JP2006094998A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

【課題】特別役の当選ストック機能を用いずに、特別役の当選、入賞確率に波を与える。
【解決手段】役抽選テーブル６１ａは、メダル投入枚数が３枚のときのＢＢの当選確率がｅ１に設定されており、メダル投入枚数が１枚のときのＢＢの当選確率がｅ２（ｅ２＞ｅ１）に設定されている。ＢＢは、入賞させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより入賞が容易となるように設定されている。メダル投入枚数を１枚にすべき旨、及びＢＢの当選時にそのＢＢを入賞させるための情報を報知するか否かの抽選を行う報知抽選手段６９と、報知抽選手段６９で当選したときに、メダル投入枚数を１枚にすべき旨、及びＢＢの当選時にそのＢＢを入賞させるための情報を報知する報知実行手段７０とを備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、特別役の当選ストック機能を用いることなく、特別役の当選、入賞確率に波を与えることができるスロットマシンに関するものである。

従来のスロットマシンにおいて、特別役に当選したときは、その特別役の当選を持ち越すように制御するスロットマシンが知られている（例えば、特許文献１参照）。この種のスロットマシンでは、特別役に当選したときは、その当選を持ち越すとともに、当選の持越しの解除条件が満たされたときは、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に（特別役を入賞可能に）制御するものである（特別役の当選ストック機能）。これにより、遊技の進行に伴う出玉率の変化に適度の波を持たせることができる。
特開２００２−３５２２０号公報

しかし、前述の従来の技術のように特別役の当選ストック機能を有するものでは、特別役に当選したにもかかわらず、当選した特別役を意図的に入賞させない遊技状態を作り出すものであった。このため、特別役の当選ストック機能を用いないで、出玉率に適度の波を持たせることが要請されている。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、特別役の当選ストック機能を用いないで、特別役の当選、入賞確率に波を与えることである。

本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
（請求項１）
請求項１の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技者にとって有利となる特別遊技を実行するように制御する特別遊技制御手段とを備え、前記通常遊技で用いられる前記役抽選テーブルは、遊技媒体の投入数がｍであるときの前記特別役に当選する確率がｅ１に設定されているとともに、遊技媒体の投入数がｎ（ｎ＜ｍ）であるときの前記特別役に当選する確率がｅ２（ｅ２＞ｅ１）に設定されており、前記役抽選手段で前記特別役に当選した場合において、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定されており、遊技媒体の投入数を前記ｎにすべき旨を報知するとともに、前記特別役に当選したときに前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知するか否かの抽選を行う報知抽選手段と、前記報知抽選手段で当選したときに、遊技媒体の投入数を前記ｎにすべき旨を報知するとともに、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知実行手段とを備えることを特徴とする。

請求項１の発明においては、遊技媒体の投入数がｍであるときの特別役の当選確率ｅ１より、遊技媒体の投入数がｎであるときの特別役の当選確率ｅ２の方が高く設定されている。また、特別役は、図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となっている。

この場合において、報知抽選手段で当選したときは、遊技媒体の投入数をｎにすべき旨が報知されるとともに、特別役に当選したときは、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知される。これにより、報知抽選手段で当選したときは、特別役を入賞させやすくなる。

なお、以下の実施形態では、特別役は、ＢＢであり、ｍは３枚（メダル）であり、ｎは１枚である。また、ｍ＝３であるときのＢＢの当選確率ｅ１は１／２４０であり、ｎ＝１であるときのＢＢの当選確率ｅ２は１／５である。

（請求項２）
請求項２の発明は、請求項１に記載のスロットマシンにおいて、前記報知実行手段により報知が行われていないときに前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、その後に、前記報知抽選手段による抽選で当選するまで、前記報知実行手段は、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知しないように制御することを特徴とする。

請求項２の発明においては、報知抽選手段で当選する前に特別役に当選したときは、その後に報知抽選手段による抽選に当選するまで、報知実行手段による報知が行われない。したがって、報知抽選手段で当選する前に特別役に当選したとしても、特別役を入賞させやすくなることはない。

（請求項３）
請求項３の発明は、請求項１に記載のスロットマシンにおいて、前記報知実行手段により報知が行われていないときに遊技媒体の投入数を前記ｎにして遊技を行った結果、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、その後に、前記報知抽選手段による抽選で当選するまで、前記報知実行手段は、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知しないように制御することを特徴とする。

請求項３の発明においては、報知抽選手段で当選する前に、遊技媒体の投入数をｎにして特別役に当選したときは、その後に報知抽選手段による抽選に当選するまで、報知実行手段による報知が行われない。したがって、報知抽選手段で当選する前に遊技媒体をｎにして（特別役の当選確率を高くして遊技を行い）特別役に当選したとしても、特別役を入賞させやすくなることはない。

（請求項４）
請求項４の発明は、請求項３に記載のスロットマシンにおいて、前記報知実行手段により報知が行われていないときに遊技媒体の投入数を前記ｎにして遊技を行った結果、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記報知抽選手段は、それまでの当選確率より低い当選確率で、報知するか否かの抽選を行うことを特徴とする。

請求項４の発明においては、報知抽選手段で当選する前に、遊技媒体の投入数をｎにして特別役に当選したときは、その後は、それまでの当選確率より低い確率で報知抽選手段による抽選が行われる。
したがって、報知抽選手段で当選する前に、遊技媒体の投入数をｎにして特別役に当選したときは、報知抽選手段による抽選で当選しにくくなるというペナルティを課すことができる。

（請求項５）
請求項５の発明は、請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載のスロットマシンにおいて、前記通常遊技中及び前記特別遊技中において、前記役抽選手段は、特定小役を含めて役の抽選を行い、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、その役に応じた数の遊技媒体を払い出すように制御する払出し手段を備え、前記払出し手段は、前記通常遊技中に前記特定小役に当選し、前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体数ｆ１を払い出すとともに、前記特別遊技中に前記特定小役に当選し、前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体数ｆ２（ｆ２＞ｆ１）を払い出すように制御することを特徴とする。

請求項５の発明においては、通常遊技中に特定小役に入賞したときは、遊技媒体数ｆ１が払い出されるが、特別遊技中に特定小役に入賞したときは、遊技媒体数ｆ１より多いｆ２が払い出される。したがって、同一役の入賞時でも特別遊技中の方の払出しを多くして、特別遊技中の出玉率を高めることができる。
なお、以下の実施形態では、遊技媒体数ｆ１は、１枚であり、遊技媒体数ｆ２は、１５枚である。

（請求項６）
請求項６の発明は、請求項５に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選テーブルでは、遊技媒体の投入数が前記ｍであるときの前記特定小役の当選確率がｇ１に設定されているとともに、遊技媒体の投入数が前記ｎであるときの前記特定小役の当選確率がｇ２（ｇ２＜ｇ１）に設定されていることを特徴とする。

請求項６の発明においては、遊技媒体の投入数がｍであるときは、特定小役の当選確率はｇ１であるが、遊技媒体の投入数がｎであるときは、特定小役の当選確率は、ｇ１より低いｇ２となる。したがって、報知抽選手段による抽選で当選した後、遊技媒体数をｎにして遊技を行うときは、特定小役の当選確率を低くすることで、特別役の当選確率を高くすることができる。
なお、以下の実施形態では、ｍ＝３であるときの当選確率ｇ１は、１／１．２３４であり、ｎ＝１であるときの当選確率ｇ２は、１／６５５３６である。

（請求項７）
請求項７の発明は、請求項５又は請求項６に記載のスロットマシンにおいて、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段で前記特定小役に当選した場合において、当選した前記特定小役に対応する所定の操作順番で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように前記リールを停止制御するとともに、前記所定の操作順番以外の操作順番で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように前記リールを停止制御し、前記特別遊技中に前記特定小役に当選したときは、前記通常遊技中に前記特定小役に当選したときより、当選した前記特定小役に対応する前記所定の操作順番を報知する機会が多くなるように制御することを特徴とする。

請求項７の発明においては、特定小役は、ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときに限って入賞する役に設定される。そして、特別遊技中は、通常遊技中よりも、その操作順番が報知される機会が多くなる（報知される確率が高くなる）。
したがって、特別遊技中は、特定小役の入賞率を通常遊技中より高くすることで、出玉率を高くすることができる。

（請求項８）
請求項８の発明は、請求項１から請求項７までのいずれか１項に記載のスロットマシンにおいて、前記特別役に対応する図柄の組合せは、複数種類設けられており、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せとして、いずれか１つの図柄の組合せが設定され、前記報知実行手段は、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せの種類を報知することを特徴とする。

請求項８の発明においては、特別役に対応する図柄の種類として複数種類が設けられ、報知実行手段は、当選した特別役に対応する図柄の種類を報知する。
したがって、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として図柄の種類を報知することで、その情報が報知されないときより、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定することができる。

