JP2012223229A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも第1のベット数及び第2のベット数を定め、役抽選手段80を、第1の特別遊技中の1回の遊技が第1のベット数により行われる場合に、主として択一役を抽選し、第1の特別遊技中の1回の遊技が第2のベット数により行われる場合に、主として、非択一役を抽選するように形成し、第2のベット数が第1のベット数よりも大きく、かつ、第2のベット数により第1の特別遊技を行った場合の出玉率が、第1のベット数により第1の特別遊技を行った場合の出玉率以上となるように設定する。
【選択図】図6
Description
また、スロットマシンとしては、遊技として、所定の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることを契機に開始され、予め定められた払い出し枚数を超えた遊技メダルが払い出されることにより終了する特別遊技を備えているものが知られている。
このようなスロットマシンは、下記の特許文献1に開示されている。
ここで、上述の如く、特別遊技は、予め定められた払い出し枚数(たとえば、345枚)を超えた遊技メダルが払い出されることにより終了する。すると、たとえば、いずれのベット数でも、特別遊技中に当選可能な役の抽選確率が同一であって、かつ、当該役に対応する図柄の組み合わせを停止表示させることができるようになっている場合には、獲得枚数(払い出し枚数−ベット数)を多くするために、遊技者は、できる限り少ない遊技メダルのベット数により1回の遊技を行うこととなる。これにより、特別遊技の出玉率が高くなってしまい、出玉率を適切に制御できないという問題が生じていた。
さらに、近年においては、特別遊技として、所定の操作態様でストップスイッチが操作されることにより対応する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役を主として抽選し、当該役に当選した場合に前記所定の操作態様を遊技者に報知するように形成された特別遊技(いわゆるスーパーBB遊技)と、同役を主として抽選するものの、当該役に当選しても前記所定の操作態様を遊技者に報知しないように形成された特別遊技(いわゆるノーマルBB遊技)とを搭載したスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンは、前記ノーマルBB遊技を行う場合に、前記役に当選しかつ前記所定の操作態様によりストップスイッチが操作されると、前記役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されて所定枚数(たとえば、15枚)の遊技メダルが払い出されるものの、前記所定の操作態様とは異なる操作態様でストップスイッチが操作されると、前記役とは異なる役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示され、前記所定枚数より少ない枚数(たとえば、5枚)の遊技メダルが払い出されるように形成されていることが多い。そして、このように形成されたスロットマシンで、前記ノーマルBB遊技を行う場合には、前記所定の操作態様が報知されないことから、適切な操作態様でストップスイッチが操作されないことが多くなるため、特に、上述のような問題が顕著であった。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄46が付された複数の回転リール40と、すべての回転リール40の回転を開始させるスタートスイッチ18と、各回転リール40にそれぞれ対応して設けられ、対応する回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ19と、スタートスイッチ18の操作を契機として、複数の役のいずれかに当選したか否かの役抽選を行う役抽選手段80と、役抽選の結果及びストップスイッチ19が操作された際の対応する回転リール40の回転位置に基づいて回転リール40の停止制御を行う停止制御手段160と、を備え、1回の遊技を開始するためにベット可能な遊技媒体の数として、少なくとも第1のベット数及び第2のベット数が定められており、役抽選により当選した役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件に、所定の利益を遊技者に付与する遊技機であって、遊技として、所定の図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることを契機に開始され、予め定められた払い出し個数を超えた遊技媒体が払い出されることにより終了する特別遊技を備えるとともに、特別遊技として、第1の特別遊技を備え、役抽選手段80は、第1の特別遊技中における1回の遊技が第1のベット数により行われる場合には、主として、所定の操作態様でストップスイッチ19が操作されることにより対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役である択一役を抽選し、第1の特別遊技中における1回の遊技が第2のベット数により行われる場合には、主として、ストップスイッチ19の操作態様によらずに対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役である非択一役を抽選するように形成され、特別遊技中の1回の遊技あたりに払い出される遊技媒体の個数の期待値を1回の遊技のベット数で除した値を出玉率とし、第2のベット数が第1のベット数よりも大きく、かつ、第2のベット数により第1の特別遊技を行った場合における出玉率が、第1のベット数により第1の特別遊技を行った場合における出玉率以上となるように設定されていることを特徴とする。
また、「択一役」としては、ストップスイッチ19を所定の操作順序で操作した場合にのみ、対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役や、ストップスイッチ19を所定のタイミングで操作した場合(すなわち、回転リール40が所定の回転位置にあるときにストップスイッチ19を操作した場合)にのみ、対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役等を含む。さらに、ストップスイッチ19を、所定のタイミング及び所定の操作順序で操作した場合にのみ、対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役としてもよい。
また、「非択一役」は、いかなるタイミング及びいかなる操作順序でストップスイッチ19を操作しても、対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることが可能となるように、回転リール40の図柄配列や回転リール40の停止制御等が設定された役である。
また、本発明に係る遊技機は、第2のベット数が第1のベット数よりも大きく、かつ、第2のベット数により第1の特別遊技を行った場合における出玉率が、第1のベット数により第1の特別遊技を行った場合における出玉率以上となるように設定されている。
ここで、「出玉率」とは、特別遊技中の1回の遊技あたりに払い出される遊技媒体の個数の期待値を1回の遊技のベット数で除した値である。なお、出玉率は、特別遊技中に払い出される遊技媒体の総数の期待値を、特別遊技中にベットされる遊技媒体の総数の期待値で除しても求めることができる。
本発明によれば、第1の特別遊技における1回の遊技を、第1のベット数により行うと、主として、所定の操作態様でストップスイッチ19が操作されることにより対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な択一役が抽選される。すると、遊技者は、択一役に当選した場合に、当該択一役に対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることができるストップスイッチ19の操作態様が分からないため、勘に頼ってストップスイッチ19を操作することとなる。したがって、遊技媒体の所定個数の払い出し(所定の利益)を適切に受けることができず、第1の特別遊技を速やかに消化することが困難となる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴に加え、特別遊技として、第1の特別遊技と異なる第2の特別遊技を備えるとともに、役抽選手段80は、第2の特別遊技中における1回の遊技が第1のベット数により行われる場合には、主として、択一役を抽選するように形成され、第2の特別遊技中に、択一役に当選したときに、所定の操作態様を遊技者に報知する操作態様報知手段210を備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の特徴に加え、第1の特別遊技中に操作されると第2のベット数に係る遊技媒体をベットし、第2の特別遊技中に操作されると第1のベット数に係る遊技媒体をベット可能なベットスイッチ(最適ベットスイッチ16b)を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、単に前記ベットスイッチを操作することで、各特別遊技に応じた適切なベット数分の遊技媒体がベットされる。すなわち、実行中の特別遊技が第1の特別遊技であるか第2の特別遊技であるかを意識して遊技媒体のベットをする必要が無いため、極めてスムーズに特別遊技を進行させることができるのである。
