JP2006075410A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の役抽選テーブルを切り替えて用いる場合に、特定役の当選時に、遊技者にとって有利となる特定役の入賞時期を報知する。
【解決手段】リプレイの当選確率が異なる第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72を備え、第1役抽選テーブル71の使用中に特別役が入賞したときは、特別遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、第2役抽選テーブル72を用いる。一方、第2役抽選テーブル72の使用中に特別役が入賞したときは、特別遊技の終了後における第2役抽選テーブル72を用いる遊技の遊技回数として、その特別遊技の実行前に設定されていた前記所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定する。さらに、判別手段81は、特別役の当選時に、即時に特別役を入賞させたときとそうでないときとの出玉率を判別し、情報報知手段82は、いずれの出玉率が高いかを報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リプレイの当選確率の異なる複数種類の役抽選テーブルを切り替えて用い、出玉率に差が付くようにするとともに、出玉率を高くする情報を報知するスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンの役抽選テーブルとして、リプレイの当選確率が通常確率の役抽選テーブルと、高確率の役抽選テーブルとを設け、切り替えて用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137430号公報
この技術では、所定の条件が満たされた場合、例えば特別遊技(ビックボーナスゲーム)の終了後の所定回数の通常遊技で、リプレイの当選確率が高確率である役抽選テーブルが用いられる。そして、この役抽選テーブルが用いられているときは、メダル所有枚数が減らない(ほぼ現状維持する)遊技状態にすることができる。
なお、リプレイの当選確率が高確率である役抽選テーブルを用いている遊技で特別役に当選したときは、その役抽選テーブルを用いることを終了するものが知られている。
しかし、前述の従来の技術において、リプレイの当選確率が高確率の役抽選テーブルを用いる条件は、例えば特別遊技の終了後の所定回数の通常遊技等、予め決定されていた。このため、遊技者の技量にかかわらず、獲得できるメダル枚数が一律になってしまい、差がつきにくいという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、リプレイの当選確率の異なる複数種類の役抽選テーブルを切り替えて用いる場合において、特定役に当選したときに、特定役の入賞時期によって出玉が変化するようにすることである。さらには、その場合に、遊技者にとって有利となる特定役の入賞時期を報知することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、前記役抽選手段は、次遊技以降に当選を持越し可能な特定役を含めて役の抽選を行うとともに、前記特定役に当選したときは、少なくとも前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでは、前記特定役を除いて役の抽選を行い、前記役抽選テーブルは、リプレイの当選確率がXに定められた第1役抽選テーブルと、前記リプレイの当選確率がY(Y>X)に定められた第2役抽選テーブルとを含み、前記役抽選手段で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特定遊技を実行するように制御する特定遊技制御手段と、前記特定遊技の終了後は、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記第2役抽選テーブルを用いる条件を満たさなくなったときは、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御する役抽選テーブル切替え手段とを備え、前記役抽選テーブル切替え手段は、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御するとともに、前記所定遊技回数の遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記所定遊技回数の到達前に前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たに前記所定遊技回数を設定せずに、その特定遊技の実行前に設定されていた前記所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御し、さらに、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記特定役に当選したときに、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を表す出玉率のうち、即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第1出玉率と、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている間は前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするとともに前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われるようになったときに前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第2出玉率とで、いずれの方が高い値であるかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果を反映した情報を、遊技者に対して報知する情報報知手段とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明においては、役抽選テーブルには、リプレイの当選確率の異なる第1役抽選テーブルと第2役抽選テーブルとが設けられている。第1役抽選テーブルが用いられている遊技中に特定役が入賞して特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われる。
これに対し、第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているとき(所定遊技回数の到達前)に特定役が入賞して特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後は、その特定遊技の実行前に設定されていた所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数が、第2役抽選テーブルを用いて遊技を行う遊技回数に設定される。
したがって、特定役に当選したときに、いつ特定役を入賞させるかによって、特定遊技の終了後において第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が異なるようになる。
そして、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中に特定役に当選したときは、当選した特定役を即時に入賞させたときと、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中は当選した特定役を入賞させないで遊技を行うときとで、いずれの出玉率が高いかが判別される。そして、その判別結果が遊技者に対して報知される。
したがって、遊技者は、報知に従うことで、出玉率の高い方、すなわち遊技者にとって有利な方を選択することができる。
なお、以下の実施形態では、第2役抽選テーブルは、3種類(72a〜72c)設けられている。また、第1役抽選テーブルのリプレイの当選確率Xは、8978/65536に定められており、第2役抽選テーブルのリプレイの当選確率Yは、55000〜55002/65536に定められている。さらにまた、特定役は、特別役(BB1、BB2、又はRB)に設定されており、特定遊技は、特別遊技(BB1若しくはBB2に対応するBB遊技、又はRBに対応するRB遊技)に設定されている。さらに、特定遊技の終了後の(第2役抽選テーブルが用いられる)所定遊技回数の遊技は、特定役であるBB1、BB2、又はRBに応じて、50回、100回、又は555回に設定されている。
(請求項2)
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記第1出玉率は、前記特定役の当選時に即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの前記特定遊技の終了後における前記残り遊技回数の遊技での出玉率であり、前記第2出玉率は、前記特定役の当選時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにして前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている遊技中、及び前記特定遊技の終了後における前記所定遊技回数の遊技での出玉率であることを特徴とする。
請求項2の発明においては、第1出玉率は、特定遊技の終了後の出玉率であるが、第2出玉率は、特定遊技の前後で算出される。ここで、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中に特定役に当選したときに、その特定役の当選を持ち越して遊技を継続する場合には、特定役の抽選が行われない。したがって、第2出玉率は、特定遊技前であって、特定役を除いて役の抽選が行われるときと、特定遊技後の特定役を含めて役の抽選が行われるときとの双方を含む出玉率となる。
(請求項3)
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記情報報知手段は、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、又は前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知することを特徴とする。
請求項3の発明においては、特定役の当選時に、当選した特定役を入賞させるべき旨、又は入賞させないようにすべき旨が報知される。
(請求項4)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記特定遊技は、前記特定遊技中の出玉率が1を超える遊技であることを特徴とする。
請求項4の発明においては、特定遊技が実行されると、出玉率が1を超える遊技であるので、遊技媒体が増加する。
なお、以下の実施形態では、特定遊技であるBB遊技又はRB遊技は、ともに、出玉率が約2.973に設定されており、1を上回るように設定されている。
(請求項5)
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されていることを特徴とする。
