JP2001210585A - 加熱処理装置,冷却処理装置及び冷却処理方法 - Google Patents
加熱処理装置,冷却処理装置及び冷却処理方法Info
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- JP2001210585A JP2001210585A JP2000351381A JP2000351381A JP2001210585A JP 2001210585 A JP2001210585 A JP 2001210585A JP 2000351381 A JP2000351381 A JP 2000351381A JP 2000351381 A JP2000351381 A JP 2000351381A JP 2001210585 A JP2001210585 A JP 2001210585A
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Abstract
熱処理装置及び冷却処理装置を提供する。 【解決手段】 ベーキング装置34において,加熱板6
0内のヒータ61は,温度制御手段62によりPID制
御され,各制御パラメータは,異なる温度ごとにPID
制御パラメータ変更手段63により変更される。クーリ
ング装置30において,冷却板100内のペルチェ素子
101は,温度制御手段103によりPID制御され,
各制御パラメータは,温度センサ104により検出され
た冷却板100の温度に基づいてPID制御パラメータ
変更手段105により変更される。
Description
や半導体ウェハ等のような基板を加熱又は冷却する熱処
理方法及び熱処理装置に関する。
えば半導体ウェハ(以下,「ウェハ」と称する。)など
の基板の表面に対して,フォトリソグラフィ工程が行わ
れている。このフォトリソグラフィ工程は,ウェハの表
面にレジスト液を塗布した後に所定のパターンを露光
し,その後に現像処理する一連の処理が施される。
なレジスト塗布処理,露光処理,現像処理の後には,必
要に応じてウェハの加熱処理が行われ,その後に,高温
状態となったウェハをある程度冷やすために冷却処理が
続けて行われる。
ータが内蔵された加熱板が設けられている。そして,ウ
ェハは,加熱板に載置され,加熱板から放出される熱に
よって加熱処理される。この加熱板には,温度センサが
取り付けられており,加熱板の温度をモニタリングでき
るようになっている。センサからの信号は制御装置に入
力され,この制御装置は,センサから送信されてくるセ
ンサ信号を基に,ヒータの温度を制御するようになって
いる。
は,ペルチェ素子が内蔵された冷却板が設けられてい
る。そして,加熱処理されて高温状態となったウェハ
は,冷却板に載置され,冷却板の冷熱によって冷却処理
される。この冷却板にも,温度センサが取り付けられて
おり,加熱板と同様に,センサからの信号に基づいて制
御装置がペルチェ素子の温度を制御するようになってい
る。
る際の加熱板の温度の様子を,図22に示す。図22の
グラフでは,横軸を加熱時間[s(秒)],縦軸を加熱
板の温度[℃]とした。図22中のグラフ線kに示すよ
うに,ウェハが加熱板に載置されると,このウェハによ
り加熱板から熱量が奪われて温度が低下する(図22中
の時間t1〜t2)。温度センサにより温度低下を認識
した制御装置がヒータに対する電力量を増加させて加熱
処理を開始する。このとき,ヒータによる加熱が急激に
行われるので,加熱板の温度が,オーバーシュートして
しまう(図22中の時間t2〜t3)。その後,温度セ
ンサでオーバーシュートを認識した制御装置は,ヒータ
に対する電力量を減少させて加熱板の温度を低下させる
(図22中の時間t3〜t4)。以上のような状態を経
て加熱板の温度を安定させる。なお,制御装置には,比
例要素,積分要素や微分要素が加味されたPID制御が
採用され,偏差を極力減らして過度特性を改善できるよ
うになっている。
℃に冷却処理する際の冷却板の温度の様子を図23に示
す。この図23のグラフでは,横軸を冷却時間[s],
縦軸を冷却板の温度[℃]とした。図23中のグラフ線
lに示すように,冷却板の温度は,既に23℃となって
いる。そして,ウェハが冷却板に載置されると,このウ
ェハから冷却板の方に熱量が与えられて冷却板の温度が
上昇する(図23中の時間t1〜t2)。その後,温度
センサにより温度上昇を認識した制御装置がペルチェ素
子に対する電力量を増加させて冷却処理を開始する。こ
のとき,ペルチェ素子による冷却が急激に行われるの
で,冷却板の温度は,23℃よりもアンダーシュートし
てしまう(図23中の時間t2〜t3)。その後,温度
センサでアンダーシュートを認識した制御装置は,ヒー
タに対する電力量を減少させて冷却板の温度を上昇させ
る(図23中の時間t3〜t4)。以上のような状態を
経て冷却板の温度を23℃に安定させる。この場合に
も,制御装置にはPID制御が採用され,過度特性を改
善できるようになっている。
布処理の後に,レジスト中のレジスト溶剤の加熱除去を
目的とした,いわゆるプリベーク(PREBAKE)で
は,例えば23℃(常温)のウェハを200℃で加熱処
理し,露光処理の後に行われるポスト・エクスポージャ
・ベーク(PEB)では,23℃のウェハを90℃で加