(第1の実施の形態)
(スロットマシン10の概要)
本形態に係るスロットマシン10は、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。このスロットマシン10は、図1に示すように、正面側が開口する方形箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在な前扉12とを有している。
筐体11には、スロットマシン10を制御するための制御装置20、3個の回転リール40を備えたリールユニット30、遊技メダルを貯留し、かつ、役に対応する図柄46の組み合わせが停止表示された時等に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット35、スロットマシン10に備えられた各種装置に電力を供給するための電源ユニット等が設置されている。
また、このスロットマシン10には、図2に示すように、左リール43、中リール44及び右リール45が停止した状態で、各回転リール40ごとの、図柄表示窓13内におけるいずれか一の図柄46の表示位置(上段、中段、下段)を結んで構成される計4本の入賞ラインが形成されている。具体的には、これらの入賞ラインは、図2に示すように、各回転リール40の上段の表示位置を一直線に結んだ上段ライン、左リール43の上段の表示位置と中リール44の上段の表示位置と右リール45の中段の表示位置とを結んだ第1変則ライン、左リール43の上段の表示位置と中リール44の上段の表示位置と右リール45の下段の表示位置とを結んだ第2変則ライン、及び、左リール43の上段の表示位置と中リール44の中段の表示位置と右リール45の中段の表示位置とを結んだ第3変則ラインから構成されている。
また、前扉12における図柄表示窓13の下方には、スロットマシン10を作動させるための操作スイッチ類が設けられた操作部が設けられており、操作部の右端には、遊技メダルのベット等を行うべく、遊技メダルを直接投入することが可能なメダル投入口14が設けられている。
操作スイッチとしては、スロットマシン10に電子的に貯留(クレジット)されている遊技メダルの数を減じて、遊技メダルのベットに代えるためのベットスイッチ、クレジットされている遊技メダルを払い出すための精算スイッチ17、3個すべての回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ18、各回転リール40にそれぞれ対応し、対応する回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ19(以下、左リール43に対応するストップスイッチ19を左スイッチ、中リール44に対応するストップスイッチ19を中スイッチ、右リール45に対応するストップスイッチ19を右スイッチとする)が設けられている。
なお、クレジットされている遊技メダルの数は、図柄表示窓13の下側に設けられた数値表示部31に表示され、ベットスイッチを操作するたびに数値表示部31に表示されている数値が減算表示されるようになっている。
そして、本形態に係るスロットマシン10では、ベットスイッチの操作又は遊技メダルの投入により、1回の遊技を開始するための所定枚数の遊技メダルがベットされると、すべての入賞ラインが有効化される。その後、スタートスイッチ18が操作されると、回転リール40の回転が開始されるとともに、役抽選が行われる。そして、ストップスイッチ19が操作されると、役抽選の結果に基づいて回転リール40の回転が停止され、有効化された入賞ライン(以下、有効入賞ラインとする)のいずれかに、役に対応する図柄46の組み合わせが停止したか否かが判断され、停止した場合には役に応じた利益(所定枚数の遊技メダルの払い出しや、特別遊技(ボーナス遊技と同義)としてのBB遊技の実行等)が付与されるようになっている。
これに対して、スーパーBB遊技は、1回の遊技を、遊技メダル3枚のベットよりも遊技メダル2枚のベットで行うほうが、スーパーBB遊技中に払い出される遊技メダルの期待値が大きくなる。したがって、スーパーBB遊技では遊技メダル2枚のベットが最適といえるため、スーパーBB遊技中に最適ベットスイッチ16bが操作されると、2枚の遊技メダルがベットされるようになっている。
制御装置20は、図3に示すように、主として、回転リール40の回転及び停止の制御等、遊技を制御する遊技制御装置21と、この遊技制御装置21からの信号を受けて、主として、遊技の演出を制御する演出制御装置22とを備えている。
遊技制御装置21及び演出制御装置22はいずれも、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等、種々の電子部品を搭載した基板により構成されている。そして、CPUがROMに記憶されているデータやプログラムを読み込むことで、遊技や演出を制御するための各種手段として機能する。
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、上述の如く、スロットマシン10により行われる遊技を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、図3に示すように、ベット数カウンタ60、遊技状態記憶手段70、役抽選手段80、BB遊技振り分け手段90、リール制御手段150、停止図柄判定手段190、状態移行手段195の各手段として機能する。また、遊技制御装置21には、図3に示すように、入力手段として、投入スイッチ15、シングルベットスイッチ16a、最適ベットスイッチ16b、精算スイッチ17、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19等が接続され、出力手段として、リールユニット30、ホッパーユニット35及び数値表示部31等が接続されている。なお、遊技制御装置21が機能する手段、遊技制御装置21に接続される入力手段や出力手段は、これらに限定されるものではない。
なお、遊技としては、上述のものに限定されず、所定の図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることを契機に開始され、後述する小役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された回数が予め定められた表示回数に達したこと、又は、遊技の回数が予め定められた終了回数に達したことのいずれかを契機に終了するRB遊技、当選した役に関する情報(役に対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチ19の操作順序や操作タイミング等)を報知するAT遊技(アシストタイム遊技)、後述するリプレイ役(再遊技役)の当選確率を、通常遊技中における当該役の当選確率と異なるように設定したRT遊技(リプレイタイム遊技)、AT遊技及びRT遊技を組み合わせたART遊技(アシストリプレイタイム遊技)等を備えることもできる。
また、本形態に係るスロットマシン10では、小役として、所定の操作順序(操作態様)でストップスイッチ19が操作されることにより対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な択一役と、ストップスイッチ19の操作順序(操作態様)によらずに対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役である非択一役とを備えている。
具体的には、小役としては、図5に示すように、択一役としてのベル役、非択一役としての特殊チェリー役、スイカ役、赤チェリー役及び青チェリー役を備えている。
ベル役は、「ベル」「リプレイ」「ANY」(「ANY」はいずれの図柄46であってもよいことを意味する)の図柄46の組み合わせに対応し、特殊チェリー役は、「リプレイ」「リプレイ」「赤チェリー」の図柄46の組み合わせに対応し、スイカ役は、「スイカ」「スイカ」「スイカ」の図柄46の組み合わせに対応し、赤チェリー役は、「赤チェリー」「ANY」「ANY」の図柄46の組み合わせに対応し、青チェリー役は、「青チェリー」「ANY」「ANY」の図柄46の組み合わせに対応する。そして、各小役に対応する図柄46の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより、当該小役に応じた所定枚数の遊技メダルが払い出される。たとえば、「スイカ」「スイカ」「スイカ」の図柄46の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより、スイカ役に応じた所定枚数(本形態では12枚)の遊技メダルが払い出される(図5参照)。
また、ボーナス役としては、図5に示すように、赤7BB役及び青7BB役を備えている。
赤7BB役は、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄46の組み合わせに対応し、青7BB役は、「青7」「青7」「青7」の図柄46の組み合わせに対応する。そして、赤7BB役又は青7BB役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技のいずれかの特別遊技が開始される。
