JP2006075410A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リプレイの当選確率が異なる第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72を備え、第1役抽選テーブル71の使用中に特別役が入賞したときは、特別遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、第2役抽選テーブル72を用いる。一方、第2役抽選テーブル72の使用中に特別役が入賞したときは、特別遊技の終了後における第2役抽選テーブル72を用いる遊技の遊技回数として、その特別遊技の実行前に設定されていた前記所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定する。さらに、判別手段81は、特別役の当選時に、即時に特別役を入賞させたときとそうでないときとの出玉率を判別し、情報報知手段82は、いずれの出玉率が高いかを報知する。
【選択図】図1
Description
なお、リプレイの当選確率が高確率である役抽選テーブルを用いている遊技で特別役に当選したときは、その役抽選テーブルを用いることを終了するものが知られている。
(請求項1)
請求項1の発明は、役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、前記役抽選手段は、次遊技以降に当選を持越し可能な特定役を含めて役の抽選を行うとともに、前記特定役に当選したときは、少なくとも前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでは、前記特定役を除いて役の抽選を行い、前記役抽選テーブルは、リプレイの当選確率がXに定められた第1役抽選テーブルと、前記リプレイの当選確率がY(Y>X)に定められた第2役抽選テーブルとを含み、前記役抽選手段で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特定遊技を実行するように制御する特定遊技制御手段と、前記特定遊技の終了後は、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記第2役抽選テーブルを用いる条件を満たさなくなったときは、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御する役抽選テーブル切替え手段とを備え、前記役抽選テーブル切替え手段は、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御するとともに、前記所定遊技回数の遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記所定遊技回数の到達前に前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たに前記所定遊技回数を設定せずに、その特定遊技の実行前に設定されていた前記所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御し、さらに、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記特定役に当選したときに、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を表す出玉率のうち、即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第1出玉率と、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている間は前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするとともに前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われるようになったときに前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第2出玉率とで、いずれの方が高い値であるかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果を反映した情報を、遊技者に対して報知する情報報知手段とを備えることを特徴とする。
したがって、特定役に当選したときに、いつ特定役を入賞させるかによって、特定遊技の終了後において第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が異なるようになる。
したがって、遊技者は、報知に従うことで、出玉率の高い方、すなわち遊技者にとって有利な方を選択することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記第1出玉率は、前記特定役の当選時に即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの前記特定遊技の終了後における前記残り遊技回数の遊技での出玉率であり、前記第2出玉率は、前記特定役の当選時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにして前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている遊技中、及び前記特定遊技の終了後における前記所定遊技回数の遊技での出玉率であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記情報報知手段は、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、又は前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知することを特徴とする。
請求項3の発明においては、特定役の当選時に、当選した特定役を入賞させるべき旨、又は入賞させないようにすべき旨が報知される。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記特定遊技は、前記特定遊技中の出玉率が1を超える遊技であることを特徴とする。
なお、以下の実施形態では、特定遊技であるBB遊技又はRB遊技は、ともに、出玉率が約2.973に設定されており、1を上回るように設定されている。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されていることを特徴とする。
したがって、第2役抽選テーブルのリプレイの当選確率は、第1役抽選テーブルのリプレイの当選確率より高く設定されているので、第2役抽選テーブルが用いられた遊技では、例えば第1役抽選テーブルが用いられた遊技よりも遊技媒体が減らないようになる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記第1役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されており、前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を上回るように設定されていることを特徴とする。
したがって、第1役抽選テーブルが用いられたときは遊技媒体が減る状態となり、第2役抽選テーブルが用いられたときは遊技媒体が増える状態となる。
なお、以下の実施形態では、第1役抽選テーブルの出玉率は、約0.49に設定されており、第2役抽選テーブルの出玉率は、約1.19に設定されている。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記特定役の種類として、第1特定役及び前記第1特定役と異なる第2特定役を備え、前記役抽選テーブル切替え手段は、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第1特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第1特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Pの間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御し、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第2特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Q(Q≠P)の間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御することを特徴とする。