熱処理し,現像処理の後に行われるポストベーク(PO
BEBAKE)では,23℃のウェハを300℃で加熱
処理する。このように各種加熱処理では,加熱温度が異
なっているにもかかわらず,制御装置で演算されるPI
D制御では,制御パラメータ中の比例動作係数,積分時
間及び微分時間に入力される各種データについては,同
一のものが使用されていた。このため,ある特定の温度
にウェハを加熱処理する際には,特に問題はないが,そ
の特定の温度から外れた温度でウェハを加熱処理する際
には,制御装置はうまく対応することができず,偏差は
広がり過度特性は悪化して,加熱板のリカバリータイ
ム,すなわち所定の温度に安定するまでの時間が長くな
る。このため,スループットの遅延を招くおそれがあっ
た。また,例えば同じPEBでもレシピによって加熱温
度が異なる場合があり,このときにもリカバリータイム
が長くかかるおそれがあった。
算されるPID制御では,制御パラメータに入力される
各種データが,一つのパターンに固定されているので,
ある特定の温度に加熱処理されたウェハを23℃に冷却
処理する際には,特に問題はないが,その特定の温度か
ら外れた温度に加熱処理されたウェハが冷却板に載置さ
れると,制御装置はうまく対応することができず,冷却
板のリカバリータイムが長くなり,スループットの遅延
を招く。
あり,その目的は,リカバリータイムを短縮することが
できる,加熱処理装置,冷却処理装置及び冷却処理方法
を提供することにある。
に,請求項1の発明は,基板を加熱処理する装置であっ
て,基板が載置される加熱板と,同じ加熱板を異なる温
度で発熱可能な発熱体と,前記発熱体の温度を伝達関数
に従って制御する温度制御手段と,前記伝達関数の制御
パラメータの設定を前記異なる温度ごとに変更する制御
パラメータ変更手段とを備えていることを特徴とする,
加熱処理装置を提供する。
制御パラメータ変更手段によって,異なる温度ごとに伝
達関数の制御パラメータの設定を変更するので,温度制
御手段は,各種加熱温度に対応して適切に制御すること
ができる。従って,基板を加熱処理する際の温度に関わ
らず,過度特性が改善され,リカバリータイムを短縮す
ることができる。また,温度制御の安定性が増し,基板
を均一に加熱して面内均一性を向上させることが可能と
なる。
置であって,基板が載置される加熱板と,同じ加熱板を
異なる温度で発熱可能な発熱体と,前記発熱体の温度を
次の関係式(1)
と検出信号(観測温度)との間の差,KPは比例動作係
数(比例ゲイン),TIは積分時間,TDは微分時間を
それぞれ表す。}で表される伝達関数に従って制御する
温度制御手段と,前記伝達関数の制御パラメータ中の比
例動作係数,積分時間又は微分時間のうちの少なくとも
何れか一つの設定を変更する制御パラメータ変更手段と
を備えていることを特徴とする,加熱処理装置を提供す
る。
請求項1と同様に温度制御手段は,各種加熱温度に対応
して適切に制御することができる。従って,リカバリー
タイムを短縮することができる。また,面内均一性を向
上させることができる。さらに温度制御手段に積分要素
や微分要素までを加味したPID制御を採用しているの
で,定常偏差(オフセット)や熱的振動が抑えられて,
より高精度な温度制御を行うことができる。
置であって,基板が載置される冷却板と,前記冷却板を
所定の温度に調整する冷却温度調整体と,前記冷却温度
調整体の温度を伝達関数に従って制御する温度制御手段
と,前記冷却板に取り付けられた温度センサと,冷却対
象となる基板を前記冷却板に載置した後の前記温度セン
サによって検出された冷却板の温度に基づいて,前記伝
達関数の制御パラメータの設定を変更する制御パラメー
タ変更手段とを備えていることを特徴とする,冷却処理
装置を提供する。
冷却対象となる基板を冷却板に載置した後の温度センサ
によって検出された冷却板の温度に基づいて,制御パラ
メータの設定を変更することができるので,基板が想定
した温度外の温度であっても,常に適切な制御パラメー
タの下で効率良く冷却することができる。従って,かか
る場合には従来よりもリカバリータイムを短縮すること
が可能となる。
置であって,基板が載置される冷却板と,前記冷却板を
所定の温度に調整する冷却温度調整体と,前記冷却温度
調整体の温度を次の関係式(2)
温度と検出信号(観測温度)との間の差,KP´は比例
動作係数(比例ゲイン),TI´は積分時間,TD´は
微分時間をそれぞれ表す。}で表される伝達関数に従っ
て制御する温度制御手段と,前記冷却板に取り付けられ
た温度センサと,冷却対象となる基板を前記冷却板に載
置した後の前記温度センサによって検出された冷却板の
温度に基づいて,前記伝達関数の制御パラメータ中の比
例動作係数,積分時間又は微分時間のうちの少なくとも
何れか一つの設定を変更する制御パラメータ変更手段と
を備えていることを特徴とする,冷却処理装置を提供す
る。
制御パラメータ変更手段は,冷却対象となる基板を冷却
板に載置した後の温度センサによって検出された冷却板
の温度に基づいて,制御パラメータ中の比例動作係数,
積分時間又は微分時間のうちの少なくとも何れか一つの
設定を変更してPID制御を実施することが可能であ
る。各制御パラメータの変更が行われた温度制御手段
