JP4553266B2 - 熱処理装置、制御定数の自動調整方法及び記憶媒体 - Google Patents

熱処理装置、制御定数の自動調整方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、P(比例要素)I(積分要素)D(微分要素)制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置において、PID定数を自動でチューニングする技術に関する。
半導体製造装置の中には、バッチ式あるいは枚葉式の熱処理装置があり、これらは処理雰囲気を複数のゾーンに分割して各ゾーンごとに温度制御を行っている。例えば縦型熱処理装置では、縦型の反応管内を上下に複数のゾーンに分割し、各ゾーンごとにヒータ及び温度コントローラが設けられ、また温度検出部としては反応管内に設けられた内部温度検出部、反応管の外に設けられた外部温度検出部、あるいは基板の近傍に配置したプロファイル用温度検出部などを用いて、所定の温度特性の合わせ込みを行っている。この場合、通常PID制御が行われるが、一方において各段のヒータ、チューニング対象(温度検出部の種別)、レシピ(昇温ステップの設定パターンなども含む意味である)に応じて様々な温度特性結果が要求され、このため要求に応じた最適なPID定数を用いることが必要である。
このようなPID定数のチューニングを行う手法としては、ある大きさのパワーをヒータにステップ状に入力してそのアウトプットを例えば内部温度検出部から求め、このときの伝達関数、周波数、振幅からPID定数を計算する手法が知られており、求めたPID定数を全てのレシピに適用していた。この計算のアルゴリズムとして限界感度法、ファジー、モデル適用などがあるが、次のような問題がある。
限界感度法またはモデル適用を複数段のヒータに適用した場合、各ヒータの間での干渉が大きいためオートチューニングを適切に行えないことがあるし、これらはカスケード制御への適用が困難であった。またファジーまたはモデル適用はハード構成やチューニングするレシピが変わった場合、それに応じてモデルまたは評価関数の係数を変更することが必要であり、そのための開発工数が膨大となる。更にまた、従来の手法ではレシピに応じた最適なPID定数を求めることができないし、温度制御ゾーン間での温度特性を調整することができない。更にまた温度を目標値まで昇温したときのオーバーシュート、アンダージュート、リカバリ時間、ゾーン間の温度差のいずれをどのように改善するかについてユーザのニーズと異なる場合がある。加えてハード構成が変わった場合にはチューニング精度が悪くなるなど、オートチューニングの実施については多くの検討事項を抱えているのが実情である。
なお特許文献1には、はじめにPID定数を租設定し、プロセスに外乱を与えて制御性測定値を求め、この測定値に基づいてPID定数を変更し、このような操作を順次繰り返してPID定数を自動的に調整する手法が開示されている。しかしながらこの手法は、制御性が良化したり悪化したりすることに対応してPID定数を変更しているので、PIDを適切な値に収束させることが困難であり、また収束できたとしても相当の試行回数を踏まなければならない。
特開昭56-153404号公報:特許請求の範囲
本発明はこのような事情の下になされたものであり、PID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置において、確実にかつ容易にPID定数のチューニングを行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、被処理体を処理雰囲気に位置させ、加熱手段によりPID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置において、
前記加熱手段により加熱される雰囲気の温度を検出する温度検出部と、
被処理体を処理雰囲気に位置させた後、当該処理雰囲気を目標温度まで昇温する昇温運転を行ったときの温度プロファイルに基づいて得られる温度特性項目について、PID定数の変更率と、当該変更率に応じてPID定数を変更したときに変更前後の温度特性項目の値の変化量の予測値である予測変化量と、を対応付けて作成されたルールテーブルと、
PID定数を設定した後、前記加熱手段により処理雰囲気を目標温度まで昇温しながら前記温度検出部の温度検出値に基づいて温度プロファイルを取得し、その温度プロファイルに基づいて温度特性項目の値と温度特性項目の目標値との差分を求める第1のステップ(b1)と、その差分が許容範囲から外れていれば前記ルールテーブルを参照してその差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定する第2のステップ(b2)とを、前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施する実行手段と、
この実行手段により前記第1のステップ(b1)と第2のステップ(b2)とを前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施するループの中において、前記ルールテーブルを参照してPID定数を変更し、昇温運転を行って得られたPID定数の変更前後の温度特性項目の値の実測変化量と当該PID定数の変更による当該温度特性項目の予測変化量との間に差があるときには、前記実測変化量に基づいて前記ルールテーブルにおけるPID定数の変更率と当該温度特性項目の予測変化量との対応関係を更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする。PID定数とは、P、I、Dの定数のうちの少なくとも一つという意味である。
また上記熱処理装置は、目標値に近づける温度特性項目は複数であり、各温度特性項目の予測変化量に対応するPID定数の変更率が相反するときのために、複数の温度特性項目の間に優先度が付けられるようにしてもよい。また前記温度特性項目は、前記温度検出部の温度検出値が目標温度を越えたときの目標温度との最大温度差であるオーバーシュート、及び温度検出値が目標温度を越えた後、目標温度を下回ったときの目標温度からの最大落ち込み量であるアンダーシュート、並びに昇温を開始した後、温度検出値が目標温度に対して予め定めた温度範囲内に収まるまでの温度安定時間の少なくとも一つである。
さらに上記熱処理装置において、前記実行手段は前記温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れかつ規定値よりも大きいときに前記ルールテーブルを用い、その差分が規定値よりも小さいときには前記ルールテーブルを用いずにPID定数を変更するようにしてもよい。この場合、目標値に近づける温度特性項目は複数であり、前記実行手段は、前記ルールテーブルを用いずにPID定数を変更するときに相前後するサイクルの間で目標値から外れた温度特性項目に変化がない場合には、その温度特性項目に影響を与えるPID定数を予め設定した変更率だけ変更するようにしてもよいし、目標値に近づける温度特性項目は複数であり、前記実行手段は、前記ルールテーブルを用いずにPID定数を変更するときに相前後するサイクルの間で目標値から外れた温度特性項目に変化がある場合には、相前後するサイクルの間で使用したPID定数の平均値を使用するようにしてもよい。