請求項5の発明においては、第1役抽選テーブルが用いられたとき、及び第2役抽選テーブルが用いられたときのいずれも、出玉率が1を下回るようになる。
したがって、第2役抽選テーブルのリプレイの当選確率は、第1役抽選テーブルのリプレイの当選確率より高く設定されているので、第2役抽選テーブルが用いられた遊技では、例えば第1役抽選テーブルが用いられた遊技よりも遊技媒体が減らないようになる。
(請求項6)
請求項6の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記第1役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されており、前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を上回るように設定されていることを特徴とする。
請求項6の発明においては、第1役抽選テーブルが用いられたときは出玉率が1を下回り、第2役抽選テーブルが用いられたときは出玉率が1を上回るようになる。
したがって、第1役抽選テーブルが用いられたときは遊技媒体が減る状態となり、第2役抽選テーブルが用いられたときは遊技媒体が増える状態となる。
なお、以下の実施形態では、第1役抽選テーブルの出玉率は、約0.49に設定されており、第2役抽選テーブルの出玉率は、約1.19に設定されている。
(請求項7)
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記特定役の種類として、第1特定役及び前記第1特定役と異なる第2特定役を備え、前記役抽選テーブル切替え手段は、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第1特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第1特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Pの間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御し、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第2特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Q(Q≠P)の間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御することを特徴とする。
請求項7の発明においては、特定役として第1特定役と第2特定役とが設けられる。そして、第1特定役が入賞して特定遊技が実行されたときのその終了後における第2役抽選テーブルが用いられる遊技の遊技回数Pと、第2特定役が入賞して特定遊技が実行されたときのその終了後における第2役抽選テーブルが用いられる遊技の遊技回数Qとが異なるように設定される。したがって、いつ、いずれの特定役を入賞させるかによって、特定遊技の終了後の遊技回数が異なる。
なお、以下の実施形態では、3種類の特定役であるBB1、BB2、及びRBについて、特定遊技が実行された後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数は、それぞれ50回、100回、555回であり、互いに異なるように設定されている。
(請求項8)
請求項8の発明は、請求項7に記載のスロットマシンにおいて、Q>Pであり、前記第2特定役の当選確率は、前記第1特定役の当選確率より低く設定されていることを特徴とする。
請求項8の発明においては、第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数の多い特定役の方が低い当選確率に設定されている。したがって、当選確率の低い特定役に当選したときほど、特定遊技の終了後は、第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が多くなる。
なお、以下の実施形態では、3種類の特定役の当選確率は、BB1の当選確率>BB2の当選確率>RBの当選確率に設定されており、これらが入賞して特定遊技が実行された後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数は、BB1に係る遊技回数(50回)<BB2に係る遊技回数(100回)<RBに係る遊技回数(555回)に設定されている。
(請求項9)
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合においてそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの到達前に前記第1特定役又は前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たにそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qを設定せずに、その特定遊技の実行前にそれぞれ設定されていた前記遊技回数P又は前記遊技回数Qから消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御することを特徴とする。
請求項9の発明においては、各特定役ごとに所定遊技回数が異なるように設定されている場合でも、第1役抽選テーブルが用いられている遊技でいずれかの特定役が入賞したときは、その入賞した特定役に係る所定遊技回数が特定遊技の終了後における第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数に設定される。これに対し、第2役抽選テーブルが用いられている遊技でいずれかの特定役が入賞したときは、その特定役の入賞前の残り遊技回数が特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数に設定される。
(請求項1)
請求項1の発明によれば、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中に特定役に当選したときは、当選した特定役を即時に入賞させたときと、第2役抽選テーブルが用いられている遊技中は当選した特定役を入賞させないで遊技を行うときとで、出玉率を変化させることができる。また、いずれが有利かの報知を行うので、遊技者は、報知に従うことで、出玉率の高い方、すなわち遊技者にとって有利な方を選択することができる。
(請求項2)
請求項2の発明によれば、特定遊技前の特定役が抽選されない遊技中と、特定遊技後の特定役が抽選される遊技中の双方を考慮して第2出玉率が算出されるので、特定遊技の前後を勘案した出玉率に基づいて、遊技者に報知することができる。
(請求項3)
請求項3の発明によれば、特定役を入賞させるべきか、又は入賞させないべきかを遊技者にわかりやすく報知することができる。
(請求項4)
請求項4の発明によれば、特定遊技を、遊技媒体が増加する遊技に設定することができる。
(請求項5)
請求項5の発明によれば、第2役抽選テーブルが用いられる遊技では、第1役抽選テーブルが用いられた遊技よりも遊技媒体が減らない遊技に設定することができる。
(請求項6)
請求項6の発明によれば、第1役抽選テーブルが用いられる遊技は、遊技媒体が減る遊技とし、第2役抽選テーブルが用いられる遊技は、遊技媒体が増える遊技とすることができる。
(請求項7)
請求項7の発明によれば、いつ、いずれの特定役を入賞させるかによって、特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が異なるようにすることができる。
(請求項8)
請求項8の発明によれば、当選確率の低い特定役に当選したときほど、特定遊技の終了後は、第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数を多くすることで、遊技者にとって有利な状態がより長く続くようにすることができる。
(請求項9)
請求項9の発明によれば、各特定役ごとに、特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数が異なるので、いつ、いずれの特定役を入賞させるかに応じて、特定遊技の終了後の第2役抽選テーブルが用いられる遊技回数を異ならせることができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し、演出の出力等を制御する。
遊技制御手段60は、制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
(ベットスイッチ、スタートスイッチ、ストップスイッチ)
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技を開始するときに、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。
なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを設定するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
また、スタートスイッチ41は、リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
(モータ、リール)
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60は、この信号を受信すると、全てのモータ32を駆動制御して、全てのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
また、ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール停止制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。
ここで、本実施形態では、リール31は、左、中、右の3つが設けられており、これに対応して、ストップスイッチ42は、左、中、右の3つが設けられている。すなわち、左ストップスイッチ42に対応するリール31は左リール31であり、中ストップスイッチ42に対応するリール31は中リール31であり、右ストップスイッチ42に対応するリール31は右リール31である。
(演出出力機器(ランプ、スピーカ、画像表示装置))
さらにまた、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯するものである。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報、さらに本実施形態では後述する報知内容を表示するものである。
これらの演出出力機器は、後述する演出制御手段80によって制御される。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口からメダルを投入して有効ラインを設定するとともに、スタートスイッチ41をオンする。スタートスイッチ41がオンされることで有効ライン数が確定するとともに、全リール31が始動(回転が開始)される。
そして、遊技者は各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
(図柄組合せライン、有効ライン)
