JP2007089627A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】役抽選テーブルは、出玉率が高い遊技に移行させるためのMB2、出玉率が低い遊技に移行させるためのMB1、及びリプレイを含めて各役の当選確率を定めているとともに、他の役抽選テーブルよりもリプレイの当選確率を高く設定した役抽選テーブル62Gを有する。役抽選テーブル62Gを用いている遊技中にMB2又はMB1に当選したときはその当選を持ち越しつつ遊技を継続する。そして、所定の終了条件を満たしたときは、リプレイの当選確率をそれまでよりも低く設定した役抽選テーブルを用いる遊技に移行する。
【選択図】図7
Description
さらに、特別役に当選したときであっても、その当選をストックしておき(入賞しないように制御し)、所定の条件(放出条件)を満たしたときに、ストックした特別役を入賞可能に制御することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
請求項1の発明は、各役の当選確率を定めた複数の役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、前記役抽選テーブルは、出玉率が所定値に設定された第1特定遊技に移行させるための第1特定役、出玉率が前記所定値より低い値に設定された第2特定遊技に移行させるための第2特定役、及び遊技者に再遊技を行わせるリプレイを含めて各役の当選確率を定めているとともに、前記リプレイの当選確率を他の前記役抽選テーブルよりも高く設定した第1役抽選テーブルと、前記第1役抽選テーブルと同様に前記リプレイの当選確率を他の前記役抽選テーブルよりも高く設定し、前記第1特別役及び前記第2特定役の抽選を行わない第2役抽選テーブルとを有し、前記第1特定遊技及び前記第2特定遊技の終了後は、前記第1役抽選テーブルを用いる遊技に移行し、前記役抽選手段で前記第1特定役又は前記第2特定役に当選したときは、それぞれ前記第1特定役又は前記第2特定役が入賞するまでの遊技において、前記第1特定役又は前記第2特定役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御し、前記第1特定役及び前記第2特定役の当選領域は、それぞれ、前記リプレイとの重複当選領域に設定されており、前記第1特定役又は前記第2特定役と前記リプレイとが重複当選したとき、又は前記第1特定役若しくは前記第2特定役の当選を持ち越しているときに前記リプレイに当選したときは、前記リプレイの入賞を優先し、前記第1役抽選テーブルを用いている遊技中に前記第1特定役又は前記第2特定役に当選したときは、前記第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行し、前記第1役抽選テーブル又は前記第2役抽選テーブルを用いている遊技中に、所定の終了条件を満たしたときは、前記リプレイの当選確率を前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルよりも低く設定した前記役抽選テーブルを用いる遊技に移行することを特徴とする。
上記発明においては、第1特定役又は第2特定役が入賞すると、それぞれ第1特定遊技又は第2特定遊技が行われる。そして、これら第1特定遊技又は第2特定遊技の終了後は、第1役抽選テーブルを用いた遊技が行われる。第1役抽選テーブルを用いている遊技中に第1特定役又は第2特定役に当選すると、第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行する。第1役抽選テーブル又は第2役抽選テーブルを用いる遊技では、第1特定役及び第2特定役は、入賞しない限りその当選次遊技以降に持ち越される。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動(回転及び停止)制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力、及び情報の報知等を制御する。遊技制御手段60は、所定の制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインを設定するスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを設定するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
また、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらに、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2は、第1実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、払出し枚数等、及び終了条件を示す図である。
図2に示すように、役としては、特別役(BB、MB1、MB2、RB、及びCB)、小役(小役1、小役2、小役3、小役4、及びリプレイ)が設けられている。
BB遊技中(後述する特別遊技状態中。以下同じ。)及びRB遊技中は、高確率(後述)で小役4に当選・入賞する遊技である。図2に示すように、BB遊技の終了条件は、そのBB遊技中に345枚のメダルの払出しがあったことに設定されており、RB遊技の終了条件は、役が8回入賞したこと又は12遊技継続されたことに設定されている。
