JP2006238919A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2BBは、当選が次遊技以降に持ち越される役であり、SB及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役である。通常遊技中であって2BBの当選を持ち越していない遊技中に用いられる役抽選テーブル62は、SB及び特定小役の重複当選となる当選領域を有する。リール停止制御手段64は、SB及び特定小役の重複当選となった遊技では、SBの入賞を優先する。通常遊技中であって2BBの当選を持ち越している遊技中に用いられる役抽選テーブル62は、2BBの当選を持ち越していない遊技中に用いられる役抽選テーブル62におけるSB及び特定小役の重複当選領域が特定小役の単独当選領域に設定されている。
【選択図】図1
Description
したがって、本発明が解決しようとする課題は、当選した特別役を持ち越している遊技中の出玉率に変化を与えることである。
請求項1の発明は、第1特別役、第2特別役及び特定小役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリールと、前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内で、操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、通常遊技中に前記役抽選手段で第1特別役又は第2特別役に当選し、前記リールの停止時にそれぞれ予め定められた第1特別役又は第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれ通常遊技から第1特別遊技又は第2特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段とを備え、第1特別役は、前記役抽選手段で当選したときは、第1特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、当選が次遊技以降に持ち越される役であり、第2特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越していない遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、第2特別役及び特定小役の重複当選となる当選領域を有し、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により第2特別役及び特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越している遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、第1特別役の当選を持ち越していない遊技中に用いられる前記役抽選テーブルにおける第2特別役及び特定小役の重複当選領域が特定小役の単独当選領域に設定されていることを特徴とする。
上記発明においては、通常遊技中における役の抽選では、第2特別役と特定小役とが重複当選する場合がある。そして、第2特別役及び特定小役の重複当選となった遊技では、第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが優先される。
一方、第1特別役の当選を持ち越している遊技中は、特定小役に当選する機会が増加する。
また、請求項2又は請求項3の発明によれば、報知遊技態様では、当選した特定小役を入賞させるための情報(請求項3にあっては、当選した特定小役に対応する図柄の組合せ)を報知することで、当選した特定小役の入賞率を高めることができる。そして、報知遊技態様/非報知遊技態様での遊技状態をコントロールすることで、出玉率を調整することができる。
さらに、請求項5の発明によれば、第1特別役の当選を持ち越している遊技中に、第1特別役を入賞させないための情報を報知することで、第1特別役の入賞を回避して、第1特別役の当選を持ち越している遊技期間を長くすることができる。
さらにまた、請求項7の発明によれば、第2特別役の当選時には常に第2特別役が入賞するので、特定小役との重複当選時は、特定小役が入賞しないように設定することができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動(回転及び停止)制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力、及び情報の報知等を制御する。遊技制御手段60は、所定の制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
また、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらに、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2(a)は、本実施形態における通常遊技中に抽選される役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、図柄の組合せ、及び払出し枚数等を示す図である。図2に示すように、役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。
そして、1BBは、特別遊技の1つである1BB遊技に移行させる役であり、2BBは、特別遊技の他の1つである2BB遊技に移行させる役であり、SBは、特別遊技のさらに他の1つであるSB遊技に移行させる役である。
また、他の特別役としては、RB(レギュラーボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。ただし、RBを設けても良いのは勿論である。
なお、小役2は、本発明における特定小役に相当する役であって、当選した小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報(本実施形態では、当選した小役2に対応する図柄の組合せ)が報知されたときは、その情報が報知されないときより、当選した小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定されている役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役のうち、1BB及び2BBが挙げられる。1BB又は2BBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又は2BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(1BB又は2BBの入賞となるまで)の遊技において、1BB又は2BBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
なお、特別役としてRBが設けられたときは、1BB及び2BBと同様に当選が持ち越される。