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せラインが設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
さらに、5本の図柄組合せラインのうち、遊技者によって投入されたメダル枚数に応じて、図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
本実施形態では、通常遊技でのメダル投入枚数は、1枚〜3枚の中から遊技者が選択可能である。そして、メダル投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せライン(1本)が有効ラインに設定されるとともに残りの4本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。また、メダル投入枚数が2枚であるときには、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せライン(合計3本)が有効ラインに設定されるとともに他の2本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。さらにまた、メダル投入枚数が3枚であるときには、全ての図柄組合せライン(合計5本)が有効ラインに設定され、無効ラインは存在しない。
さらに、BB遊技の特定遊技状態、及びRB遊技では、メダル投入枚数は1枚に(最大受付け枚数が1枚に)設定されるが、この場合は5本全ての図柄組合せラインが有効ラインに設定され、無効ラインは存在しない。
(役)
図2は、役抽選テーブル70(後述する第1役抽選テーブル71〜第3役抽選テーブル73)に設定されている役とその当選確率等を示す図である。図2に示すように、本実施形態では、役として、特別役であるBB1、BB2及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、並びにリプレイが設けられている。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。本実施形態では、特別役として、BB(ビックボーナス)及びRB(レギュラーボーナス)が設けられている。BBは、特別遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、RBは、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行させる役である。なお、他の特別役として、SB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では、BB及びRBが設けられており、SBは設けていない。
さらに本実施形態では、BBとして2種類(BB1及びBB2)が設けられている。BB1とBB2とは、いずれも同一のBB遊技に移行させるものであるが、両者は、BB遊技の終了後において第2役抽選テーブル72が用いられる遊技回数が異なるものである(この点については後述する)。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、3種類の小役1〜小役3が設けられている。なお、小役1〜小役3は、図2に示すように、小役の種類に応じて、対応する図柄の組合せやメダルの払出し枚数が異なるように設定されている。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
なお、本実施形態では、遊技状態として、通常遊技(非内部中又は内部中)、特別遊技であるBB遊技及びRB遊技が設けられている。
ここで、非内部中とは、特別役に当選していない遊技中をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中をいう。
また、BB遊技には、特定遊技状態が設けられている。本実施形態の特定遊技状態とは、(有効ラインは5ラインのまま)メダルの投入枚数を1枚にして遊技を行う遊技状態である。この特定遊技状態では、小役2の当選確率が通常遊技時よりも高くなる。図2に示すように、小役2の当選確率は、通常遊技(図2中、第1役抽選テーブル71又は第2役抽選テーブル72)では約1/10であるが、BB遊技の特定遊技状態及びRB遊技(図2中、第3役抽選テーブル73)では、約1/1.03になる。
以上の各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役(BB1、BB2及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(特別役の入賞となるまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
これに対し、特別役以外の役は、持ち越されない。役の抽選において、特別役以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。なお、「停止(入賞)可能」とは、リール31の停止可能位置の範囲内(停止制御の範囲内)において停止する(入賞する)という意味である。
また、以上の各種の役に対応する、リール31の図柄の組合せが予め定められている。図2中、各役の右側にかっこ書で表示したものは、リール31の図柄の組合せを構成する図柄を示している。BB1の図柄の組合せは「赤7」−「赤7」−「赤7」であり、BB2の図柄の組合せは「白7」−「白7」−「白7」であり、RBの図柄の組合せは「BAR」−「BAR」−「BAR」である。また、小役1の図柄の組合せは「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」であり、小役2の図柄の組合せは「ベル」−「ベル」−「ベル」であり、小役3の図柄の組合せは「チェリー」−「any(任意)」−「any(任意)」である。さらにまた、リプレイの図柄の組合せは「R」−「R」−「R」である。
このような場合において、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。例えば、全てのリール31の停止時に、いずれかの有効ラインに「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが停止したときは、小役1の入賞となって、12枚のメダルが払い出される。
遊技制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(上述した特別役であるBB1、BB2及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、並びにリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェアからなる乱数発生器)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
本実施形態の乱数発生手段(乱数発生器)は、16ビット(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオン(操作)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル70と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がBB1の当選領域に属する場合は、BB1の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選手段61は、通常遊技中(非内部中)では、図2に示すように、特別役であるBB1、BB2及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、リプレイ並びに非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選の有無及び当選役を判定する。
(役抽選テーブル)
役抽選テーブル70は、図2に示すように、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブル70は、所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
なお、図2中、「1/」とあるのは、当選確率が何分の1であるかを示す値であり、例えば第1役抽選テーブル71におけるBB1の当選確率は、「1/385.5059」であることを示す。また、「/65536」とあるのは、16ビット乱数(65536)における当選に該当する乱数の数(置数)を示しており、例えば第1役抽選テーブル71におけるBB1の当選確率は、「170/65536」であることを示す。
また、遊技状態(通常遊技、及び特別遊技(BB遊技又はRB遊技))ごとに、特有の役抽選テーブル70が設けられている。
先ず、通常遊技に用いられる役抽選テーブル70として、第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72が設けられている。さらに、第2役抽選テーブル72は、3種類の異なる第2役抽選テーブル72a、72b及び72cを備える。
第1役抽選テーブル71は、通常遊技のうち、第2役抽選テーブル72が用いられる遊技以外の遊技で用いられるものである。
また、第2役抽選テーブル72aは、BB1に当選し、BB1が入賞してBB遊技が実行され、そのBB遊技の終了後の通常遊技で用いられるものである。さらにまた、第2役抽選テーブル72bは、BB2に当選し、BB2が入賞してBB遊技が実行され、そのBB遊技の終了後の通常遊技で用いられるものである。さらに、第2役抽選テーブル72cは、RBに当選し、RB1が入賞してRB遊技が実行され、そのRB遊技の終了後の通常遊技で用いられるものである。
第2役抽選テーブル72は、第1役抽選テーブル71と比較すると、リプレイの当選確率が異なる。第1役抽選テーブル71におけるリプレイの当選確率は、約1/7.3であるのに対し、第2役抽選テーブル72におけるリプレイの当選確率は、約1/1.19でであり、第1役抽選テーブル71のリプレイの当選確率より高く設定されている。これにより、第2役抽選テーブル72が用いられる遊技中は、メダルが減らない遊技状態となる。
また、第2役抽選テーブル72a、72b、72cにおいては、リプレイの当選確率のみが、55000/65536、55001/65536、及び55002/65536と、わずかに異なるだけである。
さらにまた、第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72が用いられている遊技中は、特別役を含めて役の抽選を行っているので、特別役に当選する場合がある。そして、特別役に当選して内部中となったときは、それ以降の遊技では、特別役(BB1、BB2及びRB)を除いて役の抽選が行われる。この場合に、第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72での特別役の当選領域は、非当選領域に設定される。
さらに、第3役抽選テーブル73は、BB遊技の特定遊技状態、及びRB遊技で用いられるものであり、この遊技中は、特別役(BB1、BB2、RB)、及びリプレイの抽選を行わない。また、小役2の当選確率が、第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72の小役2の当選確率よりも高く設定されている。
