JP5945190B2 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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本発明は、温調計のような市販のコントローラを利用した制御系に係り、特に待機中の電力を削減する制御装置および制御方法に関するものである。
半導体製造装置などの熱処理プロセスでは、市販の温調計が広く実用されている。温調計の基本的なフィードバック制御演算はPID制御演算であり、設定値SPの変更指示に対して制御量PV(温度計測値)を追従させる機能に加え、一定の設定値SPに制御量PV(温度計測値)を維持させる機能(レギュレーション機能)を提供する。
図7は半導体製造装置の構成を示すブロック図である。図7において、101は処理対象のウエハ100を加熱する加熱チャンバー、102はヒータ、103はウエハ100の温度を計測する温度センサ、104はウエハ100を出し入れするための入替口、105は操作量MVを算出する温調計、106は電力調整器、107は電力供給回路である。温調計105は、温度センサ103が計測した制御量PV(温度計測値)が設定値SPと一致するように、PID制御演算により操作量MVを算出する。電力調整器106は、操作量MVに応じた電力を決定し、この決定した電力を電力供給回路107を通じてヒータ102に供給する。こうして、温調計105は、ウエハ100の温度を制御する。
このような半導体製造装置では、処理対象のウエハ100が別の工程装置から搬送された後に、その熱処理プロセスなどが始まる。したがって、ウエハ100の搬送待ちのような待機時間が発生する。そして、このウエハ処理間の待機時間は、短時間で済むとは限らない。ゆえに、待機時間中に消費される電力を削減するために、非処理中に特殊状態(例えば真空状態、高温状態)を維持することを緩和する方法(スリープモード)が検討されている。
例えば高温状態に関して言えば、新たに処理対象のウエハ100が投入されるまでの間、大きな支障のない範囲で特殊状態に戻せる程度の温度を想定して、ヒータ出力を一定の低い出力に固定する。このヒータ出力の固定は、操作量MVを固定操作量MVxに維持するということであり、通常はMVx>0である。低い操作量出力に固定することで、消費電力量の低減効果を単純な出力比率に基づいて確実に見通すことができる。すなわち、低い出力に固定しなければ、待機中は安定的に概ね一定の操作量MVm付近の制御が継続するはずであるので、消費電力の低減効果はMVx/MVmのように予測できる。
なお、出力を0%(ヒータOFF)として、出力0%に維持する時間を自動決定する方法も提案されている(特許文献1参照)。この方法によれば、実質的に「特殊状態に戻せる程度の温度」が自動決定されるような動作になる。ただし、特許文献1に開示された技術では、スリープ時間に相当する時間帯の後半では出力が100%(ヒータ最大出力)に維持されるので、スリープ時間中の平均的な出力を固定操作量MVxと見なすと、MVx>0の場合に相当する。また、特許文献1に開示された技術では、スリープ時間に相当する時間帯が予め決定していることが前提になるので、厳密には半導体製造装置のスリープモードに該当する技術ではない。
特開2010−170254号公報
半導体製造装置では、図8(A)、図8(B)に示すようにスリープ中(待機中)であっても、チャンバー内の自動クリーニングなどによる昇温外乱が任意に発生し得る。例えばエアパージによる自動クリーニングを行なう際に、チャンバー内の加熱エリアに残留する熱を空気が吸収して、温度制御ポイントに熱を移動させるような形で、昇温外乱が発生する。
このように温度が上昇すると、スリープモードとしての固定操作量MVx(MVx>0)では外乱対応できなくなるので不利である。すなわち、図8(A)に示すようにスリープ中でありながら稼動中の設定値SPを超える制御量PV(温度計測値)でスリープ状態を継続するという、非効率な状態が発生する。なお、図8(B)におけるOHは予め定められた操作量上限値である。
上記の問題に対応するために、スリープ中は設定値SPを下げた状態でフィードバック制御を継続するという方法が考えられる。しかし、スリープ中は精密な温度制御が必要ではないにもかかわらず、制御動作により操作量MVが見通し難い状態を維持することになるので、電力削減を目的とするエネルギー管理としては好ましくない。すなわち、スリープ中に設定値SPを下げた状態でフィードバック制御を継続すると、スリープ状態から稼動状態に移行するための昇温幅の再現性が向上するので、精密なスケジュール管理には有効であるが、エネルギー管理にとっては不利な状態となり、エネルギー管理よりもスケジュール管理を優先する状態となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、スリープモードによる消費電力削減効果を見通すことができ、かつ昇温外乱による非効率なスリープ状態の発生を低減することができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、制御量PVと外部から入力された設定値SPに基づいて操作量MVを算出する制御演算手段と、この制御演算手段で算出された操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行って上限リミット処理後の操作量MVを制御対象の装置に出力する上限リミット処理手段と、前記制御対象の装置のスリープモード以外のモードで適用される操作量上限値OHnを予め記憶する第1記憶手段と、前記制御対象の装置のスリープモードで適用される操作量上限値OHx(0<OHx<OHn)を予め記憶する第2記憶手段と、前記スリープモード以外のモードでは、前記操作量上限値OHnを前記上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定し、前記スリープモードでは、前記操作量上限値OHxを前記上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定する上限値設定手段と、前記スリープモードの開始を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモードで制御を行うことを前記上限値設定手段に通知し、前記スリープモードの停止を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモード以外のモードで制御を行うことを前記上限値設定手段に通知するスリープ指示手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例は、さらに、操作量上限値OHxの決定処理を実行する通知を受けたときに、決定処理中の平均的な操作量MVである操作量MVmを検出する操作量検出手段と、前記平均的な操作量MVmに基づいて前記操作量上限値OHxを決定し、前記第2記憶手段に記憶させる決定手段と、前記制御対象の装置のスリープモードの開始を指示する信号が入力され、操作量上限値OHxの決定処理の実行を指示する信号が入力されたときに、決定処理を実行することを前記操作量検出手段と前記上限値設定手段と前記決定手段とに通知する自動決定指示手段とを備え、前記上限値設定手段は、前記自動決定指示手段から通知を受けたときに、前記操作量上限値OHnを前記上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定することを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例において、前記決定手段は、電力削減目標に基づく倍率α(α<1.0)を、前記平均的な操作量MVmに乗じて前記操作量上限値OHxを決定することを特徴とするものである。
また、本発明の制御方法は、制御量PVと外部から入力された設定値SPに基づいて操作量MVを算出する制御演算ステップと、この制御演算ステップで算出した操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行って上限リミット処理後の操作量MVを制御対象の装置に出力する上限リミット処理ステップと、前記制御対象の装置のスリープモードの開始を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモードで制御を行うことを認識し、前記スリープモードの停止を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモード以外のモードで制御を行うことを認識するスリープ認識ステップと、このスリープ認識ステップの認識結果に応じて、前記スリープモード以外のモードでは、第1記憶手段に予め記憶されている操作量上限値OHnを前記上限リミット処理ステップで使用する操作量上限値OHとして設定し、前記スリープモードでは、第2記憶手段に予め記憶されている操作量上限値OHx(0<OHx<OHn)を前記上限リミット処理ステップで使用する操作量上限値OHとして設定する上限値設定ステップとを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、スリープモード以外のモードでは、操作量上限値OHnを上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定し、スリープモードでは、操作量上限値OHnより小さい操作量上限値OHxを上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定することにより、スリープモードの時間帯においても可制御状態なので、制御量PVが設定値SPよりも高くなる昇温外乱が発生しても、昇温外乱を抑えるように制御することができ、設定値SPを超える制御量PVでスリープ状態を継続するという、非効率な状態を解消することができる。また、本発明では、スリープモードにおいて操作量上限値OHをOHxに設定することにより、スリープモードによる消費電力削減効果を容易に見通すことができる。
また、本発明では、平均的な操作量MVmに基づいて操作量上限値OHxを決定することにより、消費電力削減効果を見通すことができる適度な値の操作量上限値OHxを自動決定できる。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の動作を説明する図である。 半導体製造装置の構成を示すブロック図である。 従来技術の問題点を説明する図である。
[発明の原理1]
市販の温調計などは、一般的なパラメータとして操作量下限値OL、操作量上限値OHを備える。この操作量下限値OL、操作量上限値OHは、PID制御演算の積分動作に対するアンチリセットワインドアップ処理の指標としても利用されるが、基本的には算出された操作量MVに対するリミット処理の指標なので、操作量下限値OLと操作量上限値OHを変更しても、PID制御ループの周波数特性に影響のないまま、可制御状態を継続できる。また、操作量下限値OLと操作量上限値OHを変更することは、操作量MVに対する直接的な処理でもある。
発明者は、上記の点に着眼し、スリープ中にヒータ出力を一定の低い出力以内にする操作量上限値OHxを設定することで、スリープ中における出力が見通せて、かつ昇温外乱による非効率なスリープ状態の発生を低減できることに想到した。
[発明の原理2]
