JP5257895B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に関し、詳しくは、複数段階の設定値が定められるとともに、設定値に対応して異なる出玉率を設定可能に形成された遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、たとえば、スロットマシンでは、複数段階の設定値(たとえば、1〜6等)が定められ、この設定値に応じて、BBゲーム役やRBゲーム役等の特別遊技役や小役等の当選確率を異ならせることで、異なる出玉率(遊技機に投入される遊技媒体の個数に対して、遊技者に払い出される遊技媒体の個数の割合を示す理論値)を設定可能なものが知られている。具体的には、たとえば、1から6までの6段階の設定値を定め、設定値1よりも設定値6のほうが、BBゲーム役の当選確率が大きくなるように設定することができる。そして、このように当選確率を設定することで、設定値6の出玉率が設定値1の出玉率よりも大きくなる。換言すれば、設定値が1に設定されている遊技機よりも、設定値が6に設定されている遊技機のほうが、遊技者はより多くの遊技媒体を獲得できる可能性が高いこととなる。
ここで、スロットマシン等で遊技を行う遊技者の多くは、できる限り大量の遊技媒体を獲得したいと考える。したがって、遊技機に設定されている設定値は遊技者にとって最大の関心事であり、設定値を判別可能とするために、設定値を示唆する何らかの情報を取得できるような遊技機が望まれていた。
そこで、以上のような状況を踏まえ、BBゲームにおける通常遊技中に抽選される所定役の当選確率を、設定値に応じて変化させることで、前記所定役の入賞回数の情報に基づいて設定値を判別可能とするようなスロットマシンや、BBゲーム中に実行される演出を、設定値に応じて変化させることで、この演出の内容に基づいて設定値を判別可能とするようなスロットマシン等が考案されている。
このような遊技機は、下記の特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開平10−323418号公報 特開2008−132165号公報
しかし、上述のような設定値を判別可能な遊技機では、遊技者による判別の結果、自分が遊技している遊技機に設定されている設定値が出玉率の小さいものであると認識した場合には、遊技者はこの遊技機での遊技を止めてしまうことが極めて多く、遊技機の稼働率が低下するという問題が生じていた。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、上記事情によりなされたものであり、遊技者が直接設定値を判別できないようにしつつも、設定値に関連する情報を遊技者に与えることで、当該情報を有効に生かしながら設定値を予測させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄51を付した複数個の回転リール25と、複数個の回転リール25の回転を開始させるためのスタートスイッチ37と、対応する回転リール25の回転を停止させるためのストップスイッチ38と、予め定められた複数段階の異なる出玉率それぞれに対応付けられた設定値のうち、いずれか一の設定値の入力を行う設定値入力手段(設定スイッチ55)と、遊技に関する制御を行う制御装置100と、を備え、制御装置100は、設定値入力手段(設定スイッチ55)により入力された設定値を記憶する設定値記憶手段113と、設定値記憶手段113に記憶されている設定値に対応付けられた出玉率に基づく抽選確率で抽選を行うことにより、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を決定する役抽選手段140と、役抽選手段140による抽選の結果及びストップスイッチ38の操作に応じて、回転リール25の停止制御を行う回転停止制御手段180と、を備え、複数個の回転リール25が停止した状態における図柄51の停止位置に基づき入賞か否かを判断するとともに、入賞と判断された場合に所定の利益を付与可能な遊技機において、制御装置100は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から、予め定められた特定の条件を満たした時点までの時間を取得する経過時間取得手段200と、特定の条件を満たしたことに基づき、経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知を実行する設定値変更報知制御手段260と、を備えていることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、遊技媒体として遊技メダルを用いて遊技が行われるスロットマシンや、遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技が行われるパロット(登録商標)遊技機などが挙げられる。また、本発明に係る遊技機には、遊技メダルなどの遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット27)や、遊技に関する情報を遊技者に向かって報知したり、演出を表示したりするための演出装置50(ランプ52、スピーカー54、液晶表示装置53など)を設けることもできる。
前記回転リール25としては、駆動モーター等を備え、この駆動モーターにより物理的に回転や停止が行われるものであってもよく、液晶表示装置53などの表示装置に所定の画像を表示することにより擬似的に回転や停止が行われるものであってもよい。また、前記回転リール25に表示される図柄51の数は特に限定されるものではなく、たとえば、全部で21個の図柄51を表示することができる。また、本発明に係る遊技機には、前記回転リール25を、たとえば3個(左リール22、中リール23、右リール24)設置することができる。
前記設定値入力手段は、予め定められた複数段階の異なる出玉率それぞれに対応付けられた設定値のうち、いずれか一の設定値の入力を行うものである。
ここで、「出玉率」とは、遊技機に投入される遊技媒体の個数に対して、遊技者に払い出される遊技媒体の個数の割合を示す理論値である。たとえば、出玉率が90%の場合には、理論上は、投入される遊技媒体の個数の90%が遊技者に払い出されることとなる。すなわち、理論上は、遊技者により遊技機に投入される遊技媒体の個数よりも、遊技者に払い出される遊技媒体の個数のほうが少なくなるため、遊技者は遊技媒体を獲得しにくいこととなる。また、たとえば、出玉率が110%の場合には、理論上は、投入される遊技媒体の個数の110%が遊技者に払い出されることとなる。すなわち、理論上は、遊技者により遊技機に投入される遊技媒体の個数よりも、遊技者に払い出される遊技媒体の個数のほうが多くなるため、遊技者は遊技媒体を獲得しやすいこととなる。
そして、本発明に係る遊技機においては、複数段階の異なる出玉率が予め定められ、各出玉率にそれぞれ一の設定値が対応付けられるものとなっている。具体的には、たとえば、「85%」、「90%」、「95%」、「100%」、「105%」及び「110%」という6段階の異なる出玉率を定めておき、各出玉率に「1」から「6」までの設定値をそれぞれ対応付けることができる。すなわち、設定値「1」に対応する出玉率が「85%」、設定値「2」に対応する出玉率が「90%」、設定値「3」に対応する出玉率は「95%」、設定値「4」に対応する出玉率は「100%」、設定値「5」に対応する出玉率は「105%」、設定値「6」に対応する出玉率は「110%」等のように定めることができる。なお、出玉率の段階の数については特に限定されるものではなく、2段階や3段階等とすることもできる。
また、出玉率は、たとえば、後述する役抽選手段140により抽選される役の抽選確率を異ならせることで、様々な値となるように設定することができる。具体的には、たとえば、設定値「1」においては、BBゲーム役の抽選確率を所定の値(たとえば、1/400等)とすることで、出玉率を「85%」等となるように設定し、また、設定値6においては、BBゲーム役の抽選確率を設定値「1」における抽選確率よりも高い値(たとえば、1/240等)とすることで、出玉率を「110%」等となるように設定することができる。このように設定することで、設定値「1」よりも設定値「6」のほうが、遊技者は多くの遊技媒体を獲得できる可能性が高いこととなる。
なお、出玉率の設定方法については、上述の役の抽選確率を異ならせることによる設定に限られない。たとえば、所定の遊技への移行確率を変化させることで、異なる出玉率を設定してもよい。また、出玉率は、総ての設定値においてそれぞれ異なる値となるように設定することもできるし、一部の設定値においては同じ値となるように設定することもできる。
また、この設定値入力手段としては、たとえば、ボタンやレバー等のスイッチ(設定スイッチ55)を用いることができる。すなわち、ボタンやレバー等のスイッチにより所定の操作を行うことで、予め定められている複数の設定値のうちいずれか一の設定値を入力できるように形成することができる。なお、設定値入力手段として、1個のスイッチのみならず複数個のスイッチを備え、この複数個のスイッチにより所定の操作を行うことで、設定値を入力できるようにしてもよい。
前記制御装置100は、遊技に関する制御を行うためのものであり、電子基板や所定の電子部品などによって構成されている。また、この制御装置100は、主としてメインの遊技に関する制御を行うための主制御装置(メイン基板)、遊技に付随する演出やメイン以外の遊技に関する制御を行うための副制御装置(サブ基板)など、複数の装置から構成されていてもよい。また、この制御装置100には、後述する役抽選手段140、回転停止制御手段180等を備えているが、これらに限定されるものではなく、他の手段を備えることもできる。
前記設定値記憶手段113は、設定値入力手段により入力された設定値を記憶するものであり、RAM上の一の記憶領域等により構成することができる。たとえば、出玉率に対応して「1」から「6」までの6段階の設定値を設定可能な遊技機において、設定値入力手段により設定値「3」が入力された場合には、設定値記憶手段113により「3」が記憶されることとなる。
前記役抽選手段140は、設定値記憶手段113に記憶されている設定値に対応付けられた出玉率に基づく抽選確率で抽選を行うことにより、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を決定するものである。
具体的には、前記役抽選手段140には、所定の数値範囲内で乱数を発生させるための乱数発生手段141、前記乱数発生手段141が発生させる乱数を所定のタイミング(たとえば、ストップスイッチ37が操作されたとき)で抽出する乱数抽出手段142、前記乱数発生手段141により発生する乱数がとる数値領域の範囲内であって、前記役に対応した所定の数値領域を有する役当選領域を複数備えた抽選テーブル143、乱数抽出手段142により抽出された乱数が前記抽選テーブル143のいずれの役当選領域に属するか否かを判定するための当選判定手段144、前記当選判定手段144により所定の役に当選したと判定された場合に前記役に対応する当選フラグを成立させるためのフラグ成立手段145などを備えることができる。
ここで、「役」とは、図柄51の組み合わせにより構成されるものであって、予め定められている。前記役は、たとえば、同一種類の図柄51を複数個組み合わせて構成することができる。具体的には、「7」「7」「7」により構成されるビッグボーナス役(BBゲーム役)、「ベル」「ベル」「ベル」により構成されるベル役、「REPLAY」「REPLAY」「REPLAY」により構成される再遊技役などが挙げられる。また、異なる種類の図柄51を組み合わせて構成することもできる。具体的には、「チェリー」「ANY」「ANY」(「ANY」はいずれの図柄51でも構わないことを意味する)により構成されるチェリー役などが挙げられる。
また、「出玉率に基づく抽選確率で抽選を行う」とは、出玉率に応じて各役の抽選確率が定められた上で、この抽選確率により各役の当選又は非当選の抽選を行うことを意味する。たとえば、上述のように、設定値「1」において出玉率が「85%」となるようにBBゲーム役の抽選確率が「1/400」が定められた場合には、役抽選手段140は、「1/400」という抽選確率でBBゲーム役の抽選を行うこととなる。
また、出玉率に応じた抽選確率は、抽選テーブルにおいて、全数値領域のうち各役の役当選領域が占める割合を適宜定めることで、設定することができる。
前記回転停止制御手段180は、役抽選手段140による抽選の結果及びストップスイッチ38の操作に応じて、回転リール25の停止制御を行うものである。
ここで、停止制御とは、役抽選手段140の抽選の結果及びストップスイッチ38の操作に基づいて、停止させるべき図柄51を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄51を停止させないように、回転リール25の回転を停止させる制御を意味する。
より具体的には、ストップスイッチ38が操作された時点から対応する回転リール25が停止するまでに当該回転リール25が移動可能な範囲内(たとえば、回転リール25に付された図柄1個分の範囲を1コマとしたときの5コマの範囲など)において、役抽選手段140の抽選により当選していない役を構成する図柄51の組み合わせを、いずれの有効ラインにも停止させないようにしつつ、当選している役を構成する図柄51の組み合わせをいずれかの有効ラインに停止し得るように、前記回転リール25を停止させる制御を意味する。
また、回転停止制御手段180による回転リール25の停止制御は、遊技(通常遊技、特別遊技等)、成立している当選フラグ、ストップスイッチ38を操作した時点における回転位置等に応じて、各回転リール25ごとの停止位置を定めた停止テーブルを参照して行うテーブル制御とすることができる。また、回転リール25の移動可能な範囲内において、所定の図柄51を停止させてもよいか否かを判断しながら、回転リール25の停止位置を決定するプログラム制御とすることもできる。
また、本発明に係る遊技機は、複数個の回転リール25が停止した状態における図柄51の停止位置に基づいて入賞か否かが判断されるようになっている。具体的には、総ての回転リール25の回転が停止した際、役を構成する図柄51の組み合わせがいずれかの有効ラインに停止している場合に入賞と判定され、また、役を構成する図柄51の組み合わせがいずれの有効ラインにも停止していない場合に非入賞と判定される。
そして、本発明に係る遊技機は、入賞と判断された場合に所定の利益を付与可能となっている。所定の利益としては、遊技媒体の払い出し、BBゲームやRBゲーム等の特別遊技の実行等が挙げられ、これに限定されるものではない。
前記経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から、予め定められた特定の条件を満たした時点までの時間を取得するものである。
ここで「特定の条件」とは、経過時間取得手段200により取得される時間の終了時点を決定するためのものであり、その内容については特に限定されるものではない。