なお、図示しないが、役抽選テーブル70における各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値ごとに定められている。さらに、通常遊技で用いられる第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72では、メダルの投入枚数(1〜3枚)ごとに各役の当選領域及び非当選領域が定められている。一方、本実施形態のBB遊技及びRB遊技では、メダルの投入枚数が1枚のみであるので、第3役抽選テーブル73では、メダルの投入枚数が1枚のときだけの各役の当選領域及び非当選領域が定められている。
また、役抽選テーブル70における各役の当選確率、及び各役の入賞時のメダル払出し枚数は、所定の出玉率となるように設定されている。
ここで、出玉率とは、1遊技あたりに投入されるメダル枚数に対して払い出されるメダル枚数の期待値を表す。なお、以下に示す第1役抽選テーブル71及び第2役抽選テーブル72が用いられる遊技での出玉率は、特別遊技中の出玉率を除く出玉率である。また、本実施形態では、リプレイは3枚の払出しがあるものとして出玉率を計算する。さらにまた、図2の各当選確率は、メダル投入枚数が3枚のときの値である。
例えば、第1役抽選テーブル71の出玉率は、以下の通りである。
先ず、1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
12/94.16092(小役1)+9/10.08246(小役2)+2/65.536(小役3)+3/7.299621(リプレイ)
≒1.46(枚)
となる。
よって、出玉率は、
1.46(払出し枚数の期待値)/3(投入枚数)
≒0.49
となる。
また、第2役抽選テーブル72aでは、1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
12/94.16092(小役1)+9/10.08246(小役2)+2/65.536(小役3)+3/1.191564(リプレイ)
≒3.57(枚)(払出し枚数の期待値)
となる。
よって、出玉率は、
3.57/3
≒1.19
となる。
なお、第2役抽選テーブル72b及び72cは、第2役抽選テーブル72aに対し、リプレイの当選確率がわずかに異なるだけであり、上記の値とほぼ同一とみなれるので、これらの第2役抽選テーブル72b及び72cの出玉率の計算は省略する。
以上より、第1役抽選テーブル71が用いられている遊技では、出玉率が1を下回るので、特別遊技に移行しない限り、遊技の継続に伴って、遊技者の所有メダル枚数が次第に減少する。
これに対し、第2役抽選テーブル72が用いられている遊技では、出玉率が1を上回るので、特別遊技に移行しなくとも、遊技の継続に伴って、遊技者の所有メダル枚数が徐々に増加する。
さらにまた、第3役抽選テーブル73では、1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
12/94.16092(小役1)+9/1.026582(小役2)+2/65.536(小役3)
≒8.92(枚)(払出し枚数の期待値)
となる。
よって、出玉率は、
8.92/3
≒2.973
となる。
ゆえに、第3役抽選テーブル73が用いられる特別遊技(BB遊技又はRB遊技)では、出玉率は1を上回るように設定されているので、特別遊技中は、所有メダル枚数が増加する。
(役抽選テーブル切替え手段)
役抽選テーブル切替え手段62は、特別遊技中は、第3役抽選テーブル73を用いて役の抽選を行うように制御し、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の終了後は、第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行うように制御し、さらに、第2役抽選テーブル72を用いる条件を満たさなくなったときは、第1役抽選テーブル71を用いて役の抽選を行うように制御するものである。このように、役抽選テーブル切替え手段62は、役抽選手段61で用いる役抽選テーブル70の切替えを行うものである。
ここで、各特別役には、特別遊技の終了後に用いられる第2役抽選テーブル72の種類とその遊技回数(上限値)とが予め設定されている。図2中、第1役抽選テーブル71において、特別役の払出し枚数等の欄におけるかっこ書に示すように、特別役の種類ごとに第2役抽選テーブル72が用いられる遊技(以下、必要に応じて、この遊技を「RT」と称する。)の遊技回数(以下、必要に応じて「RT回数」と称する。)が予め設定されている。例えば、BB1が入賞してBB遊技が実行され、そのBB遊技の終了後の通常遊技では、50遊技回数を上限として、RTが設定される。
また、BB2が入賞してBB遊技が実行され、そのBB遊技の終了後の通常遊技では、100遊技回数を上限として、RTが設定される。
さらにまた、RBが入賞してRB遊技が実行され、そのRB遊技の終了後の通常遊技では、555遊技回数を上限として、RTが設定される。
なお、本実施形態では、BB1、BB2、及びRBの当選確率は、「BB1の当選確率>BB2の当選確率>RBの当選確率」となるように設定されている。そして、各特別役に対応するRT回数は、「BB1のRT回数<BB2のRT回数<RBのRT回数」となるように設定されている。
さらにまた、役抽選テーブル切替え手段62は、上記の第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行うように制御されている場合(上記の50回、100回、又は555回の遊技回数が設定された後、その設定された遊技回数の到達前)に、特別役(BB1、BB2又はRB)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して特別遊技が実行されたときは、その特別遊技の終了後における第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たに上記の50回、100回、又は555回を設定せずに、その特別遊技の実行前に設定されていた上記の50回、100回、又は555回の遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御する。
例えば、第1役抽選テーブル71が用いられている遊技でBB1に当選し、BB1が入賞してBB遊技が実行され、そのBB遊技が終了すると、その後の50回の通常遊技では、第2役抽選テーブル72aが用いられる。
そして、例えば第2役抽選テーブル72aが用いられる50回の遊技回数の到達前に(例えば40遊技目で)RBに当選し、RBが入賞したときは、RB遊技の終了後の遊技では、RBに係るRT回数である555回は設定されず、RB遊技の実行前に設定されていたRT回数である50回から消化された遊技回数である40回を引いた残り遊技回数(すなわち10回)だけ、RBに係る第2役抽選テーブル72cが設定される。
したがって、この場合には、RBにより本来受けるべきRT回数である555回より少ないRT回数となる。
これに対し、例えば第1役抽選テーブル71が用いられている遊技でRBに当選し、RBが入賞してRB遊技が実行され、そのRB遊技が終了すると、その後の555回の通常遊技では、第2役抽選テーブル72cが用いられる。そして、例えばこの555回の遊技の到達前に(例えば100遊技目で)BB2に当選し、BB2が入賞したときは、BB遊技の終了後の遊技では、BB2に係るRT回数である100回は設定されず、RB遊技の実行前に設定されていたRT回数である555回から消化された遊技回数である100回を引いた残り遊技回数(すなわち455回)だけ、BB2に係る第2役抽選テーブル72bが設定される。
したがって、この場合には、BB2により本来受けるべきRT回数である100回より多いRT回数となる。
また、役抽選テーブル切替え手段62は、RTフラグ62aを備える。
RTフラグ62aは、当該遊技がRTであるか否かを判別するためのフラグであり、RT中(第2役抽選テーブル72が用いられている間)はオンにされ、それ以外、すなわち第1役抽選テーブル71が用いられているとき(通常遊技中)又は第3役抽選テーブル73が用いられているとき(特別遊技中)はオフにされる。
具体的には、特別役が入賞して特別遊技に移行するときには、それまでRTフラグ62aがオンにされているときには、RTフラグ62aは、オンからオフにされる。また、特別遊技が終了して通常遊技に移行するときには、RTフラグ62aがオフからオンにされる。さらにまた、通常遊技中に所定のRT遊技を全て消化したときは、RTフラグ62aがオンからオフにされる。
なお、RTフラグ62aは、3種類の第2役抽選テーブル72a、72b、72cごとに設けられている。これにより、オンにされているRTフラグ62aによって、いずれのRTがセットされているかを判別することができる。
さらに、役抽選テーブル切替え手段62は、RT中は、RT回数をカウントする。そして、RT回数としてセットされた遊技回数を消化したとき、例えばBB1の入賞によってBB遊技が実行され、そのBB遊技の終了後に50回のRTがセットされた後、その50回のRTを消化したときは、BB1に係るRTフラグ62aをオンからオフにするように制御する。
また、RT中に特別役が入賞したときは、役抽選テーブル切替え手段62は、その時点での残りRT回数をメモリに記憶しておく。そして、特別遊技の終了後は、その残りRT回数をセットして、通常遊技を開始する。
(特別役当選持越し手段)
特別役当選持越し手段63は、特別役(BB1、BB2又はRB)に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
本実施形態では、特別役に当選したときは、その特別役の当選を記憶しておくため、特別役の種類ごとに特別役フラグ63aを備える。そして、例えばBB1に当選したときは、BB1に係る特別役フラグ63aが(オフから)オンにされ、BB2に当選したときは、BB2に係る特別役フラグ63aがオンにされ、RBに当選したときは、RBに係る特別役フラグ63aがオンにされる。これらの特別役フラグ63aのオンの状態は、BB1、BB2又はRBが入賞するまで維持され、BB1、BB2又はRBが入賞した時点で、オンからオフに戻される。
(リール停止制御手段)
リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル65を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
リール停止制御手段64は、例えば小役1に当選した遊技では、リール31の停止可能位置の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せ(「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」)を有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御するとともに、小役1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
また、リール停止制御手段64は、特別役に当選した遊技、又は特別役の当選を持ち越している(特別役フラグ63aがオンである)場合において、当該遊技で非当選のときは、その特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御する。
(停止位置決定テーブル)
