JP5330038B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
このようなスロットマシンでは、スタートスイッチの操作を契機に、3個の回転リールが回転を開始するとともに、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。そして、この抽選で当選役に当選すると、当該当選役に入賞し得る権利が発生する。ここで、当選役に入賞し得る権利が発生した場合に、ストップスイッチが操作されると、当該当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン上に揃い得るように各回転リールの停止制御が行われる。さらに、すべての回転リールの回転が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン上に揃うと、当該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益を付与する。
そして、特許文献1に記載のスロットマシンでは、BB当選役に入賞し得る権利が発生した場合には、その旨を報知する内定演出が所定の確率で行われる。この内定演出を行うことで、遊技者のBB当選役の入賞に対する期待感を高めることができる。
ここで、遊技者は、当選役に入賞し得る権利が発生していない場合、または当選役に入賞し得る権利が発生したが、そのことを知らない場合には、一定の操作パターンでストップスイッチの操作を繰り返すが、当選役に入賞し得る権利が発生して、そのことを知った場合には、当該当選役の最も入賞し易い操作パターンでストップスイッチを操作することが多い。
請求項1に記載の発明は、表面に複数個の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、各回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(53)と、各回転リール(23)に対応して設けられ、対応する回転リール(23)の回転を停止させるためのストップスイッチ(54)と、スタートスイッチ(53)の操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う当選抽選手段(130)と、ストップスイッチ(54)の操作を契機に、対応する回転リール(23)の停止制御を回転位置に基づいて行う停止制御手段(160)と、すべての回転リール(23)の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行う入賞判定手段(170)とを備え、当選抽選手段(130)の抽選で当選役に当選したことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が発生し、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が消滅し、停止制御手段(160)は、当選役に入賞し得る権利を有する場合には、当該当選役に入賞し得るように且つその他の当選役に入賞しないように停止制御を行い、当選役に入賞し得る権利を有さない場合には、いずれの当選役も入賞しないように停止制御を行い、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じた通常利益を遊技者に与えるスロットマシン(S)であって、過去の複数ゲームにおけるストップスイッチ(54)の操作順序を記憶する操作順序履歴記憶手段(240)と、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおけるストップスイッチ(54)の操作順序と、操作順序履歴記憶手段(240)の記憶の中で最も多い操作順序とが一致するか否かを判定する操作順序一致判定手段(250)とを備え、入賞判定手段(170)により特定の当選役の入賞と判定されたゲームに関し、操作順序一致判定手段(250)により一致すると判定された場合に、当該当選役に応じた通常利益に加え、特別利益を遊技者に与えることを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「操作順序履歴記憶手段(240)の記憶の中で最も多い操作順序」は、つまり、操作順序履歴記憶手段(240)がストップスイッチ(54)の操作順序を記憶する過去の複数ゲームにおいて、最も多く行われたストップスイッチ(54)の操作順序である。
「通常利益」は、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じて遊技者に与える利益である。具体的には、例えば、所定枚数のメダルを支払う、または特別遊技に移行させる等とすることができる。
(作用)
遊技者は、当選役に入賞し得る権利が発生していない場合、または当選役に入賞し得る権利が発生したが、そのことを知らない場合には、一定の操作順序でストップスイッチ(54)の操作を繰り返す。これに対し、当選役に入賞し得る権利が発生して、そのことを知った場合には、当該当選役の最も入賞し易い操作順序でストップスイッチ(54)を操作することが多い。そこで、請求項1に記載の発明は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおいて、特定の当選役に入賞し、且つ、ストップスイッチ(54)の操作順序と操作順序履歴記憶手段(240)の記憶の中で最も多い操作順序とが一致した場合には、遊技者の当選役の入賞に対する期待感が高まる前に当選役に入賞したとみなして、遊技者に特別利益を与えるので、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
請求項2に記載の発明は、表面に複数個の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、各回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(53)と、各回転リール(23)に対応して設けられ、対応する回転リール(23)の回転を停止させるためのストップスイッチ(54)と、スタートスイッチ(53)の操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う当選抽選手段(130)と、ストップスイッチ(54)の操作を契機に、対応する回転リール(23)の停止制御を回転位置に基づいて行う停止制御手段(160)と、すべての回転リール(23)の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行う入賞判定手段(170)とを備え、当選抽選手段(130)の抽選で当選役に当選したことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が発生し、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が消滅し、停止制御手段(160)は、当選役に入賞し得る権利を有する場合には、当該当選役に入賞し得るように且つその他の当選役に入賞しないように停止制御を行い、当選役に入賞し得る権利を有さない場合には、いずれの当選役も入賞しないように停止制御を行い、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じた通常利益を遊技者に与えるスロットマシン(S)であって、1ゲームにおいて、各回転リール(23)が回転を開始して各ストップスイッチ(54)の操作が有効になってからストップスイッチ(54)が操作されるまでの時間を「第1間隔時間」とし、過去の複数ゲームにおける第1間隔時間を記憶する第1間隔時間履歴記憶手段と、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第1間隔時間が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定する第1間隔時間判定手段とを備え、入賞判定手段(170)により特定の当選役の入賞と判定されたゲームに関し、第1間隔時間判定手段により収まると判定された場合に、当該当選役に応じた通常利益に加え、特別利益を遊技者に与えることを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
(作用)
遊技者は、当選役に入賞し得る権利が発生していない場合、または当選役に入賞し得る権利が発生したが、そのことを知らない場合には、一定のリズムでストップスイッチ(54)の操作を繰り返す。これに対し、当選役に入賞し得る権利が発生して、そのことを知った場合には、当該当選役の図柄が有効ライン(37)上に揃うようにタイミングを計ってストップスイッチ(54)を操作することが多い。そこで、請求項2に記載の発明は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおいて、特定の当選役に入賞し、且つ、第1間隔時間が第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まった場合には、遊技者の当選役の入賞に対する期待感が高まる前に当選役に入賞したとみなして、遊技者に特別利益を与えるので、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