スリープ中に設定すべき操作量上限値OHxについては、精密調整する必要はないにしても、概ね適度な値が必要である。また、製造装置や製造工程次第で、適度な値は異なると考えられる。
エネルギー管理の観点から言えば、スリープモードに移行せずに待機状態を継続する場合の平均的な操作量MVに対して、特定割合の電力削減率が見通せるのが好ましい。したがって、待機時間中に高温状態を維持する制御動作を継続し、そのときの平均的な操作量MVmの値を指標にすれば、操作量上限値OHxを自動決定できる。例えば、スリープモードによる待機時間中の電力削減目標が30%であれば、OHx=0.7MVxというように自動決定できる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は、上記発明の原理1に対応するものである。図1は本実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置は、操作量MVを算出する制御演算部1と、制御演算部1で算出された操作量MVに対し、操作量上限値OHにより上限リミット処理を行なう上限リミット処理部2と、スリープモード以外のモードで適用される操作量上限値OHnを予め記憶する第1記憶部3と、スリープモードで適用される操作量上限値OHx(0<OHx<OHn)を予め記憶する第2記憶部4と、スリープモード以外のモードでは、操作量上限値OHnを上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定し、スリープモードでは、操作量上限値OHxを上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定する上限値設定部5と、スリープモードの開始を指示する信号が入力されたときに、スリープモードで制御を行うことを上限値設定部5に通知し、スリープモードの停止を指示する信号が入力されたときに、スリープモード以外のモードで制御を行うことを上限値設定部5に通知するスリープ指示部6とを備えている。
本実施の形態においても、制御装置を適用する半導体製造装置は従来と同様であるので、図7の符号を用いて説明する。半導体製造装置としては、エッチング装置や成膜装置、アッシング装置等がある。制御装置は、図7に示した温調計105に実装される。
なお、制御装置には、通常、操作量MVを下限リミット処理する下限リミット処理部も備えられているが、本発明においては必須の構成要件ではないので、下限リミット処理部の記載を省略している。
以下、本実施の形態の制御装置の動作を図2、図3(A)、図3(B)を用いて説明する。まず、スリープモードでない通常の稼働状態の動作(図3(A)、図3(B)の時刻t1までの動作および時刻t3以降の動作)について説明する。
スリープ指示部6は、装置の稼働(スリープモードの停止)を指示する信号が外部から入力されると(図2ステップS1においてYES)、通常の稼働状態で制御を行うことを上限値設定部5に通知する。装置の稼働(スリープモードの停止)を指示する信号は、例えば半導体製造装置のオペレータの操作によって入力される。
稼働状態では、上限値設定部5は、第1記憶部3に予め記憶されている操作量上限値OHnを、上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定する(ステップS2)。
制御演算部1は、例えば半導体製造装置のオペレータが設定した設定値SPと半導体製造装置の温度センサ103によって計測された制御量PV(温度計測値)に基づいて、周知のPID制御演算により操作量MVを算出する(ステップS3)。
上限リミット処理部2は、制御演算部1で算出された操作量MVを、操作量上限値OH=OHn以下の値に制限する上限リミット処理を行ない、処理後の操作量MVを制御対象(実際の出力先は電力調整器106)に出力する(ステップS4)。つまり、上限リミット処理部2は、操作量MVが操作量上限値OH=OHnより大きい場合、操作量MV=OH=OHnとして出力する。
以上のようなステップS3,S4の処理が、スリープモードになるか(ステップS5においてYES)、半導体製造装置の動作が終了するまで(ステップS6においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。
次に、スリープモードの動作(図3(A)、図3(B)の時刻t1からt3までの動作)について説明する。
スリープ指示部6は、スリープモードの開始(待機状態)を指示する信号が外部から入力されると(図2ステップS5においてYES)、スリープモードで制御を行うことを上限値設定部5に通知する。スリープモードの開始(待機状態)を指示する信号は、例えば半導体製造装置のオペレータの操作によって入力される。
スリープモードでは、上限値設定部5は、第2記憶部4に予め記憶されている操作量上限値OHxを、上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定する(ステップS7)。
制御演算部1は、ステップS3と同様に操作量MVを算出する(ステップS8)。
上限リミット処理部2は、制御演算部1で算出された操作量MVを、操作量上限値OH=OHx以下の値に制限する上限リミット処理を行ない、処理後の操作量MVを制御対象に出力する(ステップS9)。つまり、上限リミット処理部2は、操作量MVが操作量上限値OH=OHxより大きい場合、操作量MV=OH=OHxとして出力する。
以上のようなステップS8,S9の処理が、装置の稼働を指示する信号が外部から入力されるか(ステップS10においてYES)、半導体製造装置の動作が終了するまで(ステップS11においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。装置の稼働を指示する信号が外部から入力された場合には(ステップS10においてYES)、ステップS2に戻る。