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル65は、各役ごとにそれぞれ設けられ、BB1テーブル、BB2テーブル、RBテーブル、小役1テーブル、小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブル、及び非当選テーブルを備える。
BB1テーブルは、BB1に当選した遊技、又はBB1に当選している場合(BB1に係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
BB2テーブルは、BB2に当選した遊技、又はBB2に当選している場合(BB2に係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
また、RBテーブルは、RBに当選した遊技、又はRBに当選している場合(RBに係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
さらにまた、小役1テーブル、小役2テーブル、小役3テーブル又はリプレイテーブルは、それぞれ小役1、小役2、小役3又はリプレイの当選時の遊技で用いられる。
さらに、非当選テーブルは、いずれの役にも当選していない遊技で用いられる。
また、BB1テーブル、BB2テーブル、RBテーブル、小役1テーブル、小役2テーブル、小役3テーブル又はリプレイテーブルは、リール31の停止可能位置の範囲内において、それぞれ、BB1、BB2、RB、小役1、小役2、小役3又はリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、その役以外の役(例えば小役1テーブルでは小役1以外の役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
さらにまた、非当選テーブルは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
ここで、本実施形態では、停止位置決定テーブル65における「リール31の停止可能位置の範囲内」とは、(1)ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)からリール31を停止させるまでのリール31の移動制御量が5図柄以内、又は(2)ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)からリール31を停止させるまでの停止制御時間が190ms以内、を意味する。
以上のいずれかの停止位置決定テーブル65を用いて、リール停止制御手段64は、いずれかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、リール31の停止可能位置の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せを構成する図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
また、通常遊技の内部中に小役やリプレイに当選したときは、当選役としては、当該遊技で当選した小役やリプレイが優先される。通常遊技の内部中は、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能な状態となるものの、当該遊技では、当該遊技で当選した小役やリプレイが優先され、リール停止制御手段64は、当選した小役やリプレイが入賞可能となるようにリール31を停止制御する。すなわち、この場合には、BB1テーブル、BB2テーブル又はRBテーブルは用いられず、小役1〜小役3テーブル又はリプレイテーブルが用いられる。
(停止図柄判別手段)
停止図柄判別手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
なお、停止図柄判別手段66は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置から、停止位置決定テーブル65によってリール31の停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別することも可能である。
(払出し手段)
払出し手段67は、停止図柄判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
特別遊技制御手段68は、BB1又はBB2に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、通常遊技からBB遊技に移行させる。また、RBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、通常遊技からRB遊技に移行させる。さらに、特別遊技制御手段68は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、すなわち、ランプ21の点灯、スピーカ22からのサウンドの出力、画像表示装置23による画像表示等、各種の演出を行わせるように制御する。
また、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態フラグ68aを備える。特定遊技状態フラグ68aは、BB遊技中において、遊技状態が特定遊技状態に設定されたときにオンとなり、特定遊技状態が終了したときにオフとなるフラグである。
先ず、通常遊技中に、BB1又はBB2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれBB1又はBB2の入賞となり、次遊技からBB遊技が開始される。
このとき、特別遊技制御手段68は、BB遊技の最初の遊技の開始直前(遊技者からのメダルの受付けを開始する直前)に、特定遊技状態フラグ68aをオンにする。これにより、BB遊技の最初の遊技から、特定遊技状態に設定される。
また、特定遊技状態では、特別遊技制御手段68は、遊技を開始するときは、1枚のみメダルを受け付ける。そして、1枚のメダルが投入され、スタートスイッチ41が操作されると、5本全ての図柄組合せラインを有効ラインに設定する。
さらにまた、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態の終了条件を満たすか否かを判別し続ける。本実施形態において、特定遊技状態の終了条件は、役の入賞回数が8回に到達したこと、又は遊技回数が12回に到達したことの少なくとも一方を満たしたときである。なお、本実施形態では、特別遊技制御手段68は、BB遊技中は、先ずBB遊技の終了条件を満たすか否かを判別し、BB遊技の終了条件を満たさないと判別したときは、特定遊技状態の終了条件を満たすか否かを判別する。
そして、役の入賞回数が8回に到達したとき、又は特定遊技状態での遊技回数が12回に到達したときは、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態を終了させるため、その遊技の終了時に、特定遊技状態フラグをオフにする。
さらに、特別遊技制御手段68は、その遊技の次遊技の開始直前(遊技者からのメダルの受付けを開始する直前)に、特定遊技状態フラグ68aをオンにする。これにより、特定遊技状態の終了条件を満たした遊技では、その遊技の終了時に特定遊技状態が終了するが、その次の遊技の開始直前に、再度、遊技状態が特定遊技状態に設定される。
これにより、スロットマシン10の制御上は、特定遊技状態の終了条件を満たした遊技の終了時から次の遊技の開始直前まで、遊技状態が特定遊技状態ではなくなる。しかし、遊技者から見れば、BB遊技中の全ての遊技の開始時には、特定遊技状態フラグ68aがオンとなり、特定遊技状態が設定されるので、特定遊技状態が切れ目なく続くように感じることとなる(遊技者は、遊技状態が特定遊技状態でない状態を認識することはない)。
また、本実施形態では、BB遊技の終了条件として、BB遊技中に払い出されたメダル枚数が上限値を超えたことに設定されている。ここで、本実施形態の上限値は、465枚に設定されている。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段68は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
そして、特別遊技制御手段68は、カウントされた払出し枚数が上限値を超えた(465枚を超えた)と判別したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判別する。
なお、当該遊技での払出し枚数が465枚を超えたときは、上限値を超えたと判別され、当該遊技でBB遊技が終了する。これに対し、当該遊技での払出し枚数が465枚以下であるときは、上限値を超えたとは判別されないので、次遊技もまたBB遊技が行われる。例えば遊技の終了時に払出し枚数が465枚であるときは、上限値を超えたと判別されないので、次遊技に移行する。そして、その次遊技で小役1(15枚)が当選、入賞したときは、BB遊技での払出し枚数は、465+15=480枚となる。
また、RB遊技は、上記のBB遊技での特定遊技状態の遊技を1セット、すなわち役の入賞回数が8回に到達するまで、又は遊技回数が12回に到達するまで行うものである。RB遊技においては、特別遊技制御手段68は、遊技回数又は役の入賞回数をカウントし続ける。
(演出制御手段)
演出制御手段80は、遊技中における各種の演出の出力を制御するものであり、選択された演出パターンに基づいて、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御する。
また、スタートスイッチ41の操作時(リール31の回転開始時)や、各ストップスイッチ42の操作時(各リール31の停止時)には、操作時の演出(操作音等)を出力するように制御する。さらにまた、全てのリール31の停止時に、いずれかの役が入賞したときは、入賞に基づく演出を出力するように制御する。
さらにまた、特別役の入賞時には、特別遊技を開始する旨の演出を出力するように制御する。
さらにまた、本実施形態の演出制御手段80は、以下の判別手段81及び情報報知手段82を備える。
(判別手段)
判別手段81は、第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行うように制御されている場合において特別役に当選したときに、即時に(直ちに、すなわちその特別役が当選した遊技で)その特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第1出玉率と、第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選が行われている間はその特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするとともに第1役抽選テーブル71を用いて役の抽選が行われるようになったときにその特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第2出玉率とで、いずれの方が高い値であるかを判別する。
ここで、第1出玉率は、特別役の当選時に即時に特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの特別遊技の終了後における第2役抽選テーブル72が用いられる残り遊技回数の遊技での出玉率である。