（請求項１）
請求項１の発明によれば、報知抽選手段で当選したときは、特別役を入賞させやすくすることで、特別役の入賞率が変化する遊技状態を作り出すことができる。

（請求項２）
請求項２の発明によれば、報知抽選手段で当選する前に特別役に当選したとしても、報知抽選手段で当選しない限り、特別役を入賞させやすくしないようにすることができる。

（請求項３）
請求項３の発明によれば、報知抽選手段で当選する前に、遊技媒体をｎにして（特別役の当選確率を高くして遊技を行い）特別役に当選したとしても、報知抽選手段で当選しない限り、特別役を入賞させやすくしないようにすることができる。

（請求項４）
請求項４の発明によれば、報知抽選手段で当選する前に、遊技媒体の投入数をｎにして特別役に当選したときは、報知抽選手段による抽選で当選しにくくなるというペナルティを課すことができる。

（請求項５）
請求項５の発明によれば、同一役（特定小役）の入賞時でも特別遊技中の方の払出しを多くして、特別遊技中の出玉率を高めることができる。

（請求項６）
請求項６の発明によれば、報知抽選手段による抽選で当選した後、遊技媒体数をｎにして遊技を行うときは、特定小役の当選確率を低くすることで、特別役の当選確率を高くすることができる。

（請求項７）
請求項７の発明によれば、特別遊技中は、特定小役の入賞率を通常遊技中より高くすることで、出玉率を高くすることができる。

（請求項８）
請求項８の発明によれば、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として図柄の種類を報知することで、その情報が報知されないときより、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定することができる。

以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図１は、本実施形態におけるスロットマシン１０の制御の概略を示すブロック図である。
（遊技制御手段）
スロットマシン１０の遊技制御手段６０は、スロットマシン１０の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン１０全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール３１の駆動（回転及び停止）制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力、及び情報の報知等を制御する。遊技制御手段６０は、所定の制御基板上に設けられており、演算等を行うＣＰＵと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくＲＯＭと、ＣＰＵが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくＲＡＭ等とを備える。

（スタートスイッチ、ストップスイッチ、ベットスイッチ）
図１に示すように、遊技制御手段６０の入力側（図１中、左側）には、ベットスイッチ４０、スタートスイッチ４１、ストップスイッチ４２及びが電気的に接続されている。
ベットスイッチ４０は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図１では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ４０と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ４０の操作に含まれるものである。

また、スタートスイッチ４１は、リール３１を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ４２は、３つのリール３１に対応して３つ設けられ、対応するリール３１を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。

（モータ、リール）
遊技制御手段６０の出力側（図１中、右側）には、以下に示すモータ３２等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ３２は、リール３１を回転させるためのものであり、リール３１の回転中心部に連結され、遊技制御手段６０によって制御される。
リール３１は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄（後述する、役を構成する図柄等）を印刷したリールテープを貼付したものである。

リール３１は、本実施形態では並列に３つ設けられている。また、各リール３１は、スロットマシン１０のフロントパネルに設けられた表示窓（図示せず）から、上下に連続する３図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン１０の表示窓から、合計９個の図柄が見えるように配置されている。

そして、スタートスイッチ４１が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段６０に入力される。遊技制御手段６０は、この信号を受信すると、全てのモータ３２を駆動制御して、全てのリール３１を回転させるように制御する。このようにしてリール３１がモータ３２によって回転されることで、リール３１上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。

また、ストップスイッチ４２が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段６０に入力される。遊技制御手段６０（具体的には、後述するリール停止制御手段６４）は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ４２に対応するモータ３２を駆動制御して、そのモータ３２に係るリール３１の停止制御を行う。

ここで、本実施形態では、リール３１は、左、中、右の３つが設けられており、これに対応して、ストップスイッチ４２は、左、中、右の３つが設けられている。すなわち、左ストップスイッチ４２に対応するリール３１は左リール３１であり、中ストップスイッチ４２に対応するリール３１は中リール３１であり、右ストップスイッチ４２に対応するリール３１は右リール３１である。

（演出出力機器（ランプ、スピーカ、画像表示装置））
また、遊技制御手段６０の出力側（図１中、右側）には、ランプ２１、スピーカ２２、及び画像表示装置２３等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ２１は、スロットマシン１０の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ２１には、各リール３１の内周側に固定されたバックランプ（図示せず）や、スロットマシン１０の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ（図示せず）等が含まれる。

さらにまた、スピーカ２２は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらに、画像表示装置２３は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。

なお、以上の演出出力機器は、本実施形態では、演出を出力する他に、メダルの投入枚数を１枚にすべき旨や、当選した特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知したり、小役２に当選したときに、当選した小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ４２の操作順番の情報を報知するものである。これらの点については後述する。

遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ４０を操作してメダルを投入し、スタートスイッチ４１をオンする。スタートスイッチ４１がオンされることで有効ライン数が確定するとともに、全リール３１が始動（回転が開始）される。

そして、遊技者は各ストップスイッチ４２を押すことで各リール３１の回転を停止させる。全てのリール３１の停止時に、有効ライン上にいずれかの役に対応する図柄の組合せが停止してその役の入賞となったときは、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。

（図柄組合せライン、有効ライン）
図示しないが、スロットマシン１０の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン（有効ライン）が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール３１の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計５本から構成されている。そして、各リール３１の上下に連続する３図柄は、それぞれ１以上の図柄組合せライン上に位置している。

さらに、５本の図柄組合せラインのうち、遊技者によって投入されたメダル枚数に応じて、図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。

一方、「無効ライン」とは、メダル投入枚数が３枚以外の場合に生じ、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与（メダルの払出し等）を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。

本実施形態では、１遊技でのメダル投入枚数は、１枚又は３枚である。そして、メダル投入枚数が１枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せライン（１本）が有効ラインに設定されるとともに残りの４本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。また、メダル投入枚数が３枚であるときには、全ての図柄組合せライン（合計５本）が有効ラインに設定され、無効ラインは存在しない。

なお、本実施形態では、メダル投入枚数が２枚であるときは想定していないが、仮にメダル投入枚数を２枚としたときは、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せライン（合計３本）が有効ラインに設定されるとともに他の２本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。

（役）
図２は、本実施形態における通常遊技中に抽選される役（後述する役抽選手段６１で抽選される役）の種類、当選確率、及び図柄の組合せを示す図である。図２に示すように、役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。

特別役とは、通常遊技から特別遊技（通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技）に移行される役である。本実施形態では、図２に示すように、特別役として、ＢＢ（ビックボーナス）、及びＲＢ（レギュラーボーナス）が設けられている。なお、他の特別役として、ＳＢ（シングルボーナス）が挙げられるが、本実施形態で、ＢＢ及びＲＢのみが設けられており、ＳＢは設けていない。
ここで、ＢＢは、特別遊技の１つであるＢＢ遊技に移行させる役であり、ＲＢは、特別遊技の他の１つであるＲＢ遊技に移行させる役である。

また、詳細については後述するが、本実施形態のＢＢは、ＢＢに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、ＢＢに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定されている役である。

さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では小役１〜小役３の３種類設けられている。そして、小役の種類に応じて、その役に対応する図柄の組合せ及びメダルの払出し枚数が異なるように設定されている。
なお、小役２は、本発明における特定小役に相当する役であって、ＢＢ遊技中は、小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報（ストップスイッチ４２の操作順番の情報）が報知される役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。

なお、図示しないが、特別遊技中には、それぞれ特別遊技特有の役が設けられている。ＢＢ遊技に移行すると、最初に第１遊技（一般遊技）が開始されるが、この第１遊技では、小役１〜小役３の他に、第２遊技に移行するための移行役が抽選される。そして、第１遊技で移行役に当選、入賞すると、第２遊技が開始される。また、第２遊技では、所定役（のみ）の抽選が行われる。所定役は、小役と同様に、当選、入賞したときには、所定枚数のメダルが払い出される役である。さらにまた、ＲＢ遊技では、ＢＢ遊技の第２遊技と同様に、所定役の抽選が行われる。

以上の各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役（ＢＢ及びＲＢ）が挙げられる。特別役に当選したときは、リール３１の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで（特別役の入賞となるまで）の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。

なお、特別役に当選していない遊技中、すなわち特別役の当選が持ち越されていない遊技中を、「非内部中」という。また、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない（入賞していない）遊技中、すなわち特別役の当選が持ち越されている遊技中を「内部中」という。

以上のように特別役の当選は持ち越されるのに対し、特別役以外の役は、持ち越されない。役の抽選において、特別役以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止（入賞）可能なようにリール３１が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。

また、図２に示すように、以上の各種の役に対応する、リール３１の図柄の組合せが予め定められている。例えば小役１の図柄の組合せは、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」と定められている。

