JP2005253793A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】報知遊技を実行するか否かの抽選を行う報知遊技抽選手段71と、差の値(差枚数)をカウントする差カウント制御手段72と、報知遊技抽選手段71で報知遊技を実行することに当選したときに、報知遊技の遊技回数及び実行回数を決定するとともに、差カウント制御手段72によりカウントされた差の値が大きいほど、報知遊技の遊技回数及び実行回数が少ない回数に決定されやすく設定された報知遊技回数決定手段73と、報知遊技回数決定手段73の決定結果に従って、所定遊技回数の報知遊技を、所定回数実行するように制御する報知遊技制御手段74とを備える。
【選択図】図1
Description
(請求項1)
請求項1の発明は、特定役を含む役の抽選を行う役抽選手段を備え、前記役抽選手段で抽選される特定役は、当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する役であり、前記役抽選手段で特定役に当選したときに当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知遊技を実行するか否かの抽選を行う報知遊技抽選手段と、払い出された遊技媒体の総数から、投入された遊技媒体の総数を引いた差をカウントする差カウント制御手段と、前記報知遊技抽選手段で報知遊技を実行することに当選したときに、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方を決定するとともに、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きいほど、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方が少ない回数に決定されやすく設定された報知遊技回数決定手段と、前記報知遊技回数決定手段の決定結果に従って、1又は2以上の連続する遊技回数の前記報知遊技を、1回又は断続して複数回実行するように制御する報知遊技制御手段とを備えることを特徴とする。
したがって、差の値が大きいほど、すなわち遊技者が獲得している遊技媒体数が多いほど、報知遊技の遊技回数や実行回数として少ない回数が選択されやすくなる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方を決定するための回数抽選テーブルを備え、前記回数抽選テーブルは、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値に対応して複数設けられており、前記回数抽選テーブルのうち、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きい値に対応する前記回数抽選テーブルほど、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方が少ない回数に決定されやすく設定されており、前記報知遊技回数決定手段は、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値に対応する前記回数抽選テーブルを選択し、選択した前記回数抽選テーブルに基づいて前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方を決定することを特徴とする。
なお、以下の実施形態では、回数抽選テーブルは、実行回数抽選テーブル73a及び遊技回数抽選テーブル73bに相当する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のスロットマシンにおいて、複数の前記回数抽選テーブルは、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方の期待値が同一に設定されていることを特徴とする。
請求項3の発明においては、例えば乱数を用いた抽選によって報知遊技の遊技回数や実行回数が決定されるが、複数の回数抽選テーブル間における回数の期待値(すなわち平均値)は同一である。したがって、差の値が大きいほど報知遊技の実行回数や遊技回数が少ない回数に決定されやすく設定されている(少ない回数が選択される割合が高い)が、期待値が同一であるので、差の値が大きくなっても、遊技者が不利になることはない。
請求項4の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記報知遊技の実行回数を決定するための実行回数抽選テーブルと、各前記報知遊技ごとの遊技回数を決定するための遊技回数抽選テーブルとを備え、前記実行回数抽選テーブル及び前記遊技回数抽選テーブルは、それぞれ、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値に対応して複数設けられており、前記実行回数抽選テーブルのうち、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きい値に対応する前記実行回数抽選テーブルほど、前記報知遊技の実行回数が少ない回数に決定されやすく設定されており、前記遊技回数抽選テーブルのうち、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きい値に対応する前記遊技回数抽選テーブルほど、前記報知遊技の遊技回数が少ない回数に決定されやすく設定されており、複数の前記実行回数抽選テーブルは、選択される実行回数の期待値が同一に設定されており、複数の前記遊技回数抽選テーブルは、選択される遊技回数の期待値が同一に設定されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が予め定められた上限値に到達したときは、前記報知遊技抽選手段による抽選を行わないように制御する報知遊技制限手段を備えることを特徴とする。
なお、報知遊技制限手段による報知遊技の制限をした後は、スロットマシンの電源が切断されたり初期化されるまで、その制限を維持するようにしても良く、あるいは所定の制限解除条件を設けておき、その制限解除条件を満たしたときは、その制限を解除するように制御しても良い。
また、上限値は、固定値に限らず、例えば抽選等によってその都度決定しても良い。
請求項1の発明によれば、報知遊技を実行することに当選した場合において、差の値が大きいときは、報知遊技の実行回数や遊技回数が少ない回数に決定されやすくしたので、遊技者の遊技媒体の獲得数が過剰になってしまうことを事前に抑制することができる。また、実行回数や遊技回数を少ない回数に決定されやすくするだけであって、報知遊技の中断等を行わないので、遊技者には、報知遊技の制限をしたことを認識しにくくすることができる。
