JP2006087569A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】役の当選確率を定めた役抽選テーブル62を用いて役の抽選を行う役抽選手段61を備える。特別遊技制御手段68は、特別遊技に移行したときは、第1遊技と、移行役が入賞したことを条件に移行する第2遊技とを実行する。第2遊技中の出玉率は、第1遊技中の出玉率より高く設定されている。通常遊技の第1役抽選テーブル62aでは、メダル投入枚数が3枚のときの特別役当選確率がa1に設定され、メダル投入枚数が1枚のときの特別役当選確率がa2(a2<a1)に設定されている。特別遊技の第1遊技中の第2役抽選テーブル62bでは、メダル投入枚数が3枚であるときの移行役当選確率がb1に設定され、メダル投入枚数が1枚であるときの移行役当選確率がb2(b2>b1)に設定されている。
【選択図】図1
Description
(請求項1)
請求項1の発明は、役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特別遊技を実行するように制御する特別遊技制御手段とを備え、前記特別遊技制御手段は、特別遊技に移行したときは、第1遊技と、前記第1遊技で移行役に当選し、前記移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したことを条件に移行する第2遊技とを実行し、前記第2遊技中の出玉率は、前記第1遊技中の出玉率より高く設定されており、前記通常遊技で用いられる前記役抽選テーブルでは、遊技媒体の投入数がmであるときの前記特別役に当選する確率がa1に設定されているとともに、遊技媒体の投入数がn(n<m)であるときの前記特別役に当選する確率がa2(a2<a1)に設定されており、前記特別遊技の前記第1遊技中で用いられる前記役抽選テーブルでは、遊技媒体の投入数が前記mであるときの前記移行役に当選する確率がb1に設定されているとともに、遊技媒体の投入数が前記nであるときの前記移行役に当選する確率がb2(b2>b1)に設定されていることを特徴とする。
さらに、n=1であるときの移行役の当選確率は、1/1.2に設定されており、m=3であるときの移行役の当選確率は、1/20に設定されている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記特別遊技の前記第1遊技では、遊技媒体の投入数を前記nにすべき旨の演出を出力するように制御する演出制御手段を備えることを特徴とする。
請求項2の発明においては、特別遊技の第1遊技では、演出制御手段により、遊技媒体の投入数をnにすべき旨の演出が出力される。
以下の実施形態では、演出制御手段69の投入枚数報知手段69aにより報知が行われる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記特別遊技制御手段は、前記特別遊技中に払い出された遊技媒体数が所定数に到達したときは、特別遊技を終了するように制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記特別遊技の前記第2遊技中は、遊技媒体の投入数が前記nに設定されるとともに、前記役抽選手段は、所定役を含めて役の抽選を行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、通常遊技と特別遊技とで、最適な遊技媒体の投入数を異ならせることができる。これにより、遊技状態に応じて遊技媒体の投入数に変化を持たせ、出玉率を変化させることができる。
請求項2の発明によれば、特別遊技の第1遊技での最適な遊技媒体の投入数を報知することができる。
請求項3の発明によれば、特別遊技に移行したときは、所定数に到達するまで、第1遊技と第2遊技とを繰り返すことができる。
請求項4の発明によれば、特別遊技の第2遊技では、所定役の当選確率や入賞時の遊技媒体の払出し数の設定により、出玉率の設定を行うことができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し、演出の出力等を制御する。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技を開始するときに、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯するものである。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報、さらに本実施形態では後述するようにメダル投入枚数の情報を報知するものである。
これらの演出出力機器は、後述する演出制御手段69によって制御される。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せラインが設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
なお、本実施形態では、メダル投入枚数が2枚であるときは想定していないが、仮にメダル投入枚数が2枚としたときは、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せライン(合計3本)が有効ラインに設定されるとともに他の2本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。
図2は、役抽選テーブル62(後述する第1役抽選テーブル62a〜第3役抽選テーブル62c)に設定されている役とその当選確率を示す図である。図2に示すように、本実施形態では、役として、特別役であるBB及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、リプレイ、移行役及び所定役が設けられている。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
また、所定役とは、BB遊技の第2遊技中及びRB遊技中で抽選される役であり、小役と同様に、当選、入賞すると、所定枚数のメダルが払い出される役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(特別役の入賞となるまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61は、役(上述した特別役であるBB及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、リプレイ、移行役又は所定役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェアからなる乱数発生器)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、図2に示すように、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブル62は、所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
先ず、通常遊技に用いられる役抽選テーブル62として、第1役抽選テーブル62aが設けられている。なお、第1役抽選テーブル62aにおいて、通常遊技中に特別役に当選して内部中となったときは、抽選される役から特別役が除かれる。
また、第3役抽選テーブル62cは、BB遊技の第2遊技、及びRB遊技で用いられるものである。BB遊技の第2遊技では、抽選される役として、所定役のみが設けられている。
また、移行役の当選確率は、3枚のときと比較して、1枚のときの方が高く設定されている。
