JP5645597B2 - オートチューニング実行装置および方法 - Google Patents

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本発明は、マルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニングを実行するオートチューニング実行装置に係り、特に装置出荷前の時点においてオートチューニング実行時の操作量上下限値を設定する技術に関するものである。
温調計などの制御機器では、リミットサイクル方式のオートチューニング(以下、ATとする)機能が広く採用されており、これによりPID制御演算のためのPIDパラメータ値が自動決定される。リミットサイクル方式のATは、操作量MVを例えば最大と最小に変化させて制御量PVを上下動させることに特徴がある。ゆえにATの実行は、制御対象となる加熱装置を非稼働状態にすることになるので、効率よく実行したり、実行結果が無駄になることを回避したりしなければならない。
また、複数の類似の制御対象ゾーンを備えた加熱装置においては、温調計が複数台利用される。すなわち、各温調計がそれぞれ対応する制御対象ゾーンの温度を制御する複数のPID制御ループ(マルチループ)が、形成されることになる。このようなマルチループの温度制御系においては、基本的には、複数台の温調計は全て個々にATを実行することが好ましい。そこで、各制御ループで特性が大きくは変わらないことを前提として、代表的な1つの制御ループに対するATの実行によって得られたPIDパラメータを、ATが未実行の制御ループに流用する手法が提案されている(特許文献1参照)。
また、ATは、PIDパラメータ値を決定するためだけではなく、例えば特許文献2に開示されているように温度制御の停止時間を推定するために用いられることもある。
特開2009−301392号公報 特開2010−170254号公報
AT機能は、特許文献2に開示されているようにPIDパラメータの調整以外にも有効活用できることや、PIDパラメータの再調整が必要な特殊な事情(例えば操作ミスによる消去)などにより、最終的な制御技術利用者(エンドユーザ)の現場で再実行されるケースが少なからずある。その場合、マルチループの制御系においても個別の制御ループ毎にATを実行する必要性が避けられないこともあり、特許文献1に開示されたような手法による効率化は有効ではない。
さらに、マルチループのATを効率よく実施していくためには、ループ間干渉に関するオペレータの判断と操作が必要である。ループ間干渉があると、ATを実行した制御ループの温度が整定するまではAT動作と制御動作とによるループ間干渉を受けるので、他の制御ループはATの実行開始を待たなければならない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、片側干渉が発生するマルチループ制御系において、ループ間干渉を合理的に軽減して、効率よく正確なATを実行することができるオートチューニング実行装置および方法を提供することを目的とする。
本発明は、片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行装置であって、リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶する主制御ループ登録手段と、前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、前記主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行装置は、リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶する主制御ループ登録手段と、前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、前記主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行装置は、リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、主制御ループを記憶する主制御ループ登録手段と、AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして前記主制御ループ登録手段に登録する登録処理手段と、前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行装置は、リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、主制御ループを記憶する主制御ループ登録手段と、AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして前記主制御ループ登録手段に登録する登録処理手段と、前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行装置の1構成例において、前記上限値算出手段は、前記最大変動量と前記上下動幅と前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の初期値と前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の初期値に基づいて、前記主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率が所定値になるための、前記主制御ループのリミットサイクルの操作量幅を算出する操作量幅算出手段と、前記操作量幅に基づいて前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の候補値を算出する候補値算出手段と、前記候補値と前記操作量上限値の初期値のうちの最小値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の更新値とする更新値決定手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行装置の1構成例において、前記上下限値算出手段は、前記最大変動量と前記上下動幅と前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の初期値と前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の初期値に基づいて、前記主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