JP6585950B2 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、安全を確保するためのインターロック機能を備えた制御装置に係り、特に操作量上限値を利用してインターロック機能を実現する制御装置および制御方法に関するものである。
従来より、ハロゲンランプやセラミックヒータを利用して被加熱物を高速に昇温させる加熱装置がある。これらのハロゲンランプやセラミックヒータでは、急激にヒータ出力が100%付近まで高くなると、発熱自体も過剰に急激になり、ヒータ自身が破損することがある。このような特殊なヒータを利用した加熱(昇温)に対しては、特許文献1に開示された技術が有効である。
特許文献1に開示された制御装置は、図11(A)、図11(B)に示すように設定値追従制御の応答過程を追従フェーズと収束フェーズと安定フェーズの3段階に分割し、設定値SPの変更開始時点を追従フェーズの開始時点とし、追従フェーズにおいて制御量PVが設定値SPを超えない特定の設定値追従制御経過時点を収束フェーズの開始時点とし、収束フェーズにおいて予め設定された状況に到達した時点を安定フェーズの開始時点として各フェーズの切り換えを行い、追従フェーズでは制御量PVを設定値SPに追従させる操作量を出力し、収束フェーズでは制御量PVを設定値SP近傍に収束させる操作量を出力し、安定フェーズでは制御量PVを設定値SPに安定させる操作量を出力することにより、追従フェーズ、収束フェーズ、安定フェーズのそれぞれの制御特性を別々に調整できるようにしたものである。
特許文献1に開示された制御装置では、昇温過程の追従フェーズでPID制御を採用したり、固定の出力値を採用したりできるので、ヒータの発熱が過剰にならないように調整しやすい。例えば、想定された昇温動作範囲内にすることにより、昇温全体が所望の動作になる。また、ある程度の想定範囲外であれば、インターロック機能などにより安全確保も可能である。
ヒータによる昇温を対象とする実質的なインターロック機能としては、操作量上限値OHの利用が一般的である。具体的には、使用するヒータの種類などに応じて、予め規定された操作量上限値OHを設定する方法であり、経験的に安全な範囲として決定した低めの数値を操作量上限値OHとして設定し、制御装置からヒータに出力する操作量の値が操作量上限値OH以下になるようにリミット処理する。
ただし、実際のヒータや製造装置では、個体差があるため、上記のようなインターロック機能にも限界がある。ヒータの個体差などに対応する技術としては、PID制御における適応的なPIDパラメータ調整により個体差を吸収する方法(特許文献2参照)が、広く知られている。
特開2003−208201号公報 特開平07−049703号公報
しかし、PIDパラメータ調整は、制御ループの周波数特性(安定性など)も変えてしまうので、インターロック機能として考えた場合、必要以上の適応動作ということになり、実用的ではない。
したがって、PIDパラメータ調整によらずに、ヒータの個体差や経時変化などに対応可能な安全なインターロック機能を実現できるように改善することが求められている。
なお、以上のようなインターロック機能に関わる問題は、温度制御に限らず、他の制御でも同様に発生し得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ヒータなどの操作部の個体差や経時変化等によりインターロック機能の妥当性が損なわれ、危険な状態が頻発する確率を低減することができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、この操作量算出手段で算出された操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理手段と、この上限リミット処理された操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、この設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出手段と、前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例は、さらに、前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD2(TD1>TD2)を下回った場合に、前記操作量上限値OHを上方修正する上方修正手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例において、前記操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH2は、前記操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH1よりも小さい(ΔOH1>ΔOH2)ことを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、この操作量算出手段で算出された操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理手段と、この上限リミット処理された操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、この設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出手段と、前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例は、さらに、前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP2(TP1>TP2)を下回った場合に、前記操作量上限値OHを上方修正する上方修正手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例において、前記操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH4は、前記操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH3よりも小さい(ΔOH3>ΔOH4)ことを特徴とするものである。