たとえば、特定の条件としては、所定の役(たとえば、チェリー役)の入賞を定めることができる。すなわち、この場合には、経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から、所定の役の入賞となった時点までの時間を取得することとなる。また、特定の条件としては、所定の役が所定回数入賞すること、役抽選手段140により所定の役に当選したにも拘らず当該役の入賞とならなかったこと(いわゆる、所定の役の取りこぼし)、所定の役を所定回数取りこぼしたこと、1回の役抽選で同時に複数の役に当選した場合に予め定められたいずれかの役が入賞したこと、所定の図柄51の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止したこと等を定めることもできる。
また、特定の条件としては、所定の抽選手段により行われる特定条件成立抽選に当選することを定めることもできる。すなわち、この場合には、経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から、所定の抽選手段による特定条件成立抽選に当選した時点までの時間を取得することとなる。また、特定の条件としては、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から所定回数の遊技が行われたこと、所定の役に当選することなく所定回数の遊技が行われたこと等を定めることもできる。
また、特定の条件としては、メインの遊技の進行とは関係なく行われるサブゲームにおいて所定の結果が得られること等を定めることもできる。具体的には、たとえば、ある時点の遊技における役抽選手段140による抽選の結果がBBゲーム役の当選であるかそれ以外であるかを、遊技者に当てさせるようなサブゲームを行うとともに、このサブゲームにおいて遊技者が抽選の結果を当てることができたことを、特定の条件として定めることができる。すなわち、この場合には、経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から、サブゲームにおいて遊技者が抽選の結果を当てることができた時点までの時間を取得することとなる。
また、特定の条件としては、1つの条件のみを定めておいてもよいし、2つ以上の条件を定めておいてもよい。また、特定の条件としては、一の条件に常に固定しておいてもよいし、場合に応じて異なる条件に変更されるようにしてもよい。
また、経過時間取得手段200は、時間を計時する所定のタイマーにより構成することができる。すなわち、所定のタイマーを、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から計時を開始し、特定の条件を満たした時点で計時を終了するように設定することで、前者の時点から後者の時点までの時間を取得することができる。
また、経過時間取得手段200は、時刻情報を取得するための時刻情報取得手段と、時刻情報を演算を行うための演算手段とにより構成することもできる。すなわち、時刻情報取得手段により、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点の時刻を取得するとともに、特定の条件を満たした時点の時刻を取得し、取得された両時刻の差を演算手段により算出することで、前者の時点から後者の時点までの時間を取得することができる。
前記設定値変更報知制御手段260は、特定の条件を満たしたことに基づき、経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知を実行するものである。すなわち、特定の条件を満たすと、経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知が、この設定値変更報知制御手段260により実行されることとなるため、遊技者はこの報知の内容に基づき、設定値の入力(すなわち、設定値の変更)が行われてからの時間を推測することができることとなる。
ここで「経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知」は、特に限定されるものではない。
具体的には、たとえば、取得された時間に応じて、演出を実行するための演出装置50における演出内容をが変化させることで、前記報知を行うことができる。より具体的には、特定の条件を満たしたことに基づき、経過時間取得手段200により取得された時間が「24時間未満」であれば、液晶表示装置53に所定のキャラクターを表示するとともにスピーカー54から人の笑い声を出力し、また、「24時間以上48時間未満」であれば、液晶表示装置53に前記所定のキャラクターと異なるキャラクターを表示するとともにスピーカー54から動物の鳴き声を出力する等といった設定を行うことができる。
このような設定においては、遊技者は、特定の条件を満たした場合に、液晶表示装置53に所定のキャラクターが表示されるとともにスピーカー54から人の笑い声が出力されたときには、24時間以内に設定値の入力が行われたと判断することができることとなる。
また、たとえば、取得された時間に応じて、回転リール25の作動内容を変化させることで、前記報知を行うことができる。より具体的には、特定の条件を満たしたことに基づき、経過時間取得手段200により取得された時間が「24時間未満」であれば、スタートスイッチ37が操作されてから回転リール25が回転を開始するまでの時間が10秒となり、また、「24時間以上48時間未満」であれば、スタートスイッチ37が操作されてから回転リール25が回転を開始するまでの時間が5秒となる等といった設定を行うことができる。
このような設定においては、遊技者は、特定の条件を満たした場合に、スタートスイッチ37が操作されてから回転リール25が回転を開始するまでの時間が5秒であったときには、24時間以上48時間未満に設定値の入力が行われたと判断することができることとなる。
また、上述の例のように複数の報知が設けられている場合には、複数の報知のいずれも、同じ特定の条件を満たすことにより実行されるように設定することもできるし、また、それぞれ異なる特定の条件を満たすことにより実行されるように設定することもできる。
具体的には、取得された時間が「24時間未満」である場合に実行される第1報知と、取得された時間が「24時間以上48時間未満」である場合に実行される第2報知とが設けられている場合に、所定の役の入賞(特定の条件)に基づき、設定値変更報知制御手段260により第1報知及び第2報知のいずれもが実行されるように設定することができる。
また、同場合に、第1報知は、特定の役の入賞(特定の条件)に基づいて実行され、第2報知は、前記特定の役と異なる所定の役の入賞(特定の条件)に基づいて実行されるように設定することもできる。すなわち、このような設定においては、特定の役の入賞となった場合に、経過時間取得手段200により取得された時間が「24時間未満」であったときは第1報知が実行されるものの、経過時間取得手段200により取得された時間が「24時間以上48時間未満」であったときは第2報知が実行されないこととなる。また、特定の役と異なる所定の役の入賞となった場合に、経過時間取得手段200により取得された時間が「24時間以上48時間未満」であったときは第2報知が実行されるものの、経過時間取得手段200により取得された時間が「24時間未満」であったときは第1報知は実行されないこととなる。
(作用・効果)
本発明によれば、予め定められた特定の条件を満たした場合に、経過時間取得手段200により、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から当該特定の条件を満たした時点までの時間が取得される。そして、経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知が、設定値変更報知制御手段260により実行されることとなる。
すなわち、本発明によれば、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点、換言すれば、ホールの店員等が設定値の変更等を行うために設定値の入力を行った時点からの経過時間に応じた報知が行われることとなる。したがって、遊技者は、この報知の内容に基づいて、設定値の入力(設定値の変更)が行われてからどの程度の時間が経過しているかを判断することができるため、たとえば、前日の設定値からの変更の有無など、設定値の変更に関する情報を入手できることとなる。
以上より、本発明によれば、遊技者が直接設定値を判別できないようにしつつも、設定値に関連する情報を遊技者に与えることで、当該情報を有効に生かしながら設定値を予測させることが可能となり、ひいては、直接的に設定値が判別できないことから遊技機の稼働率の低下を防止することができることとなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、周囲に複数の図柄51を付した複数個の回転リール25と、複数個の回転リール25の回転を開始させるためのスタートスイッチ37と、対応する回転リール25の回転を停止させるためのストップスイッチ37と、予め定められた複数段階の異なる出玉率それぞれに対応付けられた設定値のうち、いずれか一の設定値の入力を行う設定値入力手段(設定スイッチ55)と、遊技に関する制御を行う制御装置100と、を備え、制御装置100は、設定値入力手段(設定スイッチ55)により入力された設定値を記憶する設定値記憶手段113と、設定値記憶手段113に記憶されている設定値に対応付けられた出玉率に基づく抽選確率で抽選を行うことにより、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を決定する役抽選手段140と、役抽選手段140による抽選の結果及びストップスイッチ38の操作に応じて、回転リール25の停止制御を行う回転停止制御手段180と、を備え、複数個の回転リール25が停止した状態における図柄51の停止位置に基づき入賞か否かを判断するとともに、入賞と判断された場合に所定の利益を付与可能な遊技機において、制御装置100は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点における日時情報を取得する日時情報取得手段210と、日時情報取得手段210により取得された日時情報を、過去N回(Nは1以上の整数)分記憶可能な日時情報記憶手段220と、予め定められた特定の条件を満たしたことに基づき、日時情報記憶手段220に記憶されている日時情報に応じた報知を実行する設定値変更報知制御手段260と、を備えていることを特徴とする。
なお、上述の請求項1に係る発明と同一の構成については説明を省略し、相違する構成のみ、以下に説明を行う。
前記日時情報取得手段210は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点における日時情報を取得するものである。すなわち、設定値記憶手段113に設定値が記憶されたことを契機として、当該設定値が記憶された時点の日時、換言すれば、設定値の変更等を行うために設定値入力手段により設定値の入力が行われた時点の日時が、日時情報取得手段210により取得される。
この日時情報取得手段210が取得する日時情報は、たとえば、時単位まで示された日時(たとえば、10日8時など)の情報としてもよいし、分単位まで示された日時(たとえば、11日23時30分など)の情報としてもよいし、秒単位まで示された日時(たとえば、12日9時10分15秒など)の情報としてもよい。
前記日時情報記憶手段220は、日時情報取得手段210により取得された日時情報を、過去N回(Nは1以上の整数)分記憶可能なものである。
具体的には、日時情報取得手段210により日時情報が取得されるごとに、取得された日時情報がこの日時情報記憶手段220に記憶されていき、この日時情報記憶手段220に記憶される日時情報の数がNに達するまで、蓄積されることとなる。そして、N回分の日時情報が日時情報記憶手段220に蓄積されている状態で、さらに新しい日時情報が取得されると、最先に記憶された日時情報が消去されるとともに、取得された新しい日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されるようになっている。
なお、日時情報記憶手段220に記憶可能な日時情報の数(すなわち、Nの値)は特に限定されるものではなく、所定の値(たとえば、「5」、「7」など)を設定することができる。
また、日時情報記憶手段220に記憶される日時情報は、蓄積されている数がNに達していない場合であっても、所定の条件を満たすことで消去されるようにしてもよい。たとえば、日時情報記憶手段220に記憶可能な日時情報の数を「5」に設定するとともに、日時情報記憶手段220に記憶されてから7日間が経過した日時情報は消去されるように設定したものとする。この場合には、日時情報記憶手段220に記憶されている日時情報の数が4以下であっても、日時情報記憶手段220に記憶されてから7日間が経過した日時情報は順次消去されることとなる。
前記設定値変更報知制御手段260は、予め定められた特定の条件を満たしたことに基づき、日時情報記憶手段220に記憶されている日時情報に応じた報知を実行するものである。すなわち、特定の条件を満たすと、日時情報記憶手段220に記憶されている日時情報に応じた報知が、この設定値変更報知制御手段260により実行されることとなるため、遊技者はこの報知の内容に基づき、設定値の入力(すなわち、設定値の変更)が行われた日時を推測することができることとなる。
また、前記報知の方法は、請求項1と同様に特に限定されるものではない。たとえば、演出装置50において所定の演出を実行したり、回転リール25を所定の条件で作動させたりすること等で前記報知をすることができる。
具体的には、たとえば、特定の条件を満たした場合に、「前日の23時から本日の10時まで」の間に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときには、液晶表示装置53の画面を所定の色(たとえば、赤)で点滅させ、「前々日の23時から前日の10時まで」の間に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときには、液晶表示装置53の画面を異なる色(たとえば、青)で点滅させる等といった設定を行うことができる。
このような設定においては、遊技者は、特定の条件を満たした場合に、液晶表示装置53の画面が赤色で点滅したときには、前日から本日までの間に設定値の入力が行われたと判断することができる。また、遊技者は、特定の条件を満たした場合に、液晶表示装置53の画面が赤色で点滅し、さらに青色で点滅したときには、前々日から前日までの間及び前日から本日までの間に設定値の入力が行われたと判断することができる。
なお、条件を満たすことの難易度が異なる複数の特定の条件を定めておき、特定の条件の難易度に応じて、遊技者に提供される情報を変化させるように設定することもできる。
