JP2002067507A - 感熱記録ラベル - Google Patents

感熱記録ラベル

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JP2002067507A
JP2002067507A JP2000262847A JP2000262847A JP2002067507A JP 2002067507 A JP2002067507 A JP 2002067507A JP 2000262847 A JP2000262847 A JP 2000262847A JP 2000262847 A JP2000262847 A JP 2000262847A JP 2002067507 A JP2002067507 A JP 2002067507A
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JP2000262847A
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Ryuichi Saga
隆一 嵯峨
Satoshi Hayakawa
智 早川
Toshiaki Adachi
敏明 安達
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラベルの外観および記録情報の視認性が良く、
ラベル色調の彩度と保存安定性が高いため鮮明・美麗で
あり、ラベル隠蔽不全が起きないため繰り返し脱着再使
用が可能であると共に容易な手段により安価に製造でき
る感熱記録ラベルの提供。 【解決手段】ラベルの構造として、支持体に、被着物色
の隠蔽機能を持つ不透明または半透明の合成樹脂フィル
ムを採用し、その支持体の一方の面の層構成を、少なく
とも感熱記録層、着色層、保護層をこの順に積層したも
のとして着色層が感熱記録層および合成樹脂フィルムの
経時劣化変色をカバーできるようにすると共にその反対
面に粘着剤層と剥離紙を積層したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱プリンターな
どの被記録部材として使用され、感熱記録層におけるロ
イコ色素と顕色剤との発色反応を利用して印字画像を得
る、記録・識別・表示用の感熱記録ラベルに関する。更
に詳しくは、ラベルの判別性と商品性を高めるために、
着色層の付設により、任意のラベル色調(“ラベル地肌
色”または単に“地肌色”とも言う)を持たせた感熱記
録ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、感熱記録ラベルにおいては、ドッ
トの再現性や発色性の向上、更には、耐候性、耐久性の
向上を目的として、紙を支持体とする感熱記録ラベルに
代わり、合成樹脂フィルムを支持体とする感熱記録ラベ
ルが用いられるようになってきた。また、視認性・識別
性の向上および商品カラー化の要請もあって、ラベル自
体が着色加工され、ラベル地肌色としていろいろな色調
が選択可能である感熱記録ラベルが求められてきた。さ
らには、資源節約や環境保全などとの関連で、複数回の
脱着使用によっても、キズ等が付き難く再使用可能であ
ることが望まれている。
【0003】これらの要求に対応した感熱記録ラベルを
得る方法としては、ラベル(1)として、支持体を合成樹
脂フィルムとし、そのフィルムの一方の面に、着色層、
感熱記録層をこの順に形成する構造、即ち、支持体/着
色層/感熱記録層のものが提案された。しかし、この構
造のものは、第一に、ラベル表面に光沢感がほしいとい
う要求に応じられないこと、第二に、最上層である感熱
記録層中の原料成分・ロイコ色素が、下層の着色層中の
薬品や環境からの酸化作用の影響を受けて劣化が進み、
本来のラベル色調(ラベル地肌色)を変化させてしまう
という問題点があって、実用に供し難いものであった。
【0004】次に、上記問題点を解決した方法のラベル
(2)として、ラベル(1)の第一の問題点である光沢感不
足は最上層に保護層を付設して解決することとし、ラベ
ル(1)の第二の問題点であるロイコ色素の劣化防止は着
色層と感熱記録層とを支持体を介してそれぞれ反対の面
に設ける、即ち、着色層/支持体/感熱記録層/保護層