は,冷却温度調整体の温度を最適に制御することができ
る。
し,該冷却板の温度を伝達関数に従って制御して該基板
を所定の温度に冷却処理する方法であって,前記基板を
前記冷却板に載置したときの,この基板によって前記冷
却板が昇温してピーク温度に達した際の該ピーク温度に
基づいて,前記伝達関数の制御パラメータの設定を変更
する工程とを有していることを特徴とする,冷却処理方
法を提供する。
例えば加熱処理された基板が冷却板に載置されると,こ
の基板から冷却板に熱量が与えられて温度が上昇する。
その後,冷却板が昇温してピーク温度に達する。ここ
で,予め実験等により,ピーク温度と冷却処理前の基板
初期温度との関係を調べておけば,冷却板に設けられた
温度センサなどによって観測されたピーク温度に基づい
て,この基板初期温度を予測することができる。従っ
て,冷却板に載置される際の基板温度の如何に関わら
ず,冷却板の温度を最適に制御することができる。その
結果,基板初期温度に関わらず,過度特性が改善され,
リカバリータイムを短縮することができる。
って,基板を冷却板に載置する工程と,前記冷却板の温
度を次の関係式(2)
温度と検出信号(観測温度)との間の差,KP´は比例
動作係数(比例ゲイン),TI´は積分時間,TD´は
微分時間をそれぞれ表す。}で表される伝達関数に従っ
て制御し,基板を所定の温度に冷却処理する工程と,前
記基板を前記冷却板に載置したときの,この基板によっ
て前記冷却板が昇温してピーク温度に達した際の該ピー
ク温度に基づいて,前記伝達関数の制御パラメータ中の
比例動作係数,積分時間又は微分時間のうちの少なくと
も何れか一つの設定を変更する工程とを有していること
を特徴とする,冷却処理方法を提供する。
請求項5と同様に,冷却処理前の基板初期温度に対応し
て冷却板の温度を最適に制御することができる。従っ
て,基板初期温度に関わらず,過度特性が改善され,リ
カバリータイムを短縮することができる。さらに伝達関
数に積分要素や微分要素までを加味したPID制御を採
用しているので,定常偏差(オフセット)等が抑えられ
て,より高精度な温度制御を行うことができる。
態について説明する。図1は,本発明の実施の形態にか
かる加熱処理装置としてのベーキング装置及び冷却処理
装置としてのクーリング装置が組み込まれている塗布現
像処理装置1の平面図であり,図2は,塗布現像処理装
置1の正面図であり,図3は,塗布現像処理装置1の背
面図である。
に,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から
塗布現像処理装置1に対して搬入出したり,カセットC
に対してウェハWを搬入出したりするカセットステーシ
ョン2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定の処理
を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステーショ
ン3と,この処理ステーション3に隣接して設けられて
いる露光装置(図示せず)との間でウェハWの受け渡し
をするインターフェイス部4とを一体に接続した構成を
有している。
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
テーション3側の第3の処理装置群G3に属するアライ
メント装置32とエクステンション装置33に対しても
アクセスできるように構成されている。
搬送装置13が設けられており,主搬送装置13の周辺
には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を構成
している。該塗布現像処理装置1においては,4つの処
理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理装置
1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセ
ットステーション2に隣接して配置され,第4の処理装
置群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置され
ている。さらにオプションとして破線で示した第5の処
理装置群G5を背面側に別途配置可能となっている。
に,2種類のスピンナ型液塗布処理装置,例えばウェハ
Wに対してレジストを塗布して処理するレジスト塗布装
置15と,ウェハWに現像液を供給して処理する現像処
理装置16が下から順に2段に配置されている。第2の
処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装置17
と,現像処理装置18とが下から順に2段に積み重ねら
れている
示すように,本発明の実施の形態にかかるクーリング装
置30,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるため
のアドヒージョン装置31,ウェハWの位置合わせを行
うアライメント装置32,ウェハWを待機させるエクス
テンション装置33,本発明の実施の形態にかかるベー
キング装置34,35,36,37等が下から順に例え
ば8段に重ねられている。
ング装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエク
ステンション・クーリング装置41,エクステンション
装置42,クーリング装置43,ベーキング装置44,
45,46,47等が下から順に例えば8段に積み重ね
られている。
搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50
は,第4の処理装置群G4に属するエクステンション・
クーリング装置41,エクステンション装置42,周辺
露光装置51及び露光装置(図示せず)に対してアクセ
スできるように構成されている。
置34〜37,44〜47については,何れの装置も同
様の構成を有しているので,ベーキング装置34を例に
とって説明する。ベーキング装置34は,図4に示すよ
うにウェハWが載置される例えば円盤状の加熱板60
と,同じ加熱板60を異なる温度で発熱可能なヒータ6
1と,ヒータ61の温度をPID制御に従って制御する
温度制御手段62と,PID制御の制御パラメータの設
定を異なる温度(各種加熱処理の目標温度)ごとに変更
するPID制御パラメータ変更手段63とを備えてい
る。
けられている。ヒータ61は,加熱板60内に内蔵され
ると共に,電源制御部65からの給電により発熱する。
温度センサ64は温度制御手段62に接続され,電源制
御部65は温度制御手段62に接続されている。そして
温度センサ64からの検出信号に基づいて温度制御手段
62が操作量を算出し,この操作量が電源制御部65に
送信されてヒータ61,ひいては加熱板60を例えば0
〜350℃の範囲内で発熱させるように制御する。この
ため,レジスト塗布後にウェハWを例えば200℃で加
熱処理するプリベーク(PREBAKE)と,露光処理
後にウェハWを例えば90℃で加熱処理するポスト・エ
クスポージャ・ベーク(PEB)と,現像処理後にウェ
ハWを例えば300℃で加熱処理するポストベーク(P
OBEBAKE)とを,1台のベーキング装置34で全
て行える構成となっている。
すブロック線図である。例えば図5に示すように,先ず
温度制御手段62に,目標温度rを入力するための入力
ライン66が接続されている。入力ライン66に加算点
67が設けられている。この加算点67に温度センサ6
4からの検出信号(観測温度y)を帰還するためのフィ
ードバックライン68が接続されている。そして,入力
ライン66に接続された分岐点69からライン70,7
1,72が分岐している。ライン70に比例要素演算子
75が,ライン71に積分要素演算子76が,ライン7
2に微分要素演算子77がそれぞれ設けられている。こ
のように,温度制御手段62の内部では,目標温度rと
観測温度yとの間の偏差eを比例要素,積分要素及び微
分要素の3つの要素の分けて取り扱い,各要素の演算処
理を行う構成となっている。演算子78が,ライン70
〜72が合流する加算点79に対してライン80を介し
て接続されている。さらに,演算子78はライン61を
介して電源制御部65に接続され,電源制御部65はラ
イン82を介してヒータ61に接続されている。これに
より,各要素の演算処理の結果が加算点79で合算さ
れ,これに演算子78で係数が乗じられて操作量uが算
出され,電源制御部65に出力される。最後に電源制御
部65でヒータ61に供給する電力量vが決定されるよ
うになっている。
更手段63に接続されている。PID制御パラメータ変
更手段63は,ライン84により比例要素演算子75
に,ライン85により積分要素演算子76に,ライン8
6により微分要素演算子77に,ライン87により演算
子78にそれぞれ接続されている。
演算子76に,微分時間TDは微分要素演算子77に,
比例動作係数(比例ゲイン)KPは演算子78にそれぞ
れ設定されており,これらの各制御パラメータを用いて
演算処理が行われる。ここで,各演算子75〜78で
は,各制御パラメータが書き換え可能となっている。即
ち,予め実験等で,各種加熱処理の目標温度rに対する
最適な各制御パラメータのデータを調べておき,これら
をPID制御パラメータ変更手段63に記憶させてお
く。加熱処理の際,PID制御パラメータ変更手段63
に入力ライン83から目標温度rが入力されると,PI
D制御パラメータ変更手段63が,この目標温度rに基
づいて記憶したデータの中から最適な各制御パラメータ
を選出し,各制御パラメータを適宜変更するようになっ
ている。
Wを搬入出する際にウェハWを昇降する3つの昇降ピン
90が設けられており,それらの昇降ピン90は,図示
しない駆動機構によって,加熱板60を貫通している貫
通孔91内を昇降自在となっている。さらに加熱板60
上には,ウェハWを加熱板60の上面からわずかに離し
て支持するためのプロキシミティピン92が設置されて
いる。そのため,ウェハW下面と加熱板60上面との間
に微少な空間が形成され,ウェハW下面が加熱板60上
面と直接接触するのが避けられ,この間に塵などがある
場合でもウェハ下面が汚れたり,傷ついたいりすること
がないようになっている。
リング装置30,40,43については,何れの装置も
同様の構成を有しているので,クーリング装置30を例
にとって説明する。クーリング装置30は,図6に示す
ようにウェハWが載置される冷却板100と,冷却板1
00を所定の温度に調整するペルチェ素子101と,ペ