たとえば、特定の条件として、第1特定条件(たとえば、チェリー役の2連続入賞など)と、第1特定条件よりも条件を満たすことが困難な第2特定条件(たとえば、再遊技役の4連続入賞など)とを定めておく。そして、第1特定条件を満たした場合には、「前々日の23時から前日の10時まで」の間に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときに、次遊技において「右リール24→中リール23→左リール22」という順番で回転リール25が回転を開始し、第2特定条件を満たした場合には、「前日の23時から本日の10時まで」の間に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときに、次遊技において「中リール23→右リール24→左リール22」という順番で回転リール25が回転を開始する等といった設定を行うことができる。
このような設定においては、遊技者は、第1特定条件を満たした場合に、次遊技において「右リール24→中リール23→左リール22」という順番で回転リール25が回転を開始したときには、前々日から前日までの間に設定値の入力が行われたと判断することができる。一方、第1特定条件を満たした場合でも、次遊技において通常の順番(「左リール22→中リール23→右リール24」)で回転リール25が回転を開始したときには、前々日から前日までの間には設定値の入力は行われていないと判断することができる。
また、遊技者は、第2特定条件を満たした場合に、次遊技において「中リール23→右リール24→左リール22」という順番で回転リール25が回転を開始したときには、前日から本日までの間に設定値の入力が行われたと判断することができる。一方、第2特定条件を満たした場合でも、次遊技において通常の順番(「左リール22→中リール23→右リール24」)で回転リール25が回転を開始したときには、前日から本日までの間には設定値の入力は行われていないと判断することができる。
(作用・効果)
本発明によれば、設定値記憶手段113に設定値が記憶されると、日時情報取得手段210により、この設定値が記憶された時点の日時情報が取得される。そして、この取得された日時情報が日時情報記憶手段220に記憶される。そして、予め定められた特定の条件を満たした場合に、日時情報記憶手段220に記憶されている日時情報に応じた報知が、設定値変更報知制御手段260により実行されることとなる。
すなわち、本発明によれば、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点の日時、換言すれば、ホールの店員等が設定値の変更等を行うために設定値の入力を行った時点の日時に応じた報知が行われることとなる。したがって、遊技者は、この報知の内容に基づいて、設定値の入力(設定値の変更)がいつ行われたかを判断することができるため、たとえば、前日の設定値からの変更の有無など、設定値の変更に関する情報を入手できることとなる。
以上より、本発明によれば、遊技者が直接設定値を判別できないようにしつつも、設定値に関連する情報を遊技者に与えることで、当該情報を有効に生かしながら設定値を予測させることが可能となり、ひいては、直接的に設定値が判別できないことから遊技機の稼働率の低下を防止することができることとなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1又は2記載の発明によれば、遊技者が直接設定値を判別できないようにしつつも、設定値に関連する情報を遊技者に与えることで、当該情報を有効に生かしながら設定値を予測させることが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの前扉を開いた状態における、前扉の裏側及び筐体の内部を示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの表示窓を示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、設定値変更報知演出処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、設定値変更報知演出処理の概略を示すフローである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(スロットマシン10)
本形態に係る遊技機は、メダル遊技機であるスロットマシン10であって、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。
スロットマシン10は、図2に示すように、正面側(スロットマシン10から見て、スロットマシン10と対向する遊技者の方向)に開口する箱状の筐体20と、この筐体20の正面開口を開閉可能に塞ぐ前扉30とから構成されている。
(筐体20)
筐体20には、図3に示すように、高さ方向の中央付近に、この筐体20の内部空間を上下2つの空間に仕切る中板26が設けられている。そして、この筐体20における、中板26の下側の空間には、スロットマシン10に備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置28や、遊技メダルを貯留するとともに役の入賞時等に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット27等が設置されている。なお、この筐体20における、中板26の下側の空間には、これらの装置以外の装置を設置することもできる。
また、この筐体20における、中板26の上側の空間には、所定の基板を備えたメイン基板ユニット29aと、複数の回転リール25を備えたリールユニット21とが設置されている。なお、この筐体20における、中板26の上側の空間には、これらの装置以外の装置を設置することもできる。
前記メイン基板ユニット29aは、IC等の各種電子部品を搭載したメイン基板、及び、このメイン基板を収納するための基板ケースとから構成されるものであって、図3に示すようにスロットマシン10の背部を構成する背板に固定された状態で設置されている。また、前記メイン基板は、スロットマシン10の作動を制御する制御装置100のうち、スロットマシン10の遊技に関する制御を行うためのメイン制御装置(特に図示しておらず)を構成するものである。
前記リールユニット21は、スロットマシン10の遊技に用いられるメインの装置であって、前記中板26に載置された状態で設置されている。このリールユニット21は、特に図示していないが、枠体に固定された3個のステッピングモーターと、各ステッピングモーターの回転軸に固定された3個の回転リール25とから構成されている。具体的には、この回転リール25は、図2の向かって左側に位置する左リール22と、図2の向かって右側に位置する右リール24と、この左リール22及び右リール24の間に位置する中リール23とからなるものである。また、各回転リール25の周囲には、それぞれ複数個(たとえば、21個)の図柄51が表示されている(図4参照)。また、これらの回転リール25は、前記ステッピングモーターの回転軸を中心として、後述する表示窓34内を回転リール25の図柄51が上側から下側へ向けて通過するように、回転する。
また、本形態に係るスロットマシン10には、複数段階の異なる出玉率(スロットマシン10に投入される遊技メダルの枚数に対して、遊技者に払い出される遊技メダルの枚数の割合を示す理論値)が設定されているとともに、この各出玉率に対応して一の設定値が定められている。
具体的には、出玉率として「90%」、「95%」、「100%」、「105%」及び「110%」という6段階の異なる出玉率が設定されており、この各出玉率に対応するように「1」から「6」までのいずれかの設定値が定められている。より具体的には、一番低い出玉率「90%」に対しては「1」という設定値が定められ、出玉率が高くなるごとに設定値も「2」、「3」、「4」・・・と段階的に値が大きくなっていくように定められている。そして、一番高い出玉率「110%」に対しては「6」という設定値が定められている。
そして、本形態に係るスロットマシン10の前記電源装置28には、設定値の変更など設定値の入力を行うために用いられる設定値入力手段としての設定スイッチ55が設けられている。
(前扉30)
前扉30は、筐体20の左端部に設けられたヒンジ(図示しておらず)に回転自在に軸支され、筐体20の正面開口を覆う板状扉である。
この前扉30の前面上部には、図2に示すように、遊技状態に応じて点灯したり、消灯したりする演出装置50としてのランプ52や、各種演出や報知を行うための演出装置50としての液晶表示装置53などを備えた装飾部31が設けられている。
また、前扉30の前面中央には、上部パネル32aが備えられている。また、前扉30の前面下部には、下部パネル32bが備えられている。また、前扉30の下部中央(前記下部パネル32bの下側)には、筐体20の内部に設けられたホッパーユニット27から遊技メダルを払い出すためのメダル払出口40が設けられる。また、前扉30の下部であって、メダル払出口40の両側には、音声を出力するための演出装置50としてのスピーカー54がそれぞれ1つずつ設けられている。また、メダル払出口40の下方には、メダル払出口40から払い出された遊技メダルを貯めておくことができるメダル受け皿41が設けられている。
また、前扉30の裏面上部中央には、図3に示すように、IC等の各種電子部品を搭載したサブ基板、及び、このサブ基板を収納するための基板ケースから構成されるサブ基板ユニット29bが設けられている。また、前記サブ基板は、スロットマシン10の作動を制御する制御装置100のうち、サブ制御装置(特に図示しておらず)を構成するものであり、具体的には、上述のランプ52や液晶表示装置53等の演出装置50及び演出に関する制御を行うものとなっている。
また、前扉30の前面における、上部パネル32aと下部パネル32bとの間には、正面側に突出する操作部33が備えられている。
前記操作部33の上面右端部には、遊技を開始するにあたり遊技メダルをベットすべく、遊技メダルを投入するためのメダル投入口44が設けられている。また、前記操作部33の上面左端部には、スロットマシン10に電子的に貯留されているメダルであるクレジットメダルを遊技メダルのベットに代えるためのベットスイッチが設けられている。なお、このベットスイッチは、遊技メダル1枚のベットに代えることができるシングルベットスイッチ36a、及び、遊技を開始するためにベット可能な最大枚数である遊技メダル3枚のベットに代えることができるマックスベットスイッチ36bとから構成され、これらのスイッチは左右に並んで設けられている。また、前記操作部33の前面左端部には、クレジットメダルを精算するための精算スイッチ39が設けられている。また、前記精算スイッチ39の右方には、3個総ての回転リール25の回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ37が設けられている。また、前記操作部33の前面中央には、前記各回転リール25に対応するとともに、各回転リール25の回転をそれぞれ別個に停止させるための3個のストップスイッチ38が設けられている。また、操作部33の前面右端部には、前扉30を解錠するための鍵穴42が設けられている。
また、前記上部パネル32aの中央には、筐体20の内部に設けられた3個の回転リール25の図柄51を視認可能な表示窓34が形成されている。
前記表示窓34は、前記3個の回転リール25の前方に設けられており、3個総ての回転リール25の回転が停止した際に、各回転リール25の周囲に表示されている複数個(21個)の図柄51のうちの3個を表示、すなわち、視認することができるものとなっている。すなわち、3個総ての回転リール25が停止すると、図4に示すように、前記表示窓34内における、それぞれの回転リール25に対応する表示位置に、それぞれ3個の図柄51が縦並びに表示される。換言すれば、表示窓34内の上段位置、中段位置、及び下段位置にそれぞれ3個の図柄51が表示される。そして、前記表示窓34内に、縦3列横3行に配列した合計9個の図柄51が表示されることとなる。
また、本形態に係るスロットマシン10は、図4に示すように、前記表示窓34内に停止した左リール22、中リール23、及び、右リール24それぞれの図柄51の表示位置を一直線に結ぶことが可能なラインである計5本の有効ラインを有している。
具体的には、図4に示すように、左リール22の中段位置と中リール23の中段位置と右リール24の中段位置とを一直線に結んだ有効ラインが中段ライン91である。また、左リール22の上段位置と中リール23の上段位置と右リール24の上段位置とを一直線に結んだ有効ラインが上段ライン92である。また、左リール22の下段位置と中リール23の下段位置と右リール24の下段位置とを一直線に結んだ有効ラインが下段ライン93である。また、左リール22の下段位置と中リール23の中段位置と右リール24の上段位置とを一直線に結んだ有効ラインが右上りライン94である。また、左リール22の上段位置と中リール23の中段位置と右リール24の下段位置とを一直線に結んだ有効ラインが右下りライン95である。
そして、後述する役抽選手段140の抽選の結果、後述する所定の役に当選するとともに、いずれかの有効ライン上に、前記役を構成する図柄51の組み合わせが停止したとき、前記役の入賞となる。
また、図3に示すように、前扉30の裏面における、前記メダル投入口44の下部に対応する位置には、このメダル投入口44から投入された遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター43、及び、このメダルセレクター43により適正な遊技メダルであると判断された遊技メダルを検知するためのメダルセンサー35が設けられている。
(制御装置100)
制御装置100は、上述の如く、スロットマシン10の作動を制御するためのものであり、上述のメイン制御装置及びサブ制御装置(いずれも特に図示しておらず)から構成されるものとなっている。また、上述の如く、メイン制御装置はメイン基板を備えており、また、サブ制御装置はサブ基板を備えている。
そして、前記メイン基板及びサブ基板にはそれぞれ、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等、種々の電子部品などが備えられている。なお、CPUは、1個のみ備えることもできるし、複数のCPUを備えることもできる。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体に構成されたワンチップ型とすることもできる。
また、制御装置100には、この制御装置100に対して各種信号等を入力可能な入力手段、入力手段による入力等に基づいた制御の結果を出力可能な出力手段が備えられている。また、制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種制御手段として機能する。