また、第2出玉率は、特別役の当選時に特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにして第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選が行われている遊技中、及び特別遊技の終了後における第2役抽選テーブル72が用いられる所定遊技回数の遊技での出玉率である。
例えば、BB2に当選してBB遊技が行われ、そのBB遊技の終了後に、100回のRTが設定され、そのRT中の40遊技目(残りRT回数が60回)でBB1に当選したと仮定する。
この場合には、(1)即時にBB1を入賞させてBB遊技を実行する場合と、(2)残りRTの全てを消化した後にBB1を入賞させる場合とが考えられる。なお、後者の場合には、残りRTの消化中は、当選しているBB1を入賞させないようにストップスイッチ42を操作する必要がある。
以上の例において、第1出玉率は、上記(1)の場合であり、BB遊技の終了後の残りRT回数(60回)の遊技での出玉率となる。
また、第2出玉率は、上記(2)の場合であり、BB遊技が実行される前の(当選したBB1を入賞させないようにして遊技を行う残りRT回数である60回の)RTと、BB遊技の終了後のBB1に係る(50回の)RTとの双方を含む出玉率である。
ここで、例えば特別遊技が実行される前の遊技回数m1の出玉率をn1、特別遊技の終了後に入賞した特別役に係る遊技回数m2の出玉率をn2としたとき、トータルの出玉率である第2出玉率は、
(m1×n1+m2×n2)/(m1+m2)
によって算出される。
なお、BB遊技の終了後のRT中は特別役も抽選されるので、BB遊技の終了後のRTについては、特別役に当選して特別遊技が実行される場合の払出し数の期待値を含めて出玉率が算出される。
これに対し、第2出玉率において、特別役に当選した後、特別遊技が実行される前のRT中は、内部中のため特別役は抽選されないので、出玉率の算出には、特別遊技が実行される場合の払出し数の期待値は含まれない。
以上より、上記の例においては、例えば第1出玉率をn0としたとき、判別手段81は、このn0と、第2出玉率である(m1×n1+m2×n2)/(m1+m2)とを対比し、いずれの方が高い出玉率であるかを判別する。
(情報報知手段)
情報報知手段82は、判別手段81による判別結果を反映した情報を、遊技者に対して報知するものである。
特に本実施形態では、情報報知手段82は、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、又は特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知する。
上記の例のように、例えばRT中にBB1に当選したときは、判別手段により出玉率の判別が行われる。その結果、第1出玉率の方が高い(即時にBB1を入賞させた方が出玉率が高い)と判別される場合と、第2出玉率の方が高い(残りのRTを消化後にBB1を入賞させた方が出玉率が高い)と判別される場合との2通りが考えられる。この場合に、前者の場合には、当該遊技で、即時に、BB1を入賞させるべき旨を報知する。この報知は、例えば画像表示装置23にその旨を画像表示することが挙げられる。
一方、後者の場合には、BB1に当選したが、RTが終了するまではBB1を入賞させないようにストップスイッチ42を操作すべき旨を報知する。例えば、非当選時のみ、BB1が入賞しないように注意を促す報知を行うことが挙げられる。
このように報知を行えば、遊技者は、報知に従うことで、出玉率が高い方を選択することができる。
なお、特別役の当選時に、その特別役を入賞させるべき旨の報知を行ったが、特別役が入賞しなかった場合には、次遊技以降、当該遊技で非当選の場合に(ただし、特別役の当選は持ち越されている)、当選した特別役を入賞させることが可能となるので、当該遊技で、再度、特別役を入賞させるべき旨の報知を行う。
また、上述したような報知は、スタートスイッチ41が操作された直後(ストップスイッチ42が操作される前)に行う。このようにすれば、遊技者は、その報知に従うようにストップスイッチ42を操作することができるからである。
続いて、本実施形態における遊技中の処理の流れをフローチャートに基づき説明する。図3及び図4は、通常遊技中の遊技の流れを示すフローチャートである。また、図4は、図3に続くフローチャートである。
図3のステップS1において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。すなわち、遊技者により、メダル投入口からメダルが投入されたか否か、又はベットスイッチ40が操作されたか否かを検知し続ける。
メダルの投入を検知したときはステップS2に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に対応する有効ラインを設定するとともに各リール31を始動させ、ステップS3に進む。
ステップS3では、RTフラグ62aがオンであるか否かが判別される。オンであると判別されたときはステップS4に進み、オンでないと判別されたときはステップS6に進む。ステップS4では、RT回数Gから1を減算する(G=G−1)。そしてステップS5に進み、役抽選テーブル70として、オンにされているRTフラグ62aに対応する第2役抽選テーブル72(72a〜72cのいずれか)をセットし、ステップS7に進む。
一方、ステップS3からステップS6に進むと、役抽選テーブル70として第1役抽選テーブル71をセットし、ステップS7に進む。
ステップS7では、役抽選手段61は、ステップS5又はステップS6でそれぞれセットされた第1役抽選テーブル71又は第2役抽選テーブル72を用いて役の抽選を行う。なお、この役の抽選でBB又はRBに当選したときは、当選したBB又はRBに対応する特別役フラグ63aがオンにされる。
次のステップS8では、RTフラグ62aがオンであり、かつ当該遊技で特別役に当選したか否かが判別される。RTフラグ62aがオンであり、かつ当該遊技で特別役に当選したと判別されたときはステップS9に進み、そうでないと判別されたときはステップS11に進む。
ステップS9では、判別手段81は、出玉率の算出及び判定を行う。すなわち、(1)当該遊技で特別役を入賞させて特別遊技に移行した場合の、特別遊技の終了後におけるRTでの出玉率(第1出玉率)と、(2)特別役を入賞させないようにしてRTを消化した場合のそのRT、及びRTの消化後に特別役を入賞させて特別遊技に移行した場合の特別遊技の終了後のおけるRTの双方を含む出玉率(第2出玉率)を算出し、両者を比較し、いずれの出玉率が大きいかを判別する。
次のステップS10では、情報報知手段82は、ステップS9での判別結果を報知するように制御する。例えば、第1出玉率の方が大きいと判別されたときは、当該遊技で、当選した特別役を入賞させた方が有利である旨を報知する。また、第2出玉率の方が大きいと判別されたときは、当該遊技で特別役に当選したが、その特別役を入賞させない方が有利である旨を報知する。そしてステップS11に進む。
ステップS11では、当該遊技が、RTフラグ62aがオンであり、内部中の非当選遊技であるか否かが判別される。当該遊技が、RTフラグ62aがオンであり、内部中の非当選遊技であると判別されたときはステップS12に進み、そうでないと判別されたときは、ステップS13(図4)に進む。
ステップS12では、情報報知手段82は、ストップスイッチ42の操作情報を報知する。すなわち、当該遊技では、当選を持ち越している特別役が入賞してしまうので、その特別役が入賞してしまわないように、注意を促す報知を行う。なお、ステップS9で第1出玉率の方が有利であると判別し、その旨を報知したが、遊技者がその遊技では特別役を入賞させることができなかったときは、次遊技以降にステップS12に進んだときに、再度、特別役を入賞させるべき旨を報知する(その遊技では内部中非当選であるので、特別役を入賞させることが可能であるため)こととなる。そしてステップS13に進む。
ステップS13では、リール停止制御手段64は、ステップS7における役の抽選結果に応じた停止位置決定テーブル65をセットする。次のステップS14では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS15に進む。ステップS15では、リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときのリール31の位置と、ステップS13でセットした停止位置決定テーブル65とに基づいて、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。
次のステップS16では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS17に進む。一方、ステップS16で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS14に戻る。
ステップS17では、停止図柄判別手段66は、いずれかの有効ラインに、いずれかの役に対応する図柄の組合せが停止したか否か(いずれかの役が入賞したか否か)を判別する。そして、いずれかの役が入賞したと判別されたときはステップS18に進み、いずれの役も入賞していないと判別されたときは、ステップS19に進む。
ステップS18では、払出し手段67は、入賞した役に対応する枚数のメダルの払出し等の処理(クレジットへの加算処理を含む)を行う。また、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そしてステップS19に進む。
ステップS19では、停止図柄判別手段66は、当該遊技でBB又はRBが入賞したか否かを判別する。BB又はRBが入賞していないと判別したときはステップS20に進み、入賞したと判別したときはステップS23に進む。
ステップS20では、RTフラグ62aがオンであるか否かが判別される。オンであると判別されたときはステップS21に進む。一方、オンでないと判別されたときは本フローチャートによる処理を終了する。ステップS21では、RT回数Gが0となったか否かが判別される。0となったと判別されたときはステップS22に進み、0になっていないと判別されたときは本フローチャートによる処理を終了する。ステップS22では、RTフラグ62aをオフにする。そして本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS19からステップS23に進むと、RTフラグ62aがオンであるか否かが判別される。オンであると判別されたときはステップS24に進む。一方、オンでないと判別されたときはステップS26に進む。ステップS24では、当該遊技終了時点での残りRT回数Gをメモリ等に記憶する。そしてステップS25に進み、RTフラグ62aをオフにし、ステップS26に進む。
ステップS26では、特別遊技制御手段68は、それぞれ入賞したBB又はRBに対応する特別遊技(BB遊技又はRB遊技)に移行するように制御する。なお、特別役フラグ63aは、オンからオフにされる。
図5及び図6は、BB遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。図6は、図5に続くフローチャートである。図4中、ステップS19でBBに入賞したと判別され、ステップS26に進んだときは、図5のステップS31以降に進む。