ルチェ素子101に電力を供給する電源制御部102
と,電源制御部102に操作量を送信してペルチェ素子
101の温度をPID制御に従って制御する温度制御手
段103と,冷却板100に取り付けられた温度センサ
104と,冷却対象となるウェハWを冷却板100に載
置した後の温度センサ104によって検出された冷却板
100の温度に基づいて,PID制御の制御パラメータ
の設定を変更するPID制御パラメータ変更手段105
とを備えている。PID制御パラメータ変更手段105
は,ウェハWを所定の温度として例えば23℃に冷却処
理できるように,制御パラメータの設定変更を行う。
すブロック線図である。例えば図7に示すように,温度
制御手段103は,比例要素演算子106,積分要素演
算子107,微分要素演算子108,演算子109を有
し,先に説明した温度制御手段62と同様にPID制御
を行う。積分時間TI´は積分要素演算子107に,微
分時間TD´は微分要素演算子108に,比例動作係数
(比例ゲイン)KP´は演算子109にそれぞれ設定さ
れており,これらの各制御パラメータを用いて演算処理
が行われる。また,PID制御パラメータ変更手段10
5と温度センサ104との間をライン110で接続し,
温度センサ104からの検出信号(観測温度y´)をP
ID制御パラメータ変更手段105に送るようになって
いる。なお,図5及び図7中において,略同一の機能及
び構成を有する構成要素については,同一符号を付する
ことにより,重複説明を省略する。
ェ素子101の熱を放熱させるための流路111が設け
られている。この流路111は冷却板100内を通り,
図示しない冷却水供給機構から供給された冷却水を流す
ようになっている。また,先のベーキング装置34と同
様に3本の昇降ピン90が,貫通孔91内を昇降自在で
あり,冷却板100上にプロキシミティピン92が設置
されている。
装置34及びベーキング装置34の加熱処理後で行われ
るクーリング装置30の作用について,塗布現像処理装
置1で行われるウェハWの塗布現像処理の一例に基づい
て説明する。
処理のウェハWを1枚取りだし,第3の処理装置群G3
に属するアライメント装置32に搬入する。次いで,ア
ライメント装置32にて位置合わせの終了したウェハW
は,主搬送装置13によって,アドヒージョン装置3
1,クーリング装置30,レジスト塗布装置15又17
に順次搬送され,所定の処理が施される。その後,ベー
キング装置34に搬送され,レジスト中の残留溶剤を蒸
発させる。
する。まず温度制御手段62による加熱板60の温度制
御について説明すると,図5に示したように,加熱板6
0の目標温度rが入力ライン66により入力される。ま
た,目標温度rはPID制御パラメータ変更手段63に
も入力され,この目標温度rに基づいて,PID制御パ
ラメータ変更手段63は,各演算子75〜78の各制御
パラメータを設定する。
により検出され,フィードバックライン68を通って検
出信号(観測温度y)が加算点67にまで送られる。こ
の加算点67では上記した目標温度rと検出信号(観測
温度y)との間で引き算が行われ,目標温度rと検出信
号(観測温度y)との間の差が偏差eとして算出され
る。こうして得た偏差eは,比例成分p,積分成分i及
び微分成分dの3つの成分に分けられ,各ライン70〜
72を通って各演算子75〜77に送られる。各演算子
75〜77では積分時間TI,微分時間TDなどの各制
御パラメータを用いて演算処理が行われ,加算点79に
送られる。この加算点79では上記各演算子75〜77
で演算処理した結果が合算され,更に演算子78で比例
動作係数K Pが乗じられて下記の式(3)で表される操
作量uが算出される。
t」は偏差eの微分成分を示す。
間に関する関数u(t)として表すと次の式(4)のよ
うになる。
偏差を,
/dt」は時間tにおける偏差e(t)の微分成分を示
す。
ライン81を介して電源制御部65に送られる。電源制
御部65では,この操作量(t)に基づいて電力量v
(t)をライン82を介してヒータ61に供給し,ヒー
タ61では,この電力量v(t)に基づいて,対応する
熱量を加熱板60に供給する。
…と時間が経過する毎に操作量u(t0),u
(t1),u(t2),u(t3)…を電源制御部65
に送り,電源制御部65ではこれらの操作量に基づいて
ヒータ61を発熱させ,加熱板60を加熱する。その温
度は温度センサ64により検出され,常に目標温度rと
のずれである偏差eに基づいて加熱板60の温度が目標
温度rになるようにフィードバック制御が行われる。
に基づいて説明する。図8では,横軸を加熱時間[s
(秒)],縦軸を加熱板60の温度[℃]とした。図8
に示すグラフ線mのように,まず目標温度rが温度制御
手段62に入力され,ウェハWが載置される前からヒー
タ61による加熱が行われて加熱板60を目標温度に維
持する(時間t0〜t1)。
板60に載置される。このウェハWにより加熱板60か
ら熱量が奪われて温度が低下する(時間t1〜t2)も
のの,最適な各制御パラメータが設定されている温度制
御手段62では,ヒータ61を適正に温度制御すること
ができ,加熱板60の温度低下を最小限に留める。その
後もヒータ61の温度制御を行い,大幅な過加熱が起き