具体的には、制御装置100におけるメイン制御装置は、スタートスイッチ37、及び、ストップスイッチ38の操作により回転リール25の回転及び停止の制御、遊技に関する制御等を行い、また、制御装置100におけるサブ制御装置は、遊技に関する演出の制御等を行う。
(制御装置100の入力手段)
前記制御装置100の入力手段としては、図1に示すように、次のスイッチ等が接続されている。
(1)メダルセンサー35
(2)ベットスイッチ(シングルベットスイッチ36a、マックスベットスイッチ36b)
(3)スタートスイッチ37
(4)ストップスイッチ38
(5)精算スイッチ39
(6)設定スイッチ55
なお、制御装置100の入力手段としては、これら(1)から(6)までのスイッチ等に限定されるものではない。
(メダルセンサー35)
メダルセンサー35は、図2に示すように、前扉30の裏面における、メダル投入口44の下部に対応する位置に設けられたセンサーであって、メダル投入口44から投入された遊技メダルのうち、前述のメダルセレクター43により適正な遊技メダルとして判断されたものを検知するためのものである。
(ベットスイッチ)
ベットスイッチは、図2に示すように、操作部33の上面左端部に設けられたスイッチであって、前記クレジットメダル数を減算して遊技メダルのベットに代えるためのものである。本形態に係るスロットマシン10では、ベットスイッチとして、遊技メダル1枚のベットに代えることができるシングルベットスイッチ36a、及び、遊技を開始するためにベット可能な最大枚数である遊技メダル3枚のベットに代えることができるマックスベットスイッチ36bが設けられている。
本形態に係るスロットマシン10は、メダル投入口44から遊技メダルを投入することで、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベットすることができるように形成されている。また、スロットマシン10に投入された遊技メダルは、予め定められた規定枚数(たとえば、50枚)まで、電子的に貯留(クレジット)しておくことができるように形成されている。また、このクレジットされた遊技メダルの枚数は、所定の表示装置(図示しておらず)に表示されるものとなっている。そして、前記表示装置にクレジットメダル数が表示されている場合には、メダル投入口44に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチを操作することにより遊技メダルのベットを行うことができる。すなわち、スタートスイッチ37を操作可能状態にすることができる。具体的には、シングルベットスイッチ36aを操作すると、前記表示装置の表示が「1」減算され、遊技メダルが1枚ベットされたこととなる。また、マックスベットスイッチ36bを操作すると、前記表示装置の表示が「3」減算され、遊技メダルが3枚ベットされたこととなる。なお、ベットスイッチとしては、2枚ベット用のスイッチを設けることもできる。
(スタートスイッチ37)
スタートスイッチ37は、図2に示すように、操作部33の前面左部に設けられ、正面側に突出するレバー形状のものである。このスタートスイッチ37は、遊技メダルがベットされることを条件に、また、後述する再遊技役に入賞することを条件に、リールユニット21の駆動を開始させることが可能なものである。
前記「再遊技役」とは、後述する役抽選手段140により抽選される役の一つである。そして、この役抽選手段140による抽選によって、再遊技役に当選し、再遊技役を構成する図柄51(「REPLAY」)が、所定の有効ライン上に停止すると、再遊技役に入賞することとなる。そして、再遊技役に入賞すると、遊技メダルを新たにベットすることなく、再度、遊技を行うことができることとなっている。
(ストップスイッチ38)
ストップスイッチ38は、図2に示すように、操作部33の前面中央に設けられているスイッチであって、リールユニット21の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ38は、図2に示すように、左リール22、中リール23、及び、右リール24のそれぞれに対応した3個のスイッチから構成されており、前記各回転リール25の下方に対応する位置に横並びに1個ずつ設けられているものである。
そして、各回転リール25に対応したストップスイッチ38を操作することにより、対応した回転リール25が回転を停止するように形成されている。
また、ストップスイッチ38は、スタートスイッチ37が操作されることにより回転リール25が回転を開始してから、総ての回転リール25の回転速度が予め定められた一定速度に達することにより操作可能となるように形成されている。
(精算スイッチ39)
精算スイッチ39は、図2に示すように、操作部33の前面左端部に設けられたスイッチであって、クレジットされている遊技メダルを精算、すなわち、クレジットを解除して、クレジットメダルを払い出すためのものである。
(設定スイッチ55)
設定スイッチ55は、図3に示すように、電源装置28に設けられたキースイッチであって、設定値の切換え等、複数の設定値のうちいずれか一の設定値の入力を行う設定値入力手段である。
具体的には、電源がOFFの状態で、この設定スイッチ55に対して所定の鍵操作を行った上で電源をONにすると設定値を切換え可能な状態となり、この状態で、所定のスイッチ操作を行うことで「1」から「6」までのいずれかの値を入力することができる。そして、このように入力された値は、現時点における設定値として、後述する設定値記憶手段113に記憶されることとなる。
(制御装置100の出力手段)
前記制御装置100の出力手段としては、図1に示すように、次のものが接続されている。
(1)リールユニット21
(2)ホッパーユニット27
(3)演出装置50(ランプ52、液晶表示装置53、スピーカー54)
なお、制御装置100の出力手段としては、これら(1)から(3)までに限定されるものではない。
(リールユニット21)
リールユニット21は、所定の枠体に固定された3個のステッピングモーター(図示しておらず)と、各ステッピングモーターの回転軸にそれぞれ固定された計3個の回転リール25とから構成されている。そして、各回転リール25は、円筒状に形成された回転ドラム(図示しておらず)と、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ(図示しておらず)とを備えている。そして、各回転リール25におけるリールテープの外周面には、回転方向へ向けてほぼ等間隔に、「7」「BAR」「スイカ」「ベル」「チェリー」「REPLAY」等の複数種類の図柄51が所定の配列で計21個表示されている。また、前記回転リール25は、前記ステッピングモーターの回転軸を中心として、表示窓34内を、回転リール25に表示された図柄51が上側から下側へ向けて通過するように、回転するものとなっている。
また、各回転リール25の所定箇所には、回転リール25の回転を検知するために用いられるインデックス(図示しておらず)が設けられるとともに、このインデックスの通過を検知する所定のセンサー(たとえば、フォトセンサー、磁気センサー、タッチセンサーなど)が設けられる。そして、各回転リール25が回転を開始し、前記インデックスを前記所定のセンサーがを検知した後にステッピングモーターから出力されるパルス信号に基づいて、ストップスイッチ38が操作された時点における回転リール25の回転位置を検出し、所定位置で回転リール25を停止させることによって、停止制御が行われるものとなっている。
(ホッパーユニット27)
ホッパーユニット27は、図3に示すように、筐体20における、中板26の下側の空間に設けられており、所定の役に入賞するなどの遊技結果に基づいて、遊技者に遊技メダルの払い出しを行うためのものである。
(演出装置50)
演出装置50は、演出を実行するためのものであり、具体的には、制御装置100から出力される所定の演出制御信号の入力を契機として、遊技者に対する入賞等を報知するなど種々の演出を行うためのものである。また、本形態に係るスロットマシン10では、予め定められた特定の条件を満たした場合に、後述する設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点からの経過時間に応じた設定値変更報知演出が行われるようになっている。
具体的には、演出装置50としては、図2に示すように、前記装飾部31に設けられたランプ52や液晶表示装置53、前扉30の下部であってメダル払出口40の両側に1つずつ設けられたスピーカー54等を備えている。なお、演出装置50は、これらのものに限定されるわけではなく、CRT表示装置、ドットマトリクス表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の画像表示装置を備えることもできる。
また、前記ランプ52は、光源の点滅、点灯又は消灯により、遊技を盛り上げたり、所定の役が当選していることを報知したりするためのものである。また、前記液晶表示装置53は、文字や画像(静止画や動画)の表示により、遊技の演出や各種報知を行うためのものである。また、スピーカー54は、所定の効果音やBGMの出力により、遊技の演出や各種報知を行うためのものである。
具体的には、所定の遊技(たとえば、BBゲーム等)が開始されたり、所定の役に当選したりすると、後述する遊技制御手段120が、後述する演出制御手段300にBBゲーム開始信号や当選信号を出力する。そして、演出制御手段300は、前記信号の入力を契機として、所定の演出データを選択し、この演出データに基づく制御信号を演出装置50に出力する。そして、演出装置50は、演出制御手段300により出力された制御信号の入力を契機として、前記演出データに基づく演出内容を出力する。
また、予め定められた特定の条件が満たされると、後述する特定条件判定手段230が、後述する設定値変更報知制御手段260に特定条件成立信号を出力する。そして、設定値変更報知制御手段260は、前記信号の入力を契機として、後述する設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点からの経過時点に応じた所定の変更報知データを選択し、この報知データに基づく制御信号を演出装置50に出力する。そして、演出装置50は、設定値変更報知制御手段260により出力された制御信号の入力を契機として、前記変更報知データに基づく設定値変更報知演出を実行する。
(制御装置100の制御手段)
前記制御装置100は、上述の如く、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、大別して、次の(1)から(10)までの制御手段として機能する。
(1)設定値記憶手段113
(2)遊技制御手段120
(3)役抽選手段140
(4)回転開始制御手段160
(5)回転停止制御手段180
(6)入賞判定手段190
(7)経過時間取得手段200
(8)特定条件判定手段230
(9)設定値変更報知制御手段260
(10)演出制御手段300
なお、制御装置100としては、上記した(1)から(10)までの制御手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(設定値記憶手段113)
設定値記憶手段113は、設定スイッチ55を用いて入力された値を、現時点における設定値として記憶するためのものである。
本形態に係るスロットマシン10では、上述の如く、「1」から「6」までの6段階の設定値が定められるため、この設定値記憶手段113には、「1」から「6」までのいずれかの値が記憶されることとなる。
具体的には、設定値を入力可能な状態とした後、所定のスイッチ操作を行うことにより、「1」から「6」までのいずれかの値を選択する。そして、選択された値を現時点の設定値として確定させるための所定の確定操作が行われることを契機として、前記選択された値が、設定値記憶手段113に記憶されることとなる。
(遊技制御手段120)
遊技制御手段120は、遊技の進行を制御するためのものであり、具体的には、回転リール25の回転及び停止、ホッパーユニット27による遊技メダルの払い出し等の遊技における各種装置の制御を行うとともに、各種遊技に応じた進行を制御するためのものである。
ここで、本形態に係るスロットマシン10は、遊技として、一般的な遊技である通常遊技、通常遊技と異なる遊技であって通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与する特別遊技(BBゲーム、RBゲーム)を有している。
なお、遊技はこれらに限定されるものではなく、たとえば、通常遊技と異なり通常遊技中よりも再遊技役の当選確率が大きくなるリプレイタイム遊技(RTゲーム)等、他の遊技を有していてもよい。
そして、遊技制御手段120は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)通常遊技制御手段121
(2)特別遊技制御手段122
また、遊技制御手段120としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではない。
本形態に係るスロットマシン10では、前記役として、入賞により所定枚数の遊技メダルが払い出される小役(スイカ役、ベル役、及び、チェリー役)と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技役と、小役及び再遊技役よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別遊技に係る特別遊技役(BBゲーム役、RBゲーム役など)と、を備えている。
また、小役のうち、たとえば、スイカ役は、「スイカ」の図柄51の組み合わせ(「スイカ」「スイカ」「スイカ」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「スイカ」「スイカ」「スイカ」の組み合わせが停止すると、スイカ役の入賞となり、所定枚数(たとえば15枚)の遊技メダルが払い出される。また、小役のうち、チェリー役は、「チェリー」の図柄51と他の図柄51との組み合わせ(「チェリー」「ANY」「ANY」(ANYはいずれの図柄51でも構わないという意味))により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「チェリー」「ANY」「ANY」の組み合わせが停止すると、チェリー役の入賞となり、所定枚数(たとえば2枚)の遊技メダルが払い出される。また、再遊技役は、「REPLAY」の図柄51の組み合わせ(「REPLAY」「REPLAY」「REPLAY」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「REPLAY」「REPLAY」「REPLAY」の組み合わせが停止すると、再遊技役の入賞となり、新たに遊技メダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。また、BBゲーム役は、「7」の図柄51の組み合わせ(「7」「7」「7」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「7」「7」「7」の組み合わせが停止すると、BBゲーム役の入賞となり、所定枚数(たとえば15枚)の遊技メダルが払い出された後、BBゲームに移行する。また、RBゲーム役は、「BAR」の図柄51の組み合わせ(「BAR」「BAR」「BAR」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「BAR」「BAR」「BAR」の組み合わせが停止すると、RBゲーム役の入賞となり、所定枚数(たとえば15枚)の遊技メダルが払い出された後、RBゲームに移行する。