また、本発明の制御方法は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、この操作量算出ステップで算出した操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理ステップと、この上限リミット処理した操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、この設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出ステップと、前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の制御方法は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、この操作量算出ステップで算出した操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理ステップと、この上限リミット処理した操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、この設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出ステップと、前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出手段と、確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合に、操作量上限値OHを下方修正する下方修正手段とを設けることにより、ヒータなどの操作部の個体差や経時変化等によりインターロック機能の妥当性が損なわれ、過剰に大きな制御量変化率ΔPVに至る危険な状態が頻発する確率を低減することができる。その結果、本発明では、ヒータなどの操作部の破損を防ぐことができる。
また、本発明では、下方修正手段に加えて、確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD2を下回った場合に、操作量上限値OHを上方修正する上方修正手段を設けることにより、下方修正手段によって操作量上限値OHが過剰に下方修正された状況を改善することができ、制御の応答性を改善することができる。
また、本発明では、上方修正手段が操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH2を、下方修正手段が操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH1よりも小さくすることにより、安全性を重視しつつ、制御の応答性を改善することができる。
また、本発明では、時間帯検出手段と、確認時間帯における制御量PVの最大値が変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP1を上回った場合に、操作量上限値OHを下方修正する下方修正手段とを設けることにより、ヒータなどの操作部の個体差や経時変化等によりインターロック機能の妥当性が損なわれ、オーバーシュート現象によって、過剰に大きな制御量PVに至る危険な状態が頻発する確率を低減することができる。その結果、本発明では、ヒータなどの操作部の破損を防ぐことができる。
また、本発明では、下方修正手段に加えて、確認時間帯における制御量PVの最大値が変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP2を下回った場合に、操作量上限値OHを上方修正する上方修正手段を設けることにより、下方修正手段によって操作量上限値OHが過剰に下方修正された状況を改善することができ、制御の応答性を改善することができる。
また、本発明では、上方修正手段が操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH4を、下方修正手段が操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH3よりも小さくすることにより、安全性を重視しつつ、制御の応答性を改善することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の設定値取得部と制御量入力部と操作量算出部とリミット処理部と操作量出力部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の時間帯検出部と下方修正部と上方修正部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の操作量上限値の下方修正の動作例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の操作量上限値の上方修正の動作例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の時間帯検出部の別の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の時間帯検出部と下方修正部と上方修正部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の操作量上限値の下方修正の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の操作量上限値の上方修正の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の時間帯検出部の別の動作を示すフローチャートである。 従来の制御装置の動作を説明する図である。