の構造として着色層と感熱記録層の接触を避けることが
提案されている。
【0005】その例としては、(2)−1として、支持体
に透明な合成樹脂フィルムを用い、その支持体の一方の
面に感熱記録層(支持体の上層)を形成し、その反対面
に粘着剤層(支持体の下層)を形成する構成において、
その粘着剤層中に色調を付与するための着色剤を含有さ
せることにより所望の地肌色を持った感熱記録ラベルを
得るもの(実開平4−107076公報)と、(2)−2
として、同様に透明の合成樹脂フィルムを用いて着色層
を感熱発色層と反対面に設けながら、粘着剤層を着色す
るのではなく、支持体と粘着剤層の間に新たに着色層
(支持体の下層)を付設することによって所望の地肌色
を持った感熱記録ラベルを得るもの(特開平11−23
1785号公報)とがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(2)−1および(2)−2で提案されている感熱記録ラベ
ルは、何れも透明フィルムを使用している。そのため、
着色層が無い状態では、使用するロイコ色素の固有色に
応じた無色から淡色のフィルム状構成物であって、その
ままでは透明性が高いため、ラベルが貼られる被着物の
表面色(“下地”とも言う)を隠蔽する機能を持たない
性質のものである。
【0007】ところで、ラベルの基本機能としては、被
着物面の色を隠蔽して目的の情報を表現するということ
がある。そのため、この機能を意図的に排除した透明地
肌のラベル以外は、通常、無彩色(白〜黒)または有彩
色によって隠蔽力のある状態に着色されていて、下地の
色ノイズを消去し、情報自体の視認性を高めるようにし
ている。また、ラベルの色調そのものでも、単独に、他
との識別が可能になるようにもなされている。
【0008】これに対して、前記、着色層の無いフィル
ム状構成物では、上記基本機能を満たすことはできな
い。言いかえれば、支持体の上層となる感熱記録層での
発色反応の印字画像を明瞭に表出させて視認性の良いも
のとするためには、支持体下層に形成する着色剤を含有
した粘着剤兼用層または着色層自体にその隠蔽機能を持
たせなくてはならない。そのためには、着色層を濃色
なものとする、着色層に隠蔽能力のある白色顔料等を
混入する、着色層の下層で粘着剤層との間に、無彩色
ないし有彩色の隠蔽層を、もう一層、付設すること、が
考えられる。しかし、では、感熱記録層における印字
画像すなわち情報記録そのものの判読性が低下したり、
着色剤原料を過多に使用する、では、彩度の高い色調
のラベルが得られない、では、製造工程が1工程増加
してコスト高となる、等の欠点がある。
【0009】また、ラベル(2)の層構成は着色層/支持
体/感熱記録層/保護層であるので、人間の視覚的に
は、感熱記録層、着色層および支持体を通した形で色を
知覚する〔前記ラベル(1)の層構成も支持体/着色層/
感熱記録層であるので同様である。但しこの場合、支持
体の色は、着色層の下層であるため、無視できる場合が
多い〕。このような層構成であるため、ロイコ色素にお
ける固有の淡色や経時劣化で発色した色および支持体の
劣化変質による色などをノイズとしてカバーできず、減
色混合で濁った色を生成し、本来は着色層色調とほぼ同
一であるべきラベル色調を大きく変化させてしまうこと
となり、欠点となるものである。
【0010】さらに、着色層が、支持体の下層の粘着層
側に形成されている構成で、粘着剤兼用層または塗工膜
層であるため、支持体合成樹脂フィルムに比べると耐擦
性などの機械的強度は弱いのが通常である。また、強粘
着剤を使用しなければならない用途では、再使用または
廃棄の目的でラベルを剥がした場合に着色層と支持体の
部分での層間剥離あるいは着色層での層内剥離が惹起さ
れ、この着色層構成は一層不具合なものとなる。すなわ
ち、再使用ないし被着物面の性状または強粘着力などの
作用によって、着色層が脱落または破壊されたりして、
結果的に、ラベルの隠蔽不全や被着物の汚染を引き起こ
す、等の欠点がある。
【0011】本発明は、上述したような欠点に鑑みそれ
を解決するためになされたものであり、ラベルの外観お
よび記録情報の視認性が良く、ラベル色調の彩度と保存
