JP4535365B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
(請求項1)
請求項1の発明は、特定役、及び遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段で特別役に当選し、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記特別遊技に移行させる特別遊技制御手段とを備え、前記役抽選手段で抽選される特定役は、当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する役であり、予め定められた所定の条件を満たさない限り、前記役抽選手段で特定役に当選したときであっても当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知しない非報知遊技を実行するとともに、前記所定の条件を満たしたときは、前記役抽選手段で特定役に当選したときに当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知遊技を実行することに決定する報知遊技実行決定手段と、前記報知遊技実行決定手段により前記報知遊技を実行することに決定されたときに、所定遊技回数の前記報知遊技を、断続して複数回実行するように制御する報知遊技制御手段と、前記報知遊技実行決定手段により前記報知遊技を実行することに決定された後、前記報知遊技の実行回数を上乗せするか否かの抽選を行う報知遊技上乗せ抽選手段とを備え、前記報知遊技制御手段は、前記報知遊技上乗せ抽選手段による抽選に当選したときは、前記報知遊技の残り実行回数に、所定の実行回数を上乗せするように制御し、前記役抽選手段は、前記報知遊技中も特別役を含めて役の抽選を行い、前記報知遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選したときは、その報知遊技を中断するとともに、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは前記特別遊技に移行させ、その特別遊技が終了したときは、前記報知遊技を再開するように制御し、少なくとも前記報知遊技制御手段により前記報知遊技が実行されている間であって、前記報知遊技中に特別役に当選したことにより前記報知遊技を中断して前記特別遊技が実行されたときはその特別遊技中を含めて、スロットマシンから払い出された遊技媒体の払出し数と、スロットマシンに投入された遊技媒体の投入数との差をカウントする差カウント制御手段と、前記差カウント制御手段によりカウントされた値が予め設定された第1の値に到達した場合において、前記報知遊技制御手段により複数回の前記報知遊技を実行するように制御され、かつ、未だ実行していない残りの前記報知遊技があるときは、その報知遊技を行わないように制御する報知遊技第1制限手段と、前記差カウント制御手段によりカウントされた値が前記第1の値に到達した後、その報知遊技中に特別役に当選して前記特別遊技が実行されることにより遊技媒体の払出し数がさらに増加した場合において、前記特別遊技中に予め設定された第2の値に到達したときは中断している前記報知遊技を再開しないように制御し、前記特別遊技の終了時には前記第2の値に到達していないが前記特別遊技の終了後に前記報知遊技を再開したことによってその報知遊技の終了前に前記第2の値に到達したときはその時点でその報知遊技を中止するように制御する報知遊技第2制限手段とを備えることを特徴とする。
そして、第1実施形態では、役抽選手段61で抽選される複数種類の小役1に対して、それぞれ所定のストップスイッチ42の操作順番を予め設定しておき、役抽選手段61で小役1に当選した場合において、当選した小役1に対応する所定の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、リール31の停止可能位置の範囲内において当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記所定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール停止制御手段64が停止制御を行うものである。
この場合に、報知遊技は、小役1に当選したときに、その当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知する遊技である。
この場合に、報知遊技は、小役4に当選したときに、いずれの小役4が当選したかを遊技者に対して報知する遊技である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記報知遊技第1制限手段は、前記差カウント制御手段によりカウントされた値が前記第1の値に到達したときは、前記報知遊技制御手段による前記報知遊技の実行回数の前記上乗せを行わないように制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、報知遊技を実行する場合において、遊技者の獲得枚数(純増枚数)が過剰となったときは報知遊技の実行回数の上乗せ行わないように制御するので、報知遊技中の獲得枚数の上限を適切な値に設定することができる。また、報知遊技の実行回数の上乗せを行わないことで報知遊技中の獲得枚数を制限するようにしたので、遊技者には、制限をしたことを認識しにくくすることができる。
また、遊技者の獲得枚数が過剰となったときは、その程度に応じて、複数の段階で報知遊技中の獲得枚数を制限することができる。そして、最初の制限(報知遊技第1制限手段による制御)では、未だ実行していない残りの報知遊技を行わないように制御するので、報知遊技が突然中止等されてしまうことをなくし、遊技者には、制限をしたことを認識しにくくすることができる。
請求項2の発明によれば、最初の制限(報知遊技第1制限手段による制御)で、報知遊技の実行回数の上乗せを行わないように制御することができる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段、メイン制御手段、サブ制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するメイン制御手段60aと、演出の出力、及び報知遊技を制御するサブ制御手段60bとを備える。メイン制御手段60a及びサブ制御手段60bは、それぞれ、別個の制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。そして、メイン制御手段60aとサブ制御手段60bとは、電気的に接続されている。