このような場合において、全てのリール３１の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。例えば、全てのリール３１の停止時に、いずれかの有効ラインに「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが停止したときは、小役１の入賞となり、所定枚数のメダルが払い出される。

また、図２に示すように、ＢＢには、１２種類の図柄の組合せが設定されている。ＢＢに当選したときには、これらのうち、いずれか１つの図柄の組合せが有効ラインに停止すれば、ＢＢの入賞となる。ただし、後述するように、ＢＢに当選したときに、１２種類の図柄の組合せの全てが有効ラインに停止可能となるわけではなく、いずれか１種類の図柄の組合せのみが有効ラインに停止可能となる。

さらにまた、小役２は、ストップスイッチ４２が所定の操作順番で操作されたときに限って、リール３１の停止可能位置の範囲内において、その小役２に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する（入賞する）ように制御される役である。したがって、小役２に当選しても、ストップスイッチ４２が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、その小役２に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しない役である。

なお、「リール３１の停止可能位置の範囲内」とは、ストップスイッチ４２が操作された時からリール３１が停止するまでのリール３１の移動制御量の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ４２が操作された瞬間の図柄を含めて５図柄以内を指す。また、いいかえれば、リール３１の停止制御時間の範囲内、すなわちストップスイッチ４２が操作された時からリール３１が停止するまでの時間を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ４２が操作された時から１９０ｍｓ以内を指す。

ここで、左、中、右の各リール３１にそれぞれ対応するストップスイッチ４２を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ４２の操作順番としては、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の６通り挙げられる。
そして本実施形態では、小役２の当選領域には、それぞれ６通りの操作順番が均等（１／６）に割り当てられている。図２に示すように、メダルの投入枚数が３枚であるときの小役２の当選確率は１／１．２３４であるが、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の各小役１の当選確率は、それぞれ１／７．４０４（１／１．２３４×１／６）に割り当てられている。

すなわち、小役２を１つの役としてみたときの（合算した）当選確率が１／１．２３４であり、小役２全体で１／１．２３４の当選領域が確保されているとともに、この１／１．２３４の当選領域が、例えば「操作順番が左中右の小役２」、「操作順番が左右中の小役２」、・・のように６分割されている。

この場合に、例えば小役２のうちの「操作順番が左中右の小役２」に当選した場合、ストップスイッチ４２が「左中右」の順番で操作されたときは、小役２に対応する図柄の組合せ（「ベル」−「ベル」−「ベル」）が有効ラインに停止するように制御されるが、それ以外の５通りの操作順番でストップスイッチ４２が操作されたときは、上記図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御される。
このように、小役２に当選したときは、いずれか１つの入賞可能なストップスイッチ４２の操作順番が予め定められる。

遊技制御手段６０は、以下の役抽選手段６１等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段６０は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
（役抽選手段）
役抽選手段６１は、役（上述した特別役、小役又はリプレイ等）の抽選を行うものである。役抽選手段６１は、例えば、役抽選用の乱数発生手段（ハードウェア乱数等）と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。

役抽選手段６１の乱数発生手段は、所定の領域（例えば１０進法で０〜６５５３５）の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ４１がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル６１ａと照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がＢＢ当選領域に属する場合は、ＢＢの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。

役抽選手段６１は、図２に示すように、例えば通常遊技中（非内部中）では、２種類の特別役（ＢＢ及びＲＢ）、３種類の小役（小役１〜小役３）、リプレイ及び非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選の有無及び当選役を判定する。

（役抽選テーブル）
役抽選テーブル６１ａは、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル６１ａは、遊技状態（通常遊技（非内部中／内部中）及び特別遊技）ごとに、特有の役抽選テーブル６１ａを備えている。
各役抽選テーブル６１ａは、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、例えば通常遊技（非内部中）では、図２に示すように、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。

また、役抽選テーブル６１ａにおいて、各役の当選領域及び非当選領域は、図２に示すように、メダルの投入枚数（１枚又は３枚）ごとに定められている。さらにまた、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値（例えば設定１〜設定６の６段階）ごとに定められており、図２に示す各役の当選確率は、いずれか１つの出玉率の設定値に対応する役の当選確率を例示したものである。

（特別役図柄抽選手段）
特別役図柄抽選手段６２は、特別役、特に本実施形態ではＢＢに当選したときに、入賞可能となる図柄の組合せを抽選によって決定（選択）するものである。本実施形態では、ソフトウェア乱数を用いて、１２の種類の図柄の組合せの中から、いずれか１種類の図柄の組合せを決定する。したがって、決定された１つの図柄の組合せのみが有効ラインに停止可能となり、残りの（１１種類の）図柄の組合せは、有効ラインに停止可能にはならない。

（特別役当選持越し手段、特別役フラグ）
特別役当選持越し手段６３は、特別役（ＢＢ又はＲＢ）に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで（その特別役が入賞するまで）の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。

本実施形態では、特別役に当選したときは、その特別役の当選を記憶しておくため、特別役の種類ごとに特別役（ＢＢ、ＲＢ）フラグ６３ａを備える。そして、例えばＢＢに当選したときは、ＢＢフラグ６３ａが（オフから）オンにされ、ＲＢに当選したときは、ＲＢフラグ６３ａがオンにされる。これらのＢＢ又はＲＢフラグ６３ａのオンの状態は、それぞれＢＢ又はＲＢが入賞するまで維持され、ＢＢ又はＲＢが入賞した時点で、オンからオフに戻される。

（リール停止制御手段）
リール停止制御手段６４は、ストップスイッチ４２が操作されたときに、役抽選手段６１による役の抽選結果と、ストップスイッチ４２が操作されたときのタイミング等とに基づいて、後述の停止位置決定テーブル６４ａを参照してそのストップスイッチ４２に対応するリール３１の停止位置を決定するとともに、モータ３２を駆動制御して、その決定した位置にそのリール３１が停止するように制御するものである。

例えば、リール停止制御手段６４は、役に当選した遊技では、リール３１の停止可能位置の範囲内において、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール３１を停止制御するとともに、当選役以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール３１を停止制御する。

（停止位置決定テーブル６４ａ）
停止位置決定テーブル６４ａは、役抽選手段６１による役の抽選結果と、ストップスイッチ４２が操作された瞬間のリール３１の位置とから、リール３１の図柄の停止位置を定めたものである。停止位置決定テーブル６４ａは、当選した役ごと（ただし、小役２を除く）の停止位置決定テーブル６４ａと、非当選時（いずれの役にも当選していないとき）の停止位置決定テーブル６４ａとを備えている。

例えば、いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル６４ａは、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール３１の停止位置が定められている。また、役の当選時に用いられる停止位置決定テーブル６４ａは、リール３１の停止可能位置の範囲内において、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、リール３１の停止位置が定められている。

なお、ＢＢを入賞させるためのＢＢテーブルについては、１２種類の図柄の組合せに対応して、１２種類のＢＢテーブルが設けられている。そして、ＢＢに当選したときは、特別役図柄抽選手段６２の抽選で当選した図柄の組合せに対応する停止位置決定テーブル６４ａが選択される。この停止位置決定テーブル６４ａは、いずれか１つのＢＢの図柄の組合せのみを有効ラインに停止させるものであり、他の１１種類のＢＢの図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール３１の停止位置が定められている。

例えば、「赤７」−「赤７」−「赤７」に対応する停止位置決定テーブル６４ａであるときは、そのＢＢの図柄の組合せのみが有効ラインに停止可能であり、それ以外の１１種類のＢＢの図柄の組合せ、例えば「青７」−「青７」−「青７」等は、有効ラインに停止しないようにリール３１の停止位置が定められている。

以上の停止位置決定テーブル６４ａを用いて、リール停止制御手段６４は、いずれかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、リール３１の停止可能位置の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せを構成する図柄を有効ラインに停止させるように制御する。すなわち、ストップスイッチ４２の操作を検知した位置で直ちにリール３１を停止させると、その役を構成する図柄が有効ラインに停止しないときには、リール３１を停止時に移動制御することにより、有効ラインにその役を構成する図柄を停止させるように制御する。

さらに、リール停止制御手段６４は、以下の操作順番検出手段６４ｂ、図柄配列データ記憶手段６４ｃを備える。
（操作順番検出手段）
操作順番検出手段６４ｂは、小役２に当選したときに、ストップスイッチ４２の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ４２は、各リール３１ごとに（左、中、右のリール３１ごとに）それぞれ設けられているが、第１番目（最初）にオンされたストップスイッチ４２が左、中、右のリール３１のうち、どのリール３１に対応するストップスイッチ４２であるか、さらに２番目にオンされたストップスイッチ４２が左、中、右のリール３１のうち、どのリール３１に対応するストップスイッチ４２であるかを検出する。各ストップスイッチ４２には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段６４ｂに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ４２の操作順番を検出する。