安定性が高いため鮮明・美麗であり、ラベル隠蔽不全が
起きないため繰り返し脱着再使用が可能であると共に容
易な手段により安価に製造できる感熱記録ラベルの提供
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、感熱記録
ラベルにおけるラベル視認性を向上させるにはどのラベ
ル特性を改善すれば良いか、また、ラベル色調の彩度を
向上させたうえに安定化するにはどのような層構成とす
るのが適当か、さらには、隠蔽機能をどの層に付与すれ
ば十分な隠蔽機能を発揮すると共に繰り返し使用等にも
耐え得る性能を持つことが可能になるかについて鋭意研
究を重ねた結果、ラベルの色調は彩度が高く鮮明なもの
とすることが最善であり、また、色調を支配する着色層
は、最表層となる保護層を除いたとき、最上層とするの
が最適であり、さらに、支持体そのものが隠蔽機能を持
つようにすることが最も効果的であるとし、これらの総
合的な結論として、感熱記録ラベルの構造は、支持体を
基準として支持体の上層に、感熱記録層/着色層/保護
層をこの順に形成し、そしてそれに、支持体の下層にあ
たる反対面において、剥離紙/接着剤層を貼り合せたラ
ベル構成物とすれば、前記の諸欠点を解決して課題達成
ができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち本発明は、高彩度の色調を得るこ
とができるように、着色層を感熱記録層の上に形成する
ものである。これによりラベル自体の視認性を飛躍的に
高めることが可能である。着色層を感熱記録層の上に積
層しても、感熱記録層に対するサーマルヘッドの熱伝導
性能およびそこでの発色反応により印字画像とされた記
録情報の判読性を阻害することはない。阻害要因となら
ないために、着色層はその塗膜物性が制御され、少なく
とも膜厚と透明性が最適化される。このように、着色層
を感熱記録層の上に積層しても感熱記録的には問題がな
いということは、当初、全く予想し得ないことであっ
た。
【0014】また本発明は、着色層と感熱記録層とを直
接的に接触させて積層体を構成するものである。このよ
うにしても、感熱記録層の劣化が標準以上に進み保存安
定性が低下するということは無い。着色層形成材料とし
て、感熱記録層中のロイコ色素の劣化を引き起こさない
材料を選定して使用する。特に、着色層用塗液調製に使
用する溶媒については、感熱記録層への浸透などによる
悪影響が考えられるので、その選定に配慮する。すなわ
ち、使用するロイコ色素の種類に応じて、ロイコ色素に
酸化作用を及ぼすことが無いよう、ロイコ色素に対して
還元電位の高い溶媒を選び使用する。
【0015】また本発明は、支持体として不透明または
半透明合成樹脂フィルムを使用するものである。不透明
または半透明は、ラベルの隠蔽機能を保障するものであ
り、全光線透過率(ASTM D1003)の値(%)で
規定することができる。合成樹脂フィルムを不透明また
は半透明にする手段には、それに適した無機顔料などの
練り込みやフィルム構造を調整・変化させることなどが
ある。
【0016】さらに本発明は、着色層を、支持体に対し
て、感熱記録層とは同じ側でラベル粘着剤層とは反対側
に配置する構造とするものである。このことと前記の不
透明または半透明合成樹脂フィルム支持体自体が隠蔽機
能を持つこととの両理由により、ラベルの繰り返し脱着
使用においても、着色層塗膜の剥離・脱落が起きたり隠
蔽不全が生じたりすることが無く、再使用が可能とな
る。それは、着色部分と隠蔽機能部分とがラベル脱着に
伴う機械的作用をほとんど受けることがなくなり、ラベ
ル機能損傷が発生しなくなることによる。
【0017】
【発明の実施形態】以下、図面を用いて、本発明につい
て詳しく説明する。図1に、本発明における代表的な感
熱記録ラベルを示す。図中符号1は合成樹脂フィルム、
符号2は感熱記録層、符号3は着色層、符号4は保護層
を示す。また、符号5、6は、粘着剤層、剥離紙をそれ
ぞれ示す。
【0018】本発明の感熱記録ラベルにおいては、不透
明または半透明合成樹脂フィルム上に、感熱記録層、着
色層、保護層をこの順に塗工して形成するか、或いは、
印刷して形成することができる。更に剥離紙に粘着剤を