(特別遊技制御手段122)
特別遊技制御手段122は、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与する特別遊技(BBゲーム、RBゲーム)を制御するためのものである。
RBゲームは、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行わせる遊技である。また、BBゲームは、通常遊技と同様の遊技(BBゲーム一般遊技)を行うとともに、この遊技中に一定条件下でRBゲームに移行できるようにした遊技である。
具体的には、BBゲームに移行すると、前記通常遊技と同様に所定枚数の遊技メダルのベットによってBBゲーム一般遊技が開始される。そして、3つの回転リール25の回転を総て停止させた際に、いずれかの有効ライン上に所定の図柄51の組み合わせが停止しているか否かによって、遊技メダルの払い出しが行われる。すなわち、BBゲーム一般遊技中は、前記通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われる。
但し、このBBゲーム一般遊技中にRBゲームに移行するための特定の図柄51の組み合わせが有効ライン上に停止した場合には、その後RBゲームに移行する。そして、RBゲームが終了した後は、またBBゲーム一般遊技となり、前記通常遊技と同様の抽選及び制御が行われる。そして、BBゲーム中において払い出された遊技メダルが所定の枚数(たとえば、345枚)に達することにより、終了する。なお、BBゲームの終了条件となる遊技メダルの払い出し枚数の累計は複数パターン備えることができる。また、BBゲームの終了条件としては、上述のような遊技メダルの払い出し枚数の累計ではなく、他の条件を設定することもできる。
また、RBゲームに移行すると、所定の表示態様が所定の有効ライン上に停止した場合に入賞となる遊技が行われる。なお、RBゲームは、上述の如く、BBゲーム一般遊技から移行するのみならず、通常遊技中に、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄構成が有効ラインに停止することで、上述の遊技からも移行するものとなっている。
なお、本形態に係るスロットマシン10には、BBゲーム一般遊技中にのみ後述する役抽選手段140により抽選が行われる役として、第1特殊役(「BAR」「チェリー」「BAR」という図柄51の組み合わせにより構成)と、第2特殊役(「7」「チェリー」「7」という図柄51の組み合わせにより構成)とが備えられている。そして、設定値変更報知演出が行われるための特定の条件として、第1特殊役の入賞と、第2特殊役の入賞とが定められている。すなわち、BBゲーム一般遊技中に、第1特殊役の入賞又は第2特殊役の入賞となることで、特定の条件が満たされたこととなり、後述する設定値変更報知演出が実行可能となる。
(役抽選手段140)
役抽選手段140は、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を抽選により決定するためのものであり、具体的には、設定値記憶手段113に記憶されている設定値に対応付けられた出玉率に基づく抽選確率で、いずれの役に当たったか又はハズレたかの抽選を行うものである。
なお、上述の如く、本形態に係るスロットマシン10には、6段階の異なる出玉率が設定されているとともに、この各出玉率に対応するように「1」から「6」までのいずれかの設定値が定められている。そして、当選確率は各出玉率に基づいて定められるものとなっている。具体的には、後述する抽選テーブル143において、当選と判定されることとなる各役ごとの当選領域の数値範囲を、出玉率に基づいて適宜定めることで、出玉率に応じた当選確率が定められることとなる。
そして、役抽選手段140は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段141
(2)乱数抽出手段142
(3)抽選テーブル143
(4)当選判定手段144
(5)フラグ成立手段145
また、役抽選手段140としては、上記した(1)から(5)までの手段に限定されるものではない。
(乱数発生手段141)
乱数発生手段141は、所定の数値範囲内(たとえば、0〜65535)で乱数を発生させるためのものである。
(乱数抽出手段142)
乱数抽出手段142は、乱数発生手段141により発生した乱数を所定のタイミング(たとえば、スタートスイッチ37操作時)で抽出するためのものである。
(抽選テーブル143)
抽選テーブル143は、乱数発生手段141により発生する乱数がとる数値領域の範囲内であって、前記役に対応した所定の数値領域を有する役当選領域を複数備えたものである。
ここで、本形態に係るスロットマシン10では、特に図示していないが、各遊技状態ごと(通常遊技、特別遊技)に、それぞれ抽選テーブル143が備えられている。さらに、通常遊技に係る抽選テーブル143は、各設定値(「1」から「6」まで)ごとの計6個のテーブルから構成されるものとなっている。そして、後述する当選判定を行う際に、その時点における遊技状態が判定されるとともに、この時点において設定値記憶手段113に記憶されている設定値が判定され、判定された遊技状態及び設定値に対応した抽選テーブル143が参照されるものとなっている。すなわち、遊技の違い又は設定値の違いとは、当選判定の際に参照される抽選テーブル143が各々異なることを意味するものである。
具体的には、本形態に係るスロットマシン10では、抽選テーブル143として、通常遊技中の当選判定において参照される通常遊技用抽選テーブルと、特別遊技中の当選判定において参照される特別遊技用抽選テーブル(BBゲーム用抽選テーブル、RBゲーム用抽選テーブル)と、を備えている。
また、通常遊技用抽選テーブルは、「1」から「6」までの各設定値ごとの抽選テーブルから構成されている。
この通常遊技用抽選テーブルには、特別遊技役(BBゲーム役、RBゲーム役)の当選領域、再遊技役の当選領域、小役の当選領域、終了役の当選領域、及び、ハズレ領域が、各設定値に対応付けられている出玉率に基づいた所定の割合で設定されている。
たとえば、本形態に係るスロットマシン10では、設定値「1」に対応して「90%」という出玉率が定められ、設定値「6」に対して「110%」という出玉率が定められている。すなわち、設定値「1」よりも設定値「6」のほうが出玉率が高くなっているため、この出玉率を設定すべく、設定値「1」の通常遊技用抽選テーブルよりも設定値「6」の通常遊技用抽選テーブルのほうが、特別遊技役(BBゲーム役、RBゲーム役)の役当選領域が大きくなるように定められることとなっている。
また、特別遊技用抽選テーブルとしてのBBゲーム用抽選テーブルには、RBゲーム役の当選領域、小役の当選領域、及び、ハズレ領域が設定されるとともに、RBゲーム役及び小役の当選領域が、通常遊技用抽選テーブルにおける同領域よりも大きい割合で設定されている。また、特別遊技用抽選テーブルとしてのRBゲーム用抽選テーブルには、小役の当選領域が設定されるとともに、この小役の当選領域が、通常遊技用抽選テーブルにおける同領域よりも大きい割合で設定されている。
なお、BBゲーム用抽選テーブルにおける小役の当選領域には、前述の第1特殊役及び第2特殊役の当選領域も含まれるものとなっている。
(当選判定手段144)
当選判定手段144は、乱数抽出手段142により抽出された乱数が前記抽選テーブル143のいずれの役当選領域に属するか否かを判定するためのものである。
具体的には、本形態に係るスロットマシン10では、前記乱数発生手段141が発生させた乱数を、前記乱数抽出手段142がスタートスイッチ37の操作時に抽出する。そして、この抽出された乱数が、この時点における遊技状態及び設定値に対応した前記抽選テーブル143のいずれの役当選領域に属するか否かを、当選判定手段144が判定する。そして、前記抽出された乱数が、当選判定手段144により、所定の役当選領域に属すると判定された場合、当該役当選領域に対応する役の当選となる。一方、前記乱数がいずれの役当選領域にも属さないと判定された場合、ハズレとなる。
(フラグ成立手段145)
フラグ成立手段145は、前記当選判定手段144により所定の役に当選したと判定された場合に前記役に対応する当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグの成立とは、所定のメモリに記憶されている数値が所定値になっている状態を意味するものである。たとえば、BBゲーム役に対応する所定メモリに記憶されている数値が「1」となっている場合、BBゲーム役の当選フラグが成立している状態であると設定することができる。これに対して、前記メモリに記憶されている数値が「0」となっている場合、BBゲーム役の当選フラグが成立していない状態であると設定することができる。すなわち、BBゲームに当選していない場合は、前記メモリに記憶されている数値は「0」となっているが、役抽選手段140によりBBゲーム役に当選すると、前記メモリに記憶されている数値は「1」となり、BBゲーム役の当選フラグが成立したこととなる。なお、この当選フラグとしては、役抽選手段140の抽選結果が小役の当選である場合に成立する小役当選フラグや、前記抽選結果がBBゲームなどの特別遊技役の当選である場合に成立する特別当選フラグ等がある。
また、前記小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技においてのみ有効となるものとなっている。具体的には、役抽選手段140により所定の小役に当選すると、所定の小役当選フラグが成立(対応するメモリに記憶されている数値が「0」から「1」に変更)する。そしてこの遊技において、前記小役当選フラグに対応する小役の入賞となると、前記小役の当選状態が解除されるため、前記当選フラグも解除される(対応するメモリに記憶されている数値が「1」から「0」に変更される)ものとなっている。また、前記遊技において、前記小役当選フラグに対応する小役の入賞とならなかった場合にも、すなわち、前記小役を構成する図柄51の組み合わせをいずれかの有効ラインに停止させることができなかった場合にも、前記当選フラグは解除されるものとなっている。
これに対して、前記特別当選フラグは、次の遊技へ持ち越すことができるものとなっている。すなわち、特別当選フラグが成立した遊技において、この特別当選フラグに対応する特別遊技役の入賞とならなかった場合には、次遊技においても、特別当選フラグが成立したまま(対応するメモリに記憶されている数値が「1」)となるように設定されている。そして、この特別遊技役の入賞となるまで、特別当選フラグは成立したままとなっており、特別遊技役の入賞となると、特別当選フラグは解除されるものとなっている。
(回転開始制御手段160)
回転開始制御手段160は、回転リール25の回転の開始に関する制御を行うためのものであり、具体的には、回転開始制御手段160は、スタートスイッチ37の操作に基づいて出力されるスタート信号が入力されることで、各回転リール25に設けられているステッピングモーターに回転開始信号を出力し、ステッピングモーターを駆動させることにより総ての回転リール25の開始を開始させるものである。
また、回転開始制御手段160は、スタートスイッチ37が操作されると、予め定められた所定の加速度で総ての回転リール25を回転させ、総ての回転リール25の回転速度が所定速度に達すると、この所定速度で定速回転を行わせるものとなっている。
(回転停止制御手段180)
回転停止制御手段180は、ストップスイッチ38の操作が行われた際に、役抽選手段140の抽選の結果に基づいて、回転リール25の回転停止を制御するためのものである。
本実施の形態では、前記回転停止制御手段180は、ストップスイッチ38が操作された時点で、有効ライン上に直ちに停止できる図柄51を基準として、この図柄51から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、たとえば、4コマ)移動したときの図柄51までの範囲で、対応する回転リール51を停止させるように形成されている
換言すれば、前記回転停止制御手段180は、ストップスイッチ38が操作された時点から対応する回転リール25が停止するまでに、この回転リール25が回転する回転量が予め定められたコマ数(4コマ)の範囲内となるように制御する。
そして、前記回転停止制御手段180は、役抽選手段140の抽選の結果に基づいて、対応する回転リール25を、予め定められたコマ数の範囲内におけるいずれの位置で停止させるかを決定するものとなっている。
具体的には、前記回転停止制御手段180は、所定の役に係る当選フラグが成立しているときには、当該役を構成する図柄51の組み合わせが、有効ライン上に停止するように、かつ、前記役を構成する図柄51以外の図柄51は、有効ライン上に停止しないように、対応する回転リール25の停止位置を上述の予め定められたコマ数の範囲内で決定する。
すなわち、前記回転停止制御手段180は、所定の役に当選している場合であって、ストップスイッチ38が操作された際、有効ライン上から、回転リール25の反回転方向側の予め定められた個数(4個)の範囲内に、前記役を構成する図柄51が位置しているときは、前記図柄51が有効ライン上に停止するように、対応する回転リール25を停止させる。そして、前記回転停止制御手段180は、当選フラグが成立していない場合、すなわち、ハズレの場合には、いずれの役を構成する図柄51の組み合わせも有効ライン上に停止しないように、回転リール25を停止させる。
また、回転停止制御としては、図柄51の停止位置を定めた停止テーブルを用いて行うテーブル制御であっても、所定の図柄51を停止させるか否かを判断しながら制御を行うプログラム制御であってもよい。
(入賞判定手段190)
入賞判定手段190は、役抽選手段140による抽選の結果、所定の役に当選し、かつ、回転リール25が停止した状態で表示される図柄51が、役に応じて予め定められた表示態様になることにより入賞と判定するとともに、この入賞に基づいた制御を行うためのものである。すなわち、所定の役の入賞となった場合に、この入賞の役に応じた入賞信号を出力するように形成されている。
入賞判定手段190は、各種制御手段に前記入賞信号を出力する。そして、たとえば、所定の入賞信号が入力された遊技制御手段120は、ホッパーユニット27により所定枚数の遊技メダルが払い出されるように制御する。また、前記入賞信号が入力された後述の演出制御手段200は、演出装置50により入賞に関する所定の演出が行われるように制御する。また、再遊技役に係る入賞信号が入力された遊技制御手段120は、再遊技を行う。また、特別遊技役に係る入賞信号が入力された特別遊技制御手段122は、特別遊技を開始する。