そして、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。例えば、全てのリール31の停止時に、いずれかの有効ラインに「チェリー」−「any」−「any」の図柄の組合せが停止したときは、小役1の入賞となり、所定枚数(本実施形態では6枚)のメダルが払い出される。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技(非内部中/内部中)及び特別遊技)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。
図2(b)は、通常遊技中(非内部中)の役抽選テーブル62を示す図である。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
小役2に対応する図柄の組合せは、図2(a)に示すように、6種類設けられている。
そして本実施形態では、小役2の当選領域(単独当選領域及び重複当選領域の双方を含む)には、それぞれ6種類の図柄の組合せが均等(1/6)に割り当てられている。図2(a)に示すように、小役2の当選確率は、1/1.5であるが、各図柄の組合せに対して、当選確率は、それぞれ1/9に割り当てられている。
このように、小役2に当選したときは、いずれか1つの入賞可能な図柄の組合せが定められる。
特別役当選持越し手段63は、特別役(ここでは、1BB又は2BBを指し、SBを除く)に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミング等とに基づいて、後述の停止位置決定テーブル64aを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31が停止するように制御するものである。
さらにまた、CBテーブルの中リール31及び右リール31については、上記のCBテーブル以外と同様である。
停止位置決定テーブル64aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル64aは、1BBの当選時に用いられる1BBテーブル、2BBの当選時に用いられる2BBテーブル、SBの単独当選時に用いられるSBテーブル、小役1の当選時に用いられる小役1テーブル、小役2の単独当選時に用いられる小役2テーブル(6種類)、リプレイの当選時に用いられるリプレイテーブル、非内部中において非当選時に用いられる非当選テーブル、及び2BB遊技中の非当選時に用いられるCBテーブルを備える。さらに、SBと小役2との重複当選時に用いられるSB優先テーブル、特別役の当選を持ち越している場合に小役2に当選したときに用いられる特別役優先テーブルとを備える。
また、小役2テーブルは、当該遊技で小役2に単独当選したことを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において当選した小役2に対応する図柄の組合せ(上記6種類のうち、いずれか1つ)を有効ラインに停止させるとともに、それ以外(他の役に対応する図柄の組合せ、及び他の5種類の小役2に対応する図柄の組合せ)を有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
SB優先テーブルは、SB及び小役2に重複当選したときに、先ず、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、その次に、当選した小役2に対応する図柄の組合せ(6種類のうち、当選に対応する1種類)を有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めたものである。さらに、SBに対応する図柄の組合せ、及び当選した小役2に対応する図柄の組合せのいずれも、有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないようにリール31の定位置が定められている。
特別役優先テーブルは、特別役の当選を持ち越している遊技中に小役2に当選したときに、先ず、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、その次に、当選した小役2に対応する図柄の組合せ(6種類のうち、当選に対応する1種類)を有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めたものである。
また、全てのリール31において、「RP」の図柄は5図柄以内の間隔で配置されている。
これにより、全てのリール31において、いずれの位置でストップスイッチ42が操作されても、「RP」の図柄を任意の有効ラインに停止させることができる。すなわち、リプレイの当選時には、常に、リプレイに対応する図柄の組合せである「RP」−「RP」−「RP」を有効ラインに停止させるように制御することができる。
これにより、SBの当選時には、常に、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
以上より、リプレイ及びSBに当選したときは、その当選は次遊技以降に持ち越されないが、その当選した遊技で、常に入賞させることができる。
ここで、右リール31の「BAR」の図柄は、5番目に配置されている。したがって、2BBの内部中は、9番から5番までの図柄のいずれかが有効ラインに位置するときにストップスイッチ42が操作されれば、「BAR」の図柄をその有効ラインに停止させることができる。これに対し、それ以外の位置でストップスイッチ42が操作されれば、「BAR」の図柄はその有効ラインに停止させることができない。
同様に、左リール31が「赤ベル」に係る小役2に当選した場合において、1番から3番まで並びに20番及び21番の図柄が有効ラインに位置する瞬間にストップスイッチが操作されれば、その有効ラインに「赤ベル」を停止させることができる。一方、それ以外の位置でストップスイッチ42が操作されれば、「赤ベル」は、その有効ラインに停止させることができない。
さらに同様に、左リール31が「青ベル」に係る小役2に当選した場合において、13番から17番までの図柄が有効ラインに位置する瞬間にストップスイッチが操作されれば、その有効ラインに「青ベル」を停止させることができる。一方、それ以外の位置でストップスイッチ42が操作されれば、「青ベル」は、その有効ラインに停止させることができない。
さらにまた、右リール31については、いずれの位置でストップスイッチ42が操作されても、「赤ベル」を有効ラインに停止させることができることは上述した通りである。
停止図柄判別手段65は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
払出し手段66は、停止図柄判別手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段67は、特別遊技(1BB遊技、2BB遊技又はSB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