また、CB遊技中は、遊技者の技量によって、小役を入賞可能に制御される遊技である。そして、MB1遊技中にCBに当選すると、次遊技(1遊技)のみ、CB遊技となる。一方、MB2遊技中は、上記終了条件を満たすまで、毎遊技継続してCB遊技が実行される。
さらにまた、小役のうちリプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役のうちCB以外(BB、RB、MB1又はMB2を指す。以下、「特定特別役」という。)が挙げられる。特定特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特定特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特定特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技中(非内部中/内部中、非RT遊技中/RT遊技中)、BB遊技中及びRB遊技中、MB1遊技中、MB2遊技中、CB遊技中)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。
各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
さらにまた、役抽選テーブル62Dは、役抽選テーブル62Aに対し、BB、MB1、及びMB2の当選領域が存在しないように設定されたものである。さらに、CBの当選領域が、役抽選テーブル62Aでは1/65536であるのに対し、役抽選テーブル62Dでは、1/4に設定されている。
また、役抽選テーブル62Eは、役抽選テーブル62Dに対して、リプレイ及びCBの当選領域が非当選領域に設定されたものである。
さらにまた、役抽選テーブル62Fは、小役1〜小役4が抽選されるとともに、小役4が高確率で(1/1.2で)当選するように設定されたものである。
さらに、MB2遊技中は、役抽選テーブル62Eが用いられる遊技となる。なお、MB2遊技中は、全て、CB遊技中となる。
また、BB又はRBが入賞し、次遊技以降、BB遊技又はRB遊技に移行すると、そのBB遊技中又はRB遊技中は、役抽選テーブル62Fが用いられる。
特別役当選持越し手段63は、上述した特定特別役(BB、RB、MB1又はMB2を指し、CBを除く。)に当選したときに、その特定特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特定特別役が入賞するまで)の遊技において、特定特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール制御手段64は、先ず、スタートスイッチ41が操作されたときに、全て(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミング等とに基づいて、後述の停止位置決定テーブル65を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31が停止するように制御するものである。
さらにまた、CB遊技中の中リール31及び右リール31における「リール31の停止制御の範囲内」とは、CB遊技以外の遊技と同様である。
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル65としては、以下の種類が設けられている。
(1)BBテーブル(BBの単独当選時、又はBBの当選を持ち越している遊技中であって役の非当選の遊技で用いられる。)
(2)RBテーブル(RBの当選時、又はRBの当選を持ち越している遊技中であって役の非当選の遊技で用いられる。)
(3)MB1テーブル(MB1の当選を持ち越している遊技中であって役の非当選の遊技で用いられる。)
(4)MB2テーブル(MB2の当選を持ち越している遊技中であって役の非当選の遊技で用いられる。)
(6)BB優先BB−小役2テーブル(BBの当選を持ち越している遊技中であって小役2の当選時の遊技で用いられる。)
(7)BB優先BB−小役3テーブル(BBの当選を持ち越している遊技中であって小役3の当選時の遊技で用いられる。)
(9)リプレイ優先MB1−リプレイテーブル(MB1とリプレイとの重複当選時、及びMB1の当選を持ち越している遊技中であってリプレイの当選時の遊技で用いられる。)
(10)リプレイ優先MB2−リプレイテーブル(MB2とリプレイとの重複当選時、及びMB2の当選を持ち越している遊技中であってリプレイの当選時の遊技で用いられる。)
(12)MB1優先MB1−小役2テーブル(MB1の当選を持ち越している遊技中であって小役2の当選時の遊技で用いられる。)
(13)MB1優先MB1−小役3テーブル(MB1の当選を持ち越している遊技中であって小役3の当選時の遊技で用いられる。)
(15)MB2優先MB2−小役2テーブル(MB2の当選を持ち越している遊技中であって小役2の当選時の遊技で用いられる。)
(16)MB2優先MB2−小役3テーブル(MB2の当選を持ち越している遊技中であって小役3の当選時の遊技で用いられる。)
(18)小役1テーブル(小役1の単独当選時、及び特別役の当選を持ち越していない遊技中であって小役1の当選時の遊技で用いられる。)
(19)小役2テーブル(小役2の当選時、及び特別役の当選を持ち越していない遊技中であって小役2の当選時の遊技で用いられる。)