率が所定値になるための、前記主制御ループのリミットサイクルの操作量幅を算出する操作量幅算出手段と、前記操作量幅に基づいて前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値の各々の候補値を算出する候補値算出手段と、前記操作量上限値の候補値と前記操作量上限値の初期値のうちの最小値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の更新値とすると共に、前記操作量下限値の候補値と前記操作量下限値の初期値のうちの最大値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の更新値とする更新値決定手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行方法は、AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶している主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、前記主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出ステップとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行方法は、AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶している主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、前記主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出ステップとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行方法は、AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして主制御ループ登録手段に登録する登録処理ステップと、前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出ステップとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のオートチューニング実行方法は、AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして主制御ループ登録手段に登録する登録処理ステップと、前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出ステップとを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、上限値算出手段が自動設定した操作量上限値によって、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響を抑えることができる。したがって、この操作量上限値の設定後は、複数の制御ループのATを同時に実行できるようになる。その結果、本発明では、効率よく正確なATを実行することができる。
また、本発明では、上下限値算出手段が自動設定した操作量上限値と操作量下限値によって、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響を抑えることができる。したがって、この操作量上限値と操作量下限値の設定後は、複数の制御ループのATを同時に実行できるようになる。その結果、本発明では、効率よく正確なATを実行することができる。
また、本発明では、片側干渉が把握できない場合であっても、登録処理手段が主制御ループを判定して、上限値算出手段が主制御ループの操作量上限値を自動設定することにより、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響を抑えることができる。したがって、この操作量上限値の設定後は、複数の制御ループのATを同時に実行できるようになる。その結果、本発明では、効率よく正確なATを実行することができる。
また、本発明では、片側干渉が把握できない場合であっても、登録処理手段が主制御ループを判定して、上下限値算出手段が主制御ループの操作量上限値と操作量下限値を自動設定することにより、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響を抑えることができる。したがって、この操作量上限値と操作量下限値の設定後は、複数の制御ループのATを同時に実行できるようになる。その結果、本発明では、効率よく正確なATを実行することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の適用対象となる加熱装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の最大変動量検出部の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。
[発明の原理]
例えば装置メーカがエンドユーザに出荷するビジネスプロセスを想定する。片側干渉のみがある場合は、干渉を与える側のリミットサイクルの操作量上下動幅を、エンドユーザの現場で確実かつ適切に小さくできるようにして、装置メーカが供給すればよい。その解決方法として、特開2003−330504号公報に開示されているように、リミットサイクル時の操作量である操作量上限値AT_OH、操作量下限値AT_OLを出荷前に予め設定しておくのが好ましい。
より具体的には、発明者は、片側干渉系の場合、干渉を与える側の制御ループの操作量上限値AT_OHを小さくするか、あるいは操作量下限値AT_OLを大きくすることで、マルチループ系の干渉を小さくできるので、全ての制御ループのATを同時実行できることに着眼した。このようなATの同時実行を実現するために、装置メーカ側が出荷前に精密に行なうAT中に、干渉による制御量PVの上下動幅を測定して、干渉を与える側の制御ループの操作量上限値AT_OH、操作量下限値AT_OLを自動設定することに想到した。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るオートチューニング実行装置の適用対象となる加熱装置の構成を示す図である。図1に示す例は、酸化拡散炉100の内部の温度PVを温調計(PIDコントローラ)101−1〜101−3によって制御するものである。酸化拡散炉100内の石英管104の内部には、シリコンウェハ105が搬入される。温度センサ102−1〜102−3は、それぞれヒータ103−1〜103−3によって加熱される制御ゾーンZ1〜Z3の温度PVを測定する。温調計101−1〜101−3は、それぞれ温度センサ102−1〜102−3によって測定された温度PVが温度設定値SPと一致するように操作量MVを算出してヒータ103−1〜103−3に出力する。