(経過時間取得手段200)
経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から、特定の条件を満たした時点までの時間を取得するものである。
本形態に係るスロットマシン10では、上述の如く、BBゲーム一般遊技中にのみ役抽選手段140による抽選が行われる役として、第1特殊役(「BAR」「チェリー」「BAR」)と、第2特殊役(「7」「チェリー」「7」)とを備えている。そして、特定の条件として、第1特殊役の入賞と、第2特殊役の入賞とが定められている。
したがって、経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点、すなわち、ホールの店員等が設定値を切り換えるべく、設定スイッチ55を操作して設定値の入力を行った時点から、第1特殊役の入賞となった時点又は第2特殊役の入賞となった時点のいずれかまでの時間を取得する。
また、本形態における経過時間取得手段200は、時間を計時する所定のタイマーにより構成されるものとなっている。すなわち、この経過時間取得手段200は、設定値記憶手段113に設定値が記憶されてから、第1特殊役の入賞又は第2特殊役の入賞となるまで計時を行うことで、前者の時点から後者の時点までの経過時間を取得するようになっている。
なお、経過時間取得手段200は、時刻情報を取得するための時刻情報取得手段と、時刻情報を演算を行うための演算手段とにより構成してもよい。すなわち、時刻情報取得手段により、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点の時刻を取得するとともに、第1特殊役の入賞となった時点又は第2特殊役の入賞となった時点のいずれかの時刻を取得し、取得された両時刻の差を演算手段により算出することで、前者の時点から後者の時点までの経過時間を取得するように設定してもよい。
(特定条件判定手段230)
特定条件判定手段230は、予め定められた特定の条件を満たしたか否かを判定するものである。
本形態に係るスロットマシン10では、上述の如く、特定の条件として、第1特殊役の入賞と、第2特殊役の入賞とが定められているため、特定条件判定手段230は、第1特殊役の入賞となったか、又は、第2特殊役の入賞となったかを判定するようになっている。
そして、この特定条件判定手段230が、第1特殊役又は第2特殊役のいずれかの入賞となったと判定したことに基づき、経過時間取得手段200が経過時間を取得し、また、後述する設定値変更報知制御手段260が設定値変更報知演出を実行可能となる。
(設定値変更報知制御手段260)
設定値変更報知制御手段260は、特定の条件を満たしたことに基づき、経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知を実行するものである。
本形態に係るスロットマシン10では、特定条件判定手段230が第1特殊役又は第2特殊役のいずれかの入賞となったと判定したことに基づき、経過時間取得手段200により、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点からのこの時点までの経過時間が取得される。そして、この経過時間に応じて予め定められた所定の報知演出である設定値変更報知演出が、この設定値変更報知制御手段260により実行されるようになっている。
そして、設定値変更報知制御手段260は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)変更報知データテーブル270
(2)変更報知実行手段280
また、設定値変更報知制御手段260としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではない。
(変更報知データテーブル270)
変更報知データテーブル270は、設定値変更報知演出の内容を定めた変更報知データを記憶するものであり、制御装置100を構成するROMの全記憶領域における所定の領域に該当するものである。
本形態に係るスロットマシン10では、BBゲームが開始されると後述する演出制御手段300によりBBゲーム中演出が実行開始され、BBゲームが終了するまでの間、液晶表示装置53に所定の動画が表示されるようになっている。そして、BBゲーム一般遊技中において第1特殊役又は第2特殊役のいずれかの入賞となると、この時点で経過時間取得手段200により取得された経過時間に応じて、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が変化するという設定値変更報知演出が実行されるように設定されている。
そして、この変更報知データテーブル270には、前記経過時間に応じて背景色を所定の色に変更する旨を示した変更報知データが記憶されている。具体的には、この変更報知データテーブル270には、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間未満」であったときには前記背景色を「赤」に変更する旨が定められた第1変更報知データと、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間以上48時間未満」であったときには前記背景色を「青」に変更する旨が定められた第2変更報知データとが記憶されている。
(変更報知実行手段280)
変更報知実行手段280は、特定の条件を満たしたことに基づき、この時点で経過時間取得手段200により取得された経過時間に応じた変更報知データを変更報知データテーブル270から取得し、この取得された変更報知データに基づいて設定値変更報知演出を実行するものである。すなわち、変更報知実行手段280は、経過時間取得手段200により取得された経過時間に応じて、第1変更報知データ又は第2変更報知データのいずれかを取得し、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色を、取得された変更報知データに定められている色に変更する。
なお、本形態に係るスロットマシン10では、特定の条件と、実行可能な設定値変更報知演出とが対応付けられており、いずれかの特定の条件を満たした場合には、この特定の条件に予め対応付けられた設定値変更報知演出のみ実行可能であって、対応付けられていない設定値変更報知演出は実行できないようになっている。
具体的には、第1特殊役の入賞には第1変更報知データに基づく設定値変更報知演出が対応付けられており、第2特殊役の入賞には第2変更報知データに基づく設定値変更報知演出が対応付けられている。
そして、BBゲーム一般遊技中に第1特殊役の入賞となった場合には、上述のように第1変更報知データに基づく設定値変更報知演出が対応付けられているため、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間未満」であれば、変更報知実行手段280は変更報知データテーブル270から第1変更報知データを取得して、これに基づいて液晶表示装置53に表示されている動画の背景色を「赤」に変更する。一方、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間以上48時間未満」であったときは、第1特殊役の入賞には第2変更報知データに基づく設定値変更報知演出が対応付けられていないため、このデータに基づく設定値変更報知演出は実行されないこととなる。
すなわち、BBゲーム一般遊技中に第1特殊役の入賞となった場合に、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間未満」であれば、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が「赤」に変化するものの、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間以上48時間未満」であったときは、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色は変化しないこととなる。したがって、遊技者は、BBゲーム役一般遊技中に第1特殊役の入賞となった場合には、設定値の入力が行われてから24時間が経過しているか否かを判断することができ、ひいては、前日の営業終了から本日の営業開始までの間に設定値の切換えが行われたか否かを判断できることとなるのである。
また、BBゲーム一般遊技中に第2特殊役の入賞となった場合には、上述のように第2変更報知データに基づく設定値変更報知演出が対応付けられているため、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間以上48時間未満」であれば、変更報知実行手段280は変更報知データテーブル270から第2変更報知データを取得して、これに基づいて液晶表示装置53に表示されている動画の背景色を「青」に変更する。一方、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間未満」であったときは、第2特殊役の入賞には第1変更報知データに基づく設定値変更報知演出が対応付けられていないため、このデータに基づく設定値変更報知演出は実行されないこととなる。
すなわち、BBゲーム一般遊技中に第2特殊役の入賞となった場合に、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間以上48時間未満」であれば、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が「青」に変化するものの、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間未満」であったときは、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色は変化しないこととなる。したがって、遊技者は、BBゲーム役一般遊技中に第2特殊役の入賞となった場合には、設定値の入力が行われた時点からの経過時間が24時間以上48時間未満であるか否かを判断することができ、ひいては、前々日の営業終了から前日の営業開始までの間に設定値の切換えが行われたか否かを判断できることとなるのである。
(演出制御手段300)
演出制御手段300は、各種制御手段から出力される信号が入力されることを契機として、遊技に関する演出を、ランプ52やスピーカー54などの演出装置50により実行するためのものである。遊技に関する演出としては、たとえば、役抽選手段140により所定の役に当選した旨を報知するための当選報知演出、特別遊技(たとえば、BBゲーム)が開始した場合に、当該特別遊技を盛り上げるための演出などが挙げられる。
具体的には、演出制御手段300は、種々の演出データを記憶するための演出テーブル、入力された信号に基づいて、前記演出テーブルから所定の演出データを選択するためたの演出データ選択手段、演出データ選択手段により選択された演出データに基づいて、所定の演出装置50により演出を実行するための演出実行手段などを備えている。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図5及び図6に示したフローを用いて説明する。
まず、スロットマシン10のメインの処理、すなわち、1回の遊技における動作について説明する。
図5に示すステップ100において、スタートスイッチ37の操作が行われたか否かが判定される。そして、スタートスイッチ37の操作が行われたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、スタートスイッチ37の操作が行われていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、スタートスイッチ37の操作が行われることにより、スタートスイッチ37がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、役抽選手段140により役の抽選が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、回転開始制御手段160により、回転リール25の回転が開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、ストップスイッチ38の操作が行われたか否かが判定される。そして、ストップスイッチ38の操作が行われたと判定された場合、次のステップ105に進む。一方、ストップスイッチ38の操作が行われていないと判定された場合、ステップ104に戻る。
ステップ105において、ストップスイッチ38の操作が行われることにより、ストップスイッチ38がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、回転停止制御手段180により、操作されたストップスイッチ38に対応する回転リール25の回転が所定の位置で停止する。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、総ての回転リール25に対応するストップスイッチ38の操作が行われたか否かが判定される。そして、総ての回転リール25に対応するストップスイッチ38の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。一方、総ての回転リール25に対応するストップスイッチ38の操作が行われていないと判定された場合、ステップ104に戻る。
ステップ108において、入賞判定手段190により、当選フラグの成立中に、この当選フラグに対応する役を構成する図柄51の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止したか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合は所定の入賞の処理が行われる。そして、遊技が終了する。
次に、設定値変更報知演出処理について説明する。この設定値変更報知演出処理は、上述のスロットマシン10のメインの処理とは別個独立に行われるものである。具体的には、特に図示していないが、スロットマシン10にメイン制御装置及びサブ制御装置を設け、メイン制御装置から出力される所定の信号がサブ制御装置に入力されることで、このサブ制御装置において実行されるようになっている。なお、この設定値変更報知演出処理が行われる前提として、設定値記憶手段113に設定値が記憶されてからの時間が、経過時間取得手段200により計時されることとなっている。
図6に示すステップ200において、特定条件判定手段230により、予め定められた特定の条件が満たされたか否か、すなわち、第1特殊役又は第2特殊役のいずれかの入賞となったか否かが判定される。そして、特定の条件が満たされたと判定された場合、次のステップ201に進む。一方、特定の条件が満たされていないと判定された場合、ステップ200に戻る。