請求項3に記載の発明は、表面に複数個の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、各回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(53)と、各回転リール(23)に対応して設けられ、対応する回転リール(23)の回転を停止させるためのストップスイッチ(54)と、スタートスイッチ(53)の操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う当選抽選手段(130)と、ストップスイッチ(54)の操作を契機に、対応する回転リール(23)の停止制御を回転位置に基づいて行う停止制御手段(160)と、すべての回転リール(23)の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行う入賞判定手段(170)とを備え、当選抽選手段(130)の抽選で当選役に当選したことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が発生し、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が消滅し、停止制御手段(160)は、当選役に入賞し得る権利を有する場合には、当該当選役に入賞し得るように且つその他の当選役に入賞しないように停止制御を行い、当選役に入賞し得る権利を有さない場合には、いずれの当選役も入賞しないように停止制御を行い、入賞判定手段(170)により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じた通常利益を遊技者に与えるスロットマシン(S)であって、1ゲームにおいて、各回転リール(23)が回転を開始して各ストップスイッチ(54)の操作が有効になった後に、いずれか1のストップスイッチ(54)が操作されてから他の1のストップスイッチ(54)が操作されるまでの時間を「第2間隔時間」とし、過去の複数ゲームにおける第2間隔時間を記憶する第2間隔時間履歴記憶手段と、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第2間隔時間が、第2間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定する第2間隔時間判定手段とを備え、入賞判定手段(170)により特定の当選役の入賞と判定されたゲームに関し、第2間隔時間判定手段により収まると判定された場合に、当該当選役に応じた通常利益に加え、特別利益を遊技者に与えることを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
(作用)
遊技者は、当選役に入賞し得る権利が発生していない場合、または当選役に入賞し得る権利が発生したが、そのことを知らない場合には、一定のリズムでストップスイッチ(54)の操作を繰り返す。これに対し、当選役に入賞し得る権利が発生して、そのことを知った場合には、当該当選役の図柄が有効ライン(37)上に揃うようにタイミングを計ってストップスイッチ(54)を操作することが多い。そこで、請求項3に記載の発明は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおいて、特定の当選役に入賞し、且つ、第2間隔時間が第2間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まった場合には、遊技者の当選役の入賞に対する期待感が高まる前に当選役に入賞したとみなして、遊技者に特別利益を与えるので、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。
(第1の実施の形態)
(スロットマシンS)
本実施の形態に係るスロットマシンSは、遊技媒体としてメダルを用いて遊技が行われる。
また、筐体1の底板には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4と、メダルを貯留するとともに、その貯留したメダルを受け皿43へ払い出すためのホッパー5とが設置されている。ホッパー5は、特に図示しないが、複数のメダルを貯留することが可能なメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための払出装置6と、払出装置6により排出されたメダルを検出するための払出センサー7とを備えている。また、払出装置6により排出されたメダルは、メダル排出部44を通って受け皿43に払い出されるようになっている。
リールユニット22は、3個の回転リール23(左側に位置する「左回転リール23L」、中央に位置する「中央回転リール23M」、右側に位置する「右回転リール23R」)と、それぞれの駆動軸に固定された回転リール23を回転駆動するための3個のステッピングモータ26とを備えている。また、各回転リール23は、合成樹脂からなる回転ドラムと、回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ28とを備えている。このリールテープ28の外周面には、図4に示すように、「7(赤色)」、「BAR」、「ベル」、「スイカ」、「チェリー」及び「REP」の図柄が配置されている。また、各回転リール23の回転ドラムには、突起状のインデックスが設けられるとともに、リールユニット22の所定位置には、インデックスを検出するためのインデックスセンサー27が設けられている。
また、上扉30の裏面には、図2に示すように、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置300と、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35とが設けられている。
また、下扉40には、メダルを1枚ずつ投入するためのメダル投入口42と、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくための受け皿43とが設けられている。
(制御装置10)
制御装置10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、制御装置10は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O、及び乱数発生器等を備えている。
本実施の形態では、制御装置10は、主にスロットマシンSの遊技を制御する遊技制御装置100と、遊技制御装置100からの信号を受信して、主にスロットマシンSの演出を制御する演出制御装置300とを備えている。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置とを別個に構成することにより、演出制御に割り当てるメモリを大幅に増やすことができるとともに、演出のみを変更することも可能になっている。
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100の入力段には、図5に示すように、インデックスセンサー27、払出センサー7、投入センサー47、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100の出力段には、図5に示すように、ステッピングモータ26、払出装置6、ブロッカー装置48、数値表示部32などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、回転制御手段140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、ベット数記憶手段180、支払制御手段200、最新操作順序記憶手段230、操作順序履歴記憶手段240、操作順序一致判定手段250などとして機能する(図5参照)。
(ベット数記憶手段180)
ベット数記憶手段180は、ベットされたメダルの枚数(以下「ベット数」という)を記憶するものである。具体的には、ベット数記憶手段180は、メダル投入口42からメダルが投入されて、投入センサー47がメダルを検出すると、ベット数に「1」を加算する更新を行う。また、ベット数記憶手段180のベット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、ベット数記憶手段180のベット数の上限は「3」に設定されている。
また、ベット数記憶手段180のベット数が「3」まで加算されると、5本の有効ライン37が有効化される。
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるものである。
ここで、本実施の形態における通常遊技について説明する。ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ26の駆動により各回転リール23が回転を開始する。その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。本実施の形態では、特別遊技として、ビッグボーナス(以下「BB」という。)と、レギュラーボーナス(以下「RB」という。)とを実行可能である。
具体的には、通常遊技において「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、BBに移行される。そして、BB中に320枚を超えるメダルの支払いが行われると、BBを終了して通常遊技に移行する。