こうして、酸化拡散炉100内の石英管104内に導入される酸素とシリコンウェハ105とを加熱することにより、シリコンウェハ105の表面に酸化膜を形成する。この図1に示した温度制御系においては、各温調計101−1〜101−3がそれぞれ対応する制御ゾーンZ1〜Z3の温度PVを制御する制御ループが3個形成されていることになる。以下、各温調計101−1〜101−3が形成する3個の制御ループをR1〜R3と呼ぶことにする。また、ヒータ103−1〜103−3には容量差があり、ヒータ103−2のヒータ容量がヒータ103−1,103−3のヒータ容量よりも格段に大きくなっている。そこで、制御ゾーンZ2を主制御ゾーンZ2、制御ゾーンZ1,Z3を補助制御ゾーンZ1,Z3と呼ぶことにする。
以上のように、本実施の形態では、対象とする加熱装置の例として酸化拡散炉のように、保温性が高く、各制御ループのヒータ容量の差が大きい場合を想定し、片側干渉が発生する可能性がある場合を想定している。片側干渉は、例えば制御ループR1,R3から制御ループR2への干渉がほとんどないにもかかわらず、制御ループR2から制御ループR1,R3への干渉が発生するというようなものであり、制御ループR2のヒータ容量が制御ループR1,R3のヒータ容量よりも格段に大きいというような場合に起こる。
図2は本実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態のオートチューニング実行装置は、リミットサイクル方式のATを実行するAT実行部1と、干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶する主制御ループ登録部2と、主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、この制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出部3と、主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出部4と、最大変動量と上下動幅に基づき主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出してAT実行部1に設定する上限値算出部5とを備えている。
上限値算出部5は、操作量幅算出手段と、候補値算出手段と、更新値決定手段とを構成している。なお、本実施の形態を含む全ての実施の形態において、AT実行部は、複数の制御ループのATを同時に実行可能な機能を備えているが、本実施の形態を含む全ての実施の形態では、装置メーカが出荷前に精密に行なうATを想定しており、複数の制御ループのATを1つずつ順次実行する。
図3は本実施の形態のオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。まず、オートチューニング実行装置のオペレータは、干渉を与える側の制御ループR2を主制御ループとして主制御ループ登録部2に登録する(図3ステップS100)。
また、オペレータは、全ての制御ループについてAT実行時の操作量上下限値の初期値をAT実行部1に設定する(図3ステップS101)。ここでは、操作量上下限値の初期値を、不必要に制限しない値とし、例えば操作量上限値AT_OH=100%、操作量下限値AT_OL=0%とする。
そして、オペレータは、全ての機能をオンにしたまま、AT実行部1に対してATの起動指示を入力する(図3ステップS102)。
この起動指示に応じて、AT実行部1は、干渉を受ける側の制御ループ、すなわち主制御ループR2以外の制御ループR1についてATを実行する(図3ステップS103)。AT実行部1は、制御ループR1の温度センサ102−1によって測定される制御量PV(温度)が設定値SPより大きい場合、操作量下限値AT_OLを操作量MVとしてヒータ103−1に出力し、制御ループR1の制御量PVが設定値SP以下の場合、操作量上限値AT_OHを操作量MVとしてヒータ103−1に出力することを、一定の動作周期毎に繰り返し行う。こうして、操作量MVの振幅が一定のリミットサイクルが発生する。そして、AT実行部1は、操作量MVの出力に応じた制御ループR1の制御量PVの応答に基づいて制御パラメータ(例えばPIDパラメータ)を算出し、この制御パラメータを制御ループR1の温調計101−1に設定する。なお、リミットサイクル方式のATについては、例えば特許第3881593号公報に開示されているので、ATの詳細については説明を省略する。
上下動幅検出部3は、ATを実行中の制御ループR1に発生した制御量PVの極大値と極小値との差である上下動幅X1を検出する(図3ステップS104)。そして、上下動幅検出部3は、制御ループR1のATの完了後、このATの実行中に検出した上下動幅X1を上限値算出部5に登録する。
次に、AT実行部1は、主制御ループR2以外のAT未実行ループが存在するかどうかを判定する(図3ステップS105)。ここでは、主制御ループR2以外の制御ループR3がAT未実行ループとして残っている。
そこで、AT実行部1は、ステップS103に戻って、制御ループR3についてATを実行する。
上下動幅検出部3は、ATを実行中の制御ループR3に発生した制御量PVの極大値と極小値との差である上下動幅X3を検出する(図3ステップS104)。そして、上下動幅検出部3は、制御ループR3のATの完了後、このATの実行中に検出した上下動幅X3を上限値算出部5に登録する。
AT実行部1は、主制御ループR2以外の制御ループのATが全て完了し、主制御ループR2以外の未実行ループがなくなった場合(図3ステップS105においてNO)、主制御ループR2についてATを実行する(図3ステップS106)。
最大変動量検出部4は、主制御ループR2のATの実行中にループ間干渉により、主制御ループR2以外の各制御ループR1,R3に発生する干渉波形、すなわち制御量PVの上下動を検出し、この上下動の極大値と極小値との差を最大変動量Y1,Y3として検出する(図3ステップS107)。以下、最大変動量Y1,Y3の検出方法についてより詳細に説明する。図4(A)〜図4(C)は最大変動量検出部4の動作を説明する図であり、制御ループR1〜R3の制御量PVを示す図である。図4(A)は制御ループR1の制御量PVを示す図、図4(B)は主制御ループR2の制御量PVを示す図、図4(C)は制御ループR3の制御量PVを示す図である。X2は主制御ループR2の制御量PVの上下動幅である。