また上記熱処理装置において、処理雰囲気を複数に分割した各分割領域ごとに加熱手段が設けられ、これら加熱手段が独立してPID制御されるように構成してもよい。具体的には、前記処理雰囲気は複数の被処理体を互いに平行に保持した基板保持具を搬入する反応管により区画形成され、前記加熱手段は、前記処理雰囲気を反応管の長さ方向に分割した各分割領域ごとに設ける。この構成において、前記実行手段は各分割領域に対応する温度プロファイルに基づいて求めた温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲に入った後、各分割領域に対応する温度プロファイルが揃っているか否かを判断し、揃っていなければ予め定めた規則に基づいて複数の分割領域のうちの少なくとも一つの分割領域に対応するPID定数を調整する。より具体的には各分割領域に対応する温度プロファイルが揃っていなければ、複数の分割領域のうちの一つの分割領域に対応する、温度検出値が目標温度に対して予め定めた温度範囲内に収まるまでの温度安定時間に、他の分割領域の温度安定時間を揃えるように当該他の分割領域に対応するPID定数を調整する。また前記実行手段は、温度安定時間の予測変化量とPID定数の変更率とを対応付けて作成されたルールテーブルを備え、前記他の分割領域の温度安定時間と前記一の分割領域に対応する温度安定時間との時間差を求め、前記ルールテーブルを参照してその時間差に応じた温度安定時間の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定し、その後上述したように記載の温度特性項目の値と目標値との差分を求めるステップ以降を実施すると共に、当該ルールテーブルは前記更新手段により更新されるようにしてもよい。
また本発明に係る制御定数の自動調整方法は、被処理体を処理雰囲気に位置させ、加熱手段によりPID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置における制御定数の自動調整方法において、
前記加熱手段により加熱される雰囲気の温度を検出する工程(a)と、
PID定数を設定した後、前記加熱手段により処理雰囲気を目標温度まで昇温する昇温運転を行うことにより前記温度検出部の温度検出値に基づいて温度プロファイルを取得し、その温度プロファイルに基づいて温度特性項目の値と温度特性項目の目標値との差分を求める第1のステップ(b1)と、被処理体を処理雰囲気に位置させた後に昇温運転を行ったときの温度プロファイルに基づいて得られる温度特性項目について、PID定数の変更率と、当該変更率に応じてPID定数を変更したときに変更前後の温度特性項目の値の変化量の予測値である予測変化量と、を対応付けて作成されたルールテーブルを用い、前記第1のステップ(b1)で求められた差分が許容範囲から外れていれば前記ルールテーブルを参照してその差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定する第2のステップ(b2)とを、前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施する工程(b)と、
前記第1のステップ(b1)と第2のステップ(b2)とを前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施する前記工程(b)のループの中において、前記ルールテーブルを参照してPID定数を変更し、昇温運転を行って得られたPID定数の変更前後の温度特性項目の値の実測変化量と当該PID定数の変更による当該温度特性項目の予測変化量との間に差があるときには、前記実測変化量に基づいて前記ルールテーブルにおけるPID定数の変更率と当該温度特性項目の予測変化量との対応関係を更新する工程(c)と、を備えたことを特徴とする。なお、制御定数の自動調整方法においては主発明のみを述べている。
また本発明は、被処理体を処理雰囲気に位置させ、加熱手段によりPID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体であって、前記プログラムは、上述した制御定数の自動調整方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする。


本発明によれば、PID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置において、PID定数を設定した後、処理雰囲気を昇温させて温度プロファイルを取得し、温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れていればールテーブルを参照してその差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定し、その後、前記差分が許容範囲内になるまで同様のステップを繰り返すと共に、前記ルールテーブルを使用した後の温度特性項目の実測変化量に基づいてルールテーブルにおけるPID定数と当該温度特性項目の予測変化量との対応関係を更新するようにしてルールテーブルに学習機能を持たせているので、確実にかつ容易にPID定数を適切な値に自動設定することができる。
図1は本発明を縦型熱処理装置に適用した実施の形態の全体構成図である。先ずこの縦型熱処理装置の全体構成について簡単に述べておくと、図1中2は例えば石英により縦型の円筒状に形成された反応容器であり、この反応容器2の下端は、搬入出口(炉口)として開口され、その開口部21の周縁部にはフランジ22が一体に形成されている。前記反応容器2の下方には、フランジ22の下面に当接して開口部21を気密に閉塞する石英製の蓋体23が設けられている。前記蓋体23の中央部には回転軸24が貫通して設けられ、その上端部には、基板保持具であるウエハボート25が搭載されている。このウエハボート25は、多数の基板であるウエハWを棚状に保持できるように構成されている。前記回転軸24の下部には、当該回転軸24を回転させる駆動部をなすモータMが設けられており、蓋体23の上には前記回転軸24を囲むように保温ユニット27が設けられている。
前記反応容器2の下部のフランジ22には、反応容器2内のウエハWにガスを供給するためのL字型のインジェクタ28が挿入して設けられており、インジェクタ28を介して反応容器2の中に成膜に必要なガスを供給できるようになっている。また反応容器2の上方には、反応容器2内を排気するための排気口が形成されており、この排気口には、反応容器2内を所望の真空度に減圧排気可能な真空排気手段をなす真空ポンプ29を備えた排気管30が接続されている。
前記反応容器2の周囲には筒状の断熱層31がベース体32に固定して設けられており、この断熱層31の内側には加熱手段をなす抵抗発熱体からなるヒータが例えば上下に複数分割して設けられている。この例では分割数は例えば4段とされ、分割されたヒータには1段目から順に41〜44の符号を割り当てるものとする。そしてウエハの加熱処理雰囲気は加熱制御をする上で上下方向に4つのゾーン(上段、中上段、中下段、下段)に分けられており、これらヒータ41〜44は、4つのゾーン(分割領域)の加熱を受け持つように構成されている。
また反応容器2内には、各ヒータ41〜44に対応した高さ位置に夫々内部温度検出部に相当する例えば熱電対からなる内部温度センサーTC1〜TC4が設けられている。これら内部温度センサーTC1〜TC4は,例えば蓋体23に取り付けられたロッド4に設けられている。また各ヒータ41〜44に対応して電源部(電力供給部)51〜54が設けられている。
この縦型熱処理装置は、前記4つのゾーンの温度制御を行うために各段のヒータの電源部51〜54に対応して設けられた4つの温度コントローラ61〜64と、各温度コントローラ61〜64の温度設定値やPID設定などの後述の制御動作を行うための制御部7と、を備えている。前記温度コントローラ61〜64は、各ヒータ41〜44が受け持つゾーンの温度設定値と、内部温度センサーTC1〜TC4の温度検出値との偏差分を後述するPID演算部61aにより夫々演算して各ヒータ41〜44の電力指令値を夫々電源部51〜54に与えるものである。