請求項2又は請求項4の発明によれば、回数抽選テーブル(請求項2)又は実行回数抽選テーブル若しくは遊技回数抽選テーブル(請求項4)を用いて、差の値に応じた遊技回数や実行回数を決定することができる。
請求項3の発明によれば、差の値によって、報知遊技の実行回数や遊技回数の期待値が変化しないので、差の値に応じて有利/不利が生じないように設定することができる。
(請求項5)
請求項5の発明によれば、差の値が過剰になっても(上限値を超えても)、報知遊技を実行するか否かの抽選に新たに当選等し、報知遊技が実行され続けることを防止することができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の回転及び停止制御、入賞時の払出し等を含む遊技の進行、及び演出の出力や報知遊技を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板上に設けられ、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42及びベットスイッチ45が電気的に接続されている。
ベットスイッチ45は、次遊技に移行するときに、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ45と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ45の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図2では、特別遊技中以外の役を示している。図2に示すように、役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。
ここで、BBは、特別遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、RBは、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行させる役である。
なお、小役1は、本発明における特定役に相当する役であって、後述する報知遊技では、小役1の当選時に、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報(ストップスイッチ42の操作順番)が報知される役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。これらの役は、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、リール31の停止時に、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となるまでの遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61による役の抽選において、これらの役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役が当選した遊技では、その当選した役が入賞可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
ここで、通常遊技には、非内部中及び内部中と称する概念が設けられている。非内部中とは、特別役(BB又はRB)に当選していない遊技状態をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役(BB又はRB)に当選しているが、当選したBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技状態をいう。
また、通常遊技中(内部中)の役は、上記の非内部中の通常遊技中の役から、特別役(BB及びRB)を除いた役である。
さらにまた、BB遊技中やRB遊技中は、それぞれ特有の役が設けられているが、本実施形態では説明を省略する。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役又はリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技(非内部中)又は報知遊技、通常遊技(内部中)、特別遊技)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。
各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、例えば通常遊技(非内部中)又は報知遊技では、図2に示すように、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
そして本実施形態では、小役1の当選領域には、それぞれ6通りの操作順番が均等(1/6)に割り当てられている。図2に示すように、小役1の当選確率は1/3であるが、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の各小役1の当選確率は、それぞれ1/18(1/3×1/6)に割り当てられている。
このように、小役1に当選したときは、いずれか1つの入賞可能なストップスイッチ42の操作順番が予め定められている。
リール制御手段64は、スタートスイッチ41が操作されたときに、全てのリール31の回転を開始させるようにモータ32を駆動制御するものである。さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述の停止位置決定テーブル64aを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル64aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。停止位置決定テーブル64aは、当選した役ごとの停止位置決定テーブル64aと、非当選時(いずれの役にも当選していないとき)の停止位置決定テーブル64aとを備えている。ただし、本実施形態では、当選した小役1を入賞させるための停止位置決定テーブル64aは設けられていない(この点については後述する)。
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段64bは、小役1に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとに(左、中、右のリール31ごとに)それぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段64bに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