ここでは、最大変動量の検出対象を制御ループR1とする。最大変動量検出部4は、主制御ループR2のATが開始された時点の制御ループR1の制御量PV(以下、PV1とする)を最大変動量Y1の検出に利用する。すなわち、最大変動量検出部4は、この制御量PV1と制御ループR1の現在の制御量PVとの差PV1−PVを、最大変動量検出に用いる偏差とする。偏差PV1−PVが正から負に変化した後に負から正に変化するまでに検出される制御量PVの極値が極大値であり、偏差PV1−PVが負から正に変化した後に正から負に変化するまでに検出される制御量PVの極値が極小値である。こうして、最大変動量検出部4は、制御量PVの上下動の極大値と極小値との差である最大変動量Y1を検出することができる。
極小値を検出できなかった場合には、極大値と制御量PV1との差を最大変動量Y1とすればよく、極大値を検出できなかった場合には、制御量PV1と極小値との差を最大変動量Y1とすればよい。また、極大値、極小値の両方を検出できなかった場合には、最大変動量Y1を0とすればよい。
制御ループR3の最大変動量Y3の検出方法も制御ループR1の場合と同様である。制御ループR1の場合と異なるのは、制御量PV1の代わりに、主制御ループR2のATが開始された時点の制御ループR3の制御量PV(以下、PV3とする)を最大変動量Y3の検出に利用する点である。
最大変動量検出部4は、主制御ループR2以外の各制御ループR1,R3の最大変動量Y1,Y3を以上のようにして検出する。そして、最大変動量検出部4は、主制御ループR2のATの完了後、このATの実行中に検出した最大変動量Y1,Y3を上限値算出部5に登録する。
次に、上限値算出部5は、最大変動量検出部4が検出した最大変動量Y1,Y3と上下動幅検出部3が検出した上下動幅X1,X3に基づき主制御ループR2のAT実行時の操作量上限値を算出する。まず、上限値算出部5は、片側干渉を抑えることによる目標影響率をA%(例えば5%)としたとき、制御ループR1の上下動幅X1に対する干渉の影響率がA%になるための、主制御ループR2のリミットサイクルの操作量幅ΔMV1と、制御ループR3の上下動幅X3に対する干渉の影響率がA%になるための、主制御ループR2のリミットサイクルの操作量幅ΔMV3とを、下式により算出する(図3ステップS108)。
ΔMV1=(AT_OHa−AT_OLa)AX1/(100Y1) ・・・(1)
ΔMV3=(AT_OHa−AT_OLa)AX3/(100Y3) ・・・(2)
式(1)、式(2)において、AT_OHaは主制御ループR2のAT実行時の操作量上限値の初期値、AT_OLaは主制御ループR2のAT実行時の操作量下限値の初期値である。なお、式(1)、式(2)は、式(3)、式(4)の操作量幅と上下動幅の比率を合わせる考え方から導かれるものである。
ΔMV1:AT_OHa−AT_OLa=AX1/100:Y1 ・・・(3)
ΔMV3:AT_OHa−AT_OLa=AX3/100:Y3 ・・・(4)
保温性の高い加熱処理チャンバーでは、リミットサイクルの操作量幅を抑制する場合は、主制御ループR2の操作量下限値AT_OLaを維持したまま、操作量上限値AT_OHaを低く設定変更するのが得策である。上限値算出部5は、操作量上限値AT_OHaの更新値AT_OHbの候補AT_OHb1,AT_OHb3を下式により算出する(図3ステップS109)。
AT_OHb1=AT_OLa+ΔMV1 ・・・(5)
AT_OHb3=AT_OLa+ΔMV3 ・・・(6)
上限値算出部5は、ステップS109で算出した候補AT_OHb1,AT_OHb3と操作量上限値の初期値AT_OHaのうちの最小値を、主制御ループR2のAT実行時における操作量上限値の更新値AT_OHbとして決定する(図3ステップS110)。
AT_OHb=min(AT_OHa,AT_OHb1,AT_OHb3)
・・・(7)
そして、上限値算出部5は、AT実行部1に設定されている、主制御ループR2のAT実行時における操作量上限値の初期値AT_OHaを、更新値AT_OHbに更新する(図3ステップS111)。
以上で、オートチューニング実行装置の動作が終了する。
上記の処理により得られた操作量上限値AT_OHbによって、主制御ループR2以外の制御ループR1,R3の上下動幅X1,X3に対する干渉の影響率が目標のA%以下に抑えられる。したがって、ステップS100〜S111の一連の処理が行なわれた後は、R1〜R3の3個の制御ループのATを同時に実行できるようになる。すなわち、エンドユーザの現場でATが再実行されるケースなどにおいて、効率よく正確なATを実行することができる。
なお、上記の説明では、具体的に理解ができるように、R1〜R3の3個の制御ループの構成としたが、片側干渉のみがあるという制御系であれば、この構成に限らず本実施の形態を適用可能である。すなわち、ステップS103,S104,S107〜S109の処理を主制御ループ以外の各制御ループについて実行すればよい。また、本実施の形態では、制御ループR1、制御ループR3、主制御ループR2の順でATを実行するように説明したが、この順序については特に規定は必要なく、どのような順序でもかまわない。
また、本発明は装置メーカ側が出荷前に精密に行なうAT中に操作量上限値を設定し、エンドユーザに装置を出荷することを想定しているので、AT実行部1において操作量上下限値を記憶するメモリは不揮発性メモリであることは言うまでもない。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、対象とする加熱装置の例として図1のようにZ1〜Z3の3個の制御ゾーンを有する装置を想定しているが、第1の実施の形態と異なり、保温性の低い加熱処理チャンバー(制御を行ないやすい放熱性の高い加熱処理チャンバー)を対象とする場合を想定している。
図5は本実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図であり、図2と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のオートチューニング実行装置は、AT実行部1と、主制御ループ登録部2と、上下動幅検出部3と、最大変動量検出部4と、最大変動量と上下動幅に基づき主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出してAT実行部1に設定する上下限値算出部6とを備えている。上下限値算出部6は、操作量幅算出手段と、候補値算出手段と、更新値決定手段とを構成している。