次に制御部7に関して図2を参照しながら詳述する。図2において80はバスであり、このバス80にチューニング条件設定部81、レシピ実行プログラム82、チューニングプログラム83、ルールテーブル84、CPU85などからなり、コンピュータを構成する制御部7が接続されている。図2ではこれらを機能的に表現しブロック化して表している。レシピ実行プログラム82やチューニングプログラム83は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。
レシピ実行プログラム82は、予め用意された複数種類のレシピの中から選択されたレシピを実行するためのものである。レシピは時間ごとに処理パラメータ(温度、圧力、ガスの種類、ガス流量)をどのようにするかという情報を記載したものであり、プログラムがこの内容を読み出して順次制御機器を制御する。
チューニング条件設定部81は、例えばソフトスイッチを介して、各種のチューニング条件の設定を当該縦型熱処理装置の制御システム管理者等より受け付ける機能を果たす。このチューニング条件設定部81では、チューニング対象、チューニング制御モード、各種温度特性項目の目標値及びこれら温度特性項目間の優先度等の条件が設定される。
チューニング対象は、既述の4つのゾーンに分割された各段のヒータ41〜44に夫々対応して反応容器2内に設けられた4つの内部温度センサーTC1〜TC4であり、夫々の内部温度センサーTC1〜TC4に対応する温度コントローラ61〜64に対して、PID定数のチューニングを行うか否かを選択することができる。
ところで熱処理装置の種類によっては、反応管の外に各ゾーンのヒータ41〜44に対応する外部温度検出器を設け、この外部温度検出器に基づいて温度プロファイルを調整する場合があり、また背景技術の項目にて記載したようにメンテナンス時などにウエハの近傍にて各ゾーンごとにプロファイル用の温度検出器を設ける場合がある。このためチューニング対象はこの実施の形態のように内部温度センサーTC1〜TC4とすることに限定されず、チューニング条件設定部81は、いずれの種別の温度検出部を用いるかを設定することができる。
チューニング制御モードとしては、カスケード方式やレシオミックス制御方式などが挙げられる。
次に、このチューニング条件設定部81にて設定される各種温度特性項目について図3を参照しながら説明する。図3は、実施の形態に係る温度コントローラ61〜64を用いてヒータ41〜44の温度制御を行った結果、内部温度センサーTC1〜TC4により検出される反応容器2内の温度プロファイル(温度推移データ)をモデル的に示している。例えば当該反応容器2内の温度(プロセス温度)を予熱温度から予め決めた目標値まで昇温する温度制御(PID制御)を行うと、反応器内温度は温度制御開始直後に上昇して目標値を一旦超えた後、目標値を下回ったり超えたりしながら次第に目標温度へと収束する挙動を示す。
このような典型的な温度プロファイルに対して、本実施の形態においては(1)目標値を超えた反応器内温度と目標値との最大差(絶対値)を示す「オーバーシュート」(図中の温度差「a」に相当する)、(2)一旦目標値を超えた後、目標値を下回った反応器内温度と目標値との最大差(絶対値)を示す「アンダーシュート」(図中の温度差「b」に相当する)、(3)反応器内温度の温度変化が目標温度範囲(目標値を中心値とする予め設定した、例えば中心値プラスマイナス1℃の温度範囲)内に収束するまでの時間を示す「リカバリ時間」(図中の時間「c」に相当する)及び(4)4つに分割されたゾーン間の最大温度差を示す「ゾーン間温度差」の4種類の温度特性項目について目標値を設定し、設定された目標値に基づいて各温度コントローラ61〜64のPID定数をオートチューニングできるようになっている。
また、これらの夫々の温度特性項目に対して目標値を設定し、その目標値に基づいてPID定数をチューニングすると、最適なチューニング結果が温度特性項目に応じて異なる場合も生じるので、即ち温度特性項目の予測変化量に対応するPID定数の変更率が相反する場合も生じるので、こうした場合にいずれの温度特性項目を優先してチューニングするかを決定する温度特性項目間の優先度もチューニング条件設定部81にて設定できる。
図2の制御部7の説明に戻ると、チューニングプログラム83は、PID定数の各値を決めて昇温運転(RUN)を行った後、当該昇温運転における内部温度センサーTC1〜TC4からの温度検出値に基づいて温度プロファイル(温度推移データ)を作成し、この温度プロファイルを解析した結果及び後述するルールテーブル84を参照してPID定数の各値を調整する一連の処理を行うように構成されている。
ルールテーブル84は、図4(a)〜図4(c)に示すように各温度特性項目の値の変動量の予測値とPID定数の変更率とを対応付けたテーブルである。ルールテーブル84は、温度特性項目ごとに設けられ、これら夫々の温度特性項目について、プロセス温度の目標値を例えば100℃単位で区切ったプロセス温度帯ごとにルールテーブル84が設けられている。ここで図4(a)は、オーバーシュートの温度特性項目に関するルールテーブル84aであり、図4(b)、図4(c)は夫々アンダーシュート、リカバリ時間に関するルールテーブル84b、84cである。
例えば温度特性項目の一つ、オーバーシュート(プロセス温度帯400℃)のルールテーブル84aについて、図4(a)を参照しながら具体例を説明する。ルールテーブル84aは、一番左側の列を第1列とすると、第1列に当該ルールテーブル84aの適用されるプロセス温度帯、第2列にオーバーシュートの変動量の予測値、第3列〜第5列に、第2列の予測値に対応したPID定数の変更率が記載されている。
例えば、このルールテーブル84aの3行目に着目すると、Iの変更率を0.55としたとき、オーバーシュートの変動量の予測値は3℃であり、オーバーシュートを3℃小さくできると予測される。ここで前記変更率とは、予め決められたPID定数の標準値に掛け算される比率であり、例えばIの標準値が1000であれば、1000×0.55(=550)が次のRUNにて温度コントローラ61〜64でPID演算されるときに用いられるIの値となる。
更にチューニングプログラム83は、ルールテーブル84を用いてRUNを行った結果に基づいて、ルールテーブル84をより適切なものに修正する学習機能を実施するプログラムを備えている。この学習機能を簡単に説明すると、既存のルールテーブル84aにてオーバーシュートが3℃小さくなるであろうと予測してRUNを行ったところ、実際には2℃小さくなった場合には、実際のRUNの結果に基づいてルールテーブル84aの3℃の箇所を2℃に変更する機能である。
実際のRUN結果は、図4(a)に示した予測値の間の値となる場合が多く、このような場合には、得られたRUN結果に基づいて変更する予測値を補間したり、予め決められた規則により修正したりすることとなるが、これらについては全体のフローの説明の箇所にて詳述することとする。またチューニングプログラム83は、この他、RUNにより得られた温度プロファイルに基づいてPID定数の調整作業の内容を種々に場合分けして実行する機能を備えている。
なお特許請求の範囲における実行手段は、レシピ実行プログラム82及びチューニングプログラム83の一部に相当し、更新手段は、チューニングプログラム83の一部に相当する。
以下、図5に示したフローチャートに基づいて、前述のチューニングプログラム83によって実行されるオートチューニング動作の内容について説明する。
PID定数のオートチューニングは、例えば装置の立ち上げ時やメンテナンス等の後、縦型熱処理装置の稼動を開始する際等に行われ、先ず既述のチューニング条件設定部81を介してチューニング条件が設定される(ステップS1)。