[発明の原理1]
例えば、過剰な発熱などの危険な状態が生じた場合にヒータ出力を即時OFFにするという通常のインターロック機能よりも、危険な状態が生じないように事前に措置できるという点で操作量上限値OHの利用は有効である。したがって、発明者は、危険な状態が生じる可能性のある状況への対応を、操作量上限値OHにも反映するのが得策であることに着眼した。
そして、制御量変化率ΔPVを判断指標とし、制御量変化率ΔPVの実績に基づいて、操作量上限値OHを、安全側に自動修正することに想到した。具体的には、例えば温度制御における一連の昇温時に、制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合、危険な状態が生じたと判断し、操作量上限値OHを下方修正する。また、制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD2(TD1>TD2)を下回った場合、過剰に下方修正された状況と判断し、操作量上限値OHを上方修正する。なお、操作量上限値OHを上方修正するときの修正幅は、操作量上限値OHを下方修正するときの修正幅よりも小さくしておくのが、安全性という点で好適である。
[発明の原理2]
上記の発明の原理1とは別に、あるいは上記の発明の原理1に加えて、制御量PVを判断指標とし、制御量PVの実績に基づいて、操作量上限値OHを、安全側に自動修正することに想到した。具体的には、例えば温度制御における一連の昇温時に、オーバーシュート現象によって、制御量PVの最大値が予め規定された閾値TP1を上回った場合、危険な状態が生じたと判断し、操作量上限値OHを下方修正する。また、制御量PVの最大値が予め規定された閾値TP2(TP1>TP2)を下回った場合、過剰に下方修正された状況と判断し、操作量上限値OHを上方修正する。
ただし、この発明の原理2による方法は、制御量PVに小さめのオーバーシュートが発生する程度の制御の応答性(温度制御における昇温速度)が好ましい特性とされていることを前提としており、このような特性が得られるように制御装置のPIDパラメータ等が設定されていることを前提としている。発明の原理1の場合と同様に、操作量上限値OHを上方修正するときの修正幅は、操作量上限値OHを下方修正するときの修正幅よりも小さくしておくのが、安全性という点で好適である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理1に対応する例である。ここでは、ヒータによる昇温を代表的な適用対象として説明するが、本発明は原理的には温度の制御に限るものではなく、他の制御に適用してもよい。
図1に示すように、制御装置は、設定値SPを取得し登録する設定値取得部1と、制御量PVを計測器から入力する制御量入力部2と、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出部3と、操作量算出部3で算出された操作量MVに対し、操作量下限値OLにより下限リミット処理を行ない、操作量上限値OHにより上限リミット処理を行なうリミット処理部4と、操作量MVを制御対象に出力する操作量出力部5と、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、この設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯として検出する時間帯検出部6と、確認時間帯として検出された時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合に、操作量上限値OHを下方修正する下方修正部7と、確認時間帯として検出された時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD2(TD1>TD2)を下回った場合に、操作量上限値OHを上方修正する上方修正部8とを備えている。
次に、本実施の形態の制御装置の動作を図2、図3を参照して説明する。図2は設定値取得部1と制御量入力部2と操作量算出部3とリミット処理部4と操作量出力部5の動作を示すフローチャート、図3は時間帯検出部6と下方修正部7と上方修正部8の動作を示すフローチャートである。
設定値SP(例えば温度設定値)は、制御装置のオペレータなどによって設定され、設定値取得部1を介して操作量算出部3と時間帯検出部6とに入力される(図2ステップS100)。
制御量PV(例えば温度計測値)は、図示しない計測器(例えば被加熱物の温度を計測する温度センサ)によって計測され、制御量入力部2を介して操作量算出部3と時間帯検出部6と下方修正部7と上方修正部8とに入力される(図2ステップS101)。
操作量算出部3は、周知のPID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する(図2ステップS102)。
リミット処理部4は、操作量算出部3で算出された操作量MVを所定の操作量下限値OL以上の値に制限する下限リミット処理と、操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理とを行なう(図2ステップS103)。
IF MV<OL THEN MV=OL ・・・(1)
IF MV>OH THEN MV=OH ・・・(2)