なお、BB中またはRB中に当選し得る当選役は、「ベル当選役」、「スイカ当選役」、「チェリー当選役」及び「リプレイ当選役」がある。また、RB中は、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるように設定されている。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、スタートスイッチの操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選を行うものである。
具体的には、遊技制御装置100のROMには、乱数発生器の発生させる各乱数について、いずれの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルが格納されている。本実施の形態では、通常遊技用の当選判定テーブル、持越し可フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブル、BB用の当選判定テーブル、RB用の当選判定テーブル等がROMに格納されている。これらの当選判定テーブルには、上述した抽選結果のいずれかに対応する領域が割り振られている。
なお、この抽選で当選すると、当該当選に対応した当選フラグが遊技制御装置100のRAMの所定領域に設定される。「当選フラグ」は、当選役の当選について関連づけされた変数であり、制御装置10に当選抽選手段130の抽選結果を記憶させるためのものである。本実施の形態には、上述した各当選に対応する当選フラグ(例えば、「赤セブン当選」に対応する「赤セブン当選フラグ」など)がある。また、これらの当選フラグは、「持越し可フラグ」と「持越し不可フラグ」とに分類される。
「持越し不可フラグ」は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に設定された場合に、当該当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に表示されないときに、次のゲームが開始される前に消去される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「赤セブン当選フラグ」及び「BAR当選フラグ」を除いた他の当選フラグが、持越し不可フラグである。
回転制御手段140は、スタートスイッチ53の操作を契機に各回転リール23の回転を開始させるとともに、各回転リール23を一定の回転速度で回転させるものである。
具体的には、回転制御手段140は、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合において、スタートスイッチ53の操作を契機に、各ステッピングモータ26の回転駆動を開始させて、各回転リール23の回転を開始させる。また、各回転リール23の回転が一定の回転速度に達するまで加速するように、各ステッピングモータ26の回転駆動を制御する。そして、各回転リール23の回転が一定の回転速度まで加速すると、各回転リール23が一定の回転速度を保って定常回転するように、各ステッピングモータ26の回転駆動を制御するようになっている。
回転位置判断手段150は、各回転リール23の回転位置を特定するものである。
具体的には、各回転リール23が一定の回転速度まで回転を加速して定常回転になったことを契機に、各インデックスセンサー27によるインデックスの検出を開始する。そして、インデックスセンサー27がインデックスを検出したことを契機に、ステッピングモータ26のパルス数をカウントするとともに、このパルス数に基づいて対応する回転リール23の回転位置を特定する。なお、カウントしたパルス数は、インデックスセンサー27がインデックスを検出する度にリセットされ、新たにパルス数がカウントされる。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機に、対応する回転リール23の回転位置及び当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、当該回転リール23の停止制御を行うものである。
具体的には、遊技制御装置100のROMには、ストップスイッチ54の操作時における回転リール23の回転位置に基づき、対応する回転リール23が停止基準位置に停止するまでの滑りコマ数を、回転リール23毎に規定した停止テーブルが格納されている。
また、ストップスイッチ54の操作を契機に、読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23について操作時の回転位置に応じた滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後に、最初に表示される停止基準位置に当該回転リール23が停止するように、対応するステッピングモータ26の回転駆動を制御する。
入賞判定手段170は、すべての回転リール23の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行うものである。
具体的には、入賞判定手段170は、例えば、「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、「赤セブン当選役の入賞」と判定する。また、入賞判定手段170は、どの当選役に係る図柄の組み合わせも有効ライン37上に揃わないように各回転リール23が停止されたときには、「入賞なし」と判定する。
(支払制御手段200)
支払制御手段200は、入賞によりメダルが支払われる当選役について入賞判定手段170により「当選役の入賞」と判定されたことを契機に、メダルを支払う制御を行うものである。
(最新操作順序記憶手段230)
最新操作順序記憶手段230は、進行中のゲームにおけるストップスイッチ54の操作順序を記憶するものである。
具体的には、最新操作順序記憶手段230は、3個のストップスイッチ54の中で最初にどれが操作されたか、及び2個目にどれが操作されたかを、遊技制御装置100のRAMの所定領域に記憶させる。ここで、3個のストップスイッチ54の操作順序は、最初に操作されたストップスイッチ54と2個目に操作されたストップスイッチ54とが定まれば、3個目に操作されたストップスイッチ54も必然的に定まる。したがって、本実施の形態では、3個目にどのストップスイッチ54が操作されたかについては記憶しないようになっているが、これを記憶させるようにしてもよい。
(操作順序履歴記憶手段240)
操作順序履歴記憶手段240は、過去の複数ゲームにおけるストップスイッチ54の操作順序を記憶するものである。
また、操作順序履歴記憶手段240は、ゲーム更新手段210により次のゲームに持ち越す必要のないRAMのデータがクリアされる際に、過去100ゲーム分のストップスイッチ54の操作順序を、最新操作順序記憶手段230の記憶に基づいて更新する。
(操作順序一致判定手段250)
操作順序一致判定手段250は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおけるストップスイッチの操作順序と、操作順序履歴記憶手段240の記憶の中で最も多い操作順序とが一致するか否かを判定するものである。
例えば、最新操作順序記憶手段230が「1個目:左ストップスイッチ54L、2個目:中央ストップスイッチ54M」と記憶し、操作順序履歴記憶手段240の記憶の中で最も多い操作順序が「順押し」であるときには、「一致する」と判定する。また、例えば、最新操作順序記憶手段230が「1個目:右ストップスイッチ54R、2個目:中央ストップスイッチ54M」と記憶し、操作順序履歴記憶手段240の記憶の中で最も多い操作順序が「順押し」であるときには、「一致しない」と判定する。
なお、操作順序判定手段は、操作順序履歴記憶手段240の記憶するストップスイッチ54の操作順序が過去100ゲーム分に満たないときも、上述のように判定を行う。
(演出制御装置300)
演出制御装置300は、遊技制御装置100からの信号に基づいて、スロットマシンSの演出を制御するためのものである。
演出制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、画像データ記憶手段310、画像表示制御手段320、音声データ記憶手段330、音声出力制御手段340、ランプ点滅制御手段350、アシストタイム開始抽選手段360などとして機能する(図5参照)。
次に、演出制御装置300が備える各手段について説明する。
(アシストタイム開始抽選手段360)
アシストタイム開始抽選手段360は、アシストタイムを開始するか否かの抽選(以下「AT開始抽選」という)を行うものである。なお、アシストタイムについては後述する。
なお、アシストタイム開始抽選手段360は、当選抽選手段130と同様に乱数を用いてAT開始抽選を行うものとし、これについての説明は省略する。
(アシストタイム制御手段370)
本実施の形態には、当選抽選手段130の抽選結果に関する情報を報知する「アシストタイム」が設けられている。アシストタイムは、アシストタイム制御手段370により制御される。
また、アシストタイム制御手段370は、アシストタイム中に当選抽選手段130の抽選で当選役に当選すると、当該当選役に当選した旨を報知する演出を演出装置に行わせる。具体的には、画像表示制御手段320の制御により画像表示装置34が当該当選役に当選した旨の画像を表示するとともに、音声出力制御手段340の制御によりスピーカ35,45が当該当選役に当選した旨の音声を出力する。
