.7μmである合成
    高分子系マイクロカプセルに内包されており、かつ呈色
    剤として実質的に活性粘土物質のみを用いることを特徴
    とする感圧記録体。 【化1】 [式中、R1 ,R2 は、それぞれ C1〜C8のアルキル
    基、C2〜C8のアルコキシアルキル基、ベンジル基、フ
    ェニル基またはp−トリル基を、R3は、水素原子、C1
    〜C4のアルキル基またはC1〜C4のアルコキシル基
    を、R4は、C1〜C8のアルキル基、C2〜C8のアルコ
    キシアルキル基、ベンジル基またはフェニル基を、R5
    は、C1〜C4のアルキル基またはフェニル基を示す。ま
    た、X,Yは炭素原子または窒素原子を示すが、X,Yの
    うち少なくとも1つは窒素原子である。] 【化2】 [式中、R6 は、水素原子、C1〜C8のアルキル基また
    はベンジル基を、R7、R8は、それぞれ水素原子、C1
    〜C4のアルキル基、ベンジル基、またはC1〜C4のア
    ルキル基を、C1〜C4のアルコキシル基、ベンジル基、
    ベンジルオキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいフ
    ェニル基を示す。nは1〜3の整数を示す。]
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