（図柄配列データ記憶手段）
図柄配列データ記憶手段６４ｃは、左、中、及び右の各リール３１について、図柄配列データを記憶したものである。ここで、「図柄配列データ」とは、各リール３１ごとに、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、小役２の当選時に、それぞれ、小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに用いられるものである。

先ず、役抽選手段６１による役の抽選で小役２に当選したときには、ストップスイッチ６２が操作される前（リール３１の停止制御前）に、リール停止制御手段６４は、当選した小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール３１の停止位置を定めた停止位置決定テーブル６４ａ（いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル６４ａ）を選択（セット）する。

そして、リール停止制御手段６４は、遊技者によって操作された（操作順番検出手段６４ｂによって検出された）ストップスイッチ４２の操作順番が、その当選した小役２に対応する操作順番と一致するときには、既にセットされている停止位置決定テーブル６４ａを用いずに、図柄配列データを用いて、小役２に対応する図柄の組合せを構成する図柄が有効ラインに停止するようにリール３１を停止制御する。

例えば、ストップスイッチ４２の操作順番が「左中右」に係る小役２に当選したと仮定する。この場合に、遊技者が最初に左リール３１に係るストップスイッチ４２を操作したときは、リール制御手段６４は、図柄配列データを用いて「ベル」の図柄が有効ラインに停止するようにリール３１を停止制御する。

これに対し、リール制御手段６４は、役抽選手段６１による役の抽選で小役２に当選した場合において、遊技者によって操作されたストップスイッチ４２の操作順番が、当選した小役２に対応するストップスイッチ４２の操作順番と一致しないときには、既にセットされている非当選時の停止位置決定テーブル６４ａを用いて（図柄配列データを用いずに）、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように（すなわち、当選した小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止しないように）リール３１を停止制御する。

なお、２番目又は３番目に操作されたストップスイッチ４２の操作順番が、当選した小役２に対応する操作順番と一致したときは、最初（１番目）に操作されたストップスイッチ４２の操作順番が当選した小役２に係る操作順番と一致していたときに限り、図柄配列データを用いてリール３１を停止制御する。

これに対し、２番目又は３番目に操作されたストップスイッチ４２の操作順番が一致していたとしても、それ以前の操作順番が一致していなかったときは、停止位置決定テーブル６４ａを用いてリール３１を停止制御する。

このように制御すれば、遊技者によって操作されたストップスイッチ４２の操作順番が、当選した小役２に対応する操作順番と一致していなかった以降のリール３１の停止制御については、一律に、停止位置決定テーブル６４ａを用いて行うことができる。

以上のようにして、小役２の当選時には、ストップスイッチ４２の操作順番に応じて、（当選した小役２を入賞させない）停止位置決定テーブル６４ａを用いた停止制御、又は図柄配列データを用いた図柄の停止制御を行うことで、ストップスイッチ４２の操作順番ごとの停止位置決定テーブル６４ａを設けておく必要がなくなる。これにより、制御を簡略化できるとともに、停止位置決定テーブル６４ａのデータ容量を少なくすることができる。
ただし、ストップスイッチ４２の操作順番に対応させて、小役２を入賞させる停止位置決定テーブル６４ａを設けることも可能である。

図３は、本実施形態における各リール３１の外周面の図柄配列を示す平面図である。図３では、「ベル」、及び「赤７」、「青７」及び「白７」の図柄配列のみを示しており、図中、空欄になっている部分にも所定の図柄が表示されているが、ここでは説明を省略する。

図３に示すように、各リール３１には、２１個の図柄が等間隔で配列されている。
また、各リール３１には、「ベル」の図柄は、全て５図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール３１の停止可能位置の範囲内（ストップスイッチ４２が操作された瞬間の図柄を含めて５図柄以内）の間隔で、小役２を構成する図柄である「ベル」の図柄が、リール３１に配列されている。これにより、小役２の当選時には、ストップスイッチ４２の操作順番が当選した小役２の操作順番と一致していれば、常に、当選した小役２の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御することができる。

これに対し、例えば小役２を構成する図柄を、リール３１の停止可能位置の範囲内を超えた間隔（例えば、６図柄間隔）で配列したときには、小役２の当選時に、ストップスイッチ４２の操作順番が当選した小役２の操作順番と一致しており、かつ小役２を構成する図柄を有効ラインに停止させることができる位置でストップスイッチ４２を操作しなければ、当選した小役２を構成する図柄を有効ラインに停止させることはできない。このことが、「リール３１の停止可能位置の範囲内において、その小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止する」という意味である。

また、図３に示すように、左リール３１では、ＢＢを構成する図柄である「赤７」、「青７」及び「白７」は、それぞれ２番、９番、及び１６番に配置されている。すなわち、これらの各図柄は、７つの図柄間隔で配置されている。このように配置したのは、ストップスイッチ４２が操作された位置からは、いずれか１つのＢＢの図柄しか有効ラインに停止させることができないようにするためである。

本実施形態では、上述したように、当選した役に係る図柄から数えて５図柄前までの図柄のいずれかが特定有効ライン上に位置する時にストップスイッチ４２をオンすれば、当選した役を構成する図柄は、その特定有効ラインに停止するように制御される。

例えば、特定有効ライン上に「青７」の図柄が停止するように左リール３１のストップスイッチ４２を操作した場合において、現に左リール３１が「青７」であるＢＢに当選していれば、「青７」の図柄は、特定有効ライン上に停止する。なお、このときは、左リール３１の９番から１３番までの図柄の特定有効ライン上に位置している瞬間に、ストップスイッチ４２がオンされることが条件となる。

しかし、左リール３１の図柄が「赤７」又は「白７」であるＢＢに当選しているときは、遊技者がストップスイッチ４２をオンした位置からは、左リール３１の２番の「赤７」や、１６番の「白７」を特定有効ライン上に停止させることができない。すなわち、２番の「赤７」が特定有効ライン上に停止するためには、２番から６番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ４２がオンされなければならないからである。同様に、１６番の「白７」が特定有効ライン上に停止するためには、１６番から２０番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ４２がオンされなければならないからである。

このように、例えば「赤７」に対しては、リール３１の停止時における停止可能位置の範囲内（本実施形態では５図柄以内）において有効ラインに停止させることができない位置（本実施形態では、７図柄離れた位置）に、それぞれ、他の種類のＢＢを構成する図柄である「青７」及び「白７」を配置している。「青７」と「白７」の関係も同様である。

よって、左リール３１では、ＢＢを構成する図柄である「赤７」、「青７」及び「白７」は、全て、リール３１の停止時における停止可能位置の範囲内において有効ラインに停止させることができない位置に他のＢＢを構成する図柄が配置されている。

また、中リール３１及び右リール３１についても、ＢＢを構成する図柄である「赤７」及び「青７」が配置されている。そして、「赤７」に対して、リール３１の停止時における停止可能位置の範囲内において有効ラインに停止させることができない位置（本実施形態では、７図柄以上離れた位置）に、他の種類のＢＢを構成する図柄である「青７」を配置している。

したがって、例えば特定有効ライン上に「赤７」の図柄が停止するように中、右リール３１のストップスイッチ４２を操作した場合において、現に中、右リール３１が「赤７」であるＢＢに当選していれば、「赤７」の図柄は、特定有効ライン上に停止する。なお、このときは、中、右リール３１の１番から５番までの図柄の特定有効ライン上に位置している瞬間に、ストップスイッチ４２がオンされることが条件となる。

しかし、中、右リール３１の図柄が「青７」であるＢＢに当選しているときは、遊技者がストップスイッチ４２をオンした位置からは、中、右リール３１の１２番の「青７」を特定有効ライン上に停止させることができない。すなわち、１２番の「青７」が特定有効ライン上に停止するためには、１２番から１６番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ４２がオンされなければならないからである。

（停止図柄判別手段）
停止図柄判別手段６５は、リール３１の停止時に、有効ラインに停止したリール３１の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段６５は、例えばモータ３２の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。

なお、停止図柄判別手段６５は、リール３１が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ４２が操作された瞬間のリール３１の位置から、停止位置決定テーブル６４ａによってリール３１の停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別することも可能である。

（払出し手段）
払出し手段６６は、停止図柄判別手段６５により、リール３１の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。

（特別遊技制御手段）
特別遊技制御手段６７は、特別遊技（ＢＢ遊技又はＲＢ遊技）の開始（通常遊技から特別遊技への移行）、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了（特別遊技から通常遊技への移行）等を制御するものである。

特別遊技制御手段６７は、ＢＢに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、通常遊技からＢＢ遊技に移行させる。また、ＲＢに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、通常遊技からＲＢ遊技に移行させる。さらに、特別遊技制御手段６７は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、すなわち、ランプ２１の点灯、スピーカ２２からのサウンドの出力、画像表示装置２３による画像表示等、各種の演出を行わせるように制御する。