以上のように、本実施の形態では、スリープモードの時間帯においてもPID制御による可制御状態なので、図3(A)、図3(B)の時刻t2からt3の時間帯のように制御量PV(温度計測値)が設定値SPよりも高くなる昇温外乱が発生しても、昇温外乱を抑えるように制御することができ、設定値SPを超える制御量PV(温度計測値)でスリープ状態を継続するという、非効率な状態を解消することができる。また、本実施の形態では、スリープモードにおいて操作量上限値OHをOHxに設定することにより、スリープモードによる消費電力削減効果を容易に見通すことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上記発明の原理2に対応するものである。図4は本実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の制御装置は、制御演算部1と、上限リミット処理部2と、第1記憶部3と、第2記憶部4と、スリープモード以外のモードでは、操作量上限値OHnを上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定し、スリープモードでは、操作量上限値OHxを上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定し、後述する自動決定指示部9から通知を受けたときには、操作量上限値OHnを上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定する上限値設定部5aと、スリープ指示部6と、スリープモード以外の代表的な状態(例えば待機時間中に高温状態を維持する制御動作を継続している状態)における平均的な操作量MVmを検出する操作量検出部7と、平均的な操作量MVmに基づいて操作量上限値OHxを決定し、第2記憶部4に記憶させる自動決定部8と、操作量上限値OHxの決定処理の実行を指示する信号が入力されたときに、決定処理を実行することを操作量検出部7と上限値設定部5aと自動決定部8とに通知する自動決定指示部9とを備えている。
以下、本実施の形態の制御装置の動作を図5、図6(A)、図6(B)を用いて説明する。まず、スリープモードでない通常の稼働状態の動作(図6(A)、図6(B)の時刻t4までの動作および時刻t5以降の動作)については、第1の実施の形態のステップS1〜S6で説明したとおりであるので、説明は省略する。
次に、スリープモードの動作(図6(A)、図6(B)の時刻t4からt5までの動作)について説明する。
スリープ指示部6は、スリープモードの開始(待機状態)を指示する信号が外部から入力されると(図5ステップS5においてYES)、スリープモードで制御を行うことを上限値設定部5aに通知する。
スリープモードでは、上限値設定部5aは、第2記憶部4に予め記憶されている操作量上限値OHxを、上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定する(ステップS7)。
自動決定処理の実行を指示する信号が入力されない場合には、第1の実施の形態と同様の処理が実行されるが、ここではオペレータの操作などにより自動決定処理の実行を指示する信号が外部から入力されるものとする。
自動決定指示部9は、自動決定処理の実行を指示する信号が外部から入力されると(ステップS12においてYES)、自動決定処理を実行することを操作量検出部7と上限値設定部5aと自動決定部8に通知する。
自動決定処理を実行する場合、上限値設定部5aは、第1記憶部3に予め記憶されている操作量上限値OHnを、上限リミット処理部2で使用する操作量上限値OHとして設定する(ステップS13)。
制御演算部1は、ステップS3と同様に操作量MVを算出する(ステップS14)。上限リミット処理部2は、制御演算部1で算出された操作量MVを、操作量上限値OH=OHn以下の値に制限する上限リミット処理を行ない、処理後の操作量MVを制御対象に出力する(ステップS15)。
自動決定処理を実行する場合、操作量検出部7は、平均的な操作量MVmを検出するために、次式の伝達関数で表される1次遅れの処理を行なう(ステップS16)
MVm=MV/(1+Ts) ・・・(1)
式(1)において、Tは予め定められたダンピング時定数、sはラプラス演算子である。ダンピング時定数Tは、操作量MVの十分な平滑化・平均化になるように適宜調整しておけばよい。
自動決定部8は、操作量検出部7が検出した平均的な操作量MVmに基づいて、次式により操作量上限値OHxを決定する(ステップS17)。
OHx=αMVm ・・・(2)
式(2)において、αは予め定められた倍率である(α<1.0)。倍率αは、電力削減目標に基づき設定しておけばよい。
そして、自動決定部8は、決定した操作量上限値OHxを第2記憶部4に記憶させる(ステップS18)。
以上のようなステップS14〜S18の処理が、装置の稼働を指示する信号が外部から入力されるか(ステップS19においてYES)、半導体製造装置の動作が終了するまで(ステップS20においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。装置の稼働を指示する信号が外部から入力された場合には(ステップS19においてYES)、ステップS2に戻る。
スリープモードにおいて自動決定処理を実行しない場合の動作については、第1の実施の形態のステップS8〜S11で説明したとおりであるので、説明は省略する。
以上のように、本実施の形態では、平均的な操作量MVmに基づいて操作量上限値OHxを決定することにより、消費電力削減効果を見通すことができる適度な値の操作量上限値OHxを自動決定できる。