(20)小役3テーブル(小役3の当選時、及び特別役の当選を持ち越していない遊技中であって小役3の当選時の遊技で用いられる。)
(21)小役4テーブル(小役4の当選時の遊技で用いられる。)
(23)CB遊技中テーブル(CB遊技中(MB2遊技中を含む)で用いられる。)
(24)非当選テーブル(特別役の当選を持ち越していない役の非当選時の遊技で用いられる。)
RBテーブルは、当該遊技でRBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技でRBに当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内においてRBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、RB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
MB1テーブルは、当該遊技以前の遊技でMB1に当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内においてMB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、MB1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
MB2テーブルについても同様である。
小役4テーブルについても同様である。
小役2テーブルは、小役2の当選時、及び特別役の当選を持ち越していない遊技中における小役2の当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役2以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
小役3テーブルについても同様である。
一方、1番目のリール31が停止した場合において、小役1に係る図柄のみが有効ラインに停止しているときは、2番目のリール31の停止時には、小役1に係る図柄がテンパイするように、リール31を停止制御する。3番目のリール31についても、小役1に係る図柄をテンパイした有効ラインに停止させるように制御する。
一方、2番目のリール31が停止した場合において、小役1に係る図柄のみがテンパイしているときは、3番目のリール31の停止時には、小役1に係る図柄がその有効ラインに停止するように(小役1が入賞するように)、リール31を停止制御する。
さらにまた、3番目のリール31の停止時に、BB及び小役1のいずれも(テンパイしている)有効ラインに停止させることができない場合には、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないようにリール31を停止制御する。
BB優先BB−小役2テーブル、
BB優先BB−小役3テーブル、
リプレイ優先BB−リプレイテーブル、
リプレイ優先MB1−リプレイテーブル、
リプレイ優先MB2−リプレイテーブル、
MB1優先MB1−小役1テーブル、
MB1優先MB1−小役2テーブル、
MB1優先MB1−小役3テーブル、
MB2優先MB2−小役1テーブル、
MB2優先MB2−小役2テーブル、
MB2優先MB2−小役3テーブル
についても同様である。
すなわち、BB優先BB−小役2テーブルは、上記内容中、小役1を小役2に読み替えたものとなる。
BB優先BB−小役3テーブルは、上記内容中、小役1を小役3に読み替えたものとなる。
リプレイ優先MB1−リプレイテーブルは、上記内容中、BBをリプレイに読み替えるとともに、小役1をMB1に読み替えたものとなる。
リプレイ優先MB2−リプレイテーブルは、上記内容中、BBをリプレイに読み替えるとともに、小役1をMB2に読み替えたものとなる。
MB1優先MB1−小役2テーブルは、上記内容中、BBをMB1に読み替えるとともに、小役1を小役2に読み替えたものとなる。
MB1優先MB1−小役3テーブルは、上記内容中、BBをMB1に読み替えるとともに、小役1を小役3に読み替えたものとなる。
MB2優先MB2−小役2テーブルは、上記内容中、BBをMB2に読み替えるとともに、小役1を小役2に読み替えたものとなる。
MB2優先MB2−小役3テーブルは、上記内容中、BBをMB2に読み替えるとともに、小役1を小役3に読み替えたものとなる。
図4は、本実施形態における各リール31の外周面の図柄配列を示す平面図である。図4では、一部の図柄配列のみを示しており、図中、空欄になっている部分にも所定の図柄が表示されているが、ここでは説明を省略する。図4に示すように、各リール31には、リプレイに係る図柄である「RP」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)の間隔で、「RP」の図柄がリール31に配列されている。これにより、リプレイの当選時には、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、常に、当選したリプレイの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御することができる。
さらに、「ベル」及び「RP」の図柄の組合せで構成されるMB1、MB2、CB及び小役4についても、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、常に、MB1、MB2、CB及び小役4に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが可能である。