図1に示すように、メイン制御手段60aの入力側(図1中、左側)には、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42及びベットスイッチ45が電気的に接続されている。
ベットスイッチ45は、次遊技に移行するときに、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ45と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ45の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
メイン制御手段60aの出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、メイン制御手段60aによって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
特に本実施形態では、ソフトウェア乱数等によってランダムに、0〜39msの範囲で遅延時間を決定し、決定された遅延時間の経過後に、スタートスイッチ41が操作された旨の信号がサブ制御手段60bに送信されるようにする。
さらにまた、サブ制御手段60bの出力側には、サブ制御手段60bによって制御されるランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2は、第1実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図2では、特別遊技中以外の役を示している。図2に示すように、役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。
ここで、BBは、特別遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、RBは、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行させる役である。
なお、小役1は、本発明における特定役に相当する役であって、後述する報知遊技では、小役1の当選時に、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報(ストップスイッチ42の操作順番)が報知される役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。これらの役は、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、リール31の停止時に、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となるまでの遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61による役の抽選において、これらの役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役が当選した遊技では、その当選した役が入賞可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
ここで、通常遊技には、非内部中及び内部中と称する概念が設けられている。非内部中とは、特別役(BB又はRB)に当選していない遊技状態をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役(BB又はRB)に当選しているが、当選したBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技状態をいう。
また、通常遊技中(内部中)の役は、上記の非内部中の通常遊技中の役から、特別役(BB及びRB)を除いた役である。
さらにまた、BB遊技中やRB遊技中は、それぞれ特有の役が設けられているが、本実施形態では説明を省略する。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役又はリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技(非内部中)及び報知遊技、通常遊技(内部中)、特別遊技)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。
各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、例えば通常遊技(非内部中)及び報知遊技では、図2に示すように、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
そして本実施形態では、小役1の当選領域には、それぞれ6通りの操作順番が均等(1/6)に割り当てられている。図2に示すように、小役1の当選確率は1/5であるが、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の各小役1の当選確率は、それぞれ1/30(1/5×1/6)に割り当てられている。
このように、小役1に当選したときは、いずれか1つの入賞可能なストップスイッチ42の操作順番が予め定められている。
情報送信手段63は、毎遊技ごと、投入されたメダル枚数の情報(投入情報)、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報、役抽選手段61による役の抽選結果情報(当選役の情報)、ストップスイッチ42が操作された旨の操作情報、払い出されたメダル枚数の情報(払出し情報)を、サブ制御手段60b側に送信するものである。
リール制御手段64は、スタートスイッチ41が操作されたときに、全てのリール31の回転を開始させるようにモータ32を駆動制御するものである。さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述の停止位置決定テーブル64aを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル64aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。停止位置決定テーブル64aは、当選した役ごとの停止位置決定テーブル64aと、非当選時(いずれの役にも当選していないとき)の停止位置決定テーブル64aとを備えている。