ステップ201において、経過時間取得手段200により、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から特定の条件が満たされたと判定された時点までの経過時間が取得される。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、特定条件判定手段230により、第1特殊役の入賞となっているか否かが判定される。そして、第1特殊役の入賞となっていると判定された場合、次のステップ203に進む。一方、第1特殊役の入賞となっていないと判定された場合、すなわち、第2特殊役の入賞となっていると判定された場合、ステップ206に進む。
ステップ203において、経過時間取得手段200により取得された経過時間が24時間未満であったか否かが判定される。そして、24時間未満であったと判定された場合、次のステップ204に進む。一方、24時間未満でなかったと判定された場合、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ204において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から第1変更報知データが取得される。そして、ステップ205に進む。
ステップ205において、変更報知実行手段280により、取得された第1変更報知データに基づいて、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が「赤」に変更される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ206において、経過時間取得手段200により取得された経過時間が24時間以上48時間未満であったか否かが判定される。そして、24時間以上48時間未満であったと判定された場合、次のステップ207に進む。一方、24時間以上48時間未満でなかったと判定された場合、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ207において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から第2変更報知データが取得される。そして、ステップ208に進む。
ステップ208において、変更報知実行手段280により、取得された第2変更報知データに基づいて、液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が「青」に変更される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
(まとめ)
本形態に係るスロットマシン10においては、特定の条件として、BBゲーム一般遊技中に第1特殊役又は第2特殊役のいずれかに入賞することが予め定められている。そして、この特定の条件を満たした場合に、経過時間取得手段200により、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から当該特定の条件を満たした時点までの時間が取得される。
そして、BBゲーム一般遊技中に第1特殊役の入賞となった場合に、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間未満」であったときには、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から第1変更報知データが取得されて、これに基づいて液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が「赤」に変更される。一方、BBゲーム一般遊技中に第2特殊役の入賞となった場合に、経過時間取得手段200により取得された経過時間が「24時間以上48時間未満」であったときには、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から第2変更報知データが取得されて、これに基づいて液晶表示装置53に表示されている動画の背景色が「青」に変更される。
すなわち、経過時間取得手段200により取得された時間に応じた報知が、設定値変更報知制御手段260により実行されることとなる。
以上のように、本形態に係るスロットマシン10によれば、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点、換言すれば、ホールの店員等が設定値の変更等を行うために設定値の入力を行った時点からの経過時間に応じた報知が行われることとなる。したがって、遊技者は、この報知の内容に基づいて、設定値の入力(設定値の変更)が行われてからどの程度の時間が経過しているかを判断することができるため、たとえば、前日の設定値からの変更の有無など、設定値の変更に関する情報を入手できることとなる。
これにより、本形態に係るスロットマシン10によれば、遊技者が直接設定値を判別できないようにしつつも、設定値に関連する情報を遊技者に与えることで、当該情報を有効に生かしながら設定値を予測させることが可能となり、ひいては、直接的に設定値が判別できないことからスロットマシン10の稼働率の低下を防止することができることとなる。
(変形例1)
前記特定の条件は、第1特殊役の入賞、第2特殊役の入賞等、所定の役の入賞に限定されるものではない。
たとえば、特定の条件としては、所定の役が所定回数入賞すること、役抽選手段140により所定の役に当選したにも拘らず当該役の入賞とならなかったこと(いわゆる、所定の役の取りこぼし)、所定の役を所定回数取りこぼしたこと、1回の役抽選で同時に複数の役に当選した場合に予め定められたいずれかの役が入賞したこと、所定の図柄51の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止したこと、所定の抽選手段により行われる特定条件成立抽選に当選すること、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点から所定回数の遊技が行われたこと、所定の役に当選することなく所定回数の遊技が行われたこと、等を定めることもできる。
また、特定の条件としては、メインの遊技の進行とは関係なく行われるサブゲームにおいて所定の結果が得られること等を定めることもできる。具体的には、たとえば、ある時点の遊技における役抽選手段140による抽選の結果がBBゲーム役の当選であるかそれ以外であるかを、遊技者に当てさせるようなサブゲームを行うとともに、このサブゲームにおいて遊技者が抽選の結果を当てることができたことを、特定の条件として定めることができる。
また、特定の条件としては、上記形態に係るスロットマシン10のように2つ以上の条件を定めるのではなく1つの条件のみを定めておき、この1つの特定の条件を満たしさえすれば、当該時間に対応する設定値変更報知演出のいずれもが実行されるように設定することもできる。
そして、このように設定した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
(変形例2)
設定値変更報知としては、演出装置50における報知演出に限定されるものではなく、たとえば、経過時間取得手段200により取得された経過時間に応じて、回転リール25の作動内容が変化するようなものとすることができる。
より具体的には、特定の条件(たとえば、第1特殊役の入賞)を満たしたことに基づき、経過時間取得手段200により取得された時間が24時間未満であれば、スタートスイッチ37が操作されてから回転リール25が回転を開始するまでの時間が10秒となり、また、24時間以上48時間未満であれば、スタートスイッチ37が操作されてから回転リール25が回転を開始するまでの時間が5秒となる等のように設定することができる。
すなわち、この場合には、スタートスイッチ37が操作されてから回転リール25が回転を開始するまでの時間により、設定値の入力が行われた時点を推測することができることとなる。
そして、このように設定した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本形態は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点における日時情報を取得し、かつ、この日時情報を過去N回(Nは1以上の整数)分記憶できるようになっているとともに、特定の条件が満たされたことに基づきこの時点において記憶されている日時情報に応じた報知が行われる点で、第1の実施の形態と相違し、その他については第1の実施の形態と同様の構成となっている。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明を行う。
(制御装置100)
本形態に係るスロットマシン10の制御装置100には、図7に示すように、第1の実施の形態と同様の特定条件判定手段230、設定値変更報知制御手段260とともに、日時情報取得手段210及び日時情報記憶手段220が備えられている。
(日時情報取得手段210)
日時情報取得手段210は、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点における日時情報を取得するものである。すなわち、設定値記憶手段113に設定値が記憶されたことを契機として、当該設定値が記憶された時点の日時、換言すれば、設定値の変更等を行うために設定値入力手段により設定値の入力が行われた時点の日時が、日時情報取得手段210により取得される。
具体的には、本形態における日時情報取得手段210は、制御装置100のCPU内に設けられた時刻カウントのためのレジスタ、及び、このレジスタから時刻を取得するための取得手段により構成することができる。すなわち、設定値記憶手段113に設定値が記憶されたことを契機として、取得手段がレジスタから当該時点の時刻を取得することで日時情報を取得することができることとなる。
また、本形態における日時情報取得手段210は、分単位まで示された日時(たとえば、12日23時45分など)の情報を取得するようになっている。なお、日時情報取得手段210が取得する日時情報はこれに限定されるものではなく、時単位まで示された日時(たとえば、10日8時など)の情報や、秒単位まで示された日時(たとえば、11日7時30分30秒など)の情報としてもよい。
(日時情報記憶手段220)
日時情報記憶手段220は、日時情報取得手段210により取得された日時情報を、過去N回(Nは1以上の整数)分記憶可能なものであり、本形態に係るスロットマシン10では、過去5回分の日時情報をこの日時情報記憶手段220に記憶できるようになっている。
具体的には、日時情報取得手段210により設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点の日時情報が取得されるごとに、取得された日時情報が最大5個まで記憶されていくこととなる。そして、5個の日時情報が記憶されている状態で、さらに新しい日時情報が取得されると、最先に記憶された日時情報が消去された上で、取得された新しい日時情報が記憶されるようになっている。
また、本形態における日時情報記憶手段220に記憶される日時情報は、記憶されている数が5個に達していない場合であっても、日時情報記憶手段220に記憶されてから7日間が経過したときには消去されるようになっている。
(設定値変更報知制御手段260)
本形態における設定値変更報知制御手段260は、予め定められた特定の条件を満たしたことに基づき、日時情報記憶手段220に記憶されている日時情報に応じた報知(設定値変更報知演出)を実行するものである。
具体的には、本形態に係るスロットマシン10では、第1特定条件(通常遊技中におけるベル役の2回連続入賞)、第1特定条件よりも満たすことが困難な第2特定条件(通常遊技中におけるチェリー役の3回連続入賞)、及び、第2特定条件よりも満たすことが困難な第3特定条件(通常遊技中における再遊技役の5回連続入賞)という計3つの特定の条件が予め定められている。
そして、第1特定条件を満たした場合には、「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されているか否かが判定され、記憶されていたときには、液晶表示装置53において、前記「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「○」を表示するという設定値変更報知演出が、設定値変更報知制御手段260により行われるようになっている。一方、記憶されていなかったときには、液晶表示装置53において、前記「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「×」を表示するという設定値変更報知演出が、設定値変更報知制御手段260により行われるようになっている。
したがって、遊技者は、通常遊技中にベル役の2回連続入賞となった場合(すなわち、第1特定条件を満たした場合)には、「前日の10時から前日の23時まで」の時間帯に設定値の切換えが行われたか否かを判断することができることとなる。なお、「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯は一般的なホールの営業時間中であるため、設定値の切換えが行われないのが原則である。したがって、前記時間帯においては、設定値の切換えは行われていないという情報が得られることがほとんどであり、これは現時点で設定されている設定値を推測する上で、有用な情報とはいえない。そのため、この時間帯に関する設定値変更報知演出が実行されるための特定の条件としては、満たすことが一番容易な第1特定条件が設定されている。
また、第2特定条件を満たした場合には、「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されているか否かが判定され、記憶されていたときには、液晶表示装置53において、前記「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「○」を表示するという設定値変更報知演出が、設定値変更報知制御手段260により行われるようになっている。一方、記憶されていなかったときには、液晶表示装置53において、前記「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「×」を表示するという設定値変更報知演出が、設定値変更報知制御手段260により行われるようになっている。
したがって、遊技者は、通常遊技中にチェリー役の3回連続入賞となった場合(すなわち、第2特定条件を満たした場合)には、「前々日の23時から前日の10時まで」の時間帯に設定値の切換えが行われたか否かを判断することができることとなる。なお、「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯においては設定値の切換えが行われる可能性があり、前々日と前日との間で設定値の切換えが行われたか否かという情報は現時点で設定されている設定値を推測する上で、比較的有用な情報ということができる。そのため、この時間帯に関する設定値変更報知演出が実行されるための特定の条件としては、第1特定条件よりも満たすことが困難な第2特定条件が設定されている。