(ベット数カウンタ60)
ベット数カウンタ60は、ベットされている遊技メダルの枚数を記憶するためのものである。
すなわち、ベット数カウンタ60の値が「0」の場合には、遊技メダルがベットされておらず、ベット数カウンタ60の値が「1」以上の場合には、その値の分だけ遊技メダルがベットされていることとなる。
具体的には、いずれの遊技(通常遊技、ノーマルBB遊技、スーパーBB遊技)中においても遊技メダルが1枚投入されると、ベット数カウンタ60の値は、1回の遊技を開始可能となる遊技メダルのベット数「3」を上限として、1インクリメントされるようになっている。なお、ベット数カウンタ60の値が「3」のときに、さらに遊技メダルが投入されると、所定の上限枚数(たとえば50枚)を上限として、クレジットされている遊技メダルの数が1インクリメントされることとなる。
これに対して、通常遊技又はノーマルBB遊技のいずれかの遊技中に最適ベットスイッチ16bが操作されると、ベット数カウンタ60の値は「3」となる。たとえば、最適ベットスイッチ16bが操作されたときのベット数カウンタ60の値が「0」であった場合には、クレジットされている遊技メダルの数が「3」以上となっていれば、当該遊技メダルの数を「3」減じて、ベット数カウンタ60の値が「3」に変更される。また、最適ベットスイッチ16bが操作されたときのベット数カウンタ60の値が「2」であった場合には、クレジットされている遊技メダルの数が「1」以上となっていれば、当該遊技メダルの数を「1」減じて、ベット数カウンタ60の値が「3」に変更される。なお、最適ベットスイッチ16bが操作されたときのベット数カウンタ60の値が「3」であった場合には、当該値は変更されない。
(遊技状態記憶手段70)
遊技状態記憶手段70は、遊技の状態、換言すれば、当該時点において行われている遊技を記憶するためのものである。
具体的には、遊技状態記憶手段70には、遊技の状態として、通常遊技、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技のいずれかが記憶される。より具体的には、通常遊技中においては、遊技状態記憶手段70には、遊技の状態として通常遊技が記憶される。そして、ノーマルBB遊技が開始されると、遊技状態記憶手段70に記憶される遊技の状態がノーマルBB遊技に変更され、ノーマルBB遊技が終了し通常遊技に戻ると、遊技状態記憶手段70に記憶される遊技の状態が通常遊技に変更される。また、スーパーBB遊技が開始されると、遊技状態記憶手段70に記憶される遊技の状態がスーパーBB遊技に変更され、スーパーBB遊技が終了し通常遊技に戻ると、遊技状態記憶手段70に記憶される遊技の状態が通常遊技に変更される。
役抽選手段80は、スタートスイッチ18の操作を契機として、複数の役のいずれかに当選したか否かの役抽選を行うものである。
役抽選手段80は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて、役抽選用の乱数を所定の数値領域内(たとえば、10進数で0〜65535)で発生させる乱数発生手段81と、乱数発生手段81が発生する乱数を、所定の契機(本形態では、スタートスイッチ18の操作)で抽出する乱数抽出手段82と、乱数発生手段81が発生させる所定の数値領域内の各乱数について、役が当選したか否かを予め定めた役抽選テーブル83と、抽出された乱数及び役抽選テーブル83を照合し、役が当選したか否かの判定を行う判定手段84と、当選したと判定された役に対応する当選フラグを成立させる当選フラグ成立手段85とを備えている。
そして、遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技の状態、及び、ベット数カウンタ60に記憶されているベット数に基づいて、対応する役抽選テーブル83が取得され、この取得された役抽選テーブル83が参照されるようになっている。
具体的には、通常中テーブル83aには、図6に示すように、赤7BB役、青7BB役、非択一役としての特殊チェリー役、スイカ役、赤チェリー役、青チェリー役及びリプレイ役の単独当選領域と、択一役としてのベル役の単独当選領域と、ベル役及び赤チェリー役の重複当選領域と、ベル役及び青チェリー役の重複当選領域と、ハズレ領域とが設けられている。なお、以下、単独で当選したと判定されるベル役を「左ベル役」といい、重複して当選したと判定されるベル役及び赤チェリー役を「中ベル役」といい、重複して当選したと判定されるベル役及び青チェリー役を「右ベル役」というものとする。
ここで、BB中2枚ベットテーブル83bにおいては、図6に示すように、左ベル役の当選領域、中ベル役の当選領域及び右ベル役の当選領域が、全数値領域のほぼすべてを占めている。すなわち、BB中2枚ベットテーブル83bでは、ベル役の単独当選、ベル役及び赤チェリー役の重複当選、ベル役及び青チェリー役の重複当選と判定される可能性が極めて高いものとなっている。換言すれば、BB中2枚ベットテーブル83bでは、主として、択一役としてのベル役が抽選されるように設定されている。
また、BB中3枚ベットテーブル83cにおいては、図6に示すように、特殊チェリー役の単独当選領域が、全数値領域のほぼすべてを占めている。すなわち、BB中3枚ベットテーブル83cでは、特殊チェリー役の単独当選と判定される可能性が極めて高いものとなっている。換言すれば、BB中3枚ベットテーブル83cでは、主として、非択一役としての特殊チェリー役が抽選されるように設定されている。
また、当選フラグは、所定の役に当選していることを示すフラグであり、当選フラグ成立手段85が、判定手段84により当選したと判定された役に対応する当選フラグを成立させる。また、複数の役に重複当選したと判定された場合には、当選した複数の役それぞれに対応する当選フラグを成立させる。そして、当選フラグの成立中に、当該当選フラグに係る役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技者に対して、遊技メダルの払い出しや、ノーマルBB遊技やスーパーBB遊技の開始等の利益が付与される。
そして、小役当選フラグ及びリプレイ当選フラグは、成立した遊技においてのみ有効となるものの、ボーナス当選フラグは、次の遊技へ持ち越すことができるようになっており、当該ボーナス当選フラグに係るボーナス役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより、当該ボーナス当選フラグが解除されるようになっている。すなわち、ボーナス当選フラグは、前記ボーナス役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるまで成立したままとなる。
BB遊技振り分け手段90は、役抽選により赤7BB役又は青7BB役に当選した場合に、これらの役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることを契機に開始される遊技を、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技のいずれとするかを決定するものである。
具体的には、BB遊技振り分け手段90は、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技の振り分け率を定めた振り分けテーブル91を備え、赤7BB役又は青7BB役に当選したことを契機として、当該振り分けテーブル91を用いた乱数抽選を行い、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技のいずれかを決定する。
なお、前記振り分け率は上述の内容に限定されるものではない。また、前記振り分け率は、固定された値とするのではなく、所定の条件(たとえば、前回の特別遊技終了からの遊技回数等や、赤7BB役や青7BB役が当選したときの遊技の状態等)に応じて変動されるように設定してもよい。
また、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技の振り分けは、赤7BB役又は青7BB役に当選したことを契機とするのではなく、これらの役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを契機として行ってもよい。
(リール制御手段150)
リール制御手段150は、スタートスイッチ18の操作に基づいて回転リール40を回転させるとともに、インデックスセンサによるスタートインデックスの検知に基づいて図柄46の現在位置を認識しつつ、役抽選手段80による役抽選の結果及びストップスイッチ19の操作に基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
(回転開始制御手段155)
回転開始制御手段155は、スタートスイッチ18の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させるものである。
具体的には、回転開始制御手段155は、スタートスイッチ18が操作されると、予め定められた所定の加速度ですべての回転リール40を回転させ、すべての回転リール40の回転速度が所定の速度に達すると、この所定の速度で定速回転を行わせるようになっている。