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段64bは、小役1に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとに(左、中、右のリール31ごとに)それぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段64bに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
図柄配列データ記憶手段64cは、左、中、及び右の各リール31について、図柄配列データを記憶したものである。ここで、「図柄配列データ」とは、各リール31ごとに、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、小役1の当選時に、それぞれ、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに用いられるものである。
第1実施形態では、役抽選手段61で抽選される複数種類の小役1に対して、それぞれ所定のストップスイッチ42の操作順番を予め設定しておき、役抽選手段61で小役1に当選した場合において、当選した小役1に対応する所定の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、リール31の停止可能位置の範囲内において当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記所定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール停止制御手段64が停止制御を行うものであれば良い。
停止図柄判別手段65は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
入賞処理手段66は、停止図柄判別手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段67は、通常遊技から特別遊技(BB遊技又はRB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御手段67は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役(BB又はRB)に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する。
なお、本実施形態のBB遊技又はRB遊技の遊技内容は、従来より広く知られているものと同様であるので、説明を省略する。
(情報受信手段)
情報受信手段81は、情報送信手段63により送信されてくる、メダルの投入情報や払出し情報、スタートスイッチ41やストップスイッチ42が操作された旨の操作情報、役の抽選結果情報を受信するものである。
サブ制御手段60b側では、受信した情報に基づいて、画像表示装置23等から出力すべき内容を決定したり、所定の抽選を行ったり、差枚数のカウント等を行う。
報知遊技制御手段82は、報知遊技を実行するか否かの決定、及び報知遊技の実行等を制御するものである。
ここで、第1実施形態における「報知遊技」とは、小役1に当選したときは、当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する遊技、より具体的には、その当選した小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を遊技者に報知する遊技である。すなわち、小役1の当選時には、その当選した小役1を入賞させるためのいずれか1つのストップスイッチ42の操作順番が定められているが、報知遊技は、当選した小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が(事前に)遊技者に対して報知される遊技である。したがって、報知遊技では、その報知に従うことで、通常遊技以上に、小役1を入賞させることができる。
よって、報知遊技では、報知遊技でない遊技以上に、メダル獲得枚数が増加し、遊技者にとって有利となる。
(報知遊技実行決定手段)
報知遊技実行決定手段82aは、報知遊技を実行するか否かを決定するものであり、以下の条件を満たさない限り、通常遊技(非報知遊技)を実行することに決定する。
第1に、役抽選手段61による役の抽選において、3遊技連続でリプレイに当選したときは、報知遊技を実行するか否かをソフトウェア乱数を用いた抽選によって決定する。この抽選では、例えば1/2の確率で、報知遊技を実行することに決定される。そして、この抽選で当選したときは、報知遊技を実行することに決定し、当選しなかったときは、通常遊技(非報知遊技)を継続することに決定する。
そして、報知遊技実行決定手段82aは、報知遊技を実行することに決定したときは、この単位報知遊技を、何回実行するか(実行回数)を抽選によって決定する。
報知遊技実行手段82bは、報知遊技実行決定手段82aにより報知遊技を実行することに決定されたときは、報知遊技の終了条件を満たすまで、報知遊技を実行するように制御するものである。
報知遊技上乗せ抽選手段82cは、報知遊技の実行中、内部中又は潜伏中に、報知遊技の実行回数を上乗せするか否かを抽選によって決定するものである。
本実施形態では、報知遊技の実行中、内部中又は潜伏中に、小役3に当選したことを条件として、ソフトウェア乱数を用いて、報知遊技の実行回数の上乗せ抽選を行う。この上乗せ抽選では、例えば上乗せ回数が0回の当選確率が50%、上乗せ1回の当選確率が15%、上乗せ2回の当選確率が10%、・・のように設定されている。
なお、上記のように、実施形態では報知遊技実行決定手段82aと別個に報知遊技上乗せ抽選手段82cを設け、この報知遊技上乗せ抽選手段82cによって報知遊技の実行回数を上乗せするか否かを抽選によって決定したが、報知遊技上乗せ抽選手段82cを設けることなく、報知遊技実行決定手段82aにより、報知遊技を実行するか否かの決定を行うとともに、報知遊技の実行回数を上乗せするか否かの抽選を行うことも可能である。
差カウント制御手段83は、メダルの払出し枚数と投入枚数との差(以下、差枚数という。)をカウントする手段であり、差枚数をカウントするための条件が満たされたときに、差枚数のカウントを開始するように制御する。本実施形態では、報知遊技実行決定手段82aにより報知遊技を実行することに決定され、かつ報知遊技実行手段82bにより報知遊技が開始されたことを条件として(報知遊技の第1遊技目から)、差枚数のカウントを開始する。