塗工して、前記感熱記録層、着色層、保護層が形成され
た合成樹脂フィルムと貼り合わせて感熱記録ラベルを得
ることができる。
【0019】合成樹脂フィルム1としては、従来公知の
フィルムが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等
の合成樹脂フィルムの他、合成樹脂素材と紙とを貼り合
わせた合成紙も使用できる。ここで、これらの合成樹脂
フィルムは、隠蔽性を持たせるために、不透明または半
透明に加工する必要がある。その手段としては、合成樹
脂フィルムに白色顔料(例えば、酸化チタン顔料)を練
り込むことや空洞を有した構造にすることなどがある。
尚、達成すべき隠蔽性または不透明性の基準は、全光線
透過率(ASTM D1003)の値(%)で規定でき、
60%以下が好ましく、より好ましくは40%以下であ
る。
【0020】支持体フィルムの厚さは、隠蔽性を得るた
めに15μm以上が好ましいが、全光線透過率が60%
以下であれば良く、特に制限はない。
【0021】必要に応じて、合成樹脂フィルムはその表
面にコロナ放電処理をしたり、易接着処理剤を塗布し
て、合成樹脂フィルムと感熱記録層および/または粘着
剤層との密着性を高めることができる。その他に帯電防
止処理剤等を塗布することもできる。
【0022】感熱記録層2を形成するロイコ色素、顕色
剤、結着剤及び分散溶媒は従来公知のものが用いられ
る。以下にその例を示す。ロイコ色素は無色ないし淡色
であって、例えば、トリフェニルメタン系、トリフェニ
ルメタンフタリド系、フルオラン系、ロイコオーラミン
系、ジフェニルメタン系フェノチアジン系、フェノキサ
ジン系、スピロピラン系、インドリン系、インジゴ系等
の各種誘導体が挙げられる。
【0023】顕色剤として使用される酸性物質は常温で
固体であり、加熱によって溶融し、ロイコ色素化合物と
接触して顕色剤となる物質であって、例えば、各種フェ
ノール性物質、脂肪酸、芳香族カルボン酸等が挙げられ
る。
【0024】結着剤としては、例えば、スチレン−ブタ
ジエン系ラテックス、酢酸ビニル−塩化ビニル−エチレ
ン共重合体系ラテックス等の水分散性樹脂、澱粉、ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、ケン化ポリビニルアルコール、アセトア
セチル変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコール、スチレンアクリル酸共重合体塩、エ
チレン−アクリル酸共重合体塩等の水溶性樹脂、及びア
クリル系樹脂等の有機溶剤可溶性樹脂等が挙げられる。
【0025】分散溶媒としては、使用するロイコ色素を
安定に分散させるものであれば自由に使用できる。すな
わち、ロイコ色素を酸化しない電位のものであれば良
く、各種の有機溶剤及び水またはそれらの混合物から選
定される。
【0026】更に、感熱記録層には必要に応じて、例え
ば、クレー、炭酸カルシウム、合成シリカ、水酸化アル
ミニウム、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機又
は、有機顔料、保存安定の為の耐水化剤、界面活性剤、
ワックス類、高級脂肪酸の金属塩、蛍光染料、架橋剤等
の助剤を添加することができる。
【0027】感熱記録層用塗液は、ロイコ色素と、顕色
剤と、必要に応じて助剤、溶媒を、別々に、或いは一緒
にボールミル、アトライター等の分散機を使用して調製
することができる。
【0028】感熱記録層の形成方法としては、例えば、
グラビアコーティング、マイクログラビアコーティン
グ、グラビアリバースコーティング、リバースロールコ
ーティング、ダイコーティング、ワイヤーバーコーティ
ング、ドクターブレードコーティング、エアナイフコー
ティング、キスコーティング、スロットコーティング、
スプレーコーティング等の従来公知の塗工方式により、
前記塗液を支持体フィルム上に塗工・乾燥することによ
り得られる。
【0029】感熱記録層の厚さは、サーマルヘッドで印
字した時の発色濃度が十分に得られる程度に厚く、かつ
ラベル地肌色にカブリが発生しない程度に薄いことが必