チューニング条件の設定においては、今回チューニング対象となる内部温度センサーTC1〜TC4を選択する。そして、夫々の内部温度センサーTC1〜TC4(以下、系統ともいう)について、オーバーシュート、アンダーシュート、リカバリ時間及びゾーン間温度差の例えば4つの温度特性項目全てについての目標値を設定し、更にこれら温度特性項目間の優先度を設定する。ここで目標値の設定にあたっては、許容範囲の設定も行うようになっており、以下、温度特性項目が目標値を中心とする許容範囲内にあることを「目標値以内にある」と表現する。
これらの設定を終えたら、ウエハボート25にダミーウエハを載置して、例えば不活性ガスを流しながら反応容器2内の温度を例えば200℃から目標値400℃まで昇温するレシピを実行し、当該昇温動作における温度プロファイルを取得する(ステップS2)。実際の熱処理ではウエハを反応管2内に搬入した後、反応管2内の温度が安定するまで待機し、その後プロセス温度(目標温度)に向けて昇温するようにしていることから、オートチューニングの段階においても昇温開始の状態は、反応管2内の温度が安定している状態である。そしてこのとき各ゾーンの温度は、夫々の内部温度センサーTC1〜TC4に接続された温度コントローラ61〜64によってPID制御され、そのPID演算はPID定数として既述の標準値(例えば図4に示したルールテーブル84aでは、P=1000、I=1000、D=1000に設定されている)を使用して行われる。
このようにして各ゾーンの温度プロファイルを取得したら、取得した温度プロファイルに基づいて各種温度特性項目の解析を行う(ステップS3)。即ち、4系統夫々についての温度プロファイルから、オーバーシュート、アンダーシュート、リカバリ時間を求め、ゾーン間温度差については、例えば上記レシピの実行中に、一定間隔ごとにサンプリングした4系統の温度を互いに比較して、その最高温度と最低温度との温度差を求める演算を行い、こうして得られた温度差プロファイルの最大値をゾーン間温度差としている。
以上の温度特性項目の解析を終えたら、4系統夫々のオーバーシュート、アンダーシュート、リカバリ時間(以下、オーバーシュート等という)が目標値以内となったか否かを確認する(ステップS4)。全系統についてこれらオーバーシュート等の値が目標値以内であった場合には(ステップS4;Y)、更にゾーン間温度差も目標値以内となったか否かを確認し(ステップS6)、その結果が目標値以内であった場合には(ステップS6;Y)チューニングの必要がないので、PID定数の標準値を変更せずにオートチューニング動作を終了する(エンド)。
一方、オーバーシュート等のいずれかの温度特性項目について、1系統でも目標値以内とならないものがあった場合には(ステップS4;N)、目標値以内とならなかった温度特性項目に対応するPID定数の再設定値を算出し(ステップS5)、目標値を外れた温度コントローラ61〜64に対して、その再設定の結果を反映する(ステップS6)。
こうして温度コントローラ61〜64へのPID定数の再設定を終えたら、レシピの実行と温度プロファイルの取得(ステップS2)、温度特性項目の解析(ステップS3)、オーバーシュート等の値を目標値と対比する動作(ステップS4)を全系統の温度特性項目の値が目標値以内(ステップS4;Y)となるまで繰り返す。
一方、オーバーシュート等の値が目標値以内となったにも拘わらず(ステップS4;Y)、ゾーン間温度差のみが目標値以内とならなかった場合には(ステップS6;N)、当該温度ゾーン間温度差に対応するPID定数の再設定値を算出し(ステップS7)、目標値を外れた温度コントローラ61〜64にその結果を反映して(ステップS8)、オーバーシュート等の値が外れた場合と同様に、温度プロファイルの再取得、温度特性項目の解析(ステップS2〜S4;Y、S6)を当該ゾーン間温度差が目標値以内(ステップS6;Y)となるまで繰り返す。
このように、本実施の形態に係るチューニングプログラム83は、温度特性項目の値が目標値以内となるまで、温度コントローラ61〜64に対してPID定数の再設定を繰り返す。以下、この再設定を行う際に用いるPID定数の算出法について、(ア)オーバーシュート等に対応するPID定数の算出法と、(イ)ゾーン間温度差に対応するPID定数の算出法とに分けて説明する。
(ア)オーバーシュート等に対応するPID定数の算出法
図6は、オーバーシュート等に対応するPID定数を算出する動作のフローを示している(図5のステップS5に対応する)。既述のように、図5のステップS4にてオーバーシュート等の温度特性項目の値が目標値を外れた系統があった場、つまり温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れた系統があった場合には(ステップS4;N)、外れた温度特性項目の値と目標値との差が予め定めておいた規定値以下となっているか否かを判断する(ステップS501)。
ここで規定値とは、後述する3種類のPID定数の算出法のうち、いずれの手法を用いるかの判断を行う基準の一つであり、目標値に対する既述の許容範囲よりも大きな値に設定されている。そして、上述の温度特性項目の値と目標値との差が規定値よりも大きくなった場合には(ステップS501;N)、その温度プロファイルを取得する際に用いたPID定数を大幅に変更する必要があり、先述のルールテーブル84を利用してPID定数を算出する(ステップS502〜S504)。一方、この差が規定値以下であった場合には(ステップS501;Y)PID定数を大幅に変更する必要はないため、PID定数の変化が比較的小さな算出法を用いる(ステップS505〜S508)。以下、これらPID定数の算出法について図6のフローチャート及び図7〜図10の説明図を参照しながら順番に説明する。
初めに、ルールテーブル84を利用する場合について説明すると、温度特性項目の値と目標値との差が規定値よりも大きい場合には(ステップS501;N)、現在のRUNが1回目であるか否かを確認する(ステップS502)。当該RUNがルールテーブル84を用いてPID定数を修正する1回目のRUNであれば(ステップS502;Y)、そのままルールテーブル84を参照してPID定数を算出するステップへと進む(ステップS504)。一方で、当該RUNがルールテーブル84を用いてPID定数を修正する2回目以降のRUNである場合には(ステップS502;N)、これら複数のRUNで得られた温度プロファイルを利用して、ルールテーブル84をより適切なものに更新する学習機能を実施した後(ステップS503)、更新されたルールテーブル84に基づいてPID定数の算出を行う(ステップS504)。
ルールテーブル84に基づくPID定数の算出(ステップS504)においては、図4(a)にてオーバーシュートの例を用いて既に説明したように、目標値以内とならなかった温度特性項目について、これを目標値と一致させるのに必要な変動量を特定し、その変動量に対応する変更率をPID定数の標準値に掛け算して得られた値を修正後のPID定数とする。
図7には、図4(a)に示したルールテーブル84aを再記してある。このルールテーブル84aによれば、必要な変化量が1.5℃、3℃であった場合には各行に記載されている変更率を採用してPID定数を算出すればよい。一方で、必要な変化量がこれらの値と一致しなかった場合には、図7に示すように、ルールテーブル84aに記載された3点のデータに基づいて例えば最小自乗法等により近似式を作成し、この近似式に上記の変化量を代入することにより変更率を得る。
例えば図7に示した例においては、温度帯400℃のオーバーシュートのルールテーブル84aに基づいて得られる近似式は、y=0.0556x−0.3167x+1 となっている。ここで「x」はオーバーシュートの変化量であり、「y」は、I値の変更率である。