このような場合には、差カウント制御手段83は、特別役に当選した後、特別役が入賞するまでの内部中の通常遊技や、特別遊技中も、差枚数をカウントし続ける。
報知遊技制限手段84は、差カウント制御手段83によりカウントされた値が予め設定された所定値に到達したときは、報知遊技の制限を行うように制御するものであり、以下の報知遊技第1制限手段84a及び報知遊技第2制限手段84bを備える。
報知遊技第1制限手段84aは、差カウント制御手段83によりカウントされた値が予め設定された第1の値に到達した場合において、報知遊技制御手段82により複数回の単位報知遊技を実行するように制御され、かつ、未だ実行していない残りの単位報知遊技が設定されているときは、その残りの単位報知遊技を行わないように制御するものである。ここで、本実施形態では、「第1の値」は、+2000枚である。
したがって、この場合には、12回目の単位報知遊技の20遊技が終了した時点で、報知遊技が終了する。
報知遊技第2制限手段84bは、差カウント制御手段83によりカウントされた値が上述の第1の値(+2000枚)に到達した後、差カウント制御手段83によりカウントされた値がさらに増加した(プラス側に変化した)ことによって、予め設定された第2の値に到達した場合において、報知遊技の実行中であるときは、その報知遊技を中止するように制御するものである。ここで、本実施形態では、「第2の値」は、+2500枚である。
そして、特別遊技の終了時に、差カウント制御手段83によりカウントされた値が第2の値に未だ到達していないときは、12回目の単位報知遊技が再開される。この再開された12回目の単位報知遊技の実行中に、第2の値に到達したときは、当該遊技で12回目の単位報知遊技を終了するように制御され、通常遊技に移行する。
また、差カウント制御手段83は、カウントした値が第2の値に到達したときは、カウントを終了するとともに、カウント値をクリアするように制御する。
演出制御手段85は、当該遊技で出力すべき演出を選択するとともに、当該遊技における演出(ランプ21の点灯、スピーカ22からのサウンドの出力、及び画像表示装置23の表示内容制御等)を制御するものである。
演出制御手段85は、演出データテーブル85aを備える。演出データテーブル85aは、各演出の内容を定め、記憶したものである。そして、演出制御手段85は、抽選結果情報に基づいて、当該遊技で出力すべき演出内容を、演出データテーブル85aから選択する。さらに、演出制御手段85は、選択した演出内容を出力するように制御する。
図4は、第1実施形態において、メイン制御手段60aによる制御の流れを示すフローチャートである。
先ず、図4のステップS1において、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを判別し続け、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、次のステップS2に進む。なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、メイン制御手段60aは、全てのリール31の回転を開始させるように制御する。
次のステップS5では、メイン制御手段60aは、ステップS3における役の抽選において、小役1に当選したか否かを判別する。小役1に当選していないと判別したときはステップS6に進み、当選したと判別したときはステップS13に進む。
一方、ステップS15からステップS17に進むと、いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル64aを用いて、リール31の停止位置を決定する。
先ず、ステップS21では、サブ制御手段60bは、上述のステップS2で送信された投入情報を、情報受信手段81が受信したか否かを判別し続ける。受信したと判別されたときはステップS22に進む。ステップS22では、サブ制御手段60bは、上述のステップS4で送信された抽選結果情報を、情報受信手段81が受信したか否かを判別し続ける。受信したと判別されたときはステップS23進む。
また、ステップS23では、通常遊技中において、報知遊技を実行するか否かを決定するとともに、報知遊技の内部中の遊技(報知遊技を実行することに決定された後、未だ報知遊技が実行されていない遊技)である場合には、当該遊技で報知遊技を開始するか否かや、報知遊技の潜伏中の遊技では、当該遊技で次の単位報知遊技を開始するか否かを決定する。また、通常遊技中に、報知遊技を実行することに決定されたときは、それを記憶しておくため、ATフラグをオンにする。
さらにステップS23では、演出制御手段85は、受信した抽選結果情報に基づいて、当該遊技で出力する演出内容を、演出データテーブル85aから選択する。
ステップS40では、報知遊技の遊技回数Gに1を加算する(G=G+1)。次のステップS41では、報知遊技の遊技回数Gが所定回数(本実施形態では20遊技)以上となったか否かが判別される。報知遊技の遊技回数Gが所定回数以上であると判別されたときはステップS42に進み、所定回数以上でないと判別されたときはステップS46に進む。
ステップS44では、報知遊技の実行回数Cが0であるか否かが判別される。Cが0であると判別されたときはステップS45に進み、ATフラグをオフにする。すなわち、報知遊技の実行回数Cが0であるときは、報知遊技の終了を意味するので、ATフラグをオフにし、通常遊技に移行する処理を行う。そしてステップS46に進む。これに対し、ステップS44で、報知遊技の実行回数Cが0でないと判別されたときはステップS46に進む。
先ず、ステップS51では、差カウント制御手段83による差枚数のカウント中であるか否かが判別される。差枚数のカウント中であると判別されたときはステップS52に進む。これに対し、差枚数のカウント中でない(通常遊技中や報知遊技の内部中の場合であって、報知遊技が開始されていない場合が該当する)と判別されたときは、報知遊技の制限処理を行うことなく本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS60で、差枚数のカウントの終了条件を満たしていないと判別したときは、ステップS61の処理を行うことなく、本フローチャートによる処理を終了する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態におけるスロットマシン10’の制御の概略を示すブロック図である。第2実施形態では、第1実施形態の操作順番検出手段64b、及び図柄配列データ記憶手段64cが設けられていない。その他は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、第1実施形態の小役1は設けられていないが、小役4が設けられている。この第2実施形態の小役4は、本発明における特定役(報知遊技において、当選した小役4を入賞させるための情報が報知される役)である。