図柄配列データ記憶手段64cは、左、中、及び右の各リール31について、図柄配列データを記憶したものである。ここで、「図柄配列データ」とは、各リール31ごとに、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、小役1の当選時に、それぞれ、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに用いられるものである。
なお、ストップスイッチ42の操作順番に対応させて、停止位置決定テーブル64aを設けること等も可能である。
停止図柄判別手段65は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
入賞処理手段66は、停止図柄判別手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段67は、通常遊技から特別遊技(BB遊技又はRB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御手段67は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役(BB又はRB)に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する。
なお、本実施形態のBB遊技又はRB遊技の遊技内容は、従来より広く知られているものと同様であるので、説明を省略する。
報知遊技抽選手段71は、報知遊技を実行するか否かを決定するものであり、特に、その決定に際して、少なくとも一部に抽選が用いられるものである。
ここで、本実施形態における「報知遊技」とは、小役1に当選したときに、当選した小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる(当選した小役1を入賞させる)ための情報を報知する遊技、より具体的には、当選した小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を遊技者に報知する遊技である。すなわち、小役1の当選時には、その当選した小役1を入賞させるためのいずれか1つのストップスイッチ42の操作順番が定められているが、報知遊技は、当選した小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が(事前に)遊技者に対して報知される遊技である。したがって、報知遊技では、その報知に従うことで、通常遊技以上に小役1を入賞させることができる。
よって、報知遊技では、報知遊技でない遊技以上に、メダル獲得枚数が増加し、遊技者にとって有利となる。
なお、一律に毎遊技、抽選を行うのではなく、所定の条件を満たしたときにのみ、抽選を行うようにしても良い。
例えば、役抽選手段61による役の抽選において、3遊技連続でリプレイに当選したときは、報知遊技を実行するか否かをソフトウェア乱数を用いた抽選によって決定することが挙げられる。さらに、この抽選では、例えば1/5の当選確率で、報知遊技を実行するか否かを抽選することが挙げられる。
1/389×1/5=1/1945
となる。
なお、この場合には、報知遊技抽選手段71は、役の抽選結果の情報に基づいて、リプレイに当選した遊技が3回連続したか否かを判別し、3回連続したと判別したときは、報知遊技を実行するか否かの抽選を行う。
差カウント制御手段72は、メダルの払出し枚数から投入枚数を引いた差(以下、差枚数という。)の値をカウントするものであり、遊技状態等を問わず、遊技が行われるごとに差枚数をカウントし続け、差枚数の値を更新し続けていく。
報知遊技回数決定手段73は、報知遊技抽選手段71で報知遊技を実行することに当選したときに、報知遊技の実行回数及び遊技回数を決定するものである。特に本実施形態では、1又は2以上の連続する遊技回数からなる1回の報知遊技(以下、「単位報知遊技」という。)を、所定の実行回数だけ行うように制御する。
報知遊技制御手段74は、報知遊技抽選手段71の抽選で報知遊技を実行することに当選したときに、報知遊技回数決定手段73の決定結果に従って、1又は2以上の連続する遊技回数の(単位)報知遊技を、1回又は断続して複数回実行するように制御するものであり、報知遊技の開始、報知遊技中の遊技の進行、及び報知遊技の終了を制御するものである。
報知遊技制限手段75は、差カウント制御手段72によりカウントされた差枚数の値が予め定められた上限値に到達したときは、報知遊技抽選手段71による抽選を行わないように制御するものである。
また、報知遊技制限手段75により報知遊技を行わないように制限されたときは、それ以降、所定の解除条件を満たすまで、報知遊技抽選手段71による抽選を行わないように制御する。
報知遊技制限手段75は、毎遊技、差カウント制御手段72によりカウントされた差枚数の値と、予め定められた上限値とを対比し、カウントされた差枚数が上限値に到達したか否かを判別する。そして、上限値に到達したと判別したときは、報知遊技抽選手段71による抽選を中断する。その後、報知遊技が終了し、差枚数が減少して、制限解除値に到達したときに、報知遊技抽選手段71による抽選を再開するように制御する。
図6〜図8は、遊技制御手段60による制御の流れを示すフローチャートである。図7は、図6に続くフローチャートであり、図8は、図7に続くフローチャートである。
先ず、図6のステップS1において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを判別し続け、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、次のステップS2に進む。なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、遊技制御手段60は、全てのリール31の回転を開始させるように制御する。
これに対し、ステップS3で報知フラグ74a又は制限フラグ75aの少なくとも一方がオンであるときは、ステップS10(図7)に進む。
一方、ステップS19からステップS21に進むと、いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル64aをセットする。
一方、ステップS14で入賞していないと判別したときは、ステップS15の処理を行うことなくステップS24に進む。