要であり、1〜20μmが好ましく、3〜10μmが特
に好ましい。
【0030】着色層3は、有機又は無機顔料を結着剤中
に分散した従来公知の着色インキまたは塗料を前記感熱
記録層上に印刷、又は塗工して形成することができる。
【0031】着色層用塗液調製のための溶媒は、ロイコ
色素を酸化させない電位のものを使用することが重要で
ある。通常は、ロイコ色素を安定的に分散させておくこ
とができる有機溶剤、水またはそれらの混合物から選択
される。
【0032】着色層の印刷方式としては、従来公知の印
刷方式が使用でき、例えば、グラビア印刷、オフセット
印刷、シルク印刷等が挙げられる。また、塗工方式とし
ては、例えば、グラビアコーティング、マイクログラビ
アコーティング、グラビアリバースコーティング、リバ
ースロールコーティング、ダイコーティング、ワイヤー
バーコーティング、ドクターブレードコーティング、エ
アナイフコーティング、キスコーティング、スロットコ
ーティング、スプレーコーティング等の従来公知の塗工
方式が使用できる。
【0033】着色層の膜厚は、所望のラベル色調が十分
得られる程度に厚く、かつサーマルヘッドで印字した時
の発色感度を損なわない程度に薄く調整する必要があ
り、0.1〜10μmの範囲が好ましく、1〜3μmの
範囲が特に好ましい。
【0034】前記着色層上に合成樹脂を主成分とした保
護層を設けることにより、光沢感のあるラベル表面を得
ることができる。保護層の主成分とする合成樹脂は従来
公知のものが使用できるが、耐熱性、耐擦性等の物理特
性を得る為には、例えば、電子線硬化型樹脂又は紫外線
硬化型樹脂を着色層上に形成した後に電子線、又は紫外
線を照射して硬化させる方法、あるいは、熱可塑性樹脂
と硬化剤との混合物を着色層上に形成した後に熱架橋反
応で硬化させる方法等で得た保護層で、所望の耐熱性、
耐擦性等の物理特性と表面光沢とを得ることができる。
【0035】更に、保護層中には必要に応じて、炭酸カ
ルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタ
ン、無定形シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム
等の顔料、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ワックス等の滑剤、紫外線吸収剤等の助剤を添加す
ることもできる。
【0036】保護層の厚さは、表面光沢及び物理特性が
十分得られる程度に厚く、かつサーマルヘッドで印字し
た時の発色感度が損なわれない程度に薄く調整する必要
があり、0.1〜10μmの範囲が好ましく、1〜3μ
mの範囲が特に好ましい。
【0037】前記支持体フィルムの裏面に設ける粘着剤
層5及び剥離紙6は、従来の粘着ラベルに用いられるも
のであれば、何れも使用できる。粘着剤としては、例え
ば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル
系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の感圧接着剤、また、
エチレン−酢酸ビニル系、ポリエステル系、ゴム系など
のホットメルト接着剤などが挙げられ、剥離紙として
は、例えば、紙等の台紙上にシリコーン樹脂等の剥離層
を設けたもの等が使用できる。
【0038】次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。尚、実施例中の「%」及び「部」は、各々「質
量%」及び「質量部」を表す。
【0039】
【実施例】 (実施例1) <感熱記録層用塗液の調製> 33%顕色剤トルエン分散液 70部 〔顕 色 剤・T−1800(A) : 日本化薬(株)社製〕 27%ロイコ色素トルエン分散液 30部 〔ロイコ色素・T−1800(B) : 日本化薬(株)社製〕 上記2種の分散液を攪拌機で混合して感熱記録層用塗液
を得た。これを厚さ36μm、全光線透過率26%の白
色PETフィルム(デュポン社製・メリネックス33
9)の片面に、マイクログラビアコーターを使用して乾
燥膜厚が6μmになるように塗布・乾燥して感熱発色層
を形成した。