先ず、通常遊技中に、ＢＢに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、ＢＢの入賞となり、次遊技からＢＢ遊技が開始される。
ＢＢ遊技が開始されると、特別遊技制御手段６７は、最初に第１遊技（一般遊技）を開始させる。そして、ＢＢ遊技の第１遊技中に移行役に当選し、移行役が入賞すると、次遊技からは、第２遊技（ボーナスゲーム）を開始させる。

第２遊技中では、遊技回数又は所定役の入賞回数がカウントされる。遊技回数が規定回数（本実施形態では１２回）に到達したとき又は所定役の入賞回数が規定回数（本実施形態では８回）に到達したときは、その第２遊技を終了し、第１遊技に戻るように制御する。そして、第１遊技は、移行役が当選、入賞するまで継続され、移行役が入賞したときは、再度、第２遊技に移行するように制御する。

このようにして、ＢＢ遊技中は、終了条件を満たすまで、第１遊技と第２遊技とを行き来する。
そして、本実施形態では、ＢＢ遊技の終了条件として、ＢＢ遊技中に払い出されたメダル枚数が上限値を超えたことに設定されている。ここで、本実施形態の上限値は、４６５枚に設定されている。

そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段６７は、ＢＢ遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。そして、特別遊技制御手段６７は、カウントされた払出し枚数が上限値を超えた（４６５枚を超えた）と判別したときは、ＢＢ遊技の終了条件を満たすと判別する。

なお、当該遊技での払出し枚数が４６５枚を超えたときは、上限値を超えたと判別され、当該遊技でＢＢ遊技が終了する。これに対し、当該遊技での払出し枚数が４６５枚以下であるときは、上限値を超えたとは判別されないので、次遊技もまたＢＢ遊技が行われる。例えば遊技の終了時に払出し枚数が４６５枚であるときは、上限値を超えたと判別されないので、次遊技に移行する。そして、その次遊技でいずれかの小役が入賞して所定枚数のメダルが払い出されたときは、ＢＢ遊技での払出し総数は、４６５枚を超える枚数となる。

また、ＲＢ遊技は、上記のＢＢ遊技での第２遊技を１セット、すなわち所定役の入賞回数が８回に到達するまで、又は遊技回数が１２回に到達するまで行うものである。ＲＢ遊技においては、特別遊技制御手段６７は、遊技回数又は所定役の入賞回数をカウントし続ける。

さらにまた、特別遊技制御手段６７は、操作順番報知手段６７ａを備える。
（操作順番報知手段）
操作順番報知手段６７ａは、ＢＢ遊技（の第１遊技）中に小役２に当選したときは、当選した小役２を入賞させる（小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる）ためのストップスイッチ４２の操作順番を報知するように制御するものである。通常遊技中は、小役２に当選してもその小役２を入賞させるストップスイッチ４２の操作順番は報知されないが、ＢＢ遊技中では、小役２に当選したときは、その小役２を入賞させるストップスイッチ４２の操作順番が常に報知される。

報知方法としては種々の方法が挙げられるが、例えば画像表示装置２３を用いて報知する方法、又はランプ２１（特に、リール３１の内周面側に配置されたバックランプ）を用いて報知する方法（操作すべきストップスイッチ４２に対応するリール３１のみをバックランプによって点灯させ、他を消灯させる方法等）が挙げられる。

具体的な報知方法としては、例えば、左、中、右の順にストップスイッチ４２を操作すれば、当選した小役２に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる場合には、画像表示装置２３に「左→中→右」と画像表示する。その他のストップスイッチ４２の操作順番としては、左、右、中の順、中、左、右の順、中、右、左の順、右、左、中の順、右、中、左の順が挙げられるが、これらについても同様に画像表示する。

以上より、小役２の当選時に報知が行われると、当選した小役２を入賞させるためのストップスイッチ４２の操作順番が報知されるので、遊技者は、その報知内容に従ってストップスイッチ４２を操作すれば、本実施形態のように、５図柄以内の間隔で「ベル」の図柄が配置されているので、「ベル」の図柄を常に有効ラインに停止させることができ、必ず小役２を入賞させることができる。

すなわち、上述したように、ストップスイッチ４２の操作順番は６通りあるので、小役２の当選が報知される場合と報知されない場合とでは、小役２に当選したときに、小役２が入賞する確率に、６倍の差がつくことになる。よって、ＢＢ遊技では、報知が行われることから、通常遊技以上にメダル獲得枚数が増加し、遊技者にとって有利となる。また、本実施形態では、通常遊技中に小役２に入賞したときは、１枚のメダルの払出しであるが、ＢＢ遊技中は、１５枚に設定されている。このように設定することで、ＢＢ遊技中の出玉率を高く設定している。

（演出制御手段）
演出制御手段６８は、遊技中における各種の演出の出力を制御するものであり、選択された演出パターンに基づいて、上述した演出出力機器（ランプ２１、スピーカ２２、及び画像表示装置２３）からの演出の出力を制御する。
また、スタートスイッチ４１の操作時（リール３１の回転開始時）や、各ストップスイッチ４２の操作時（各リール３１の停止時）には、操作時の演出（操作音等）を出力するように制御する。さらにまた、全てのリール３１の停止時に、いずれかの役が入賞したときは、入賞に基づく演出を出力するように制御する。さらに、特別役の入賞時には、特別遊技を開始する旨の演出を出力するように制御する。

（報知抽選手段、報知フラグ）
報知抽選手段６９は、メダルの投入枚数を１枚にすべき旨の報知、及びＢＢの当選時に当選したＢＢを入賞させるための情報、すなわち当選したＢＢの図柄の種類の報知を行うか否かの抽選を行うものである。特に本実施形態では、ソフトウエア乱数を用いて抽選により決定する。
報知抽選手段６９は、ＢＢに当選する前は、１／５００の確率で上記抽選に当選するように設定している。そこで、メダルが３枚投入された遊技では、１／５０の確率で非当選となるので（図２参照）、この非当選時に、１／１０で当選する抽選を行う。これにより、通常遊技中に上記抽選に当選する確率は、１／５００となる。

なお、通常遊技中にメダルが１枚投入された遊技では、上記と同様に、合算確率で１／５００で上記抽選に当選するようにするため、非当選時（１／１．５）に、１／３３３の確率で当選する抽選を行う。これにより、メダルを１枚投入して遊技が行われた場合にも、合算確率で１／５００に設定することができる。

一方、報知抽選手段６９は、報知抽選手段６９による抽選に当選する前に、３枚のメダルの投入によってＢＢに当選したときは、その後は、１／２５０の確率で当選する上記抽選を行う。そこで、メダルが３枚投入された遊技では、非当選時（１／５０）に、１／５で当選する上記抽選を行う。また、メダルが１枚投入された遊技では、非当選時（１／１．５）に、１／１６６．７で当選する上記抽選を行う。これにより、ＢＢの当選後は、上記抽選の当選確率である１／５００の２倍の当選確率に設定することができる。

これに対し、報知抽選手段６９は、報知抽選手段６９による抽選に当選する前に、１枚のメダルの投入によってＢＢに当選したときは、その後は、１／１５００の確率で当選する上記抽選を行う。そこで、メダルが３枚投入された遊技では、非当選時（１／５０）に、１／３０で当選する上記抽選を行う。また、メダルが１枚投入された遊技では、非当選時（１／１．５）に、１／１０００で当選する上記抽選を行う。

このように設定したのは、本実施形態では、通常遊技中の報知抽選手段６９による抽選に当選する前は、３枚のメダルを投入して遊技を行うことを前提としているので、１枚のメダルを投入して（ＢＢの当選確率を１／２４０ではなく、１／５に高くして）ＢＢに当選したときは、ペナルティとして、上記のように低確率でしか報知抽選手段６９による抽選に当選しないように設定している。

また、報知抽選手段６９による抽選で当選したことを記憶しておくため、報知フラグ６９ａを備える。報知フラグ６９ａは、報知抽選手段６９による抽選で当選したときにオンにされ、ＢＢが入賞したときは、ＢＢに係る図柄を報知する目的を達成するので、オンからオフにされる。

（報知実行手段）
報知実行手段７０は、報知抽選手段６９による抽選で当選したとき（報知フラグ６９ａがオンにされたとき）に、１枚のメダルを投入すべき旨を報知するとともに、ＢＢに当選したとき又はＢＢの当選後の非当選遊技（報知抽選手段６９による抽選で当選する前にＢＢに当選していた場合を含む）において、当選したＢＢの図柄の種類を遊技者に対して報知するものである。
報知実行手段７０により１枚のメダルを投入すべき旨が報知されると、１枚のメダルが投入されて遊技が行われる。これにより、ＢＢの当選確率が高くなる遊技が実行され、図２に示すように、１／５の確率でＢＢに当選する状態となる。なお、報知実行手段７０により１枚のメダルを投入すべき旨が報知された後にＢＢに当選したときは、上記のようなペナルティは課されない。