図6は本実施の形態のオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。ステップS100〜S107までの処理は第1の実施の形態と同じなので、説明は省略する。また、ステップS108の処理も上限値算出部5の代わりに、上下限値算出部6が行う点を除いて第1の実施の形態と同じなので、説明は省略する。
保温性の低い加熱処理チャンバーでは、リミットサイクルの操作量幅を抑制する場合、リミットサイクルの平衡点(中央値)を維持するのが得策である。上下限値算出部6は、主制御ループR2のAT実行時における操作量上限値AT_OHaの更新値AT_OHbと操作量下限値AT_OLaの更新値AT_OLbの候補を下式により算出する(図6ステップS112)。
AT_OHb1=(AT_OHa+AT_OLa)/2+ΔMV1/2 ・・(8)
AT_OLb1=(AT_OHa+AT_OLa)/2−ΔMV1/2 ・・(9)
AT_OHb3=(AT_OHa+AT_OLa)/2+ΔMV3/2 ・・(10)
AT_OLb3=(AT_OHa+AT_OLa)/2−ΔMV3/2 ・・(11)
上下限値算出部6は、ステップS112で算出した候補AT_OHb1,AT_OHb3と操作量上限値の初期値AT_OHaのうちの最小値を、主制御ループR2のAT実行時における操作量上限値の更新値AT_OHbとして決定すると共に、ステップS112で算出した候補AT_OLb1,AT_OLb3と操作量下限値の初期値AT_OLaのうちの最大値を、主制御ループR2のAT実行時における操作量下限値の更新値AT_OLbとして決定する(図6ステップS113)。
AT_OHb=min(AT_OHa,AT_OHb1,AT_OHb3)
・・・(12)
AT_OLb=max(AT_OLa,AT_OLb1,AT_OLb3)
・・・(13)
そして、上下限値算出部6は、AT実行部1に設定されている、主制御ループR2のAT実行時における操作量上限値の初期値AT_OHaを、更新値AT_OHbに更新すると共に、AT実行部1に設定されている、主制御ループR2のAT実行時における操作量下限値の初期値AT_OLaを、更新値AT_OLbに更新する(図6ステップS114)。以上で、オートチューニング実行装置の動作が終了する。
上記の処理により得られた操作量上限値AT_OHbと操作量下限値AT_OLbによって、主制御ループR2以外の制御ループR1,R3の上下動幅X1,X3に対する干渉の影響率が目標のA%以下に抑えられる。したがって、ステップS100〜S108,S112〜S114の一連の処理が行なわれた後は、R1〜R3の3個の制御ループのATを同時に実行できるようになる。すなわち、エンドユーザの現場でATが再実行されるケースなどにおいて、効率よく正確なATを実行することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第1、第2の実施の形態では、「干渉を与える側の制御ループ」を、オペレータが主制御ループ登録部に登録するようにした。このような登録は、酸化拡散炉のような加熱装置の構成で、特に経験的に片側干渉が把握できる場合を想定している。同様の構成であっても、加熱装置のバリエーションでヒータサイズの異なるものについて、片側干渉が把握できない場合もある。
そこで、AT実行部によるATを実行中に、ループ間干渉により、他の制御ループに発生する制御量PVの上下動の極大値と極小値との差を最大変動量として必ず検出し、他の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率がA%(例えば5%)以内でなければ、ATを実行した制御ループと他の制御ループとは「干渉のある関係」と判定し、ATを実行した制御ループを「干渉を与える側の制御ループ」として判定する。
図7は本実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態のオートチューニング実行装置は、AT実行部1aと、主制御ループ登録部2aと、上下動幅検出部3aと、最大変動量検出部4aと、上限値算出部5aと、最大変動量と上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして主制御ループ登録部2aに登録する登録処理部7とを備えている。
図8は本実施の形態のオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。まず、オートチューニング実行装置のオペレータは、ステップS101と同様に、全ての制御ループについてAT実行時の操作量上下限値の初期値をAT実行部1aに設定する(図8ステップS200)。
そして、オペレータは、AT実行部1aに対してATの起動指示を入力する(図8ステップS201)。
この起動指示に応じて、AT実行部1aは、制御ループR1についてATを実行する(図8ステップS202)。
上下動幅検出部3aは、ATを実行中の制御ループR1に発生した制御量PVの上下動幅X1を検出する(図8ステップS203)。そして、上下動幅検出部3aは、上下動幅X1を上限値算出部5aに登録する。
一方、最大変動量検出部4aは、制御ループR1のATの実行中にループ間干渉により、制御ループR1以外の各制御ループR2,R3に発生する制御量PVの上下動の極大値と極小値との差を最大変動量Y2α,Y3αとして検出する(図8ステップS204)。そして、最大変動量検出部4aは、最大変動量Y2α,Y3αを上限値算出部5aに登録する。
次に、AT実行部1aは、AT未実行ループが存在するかどうかを判定する(図8ステップS205)。ここでは、制御ループR2,R3がAT未実行ループとして残っているので、AT実行部1aは、ステップS202に戻って、制御ループR2についてATを実行する。
上下動幅検出部3aは、ATを実行中の制御ループR2に発生した制御量PVの上下動幅X2を検出する(図8ステップS203)。そして、上下動幅検出部3aは、上下動幅X2を上限値算出部5aに登録する。
一方、最大変動量検出部4aは、制御ループR2のATの実行中にループ間干渉により、制御ループR2以外の各制御ループR1,R3に発生する制御量PVの上下動の極大値と極小値との差を最大変動量Y1β,Y3βとして検出する(図8ステップS204)。そして、最大変動量検出部4aは、最大変動量Y1β,Y3βを上限値算出部5aに登録する。
さらに、AT実行部1aは、AT未実行ループが存在するかどうかを判定する(図8ステップS205)。ここでは、制御ループR3がAT未実行ループとして残っているので、AT実行部1aは、ステップS202に戻って、制御ループR3についてATを実行する。