停止制御手段160は、ストップスイッチ19の操作を契機として、役抽選の結果及びストップスイッチ19が操作された際の対応する回転リール40の回転位置に基づいて、回転リール40の回転を停止させるものである。
具体的には、停止制御手段160は、ストップスイッチ19が操作された際の対応する回転リール40の回転位置に基づいて、有効入賞ライン上に直ちに停止できる図柄46を基準として、この図柄46から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、たとえば4コマ)移動した図柄46までの範囲内で、対応する回転リール40を停止させるように設定されている。
そして、停止制御手段160は、役抽選によりいずれかの役に当選した場合には、各回転リール40の回転を停止させるに際し、当選した役に対応する図柄46の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄46の組み合わせについては、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行う。また、役抽選によりいずれの役にも当選しなかった場合(すなわち、役抽選の結果がハズレの場合)には、各回転リール40の回転を停止させるに際し、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役に対応する図柄46の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
また、本形態に係るスロットマシン10では、停止制御手段160は、役抽選により、左ベル役に当選した場合(すなわち、ベル役に単独で当選した場合)、中ベル役に当選した場合(すなわち、ベル役及び赤チェリー役に重複して当選した場合)又は右ベル役に当選した場合(すなわち、ベル役及び青チェリー役に重複して当選した場合)において、所定の操作順序でストップスイッチ19が操作されたときには、所定枚数の遊技メダルの払い出しを行うべく、択一役としてのベル役に対応する図柄46の組み合わせ(「ベル」「リプレイ」「ANY」)が、所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示されるように、回転リール40を停止させる。これに対して、前記所定の操作順序とは異なる操作順序でストップスイッチ19が操作されたときには、前記所定の操作順序でストップスイッチ19が操作されたときよりも少ない枚数の遊技メダルの払い出しを行うべく、ベル役に対応する図柄46に組み合わせが、前記所定の有効入賞ラインと異なる有効入賞ライン(第3変則ライン)上に停止表示されるように、回転リール40を停止させる。
(択一役の停止テーブル)
以下、択一役としてのベル役の停止テーブルについて詳述する。
本形態に係るスロットマシン10では、図4に示すように、左リール43の周囲には、「ベル」の図柄46が4コマ以内の間隔で配列されており、いかなる操作タイミングで左リール43に対応するストップスイッチ19を操作したとしても、必ず、いずれかの「ベル」の図柄46を有効入賞ライン上に引き込むことができるようになっている。
また、ベル役に対応する図柄46の組み合わせのうち右リール45の図柄46は、いずれの図柄46であってもよいものとなっている。
以上より、本形態に係るスロットマシン10では、択一役としてのベル役に対応する図柄46の組み合わせは、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示させることができるようになっている。
(1)役抽選により左ベル役に当選した場合
この場合に参照される左ベルテーブルには、図8に示すように、所定の操作順序としての左スイッチが最初に操作されることとなる操作順序(すなわち、「左スイッチ→中スイッチ→右スイッチ」又は「左スイッチ→右スイッチ→中スイッチ」のいずれかの操作順序)で、各ストップスイッチ19が操作されると、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、択一役としてのベル役に対応する図柄46の組み合わせが、所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示されるように、各回転リール40の停止位置が定められている。
(2)役抽選により中ベル役に当選した場合
この場合に参照される中ベルテーブルには、図8に示すように、所定の操作順序としての中スイッチが最初に操作されることとなる操作順序で、各ストップスイッチ19が操作されると、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、択一役としてのベル役に対応する図柄46の組み合わせが、所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示されるように、各回転リール40の停止位置が定められている。
(3)役抽選により右ベル役に当選した場合
この場合に参照される右ベルテーブルには、図8に示すように、所定の操作順序としての右スイッチが最初に操作されることとなる操作順序で、各ストップスイッチ19が操作されると、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、択一役としてのベル役に対応する図柄46の組み合わせが、所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示されるように、各回転リール40の停止位置が定められている。
なお、停止制御手段160は、役抽選により左ベル役、中ベル役又は右ベル役に当選した場合において、所定の操作順序と異なる操作順序で各ストップスイッチ19が操作されたときには、ベル役に対応する図柄46の組み合わせがいずれの有効入賞ライン上にも停止表示されないように設定してもよい。すなわち、停止制御手段160は、遊技メダルが遊技者に払い出されないように、回転リール40を停止させてもよい。
(停止図柄判定手段190)
停止図柄判定手段190は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、有効入賞ライン上に停止表示されている図柄46の組み合わせを判定するものである。
そして、本形態に係るスロットマシン10では、停止図柄判定手段190による判定の結果に基づいて、各種処理が実行される。具体的には、いずれかの小役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたと判定された場合には、ホッパーユニット35に所定枚数の遊技メダルを払い出すための制御信号が出力される。また、リプレイ役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたと判定された場合には、再遊技が実行される。また、ボーナス役(赤7BB役、青7BB役)に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたと判定された場合には、ノーマルBB遊技又はスーパーBB遊技のいずれかが開始される。
状態移行手段195は、所定の条件を満たしたことを契機として、遊技の状態を移行するものである。すなわち、状態移行手段195は、所定の条件を満たしたことを契機として、遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技を変更するものである。
具体的には、通常遊技中の役抽選により、ボーナス役(赤7BB役、青7BB役)に当選し、BB遊技振り分け手段90によりノーマルBB遊技が決定された場合には、ボーナス役に対応する図柄46が有効入賞ライン上に停止表示されると、ノーマルBB遊技が開始されるとともに、状態移行手段195が、遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技の状態を、通常遊技からノーマルBB遊技に変更する。これに対して、スーパーBB遊技が決定された場合には、ボーナス役に対応する図柄46が有効入賞ライン上に停止表示されると、スーパーBB遊技が開始されるとともに、状態移行手段195が、遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技の状態を、通常遊技からスーパーBB遊技に変更する。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、上述の如く、遊技制御装置21からの出力信号に基づいて、遊技に付随する演出を行わせるためのものである。そして、この演出制御装置22は、図3に示すように、演出テーブル200、通常演出実行手段205、操作態様報知手段210の各手段として機能する。また、演出制御装置22には、図3に示すように、出力手段として、ランプ32、スピーカ33及び画像表示装置34等の演出装置26が接続されている。なお、演出制御装置22が機能する手段、演出制御装置22に接続される出力手段は、これらに限定されるものではない。
演出テーブル200は、遊技に付随して行われる演出に関する演出データを記憶する記憶手段である。演出データとしては、ランプ32の点灯パターンデータ、スピーカ33から出力される音声データ、画像表示装置34に表示する画像データ等を備えている。