画像データ記憶手段310は、画像表示装置34に表示させる画像に関するデータ(画像データ)を記憶する。この画像データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
本実施の形態では、画像データ記憶手段310は、当選抽選手段130の抽選結果に関する情報を報知する画像として、当選抽選手段130の抽選で「ベル当選役」に当選した旨を示唆する画像、「スイカ当選役」に当選した旨を示唆する画像、及び「チェリー当選役」に当選した旨を示唆する画像などの画像データを記憶する。
画像表示制御手段320は、画像データ記憶手段310の記憶する画像データに基づいて、画像表示装置34の画像の表示を制御するものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、画像データ記憶手段310の記憶する画像データを選択し、この画像データに従って画像表示装置34に画像を表示させるようになっている。
本実施の形態では、画像表示制御手段320は、BB中における当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、画像表示装置34に画像を表示させる。
具体的には、画像表示制御手段320は、当選抽選手段130の抽選で「ベル当選役」に当選したことを契機に、当選抽選手段130の抽選で「ベル当選役」に当選した旨を示唆する画像の画像データを選択し、この画像データに従って画像表示装置34に画像を表示させる。
音声データ記憶手段330は、スピーカ35,45に出力させる音声に関するデータ(音声データ)を記憶する。この音声データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
本実施の形態では音声データ記憶手段330は、当選抽選手段130の抽選結果に関する情報を報知する音声として、当選抽選手段130の抽選で「ベル当選役」に当選した旨を示唆する音声、「スイカ当選役」に当選した旨を示唆する音声、及び「チェリー当選役」に当選した旨を示唆する音声などの音声データを記憶する。
音声出力制御手段340は、音声データ記憶手段330の記憶する音声データに基づいて、スピーカ35,45の音声の出力を制御するものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、音声データ記憶手段330の記憶する音声データを選択し、この音声データに従ってスピーカ35,45にBGMや効果音を発生させるようになっている。
本実施の形態では、音声出力制御手段340は、BB中における当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、スピーカ35,45に音声を出力させる。
具体的には、画像表示制御手段320は、当選抽選手段130の抽選で「ベル当選役」に当選したことを契機に、当選抽選手段130の抽選で「ベル当選役」に当選した旨を示唆する音声の音声データを選択し、この音声データに従ってスピーカ35,45に音声を出力させる。
ランプ点滅制御手段350は、ランプ33の点滅を制御するものである。具体的には、ランプ点滅制御手段350は、遊技制御装置100からの信号に基づき、複数の点滅パターンから1つ選択し、この点滅パターンに従ってランプ33を点滅させるようになっている。
(スロットマシンSの動作)
次に、スロットマシンSにおける遊技の制御の概略について、図7に示したフローチャートを用いて説明する。この制御は、遊技制御装置100で所定時間毎に繰り返し実行される。
ステップ102において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。そして、スタートスイッチ53が操作されたと判断したときには、ステップ103に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断したときには、ステップ102に戻る。
ステップ104において、回転制御手段140の制御により各回転リール23が回転を開始して、一定の回転速度まで加速する。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、各回転リール23が定常回転するとともに、回転位置判断手段150が各インデックスセンサー27によるインデックスの検出を開始する。そして、ステップ106に進む。
ステップ107において、停止制御手段160による停止制御処理が行われる。そして、ステップ108に進む。なお、停止制御処理については、後述する。
ステップ108において、入賞判定手段170による入賞判定処理が行われる。具体的には、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定が行われる。そして、ステップ109に進む。
ステップ110において、遊技移行処理が行われる。そして、ステップ111に進む。なお、遊技移行処理については、後述する。
ステップ111において、ゲーム更新処理が行われる。具体的には、RAMの所定の領域がクリアされて、持越し不可フラグの消去、入賞済みの持越し可フラグの消去、ベット数記憶手段180のベット数のクリア等がなされる。そして、ステップ112に進む。
ステップ113において、再遊技ベット処理が行われる。具体的には、今回のゲームでベットされたメダルの枚数、つまり「3」をベット数記憶手段180のベット数に加算する更新が行われる。そして、ゲームを終了する。
次に、ステップ107の停止制御処理について、図8に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ202aにおいて、ストップスイッチ54の操作の受付を開始する。これにより、ストップスイッチ54が操作されてストップ信号が出力されると、対応する回転リール23の停止制御を行うようになる。そして、ステップ203aに進む。
ステップ203aにおいて、1個目のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、1個目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ204aに進む。1個目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ203aに戻る。
ステップ205aにおいて、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後、最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止するように、回転リール23の回転を停止させる。そして、ステップ206aに進む。
ステップ206aにおいて、最新操作順序記憶手段230が、3個のストップスイッチ54の中で最初にどれが操作されたかを、遊技制御装置100のRAMの所定領域に記憶させる。そして、ステップ207aに進む。
ステップ208aにおいて、読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ209aに進む。
ステップ209aにおいて、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後、最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止するように、回転リール23の回転を停止させる。そして、ステップ210aに進む。
ステップ211aにおいて、3個目のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、3個目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ212aに進む。3個目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ211aに戻る。
ステップ212aにおいて、読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ213aに進む。
次に、ステップ110の遊技移行処理について、図9に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ301において、BB中であるか否かの判断が行われる。BB中であると判断した場合には、ステップ302に進む。BB中でないと判断した場合には、ステップ304に進む。
ステップ303において、BBを終了して、通常遊技に移行する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ304において、RB中であるか否かの判断が行われる。RB中であると判断した場合には、ステップ305に進む。RB中でないと判断した場合には、ステップ307に進む。
ステップ306において、RBを終了して、通常遊技に移行する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ307において、ステップ111の入賞判定結果が「BAR当選役の入賞」であるか否かの判断が行われる。そして、入賞判定結果が「BAR当選役の入賞」であると判断した場合には、ステップ308に進む。入賞判定結果が「BAR当選役の入賞」でないと判断した場合には、ステップ309に進む。
ステップ309において、ステップ111の入賞判定結果が「赤セブン当選役の入賞」であるか否かの判断が行われる。そして、入賞判定結果が「赤セブン当選役の入賞」であると判断した場合には、ステップ310に進む。入賞判定結果が「赤セブン当選役の入賞」でないと判断した場合には、遊技移行処理を終了する。