【0040】 <着色層用インキ> 黄色有機顔料 4部 〔SYMULER FAST YELLOW 4GO :大日本インキ化学工業(株)社製 〕 ロジンマレイン樹脂 20部 〔ベッカサイト1111 : 大日本インキ化学工業(株)社製〕 トルエン 136部 上記顔料、樹脂、トルエンを混合してサンドミルで分散
し、着色インキを得た。これを前記感熱記録層上にマイ
クログラビアコーターで乾燥膜厚が2μmになるように
塗布・乾燥して着色層を形成した。
【0041】更に、着色層上に、紫外線硬化型樹脂(大
日本インキ化学工業社製・GRANDICUV-8014)をマイクロ
グラビアコーターで乾燥膜厚が2μmになるように塗布
した後、紫外線を照射して保護層を形成した。
【0042】一方、剥離紙(秤量70g/m2)に、ア
クリル系粘着剤をコンマコーターで乾燥塗布量が25g
/m2になるように塗布した後、前記感熱記録層、着色
層、保護層をこの順に形成した白色PETフィルムの、
感熱発色層と反対面に貼り合わせて感熱記録ラベルを得
た。
【0043】以上のようにして得られた感熱記録ラベル
は、ラベル表面の光沢感、ラベル色調の彩度・鮮明性、
また、ラベル基本機能としての隠蔽性のいずれにおいて
も十分な品質のものであった。又、市販の感熱ラベルプ
リンターで印字した結果、印字濃度およびラベル地肌色
と印字画像とのコントラストも十分であり、記録情報に
対して良好な視認性が得られた。
【0044】
【発明の効果】本発明の感熱記録ラベルは、不透明また
は半透明合成樹脂フィルム支持体の一方の面に、感熱記
録層、着色層、保護層をこの順に積層し、その反対面に
粘着剤層と剥離紙を積層した構成物である。そのため、
着色層が感熱記録層および支持体の経時劣化変色等をカ
バーできることによって、ラベル地肌色が着色層本来の
色調を安定して示すと共に高彩度とすることが可能であ
り、記録情報の印字画像とラベル地肌色とのコントラス
トが明瞭で視認性に優れるという効果を奏する。また、
着色層を粘着剤層と反対側に配置すると共に隠蔽機能を
支持体フィルム自体に持たせたため、繰り返し脱着使用
でもラベル機能の損傷が無く、再使用性に優れるという
効果を奏する。さらに、淡色のロイコ色素の原料化が可
能となることや予め隠蔽性が付与された材料が使用でき
ることなどにより、製造工程的およびコスト的なメリッ
トが期待できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な感熱記録ラベルの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 支持体 2 感熱記録層 3 着色層 4 保護層 5 粘着剤層 6 剥離紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透明または半透明合成樹脂フィルムの一
    方の面に、少なくとも感熱記録層、着色層、保護層をこ
    の順に積層し、その反対面に粘着剤層と剥離紙を積層し
    たことを特徴とする感熱記録ラベル。
  2. 【請求項2】合成樹脂フィルムの全光線透過率が40%
    以下であることを特徴とする請求項1記載の感熱記録ラ
    ベル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005017821A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Toppan Printing Co Ltd 立体感を有するステッカー
JP2007140438A (ja) * 2005-06-10 2007-06-07 Nippon Paper Industries Co Ltd 情報隠蔽用積層シート及びその製造法

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JP2007140438A (ja) * 2005-06-10 2007-06-07 Nippon Paper Industries Co Ltd 情報隠蔽用積層シート及びその製造法

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