これにより、CB遊技中は、左リール31については、「ベル」の図柄が有効ラインに停止するように狙ってストップスイッチ42を操作すれば、いずれかの有効ラインに、「ベル」の図柄を停止させることができる。そして、中リール31及び右リール31については、いずれの位置でストップスイッチ42が操作されても、「ベル」の図柄を有効ラインに停止させて、小役1の入賞を得ることができる。
以上の停止位置決定テーブル65を用いて、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を停止制御する。
前者のCB遊技では、役抽選テーブル62Dが用いられて役の抽選が行われ、後者のCB遊技では、役抽選テーブル62Eが用いられて役の抽選が行われる。その結果、CB遊技中に、小役1〜小役3、RB、リプレイ(前者のみ)及びCB(前者のみ)に当選する機会がある。そして、RBに当選したときは、その時点でMB1遊技又はMB2遊技は終了し、次遊技以降、通常遊技の内部中の遊技(役抽選テーブル62Cが用いられる遊技)に移行する。また、リプレイに当選したときは、小役よりも当選したリプレイが優先されるので、当該遊技ではリプレイテーブルが用いられる。さらにまた、CBに当選したときは、CBの入賞が優先されるので、当該遊技では、CBテーブルが用いられる。さらに、小役1〜小役3に当選したときは、当該遊技では、上記と同様にCB遊技中テーブルが用いられる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技、RB遊技、MB1遊技、MB2遊技又はCB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
通常遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、次遊技からBB遊技が開始される。
そして、役の入賞回数が8回に到達したとき、又は特別遊技状態での遊技回数が12回に到達したときは、特別遊技制御手段68は、特別遊技状態を終了させるため、その遊技の終了時に、特別遊技状態フラグ68aをオフにする。
すなわち、BB遊技に移行すると、先ず、通常遊技と同様に所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行う一般遊技を行い、この一般遊技でボーナスゲームに移行するための移行役の抽選を行う。一般遊技中に移行役が当選、入賞したときは、次遊技からボーナスゲームに移行させる。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段68は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
そして、特別遊技制御手段68は、カウントされた払出し枚数が上限値を超えた(345枚を超えた)と判別したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判別し、次遊技以降、通常遊技に戻るように制御する。
先ず、MB1遊技では、1/4の確率でCBが当選(及び入賞)する。CBが入賞すると、次遊技では、CB遊技が実行される。CB遊技では、(リプレイ及びCBの当選時以外は)CB遊技中テーブルを用いてリール31が停止制御され、小役1〜小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31が停止制御される。したがって、CB遊技でのリプレイの非当選時は、役の抽選とは無関係に遊技者の技量に応じて小役1〜小役3を入賞させることができる。そして、CB遊技(1遊技)が終了すると、再度、MB1遊技に戻る。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段68は、MB1遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。そして、特別遊技制御手段68は、カウントされた払出し枚数が29枚を超えたと判別したときは、MB1遊技の終了条件を満たすと判別し、次遊技以降、通常遊技に戻るように制御する。同様に、RBに当選したときは、MB1遊技の終了条件を満たすと判別し、次遊技以降、通常遊技(内部中)に移行するように制御する。
出玉率とは、メダルの投入枚数に対する払出し枚数の期待値を示す値である。メダルの投入枚数よりも払出し枚数の期待値の方が多ければ、出玉率が1を上回り、遊技者によって有利となる。これに対し、メダルの投入枚数よりも払出し枚数の期待値の方が少なければ、出玉率が1を下回り、遊技者によって有利となる。
なお、以下の計算では、役の当選時は、100%の確率で入賞するものとする。また、CB遊技では、払出し数の最も多い小役2を入賞させるものとする。さらにまた、リプレイの入賞時は、3枚のメダルが払い出されるものとする。さらに、全ての遊技において、メダル投入枚数は3枚とする。
払出し枚数期待値=1/256×2+1/15×10+1/80×6+1/1.2×15≒13.2
となり、メダルの投入枚数(3枚)よりも払出し枚数の期待値の方が多くなる。
また、出玉率は、
13.2/3=4.4
となり、1を上回る。
払出し枚数期待値=1/256×2+1/15×10+1/80×6+1/7.3×3+1/(4+1)×10≒3.16
となり、メダルの投入枚数よりも払出し枚数の期待値の方が多くなる。
また、出玉率は、