このとき、あるRUNを行って取得した温度プロファイルから、オーバーシュートを目標値と一致させるのに必要な変化量が2℃であったとする。2℃という変化量は、1.5℃、3℃のいずれとも一致しないので、前述の近似式に「x=2」を代入する計算を行い、得られた値「y=0.59」をIの変更率としてPID定数の修正に反映することになる。
以上に説明した手法に基づいてPID定数の再設定値を算出すると(ステップS504)、この再設定値を温度コントローラ61〜64に反映し、再度の温度プロファイル取得が行われる(図5、ステップS8〜S3)。そして、2回目以降のRUNにおいても同じ温度特性項目の値が目標値以内とならず(図5のステップS4;N)、更にその温度特性項目の値と目標値との差が規定値を超えている場合には(図6のステップS501;N、S502;N)、当該RUNにより得られた温度プロファイルを用いて学習機能を実施する(ステップS503)。
この学習機能について、図4(a)に示したルールテーブル84aを変更する手順を図8、図9を参照しながら説明する。図8はルールテーブル84aの変化量のみを修正するケースの手順であり、図9は変化量とこれに対応する変更率の双方の修正が必要なケースの手順である。なお、以下に示すオーバーシュート等の値は、ルールテーブル84aの変更手順を説明するために便宜的に示したものであり、例えば図6のフローチャートに示した動作を実行する際に得られる値を厳密に示したものではない。
初めに図8のケースについて説明すると、まず既述のように、PID定数を標準値として1回目のRUNを行ったところ、オーバーシュートが3℃であったとする。この場合には、オーバーシュートを目標値と一致させるのに必要な変化量は3℃であるから、図8(a)の表の3行目の変更率0.55が選択される。
この変更率に基づき温度コントローラ61〜64のI値を再設定し2回目のRUNを行ったところ、依然として1℃のオーバーシュートがあった場合には、I値に0.55の変更率を掛け算して得られる変化量は、実際には2℃であったことがわかる。そこで、ルールテーブル84aをより適切なものに修正するため、図8(b)に示すように変更率0.55に対応する変化量を2℃に修正する。変化量のみの修正を行う場合には、学習機能はこのような手順にて実施される(ステップS503)。そして、修正されたルールテーブル84aに基づいて新たな近似式を作成し、前記した2回目のRUNのオーバーシュート1℃を次の変化量としてこの近似式に入力し、こうして得られた変更率に基づいて3回目のRUNを実行するにあたってのPID定数を算出する(ステップS504)。
次に、図9のケースについて説明を行う。図9(a)において、1回目のRUNを行った結果、オーバーシュートが3℃であった場合に、I値の変更率として0.55を選択する点は図8(a)と同様である。この変更率に2回目のRUNを行ったところ、依然として2℃のオーバーシュートがあった場合には、I値に0.55の変更率を掛け算して得られる変化量は、実際には1℃であったことになる。
この場合には、図9(a)のルールテーブル84aのうちいずれの行を修正することが適当であるか判断を行う。ルールテーブル84aに記載された0℃、1.5℃、3℃の3点のうち、RUN2で実際に得られた変化量に最も近い値は2行目の1.5℃であるので、この2行目の変化量を修正することになる。更に、2行目に設定されているI値の変更率は0.65であるため、この値も0.55に修正しなければならない。この結果、図9(b)に示すように変化量、変更率の2つの値が実際に得られた値に修正される。
このような修正を行ったところ、図9(b)では2行目と3行目においてI値の変更率が同値となってしまっている。このままでは変化量の予測値とI値の変更率との間に1対1の対応関係が成り立たなくなってしまうので、更に3行目の修正を行う。ここで本実施の形態では、例えば図9(a)の2行目と3行目との間に成り立っていた変化量の変化に対するI値の変化の傾きが、修正後にも変化しないと仮定し、この関係が保たれるように3行目のI値を修正する(図9(c))。変化量とこれに対応する変更率の双方を修正する場合には、学習機能はこのような手順にて実施される(ステップS503)。以下、修正されたルールテーブル84aに基づいてPID定数の再設定を行うステップS504の手順については図8(a)のケースと同様なので説明を省略する。
以上、温度特性項目と目標値との差が規定値よりも大きかった場合(ステップS501;N)のPID定数の算出法について、ルールテーブル84aを用いる手法を説明した。次に、上述の差が規定値以下である場合(ステップS501;Y)のPID定数の算出法について図6のフローチャート及び図10を参照しながら説明する。
この場合には、前記の判断(ステップS501;Y)に続いて、現在のRUNが1回目であるか否かを確認する(ステップS505)。当該RUNがPID定数を微調整する1回目のRUNであれば(ステップS505;Y)、対応するPID定数を微小量、例えばIの標準値1000を2〜3%程度小さくし(ステップS507)、この再設定値に基づいて2回目のRUNを実行する。
一方で、当該RUNがPID定数を微調整する2回目以降のRUNである場合には(ステップS505;N)、前回のRUNと今回のRUNとの間で目標値を外れた温度特性項目が変化したか否かの判断を行う(ステップS506)。温度特性項目が変化しない場合には(ステップS506;N)、1回目と同様に前回の変更に加えて更にPID定数を2〜3%小さくして次のRUNを行う(ステップS507)。
ここで目標値の外れた温度特性項目に変化が無かったということは、図10(a)に示すように、前回(n−1回目)のRUNにて取得された温度プロファイルに対して、今回(n回目)のRUNにて取得された温度プロファイルの温度特性項目(例えば図10(a)においてはオーバーシュート)が徐々に改善されていることを意味している。そして、次回(n+1回目)のRUNもこの微調整を継続することにより、PID定数を大きく変更しすぎてチューニング結果を発散させてしまう危険を回避しながら温度プロファイルを改善することができる。
これに対して前回のRUNと今回のRUNとの間で目標値から外れた温度特性項目が変化したときには(ステップS506;Y)、前回、今回の各RUNで使用したPID定数の平均値を再設定値として次のRUNを行う(ステップS508)。
目標値の外れた温度特性項目が変化したということは、図10(b)に示すように、前回(n−1回目)のRUNにて取得された温度プロファイルに対して、今回(n回目)のRUNにて取得された温度プロファイルの温度特性項目が大きく変化した可能性が大きい(図10(b)においてはオーバーシュートが無くなった変わりにリカバリ時間が長くなっている)。そこで、次回(n+1回目)のRUNは、n回目、n+1回目のRUNにて用いたPID定数の平均値を再設定値とすることにより、オーバーシュート、リカバリ時間共に程よい値となる温度プロファイルを得ることができる可能性が高い。
このように、前記温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れかつ規定値よりも大きいときには前記ルールテーブル84を用い、その差分が規定値よりも小さいときには前記ルールテーブル84を用いずにPID定数を例えば上述のように変更するようにすれば、PID定数の変更率が大きくなりすぎて発散するといった現象を防止できる。なおPID定数を微調整する手法は既述の例に限られるものではない。
(イ)ゾーン間温度差に対応するPID定数の算出