つまり、リミット処理部4は、操作量MVが操作量下限値OLより小さい場合、操作量MV=OLとし、操作量MVが操作量上限値OHより大きい場合、操作量MV=OHとする。
操作量出力部5は、リミット処理部4でリミット処理された操作量MVを制御対象に出力する(図2ステップS104)。操作量MVの出力先は、ヒータやバルブなどの操作部(不図示)である。ヒータの場合には、操作量MVの実際の出力先は、ヒータに電力を供給する電力調整器(不図示)となる。
制御装置は、図2のステップS100〜S104の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(図2ステップS105においてYES)、制御周期毎に実行する。
一方、時間帯検出部6と下方修正部7と上方修正部8とは、図2で説明した処理と並行して以下のような処理を行う。
まず、時間帯検出部6は、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに(図3ステップS200においてYES)、この設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯として検出する(図3ステップS201〜S204)。なお、制御量PVの整定状態については、設定値SPと制御量PVとの偏差の絶対値|Er|=|SP−PV|が規定範囲内に規定時間以上維持されている状態を、制御量PVの整定状態として検出すればよい。
下方修正部7は、確認時間帯として検出された時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合(図3ステップS205においてYES)、危険な状態が生じたと判断し、リミット処理部4で使用される操作量上限値OHを下方修正する(図3ステップS206)。閾値TD1は、ヒータなどの操作部の破損の可能性が高まる値に予め設定される。
操作量上限値OHの下方修正は、次式のように予め規定された下方修正幅ΔOH1を現在の操作量上限値OHから減算することで実現できる。
OH←OH−ΔOH1 ・・・(3)
なお、操作量上限値OHを下方修正して、操作量MVを抑制すると、制御の応答性が悪化するので、下方修正幅ΔOH1は制御の応答性が過度に悪化し過ぎない程度の値に予め設定すればよい。
一方、上方修正部8は、確認時間帯として検出された時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD2(TD1>TD2)を下回った場合(図3ステップS207においてYES)、操作量上限値OHが過剰に下方修正された状況と判断し、操作量上限値OHを上方修正する(図3ステップS208)。閾値TD2は、制御の応答性が過剰に悪化する目安となる値に予め設定される。
操作量上限値OHの上方修正は、次式のように予め規定された上方修正幅ΔOH2(ΔOH1>ΔOH2)を現在の操作量上限値OHに加算することで実現できる。
OH←OH+ΔOH2 ・・・(4)
なお、安全性に配慮しつつ、制御の応答性を改善するため、上方修正幅ΔOH2は下方修正幅ΔOH1よりも小さい値に予め設定される。
制御装置は、図3のステップS200〜S208の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(図3ステップS209においてYES)、制御周期毎に実行する。
図4(A)、図4(B)は本実施の形態の制御装置の操作量上限値OHの下方修正の動作例を示す図であり、図4(A)は設定値SPおよび制御量PVの変化を示す図、図4(B)は操作量出力部5から出力される操作量MV、およびリミット処理部4に設定される操作量上限値OHの変化を示す図である。
図4(A)、図4(B)の例では、時刻t1において設定値SPが40℃から300℃に変更されると、操作量出力部5から出力される操作量MVが上昇するので、制御量PVが上昇する。この設定値SPの変更時点t1がインターロック適用の確認時間帯の開始時点として検出され、変更後の設定値SP=300℃に制御量PVが整定した時点t2で確認時間帯が終了したと判断される。
確認時間帯として検出された時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が閾値TD1を上回ったため、下方修正部7は、操作量上限値OHを下方修正幅ΔOH1だけ引き下げる。時刻t3において設定値SPが300℃から40℃に変更され、時刻t4において再び40℃から300℃に変更されたときには、下方修正された操作量上限値OHが適用され、操作量MVの上昇が抑制されるので、制御量PVが急激に上昇することはない。
なお、図3の例では、確認時間帯の終了直後に操作量上限値OHを下方修正しているが、操作量上限値OHを下方修正する時点は、確認時間帯の経過後であれば、特に限定する必要はなく、次の昇温が開始されるまでに下方修正が完了していればよい。
図5(A)、図5(B)は本実施の形態の制御装置の操作量上限値OHの上方修正の動作例を示す図であり、図5(A)は設定値SPおよび制御量PVの変化を示す図、図5(B)は操作量出力部5から出力される操作量MV、およびリミット処理部4に設定される操作量上限値OHの変化を示す図である。
図5(A)、図5(B)の例では、時刻t5において設定値SPが40℃から300℃に変更されると、操作量出力部5から出力される操作量MVが上昇するので、制御量PVが上昇する。この設定値SPの変更時点t5がインターロック適用の確認時間帯の開始時点として検出され、変更後の設定値SP=300℃に制御量PVが整定した時点t6で確認時間帯が終了したと判断される。