本形態に係るスロットマシン10では、演出テーブル200は、後述する通常演出実行手段205により演出を実行するための演出データや、後述する操作態様報知手段210により報知を行うための演出データ等を記憶している。
(通常演出実行手段205)
通常演出実行手段205は、遊技の進行に伴い、所定のタイミング(ベットスイッチの操作時、スタートスイッチ18の操作時、各ストップスイッチ19の操作時等)や役抽選による抽選の結果等の演出実行条件に基づき、演出テーブル200から所定の演出データを選択し、演出装置26において当該演出データに係る演出を実行させるものである。
(操作態様報知手段210)
操作態様報知手段210は、択一役に当選したときに、当該択一役に対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチ19の所定の操作態様を、遊技者に報知するものである。そして、当該報知は、演出テーブル200から対応する演出データを選択して実行されるものとなっている。
なお、操作態様報知手段210による報知の方法は、特に限定されるものではなく、たとえば、画像表示装置34上に文字や画像によりストップスイッチ19の操作順序を表示したり、スピーカ33からストップスイッチ19の操作順序を示す音声を出力したり、ストップスイッチ19の操作順序を示すようにランプ32を点灯したりすることができる。
(ノーマルBB遊技及びスーパーBB遊技における出玉率、平均遊技回数)
以下、ノーマルBB遊技及びスーパーBB遊技におけるベット数ごとの出玉率、平均遊技回数について説明する。ここで、「出玉率」とは、特別遊技(ノーマルBB遊技、スーパーBB遊技)中の1回の遊技あたりに払い出される遊技メダルの枚数の期待値を1回の遊技のベット数で除した値である。換言すれば、特別遊技中において、ベットする遊技メダル1枚あたりにつき、遊技者に対して払い出される遊技メダルの枚数を意味する。また、「平均遊技回数」とは、特別遊技が開始されてから終了する(すなわち、345枚を超える遊技メダルが払い出される)までの遊技回数の平均を意味する。
上述の如く、第1の特別遊技としてのノーマルBB遊技中の1回の遊技が、第1のベット数としての遊技メダル2枚のベットにより行われる場合には、役抽選手段80による役抽選は、BB中2枚ベットテーブル83bを用いて行われる。そして、このBB中2枚ベットテーブル83bでは、図6に示すように、左ベル役の当選(ベル役に単独で当選)となる確率、中ベル役の当選(ベル役及び赤チェリー役に重複して当選)となる確率、及び、右ベル役の当選(ベル役及び青チェリー役に重複して当選)となる確率がいずれも、約1/3となるように設定されている。
また、前記いずれかの当選となった場合に、所定の操作順序でストップスイッチ19が操作されると、上述の如く、択一役としてのベル役に対応する図柄46の組み合わせが、所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示されるため、合計12枚の遊技メダルが払い出される。これに対して、前記いずれかの当選となった場合に、前記所定の操作順序と異なる操作順序でストップスイッチ19が操作されると、上述の如く、前記図柄46の組み合わせが、所定の有効入賞ラインと異なる有効入賞ライン(第3変則ライン)上に停止表示されるため、4枚の遊技メダルが払い出される。
すると、この場合の出玉率は、約333%(=6.66/2×100)となり、平均遊技回数は、約52回(=345/6.66)となる。また、1回の遊技あたりに獲得できる遊技メダルの枚数(すなわち、1回の遊技あたりに払い出される遊技メダルの枚数と、1回の遊技における遊技メダルのベット枚数との差分)の期待値は、約4.66枚(=6.66−2)となるため、当該ノーマルBB遊技中に獲得できる遊技メダルの総数の期待値は、約242枚(=4.66×52)となる。
上述の如く、第1の特別遊技としてのノーマルBB遊技中の1回の遊技が、第2のベット数としての遊技メダル3枚のベットにより行われる場合には、役抽選手段80による役抽選は、BB中3枚ベットテーブル83cを用いて行われる。そして、このBB中3枚ベットテーブル83cでは、図6に示すように、特殊チェリー役の当選となる確率がほぼ100%となるように設定されている。
そして、非択一役としての特殊チェリー役に対応する図柄46の組み合わせは、ストップスイッチ19の操作順序に関わらず、有効入賞ライン上に停止表示されるようになっている。また、前記図柄46の組み合わせが、有効入賞ライン上に停止表示されると、10枚の遊技メダルが払い出される。
すると、この場合の出玉率は、約333%(=10/3×100)となり、平均遊技回数は、約35回(=345/10)となる。また、1回の遊技あたりに獲得できる遊技メダルの枚数の期待値は、約7枚(=10−3)となるため、当該ノーマルBB遊技中に獲得できる遊技メダルの総数の期待値は、約245枚(=7×35)となる。
このように、本形態に係るスロットマシン10では、第2のベット数としての遊技メダル3枚は、第1のベット数としての遊技メダル2枚よりも多い。すなわち、第2のベット数は第1のベット数よりも大きい値に設定されている。さらに、遊技メダル3枚のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率、及び、遊技メダル2枚のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率はいずれも約333%であり、遊技メダル3枚(第2のベット数)のベットによりノーマルBB遊技(第1の特別遊技)を行った場合における出玉率が、遊技メダル2枚(第1のベット数)のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率以上となるように設定されている。
(3)スーパーBB遊技中、遊技メダル2枚ベットの場合
上述の如く、第2の特別遊技としてのスーパーBB遊技中の1回の遊技が、第1のベット数としての遊技メダル2枚のベットにより行われる場合にも、ノーマルBB遊技と同様に、役抽選手段80による役抽選は、BB中2枚ベットテーブル83bを用いて行われる。
したがって、報知された所定の操作順序に基づいてストップスイッチ19の操作が可能であることから、スーパーBB遊技中の1回の遊技が、遊技メダル2枚のベットにより行われる場合には、ほぼ100%の確率で遊技メダル12枚の払い出しが行われ、払い出される遊技メダルの枚数の期待値は、約12枚となる。
(4)スーパーBB遊技中、遊技メダル3枚ベットの場合
この場合は、ノーマルBB遊技中の1回の遊技が遊技メダル3枚のベットにより行われる場合と全く同様である。
したがって、この場合の出玉率は、約333%(=10/3×100)となり、平均遊技回数は、約35回(=345/10)となる。また、1回の遊技あたりに獲得できる遊技メダルの枚数の期待値は、約7枚(=10−3)となるため、当該スーパーBB遊技中に獲得できる遊技メダルの総数の期待値は、約245枚(=7×35)となる。
(ストップスイッチ19の操作順序に応じた停止表示の変形例)
なお、ストップスイッチ19の操作順序に応じた停止表示としては、上述した内容に限定されるものではない。
そして、当選した重複役に応じた所定の操作順序で各ストップスイッチ19が操作されると、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、他の役に優先してベル役に対応する図柄46の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に停止するものの、上記所定の操作順序と異なる操作順序で各ストップスイッチ19が操作されると、ベル役に優先して他の役に対応する図柄46の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に停止するように設定することができる。
また、たとえば、左ベル役、中ベル役及び右ベル役をそれぞれ、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、対応する図柄46を有効入賞ライン上に引き込んで停止表示させることが可能ベル役(択一役)と、ストップスイッチ19の操作タイミングによっては、対応する図柄46を有効入賞ライン上に引き込むことができない他の役との重複役として設定する。また、いずれの役も、払い出し枚数は同数に設定する。
すなわち、当選した重複役に応じた所定の操作順序でストップスイッチ19が操作されたか否かにより、役が有効入賞ライン上に停止表示される確率を変化させるように設定することができる。このように設定すれば、ストップスイッチ19の操作順序に応じて、役が有効入賞ライン上に停止表示される確率が変化することとなり、その結果、ストップスイッチ19の操作順序に応じて、獲得できる遊技メダルの枚数の期待値を変化させることができる。
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略を、図9のフローに基づいて説明する。