ステップS29では、報知遊技の実行回数Cが0であるか否かが判別される。実行回数Cが0であると判別されたときはステップS30に進み、報知フラグ74aをオフにする。すなわち、報知遊技の実行回数Cが0であるときは、報知遊技を終了させるため、報知フラグ74aをオフにし、通常遊技に移行する処理を行う。そしてステップS31に進む。これに対し、ステップS29で、報知遊技の実行回数Cが0でないと判別されたときはステップS31に進む。
(1)実施形態では、複数回の単位報知遊技を行うようにしたが、これに限らず、1回の報知遊技のみを行うようにし、遊技回数のみを抽選によって決定するようにしても良い。この場合には、複数の差枚数に対応する遊技回数抽選テーブル73bのみを設けておき、差枚数に応じて遊技回数を決定すれば良い。
あるいは、1回の単位報知遊技の遊技回数を固定(例えば20遊技)とし、単位報知遊技の実行回数Cのみを抽選によって決定するようにしても良い。この場合には、複数の差枚数に対応する実行回数抽選テーブル73aのみを設けておき、差枚数に応じて実行回数を決定すれば良い。
しかし、これに限らず、報知遊技に係る特定役は、何らかの情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定役を入賞させる機会が増加する役であれば良い。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
45 ベットスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
64 リール制御手段
64a 停止位置決定テーブル
64b 操作順番検出手段
64c 図柄配列データ記憶手段
65 停止図柄判別手段
66 入賞処理手段
67 特別遊技制御手段
71 報知遊技抽選手段
72 差カウント制御手段
73 報知遊技回数決定手段
73a 実行回数抽選テーブル
73b 遊技回数抽選テーブル
74 報知遊技制御手段
74a 報知フラグ
75 報知遊技制限手段
75a 制限フラグ
Claims (5)
- 特定役を含む役の抽選を行う役抽選手段を備え、
前記役抽選手段で抽選される特定役は、当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する役であり、
前記役抽選手段で特定役に当選したときに当選した特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知遊技を実行するか否かの抽選を行う報知遊技抽選手段と、
払い出された遊技媒体の総数から、投入された遊技媒体の総数を引いた差をカウントする差カウント制御手段と、
前記報知遊技抽選手段で報知遊技を実行することに当選したときに、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方を決定するとともに、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きいほど、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方が少ない回数に決定されやすく設定された報知遊技回数決定手段と、
前記報知遊技回数決定手段の決定結果に従って、1又は2以上の連続する遊技回数の前記報知遊技を、1回又は断続して複数回実行するように制御する報知遊技制御手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方を決定するための回数抽選テーブルを備え、
前記回数抽選テーブルは、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値に対応して複数設けられており、
前記回数抽選テーブルのうち、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きい値に対応する前記回数抽選テーブルほど、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方が少ない回数に決定されやすく設定されており、
前記報知遊技回数決定手段は、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値に対応する前記回数抽選テーブルを選択し、選択した前記回数抽選テーブルに基づいて前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方を決定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
複数の前記回数抽選テーブルは、前記報知遊技の遊技回数又は実行回数の少なくとも一方の期待値が同一に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記報知遊技の実行回数を決定するための実行回数抽選テーブルと、
各前記報知遊技ごとの遊技回数を決定するための遊技回数抽選テーブルとを備え、
前記実行回数抽選テーブル及び前記遊技回数抽選テーブルは、それぞれ、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値に対応して複数設けられており、
前記実行回数抽選テーブルのうち、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きい値に対応する前記実行回数抽選テーブルほど、前記報知遊技の実行回数が少ない回数に決定されやすく設定されており、
前記遊技回数抽選テーブルのうち、前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が大きい値に対応する前記遊技回数抽選テーブルほど、前記報知遊技の遊技回数が少ない回数に決定されやすく設定されており、
複数の前記実行回数抽選テーブルは、選択される実行回数の期待値が同一に設定されており、
複数の前記遊技回数抽選テーブルは、選択される遊技回数の期待値が同一に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記差カウント制御手段によりカウントされた差の値が予め定められた上限値に到達したときは、前記報知遊技抽選手段による抽選を行わないように制御する報知遊技制限手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。
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