3.16/3=1.05
となり、1を上回る。
払出し枚数期待値=1/1×10=10
となり、メダルの投入枚数よりも払出し枚数の期待値の方が多くなる。
また、出玉率は、
10/3=3.3
となり、1を上回る。
演出制御手段69は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段69は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段69は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
そして、演出制御手段69は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
遊技態様制御手段70は、通常遊技中の遊技態様を、非RT遊技とするか又はRT遊技とするかを制御するものである。
ここで、非RT遊技とは、役抽選テーブル62Aを用いて役の抽選を行う遊技であり、RT遊技とは、役抽選テーブル62Bを用いて役の抽選を行う遊技である。そして、遊技態様制御手段70は、RT遊技中であるか否かを判断するために、RTフラグ70aを備える。
図5及び図6は、通常遊技中(非内部中/内部中、非RT遊技中/RT遊技中を含む)における処理の流れを示すフローチャートである。図6は、図5に続くフローチャートである。
図5のステップS11において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。そして、ベットスイッチ40が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップS12に進む。ステップS12では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを設定し、ステップS13に進む。ステップS13では、RTフラグ70aがオンであるか否かが判断される。
ステップS22では、当該遊技で特別役(BB、RB、MB1、又はMB2。ここでは、特定特別役を指す。)に当選したか否かが判断され、当選したと判断されたときはステップS23に進み、特別役フラグ63aをオンにし、ステップS24に進む。一方、ステップS22で特別役に当選していないと判断されたときは、ステップS23の処理を行うことなくステップS24に進む。
次にステップS29に進み、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判断したときはステップS30に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判断したときは、ステップS27に戻る。
続いて、第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を主として説明する。
第2実施形態では、第1実施形態と比較すると、先ず第1に、各役の当選確率が異なる。図7(A)は、第2実施形態における各役の当選確率等を示す図であり、第1実施形態の図2に相当する図である。
第2実施形態では、以下の特別役の当選確率が第1実施形態と異なる。図7(A)に示すように、BBの当選確率は1/50、MB1の当選確率は1/34、MB2の当選確率は1/70に設定されている。また、RBの当選確率は1/32768、MB1遊技中のCBの当選確率は1/32768に設定されている。
一方、RT遊技中(RT遊技の終了前)に、当選したいずれかの特別役(BB、RB、MB1又はMB2)が入賞すると、次遊技から、それぞれ特別遊技(BB遊技、RB遊技、MB1遊技、MB2遊技)に移行し、それぞれ所定の役抽選テーブル62(62D〜62Fのいずれか)を用いる遊技に移行する。
一方、RT遊技中にいずれの特別役も当選しなかったときは、RT遊技の終了後は、役抽選テーブル62Aを用いる遊技に移行する。
第2実施形態におけるMB1遊技では、小役1が1/256の確率で当選し入賞時の払出し枚数が2枚であり、小役2が1/15の確率で当選し入賞時の払出し枚数が10枚であり、小役3が1/80の確率で当選し入賞時の払出し枚数が6枚であり、リプレイが1/7.3の確率で当選し入賞時の払出し数が3枚である。また、CBが1/32768の確率で当選し次遊技のCB遊技では小役2を入賞させて10枚の払出しを受けるものとする。
払出し枚数期待値=1/256×2+1/15×10+1/80×6+1/7.3×3+1/(32768+1)×10≒1.16
となり、メダルの投入枚数よりも払出し枚数の期待値の方が少なくなる。
また、出玉率は、
1.16/3=0.39
となり、1を下回る。
図8のフローチャートでは、図5のフローチャートと比較すると、図5中、ステップS20及びステップS21が設けられていない点が異なる。また、ステップS13でRTフラグ70aがオンであると判断されたときは、ステップS41に進み、RT遊技回数Nに1が加算される(N=N+1)。そしてステップS14に進む。
上記以外は、第1実施形態と同一である。
続いて、第3実施形態について、第2実施形態と異なる点を主として説明する。
第3実施形態では、第2実施形態と比較すると、BB、MB1、MB2の当選確率が異なる。図10は、第3実施形態における各役の当選確率等を示す図であり、第2実施形態の図7(A)に相当する図である。
第3実施形態では、図10に示すように、BBの当選確率は1/2、MB1の当選確率は1/6、MB2の当選確率は1/6に設定されている。その他は、第2実施形態と同一である。