先ず、通常遊技中に、1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、次遊技から1BB遊技が開始される。
具体的に説明すると、1BB遊技に移行したときは、先ず、通常遊技と同様に所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行う一般遊技を行い、この一般遊技でボーナスゲームに移行するための移行役の抽選を行う。一般遊技中に移行役が当選、入賞したときは、次遊技からボーナスゲームに移行させる。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段67は、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
そして、特別遊技制御手段67は、カウントされた払出し枚数が上限値(345枚)を超えたと判別したときは、1BB遊技の終了条件を満たすと判別する。
したがって、役の抽選においてSBと小役2との重複当選は、高確率で生じるが、その都度SBが入賞し、SB遊技に移行しても、メダルは増加しないように設定されている。
演出制御手段68は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段68は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段68は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
そして、演出制御手段68は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
遊技態様選択手段69は、2BBの内部中の遊技態様を、報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを選択するものである。
ここで、報知遊技態様とは、2BBの内部中の遊技において、役抽選手段61で小役2に当選したときに、当選した小役2を入賞させるための情報を報知して遊技を行う遊技態様である。
また、情報とは、報知されたときは報知されないときよりも当選した小役2を容易に入賞させることができる情報を指し、特に本実施形態の情報とは、当選した小役2に対応する図柄の組合せである。
これに対し、報知遊技態様では、小役2に当選したときに、当選した小役2に対応する図柄の組合せが報知されるので、当選した小役2を容易に入賞させることができる。
ただし、これに限らず、1BBの内部中においても、遊技態様を、報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを選択するようにしても良い。
特定小役当選報知手段70は、遊技態様選択手段69により報知遊技態様が選択された場合において、役抽選手段61で小役2に当選したときは、前記情報を遊技者に対して報知するように制御するものである。
具体的には、役抽選手段61による役の抽選が行われた結果、小役2に当選したときは、その小役2の図柄の組合せを遊技者に知り得るように報知する。
具体的な報知方法としては、例えば、「白ベル」−「青ベル」−「赤ベル」に係る小役2に当選したときは、画像表示装置23に「白・青・赤」と画像表示する。その他の図柄の組合せとしては、「赤ベル」−「赤ベル」−「赤ベル」、「赤ベル」−「青ベル」−「赤ベル」、「青ベル」−「赤ベル」−「赤ベル」、「青ベル」−「青ベル」−「赤ベル」、及び「白ベル」−「赤ベル」−「赤ベル」の5種類が挙げられるが、これらについても同様に画像表示する。
また、報知方法としては、例えば、右ストップスイッチ42の報知を行うときに、「BAR」の図柄から少なくとも7図柄以上離れた位置を遊技者に知らせ、その位置を狙って(その位置が有効ラインに停止するように)ストップスイッチ42を操作すべき旨を報知する。
2BBの内部中において非報知遊技態様では、小役2が入賞する確率は、1/1.5×1/6であり、そのときの払出し枚数は、10枚である。また、小役1の当選確率は1/64であり、そのときの払出し枚数は6枚である。さらにまた、リプレイの当選確率は1/7.3であり、このときのメダルの自動投入枚数である3枚を払出し枚数と仮定する。
1/64×6+1/1.5×1/6×10+1/7.3×3
≒1.616
となる。したがって、1遊技当たりの出玉率は、
1.616/3≒0.539
となり、1(100%)を下回る。
よって、2BBの内部中における報知遊技態様では、小役及びリプレイを含む払出し枚数の期待値は、
1/64×6+1/1.5×10+1/7.3×3
≒7.171
となる。したがって、1遊技当たりの出玉率は、
7.171/3≒2.390
となり、1(100%)を上回る。
これに対し、2BBの内部中における報知遊技態様では、出玉率が1を上回るので、報知遊技態様が終了するまで、2BBを入賞させずに遊技を行う方が有利となる。
図4のステップS11において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続け、メダルの投入が検知されたときは、ステップS12に進む。ステップS12では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS13に進む。
次のステップS15では、遊技制御手段60は、小役2に当選(単独当選又は重複当選)したか否かを判別する。当該遊技で小役2に当選したと判別されたときはステップS16に進み、当選していないと判別されたときはステップS18に進む。
ステップS17では、特定小役当選報知手段70は、当該遊技で当選した小役2に係る図柄の組合せを報知するように制御する。そして、ステップS18に進む。
ステップS19では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS20に進み、リール停止制御手段64は、モータ32を駆動制御して、そのオンされたストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行う。次にステップS21に進み、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS22に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS19に戻る。
ステップS23では、払出し手段66は、その入賞役に応じたメダルの払出し等の処理を行う。例えば小役が入賞したときは、入賞した小役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そしてステップS24に進む。
これに対し、ステップS24で特別役が入賞していないと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 リール停止制御手段
64a 停止位置決定テーブル
64b 操作順番検出手段
64c 図柄配列データ記憶手段
65 停止図柄判別手段
66 払出し手段