ステップ310において、操作順序一致判定手段250による操作順序一致判定処理が行われる。そして、ステップ311に進む。なお、操作順序一致判定処理については、後述する。
次に、ステップ310の操作順序一致判定処理について、図10に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ401において、操作順序履歴記憶手段240の記憶の中で最も多い操作順序(MO)が全体の9割以上であるか否かを判定する。そして、「全体の9割以上である」と判定した場合には、ステップ402に進む。「全体の9割未満である」と判定した場合には、操作順序一致判定処理を終了する。
ステップ403において、AT開始抽選実行信号が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。そして、操作順序一致判定処理を終了する。
以上のように、第1の実施の形態によれば、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、「赤セブン当選役」に入賞し得る権利を有するゲームにおけるストップスイッチ54の操作順序と、操作順序履歴記憶手段240の記憶の中で最も多い操作順序とが一致するときには、「通常利益」として通常遊技からBBへ移行するとともに、「特別利益」としてAT開始抽選を行う。これにより、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
第2の実施の形態に係るスロットマシンは、ハードウエアの構成及び演出制御装置300の制御については、第1の実施の形態に係るスロットマシンと同様なので、説明を省略する。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、第1の実施の形態に係る遊技制御装置100には、最新操作順序記憶手段230、操作順序履歴記憶手段240及び操作順序一致判定手段250が設けられているが、第2の実施の形態に係る遊技制御装置100には、これらに替えて、第1間隔時間計時手段、第1間隔時間履歴記憶手段及び第1間隔時間判定手段が設けられている。
(第1間隔時間計時手段)
1ゲームにおいて、各回転リールが回転を開始して各ストップスイッチの操作が有効になってからストップスイッチが操作されるまでの時間を「第1間隔時間」とする。
第1間隔時間計時手段は、第1間隔時間を計時するものである。
具体的には、各回転リール23が定常回転するとともに、すべてのインデックスセンサー27がインデックスを検出したことを契機に、停止制御手段160による回転リール23の停止制御が可能になる、つまり各ストップスイッチ54の操作が有効になる。そして、各ストップスイッチ54の操作が有効になったことを契機に、第1間隔時間計時手段が計時時間を初期値「0」にリセットして、計時を開始する。さらに、3個のストップスイッチ54の中の2個が操作されて、最後のストップスイッチ54が操作されたことを契機に、計時を終了する。
(第1間隔時間履歴記憶手段)
第1間隔時間履歴記憶手段は、過去の複数ゲームにおける第1間隔時間を記憶する。
本実施の形態では、第1間隔時間履歴記憶手段は、第1間隔時間計時手段により計時された第1間隔時間の過去100ゲーム分を、遊技制御装置100のRAMの所定領域に記憶させるようになっている。
(1)T1≦2秒、(2)2秒<T1≦2.4秒、(3)2.4秒<T1≦2.8秒、(4)2.8秒<T1≦3.2秒、(5)3.2秒<T1≦3.6秒、(6)3.6秒<T1
また、第1間隔時間履歴記憶手段は、ゲーム更新手段210により次のゲームに持ち越す必要のないRAMのデータがクリアされる際に、第1間隔時間計時手段の計時時間に基づいて過去100ゲーム分の第1間隔時間及び時間範囲を更新する。
第1間隔時間判定手段は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第1間隔時間が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定するものである。
本実施の形態では、第1間隔時間判定手段は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を有し、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の8割以上であるときは、第1間隔時間計時手段の計時時間が、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲に収まるか否かを判定する。そして、第1間隔時間判定手段が「収まる」と判定すると、AT開始抽選実行信号が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。
ここで、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の5割以上8割未満である場合に、最も多く記憶される時間範囲と2番目に多く記憶される時間範囲とが連続するときには、第1間隔時間計時手段の計時時間が、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲または2番目に多く記憶される時間範囲に収まるか否かを判定する。
ただし、第1間隔時間判定手段は、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合でも、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の5割未満であるときには、収まるか否かの判定を行わない。また、第1間隔時間判定手段は、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の5割以上8割未満である場合でも、最も多く記憶される時間範囲と2番目に多く記憶される時間範囲とが連続しないときには、収まるか否かの判定を行わない。また、第1間隔時間判定手段は、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が「(6)3.6秒<T1」であるときには、収まるか否かの判定を行わない。
(スロットマシンSの動作)
次に、本実施の形態の停止制御処理について、図11に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ201bにおいて、遊技制御装置100のRAMの当選フラグに応じた停止テーブルを読み出す。遊技制御装置100のRAMにいずれの当選フラグも有さない場合には、ハズレ停止テーブルを読み出す。そして、ステップ202bに進む。
ステップ203bにおいて、第1間隔時間計時手段が計時時間を初期値「0」にリセットして、計時を開始する。そして、ステップ204bに進む。
ステップ204bにおいて、1個目のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、1個目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ205bに進む。1個目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ204bに戻る。
ステップ206bにおいて、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後、最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止するように、回転リール23の回転を停止させる。そして、ステップ207bに進む。
ステップ207bにおいて、2個目のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、2個目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ208bに進む。2個目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ207bに戻る。
ステップ209bにおいて、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後、最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止するように、回転リール23の回転を停止させる。そして、ステップ210bに進む。
ステップ210bにおいて、3個目のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、3個目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ211bに進む。3個目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ210bに戻る。
ステップ212bにおいて、読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ213bに進む。
ステップ213bにおいて、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後、最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止するように、回転リール23の回転を停止させる。そして、停止制御処理を終了する。