また、第3特定条件を満たした場合には、「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されているか否かが判定され、記憶されていたときには、液晶表示装置53において、前記「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「○」を表示するという設定値変更報知演出が、設定値変更報知制御手段260により行われるようになっている。一方、記憶されていなかったときには、液晶表示装置53において、前記「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「×」を表示するという設定値変更報知演出が、設定値変更報知制御手段260により行われるようになっている。
したがって、遊技者は、通常遊技中に再遊技役の5回連続入賞となった場合(すなわち、第3特定条件を満たした場合)には、「前日の23時から本日の10時まで」の時間帯に設定値の切換えが行われたか否かを判断することができることとなる。なお、「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯においては設定値の切換えが行われる可能性があり、前日と本日との間で設定値の切換えが行われたか否かという情報は現時点で設定されている設定値を推測する上で、大変有用な情報ということができる。そのため、この時間帯に関する設定値変更報知演出が実行されるための特定の条件としては、第2特定条件よりも更に満たすことが困難な第3特定条件が設定されている。
なお、第1の実施の形態と同様に、特定条件判定手段230により、特定の条件を満たしたか否かが判定されるものとなっている。また、第1の実施の形態と同様に、前記設定値変更報知演出の内容を定めた変更報知データはそれぞれ、変更報知データテーブル270に記憶されており、変更報知実行手段280により、前記判定結果に応じた変更報知データが取得された上で、この取得された変更報知データに基づいて前記演出が実行されるようになっている。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図8に示したフローを用いて説明する。
なお、スロットマシン10のメインの処理は、第1の実施の形態と同様であるため、ここでは、設定値変更報知演出処理についてのみ説明する。なお、この設定値報知演出処理が行われる前提の処理として、設定値記憶手段113に設定値が記憶されるごとに、日時情報取得手段210により当該時点における日時情報が取得され、この取得された日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されることとなっている。
ステップ300において、特定条件判定手段230により、予め定められた特定の条件が満たされたか否か、すなわち、ベル役の2回連続入賞、チェリー役の3回連続入賞又は再遊技役の5回連続入賞のいずれかとなったか否かが判定される。そして、特定の条件が満たされたと判定された場合、次のステップ301に進む。一方、特定の条件が満たされていないと判定された場合、ステップ300に戻る。
ステップ301において、特定条件判定手段230により、ベル役の2回連続入賞となっているか否かが判定される。そして、ベル役の2回連続入賞となっていると判定された場合、次のステップ302に進む。一方、ベル役の2回連続入賞となっていないと判定された場合、ステップ305に進む。
ステップ302において、「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されているか否かが判定される。そして、記憶されていると判定された場合、次のステップ303に進む。一方、記憶されていないと判定された場合、ステップ304に進む。
ステップ303において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から対応する変更報知データが取得され、これに基づき、液晶表示装置53における前記時間帯に対応する所定の表示領域に「○」が表示される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ304において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から対応する変更報知データが取得され、これに基づき、液晶表示装置53における前記時間帯に対応する所定の表示領域に「×」が表示される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ305において、特定条件判定手段230により、チェリー役の3回連続入賞となっているか否かが判定される。そして、チェリー役の3回連続入賞となっていると判定された場合、次のステップ306に進む。一方、チェリー役の3回連続入賞となっていないと判定された場合、ステップ309に進む。
ステップ306において、「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されているか否かが判定される。そして、記憶されていると判定された場合、次のステップ307に進む。一方、記憶されていないと判定された場合、ステップ308に進む。
ステップ307において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から対応する変更報知データが取得され、これに基づき、液晶表示装置53における前記時間帯に対応する所定の表示領域に「○」が表示される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ308において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から対応する変更報知データが取得され、これに基づき、液晶表示装置53における前記時間帯に対応する所定の表示領域に「×」が表示される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ309において、「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されているか否かが判定される。そして、記憶されていると判定された場合、次のステップ310に進む。一方、記憶されていないと判定された場合、ステップ311に進む。
ステップ310において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から対応する変更報知データが取得され、これに基づき、液晶表示装置53における前記時間帯に対応する所定の表示領域に「○」が表示される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
ステップ311において、変更報知実行手段280により、変更報知データテーブル270から対応する変更報知データが取得され、これに基づき、液晶表示装置53における前記時間帯に対応する所定の表示領域に「×」が表示される。そして、設定値変更報知演出処理は終了する。
(まとめ)
本形態に係るスロットマシン10においては、設定値記憶手段113に設定値が記憶されると、日時情報取得手段210により、この設定値が記憶された時点の日時情報が取得される。そして、この取得された日時情報が日時情報記憶手段220に記憶される。また、特定の条件として、通常遊技中におけるベル役の2回連続入賞(第1特定条件)、通常遊技中におけるチェリー役の3回連続入賞(第2特定条件)、及び、通常遊技中における再遊技役の5回連続入賞(第3特定条件)が予め定められている。
そして、通常遊技中にベル役の2回連続入賞となった場合に、「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときには、変更報知実行手段280により、液晶表示装置53において、前記「前日の10時から前日の23時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「○」を表示するという設定値変更報知演出が実行されることとなる。また、通常遊技中にチェリー役の3回連続入賞となった場合に、「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときには、変更報知実行手段280により、液晶表示装置53において、前記「前々日の23時から前日の10時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「○」を表示するという設定値変更報知演出が実行されることとなる。また、通常遊技中に再遊技役の5回連続入賞となった場合に、「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯に属する日時情報が日時情報記憶手段220に記憶されていたときには、変更報知実行手段280により、液晶表示装置53において、前記「前日の23時から本日の10時まで」という時間帯に対応する所定の表示領域に「○」を表示するという設定値変更報知演出が実行されることとなる。
以上のように、本形態に係るスロットマシン10によれば、設定値記憶手段113に設定値が記憶された時点の日時、換言すれば、ホールの店員等が設定値の変更等を行うために設定値の入力を行った時点の日時に応じた報知が行われることとなる。したがって、遊技者は、この報知の内容に基づいて、設定値の入力(設定値の変更)がいつ行われたかを判断することができるため、たとえば、前日の設定値からの変更の有無など、設定値の変更に関する情報を入手できることとなる。
これにより、本形態に係るスロットマシン10によれば、遊技者が直接設定値を判別できないようにしつつも、設定値に関連する情報を遊技者に与えることで、当該情報を有効に生かしながら設定値を予測させることが可能となり、ひいては、直接的に設定値が判別できないことからスロットマシン10の稼働率の低下を防止することができることとなる。
10 スロットマシン
20 筐体 21 リールユニット
22 左リール 23 中リール
24 右リール 25 回転リール
26 中板 27 ホッパーユニット
28 電源装置 29a メイン基板ユニット
29b サブ基板ユニット
30 前扉 31 装飾部
32a 上部パネル 32b 下部パネル
33 操作部 34 表示窓
35 投入スイッチ 36a シングルベットスイッチ
36b マックスベットスイッチ
37 スタートスイッチ 38 ストップスイッチ
39 精算スイッチ 40 メダル払出口
41 メダル受皿 42 鍵穴
43 メダルセレクター 44 メダル投入口
50 演出装置 51 図柄
52 ランプ 53 液晶表示装置
54 スピーカー 55 設定スイッチ(設定入力手段)
91 中段ライン 92 上段ライン
93 下段ライン 94 右上りライン
95 右下りライン
100 制御装置 113 設定値記憶手段
120 遊技制御手段 121 通常遊技制御手段
122 特別遊技制御手段 140 役抽選手段
141 乱数発生手段 142 乱数抽出手段
143 抽選テーブル 144 当選判定手段
145 フラグ成立手段 160 回転開始制御手段
180 回転停止制御手段 190 入賞判定手段
200 経過時間取得手段 210 日時情報取得手段
220 日時情報記憶手段 230 特定条件判定手段
260 設定値変更報知制御手段
270 変更報知データテーブル
280 変更報知実行手段 300 演出制御手段

Claims (2)

  1. 周囲に複数の図柄を付した複数個の回転リールと、
    複数個の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    予め定められた複数段階の異なる出玉率それぞれに対応付けられた設定値のうち、いずれか一の設定値の入力を行う設定値入力手段と、
    遊技に関する制御を行う制御装置と、を備え、
    制御装置は、
    設定値入力手段により入力された設定値を記憶する設定値記憶手段と、
    設定値記憶手段に記憶されている設定値に対応付けられた出玉率に基づく抽選確率で抽選を行うことにより、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を決定する役抽選手段と、
    役抽選手段による抽選の結果及びストップスイッチの操作に応じて、回転リールの停止制御を行う回転停止制御手段と、を備え、
    複数個の回転リールが停止した状態における図柄の停止位置に基づき入賞か否かを判断するとともに、入賞と判断された場合に所定の利益を付与可能な遊技機において、
    制御装置は、
    設定値記憶手段に設定値が記憶された時点から、予め定められた特定の条件を満たした時点までの時間を取得する経過時間取得手段と、
    特定の条件を満たしたことに基づき、経過時間取得手段により取得された時間に応じた報知を実行する設定値変更報知制御手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 周囲に複数の図柄を付した複数個の回転リールと、
    複数個の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    予め定められた複数段階の異なる出玉率それぞれに対応付けられた設定値のうち、いずれか一の設定値の入力を行う設定値入力手段と、
    遊技に関する制御を行う制御装置と、を備え、
    制御装置は、
    設定値入力手段により入力された設定値を記憶する設定値記憶手段と、
    設定値記憶手段に記憶されている設定値に対応付けられた出玉率に基づく抽選確率で抽選を行うことにより、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を決定する役抽選手段と、
    役抽選手段による抽選の結果及びストップスイッチの操作に応じて、回転リールの停止制御を行う回転停止制御手段と、を備え、
    複数個の回転リールが停止した状態における図柄の停止位置に基づき入賞か否かを判断するとともに、入賞と判断された場合に所定の利益を付与可能な遊技機において、
    制御装置は、
    設定値記憶手段に設定値が記憶された時点における日時情報を取得する日時情報取得手段と、
    日時情報取得手段により取得された日時情報を、過去N回(Nは1以上の整数)分記憶可能な日時情報記憶手段と、
    予め定められた特定の条件を満たしたことに基づき、日時情報記憶手段に記憶されている日時情報に応じた報知を実行する設定値変更報知制御手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
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