まず、図9に示すステップ100において、ベット数カウンタ60の値をセットするためのベット処理が行われる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、ベット数カウンタ60の値が1回の遊技を開始することが可能な値となっているか否かが判定される。具体的には、通常遊技中であればベット数カウンタ60の値が「3」となっているか、ノーマルBB遊技中又はスーパーBB遊技中であればベット数カウンタ60の値が「2」又は「3」となっているかが判定される。そして、ベット数カウンタ60の値が1回の遊技を開始することが可能な値となっていると判定された場合、次のステップ102に進む。一方、可能な値となっていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ103において、役抽選手段80により役抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、BB遊技振り分け手段90によりBB振り分け処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ106において、回転開始制御手段155が3個すべての回転リール40の回転を開始させる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、ストップスイッチ19の操作に基づき、ストップスイッチ19がONとなったか否かが判定される。そして、ストップスイッチ19がONとなったと判定された場合、次のステップ108に進む。一方、ストップスイッチ19がONとなっていないと判定された場合、ステップ107に戻る。
ステップ109において、3個すべての回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたか否かが判定される。そして、操作されたと判定された場合、次のステップ110に進む。一方、操作されていないと判定された場合、ステップ107に戻る。
ステップ110において、停止図柄判定手段190により、有効入賞ライン上に停止表示されている図柄46の組み合わせが判定される。
ステップ111において、ステップ110における判定の結果に基づき、所定枚数の遊技メダルの払い出しや、状態移行手段195による遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技の状態の変更等が行われる。そして、遊技が終了する。
ステップ200において、遊技メダルのベットが有効に行われたか否かが判定される。具体的には、遊技メダルのベットが可能な状態で、遊技メダルの投入、シングルベットスイッチ16aの操作又は最適ベットスイッチ16bの操作が行われたか否かが判定される。そして、遊技メダルのベットが行われたと判定された場合、次のステップ201に進む。一方、遊技メダルのベットが行われていないと判定された場合、ベット処理が終了する。
ステップ201において、遊技メダルが1枚投入されたか、又は、シングルベットスイッチ16aが操作されたかが判定される。そして、投入された又は操作されたと判定された場合、次のステップ202に進む。一方、投入されていない、かつ、操作されていないと判定された場合、換言すれば、最適ベットスイッチ16bが操作されたと判定された場合、ステップ203に進む。
ステップ203において、遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技の状態が、通常遊技であるか又はノーマルBB遊技であるかが判定される。そして、通常遊技又はノーマルBB遊技であると判定された場合、次のステップ204に進む。一方、通常遊技及びノーマルBB遊技でないと判定された場合、換言すれば、スーパーBB遊技であると判定された場合、ステップ205に進む。
ステップ204において、ベット数カウンタ60の値が「3」となる。そして、ベット処理が終了する。
次に、上述したステップ103の役抽選処理について、図11のフローを用いて説明する。
ステップ300において、乱数発生手段81により発生された乱数の中から乱数抽出手段82により乱数が抽出される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、抽出された乱数が記憶される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、判定手段84により、抽出された乱数と、取得された役抽選テーブル83とが照合され、複数の役のいずれかに当選したか否かの判定が行われる。そして、次のステップ304に進む。
ステップ304において、ステップ303における判定の結果に基づいて、当選フラグ成立手段85が、所定の当選フラグを成立させる。そして、役抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ303のテーブル取得処理について、図12のフローを用いて説明する。
ステップ401において、赤7BB役又は青7BB役の当選フラグが成立しているか否かが判定される。そして、成立していると判定された場合、次のステップ402に進む。一方、成立していないと判定された場合、ステップ403に進む。
ステップ402において、内部中テーブル83dが取得される。そして、テーブル取得処理が終了する。
ステップ404において、ベット数カウンタ60の値が「2」であるか否かが判定される。そして、「2」であると判定された場合、次のステップ405に進む。一方、「2」でないと判定された場合、換言すれば、「3」であると判定された場合、ステップ406に進む。
ステップ405において、BB中2枚ベットテーブル83bが取得される。そして、テーブル取得処理が終了する。
次に、上述したステップ104のBB振り分け処理について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ500において、赤7BB役又は青7BB役に当選したか否かが判定される。そして、当選したと判定された場合、次のステップ501に進む。一方、当選していないと判定された場合、BB振り分け処理が終了する。
ステップ501において、振り分けテーブル91に基づいて、BBスーパーBB遊技又はノーマルBB遊技のいずれかが決定される。そして、BB振り分け処理が終了する。
ステップ600において、左ベル役、中ベル役又は右ベル役のいずれかに当選したか否かが判定される。そして、いずれかに当選したと判定された場合、次のステップ601に進む。一方、いずれにも当選していないと判定された場合、報知処理が終了する。
ステップ601において、遊技状態記憶手段70に記憶されている遊技の状態がスーパーBB遊技であり、かつ、ベット数カウンタ60の値が「2」であるか否かが判定される。そして、スーパーBB遊技であり、かつ、「2」であると判定された場合、次のステップ602に進む。一方、スーパーBB遊技でないか、又は、「2」でないと判定された場合、報知処理が終了する。
(本形態に係るスロットマシン10の作用、効果)
本形態に係るスロットマシン10によれば、ノーマルBB遊技における1回の遊技を、遊技メダル2枚のベットにより行うと、主として、択一役としてのベル役を含む左ベル役、中ベル役又は右ベル役が抽選される。すると、遊技者は、これらのうちのいずれかの役に当選した場合に、ベル役に対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示させることができるストップスイッチ19の操作順序が分からないため、勘に頼ってストップスイッチ19を操作することとなる。そして、運良く前記操作順序でストップスイッチ19が操作された場合には、遊技メダル12枚の払い出しを受けることができる。しかし、前記操作順序と異なる操作順序でストップスイッチ19が操作された場合には、前記図柄46の組み合わせが、前記所定の有効入賞ラインとは異なる有効入賞ライン(第3変則ライン)上に停止表示され、遊技メダル4枚の払い出ししか受けることができない。したがって、遊技メダル12枚の払い出しを受けることを適切に受けることができず、ノーマルBB遊技を速やかに消化することが困難となる。
また、本形態に係るスロットマシン10によれば、遊技メダル3枚のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率が、遊技メダル2枚のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率以上となるように設定されている。すなわち、遊技メダル2枚のベットよりも遊技メダル3枚のベットでノーマルBB遊技を行うほうが、1回の遊技あたりに払い出される遊技メダルの枚数が多く、かつ、実際に獲得できる遊技メダルの枚数も多くなることが期待できる。したがって、遊技者に対して、積極的に遊技メダル3枚のベットでノーマルBB遊技を行わせることができるため、より効果的に、ノーマルBB遊技が開始されてから終了するまでの時間の短縮化を図ることができるのである。