図11は、ゾーン間温度差に対応するPID定数を算出する動作のフローを示している(図5のステップS7に対応する)。既述のようにオーバーシュート等の温度特性項目の値が目標値以内となったにも拘わらず(ステップS4;Y)、ゾーン間温度差のみが目標値以内でなかった場合には(ステップS6;N)、4つのゾーンの温度プロファイル同士を比較し、リカバリ時間が最も遅かったゾーン(以下、最遅ゾーンという)の温度プロファイルについて、オーバーシュートと目標値との差が第2の規定値以下となっているか否かの確認をする(ステップS601)。
先行する動作によってオーバーシュート等の温度特性項目は既に目標値以内(即ち、図6のフローチャートにて用いた規定値よりも小さい値)となっているので、第2の規定値は例えば許容誤差よりも小さな値に設定される。そして、オーバーシュートとその目標値との差が規定値以下となっている場合には(ステップS601;Y)、最遅ゾーン以外の3つのゾーンのリカバリ時間を最遅ゾーンに合わせるようにPID定数の再設定値を算出する(ステップS602)。具体的には、例えば図4(c)に例示したリカバリ時間に関するルールテーブル84cがゾーンごとに設けられていて、これらのルールテーブル84cを用いてリカバリ時間を遅くするP値が算出される。リカバリ時間の算出は、例えば図7にて説明したオーバーシュートに関するPID定数の再設定値の算出と同様の手順によりおこなうとよい。
この結果、図12(a)に模式的に示すように、オーバーシュートについて良好にチューニングされている再遅ゾーンのPID定数を変更することなくゾーン間の温度プロファイルのバラツキを小さくすることができる。なお、図12においては図示の便宜上、ゾーン間の温度プロファイルを3本だけ示してある。
一方でルールテーブル84cを用いてPID定数を再設定してもゾーン間の温度差が目標値以内とならなかった場合には、図8、図9を用いて説明したオーバーシュートの場合と同様に、学習機能によってルールテーブル84cをより適切なものに修正する。かかる後、修正されたルールテーブル84cを用いてPID定数を再設定し、次のRUNを実行してゾーン間温度差が目標値以内となるまでこの動作を繰り返す。
これに対して最遅ゾーンの温度プロファイルにおけるオーバーシュートと目標値との差が第2の規定値以下となっていない場合には(ステップS601;N)、ステップS603とは反対に、最速ゾーン以外の3つのゾーンのリカバリ時間を最速ゾーンに合わせるようなPID定数を算出する(ステップS603)。この場合もPID定数の算出にあたってルールテーブル84cを使用するとよいが、変化量の調整方向がマイナス方向となっているので、ルールテーブル84cの近似式をリカバリ時間のマイナス方向まで外挿することによりリカバリ時間を早める変更率を特定できる。
この結果、最遅ゾーンのオーバーシュートが第2の規定値以下となっていない場合には、図12(b)に示すようにリカバリ時間をかけて制御してもオーバーシュートのチューニング結果はこれ以上改善されないので、温度プロファイルの収束を優先させ、且つゾーン間の温度プロファイルのバラツキを小さくするチューニングが行われる。またこの動作においても、ルールテーブル84cを用いてPID定数を再設定してもゾーン間温度差が目標値以内とならなかった場合には、ルールテーブル84cをより適切なものに修正する学習機能の実施と、PID定数の再設定とを、ゾーン間温度差が目標値以内となるまで繰り返すようになっている。
このように各ゾーンに対応する温度プロファイルが揃っていない場合に、複数のゾーンのうちの一つのゾーン(最速ゾーンあるいは最遅ゾーンなど)に対応するリカバリ時間に、他のゾーンのリカバリ時間を揃えるように当該他のゾーンに対応するPID定数を調整することにより、ゾーン間の温度プロファイルを揃えることができる。
上述の実施の形態によれば、PID定数を設定した後、処理雰囲気を昇温させて温度プロファイルを取得し、温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れていればールテーブル84を参照してその差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定し、その後、前記差分が許容範囲内になるまで同様のステップを繰り返している。そして前記ルールテーブル84を使用した後の温度特性項目の実測変化量に基づいてルールテーブル84におけるPID定数と当該温度特性項目の予測変化量との対応関係を更新するようにしてルールテーブルに学習機能を持たせているので、確実にかつ容易にPID定数を適切な値に自動設定することができる。またゾーン間温度差を小さくする機能を備えているため、基板間の処理のばらつきを抑えることができ、歩留まりの向上に寄与する。更にまた、オートチューニングを行うレシピ、や温度検出器の種類などに応じてチューングができるため、ユーザのニーズに応じたチューニングを行うことができる。
次に本発明の効果を確認するために行った実験について述べる。
(実施例1)
上述した縦型熱処理装置を用い、ヒータの設定温度を300℃にして、ダミーウエハを保持したウエハボート25を搬入した。反応容器2内にウエハボート25を搬入した後、6分程待機させて反応容器2内の温度を安定にさせた。しかる後、ヒータの設定温度を800℃まで上昇させた。このとき反応容器2内は不活性ガスの減圧雰囲気としてある。図13(a)は1回目のRUNにおいて各内部温度センサーTC1〜TC4より得られた温度プロファイルである。図13(b)は図5に示したフローチャートに基づいて、3回目のRUNまでオートチューニングを実行して得られた温度プロファイルである。図13(a)、図13(b)を比較すると、RUN回数が増えることによって例えば上段の内部温度センサーTC1のオーバーシュートが小さくなり、また各温度センサーTC1〜TC4の温度プロファイルのバラツキを小さくすることができており、良好なオートチューニングが実行された。従って、反応容器2内の処理領域において温度勾配が解消され、処理領域の温度が均一になることが分かる。
(実施例2)
反応容器2内にウエハボート25を搬入する際はヒータの設定温度を400℃にし、反応容器2内の温度を安定にさせた後はヒータの設定温度を600℃にした他は、実施例1と同様の設定条件で1回目のRUNを行った。図14(a)は1回目のRUNにおける内部温度センサーTC1〜TC4より得られた温度プロファイルであり、図14(b)は4回目のRUNを実行した結果である。図14(a)と図14(b)とを比較すると、1回目のRUNで見られた上段の内部温度センサーTC1のオーバーシュート量が小さくなり、各ゾーンでの温度プロファイルのバラツキも小さくなっている。
(実施例3)
反応容器2内にウエハボート25を搬入する際はヒータの設定温度を400℃にし、反応容器2内の温度を安定にさせた後はヒータの設定温度を760℃に設定し、実施の形態のようにしてオートチューニングを行い、オーバーシュート、アンダージュート及びリカバリ時間が目標値に収まったが、ゾーン間の温度差が規定値内に収まっていない場合の温度プロファイルの一例を15(a)に示す。そして更に図11に示すチューニングを行ったところ、ゾーン間の温度差が規定値内に収まった状態の温度プロファイルを図15(b)に示す。この結果からも
図11のステップが有効であることを本発明者は把握している。