67 特別遊技制御手段
67a 特別遊技状態フラグ
68 演出制御手段
69 遊技態様選択手段
70 特定小役当選報知手段
Claims (8)
- 第1特別役、第2特別役及び特定小役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、
前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内で、操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で第1特別役又は第2特別役に当選し、前記リールの停止時にそれぞれ予め定められた第1特別役又は第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれ通常遊技から第1特別遊技又は第2特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
第1特別役は、前記役抽選手段で当選したときは、第1特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、当選が次遊技以降に持ち越される役であり、
第2特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、
通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越していない遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、第2特別役及び特定小役の重複当選となる当選領域を有し、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により第2特別役及び特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、
通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越している遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、第1特別役の当選を持ち越していない遊技中に用いられる前記役抽選テーブルにおける第2特別役及び特定小役の重複当選領域が特定小役の単独当選領域に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段で抽選される特定小役は、当選した特定小役を入賞させるための情報が報知されたときはその情報が報知されないときよりも当選した特定小役を容易に入賞させることができる役であり、
前記役抽選手段で特定小役に当選した場合において、前記情報を遊技者に報知して遊技を行う報知遊技態様と、
前記役抽選手段で特定小役に当選したときであっても、前記情報を遊技者に報知しないで遊技を行う非報知遊技態様と、
通常遊技中の遊技態様を、前記報知遊技態様とするか前記非報知遊技態様とするかを選択する遊技態様選択手段と、
前記遊技態様選択手段により前記報知遊技態様が選択された場合において、前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記情報を遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段で抽選される特定小役は、当選時には、複数種類の図柄の組合せのうち、いずれか1つの図柄の組合せが定められ、
少なくとも1の前記リールでは、1の種類の特定小役を構成する図柄に対して、前記停止制御の範囲内で有効ラインに停止させることができない位置に、他の種類の特定小役を構成する図柄が配置されるように、複数種類の特定小役を構成する図柄が配列されており、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段で特定小役に当選した場合において、その当選した特定小役を構成する図柄を含む前記停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに位置する時に前記ストップスイッチが操作されたときは、その当選した特定小役を構成する図柄をその有効ラインに停止させるように制御するとともに、それ以外の位置で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した特定小役を構成する図柄を有効ラインに停止させないように制御し、
前記役抽選手段で特定小役に当選した場合において、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを遊技者に報知して遊技を行う報知遊技態様と、
前記役抽選手段で特定小役に当選したときであっても、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを遊技者に報知して遊技を行う非報知遊技態様と、
前記遊技態様選択手段により前記報知遊技態様が選択された場合において、前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2又は請求項3に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技態様選択手段は、通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越している遊技中の遊技態様を、前記報知遊技態様とするか前記非報知遊技態様とするかを選択する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項4に記載のスロットマシンにおいて、
前記特定小役当選報知手段は、当選を持ち越している第1特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにするための情報を報知する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
遊技媒体の投入数に対する払出し数の割合を出玉率としたとき、
通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越している前記非報知遊技態様の遊技中では、前記出玉率が1を下回るように設定されており、
通常遊技中であって第1特別役の当選を持ち越している前記報知遊技態様の遊技中では、前記出玉率が1を上回るように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段で第2特別役に当選した遊技では、常に、第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
第1特別役に対応する図柄の組合せは、複数の前記リールのうち、1つの前記リールに表示された特定の図柄と、前記1つのリール以外の前記リールの任意の図柄との組合せである
ことを特徴とするスロットマシン。
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