確認時間帯として検出された時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が閾値TD2を下回ったため、上方修正部8は、操作量上限値OHを上方修正幅ΔOH2だけ引き上げる。時刻t7において設定値SPが300℃から40℃に変更され、時刻t8において再び40℃から300℃に変更されたときには、上方修正された操作量上限値OHが適用され、操作量MVの制限が緩和されるので、時刻t5から開始された直前の昇温制御と比較して制御の応答性が改善される。
なお、図3の例では、確認時間帯の終了直後に操作量上限値OHを上方修正しているが、下方修正の場合と同様に、操作量上限値OHを上方修正する時点は、確認時間帯の経過後であれば、特に限定されることはなく、次の昇温が開始されるまでに上方修正が完了していればよい。
以上のように、本実施の形態では、ヒータなどの操作部の個体差や経時変化などによりインターロック機能の妥当性が損なわれ、過剰に大きな制御量変化率ΔPVに至る危険な状態が頻発する確率を低減することができる。これにより、本実施の形態では、ヒータなどの操作部の破損を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、時間帯検出部6で確認時間帯を検出しているが、確認時間帯の長さを固定値としてもよい。この場合の動作を図6に示す。
時間帯検出部6は、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに(図6ステップS200においてYES)、この設定値SPの変更時点を確認時間帯の開始時点とし(図6ステップS201)、この開始時点から所定時間Tが経過した時点を確認時間帯の終了時点とする(図6ステップS202,S210,S211)。ステップS205〜S208の処理は上記で説明したとおりである。制御装置は、図6のステップS200〜S202,S210,S211,S205〜S208の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(図6ステップS209においてYES)、制御周期毎に実行する。
設定値取得部1と制御量入力部2と操作量算出部3とリミット処理部4と操作量出力部5の動作は図2で説明したとおりである。
設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでに要する整定時間は、予め確認しておくことが可能である。そこで、この整定時間以上の長さになるように上記の所定時間Tを予め設定しておけばよい。こうして、確認時間帯の長さとして固定値を採用することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上記発明の原理2に対応する例である。第1の実施の形態と同様に、ヒータによる昇温を代表的な適用対象として説明するが、本発明は原理的には温度の制御に限るものではなく、他の制御に適用してもよい。本実施の形態においても、制御装置の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。
次に、本実施の形態の制御装置の動作を図7を参照して説明する。図7は本実施の形態の時間帯検出部6と下方修正部7と上方修正部8の動作を示すフローチャートである。
設定値取得部1と制御量入力部2と操作量算出部3とリミット処理部4と操作量出力部5の動作は第1の実施の形態で説明したとおりであるので、説明は省略する。
時間帯検出部6の動作(図7ステップS300〜S304)についても第1の実施の形態で説明したとおりなので、説明は省略する。
本実施の形態の下方修正部7は、確認時間帯として検出された時間帯における制御量PVの最大値が予め規定された閾値TP1を上回った場合(図7ステップS305においてYES)、危険な状態が生じたと判断し、リミット処理部4で使用される操作量上限値OHを下方修正する(図7ステップS306)。
閾値TP1は、オーバーシュート現象による制御量PVの超過を検出するためのもので、変更後の設定値SPよりも高い値であり、ヒータなどの操作部の破損の可能性が高まる値に予め設定される。ただし、閾値TD1のような固定値ではなく、閾値TP1は変更後の設定値SPに応じて異なる値をとる。具体的には、変更後の設定値SP毎に閾値TP1を下方修正部7に予め設定しておいてもよいし、変更後の設定値SPに対する閾値TP1の増加分を下方修正部7に予め設定しておいてもよい。設定値SPに対する増加分により閾値TP1を規定する場合には、増加分を固定値にしてもよいし、設定値SPに応じて増加分が変わるようにしてもよい。
操作量上限値OHの下方修正は、次式のように予め規定された下方修正幅ΔOH3を現在の操作量上限値OHから減算することで実現できる。
OH←OH−ΔOH3 ・・・(5)
操作量上限値OHを下方修正して、操作量MVを抑制すると、制御の応答性が悪化するので、下方修正幅ΔOH3は制御の応答性が過度に悪化し過ぎない程度の値に予め設定すればよい。
一方、上方修正部8は、確認時間帯として検出された時間帯における制御量PVの最大値が予め規定された閾値TP2(TP1>TP2)を下回った場合(図7ステップS307においてYES)、操作量上限値OHが過剰に下方修正された状況と判断し、操作量上限値OHを上方修正する(図7ステップS308)。
閾値TP2は、オーバーシュート現象による制御量PVの超過を検出するためのもので、変更後の設定値SPよりも高く、閾値TP1よりも低い値であり、制御の応答性が過剰に悪化する目安となる値に予め設定される。閾値TP1と同様に、閾値TP2は変更後の設定値SPに応じて異なる値をとる。具体的には、変更後の設定値SP毎に閾値TP2を上方修正部8に予め設定しておいてもよいし、変更後の設定値SPに対する閾値TP2の増加分を上方修正部8に予め設定しておいてもよい。設定値SPに対する増加分により閾値TP2を規定する場合には、増加分を固定値にしてもよいし、設定値SPに応じて増加分が変わるようにしてもよい。