そして、ＢＢに当選したときは、報知実行手段７０は、１２種類のＢＢの図柄の組合せのうち、いずれの図柄の組合せであるかの情報を、遊技者に対して報知する。
例えば、左リール３１の図柄が、「赤７」、「青７」又は「白」のいずれであるかが報知されれば、遊技者は、左リール３１については、当選したＢＢに対応する図柄が有効ラインに停止するようにストップスイッチ４２を操作することができる。同様に、中リール３１及び右リール３１については、「赤７」又は「青７」のいずれであるかが報知されれば、遊技者は、中、右リール３１について、当選したＢＢに対応する図柄が有効ラインに停止するようにストップスイッチ４２を操作することができる。

具体的な報知方法としては、例えば、「白７」−「赤７」−「青７」の図柄の組合せからなるＢＢに当選しているときは、報知実行手段７０は、画像表示装置２３に「白７」−「赤７」−「青７」と画像表示することが挙げられる。

以上のようにして、当選したＢＢの図柄が報知されるので、遊技者は、その図柄が報知された時点で、当該遊技でＢＢに当選していること、すなわち当該遊技でＢＢを入賞させることが可能であること、及び当選しているＢＢの図柄の種類を知ることができ、その報知に従ってストップスイッチ４２を適切なタイミングで操作すれば、当選しているＢＢを入賞させることができる。

よって、上述の報知が行われないときは、遊技者は、ＢＢに当選していることを知っている場合でも、１／１２の確率でしか、当選しているＢＢに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができない。これに対し、報知が行われれば、ストップスイッチ４２を適切なタイミングで操作できれば、１００％で、当選しているＢＢを入賞させることができる。

また、報知抽選手段６９は、一旦当選した後は、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数を抽選によって決定する。
第１に、ＢＢに当選する前に報知抽選手段６９で当選したときは、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数の平均が５回となるような抽選を行う。
また、第２に、３枚のメダルの投入でＢＢに当選した後、報知抽選手段６９で当選したときは、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数の平均が２．５回となるような抽選を行う。
さらにまた、第３に、１枚のメダルの投入でＢＢに当選した後、（ペナルティが課された上で）報知抽選手段６９で当選したときは、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数の平均が１．０５回となるような抽選を行う。

そして、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数が決定されると、ＢＢ遊技の終了後の（通常遊技の）最初の遊技で、報知フラグ６９ａが強制的にオンにされ、１枚のメダルを投入すべき旨が報知される。そして、１枚のメダルで遊技が行われ、ＢＢに当選しやすい遊技状態が作られるので、再度ＢＢに当選しやすくなる。そしてＢＢに当選し、ＢＢ遊技が行われ、そのＢＢ遊技が終了して通常遊技に戻ったときに、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数が未だ残っているときは、再度、強制的にオンにされ、１枚のメダルを投入すべき旨が報知される。
このようにして、報知フラグ６９ａを強制的にオンにする回数だけ、ＢＢ遊技を連続的に行うことが可能となる。

次に、本実施形態における遊技の流れをフローチャートに基づいて説明する。図４及び図５は、通常遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。図５は、図４に続くフローチャートである。なお、図４及び図５のフローチャートでは、小役２に当選した場合を省略している。小役２に当選した場合の制御については、後述する図６及び図７のフローチャートにおいて説明する。

図４のステップＳ１１において、報知実行手段７０は、報知フラグ６９ａがオンであるか否かを判別する。オンであると判別したときはステップＳ１２に進み、オンでないと判別したときはステップＳ１３に進む。ステップＳ１２では、報知実行手段７０は、１枚のメダルを投入すべき旨を報知する。そしてステップＳ１３に進む。

ステップＳ１３では、遊技制御手段６０は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。そして、ベットスイッチ４０が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップＳ１４に進む。ステップＳ１４では、遊技制御手段６０は、スタートスイッチ４１がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定し、ステップＳ１５に進む。ステップＳ１５では、遊技制御手段６０は、全てのリール３１の回転を開始するように制御する。

次のステップＳ１６では、役抽選手段６１は、役の抽選を行う。次にステップＳ１７に進み、特別役当選持越し手段６３は、ＢＢに当選したか否かを判別する。ＢＢに当選したと判別されたときはステップＳ１８に進み、ＢＢに当選していないと判別されたときはステップＳ２２（図５）に進む。

ステップＳ１８では、特別役当選持越し手段６３は、ＢＢに係る特別役フラグ６３ａをオンにし、ステップＳ１９に進む。ステップＳ１９では、特別役図柄抽選手段６２は、ＢＢの図柄の組合せを、１２種類の図柄の組合せのうちいずれにするかの抽選を行う。そしてステップＳ２０に進む。ステップＳ２０では、報知実行手段７０は、当該遊技で報知フラグ６９ａがオンであるか否かを判別する。オンであると判別されたときはステップＳ２１に進み、オンでないと判別されたときはステップＳ２２に進む。

ステップＳ２１では、報知実行手段７０は、当選しているＢＢに対応する図柄の組合せを報知する。そしてステップＳ２２に進む。なお、ステップＳ２０からステップＳ２１に進むのは、当該遊技以前に報知抽選手段６９による抽選で当選しており（当該遊技以前に報知フラグ６９ａがオンになっており）、当該遊技でＢＢに当選した場合である。

ステップＳ２２では、遊技制御手段６０は、当該遊技で非当選であるか否かを判別する。非当選であると判別されたときはステップＳ２３に進み、非当選でないと判別されたときはステップＳ２６に進む。
ステップＳ２３では、報知抽選手段６９は、ＢＢの当選時にその図柄の組合せを報知するか否かの抽選を行う。なお、この抽選で当選したときは、報知抽選手段６９は、報知フラグ６９ａをオンにする。そしてステップＳ２４に進む。

ステップＳ２４では、ＢＢに係る特別役フラグ６３ａがオンであり、かつ報知フラグ６９ａがオンであるか否かが判別される。ステップＳ２４で双方のフラグがオンであると判別されたときはステップＳ２５に進み、そうでないと判別されたときはステップＳ２６に進む。ステップＳ２５では、報知実行手段７０は、当選しているＢＢに対応する図柄の組合せを報知するように制御する。そしてステップＳ２６に進む。なお、ステップＳ２４からステップＳ２５に進むのは、当該遊技以前にＢＢに当選しており、ＢＢに係る特別役フラグ６３ａがオンになっている場合であって、当該遊技で非当選、かつ報知抽選手段６９による抽選で当選した場合である。

ステップＳ２６では、当該遊技の当選役に対応する停止位置決定テーブル６４ａをセットする。次のステップＳ２７では、遊技制御手段６０は、ストップスイッチ４２がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ４２がオンされたと判別したときはステップＳ２８に進み、リール停止制御手段６４は、モータ３２を駆動制御して、オンされたストップスイッチ４２に対応するリール３１の停止制御を行う。
次にステップＳ２９に進み、遊技制御手段６０は、全てのリール３１が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップＳ３０に進む。一方、全てのリール３１が未だ停止していないと判別したときは、ステップＳ２７に戻る。

ステップＳ３０では、停止図柄判別手段６５は、いずれかの役が入賞したか否か（いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か）を判別し、入賞したと判別したときはステップＳ３１に進む。一方、入賞していないと判別したときはステップＳ３２に進む。ステップＳ３１では、払出し手段６６は、その入賞役に応じた払出し処理を行う。例えば小役が入賞したときは、入賞した小役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そしてステップＳ３２に進む。

ステップＳ３２では、停止図柄判別手段６５は、特別役が入賞したか否かを判別する。特別役が入賞したと判別されたときはステップＳ３３に進み、遊技制御手段６０は、入賞に係る特別役フラグ６３ａをオフにする。さらにＢＢの入賞時は、報知フラグ６９ａをオフにする。そして、ステップＳ３４に進んで、特別遊技制御手段６７は、特別遊技に移行するように制御する。
これに対し、ステップＳ３２で特別役が入賞していないと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。

図６から図８までは、ＢＢ遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。ＢＢに当選、入賞し、図５中、ステップＳ３４に進んだときは、図６のステップＳ４１以降の処理に進む。

先ず、ステップＳ４１では、特別遊技制御手段６７は、第１遊技の開始処理を行う。
次のステップＳ４２では、遊技制御手段６０は、メダルが投入されたか否かを検知し続け、メダルの投入が検知されたときは、ステップＳ４３に進む。ステップＳ４３では、遊技制御手段６０は、スタートスイッチ４１がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップＳ４４に進む。

ステップＳ４４では、遊技制御手段６０は、全てのリール３１の回転を開始するように制御する。次のステップＳ４５では、役抽選手段６１は、役の抽選を行う。なお、ここで抽選される役には、第２遊技に移行するための移行役が含まれる。