このように当選確率を設定することにより、RT遊技中(10遊技間)に、BB、MB1、又はMB2に当選する確率を、ほぼ100%に設定することができる。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(2)図2、図7、及び図9で示した役の種類、当選確率及び払出し枚数等は例示であり、これ以外にも種々設定することができる。
(4)どのような契機でRT遊技に移行するか及びRT遊技を終了するかは、本実施形態で示したものに限らず、任意に種々の条件を設定することができる。
(6)また、本実施形態では、MB1及びMB2は、当選を持ち越している場合においてリプレイに当選していないときは、常に入賞可能にしたが、これに限られず、BB及びRBと同様に、必ずしも入賞しないようにしても良い。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62G) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
68a 特別遊技状態フラグ
69 演出制御手段
70 遊技態様制御手段
70a RTフラグ
Claims (7)
- 各役の当選確率を定めた複数の役抽選テーブルと、
前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、
前記役抽選テーブルは、
出玉率が所定値に設定された第1特定遊技に移行させるための第1特定役、出玉率が前記所定値より低い値に設定された第2特定遊技に移行させるための第2特定役、及び遊技者に再遊技を行わせるリプレイを含めて各役の当選確率を定めているとともに、前記リプレイの当選確率を他の前記役抽選テーブルよりも高く設定した第1役抽選テーブルと、
前記第1役抽選テーブルと同様に前記リプレイの当選確率を他の前記役抽選テーブルよりも高く設定し、前記第1特別役及び前記第2特定役の抽選を行わない第2役抽選テーブルとを有し、
前記第1特定遊技及び前記第2特定遊技の終了後は、前記第1役抽選テーブルを用いる遊技に移行し、
前記役抽選手段で前記第1特定役又は前記第2特定役に当選したときは、それぞれ前記第1特定役又は前記第2特定役が入賞するまでの遊技において、前記第1特定役又は前記第2特定役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御し、
前記第1特定役及び前記第2特定役の当選領域は、それぞれ、前記リプレイとの重複当選領域に設定されており、
前記第1特定役又は前記第2特定役と前記リプレイとが重複当選したとき、又は前記第1特定役若しくは前記第2特定役の当選を持ち越しているときに前記リプレイに当選したときは、前記リプレイの入賞を優先し、
前記第1役抽選テーブルを用いている遊技中に前記第1特定役又は前記第2特定役に当選したときは、前記第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行し、
前記第1役抽選テーブル又は前記第2役抽選テーブルを用いている遊技中に、所定の終了条件を満たしたときは、前記リプレイの当選確率を前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルよりも低く設定した前記役抽選テーブルを用いる遊技に移行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1特定遊技及び前記第2特定遊技は、いずれも、出玉率が1を上回るように設定された遊技である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1特定遊技は、出玉率が1を上回るように設定された遊技であり、
前記第2特定遊技は、出玉率が1を下回るように設定された遊技である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1特定遊技は、入賞時に所定数の遊技媒体を払い出す小役を除いて役の抽選を行うとともに、小役を入賞可能に制御し、遊技媒体の払出し数が所定数に到達するまで行われる遊技である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1特定役又は前記第2特定役と前記リプレイとが重複当選したとき、又は前記第1特定役若しくは前記第2特定役の当選を持ち越しているときに前記リプレイに当選したときは、常に、当選した前記リプレイを入賞させるように制御し、
前記第1特定役又は前記第2特定役の当選を持ち越している遊技中であって前記リプレイに当選していない遊技では、常に、当選を持ち越している前記第1特定役又は前記第2特定役を入賞させるように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルを用いている遊技中に、前記第1特定役に当選したか否かの演出を出力するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記所定の終了条件は、前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルを用いた合算の遊技回数が予め定められた所定回数に到達したことである
ことを特徴とするスロットマシン。
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