操作量上限値OHの上方修正は、次式のように予め規定された上方修正幅ΔOH4(ΔOH3>ΔOH4)を現在の操作量上限値OHに加算することで実現できる。
OH←OH+ΔOH4 ・・・(6)
安全性に配慮しつつ、制御の応答性を改善するため、上方修正幅ΔOH4は下方修正幅ΔOH3よりも小さい値に予め設定される。
制御装置は、図7のステップS300〜S308の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(図7ステップS309においてYES)、制御周期毎に実行する。
図8(A)、図8(B)は本実施の形態の制御装置の操作量上限値OHの下方修正の動作例を示す図であり、図8(A)は設定値SPおよび制御量PVの変化を示す図、図8(B)は操作量出力部5から出力される操作量MV、およびリミット処理部4に設定される操作量上限値OHの変化を示す図である。
図8(A)、図8(B)の例では、時刻t1において設定値SPが40℃から300℃に変更されると、操作量出力部5から出力される操作量MVが上昇するので、制御量PVが上昇する。この設定値SPの変更時点t1がインターロック適用の確認時間帯の開始時点として検出され、変更後の設定値SP=300℃に制御量PVが整定した時点t2で確認時間帯が終了したと判断される。
確認時間帯として検出された時間帯における制御量PVの最大値が閾値TP1を上回ったため、下方修正部7は、操作量上限値OHを下方修正幅ΔOH3だけ引き下げる。時刻t3において設定値SPが300℃から40℃に変更され、時刻t4において再び40℃から300℃に変更されたときには、下方修正された操作量上限値OHが適用され、操作量MVの上昇が抑制されるので、時刻t1から開始された直前の昇温制御と比較して制御量PVのオーバーシュート量が小さくなる。
第1の実施の形態と同様に、操作量上限値OHを下方修正する時点は、確認時間帯の経過後であれば、特に限定する必要はなく、次の昇温が開始されるまでに下方修正が完了していればよい。
図9(A)、図9(B)は本実施の形態の制御装置の操作量上限値OHの上方修正の動作例を示す図であり、図9(A)は設定値SPおよび制御量PVの変化を示す図、図9(B)は操作量出力部5から出力される操作量MV、およびリミット処理部4に設定される操作量上限値OHの変化を示す図である。
図9(A)、図9(B)の例では、時刻t5において設定値SPが40℃から300℃に変更されると、操作量出力部5から出力される操作量MVが上昇するので、制御量PVが上昇する。この設定値SPの変更時点t5がインターロック適用の確認時間帯の開始時点として検出され、変更後の設定値SP=300℃に制御量PVが整定した時点t6で確認時間帯が終了したと判断される。
確認時間帯として検出された時間帯における制御量PVの最大値が閾値TP2を下回ったため、上方修正部8は、操作量上限値OHを上方修正幅ΔOH4だけ引き上げる。時刻t7において設定値SPが300℃から40℃に変更され、時刻t8において再び40℃から300℃に変更されたときには、上方修正された操作量上限値OHが適用され、操作量MVの制限が緩和されるので、時刻t5から開始された直前の昇温制御と比較して制御の応答性が改善される。
第1の実施の形態と同様に、操作量上限値OHを上方修正する時点は、確認時間帯の経過後であれば、特に限定されることはなく、次の昇温が開始されるまでに上方修正が完了していればよい。
以上のように、本実施の形態では、ヒータなどの操作部の個体差や経時変化などによりインターロック機能の妥当性が損なわれ、オーバーシュート現象によって、過剰に大きな制御量PVに至る危険な状態が頻発する確率を低減することができる。これにより、本実施の形態では、ヒータなどの操作部の破損を防ぐことができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、本実施の形態においても、確認時間帯の長さを固定値としてもよい。この場合の動作を図10に示す。
時間帯検出部6は、制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに(図10ステップS300においてYES)、この設定値SPの変更時点を確認時間帯の開始時点とし(図10ステップS301)、この開始時点から所定時間Tが経過した時点を確認時間帯の終了時点とする(図10ステップS302,S310,S311)。ステップS305〜S308の処理は上記で説明したとおりである。制御装置は、図10のステップS300〜S302,S310,S311,S305〜S308の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(図10ステップS309においてYES)、制御周期毎に実行する。こうして、本実施の形態においても、確認時間帯の長さとして固定値を採用することができる。
第1、第2の実施の形態で説明した制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1、第2の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、安全確保のためのインターロック機能を備えた制御装置に適用することができる。
1…設定値取得部、2…制御量入力部、3…操作量算出部、4…リミット処理部、5…操作量出力部、6…時間帯検出部、7…下方修正部、8…上方修正部。

Claims (12)

  1. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記操作量算出手段で算出された操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理手段と、