なお、図9に示すように、小役4の当選確率は、1/10であるが、役抽選テーブル62では、小役4A、小役4B、小役4Cの各当選確率は、それぞれ1/30(1/10×1/3)に割り当てられている。
リール31には、「赤7」、「青7」、「BAR」、「ベル」、及びその他の図柄が表示されている。なお、図10では、上記4つの図柄配列のみを示しており、図中、空欄になっている部分にも所定の図柄が表示されているが、ここでは図示を省略する。
これに対し、報知遊技でないときは、小役4の当選が報知されないので、遊技者は、当該遊技で小役4が当選しているか否か、及びいずれの小役4に当選しているのかを知ることはできない。
図11は、第2実施形態において、メイン制御手段60aによる制御の流れを示すフローチャートであり、第1実施形態の図4に対応する図である。図11において、第1実施形態と同様の処理には、同一のステップ番号を付している。
(1)実施形態では、複数回の単位報知遊技を行うようにしたが、これに限らず、1回の報知遊技のみを行うようにし、遊技回数を抽選によって決定するようにしても良い。この場合には、差枚数が第1の値に到達したときは、残り遊技回数の少なくとも一部を行わないように制御することが挙げられる。さらに、差枚数が第2の値に到達したときは、残り遊技回数が何回であっても、その時点で報知遊技を中止するように制御することが挙げられる。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
45 ベットスイッチ
60、60’ 遊技制御手段
60a メイン制御手段
60b サブ制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 情報送信手段
64 リール停止制御手段
64a 停止位置決定テーブル
64b 操作順番検出手段
64c 図柄配列データ記憶手段
65 停止図柄判別手段
66 入賞処理手段
67 特別遊技制御手段
81 情報受信手段
82 報知遊技制御手段
82a 報知遊技実行決定手段
82b 報知遊技実行手段
82c 報知遊技上乗せ抽選手段
83 差カウント制御手段
84 報知遊技制限手段
84a 報知遊技第1制限手段
84b 報知遊技第2制限手段
85 演出制御手段
85a 演出データテーブル
Claims (2)
- 特定役、及び遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段で特別役に当選し、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記特別遊技に移行させる特別遊技制御手段と
を備え、
前記役抽選手段で抽選される特定役は、当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する役であり、
予め定められた所定の条件を満たさない限り、前記役抽選手段で特定役に当選したときであっても当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知しない非報知遊技を実行するとともに、前記所定の条件を満たしたときは、前記役抽選手段で特定役に当選したときに当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知遊技を実行することに決定する報知遊技実行決定手段と、
前記報知遊技実行決定手段により前記報知遊技を実行することに決定されたときに、所定遊技回数の前記報知遊技を、断続して複数回実行するように制御する報知遊技制御手段と、
前記報知遊技実行決定手段により前記報知遊技を実行することに決定された後、前記報知遊技の実行回数を上乗せするか否かの抽選を行う報知遊技上乗せ抽選手段とを備え、
前記報知遊技制御手段は、前記報知遊技上乗せ抽選手段による抽選に当選したときは、前記報知遊技の残り実行回数に、所定の実行回数を上乗せするように制御し、
前記役抽選手段は、前記報知遊技中も特別役を含めて役の抽選を行い、
前記報知遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選したときは、その報知遊技を中断するとともに、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは前記特別遊技に移行させ、その特別遊技が終了したときは、前記報知遊技を再開するように制御し、
少なくとも前記報知遊技制御手段により前記報知遊技が実行されている間であって、前記報知遊技中に特別役に当選したことにより前記報知遊技を中断して前記特別遊技が実行されたときはその特別遊技中を含めて、スロットマシンから払い出された遊技媒体の払出し数と、スロットマシンに投入された遊技媒体の投入数との差をカウントする差カウント制御手段と、
前記差カウント制御手段によりカウントされた値が予め設定された第1の値に到達した場合において、前記報知遊技制御手段により複数回の前記報知遊技を実行するように制御され、かつ、未だ実行していない残りの前記報知遊技があるときは、その報知遊技を行わないように制御する報知遊技第1制限手段と、
前記差カウント制御手段によりカウントされた値が前記第1の値に到達した後、その報知遊技中に特別役に当選して前記特別遊技が実行されることにより遊技媒体の払出し数がさらに増加した場合において、前記特別遊技中に予め設定された第2の値に到達したときは中断している前記報知遊技を再開しないように制御し、前記特別遊技の終了時には前記第2の値に到達していないが前記特別遊技の終了後に前記報知遊技を再開したことによってその報知遊技の終了前に前記第2の値に到達したときはその時点でその報知遊技を中止するように制御する報知遊技第2制限手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記報知遊技第1制限手段は、前記差カウント制御手段によりカウントされた値が前記第1の値に到達したときは、前記報知遊技制御手段による前記報知遊技の実行回数の前記上乗せを行わないように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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