ないようにして加熱板60の温度を上昇させる(時間t
2〜t3)。その後,目標温度rを少し上回ると,ヒー
タ61の発熱作用を弱めて目標温度r付近に到達させる
(時間t3〜t 4)。こうして,加熱板60の温度を目
標温度rに安定させる。
ウェハWは,クーリング装置30に搬送され,23℃に
冷却処理される。ここで,ウェハWの冷却処理について
説明する。まず温度制御手段103による冷却板100
の温度制御は,先に説明した温度制御手段62とほぼ同
様の手順で行われ,下記の式(5)で表される操作量u
´が算出される。
dt」は時間tにおける偏差e´の微分成分を示す。
時間に関する関数u´(t)として表すと次の式(6)
のようになる。
る偏差を,
(t)/dt」は時間tにおける偏差e(t)の微分成
分を示す。
はライン81を介して電源制御部102に送られ,電源
制御部102は,この操作量(t)に基づいて電力量v
(t)をライン82を介してペルチェ素子101に供給
する。そしてペルチェ素子101が冷却板100を冷却
する。
温度センサ104からの検出信号(観測温度y´)が入
力され,この検出信号(観測温度y´)に基づいて,P
ID制御パラメータ変更手段105は,各演算子106
〜109の各制御パラメータを設定する。
る設定変更は以下のようにして行われる。例えば図9に
示すグラフnのように,先ず冷却板100は,23℃
(常温)に維持されている(時間t0〜t1)。その
後,加熱処理されたウェハWが載置されると,このウェ
ハWにより冷却板100に熱量が与えられて温度が上昇
し,ピーク温度TPに達する(時間t1〜t2)。ここ
で,予め実験等により,ピーク温度TPに対する冷却処
理前のウェハ初期温度の関係を調べておき,その関係を
テーブル化させてPID制御パラメータ変更手段105
の記憶部(図示せず)に記憶させておく。そうすれば,
ウェハWが載置された後でピーク温度TPを検出するこ
とにより,ウェハ初期温度を予測することができる。さ
らに,この予測したウェハ温度に応じて,これも予め実
験等で調べておいた最適な各制御パラメータを,PID
制御パラメータ変更手段105が各演算子106〜10
9に設定することになる。
10に基づいて説明する。図10では,横軸を冷却時間
[s],縦軸を冷却板100の温度[℃]とした。図1
0に示すグラフ線nのように,ウェハWを冷却板100
に載置する。ウェハWを冷却板100に載置した際とき
の,このウェハWによって冷却板100が昇温してピー
ク温度TPに達した際のこのピーク温度TPに基づい
て,PID制御の制御パラメータの設定を変更する。最
適な各制御パラメータが設定されている温度制御手段1
03では,ペルチェ素子101を適正に温度制御するこ
とができ,大幅な過冷却が起きないようにして冷却板1
00の温度を低下させることができる(時間t2〜
t3)。その後,ボトム温度TBに達すると,ペルチェ
素子101による冷熱作用を弱めて冷却板100の温度
を上昇させる(時間t3〜t4)。こうして,冷却板1
00の温度を23℃に安定させる。
ハWは,エクステンション装置33,周辺露光装置5
1,露光装置(図示せず),ベーキング装置34,クー
リング装置30,現像処理装置16又は18,ベーキン
グ装置34,クーリング装置30に順次搬送され,所定
の処理が施される。
現像後の加熱処理でも,それぞれ固有の目標温度rが温
度制御手段62に入力されることになり,レジスト塗布
後の加熱処理と同様に短いリカバリータイムで加熱板6
0の温度を目標温度rに安定させる。また,クーリング
装置30において,ポスト・エクスポージャ・ベーク後
及びポストベーク後の冷却処理でも,それぞれピーク温
度TPを読み取り,プリベーク後の冷却処理のときと同
様に短いリカバリータイムで冷却板100の温度を23
℃に安定させる。
D制御パラメータ変更手段63によって,異なる温度ご
とにPID制御の各制御パラメータの設定を変更するの
で,温度制御手段62は,各種加熱温度に対応して適切
に温度制御することができる。従って,ウェハWを加熱
処理する際の温度に関わらず,過度特性が改善され,リ
カバリータイムを短縮することができる。従って,スル
ープットを向上させることが可能となる。また,温度制
御の安定性が増し,ウェハWを均一に加熱して面内均一
性を向上させることができる。
対象となるウェハWを冷却板100に載置した後のピー
ク温度TPに基づいてPID制御の各制御パラメータの
設定を変更することができるので,冷却板100に載置
される際のウェハ温度の如何に関わらず,温度制御手段
103は,ペルチェ素子101の温度,ひいては冷却板
100の温度を最適に制御することができる。そして冷
却対象となるウェハWが想定した温度外の温度であって
も,常に適切な制御パラメータの下で効率よく冷却する
ことができる。従って,ウェハ初期温度に関わらず,過
度特性が改善され,リカバリータイムを短縮することが
できる。その結果,スループットを向上させることがで
きる。
素や微分要素までを加味したPID制御を採用している
ので,定常偏差(オフセット)や熱的振動が抑えられ
て,より高精度な温度制御を行うことができる。
送経路は,自由に設定することができ,ベーキング装置
35〜37,44〜47で各種加熱処理を行ったり,ク