本発明の実施の形態である縦型熱処理装置を示す縦断側面図である。 本発明の実施の形態で用いられる制御部を示すブロック図である。 温度特性解析項目を示す説明図である。 オーバーシュート、アンダーシュート及びリカバリのルールテーブルを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るPIDの運用フローを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るPIDの運用フローを示すフローチャートである。 温度特性と目標値との差分が規定数値以上の場合にPID定数を計算する手法を示す説明図である。 オーバーシュートのルールテーブルの更新例を示す説明図である。 オーバーシュートのルールテーブルの更新例を示す第2の説明図である。 温度特性と目標値との差分が規定数値より小さい場合にPID定数を計算する手法を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るPIDの運用フローを示すフローチャートである。 最遅ゾーン以外のゾーンを最遅ゾーンに合わせる様子及び最速ゾーン以外のゾーンを最速ゾーンに合わせる様子を示す説明図である 本発明によるチューニングの前後における温度プロファイルを示す説明図である。 本発明によるチューニングの前後における温度プロファイルを示す説明図である。 本発明によるチューニングの前後における温度プロファイルを示す説明図である。
符号の説明
W ウエハ
TC1〜TC4 内部温度センサー
2 反応容器
25 ウエハボート
31 断熱層
41〜44 ヒータ
51〜54 電源部
61〜64 温度コントローラ
7 制御部
81 チューニング条件設定部
82 レシピ実行プログラム
83 チューニングプログラム
84 ルールテーブル
85 CPU

Claims (23)

  1. 被処理体を処理雰囲気に位置させ、加熱手段によりPID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置において、
    前記加熱手段により加熱される雰囲気の温度を検出する温度検出部と、
    被処理体を処理雰囲気に位置させた後、当該処理雰囲気を目標温度まで昇温する昇温運転を行ったときの温度プロファイルに基づいて得られる温度特性項目について、PID定数の変更率と、当該変更率に応じてPID定数を変更したときに変更前後の温度特性項目の値の変化量の予測値である予測変化量と、を対応付けて作成されたルールテーブルと、
    PID定数を設定した後、前記加熱手段により処理雰囲気を目標温度まで昇温しながら前記温度検出部の温度検出値に基づいて温度プロファイルを取得し、その温度プロファイルに基づいて温度特性項目の値と温度特性項目の目標値との差分を求める第1のステップ(b1)と、その差分が許容範囲から外れていれば前記ルールテーブルを参照してその差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定する第2のステップ(b2)とを、前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施する実行手段と、
    この実行手段により前記第1のステップ(b1)と第2のステップ(b2)とを前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施するループの中において、前記ルールテーブルを参照してPID定数を変更し、昇温運転を行って得られたPID定数の変更前後の温度特性項目の値の実測変化量と当該PID定数の変更による当該温度特性項目の予測変化量との間に差があるときには、前記実測変化量に基づいて前記ルールテーブルにおけるPID定数の変更率と当該温度特性項目の予測変化量との対応関係を更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする熱処理装置。
  2. 目標値に近づける温度特性項目は複数であり、各温度特性項目の予測変化量に対応するPID定数の変更率が相反するときに優先度の高い温度特性項目について前記差分に応じたPID定数の変更を行うために、複数の温度特性項目の間に優先度が付けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 前記温度特性項目は、前記温度検出部の温度検出値が目標温度を越えたときの目標温度との最大温度差であるオーバーシュート、及び温度検出値が目標温度を越えた後、目標温度を下回ったときの目標温度からの最大落ち込み量であるアンダーシュート、並びに昇温を開始した後、温度検出値が目標温度に対して予め定めた温度範囲内に収まるまでの温度安定時間の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1または2に記載の熱処理装置。
  4. 前記実行手段は、前記温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れ、かつ許容範囲よりも大きい規定値を越えているときに前記ルールテーブルを用い、その差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定するステップを行い、その差分が規定値よりも小さいときには前記ルールテーブルにおける当該温度特性項目の値を変動させるためのPID定数についてルールテーブルを用いずに予め決めた割合だけ変更して再設定するステップを行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の熱処理装置。
  5. 目標値に近づける温度特性項目は複数であり、前記実行手段は、前記ルールテーブルを用いずにPID定数を再設定したときには、当該再設定の前後における昇温運転の間で目標値から外れた温度特性項目に変化があるかないかを判断し、変化がない場合には、目標値から外れた温度特性項目の値を変動させるためのPID定数を予め設定した変更率だけ変更して再設定することを特徴とする請求項4に記載の熱処理装置。
  6. 目標値に近づける温度特性項目は複数であり、前記実行手段は、前記ルールテーブルを用いずにPID定数を再設定したときには、当該再設定の前後における昇温運転の間で目標値から外れた温度特性項目に変化があるかないかを判断し、変化がある場合には、相前後する昇温運転にて使用したPID定数の平均値をPID定数として再設定することを特徴とする請求項4に記載の熱処理装置。
  7. 処理雰囲気を複数に分割した各分割領域ごとに加熱手段が設けられ、これら加熱手段が独立してPID制御されるように構成されている請求項1ないし6のいずれか一つに記載の熱処理装置。
  8. 前記処理雰囲気は、複数の被処理体を互いに平行に保持した基板保持具を搬入する反応管により区画形成され、
    前記加熱手段は、前記処理雰囲気を反応管の長さ方向に分割した各分割領域ごとに設けられていることを特徴とする請求項7に記載の熱処理装置。
  9. 前記実行手段は、各分割領域に対応する温度プロファイルに基づいて求めた温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲に入った後、各分割領域に対応する温度プロファイルが揃っているか否かを判断し、揃っていなければ予め定めた規則に基づいて複数の分割領域のうちの少なくとも一つの分割領域に対応するPID定数を調整して再設定することを特徴とする請求項7または8に記載の熱処理装置。
  10. 前記実行手段は、各分割領域に対応する温度プロファイルが揃っていなければ、複数の分割領域のうちの一つの分割領域に対応する、温度検出値が目標温度に対して予め定めた温度範囲内に収まるまでの温度安定時間に、他の分割領域の温度安定時間を揃えるように当該他の分割領域に対応するPID定数を調整して再設定することを特徴とする請求項9に記載の熱処理装置。