なお、以下の実施形態では、3種類の特定役であるBB1、BB2、及びRBについて、特定遊技が実行された後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数は、それぞれ50回、100回、555回であり、互いに異なるように設定されている。
請求項8の発明は、請求項7に記載のスロットマシンにおいて、Q>Pであり、前記第2特定役の当選確率は、前記第1特定役の当選確率より低く設定されていることを特徴とする。
なお、以下の実施形態では、3種類の特定役の当選確率は、BB1の当選確率>BB2の当選確率>RBの当選確率に設定されており、これらが入賞して特定遊技が実行された後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数は、BB1に係る遊技回数(50回)<BB2に係る遊技回数(100回)<RBに係る遊技回数(555回)に設定されている。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合においてそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの到達前に前記第1特定役又は前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たにそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qを設定せずに、その特定遊技の実行前にそれぞれ設定されていた前記遊技回数P又は前記遊技回数Qから消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中に特定役に当選したときは、当選した特定役を即時に入賞させたときと、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中は当選した特定役を入賞させないで遊技を行うときとで、出玉率を変化させることができる。また、いずれが有利かの報知を行うので、遊技者は、報知に従うことで、出玉率の高い方、すなわち遊技者にとって有利な方を選択することができる。
請求項2の発明によれば、特定遊技前の特定役が抽選されない遊技中と、特定遊技後の特定役が抽選される遊技中の双方を考慮して第2出玉率が算出されるので、特定遊技の前後を勘案した出玉率に基づいて、遊技者に報知することができる。
(請求項3)
請求項3の発明によれば、特定役を入賞させるべきか、又は入賞させないべきかを遊技者にわかりやすく報知することができる。
請求項4の発明によれば、特定遊技を、遊技媒体が増加する遊技に設定することができる。
(請求項5)
請求項5の発明によれば、第2役抽選テーブルが用いられる遊技では、第1役抽選テーブルが用いられた遊技よりも遊技媒体が減らない遊技に設定することができる。
(請求項6)
請求項6の発明によれば、第1役抽選テーブルが用いられる遊技は、遊技媒体が減る遊技とし、第2役抽選テーブルが用いられる遊技は、遊技媒体が増える遊技とすることができる。
請求項7の発明によれば、いつ、いずれの特定役を入賞させるかによって、特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が異なるようにすることができる。
請求項8の発明によれば、当選確率の低い特定役に当選したときほど、特定遊技の終了後は、第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数を多くすることで、遊技者にとって有利な状態がより長く続くようにすることができる。
請求項9の発明によれば、各特定役ごとに、特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が異なるので、いつ、いずれの特定役を入賞させるかに応じて、特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数を異ならせることができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し、演出の出力等を制御する。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技を開始するときに、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯するものである。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報、さらに本実施形態では後述する報知内容を表示するものである。
これらの演出出力機器は、後述する演出制御手段80によって制御される。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せラインが設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
図2は、役抽選テーブル70(後述する第1役抽選テーブル71〜第3役抽選テーブル73)に設定されている役とその当選確率等を示す図である。図2に示すように、本実施形態では、役として、特別役であるBB1、BB2及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、並びにリプレイが設けられている。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
ここで、非内部中とは、特別役に当選していない遊技中をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中をいう。
持ち越される役としては、特別役(BB1、BB2及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(特別役の入賞となるまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61は、役(上述した特別役であるBB1、BB2及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、並びにリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェアからなる乱数発生器)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル70は、図2に示すように、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブル70は、所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
先ず、通常遊技に用いられる役抽選テーブル70として、第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72が設けられている。さらに、第2役抽選テーブル72は、3種類の異なる第2役抽選テーブル72a、72b及び72cを備える。
第1役抽選テーブル71は、通常遊技のうち、第2役抽選テーブル72が用いられる遊技以外の遊技で用いられるものである。
ここで、出玉率とは、1遊技あたりに投入されるメダル枚数に対して払い出されるメダル枚数の期待値を表す。なお、以下に示す第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72が用いられる遊技での出玉率は、特別遊技中の出玉率を除く出玉率である。また、本実施形態では、リプレイは3枚の払出しがあるものとして出玉率を計算する。さらにまた、図2の各当選確率は、メダル投入枚数が3枚のときの値である。
先ず、1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
12/94.16092(小役1)+9/10.08246(小役2)+2/65.536(小役3)+3/7.299621(リプレイ)
≒1.46(枚)
となる。
よって、出玉率は、
1.46(払出し枚数の期待値)/3(投入枚数)
≒0.49
となる。
12/94.16092(小役1)+9/10.08246(小役2)+2/65.536(小役3)+3/1.191564(リプレイ)
≒3.57(枚)(払出し枚数の期待値)
となる。
よって、出玉率は、
3.57/3
≒1.19
となる。