ステップ501bにおいて、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲(MT1)が「(6)3.6秒<T1」であるか否かを判定する。そして「(6)3.6秒<T1」でないと判定した場合には、ステップ502bに進む。「(6)3.6秒<T1」であると判定した場合には、第1間隔時間判定処理を終了する。
ステップ503bにおいて、第1間隔時間計時手段の計時時間(T1)が、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲(MT1)に収まるか否かを判定する。そして、「収まる」と判定した場合には、ステップ507bに進む。「収まらない」と判定した場合には、第1間隔時間判定処理を終了する。
ステップ505bにおいて、最も多く記憶される時間範囲(MT1)と2番目に多く記憶される時間範囲(ST1)とが連続するか否かを判定する。そして、「連続する」と判定した場合には、ステップ506bに進む。「連続しない」と判定した場合には、第1間隔時間判定処理を終了する。
ステップ507bにおいて、AT開始抽選実行信号が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。そして、第1間隔時間判定処理を終了する。
以上のように、第2の実施の形態によれば、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、「赤セブン当選役」に入賞し得る権利を有するゲームにおける第1間隔時間が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるときには、「通常利益」として通常遊技からBBへ移行するとともに、「特別利益」としてAT開始抽選を行う。これにより、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
第3の実施の形態に係るスロットマシンは、ハードウエアの構成及び演出制御装置300の制御については、第1の実施の形態に係るスロットマシンと同様なので、説明を省略する。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、第1の実施の形態に係る遊技制御装置100には、最新操作順序記憶手段230、操作順序履歴記憶手段240及び操作順序一致判定手段250が設けられているが、第3の実施の形態に係る遊技制御装置100には、これらに替えて、第1間隔時間回転計数手段、第1間隔時間履歴記憶手段及び第1間隔時間判定手段が設けられている。
なお、第3の実施の形態には、第2の実施の形態と同様に「第1間隔時間履歴記憶手段」及び「第1間隔時間判定手段」が設けられている。ここで、一定の速度で回転する回転リール23の回転数を計測して、この回転数を時間に換算することで、計時することができる。そこで、第3の実施の形態では、「第1間隔時間履歴記憶手段」は、第1間隔時間中の回転リール23の回転数を記憶し、「第1間隔時間判定手段」は、第1間隔時間履歴記憶手段に記憶される回転数に基づいて判定するようにした。
第1間隔時間回転計数手段は、第1間隔時間中の回転リール23の回転数を計数するものである。本実施の形態では、左回転リール23L用、中央回転リール23M用及び右回転リール23R用の計3つの第1間隔時間回転計数手段が設けられている。
具体的には、3つの第1間隔時間回転計数手段は、各回転リール23が定常回転するとともに、すべてのインデックスセンサー27がインデックスを検出したことを契機に、計数を初期値「0」にリセットして、インデックスセンサーがインデックスを検出した回数を計数する。そして、3個のストップスイッチ54の中の2個が操作されて、最後のストップスイッチ54が操作されたことを契機に、計数を終了する。
(第1間隔時間履歴記憶手段)
第1間隔時間履歴記憶手段は、過去の複数ゲームにおける第1間隔時間を記憶する。
本実施の形態では、第1間隔時間履歴記憶手段は、3個の回転リール23のうちで最後に回転を停止した回転リール23についての第1間隔時間中の回転数を、過去100ゲーム分記憶する。
(第1間隔時間判定手段)
第1間隔時間判定手段は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第1間隔時間が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定するものである。
本実施の形態では、第1間隔時間判定手段は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を有し、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数が全体の8割以上であるときは、第1間隔時間回転計数手段の回転数が、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数、またはこれより1回転少ない回転数と一致するか否かを判定する。そして、第1間隔時間判定手段が「収まる」と判定すると、AT開始抽選実行信号が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。
ここで、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数が全体の5割以上8割未満である場合に、最も多く記憶される回転数と2番目に多く記憶される回転数とが連続するときには、第1間隔時間回転計数手段の計数が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶の中で最も多く記憶される回転数または2番目に多く記憶される回転数に一致するか否かを判定する。
ただし、第1間隔時間判定手段は、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合でも、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数が全体の5割未満であるときには、収まるか否かの判定を行わない。また、第1間隔時間判定手段は、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数が全体の5割以上8割未満である場合でも、最も多く記憶される回転数と2番目に多く記憶される回転数とが連続しないときには、収まるか否かの判定を行わない。また、第1間隔時間判定手段は、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数が「7回転以上」であるときには、収まるか否かの判定を行わない。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係る停止制御処理は、第2の実施の形態に係る停止制御処理のステップ203b及びステップ211bを読み替えたものであり、他のステップは共通する。そこで、ステップ203b及びステップ211bのみを説明し、他のステップについては説明を省略する。
具体的には、第2の実施の形態に係る停止制御処理のステップ203bを、「3つの第1間隔時間回転計数手段が計数を初期値「0」にリセットして、インデックスセンサーがインデックスを検出した回数を計数する。そして、ステップ204bに進む。」と読み替える。
第1の実施の形態では、遊技移行処理のステップ310において、操作順序一致判定手段250による操作順序一致判定処理が行われたが、第3の実施の形態では、第1間隔時間判定手段による第1間隔時間判定処理が行われる。そこで、第1間隔時間判定処理について、図13に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ501cにおいて、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数(MR)が「7回転以上」であるか否かを判定する。そして「7回転以上」でないと判定した場合には、ステップ502cに進む。「7回転以上」であると判定した場合には、第1間隔時間判定処理を終了する。
ステップ503cにおいて、第1間隔時間回転計数手段の回転数(R1)が、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数(MR)、またはこれより1回転少ない回転数(MR−)と一致するか否かを判定する。そして、第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数(MR)、またはこれより1回転少ない回転数(MR−)と一致すると判定した場合、つまり「収まる」と判定した場合には、ステップ507cに進む。第1間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される回転数(MR)、及びこれより1回転少ない回転数(MR−)のどちらにも一致しないと判定した場合、つまり「収まらない」と判定した場合には、第1間隔時間判定処理を終了する。
ステップ505cにおいて、最も多く記憶される回転数(MR)と2番目に多く記憶される回転数(SR)とが連続するか否かを判定する。そして、「連続する」と判定した場合には、ステップ506cに進む。「連続しない」と判定した場合には、第1間隔時間判定処理を終了する。