先ず、図5のステップS31では、特別遊技制御手段68は、BB遊技中におけるメダルの払出し数(総数)Zを初期化(Z=0)するように制御する。次にステップS32に進み、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態フラグ68aをオンにするように制御する。次のステップS33では、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態の初期化処理を行う。具体的には、特定遊技状態の(残り)遊技回数Xに初期値を設定する(本実施形態では、遊技回数Xの初期値=12)とともに、役の(残り)入賞回数Yに初期値を設定する(本実施形態では、入賞回数Yの初期値=8)。
次にステップS34に進み、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。メダル(1枚)の投入を検知したときはステップS35に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、5本の図柄組合せラインを全て有効ラインに設定するとともに各リール31を始動させ、ステップS36に進む。
ステップS36では、特別遊技制御手段68は、遊技回数Xから1を減算する(X=X−1)。次のステップS37では、役抽選手段61は、第3役抽選テーブル73を用いて役の抽選を行う。次にステップS38に進み、リール停止制御手段64は、ステップS37における役の抽選結果に応じた停止位置決定テーブル65をセットする。
次のステップS39では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS40に進む。ステップS40では、リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときのリール31の位置と、ステップS38でセットした停止位置決定テーブル65とに基づいて、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。
次のステップS41では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS42(図6)に進む。一方、ステップS41で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS39に戻る。
ステップS42では、停止図柄判別手段66は、いずれかの有効ラインに、いずれかの役に対応する図柄の組合せが停止したか否か(いずれかの役が入賞したか否か)を判別する。そして、いずれかの役が入賞したと判別されたときはステップS43に進み、いずれの役も入賞していないと判別されたときは、ステップS47に進む。
ステップS43では、払出し手段67は、入賞した役に対応する枚数のメダルの払出し処理(クレジットへの加算処理を含む)を行う。そしてステップS44に進む。
ステップS44では、特別遊技制御手段68は、BB遊技中のメダルの払出し数Zの更新処理を行う。例えば当該遊技で払い出されたメダル枚数がK枚であるとき、Z=Z+Kの処理を行う。次にステップS45に進み、特別遊技制御手段68は、入賞回数Yから1を減算する(Y=Y−1)。そしてステップS46に進む。
ステップS46では、特別遊技制御手段68は、メダルの払出し数Zが上限値M(本実施形態では465枚)を超えたか否かを判別する。上限値Mを超えていないと判別したときはステップS47に進み、特別遊技制御手段68は、(残り)遊技回数X=0となったか否か、又は(残り)入賞回数Y=0となったか否かを判別する。X=0又はY=0の少なくとも一方を満たすと判別したときは、ステップS48に進む。一方、X=0でなく、かつY=0でないと判別したときは、ステップS34に戻り、次遊技もまた、特定遊技状態の遊技を継続する。
ステップS48に進むと、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態フラグ68aをオフにし、ステップS32に戻る。これにより、特定遊技状態フラグ68aは、この遊技の終了時に一旦オフにされるが、次遊技ではまた、遊技の開始直前に、ステップS32によってオンにされる。
一方、ステップS46で上限値Mを超えていると判別されると、ステップS49に進み、特別遊技制御手段68は、特定遊技状態フラグ68aをオフにする。次のステップS50では、残りRT回数Gがあるか否か(ステップS24で残りRT回数Gが記憶されているか否か)が判別される。残りRT回数Gがあると判別されたときはステップS51に進み、その残りRT回数Gをセットし、ステップS53に進む。一方、ステップS50で残りRT回数Gがないと判別されたときはステップS52に進む。
ステップS52では、今回のBB遊技に移行するときに入賞したBBに係るRT回数Gをセットする。例えばBB1であれば、RT回数Gとして50回をセットし、BB2であれば、RT回数Gとして100回をセットする。そしてステップS53に進む。
ステップS53では、RTフラグ62aをオンにする。次にステップS54に進み、特別遊技制御手段68は、BB遊技を終了し、通常遊技に移行するように制御する。
図7は、RB遊技での処理の流れを示すフローチャートである。図4中、ステップS19でRBに入賞したと判別され、ステップS26に進んだときは、図7のステップS61以降に進む。
ステップS61では、特別遊技制御手段68は、RB遊技の初期化処理を行う。具体的には、RB遊技の(残り)遊技回数Xに初期値を設定する(本実施形態では、遊技回数Xの初期値=12)とともに、役の(残り)入賞回数Yに初期値を設定する(本実施形態では、入賞回数Yの初期値=8)。
次にステップS62に進み、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。メダルの投入(1枚)を検知したときはステップS63に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、5本の図柄組合せラインを全て有効ラインに設定するとともに各リール31を始動させ、ステップS64に進む。
ステップS64では、特別遊技制御手段68は、遊技回数Xから1を減算する(X=X−1)。次のステップS65では、役抽選手段61は、第3役抽選テーブル73を用いて役の抽選を行う。次にステップS66に進み、リール停止制御手段64は、ステップS65における役の抽選結果に応じた停止位置決定テーブル65をセットする。
次のステップS67では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS68に進む。ステップS68では、リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときのリール31の位置と、ステップS66でセットした停止位置決定テーブル65とに基づいて、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。
次のステップS69では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS70に進む。一方、ステップS69で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS67に戻る。
ステップS70では、停止図柄判別手段66は、いずれかの有効ラインに、いずれかの役に対応する図柄の組合せが停止したか否か(いずれかの役が入賞したか否か)を判別する。そして、いずれかの役が入賞したと判別されたときはステップS71に進み、いずれの役も入賞していないと判別されたときは、ステップS73に進む。
ステップS71では、払出し手段67は、入賞した役に対応する枚数のメダルの払出し処理(クレジットへの加算処理を含む)を行う。次のステップS72では、特別遊技制御手段68は、入賞回数Yから1を減算し(Y=Y−1)、ステップS73に進む。
ステップS73では、特別遊技制御手段68は、(残り)遊技回数X=0となったか否か、又は(残り)入賞回数Y=0となったか否かを判別する。X=0又はY=0の少なくとも一方を満たすと判別したときはステップS74に進む。一方、X=0でなく、かつY=0でないと判別したときは、ステップS62に戻り、RB遊技を継続するように制御する。
ステップS74では、残りRT回数Gがあるか否か(ステップS24で残りRT回数Gが記憶されているか否か)が判別される。残りRT回数Gがあると判別されたときはステップS75に進み、その残りRT回数Gをセットし、ステップS77に進む。一方、ステップS74で残りRT回数Gがないと判別されたときはステップS76に進む。ステップS76では、入賞したRBに係るRT回数Gをセットする。そしてステップS77に進む。
ステップS77では、RTフラグ62aをオンにする。そしてステップS78に進み、特別遊技制御手段68は、RB遊技を終了し、通常遊技に移行するように制御する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(2)本発明に相当する特定役及び特定遊技として、本実施形態では特別役(BB(BB1、BB2)及びRB)及び特別遊技(BB遊技及びRB遊技)を設けた。しかし、特定役及び特定遊技は、これらに限られない。特定役は、次遊技以降に当選を持越し可能な役であれば良い。また、特定遊技は、特定役の入賞によって実行される遊技であれば良い。さらにまた、特定遊技は、本実施形態では特別遊技であって出玉率が1を超える遊技としたが、必ずしもこれに限らず、例えば通常遊技より出玉率が高いが、出玉率が1を超えない遊技としても良い。
(3)本実施形態では、第1役抽選テーブル71は、出玉率が1を下回るように設定し、第2役抽選テーブル72は、出玉率が1を上回るように設定した。しかし、これに限らず、第2役抽選テーブル72を、第1役抽選テーブル71の出玉率より高いが、出玉率が1を下回るように設定しても良い。
(4)第2出玉率は、当選した特別役を入賞させないで遊技を行っているRT中も含めて算出するようにした。しかし、これに限らず、当選した特別役を入賞させないで遊技を行っているRT中は第2出玉率に含めないようにし、当選した特別役に係る特別遊技が実行された後のRT中のみの出玉率として算出しても良い。
(5)本実施形態では、特定役に相当する役として、BB1、BB2、及びRBの3種類を設けた。しかし、これに限らず、特定役は何種類設けても良い。また、特定役を複数種類設ける場合には、その当選確率は任意に設定可能であり、当選確率が高い特定役は、RTなしとし、当選確率が低い特定役ほど、RT回数を多く設定しても良い。さらにまた、RT有りの特定役は、何種類設けても良く、さらにその特定役に係るRT回数は、何回に設定しても良い。
例えば、本実施形態のようにRT回数の異なる複数種類の特別役(BB1、BB2、及びRB)を設ける場合には、いずれの特別役についても、RT回数を何回に設定しても良い。また、RTを設けない特別役を設けても良い。
(6)情報報知手段82による報知内容としては、本実施形態では、当選した特別役を入賞させるべき旨、又は入賞させないようにすべき旨の報知を行うようにした。しかし、これに限らず、例えば当選した特別役を入賞させた方が有利であるときは、当選した特別役を青色で報知し、当選した特別役を入賞させない方が有利であるときは、当選した特別役を赤色で報知する等しても良く、入賞させるべき旨、又は入賞させないようにすべき旨を、必ずしも直接的に報知することには限られない。