ーリング装置40,44で各種冷却処理を行うことが可
能である。また,基板は,上記ウェハWのような円盤状
のみならず,LCD基板のような方形の基板であっても
良い。
グ装置34を用いてウェハWの加熱処理を行い,各制御
パラメータとリカバリータイム及び面内均一性等の特性
について調べた。
では,KP=2.8,TI=80,TD=15と各制御
パラメータを設定し,パターン2では,KP=2.8,
TI=80,TD=7と各制御パラメータを設定し,パ
ターン3では,KP=4.0,TI=49,TD=12
と各制御パラメータを設定して加熱処理を行う。これら
パターン1〜3において,加熱板60の温度を90℃,
120℃,150℃,180℃と順次変化させて,リカ
バリータイム,オーバーシュート量,加熱板60の面内
均一性及びウェハWの面内均一性の特性がそれぞれどの
ように変化するのか調べた。それらの結果を図11〜1
8に示す。
性を,図13及び図14はオーバーシュート量の特性
を,図15及び図16はウェハWの面内均一性の特性
を,図17及び図18は加熱板60の面内均一性の特性
をそれぞれ示した表及びグラフである。図12中のグラ
フ線a1,図14中のグラフ線a2,図16中のグラフ
線a3,図18中のグラフ線a4は,パターン1でのそ
れぞれの特性を示している。図12中のグラフ線b1,
図14中のグラフ線b2,図16中のグラフ線b3,図
18中のグラフ線b4は,パターン2でのそれぞれの特
性を示している。図12中のグラフ線c1,図14中の
グラフ線c2,図16中のグラフ線c3,図18中のグ
ラフ線c4は,パターン3でのそれぞれの特性を示して
いる。
1〜3をPID制御パラメータ変更手段63に記憶させ
ておく。そして,例えば目標温度rが120℃のときに
はパターン1に従い,目標温度rが180℃のときには
パターン2に従って,PID制御パラメータ変更手段6
3が,温度制御手段62の各制御パラメータを設定す
る。そうすれば,目標温度rが120℃のときには,リ
カバリータイムを30秒,オーバーシュートを0.2
℃,ウェハ面内の温度のばらつき3σ(標準偏差σの3
倍)を0.85℃,加熱板60の温度のばらつき3σ
(標準偏差σの3倍)を0.26℃にそれぞれ抑え,目
標温度rが180℃のときには,リカバリータイムを4
4秒,オーバーシュートを0.5℃,ウェハ面内の温度
のばらつき3σ(標準偏差σの3倍)を1.63℃,加
熱板60の温度のばらつき3σ(標準偏差σの3倍)を
0.77℃にそれぞれ抑えることができる。仮に温度制
御手段62の各制御パラメータをパターン1で固定して
しまうと,目標温度rが180℃のときには,リカバリ
ータイムが61秒となってしまう。このように,目標温
度rに応じて各制御パラメータを変更することにより,
リカバリータイム,ウェハWの面内均一性等の特性を良
好なものとすることが確認できる。
ング装置30を用いてウェハWの冷却処理を行い,リカ
バリータイムの特性について調べた。
期温度が低温域(90℃,120℃)でのリカバリータ
イムを測定した。なお,条件を以下のように設定した。
周囲温度を23℃,冷却水量を3リットル/min,プ
ロキシミティギャップを0.10mm,ベーキング装置
34からクーリング装置30に搬送するのにかかる搬送
時間を6秒,各制御パラメータをKP=2,A=0.
8,TI=5,TD=1と設定し,冷却水温度が15℃
と25℃のときの2つのケースについて調べた。その結
果を図19に示す。ここで,Aは,積分動作を有効とす
る範囲を限定してオーバーシュートを未然に防止するた
めの定数である。単位は,[℃]である。
ータを選定することにより,ウェハ初期温度が低温域
(90℃,120℃)でのリカバリータイムを30秒以
下に短縮することができる。
各制御パラメータの設定をKP=2,A=1,TI=
5,TD=2に変更し,ウェハ初期温度が90℃,12
0℃,150℃,200℃でのリカバリータイムを測定
した。その結果を図20に示す。
ータを選定することにより,リカバリータイムを短縮す
ることができる。例えば,ウェハ初期温度が90℃,1
20℃のときには,第1の実施例の各制御パラメータの
設定で温度制御を行い,ウェハ初期温度が150℃,2
00℃のときには,第2の実施例の各制御パラメータの
設定で温度制御を行うようにすると良い。これにより,
ウェハ初期温度に応じてリカバリータイムの短縮を図る
ことができる。
℃の時のピーク温度TP及びピーク温度TPに到達する
のにかかる到達時間(先の図10では,時間t1〜t2
に相当)を測定した。その結果を図21に示す。
ェハ初期温度との関係をテーブル化し,これをPID制
御パラメータ変更手段105に記憶させておく。冷却処
理の際に,ピーク温度TPから予測したウェハ初期温度
に応じて,最適な各制御パラメータを選定することがで
きる。もちろん,到達時間との関係も記憶させておいて
も良い。
熱処理する際の温度に関わらず,過度特性が改善され,
リカバリータイムを短縮することができる。その結果,
スループットを向上させることができる。また,温度制
御の安定性が増し,基板を均一に加熱して面内均一性を
向上させることが可能となる。特に請求項2では,PI
D制御を採用しているので,定常偏差(オフセット)や
熱的振動が抑えられて,より高精度な温度制御を行うこ