次のステップＳ４６では、遊技制御手段６０は、当該遊技で小役２に当選したか否かを判別する。当該遊技で小役２に当選したと判別されたときはステップＳ４７に進み、当選していないと判別されたときはステップＳ５４（図７）以降の処理に進む。
ステップＳ４７では、操作順番報知手段６７ａは、当該遊技で当選した小役２の入賞に係るストップスイッチ４２の操作順番を報知するように制御する。そして、ステップＳ４８に進む。

ステップＳ４８では、遊技制御手段６０は、ストップスイッチ４２がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ４２がオンされたと判別したときはステップＳ４９に進み、リール停止制御手段６４は、操作されたストップスイッチ４２の押し順が正しいか否か、すなわち当選した小役２を入賞させるためのストップスイッチ４２の押し順と一致するか否かを判別する。正しい押し順であると判別されたときはステップＳ５０に進み、正しい押し順でないと判別されたときはステップＳ５１に進む。

ステップＳ５０では、リール停止制御手段６４は、図柄配列データをセットし、ステップＳ５２に進む。一方、ステップＳ５１では、リール停止制御手段６４は、小役２を入賞させない停止位置決定テーブル６４ａ（非当選テーブル）をセットし、ステップＳ５２に進む。

そして、ステップＳ５０又はステップＳ５１からそれぞれステップＳ５２に進み、リール停止制御手段６４は、モータ３２を駆動制御して、オンされたストップスイッチ４２に対応するリール３１の停止制御を行う。ここで、ステップＳ５０からステップＳ５２に進んだときは、図柄配列データを用いて、小役２を構成する図柄（ベル）が有効ラインに停止するように、操作されたストップスイッチ４２に係るリール３１を停止制御する。一方、ステップＳ５１からステップＳ５２に進んだときは、非当選テーブルを用いて、小役２に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、操作されたストップスイッチ４２に係るリール３１を停止制御する。

次にステップＳ５３に進み、遊技制御手段６０は、全てのリール３１が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップＳ５７（図７）に進む。一方、全てのリール３１が未だ停止していないと判別したときは、ステップＳ４８に戻る。

これに対し、ステップＳ４６からステップＳ５４（図７）に進むと、遊技制御手段６０は、ストップスイッチ４２がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ４２がオンされたと判別したときはステップＳ５５に進み、リール停止制御手段６４は、当選した役に対応する停止位置決定テーブル６４ａをセットするとともに、モータ３２を駆動制御して、そのオンされたストップスイッチ４２に対応するリール３１の停止制御を行う。次にステップＳ５６に進み、遊技制御手段６０は、全てのリール３１が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップＳ５７に進む。一方、全てのリール３１が未だ停止していないと判別したときは、ステップＳ５４に戻る。

ステップＳ５３又はステップＳ５６からステップＳ５７に進むと、停止図柄判別手段６５は、いずれかの役が入賞したか否か、すなわちいずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。停止したと判別されたときはステップＳ５８に進み、停止していないと判別されたときはステップＳ４２に戻って第１遊技を継続する。ステップＳ５８では、払出し手段６６は、入賞した役に応じたメダルの払出し処理を行う。そして、ステップＳ５９に進む。

ステップＳ５９では、特別遊技制御手段６７は、ＢＢ遊技中のメダルの払出し枚数（総数）の更新処理を行う。具体的には、ステップＳ５８で払出し処理が行われたときは、払い出されたメダル枚数を加算する処理を行う。次にステップＳ６０に進み、特別遊技制御手段６７は、ＢＢ遊技でのメダルの払出し枚数が上限値Ｍ（本実施形態では４６５枚）を超えたか否かを判別する。上限値Ｍを超えたと判別したときは、特別遊技制御手段６７は、ＢＢ遊技を終了するように制御する。一方、上限値Ｍを超えていないと判別したときは、ステップＳ６１に進む。

ステップＳ６１では、停止図柄判別手段６５は、当該遊技で移行役が入賞したか否かを判別する。移行役が入賞したと判別されたときはステップＳ７１（図８）以降の処理に進む。これに対し、移行役が入賞していないと判別されたときは、ステップＳ４２に戻り、第１遊技を継続するように制御する。

ステップＳ７１に進むと、特別遊技制御手段６７は、第２遊技の開始処理を行う。具体的には、第２遊技の（残り）遊技回数Ｘに初期値を設定する（本実施形態では、遊技回数Ｘの初期値＝１２）とともに、（残り）入賞回数Ｙに初期値を設定する（本実施形態では、入賞回数Ｙの初期値＝８）。

次のステップＳ７２では、遊技制御手段６０は、スタートスイッチ４１がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップＳ７３に進み、遊技制御手段６０は、各リール３１の回転を開始するように制御する。次のステップＳ７４では、特別遊技制御手段６７は、第２遊技の遊技回数Ｘから１を減算する（Ｘ＝Ｘ−１）。次のステップＳ７５では、役抽選手段６１は、役の抽選を行う。ここで抽選される役は、所定役のみである。

次のステップＳ７６では、遊技制御手段６０は、ストップスイッチ４２がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップＳ７７に進む。ステップＳ７７では、リール停止制御手段６４は、ステップＳ７５での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル６４ａ（所定役の当選時は所定役テーブル、又は役の非当選時は非当選テーブル）に従って、ストップスイッチ４２が操作されたときのタイミングに基づいてリール３１の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール３１を停止制御する。そして、ステップＳ７８に進む。

ステップＳ７８では、遊技制御手段６０は、全てのリール３１が停止したか否かを判別し、全てのリール３１が停止したと判別したときは、ステップＳ７９に進む。一方、ステップＳ７８で、全てのリール３１が停止していないと判別したときは、ステップＳ７６に戻る。

ステップＳ７９では、停止図柄判別手段６５は、所定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か（所定役が入賞したか否か）を判別する。そして、所定役が入賞したと判別されたときは、ステップＳ８０に進む。一方、所定役が入賞していないと判別されたときはステップＳ８４に進む。

ステップＳ８０では、払出し手段６６は、所定役の入賞に対応するメダルの払出しを行い、ステップＳ８１に進む。ステップＳ８１では、特別遊技制御手段６７は、ＢＢ遊技中のメダルの払出し枚数（総数）の更新処理を行い、ステップＳ８２に進む。
ステップＳ８２では、特別遊技制御手段６７は、第２遊技の入賞回数Ｙから１を減算する（Ｙ＝Ｙ−１）。そしてステップＳ８３に進む。

ステップＳ８３では、特別遊技制御手段６７は、メダルの払出し枚数が上限値Ｍを超えたか否かを判別する。上限値Ｍを超えたと判別したときは、特別遊技制御手段６７は、ＢＢ遊技を終了するように制御する。一方、上限値Ｍを超えていないと判別したときはステップＳ８４に進む。
ステップＳ８４では、特別遊技制御手段６７は、第２遊技の終了条件を満たしたか否かを判別する。本実施形態では、第２遊技において所定役の入賞回数が８回、又は遊技回数が１２回のいずれか１つを満たしたときに第２遊技の終了条件を満たしたと判別する。

そして、終了条件を満たしたと判別されたときはステップ４１に戻り、再度、ＢＢ遊技の第１遊技を開始するように制御する。一方、ステップＳ８４で、未だ満たされていないと判別されたときは、ステップＳ７２に戻り、特別遊技制御手段６７は、第２遊技を継続する。

なお、ＲＢ遊技の流れについては、フローチャートによる図示を省略する。ＲＢ遊技に移行すると、図８のステップＳ７１以降の処理が行われる。ただし、ＲＢ遊技では、ステップＳ８３の処理（払出し数が上限値を超えたか否かの判別）は行われない。そして、ＲＢ遊技では、ステップＳ８４でＸ＝０又はＹ＝０の少なくとも一方を満たすときは、ＲＢ遊技を終了するように制御される。

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
（１）本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。

（２）本実施形態では、メダル投入枚数が１枚であるときのＢＢの当選確率を１／５、３枚であるときのＢＢの当選確率を１／２４０とした。しかし、これらのメダルの投入枚数や、投入枚数に対応するＢＢの当選確率値は例示であり、これに限定されるものではない。メダル投入枚数がｍであるときのＢＢの当選確率をｅ１、メダル投入枚数がｎ（ｎ＜ｍ）であるときのＢＢの当選確率をｅ２としたとき、ｅ２＞ｅ１であれば良い。

（３）本実施形態では、報知抽選手段６９による抽選に当選する前にＢＢに当選したときの取扱いについては、３枚投入でＢＢに当選したときは、１／２５０で上記抽選に当選するようにし、１枚投入でＢＢに当選したときは、ペナルティとして１／１５００で当選するようにした。しかし、これらの当選確率値は例示であり、本実施形態に限定されるものではない。ただし、３枚投入でＢＢに当選したときのその後の報知抽選手段６９の当選確率は、１枚投入でＢＢに当選したときのその後の報知抽選手段６９の当選確率よりも高く設定することが好ましい。