(7)本実施形態では、判別手段81及び情報報知手段82を設け、当選した特別役を即時に入賞させるべきか否かを判別し、出玉率が有利となる方を報知するようにした。しかし、これらの判別手段81及び情報報知手段82を設けないことも可能である。この場合には、遊技者に対し、RT中に特別役に当選したか否かを、出力される演出やリール31の停止時における出目により判別させるようにし、かつ、特別役に当選したときには、その特別役を入賞させるべきか否かまでを判別させれば、より高度な技術介入をさせることができる。
(8)本実施形態では、第2役抽選テーブル72が用いられている遊技中に特別役に当選したときは、出玉率の判別を行った上で、常に報知を行うようにした。しかし、これに限らず、例えば報知を行うか否かを決定する報知決定手段を設け、この報知決定手段で報知を行うことに決定されたときに、情報報知手段82が報知を行うようにし、報知決定手段で報知を行うことに決定されていないときは、第2役抽選テーブル72が用いられている遊技中に特別役に当選しても、情報報知手段82は、報知を行わないようにしても良い。
なお、報知決定手段は、例えば毎遊技又は所定の条件を満たしたときにソフトウェア乱数を用いた抽選によって報知を行うか否かを決定することが挙げられる。あるいは、予め定めた特定の条件を満たしたときは報知を行うように決定しても良い。また、報知を行うことに決定されている場合において、報知を行わない抽選に当選したときや、所定の条件を満たしたときには、報知を行わないように決定しても良い。
本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 役抽選テーブルで設定されている役とその当選確率等を示す図である。 本実施形態における通常遊技中の遊技の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における通常遊技中の遊技の流れを示すフローチャートであって、図3に続くフローチャートである。 BB遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。 BB遊技中の処理の流れを示すフローチャートであって、図5に続くフローチャートである。 RB遊技での処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 スロットマシン
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル切替え手段
62a RTフラグ
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 リール停止制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判別手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
68a 特定遊技状態フラグ
70 役抽選テーブル
71 第1役抽選テーブル
72(72a、72b、72c) 第2役抽選テーブル
73 第3役抽選テーブル
80 演出制御手段
81 判別手段
82 情報報知手段

Claims (9)

  1. 役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
    前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、
    前記役抽選手段は、次遊技以降に当選を持越し可能な特定役を含めて役の抽選を行うとともに、前記特定役に当選したときは、少なくとも前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでは、前記特定役を除いて役の抽選を行い、
    前記役抽選テーブルは、リプレイの当選確率がXに定められた第1役抽選テーブルと、前記リプレイの当選確率がY(Y>X)に定められた第2役抽選テーブルとを含み、
    前記役抽選手段で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特定遊技を実行するように制御する特定遊技制御手段と、
    前記特定遊技の終了後は、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記第2役抽選テーブルを用いる条件を満たさなくなったときは、前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御する役抽選テーブル切替え手段とを備え、
    前記役抽選テーブル切替え手段は、
    前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の所定遊技回数の遊技で、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御するとともに、
    前記所定遊技回数の遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記所定遊技回数の到達前に前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たに前記所定遊技回数を設定せずに、その特定遊技の実行前に設定されていた前記所定遊技回数から消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御し、
    さらに、
    前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合において前記特定役に当選したときに、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を表す出玉率のうち、即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第1出玉率と、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている間は前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするとともに前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われるようになったときに前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの出玉率である第2出玉率とで、いずれの方が高い値であるかを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果を反映した情報を、遊技者に対して報知する情報報知手段とを備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記第1出玉率は、前記特定役の当選時に即時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの前記特定遊技の終了後における前記残り遊技回数の遊技での出玉率であり、
    前記第2出玉率は、前記特定役の当選時に前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにして前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われている遊技中、及び前記特定遊技の終了後における前記所定遊技回数の遊技での出玉率である
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
    前記情報報知手段は、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、又は前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記特定遊技は、前記特定遊技中の出玉率が1を超える遊技である
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されている
    ことを特徴とするスロットマシン。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記第1役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を下回るように設定されており、
    前記第2役抽選テーブルは、前記特定遊技中の出玉率を除く出玉率が1を上回るように設定されている
    ことを特徴とするスロットマシン。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記特定役の種類として、第1特定役及び前記第1特定役と異なる第2特定役を備え、
    前記役抽選テーブル切替え手段は、
    前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第1特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第1特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Pの間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御し、
    前記第1役抽選テーブルを用いて役の抽選が行われているときに前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後の遊技では、前記第2特定役に係る前記所定遊技回数である遊技回数Q(Q≠P)の間、前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  8. 請求項7に記載のスロットマシンにおいて、
    Q>Pであり、
    前記第2特定役の当選確率は、前記第1特定役の当選確率より低く設定されている
    ことを特徴とするスロットマシン。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のスロットマシンにおいて、
    前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの遊技で前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行うように制御されている場合においてそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qの到達前に前記第1特定役又は前記第2特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して前記特定遊技が実行されたときは、その特定遊技の終了後における前記第2役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う遊技の遊技回数として、新たにそれぞれ前記遊技回数P又は前記遊技回数Qを設定せずに、その特定遊技の実行前にそれぞれ設定されていた前記遊技回数P又は前記遊技回数Qから消化された遊技回数を引いた残り遊技回数を設定するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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