これに対し、第2役抽選テーブル72が用いられている遊技では、出玉率が1を上回るので、特別遊技に移行しなくとも、遊技の継続に伴って、遊技者の所有メダル枚数が徐々に増加する。
12/94.16092(小役1)+9/1.026582(小役2)+2/65.536(小役3)
≒8.92(枚)(払出し枚数の期待値)
となる。
よって、出玉率は、
8.92/3
≒2.973
となる。
ゆえに、第3役抽選テーブル73が用いられる特別遊技(BB遊技又はRB遊技)では、出玉率は1を上回るように設定されているので、特別遊技中は、所有メダル枚数が増加する。
役抽選テーブル切替え手段62は、特別遊技中は、第3役抽選テーブル73を用いて役の抽選を行うように制御し、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の終了後は、第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行うように制御し、さらに、第2役抽選テーブル72を用いる条件を満たさなくなったときは、第1役抽選テーブル71を用いて役の抽選を行うように制御するものである。このように、役抽選テーブル切替え手段62は、役抽選手段61で用いる役抽選テーブル70の切替えを行うものである。
さらにまた、RBが入賞してRB遊技が実行され、そのRB遊技の終了後の通常遊技では、555遊技回数を上限として、RTが設定される。
したがって、この場合には、RBにより本来受けるべきRT回数である555回より少ないRT回数となる。
したがって、この場合には、BB2により本来受けるべきRT回数である100回より多いRT回数となる。
RTフラグ62aは、当該遊技がRTであるか否かを判別するためのフラグであり、RT中(第2役抽選テーブル72が用いられている間)はオンにされ、それ以外、すなわち第1役抽選テーブル71が用いられているとき(通常遊技中)又は第3役抽選テーブル73が用いられているとき(特別遊技中)はオフにされる。
また、RT中に特別役が入賞したときは、役抽選テーブル切替え手段62は、その時点での残りRT回数をメモリに記憶しておく。そして、特別遊技の終了後は、その残りRT回数をセットして、通常遊技を開始する。
特別役当選持越し手段63は、特別役(BB1、BB2又はRB)に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル65を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル65は、各役ごとにそれぞれ設けられ、BB1テーブル、BB2テーブル、RBテーブル、小役1テーブル、小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブル、及び非当選テーブルを備える。
BB2テーブルは、BB2に当選した遊技、又はBB2に当選している場合(BB2に係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
また、RBテーブルは、RBに当選した遊技、又はRBに当選している場合(RBに係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
さらに、非当選テーブルは、いずれの役にも当選していない遊技で用いられる。
さらにまた、非当選テーブルは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
停止図柄判別手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
払出し手段67は、停止図柄判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
先ず、通常遊技中に、BB1又はBB2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれBB1又はBB2の入賞となり、次遊技からBB遊技が開始される。
そして、特別遊技制御手段68は、カウントされた払出し枚数が上限値を超えた(465枚を超えた)と判別したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判別する。
演出制御手段80は、遊技中における各種の演出の出力を制御するものであり、選択された演出パターンに基づいて、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御する。
また、スタートスイッチ41の操作時(リール31の回転開始時)や、各ストップスイッチ42の操作時(各リール31の停止時)には、操作時の演出(操作音等)を出力するように制御する。さらにまた、全てのリール31の停止時に、いずれかの役が入賞したときは、入賞に基づく演出を出力するように制御する。
さらにまた、特別役の入賞時には、特別遊技を開始する旨の演出を出力するように制御する。
(判別手段)
判別手段81は、第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行うように制御されている場合において特別役に当選したときに、即時に(直ちに、すなわちその特別役が当選した遊技で)その特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第1出玉率と、第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選が行われている間はその特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするとともに第1役抽選テーブル71を用いて役の抽選が行われるようになったときにその特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第2出玉率とで、いずれの方が高い値であるかを判別する。
また、第2出玉率は、特別役の当選時に特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにして第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選が行われている遊技中、及び特別遊技の終了後における第2役抽選テーブル72が用いられる所定遊技回数の遊技での出玉率である。
この場合には、(1)即時にBB1を入賞させてBB遊技を実行する場合と、(2)残りRTの全てを消化した後にBB1を入賞させる場合とが考えられる。なお、後者の場合には、残りRTの消化中は、当選しているBB1を入賞させないようにストップスイッチ42を操作する必要がある。
また、第2出玉率は、上記(2)の場合であり、BB遊技が実行される前の(当選したBB1を入賞させないようにして遊技を行う残りRT回数である60回の)RTと、BB遊技の終了後のBB1に係る(50回の)RTとの双方を含む出玉率である。
(m1×n1+m2×n2)/(m1+m2)
によって算出される。
これに対し、第2出玉率において、特別役に当選した後、特別遊技が実行される前のRT中は、内部中のため特別役は抽選されないので、出玉率の算出には、特別遊技が実行される場合の払出し数の期待値は含まれない。
情報報知手段82は、判別手段81による判別結果を反映した情報を、遊技者に対して報知するものである。
特に本実施形態では、情報報知手段82は、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、又は特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知する。
このように報知を行えば、遊技者は、報知に従うことで、出玉率が高い方を選択することができる。
また、上述したような報知は、スタートスイッチ41が操作された直後(ストップスイッチ42が操作される前)に行う。このようにすれば、遊技者は、その報知に従うようにストップスイッチ42を操作することができるからである。
図3のステップS1において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。すなわち、遊技者により、メダル投入口からメダルが投入されたか否か、又はベットスイッチ40が操作されたか否かを検知し続ける。
ステップS7では、役抽選手段61は、ステップS5又はステップS6でそれぞれセットされた第1役抽選テーブル71又は第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行う。なお、この役の抽選でBB又はRBに当選したときは、当選したBB又はRBに対応する特別役フラグ63aがオンにされる。