上下動幅検出部3aは、ATを実行中の制御ループR3に発生した制御量PVの上下動幅X3を検出する(図8ステップS203)。そして、上下動幅検出部3aは、上下動幅X3を上限値算出部5aに登録する。
一方、最大変動量検出部4aは、制御ループR3のATの実行中にループ間干渉により、制御ループR3以外の各制御ループR1,R2に発生する制御量PVの上下動の極大値と極小値との差を最大変動量Y1γ,Y2γとして検出する(図8ステップS204)。そして、最大変動量検出部4aは、最大変動量Y1γ,Y2γを上限値算出部5aに登録する。
全ての制御ループのATが完了し、未実行ループがなくなった場合(図8ステップS205においてNO)、登録処理部7は、最大変動量検出部4aが検出した最大変動量Y2α,Y3α,Y1β,Y3β,Y1γ,Y2γと上下動幅検出部3aが検出した上下動幅X1,X2,X3に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して主制御ループ登録部2aに登録する(図8ステップS206)。
まず、登録処理部7は、制御ループR1を、干渉を与える側の制御ループと仮定して、制御ループR1と他の制御ループR2,R3とが干渉のある関係かどうかを次式により判定する。
Y2α/X2>A/100 ・・・(14)
Y3α/X3>A/100 ・・・(15)
式(14)が成立する場合、制御ループR1の制御ループR2の上下動幅に対する干渉の影響率がA%(例えば5%)より大きいことになるので、制御ループR1は制御ループR2に対して干渉を与える側の制御ループとなる。同様に、式(15)が成立する場合、制御ループR1は制御ループR3に対して干渉を与える側の制御ループとなる。
続いて、登録処理部7は、制御ループR2を、干渉を与える側の制御ループと仮定して、制御ループR2と他の制御ループR1,R3とが干渉のある関係かどうかを次式により判定する。
Y1β/X1>A/100 ・・・(16)
Y3β/X3>A/100 ・・・(17)
式(16)が成立する場合、制御ループR2は制御ループR1に対して干渉を与える側の制御ループとなる。同様に、式(17)が成立する場合、制御ループR2は制御ループR3に対して干渉を与える側の制御ループとなる。
さらに、登録処理部7は、制御ループR3を、干渉を与える側の制御ループと仮定して、制御ループR3と他の制御ループR1,R2とが干渉のある関係かどうかを次式により判定する。
Y1γ/X1>A/100 ・・・(18)
Y2γ/X2>A/100 ・・・(19)
式(18)が成立する場合、制御ループR3は制御ループR1に対して干渉を与える側の制御ループとなる。同様に、式(19)が成立する場合、制御ループR3は制御ループR2に対して干渉を与える側の制御ループとなる。
こうして、各制御ループR1〜R3が干渉のある関係かどうかを判定することができる。そして、登録処理部7は、他の制御ループに対して干渉を与える側の制御ループとなり、かつ他の制御ループから干渉を受ける側の制御ループとならない制御ループが存在するかどうかを判定し、該当する制御ループが存在する場合には、この制御ループを主制御ループとして主制御ループ登録部2aに登録する。これで、登録処理部7の処理が終了する。
次に、上限値算出部5aは、主制御ループ登録部2aに登録された主制御ループのAT実行時の操作量上限値を算出する。まず、上限値算出部5は、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率がA%になるための、主制御ループのリミットサイクルの操作量幅ΔMVを算出する(図8ステップS207)。このステップS207の処理は図3のステップS108と同様である。例えば主制御ループがR2であるとすれば、式(1)、式(2)においてY1,Y3の代わりにY1β,Y3βを用いればよい。ステップS208,S209,S210の処理は、それぞれ図3のステップS109,S110,S111と同様である。
以上で、オートチューニング実行装置の動作が終了する。
こうして、本実施の形態では、片側干渉が把握できない場合であっても、主制御ループを判定して、主制御ループの操作量上限値を設定することにより、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率を目標のA%以下に抑えることができる。したがって、ステップS200〜S210の一連の処理が行なわれた後は、R1〜R3の3個の制御ループのATを同時に実行できるようになる。すなわち、エンドユーザの現場でATが再実行されるケースなどにおいて、効率よく正確なATを実行することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は第1の実施の形態の改良形態を示すものであるが、本実施の形態は第2の実施の形態の改良形態を示すものである。
図9は本実施の形態に係るオートチューニング実行装置の構成を示すブロック図であり、図7と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のオートチューニング実行装置は、AT実行部1aと、主制御ループ登録部2aと、上下動幅検出部3aと、最大変動量検出部4aと、上下限値算出部6aと、登録処理部7とを備えている。
図10は本実施の形態のオートチューニング実行装置の動作を示すフローチャートである。ステップS200〜S206までの処理は第3の実施の形態と同じである。また、ステップS207の処理も上限値算出部5aの代わりに、上下限値算出部6aが行う点を除いて第3の実施の形態と同じなので、説明は省略する。
ステップS211,S212,S213の処理は、それぞれ図6のステップS112,S113,S114と同様である。
こうして、本実施の形態では、片側干渉が把握できない場合であっても、主制御ループを判定して、主制御ループの操作量上限値と操作量下限値とを設定することにより、主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率を目標のA%以下に抑えることができる。
なお、第3、第4の実施の形態において、登録処理部7は、双方向に「干渉のある関係」となる状態が抽出された場合、すなわち他の制御ループに対して干渉を与える側の制御ループとなり、かつ他の制御ループから干渉を受ける側の制御ループとならない制御ループが存在しない場合、片側干渉の制御対象ではないことをオペレータに通知する。この場合、上限値算出部5aまたは上下限値算出部6aの処理は省略される。