  11. 前記実行手段は、温度安定時間の予測変化量とPID定数の変更率とを対応付けて作成されたルールテーブルを備え、前記他の分割領域の温度安定時間と前記一の分割領域に対応する温度安定時間との時間差を求め、前記ルールテーブルを参照してその時間差に応じた温度安定時間の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定し、その後請求項1に記載の温度特性項目の値と温度特性項目の目標値との差分を求めるステップ以降を実施すると共に、当該ルールテーブルは前記更新手段により更新されることを特徴とする請求項10に記載の熱処理装置。
  12. 被処理体を処理雰囲気に位置させ、加熱手段によりPID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置における制御定数の自動調整方法において、
    前記加熱手段により加熱される雰囲気の温度を検出する工程(a)と、
    PID定数を設定した後、前記加熱手段により処理雰囲気を目標温度まで昇温する昇温運転を行うことにより前記温度検出部の温度検出値に基づいて温度プロファイルを取得し、その温度プロファイルに基づいて温度特性項目の値と温度特性項目の目標値との差分を求める第1のステップ(b1)と、被処理体を処理雰囲気に位置させた後に昇温運転を行ったときの温度プロファイルに基づいて得られる温度特性項目について、PID定数の変更率と、当該変更率に応じてPID定数を変更したときに変更前後の温度特性項目の値の変化量の予測値である予測変化量と、を対応付けて作成されたルールテーブルを用い、前記第1のステップ(b1)で求められた差分が許容範囲から外れていれば前記ルールテーブルを参照してその差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定する第2のステップ(b2)とを、前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施する工程(b)と、
    前記第1のステップ(b1)と第2のステップ(b2)とを前記差分が許容範囲内になるまで繰り返し実施する前記工程(b)のループの中において、前記ルールテーブルを参照してPID定数を変更し、昇温運転を行って得られたPID定数の変更前後の温度特性項目の値の実測変化量と当該PID定数の変更による当該温度特性項目の予測変化量との間に差があるときには、前記実測変化量に基づいて前記ルールテーブルにおけるPID定数の変更率と当該温度特性項目の予測変化量との対応関係を更新する工程(c)と、を備えたことを特徴とする制御定数の自動調整方法。
  13. 目標値に近づける温度特性項目は複数であり、各温度特性項目の予測変化量に対応するPID定数の変更率が相反するときに優先度の高い温度特性項目について前記差分に応じたPID定数の変更を行うために、複数の温度特性項目の間に優先度が付けられていることを特徴とする請求項12に記載の制御定数の自動調整方法。
  14. 前記温度特性項目は、前記温度検出部の温度検出値が目標温度を越えたときの目標温度との最大温度差であるオーバーシュート、及び温度検出値が目標温度を越えた後、目標温度を下回ったときの目標温度からの最大落ち込み量であるアンダーシュート、並びに昇温を開始した後、温度検出値が目標温度に対して予め定めた温度範囲内に収まるまでの温度安定時間の少なくとも一つであることを特徴とする請求項12または13に記載の制御定数の自動調整方法。
  15. 前記ステップ(b2)は、前記温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲から外れ、かつ許容範囲よりも大きい規定値を越えているときに前記ルールテーブルを用い、その差分に応じた当該温度特性項目の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定するステップと、その差分が規定値よりも小さいときには前記ルールテーブルにおける当該温度特性項目の値を変動させるためのPID定数についてルールテーブルを用いずに予め決めた割合だけ変更して再設定するステップとを含むことを特徴とする請求項12ないし14のいずれか一つに記載の制御定数の自動調整方法。
  16. 目標値に近づける温度特性項目は複数であり、前記ルールテーブルを用いずにPID定数を再設定するステップは、当該再設定の前後における昇温運転の間で目標値から外れた温度特性項目に変化があるかないかを判断し、変化がない場合には、目標値から外れた温度特性項目の値を変動させるためのPID定数を予め設定した変更率だけ変更して再設定するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の制御定数の自動調整方法。
  17. 目標値に近づける温度特性項目は複数であり、前記ルールテーブルを用いずにPID定数を再設定するステップは、当該再設定の前後における昇温運転の間で目標値から外れた温度特性項目に変化があるかないかを判断し、変化がある場合には、相前後する昇温運転にて使用したPID定数の平均値をPID定数として再設定することを特徴とする請求項15に記載の制御定数の自動調整方法。
  18. 処理雰囲気を複数に分割した各分割領域ごとに加熱手段が設けられ、これら加熱手段が独立してPID制御されることを特徴とする請求項12ないし17のいずれか一つに記載の制御定数の自動調整方法。
  19. 前記処理雰囲気は、複数の被処理体を互いに平行に保持した基板保持具を搬入する反応管により区画形成され、
    前記加熱手段は、前記処理雰囲気を反応管の長さ方向に分割した各分割領域ごとに設けられていることを特徴とする請求項18に記載の制御定数の自動調整方法。
  20. 前記工程(b)は、各分割領域に対応する温度プロファイルに基づいて求めた温度特性項目の値と目標値との差分が許容範囲に入った後、各分割領域に対応する温度プロファイルが揃っているか否かを判断し、揃っていなければ予め定めた規則に基づいて複数の分割領域のうちの少なくとも一つの分割領域に対応するPID定数を調整して再設定するステップを含むことを特徴とする請求項18または19に記載の制御定数の自動調整方法。
  21. 請求項20に記載された前記ステップは、各分割領域に対応する温度プロファイルが揃っていなければ、複数の分割領域のうちの一つの分割領域に対応する、温度検出値が目標温度に対して予め定めた温度範囲内に収まるまでの温度安定時間に、他の分割領域の温度安定時間を揃えるように当該他の分割領域に対応するPID定数を調整して再設定するステップを含むことを特徴とする請求項20に記載の制御定数の自動調整方法。
  22. 温度安定時間の予測変化量とPID定数の変更率とを対応付けて作成されたルールテーブルを更に用い、
    請求項21に記載された前記ステップは、前記他の分割領域の温度安定時間と前記一の分割領域に対応する温度安定時間との時間差を求め、当該ルールテーブルを参照してその時間差に応じた温度安定時間の予測変化量に対応する変更率によりPID定数を変更して再設定し、その後請求項12に記載の温度特性項目の値と温度特性項目の目標値との差分を求めるステップ以降を実施すると共に、当該ルールテーブルは前記更新手段により更新されることを特徴とする請求項21に記載の制御定数の自動調整方法。
  23. 被処理体を処理雰囲気に位置させ、加熱手段によりPID制御による温度制御を行って被処理体を熱処理する装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体であって、
    前記プログラムは、請求項12ないし請求項22のいずれか一つに記載の制御定数の自動調整方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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