第1、第2の実施の形態で説明した制御装置は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1、第2の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、制御装置の待機中の電力を削減する技術に適用することができる。
1…制御演算部、2…上限リミット処理部、3…第1記憶部、4…第2記憶部、5,5a…上限値設定部、6…スリープ指示部、7…操作量検出部、8…自動決定部、9…自動決定指示部。

Claims (6)

  1. 制御量PVと外部から入力された設定値SPに基づいて操作量MVを算出する制御演算手段と、
    この制御演算手段で算出された操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行って上限リミット処理後の操作量MVを制御対象の装置に出力する上限リミット処理手段と、
    前記制御対象の装置のスリープモード以外のモードで適用される操作量上限値OHnを予め記憶する第1記憶手段と、
    前記制御対象の装置のスリープモードで適用される操作量上限値OHx(0<OHx<OHn)を予め記憶する第2記憶手段と、
    前記スリープモード以外のモードでは、前記操作量上限値OHnを前記上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定し、前記スリープモードでは、前記操作量上限値OHxを前記上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定する上限値設定手段と、
    前記スリープモードの開始を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモードで制御を行うことを前記上限値設定手段に通知し、前記スリープモードの停止を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモード以外のモードで制御を行うことを前記上限値設定手段に通知するスリープ指示手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置において、
    さらに、操作量上限値OHxの決定処理を実行する通知を受けたときに、決定処理中の平均的な操作量MVである操作量MVmを検出する操作量検出手段と、
    前記平均的な操作量MVmに基づいて前記操作量上限値OHxを決定し、前記第2記憶手段に記憶させる決定手段と、
    前記制御対象の装置のスリープモードの開始を指示する信号が入力され、操作量上限値OHxの決定処理の実行を指示する信号が入力されたときに、決定処理を実行することを前記操作量検出手段と前記上限値設定手段と前記決定手段とに通知する自動決定指示手段とを備え、
    前記上限値設定手段は、前記自動決定指示手段から通知を受けたときに、前記操作量上限値OHnを前記上限リミット処理手段で使用する操作量上限値OHとして設定することを特徴とする制御装置。
  3. 請求項2記載の制御装置において、
    前記決定手段は、電力削減目標に基づく倍率α(α<1.0)を、前記平均的な操作量MVmに乗じて前記操作量上限値OHxを決定することを特徴とする制御装置。
  4. 制御量PVと外部から入力された設定値SPに基づいて操作量MVを算出する制御演算ステップと、
    この制御演算ステップで算出した操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行って上限リミット処理後の操作量MVを制御対象の装置に出力する上限リミット処理ステップと、
    前記制御対象の装置のスリープモードの開始を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモードで制御を行うことを認識し、前記スリープモードの停止を指示する信号が入力されたときに、前記スリープモード以外のモードで制御を行うことを認識するスリープ認識ステップと、
    このスリープ認識ステップの認識結果に応じて、前記スリープモード以外のモードでは、第1記憶手段に予め記憶されている操作量上限値OHnを前記上限リミット処理ステップで使用する操作量上限値OHとして設定し、前記スリープモードでは、第2記憶手段に予め記憶されている操作量上限値OHx(0<OHx<OHn)を前記上限リミット処理ステップで使用する操作量上限値OHとして設定する上限値設定ステップとを備えることを特徴とする制御方法。
  5. 請求項記載の制御方法において、
    さらに、前記制御対象の装置のスリープモードの開始を指示する信号が入力され、操作量上限値OHxの決定処理の実行を指示する信号が入力されたときに、決定処理を実行することを認識する自動決定処理認識ステップと、
    この自動決定処理認識ステップの認識結果に応じて、決定処理中の平均的な操作量MVである操作量MVmを検出する操作量検出ステップと、
    前記平均的な操作量MVmに基づいて前記操作量上限値OHxを決定し、前記第2記憶手段に記憶させる決定ステップとを備え、
    前記上限値設定ステップは、決定処理を実行するときに、前記操作量上限値OHnを前記上限リミット処理ステップで使用する操作量上限値OHとして設定することを特徴とする制御方法。
  6. 請求項記載の制御方法において、
    前記決定ステップは、電力削減目標に基づく倍率α(α<1.0)を、前記平均的な操作量MVmに乗じて前記操作量上限値OHxを決定することを特徴とする制御方法。
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