以上のように、第3の実施の形態によれば、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、「赤セブン当選役」に入賞し得る権利を有するゲームにおける第1間隔時間が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるときには、「通常利益」として通常遊技からBBへ移行するとともに、「特別利益」としてAT開始抽選を行う。これにより、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係るスロットマシンは、ハードウエアの構成及び演出制御装置300の制御については、第1の実施の形態に係るスロットマシンと同様なので、説明を省略する。
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、第1の実施の形態に係る遊技制御装置100には、最新操作順序記憶手段230、操作順序履歴記憶手段240及び操作順序一致判定手段250が設けられているが、第4の実施の形態に係る遊技制御装置100には、これらに替えて、第2間隔時間計時手段、第2間隔時間履歴記憶手段及び第2間隔時間判定手段が設けられている。
そこで、第4の実施の形態では、第1の実施の形態と相違する各手段について説明する。
各回転リールが回転を開始して各ストップスイッチの操作が有効になった後に、いずれか1のストップスイッチが操作されてから他の1のストップスイッチが操作されるまでの時間を「第2間隔時間」とする。
第2間隔時間計時手段は、第2間隔時間を計時するものである。
具体的には、各回転リール23が定常回転するとともに、すべてのインデックスセンサー27がインデックスを検出したことを契機に、停止制御手段160による回転リール23の停止制御が可能になる、つまり各ストップスイッチ54の操作が有効になる。そして、3個のストップスイッチ54の中の1個目が操作されたことを契機に、第2間隔時間計時手段が計時時間を初期値「0」にリセットして、計時を開始する。さらに、3個のストップスイッチ54の中の2個が操作されて、最後のストップスイッチ54が操作されたことを契機に、計時を終了する。
第2間隔時間履歴記憶手段は、過去の複数ゲームにおける第2間隔時間を記憶する。
本実施の形態では、第2間隔時間履歴記憶手段は、第2間隔時間計時手段により計時された第2間隔時間の過去100ゲーム分を、遊技制御装置100のRAMの所定領域に記憶させるようになっている。
また、第2間隔時間履歴手段は、第2間隔時間計時手段により計時された第2間隔時間(T2)が下記(1)〜(5)のいずれの時間範囲に属するかも記憶する。
(1)T2≦1秒、(2)1秒<T2≦1.4秒、(3)1.4秒<T2≦1.8秒、(4)1.8秒<T2≦2.2秒、(5)2.2秒<T2
また、第2間隔時間履歴記憶手段は、ゲーム更新手段210により次のゲームに持ち越す必要のないRAMのデータがクリアされる際に、第2間隔時間計時手段の計時時間に基づいて過去100ゲーム分の第2間隔時間を更新する。
第2間隔時間判定手段は、特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第2間隔時間が、第2間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定するものである。
本実施の形態では、第2間隔時間判定手段は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を有し、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の8割以上であるときは、第2間隔時間計時手段の計時時間が、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲に収まるか否かを判定する。そして、第2間隔時間判定手段が「収まる」と判定すると、AT開始抽選実行信号が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。
ここで、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の5割以上8割未満である場合に、最も多く記憶される時間範囲と2番目に多く記憶される時間範囲とが連続するときには、第2間隔時間計時手段の計時時間が、第2間隔時間履歴記憶手段の記憶の中で最も多く記憶される時間範囲または2番目に多く記憶される時間範囲に収まるか否かを判定する。
ただし、第2間隔時間判定手段は、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合でも、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の5割未満であるときには、収まるか否かの判定を行わない。また、第2間隔時間判定手段は、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が全体の5割以上8割未満である場合でも、最も多く記憶される時間範囲と2番目に多く記憶される時間範囲とが連続しないときには、収まるか否かの判定を行わない。また、第2間隔時間判定手段は、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲が「(5)2.2秒<T2」であるときには、収まるか否かの判定を行わない。
(スロットマシンSの動作)
次に、本実施の形態の停止制御処理について、図14に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ201dにおいて、遊技制御装置100のRAMの当選フラグに応じた停止テーブルを読み出す。遊技制御装置100のRAMにいずれの当選フラグも有さない場合には、ハズレ停止テーブルを読み出す。そして、ステップ202dに進む。
ステップ203dにおいて、1個目のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、1個目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ204dに進む。1個目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ203dに戻る。
ステップ204dにおいて、第2間隔時間計時手段が計時時間を初期値「0」にリセットして、計時を開始する。そして、ステップ205dに進む。
ステップ211dにおいて、第2間隔時間計時手段が計時を終了する。そして、ステップ212dに進む。
ステップ213dにおいて、取得した滑りコマ数分の停止基準位置が図柄表示窓31を通過した後、最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止するように、回転リール23の回転を停止させる。そして、停止制御処理を終了する。
第1の実施の形態では、遊技移行処理のステップ310において、操作順序一致判定手段250による操作順序一致判定処理が行われたが、第4の実施の形態では、第2間隔時間判定手段による第2間隔時間判定処理が行われる。そこで、第2間隔時間判定処理について、図15に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ602において、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲(MT2)が全体の8割以上であるか否かを判定する。そして、「全体の8割以上である」と判定した場合には、ステップ603に進む。「全体の8割未満である」と判定した場合には、ステップ604に進む。
ステップ604において、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲(MT2)が全体の5割以上であるか否かを判定する。そして、「全体の5割以上である」と判定した場合には、ステップ605に進む。「全体の5割未満である」と判定した場合には、第2間隔時間判定処理を終了する。
ステップ606において、第2間隔時間計時手段の計時時間(T2)が、第2間隔時間履歴記憶手段に最も多く記憶される時間範囲(MT2)または2番目に多く記憶される時間範囲(ST2)に収まるか否かを判定する。そして、「収まる」と判定した場合には、ステップ607に進む。「収まらない」と判定した場合には、第2間隔時間判定処理を終了する。
以上のように、第4の実施の形態によれば、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定された場合に、「赤セブン当選役」に入賞し得る権利を有するゲームにおける第2間隔時間が、第2間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるときには、「通常利益」として通常遊技からBBへ移行するとともに、「特別利益」としてAT開始抽選を行う。これにより、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
(他の実施の形態)
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