ここで、出玉率とは、1遊技あたりに投入されるメダル枚数に対して払い出されるメダル枚数の期待値を表す。すなわち、出玉率が1を上回ると、所有メダル枚数が増加する状態となり、出玉率が1を下回ると、所有メダル枚数が減少する状態となる。
先ず、投入枚数が1枚であるときの1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
15/500(小役1)+8/9(小役2)+2/500(小役3)+1/1.2(移行役)
≒1.76(枚)
となる。
よって、出玉率は、
1.76(払出し枚数の期待値)/1(投入枚数)
=1.76
となる。
15/100(小役1)+8/9(小役2)+2/64(小役3)+1/20(移行役)
≒1.12(枚)
となる。
よって、出玉率は、
1.12(払出し枚数の期待値)/3(投入枚数)
≒0.373
となる。
15/1.1
≒13.64(枚)
となる。
よって、出玉率は、
13.64/1
=13.64
となる。
以上より、第2遊技中の出玉率は、第1遊技中の出玉率よりも高く設定される。
したがって、本実施形態では、BB遊技の第1遊技では、メダルの投入枚数を1枚にして遊技を行い、できるだけ早く移行役に当選、入賞させ、第2遊技に移行した方が有利となる。
特別役当選持越し手段63は、特別役(BB又はRB)に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル65を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル65は、各役ごとにそれぞれ設けられ、BBテーブル、RBテーブル、小役1テーブル、小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブル、移行役テーブル、所定役テーブル、及び非当選テーブルを備える。
また、RBテーブルは、RBに当選した遊技、又はRBに当選している場合(RBに係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
さらに、非当選テーブルは、いずれの役にも当選していない遊技で用いられる。
さらにまた、非当選テーブルは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
停止図柄判別手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
払出し手段67は、停止図柄判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
そして、本実施形態では、BB遊技の終了条件として、BB遊技中に払い出されたメダル枚数が上限値を超えたことに設定されている。ここで、本実施形態の上限値は、465枚に設定されている。
演出制御手段69は、遊技中における各種の演出の出力を制御するものであり、選択された演出パターンに基づいて、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御する。
また、スタートスイッチ41の操作時(リール31の回転開始時)や、各ストップスイッチ42の操作時(各リール31の停止時)には、操作時の演出(操作音等)を出力するように制御する。さらにまた、全てのリール31の停止時に、いずれかの役が入賞したときは、入賞に基づく演出を出力するように制御する。
さらにまた、特別役の入賞時には、特別遊技を開始する旨の演出を出力するように制御する。
さらに、本実施形態の演出制御手段69は、投入枚数報知手段69aを備える。
投入枚数報知手段69aは、BB遊技の第1遊技において、メダルの投入枚数を1枚にすべき旨の報知を行う(演出を出力する)ものである。
報知に用いる演出出力機器としては、例えば上述の画像表示装置23が挙げられ、この画像表示装置23に、「メダルを1枚投入してください」等のような情報を報知する。
図3及び図4は、BB遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。図4は、図3に続くフローチャートである。
先ず、ステップS11では、特別遊技制御手段68は、第1遊技の開始処理を行う。
次のステップS12では、投入枚数報知手段69aは、投入枚数を1枚にすべき旨の報知(演出)を行う。
ステップS42では、特別遊技制御手段68は、第2遊技の入賞回数Yから1を減算する(Y=Y−1)。そしてステップS43に進む。
ステップS44では、特別遊技制御手段68は、第2遊技の終了条件を満たしたか否かを判別する。本実施形態では、第2遊技において所定役の入賞回数が8回、又は遊技回数が12回のいずれか1つを満たしたときに第2遊技の終了条件を満たしたと判別する。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(7)本実施形態では、BB遊技の終了条件は、メダル獲得枚数が465枚を超えたときに設定したが、これに限られることなく、種々の条件を設定することが可能である。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
62a 第1役抽選テーブル
62b 第2役抽選テーブル
62c 第3役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 リール停止制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判別手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 演出制御手段
69a 投入枚数報知手段
Claims (4)
- 役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特別遊技を実行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
前記特別遊技制御手段は、特別遊技に移行したときは、第1遊技と、前記第1遊技で移行役に当選し、前記移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したことを条件に移行する第2遊技とを実行し、
前記第2遊技中の出玉率は、前記第1遊技中の出玉率より高く設定されており、
前記通常遊技で用いられる前記役抽選テーブルでは、遊技媒体の投入数がmであるときの前記特別役に当選する確率がa1に設定されているとともに、遊技媒体の投入数がn(n<m)であるときの前記特別役に当選する確率がa2(a2<a1)に設定されており、
前記特別遊技の前記第1遊技中で用いられる前記役抽選テーブルでは、遊技媒体の投入数が前記mであるときの前記移行役に当選する確率がb1に設定されているとともに、遊技媒体の投入数が前記nであるときの前記移行役に当選する確率がb2(b2>b1)に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記特別遊技の前記第1遊技では、遊技媒体の投入数を前記nにすべき旨の演出を出力するように制御する演出制御手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記特別遊技制御手段は、前記特別遊技中に払い出された遊技媒体数が所定数に到達したときは、特別遊技を終了するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記特別遊技の前記第2遊技中は、遊技媒体の投入数が前記nに設定されるとともに、前記役抽選手段は、所定役を含めて役の抽選を行う
ことを特徴とするスロットマシン。
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