第1〜第4の実施の形態で説明したオートチューニング実行装置は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第4の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、マルチループ制御系において、操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニングを実行する技術に適用することができる。
1,1a…AT実行部、2,2a…主制御ループ登録部、3,3a…上下動幅検出部、4,4a…最大変動量検出部、5,5a…上限値算出部、6,6a…上下限値算出部、7…登録処理部。

Claims (12)

  1. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行装置であって、
    リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、
    干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶する主制御ループ登録手段と、
    前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、
    前記主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出手段とを備えることを特徴とするオートチューニング実行装置。
  2. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行装置であって、
    リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、
    干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶する主制御ループ登録手段と、
    前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、
    前記主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出手段とを備えることを特徴とするオートチューニング実行装置。
  3. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行装置であって、
    リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、
    主制御ループを記憶する主制御ループ登録手段と、
    AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、
    AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして前記主制御ループ登録手段に登録する登録処理手段と、
    前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出手段とを備えることを特徴とするオートチューニング実行装置。
  4. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行装置であって、
    リミットサイクル方式のATを実行するAT実行手段と、
    主制御ループを記憶する主制御ループ登録手段と、
    AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出手段と、
    AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出手段と、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして前記主制御ループ登録手段に登録する登録処理手段と、
    前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出手段とを備えることを特徴とするオートチューニング実行装置。
  5. 請求項1または3記載のオートチューニング実行装置において、
    前記上限値算出手段は、
    前記最大変動量と前記上下動幅と前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の初期値と前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の初期値に基づいて、前記主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率が所定値になるための、前記主制御ループのリミットサイクルの操作量幅を算出する操作量幅算出手段と、
    前記操作量幅に基づいて前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の候補値を算出する候補値算出手段と、
    前記候補値と前記操作量上限値の初期値のうちの最小値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の更新値とする更新値決定手段とからなることを特徴とするオートチューニング実行装置。
  6. 請求項2または4記載のオートチューニング実行装置において、
    前記上下限値算出手段は、
    前記最大変動量と前記上下動幅と前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の初期値と前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の初期値に基づいて、前記主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率が所定値になるための、前記主制御ループのリミットサイクルの操作量幅を算出する操作量幅算出手段と、
    前記操作量幅に基づいて前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値の各々の候補値を算出する候補値算出手段と、
    前記操作量上限値の候補値と前記操作量上限値の初期値のうちの最小値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の更新値とすると共に、前記操作量下限値の候補値と前記操作量下限値の初期値のうちの最大値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の更新値とする更新値決定手段とからなることを特徴とするオートチューニング実行装置。