ステップS9では、判別手段81は、出玉率の算出及び判定を行う。すなわち、(1)当該遊技で特別役を入賞させて特別遊技に移行した場合の、特別遊技の終了後におけるRTでの出玉率(第1出玉率)と、(2)特別役を入賞させないようにしてRTを消化した場合のそのRT、及びRTの消化後に特別役を入賞させて特別遊技に移行した場合の特別遊技の終了後のおけるRTの双方を含む出玉率(第2出玉率)を算出し、両者を比較し、いずれの出玉率が大きいかを判別する。
ステップS43では、払出し手段67は、入賞した役に対応する枚数のメダルの払出し処理(クレジットへの加算処理を含む)を行う。そしてステップS44に進む。
ステップS53では、RTフラグ62aをオンにする。次にステップS54に進み、特別遊技制御手段68は、BB遊技を終了し、通常遊技に移行するように制御する。
ステップS77では、RTフラグ62aをオンにする。そしてステップS78に進み、特別遊技制御手段68は、RB遊技を終了し、通常遊技に移行するように制御する。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル切替え手段
62a RTフラグ
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 リール停止制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判別手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
68a 特定遊技状態フラグ
70 役抽選テーブル
71 第1役抽選テーブル
72(72a、72b、72c) 第2役抽選テーブル
73 第3役抽選テーブル
80 演出制御手段
81 判別手段
82 情報報知手段
Claims (9)
- 役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、
前記役抽選手段は、次遊技以降に当選を持越し可能な特定役を含めて役の抽選を行うとともに、前記特定役に当選したときは、少なくとも前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでは、前記特定役を除いて役の抽選を行い、
前記役抽選テーブルは、リプレイの当選確率がXに定められた第1役抽選テーブルと、前記リプレイの当選確率がY(Y>X)に定められた第2役抽選テーブルとを含み、
前記役抽選手段で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特定遊技を実行するように制御する特定遊技制御手段と、
前記特定遊技の終了後は、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記第2役抽選テーブルを用いる条件を満たさなくなったときは、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御する役抽選テーブル切替え手段とを備え、
前記役抽選テーブル切替え手段は、
前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御するとともに、
前記所定遊技回数の遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記所定遊技回数の到達前に前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たに前記所定遊技回数を設定せずに、その特定遊技の実行前に設定されていた前記所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御し、
さらに、
前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記特定役に当選したときに、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を表す出玉率のうち、即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第1出玉率と、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている間は前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするとともに前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われるようになったときに前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第2出玉率とで、いずれの方が高い値であるかを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果を反映した情報を、遊技者に対して報知する情報報知手段とを備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1出玉率は、前記特定役の当選時に即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの前記特定遊技の終了後における前記残り遊技回数の遊技での出玉率であり、
前記第2出玉率は、前記特定役の当選時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにして前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている遊技中、及び前記特定遊技の終了後における前記所定遊技回数の遊技での出玉率である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記情報報知手段は、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、又は前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記特定遊技は、前記特定遊技中の出玉率が1を超える遊技である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されており、
前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を上回るように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記特定役の種類として、第1特定役及び前記第1特定役と異なる第2特定役を備え、
前記役抽選テーブル切替え手段は、
前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第1特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第1特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Pの間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御し、
前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第2特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Q(Q≠P)の間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項7に記載のスロットマシンにおいて、
Q>Pであり、
前記第2特定役の当選確率は、前記第1特定役の当選確率より低く設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項7又は請求項8に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合においてそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの到達前に前記第1特定役又は前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たにそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qを設定せずに、その特定遊技の実行前にそれぞれ設定されていた前記遊技回数P又は前記遊技回数Qから消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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