具体的には、第1の実施の形態と第2の実施の形態を適宜組み合わせる、または第1の実施の形態と第3の実施の形態を適宜組み合わせることにより、例えば、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定されたゲームにおいて、ストップスイッチ54の操作順序と、操作順序履歴記憶手段240の記憶の中で最も多い操作順序とが一致し、さらに、第1間隔時間が第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるときには、「通常利益」として通常遊技からBBへ移行するとともに、「特別利益」としてAT開始抽選を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態は、所定期間に当選抽選手段130の抽選結果に関する情報を報知する所謂「アシストタイム」を有し、「特別利益」としてアシストタイムを開始するか否かを抽選する「AT開始抽選」を行うようになっている。アシストタイムが開始すると、遊技者が普段よりも高い頻度で当選役に入賞して、手持ちのメダルを増やすことができるので、遊技の興趣を十分に発揮することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、例えば、音声データ記憶手段330には特別なBGMの音声データを予め記憶し、「特別利益」として音声出力制御手段340がこのBGMをスピーカ35,45から出力するようにしてもよい。これにより、遊技者は通常聴くことができない特別なBGMを聴きながら遊技を行うので、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
また、上述した実施の形態では、BB中に「320枚」を超えるメダルの支払いが行われると、BBを終了して通常遊技に移行するようになっているが、「特別利益」としてBB終了条件を引き上げてもよい(例えば、「320枚」から「465枚」に引き上げる等)。これにより、より長くBBが継続して、遊技者が手持ちのメダルを増やすことができるので、遊技の興趣を十分に発揮することができる。
また、上述した実施の形態では、遊技制御装置100のRAMの所定領域に赤セブン当選フラグを有するゲームにおいて、入賞判定手段170により「赤セブン当選役の入賞」と判定されたことを契機に操作順序一致判定手段250、第1間隔時間判定手段または第2間隔時間判定手段による判定が行われるようになっているが、入賞判定手段170による判定が行われる前に操作順序一致判定手段250、第1間隔時間判定手段または第2間隔時間判定手段による判定が行われるようにしてもよい。例えば、第1の実施の形態において、各ストップスイッチ54の操作が有効になってから1個目または2個目のストップスイッチ54が操作される度に(例えば、停止制御処理のステップ206aまたはステップ210aの直後などに)、操作順序一致判定手段250による判定が行われるようにしてもよい。
53 スタートスイッチ 54 ストップスイッチ
130 当選抽選手段 160 停止制御手段
170 入賞判定手段 240 操作順序履歴記憶手段
250 操作順序一致判定手段
Claims (3)
- 表面に複数個の図柄が付された複数個の回転リールと、
各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
スタートスイッチの操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う当選抽選手段と、
ストップスイッチの操作を契機に、対応する回転リールの停止制御を回転位置に基づいて行う停止制御手段と、
すべての回転リールの回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行う入賞判定手段とを備え、
当選抽選手段の抽選で当選役に当選したことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が発生し、
入賞判定手段により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が消滅し、
停止制御手段は、当選役に入賞し得る権利を有する場合には、当該当選役に入賞し得るように且つその他の当選役に入賞しないように停止制御を行い、当選役に入賞し得る権利を有さない場合には、いずれの当選役も入賞しないように停止制御を行い、
入賞判定手段により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じた通常利益を遊技者に与えるスロットマシンであって、
過去の複数ゲームにおけるストップスイッチの操作順序を記憶する操作順序履歴記憶手段と、
特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおけるストップスイッチの操作順序と、操作順序履歴記憶手段の記憶の中で最も多い操作順序とが一致するか否かを判定する操作順序一致判定手段とを備え、
入賞判定手段により特定の当選役の入賞と判定されたゲームに関し、操作順序一致判定手段により一致すると判定された場合に、当該当選役に応じた通常利益に加え、特別利益を遊技者に与えることを特徴とするスロットマシン。 - 表面に複数個の図柄が付された複数個の回転リールと、
各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
スタートスイッチの操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う当選抽選手段と、
ストップスイッチの操作を契機に、対応する回転リールの停止制御を回転位置に基づいて行う停止制御手段と、
すべての回転リールの回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行う入賞判定手段とを備え、
当選抽選手段の抽選で当選役に当選したことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が発生し、
入賞判定手段により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が消滅し、
停止制御手段は、当選役に入賞し得る権利を有する場合には、当該当選役に入賞し得るように且つその他の当選役に入賞しないように停止制御を行い、当選役に入賞し得る権利を有さない場合には、いずれの当選役も入賞しないように停止制御を行い、
入賞判定手段により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じた通常利益を遊技者に与えるスロットマシンであって、
1ゲームにおいて、各回転リールが回転を開始して各ストップスイッチの操作が有効になってからストップスイッチが操作されるまでの時間を「第1間隔時間」とし、
過去の複数ゲームにおける第1間隔時間を記憶する第1間隔時間履歴記憶手段と、
特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第1間隔時間が、第1間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定する第1間隔時間判定手段とを備え、
入賞判定手段により特定の当選役の入賞と判定されたゲームに関し、第1間隔時間判定手段により収まると判定された場合に、当該当選役に応じた通常利益に加え、特別利益を遊技者に与えることを特徴とするスロットマシン。 - 表面に複数個の図柄が付された複数個の回転リールと、
各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
スタートスイッチの操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う当選抽選手段と、
ストップスイッチの操作を契機に、対応する回転リールの停止制御を回転位置に基づいて行う停止制御手段と、
すべての回転リールの回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定を行う入賞判定手段とを備え、
当選抽選手段の抽選で当選役に当選したことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が発生し、
入賞判定手段により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に入賞し得る権利が消滅し、
停止制御手段は、当選役に入賞し得る権利を有する場合には、当該当選役に入賞し得るように且つその他の当選役に入賞しないように停止制御を行い、当選役に入賞し得る権利を有さない場合には、いずれの当選役も入賞しないように停止制御を行い、
入賞判定手段により当選役の入賞と判定されたことを契機に、当該当選役に応じた通常利益を遊技者に与えるスロットマシンであって、
1ゲームにおいて、各回転リールが回転を開始して各ストップスイッチの操作が有効になった後に、いずれか1のストップスイッチが操作されてから他の1のストップスイッチが操作されるまでの時間を「第2間隔時間」とし、
過去の複数ゲームにおける第2間隔時間を記憶する第2間隔時間履歴記憶手段と、
特定の当選役に入賞し得る権利を有するゲームにおける第2間隔時間が、第2間隔時間履歴記憶手段の記憶を基に定まる時間範囲に収まるか否かを判定する第2間隔時間判定手段とを備え、
入賞判定手段により特定の当選役の入賞と判定されたゲームに関し、第2間隔時間判定手段により収まると判定された場合に、当該当選役に応じた通常利益に加え、特別利益を遊技者に与えることを特徴とするスロットマシン。
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