  7. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行方法であって、
    AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、
    干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶している主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、
    前記主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出ステップとを備えることを特徴とするオートチューニング実行方法。
  8. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行方法であって、
    AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、
    干渉を与える側の制御ループを主制御ループとして予め記憶している主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に、前記主制御ループ以外の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、
    前記主制御ループ登録手段を参照して前記主制御ループを認識し、主制御ループのAT実行中に主制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出ステップとを備えることを特徴とするオートチューニング実行方法。
  9. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行方法であって、
    AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、
    AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、
    AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして主制御ループ登録手段に登録する登録処理ステップと、
    前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値を算出して前記AT実行手段に設定する上限値算出ステップとを備えることを特徴とするオートチューニング実行方法。
  10. 片側干渉が発生するマルチループ制御系において操作量振幅が一定のリミットサイクルを発生させて各制御ループのコントローラの制御パラメータを設定するリミットサイクル方式のオートチューニング(AT)を実行するオートチューニング実行方法であって、
    AT実行手段により複数の制御ループのATを1つずつ順次実行するAT実行ステップと、
    AT実行中の制御ループに発生した制御量の上下動幅を検出する上下動幅検出ステップと、
    AT実行中の制御ループ以外の制御ループに、ループ間干渉によって発生した制御量の最大変動量を検出する最大変動量検出ステップと、
    前記最大変動量と前記上下動幅に基づき片側干渉を判定し、干渉を与える側の制御ループを判定して、この制御ループを主制御ループとして主制御ループ登録手段に登録する登録処理ステップと、
    前記主制御ループのAT実行中に検出した前記最大変動量と前記主制御ループ以外の制御ループのAT実行中に検出した前記上下動幅に基づき、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値とを算出して前記AT実行手段に設定する上下限値算出ステップとを備えることを特徴とするオートチューニング実行方法。
  11. 請求項7または9記載のオートチューニング実行方法において、
    前記上限値算出ステップは、
    前記最大変動量と前記上下動幅と前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の初期値と前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の初期値に基づいて、前記主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率が所定値になるための、前記主制御ループのリミットサイクルの操作量幅を算出する操作量幅算出ステップと、
    前記操作量幅に基づいて前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の候補値を算出する候補値算出ステップと、
    前記候補値と前記操作量上限値の初期値のうちの最小値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の更新値とする更新値決定ステップとからなることを特徴とするオートチューニング実行方法。
  12. 請求項8または10記載のオートチューニング実行方法において、
    前記上下限値算出ステップは、
    前記最大変動量と前記上下動幅と前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の初期値と前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の初期値に基づいて、前記主制御ループ以外の制御ループの上下動幅に対する干渉の影響率が所定値になるための、前記主制御ループのリミットサイクルの操作量幅を算出する操作量幅算出ステップと、
    前記操作量幅に基づいて前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値と操作量下限値の各々の候補値を算出する候補値算出ステップと、
    前記操作量上限値の候補値と前記操作量上限値の初期値のうちの最小値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量上限値の更新値とすると共に、前記操作量下限値の候補値と前記操作量下限値の初期値のうちの最大値を、前記主制御ループのAT実行時における操作量下限値の更新値とする更新値決定ステップとからなることを特徴とするオートチューニング実行方法。
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