また、本形態に係るスロットマシン10によれば、スーパーBB遊技における1回の遊技を、遊技メダル2枚のベットにより行うと、主として、択一役としてのベル役を含む左ベル役、中ベル役又は右ベル役が抽選されるとともに、これらのうちのいずれかの役に当選したときは、操作態様報知手段210により、ベル役に対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示させるためのストップスイッチ19の操作順序が報知される。そして、報知された操作順序でストップスイッチ19を操作することにより、ベル役に対応する図柄46の組み合わせを所定の有効入賞ライン(上段ライン、第1変則ライン及び第2変則ライン)上に停止表示させることができる。したがって、遊技メダル12枚の払い出しを安定して受けることができるため、スーパーBB遊技も速やかに消化することができるのである。これにより、ノーマルBB遊技及びスーパーBB遊技のいずれにおいても、当該遊技を、より効果的かつ有利に消化するための適切なベット数で行うことができることとなる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、主に、入賞ライン、各回転リール40における図柄46の配列、役、役抽選テーブル83等が、上記第1の実施の形態と相違する。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本形態に係るスロットマシン10には、計5本の入賞ラインが形成されている。具体的には、これらの入賞ラインは、特に図示していないが、各回転リール40の上段の表示位置を一直線に結んだ上段ライン、各回転リール40の中段の表示位置を一直線に結んだ中段ライン、各回転リール40の下段の表示位置を一直線に結んだ下段ライン、左リール43の上段の表示位置と中リール44の中段の表示位置と右リール45の下段の表示位置とを一直線に結んだ右下がりライン、及び、左リール43の下段の表示位置と中リール44の中段の表示位置と右リール45の上段の表示位置とを一直線に結んだ右上がりラインから構成されている。
本形態に係るスロットマシン10では、各回転リール40の外周面に、図15に示すように、「赤7」「青7」「BAR」「プラム」「ベル」「赤チェリー」「青チェリー」「リプレイ」等の複数種類の図柄46が所定の配列で計21個表示されている。
(役)
本形態に係るスロットマシン10では、第1の実施の形態と同様に、役として、小役と、リプレイ役と、ボーナス役とを備えており、小役として、択一役と非択一役とを備えている。
また、非択一役に当選した場合には、いずれの操作タイミングでストップスイッチ19が操作されても、当該非択一役に対応する図柄46の組み合わせが、いずれか一の有効入賞ライン上に停止表示される。
赤7プラム役は、「赤7」「プラム」「プラム」の図柄46の組み合わせに対応し、青7プラム役は、「青7」「プラム」「プラム」の図柄46の組み合わせに対応し、BARプラム役は、「BAR」「プラム」「プラム」の図柄46の組み合わせに対応し、プラム役は、「プラム」「プラム」「プラム」の図柄46の組み合わせに対応し、ベル役は、「ベル」「ベル」「ベル」の図柄46の組み合わせに対応し、赤チェリー役は、「ANY」「赤チェリー」「ANY」の図柄46の組み合わせに対応し、青チェリー役は、「ANY」「青チェリー」「ANY」の図柄46の組み合わせに対応する。
(役抽選テーブル83)
本形態に係るスロットマシン10では、第1の実施の形態と同様に、役抽選テーブル83として、通常中テーブル83a、BB中2枚ベットテーブル83b、BB中3枚ベットテーブル83c、及び、内部中テーブル83dを備えている。
また、本形態に係るスロットマシン10では、通常中テーブル83aには、図17に示すように、赤7BB役、青7BB役、非択一役としてのプラム役、ベル役、赤チェリー役、青チェリー役、択一役としての赤7プラム役、択一役としての青7プラム役、択一役としてのBARプラム役、及び、リプレイ役の当選領域と、ハズレ領域とが設けられている。
ここで、BB中2枚ベットテーブル83bにおいては、図17に示すように、赤7プラム役の当選領域、青7プラム役の当選領域及びBARプラム役の当選領域が、全数値領域のほぼすべてを占めている。すなわち、BB中2枚ベットテーブル83bでは、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役のいずれかに当選したと判定される可能性が極めて高いものとなっている。換言すれば、BB中2枚ベットテーブル83bでは、主として、択一役としての赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役が抽選されるように設定されている。
また、BB中3枚ベットテーブル83cにおいては、図17に示すように、プラム役の当選領域が、全数値領域のほぼすべてを占めている。すなわち、BB中3枚ベットテーブル83cでは、プラム役の当選と判定される可能性が極めて高いものとなっている。換言すれば、BB中3枚ベットテーブル83cでは、主として、非択一役としてのプラム役が抽選されるように設定されている。
本形態に係るスロットマシン10では、停止制御手段160は、役抽選により、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合において、当該当選した役に対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に引き込むことが可能なタイミング(所定のタイミング)で、ストップスイッチ19が操作されたときに、当該当選した役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール40を停止させる。そして、このときは、図16に示すように、15枚の遊技メダルが払い出される。
これに対して、前記タイミングとは異なるタイミング(すなわち、当選した役に対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に引き込むことができないタイミング)でストップスイッチ19が操作されたときには、当選した役に対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることなく、回転リール40を停止させる。そして、このときは、いずれの役に対応する図柄46の組み合わせも有効入賞ライン上に停止表示されないこととなるため、遊技メダルは払い出されない。
本形態に係るスロットマシン10では、操作態様報知手段210は、スーパーBB遊技中に、遊技メダル2枚のベットにより1回の遊技が行われた場合において、役抽選により、択一役としての赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選したときに、当該当選した役を遊技者に報知する。
ここで、当選した役を遊技者の報知するということは、当選した役に対応する図柄46の組み合わせを有効入賞ライン上に引き込むようなタイミングで、ストップスイッチ19を操作すべき旨を報知することを意味する。すなわち、本形態における操作態様報知手段210は、ストップスイッチ19を所定の操作タイミングで操作すべき旨を報知しているということもできる。
以下、本形態に係るスロットマシン10でのノーマルBB遊技及びスーパーBB遊技におけるベット数ごとの出玉率、平均遊技回数について説明する。
(1)ノーマルBB遊技中、遊技メダル2枚ベットの場合
第1の実施の形態と同様に、ノーマルBB遊技中の1回の遊技が遊技メダル2枚のベットにより行われる場合には、役抽選手段80による役抽選は、BB中2枚ベットテーブル83bを用いて行われる。そして、このBB中2枚ベットテーブル83bでは、図17に示すように、赤7プラム役の当選となる確率、青7プラム役の当選となる確率、及び、BARプラム役の当選となる確率がいずれも、約1/3となるように設定されている。
すると、ノーマルBB遊技中の1回の遊技が遊技メダル2枚のベットにより行われる場合に、当選した役に対応する図柄46の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるようにストップスイッチ19が操作される確率は、約1/3(=(1/3)×(1/3)+(1/3)×(1/3)+(1/3)×(1/3))となり、前記組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないようにストップスイッチ19が操作される確率は、約2/3(=(1/3)×(2/3)+(1/3)×(2/3)+(1/3)×(2/3))となる。
すると、この場合の出玉率は、約250%(=5/2×100)となり、平均遊技回数は、約69回(=345/5)となる。また、1回の遊技あたりに獲得できる遊技メダルの枚数の期待値は、約3枚(=5−2)となるため、当該ノーマルBB遊技中に獲得できる遊技メダルの総数の期待値は、約207枚(=3×69)となる。
第1の実施の形態と同様に、ノーマルBB遊技中の1回の遊技が遊技メダル3枚のベットにより行われる場合には、役抽選手段80による役抽選は、BB中3枚ベットテーブル83cを用いて行われる。そして、このBB中3枚ベットテーブル83cでは、図17に示すように、プラム役の当選となる確率がほぼ100%となるように設定されている。
そして、非択一役としてのプラム役に対応する図柄46の組み合わせは、ストップスイッチ19の操作タイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示されるようになっている。また、前記図柄46の組み合わせが、有効入賞ライン上に停止表示されると、10枚の遊技メダルが払い出される。