（４）本実施形態では、小役２の当選時に、ストップスイッチ４２が所定の操作順番で操作されたときに小役２が入賞するように制御したが、このような小役を設けるか否かは任意である。ただし、本実施形態のように、通常遊技中は小役２に当選してもその小役２を入賞させる操作順番を報知しないようにし、ＢＢ遊技中は、小役２の当選時に操作順番を報知するようにした。さらに、通常遊技中は、小役２の入賞時は１枚のメダルの払出しとし、ＢＢ遊技中は、小役２の入賞時は１５枚のメダルの払出しとした。このように設定することで、小役２を用いてＢＢ遊技中の出玉率を高くすることができる。したがって、通常遊技中における小役２のメダル払出し数ｆ１と、ＢＢ遊技中における小役２のメダル払出し数ｆ２とで、ｆ２＞ｆ１に設定することが好ましい。

（５）本実施形態では、メダル投入枚数が１枚であるときの小役２の当選確率を１／６５５３６と小さくし、メダル投入枚数が３枚であるときの小役２の当選確率を１／１．２３４と大きく設定した。このように設定したのは、ＢＢ遊技中（メダル投入枚数が３枚）の小役２の当選確率を高くするとともに、１枚投入時のＢＢを当選、入賞させる遊技では、小役２の頻繁な当選によりＢＢの当選、入賞機会が少なくなることを防止するためである。したがって、本実施形態で示した当選確率値に限定されるものではないが、メダル投入枚数が３枚であるときの小役２の当選確率ｇ１と、メダル投入枚数が１枚であるときの小役２の当選確率ｇ２とでは、ｇ２＜ｇ１であることが好ましい。

（６）本実施形態では、ＢＢの図柄の組合せとして１２種類設けたが、これに限られるものではない。例えば、左リール３１については、実施形態のように３種類の図柄「赤７」、「青７」、「白７」を設けるが、中リール３１及び右リール３１については、「ベル」の図柄（引き込み率が１００％の図柄）としても良い。これにより、ＢＢの図柄の組合せは、３種類となる。さらに、その３種類の図柄の組合せについて、それぞれ、６通りのストップスイッチ４２の操作順番を割り当て、いずれか１通りの操作順番でストップスイッチ４２が操作されれば入賞するが、他の５通りの操作順番でストップスイッチ４２が操作されたときは入賞しないようにすれば、実質上、１８通りの組合せにすることが可能となる。

（７）本実施形態では、通常遊技中に小役２に当選したときは、ストップスイッチ４２の操作順番を報知しないようにし、ＢＢ遊技中に小役２に当選したときは、ストップスイッチ４２の操作順番を報知するようにした。しかし、報知は、実施形態のようにする／しないのみに限らず、ＢＢ遊技中の方が通常遊技中よりも報知される機会が多くなる（報知される確率が高くなる）ように設定されていれば良い。例えば、通常遊技中においても、小役２の当選時にストップスイッチ４２の操作順番の報知を行うか否かの抽選を行い、この抽選で当選したときは演出の１つとして操作順番を報知しても良く、ＢＢ遊技中においても、小役２の当選時にストップスイッチ４２の操作順番の報知を行うか否かの抽選を行い、この抽選で非当選のときには操作順番を報知しないようにしても良い。

（８）本実施形態では、ＢＢに当選したときは、特別役図柄抽選手段６２によりＢＢの図柄の組合せを抽選したが、この抽選は、１回に限らず、例えばＢＢの当選後は、ＢＢが入賞するまで毎遊技行うようにしても良い。このようにすれば、当選しているＢＢの図柄の組合せの特定をより困難にすることができる。

スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 通常遊技中に抽選される役の種類、当選確率、及び図柄の組合せを示す図である。 各リールの外周面の図柄配列を示す平面図である。 通常遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。 通常遊技中における処理の流れを示すフローチャートであり、図４に続くフローチャートである。 ＢＢ遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。 ＢＢ遊技中の処理の流れを示すフローチャートであり、図６に続くフローチャートである。 ＢＢ遊技中の処理の流れを示すフローチャートであり、図７に続くフローチャートである。

符号の説明

１０ スロットマシン
２１ ランプ
２２ スピーカ
２３ 画像表示装置
３１ リール
３２ モータ
４０ ベットスイッチ
４１ スタートスイッチ
４２ ストップスイッチ
６０ 遊技制御手段
６１ 役抽選手段
６１ａ 役抽選テーブル
６２ 特別役図柄抽選手段
６３ 特別役当選持越し手段
６３ａ 特別役フラグ
６４ リール停止制御手段
６４ａ 停止位置決定テーブル
６４ｂ 操作順番検出手段
６４ｃ 図柄配列データ記憶手段
６５ 停止図柄判別手段
６６ 払出し手段
６７ 特別遊技制御手段
６７ａ 操作順番報知手段
６８ 演出制御手段
６９ 報知抽選手段
６９ａ 報知フラグ
７０ 報知実行手段

Claims (8)

1. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
   前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
   役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
   前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
   前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
   通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技者にとって有利となる特別遊技を実行するように制御する特別遊技制御手段と
   を備え、
   前記通常遊技で用いられる前記役抽選テーブルは、遊技媒体の投入数がｍであるときの前記特別役に当選する確率がｅ１に設定されているとともに、遊技媒体の投入数がｎ（ｎ＜ｍ）であるときの前記特別役に当選する確率がｅ２（ｅ２＞ｅ１）に設定されており、
   前記役抽選手段で前記特別役に当選した場合において、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定されており、
   遊技媒体の投入数を前記ｎにすべき旨を報知するとともに、前記特別役に当選したときに前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知するか否かの抽選を行う報知抽選手段と、
   前記報知抽選手段で当選したときに、遊技媒体の投入数を前記ｎにすべき旨を報知するとともに、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知実行手段と
   を備えることを特徴とするスロットマシン。
2. 請求項１に記載のスロットマシンにおいて、
   前記報知実行手段により報知が行われていないときに前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、その後に、前記報知抽選手段による抽選で当選するまで、前記報知実行手段は、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知しないように制御する
   ことを特徴とするスロットマシン。
3. 請求項１に記載のスロットマシンにおいて、
   前記報知実行手段により報知が行われていないときに遊技媒体の投入数を前記ｎにして遊技を行った結果、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、その後に、前記報知抽選手段による抽選で当選するまで、前記報知実行手段は、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知しないように制御する
   ことを特徴とするスロットマシン。
4. 請求項３に記載のスロットマシンにおいて、
   前記報知実行手段により報知が行われていないときに遊技媒体の投入数を前記ｎにして遊技を行った結果、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記報知抽選手段は、それまでの当選確率より低い当選確率で、報知するか否かの抽選を行う
   ことを特徴とするスロットマシン。
5. 請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載のスロットマシンにおいて、
   前記通常遊技中及び前記特別遊技中において、前記役抽選手段は、特定小役を含めて役の抽選を行い、
   いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、その役に応じた数の遊技媒体を払い出すように制御する払出し手段を備え、
   前記払出し手段は、前記通常遊技中に前記特定小役に当選し、前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体数ｆ１を払い出すとともに、前記特別遊技中に前記特定小役に当選し、前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体数ｆ２（ｆ２＞ｆ１）を払い出すように制御する
   ことを特徴とするスロットマシン。
6. 請求項５に記載のスロットマシンにおいて、
   前記役抽選テーブルでは、遊技媒体の投入数が前記ｍであるときの前記特定小役の当選確率がｇ１に設定されているとともに、遊技媒体の投入数が前記ｎであるときの前記特定小役の当選確率がｇ２（ｇ２＜ｇ１）に設定されている
   ことを特徴とするスロットマシン。
7. 請求項５又は請求項６に記載のスロットマシンにおいて、
   前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段で前記特定小役に当選した場合において、当選した前記特定小役に対応する所定の操作順番で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように前記リールを停止制御するとともに、前記所定の操作順番以外の操作順番で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように前記リールを停止制御し、
   前記特別遊技中に前記特定小役に当選したときは、前記通常遊技中に前記特定小役に当選したときより、当選した前記特定小役に対応する前記所定の操作順番を報知する機会が多くなるように制御する
   ことを特徴とするスロットマシン。
8. 請求項１から請求項７までのいずれか１項に記載のスロットマシンにおいて、
   前記特別役に対応する図柄の組合せは、複数種類設けられており、
   前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せとして、いずれか１つの図柄の組合せが設定され、
   前記報知実行手段は、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せの種類を報知する
   ことを特徴とするスロットマシン。

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