とができる。
置される際の基板温度の如何に関わらず,過度特性が改
善され,リカバリータイムを短縮することができる。従
って,スループットを向上させることができる。特に請
求項4,6では,PID制御を採用しているので,定常
偏差(オフセット)等が抑えられて,より高精度な温度
制御を行うことができる。
びクーリング装置を備えた塗布現像処理装置の平面図で
ある。
内部構造の断面図である。
ク線図である。
内部構造の断面図である。
ク線図である。
して示したグラフである。
リータイムの特性を示す表である。
イムの特性を示すグラフである。
ーシュート量の特性を示す表である。
ート量の特性を示すグラフである。
のばらつき3σの特性を示す表である。
つき3σの特性を示すグラフである。
のばらつき3σを示す表である。
つき3σの特性を示すグラフである。
リカバリータイムの特性を示す表である。
リカバリータイムの特性を示す表である。
時間との関係を示す表である。
る。
る。
ベーキング装置 30,40,43 クーリング装置 60 加熱板 61 ヒータ 62,103 温度制御手段 63,105 PID制御パラメータ変更手段 100 冷却板 101 ペルチェ素子 104 温度センサ W ウェハ
Claims (6)
- 【請求項1】 基板を加熱処理する装置であって,基板
が載置される加熱板と,同じ加熱板を異なる温度で発熱
可能な発熱体と,前記発熱体の温度を伝達関数に従って
制御する温度制御手段と,前記伝達関数の制御パラメー
タの設定を前記異なる温度ごとに変更する制御パラメー
タ変更手段とを備えていることを特徴とする,加熱処理
装置。 - 【請求項2】 基板を加熱処理する装置であって,基板
が載置される加熱板と,同じ加熱板を異なる温度で発熱
可能な発熱体と,前記発熱体の温度を次の関係式(1) 【数1】 {式中,uは操作量,eは偏差;目標温度と検出信号
(観測温度)との差,KPは比例動作係数(比例ゲイ
ン),TIは積分時間,TDは微分時間をそれぞれ表
す。}で表される伝達関数に従って制御する温度制御手
段と,前記伝達関数の制御パラメータ中の比例動作係
数,積分時間又は微分時間のうちの少なくとも何れか一
つの設定を前記異なる温度ごとに変更する制御パラメー
タ変更手段とを備えていることを特徴とする,加熱処理
装置。 - 【請求項3】 基板を冷却処理する装置であって,基板
が載置される冷却板と,前記冷却板を所定の温度に調整
する冷却温度調整体と,前記冷却温度調整体の温度を伝
達関数に従って制御する温度制御手段と,前記冷却板に
取り付けられた温度センサと,冷却対象となる基板を前
記冷却板に載置した後の前記温度センサによって検出さ
れた冷却板の温度に基づいて,前記伝達関数の制御パラ
メータの設定を変更する制御パラメータ変更手段とを備
えていることを特徴とする,冷却処理装置。 - 【請求項4】 基板を冷却処理する装置であって,基板
が載置される冷却板と,前記冷却板を所定の温度に調整
する冷却温度調整体と,前記冷却温度調整体の温度を次
の関係式(2) 【数2】 {式中,u´は操作量,e´は偏差;目標温度と検出信
号(観測温度)との間の差,KP´は比例動作係数(比
例ゲイン),TI´は積分時間,TD´は微分時間をそ
れぞれ表す。}で表される伝達関数に従って制御する温
度制御手段と,前記冷却板に取り付けられた温度センサ
と,冷却対象となる基板を前記冷却板に載置した後の前
記温度センサによって検出された冷却板の温度に基づい
て,前記伝達関数の制御パラメータ中の比例動作係数,
積分時間又は微分時間のうちの少なくとも何れか一つの
設定を変更する制御パラメータ変更手段とを備えている
ことを特徴とする,冷却処理装置。 - 【請求項5】 基板を冷却板に載置し,該冷却板の温度
を伝達関数に従って制御して該基板を所定の温度に冷却
処理する方法であって,前記基板を前記冷却板に載置し
たときの,この基板によって前記冷却板が昇温してピー
ク温度に達した際の該ピーク温度に基づいて,前記伝達
関数の制御パラメータの設定を変更する工程とを有して
いることを特徴とする,冷却処理方法。 - 【請求項6】 基板を冷却処理する方法であって基板を
冷却板に載置する工程と,前記冷却板の温度を次の関係
式(2) 【数3】 {式中,u´は操作量,e´は偏差;目標温度と検出信
号(観測温度)との間の差,KP´は比例動作係数(比
例ゲイン),TI´は積分時間,TD´は微分時間をそ
れぞれ表す。}で表される伝達関数に従って制御し,基
板を所定の温度に冷却処理する工程と,前記基板を前記
冷却板に載置した際ときの,この基板によって前記冷却
板が昇温してピーク温度に達した際の該ピーク温度に基
づいて,前記伝達関数の制御パラメータ中の比例動作係
数,積分時間又は微分時間のうちの少なくとも何れか一
つの設定を変更する工程とを有していることを特徴とす
る,冷却処理方法。
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JP2000351381A JP3648150B2 (ja) | 1999-11-18 | 2000-11-17 | 冷却処理装置及び冷却処理方法 |
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