    前記上限リミット処理が行われた操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出手段と、
    前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置において、
    さらに、前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された、前記閾値TD1よりも小さい閾値TD2を下回った場合に、前記操作量上限値OHを上方修正する上方修正手段を備えることを特徴とする制御装置。
  3. 請求項2記載の制御装置において、
    前記操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH2は、前記操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH1よりも小さいことを特徴とする制御装置。
  4. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記操作量算出手段で算出された操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理手段と、
    前記上限リミット処理が行われた操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出手段と、
    前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  5. 請求項4記載の制御装置において、
    さらに、前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高く前記閾値TP1よりも小さい、予め規定された閾値TP2を下回った場合に、前記操作量上限値OHを上方修正する上方修正手段を備えることを特徴とする制御装置。
  6. 請求項5記載の制御装置において、
    前記操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH4は、前記操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH3よりも小さいことを特徴とする制御装置。
  7. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、
    前記操作量算出ステップで算出した操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理ステップと、
    前記上限リミット処理が行われた操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、
    制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出ステップと、
    前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された閾値TD1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  8. 請求項7記載の制御方法において、
    さらに、前記確認時間帯における制御量変化率ΔPVの最大値が予め規定された、前記閾値TD1よりも小さい閾値TD2を下回った場合に、前記操作量上限値OHを上方修正する上方修正ステップを含むことを特徴とする制御方法。
  9. 請求項8記載の制御方法において、
    前記操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH2は、前記操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH1よりも小さいことを特徴とする制御方法。
  10. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、
    前記操作量算出ステップで算出した操作量MVを操作量上限値OH以下の値に制限する上限リミット処理を行なうリミット処理ステップと、
    前記上限リミット処理が行われた操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、
    制御量PVが設定値SPに整定した状態で設定値SPの変更があったときに、設定値SPの変更時点から変更された設定値SPに制御量PVが整定するまでの時間帯または設定値SPの変更時点から所定時間が経過するまでの時間帯を、インターロック適用の確認時間帯とする時間帯検出ステップと、
    前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高い、予め規定された閾値TP1を上回った場合に、前記操作量上限値OHを下方修正する下方修正ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  11. 請求項10記載の制御方法において、
    さらに、前記確認時間帯における制御量PVの最大値が前記変更された設定値SPよりも高く前記閾値TP1よりも小さい、予め規定された閾値TP2を下回った場合に、前記操作量上限値OHを上方修正する上方修正ステップを含むことを特徴とする制御方法。
  12. 請求項11記載の制御方法において、
    前記操作量上限値OHを上方修正するための上方修正幅ΔOH4は、前記操作量上限値OHを下方修正するための下方修正幅ΔOH3よりも小さいことを特徴とする制御方法。
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