このように、本形態に係るスロットマシン10でも、第2のベット数としての遊技メダル3枚は、第1のベット数としての遊技メダル2枚よりも多い。すなわち、第2のベット数は第1のベット数よりも大きい値に設定されている。さらに、遊技メダル3枚のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率(約333%)が、遊技メダル2枚のベットによりノーマルBB遊技を行った場合における出玉率(約250%)以上となるように設定されている。
(3)スーパーBB遊技中、遊技メダル2枚ベットの場合
第1の実施の形態と同様に、スーパーBB遊技中の1回の遊技が遊技メダル2枚のベットにより行われる場合にも、役抽選手段80による役抽選は、BB中2枚ベットテーブル83bを用いて行われる。
したがって、報知された役に対応する図柄46の組み合わせを狙ってストップスイッチ19の操作が可能であることから、スーパーBB遊技中の1回の遊技が、遊技メダル2枚のベットにより行われる場合には、ほぼ100%の確率で遊技メダル15枚の払い出しが行われ、払い出される遊技メダルの枚数の期待値は、約15枚となる。
すると、この場合の出玉率は、約750%(=15/2×100)となり、平均遊技回数は、約23回(=345/15)となる。また、1回の遊技あたりに獲得できる遊技メダルの枚数の期待値は、約13枚(=15−2)となるため、当該スーパーBB遊技中に獲得できる遊技メダルの総数の期待値は、約299枚(=13×23)となる。
この場合は、第1の実施の形態と同様に、ノーマルBB遊技中の1回の遊技が遊技メダル3枚のベットにより行われる場合と全く同じである。
したがって、この場合の出玉率は、約333%(=10/3×100)となり、平均遊技回数は、約35回(=345/10)となる。また、1回の遊技あたりに獲得できる遊技メダルの枚数の期待値は、約7枚(=10−3)となるため、当該スーパーBB遊技中に獲得できる遊技メダルの総数の期待値は、約245枚(=7×35)となる。
このように、本形態に係るスロットマシン10では、遊技メダル3枚のベットよりも遊技メダル2枚のベットでスーパーBB遊技を行うほうが、獲得できる遊技メダルの総数の期待値が極めて大きくなる。すなわち、本形態に係るスロットマシン10では、遊技メダル2枚が、スーパーBB遊技の1回の遊技を行うにあたっての最適なベット数であるといえる。
本形態に係るスロットマシン10によっても、第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏する。すなわち、ノーマルBB遊技を速やかに消化することができるため、ノーマルBB遊技が開始されてから終了するまでの時間を短縮することができる。また、遊技者に対して、積極的に遊技メダル3枚のベットでノーマルBB遊技を行わせることができるため、より効果的に、ノーマルBB遊技が開始されてから終了するまでの時間の短縮化を図ることができる。また、ノーマルBB遊技の出玉率が高くなりすぎるのを適切に防止することができる。さらに、最適ベットスイッチ16bを用いれば、現時点の遊技の状態を意識して、遊技メダルのベットをする必要が無いため、極めてスムーズに遊技を進行させることができる。
最適ベットスイッチ16bは、別個に設けるのではなく、他のスイッチと兼用するようにしてもよい。
たとえば、ベットスイッチとして、シングルベットスイッチ16aのみを設け、シングルベットスイッチ16aが所定時間(たとえば、1.5秒)以上操作し続けられた場合(いわゆる長押しされた場合)には、最適ベットスイッチ16bとして機能し、各遊技に応じた適切なベット数分の遊技メダルがベットされるものの、長押しされなかった場合には、シングルベットスイッチ16aとして機能し、遊技メダルが1枚ベットされるように形成することができる。また、ベットスイッチとして、マックスベットスイッチのみを設け、マックスベットスイッチが長押しされた場合には、最適ベットスイッチ16bとして機能し、各遊技に応じた適切なベット数分の遊技メダルがベットされるものの、長押しされなかった場合には、マックスベットスイッチとして機能し、遊技を開始するためにベット可能な最大枚数ベットされるように形成することができる。
出玉率の設定は、択一役、非択一役に対応する遊技メダルの払い出し枚数を調整することで行うこともできるし、択一役に対応する図柄46の組み合わせが所定の有効入賞ライン上に停止表示される確率を調整することで行うこともできる。
たとえば、上記形態に係るスロットマシン10では、約1/3の確率で、択一役に対応する図柄46の組み合わせが所定の有効入賞ライン上に停止表示されるようになっていたが、この確率が1/6となるように設定(たとえば、6通りあるストップスイッチ19の操作順序のうち、いずれか一の操作順序でストップスイッチ19が操作された場合にのみ、停止表示されるように設定)すれば、出玉率は下がることとなる。
また、上記形態に係るスロットマシン10は、ノーマルBB遊技において、最適なベット数である遊技メダル3枚のベットではなく、遊技メダル2枚のベットで1回の遊技が行われた遊技回数をカウントする不適ベットカウント手段を備え、この不適ベットカウント手段によりカウントされた値に応じて、スーパーBB遊技又はノーマルBB遊技の振り分け率が変更されるように形成してもよい。たとえば、不適ベットカウント手段によりカウントされた値が所定値(たとえば、100)に達した場合には、遊技者の損失を救済すべく、スーパーBB遊技に振り分けられる確率が高くなるように設定してもよい。
また、上記形態に係るスロットマシン10は、所定の期間(たとえば、所定回数の遊技が実行される間、所定回数の特別遊技が実行される間など)におけるノーマルBB遊技の出玉率の平均値に応じて、スーパーBB遊技又はノーマルBB遊技の振り分け率が変更されるように形成してもよい。たとえば、前記平均値が所定の閾値を超過していた場合には、この後に当選する複数回のボーナス役では、ノーマルBB遊技に振り分けられる確率が高くなるように設定してもよい。
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
40 回転リール 80 役抽選手段
160 停止制御手段 210 操作態様報知手段
Claims (3)
- 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
すべての回転リールの回転を開始させるスタートスイッチと、
各回転リールにそれぞれ対応して設けられ、対応する回転リールの回転を停止させるストップスイッチと、
スタートスイッチの操作を契機として、複数の役のいずれかに当選したか否かの役抽選を行う役抽選手段と、
役抽選の結果及びストップスイッチが操作された際の対応する回転リールの回転位置に基づいて回転リールの停止制御を行う停止制御手段と、を備え、
1回の遊技を開始するためにベット可能な遊技媒体の数として、少なくとも第1のベット数及び第2のベット数が定められており、役抽選により当選した役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件に、所定の利益を遊技者に付与する遊技機であって、
遊技として、所定の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることを契機に開始され、予め定められた払い出し個数を超えた遊技媒体が払い出されることにより終了する特別遊技を備えるとともに、特別遊技として、第1の特別遊技を備え、
役抽選手段は、
第1の特別遊技中における1回の遊技が第1のベット数により行われる場合には、主として、所定の操作態様でストップスイッチが操作されることにより対応する図柄の組み合わせを所定の有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役である択一役を抽選し、
第1の特別遊技中における1回の遊技が第2のベット数により行われる場合には、主として、ストップスイッチの操作態様によらずに対応する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることが可能な役である非択一役を抽選するように形成され、
特別遊技中の1回の遊技あたりに払い出される遊技媒体の個数の期待値を1回の遊技のベット数で除した値を出玉率とし、
第2のベット数が第1のベット数よりも大きく、かつ、第2のベット数により第1の特別遊技を行った場合における出玉率が、第1のベット数により第1の特別遊技を行った場合における出玉率以上となるように設定されていることを特徴とする遊技機。 - 特別遊技として、第1の特別遊技と異なる第2の特別遊技を備えるとともに、
役抽選手段は、
第2の特別遊技中における1回の遊技が第1のベット数により行われる場合には、主として、択一役を抽選するように形成され、
第2の特別遊技中に、択一役に当選したときに、所定の操作態様を遊技者に報知する操作態様報知手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 第1の特別遊技中に操作されると第2のベット数に係る遊技媒体をベットし、第2の特別遊技中に操作されると第1のベット数に係る遊技媒体をベット可能なベットスイッチを備えていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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